JP6899835B2 - 光アイソレータを備えたドライバレーザ装置および該ドライバレーザ装置を備えたeuvビーム生成装置 - Google Patents

光アイソレータを備えたドライバレーザ装置および該ドライバレーザ装置を備えたeuvビーム生成装置 Download PDF

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Description

本発明は、EUVビーム生成装置のためのドライバレーザ装置に関し、このドライバレーザ装置は、第1の方向に伝播する(パルス)レーザビームを生成するためのビーム源と、第1の方向に伝播するレーザビームを増幅するための少なくとも1つの光増幅器と、少なくとも1つの光アイソレータと、を含んでいる。本発明は、その種のドライバレーザ装置を備えたEUVビーム生成装置にも関する。
いわゆるレーザ生成プラズマ、すなわち、LLP(Laser Produced Plasma)、EUV光源ないしEUVビーム生成装置は、パルスレーザビーム(すなわち、一連のレーザパルス)を生成するためのビーム源、例えばCO2レーザを含んでいるドライバ装置を有している。パルスレーザビームは、典型的には、ドライバレーザ装置の増幅装置の複数の光増幅器によって増幅される。ドライバレーザ装置によって生成されて増幅されたレーザビームは、ビームガイド装置を介してフォーカシング装置に供給され、このフォーカシング装置は、レーザビームを、例えば滴状のスズの形態のターゲット材料が提供される目標領域に焦点合わせし、ターゲット材料はレーザビームが照射されるとプラズマ状態に移行し、その際に、EUVビームを放出する。
そのようなEUVビーム生成装置においては、パルスレーザビームの一部が、ターゲット材料において後方反射されて、ビームガイド装置と、増幅装置の光学増幅器とを逆方向に通過するので、後方反射されたレーザビームも同様に増幅される。これによって、光増幅器における増幅媒体の増幅が弱まり、その結果、前進方向、すなわち、ターゲット材料の方向に伝播するレーザビームを増幅する際に最大達成可能な出力が低下する。典型的には、ビーム源を後方反射されたレーザビームによる破壊から保護するために、後方反射されたレーザビームをフィルタリングすることも必要になる。例えばファラデーアイソレータの形態または電気光学変調器の形態の従来の光アイソレータが使用される場合、この光アイソレータはレーザビームの制限的な最大出力までしか実現することができない。何故ならば、そのような制限を行わなければ、後方反射されたレーザビームによって光アイソレータに被害が及ぼされるからである。
国際公開第2015/082004号(WO 2015/082004 A1)からは、例えばEUVビーム生成装置のドライバレーザ装置のための増幅装置が公知となっており、この増幅装置は、偏光装置および移相装置を含んでいる光アイソレータを有している。少なくとも、偏光装置は、レーザビームが500Wを上回るレーザ出力を有している個所に位置決めされている。
上記において説明したように構成されている光アイソレータにおける光学的なフィルタリングによって、光アイソレータのフィルタ要素においては、典型的には、熱レンズが形成され、この熱レンズは、前進するレーザビームないし前進するレーザ光線の発散ないしビーム特性を不利に変化させる。さらに、フィルタリングを行う光学素子の最大性能限界に達すると、EUVビーム生成装置ないしEUVリソグラフィ装置をスイッチオフしなければならない。EUVリソグラフィ装置の再始動は顕著な時間損失を引き起こすので、それによってEUVリソグラフィ装置の生産性が低下する。
さらには、この用途においては、偏光ないし移相の原理を基礎とする光アイソレータが、その構造様式に起因して、特定の位相ジャンプないし特定の移相(例えば180°)を有するレーザビームしか抑制することができないという問題も生じる。この位相ジャンプないしこの移相に関する値は、滴状の部分における反射時に維持されないこともあるので、その滴状の部分において反射されたレーザビームも、この理由から、そのような光学アイソレータによって完全に抑制することはできない。
国際公開第2015/045102号(WO 2015/045102 A1)には、パルスレーザビームを放射するマスタ発振器を有しているレーザ装置が記載されている。パルスレーザビームは、そのパルスビームの光路に配置されている複数の光学増幅器において増幅される。レーザ装置は、付加的に、光反射器を有することができ、この光反射器によって、パルスレーザビームは光反射器を通過することができ、その際、光反射器は、複数の増幅器において生成される自己発振ビームを反射する。レーザ装置は、ビーム吸収器も有しており、このビーム吸収器は、光反射器によって反射される自己発振ビームを受け取って吸収する。
米国特許出願公開第2015/0208494号明細書(US 2015/0208494 A1)には、EUV光源が記載されており、このEUV光源においては、ターゲット材料が目標位置に提供され、また、目標位置の方向へと伝播する増幅されたレーザビームが焦平面において焦点合わせされる。目標位置は、焦平面外に位置しており、増幅されたレーザビームとターゲット材料との相互作用によって、ターゲット材料の少なくとも一部がプラズマに変換され、EUVビームを放射する。このようにして、EUV光源における後方反射が低減されている。
米国特許第4,194,813号明細書(US 4,194,813)からは、レーザによって照射されるターゲットに由来する後方反射を抑制するための光アイソレータが公知となっている。光アイソレータは、真空チャンバ内に配置されており、また、絞り開口を備えている、例えばアルミニウム製またはタンタル製のディスクを有しており、絞り開口は、チャンバを通って案内されている、レーザのビーム路に配置されている。アイソレータは、絞り開口の縁部にダメージを与えて、その際にプラズマを生成するために、レーザビームを絞り開口の縁部に焦点合わせするための手段を付加的に有している。米国特許第4,194,813号明細書(US 4,194,813)には、CO2レーザビームを、ターゲットにおける後方反射から保護するための別の方法が公知であることも開示されており、その方法は、通常の場合、空気中のプラズマ放電の発生を含む。そのような方法は、レーザパルス自体によるまたは補助レーザビームによる、マイラー(登録商標)から成るフィルムにおける放電を含む。別の方法は、焦点の近傍におけるガス放電を含み、この別の方法においては、反射器が使用されて、レーザビームの縁部領域のエネルギが中心に集中され、その結果、レーザビームの電界が空気中のプラズマ点弧閾値を上回る。他の場所では、過電圧パルスの使用によって放電が小さい領域において形成され、その際、パルスはレーザビームと同期されている。
後方反射の問題の他に、光増幅装置における、または、一般的には光増幅器におけるレーザパルスの増幅の際に、いわゆる自己レーザ発振(「セルフレージング(self−lasing)」)、ないし、いわゆるASE(「amplified spontaneous emission」)、すなわち、自然放射増幅光が生じる可能性があり、これは各増幅段における増幅を制限する虞があり、また、最悪のケースにおいては、それどころか各増幅段を破壊する虞がある。ASEは信号バックグラウンド比を高め、その結果、パルスレーザビームの形態ないしレーザパルスの形態の増幅すべき入力信号が存在しない場合であっても、光増幅器においてビームが生成される。確かに、増幅装置における自己レーザ発振を反射性の表面の縮小によって限定し、それによって通過の数を低減することができるが、しかしながら、通常の場合は、完全に抑制することはできない。
国際公開第2015/082004号 国際公開第2015/045102号 米国特許出願公開第2015/0208494号明細書 米国特許第4,194,813号明細書
論文「Picosecond air breakdown studies at 0.53 μm」、W.E.Williams等著、Appl.Phys.Lett.43(4)、1983年、352〜354頁 論文「Focal−length dependence of air breakdown by a 20−psec laser pulse」、Applied Physics Letters、24(5)、1974年 論文「Breakdown thresholds in rare and molecular gases using pulsed 10.6μm radiation」、G.A.Hill等著、Journal of Physics D、Vol.5、No.11、1972年
発明の課題
本発明が基礎とする課題は、プラズマ後方反射からの効率的な保護、また、必要に応じて自己レーザ発振の抑制を実現する、冒頭で述べたようなドライバレーザ装置およびEUVビーム生成装置を提供することである。
発明の対象
この課題は、冒頭で述べたようなドライバレーザ装置によって解決され、このドライバレーザ装置においては、光アイソレータが、ガスが充填されており、かつ、第1の方向に伝播するレーザビームが通過するチャンバを有しており、さらに光アイソレータが、第1の方向とは反対方向の第2の方向に伝播するレーザビームがチャンバを通過することを抑制するために、チャンバのガスにおいてプラズマをパルス式に点弧するように構成されているプラズマ生成装置を有している。第2の方向に伝播するレーザビームは、典型的には、ビーム源によって生成され、増幅装置において増幅され、増幅装置へと後方反射されたレーザビームである。
本発明によるドライバレーザ装置においては、プラズマ生成装置が、プラズマのパルス式の点弧ないしガス放電のために、チャンバ内に存在するガスに直接的に作用を及ぼすように、すなわち、チャンバ内のガスと直接的に相互作用するように構成されている。冒頭で述べたような米国特許第4,194,813号明細書(US 4,194,813)とは異なり、本明細書に記載するプラズマ生成装置においては、プラズマが、レーザビームと、例えば絞りないし絞り開口の縁部の形態の、チャンバ内に存在する蒸発可能な材料との相互作用によって生成されるのではない。例えば、チャンバ内に、例えば絞りの形態の蒸発可能な材料を設ける必要はない。チャンバ内に蒸発可能な材料、例えば絞りが配置されている場合、チャンバのガスにおいてプラズマが生成される個所は、絞りから距離を置いており、したがって、この場合においても、ガス放電ないしプラズマ生成は、プラズマ生成装置が、チャンバ内に存在するガスに直接的に作用を及ぼすことによって、または、プラズマ生成装置と、チャンバ内に存在するガスとが相互作用することによって行われ、材料の気化を介して間接的に行われるのではない。
チャンバは、典型的には、第1の方向に伝播するレーザビームをチャンバに入射させるための入射窓と、第1の方向に伝播するレーザビームをチャンバから出射させるための出射窓と、を有している。第2の方向に伝播するパルスレーザビームは、プラズマのパルス式の点弧ないしガス放電によって、典型的には、チャンバを通過することが阻止される。すなわち、第2の方向に伝播するレーザビームは、出射窓においてチャンバに入射するが、しかしながら、入射窓においてチャンバから出射されることは一切ないか、または、少なくとも顕著に弱められて出射される。プラズマ生成装置とチャンバのガスとの相互作用が行われるチャンバ内の個所は、基本的に任意であるが、しかしながら、通常の場合は、第2の方向に伝播するレーザビームがチャンバを通過することを効果的に阻止するために、または、可能な限り強く抑制するために、第1ないし第2の方向に伝播するレーザビームのビーム路と少なくとも部分的に交差する。
本明細書に記載する解決手段は、原則として、ガスレーザによって、例えばCO2ガスレーザによって生成され、相応の光増幅器において増幅されるレーザビームにも、また、固体レーザまたは必要に応じて別のレーザ、例えばファイバレーザによって生成され、相応の光増幅器において増幅されるレーザビームにも適している。レーザビームを用いたプラズマの生成は、例えば、W.E.Williams等の論文、「Picosecond air breakdown studies at 0.53 μm」、Appl.Phys.Lett.43(4)、1983年、352〜354頁、または、論文「Focal−length dependence of air breakdown by a 20−psec laser pulse」、Applied Physics Letters、24(5)、1974年、より公知となっている。
1つの実施形態においては、光アイソレータが、第1の方向に伝播するレーザビームをチャンバにおいてレーザビーム焦点に焦点合わせするためのフォーカシング装置を付加的に含んでおり、また、好適には、レーザビーム焦点から出発し、かつ、第1の方向に伝播するレーザビームを視準するための視準装置も含んでいる。典型的には、第1の方向に伝播するレーザビームは、入射窓を通過して視準されてチャンバに入射し、また、出射窓を通過して視準されてチャンバから出射される。フォーカシング装置および視準装置は、特に、ビーム望遠鏡を形成することができる。すなわち、フォーカシング装置および視準装置は実質的に、それらの焦点距離だけ相互に距離を置いて配置されている。レーザビーム焦点においては、レーザビームがチャンバ内でのその最大強度を有しているので、ガス放電ないしプラズマは、第2の方向に伝播するレーザビームによって点弧される場合には、典型的には、レーザビーム焦点の領域において生成される。フォーカシング装置も視準装置も、例えばミラーの形態の1つまたは複数の反射性光学素子、および/または、例えばレンズの形態の1つまたは複数の透過性光学素子を有することができる。
1つの別の実施形態においては、チャンバのガスにおける、特にレーザビーム焦点における、第1の方向に伝播するレーザビームの強度が、チャンバのガスにおいてガス放電を点弧するためのプラズマ点弧閾値よりも低く、また、チャンバのガスにおける、特にレーザビーム焦点における、第2の方向に伝播するレーザビームの強度は、チャンバのガスにおいてガス放電を生じさせるためのプラズマ点弧閾値よりも高い。この場合には、第2の方向に伝播するパルスレーザビームによって、チャンバのガスにおいて、ガス放電ないしプラズマが点弧される。第2の方向に伝播するレーザビームは、プラズマにおいて(強度に応じて)吸収または反射され、したがって、第2の方向に伝播するレーザビームがビーム源の方向へと、また、必要に応じてビーム源と光アイソレータとの間に配置されている、第2の方向に伝播するレーザビームによって同様に損傷する可能性がある別の光学素子の方向へと、入射窓を介してチャンバから放出されることはない。
フォーカシング装置および視準装置は、この場合、一緒にプラズマ生成装置として使用され、その際、レーザビーム焦点における、第1の方向に伝播するレーザビームの強度は、典型的には、その強度がプラズマ点弧閾値を僅かに下回るように選択されている。典型的には、増幅装置において増幅され、その後に増幅装置へと後方反射される、ビーム源のレーザビームである、第2の方向に伝播するレーザビームの強度は、ドライバレーザ装置内に、厳密に言えば増幅装置内に光アイソレータが適切に配置されている場合には、第1の方向に伝播するレーザビームの強度よりも高いので、光アイソレータは、第2の方向に伝播するレーザビームによって点弧されるプラズマを基礎とする、後方反射からの純粋な受動的保護部を形成する。換言すれば、第2の方向に伝播するレーザビームは、チャンバにおいて、ガス放電ないしプラズマの生成自体によって消失する。
光アイソレータは、好適には、増幅器列において、第1の方向に伝播するレーザビームが、第2の方向に伝播する、後方反射されたレーザビームよりも高い強度ないし出力を有している個所に配置されている。1つの光増幅器または直列に接続されている複数の光増幅器を有している増幅装置においては、光アイソレータが好適には、第1の方向に伝播するレーザビームのビーム路において、増幅装置の第1の(光)増幅器の前段、または、第2の(光)増幅器の前段、または、第3の(光)増幅器の前段に配置されている。光増幅器が第2の光増幅器の前段に配置されている場合には、増幅装置は通常の場合、少なくとも3つの光増幅器、すなわち、第2の光増幅器の後段に少なくとも1つの別の(第3の)光増幅器を有している。同じことは、光アイソレータが第3の光増幅器の前段に配置されている場合にも当てはまる。すなわち、光アイソレータの後段に配置されている第3の光増幅器の後段には、少なくとも1つの別の(第4の)光増幅器が配置されている。
チャンバの入射窓は、光増幅器のうちの1つの出射窓と一致してよい。同様に、チャンバの出射窓は、最小限の材料コストおよび小型の構造様式を実現するために、増幅装置の後続の別の光増幅器の入射窓と一致してよい。しかしながら、チャンバを光増幅器から空間的に離隔させて配置することも可能である。
1つの別の実施形態においては、チャンバにおいてプラズマを点弧するために、また、場合によっては、プラズマの光学的な特性(吸収が行われるか、または、反射が行われるか)を調整するためにプラズマ点弧閾値を調整するように、光アイソレータが構成されている。チャンバのガスにおけるプラズマ点弧閾値は、種々のパラメータに依存し、プラズマ点弧閾値を変化させるか、または、調整するために、それらのパラメータのうちの少なくとも1つを変更することができる。これらのパラメータは、例えば、チャンバ内のガス圧、チャンバ内のガスの組成、および、チャンバ内での(パルス)レーザビームの(最大)強度である。
1つの発展形態においては、フォーカシング装置および/または視準装置が、チャンバにおけるレーザビーム焦点の焦点直径を調整するように構成されている。適応型のフォーカシング装置および視準装置を用いることによって、レーザビーム焦点に入射する、チャンバにおけるレーザビームの(最大)強度を、レーザビーム焦点の直径を介して調整し、それによってプラズマ点弧閾値を変化させることができる。
1つの発展形態においては、フォーカシング装置および/または視準装置が、レーザビームのビーム方向に沿って変位可能な少なくとも1つの光学素子および/または焦点距離を変化させることができる少なくとも1つの光学素子を含んでいる。焦点距離を変化させることができる光学素子は、例えば、適応型のミラーであってもよいし、(例えばアクチュエータを用いた)幾何学の変更によって屈折度を調整することができる適応型のレンズであってもよい。それらの適応型の光学素子ないし調整可能な光学素子を、必要に応じて、レーザビームのビーム方向において光学素子間の距離の手動またはモータによる変更と組み合わせることができる。しかしながら、フォーカシング装置および視準装置を、その幾何学を変更することができない固定の光学素子から構成し、レーザビーム焦点の直径を調整するために、それらの相対的な距離を手動またはモータによって変更することもできる。フォーカシング装置および視準装置は、異なる焦点距離を有する交換可能なレンズ素子および/またはミラー素子を有することもでき、それらの素子を自動的に、すなわち、モータによって、すなわち、アクチュエータを用いて交換するか、または、必要に応じて手動で交換し、焦点距離、ひいてはレーザビーム焦点の直径を調整することができる。
1つの別の実施形態においては、光アイソレータが、チャンバ内のガスのガス圧を調整するためのガス圧調整装置を有している。上記において説明したように、チャンバ内のガス圧はプラズマ点弧閾値に影響を及ぼす。プラズマを生成すること、および、後方反射されたまたは第2の方向に伝播するレーザビームの選択的なフィルタリングを簡略化する所定のガス雰囲気をチャンバ内で形成することは好適であると分かった。チャンバ内ないしチャンバのガス雰囲気内に存在するガスは、例えば窒素であってよいが、しかしながら、必要に応じてヘリウムまたはアルゴンまたはそれらのガスの混合物であってよい。チャンバ内の窒素は、例えば約50mbar〜約2barの圧力を有することができる。10.6μmの波長でのレーザビームおよび種々のガスに関する適切な圧力範囲は、G.A.Hill等の論文「Breakdown thresholds in rare and molecular gases using pulsed 10.6μm radiation」、Journal of Physics D、Vol.5、No.11、1972年から得ることができる。
1つの発展形態においては、ガス圧調整装置が、チャンバ内に、特にレーザビーム焦点の領域に定在音波を形成するように構成されている。定在音波によって、チャンバ内の、特にプラズマが点弧されるべき領域における、すなわち、典型的にはレーザビーム焦点における(局所的な)圧力を適合させることができる。この場合、ガス圧調整装置は、典型的には、電気信号を音響信号に変換する、例えばスピーカの形態の少なくとも1つの音響変換器を有している。音響変換器が使用される場合には、定在音波を形成するために、音響変換器を、その音響変換器から出発した音波を反射する面ないし音響的な反射器と組み合わせることができる。しかしながら、2つもしくはそれ以上の数の音響変換器によって、または、音響変換器と反射性の面との組合せによって定在音波を形成することもできる。
1つの別の実施形態においては、光アイソレータがチャンバ内のガスの組成を調整するための装置を有している。上記において説明したように、チャンバ内のガスは、例えば窒素または希ガス、例えばヘリウムまたはアルゴンを含有することができる。上記の装置は、チャンバ内に存在するか、または、チャンバに供給されるガスの組成ないし成分の混合比率を調整するために使用される。
1つの別の実施形態においては、光アイソレータが、チャンバにガスを供給するため、および、チャンバからガスを排出するためのガス循環系統を有している。チャンバは気密であり、また、典型的には、チャンバ内のガスを可能な限り高速に交換するために、少なくとも1つのガス入口および少なくとも1つのガス出口を有している。チャンバ内のガス圧は、ガス圧調整装置を用いて、ガスの流速によって、または、チャンバを通過するガスの(高速な)通流開ループ制御ないし通流閉ループ制御によって、調整ないし制御することができる。ガスを、閉じられたガス循環系統内で循環させることができ、その際、ガスの循環はポンプを用いて行われる。ポンプとして送風機、例えばターボラジアルファンが使用される場合には、ガスがガス入口を介して再びチャンバに流入する前に、ガスを同時に冷却することができ、また、プラズマにおいて吸収されたエネルギを放出することができる。
1つの別の実施形態においては、プラズマ生成装置が、(パルス)励起レーザビームを生成するための励起レーザと、チャンバ内で、特にレーザビーム焦点の領域においてガスを加熱するために、励起レーザビームをチャンバに供給するための供給装置と、を有している。ビーム源と同様に、励起レーザも典型的にはパルス制御式に駆動され、また、通常の場合、ビーム源と同期されるので、その結果、励起レーザビームは、第1の方向に伝播する(パルス)レーザビームがチャンバを通過しているときにはチャンバに供給されない。
1つの発展形態においては、励起レーザが短パルスレーザまたは超短パルスレーザである。短パルスレーザは、典型的にはナノ秒の範囲にあるパルス持続時間を有するパルスを生成することに適しており、また、超短パルスレーザは、ピコ秒、または、場合によってはフェムト秒の範囲にあるパルス持続時間を有する極めて短いレーザパルス、および、非常に高速なパルス列を生成することに適している。このことは好適である。何故ならば、ビーム源のレーザパルスも同様に高いパルス繰り返し周波数および短いパルス持続時間を有しているので、約50ナノ秒よりも短いパルス持続時間を有するパルス励起レーザビームを使用することが好適だからである。
光アイソレータにおいて、励起レーザを種々に使用することができる。すなわち、例えば、プラズマが第2の方向に伝播するレーザビームないし後方反射されたレーザビームによって受動的に生成される場合には、励起レーザをプラズマ点弧閾値の調整のために使用することができる。この場合、後方反射が比較的弱く、低い強度を有している場合であっても、後方反射されたレーザビームが吸収されるプラズマが点弧され、それによって第1の方向に伝播するレーザビームに影響が及ぼされることがない程度の強さで、励起レーザは典型的には、レーザビーム焦点の領域におけるガスを加熱する。
代替的に、励起レーザの出力、ひいてはチャンバに入射する励起レーザビームの強度を、それ自体でプラズマを点弧するには十分な程度まで、すなわち、増幅装置において増幅されるレーザビームの強度が付加的に必要とされない程度まで高めることができる。しかしながら、局所的に限定されているプラズマは、後方反射を完全に抑制するには十分ではない。ただし、第2の方向に伝播するレーザビームの出力の一部がプラズマにおいて吸収され、これによって、プラズマがさらに拡がり、ひいてはプラズマによって完全なフィルタ能力が発揮される。
代替的に、励起レーザの出力、ひいてはチャンバ内での励起レーザビームの強度が、後方反射を完全に吸収または反射するには十分な拡がりを有するプラズマを点弧する程度まで、それらの励起レーザの出力またはレーザビームの強度を高めることができる。
1つの発展形態においては、供給装置が、チャンバにおいて励起レーザビームを焦点合わせするためのフォーカシング光学系を有している。特に、励起レーザビームを、第1の方向に伝播するレーザビームのレーザビーム焦点に焦点合わせし、そのようにして、プラズマの点弧には十分な強度を生じさせるためにフォーカシング光学系を使用することができるが、しかしながら、このことは下記において説明するように必ずしも必要なことではない。
1つの別の発展形態においては、チャンバ内に絞りが配置されており、その絞りの絞り開口を、第1の方向に伝播するレーザビームが通過し、この場合、絞りの一方の面は、励起レーザビームを焦点合わせするための反射性のフォーカシング光学系を形成している。絞りは、典型的には、例えば銅から成り、かつ、レーザビームのビーム軸線の中心に整列されている空間絞りである。絞りの材料、または、場合によっては、励起レーザビームの反射のために絞りに設けられたコーティングの材料は、励起レーザビームの波長に合わせて調整されている。例えば、銅から成る絞り、または、絞りの前述の面に設けられた反射性のコーティング、例えば金から成るコーティングは、例えば約1,030nmの波長の励起レーザビームの反射を実現する。絞りないしコーティングの材料としてアルミニウムの使用は、可視波長領域にある励起レーザビームの反射を実現する。
ビーム源によって生成されたレーザビームのレーザビーム焦点は、典型的には、絞り開口の領域に位置している。絞り、厳密に言えば絞りの一方の面は、典型的には、少なくとも1つの円錐形の区間ないし円錐形の面を有しており、この円錐形の区間ないし円錐形の面を、励起レーザビームをレーザビームのビーム軸線の方向へと焦点合わせするために利用することができる。絞りの円錐形の区間において反射された励起レーザビームは、典型的には、絞りの中心軸線に沿って収束し、かつ、絞りを通過するレーザビームのビーム軸線に関して位置合わせされている、引き延ばされた焦点領域を有する準ベッセルビームを形成する。絞りは、典型的には、中心軸線について回転対称に構成されており、かつ、絞りの中心軸線がレーザビームのビーム軸線と一致するように位置合わせされている。引き延ばされた焦点領域によって、プラズマを生成するために励起レーザビームが絞りを通過して入射したレーザビームと相互作用することができる領域が拡大される。
1つの発展形態においては、励起レーザビームが、絞り開口の分だけ中空となっている中空ビームの形態で、好適には絞りのビーム源側とは反対側の面に入射するように供給装置が構成されている。励起レーザビームは、典型的には半径方向において円錐形に延びる絞りの面において反射され、絞りの中心軸線に向かって焦点合わせされる。中空ビームを使用することによって、励起レーザビームは、絞り開口を通過しないので、中空ビームが増幅装置に到達し、そこにおいて損傷をもたらす可能性はない。中空ビームを生成するために、すなわち、強度を有していないかまたは低い強度しか有していない中央領域を含む回転対称のビームプロフィールを有する励起レーザビームを生成するために、供給装置は例えばアキシコンレンズを有することができ、このアキシコンレンズは典型的には、円錐形に成形された2つの面を有している。円錐形に成形された面は、ビームプロフィールを適切に適合させるために、望遠鏡のように変位させることができるか、または、相互の距離を変化させることができる。
1つの別の実施形態においては、ドライバレーザ装置が制御装置を有しており、この制御装置は、第1の方向に伝播するレーザビームがチャンバから出射してから、第2の方向に伝播するレーザビームがチャンバに入射するまでの間においても、チャンバのガスにおいてプラズマを点弧させる励起レーザビームを生成するために励起レーザを制御するように構成されている。代替的または付加的に、制御装置は、第2の方向に伝播するレーザビームの抑制後、かつ、第1の方向に伝播する別のレーザビーム(すなわち、後続のレーザパルス)のチャンバへの入射前に、チャンバのガスにおいてプラズマを点弧するために、励起レーザを制御することができる。特に、チャンバにおいては、持続的にプラズマを点弧することができるが、この場合、第1の方向に伝播するレーザビームがチャンバを通過している期間だけはプラズマは生成されない。
チャンバにおけるプラズマの点弧によって、第2の方向に伝播するレーザビームがチャンバを通過しない期間においても、光アイソレータを用いて、十分に完全な光学的な分離(=Qスイッチ)を行うことができる。この場合において、光アイソレータが増幅装置の2つの光増幅器の間に配置されている場合には、それら2つの光増幅器は相互に光学的に絶縁されるので、寄生的なレーザプロセス、すなわち、自己レーザ発振が生じる可能性はない。
1つの発展形態においては、ドライバレーザ装置が励起レーザビームのパルスを選択するための切替可能素子を含んでいる。そのような切替可能素子は、個々の励起レーザパルスを所期のように選択するために(「パルスピッキング」)、例えば供給装置のビーム路において、励起レーザとチャンバとの間に配置することができる。励起レーザビームのパルスの選択は、典型的には、励起レーザビームの不要ないし不所望なパルスを抑制することによって行われ、そのようにして所望のパルス列が生成される。例えば電気光学変調器または音響光学変調器の形態の切替可能素子を、励起レーザに統合して、個々の励起レーザパルスを所期のように選択することができる(「キャビティダンプ」)。いずれの場合にも、切替可能素子は、ビーム源と、厳密に言えばビーム源のレーザパルスを同期されることが望ましい。
1つの別の実施形態においては、ドライバレーザ装置が、少なくとも2つの光アイソレータを含んでおり、また、供給装置が、励起レーザビームを2つの光アイソレータないし光アイソレータの各チャンバに分割するための少なくとも1つのビームスプリッタを有している。増幅装置の異なる個所において2つまたはそれ以上の光アイソレータを使用することによって、後方反射の最大限の抑制ないし自己レーザ発振の最大限の抑制を達成することができる。各光アイソレータに対して固有の励起レーザを使用する必要がないようにするために、励起レーザビームを、厳密に言えば励起レーザビームの出力を、少なくとも1つのビームスプリッタにおいて、2つまたはそれ以上の光アイソレータに分割することができる。
1つの発展形態においては、供給装置が、少なくとも1つの光アイソレータへの供給前に励起レーザビームを遅延させるための少なくとも1つの遅延区間を有している。少なくとも1つの遅延区間によって、励起レーザビームが、少なくとも、第2の方向に伝播するレーザビームもチャンバに入射する時点ないし入射している期間に各チャンバに到達し、それによって、第2の方向に伝播するレーザビームがチャンバを通過することを阻止する、または、第2の方向に伝播するレーザビームを可能な限り大幅に弱めるように、励起レーザビームを時間的に適合させることができる。各遅延区間によって生じる遅延は、ビーム源によって生成された、パルスレーザビームのパルス列に適切に適合されている。
本発明は、上記において説明したようなドライバレーザ装置と、ターゲット材料を配置することができる真空チャンバと、ドライバレーザ装置からターゲット材料へと第1の方向に伝播するレーザビームを案内するためのビームガイド装置と、を含んでいる、EUVビーム生成装置にも関する。上記において説明したように、第1の方向に伝播する(パルス)レーザビームは、例えば滴状のスズの形態のターゲット材料に入射し、そこにおいて部分的に反射される。ターゲット材料において後方反射されたレーザビームは、ビームガイド装置に沿って第2の方向に伝播して、増幅装置を再度通過し、さらに少なくとも1つの光アイソレータでは、チャンバにおける上述のプラズマの点弧によってフィルタリングされるので、この後方反射されたレーザビームがビーム源に到達する可能性はない。
上記において説明した光アイソレータないしプラズマスイッチを、EUVビーム生成装置ないしドライバレーザ装置とは異なる光学システムにおいても使用することができ、例えば、パルス固体レーザないし固体増幅器などの光学システムにおいても使用することができる。特に、そのような光アイソレータは、上記においてドライバレーザ装置と関連させて説明したように構成されており、さらには、やはり上記において説明したように例えば絞りを用いて励起レーザビームを焦点合わせする、励起レーザを有することができる。
本発明の更なる利点は、明細書および図面より明らかになる。同様に、前述の特徴および下記においてさらに説明する複数の特徴を、それぞれ単独で使用することができるか、または、任意の組合せで使用することができる。図面に示した下記において説明する実施形態は、網羅的なものであると解されるべきではなく、むしろ本発明を説明するための例示的な性質を有していると解されるべきである。
ガスが充填されたチャンバを備えた光アイソレータと、チャンバにおいてプラズマを点弧するためのプラズマ生成装置と、を有しているドライバレーザ装置を備えたEUVビーム生成装置を示す。 図1に示した光アイソレータにおいて、受動的なプラズマ生成装置を形成しているフォーカシング装置および視準装置を介して第1の方向および第2の方向に伝播するパルスレーザビームの概略図を示す。 レーザビームの焦点直径を調整するための調整可能な焦点距離を有する、4つのレンズを備えたフォーカシング装置および視準装置を示す。 レーザビームの焦点直径を調整するための調整可能な焦点距離を有する、3つのレンズを備えたフォーカシング装置および視準装置を示す。 チャンバにおいてレーザビーム焦点の領域に定在音波を形成するための装置を備えている、図2と同様の2つの図を示す。 3つの光アイソレータと、各光アイソレータのチャンバのガスにおいてプラズマを点弧するための能動的なプラズマ生成装置としての励起レーザと、を備えているドライバレーザ装置を有している、別のEUVビーム生成装置を示す。 励起レーザのパルス励起レーザビームがプラズマを点弧する、図5に示した光アイソレータのうちの1つを表す2つの図を示す。 励起レーザのパルス励起レーザビームが絞りの一方の面において反射および焦点合わせされる、図6と同様の図を示す。
図面の以下の説明においては、同一の構成部材ないし機能の等しい構成部材に対しては同一の参照符号を用いている。
図1には、ビーム源2と、5つの光増幅器4a〜4eを備えている増幅装置3と、詳細には図示していないビームガイド装置5と、フォーカシング光学系6と、を有している、EUVビーム生成装置1が示されている。フォーカシング光学系6は、図面を簡略化するためにフォーカシングレンズとして図示されているが、しかしながら、1つまたは複数の反射性光学素子を有することもできる。フォーカシング光学系6は、ビーム源2によって生成され、かつ、増幅装置3によって増幅されたレーザパルス7(すなわち、パルスレーザビーム)を、ターゲット材料8が設置されている目標領域ないし目標位置Tにおいて焦点合わせするために使用される。ターゲット材料8は、レーザパルス7が照射されると、プラズマ状態に遷移してEUVビーム9を放出し、このEUVビーム9がコレクタミラー10を用いて焦点合わせされる。図1に図示した例において、コレクタミラー10は、レーザパルス7を通過させるための開口部を有しており、また、フォーカシング光学系6は、ターゲット材料8が配置されている真空チャンバ11を、ビームガイド装置5から分離させる。
ビーム源2は、図1に図示した例においては、CO2レーザ源として形成されており、また、第1のCO2レーザ2aおよび第2のCO2レーザ2bを有しており、それらのCO2レーザ2a、2bは、プレパルスと、時間的にプレパルスの直後に続き、かつ、プレパルスよりも高い強度を有することができるメインパルスと、を生成するために使用される。第1のCO2レーザ2aによって生成されたプレパルスおよび第2のCO2レーザ2bによって生成されたメインパルスは、1つの共通のビーム路に統合され、上記において説明したパルスレーザビーム7を形成し、このレーザビーム7がビーム源2から出射する。必要に応じて、プレパルスおよびメインパルスは異なる波長を有することができるが、しかしながら、図示した例においては、パルスレーザビーム7は、約10.6μmの単一の波長のみを有している。ビーム源2は、増幅装置3と共に、EUVビーム生成装置1のドライバレーザ装置12を形成している。
ビーム源2から到来した、第1の方向R1に伝播するレーザビーム7が目標位置Tに配置されているターゲット材料8に入射すると、入射したレーザビーム7の一部は、ターゲット材料8によって、第1の方向R1とは反対方向の第2の方向R2へと後方反射される。後方反射されたレーザビーム7aは、ビームガイド装置5を通過して、増幅装置3に再度入射し、この増幅装置3においては、後方反射されたレーザビーム7aが増幅される。後方反射されたレーザビーム7aがビーム源2に到達すること、または、その後方反射されたレーザビーム7aが光学構成素子を損傷させるほどに強く増幅されることを回避するために、図1に図示した増幅装置3においては、第2の光増幅器4bと第3の光増幅器4cとの間に、光アイソレータ13が取り付けられている。
光アイソレータ13は、チャンバ14を有しており、このチャンバ14は、第1の方向R1に伝播する、第2の光増幅器4bからのパルスレーザビーム7を入射させるための入射窓15aと、第1の方向R1に伝播するレーザビーム7をチャンバ14から出射させ、かつ、第3の光増幅器4cに入射させるための出射窓15bと、を有している。チャンバ14の入射窓15aは、図示した例においては、第2の光増幅器4bの出射窓と一致している。同様に、チャンバ14の出射窓15bは、増幅装置3の第3の光増幅器4cの入射窓と一致している。図1に図示したものとは異なり、チャンバ14を第2の増幅器4bおよび第3の増幅器4cから空間的に分離されている構造ユニットとして形成することもできると解される。
図1に図示した例においては、視準されたパルスレーザビーム7が、第1のレンズの形態のフォーカシング装置16によって、チャンバ14内のレーザビーム焦点18に焦点合わせされる。レーザビーム焦点18(中間焦点)から出発したレーザビーム7は、出射窓15bを通過してチャンバ14から出射して第3の光増幅器4cに入射する前に、別のレンズの形態の視準装置17によって視準される。
チャンバ14はガス循環系統19と接続されており、このガス循環系統19は、チャンバ14において、そのチャンバ14内に存在するガス20の定義されたガス雰囲気を生成する。図1に図示した例においては、チャンバ14にはガス20が、例えば窒素、場合によってはヘリウムまたはアルゴンがガス流入部において供給され、また、ガス流出部において再びチャンバ14から排出される。チャンバ14内に存在するガス20は、図2と関連させて下記において詳細に説明するように、図2に図示したプラズマ21をチャンバ14において生成し、それによって第2の方向R2に伝播するレーザビーム7aを抑制するために使用される。
図1に図示したガス循環系統19は、例えば、チャンバ14から流出する、プラズマ形成時にレーザビーム7aの吸収に起因して加熱されたガス20を、チャンバ14への回帰前に冷却するために、ガス冷却部を備えたターボラジアルファンを有することができる。ガス20を冷却するための別の種類のガス冷却装置、例えば熱交換機の形態のガス冷却装置も使用することができると解される。図1に図示したものとは異なり、レーザビーム7のビーム方向に対して実質的に横断する方向でチャンバ14を通過するように、ガス20を流すことができる。
図2においては、フォーカシング装置16および視準装置17ならびにレーザビーム焦点18を含むチャンバ14の詳細が図示されている。図2の上部には、第1の方向R1に伝播するレーザビーム7が図示されており、このレーザビーム7は、チャンバ14内に存在するガス20においてプラズマ21を直接的に点弧するために、レーザビーム焦点18において、プラズマ点弧閾値IZ(強度閾値)よりも低い(最大)強度I1を有している。
図2の下部には、第2の方向R2に伝播するレーザビーム7aが図示されており、このレーザビーム7aは、チャンバ14において、厳密に言えば、レーザビーム焦点18において、プラズマ点弧閾値IZよりも高い強度I2を有しているので、その結果、第2の方向R2に伝播するレーザビーム7aは、チャンバ14のガス20においてプラズマ21を点弧する。第2の方向R2に伝播するレーザビーム7aは、プラズマ21において吸収、反射および/または屈折され、その結果、第2の方向R2に伝播するレーザビーム7a自体が消失する。すなわち、第2の方向R2に伝播するレーザビーム7は、入射窓15aを通過せず、したがって、チャンバ14からは出射されないか、または、極僅かな割合だけが入射窓15aを通過して、チャンバ14から出射される。フォーカシング装置16および視準装置17は、一緒に1つの受動的なプラズマ生成装置16,17を形成し、このプラズマ生成装置は、チャンバ14のガス20においてプラズマ21のパルス式点弧を行うように構成されている。
周辺条件に依存して、ターゲット材料8において後方反射されて、第2の方向R2に伝播するレーザビーム7aの強度I2は、場合によっては変化するので、また、場合によっては第1の方向R1に伝播するレーザビーム7の強度I1も、場合によっては変化するので、チャンバ14のガス20におけるプラズマ点弧閾値IZを調整するように光アイソレータ13が形成されている場合には好適であることが分かった。
例えばこれに関して、ガス20のガス成分を適切に混合するために、例えばガス20ないしガス混合物としてチャンバ14に供給される窒素および希ガスの比率を調整するためにガス循環系統19に組み込まれている、チャンバ14内のガス20の組成を調整するために使用することができる装置19aを使用することができる。ガス20の組成は、チャンバ14内のプラズマ点弧閾値IZに影響を及ぼすので、したがって、プラズマ点弧閾値IZを、装置19aを用いて調整することができる。
しかしながら、プラズマ点弧閾値IZを調整するために、例えば、第1の方向R1に伝播するレーザビーム7を第1のレーザビーム焦点18aに焦点合わせするための第1のフォーカシングレンズ16aと、第1のレーザビーム焦点18aから出発したレーザビーム7を視準するための第1の視準レンズ17aと、視準されたレーザビーム7を第2のレーザビーム焦点18bに焦点合わせするための第2のフォーカシングレンズ16bと、を含む、図3aおよび図3bに図示した光学装置も使用することができる。第2のレーザビーム焦点18bから出発した発散性のレーザビーム7は、第2の視準レンズ17bによって改めて視準される。したがって、2つのフォーカシングレンズ16a、16bは、フォーカシング装置を形成し、また、2つの視準レンズ17a、17bは、第1の方向R1に伝播するレーザビーム7のための1つの視準装置を形成する。
第1のフォーカシングレンズ16aおよび第2のフォーカシングレンズ16bは、それぞれ、第1の(公称上の)焦点距離f1を有しており、また、第1の視準レンズ17aおよび第2の視準レンズ17bは、それぞれ、第2の(公称上の)焦点距離f2を有している。第1のフォーカシングレンズ16aおよび第1の視準レンズ17aは相互に、それらの焦点距離の合計f1+f2の距離を置いて配置されている。すなわち、それら2つのレンズ16a、17aは、ビーム望遠鏡を形成する。同じことは第2のフォーカシングレンズ16bおよび第2の視準レンズ17bについても当てはまり、それら2つのレンズ16b、17bも同様にビーム望遠鏡を形成する。フォーカシングレンズ16a、16bも、視準レンズ17a、17bも、(ある程度の限界内で)調整可能な焦点距離f1、f2を有している。すなわち、これらのレンズ16a、16b、17aおよび17bは、例えばフォーカシングレンズ16a、16bの第1の焦点距離f1を絶対値Δf1だけ変化させるために、適切なアクチュエータによって変更することができる幾何学を有している、適応型の光学素子である。そのような変更を行う際に、アクチュエータを用いて、同時に視準レンズ17a、17bの第2の焦点距離f2も相応に適合されるので、その結果、各フォーカシングレンズ16a、16bと、所属の視準レンズ17a、17bとの間の距離は、(変更された)焦点距離の合計f1+f2に相当する。
図3aおよび図3bから良く見て取れるように、第1のビーム望遠鏡は、レーザビーム7の直径を拡大し、この際、拡大の結像縮尺は、焦点距離の商f1/f2に依存する。したがって、焦点距離f1、f2を変化させることによって、2つのビーム望遠鏡の結像縮尺も変化し、その変化の結果、第1のレーザビーム焦点18aないし第2のレーザビーム焦点18bにおけるレーザビーム7の直径Dの変化ΔDも生じる。レーザビーム7の直径Dが小さくなると、各レーザビーム焦点18a、18bにおける、第1の方向R1に伝播するレーザビーム7の強度I1ないし第2の方向R2に伝播するレーザビーム7aの強度I2は高くなる。直径Dが大きくなると、各レーザビーム焦点18a、18bにおける、第1の方向R1に伝播するレーザビーム7の強度I1ないし第2の方向R2に伝播するレーザビーム7aの強度I2は低くなる。このようにして、入射窓15aを通過してチャンバ14に入射する、第1の方向R1に伝播するレーザビーム7の強度I1、または、出射窓15bを通過してチャンバ14に入射するレーザビーム7aの強度I2が変化することなく、プラズマ点弧閾値IZを調整することができる。
図3bに図示した例は、第1の視準レンズ17aおよび第2のフォーカシングレンズ16bが(調整可能な)焦点距離f2を有する1つの共通のレンズ素子17a、16bに統合されていることから、レーザビーム焦点18a、18bの直径Dの調整には3つの適応型の光学素子しか必要とされないという点でのみ、図3aに図示した例とは異なっている。
図3aおよび図3bに図示した例においては、少なくとも1つの、場合によってはすべてのフォーカシングレンズ16a、16bおよび/または視準レンズ17a、17bを、レーザビーム7、7aのビーム路に、適切なアクチュエータを用いて変位可能に配置することができる。すなわち、それらの光学素子は、レーザビーム7、7aの直径Dを調整するために、必ずしも適応型に構成する必要はない。適応型のフォーカシングレンズ16a、16bないし視準レンズ17a、17bの代わりに、レーザビーム7、7aの直径Dを調整するために、手動で、または、必要に応じてアクチュエータを使用して、また、ドライバレーザ装置12の適切な制御装置を用いて交換することができる、それぞれが異なる焦点距離を有する複数のフォーカシングレンズ16a、16bないし視準レンズ17a、17bを使用することも可能である。レンズの形態の透過性の光学素子を使用する代わりに、レーザビーム7、7aの視準ないし焦点合わせを完全にまたは部分的に、例えば放物面鏡の形態の反射性光学素子を用いて行うこともできる。
図4には、図1に図示した光アイソレータ13と同様に構成されている、すなわち、フォーカシングレンズ16および視準レンズ17を有している光アイソレータ13が図示されているが、しかしながら、それらのレンズ16、17は図1に図示したものとは異なり、チャンバ14、ないしガス20が充填されている、チャンバ14の内室の寸法を可能な限り小さくできるようにするために、チャンバ14外に配置されている。図4に図示した光アイソレータ13のチャンバ14は、図1に図示した光アイソレータ13とは異なり、第2の増幅器4bないし第3の増幅器4cに直接的に接続されているのではなく、第2の光増幅器4bと第3の光増幅器4cとの間の、レーザビーム7、7aが自由に伝播するビーム路内に配置されている。
図4に図示した光アイソレータ13のチャンバ14内にはスピーカ22が配置されており、このスピーカ22は、チャンバ14のガス20に定在音波24を形成するために、ドライバレーザ装置12の制御装置を用いて制御される。このために、チャンバ14の、スピーカ22側とは反対側の壁には、音響反射器23が配置されており、この音響反射器23は、スピーカ22によって形成された音波を、スピーカ22へと後方反射させ、その結果、チャンバ14内に定在音波24が生じる。チャンバ14内の定在音波24の強度を調整することができ、それによって、チャンバ14内のガス20のガス圧pは、厳密には、レーザビーム焦点18におけるガス20のガス圧pは、絶対値Δpだけ変化するので、スピーカ22は反射器23と共に、チャンバ14のガス20においてプラズマ21を点弧するためのプラズマ点弧閾値IZを調整するための装置として使用される。図4に図示した光アイソレータ13のチャンバ14もガス循環系統19を有しているが、図4においては図面を見やすくするために、その図示は省略した。チャンバ14ないしガス循環系統19は必要に応じて、チャンバ14内のプラズマ形成を促進する(平衡した)ガス圧pをチャンバ14において生じさせるために、図面には図示していない圧力開ループ制御装置ないし圧力閉ループ制御装置を有することができる。
第2の方向R2に伝播するレーザビーム7aを最大限抑制するために、別の光アイソレータを図1に図示したEUVビーム生成装置1内に配置することができる。典型的には、光アイソレータ13は、増幅装置3の終端部には、例えば最後の増幅器4eの後段には配置されておらず、その代わりに増幅器列3の最初の方に、すなわち、例えば第1の増幅器4aの前段に、または、第2の増幅器4bの前段に、または、第3の増幅器4cの前段に配置されている。何故ならば、増幅装置3のそれらの個所においては、典型的には、第1の方向R1に伝播するレーザビーム7の強度I1が、第2の方向R2に伝播するレーザビーム7aの強度I2よりも高いので、プラズマ点弧閾値IZが適切に調整されていれば、第2の方向R2に伝播するレーザビーム7aのみがチャンバ14においてプラズマ21を点弧し、第1の方向R1に伝播するレーザビーム7はチャンバ14においてプラズマ21を点弧しないからである。
チャンバ14のガス20においてプラズマ21を受動的に生成するために、CO2レーザ2a、2bの波長を有するレーザビーム7、7aを使用する必要はなく、むしろ、例えば固体レーザによって生成され、また、例えば1.06μmのより低い波長を有するレーザビーム7、7aも、適切な条件下においては、チャンバ14のガス20においてプラズマ21を生成することができる。
図5には、フォーカシング装置16および視準装置17の形態の受動的なプラズマ生成装置を有している光アイソレータ13の代わりに、3つの光アイソレータ13a〜13cが増幅装置3内に配置されており、それらの光アイソレータ13a〜13cにおいては、各チャンバ14におけるプラズマ21の生成が能動的に、図示の例においては超短パルスレーザとして構成されている励起レーザ25を用いて行われるという点で、図1に図示したEUVビーム生成装置1とは本質的に異なっている、EUVビーム生成装置1が図示されている。
励起レーザ25によって生成された励起レーザビーム28は、光アイソレータ13a〜13cに、供給装置26を介して供給され、この供給装置26は、図5に図示した例においては、励起レーザ25によって生成された励起レーザビーム28の出力を、第1の光アイソレータ13aに供給される第1の部分と、第1の遅延区間31aに供給される第2の部分と、に分割するための第1のビームスプリッタ32aを有している。第1の遅延区間31aから出射された励起レーザビーム28は、第2のビームスプリッタ32bにおいて、第2の光アイソレータ13bに供給される第1の部分と、第2の遅延区間31bに供給される第2の部分と、に分割される。第2の遅延区間31bから出射された励起レーザビーム28は、ビーム偏向装置33(偏向ミラー)を介して、第3の光アイソレータ13cに供給される。2つの遅延区間31aおよび31bによって、励起レーザ25によって生成された励起レーザビーム28を、ビーム源2によって生成されたパルスレーザビーム7ないし7aと同期させることができる。
同期は、第2の方向R2に伝播するレーザビーム7aがチャンバ14に入射している間に、または、第2の方向R2に伝播するレーザビーム7aがチャンバ14に入射する直前に、励起レーザビーム28が各光アイソレータ13a〜13cのチャンバ14に入射し、そこにおいてプラズマ21を生成するように行われる。このことは、図6の下部に図示されている。しかしながら、第1の方向R1に伝播するレーザビーム7がチャンバ14を通過している間は、励起レーザビーム28はチャンバ14内に放射されないので、プラズマ閾値IZを超過せず、したがって、第1の方向R1に伝播するレーザビーム7は妨げられることなくチャンバ14を通過することができる(図6の上部を参照されたい)。
励起レーザビーム28のパルスの同期ないし選択のために、励起レーザ25と供給装置26との間には、切替可能素子30が配置されている。励起レーザビーム28の個々のパルスを所期のように抑制するために、切替可能素子30を例えばチョッパとして構成することができる。切替可能素子30とビーム源2のパルスレーザビーム7、7aとの同期は、図示の例においては、励起レーザ25と、切替可能素子30と、ビーム源2とに、信号を供給するように接続されている制御装置34によって行われる。
チャンバ14において、プラズマ21を点弧させるためのプラズマ点弧閾値IZを上回る、励起レーザビーム28の強度IAを生じさせるために、供給装置26は、レンズの形態の図6に図示したフォーカシング光学系27を有している。フォーカシング光学系27は、励起レーザビーム28を、ビーム源2によって生成されたレーザビーム7のレーザビーム焦点18に焦点合わせし、それによってレーザビーム焦点18においてはプラズマ21が生成され、第2の方向R2に伝播するレーザビーム7aが吸収され、および/または、反射され、ひいてはチャンバ14からの出射が阻止される。図6からやはり見て取ることができるように、励起レーザビーム28のうちの、プラズマ21の励起ないし維持には寄与しない部分は、ビームダンパ29に捕捉される。
図7には、プラズマ21(図7の下部を参照されたい)を生成するために励起レーザビーム28を(図7には図示していない)チャンバ14において焦点合わせするための、しかもそのためにチャンバ14内に配置されている(空間)絞り35を使用することによって焦点合わせするための、代替的な可能性が示されている。(空間)絞り35は、図7においては一点鎖線で表されているレーザビーム7、7aのビーム軸線と一致する中心軸線について回転対称に構成されており、このことは絞り35の適切な位置調整によって達成することができる。
励起レーザビーム28のビームプロフィールは、図示の例においては、供給装置26の(図示していない)アキシコンレンズによって成形され、それによって、ビームの中心に強度を有していないか、または、低い強度しか有していない回転対称のビームプロフィールが形成され、その結果、励起レーザビーム28のビームプロフィールは円筒状の中空ビームを成す。そのようにして成形された励起レーザビーム28は、ビーム源2によって生成されたレーザビーム7のビーム路に配置されており、かつ、そのレーザビーム7に対して透過性である、部分透過性のミラー37に入射する。図示の例においては、レーザビーム7とは異なる、例えば約1,030nmの波長を有する励起レーザビーム28が、部分透過性のミラー37において、レーザビーム7のビーム軸線ないしビーム方向R1に平行になるように偏向され、その結果、励起レーザビーム28のそのようにして形成された中空ビームの中心は、絞り35の絞り開口の中心と一致する。
したがって、励起レーザビーム28は、第2の面36bにおいて絞り35に入射し、また、中空ビームは、ここでは絞り開口38に相当する中空を有しているので、励起レーザビーム28は、絞り開口38を通過せず、また、絞り35のビーム源2側の第1の面36aには到達しない。このようにして、励起レーザビーム28は第2の方向R2に沿って、ビーム源2には伝播しないことが保証されている。
絞り35、厳密に言えば、絞り35の各面36a、36bは、図示の例においては円錐形に形成されており、したがって、絞り35の各面36a、36bは、絞り開口38から出発して、半径方向においては垂直に延びているのではなく、レーザビーム7、7aのビーム軸線に対して90°とは異なる角度で延びている。絞り35の第2の面36bに形成されている、回転対称の円錐形の面においては、励起レーザビーム28が、半径方向内側へと、すなわち、ビーム源2によって生成されたレーザビーム7のビーム軸線の方向へと反射される。
絞り35の第2の面36bにおいて反射された励起レーザビーム28は、プラズマ21が形成される、レーザビーム7のビーム軸線の領域において、引き延ばされた焦点領域を有するベッセルビームを形成する。したがって、図7に図示した例においては、プラズマ21は、図7では絞り開口38内に位置している、ビーム源2によって生成されたレーザビーム7のレーザビーム焦点18において点弧されるのではなく、励起レーザビーム28が焦点合わせされる、絞り35から距離を置いた個所において点弧される。
励起レーザ25がプラズマ生成装置として使用される、図5から図7と関連させて説明した能動的なプラズマ生成においては、プラズマ21を、チャンバ14において、後方反射されたパルスレーザビーム7aがチャンバ14を通過することを阻止するために、そのパルスレーザビーム7aの持続時間中だけに点弧させることができるのでなく、基本的には、第1の方向R1に伝播するレーザビーム7がチャンバ14を通過しない全期間中にも点弧させることができる。
特に、励起レーザ25は、第2の方向R2に伝播するレーザビーム7aを抑制するために必要とされる期間に以外にも、または、その期間に付加的に、第1の方向R1に伝播するレーザビーム7がチャンバ14から出射してから、第2の方向R2に伝播するレーザビーム7aが入射するまでの間にプラズマ21を点弧させることができる。同様に、第2の方向R2に伝播するレーザビーム7aの通過の抑制後、かつ、第1の方向R1に伝播する(後続のレーザパルスの形態の)別のレーザビーム7の入射前においても、プラズマ21を生成するために、励起レーザ25を、制御装置34によって制御することができる。このようにして、いわゆる自己レーザ発振を、すなわち、増幅装置3における、厳密に言えば光増幅器4a〜4eにおけるレーザモードの不所望な発振を阻止することができる。何故ならば、そのような自己レーザ発振は、第1の方向R1ないし第2の方向R2に伝播するいずれのレーザビーム7、7aもチャンバ14を通過しないパルス休止期間においても光学的に相互に分離されるからである。プラズマ21による自己レーザ発振の光学的な分離ないし抑制は、(空間)絞り35だけを使用して光学的な分離が行われる場合よりも大きい。
単にプラズマ点弧閾値IZを適合または低減させ、それによって、第2の方向R2に伝播するレーザビーム7aが、励起レーザビーム28を用いなければ、プラズマ21の点弧にとっては十分ではない可能性がある比較的低い強度I2しか有していない場合であっても、その第2の方向R2に伝播するレーザビーム7aによってプラズマ21を点弧することができるようにするために、励起レーザ25を、図5に図示したEUVビーム生成装置1において使用することもできる。また、励起レーザビーム28の強度IAを、確かにプラズマ点弧閾値IZを上回る程度にのみ高めることもできるが、しかしながら、そのようにして形成されるプラズマ21は、第2の方向R2に伝播するレーザビーム7aを完全に抑制するには十分でないと考えられる。しかしながら、この場合には、第2の方向R2に伝播するレーザビーム7aの一部がプラズマ21において吸収され、これによって、プラズマ21がさらに拡がり、ひいては各光アイソレータ13a〜13cの完全なフィルタ能力が発揮される。
プラズマ21の点弧による光アイソレータの原理を基礎とする、上記において説明した光アイソレータ13、13a〜13cを使用する以外にも、ドライバレーザ装置12においては、必要に応じて、従来の(ファラデー)アイソレータなどの形態の別の光アイソレータが使用される。しかしながら、その適用範囲は、比較的低いレーザ出力に制限されているので、そのような別の光アイソレータは、典型的には、ビーム源2において、各CO2レーザ2a、2bの後段において、また、必要に応じて第1の光増幅器4aの後段(かつ第1の光アイソレータ13aの前段)においてのみ使用される。何故ならば、そこにおいて発生するレーザビーム7、7aの出力は、通常の場合、そのような別の光アイソレータの損傷ないし破壊をもたらさないからである。

Claims (19)

  1. EUVビーム生成装置(1)のためのドライバレーザ装置(12)であって、
    第1の方向(R1)に伝播するレーザビーム(7)を生成するためのビーム源(2)と、
    前記第1の方向(R1)に伝播するレーザビーム(7)を増幅するための少なくとも1つの光増幅器(4a〜4e)を備えた増幅装置(3)と、
    少なくとも1つの光アイソレータ(13、13a〜13c)と、
    を含んでいる、ドライバレーザ装置(12)において、
    前記光アイソレータ(13、13a〜13c)は、ガス(20)が充填されており、かつ、前記第1の方向(R1)に伝播するレーザビーム(7)が通過するチャンバ(14)を有しており、
    前記光アイソレータ(13、13a〜13c)は、プラズマ生成装置(16、17;16a、16b、17a、17b;25)を有しており、該プラズマ生成装置(16、17;16a、16b、17a、17b;25)は、前記第1の方向とは反対方向の第2の方向(R2)に伝播するレーザビーム(7a)が前記チャンバ(14)を通過することを抑制するために、前記チャンバ(14)の前記ガス(20)においてプラズマ(21)をパルス式に点弧するように構成され、
    前記プラズマ生成装置は、励起レーザビーム(28)を生成するための励起レーザ(25)を有しており、
    前記ドライバレーザ装置(12)は、前記チャンバ(14)内で前記ガス(20)を加熱するために、前記励起レーザビーム(28)を前記チャンバ(14)に供給するための供給装置(26)を有し、
    前記ドライバレーザ装置(12)は、少なくとも2つの光アイソレータ(13a〜13c)を含んでおり、
    前記供給装置(26)は、前記励起レーザビーム(28)を前記光アイソレータ(13a〜13c)に分割するための少なくとも1つのビームスプリッタ(32a、32b)を有している
    ことを特徴とする、ドライバレーザ装置(12)。
  2. 前記プラズマ生成装置(16、17;16a、16b、17a、17b;25)はさらに、前記第1の方向(R1)に伝播するレーザビーム(7)を前記チャンバ(14)においてレーザビーム焦点(18、18a、18b)に焦点合わせするためのフォーカシング装置(16、16a、16b)と、前記レーザビーム焦点(18、18a、18b)から出発し、かつ、前記第1の方向(R1)に伝播するレーザビーム(7)を視準するための視準装置(17、17a、17b)とを含んでいる、請求項1記載のドライバレーザ装置。
  3. 前記チャンバ(14)の前記ガス(20)における前記第1の方向(R1)に伝播するレーザビーム(7)の強度(I1)は、前記チャンバ(14)の前記ガス(20)において前記プラズマ(21)を点弧するためのプラズマ点弧閾値(IZ)よりも低く、前記チャンバ(14)の前記ガス(20)における前記第2の方向(R2)に伝播するレーザビーム(7a)の強度(I2)は、前記チャンバ(14)の前記ガス(20)において前記プラズマ(21)を点弧するためのプラズマ点弧閾値(IZ)よりも高い、請求項2記載のドライバレーザ装置。
  4. 前記光アイソレータ(13、13a〜13c)は、前記第1の方向(R1)に伝播するレーザビーム(7)のビーム路において、前記増幅装置(3)の第1の増幅器(4a)の前段、または、第2の増幅器(4b)の前段、または、第3の増幅器(4c)の前段に配置されている、請求項1から3までのいずれか1項記載のドライバレーザ装置。
  5. 前記光アイソレータ(13、13a〜13c)は、前記チャンバ(14)において前記プラズマ(21)を点弧するためのプラズマ点弧閾値(IZ)を調整するように構成されている、請求項1から4までのいずれか1項記載のドライバレーザ装置。
  6. 前記光アイソレータ(13、13a〜13c)は、前記チャンバ(14)において前記プラズマ(21)を点弧するためのプラズマ点弧閾値(IZ)を調整するように構成されており、
    前記フォーカシング装置(16a、16b)および/または前記視準装置(17a、17b)は、前記チャンバ(14)における前記レーザビーム焦点(18)の焦点直径(D)を調整するように構成されている、
    請求項2または3記載のドライバレーザ装置。
  7. 前記フォーカシング装置(16a、16b)および/または前記視準装置(17a、17b)は、前記レーザビーム(7)のビーム方向に沿って変位可能である少なくとも1つの光学素子、および/または、調整可能な焦点距離(f1、f2)を有する少なくとも1つの光学素子(16a、16b、17a、17b)を含んでいる、請求項6記載のドライバレーザ装置。
  8. 前記光アイソレータ(13)は、前記チャンバ(14)内の前記ガス(20)のガス圧(p)を調整するためのガス圧調整装置(22、23)を有している、請求項5から7までのいずれか1項記載のドライバレーザ装置。
  9. 前記ガス圧調整装置(22、23)は、前記チャンバ(14)内に定在音波(24)を形成するように構成されている、請求項8記載のドライバレーザ装置。
  10. 前記光アイソレータ(13、13a〜13c)は、前記チャンバ(14)内の前記ガス(20)の組成を調整するための装置(19a)を有している、請求項5から9までのいずれか1項記載のドライバレーザ装置。
  11. 前記光アイソレータ(13、13a〜13c)は、前記チャンバ(14)に前記ガス(20)を供給するため、および、前記チャンバ(14)から前記ガス(20)を排出するためのガス循環系統(19)を有している、請求項1から10までのいずれか1項記載のドライバレーザ装置。
  12. 前記励起レーザ(25)は、短パルスレーザまたは超短パルスレーザである、請求項1から11までのいずれか1項記載のドライバレーザ装置。
  13. 前記供給装置(26)は、前記チャンバ(14)において前記励起レーザビーム(28)を焦点合わせするためのフォーカシング光学系(27)を有している、請求項1から12までのいずれか1項記載のドライバレーザ装置。
  14. 前記チャンバ(14)内に絞り(35)が配置されており、該絞り(35)の絞り開口(38)を、前記第1の方向(R1)に伝播するレーザビーム(7)が通過し、
    前記絞り(35)の一方の面(35b)は、前記励起レーザビーム(28)を焦点合わせするための反射性のフォーカシング光学系を形成している、
    請求項13記載のドライバレーザ装置。
  15. 前記供給装置(26)は、前記励起レーザビーム(28)が、前記絞り開口(38)の分だけ中空となっている中空ビームの形態で、前記絞り(35)の面(36b)に入射するように構成され、
    前記供給装置(26)は、前記励起レーザビーム(28)が、前記絞り(35)の前記ビーム源(2)側とは反対側の面(36b)に入射するように構成されている、
    請求項14記載のドライバレーザ装置。
  16. 前記ドライバレーザ装置は制御装置(34)を有しており、該制御装置(34)は、前記第1の方向(R1)に伝播するレーザビーム(7)が前記チャンバ(14)から出射してから、前記第2の方向(R2)に伝播するレーザビーム(7a)が前記チャンバ(14)に入射するまでの間においても、前記チャンバ(14)の前記ガス(20)においてプラズマ(21)を点弧させる前記励起レーザビーム(28)を生成するために前記励起レーザ(25)を制御するように構成されている、請求項1から15までのいずれか1項記載のドライバレーザ装置。
  17. さらに、前記励起レーザビーム(28)のパルスを選択するための切替可能素子(30)を含んでいる、請求項1から16までのいずれか1項記載のドライバレーザ装置。
  18. 前記供給装置(26)は、少なくとも1つの光アイソレータ(13a〜13c)への供給前に前記励起レーザビーム(28)を遅延させるための少なくとも1つの遅延区間(31a、31b)を有している、請求項17記載のドライバレーザ装置。
  19. 請求項1から18までのいずれか1項記載のドライバレーザ装置(12)と、
    ターゲット材料(8)を配置することができる真空チャンバ(11)と、
    前記ドライバレーザ装置(12)から前記ターゲット材料(8)へと前記第1の方向(R1)に伝播するレーザビーム(7、7a)を案内するためのビームガイド装置(5)と、
    を含んでいる、EUVビーム生成装置(1)。
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