JP6901251B2 - 流体モータ駆動ねじポンプおよびこれを備える移送ポンプ並びに海洋資源の回収方法 - Google Patents

流体モータ駆動ねじポンプおよびこれを備える移送ポンプ並びに海洋資源の回収方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6901251B2
JP6901251B2 JP2016196174A JP2016196174A JP6901251B2 JP 6901251 B2 JP6901251 B2 JP 6901251B2 JP 2016196174 A JP2016196174 A JP 2016196174A JP 2016196174 A JP2016196174 A JP 2016196174A JP 6901251 B2 JP6901251 B2 JP 6901251B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid motor
screw pump
inner rotor
pump
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016196174A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018059424A (ja
Inventor
林元 和智
和智 林元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Co Ltd filed Critical Furukawa Co Ltd
Priority to JP2016196174A priority Critical patent/JP6901251B2/ja
Publication of JP2018059424A publication Critical patent/JP2018059424A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6901251B2 publication Critical patent/JP6901251B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ポンプに係り、特に、海洋に存在するオイルやレアアース泥等の海洋資源の回収用途に好適なポンプ並びに海洋資源の回収方法に関する。
2012年、南鳥島の排他的経済水域の深海で極めて高濃度なレアアースを含む泥が発見された。ここで、海底石油の人工採油技術や深海のレアアース泥の回収技術としては、高揚程多段スラリーポンプを複数ヵ所で直列に連結して回収するポンプリフト方式や、船上の空気圧縮機から各水深層数か所に高圧空気を注入するエアリフト方式が考えられている。ポンプリフト方式としては、例えば、特許文献1(ターボ形)や特許文献2(斜流形インペラ)が開示されている。
特許第5490582号公報 特開昭51−72902号公報
しかし、従来のポンプリフト方式は、装置の構造が複雑であり、軽量化が困難なことから、安定した運転を確保する上で課題が多く、水中機器の信頼性、特に、高圧水深下での水中モータの軸シールの耐久性と信頼性に問題がある。
一方、エアリフト方式は、水中機器が極めて少ないことから、ポンプリフト方式に比べて信頼性、耐久性に優れるものの、エネルギー効率が悪いという問題がある。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、安定した運転性能を確保するとともに、エネルギー効率を向上させ得る流体モータ駆動ねじポンプおよびこれを備える移送ポンプ並びに海洋資源の回収方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る流体モータ駆動ねじポンプは、ハウジングと、前記ハウジング内に回転自在に支承されたシャフトと、前記シャフトの一端に一体形成されて雄ねじ状の外周面を有する第一インナロータと、前記第一インナロータに外挿され且つ前記ハウジング内に回転自在に支承されるとともに前記第一インナロータの回転軸線に対して所定距離偏心して配置されて前記第一インナロータのねじ方向と同一方向の雌ねじ状の内周面を有する第一アウタロータと、前記シャフトの他端に一体形成されて雄ねじ状外周面を有する第二インナロータと、前記第二インナロータに外挿され且つ前記ハウジング内に回転自在に支承されるとともに前記第二インナロータの回転軸線に対して所定距離偏心して配置されて前記第二インナロータのねじ方向と同一方向の雌ねじ状の内周面を有する第二アウタロータとを備え、前記第一インナロータと前記第一アウタロータとで流体モータ部が構成され、前記第二インナロータと前記第二アウタロータとでねじポンプ部が構成されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る流体モータ駆動ねじポンプによれば、流体モータ部とねじポンプ部とが一体化されたシンプルな構造により、安定した運転性能を確保するとともに、エネルギー効率を向上させることができる。
つまり、ポンプリフト方式では、これまでポンプシャフトの駆動に水中モータが採用されてきたところ、本発明の一態様に係る流体モータ駆動ねじポンプは、流体モータ部が、第一インナロータの回転軸線から所定距離離れて並列する軸線を中心に第一アウタロータを回転自在に支承するとともに、ねじポンプ部が、第二インナロータの回転軸線から所定距離離れて並列する軸線を中心に第二アウタロータを回転自在に支承する構成なので、連れ回りする各機構部分に、大きなスペースを必要とするユニバーサルジョイントを不要とし、流体モータ部とねじポンプ部とが一体化されたシンプルな構造でポンプを構成できる。
そのため、本発明の一態様に係る流体モータ駆動ねじポンプによれば、深海等の過酷な海洋条件下であっても、オイルやレアアース泥等の海洋資源を安定して圧送可能な、信頼性の高いポンプを供給できる。また、本発明の一態様に係る流体モータ駆動ねじポンプは、エアリフト方式と比較して、ねじポンプ方式の採用により、エネルギー効率が極めて高く、ランニングコストの削減が可能となる。
ここで、本発明の一態様に係る流体モータ駆動ねじポンプにおいて、前記流体モータ部の前記第一インナロータおよび前記第一アウタロータの組、または、前記ねじポンプ部の前記第二インナロータおよび前記第二アウタロータの組は、内周面に(N+1)条雌ねじを有するアウタロータと、外周面にN条雄ねじを有するインナロータとを備え、前記インナロータとともに前記アウタロータがN/(N+1)の回転角度で連れ回り駆動可能に構成されていることは好ましい。
この構成において、Nが、2以上の自然数であれば、流体モータ駆動ねじポンプが、2頂点以上のインナロータと2頂点以上のアウタロータとから構成されるので、インナロータからアウタロータへの回転力の伝達をより確実とし、アウタロータの一層スムーズな従属回転を可能とし、より安定した運転性能を確保する上で好適である。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る移送ポンプは、本発明のいずれか一の態様に係る流体モータ駆動ねじポンプを複数備えて構成され、前記複数の流体モータ駆動ねじポンプは、隣り合う流体モータ駆動ねじポンプの前記ねじポンプ部相互が直列に接続されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る移送ポンプによれば、本発明のいずれか一の態様に係る流体モータ駆動ねじポンプを複数備え、複数のねじポンプ部相互が直列に接続されているので、複数の流体モータ駆動ねじポンプの協働により、安定した運転性能を確保するとともに、エネルギー効率を向上させることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る海洋資源の回収方法は、本発明のいずれか一の態様に係る移送ポンプを用いて海洋資源を回収することを特徴とする。本発明の一態様に係る海洋資源の回収方法によれば、本発明のいずれか一の態様に係る移送ポンプを用いて海洋資源を回収するので、安定した運転且つ高いエネルギー効率で海洋資源を回収できる。
上述のように、本発明によれば、安定した運転を可能とし、エネルギー効率を向上させることができる。
本発明の一態様に係る流体モータ駆動ねじポンプの一実施形態を説明する図であり、同図では軸線に沿った断面を示している。 本発明の一態様に係る移送ポンプの一実施形態を説明する図であり、同図では軸線に沿った断面を示している。 図1の流体モータ駆動ねじポンプの変形例(第一変形例)を説明する図である。 図1の流体モータ駆動ねじポンプの変形例(第二変形例)を説明する図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。本実施形態は、深海に存在するオイルやレアアース泥等の海洋資源の回収技術として、従来のポンプリフト方式やエアリフト方式に替わる、流体モータ駆動ねじポンプおよびこれを備える移送ポンプ並びに海洋資源の回収方法の例である。
なお、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。また、以下に示す実施形態ないし変形例は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態ないし変形例に特定するものではない。
まず、本発明に係る流体モータ駆動ねじポンプの一実施形態について図1を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本実施形態の流体モータ駆動ねじポンプ10は、中空円筒状のハウジング11と、ハウジング11内に回転自在に支持されたシャフト40とを備える。ハウジング11内には、流体モータ部20がシャフト40の軸方向の一端側(この例では上下方向上側)に設けられるとともに、ねじポンプ部30がシャフト40の他端側(この例では上下方向下側)に設けられている。なお、本実施形態の流体モータ駆動ねじポンプ10は、揚鉱のために海中に配備される例なので、ポンプの軸線を上下方向として図示しているが、ポンプの姿勢(軸線方向)はこれに限定されず、他の用途において適宜の方向に設定できる。
詳しくは、本実施形態のハウジング11は、流体モータ部20が収容されるモータ部ハウジング21と、ねじポンプ部30が収容されるポンプ部ハウジング31とを有する。モータ部ハウジング21とポンプ部ハウジング31相互は、インロー嵌合部12で相互に接続されている。ここで、このインロー嵌合部12は、軸線CL1に対して所定の偏心量Eを有して形成されている。
本実施形態のインロー嵌合部12は、モータ部ハウジング21内の下部に、シャフト40の中央部を回転自在に支持するシャフト支持部45が設けられている。シャフト支持部45は、下部に形成された円筒状のインロー凸部22と同軸に設けられ、シャフト支持部45の軸線CL1に対し、ポンプ部ハウジング31の軸線CL2が偏心量Eだけ偏心した位置になるように、ポンプ部ハウジング31側に円筒状のインロー凹部32が設けられている。
シャフト40の中央部は、シャフト支持部45の複数の軸受43によって回転自在に支持されている。複数の軸受43の両側それぞれにはシール部44が設けられ、シール部44により、シャフト40の外周面とモータ部ハウジング21との間がシールされている。なお、本実施形態は、シャフト40を支持する複数の軸受43に深溝玉軸受を使用しているが、これに限定されず、種々の軸受を用いることができる(他の軸受について同様)。
モータ部ハウジング21の上端部には、円筒状の作動流体導入管23が装着されている。作動流体導入管23は、作動流体Mを導入する導入口24を有する。作動流体導入管23の軸線は、ポンプ部ハウジング31の軸線CL2と同軸に設けられている。また、モータ部ハウジング21の途中部分の側面には、円筒状の作動流体導出管25が側方に張り出すように一体に装着されている。作動流体導出管25には、作動流体Mを導出する導出口26が側方に開口している。
さらに、ポンプ部ハウジング31の途中部分には、圧送流体Hを吐出する吐出口34が側面に設けられ、この吐出口34に圧送流体吐出管33の基端部が連通して一体に装着されている。圧送流体吐出管33は、基端側のエルボ部33eで上方に曲げられ、直線状の管本体部33hが、モータ部ハウジング21に並行して上方に延びている。
モータ部ハウジング21内の上部には、流体モータ部20が設けられている。流体モータ部20は、モータ部ハウジング21内に、第一アウタロータ50と、片持ち構造の第一インナロータ41とを有する。第一アウタロータ50には、左巻雌ねじ状の螺旋部50rが内周面に形成されている。第一インナロータ41には、左巻雄ねじ状の螺旋部41rが外周面に形成されている。第一インナロータ41の基端部41bは、モータ部ハウジング21内に直線状に延び、自在継手(ユニバーサルジョイント)を用いることなくシャフト40に一体形成されており、シャフト40とともに一体で回転するようになっている。
第一アウタロータ50は、金属製で円筒状をなすロータ外筒51と、ロータ外筒51内に配置されたゴム製のロータ内筒52とからなる。第一アウタロータ50は、その両端が、軸方向に離隔した複数の軸受53を介してモータ部ハウジング21内に回転自在に支承されている。複数の軸受53の軸方向外側それぞれにシール部54が設けられ、シール部54により、第一アウタロータ50の外周面とモータ部ハウジング21との間がシールされている。
第一アウタロータ50は、モータ部ハウジング21の本体部と同軸に設けられ、シャフト支持部45におけるシャフト40の回転中心となる軸線CL1に対し,第一アウタロータの回転中心となる軸線CL2が偏心量Eだけ偏心した位置に配置される。
本実施形態の流体モータ部20では、第一インナロータ41の螺旋部41rは、左巻き2条雄ねじになっており、第一アウタロータ50の内周面の螺旋部50rの形状は、120度間隔の頂点を有する横断面が3角リング形状の左巻き3条雌ねじになっている。そして、第一インナロータ41の外周面の螺旋部41rが、雌ねじ状の内面を形成した第一アウタロータ50に内装され、第一アウタロータ50の軸線CL2と第一インナロータ41の軸線CL1とは、相互の軸心が軸心間距離Eだけ離れた平行な2軸でそれぞれ回転可能に支承され、第一アウタロータ50が、第一インナロータ41の回転に応じて連れ回りするようになっている。
詳しくは、流体モータ部20各ロータ41、50の螺旋部41r、50rは、基本距離をE(偏心量)としたときに、長径5E、短径3Eの楕円D2を第一インナロータ41として、当該第一インナロータ41の長軸方向に軸心O1から距離Eだけ離れた点を軸心O2とし、軸心O1を中心として楕円D2を角度ωだけ回転させた楕円D2nを、軸心O2を中心に角度2/3ω逆転させた時の楕円D2mの集積輪郭D3を第一アウタロータ50の輪郭とするように形成される。
また、螺旋部41r、50rは、輪郭D3を第一インナロータ41の輪郭とし、当該第一インナロータ41の頂点から底辺への軸方向に軸心O2から距離Eだけ離れた点を軸心O3とし、軸心O2を中心として輪郭D3を角度ωだけ回転させた輪郭D3nを、軸心O3を中心に角度3/4ω逆転させた時の輪郭D3mの集積輪郭D4を第一アウタロータ50の輪郭とするように形成される。
さらに、螺旋部41r、50rは、輪郭D4を第一インナロータ41の輪郭とし、当該第一インナロータ41の頂点から対向する頂点方向に軸心O3から距離Eだけ離れた点を軸心O4とし、輪郭D4を軸心O3を中心として角度ωだけ回転させた輪郭D4nを、軸心O4を中心に角度4/5ω逆転させた時の輪郭D4mの集積輪郭D5を第一アウタロータ50の輪郭とするように形成される。
以上の要領にて、螺旋部41r、50rは、集積輪郭D5から先も同様に、輪郭DNを第一インナロータ41の輪郭とし、当該第一インナロータ41の頂点から対向する頂点もしくは底辺方向に軸心ONから距離Eだけ離れた点を軸心OMとし、輪郭DNを軸心ONを中心として角度ωだけ回転させた輪郭DNnを、軸心OMを中心に角度N/(N+1)ω逆転させた時の輪郭DNmの集積輪郭D(N+1)を第一アウタロータ50の輪郭とするように形成される。
そして、当該輪郭D(N+1)の第一アウタロータ50の軸心OMを回転中心とする軸線CL2として回転可能に支承すると共に、第一アウタロータ50の軸心OMから距離Eだけ離れたONを輪郭DNの第一インナロータ41の回転中心とする軸線CL1とし、当該第一インナロータ41のピッチを第一アウタロータ50のピッチのN/(N+1)に設定し、この時のNが2以上(但しNは自然数)の集積輪郭の左雄ねじを第一インナロータ41とし、N+1が3以上の集積輪郭の左雌ねじを第一アウタロータ50として流体モータ部20を構成している。
第一アウタロータ50内に第一インナロータ41の螺旋部41rが差し込まれると、相互の隙間には、駆動に応じて独立した密閉空間とされるキャビティKが、軸方向の複数個所に画成される。なお、本実施形態で流体モータ部20のキャビティKが機能する必要最低限長さは、第一インナロータ41が540°回転する長さである。その理由は、第一アウタロータ50の入口から出口までを第一インナロータ41とのシールラインでつなぐために540°回転する長さが最低限必要だからである。
一方、ポンプ部ハウジング31内には、ねじポンプ部30が設けられている。ねじポンプ部30は、ポンプ部ハウジング31内に、右巻き雄ねじ状の螺旋部42aが外周面に形成された片持ち構造の第二インナロータ42と、右巻き雌ねじ状の螺旋部60rが内周面に形成された第二アウタロータ60とを有する。
第二インナロータ42の基端部42bは、ポンプ部ハウジング31内に直線状に延び、自在継手(ユニバーサルジョイント)を用いることなくシャフト40に一体形成され、シャフト40とともに一体で回転するようになっている。
第二アウタロータ60は、金属製で円筒状をなすロータ外筒61と、ロータ外筒61内に配置されたゴム製のロータ内筒62とからなる。第二アウタロータ60は、その両端が、軸方向に離隔した複数の軸受63を介してポンプ部ハウジング31内に回転自在に支承されている。複数の軸受63の軸方向外側それぞれにシール部64が設けられ、シール部64により、第二アウタロータ60の外周面とポンプ部ハウジング31との間がシールされている。
第二アウタロータ60は、ポンプ部ハウジング31の本体部と同軸に設けられ、シャフト支持部45の軸線CL1に対し第二アウタロータの軸線CL2が偏心量Eだけ偏心した位置に配置される。
本実施形態では、第二インナロータ42は、螺旋部42rの外周面に右巻き2条雄ねじを有し、第二アウタロータ60は、その内周面に右巻き3条雌ねじの螺旋部60rを有する。なお、ねじポンプ部30の各ロータ42、60の螺旋部42r、60rの詳細は、上述した流体モータ部20とは、螺旋部42r、60rの巻方向が逆方向(つまり、右巻き)である以外は、流体モータ部20と同様に構成されているため、詳細な説明を省略する。
第二インナロータ42の外周面の螺旋部42rが、雌ねじ状の内面を形成した第二アウタロータ60の螺旋部60rに内装され、第二アウタロータ60の軸線CL2と第二インナロータ42の軸線CL1とは、相互の軸心が軸心間距離Eだけ離れた平行な2軸でそれぞれ回転可能に支承され、第二アウタロータ60が、第二インナロータ42の回転に応じて連れ回りするようになっている。
ここで、流体モータ部20とねじポンプ部30のねじ仕様について、ねじポンプ部30で揚液すべき圧送流体Hの液比重が流体モータ部20に供給される作動流体Mの液比重よりも大きい場合、流体モータ部20側の第一インナロータと第一アウタロータのピッチを長くして、ねじポンプ部30側よりも流体モータ側に大流量を供給するか、ねじポンプ部30側よりも流体モータ部20側の段数を増やすことで圧送が可能となる。本実施形態の例では、流体モータ駆動ねじポンプ10の用途が、海底に堆積したレアアース泥の揚鉱作業であり、レアアース泥の比重は、ポンプ駆動媒体である作動流体M、すなわち、海水よりも大きいので、上記の設定が必要となる。
一方、本実施形態の流体モータ駆動ねじポンプ10を製作する観点では、1本のシャフト40の両端に巻き方向の異なる二つのインナロータ41、42をそれぞれ製作する場合、加工ツールの形状と位置プログラムを同一とし、主軸の回転方向さえ逆転させれば、異なる巻き方向のインナロータ形状部をシャフト40の両端に加工できる。そのため、流体モータ部20とねじポンプ部30のねじ仕様を揃えた方がコスト的に優位であるといえる。二つのインナロータ41、42相互のピッチが変われば、加工ツールの位置プログラムだけでなく、場合によっては加工ツールも変える必要があり、加工時間にロスが生じるからである。
次に、本実施形態の流体モータ駆動ねじポンプ10の動作について説明する。
上記のように構成された流体モータ駆動ねじポンプ10において、流体モータ部20に対し、上部の導入口24から高圧の作動流体Mが供給されると(符号Min)、作動流体Mが第一インナロータ41と第一アウタロータ50との対向空間に画成された複数のキャビティKに順次に導入される。
これにより、流体モータ部20は、キャビティKに作用する作動流体Mの導入圧により、第一インナロータ41が軸線CL2を中心として回転し、第一インナロータ41の動きに伴って第一アウタロータ50もその軸線CL1を中心として第一インナロータ41の回転と同期して従動回転する。これにより、流体モータ部20において、作動流体Mの導入圧がシャフト40の回転駆動力に変換される。なお、作動流体Mは導入口24から導出口26へと送出される(符号Mout)。
そして、流体モータ部20で第一インナロータ41が回転駆動すると、ねじポンプ部30では、1本のシャフト40に同軸に設けられた第二インナロータ42が軸線CL1を中心として回転し、その動きに伴って第二アウタロータ60も軸線CL2を中心として第二インナロータ42の回転と同期して従動回転する。第二アウタロータ60が第二インナロータ42の2/3となる回転角度で駆動され、ねじポンプ部30は流体モータ部20とは逆ねじになっているので、第二アウタロータ60と第二インナロータ42との接線で吸込側と吐出側を遮断するシールラインが吸込側から吐出側に連続的に移動することで、圧送流体Hを吸込口36(符号Hin)から吐出口34(符号Hout)に向けて圧送することができる。
次に、上記流体モータ駆動ねじポンプ10を複数用いた移送ポンプについて図2を参照しつつ説明する。なお、本実施形態の移送ポンプは、ポンプの軸線を上下方向とし、揚鉱のために海中に配備される例である。
同図に示すように、この移送ポンプ1は、複数の流体モータ駆動ねじポンプ10A、10Bを備えて構成されている。各流体モータ駆動ねじポンプ10A、10Bは、相互を連結する連結管部分以外は、上記流体モータ駆動ねじポンプ10と同一の構成を有する。
各流体モータ駆動ねじポンプ10A、10Bは、それぞれの流体モータ部20A、20Bを上下方向の上方とし、それぞれのねじポンプ部30A、30Bを上下方向の下方とした姿勢で海中に配備されている。各流体モータ駆動ねじポンプ10A、10Bの作動流体導入管23A、23Bは、作動流体Mを導入可能に、不図示の作動流体導入部に接続されている。
そして、同図下側の流体モータ駆動ねじポンプ10Bの圧送流体吐出管33Bは、同図上側の流体モータ駆動ねじポンプ10Aの圧送流体吸込管35Aに接続され、複数の流体モータ駆動ねじポンプ10A、10Bは、隣り合う流体モータ駆動ねじポンプ10A、10Bのねじポンプ部30A、30B相互が直列に接続されている。
この移送ポンプ1は、各流体モータ駆動ねじポンプ10A、10Bの作動流体導入管23A、23Bに作動流体Mが供給されると、それぞれの流体モータ部20A、20Bが駆動される。これにより、同図下側の流体モータ駆動ねじポンプ10Bは、圧送流体吸込管35Bから圧送流体Hを吸込するとともに、吸入した圧送流体Hを圧送流体吐出管33Bを介して同図上側の流体モータ駆動ねじポンプ10Aに向けて吐出する。さらに、同図上側の流体モータ駆動ねじポンプ10Aは、その圧送流体Hを圧送流体吸込管35Aから吸込するとともに、吸入した圧送流体Hを圧送流体吐出管33Aから、例えば洋上の基地に向けて圧送することができる。
なお、同図の例では、二台の流体モータ駆動ねじポンプ10A、10Bを備える例を示しているが、これに限定されず、揚鉱性能の要求等に応じて三台以上の流体モータ駆動ねじポンプを備える構成とし、各流体モータ駆動ねじポンプ相互を直列に接続することができる。
次に、上述した流体モータ駆動ねじポンプ10およびこれを備える移送ポンプ1並びにこれらポンプを用いた海洋資源の回収方法の作用効果について説明する。
上述した移送ポンプ1によれば、上記流体モータ駆動ねじポンプ10と同一構造を有する複数の流体モータ駆動ねじポンプ10A、10Bを備え、複数のねじポンプ部30A、30B相互が直列に接続されているので、直列接続された複数の流体モータ駆動ねじポンプ10A、10Bの協働により、安定した運転性能を確保するとともに、エネルギー効率を向上させることができる。
すなわち、従来のポンプリフト方式では、機器の信頼性、特に高圧水深化での水中モータの軸シールの耐久性が問題とされる。これに対し、本実施形態の移送ポンプ1は、上記流体モータ駆動ねじポンプ10と同一の構成を有する、複数の流体モータ駆動ねじポンプ10A、10Bを備えるので、各流体モータ駆動ねじポンプ10A、10Bは、1本のシャフト40の軸方向一端のねじポンプを流体モータとして使用し、その出力軸をユニバーサルジョイントを介することなく、1本のシャフト40の他端のねじポンプを駆動できる。
つまり、従来のポンプリフト方式では、ポンプシャフトの駆動に水中モータが採用されてきたところ、本実施形態の移送ポンプ1および流体モータ駆動ねじポンプ10によれば、ポンプシャフトの駆動に用いる流体モータ部20として、第一インナロータ41の軸心から所定距離離れた並列軸を中心に、雌ねじ状の第一アウタロータ50を回転自在に支承するとともに、ねじポンプ部30も同様に、第二インナロータ42の軸心から所定距離離れた並列軸を中心に、雌ねじ状の第二アウタロータ60を回転自在に支承したので、流体モータ部20とねじポンプ部30のいずれも、インナロータおよびアウタロータが共に回転する構造なので、シャフト40への回転力伝達に、大きなスペースを必要とするユニバーサルジョイントを用いることなく、省スペース化を実現し、流体モータの駆動力を効率良くねじポンプに伝えることができる。
特に、本実施形態の流体モータ駆動ねじポンプ10は、軸受43で回転自在に支承されたシャフト40の一端に左巻き雄ねじの第一インナロータ41を構成し、シャフト40の他端に右巻き雄ねじの第二インナロータ42を構成することで、流体モータ部20とねじポンプ部30とが一体化されたシンプルな構造により、深海の過酷な条件下でもオイルやレアアース泥を圧送可能な信頼性の高い移送ポンプ1を構成できる。また、本実施形態の流体モータ駆動ねじポンプ10は、エアリフト方式と比較して、エネルギー効率が極めて高く、ランニングコストの削減が可能となる。
また、本実施形態の流体モータ駆動ねじポンプ10は、流体モータ部20とねじポンプ部30のいずれも、アウタロータが内周面に3条雌ねじを有するとともに、インナロータが外周面に2条雄ねじを有するねじポンプなので、インナロータを、自身軸線に対して偏心の無い楕円形状とし、インナロータとアウタロータを2頂点以上のインナロータと3頂点以上のアウタロータとすることで、インナロータからアウタロータへの回転力の伝達が確実となり、アウタロータのスムーズな従属回転が可能となり、安定した運転を確保する上で優れている。
特に、例えば、上記特許文献1記載の技術のように、ターボ形のポンプの場合、高揚程を確保するにはインペラ径を大きくする必要があり、外径1000mmの1枚の羽根で、達成される揚程は70m(清水圧7kgf/cm)程度ある。したがって、より高揚程化を図るには、インペラの多段化を図る必要があるものの、その場合、機器はかなり大型かつ複雑な形状となる。これに対し、本実施形態の流体モータ駆動ねじポンプ10では、機器外径は変えずにステージ数(アウタロータの1ピッチが1ステージ)を増やすことで、シンプルな形状のまま高圧化が達成できる。本実施形態の流体モータ駆動ねじポンプ10では、1台当り100kgf/cm(揚程1000m)以上の吐出圧力の達成可能である。
さらに、本実施形態の移送ポンプ1のように、複数台の直結運転においては、特許文献1に記載のようなターボ形のポンプの場合、定量性に劣り、流れに脈動があるため、直列運転時の各号機間の運転バランスが難しい。また、流量バランスが崩れた場合、インペラ内部やケーシング内部の流れが複雑なため、部分的な負圧が発生して、機器の破損に至る可能性がある。
これに対し、本実施形態の流体モータ駆動ねじポンプ10であれば、定量性に優れ、脈動が極めて小さい定常流のため、本実施形態の移送ポンプ1のように、複数台の直結運転においても、各号機間の運転バランスが正確に取りやすく、機器破損の原因となる負圧を発生させない運転が可能である。
また、特許文献1に記載されるようなターボ形のポンプの場合、機器はかなり複雑な形状のため、深海の高圧下では、局部的形状や各部の肉厚に強度的に十分な考慮が必要となる。これに対し、本実施形態の流体モータ駆動ねじポンプ10であれば、ハウジング(ケーシング)11が円筒形状のシンプルな形状のため、深海の高圧下での強度的対応に優位な形状である。
さらに、本実施形態の移送ポンプ1のように、複数台の直結運転において、特許文献1に記載されるようなターボ形のポンプの場合、機器はかなり大型かつ複雑な形状のため、各号機相互の接続に大きな横幅を必要とする。これに対して、本実施形態の流体モータ駆動並列軸ねじポンプ10であれば、ハウジング(ケーシング)11が円筒形状のポンプのため、図2に示した移送ポンプ1の例のように、シンプルな配管接続が可能である。
また、例えば、特許文献2記載の斜流形インペラのポンプの場合、得られる揚程はターボ形ポンプよりもさらに小さく、インぺラ一枚当たり得られる揚程は30m以下である。これに対し、本実施形態の流体モータ駆動ねじポンプ10であれば、1台あたり100kgf/cm(清水揚程1000m)以上の能力があるため、深海からの揚液の場合、上記移送ポンプ1を構成するに際し、圧倒的に少ない台数での揚液が可能である。
また、特許文献2に記載されるタービン・ポンプセットは、ポンプインペラの外周にタービンが配置されているので、必然的に外径が大きくなる構造である。これに対し、本実施形態の流体モータ駆動ねじポンプ10では、機器外径は変えずに、ステージ数(アウタロータの1ピッチが1ステージ)を増やすことで吐出圧力を高めることができる。そのため、小径形状のままで高圧化を達成できる。
なお、本発明に係る流体モータ駆動ねじポンプおよびこれを備える移送ポンプは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、流体モータ部20およびねじポンプ部30の一例として、内周面に3条雌ねじを有するアウタロータと、外周面に2条雄ねじを有するインナロータとを備え、インナロータとともにアウタロータが2/3の回転角度で連れ回り駆動可能な例に説明したが、これに限定されない。
つまり、本発明に係る流体モータ駆動ねじポンプは、インナロータとともにアウタロータが連れ回り駆動可能な流体モータ部20およびねじポンプ部30であれば、内周面に(N+1)条雌ねじを有するアウタロータと、外周面にN条雄ねじを有するインナロータとを備え、インナロータとともにアウタロータがN/(N+1)の回転角度で連れ回り駆動可能な構造(但し、Nは、1以上の自然数である。)を採用できる。
具体的には、流体モータ部20およびねじポンプ部30の構成を、例えば、ハウジングと、ハウジング内に回転可能に支持されるとともに内周面に2条雌ねじを有するアウタロータと、アウタロータ内に挿入されるとともに回転可能に支持されて外周面に1条雄ねじを有するインナロータとを備え、インナロータとともにアウタロータが1/2の回転角度で連れ回り駆動する構成としてもよい。
また、例えば上記実施形態では、ねじポンプ部30と流体モータ部20とは逆ねじになっている例を説明したが、これに限定されず、ねじポンプ部30および流体モータ部20の螺旋部のねじの巻き方向を同じ方向としてもよい。この場合の変形例(第一変形例)を図3に示す。
同図に示す第一変形例では、流体モータ部20では、第一インナロータ41の螺旋部41rは、右巻き2条雄ねじになっており、第一アウタロータ50の内周面の螺旋部50rの形状は、120度間隔の頂点を有する横断面が3角リング形状の右巻き3条雌ねじになっている点以外は、上記実施形態と同じ構成である。
つまり、ねじポンプ部30は、流体モータ部20と巻方向が同一方向のねじになるので、ポンプ部ハウジング31内に、右巻き雄ねじ状の螺旋部42aが外周面に形成された片持ち構造の第二インナロータ42と、右巻き雌ねじ状の螺旋部60rが内周面に形成された第二アウタロータ60とを有する。
この第一変形例の構成においては、例えば、流体モータ部20に対して上記実施形態での導入口と導出口の関係を逆とする。つまり、側部の符号26を導入口とし、上部の符号24を導出口とする。これにより、導入口(26)から高圧の作動流体Mが供給されると(符号Min)、流体モータ部20において、作動流体Mの導入圧がシャフト40の回転駆動力に変換される。作動流体Mは、側部の導入口(26)から上部の導出口(24)へと送出される(符号Mout)。
流体モータ部20で第一インナロータ41が回転駆動すると、ねじポンプ部30では、1本のシャフト40に同軸に設けられた第二インナロータ42が軸線CL1を中心として回転し、圧送流体Hを下部の吸込口36(符号Hin)から側部の吐出口34(符号Hout)に向けて圧送することができる。
また、例えば上記実施形態では、流体モータ駆動ねじポンプ10の軸線を上下とする姿勢で用いる例を示したが、ポンプの姿勢もこれに限定されない。例えば、図4に第二変形例を示す。同図の例は、流体モータ駆動ねじポンプ10の軸線を水平に配置するとともに、ねじポンプ部30の螺旋部のねじの巻き方向を流体モータ部20と同じ方向にした例である。
同図に示す第二変形例では、ねじポンプ部30は、第二インナロータ42の螺旋部42rが左巻き2条雄ねじになっており、第二アウタロータ60の内周面の螺旋部60rが左巻き3条雌ねじになっている点以外は、上記実施形態と同じ構成である。この第二変形例においては、流体モータ駆動ねじポンプ10の軸線を水平に配置し、例えば、ねじポンプ部30に対して上記実施形態での吸込口と吐出口の関係を逆にして用いる。つまり、側部の符号34を吸込口とし、端部の符号36を吐出口とする。
これにより、流体モータ部20において、水平方向の一端部の導入口24から高圧の作動流体Mが供給されると(符号Min)、作動流体Mの導入圧がシャフト40の回転駆動力に変換される。作動流体Mは、端部の導入口24から導出口26へと送出される(符号Mout)。
流体モータ部20で第一インナロータ41が回転駆動すると、ねじポンプ部30では、1本のシャフト40に同軸に設けられた第二インナロータ42が軸線CL1を中心として回転し、圧送流体Hを下部の吸込口34(符号Hin)から水平方向の他端部の吐出口36(符号Hout)に向けて圧送することができる。
1 移送ポンプ
10 流体モータ駆動ねじポンプ
11 ハウジング
12 インロー嵌合部
20 流体モータ部
21 モータ部ハウジング
22 インロー凸部
23 作動流体導入管
24 導入口
25 作動流体導出管
26 導出口
30 ねじポンプ部
31 ポンプ部ハウジング
32 インロー凹部
33 圧送流体吐出管
34 吐出口
35 圧送流体吸込管
36 吸込口
40 シャフト
41 第一インナロータ
41r 螺旋部
42 第二インナロータ
42r 螺旋部
43 軸受
44 シール部
45 シャフト支持部
50 第一アウタロータ
50r 螺旋部
51 ロータ外筒
52 ロータ内筒
53 軸受
54 シール部材
60 第二アウタロータ
60r 螺旋部
61 ロータ外筒
62 ロータ内筒
63 軸受
64 シール部材

Claims (5)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジング内に回転自在に支承されたシャフトと、
    前記シャフトの一端に一体形成されて雄ねじ状の外周面を有する第一インナロータと、
    前記第一インナロータに外挿され且つ前記ハウジング内に回転自在に支承されるとともに前記第一インナロータの回転軸線に対して所定距離偏心して配置されて前記第一インナロータのねじ巻方向と同一巻方向の雌ねじ状の内周面を有する第一アウタロータと、
    前記シャフトの他端に一体形成されて雄ねじ状外周面を有する第二インナロータと、
    前記第二インナロータに外挿され且つ前記ハウジング内に回転自在に支承されるとともに前記第二インナロータの回転軸線に対して所定距離偏心して配置されて前記第二インナロータのねじ巻方向と同一巻方向の雌ねじ状の内周面を有する第二アウタロータと
    を備え、
    前記第一インナロータと前記第一アウタロータとで流体モータ部が構成され、
    前記第二インナロータと前記第二アウタロータとでねじポンプ部が構成されている
    ことを特徴とする流体モータ駆動ねじポンプ。
  2. 前記流体モータ部と前記ねじポンプ部とは、ねじ仕様のステージ数又はピッチが互いに異なっている請求項1に記載の流体モータ駆動ねじポンプ。
  3. 前記ねじポンプ部で揚液すべき圧送流体の液比重が前記流体モータ部に供給される作動流体の液比重よりも大きい用途に用いられ、
    前記ねじポンプ部側よりも前記流体モータ側に大流量を供給するように、前記ねじポンプ部側のステージ数よりも前記流体モータ部側のステージ数が多くなっている、又は、前記ねじポンプ部側のピッチよりも前記流体モータ部側のピッチが長くなっている、請求項2に記載の流体モータ駆動ねじポンプ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の流体モータ駆動ねじポンプを複数備えて構成され、
    前記複数の流体モータ駆動ねじポンプは、隣り合う流体モータ駆動ねじポンプの前記ねじポンプ部相互が直列に接続されていることを特徴とする移送ポンプ。
  5. 請求項4に記載の移送ポンプを用いて海洋資源を回収することを特徴とする海洋資源の回収方法。
JP2016196174A 2016-10-04 2016-10-04 流体モータ駆動ねじポンプおよびこれを備える移送ポンプ並びに海洋資源の回収方法 Active JP6901251B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016196174A JP6901251B2 (ja) 2016-10-04 2016-10-04 流体モータ駆動ねじポンプおよびこれを備える移送ポンプ並びに海洋資源の回収方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016196174A JP6901251B2 (ja) 2016-10-04 2016-10-04 流体モータ駆動ねじポンプおよびこれを備える移送ポンプ並びに海洋資源の回収方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018059424A JP2018059424A (ja) 2018-04-12
JP6901251B2 true JP6901251B2 (ja) 2021-07-14

Family

ID=61908298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016196174A Active JP6901251B2 (ja) 2016-10-04 2016-10-04 流体モータ駆動ねじポンプおよびこれを備える移送ポンプ並びに海洋資源の回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6901251B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6739022B2 (ja) * 2016-10-26 2020-08-12 国立大学法人 東京大学 海洋資源揚鉱装置およびこれを用いた海洋資源の揚鉱方法
JP7222763B2 (ja) * 2019-03-15 2023-02-15 古河機械金属株式会社 海洋資源揚鉱装置およびこれを用いた海洋資源揚鉱方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4059165A (en) * 1975-12-08 1977-11-22 Wallace Clark Versatile fluid motor and pump
BE1000873A5 (fr) * 1988-01-18 1989-05-02 Dragages Decloedt & Fils Sa Motopompe integree a turbine et pompe rotative.
JPH0587059A (ja) * 1991-09-27 1993-04-06 Kyocera Corp 一軸偏心ねじポンプ
JP2004073968A (ja) * 2002-08-13 2004-03-11 Heishin Engineering & Equipment Co Ltd 移送装置
CN2720156Y (zh) * 2004-04-07 2005-08-24 崔乃林 液力驱动采油螺杆泵
EP2935753A4 (en) * 2012-12-19 2016-11-02 Services Petroliers Schlumberger ENGINE CONTROL SYSTEM
CO6980133A1 (es) * 2012-12-26 2014-06-27 Serinpet Ltda Representaciones Y Servicios De Petróleos Sistema de levantamiento artificial con motor de cavidades progresivas en fondo para la extraccion de hidrocarburos
JP6739022B2 (ja) * 2016-10-26 2020-08-12 国立大学法人 東京大学 海洋資源揚鉱装置およびこれを用いた海洋資源の揚鉱方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018059424A (ja) 2018-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11542928B2 (en) Modular pumping system
EP3449131B1 (en) Subsea process lubricated water injection pump
EP2427632B1 (en) Gas tolerant subsea pump
RU2409767C2 (ru) Способ откачки двухфазного скважинного флюида и устройство для его осуществления (варианты)
US9284818B2 (en) Downhole tool for borehole cleaning or for moving fluid in a borehole
GB2501352A (en) Pump with multiple motors and impellers mounted eccentrically within overall casing
CN102536808B (zh) 滑片泵和利用滑片泵输送流体的方法
EP2494144B1 (en) Subsea pumping system
JP6901251B2 (ja) 流体モータ駆動ねじポンプおよびこれを備える移送ポンプ並びに海洋資源の回収方法
CN102536807B (zh) 原油举升系统和利用滑片泵输送流体的方法
JP6739022B2 (ja) 海洋資源揚鉱装置およびこれを用いた海洋資源の揚鉱方法
US10450849B2 (en) System and method for system and method for a turbomachine multiphase hyrdrocarbon pump having an auger coupling
US20160312536A1 (en) Line projection blade turbine stator-rotor assembly and turbine motor
CN202467779U (zh) 原油举升系统
CN107100836A (zh) 一种一体式叶轮增压三螺杆泵
KR100925157B1 (ko) 양흡입형 수중펌프
JP2009522501A (ja) ポンプ及びこれを用いた取水装置
JP7222763B2 (ja) 海洋資源揚鉱装置およびこれを用いた海洋資源揚鉱方法
CN203516117U (zh) 不锈钢机座潜水泥浆泵
CN203516116U (zh) 复合管机座潜水泥浆泵
CN211525066U (zh) 一种多级双反向螺旋举升分体承载结构的电潜泵
US20070196229A1 (en) Gear pump for pumping abrasive well fluid
KR102219944B1 (ko) 이물질에 의한 막힘이 없는 단일 채널 수중펌프
CN203670225U (zh) 风动齿轮泵
EP0223335A2 (en) Improvements in or relating to rotary positive displacement fluid machines

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190904

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200818

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210617

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6901251

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150