JP6894283B2 - 発電機運転制御装置、及び発電機運転制御方法 - Google Patents

発電機運転制御装置、及び発電機運転制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、発電機運転制御装置、及び発電機運転制御方法に関する。
工場などの建物にある空調など大型設備は、家庭用の空調と比較して大きな電力を消費する。このような工場においては、消費電力をまかなうために買電電力とは別に、発電機を運転させる場合がある。発電機を運転させることにより、建物全体が消費する電力が、買電電力の契約電力を超えないように制御することができ、建物における光熱費の増大を抑制する。反面、発電機を運転させることにより燃料費などのコストが発生するが、特許文献1には、発電機を効率よく運転させることができる発電機運転制御方法が開示されている。
特開2005−333773号公報
このような大型設備は、例えば、日中の勤務時間など必要な時間帯に運転され、夜間には運転されない等、一日の中で負荷電力の変動(負荷変動)が大きくなる形態で運用されることがある。図7は、大型設備の一日の負荷変動の一例を示す第1図である。図7は、横軸に時間、縦軸に負荷電力をそれぞれ示す。図7に示すように、大型設備が運転される時間帯(時間軸上で「運転」と記載された時間帯)においては負荷電力が高い高負荷の状態になる。一方、大型設備を待機させる時間帯(時間軸上で「待機」と記載された時間帯)においては、負荷電力が低い低負荷の状態になる。
このような負荷変動が大きい建物において、負荷変動に関わらず発電機を運転させてしまうと、高負荷の状態となる時間帯には発電機が継続的に発電できる電力量の上限を出力する定格出力で発電機を運転させることができるが、低負荷の状態となる時間帯には定格出力よりも低い出力で発電機を運転させることとなってしまう。また、ディーゼル発電機等の発電機では、定格出力よりも低い出力で発電機を運転させた状態が継続すると、発電機の故障の原因となり得る。また、発電機においては、定格出力または定格出力付近で発電機を運転させた場合が最も発電の効率がよい運転となる。一方で、定格出力よりも低い出力で発電機を運転させると、発電量に対する燃料の消費量が増加する等、発電の効率が悪い運転となる。このため、発電機を運転させる場合には、定格出力または定格出力付近で発電機を運転させることが望ましい。
このため、低負荷の状態となる時間帯においても発電機を定格出力または定格出力付近で運転させることができるように、買電電力の目標値(買電目標値)を低く設定することが考えられるが、買電目標値は一日を通して一定の値に設定されるため、高負荷の状態となる時間帯において、発電機が負荷変動分の電力を供給しきれなくなる可能性がある。また、低負荷の状態となる時間帯において発電機を停止させることができるように、買電目標値を高く設定することが考えられるが、買電目標値と契約電力の差が小さくなるため、買電電力が契約電力を超過しやすくなる。買電電力が契約電力を超えた場合、予め契約電力に応じて決められている支払料金に違約金等の追加料金が課せられる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、契約電力を順守した上で効率よく発電機を運転することができる発電機運転制御装置、及び発電機運転制御方法を提供することである。
上述した課題を解決するために本発明の一実施形態の発電機運転制御装置は、負荷電力に関する実績情報を記憶する記憶部と、前記実績情報に基づいて、負荷電力の変動パターンを予測する負荷電力予測部と、前記負荷電力予測部が予測した負荷電力の変動パターンに基づいて、買電電力の目標値を示す買電目標値を決定する買電目標決定部と、前記負荷電力予測部が予測した負荷電力の変動パターンと前記買電目標決定部が決定した買電目標値との比較結果に基づいて、発電機を制御する発電機制御部と、を備え、契約電力を超えない大きさの買電電力を前記負荷電力予測部が予測した前記負荷電力の変動パターンに基づく負荷電力から引いて求めた電力を前記発電機に前記発電機出力として発電させた場合、(1)前記発電機の負荷率が最低負荷率を下回らず、かつ、(2)前記発電機出力が前記発電機の定格出力を超えないときに、前記買電目標決定部は、前記買電電力を前記買電目標値に決定し、前記負荷電力の変動パターンに基づいて、所定時間毎の前記負荷電力の平均値である平均負荷電力を算出し、前記発電機制御部は、前記平均負荷電力が前記買電目標値以上である場合、前記発電機を運転させ、前記平均負荷電力が前記買電目標値未満である場合、前記発電機を停止させる。
また、本発明の一実施形態の発電機運転制御方法は、負荷電力に関する実績情報を記憶する記憶部を備える発電機運転制御装置が、前記実績情報に基づいて、負荷電力の変動パターンを予測する負荷電力予測工程と、前記負荷電力予測工程により予測された負荷電力の変動パターンと発電機の負荷率とに基づいて、買電電力の目標値を示す買電目標値を決定する買電目標決定工程と、前記負荷電力予測工程により予測された負荷電力と前記買電目標決定工程により決定された買電目標値との比較結果に基づいて発電機を制御する発電機制御工程と、を行い、契約電力を超えない大きさの買電電力を前記負荷電力予測工程により予測した前記負荷電力の変動パターンに基づく負荷電力から引いて求めた電力を発電機出力として前記発電機に出力させた場合、(1)前記発電機の負荷率が最低負荷率を下回らず、かつ、(2)前記発電機出力が前記発電機の定格出力を超えないときに、前記買電目標決定工程は、前記買電電力を前記買電目標値に決定し、前記負荷電力の変動パターンに基づいて、所定時間毎の前記負荷電力の平均値である平均負荷電力を算出し、前記発電機制御工程は、前記平均負荷電力が前記買電目標値以上である場合、前記発電機を運転させ、前記平均負荷電力が前記買電目標値未満である場合、前記発電機を停止させる。
以上説明したように、この発明によれば、契約電力を順守した上で効率よく発電機を運転させることができる発電機運転制御装置、及び発電機運転制御方法を提供することができる。
実施形態の運転制御装置1の構成図である。 実施形態の運転制御装置1が予測した負荷電力の変動パターンの一例を示す図である。 実施形態の買電目標決定部14の構成図である。 実施形態の運転制御装置1が行う発電機2の制御の一例を示す第1図である。 実施形態の運転制御装置1が行う発電機2の制御の一例を示す第2図である。 実施形態の運転制御装置1が行う処理の流れを示すフローチャートである。 大型設備の負荷電力の変動の一例を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一又は類似の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省く場合がある。また、図面における要素の形状及び大きさ等はより明確な説明のために誇張されることがある。
明細書の全体において、ある部分がある構成要素を「含む」、「有する」や「備える」とする時、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含むことができるということを意味する。
以下、実施形態の発電機運転制御装置(以下、単に「運転制御装置」という)1を、図面を参照して説明する。
図1は、運転制御装置1の構成図である。図1に示すように、運転制御装置1は、記憶部10と、負荷電力予測部12と、買電目標決定部14と、発電機制御部16と、を備える。
記憶部10は、実績情報記憶部100と、季節情報記憶部101と、生産情報記憶部102と、電力情報記憶部103と、を備える。
実績情報記憶部100には、過去の負荷電力に関する情報(実績情報)が記憶される。実績情報記憶部100には、工場などの建物における過去の負荷電力の、時系列の変化(変動パターン)が記憶される。負荷電力の変動パターンは、例えば、一日の負荷電力の変動を1秒単位で示す変動パターンである。実績情報記憶部100には、負荷電力の変動パターンが、その変動パターンであった日の日付とともに記憶される。
季節情報記憶部101には、過去の外気温や湿度などの情報(季節情報)が記憶される。季節情報記憶部101には、季節情報が、その日付とともに記憶される。
生産情報記憶部102には、過去に工場で生産された製品の生産数や、設備を稼働した時間等の情報(生産情報)が記憶される。生産情報記憶部102には、生産情報が、その日付とともに記憶される。
電力情報記憶部103には、電力に関する情報が記憶される。
電力情報記憶部103には、電力に関する情報として、発電機2についての情報(発電機情報)が含まれる。発電機情報には、発電機2の定格出力A、および最低負荷率が含まれる。定格出力Aは、発電機2が継続的に出力することができる電力の上限のことである。最低負荷率は、定格出力Aに対する出力電力の割合であって、発電機2に許容される負荷率のうち下限の値である。つまり、最低負荷率を下回るような状態で発電機2を運転させると、発電機2が故障する可能性が高まる。最低負荷率は、発電機2を製造したメーカが推奨するものであってもよいし、メーカが推奨する範囲内でユーザが独自に設定した値であってもよい。一般に、発電機に許容される最低負荷率は50〜80[%]である。
また、電力情報記憶部103には、電力に関する情報として、電力会社からの買電についての情報(電力情報)が含まれる。電力情報には、契約電力、および買電目標値Yが含まれる。契約電力は、使用者に応じて決められた買電電力における一定時間あたりの平均電力の上限である。買電目標値Yは、日ごとに設定される買電電力の上限を示す値である。買電目標値Yは、その日の負荷電力の変動パターンに応じて設定される。例えば、工場の休業日等、負荷電力が一日を通して低いと見込まれる日の買電目標値Yは、低く設定される。また、工場の繁忙期など一日を通して負荷電力の高いと見込まれる日の買電目標値Yは、高く設定される。また、買電目標値Yは、契約電力を超えない範囲で設定される。
電力情報記憶部103では、買電目標値Yが負荷電力の変動パターンに応じて設定されることから、候補となる複数の買電目標値Yを記憶する。例えば、契約電力が300[kW]である場合、買電目標値Y(買電目標値Y1、Y2、Y3、・・・)は、それぞれ買電目標値Y1=300[kW]、買電目標値Y2=200[kW]、買電目標値Y3=100[kW]、・・・等が電力情報記憶部103に記憶される。
負荷電力予測部12は、実績情報に基づいて、負荷電力の変動パターンを予測する。具体的には、まず、負荷電力予測部12は、翌日に予測される季節情報(以下、予測季節情報という)、および翌日に予測される生産情報(以下、予測生産情報という)を取得する。負荷電力予測部12は、例えば、ネットワークを介して得られる天気予報や予想気温等の情報に基づいて、予測季節情報を取得する。また、負荷電力予測部12は、例えば、運転制御装置1に接続される図示しないキーボードやマウスなどの外部入力装置を介してユーザなどから入力された生産情報を予測生産情報として取得する。
また、負荷電力予測部12は、予測季節情報に基づいて、季節情報記憶部101を参照する。具体的には、負荷電力予測部12は、季節情報記憶部101に記憶された季節情報の中から、予測季節情報と一致、または類似する季節情報に対応する日の日付を取得する。
また、負荷電力予測部12は、予測生産情報に基づいて、生産情報記憶部102を参照する。具体的には、負荷電力予測部12は、生産情報記憶部102に記憶された生産情報の中から、予測生産情報と一致、または類似する生産情報に対応する日の日付を取得する。
そして、負荷電力予測部12は、季節情報記憶部101から取得した日付と、生産情報記憶部102から取得した日付とに基づいて、季節情報記憶部101に記憶された実績情報の中から、翌日に予測される負荷電力の変動パターン(予測変動パターン)を取得する。例えば、負荷電力予測部12は、季節情報記憶部101と生産情報記憶部102からそれぞれ取得した日付に共通する日付があれば、その日付に対応する日の負荷電力の変動パターンを予測変動パターンとする。例えば、負荷電力予測部12は、それぞれ取得した日付に共通する日付がなければ、類似する範囲を広げ、季節情報記憶部101に記憶された季節情報の中から、予測季節情報類似する季節情報に対応する日の日付を、再度、取得する。また、生産情報についても同様に、負荷電力予測部12は、類似する範囲を広げ、生産情報記憶部102に記憶された生産情報の中から、予測生産情報類似する生産情報に対応する日の日付を、再度取得する。そして、負荷電力予測部12は、季節情報記憶部101と生産情報記憶部102のそれぞれから取得した日付に共通する日付があれば、その日付に対応する日の負荷電力の変動パターンを予測変動パターンとする。
負荷電力予測部12は、このようにして、負荷電力の変動パターンを予測する。なお、上記において、負荷電力予測部12は、季節情報記憶部101と生産情報記憶部102のそれぞれから取得した日付に共通する日付に基づいて、実績情報記憶部100に記憶される過去の負荷電力の変動パターンから予測変動パターンを取得したが、これに限定されることはない。負荷電力予測部12は、例えば、過去の負荷電力の変動パターンとその日付、およびその日付に対応する季節情報、生産情報それぞれを人工知能により機械学習させた予測モデルを生成してもよい。この場合、負荷電力予測部12は、予測季節情報と予測生産情報等を当該予測モデルに入力して得られる予測パターンを、負荷電力の予測変動パターンとして出力する。
ここで、負荷電力予測部12が予測した負荷電力の予測変動パターンについて、図2を用いて説明する。図2は、運転制御装置1が予測した負荷電力の変動パターンの一例を示す図である。図2の横軸は時間、縦軸は負荷電力をそれぞれ示す。図2に示す負荷電力の予測変動パターンの例では、8時から9時までの間に負荷電力が約340[kW]から400[kW]付近まで増加する。9時から9時半までは負荷電力は400[kW]前後の値で保持され、ほとんど変化が生じない。9時半ごろに負荷電力が400[kW]から340[kW]程度まで減少して8時ごろの負荷電力水準に戻り、その後は12時過ぎまで340[kW]〜350[kW]の間で推移し、負荷電力の変化がほとんど生じない。13時ごろには負荷電力が200[kW]程度となり、13時以降17時過ぎまで負荷電力はそのまま200[kW]前後の値で、ほとんど変化が生じない。
図2に示すような負荷電力の予測変動パターンの場合、例えば、買電目標値を100[kW]に設定したとすると、負荷電力が100[kW]を超過した分の電力は、発電機2から供給する。この場合、8時から9時までの間は、240[kW]から300[kW]の電力を発電機2から供給する。同様に、9時から9時半までは負荷電力は300[kW]、9時半から12時過ぎまでは240[kW]から250[kW]程度、13時から17時までは100[kW]の電力をそれぞれ発電機2から供給する。発電機2の定格出力Aが100[kW]であった場合、8時から12時過ぎまでの時間帯において電力の供給が不足してしまう。発電機2の定格出力Aが300[kW]であった場合、8時から12時過ぎまでの時間帯において電力の供給を賄うことができるが、13時から17時までは負荷率Cが、1/3(約33%)の低負荷の運転となってしまう。一方、買電目標値を450[kW]に設定したとすると、全ての時間帯において買電電力により電力の供給を賄うことができ、発電機2を運転させる必要がなくなってしまう。このため、本実施形態の運転制御装置1は、買電目標決定部14により負荷電力の予測変動パターンにおける変動電力に対して、発電機2を効率よく運転させることができるように適正な買電目標値を決定する。そして、運転制御装置1は、決定した買電目標値と、負荷電力の予測変動パターンとの比較結果に基づいて、発電機を制御する。
図3は、買電目標決定部14の構成図である。図3に示すように、買電目標決定部14は、算出部140と、決定部141とを備える。
算出部140は、負荷電力予測部12が予測した負荷電力の変動パターンに基づいて、所定時間毎(ここでは、30分毎)の平均の負荷電力を算出する。例えば、算出部140は、以下の(1)式に示すように、30分間に相当する負荷電力の変動パターンのデータを全て加算した値を、加算したデータの数で除算する加算平均により、平均の負荷電力(平均負荷電力)Xを算出する。ここで、Nは自然数、P(N)は予測負荷電力の変動パターンにおけるN番目の負荷電力[kW]、をそれぞれ示す。
X=1/N×{P(1)+P(2)+・・・+P(N)} [kW] ・・・(1)
また、算出部140は、買電目標値Yを設定する。ここでは、算出部140が、電力情報記憶部103に記憶された買電目標値Yを設定する場合について説明するが、ここで設定する買電目標値Yは、契約電力を超えない電力を示す値であれば、任意の値であってよい。
算出部140は、電力情報記憶部103を参照し、複数の買電目標値Yのうちいずれか1つ(ここでは、買電目標値Y1とする)を取得する。
算出部140は、買電目標値Y1に対して、必要な発電機2の出力(発電機出力B)を試算する。具体的には、算出部140は、以下の(2)式に示すように、発電機出力Bを算出する。ここで、Xは平均負荷電力[kW]、Y1は買電目標値[kW]をそれぞれ示す。
B=X−Y1 [kW] ・・・(2)
また、算出部140は、算出した発電機出力Bの負荷率Cを算出する。具体的には、算出部140は、以下の(3)式に示すように、負荷率Cを算出する。ここで、Bは発電機出力[kW]、Aは発電機2の定格出力[kW]をそれぞれ示す。
C=B/A×100 [%] ・・・(3)
算出部140は、負荷電力の変動パターンから求めた30分毎の平均負荷電力Xのすべてについて、上記(2)式に示す発電機出力B,および上記(3)式に示す負荷率Cを算出する。
また、算出部140は、買電目標値Y1とは異なる買電目標値Y(例えば、買電目標値Y2)を設定し、その買電目標値Y2についても同様に、平均負荷電力Xと、発電機出力Bと、負荷率Cとを算出する。
算出部140が算出する平均負荷電力Xと、発電機出力Bと、負荷率Cとについて図4を用いて説明する。図4は、運転制御装置1が行う発電機2の制御の一例を示す第1図である。図4は、左から「時間帯」、「平均負荷電力X[kW]」、および「必要な発電機出力B[kW]、負荷率C[%]」のそれぞれの項目がある。また、図4における「必要な発電機出力B[kW]、負荷率C[%]」の項目には、「買電目標値Y1=300[kW]」、「買電目標値Y2=200[kW]」、「買電目標値Y3=100[kW]」のそれぞれの項目がある。
図4に示す例では、「時間帯」には、8時から16時59分までの時間帯を30分ごとに区切った時間帯が示される。「平均負荷電力X[kW]」には、上記(1)式に基づいて算出部140により算出された時間帯それぞれの平均負荷電力が、示される。「必要な発電機出力B[kW]、負荷率C[%]」の「買電目標値Y1=300[kW]」には、買電目標値を300[kW]とした場合の発電機出力Bと負荷率Cとがそれぞれ示される。同様に、買電目標値Y2=200[kW]」には、買電目標値を200[kW]とした場合の発電機出力Bと負荷率Cとがそれぞれ示される。また、買電目標値Y3=100[kW]」には、買電目標値を100[kW]とした場合の発電機出力Bと負荷率Cとがそれぞれ示される。つまり、図4に示す例では、算出部140により、30分ごとに平均負荷電力が算出され、算出された平均負荷電力に対し、買電目標値を300[kW]、200[kW]、100[kW]とした場合のそれぞれの発電機出力Bと負荷率Cが算出されている。なお、図4に示す例では、発電機2の定格出力Aは、200[kW]としている。
図4の例で、「平均負荷電力X[kW]」は、8時から12時29分までのそれぞれの時間帯において、約340[kW]から400[kW]までの間の値となる。この場合、買電目標値を300[kW]に設定した場合、発電機出力Bは、8時から12時29分までのそれぞれの時間帯において、約40[kW]から100[kW]までの間の値となる。このときの負荷率Cは、図4に示すように、約20[%]から50[%]となる。また、買電目標値を200[kW]に設定した場合、発電機出力Bは、8時から12時29分までのそれぞれの時間帯において、約140[kW]から200[kW]までの間の値となる。このときの負荷率Cは、約70[%]から100[%]となる。また、買電目標値を100[kW]に設定した場合、発電機出力Bは、8時から12時29分までのそれぞれの時間帯において、約240[kW]から200[kW]までの間の値となる。このときの負荷率Cは、約120[%]から150[%]となる。
また図4の例で、「平均負荷電力X[kW]」は、12時29分から16時59分までのそれぞれの時間帯において、約180[kW]から200[kW]までの間の値となる。この場合、買電目標値を300[kW]に設定した場合、発電機出力Bは、12時29分から16時59分までのそれぞれの時間帯において、約−120[kW]から−100[kW]までの間の値となる。つまり、発電機出力Bが負の値となる。これは、上記(2)式によれば平均負荷電力Xが、買電目標値Yを下回っていることを示している。つまり、発電機出力Bが負の値となる場合には、その時間帯における平均負荷電力Xは買電目標値Yを超えない買電電力で賄える。従って、この場合には、発電機2を運転させる必要がない。つまり、発電機2を効率よく運転させる目安となる負荷率Cを考慮する必要がない。このため、算出部140は、発電機出力Bが負の値となる場合には、負荷率Cを算出しない。
また、買電目標値を200[kW]に設定した場合、発電機出力Bは、12時29分から16時59分までのそれぞれの時間帯において、約−20[kW]から0[kW]までの間の値となる。つまり、発電機出力Bが負の値となるため、買電目標値を300[kW]に設定した場合と同様に、算出部140は、負荷率Cを算出しない。買電目標値を100[kW]に設定した場合、発電機出力Bは、12時29分から16時59分までのそれぞれの時間帯において、約85[kW]から100[kW]までの間の値となる。このときの負荷率Cは、図4に示すように、約40[%]から50[%]となる。
決定部141は、算出部140が算出した結果に基づいて、買電目標値Yを決定する。上述した通り、買電目標値を300[kW]に設定した場合、8時から12時29分までのそれぞれの時間帯において、負荷率Cは、約20[%]から50[%]となる。一般的な発電機の最低負荷率は50〜80[%]である。このことから、決定部141は、買電目標値を300[kW]に設定した場合、負荷率が低すぎると判断する。つまり、決定部141は、買電目標値を300[kW]に設定した場合、発電機2の負荷率が低いことから発電機2を効率よく運転させることができないと判断する。この場合、決定部141は、買電目標値Yを300[kW]に決定しない。
また、買電目標値を100[kW]に設定した場合、8時から12時29分までのそれぞれの時間帯において、負荷率Cは、約120[%]から150[%]となる。つまり、負荷率Cが100[%]を超えている。これは、発電機2を定格出力A(=200[kW])で運転させた場合でも電力が足りないことを示す。このことから、決定部141は、買電目標値を100[kW]に設定した場合、買電目標値を守れないと判断する。この場合、決定部141は、買電目標値Yを100[kW]に決定しない。
また、買電目標値を00[kW]に設定した場合、8時から12時29分までのそれぞれの時間帯において、負荷率Cは、約70[%]から100[%]となる。この場合の負荷率Cは、発電機2に許容される最も低い負荷率C(最低負荷率)で70%であり、一般的な最低負荷率50〜80[%]の範囲内である。つまり、発電機2を運転させた場合に、効率よく運転させることができる。また、発電機2に許容される最も高い負荷率Cは約100[%]、つまり定格出力Aであり、負荷率Cは100%を超えない。このため、買電電力から供給される電力が買電目標値を上回ることはなく、買電目標値は守られる。このことから、決定部141は、買電目標値を200[kW]に設定した場合、発電機2を効率よく運転させることができ、かつ、買電目標値を守れると判断する。この場合、決定部141は、買電目標値Yを200[kW]に決定する。
このように、買電目標決定部14は、算出部140により負荷電力予測部12が予測した負荷電力の変動パターンに基づいて、30分毎の平均負荷電力Xを算出する。また、買電目標決定部14は、契約電力を超えない電力を買電目標値Yとして設定し、平均負荷電力Xから買電目標値Yを引いた電力を、発電機2に出力させる発電機出力Bとする。そして、買電目標決定部14は、決定部141により、発電機2に発電機出力Bを出力させた場合の負荷率Cが適正である場合、設定した買電目標値Yを、予測された負荷電力の変動パターンに対する買電目標値Yとして決定する。ここで、負荷率Cが適正であるとは、発電機2の負荷率Cが最低負荷率を下回らず、かつ、平均負荷電力Xから発電機出力Bが発電機2の定格出力Aを超えない場合である。
図1に戻り、発電機制御部16は、負荷電力予測部12が予測した負荷電力の変動パターン、及び買電目標決定部14が決定した買電目標値Yとの比較結果に基づいて発電機2を制御する。具体的には、発電機制御部16は、平均負荷電力Xが買電目標値Y以上である時間帯には、発電機2を運転させる。また、発電機制御部16は、平均負荷電力Xが買電目標値Y未満である時間帯には、発電機2を停止させる。図4の例では、発電機制御部16は、買電目標値Yが200[kW]に決定された場合、8時から12時59分まで、発電機2を運転させる。また、この場合、発電機制御部16は、13時から16時59分まで、発電機2を停止させる。
また、発電機制御部16は、発電機2を運転させる場合の指令値Zを決定する。ここで、指令値Zは、発電機2に出力させる電力を示す値である。例えば、発電機制御部16は、発電機2の指令値Zを定格出力A(=200[kW])とする。あるいは、発電機制御部16は、最低負荷率を下回らない範囲で、各時間帯における発電機出力Bの値に応じて、発電機2の指令値Zを変化させてもよい。この場合、発電機制御部16は、各時間帯における負荷電力の変動に応じて発電機2に発電させる電力を、柔軟に設定することができる。
図5は、発電機制御部16が行う発電機2の制御の一例を示す第2図である。図5は、発電機制御部16が各時間帯において、発電機2の指令値Zを変化させる場合の一例を示す。図5の例では、発電機2の定格出力Aを200[kW]とし、最低負荷率を70[%]としている。つまり、発電機制御部16は、発電機2を運転させる場合、最低でも140(=200[kW]×0.7)[kW]の指令値Zとする。
図5には、「条件」と、「発電機の指令値Z」とのそれぞれの項目がある。「条件」には発電機出力Bの範囲を示す。また、「発電機の指令値Z」には、発電機制御部16が決定する発電機2への指令値Zを示す。
図5に示す例では、発電機出力Bが140[kW]以下である場合、発電機制御部16は、指令値Zを140[kW]とする。また、発電機出力Bが140[kW]より大きく150[kW]以下である場合、発電機制御部16は、指令値Zを150[kW]とする。つまり、図5に示す例では、発電機出力Bを140[kW]から200[kW]の範囲内で、10[kW]毎に分類し、発電機出力Bがどの範囲であるかに応じて、指令値Zを10[kW]刻みで決定する。
ここで、運転制御装置1が行う発電機2の運転を制御する処理の流れについて、図6を用いて説明する。図6は、運転制御装置1が行う処理の流れを示すフローチャートである。
まず、処理を行う前提として、記憶部10の電力情報記憶部103には発電機2の定格出力A、最低負荷率、契約電力、および、複数の買電目標値Y(買電目標値Y1、Y2、・・・)が記憶されているものとする。
負荷電力予測部12は、翌日の負荷電力の変動パターンを予測する。買電目標決定部14は、負荷電力予測部12が予測した翌日の負荷電力の変動パターンを取得する(ステップS1)。買電目標決定部14の算出部140は、取得した負荷電力の変動パターンにおける各時間の負荷電力を、所定時間毎に平均して、平均負荷電力Xを算出する(ステップS2)。算出部140は、まず、買電目標値をK[kW](Kは契約電力を超えない自然数)に設定する(ステップS3)。そして、算出部140は、買電目標値YKに対する負荷率Cを算出する(ステップS4)。決定部141は、算出部140が算出した負荷率Cが、すべての時間帯において100%以下となるか否かを判定する(ステップS5)。
決定部141は、すべての時間帯において負荷率Cが100%以下である場合(ステップS5、YES)、負荷率Cが、すべての時間帯において最低負荷率を上回るか否かを判定する(ステップS6)。すべての時間帯において負荷率Cが最低負荷率を上回る場合(ステップS6、YES)、決定部141は、買電目標値を、K[kW]に決定する(ステップS7)。
発電機制御部16は、発電機2を運転させる場合、決定された買電目標値Yに対して算出された発電機出力Bに基づいて、発電機2への指令値Zを決定する(ステップS8)。そして、本フローチャートを終了させる。
一方、決定部141は、ステップS5において、負荷率Cが100%を超える時間帯がある場合(ステップS5、NO)、買電目標値をK[kW]よりも大きい値(例えば、K+100[kW])に設定し(ステップS9)、ステップS4に戻る。
また、決定部141は、ステップS6において、負荷率Cが最低負荷率を下回る時間帯がある場合(ステップS6、NO)、買電目標値をK[kW]よりも小さい値(例えば、K−100[kW])に設定し(ステップS10)、ステップS4に戻る。
以上説明したように、本実施形態の運転制御装置1においては、実績情報記憶部100(「記憶部」の一例)が、過去における様々な負荷電力の変動パターン(「負荷電力に関する実績情報」の一例)をそれぞれ記憶する。また、負荷電力予測部12が、過去の負荷電力の変動パターンに基づいて、翌日の負荷電力の変動パターンを予測する。また、買電目標決定部14が、負荷電力予測部12が予測した負荷電力の変動パターンに基づいて、買電電力の目標値である買電目標値Yを決定する。また、発電機制御部16が、負荷電力予測部12が予測した負荷電力の変動パターンと、買電目標決定部14が決定した買電目標値Yとの比較結果に基づいて、発電機2を制御する。
これにより、本実施形態の運転制御装置1は、効率よく発電機2を運転させることができる。運転制御装置1は、予測した負荷電力の変動パターンに応じて、買電目標値Yを決定することができ、運転制御装置1は、予測された負荷電力の変動パターンと、決定された買電目標値Yを比較することにより、負荷電力が買電目標値Yを上回れば、発電機2を運転させ、負荷電力が買電目標値Yを下回れば、発電機2を停止させることができる。このため、本実施形態の運転制御装置1は、必要な場合に発電機2を運転させ、必要でない場合に発電機2を停止させることができるためである。
また、本実施形態の運転制御装置1においては、買電目標決定部14は、平均負荷電力X(「負荷電力予測部が予測した負荷電力の変動パターンに基づく負荷電力」の一例)から買電目標値Y1(「契約電力を超えない電力」の一例)を引いた電力を、発電機2に出力させる電力を示す発電機出力Bとした場合、発電機出力Bを発電機2に発電させた場合における発電機2の負荷率Cが最低負荷率を下回らず、かつ、発電機出力Bが発電機2の定格出力Aを超えないときに、買電目標値Y1を買電目標値Yに決定する。
これにより、本実施形態の運転制御装置1は、契約電力を順守した上で、効率よく発電機2を運転させることができる。運転制御装置1においては、買電目標決定部14が、平均負荷電力Xから買電目標値Y1引いた電力である発電機出力Bを算出することができ、買電目標決定部14は、発電機出力Bを発電機2に出力させた場合の負荷率Cを算出することができる。買電目標決定部14は、負荷率Cが最低負荷率を下回るような低負荷の状態で発電機2を運転させることがなく、かつ、必要な発電機出力Bが発電機2の定格出力Aを超えないような買電目標値Y1を、買電目標値Yに決定することができるためである。つまり、運転制御装置1は、発電機2に低負荷の運転をさせることなく、かつ、買電電力から供給される電力が買電目標値Yを超えないような、適切な買電目標値Yを決定することができるためである。
また、本実施形態の運転制御装置1においては、買電目標決定部14は、負荷電力予測部12が予測した負荷電力の変動パターンに基づいて、30分毎(「所定時間毎」の一例)の平均負荷電力X(「負荷電力の平均値である平均電力」の一例)を算出し、発電機制御部16は、買電目標決定部14が算出した30分毎の平均負荷電力X、および買電目標決定部14が算出した買電目標値Yを比較して発電機2を運転させるか停止させるかを決定する。これにより、本実施形態の転制御装置1は、2つの値(平均負荷電力Xと買電目標値Y)を比較するという簡単な処理を行うことで、発電機2の運転を制御することができ、効率よく発電機2を運転させることができる。運転制御装置1においては、30分ごとの平均負荷電力Xを算出することができ、発電機制御部16が、平均負荷電力Xと買電目標値Yを比較することにより、発電機2を運転させるか停止させるかを決定することができるためである。
また、本実施形態の運転制御装置1においては、発電機制御部16は、発電機2を運転させる場合、平均負荷電力Xから買電目標決定部14が決定した買電目標値Yを引いた電力に基づいて、発電機2への指令値Zを決定する。これにより、本実施形態の運転制御装置1においては、効率よく発電機2を運転させることができるだけでなく、必要な電力を発電機2から出力させることができる。運転制御装置1は、平均負荷電力Xから買電目標決定部14が決定した買電目標値Yを引いた電力、つまり、発電機2により電力を賄う必要がある電力に基づいて、発電機2への指令値Zを決定することができるためである。
なお、本実施形態においては、算出部140が負荷率Cを算出する際の買電目標値Yを、100[kW]、200[kW]、300[kW]として順に算出する場合について説明した。つまり、買電目標値Yの探索範囲を100[kW]〜300[kW]とした。しかしながら、買電目標値Yの探索範囲は、これに限定されることはない。買電目標値Yの探索範囲は、0[kW]から契約電力までの範囲であれば、どんな範囲であってもよい。
また、本実施形態においては、算出部140が負荷率Cを算出する際の買電目標値Yを、100[kW]毎に増減させた値(100[kW]、200[kW]、300[kW])として算出する場合について説明した。つまり、買電目標値Yの刻みを100[kW]とした。しかしながら、買電目標値Yの刻みは、これに限定されることはない。買電目標値Yの刻みは、0[kW]から契約電力までの範囲を複数に分割できる刻みであれば任意の値であってよい。例えば、買電目標値Yの刻みは、10[kW]であってもよいし、50[kW]であってもよいし、150[kW]であってもよい。
また、買電目標値Yの探索範囲と刻みはユーザが設定するようにしてよい。例えば、運転制御装置1は、電力情報記憶部103に、ユーザが選択した探索範囲と刻みに基づく複数の買電目標値Yを記憶させる。これにより、本実施形態の運転制御装置1は、ユーザ側で選択した探索範囲と刻みによる複数の買電目標値Yのうちから、適切な買電目標値Yを決定することができる。または、運転制御装置1は、電力情報記憶部103に、買電目標値Yの上限Ymaxと、下限Yminと、刻みYinc(Yincは正の値とする)を記憶させる。そして、算出部140は、まず、買電目標値Yの上限Ymaxと、下限Yminとの間の値にある電力K[kW]について、負荷率Cを算出し、負荷率Cが100[%]を超える場合に電力K[kW]+Yinc[kW]の電力について負荷率Cを算出し、負荷率Cが最低負荷率を下回る場合には、電力K[kW]‐Yinc[kW]の電力について負荷率Cを算出するようにしてもよい。ただし、この場合において、算出部140は、電力K[kW]+Yinc[kW]が、上限Ymaxをこえないときに当該負荷率Cを算出する。また、算出部140は、電力K[kW]‐Yinc[kW]が、下限Yminを下回らないときに当該負荷率Cを算出する。
上述した実施形態における運転制御装置1の全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
1…発電機運転制御装置、2…発電機、10…記憶部、100…実績情報記憶部、101…季節情報記憶部、102…生産情報記憶部、103…電力情報記憶部、12…負荷電力予測部、14…買電目標決定部、140…算出部、141…決定部、16…発電機制御部。

Claims (3)

  1. 負荷電力に関する実績情報を記憶する記憶部と、
    前記実績情報に基づいて、負荷電力の変動パターンを予測する負荷電力予測部と、
    前記負荷電力予測部が予測した負荷電力の変動パターンに基づいて、買電電力の目標値を示す買電目標値を決定する買電目標決定部と、
    前記負荷電力予測部が予測した負荷電力の変動パターンと前記買電目標値との比較結果に基づいて、発電機を制御する発電機制御部と、を備え
    契約電力を超えない大きさの買電電力を前記負荷電力予測部が予測した前記負荷電力の変動パターンに基づく負荷電力から引いて求めた電力を前記発電機に前記発電機出力として発電させた場合、(1)前記発電機の負荷率が最低負荷率を下回らず、かつ、(2)前記発電機出力が前記発電機の定格出力を超えないときに、前記買電目標決定部は、前記買電電力を前記買電目標値に決定し、前記負荷電力の変動パターンに基づいて、所定時間毎の前記負荷電力の平均値である平均負荷電力を算出し、
    前記発電機制御部は、前記平均負荷電力が前記買電目標値以上である場合、前記発電機を運転させ、前記平均負荷電力が前記買電目標値未満である場合、前記発電機を停止させる、
    発電機運転制御装置。
  2. 前記発電機制御部は、前記発電機を運転させる場合、前記平均負荷電力から前記買電目標値を引いた電力に基づいて、前記発電機への指令値を決定する、
    請求項に記載の発電機運転制御装置。
  3. 記憶部を備える発電機運転制御装置が、前記記憶部に記憶する負荷電力に関する実績情報に基づいて、負荷電力の変動パターンを予測する負荷電力予測工程と、
    前記負荷電力予測工程により予測された負荷電力の変動パターンと発電機の負荷率とに基づいて、買電電力の目標値を示す買電目標値を決定する買電目標決定工程と、
    前記負荷電力予測工程により予測された負荷電力と前記買電目標値との比較結果に基づいて発電機を制御する発電機制御工程と、を行い、
    契約電力を超えない大きさの買電電力を前記負荷電力予測工程により予測した前記負荷電力の変動パターンに基づく負荷電力から引いて求めた電力を発電機出力として前記発電機に出力させた場合、(1)前記発電機の負荷率が最低負荷率を下回らず、かつ、(2)前記発電機出力が前記発電機の定格出力を超えないときに、前記買電目標決定工程は、前記買電電力を前記買電目標値に決定し、前記負荷電力の変動パターンに基づいて、所定時間毎の前記負荷電力の平均値である平均負荷電力を算出し、
    前記発電機制御工程は、前記平均負荷電力が前記買電目標値以上である場合、前記発電機を運転させ、前記平均負荷電力が前記買電目標値未満である場合、前記発電機を停止させる、
    電機運転制御方法。
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