JP6912352B2 - Packaging box - Google Patents
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Description
本発明は、包装箱に関する。 The present invention relates to a packaging box.
周壁の端面を閉塞することで封緘される包装箱が知られている。 A packaging box that is sealed by closing the end face of the peripheral wall is known.
例えば、特許文献1に記載の封緘用包装体(段ボール箱)では、封緘用接着テープを貼着すべき部分全てに対し、油性印刷インクによるベタ刷り(印刷)が実施されている。このベタ刷りによって接着テープの貼着すべき部分が表面処理されるため、段ボール箱を損傷させることなく接着テープを剥がすことができるようになっている。
For example, in the sealing package (cardboard box) described in
しかしながら、上記した段ボール箱では、接着テープの貼着すべき部分全てにベタ刷りが実施されているため、接着テープが必要以上に剥がれ易かった。例えば、段ボール箱を積み重ねた状態で運搬する場合等、振動や摩擦によって接着テープが剥がれてしまい、段ボール箱の封緘状態を維持することができない虞があった。 However, in the above-mentioned corrugated cardboard box, since the adhesive tape is solid-printed on all the parts to be attached, the adhesive tape is easily peeled off more than necessary. For example, when the corrugated cardboard boxes are transported in a stacked state, the adhesive tape may be peeled off due to vibration or friction, and the sealed state of the corrugated cardboard boxes may not be maintained.
本発明は、上記課題を解決するために、粘着テープの剥がし易さを確保しながら封緘状態を適切に維持することができる包装箱を提供する。 In order to solve the above problems, the present invention provides a packaging box capable of appropriately maintaining a sealed state while ensuring the ease of peeling off the adhesive tape.
上記した目的を達成するため、本発明の包装箱は、筒状に形成され、端面に開口部を有する周壁と、前記開口部を挟んで対向する前記周壁の端部に折曲線を介して連接され、前記折曲線で折り曲げられた状態で前記開口部を閉塞する一対のフラップと、前記周壁の側面に形成され、前記開口部を閉塞した前記一対のフラップを前記周壁に固定するための粘着テープの端部が貼り付けられる貼付部と、を備え、前記貼付部は、前記粘着テープの最先端付近と前記フラップの近傍となる前記粘着テープの基端付近の少なくとも何れか一方に対応して形成され、前記粘着テープの粘着力を弱める機能を有する塗膜を含んでいる剥離部と、前記貼付部の全領域のうち前記剥離部以外の領域に形成され、前記塗膜が非形成とされている粘着部と、を含んでいる。 In order to achieve the above object, the packaging box of the present invention is formed in a tubular shape and is connected to a peripheral wall having an opening on an end face and an end portion of the peripheral wall facing the opening via a folding curve. A pair of flaps that close the opening in a folded state, and an adhesive tape that is formed on the side surface of the peripheral wall and closes the opening to fix the pair of flaps to the peripheral wall. The sticking portion is provided with a sticking portion to which the end portion of the adhesive tape is attached, and the pasting portion is formed corresponding to at least one of the vicinity of the leading edge of the adhesive tape and the vicinity of the base end of the adhesive tape near the flap. A peeling portion containing a coating film having a function of weakening the adhesive force of the adhesive tape and a region other than the peeling portion in the entire region of the sticking portion are formed so that the coating film is not formed. Includes an adhesive part that is present.
この場合、前記剥離部は、前記粘着テープの最先端付近に対応して形成されている先端剥離部と、前記フラップの近傍となる前記粘着テープの基端付近に対応して形成されている基端剥離部と、を含み、前記粘着部は、前記先端剥離部と前記基端剥離部との間に形成されている中間粘着部を含んでいることが好ましい。 In this case, the peeling portion includes a tip peeling portion formed in the vicinity of the leading edge of the adhesive tape and a group formed in the vicinity of the base end of the adhesive tape in the vicinity of the flap. It is preferable that the adhesive portion includes an end peeling portion and an intermediate adhesive portion formed between the tip peeling portion and the base end peeling portion.
この場合、前記先端剥離部と前記中間粘着部との境界線は、前記粘着テープの幅方向両側から中央に向かって前記粘着テープの先端側に傾斜していることが好ましい。 In this case, it is preferable that the boundary line between the tip peeling portion and the intermediate adhesive portion is inclined toward the tip side of the adhesive tape from both sides in the width direction of the adhesive tape toward the center.
この場合、前記剥離部は、前記中間粘着部を挟んで前記粘着テープの幅方向両側に対応した位置で前記先端剥離部と前記基端剥離部とに連接された前記塗膜を有する一対の中間剥離部を更に含んでいることが好ましい。 In this case, the peeling portion is a pair of intermediates having the coating film connected to the tip peeling portion and the base end peeling portion at positions corresponding to both sides in the width direction of the adhesive tape with the intermediate adhesive portion sandwiched therein. It is preferable that the peeled portion is further included.
この場合、前記周壁は、上下両端面に一対の前記開口部を有し、前記一対のフラップは、前記一対の開口部を閉塞するように2組設けられ、前記貼付部は、前記側面の上下両端部に2組設けられ、下方の前記貼付部の前記粘着部は、上方の前記貼付部の前記粘着部よりも大きく形成されていることが好ましい。 In this case, the peripheral wall has a pair of the openings on both upper and lower end surfaces, two sets of the pair of flaps are provided so as to close the pair of openings, and the sticking portions are provided on the upper and lower sides of the side surface. It is preferable that two sets are provided at both ends, and the adhesive portion of the lower sticking portion is formed larger than the adhesive portion of the upper sticking portion.
この場合、前記粘着部の面積は、前記貼付部の全面積の3%以上30%以内に設定されていることが好ましい。 In this case, the area of the adhesive portion is preferably set to 3% or more and 30% or less of the total area of the sticking portion.
本発明によれば、粘着テープの剥がし易さを確保しながら包装箱の封緘状態を適切に維持することができる。 According to the present invention, the sealed state of the packaging box can be appropriately maintained while ensuring the ease of peeling off the adhesive tape.
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、各図に示す「Fr」は「前」を示し、「Rr」は「後」を示し、「L」は「左」を示し、「R」は「右」を示し、「U」は「上」を示し、「D」は「下」を示している。また、本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、各図は、必ずしも正確なものではなく、本発明の実施形態に係る包装箱等のおおよその形状を模式的に示している。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. In each figure, "Fr" indicates "front", "Rr" indicates "rear", "L" indicates "left", "R" indicates "right", and "U" indicates "right". "Upper" indicates "upper" and "D" indicates "lower". In addition, although terms indicating directions and positions are used in the present specification, these terms are used for convenience of explanation and do not limit the technical scope of the present invention. In addition, each figure is not always accurate, and schematically shows the approximate shape of the packaging box or the like according to the embodiment of the present invention.
[包装箱の概要]
図1および図2を参照して、包装箱1の構成について説明する。図1は包装箱1を示す斜視図である。図2は包装箱1のブランク5を示す平面図である。
[Outline of packaging box]
The configuration of the
図1に示すように、包装箱1は略直方体状に形成されている。包装箱1は、略角筒状の周壁1Wの上面および下面を閉塞して封緘されるA式の箱である。包装箱1の内部には、所定の商品(図示せず)が収容されるようになっている。
As shown in FIG. 1, the
包装箱1は、図2に示すブランク5を組み立てることで形成される。ブランク5は、一枚の紙製の段ボールシートを抜型等で打ち抜くことで形成されている。段ボールシートは、例えば、波状の中しん9Aの両側に表ライナ9Bと裏ライナ9Cとを貼り合せた両面段ボールシートである。なお、図2は、主に表ライナ9B側(包装箱1の外面側)を示している。本明細書では、段ボールの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向(中しん9A)に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。
The
[ブランク]
図2に示すように、ブランク5は、一対の側壁10と、一対の端壁11と、継代片12と、一対の上内フラップ13と、一対の上外フラップ14と、一対の下内フラップ15と、一対の下外フラップ16と、を含んでいる。
[blank]
As shown in FIG. 2, the blank 5 includes a pair of
一対の側壁10と一対の端壁11とは、流れ方向に交互に一列に並べられ、縦罫線L1を介して互いに連接されている。端壁11および側壁10は、それぞれ、段方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。端壁11は、側壁10よりも流れ方向に幅狭く形成されている。継代片12は、縦罫線L1を介して側壁10の流れ方向他端部に連なった状態に設けられている。
The pair of
上内フラップ13は、横罫線L2を介して端壁11の段方向一端部(上端部)に連なった状態に設けられている。上内フラップ13は、略長方形状に形成されている。上内フラップ13の段方向の寸法(延出寸法)は端壁11の流れ方向の寸法の略半分に設定され、上内フラップ13の流れ方向の寸法は端壁11の流れ方向の寸法と略同一に設定されている。
The upper
上外フラップ14は、横罫線L2(折曲線)を介して側壁10の段方向一端部(上端部)に連なった状態に設けられている。上外フラップ14は、略長方形状に形成されている。上外フラップ14の段方向の寸法(延出寸法)は上内フラップ13の延出寸法と略同一に設定され、上外フラップ14の流れ方向の寸法は側壁10の流れ方向の寸法と略同一に設定されている。
The upper
下内フラップ15は、横罫線L2を介して端壁11の段方向他端部(下端部)に連なった状態に設けられている。下外フラップ16は、横罫線L2を介して側壁10の段方向他端部(下端部)に連なった状態に設けられている。下内フラップ15は上内フラップ13と略同一形状に形成され、下外フラップ16は上外フラップ14と略同一形状に形成されている。
The lower
なお、縦罫線L1および横罫線L2は、それぞれ、段ボールシートの裏ライナ9C側から押し入れられた汎用罫線である。詳細は後述するが、一対の端壁11と一対の側壁10とが縦罫線L1で略直角に折り曲げられると、略角筒状の周壁1Wが形成される(図1参照)。周壁1Wは、上端面に一対の上開口部1Uを有し、下端面に下開口部1Dを有している(図3参照)。
The vertical ruled line L1 and the horizontal ruled line L2 are general-purpose ruled lines pushed in from the back liner 9C side of the corrugated cardboard sheet, respectively. Although the details will be described later, when the pair of
<貼付部>
図2に示すように、一対の端壁11の外面(周壁1Wの側面)には、一対の貼付部20が形成されている。一対の貼付部20には、それぞれ、上開口部1Uを閉塞した一対の上外フラップ14を周壁1Wに固定するための粘着テープTの端部が貼り付けられる(図1参照)。なお、一対の貼付部20は略同一形状であるため、以下、1つの貼付部20について説明する。
<Attachment part>
As shown in FIG. 2, a pair of sticking
貼付部20は、端壁11の段方向一方(上部)且つ流れ方向中央付近に略正方形状に形成されている。貼付部20は、ここに貼付される粘着テープTの端部よりも大きく(広く)形成されている。貼付部20の流れ方向の寸法は、粘着テープTの幅(40〜50mm)よりも広く(長く)、貼付部20の段方向の寸法は、粘着テープTの端部の長さよりも長く設定されている。詳細には、貼付部20は、上内フラップ13との境界(横罫線L2)近傍から段方向他方(下方)に向かって約70mmの範囲、且つ、流れ方向中央から両側に約35mmの範囲に形成されている。なお、貼付部20は、上内フラップ13との境界(横罫線L2)から段方向他方(下方)に数mm〜十数mm程度ずれた位置に形成されている。
The sticking
貼付部20は、剥離部30と、粘着部40と、を含んでいる。剥離部30は、粘着テープTの粘着力を弱める機能を有する塗膜を含んでいる。粘着部40は、貼付部20の全領域のうち剥離部30以外の領域に形成され、塗膜が非形成とされている(除かれている)部分である。
The sticking
剥離部30は、先端剥離部30Aと、基端剥離部30Bと、を含んでいる。先端剥離部30Aおよび基端剥離部30Bは、例えば、シリコーン樹脂を主成分とする液体の離型剤(塗料)を端壁11の外面に塗る(塗工する)ことで形成される塗膜である。なお、塗膜を形成するための離型剤は、シリコーン樹脂系に限らず、例えば、フッ素樹脂系の離型剤等を用いることもできる。つまり、粘着テープTの粘着力を適度に弱めることのできる他の離型剤(塗料)を適宜選択して用いることができる。
The peeling
先端剥離部30Aは、端壁11の段方向中央よりも段方向一方(上方)に形成されている。基端剥離部30Bは、先端剥離部30Aから段方向一方(上方)に離れた位置で、且つ横罫線L2から段方向他方(下方)に僅かにずれた位置に形成されている。先端剥離部30Aと基端剥離部30Bとは、流れ方向に長い略長方形状に形成されている。先端剥離部30Aと基端剥離部30Bとは、略同一寸法に形成されている。第1実施形態では、塗膜は、先端剥離部30Aの全領域および基端剥離部30Bの全領域に形成されている。なお、図面では、説明の便宜上、塗膜を形成した部分(離型剤の塗工部分)をハッチングで示し、貼付部20の範囲を破線で示している。
The
粘着部40は、先端剥離部30Aと基端剥離部30Bとの間に形成されている中間粘着部40Aで構成されている。中間粘着部40Aには塗膜が形成されていないため、中間粘着部40Aは、先端剥離部30Aと基端剥離部30Bとの間に表ライナ9Bを露出させた領域になる。したがって、中間粘着部40Aには、粘着テープTが通常の粘着力によって貼付されることになる。中間粘着部40Aは、先端剥離部30A等と流れ方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。中間粘着部40Aの段方向の寸法は先端剥離部30A等の段方向の寸法よりも短く設定されている。中間粘着部40Aの面積は、貼付部20の全面積の約15%に設定されている。なお、「通常の粘着力」とは、コーティング等されていない通常の段ボールシート等に粘着テープTを貼り付けた場合における粘着力を意味する。
The
ところで、段ボールシートは、コルゲータ(図示せず)と呼ばれる装置を用いて段ボール原紙の貼合工程を実行することによって製造される。コルゲータは、中しん9Aを流れ方向に進行させながら、その中しん9Aの両側にライナ9B,9Cを貼り付ける。また、コルゲータは、流れ方向に延びた横罫線L2を形成し、流れ方向に連続する段ボールシートを所定長さに裁断する。
By the way, the corrugated cardboard sheet is manufactured by executing a laminating step of corrugated cardboard base paper using a device called a corrugated board (not shown). The corrugator attaches the liners 9B and 9C to both sides of the
また、上記したブランク5(包装箱1)は、フレキソフォルダーグルア(図示せず)と呼ばれる装置によって製造される。フレキソフォルダーグルア(以下、「FFG」ともいう。)は、段ボールシートに対し、フレキソインキ等を用いた印刷、刃物(切刃、押刃等)や抜型を用いた罫線入れ、溝切りおよび打抜き、接着剤を用いた接合等を連続して行う装置である。また、FFGは、離型剤(塗料)を用いて各端壁11に先端剥離部30Aおよび基端剥離部30B(剥離部30)を印刷(塗工)する。なお、中間粘着部40A(粘着部40)には離型剤は塗布されない。また、FFGは、上方のフラップ13,14および下方のフラップ15,16等を形成すると共に、段方向に延びた縦罫線L1等を形成する。さらに、FFGは、側壁10と端壁11とを縦罫線L1に沿って折り曲げ、継代片12を反対側の端壁11の内面に接着剤で接着して、折り畳まれた状態の包装箱1を製造する。なお、接着剤としては、例えば、ホットメルト接着剤、合成樹脂系エマルジョン接着剤または両面テープ等を用いることができる。
Further, the blank 5 (packaging box 1) described above is manufactured by an apparatus called a flexo folder gluer (not shown). Flexo folder gluer (hereinafter, also referred to as "FFG") is used for printing on corrugated cardboard sheets using flexo ink, etc. It is a device that continuously performs joining and the like using an adhesive. Further, the FFG prints (coats) the
[包装箱の組立]
次に、図1および図3を参照して、商品を収容するために包装箱1を組み立てる工程(組立作業)について説明する。図3は包装箱1の組み立て過程を示す斜視図である。なお、包装箱1は、作業者によって手作業で組み立てられてもよいし、製函機によって自動または半自動で組み立てられてもよい。ここでは、一例として、作業者が包装箱1を組み立てる場合について説明する。
[Assembly of packaging box]
Next, a step (assembly work) of assembling the
まず、作業者は、一対の端壁11と一対の側壁10とを縦罫線L1で略直角に折り曲げる。すると、図3に示すように、一対の側壁10は前後方向に対向し、一対の端壁11は左右方向に対向し、上下両端面に開口部1U,1Dを有する略角筒状の周壁1Wが形成される。また、一対の上内フラップ13と一対の上外フラップ14とは、それぞれ、上開口部1Uを挟んで対向する周壁1Wの端部に横罫線L2を介して連接されている。また、一対の下内フラップ15と一対の下外フラップ16とは、それぞれ、下開口部1Dを挟んで対向する周壁1Wの端部に横罫線L2を介して連接されている。
First, the operator bends the pair of
次に、作業者は、下内フラップ15を横罫線L2で内向きに折り曲げた後、下外フラップ16を横罫線L2で内向きに折り曲げる。一対の下外フラップ16は、一対の下内フラップ15の下に重ねられ、その先端部を前後方向略中央で突き合わせて下開口部1Dを閉塞する。作業者は、一対の下外フラップ16の突き合わせ部分に沿って粘着テープTを貼り付ける。粘着テープTは、当該突き合わせ部分の左右方向両端で上方に折り曲げられて、一対の端壁11の外面に貼り付けられる。以上によって、一対の下外フラップ16が粘着テープTを介して周壁1Wの側面に固定され、包装箱1の底面が形成される。
Next, the operator bends the lower
次に、作業者は、周壁1Wの上面開口から包装箱1の内部に商品を入れる。続いて、作業者は、上内フラップ13を横罫線L2で内向きに折り曲げた後、上外フラップ14を横罫線L2で内向きに折り曲げる。一対の上外フラップ14は、一対の上内フラップ13の上に重ねられ、その先端部を前後方向略中央で突き合わせて上開口部1Uを閉塞する。図1に示すように、作業者は、一対の上外フラップ14の突き合わせ部分に沿って粘着テープTを貼り付ける。粘着テープTは、当該突き合わせ部分の左右方向両端で下方に折り曲げられて、一対の端壁11の貼付部20に貼り付けられる。以上によって、一対の上外フラップ14が粘着テープTを介して周壁1Wの側面に固定され、包装箱1の天面が形成される。
Next, the worker puts the product into the
この状態で、上下に2組設けられた一対の外フラップ14,16が上下一対の開口部1U,1Dを閉塞している。一対の上外フラップ14に貼付された粘着テープTの端部は、基端剥離部30B、中間粘着部40Aおよび先端剥離部30Aに亘って貼り付けられる(図1参照)。すなわち、先端剥離部30Aは、粘着テープTの最先端付近に対応して形成されている。基端剥離部30Bは、上外フラップ14の近傍となる粘着テープTの基端付近に対応して形成されている。粘着テープTの端部は、基端剥離部30Bおよび先端剥離部30Aに対して通常よりも弱い粘着力をもって貼付され、中間粘着部40Aに対して通常の粘着力をもって貼付されている。なお、粘着テープTの最先端付近とは、貼付部20に貼付された粘着テープTの長さ方向中央よりも先端側(下側)を意味し、粘着テープTの基端付近とは、貼付部20に貼付された粘着テープTの長さ方向中央よりも基端側(上側(横罫線L2よりも下方に数mm〜十数mm程度ずれた部分を除く。))を意味している。
In this state, a pair of
以上によって、包装箱1の組立作業が完了し、包装箱1は封緘された状態になる(図1参照)。
As a result, the assembly work of the
[包装箱の開封]
次に、図4および図5を参照して、包装箱1の開封作業について説明する。図4は包装箱1を第1の方法で開封する場合について説明する断面図である。図5は包装箱1を第2の方法で開封する場合について説明する断面図である。なお、説明を簡単にするために、主に、1つの貼付部20に貼付された粘着テープTの引き剥がし作業について説明する。
[Opening the packaging box]
Next, the opening operation of the
封緘された包装箱1は、例えば、天面に貼付された粘着テープTを引き剥がして一対の上外フラップ14等を開くことで開封される(図3参照)。ここで、ユーザが粘着テープTの引き剥がし作業を開始する方法は2通りある(第1の方法および第2の方法)。
The sealed
図4に示すように、第1の方法として、ユーザは、粘着テープTの最先端部を捲り上げ(図4の実線矢印参照)、粘着テープTを把持するための手掛かりを作る。粘着テープTの最先端部は貼付部20の先端剥離部30Aに弱い粘着力で貼られているため、ユーザは粘着テープTの最先端部を簡単に捲り上げる(剥がす)ことができる。ユーザは、捲り上げた粘着テープTの最先端部を把持し、粘着テープTを上方に向かって引き剥がす(図4の二点鎖線矢印参照)。貼付部20に貼られた粘着テープTの端部は中間粘着部40Aを除く部分において弱い粘着力で貼られているため、ユーザは小さな力で粘着テープTの端部を貼付部20から引き剥がすことができる。
As shown in FIG. 4, as a first method, the user rolls up the cutting edge portion of the adhesive tape T (see the solid line arrow in FIG. 4) to create a clue for gripping the adhesive tape T. Since the cutting edge portion of the adhesive tape T is attached to the
次に、図5に示すように、第2の方法として、ユーザは、端壁11の上部において粘着テープTの近傍を押し込み(図5の実線矢印参照)、粘着テープTと貼付部20(端壁11)との間に隙間を作る。なお、この際、上内フラップ13等も押し込んだ方向にスライドする。ユーザは、その隙間に指を差し込んで手前に引っ張る(図5の二点鎖線矢印参照)。すると、上外フラップ14(横罫線L2)側の粘着テープTは貼付部20の基端剥離部30Bに弱い粘着力で貼られているため、ユーザは貼付部20に貼られた粘着テープTの根本部を簡単に剥がすことができる。貼付部20に貼られた粘着テープTの端部は中間粘着部40Aを除く部分において弱い粘着力で貼られているため、ユーザは小さな力で粘着テープTを根本部から最先端側に向かって引き剥がすことができる。
Next, as shown in FIG. 5, as a second method, the user pushes the vicinity of the adhesive tape T at the upper part of the end wall 11 (see the solid line arrow in FIG. 5), and the adhesive tape T and the sticking portion 20 (end). Make a gap with the wall 11). At this time, the upper
ユーザは、第1の方法または第2の方法によって粘着テープTの端部を貼付部20から引き剥がした後、その剥がした粘着テープTを把持し、粘着テープTを一対の上外フラップ14から引き剥がす。粘着テープTが一対の端壁11および一対の上外フラップ14から引き剥がされることで、包装箱1が開封される(図3参照)。
The user peels off the end portion of the adhesive tape T from the sticking
以上説明した第1実施形態に係る包装箱1では、粘着テープTの粘着力を弱める塗膜が貼付部20の一部に形成され、その貼付部20に粘着テープTの端部が貼付されていた。詳細には、塗膜は、貼付部20に貼付された粘着テープTの端部のうち最先端部と根元部(上部)とに対応する領域に形成されていた。この構成によれば、貼付部20から粘着テープTの最先端部を容易に剥がすことができる。他にも、貼付部20の上部近傍が押し込まれることで、貼付部20から粘着テープTの根元部を容易に剥がすことができる。これにより、粘着テープTを剥がす際にユーザが把持する部分(手掛かり)を簡単に作ることができ、包装箱1を容易に開封することができる。また、この包装箱1では、塗膜が上外フラップ14および貼付部20の中間粘着部40Aから省略されていた。この構成によれば、上外フラップ14と中間粘着部40Aとに対して粘着テープTを通常の粘着力をもって貼り付けることができる。これにより、粘着テープTを貼付すべき部分全てに塗膜を形成する場合に比べて、振動や摩擦等によって粘着テープTが意図せず剥がれることを抑制することができる。以上によって、粘着テープTの剥がし易さを確保しながら包装箱1の封緘状態を適切に維持することができる。
In the
また、第1実施形態に係る包装箱1では、中間粘着部40Aの面積が、貼付部20の全面積を100%とした場合の約15%に設定されていた。この構成によれば、粘着テープTが必要以上に剥がれ易くなることを防止することができる。
Further, in the
[第2実施形態]
次に、図6を参照して、第2実施形態に係る包装箱1の貼付部21について説明する。
図6は包装箱1の貼付部21を示す側面図である。なお、以降説明する他の実施形態や変形例の説明では、第1実施形態に係る包装箱1の貼付部20と同様または対応する構成については同一の符号を付し、貼付部20と同様または対応する説明は省略する。また、第2実施形態に係る包装箱1には一対の貼付部21が形成されているが、第1実施形態の説明と同様に、1つの貼付部21について説明する。
[Second Embodiment]
Next, the sticking
FIG. 6 is a side view showing the sticking
貼付部21の剥離部31は先端剥離部31Aと基端剥離部30Bとを含み、貼付部21の粘着部41は中間粘着部41Aを含んでいる。先端剥離部31Aは、その上部に略V字状の凹みを有している。詳細には、先端剥離部31Aの上辺は、前後方向(幅方向)両端から中央に向かって下方に傾斜して略V字状に形成されている。その結果、中間粘着部41Aは、先端剥離部31Aと基端剥離部30Bとの間において略逆三角形状(正確には略五角形状)に形成されている。
The peeling
以上説明した第2実施形態に係る包装箱1(貼付部21)では、先端剥離部31Aと中間粘着部41Aとの境界線が、粘着テープTの幅方向両側から中央に向かって粘着テープTの先端側に傾斜していた。すなわち、中間粘着部41Aが粘着テープTを剥がす方向の上流側から下流側に向かって凸となる略V字状に形成されていた。この構成によれば、粘着テープTは中間粘着部41AのV字の先端付近から剥がれ始めるため、引き剥がし作業の開始に必要な力を低減することができる。また、粘着テープTの引き剥がしが進むに連れて粘着テープTと中間粘着部41Aとの境界線が徐々に幅広くなって行くが、剥がされた粘着テープTの面積が増加するため、ユーザは粘着テープTを確りと把持して引き剥がし作業を行うことができる。これにより、粘着テープTに対して剥がす方向の力を有効に伝えることができ、粘着テープTを破損させることなく適切に引き剥がすことができる。
In the packaging box 1 (attached portion 21) according to the second embodiment described above, the boundary line between the
なお、第2実施形態に係る包装箱1の貼付部21では、中間粘着部41Aが略逆三角形状に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。貼付部21の変形例として、例えば、図7に示すように、基端剥離部31Bの下部に略V字状の凸部が形成されてもよい。その結果、中間粘着部41Aが先端剥離部31Aと基端剥離部31Bとの間において略V字状に形成されてもよい。
In the sticking
また、第2実施形態に係る包装箱1の貼付部21では、先端剥離部31Aは、その幅方向両端部を基端剥離部30Bの幅方向両端部から下方に離した位置に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図8に示すように、先端剥離部31Aは、その幅方向両端部を基端剥離部30Bの幅方向両端部に接触する位置に形成されてもよい。
Further, in the sticking
[第3実施形態]
次に、図9を参照して、第3実施形態に係る包装箱1の貼付部22について説明する。
図9は包装箱1の貼付部22を示す側面図である。なお、第3実施形態に係る包装箱1には一対の貼付部22が形成されているが、第1実施形態の説明と同様に、1つの貼付部22について説明する。
[Third Embodiment]
Next, with reference to FIG. 9, the sticking
FIG. 9 is a side view showing the sticking
貼付部22の剥離部32は、先端剥離部30Aと、基端剥離部30Bと、一対の中間剥離部32Cと、を含んでいる。貼付部22の粘着部42は、剥離部32に囲まれている中間粘着部42Aを含んでいる。一対の中間剥離部32Cは、中間粘着部42Aを挟んで粘着テープTの幅方向両側に対応した位置で先端剥離部30Aと基端剥離部30Bとに連接された塗膜を有している。一対の中間剥離部32Cは、それぞれ、略長方形状に形成され、先端剥離部30Aと基端剥離部30Bとの間に架設されている。つまり、先端剥離部30A、基端剥離部30Bおよび一対の中間剥離部32Cは、一体となって略矩形環状の塗膜を形成している。中間粘着部42Aは、略矩形環状の塗膜(各剥離部30A,30B,32C)に囲まれて略四角形状に形成されている。
The peeling
以上説明した第3実施形態に係る包装箱1(貼付部22)によれば、中間粘着部42Aの周囲に略矩形環状の塗膜が形成されているため、貼付部22に貼付された粘着テープTの略全周に亘って粘着力を弱めることができる。これにより、ユーザが粘着テープTを剥がすための手掛かり(きっかけ)を更に簡単に作ることができる。
According to the packaging box 1 (attachment portion 22) according to the third embodiment described above, since a substantially rectangular annular coating film is formed around the intermediate
なお、第3実施形態に係る包装箱1の貼付部22では、塗膜が略矩形環状に形成され、中間粘着部42Aが略四角形状に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、環状の塗膜の内側を略円形状(楕円形状や滴型等を含む。以下同じ。)に形成することで、中間粘着部42Aが略円形状に形成されてもよい(図示せず)。
In the sticking
また、第3実施形態に係る包装箱1の貼付部22に対して第2実施形態に係る包装箱1の貼付部21の特徴を適用してもよい。つまり、中間粘着部42Aが略逆三角形または略V字状に形成されてもよい。
Further, the characteristics of the sticking
なお、第1〜第3実施形態に係る包装箱1の貼付部20〜22は、一対の上外フラップ14を周壁1Wに固定する粘着テープTを貼り付けるために端壁11の上部に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、貼付部20〜22は、一対の下外フラップ16を周壁1Wに固定する粘着テープTを貼り付けるために端壁11の下部に形成されてもよいし、端壁11の上部と下部の両方に形成されてもよい(図示せず)。
The sticking
[評価試験]
ここで、図10を参照して、上記した第1〜第3実施形態に係る包装箱1の貼付部20〜22と、比較例に係る貼付部100とを評価するための評価試験について説明する。図10は、第1〜第3実施形態に係る貼付部20〜22および比較例に係る貼付部100を示す側面図と、その評価試験の結果を示す表である。
[Evaluation test]
Here, with reference to FIG. 10, an evaluation test for evaluating the sticking
まず、比較例に係る貼付部100について簡単に説明する。図10の最上段に示すように、比較例に係る貼付部100は、第3実施形態に係る貼付部22から粘着部42(中間粘着部42A)を省略したものであって、その全領域に略正方形状(約70mm角)の塗膜が形成されている。
First, the sticking
次に、貼付部20〜22および貼付部100を評価するための評価試験について説明する。評価試験には、輸送テストと、第1の方法による開封テストと、第2の方法による開封テストとが含まれている。輸送テストは、封緘した包装箱1をパレット上に4配2段積みしてストレッチフィルムで巻きつけ固定し、そのパレットを積載した車両にて約560km(例えば、東京−大阪間)輸送したときの粘着テープTの剥がれ具合を確認する試験である。第1の方法による開封テストは、第1の方法による粘着テープTの剥がし易さを評価する官能試験である。第2の方法による開封テストは、第2の方法による粘着テープTの剥がし易さを評価する官能試験である。
Next, an evaluation test for evaluating the sticking
次に、評価試験の評価基準について説明する。輸送テストでは、輸送後の状態で、何れの包装箱1にも粘着テープTの剥がれが無い場合に「〇」と評価し、何れかの包装箱1の粘着テープTに部分的な剥がれが有る場合に「△」と評価し、何れかの包装箱1の粘着テープTが完全に剥がれた場合に「×」と評価した。第1の方法による開封テストでは、人が第1の方法で粘着テープTを剥がしてみて、非常に剥がし易いと感じた場合に「◎」と評価し、剥がし易いと感じた場合に「〇」と評価し、若干剥がし易いと感じた場合に「△」と評価し、塗膜が無い場合と同程度(剥がし難い)と感じた場合に「×」と評価した。第2の方法による開封テストでは、人が第2の方法で粘着テープTを剥がしてみて、非常に剥がし易いと感じた場合に「◎」と評価し、剥がし易いと感じた場合に「〇」と評価し、若干剥がし易いと感じた場合に「△」と評価し、塗膜が無い場合と同程度(剥がし難い)と感じた場合に「×」と評価した。
Next, the evaluation criteria of the evaluation test will be described. In the transportation test, if the adhesive tape T is not peeled off in any of the
図10の最上段に示すように、比較例に係る貼付部100では、輸送テストの評価結果が「×」となり、第1および第2の方法による開封テストが「◎」となった。
As shown in the uppermost part of FIG. 10, in the sticking
これに対し、図10の上から2段目から4段目に示すように、第1〜第3実施形態に係る貼付部20〜22では、輸送テストの評価結果が全て「〇」となった。また、第1実施形態に係る貼付部20では、第1の方法による開封テストが「〇」となり、第2および第3実施形態に係る貼付部21,22では、第1の方法による開封テストが「◎」となった。さらに、第1および第2実施形態に係る貼付部20,21では、第2の方法による開封テストが「〇」となり、第3実施形態に係る貼付部22では、第2の方法による開封テストが「◎」となった。
On the other hand, as shown in the second to fourth rows from the top of FIG. 10, in the
以上のように、比較例に係る貼付部100は、粘着テープTの剥がし易さを確保することができるが、箱の封緘状態を維持することができないという評価結果となった。これに対し、第1〜第3実施形態に係る貼付部20〜22では、剥がし易さを確保しながら包装箱1の封緘状態を維持することができるという評価結果になった。
As described above, the sticking
[第4実施形態]
次に、図11を参照して、第4実施形態に係る包装箱1の貼付部23等について説明する。図11は包装箱1の貼付部20,23を示す側面図である。なお、第4実施形態に係る包装箱1には一対の貼付部23が形成されているが、第1実施形態の説明と同様に、1つの貼付部23について説明する。
[Fourth Embodiment]
Next, with reference to FIG. 11, the sticking
第4実施形態に係る包装箱1では、各端壁11の上部に貼付部20が形成され、各端壁11の下部に貼付部23が形成されている。
In the
貼付部23の剥離部33は先端剥離部30Aと基端剥離部30Bとを含み、貼付部23の粘着部43は中間粘着部43Aを含んでいる。下方の貼付部23の中間粘着部43Aは、上方の貼付部20の中間粘着部40Aよりも大きく形成されている。その結果、中間粘着部43Aの面積は貼付部23の全面積の15%以上に設定され、下方の貼付部23の全面積は上方の貼付部20の全面積よりも大きく設定されている。
The peeling
以上説明した第4実施形態に係る包装箱1では、上下に2組設けられた一対の貼付部20,23が、一対の端壁11(周壁1Wの側面)の上下両端部に形成されていた。また、下方の中間粘着部43Aの面積が上方の中間粘着部40Aの面積よりも広く(大きく)設定されていた。この構成によれば、下方の貼付部23(中間粘着部43A)に貼付された粘着テープTを、上方の貼付部20(中間粘着部40A)に貼付された粘着テープTよりも剥がれ難くすることができる。これにより、下開口部1Dを閉塞した一対の下外フラップ16を周壁1Wに固定した状態に維持することができる。その結果、包装箱1の底抜け等の不具合を抑制することができる。
In the
なお、第4実施形態に係る包装箱1の貼付部23では、先端剥離部30Aおよび基端剥離部30Bの大きさを変えずに、中間粘着部43Aを大きくしていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、先端剥離部30Aおよび基端剥離部30Bを小さくすることで、中間粘着部43Aを中間粘着部40Aよりも大きく形成してもよい。また、貼付部23全体(先端剥離部30A、基端剥離部30B、中間粘着部43A)を大きくしてもよい。この場合、中間粘着部43Aの面積は、貼付部23の全面積の約15%に設定されてもよい。
In the sticking
また、第4実施形態に係る包装箱1の貼付部23に対し、第2または第3実施形態に係る包装箱1の貼付部21,22の特徴を適用してもよい。
Further, the characteristics of the sticking
なお、第1ないし第4実施形態に係る包装箱1の貼付部20〜23(以下、「貼付部20等」という。)は、横罫線L2よりも下方に数mm〜十数mm程度ずれた位置に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、貼付部20等は、横罫線L2との間に隙間をあけずに、横罫線L2から下方(または上方)に延びた状態に形成されてもよい。
The sticking
なお、第1ないし第4実施形態に係る包装箱1の貼付部20等では、剥離部30〜33が先端剥離部30A,31Aと基端剥離部30B,31Bとを含んでいたが、本発明はこれに限定されない。剥離部30〜33は、粘着テープTの最先端付近と各外フラップ14,16の近傍となる粘着テープTの基端部の少なくとも何れか一方に対応して形成されていればよい。すなわち、貼付部20等は、先端剥離部30A,31Aと基端剥離部30B,31Bとのうち少なくとも何れか一方を含んでいればよい。例えば、図12に示すように、貼付部20が、先端剥離部30Aと、貼付部20の全領域のうち先端剥離部30A以外の領域に形成された粘着部44と、を含んでいてもよい。これと同様に、貼付部23が、基端剥離部30Bと、貼付部23の全領域のうち基端剥離部30B以外の領域に形成された粘着部44と、を含んでいてもよい。なお、貼付部20に基端剥離部30Bを形成し、貼付部23に先端剥離部30Aを形成してもよい(図示せず)。
In the sticking
他にも、例えば、図13に示すように、先端剥離部30Aと基端剥離部30Bとが一体に形成され、これらの剥離部30A,30B等を分離するように分離粘着部40B,43Bが形成されてもよい。さらに、他にも、例えば、図14に示すように、粘着部40(43)が、中間粘着部40A(43A)と分離粘着部40B(43B)とで構成されてもよい。つまり、粘着部40(43)が略T字状に形成されてもよい。また、図示は省略するが、中間粘着部40A(43A)を挟んで上下一対の分離粘着部40B(43B)が形成されることで、粘着部40(43)が略十字状に形成されてもよい。なお、先端剥離部30A(31A)は、少なくとも粘着テープTの先端角部(幅方向両縁部)に対応して形成されていることが好ましい。また、基端剥離部30B(31B)は、少なくとも粘着テープTの幅方向両縁部に対応して形成されていることが好ましい。
In addition, for example, as shown in FIG. 13, the
なお、第1〜第4実施形態(上記の変形例も含む。以下同じ。)に係る包装箱1の貼付部20等は、粘着テープTの幅や端部形状に対応して略正方形状に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。貼付部20等の大きさ(幅および長さ)は、粘着テープTの幅や長さに応じて適宜変更してもよい。また、例えば、貼付部20等は、上下方向に長い長方形状に形成されてもよいし、円形状や台形状に形成されてもよい(いずれも図示せず)。
The sticking
また、第1〜第4実施形態に係る包装箱1の貼付部20等では、粘着部40〜44が、貼付部20等の全体に対して15%程度の面積となるように形成されていたが、本発明はこれに限定されない。中間粘着部40A等の面積は、貼付部20等の全面積の15%以上に設定してもよい。しかしながら、粘着テープTの剥がし易さを考慮するのであれば、粘着部40〜44の面積は、貼付部20等の全体の面積の3%以上30%以下の範囲で設定することが好ましい。更に好ましくは、粘着部40〜44の面積は、貼付部20等の全体の面積の3%以上15%以下の範囲で設定するとよい。
Further, in the sticking
また、第1〜第4実施形態に係る包装箱1では、一対の上外フラップ14と一対の下外フラップ16とは、それぞれ、その先端部を突き合わせられていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、一方の上外フラップ14(一方の下外フラップ16)が、他方の上外フラップ14(他方の下外フラップ16)に重なるように形成されていてもよい。この場合、一方の上外フラップ14(一方の下外フラップ16)の先端部に沿って粘着テープTが貼られ、その端部に合わせて貼付部20等が形成されることになる。
Further, in the
また、第1〜第4実施形態に係る包装箱1は、紙製の両面段ボールシートで形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、段ボールシートは、中しん9Aの片面にライナを貼り付けた片面段ボールシートであってもよいし、片面段ボールシートを両面段ボールシートに貼り合せた複両面段ボールシートであってもよい。また、例えば、包装箱1は、紙製の段ボールシートに代えて、厚紙や樹脂製の板等で形成されていてもよい。
Further, the
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る包装箱における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。 The description of the embodiment shows one aspect of the packaging box according to the present invention, and the technical scope of the present invention is not limited to the above embodiment.
1 包装箱
1D 下開口部(開口部)
1U 上開口部(開口部)
1W 周壁
14 上外フラップ(フラップ)
16 下外フラップ(フラップ)
20〜23 貼付部
30〜33 剥離部
30A,31A 先端剥離部
30B,31B 基端剥離部
40〜44 粘着部
40A,41A,42A,43A 中間粘着部
32C 中間剥離部
L2 横罫線(折曲線)
T 粘着テープ
1
1U Upper opening (opening)
1W
16 Lower outer flap (flap)
20 to 23
T adhesive tape
Claims (5)
前記開口部を挟んで対向する前記周壁の端部に折曲線(L2)を介して連接され、前記折曲線で折り曲げられた状態で前記開口部を閉塞する一対のフラップ(14)と、
前記周壁の側面に形成され、前記開口部を閉塞した前記一対のフラップを前記周壁に固定するための粘着テープ(T)の端部が貼り付けられる貼付部(20〜23)と、を備え、
前記貼付部は、
前記粘着テープの最先端付近と前記フラップの近傍となる前記粘着テープの基端付近とに対応して形成され、前記粘着テープの粘着力を弱める機能を有する塗膜を含んでいる剥離部(30〜33)と、
前記貼付部の全領域のうち前記剥離部以外の領域に形成され、前記塗膜が非形成とされている粘着部(40〜44)と、を含み、
前記剥離部は、
前記粘着テープの最先端付近に対応して形成されている先端剥離部(30A,31A)と、
前記フラップの近傍となる前記粘着テープの基端付近に対応して形成されている基端剥離部(30B,31B)と、を含み、
前記粘着部は、前記先端剥離部と前記基端剥離部との間に形成されている中間粘着部(40A,41A,42A,43A)を含んでいることを特徴とする包装箱。 A peripheral wall (1W) formed in a tubular shape and having an opening (1U) on the end face,
A pair of flaps (14) that are connected to the ends of the peripheral walls that face each other across the opening via a folding curve (L2) and close the opening while being bent by the folding curve.
A sticking portion (20 to 23) formed on a side surface of the peripheral wall and to which an end portion of an adhesive tape (T) for fixing the pair of flaps closing the opening to the peripheral wall is attached.
The sticking part is
The adhesive tape the leading edge near the a vicinity of said flap is formed so as to correspond to the near with the base end of the adhesive tape, peeling section that contains a coating film having a function to weaken the adhesive strength of the adhesive tape ( 30-33) and
Wherein is formed in a region other than the peeling portion of the total area of the bonding part, the adhesive portion of the coating film is a non-form and (40-44), only contains,
The peeled part is
Tip peeling portions (30A, 31A) formed corresponding to the vicinity of the leading edge of the adhesive tape,
Includes base end peeling portions (30B, 31B) formed in the vicinity of the base end of the adhesive tape in the vicinity of the flap.
The adhesive portion includes packing box, characterized in that has Nde containing intermediate adhesive portion which is formed (40A, 41A, 42A, 43A ) and between the tip stripping section and the proximal end peeling unit.
前記一対のフラップ(14,16)は、前記一対の開口部を閉塞するように2組設けられ、
前記貼付部(20,23)は、前記側面の上下両端部に2組設けられ、
下方の前記貼付部の前記粘着部(43)は、上方の前記貼付部の前記粘着部(40)よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の包装箱。 The peripheral wall has a pair of openings (1U, 1D) on both upper and lower end surfaces.
Two sets of the pair of flaps (14, 16) are provided so as to close the pair of openings.
Two sets of the sticking portions (20, 23) are provided at the upper and lower ends of the side surface.
The packaging according to any one of claims 1 to 3 , wherein the adhesive portion (43) of the lower sticking portion is formed larger than the adhesive portion (40) of the upper sticking portion. box.
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