JP6913342B2 - 血糖値上昇抑制剤の製造方法、及び、血糖値上昇抑制剤 - Google Patents
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Description
(混合工程)
混合工程は、ミミズの糞土と水とを混合する工程である。
caliginosa)、ムラサキツリミミズ(Dendrobaena octaedra)、サクラミミズ(Allolobophora japonica Michaelsen)、ハッタミミズ(Drawida hattamimizu Hatai)、セグロミミズ(Pheretima divergens Michaelsen)、フツウミミズ(Pheretima communissima)、ハタケミミズ(Pheretima agrestis)、シーボルトミミズ(Pheretima sieboldi Horst)、ヒトツモンミミズ(Pheretima hilgendorfi)、イソミミズ(Pontodrilus matsushimensis Iizuka)、イトミミズ(Tubifex hattai Nomura)、ゴトウイトミミズ(ユリミミズ)[Limnodrilus gotoi Hatai=L.SocialisStephenson]などの糞土を用いることができる。
回収工程では、混合工程で得られた混合物から生じる気化した水を回収して液体(以下、「有機物分解水」とも称する)を得る工程である。混合工程を行いながら、回収工程を行ってもよい。
気化した水を回収工程で回収して得られる有機物分解水をそのまま血糖値上昇抑制剤として用いることもできるが、希釈して用いることが好ましい。希釈に用いる溶媒としては、水を用いればよく、水道水や蒸留水を用いることができる。また、希釈に用いる水は、濾材、逆浸透膜等を用いて浄水処理されていてもよい。バクテリア等の微生物の除去の観点から、微細孔の濾材や逆浸透膜等を用いることが好ましく、例えばSPG(シラス多孔質ガラス)透過膜を用いることが好ましい。
本発明の血糖値上昇抑制剤は、本発明の血糖値上昇抑制剤の製造方法で得られることを特徴とするものである。本発明の血糖値上昇抑制剤は、本発明の血糖値上昇抑制剤の製造方法で得られ、血糖値の上昇の抑制に有効であれば特に限定されないが、液状であることが好ましい。また、液状の血糖値上昇抑制剤をミスト状に噴霧又は蒸発して用いてもよい。さらに、例えば賦形剤等と混合して、ゲル状、粉状、粒状等の固形に加工されたものであってもよい。
(A−1)生ミミズをカリウム、ナトリウム、マグネシウムおよびカルシウムからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属の塩化物と接触させ、
その後、粉末状ヒドロキシカルボン酸と生ミミズとを接触させ、水で希釈してpH2〜5に調整し、3〜180分間保持した後、生ミミズを水洗し、摩砕し、得られた摩砕物を凍結乾燥する工程を備えるミミズの乾燥粉末の製造方法。
(A―2)生ミミズをカリウム、ナトリウム、マグネシウムおよびカルシウムからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属の塩化物と接触させ、
その後、生ミミズをpH2〜5に調整したヒドロキシカルボン酸水溶液中に浸漬し、3〜180分間保持したのち、生ミミズを水洗し、摩砕し、得られた摩砕物を凍結乾燥する工程を備えるミミズの乾燥粉末の製造方法。
(A−3)前記(A−1)又は(A−2)において、前記摩砕物を凍結乾燥したものを水またはエタノール水溶液に溶解し、不溶性画分を除去または分離した後、さらに凍結乾燥する工程を備えるミミズの乾燥粉末の製造方法。
(B−1)生ミミズをカリウム、ナトリウム、マグネシウムおよびカルシウムからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属の塩化物と接触させ、
その後、粉末状ヒドロキシカルボン酸と生ミミズとを接触させ、水で希釈してpH2〜5に調整し、3〜180分間保持した後、生ミミズを水洗し、摩砕する工程を備えるミミズの摩砕物の製造方法。
(B−2)生ミミズをカリウム、ナトリウム、マグネシウムおよびカルシウムからなる群から選ばれる金属の塩化物と接触させ、
その後、生ミミズをpH2〜5に調整したヒドロキシカルボン酸水溶液中に浸漬し、3〜180分間保持したのち、生ミミズを水洗し、摩砕する工程を備えるミミズの摩砕物の製造方法。
(C−1)生ミミズをカリウム、ナトリウム、マグネシウムおよびカルシウムからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属の塩化物と接触させ、
その後、粉末状ヒドロキシカルボン酸と生ミミズとを接触させ、水で希釈してpH2〜5に調整し、3〜180分間保持した後、生ミミズを水洗し、摩砕し、得られた摩砕物を凍結乾燥したものを、水またはエタノール水溶液に溶解し、不溶性画分を除去または分離する工程を備えるミミズの抽出物の製造方法。
(C−2)生ミミズをカリウム、ナトリウム、マグネシウムおよびカルシウムからなる群から選ばれる金属の塩化物と接触させ、
その後、生ミミズをpH2〜5に調整したヒドロキシカルボン酸水溶液中に浸漬し、3〜180分間保持したのち、生ミミズを水洗し、摩砕し、得られた摩砕物を凍結乾燥したものを、水またはエタノール水溶液に溶解し、不溶性画分を除去または分離する工程を備えるミミズの抽出物の製造方法。
アカミミズの糞土40kgと木材(スギ)15kg(木材チップ5kgとノコクズやモミガラのブレンド10kg)を入れた反応槽に、水40Lを加えて、攪拌しながら、気化した水を反応槽に取り付けた除湿機(ナカトミ社製、DM−30)で約1日かけて回収し、15〜20Lの液体を得た。反応槽にさらに水を10〜20L加水し、木材(スギ)10kg(木材チップ5kgとノコクズやモミガラのブレンド5kg)て、気化した水を同様に除湿機で約1日かけて回収し、15〜20Lの液体を得た。得られた液体を混合した40L程度の液体(pH8.71)を、有機物分解水として得た。
尚、上記有機物分解水の製造において、水として、水道水をSPG(シラス多孔質ガラス)透過膜(SPGテクノ社製)と活性炭で浄水処理した水を用いた。
24時間明所に放置後、体皮に付着する汚物を剥ぎ取った生のアカミミズ30kgを平皿に約5cmの厚さに拡げ、この上に塩化ナトリウム250gを均一に振りかけた。20分後、ミミズを水洗いした。その後、クエン酸250gを同様に振りかけた後15秒で純水30リットルを加えて希釈した。この時、水を加えた直後のpHは2.25であり、完全に希釈したときのpHは2.74であった。クエン酸粉末を振りかけると、ミミズは一気に黄色い体液を放出した。水で希釈した後に、その状態で20分間保持した。次いで、汚れたクエン酸水溶液から生ミミズを取り出し、水洗したのち、ホモジナイザーを用いて10℃において摩砕し、ミミズペーストを調製した。次に、このミミズペーストを吸引脱気して、その中に含まれているガスを除いたのち、ステンレス鋼製トレーに移し、瞬間的に−35℃まで急冷し、この温度に50時間維持して徐々に凍結した。凍結したミミズペーストを−35℃で圧力0Paを2時間保ったのち、温度25℃まで昇温し、40Paで10時間、次いで40℃、圧力35Paで14時間、次いで65℃、圧力35Paで12時間乾燥し、最後に温度を80℃とし、圧力25Paにおいて6時間保つことにより真空凍結乾燥を行った。この処理により含水量8質量%の淡黄色のミミズ乾燥粉末を得た。
上記で得た有機物分解水を水で5倍希釈した。ここで希釈に用いた水として、水道水をSPG(シラス多孔質ガラス)透過膜(SPGテクノ社製)と活性炭で浄水処理した水を用いた。
上記で希釈した有機分解水と上記で得たミミズ抽出物の希釈原液とを、1000:1の割合で混合し、0.2μmフィルターに通して、血糖値上昇抑制剤を得た。
Claims (7)
- ミミズの糞土と水とを混合する混合工程、及び、前記混合工程で得られた混合物から生じる気化した水を回収して液体を得る回収工程を含む血糖値上昇抑制剤の製造方法であって、
前記血糖値上昇抑制剤が、前記回収工程において気化した水を回収して得た液体とミミズ抽出物とを含有し、
前記ミミズ抽出物が、生ミミズをカリウム、ナトリウム、マグネシウムおよびカルシウムからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属の塩化物と接触させ、
その後、粉末状ヒドロキシカルボン酸と生ミミズとを接触させ、水で希釈してpH2〜5に調整し、3〜180分間保持した後、または、生ミミズをpH2〜5に調整したヒドロキシカルボン酸水溶液中に浸漬し、3〜180分間保持した後、
生ミミズを水洗し、摩砕し、得られた摩砕物を凍結乾燥したものを、水またはエタノール水溶液に溶解し、不溶性画分を除去または分離する工程を備えるミミズの抽出物の製造方法で得られたミミズ抽出物であることを特徴とする血糖値上昇抑制剤の製造方法。 - 前記混合工程において、前記ミミズの糞土及び前記水と共に、さらに有機物を混合する請求項1記載の血糖値上昇抑制剤の製造方法。
- 前記有機物が木材である請求項2記載の血糖値上昇抑制剤の製造方法。
- さらに、前記回収工程において気化した水を回収して得た液体を、水で希釈する希釈工程を含む請求項1〜3のいずれか一項記載の血糖値上昇抑制剤の製造方法。
- 前記血糖値上昇抑制剤が、糖尿病の治療又は予防用である請求項1〜4のいずれか一項記載の血糖値上昇抑制剤の製造方法。
- 前記血糖値上昇抑制剤が、血糖値の上昇に起因する疾患又は症状の治療又は予防用である請求項1〜5のいずれか一項記載の血糖値上昇抑制剤の製造方法。
- 請求項1〜6のいずれか一項記載の血糖値上昇抑制剤の製造方法で得られた血糖値上昇抑制剤を含有させることを特徴とする食品組成物の製造方法。
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