JP6904405B2 - 電気光学装置および電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、ミラーを備えた電気光学装置、電気光学装置の製造方法、および電子機器に関するものである。
電子機器として、例えば、光源から出射された光をDMD(デジタル・ミラー・デバイス)と呼ばれる電気光学装置の複数のミラー(マイクロミラー)によって変調した後、変調光を投射光学系によって拡大投射することにより、スクリーンに画像を表示する投射型表示装置等が知られている。かかる電子機器に用いられる電気光学装置において、ミラーは、ミラー支持部(ミラーポスト)を介してトーションヒンジ(ねじれヒンジ)に支持されているとともに、トーションヒンジに電気的に接続されている。また、トーションヒンジは、ヒンジ支持部を介して基板に形成された基板側バイアス電極に支持されているとともに、基板側バイアス電極に電気的に接続されている。従って、基板側バイアス電極からミラーにバイアス電圧を印加する一方、アドレス電極に駆動電圧を印加すれば、ミラーとアドレス電極との間に発生する静電力によってミラーを駆動することができる。
ここで、ミラー支持部が基板とは反対側に凹部を向けていると、ミラーの表面に大きな窪みが形成されてしまい、ミラーの表面(反射面)での反射率が低下する。そこで、ミラーポストおよび犠牲層等の表面に無機材料を堆積させた後、研磨し、その後、ミラーを形成する反射膜を形成することが提案されている(特許文献1、2参照)。
特表2007−510174号公報 特開2005−115370号公報
しかしながら、無機材料を堆積させて凹部を埋めるには、無機材料をかなり厚く堆積させる必要があるとともに、無機材料の場合には研磨速度が遅いので、犠牲層等の表面から無機材料を研磨で除去するには長い処理時間を必要とするという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、ミラー支持部(ミラーポスト)の凹部を効率よく埋めて、ミラーの表面に大きな窪みが形成されることを抑制することのできる電気光学装置、電気光学装置の製造方法、および電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る電気光学装置の一態様は、基板と、前記基板の一方面側で前記基板に向けて突出すると共に前記基板に支持された第1の支持部(ヒンジポスト)、およびねじれヒンジ(トーションヒンジ)を含む金属層と、前記基板とは反対側に凹部を向けて前記ねじれヒンジから前記基板とは反対側に突出した第2支持部(ミラー支持部)、および前記第2支持部の前記基板とは反対側に位置する端部から延在して前記基板と対向する平板部を備えたミラー用導電層と、前記凹部の内側に充填された樹脂と、前記樹脂の前記基板とは反対側の面、および前記平板部の前記基板とは反対側の面に積層され、前記ミラー用導電層とともにミラーを構成するミラー用反射層と、を有することを特徴とする。
本発明において、第2支持部は、基板とは反対側に凹部を向けているが、凹部は樹脂で埋められているため、ミラーの表面に大きな窪みが発生しにくい。従って、光の利用効率を向上することができるとともに、ミラーでの散乱に起因するコントラストの低下を抑制することができる。また、凹部を樹脂で埋める場合、凹部を重点的に埋めることができるので、平坦化工程を省略できる。また、平坦化工程を省略できない場合でも、凹部の周りに形成された犠牲層の表面に形成される樹脂が薄く、かつ、樹脂であれば研磨速度が速い。従って、第2支持部の凹部を効率よく埋めて、ミラーの表面に大きな窪みが形成されることを抑制することができる。
本発明では、前記樹脂の前記基板とは反対側の面と、前記平板部の前記基板とは反対側の面との前記ねじれヒンジからの高さの差が0.2μm以下であることが好ましい。この程度の差であれば、光の利用効率の低下や、ミラーでの散乱に起因するコントラストの低下が目立たない。
本発明において、前記樹脂の前記基板とは反対側の面は、前記平板部の前記基板とは反対側の面と連続した平面を構成していることが好ましい。
本発明において、前記ミラー用導電層は、前記ミラー用反射層より厚いことが好ましい。かかる構成によれば、ミラーに適正な電位を確実に印加することができる。
この場合でも、前記ミラー用導電層と前記ミラー用反射層との厚さの和は、0.2μmから0.5μmであることが好ましい。
本発明において、前記樹脂は、導電性を有しているが好ましい。かかる構成によれば、ミラーに適正な電位を確実に印加することができる。
本発明において、前記樹脂は、感光性樹脂からなることが好ましい。かかる構成によれば、任意の位置に樹脂を選択的に残すことができる。
本発明に係る電気光学装置の製造方法では、基板の一方面側に第1開口部(ヒンジポスト用開口部)が設けられた第1犠牲層を形成する第1犠牲層形成工程と、前記第1犠牲層の前記基板とは反対側および前記第1開口部の内側に第1導電膜を形成する第1導電膜形成工程と、前記第1導電膜をパターニングにして、前記第1開口部の内側に形成された前記第1導電膜よりなる第1支持部(ヒンジポスト)を備えたねじれヒンジ(トーションヒンジ)を形成する第1パターニング工程と、前記ねじれヒンジの前記基板とは反対側に、第2開口部(ミラー支持部用開口部)が設けられた第2犠牲層を形成する第2犠牲層形成工程と、前記第2犠牲層の前記基板とは反対側および前記第2開口部の内側に第2導電膜を形成する第2導電膜形成工程と、前記第2開口部によって前記第2導電膜に形成された凹部に樹脂を充填する充填工程と、前記第2導電膜および前記樹脂の前記基板とは反対側の面に反射性金属膜を形成する反射性金属膜形成工程と、前記第2導電膜および前記反射性金属膜をパターニングしてミラーを形成する第2パターニング工程と、を有することを特徴とする。
本発明に係る電気光学装置の製造方法において、前記充填工程の後、前記反射性金属膜形成工程との間に、前記第2導電膜および前記樹脂の前記基板とは反対側の面を平坦化する平坦化工程を行うことが好ましい。
本発明において、前記充填工程では、前記凹部に液状の樹脂材料を塗布した後、固化さることが好ましい。
本発明を適用した電気光学装置は各種電子機器に用いることができ、この場合、電子機器には、前記ミラーに光源光を照射する光源部が設けられる。また、電子機器として投射型表示装置や頭部装着型表示装置を構成する場合、電子機器には、さらに、前記ミラーによって変調された光を投射する投射光学系が設けられる。
本発明を適用した電子機器としての投射型表示装置の光学系を示す模式図である。 本発明を適用した電気光学装置の基本構成を模式的に示す説明図である。 本発明を適用した電気光学装置の要部におけるA−A′断面を模式的に示す説明図である。 本発明を適用した電気光学装置の詳細構成を示す断面図である。 本発明を適用した電気光学装置の製造方法を示す工程断面図である。 本発明を適用した電気光学装置の製造方法を示す工程断面図である。 本発明を適用した電気光学装置の製造方法を示す工程断面図である。 本発明を適用した電気光学装置の製造工程で形成された層の平面図である。 本発明を適用した電気光学装置の製造工程で形成された層の平面図である。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明では、本発明を適用した電子機器として投射型表示装置を説明する。また、以下の説明で参照する図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。また、図面では、ミラー等の数を減らして示してある。
[電子機器としての投射型表示装置]
図1は、本発明を適用した電子機器としての投射型表示装置の光学系を示す模式図である。図1に示す投射型表示装置1000は、光源部1002と、光源部1002から出射された光を画像情報に応じて変調する電気光学装置100と、電気光学装置100で変調された光を投射画像としてスクリーン等の被投射物1100に投射する投射光学系1004と有している。光源部1002は、光源1020と、カラーフィルタ1030とを備えている。光源1020は白色光を出射し、カラーフィルタ1030は、回転に伴って各色の光を出射し、電気光学装置100は、カラーフィルタ1030の回転に同期したタイミングで、入射した光を変調する。なお、カラーフィルタ1030に代えて、光源1020から出射された光を各色の光に変換する蛍光体基板を用いてもよい。また、各色の光毎に光源部1002および電気光学装置100を設けてもよい。
[電気光学装置100の基本構成]
図2は、本発明を適用した電気光学装置100の基本構成を模式的に示す説明図であり、図2(a)、(b)は各々、電気光学装置100の要部を示す説明図、および電気光学装置100の要部の分解斜視図である。図3は、本発明を適用した電気光学装置100の要部におけるA−A′断面を模式的に示す説明図であり、図3(a)、(b)は各々、ミラーが一方側に傾いた状態を模式的に示す説明図、およびミラーが他方側に傾いた状態を模式的に示す説明図である。
図2および図3に示すように、電気光学装置100は、基板1の一方面1s側に複数のミラー51がマトリクス状に配置されており、ミラー51は基板1から離間している。基板1は、例えば、シリコン基板である。ミラー51は、例えば、1辺の長さが例えば10〜30μmの平面サイズを有するマイクロミラーである。ミラー51は、例えば、600×800から1920×1080の配列をもって配置されており、1つのミラー51が画像の1画素に対応する。
ミラー51の表面はアルミニウム等の反射金属膜からなる反射面になっている。電気光学装置100は、基板1の一方面1sに形成された基板側バイアス電極11および基板側アドレス電極12、13等を含む1階部分100aと、高架アドレス電極32、33およびトーションヒンジ(ねじれヒンジ)35を含む2階部分100bと、ミラー51を含む3階部分100cとを備えている。1階部分100aでは、基板1にアドレス回路14が形成されている。アドレス回路14は、各ミラー51の動作を選択的に制御するためのメモリセルや、ワード線、ビット線の配線15等を備えており、CMOS回路16を備えたRAM(Random Access Memory)に類似した回路構成を有している。
2階部分100bは、高架アドレス電極32、33、トーションヒンジ35、およびミラー支持部(第2支持部)52を含んでいる。高架アドレス電極32、33は、電極ポスト321、331を介して基板側アドレス電極12、13に導通しているとともに、基板側アドレス電極12、13によって支持されている。トーションヒンジ35の両端からはヒンジアーム36、37が延在している。ヒンジアーム36、37は、ヒンジ支持部(第1支持部)39を介して基板側バイアス電極11に導通しているとともに、基板側バイアス電極11によって支持されている。ミラー51は、ミラー支持部52を介してトーションヒンジ35に導通しているとともに、トーションヒンジ35によって支持されている。
従って、ミラー51は、ミラー支持部52、トーションヒンジ35、ヒンジアーム36、37、ヒンジ支持部39を介して基板側バイアス電極11に導通しており、基板側バイアス電極11からバイアス電圧が印加される。なお、ヒンジアーム36、37の先端には、ミラー51が傾いたときに当接して、ミラー51と高架アドレス電極32、33との接触を防止するストッパー361、362、371、372が形成されている。
基板側アドレス電極12、13および高架アドレス電極32、33は、ミラー51との間に静電力を発生させてミラー51を傾くように駆動する駆動素子を構成している。具体的には、トーションヒンジ35は、基板側アドレス電極12、13および高架アドレス電極32、33に駆動電圧が印加されて、図3に示すように、ミラー51が基板側アドレス電極12および高架アドレス電極32の側、あるいは基板側アドレス電極12および高架アドレス電極33に引き寄せられるように傾いた際に捩じれる。そして、基板側アドレス電極12、13および高架アドレス電極32、33に対する駆動電圧の印加が停止してミラー51に対する吸引力が消失した際、ミラー51が基板1に平行な姿勢に戻す力を発揮する。
電気光学装置100において、例えば、図3(a)に示すように、ミラー51が基板側アドレス電極12および高架アドレス電極32の側に傾くと、光源部1002から出射された光がミラー51によって投射光学系1004に向けて反射するオン状態となる。これに対して、図3(b)に示すように、ミラー51が基板側アドレス電極13および高架アドレス電極33の側に傾くと、光源部1002から出射された光がミラー51によって光吸収装置1005に向けて反射するオフ状態となり、かかるオフ状態では、投射光学系1004に向けて光が反射されない。かかる駆動は、複数のミラー51の各々で行われる結果、光源部1002から出射された光は、複数のミラー51で画像光に変調されて投射光学系1004から投射され、画像を表示する。
なお、基板側アドレス電極12、13と対向する平板状のヨークをトーションヒンジ35と一体に設け、高架アドレス電極32、33とミラー51との間に発生する静電力に加えて、基板側アドレス電極12、13とヨークとの間に作用する静電力も利用してミラー51を駆動することもある。
[電気光学装置100の詳細構成]
図4は、本発明を適用した電気光学装置100の詳細構成を示す断面図である。なお、図4には、電気光学装置100の2階部分100bおよび3階部分100cのみを示し、基板側バイアス電極11および基板側アドレス電極12、13等を含む1階部分100aの図示を省略してある。また、図4では、電気光学装置100に形成される複数のミラー51のうち、1つのミラー51に対するミラー支持部(第2支持部)52およびトーションヒンジ(ねじれヒンジ)35等を示してある。
図4に示すように、電気光学装置100は、基板1の一方面1s側に、導電性のヒンジ支持部39を介して基板1側に支持された導電性のトーションヒンジ35を有している。本形態において、ヒンジ支持部39およびトーションヒンジ35は、一体の金属層(後述する第1導電膜30)からなり、ヒンジ支持部39は、金属層(第1導電膜30)から基板1に向けて突出している。また、電気光学装置100は、トーションヒンジ35から基板1とは反対側に突出した導電性のミラー支持部52を有しており、かかるミラー支持部52の基板1とは反対側の端部521にミラー51が繋がっている。ミラー支持部52は、基板1とは反対側に凹部520を向けているが、凹部520の内部は樹脂41で埋められている。本形態において、樹脂41は、光硬化性樹脂からなる。
ミラー51は、ミラー用導電層56とミラー用反射層57との積層体によって構成されている。ミラー用導電層56は、ミラー支持部52と、ミラー支持部52の端部521から延在して基板1と対向する平板部53とを一体に備えている。ミラー用反射層57は、樹脂41の基板1とは反対側の面411、およびミラー用導電層56の平板部53の基板1とは反対側の面531に積層されている。
ここで、樹脂41の面411とミラー用導電層56の平板部53の面531とのトーションヒンジ35から高さの差が0.2μm以下である。この程度の差であれば、光の利用効率の低下や、ミラーでの散乱に起因するコントラストの低下が目立たない。本形態では、樹脂41の面411とミラー用導電層56の平板部53の面531とは、後述するCMP処理によって、連続した平面を構成している。
本形態において、ミラー用導電層56は、ミラー用反射層57より厚い。但し、ミラー用導電層56とミラー用反射層57との厚さの和は、0.2μmから0.5μmであり、ミラー51を単体膜で形成した場合と同様な厚さである。
(電気光学装置の製造方法)
図2(b)および図5〜図9を参照して、本発明を適用した電気光学装置100の製造工程のうち、トーションヒンジ(ねじれヒンジ)、ミラー支持部(第2支持部)およびミラーを形成する工程を中心に説明する。図5、図6および図7は、本発明を適用した電気光学装置100の製造方法を示す工程断面図である。図8および図9は、本発明を適用した電気光学装置100の製造工程で形成された層の平面図である。なお、図5〜図9では、電気光学装置100に形成される複数のミラー51のうち、1つのミラー51に対するミラー支持部52およびトーションヒンジ35のみを示してある。また、以下の説明では、適宜、図2(b)を参照して説明した各部位との関係も説明する。
まず、図5(a)に示すように、工程ST1において、シリコン基板からなるウエハー10(基板)に、図2(b)を参照して説明したアドレス回路14、基板側バイアス電極11および基板側アドレス電極12、13等を形成する。
次に、工程ST2において、ウエハー10の一方面10sにポジ型有機フォトレジスト等からなる感光性レジスト層21を形成した後、図5(b)に示す工程ST3において、感光性レジスト層21に対して露光および現像を行い、ヒンジ支持部用開口部(第1支持部用開口部)211aを備えた第1犠牲層211を形成する。その際、図8(a)に示すように、高架アドレス電極32、33の電極ポスト321、331用の電極ポスト用開口部211bも形成する。第1犠牲層211の厚さは、例えば1μmであり、ヒンジ支持部用開口部211aの開口径は、例えば約0.6μmである。かかる工程ST2、ST3が第1犠牲層形成工程である。
次に、図5(c)に示す工程ST4(第1導電膜形成工程)において、第1犠牲層211の表面(ウエハー10とは反対側の面)に第1導電膜30を全面に形成する(図8(b)参照)。この際、第1導電膜は、ヒンジ支持部用開口部の壁面および底面にも形成される。第1導電膜30は、例えば、アルミニウム層の単体膜、あるはアルミニウム層とチタン層との積層膜であり、厚さは、例えば0.06μmである。
次に、工程ST5(第1パターニング工程)では、第1導電膜30の表面(ウエハー10とは反対側の面)にレジストマスクを形成した状態で第1導電膜30をパターニングし、ヒンジ支持部用開口部211aに残った第1導電膜30によってヒンジ支持部39がトーションヒンジ35と一体に形成される。その際、図8(c)に示すように、ヒンジアーム36、37が形成される。また、高架アドレス電極32、33が同時形成され、電極ポスト用開口部211bの内部に電極ポスト321、331が形成される。
次に、図5(d)に示す工程ST6において、トーションヒンジ35のウエハー10とは反対側に、ポジ型有機フォトレジスト等からなる感光性レジスト層22を形成した後、図5(e)に示す工程ST7において、感光性レジスト層22に対して露光および現像を行い、ミラー支持部用開口部(第2支持部用開口部)221aを備えた第2犠牲層221を形成する(図8(d)参照)。第2犠牲層221の厚さ(高さ)は、例えば2μmであり、ミラー支持部用開口部221aの内径は、例えば0.8μmである。かかる工程ST6、ST7が第2犠牲層形成工程である。
次に、図5(f)に示す工程ST8(第2導電膜形成工程)において、第2犠牲層221のウエハー10とは反対側に第2導電膜560を形成する(図8(e)参照)。第2導電膜560は、例えば、アルミニウム層の単体膜、あるはアルミニウム層とチタン層との積層膜であり、厚さは、例えば0.25μmである。
次に、図6(a)に示す工程ST9(充填工程)において、第2導電膜560のウエハー10とは反対側に、液状のポリイミド等からなる樹脂41を塗布し、ミラー支持部用開口部221aによって第2導電膜に形成された凹部520に樹脂41を充填する(図8(f)参照)。次に、樹脂41を硬化させる。ここで、凹部520の外側に形成された樹脂41は、凹部520の内部に形成された樹脂41の厚さに比してかなり薄く、例えば、約0.5μmである。
次に、図6(b)に示す工程ST10(平坦化工程)において、CMP法等によって、第2導電膜560および樹脂41のウエハー10とは反対側の面を平坦化し、第2導電膜560を露出させる(図9(a)参照)。かかる平坦化工程の結果、第2導電膜560および樹脂41のウエハー10とは反対側の面は連続した平面を構成する。
その際、凹部520の外側に形成された樹脂41は、凹部520の内部に形成された樹脂41の厚さに比してかなり薄く、かつ、樹脂41は硬度が低いので、平坦化工程を短時間で行うことができる。
次に、図6(c)に示す工程ST11(反射性金属膜形成工程)において、第2導電膜560および樹脂41のウエハー10とは反対側の面に反射性金属膜570を形成する(図9(b)参照)。反射性金属膜570は、例えば、厚さが0.05μmのアルミニウム膜である。
次に、図7(a)に示す工程ST12において、PEVCD法等により酸化シリコン膜(SiO)等の無機膜70を形成した後(図9(c)参照)、図7(b)に示す工程ST13において、無機膜70の表面(ウエハー10とは反対側の面)にレジストマスクを形成した状態で無機膜70をパターニングし、ミラー51と同一の平面形状のエッチングストッパ層71を形成する(図9(d)参照)。その後、レジストマスクを除去する。次に、図7(c)に示す工程ST14では、エッチングストッパ層71をマスクにして、第2導電膜560および反射性金属膜570をパターニングし、ミラー51を形成する(図9(e)参照)。その結果、第2導電膜560の残された部分によってミラー用導電層56が形成され、反射性金属膜570の残された部分によってミラー用反射層57が形成される。かかる工程ST12、ST13、ST14が第3パターニング工程である。
次に、工程ST15において、ウエハー10を単品サイズの複数の基板1に分割する。
次に、図7(d)に示す工程ST16(犠牲層除去工程)では、プラズマエッチング等を行って、第1犠牲層211および第2犠牲層221を除去する。その際、エッチングストッパ層71を除去する。その結果、電気光学装置100が得られる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、ミラー支持部(第2支持部)52が基板1とは反対側に凹部520を向けているが、凹部520は樹脂で埋められているため、ミラー51の表面に大きな窪みが発生しにくい。また、本形態では、平坦化処理によって、連続した平坦面となった面に反射性金属膜570を形成したため、ミラー51の表面に窪みが発生しにくい。従って、光の利用効率を向上することができるとともに、ミラー51での散乱に起因するコントラストの低下を抑制することができる。
また、ミラー用導電層56は、ミラー用反射層57より厚いため、ミラー51の電気的抵抗が小さいので、ミラー51に適正な電位を確実に印加することができる。この場合でも、ミラー用導電層56とミラー用反射層57との厚さの和は、0.2μmから0.5μmであるため、ミラー51を単体膜で形成した場合と同様な厚さであり、ミラー51が重くなることがない。それ故、ミラー51を適正に駆動することができる。
(実施の形態の変形例)
上記実施の形態において、樹脂41としては、感光性ポリイミド等の感光性樹脂を用いることが好ましく、この場合、露光パターンによって、凹部520にのみ樹脂41を残すことができる。従って、樹脂41の基板1とは反対側の面と、ミラー用導電膜56の平板部53の基板1とは反対側の面とのトーションヒンジ35から高さの差が0.2μm以下である場合、光の利用効率の低下や、ミラーでの散乱に起因するコントラストの低下が目立たない。従って、平坦化処理を省略することができる。
また、樹脂41が導電性を有していることが好ましく、この場合、ミラー51の電気的抵抗が実質的に小さくなるので、ミラー51に適正な電位を確実に印加することができる。かかる樹脂41の導具体的な材料としては、ポリアセチレン、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアニリン等を例示することができる。また、樹脂41が導電性を有していれば、ミラー用導電層56として、アルミニウムより電気抵抗が高いが、安定した材料を用いることができる。かかるミラー用導電層56の導具体的な材料としては、チタンや窒化チタン等を例示することができる。
1・・基板、10・・ウエハー(基板)、11・・基板側バイアス電極、12、13・・基板側アドレス電極、14・・アドレス回路、30・・第1導電膜、35・・ねじれヒンジ(トーションヒンジ)、39・・第1支持部(ヒンジポスト)、41・・樹脂、51・・ミラー、52・・ミラー支持部(第2支持部)、53・・平板部、56・・ミラー用導電層、57・・ミラー用反射層、100・・電気光学装置、211・・第1犠牲層、211a・・第1支持部用開口部(ヒンジポスト用開口部)、211b・・電極ポスト用開口部、221・・第2犠牲層、221a・・ミラー支持部(第2支持部)用開口部、411・・樹脂の基板とは反対側の面、520・・凹部、521・・ミラー支持部(第2支持部)の端部、531・・平板部の基板とは反対側の面、560・・第2導電膜、570・・反射性金属膜、1000・・投射型表示装置、1002・・光源部、1004・・投射光学系

Claims (4)

  1. 基板と、
    前記基板の一方面側で前記基板から離間配置され、ねじれヒンジを含む金属層と、
    前記基板とは反対側に凹部を向けて前記ねじれヒンジから前記基板とは反対側に突出した第2支持部、および前記第2支持部の前記基板とは反対側に位置する端部から延在して前記基板と対向する平板部を備えたミラー用導電層と、
    前記凹部の内側に充填された樹脂と、
    前記樹脂の前記基板とは反対側の面、および前記ミラー用導電層における前記平板部の前記基板とは反対側の面に積層され、前記樹脂に対応する部分が前記基板方向にむけたくぼみを有するミラー用反射層と、
    を有し、
    前記樹脂の前記基板とは反対側の面で前記平板部との境界部における前記ねじれヒンジからの高さと、前記樹脂の前記基板とは反対側の面で前記くぼみの中央部における前記ねじれヒンジからの高さとの差が0.2μm以下であることを特徴とする電気光学装置。
  2. 請求項1に記載の電気光学装置において、
    前記ミラー用導電層は、アルミニウム層の単体膜であることを特徴とする電気光学装置。
  3. 請求項1または2に記載の電気光学装置において、
    前記金属層は、アルミニウム層とチタン層との積層膜であり、
    前記ミラー用反射層は、アルミニウム層の単体膜であることを特徴とする電気光学装置。
  4. 請求項1乃至の何れか一項に記載の電気光学装置を備えた電子機器であって、
    前記ミラー用反射層に光源光を照射する光源部を有することを特徴とする電子機器。
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