JP6899452B2 - ステント送達システム - Google Patents

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Description

優先権の主張及び関連出願
本願は、2017年9月13日に出願された米国仮特許出願第62/557,923号の米国特許法セクション119又はパリ条約による利益を主張し、その内容全体がここに参照により、ここに完全に記載されているかのように組み入れられる。
様々な身体血管の疾患を処置するべく経皮的に送達される様々な血管内人工器官を用いることが周知である。このようなタイプの人工器官は一般に、「ステント」と称される。ステント(カバー付きステント又はステントグラフトを含む)は、ステンレス鋼、コバルトクロム、ニチノール又は生分解性材料のような生体適合性材料の、一般に長手方向の管状デバイスである。この管状デバイスは、中に孔又はスロットが切り込まれて可撓性フレームワークを画定し、その結果、バルーンカテーテル等により径方向に拡張し、又は代替的に、生体血管内の材料の形状記憶特性ゆえに自己拡張することができる。ステントは通常、それぞれが円筒状フレームワークによって画定される一連のフープとして構成される。フレームワークは通常、一連の支柱の、各支柱ペア間に頂点を有する交互シーケンスであり、隣接するフープの頂点を向く一つのフープの頂点が一緒に接続されるように構成される。これらの支柱は動くことにより、ステントに圧縮又は「圧着」を許容し、小さな外径となるように構成される。その結果、支柱を送達システムの内側に取り付けることができる。
送達システムは、ステントを処置のための所望箇所に運び、その後所定位置に展開するように使用される。そのようなステントの多くは、収容、保護、格納、及び、カテーテルシステム内側からの最終的な送達を目的として、小さな初期サイズまで弾性的に圧縮される。展開時、ステントは、大きな展開サイズまで弾性的に自己拡張する。
この場合は自己拡張ステントのための、送達カテーテルシステムの成功例は、「自己拡張ステントのための送達装置」との名称の2000年2月1日に発行された特許文献1に記載される。この特許の開示は、本願に参照してより組み入れられ、一般的に、特許文献1の図10からの代表図面に示される可撓性カテーテルシステムを開示する。これは、同軸に配列された内側及び外側カテーテル部材を含み、その部材はそれぞれが、近位端に固定されたハブを有する。外側シースは、遠位端及び近位端を有する細長い管状部材として特許文献1に記載される。これは、外側ポリマー層、内側ポリマー層、及びこれらの間の編組補強層からなる。内側シャフトは、特許文献1において、外側シース内に同軸に位置決めされるように記載され、一般に遠位方向に拡張して外側シースの遠位端を超える可撓性先細遠位端を有する。内側シャフト部材はまた、外側シースの遠位端よりも近位に配置されたストッパを含むように示される。自己拡張ステントが外側シース内に配置され、内側シャフト部材上のストッパと外側シースの遠位端との間に位置決めされる。ステントを展開するべく、内側シャフト部材が一定位置に保持されたまま、外側シースが医師によって近位方向に引き込まれる。
異なるタイプの周知の自己拡張ステントの追加例は、特許文献2及び3に示されている。
動作時、これらの周知のステント送達システムは一般に、患者の身体内を、所望の血管経路又は他の身体通路に沿って、カテーテルシステム内のステントが所望の処置箇所に位置決めされるまで進められる。医師は、狭窄に対するステント及びカテーテルシステムコンポーネントの相対位置を、ビデオX線蛍光透視画面において見ている間、固定位置において内側シャフト部材に取り付けられた近位ハブを一方の手で保持するのと同時に、他方の手で外側管状シースに取り付けられた近位ハブを徐々に引き抜く。
いくつかの理由により、この展開操作には、ある程度の繊細なスキルが必要となり得る。例えば、こうした理由の中には、所望の処置箇所における動的な血流がある。これは、処置対象の病変又は狭窄の存在により、さらに乱され得る。他の要因は、外側シースが引き込まれるにつれてステントが次第に弾性拡張することである。こうして次第に拡張することは、逆の「すいかの種」現象が生じ得る機会を示す。この逆のすいかの種効果により、弾性ステントには、外側シースを近位方向に、当該シースが漸次引き込まれるにつれて変わる傾向を有する力によって押し戻される傾向が引き起こされる。
その結果、医師は、2つの近位ハブを固有の相対位置で正確に保持する必要があり、この拡張力に逆らって当該ハブを保持しながら、解剖学的構造物と接触するまでステントを極めて正確に位置決めしようとしなければならない。展開されたステントの位置決めに影響を与える可能性があることの一つは、内側シャフトを所望位置に静止させるように保持するのが好ましいことである。内側シャフトハブを保持する医師の手が、展開中に不注意に動くと、ステントは、最適でない位置に展開され得る。
他の可能な因子は、内側及び外側のカテーテルシャフト部材が、任意の他の細長い物体と同様、無限のコラム強さを有しないということである。これにより、各近位ハブの位置及び動きが、内側及び外側のシャフト部材の各端の位置及び動きとは異なる機会が示され得る。さらに他の因子は、ステントの位置を、ステントの拡張部分の位置が身体経路の側壁に接触するまで調整し得ることである。それゆえ、ステントの位置は、ステントの位置が解剖学的構造物に接触する直前となるまでずっと慎重に調整されるのが好ましい。
一対の独立したハブを有するもの、すなわち内側シャフト部材及び外側シャフト部材それぞれに一つのハブを有するもののような、いくつかの周知のカテーテルシステムは、2つの手の操作を要求する。他の周知のカテーテルシステムは、単一の展開モードによるピストル及び引き金グリップを含む。これは、関連ステントを展開させるべく単一の引き金を引っ張ることに関与する。
米国特許第6,019,778号明細書 米国特許第4,580,568号明細書 米国特許第4,732,152号明細書
出願人は、カテーテル先端、ハウジング、摺動器及びホイールを含むステント送達システムを考え出した。カテーテル先端は、内側シャフト及び外側シースに結合され、ステントは、内側シャフトと外側シースとの間に配置される。内側シャフト及び外側シースは、遠位端から近位端まで延びる。ハウジングが、第1端から第2端まで長手軸に沿って延び、長手軸の一部分に延びるスロットを画定する。摺動器は、スロットに配置されて外側シースに結合される。摺動器の動きが内側シャフトに対する外側シースの動きをもたらす。ホイールは、ハウジングに取り付けられ、可撓性部材によって摺動器に結合される。ホイールの回転により、外側シースが長手軸に沿って動かされる。
自己拡張ステントを身体脈管における選択箇所に送達する方法を、カテーテル先端に隣接して配置されて送達システムの遠位端において内側シャフトと外側シースとの間に拘束されるステントを選択箇所へと動かすことと、外側シースに接続された可撓性部材を、当該外側シースが内側シャフトに対し送達システムの遠位端から近位端に向かう方向に沿って動かされて自己拡張ステントの一部分が身体脈管の中に延びるように巻き取ることと、外側シースに結合された摺動器部材を、当該外側シースが内側シャフトに対し送達システムの遠位端から近位端に向かう方向に沿って動くように並進させることとによって達成することができる。
上述した実施形態のそれぞれに対し、各実施形態との様々な置換で以下の特徴を利用することができる。例えば、可撓性部材は、ホイールに画定された回転軸まわりに巻き取られるように構成されたベルトを含み、可撓性部材は、ホイールにより画定された回転軸まわりに巻き取られるように構成されたワイヤを含み、外側シースは可撓性部材により摺動器に結合され、当該可撓性部材は、ホイールにより画定された回転軸まわりに巻き取られるように構成され、ホイールは、長手軸に対するずらされて取り付けられ、ホイールは、長手軸に対する直交方向に取り付けられ、外側シースは、機械的リンクにより摺動器に結合され、摺動器はプーリ部材を含み、外側シースは、当該プーリ部材を可撓性部材に係合させることにより当該摺動器に結合され、又は、ホイールの回転が、所与量の動きに対して摺動器のアクチュエーションと比べて少ない外側シースの並進を引き起こすように構成される。
これら及び他の実施形態、特徴及び利点は、本発明の典型的な実施形態の以下の詳細な説明を、最初に簡潔に記載される添付図面とともに参照してとらえるときに、当業者にとって明らかとなる。同様に、これらの実施形態、特徴及び利点が、ここ又は追加の特許出願において請求され得る。
ここに組み入れられて本明細書の一部を構成する添付図面は、本発明の現在の好ましい実施形態を示し、上述した一般的な説明及び以下の詳細な説明とともに、本発明の特徴を説明する役割を果たす(ここで、同じ番号は同じ要素を表す)。
一実施形態に係るハンドルの斜視図を示す。 図1におけるハンドルの一実施形態の側断面図を示す。 図1におけるハンドルの他実施形態の平面図を示す。 図1におけるハンドルの、図1〜3の原理によるさらなる他実施形態を示す。 図1〜3の原理によるハンドルの付加的な実施形態を示す。 図1〜3の原理によるハンドルの付加的な実施形態を示す。 図1の実施形態のプロトタイプの写真である。 システムの動作を示す。 システムの動作を示す。
以下の詳細な説明は、図面を参照して読むべきである。ここで、異なる図面における同じ要素には同一の番号が付される。必ずしも縮尺通りではない図面は、選択された実施形態を描いているが、本発明の範囲を制限することを意図しない。詳細な説明は、本発明の原理を例示を介して説明し、制限として説明するわけではない。本明細書が、当業者にとっての本発明の実施及び使用を可能にすることは明らかであり、本発明のいくつかの実施形態、適用例、変形例、代替例及び使用例を記載する。これらは、本発明を実施する最良のモードであると現在考えられているものを含む。
ここで使用されるように、任意の数値又は数値範囲に対する用語「約」、「ほぼ」又は「近似的に」は、コンポーネントの一部又は集合がここに記載されるような意図された目的のために機能することが許容される適切な寸法公差を示す。詳しくは、「約」、「ほぼ」又は「近似的に」は、記載値の±10%の値範囲を言及し得る。例えば、「約90%」は、81%から99%までの値範囲を言及し得る。加えて、ここに使用されるように、用語「患者」、「ホスト」、「ユーザ」及び「対象」は、任意の人間又は動物を言及し、システム又は方法を人間用途に制限する意図ではない。ただし、人間患者における本明の使用は、好ましい一実施形態を代表する。用語「ステント」は、被覆なしのフレームワーク、及び適切な材料により被覆されたもの(例えばステントグラフト)を包含することが意図される。用語「近位」は、操作者に近い箇所を示すべく使用され、「遠位」は、操作者又はヘルスケア提供者から遠くに離れた箇所を示すべく使用される。
ここで図面を参照すると、図全体を通して同じ番号が同じ要素を示しており、図1には、ハウジング1を画定するハンドルの形態の送達システム10の一部分が示される。ハウジング100は、長手軸L−Lに沿って近位端から遠位端へと延びる。ハウジング100は、長手軸L−Lの一部分に沿って延びるスロット101を与える。外側シース108が、長手軸L−Lに沿った動きを目的として構成される。外側シース108の軸L−Lに沿った相対並進移動を引き起こすべく、2つのモードが与えられる。これらのモードは、スロットの中に配置される摺動器104のアクチュエーション、又はハウジング100に取り付けられたホイール102の回転のいずれかを介する。外側シース108は、以下にさらに述べるように、実施形態に応じて様々な構成において、摺動器104を介した外側シースの動き108の相対的に粗い制御を達成するべく、及びホイール102を介した外側シースの動き108の相対的に細かい制御を達成するべく、摺動器104及びホイール102に結合され得る。
例えば、図2に示される実施形態において、摺動器104は、リンク109に機械的に接続される。リンク109はさらに、外側シース108に接続される。わかることだが、スロット101(図2には示さず)に沿った長手方向の並進による摺動器104のアクチュエーションは、リンク109により与えられる結合に起因して、それに対応する外側シース108の長手方向の、近位に向かう並進を引き起こす。加えて、外側シース108はまた、可撓性部材112にも結合される。可撓性部材112は、ホイール102の心棒111まわりに巻き取られるように構成される。それに対応して、ホイール102の回転により、可撓性部材112が心棒111まわりに巻き取られ、軸L−Lに沿った外側シース108の近位方向の並進がもたらされる。本実施形態において、ホイール102の回転により、摺動器104及び外側シース108の長手方向の動きが引き起こされる。さらに、摺動器104の動きは、外側シース108の動きに直接変換されるので、摺動器104の動きにより外側シース108は、それと同じ程度の動きを受ける。他方、心棒111の直径とホイール102の直径との関係に応じて、外側シース108に引き起こされる並進移動距離に対するホイール102が経験する回転距離の比が変化する。一般に、心棒111の直径がホイール102の直径よりも小さい限り、外側シース108には相対的に小さな動きが与えられる。それに対応して、これらのコンポーネント及びこの構成を使用することにより、ホイール102を用いる場合は外側シース108をわずかに引き戻すための細かい調整が、摺動器104を用いる場合は粗い調整が可能となる。
すなわち、これら2つのモードに関連付けられる異なる機械的利点により、外側シース108を、医療デバイスの精密な露出及び最初の展開を目的とする第1移動速度で(ホイール102を使用して)動かし、医師がひとたびその配置に満足すると当該医療デバイスの展開を迅速に完了させるべく、それよりも大きな第2速度で(摺動器104を使用して)動かすことが容易となる。換言すれば、ホイール102の所与量の動き(回転)によって引き起こされる外側シース108の並進は、並進器104の同じ量の動き(長手方向の並進)によって引き起こされるものよりも小さい。摺動器104に必要とされるのは相対的に小さな動きであるから、医師は、それに対応して所望により、ホイール102とは対照的に、摺動器104を用いることによって外側シース108を迅速に引き込むことができる。
ガイドワイヤ又は他の付属品のフラッシング又は身体脈管300への挿入を目的として、遠位ルアーポート106及び/又は近位ルアーポート113を、ハウジング100のそれぞれの端に設けることができる。例えば、遠位ルアーポート106により、外側シース108と内側シャフト(例えば図6の内側シャフト80)との間のフラッシングが許容される一方、近位ルアーポート113により、ガイドワイヤ管(図示せず)の内側のフラッシングが許容される。構成に応じて、これらのポートは、外側シース108がルアーポートの小さな管状部材(図示せず)にわたって摺動することができるように、スリップ結合を含む適切な結合によって外側シース108に結合してよい。
他例として、図3に示される模式的な実施形態は、可撓性部材112による外側シース108と摺動器104との結合を特徴とする。可撓性部材112は再び、ホイール102により画定される回転軸まわりに巻き取られるように構成される。構成に応じて、可撓性部材112は、ハウジング100’’から延びて遠位箇所において外側シース108に取り付け、又は当該ハウジング内に取り付けることができる。この実施形態において、可撓性部材112は、摺動器104のプーリ部材114に係合される。再びであるが、この構成により、摺動器104を介した外側シースの動き108の相対的に粗い制御と、ホイール102を介した外側シースの動き108の相対的に細かい制御とが達成される。特に、上の図に示されるホイール102の回転は、可撓性部材112を心棒111まわりに巻き取り、上述したものと同様の態様で、外側シース108の軸L−Lに沿った近位方向の並進がもたらされる。下の図に示されるスロット101に沿った摺動器104の長手方向の並進によるアクチュエーションによって、プーリ部材114がハウジング100’’内で近位方向に動かされる。ホイール102は、摺動器104のアクチュエーションの間は回転しない。その結果、プーリ部材114の動きは、それに対応する外側シース108の長手方向の、近位に向かう並進を引き起こす。この結果を達成するべく、ホイール102は、一方向にのみ回転するように構成してよく、ロック機構を有してよく、医師により制約されてよく、又は保証された他の実装例を使用してよい。図2における実施形態と同様に、摺動器104の動きが外側シース108の動きに直接変換されて外側シース108は同じ程度の動きを受け、心棒111の直径がホイール102の直径よりも小さくなるサイズにされることにより、外側シース108には相対的に小さな動きが与えられる。もう一度であるが、この構成により、ホイール102を用いる場合は外側シース108をわずかに引き戻すための細かい調整が、摺動器104を用いる場合は粗い調整が可能となる。すなわち、これら2つのモードに関連付けられる異なる機械的利点により、外側シース108を、医療デバイスの精密な露出及び最初の展開を目的とする第1移動速度で(ホイール102を使用して)動かし、医師がひとたびその配置に満足すると当該医療デバイスの展開を迅速に完了させるべく、それよりも大きな第2速度で(摺動器104を使用して)動かすことが容易となる。
これらの又は他の実施形態のいずれにおいても、ホイールは、図4A及び4Bに示されるように長手軸L−Lに対してずらされて取り付けられる。代替的に、ホイールは、当該ホイールのいずれかの側面が、ここの図4Cに示されるようにハウジング100によって取り囲まれるように、長手軸に整列して取り付けることができる。同様に、可撓性部材112は、ホイール102により画定される回転軸Rまわりに巻き取られるように構成されたベルトの形態としてよい(図4A)。代替的に、可撓性部材112は、ホイール102により画定される回転軸Rまわりに巻き取られるように構成されたワイヤの形態としてよい。
図5は、最初に図1〜3において説明された同様のコンポーネントを含む他の典型的な実施形態を示す。
操作において、医療デバイス送達システム10の遠位端が、身体経路300を介して患者の中に向けられるのが好ましい。医療デバイス送達システム10は、処置対象の身体脈管300における所望の箇所に遠位先端90が存在するようになるまで、ガイドワイヤ(図示せず)に沿って追従し、又は前もって配置されたガイドカテーテル(図示せず)を通るように進行するのが好ましい。図6Bに示されるように、遠位先端90は、病変又は狭窄302の箇所を横切るのが好ましい。デバイスが初期位置に適切に存在すると(図6A)、医師は、ハンドル(簡潔のため示さないし、すべての実施形態において必要というわけでもない)のロックを解除又は折り外す。ロックは一回のみ解除可能であり、又は繰り返し係合及び解除することもできる。かかるロック機構は、ステント送達システムコンポーネントの、包装、滅菌、輸送、保管、取り扱い及び準備中の不注意又は偶発的な動き又は引き込みに抵抗するのが好ましい。
ロックが解除された後、ホイール102がゆっくりと回転され、外側シース108が操作者に向かって引き込まれる。第1モードにおいて、外側シース108に結合されたホイール102の使用により、外側シース108をわずかに引き戻すための精密かつ敏感な調整が可能となる。この微小な動きにより、この場合は図6Aに示されるステント200である医療デバイスの小部分が露出される。この構成において、ハンドル100は、内側シャフト80に対して外側シース108を一定位置に保持し、ステント200のさらなる不注意な拡張に抵抗する。その後、医師は、図6Aに示されるように、所望箇所内の医療デバイス及び送達システムの位置を最適化して当該位置に対する任意の最終的調整をなす手順の時間及び柔軟性を有する。ステント200のいずれかの部分が身体経路又は脈管300に接触する前に、さらなる位置調整を抑制し得る態様で、ステント200の位置をこうして精密に調整することは好ましい。
医師は、例えば蛍光透視X線ビデオ画面に現れるような位置決めに満足すると、図6Aに示されるように、外側シース108をさらに引き込むべくホイール102を回転させ続けることができる。ホイール102の回転は、ハウジング100を保持するのと同じ手で行うことができる。
ステント200が血管壁に最初に接触すると、又はステント200が、その位置を独立して保持できるほど十分に、若しくは任意の所望ポイントにおいて拡張されると、医師は、図6Bに示されるように、摺動器104を把持するだけでスロット101に沿ったその引き込み又は押し出しを行うことができる。この第2モードの外側シース108の引き込みにより、医師が望むどのような速度であっても、医療デバイスを迅速に展開するべく相対的に大幅かつ迅速な動きが許容される。医師は、ハウジング100を片手で保持し、もう片方の手で摺動器104のアクチュエーションを行うことができる。
本発明のコンポーネントのための様々な材料を選択することができる。その材料は、所望の性能特性を有する任意の材料を含む。図面に示される特定の実施形態において、内側シャフト部材及び外側シャフト部材と、張力緩和遠位先端とを、様々なタイプのポリマーを含む任意の生分解性かつ適切な可撓性ではあるが十分に強度のある材料から作ることができる。かかる材料のための可能な選択肢は、ナイロン又はポリアミド、ポリイミド、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリエーテル、ポリエステル等を含む。代替例において、内側/外側シャフト部材の何らかの部分又はすべてを、例えばステンレス鋼又はニチノールハイポチューブを含む可撓性金属から形成することができる。ステント200は好ましくは、例えばステンレス鋼、白金、タングステン等を含む強度があり剛性の任意の生分解性材料から作られる。本発明のハンドルのコンポーネントは好ましくは、例えば可撓性ポリカーボネートを含む、又はいくつかの金属成分でさえも含む強度があり剛性の材料から作られる。加えて、内側シャフト部材遠位先端には、ガイドワイヤを受容するべく適合されたスルールーメンが設けられるのが好ましい。
もちろん、多くの異なる変形例も本発明の範囲に含まれる。これらの変形例又は代替実施形態のいくつかは、特許請求の範囲内でのサイズ、材料及び設計の任意の可能な配列を含む。
ここに与えられる開示により、自己拡張ステントを身体脈管300における選択箇所に送達する方法も利用することができる。方法は、カテーテル先端90に隣接して配置されて送達システム10の遠位端において内側シャフト80と外側シース108との間に拘束されるステント200を選択箇所へと動かすことと、外側シース108に接続された可撓性部材112を、当該外側シースが内側シャフト80に対し送達システムの遠位端から近位端に向かう方向に沿って動かされて自己拡張ステント200の一部分が身体脈管300の中に延びるように巻き取ることと、外側シース108に結合された摺動器部材104を、当該外側シースが内側シャフトに対し送達システムの遠位端から近位端に向かう方向に沿って動くように並進させることとによって達成することができる。外側シース108は、ホイール102の回転に起因して、所与量の動きに対する摺動器104のアクチュエーションと比べて相対的に小さな、長手軸に沿った並進を受け得る。外側シースは、ホイールの回転による第1速度で、摺動器のアクチュエーションによる第2速度で並進し得る。ここで、第2速度は第2速度よりも相対的に大きい。
本発明が特定の変形例及び例示図面により記載されてきたが、当業者には、本発明が、記載の変形例又は図面に限定されないことが認識される。加えて、上述の方法及びステップが、所定の順序で生じる所定の事象を示すところ、そのような所定のステップを記載の順序で行う必要はなく、当該ステップが、実施形態を意図される目的で機能させることができる限り任意の順序で行われることが意図される。したがって、本開示の趣旨内にあり又は特許請求の範囲に見出される本発明の均等物内にある本発明の変形例が存在する範囲で、本特許がこれらの変形例もカバーすることが意図される。

Claims (9)

  1. ステント送達システムであって、
    内側シャフト及び外側シースに結合されたカテーテル先端と、
    長手軸に沿って第1端から第2端まで延びるハウジングであって、前記長手軸の一部分に延びるスロットを画定するハウジングと、
    前記スロットに配置されて前記外側シースに結合された摺動器と、
    前記ハウジングに取り付けられて可撓性部材により前記摺動器に結合されたホイールと
    を含み、
    前記可撓性部材は、前記ホイールの心棒まわりに巻き取られるように構成され、
    前記スロットは前記ホイールの径方向に開口し、
    前記内側シャフトと前記外側シースとの間にはステントが配置され、
    前記内側シャフト及び前記外側シースは遠位端から近位端へと延び、
    前記摺動器の動きが前記内側シャフトに対する前記外側シースの動きをもたらし、
    前記ホイールの回転により前記外側シースの前記長手軸に沿った動きが引き起こされる、ステント送達システム。
  2. ステント送達システムであって、
    長手軸に沿って近位端から遠位端まで延びるハウジングと、
    前記長手軸に沿った動きを目的として構成された外側シースと、
    前記ハウジングに取り付けられて可撓性部材により前記外側シースに結合されたホイールと
    を含み、
    前記ハウジングは、前記長手軸の一部分に沿って延びるスロットを画定し、
    前記可撓性部材は、前記ホイールの心棒まわりに巻き取られるように構成され、
    前記スロットは前記ホイールの径方向に開口し、
    前記外側シースは、前記スロットに配置された摺動器に結合され、
    前記ホイールの回転により前記外側シースの前記長手軸に沿った動きが引き起こされる、ステント送達システム。
  3. 前記外側シースは、前記可撓性部材によって前記摺動器に結合される、請求項1又は2のステント送達システム。
  4. 前記ホイールは、前記長手軸に対してずらされて取り付けられる、請求項1又は2のステント送達システム。
  5. 前記ホイールは、前記長手軸に対して整列されて取り付けられる、請求項1又は2のステント送達システム。
  6. 前記ホイールの回転により、前記摺動器及び前記外側シースの前記長手軸に沿った動きが引き起こされる、請求項1又は2のステント送達システム。
  7. 前記外側シースは、機械的リンクによって前記摺動器に結合される、請求項1又は2のステント送達システム。
  8. 前記摺動器はプーリ部材を含み、
    前記外側シースは、前記プーリ部材を前記可撓性部材に係合させることによって前記摺動器に結合される、請求項1又は2のステント送達システム。
  9. 前記ホイールの回転は、所与量の動きに対して前記摺動器のアクチュエーションと比べて少ない前記外側シースの並進を引き起こすように構成される、請求項8のステント送達システム。
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