JP6909531B1 - 波力エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】波のエネルギを変換してそのエネルギを好適に保存する技術を提供する。【解決手段】本開示の波力エンジン1は、海上移動体の動揺を所定のエネルギに変換する。そして、この波力エンジン1は、海上移動体に固設され、該海上移動体の動揺に合わせて動揺する第1コンテナ部21と、第1コンテナ部21の内部に収容され、該第1コンテナ部の内部で移動可能に構成されることで、該第1コンテナ部に対して相対運動を行うウェイト部3と、ウェイト部3の相対運動に基づく運動エネルギを利用して、所定の流体に圧力を付加するダイヤフラム4と、ダイヤフラム4によって加圧された流体を密閉することで、該流体の圧力を蓄圧する蓄圧タンク31と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、海上移動体の動揺を所定のエネルギに変換する波力エンジンに関する。
従来から、波のエネルギを利用して発電する波力発電が実用化されている。そして、波力発電の方式として、波の流体エネルギを直接利用する方式、例えば、水流によりタービンを駆動させることで発電する方式や、水流を波受部材の揺動運動に変換して発電する方式が知られている。また、波力発電の別の方式として、波による作用を利用する方式、例えば、波の動きに合わせて動揺する浮体構造物の運動エネルギを用いて発電する方式が知られている。
ここで、水流を波受部材の揺動運動に変換して発電する方式として、例えば、特許文献1には、波の力を受けて揺動する波受部材を備え、該波受部材の揺動運動に基づいて生成される油圧によって作動する油圧モータを用いて発電する技術が開示されている。
また、波の動きに合わせて動揺する浮体構造物の運動エネルギを用いて発電する方式として、例えば、特許文献2には、浮体構造物の内部に取り付けられて水面の変動に応じて運動するウェイトの運動エネルギを利用して発電する技術が開示されている。
特開2015−108344号公報 特開2012−215120号公報
従来から知られている波の流体エネルギを直接利用する方式において、例えば、水流によりタービンを駆動させることで発電する方式では、船体に水路とタービンを設置することで比較的簡単に発電装置を構成できるものの、これらが該船体の移動抵抗となり易い。また、特許文献1に記載の技術では、波受部材が水流を直接受けて揺動するという構造上、その波受部材の耐久性能が問題となり易い。
一方、波の動きに合わせて動揺する浮体構造物の運動エネルギを用いて発電する方式では、発電装置の構成部品が直接水流を受けることがないため、該水流の影響で該構成部品の耐久性能に問題が生じる虞は少ない。ここで、特許文献2に記載の技術によれば、水面の変動に応じて運動するウェイトの往復直線運動に基づいて発電機が駆動されることで発電可能となるものの、発電量を大きくするためには、大型の発電機を用いたり複数の発電機を用いたりする必要があり、波力発電のために用いられる装置のコストが高くなる傾向にある。このように、波のエネルギを利用して発電する波力発電には未だ種々の課題が残されており、波のエネルギを変換してそのエネルギを好適に保存する技術については、未だ改良の余地を残すものである。
本開示の目的は、波のエネルギを変換してそのエネルギを好適に保存する技術を提供することにある。
本開示の波力エンジンは、自力又は牽引により海上を移動可能に構成された海上移動体に設置され、該海上移動体の動揺を所定のエネルギに変換する波力エンジンである。そして、この波力エンジンは、前記海上移動体に固設され、該海上移動体の動揺に合わせて運動する第1コンテナ部と、前記第1コンテナ部の内部に収容され、該第1コンテナ部の内部で移動可能に構成されることで、該第1コンテナ部に対して相対運動を行うウェイト部と、前記ウェイト部の前記相対運動に基づく運動エネルギを利用して、所定の流体に圧力を付加する加圧部と、前記加圧部によって加圧された前記流体を密閉することで、該流体の圧力を蓄圧する蓄圧部と、を備える。
上記の波力エンジンは、海上移動体の動揺を所定のエネルギに変換する装置である。ここで、海上移動体とは、自力又は牽引により海上を移動可能に構成された移動体であって、例えば、船舶や、メガフロート等の海上浮体構造物である。そして、このような波力エンジンにおいて、波による海上移動体の動揺に合わせて第1コンテナ部が動揺すると、ウェイト部が第1コンテナ部に対して相対的に移動し、その運動エネルギを利用して加圧部が所定の流体に圧力を付加する。なお、上記の流体とは、例えば、油圧モータ等の油圧装置に利用可能な作動油である。そして、加圧部によって加圧された流体が蓄圧部に導かれることで、該流体の圧力が蓄圧される。これにより、流体の圧力エネルギを蓄圧部に保存することができる。つまり、本開示によれば、波による海上移動体の動揺に伴って第1コンテナ部に対して相対運動するウェイト部の運動エネルギを、流体の圧力エネルギに好適に変換することができる。そして、この圧力エネルギを蓄圧部に保存することができる。
ここで、本開示の波力エンジンでは、上記の構成において、前記ウェイト部は、その内部に前記流体を密閉可能に構成された所定のタンクによって構成され、該タンクに、前記加圧部によって加圧された前記流体が密閉されることで、前記蓄圧部が前記ウェイト部に設けられてもよい。これによれば、流体の圧力を蓄圧するための構成であるタンクの重量、および該タンクに密閉された流体の重量を、該流体を加圧するためのエネルギとして利用することができ、波のエネルギを利用するために用いられる装置の低コスト化と省スペース化が図られる。
また、以上に述べた波力エンジンにおいて、前記第1コンテナ部は、その内部で前記ウェイト部が配置される第1配置部を有し、該第1配置部が、所定の第1方向に延在する第1レールを含んで構成されてもよい。更に、前記ウェイト部が、該ウェイト部が前記第1コンテナ部に収容された状態において前記第1レールと対向する位置に固定され、該第1レールに沿って水平移動可能に構成された第1移動子を有してもよい。そして、前記海上移動体の動揺に伴って、前記ウェイト部に固定された前記第1移動子が前記第1コンテナ部に固定された前記第1レール上を摺動することで、前記ウェイト部が前記第1コンテナ部に対して相対運動を行ってもよい。これによれば、ウェイト部の移動に伴う摩擦抵抗を可及的に小さくすることができ、該ウェイト部の運動エネルギを、流体を加圧するためのエネルギとして好適に利用することができる。つまり、波のエネルギを好適に変換することができる。また、このような構成において、前記第1コンテナ部は、前記第1配置部に対して、鉛直下向きに所定の隙間を有して対向する第2配置部を有し、前記第2配置部が、前記隙間において前記第1方向と異なる所定の第2方向に延在する第2レールを含んで構成され、前記第1配置部が、前記第2レールと対向する位置に固定され該第2レールに沿って水平移動可能に構成された第2移動子を含んで構成されてもよい。そして、前記海上移動体の動揺に伴って、前記ウェイト部に固定された前記第1移動子が前記第1配置部の前記第1レール上を摺動することで、又は/及び前記ウェイト部が配置された前記第1配置部に固定された前記第2移動子が前記第2配置部の前記第2レール上を摺動することで、前記ウェイト部が前記第1コンテナ部に対して相対運動を行ってもよい。これによれば、波による海上移動体の動揺から好適にウェイト部の運動エネルギを生じさせることができるとともに、該ウェイト部の運動エネルギを、作動油を加圧するためのエネルギとして好適に利用することができる。
本開示によれば、波のエネルギを変換してそのエネルギを好適に保存することができる。
第1実施形態における波力エンジンの概略構成を示す図である。 第1コンテナ部の内部でウェイト部を移動させるための構成を例示する第1の図である。 第1実施形態において、波のエネルギを変換してそのエネルギを保存する態様を説明するための第1の図である。 蓄圧タンクの構造を説明するための図である。 第1コンテナ部の内部でウェイト部を移動させるための構成を例示する第2の図である。 第1実施形態において、波のエネルギを変換してそのエネルギを保存する態様を説明するための第2の図である。 第2実施形態における波力エンジンの概略構成を示す第1の図である。 第2実施形態における波力エンジンの概略構成を示す第2の図である。 風力エンジンの概略構成を示す図である。 風力エンジンの設置態様を例示する図である。
以下、図面に基づいて、本開示の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本開示は実施形態の構成に限定されない。
<第1実施形態>
第1実施形態における波力エンジンの概要について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態における波力エンジンの概略構成を示す図である。本実施形態に係る波力エンジン1は、海上移動体の動揺を所定のエネルギに変換する装置である。ここで、海上移動体とは、自力又は牽引により海上を移動可能に構成された移動体であって、例えば、船舶や、メガフロート等の海上浮体構造物である。そして、波力エンジン1は、図1に示すように、コンテナ2に所定の構成が内蔵されることで実現される。なお、コンテナ2には、周知の海上コンテナを用いることができ、本実施形態におけるコンテナ2は、ドライコンテナ(汎用コンテナ)である。また、コンテナ2の内部を図示するため、図1では、コンテナの一側面の図示を省略している。
図1に示すように、波力エンジン1は、海上移動体に固設され、該海上移動体の動揺に合わせて動揺する第1コンテナ部21と、第1コンテナ部21の内部に収容され、該第1コンテナ部21の内部で移動可能に構成されたウェイト部3と、ウェイト部3の運動エネルギを利用して、所定の流体に圧力を付加するダイヤフラム4(本開示の加圧部)と、ダイヤフラム4によって加圧された流体を密閉することで、該流体の圧力を蓄圧する蓄圧タンク31(本開示の蓄圧部)と、を備える。ここで、本実施形態における上記の流体とは、油圧モータ等の油圧装置に利用可能な作動油である。ただし、これに限定する意図はなく、上記の流体は、例えば、水などの液体であってもよい。
第1コンテナ部21は、その内部に、作動油が充填される空間である液室211と、ウェイト部3が収容される空間である収容室212と、が形成される。ここで、液室211が作動油で液密状態に維持されるために、本実施形態では、第1コンテナ部21に対して、鉛直上向きに第2コンテナ部22が積載される。そして、第2コンテナ部22の内部空間に作動油が充填されるとともに、第2コンテナ部22に充填された作動油を第1コンテナ部21の液室211に供給するための流路23が設けられる。これによれば、第2コンテナ部22に充填された作動油が、重力によって流路23を介して第1コンテナ部21の液室211に供給されることになり、第1コンテナ部21の液室211を作動油で液密状態に維持することができる。なお、図1に示す波力エンジン1の概略構成では、作動油が斜線によって表される。
ウェイト部3は、図1に示すように、蓄圧タンク31と、該蓄圧タンク31を包囲する筐体であるハウジング32と、を含んで構成される。本実施形態では、複数の蓄圧タンク31がハウジング32に収納される。ここで、上述したように、蓄圧タンク31は、ダイヤフラム4によって加圧された作動油を密閉するタンクである。つまり、本実施形態では、ウェイト部3は、その内部に作動油を密閉可能に構成された蓄圧タンク31によって構成され、該蓄圧タンク31に、ダイヤフラム4によって加圧された作動油が密閉されることで、蓄圧部がウェイト部に設けられることになる。これによれば、作動油の圧力を蓄圧するための構成である蓄圧タンク31の重量、および該蓄圧タンク31に密閉された作動油の重量を、該作動油を加圧するためのエネルギとして利用することができ、波のエネルギを利用するために用いられる装置の低コスト化と省スペース化が図られる。
このようなウェイト部3は、第1コンテナ部21の内部で移動可能に構成されることで、該第1コンテナ部21に対して相対運動を行う。これについて、図2に基づいて説明する。図2は、第1コンテナ部21の内部でウェイト部3を移動させるための構成を例示する第1の図である。図2に示すように、本実施形態では、第1コンテナ部21の収容室212の底面が、該第1コンテナ部21の内部でウェイト部3が配置される第1配置部213として定義される。そして、第1配置部213は、所定の第1方向に延在する第1レール2131を含んで構成される。ここで、上記の第1方向とは、例えば、第1コンテナ部21の長手方向である。また、ウェイト部3は、該ウェイト部3が第1コンテナ部21に収容された状態において第1レール2131と対向する位置に固定され、該第1レール2131に沿って水平移動可能に構成された第1移動子321を有する。この第1移動子321は、図2に示すように、ハウジング32の底面に固定されたローラーであって、このような第1移動子321が、海上移動体の動揺に伴って第1レール2131上を摺動することで、ウェイト部3が第1コンテナ部21に対して相対運動を行うことになる。
また、図1に戻って、蓄圧タンク31は、チューブ311によって、第1コンテナ部21の液室211と接続されている。そして、このチューブ311を介して、液室211の作動油が蓄圧タンク31に導かれることになる。
また、ダイヤフラム4は、図1に示すように、第1コンテナ部21に形成された液室211を区画する壁面の一部を構成する。そして、変形によって液室211の容積を変化させることで、液室211に充填された作動油に圧力を付加する。詳しくは、ダイヤフラム4は、厚み方向に変形可能に液室211を区画する壁面に支持され、ダイヤフラム4の厚み方向の変形によって液室211の容積が変化することで該液室211内の作動油が加圧されて、加圧された該作動油がチューブ311を介して蓄圧タンク31に導かれる。なお、ダイヤフラム4は、後述するように、押圧されることで厚み方向に変形するものであれば具体的態様は問わず、例えば、ゴムや、弾性変形し易い金属(アルミニウムやマグネシウム等)により形成され得る。
次に、波のエネルギを変換してそのエネルギを保存する態様、つまり、波による海上移動体の動揺に伴って生じる運動エネルギを作動油の圧力として保存する態様について、図3に基づいて説明する。図3は、本実施形態において、波のエネルギを変換してそのエネルギを保存する態様を説明するための第1の図である。なお、図3(a)は、海上移動体が略水平状態にある場合を示していて、図3(b)および図3(c)は、波による海上移動体の動揺に合わせて第1コンテナ部21も動揺している状態を示している。また、上記の図1と同様に、作動油を斜線によって表している。
ここで、図3に示すように、ハウジング32におけるダイヤフラム4と対向する面には、押圧突起33が設けられる。そうすると、この押圧突起33によって、ダイヤフラム4における液室211と反対側の面である受圧面が押圧されることになる。なお、本実施形態では、押圧突起33にサスペンションが内蔵される。サスペンションは、バネ要素及び減衰要素からなり、例えば、コイルスプリングが内蔵されたショックアブソーバから構成される。なお、ショックアブソーバは、油圧式若しくエアー式、又は、単筒式若しくは複筒式を問わずあらゆる種類のショックアブソーバであってよい。また、サスペンションは、コイルスプリング及び液圧式のショックアブソーバに代わって、リーフスプリングにより構成されてもよい。
海上移動体が略水平状態にある場合は、図3(a)に示すように、ウェイト部3は第1コンテナ部21に対して相対的に移動せず、ダイヤフラム4の厚み方向の変形は生じない。そうすると、第1コンテナ部21の液室211の容積は変化しないので、液室211の作動油が加圧によって蓄圧タンク31に導かれることはない。なお、第1コンテナ部21の液室211と蓄圧タンク31とを接続するチューブ311は、ウェイト部3が第1コンテナ部21に対して相対的に移動しても破断しないように、その移動量を吸収可能な長さで構成されているため、図3(a)に示す状態では、チューブ311がコイル状に巻かれて液室211とハウジング32との隙間に収められる。
一方、波による海上移動体の動揺に合わせて第1コンテナ部21が動揺すると、図3(b)および図3(c)に示すように、ウェイト部3が第1コンテナ部21に対して相対的に移動し、押圧突起33によってダイヤフラム4の受圧面が押圧される。そうすると、ダイヤフラム4は、液室211側に向かって変形し、液室211の容積が減少することになり、その結果、液室211内の作動油が加圧される。ここで、本実施形態では、上述したように、第1移動子321(ハウジング32の底面に固定されたローラー)が海上移動体の動揺に伴って第1レール2131上を摺動する。これによれば、ウェイト部3の移動に伴う摩擦抵抗を可及的に小さくすることができ、該ウェイト部3の運動エネルギを、作動油を加圧するためのエネルギとして好適に利用することができる。つまり、波のエネルギを好適に変換することができる。また、本実施形態では、上述したように、押圧突起33にサスペンションが内蔵される。これによれば、押圧突起33によってダイヤフラム4に衝撃が加えられる事態が可及的に抑制されるため、ダイヤフラム4の耐久性を向上させることができる。
そして、ダイヤフラム4によって加圧された作動油は、チューブ311を介して蓄圧タンク31に導かれる。これについて、図4に基づいて説明する。図4は、蓄圧タンク31の構造を説明するための図である。図4(a)に示すように、蓄圧タンク31内に作動油が供給されていない状態においては、該蓄圧タンク31内を窒素等のガスが充填されたガスバッグ313が占めている。そして、チューブ311を介して作動油が蓄圧タンク31に導かれると、図4(b)に示すように、ガスバッグ313を圧縮するように作動油が充填されることになる。ここで、チューブ311と蓄圧タンク31との接続部には逆止弁312が設けられており、図4(c)に示すように蓄圧タンク31への作動油の充填が完了した状態においても、チューブ311への作動油の逆流が防止される。これにより、作動油の圧力エネルギを蓄圧タンク31に保存することができる。
なお、上述したようにして第1コンテナ部21の液室211に充填された作動油が蓄圧タンク31に導かれると、該液室211内の作動油が減少する。そこで、本実施形態では、第2コンテナ部22に充填された作動油が、流路23を介して第1コンテナ部21の液室211に供給される。ここで、流路23には電磁弁231が設けられており、第1コンテナ部21の液室211を作動油で液密状態に維持できるように、該電磁弁231の開閉が制御される。
また、上記の図2および図3では、ウェイト部3が所定の第1方向に移動する例について説明したが、本実施形態では、ウェイト部3が該第1方向と異なる所定の第2方向に移動してもよい。これについて、図5および図6に基づいて説明する。
図5は、第1コンテナ部21の内部でウェイト部3を移動させるための構成を例示する第2の図である。図5に示すように、第1コンテナ部21は、第1配置部213に対して、鉛直下向きに所定の隙間を有して対向する第2配置部214を有し、該第2配置部214が、該隙間において上記の第1方向と異なる所定の第2方向に延在する第2レール2141を含んで構成される。そして、第1配置部213は、第2レール2141と対向する位置に固定され該第2レール2141に沿って水平移動可能に構成された第2移動子2132を含んで構成される。この第2移動子2132は、図5に示すように、第1配置部213に固定されたローラーであって、このような第2移動子2132が、海上移動体の動揺に伴って第2レール2141上を摺動することで、ウェイト部3が第1コンテナ部21に対して相対運動を行う。なお、上記の第2方向とは、例えば、第1方向(第1コンテナ部21の長手方向)と直交する方向である。このような構成によれば、海上移動体の動揺に伴って、ウェイト部3(ハウジング32の底面)に固定された第1移動子321が第1配置部213の第1レール2131上を摺動することで、又は/及びウェイト部3が配置された第1配置部213に固定された第2移動子2132が第2配置部214の第2レール2141上を摺動することで、ウェイト部3が第1コンテナ部21に対して相対運動を行うことになる。
そして、図5に示した構成において、波による海上移動体の動揺に伴って生じる運動エネルギを作動油の圧力として保存する態様について、図6に基づいて説明する。図6は、本実施形態において、波のエネルギを変換してそのエネルギを保存する態様を説明するための第2の図である。なお、図6は、波による海上移動体の動揺に合わせて第1コンテナ部21が動揺した状態を示している。
波による海上移動体の動揺に合わせて第1コンテナ部21が動揺すると、図6に示すように、ウェイト部3が第1コンテナ部21に対して相対的に移動し、押圧突起33によってダイヤフラム4の受圧面が押圧される。ここで、図5および図6に示す波力エンジン1では、ウェイト部3が第1方向と第2方向に移動可能に構成される。また、この場合、第1コンテナ部21に形成された液室211を区画する壁面のうち、第1方向と直交する壁面および第2方向と直交する壁面の一部がダイヤフラム4によって構成される。そうすると、ウェイト部3の第1方向への移動および第2方向への移動によって、これら方向に直交する各ダイヤフラム4が液室211側に向かって変形し、液室211の容積が減少することになり、その結果、液室211内の作動油が加圧される。これによれば、波による海上移動体の動揺から好適にウェイト部3の運動エネルギを生じさせることができるとともに、該ウェイト部3の運動エネルギを、作動油を加圧するためのエネルギとして好適に利用することができる。
以上に述べた波力エンジン1によれば、波による海上移動体の動揺に伴って第1コンテナ部21に対して相対運動するウェイト部3の運動エネルギを、作動油の圧力エネルギに好適に変換することができる。そして、この圧力エネルギを蓄圧タンク31に保存することができる。つまり、本開示によれば、波のエネルギを変換してそのエネルギを好適に保存することができる。
なお、蓄圧タンク31に保存された圧力エネルギを利用して発電を行ってもよい。例えば、蓄圧タンク31に蓄えられた作動油を周知の油圧モータに供給することで軸出力を取り出し、該軸出力を周知の発電機に入力することで発電を行うことができる。また、蓄圧タンク31に保存された圧力エネルギを利用して油圧機械を駆動させてもよい。蓄圧タンク31に蓄えられた高圧の作動油を機械の駆動源として用いると、該機械から比較的高い速度で大きな出力を取り出すことができる。
そして、上述した波力エンジンをメガフロート等の海上浮体構造物に設置することで、海上の資源工場を実現することができる。海水には、塩化ナトリウムや塩化マグネシウムが含まれているため、海水を電気分解することで塩酸やマグネシウムを生成することができる。そこで、波力エンジンによるエネルギを利用して発電を行い、その電力によって海水を電気分解することで塩酸やマグネシウムを生成する。そして、生成された塩酸やマグネシウムを地上に輸送すれば、これらを燃料電池やガスエンジンの燃料として利用することができる。例えば、塩酸とマグネシウムとを燃料とするガスエンジンシステムによれば、粒状にしたマグネシウムを塩酸へ注入することで水素を発生させ、その水素を燃焼させることでガスエンジンを駆動させることができる。このようなガスエンジンシステムは、例えば、電気自動車のレンジエクステンダーとして用いられ得る。塩酸とマグネシウムとを燃料とするガスエンジンシステムでは、比較的低い出力が継続して取り出される傾向にあるため、この出力を用いて発電機により発電を行い、その電力でバッテリを充電することで、電気自動車の航続距離を延ばすことができる。なお、波力エンジンが設置された船舶に上記の塩酸やマグネシウムの生成装置が更に搭載されることで、生成された塩酸やマグネシウムを該船舶の動力源の燃料として利用することもできる。
更に、上記の工場では、波力エンジンによるエネルギを利用して海水の淡水化装置が稼働されてもよい。ここで、海水の淡水化装置に逆浸透膜方式が用いられる場合には、波力エンジンの蓄圧部に蓄圧された流体の圧力を利用して(例えば、該圧力によりピストンを駆動して)海水に高圧を付加することで、海水中の純水だけを浸透膜を通過させて淡水を得ることができる。この場合、波のエネルギから変換された圧力エネルギを利用して海水の淡水化装置が稼働されるため、淡水化装置を半永久的に稼働させることができる。そして、これと同様にして、波力エンジンによるエネルギを利用して、海水に含まれる汚染物質を濾過する濾過装置が稼働されてもよい。
また、上述した波力エンジンを浮防波堤に設置することで、波のエネルギを変換してそのエネルギを保存可能な防波堤を実現してもよい。このような浮防波堤によれば、波浪が激しい岸壁付近の防波ができるとともに、激しい波浪から多くのエネルギを保存することができる。
また、波力エンジンの蓄圧部を陸に輸送し、該蓄圧部に蓄圧された流体の圧力を利用して、陸上の資源工場を実現してもよい。このような資源工場では、例えば、バイオコークスやアンモニアが生産される。バイオコークスの生産では、原料となる植物を高温高圧下におく必要があるが、上記の蓄圧部に蓄圧された流体の圧力による高圧と、上記の蓄圧部に蓄圧された流体の圧力を用いて発電した電力により実現され得る高温と、を用いることで、再生可能エネルギからゼロエミッション燃料を生産することができる。また、アンモニアの生産では、窒素と水素を酸化鉄触媒とともに高温高圧で反応させる必要があるが、上記と同様にして波力エンジンの蓄圧部から高温高圧が得られることで、再生可能エネルギからアンモニアを生産することができる。そして、このようにして生産されたアンモニアは、例えば、ガスタービンや燃料電池の燃料として用いることができる。
また、上述した波力エンジンをメガフロート等の海上浮体構造物に設置するとともに、ネットワークに接続された複数のコンピュータを更に該海上浮体構造物に設置することで、海上の情報処理施設を実現することもできる。このような情報処理施設では、波力エンジンによるエネルギを利用して発電を行い、その電力によってコンピュータが稼働され得る。そして、このような情報処理施設では、例えば、仮想通過のマイニングが行われてもよい。
<第2実施形態>
上述した第1実施形態では、波のエネルギを変換して圧力エネルギとして保存する例について説明した。本実施形態では、波のエネルギを変換して圧力エネルギとして保存するとともに、変換された圧力エネルギを利用して所定の油圧機械を作動させる例について説明する。
第2実施形態における波力エンジンの概要について、図7を参照しながら説明する。図7は、本実施形態における波力エンジンの概略構成を示す第1の図である。本実施形態に係る波力エンジン1は、作動油が充填された第3コンテナ部24と、第3コンテナ部24に充填された作動油を第1コンテナ部21に供給する流路23と、ダイヤフラム4によって加圧された作動油を入力として、所定の軸出力を出力する流体モータ51と、該軸出力を入力として、第3コンテナ部24に充填された作動油を圧送する流体ポンプ52と、を更に備える。
上述した第1実施形態では、第1コンテナ部21に対して鉛直上向きに積載された第2コンテナ部22に充填された作動油が、重力によって流路23を介して第1コンテナ部21の液室211に供給されることになり、該液室211が作動油で液密状態に維持される。一方、本実施形態では、図7に示すように、第3コンテナ部24が、第1コンテナ部21に対して水平方向に並んで設置される。この場合、ダイヤフラム4によって第1コンテナ部21の液室211の作動油が加圧されると、該作動油が蓄圧タンク31に導かれるとともに、該作動油を入力として流体モータ51が駆動される。なお、流体モータ51には、周知の油圧モータを用いることができる。
そして、流体モータ51の軸出力は、マグネットカップリングによって流体ポンプ52に伝達される。このようなマグネットカップリングによれば、流体モータ51の駆動軸と流体ポンプ52の被駆動軸とが物理的に接続されることがなく、磁力によって駆動力が伝達される。そのため、作動油のコンテナ外への漏洩を可及的に抑制することができる。また、マグネットカップリングは、回転磁界によって発生する渦電流により発熱するという問題があるが、本実施形態のように、一方の継手が第1コンテナ部21の液室211に被包され、他方の継手が第3コンテナ部24に被包されることで、これらに充填された作動油によってマグネットカップリングが冷却される。これにより、例えば、マグネットカップリングが渦電流による発熱で焼き付いてしまう事態が抑制される。
流体ポンプ52は、第3コンテナ部24に充填された作動油を圧送する。そうすると、第3コンテナ部24に充填された作動油が、圧送によって流路23を介して第1コンテナ部21の液室211に供給されることになり、該液室211が作動油で液密状態に維持される。なお、流体ポンプ52には、周知の油圧ポンプを用いることができる。また、流路23には電磁弁231が設けられており、第1コンテナ部21の液室211を作動油で液密状態に維持できるように、該電磁弁231の開閉が制御される。
以上に述べた波力エンジン1によれば、波による海上移動体の動揺に伴って第1コンテナ部21に対して相対運動するウェイト部3の運動エネルギを、作動油の圧力エネルギに好適に変換することができる。そして、この圧力エネルギを蓄圧タンク31に保存するとともに、該圧力エネルギを利用して油圧機械を作動させることができる。
ここで、上述した流体モータ51の軸出力を用いて発電を行ってもよい。図8は、本実施形態における波力エンジンの概略構成を示す第2の図である。図8に示す波力エンジン1では、流体モータ51の軸出力が、マグネットカップリングによって発電機53に伝達される。そして、マグネットカップリングにおける発電機側の継手53aを介して発電機53が駆動されることで、波のエネルギから変換された圧力エネルギを更に電気エネルギに変換することができる。
<その他の変形例>
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。例えば、本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
本開示は、地上構造物に設置されたコンテナの風による動揺を所定のエネルギに変換する風力エンジンに応用可能である。
従来から、風のエネルギを利用して発電する風力発電が実用化されているが、波力発電と同様に発電のために用いられる装置のコストが高くなる等、風のエネルギを利用して発電する風力発電には未だ種々の課題が残されている。そして、風のエネルギを変換してそのエネルギを好適に保存する技術については、未だ改良の余地を残すものである。
そこで、上記の実施形態の説明で述べた構成を応用して、風のエネルギを変換してそのエネルギを好適に保存する技術を提供する。
本開示の応用例である風力エンジンの概要について、図9を参照しながら説明する。図9は、風力エンジンの概略構成を示す図である。本変形例に係る風力エンジン100は、地上構造物に設置されたコンテナの風による動揺を所定のエネルギに変換する装置である。この風力エンジン100は、上記の実施形態の構成に加えて、コンテナ2を支持する支持構造を更に備える。
ここで、上記の支持構造は、コンテナ2を吊り下げることで支持する第1支持部110と、コンテナ2と一体化された第1支持部110を吊り下げることでこれらを支持する第2支持部120と、を含んで構成される。そして、第2支持部120が地上構造物に固定されることで、コンテナ2が地上構造物に支持されることになる。
第1支持部110は、コンテナ2との継手部分に第1軸受111を有する。この第1軸受111は、上記の継手部分の中心軸周りに回転可能に構成された軸受であって、例えば、継手部分のコンテナ2側がアウターリングに圧入され、その反対側がインナーリングに圧入される。そうすると、図9に示すように、コンテナ2が第1回転方向に動揺可能に構成されることになる。また、第2支持部120は、第1支持部110との継手部分に第2軸受121を有する。この第2軸受121は、上記の継手部分の中心軸周りに回転可能に構成された軸受である。そうすると、図9に示すように、コンテナ2と一体化された第1支持部110が第2回転方向に動揺可能に構成されることになる。
また、風力エンジン100は、風受部材6を更に備える。この風受部材6は、例えば、コンテナ2の天井面に十字形をなして設置される。そして、風受部材6が風を受けると、風のエネルギがコンテナ2に伝えられ該コンテナ2が動揺することになる。ここで、風受部材6は、風の強さに応じて設置角度が可変にされる。詳しくは、風力エンジン100に設置された所定のセンサによって風向きと風力が検出され、その検出値に基づいて風受部材6の設置角度が自動制御される。例えば、検出された風力が小さいときには、風受部材6が風向きに対して略垂直に制御される。これにより、風のエネルギを好適にコンテナ2に伝えることができる。一方、検出された風力が極端に大きいとき(台風等のとき)には、風受部材6が風向きに対して略平行に制御される。これにより、風のエネルギにより風力エンジン100が破損してしまう事態が抑制される。このように、風受部材6は、風のエネルギを好適にコンテナ2に伝達可能で且つ風力エンジン100の破損を抑制可能な角度に自動制御される。
そして、風受部材6が風を受けて第1コンテナ部21が動揺すると、ウェイト部3が第1コンテナ部21に対して相対的に移動し、押圧突起33によってダイヤフラム4の受圧面が押圧される。そうすると、ダイヤフラム4は、液室211側に向かって変形し、液室211の容積が減少することになり、その結果、液室211内の作動油が加圧される。そして、ダイヤフラム4によって加圧された作動油は、チューブ311を介して蓄圧タンク31に導かれる。
以上に述べた風力エンジン100によれば、風によるコンテナ2の動揺に伴って第1コンテナ部21に対して相対運動するウェイト部3の運動エネルギを、作動油の圧力エネルギに好適に変換することができる。そして、この圧力エネルギを蓄圧タンク31に保存することができる。つまり、本開示によれば、風のエネルギを変換してそのエネルギを好適に保存することができる。
以上に述べた風力エンジン100は、地上構造物の屋上に設置されてもよいし、地上構造物内に設置されてもよい。図10は、風力エンジン100の設置態様を例示する図である。図10に示す例では、複数の風力エンジン100が地上構造物内に設置される。この場合、地上構造物には開口部が設けられ、該開口部からの風を受けてコンテナ2が動揺する。そして、このような地上構造物は、沿岸等の風通しのよい土地に建設される。
なお、台風等のように風が極端に強い場合には、上述したように風力エンジン100が破損してしまう虞がある。そこで、図10に示す例では、このような場合には、地上構造物の開口部にシートやシャッターが付されてもよい。
また、上述したような地上構造物は、災害時のシェルターとして利用することもできる。風力エンジン100では、風のエネルギから変換された圧力エネルギを更に電気エネルギに変換することができるため、災害時であっても電力を確保することができる。
1・・・・・波力エンジン
2・・・・・コンテナ
21・・・・第1コンテナ部
211・・・液室
22・・・・第2コンテナ部
3・・・・・ウェイト部
31・・・・蓄圧タンク
32・・・・ハウジング
4・・・・・ダイヤフラム

Claims (7)

  1. 自力又は牽引により海上を移動可能に構成された海上移動体に設置され、該海上移動体の動揺を所定のエネルギに変換する波力エンジンであって、
    前記海上移動体に固設され、該海上移動体の動揺に合わせて動揺する第1コンテナ部と、
    前記第1コンテナ部の内部に収容され、該第1コンテナ部の内部で移動可能に構成されることで、該第1コンテナ部に対して相対運動を行うウェイト部と、
    前記ウェイト部の前記相対運動に基づく運動エネルギを利用して、所定の流体に圧力を付加する加圧部と、
    前記加圧部によって加圧された前記流体を密閉することで、該流体の圧力を蓄圧する蓄圧部と、
    を備え、
    前記ウェイト部は、その内部に前記流体を密閉可能に構成された所定のタンクによって構成され、該タンクに、前記加圧部によって加圧された前記流体が密閉されることで、前記蓄圧部が前記ウェイト部に設けられる、
    波力エンジン。
  2. 前記第1コンテナ部は、その内部で前記ウェイト部が配置される第1配置部を有し、該第1配置部が、所定の第1方向に延在する第1レールを含んで構成され、
    前記ウェイト部は、該ウェイト部が前記第1コンテナ部に収容された状態において前記第1レールと対向する位置に固定され、該第1レールに沿って水平移動可能に構成された第1移動子を有し、
    前記海上移動体の動揺に伴って、前記ウェイト部に固定された前記第1移動子が前記第1コンテナ部に固定された前記第1レール上を摺動することで、前記ウェイト部が前記第1コンテナ部に対して相対運動を行う、
    請求項1に記載の波力エンジン。
  3. 前記第1コンテナ部は、
    前記第1配置部に対して、鉛直下向きに所定の隙間を有して対向する第2配置部を有し、
    前記第2配置部が、前記隙間において前記第1方向と異なる所定の第2方向に延在する第2レールを含んで構成され、
    前記第1配置部が、前記第2レールと対向する位置に固定され該第2レールに沿って水平移動可能に構成された第2移動子を含んで構成され、
    前記海上移動体の動揺に伴って、前記ウェイト部に固定された前記第1移動子が前記第1配置部の前記第1レール上を摺動することで、又は/及び前記ウェイト部が配置された前記第1配置部に固定された前記第2移動子が前記第2配置部の前記第2レール上を摺動することで、前記ウェイト部が前記第1コンテナ部に対して相対運動を行う、
    請求項2に記載の波力エンジン。
  4. 前記加圧部は、前記第1コンテナ部に形成された前記流体の液室を区画する壁面の一部を構成し且つ変形によって該液室の容積を変化させるダイヤフラムによって構成され、
    前記ウェイト部が、前記相対運動に伴って、前記ダイヤフラムにおける前記液室と反対側の面である受圧面を押圧することで、前記ダイヤフラムが変形し前記流体に圧力が付加される、
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の波力エンジン。
  5. 前記ウェイト部と前記受圧面との間に配置されるバネ要素及び減衰要素からなるサスペンションを、更に備える、
    請求項4に記載の波力エンジン。
  6. 前記第1コンテナ部に対して、鉛直上向きに積載された第2コンテナ部と、
    前記第2コンテナ部に充填された前記流体を前記第1コンテナ部に供給する流路と、を更に備える、
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載の波力エンジン。
  7. 前記流体が充填された第3コンテナ部と、
    前記第3コンテナ部に充填された前記流体を前記第1コンテナ部に供給する流路と、
    前記加圧部によって加圧された前記流体を入力として、所定の軸出力を出力する流体モータと、
    前記流体モータの前記軸出力を入力として、前記第3コンテナ部に充填された前記流体を圧送する流体ポンプと、
    前記流体モータの前記軸出力を、磁力によって前記流体ポンプに伝達するマグネットカップリングと、を更に備える、
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載の波力エンジン。
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