JP6892872B2 - 試料の分析検査のための試験要素分析システム - Google Patents

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Description

本発明は、試料の分析検査のための試験要素分析システム、及び試料の分析検査のための試験要素分析システムにおける試験要素ホルダ内に位置する試験要素が当該試験要素を電気的に加熱するように構成された電気加熱要素と十分に熱接触しているかどうかを判定する方法に関する。本発明による装置および方法は主に、体液の試料のような試料中の少なくとも1つの分析物を定性的または定量的に検出する分野、および/または試料の少なくとも1つのパラメータを測定する分野で使用することができる。他の適用分野も実現可能である。
医療技術および診断の分野では、試料中の1つ以上の分析物、具体的には体液などの流体試料の存在および/または濃度を測定するための多数の装置および方法、および/または試料の少なくとも1つパラメータを測定するための多数の装置および方法が知られている。以下では、本発明の範囲を限定することなく、主に、血液試料中の凝固パラメータまたは血液グルコース濃度に対する凝固パラメータの測定を参照する。しかしながら、他のタイプの試料または他のタイプの分析物またはパラメータも同様の方法で使用できることに留意されたい。
迅速かつ簡易な測定を行うために、分析物を検出するための検出反応を実施するように、又はパラメータを測定するように適合された主に1つ以上の試験化学物質の使用、つまり1つ以上の化学物質、1つ以上の化学化合物、又は1つ以上の化学混合物の使用に基づく幾つかのタイプの試験要素が知られている。試験化学物質は、しばしば、試験物質、試験試薬、試験化学品、または検出物質とも呼ばれる。本発明において使用できるこのような試験化学物質を含む潜在的な試験化学物質および試験要素の詳細については、J. Hoenesらのグルコースメータに関する技術、試験片、糖尿病における技術および治療、Vol. 10、捕捉1、2008、S−10〜S−26によって得られ得る。他のタイプの試験要素および/または試験物質も実現可能であり、本発明において使用することができる。
1つ以上の試験化学物質を使用することにより、少なくとも1つの分析物の存在および/または濃度に依存する、または測定されるべきパラメータにその過程が依存する検出反応が開始され得る。検出反応は好ましくは分析物特異的であってもよい。典型的には、本発明においてもそうであるように、分析物が体液中に存在する場合、試験化学物質は、検出反応の程度および/または度合いが典型的に分析物の濃度に依存する少なくとも1つの検出反応をするように適合される。概して、試験化学物質は、分析物の存在下で、体液と試験化学物質との少なくとも1つにおける少なくとも1つの検出可能な特性が検出反応によって変化する、検出反応を行うように適合されてもよい。少なくとも1つの検出可能な特性は、概して、物理的特性および化学的特性から選択され得る。以下では、他の実施形態を潜在的に制限することなく、少なくとも1つの電気的特性と少なくとも1つの光学的特性との一方または双方のような、検出反応に起因して1つ以上の物理的特性が変化する検出反応が主に参照される。さらに、代替の解決策を制限することなく、電気的に検出可能な少なくとも1つの化学的性質が変化する検出反応、つまり電気化学的な試験要素が参照される。しかしながら、光学試験要素のような他の試験要素も使用され得る。
化学分析論の技術分野で一般的に知られているように、検出反応、したがって測定結果は、試験要素の温度、具体的には試験要素および/または試料の反応区域または測定区域の温度に強く依存することがある。このため、測定の精度を高めるために、試験要素の正確な温度制御および/または試験要素の温度の正確な監視が望ましい。したがって、一般に、いくつかの公知の装置では、加熱装置と試験要素との間の十分な熱結合を保護するために、試験要素を加熱するための加熱装置が備えられ、さらに試験要素の温度を監視するように構成されている。具体的には、試験要素をその中に配置した分析システムを落とすことによって引き起こされる機械的衝撃のような、試験要素分析システムの取り扱い中の機械的変位は、試験要素と加熱要素との間の熱接触を悪化させる可能性がある。さらに、試験要素が内部に配置されていない試験要素分析システムの取り扱い中、分析システムを落とすなどして、試験要素ホルダおよび/または電気加熱要素の機械的変位が生じる可能性がある。その結果、試験要素と試験要素分析システムの接点との間の熱接触に影響が生じるかもしれない。
米国特許出願公開第2005/0135968号明細書および欧州特許第1542935号明細書では、プラスチック材料とは異なる材料で作られたインサートを有するプラスチック射出成形部品を製造する方法が提供され、この方法は、(a)インサートを射出成形型のキャビティ内に導入して位置決めするステップと、(b)クランプ機構上の射出成形型のクランプ力を、インサートの材料によって予め定められた最大の力に設定するステップと、(c)プラスチック射出成形部品のプラスチック材料でインサートを射出成形金型内に継ぎ目なく封入するステップとを含み、封入するステップは継ぎ目がない又は完全(complete)である。とりわけ、継ぎ目なく埋め込まれたインサートであって、プラスチック材料製のハウジング本体の内部のシステム臨界領域に加熱要素として作用するインサートが更に開示されている。
米国特許8,491,185号および欧州特許2199792号には、測定セルと分析器のサーモスタット要素との間の熱結合の質をチェックする方法が開示されている。測定セルは、分析器に交換可能に挿入されて、試料の少なくとも1つのパラメータを測定することができ、測定チャネルに少なくとも1つのセンサ素子を備える。
しかしながら、これらの装置および方法によって暗示される利点にもかかわらず、温度制御のための公知の装置および方法は、いくつかの技術的課題を有する。つまり、公知の装置および方法は、概して、試験要素自体に配置された温度センサまたは温度感知要素の使用に依拠している。これらの構成では、追加の温度センサを試験要素に実装する必要があり、これにより、一般に試験要素と試験要素に接触する評価装置とがより複雑になってコストがより高くなる。あるいは、米国特許8,491,185号および欧州特許2199792号のように、試験要素に既に存在するセンサ要素が温度制御のために更に使用されてもよい。しかしながら、この代替案は、試験要素と評価装置のサーモスタット要素との間の熱結合を評価するために、更なる測定信号を試験要素に加えると共にこの測定信号に対する試験要素の応答を評価する更なる電子機器および評価装置を必要とする。
したがって、本発明の目的は、上述の技術的課題に少なくとも部分的に対処する装置および方法を提供することである。具体的には、好ましくは試験要素内の又は試験要素に接した測定値に依存する更なる測定設定をすることなく、加熱要素と試験要素との間の熱的結合の簡易かつコスト効率の良い監視を可能にする試料の分析検査のための試験要素分析システムが開示される。
この問題は、独立請求項の特徴を有する、試料の分析検査のための検査要素分析システムと、試料の分析検査のための検査要素分析システムの検査要素ホルダ内に位置する検査要素が、試験要素を電気的に加熱するように構成された電気加熱要素と十分な熱接触を有するかどうかを判定する方法とによって解決される。個別の形態でまたは任意の組み合わせで実現され得る好ましい実施形態は、従属請求項に列挙されている。
以下で使用される「有する」、「備える」、又は「含む」という用語、又はそれらの任意の文法的変種は、非排他的な方法で使用される。したがって、これらの用語は、これらの用語によって導かれた特徴の他に、この文脈で説明された存在に更なる特徴が存在しない、及び1つ以上の更なる特徴が存在する状況の双方を指し得る。一例として、表現「AはBを有する」、「AはBを備える」、及び「AはBを含む」は、Bの他にAに何も存在しないこと(つまり、Aには、単独かつ排他的にBが存在する状況)と、要素C、要素C及びD、又は他の要素など、Bの他にAに1つ以上の更なる要素が存在することとの双方を指し得る。
さらに、特徴または要素が典型的に1つ又は複数存在することを示す「少なくとも1つの」、「1つ以上の」、又は同様の表現による用語は、それぞれの特徴または要素を導入するときに1回のみ使用され得る。以下では、ほとんどの場合、それぞれの特徴または要素を参照する場合に「少なくとも1つの」又は「1つ以上の」という表現は繰り返されず、それぞれの特徴または要素が一つ又は複数存在し得るという事実に抵触するものではない。
さらに、以下で使用される「好ましくは」、「より好ましくは」、「特に」、「より具体的に」、「具体的に」、又は同様の用語は、代替の可能性を制限せずに、選択的な特徴と組み合わせて使用される。このため、これらの用語によって導入された特徴は、任意の特徴であり、いかなる形でも請求の範囲を限定することを意図するものではない。本発明は、当業者が認識するように、代替的な特徴を使用することによって実行されてもよい。同様に、「本発明の実施形態において」、又は同様の表現によって導入された特徴は、本発明の代替的な実施形態に関して制限をするものではなく、本発明の射程を制限するものではなく、そして、本発明の他の選択的な又は非選択的な特徴で導入された特徴を組み合わせる可能性に関して制限するものではない。
第1の態様では、試料、特に体液の分析検査のための試験要素分析システムが開示される。試験要素分析システムは、少なくとも1つの評価装置を備える。評価装置は、試料を収容する試験要素を位置決めするための少なくとも1つの試験要素ホルダを備える。さらに、評価装置は、試験要素の測定区域における変化であって分析物によって特徴を有する変化を測定するための少なくとも1つの測定装置を備える。試験要素分析システムは、試験要素を電気的に加熱するように構成された少なくとも1つの電気加熱要素と、電気加熱要素に電気エネルギを供給するための少なくとも1つの電力供給部と、を備える。さらに、試験要素分析システムは、試験要素ホルダの温度を検出するために試験要素ホルダに接続された少なくとも1つの温度センサと、温度センサによって測定される所定の目標温度に達するように、電力供給部によって電気加熱要素へ供給される電気エネルギEspezを監視するように構成された少なくとも1つのギャップ検出装置と、を備える。
本明細書で使用される「システム」という用語は、全体を形成する相互作用する構成要素の任意のセットを指す。具体的には、構成要素は、少なくとも1つの共通の機能を果たすために互いに相互作用し得る。構成要素は、独立して取り扱われるものでもよいし、互いに結合される又は接続可能であってもよい。したがって、用語「試験要素分析システム」は、概して、任意の試験要素と相互作用することによって少なくとも1つの分析検出を実施するために相互作用し得る少なくとも2つの要素または構成要素の群、特に試料の少なくとも1つの分析物またはパラメータの少なくとも1つを指す。試験要素分析システムは、概して、分析システム、分析キット、センサシステム、または測定システムとも呼称され得る。
本発明において一般的に使用されるように、「患者」及び「使用者」という用語は、健康状態にあるか又は1つ以上の病を患っているヒト又は動物を指す。一例として、患者または使用者は、糖尿病または血液凝固障害を患っているヒトまたは動物であり得る。しかしながら、追加的または代替的に、本発明は、他の態様の使用者または患者に適用されてもよい。
本明細書で使用される「試料」という用語は、分析、試験、又は調査のために採取された任意の物質、または物質の組み合わせを指し得る。試料は、類似することを意図した量に限定されるものとしてもよいし、より多くの量を表すものであってもよい。しかしながら、試料は、完全な標本を含み得る。試料は、固体試料、液体試料、もしくは気体試料、又はこれらの組み合わせであってもよい。具体的には、試料は、流体試料、すなわち完全に又は部分的に液体状態および/または気体状態にある試料であってもよい。試料の量は、その容積、質量、又は寸法に関して記述され得る。ただし、他の次元も実現可能である。試料は、1つの物質のみ、又は1つの化合物のみを含み得る。あるいは、試料は、いくつかの物質または化合物を含み得る。
「分析物」という用語は、概して、試料中に存在し得る任意の要素、成分、又は化合物を指し、存在および/または濃度は、使用者、患者、又は医師などの医療スタッフにとって重要であり得る。特に、分析物は、少なくとも1つの代謝産物のような、使用者または患者の代謝に関与し得る任意の化学物質または化合物であり得るか、またはそれらを含み得る。少なくとも1つの分析物の検出は、具体的には分析物特異的検出であってもよい。
「パラメータ」という用語は、概して、分析試験内または分析試験によって得られる測定値などの任意の値を指し得る。例示的には、パラメータは、試料の特性および/または上記の少なくとも1つの分析物の特性に対応し得る。具体的には、パラメータは、分析物の凝固時間などの凝固パラメータであってもよい。本明細書において使用される「凝固パラメータ」という用語のさらなる詳細については、米国特許出願公開第2006/0035298号を参照されたい。
本明細書でさらに使用される「体液」という用語は、典型的に、使用者または患者の身体または身体組織に存在し、および/または、使用者または患者の身体によって生成され得る流体を指し得る。身体組織の例として、間質組織が挙げられ得る。よって、一例として、体液は、血液および間質液からなる群から選択され得る。しかしながら、追加的または代替的に、唾液、涙液、尿、又は他の体液などの1つ以上の他の種類の体液を使用することができる。少なくとも1つの分析物の検出中、体液は、身体または身体組織内に存在し得る。
「分析検査」という用語は、概して、少なくとも1つの分析物の存在および/または量および/または濃度を測定するプロセス、又は試料の特徴であるサンプルのパラメータを決定するプロセスを指す試料のパラメータ、例えば血液サンプルの凝固特性に特徴的な凝固パラメータを測定するプロセスを指す。検出は、少なくとも1つの分析物の存在または少なくとも1つの分析物の不在を単に検出する定性的検出であるか又は定性的検出を備えてもよいし、及び/又は、少なくとも1つの分析物の量および/または濃度を検出する定量的検出であるか又は定量的検出を備えてもよい。検出の結果、少なくとも1つの測定信号のような、検出の結果を特徴付ける少なくとも1つの信号が生成されてもよい。少なくとも1つの測定信号は、具体的には、少なくとも1つの電圧および/または少なくとも1つの電流などの少なくとも1つの電子信号であるか又は電子信号を含んでもよい。少なくとも1つの信号は、少なくとも1つのアナログ信号であるか少なくとも1つのアナログ信号を備えてもよく、及び/又は、少なくとも1つのデジタル信号であるか少なくとも1つのデジタル信号を備えてもよい。
試験要素分析システムは、少なくとも1つの試験要素をさらに備えてもよい。「試験要素」という用語は、概して、試料中の分析物を検出することができるか、又は試料のパラメータを測定することができる任意の装置を指す。試験要素は、具体的には、帯状の試験要素であってもよい。本明細書で使用される「帯状」という用語は、細長い形状および厚さを有する要素を指し、横方向寸法における要素の伸長が要素の厚さを超えており、少なくとも2倍、好ましくは少なくとも5倍、より好ましくは少なくとも10倍、最も好ましくは少なくとも20倍、または少なくとも30倍等であることを意味する。このため、試験要素は、試験片と呼ぶこともある。
検査要素は、分析物が試料中に存在する場合に少なくとも1つの検出可能な特性を変化させる少なくとも1つの成分または少なくとも1つの試薬を備えてもよい。「試験化学品」とも呼ばれる「試験化学物質」という用語は、分析物の存在下で少なくとも1つの検出可能な特性を変化させるように適合された任意の物質または組成物を指し得る。概して、この特性は、電気化学的に検出可能な特性、及び/又は、色変化および/または緩和特性(remissive properties)の変化などの光学的に検出可能な特性から選択されてもよい。具体的には、試験化学物質は、試験要素が適用された体液の試料中に分析物が存在する場合にのみ特性を変化させ、分析物が存在しない場合には変化は起こらないものであればよく、広範な範囲から選択できる試験化学物質であり得る。より好ましくは、その特性の程度または変化は、分析物の定量的な検出を可能にするために、体液中の分析物の濃度に依存するとよい。
具体的には、試験要素は、体液の成分の凝固を活性化するように構成された少なくとも1つの試薬を備えてもよい。試薬は、トロンボプラスチンおよびペプチド基質の反応性成分を備えてもよい。これにより、試薬が試料に投入されると、トロンボプラスチンは凝固を活性化し、トロンビンが生成され得る。トロンビンはペプチド基質を切断して、電気化学的信号が生成され得る。電気化学的信号は、その発生時間に関して評価され得る。しかしながら、他の試薬および/または測定原理が実現可能であり得る。
本明細書中で使用される「電気化学的検出」という用語は、直接的または間接的、例えば酸化還元媒体を介して、電気化学的検出反応のような分析物の電気化学的に検出可能な特性の検出が含まれる。したがって、例えば、電気化学的検出反応は、作用電極の電位などの1つ以上の電極電位を、対電極または参照電極などの1つ以上の更なる電極の電位と比較することによって検出され得る。検出は、分析物特異的であってもよい。検出は、定性的および/または定量的検出であり得る。
試験要素は、分析物またはパラメータに特徴的な少なくとも1つの変化を行うことができる少なくとも1つの測定区域を有してもよい。本明細書でさらに使用される「測定区域」という用語は、任意の測定、具体的には分析測定が行われる対象物の任意の領域または場所を指す。具体的には、上記の試験化学物質は、測定区域内に、特に測定区域の表面上に配置されてもよい。
試験要素は、電気化学的試験要素であってもよい。「電気化学的試験要素」という用語は、少なくとも1つの電気化学的検出を行うように構成された任意の試験要素を指す。本明細書で使用する「電気化学的検出」という用語は、電気化学的検出反応のような、少なくとも1つの任意の分析物の電気化学的に検出可能な特性の検出を指す。このため、例えば、電気化学的検出反応は、作用電極の電位などの1つ以上の電極電位を、対電極または参照電極などの1つ以上の更なる電極の電位と比較することによって検出され得る。検出は分析物特異的であってもよい。検出は、定性的および/または定量的検出であり得る。
試験要素は、試料を受け取るように構成された少なくとも1つのキャピラリーを備えてもよい。「キャピラリー」という用語は、概して、小さな管のような任意の小さい細長い空隙容積を指す。概して、キャピラリーは、ミリメートル又はサブミリメートルの範囲の寸法を備え得る。一般に、流体媒体は、重力等の外力の助けなしに流体媒体と当該流体媒体に面するキャピラリーの表面との間の分子間力によって流体媒体がキャピラリーの狭い空間を流れることができる毛細血管作用によって、キャピラリーを移動し得る。
「評価装置」という用語は、概して、データから少なくとも1つの情報項目を導出するように構成された任意の装置を指す。具体的には、評価装置は、体液中の分析物の存在および/または濃度に関する情報の少なくとも1つの項目、または少なくとも1つの信号から体液のパラメータに関する情報の項目を導出するように構成されてもよい。
上記したように、評価装置は、測定装置を備える。「測定装置」という用語は、概して、少なくとも1つの信号を検出するように構成された任意の装置、好ましくは電子装置を指す。信号は、光信号および/または電気化学信号であり得る。測定装置は、試験要素から独立して取り扱うことができ、少なくとも1つの信号を検出するなどして、分析を行うために試験要素と相互作用するように構成され得る。したがって、「測定装置」という用語は、しばしば、測定装置、分析装置、計器、又は試験装置とも呼ばれ得る。「測定値」という用語は、概して、測定装置によって得られる任意の値を指す。具体的には、測定値は、少なくとも1つの検出信号に対応する値に対応してもよいし、検出信号に由来する値に対応してもよい。
上記したように、評価装置は、試験要素ホルダを備える。「試験要素ホルダ」という用語は、概して、任意の試験要素を受容するように構成されるか、または保持するように構成された任意の物体を指す。具体的には、試験要素は、少なくとも1つの方向における試験要素の移動が少なくとも大きな程度抑えられるように、試験要素ホルダ内の特定の位置に配置され得る。したがって、試験要素の測定ゾーンは、測定装置に対して所定の位置に配置され得る。試験要素は、具体的には、試験要素ホルダ内に可逆的に配置されるように構成され得る。したがって、試験要素は、新たな苦労なしに試験要素ホルダから取り外すことができる。さらに、他の実施形態も実現可能である。試験要素は、試験要素ホルダ内に少なくとも部分的に収容されてもよい。「受容されている」という用語は、概して、受容器または他の要素の開口部内に完全に又は少なくとも部分的に配置または挿入された物体の状態を指す。よって、対象物の一部は、他の要素の外側に位置し得る。例示的には、試験要素ホルダは、試験要素を受容するように構成された少なくとも1つの受容器を備えることができる。したがって、受容器は、試験要素に対して相補的な形状であり得る。したがって、受容器および試験要素は、フォームフィット接続を確立するように構成され得る。さらに、他の実施形態も実現可能である。
「電気加熱要素」という用語は、熱エネルギを別の物体に加えるように構成された任意の要素を指す。熱エネルギは、あるタイプのエネルギを別のタイプのエネルギに変換するなどして、電気加熱要素によって生成することができる。このため、電気加熱要素は、少なくとも1つの電気熱源を備えてもよい。「電気熱源」という用語は、電気エネルギを熱エネルギに変換するように構成された任意の装置を指す。これに加えて又は代えて、電気加熱要素は、他の物体にエネルギを伝達するように構成されてもよい。例示的には、電気加熱要素は、少なくとも1つの熱抵抗器を備え得る。
電気加熱要素は、試験要素のための少なくとも1つの平坦な支持面を備え得る。本明細書において使用される「支持面」という用語は、任意の要素を保持するように構成された任意の面を指す。支持面は、要素への密接な接続を確立するように構成され得る。したがって、支持面は、具体的には、平らな表面および/または滑らかな表面であってもよい。要素は、支持面上にゆるく載るように構成されてもよい。しかし、支持面は、支持面上の要素の移動が大きな程度で制限されるように、要素と相補的な形状を有する受容器を有してもよく、及び/又はばね要素のような固定要素を備えてもよい。
例示的に、電気加熱要素は、少なくとも1つのセラミック板を備えてもよい。セラミック板は、少なくとも1つの電気熱源、特に熱抵抗器と熱的に接触していてもよい。「熱接触」という用語は、熱エネルギが1つの要素から別の要素に移動可能であるように配置された2つ以上の要素の特性を指す。本明細書でさらに使用される「不十分な熱接触」という用語は、1つの要素から別の要素に熱エネルギがまったく又はほとんど伝達されないように配置された2つ以上の要素間の任意の接触の特性を指す。これは2つ以上の要素が互いに距離をあけて配置されている場合の例であり得る。反対に、「十分な熱接触」という用語は、熱エネルギが、ある要素から別の要素へ所望の量および/または特定の目的に十分な量を伝達可能であるように配置された2つ以上の要素間の任意の接触の特性を示す。
セラミック板は、試験要素ホルダに配置された試験要素に面する少なくとも1つの加熱面を備え得る。試験要素は加熱面と熱接触していてもよい。「加熱面」という用語は、熱エネルギを別の物体に伝達するように構成された任意の表面を指す。加熱面は、任意的に、平坦な支持面と同一であってもよい。具体的には、温度センサは、セラミック板の裏側でセラミック板と熱接触していてもよい。ここで、逆側の面は、加熱面に対向してもよい。電気加熱要素は、完全にまたは部分的に一体化されるなどして、完全にまたは部分的に試験要素ホルダの一部であってもよいし、完全にまたは部分的に別個の装置として具体化されてもよい。結果として、「試験要素ホルダの温度を検出するために温度センサが試験要素ホルダに接続されている」という用語は、温度センサが少なくとも1つの加熱要素の温度および/または試験要素ホルダの全部または一部である加熱要素の少なくとも1つの加熱面の温度を監視する可能性を意味し得る。温度センサは、具体的には、電気加熱要素、具体的には電気加熱要素の加熱面の温度を監視するように構成されてもよい。
「側部」という用語は、概して、1つの観点から見ることができる対象物の任意の構成要素または部分を指す。対象物が直方体の形状を有する場合、「側部」という用語は、具体的には直方体の1つの表面を指してもよい。「裏側」という用語は、順序を特定せず、いくつかの種類の裏側が存在する可能性を排除することがない記述として考えられたい。
「電力供給部」という用語は、別の要素、具体的には電気的負荷に電気エネルギを供給するように構成された任意の電気装置を指す。電力供給部は、電気エネルギ伝達システム、電池または燃料電池などのエネルギ貯蔵装置、発電機などの電気機械システム、または他の電力供給部を含む、様々なタイプのエネルギ源からエネルギを得るように構成されてもよい。電力供給部は、電気エネルギの形態を別の形態に変換するように構成されてもよい。このため、電力供給は、電力変換器とも呼ばれ得る。具体的には、電気加熱要素は、少なくとも1つのパルス幅変調電圧源および/または少なくとも1つのパルス幅変調電流源を備えてもよい。
「センサ」という用語は、概して、環境または対象物の物理的、化学的、及び/又は生物学的パラメータまたは特性の変化を検出するように構成された任意の装置を指す。したがって、センサは、パラメータまたは特性を任意のタイプの出力に変換するようにセンサを構成できるため、トランスデューサであってもよい。「温度センサ」という用語は、温度または温度勾配を測定するように構成された任意の装置を指す。したがって、温度センサは、測定された温度または温度勾配を数値に変換する何らかの手段を備えていてもよい。例示的には、温度センサは、少なくとも1つの温度依存電気抵抗を備え得る。
本明細書で使用される「ギャップ検出装置」という用語は、任意の対象物が他の要素と、特に加熱要素と、十分な熱接触を有するかどうか、または対象物と要素との間で十分な熱伝達を阻害または妨害する間隙が存在するかどうかを測定するように構成された任意の装置を指す。本明細書で使用される「十分な」という用語は、熱抵抗を1つ以上の閾値と比較して抵抗が閾値を下回るか又は閾値を超えない場合に熱抵抗を「十分」と定義する閾値法を使用することによって定義され得る。熱抵抗を使用する代わりに、少なくとも閾値を有する、又は閾値を超える熱伝達率を「十分」と定義する、定義済みの実験条件での熱伝達率が使用され得る。閾値は、システムが満足に動作して何の障害も生じない通常の状態での熱抵抗および/または熱伝達率を測定することなどによって、実験的に定義されてもよい。
上記したように、ギャップ検出装置は、温度センサによって測定された所定の目標温度に達するように、電力供給部によって電気加熱要素へ供給される電気エネルギEspezを監視するように構成されている。「電気エネルギEspez」という用語は、概して、電気を介して伝達されるエネルギ、又は電場に貯蔵されるエネルギを指す。具体的には、ギャップ検出装置は、所定の目標温度に達するように電力供給部によって電気加熱要素へ供給される電気エネルギEspezを評価し、電気エネルギEspezの評価から電気加熱要素と試験要素との間の熱接触に関する情報の少なくとも1つの項目を導出するように構成されている。具体的には、ギャップ検出装置は、試験要素分析システムおよび試験要素ホルダ内に配置された試験要素で正確な測定を行うのに十分な熱接触が与えられているか否かを測定するために、電気加熱要素と試験要素との間の熱接触の情報の少なくとも1つの項目を少なくとも1つの閾値と比較する。本明細書で使用する「正確」という用語は、概して、少なくとも所定の公差内で、実験室における較正測定のような較正測定によって得られた測定結果と同一である測定結果をもたらす測定を指す。具体的には、ギャップ検出装置は、電気加熱要素と試験要素との熱接触が不十分であることが検出された場合に、測定を中止し、測定を妨げ、測定にフラグを立て、及び警告を発するグループのうちの1つ以上を行うように構成されてもよい。
具体的には、ギャップ検出装置は、試験要素ホルダの内部に試験要素が配置されている状態であって試験要素が電気加熱要素と所定の熱接触をしている状態、試験要素ホルダの内部に試験要素が配置されていない、又は試験要素ホルダの内部に試験要素が配置されているが試験要素が電気加熱要素と不十分に接触している若しくはまったく接していない状態、のうちの何れかであるかを測定するように構成されてもよい。このため、ギャップ検出装置は、電気加熱要素と試験要素との間の十分な熱接触が存在しているかどうかを測定するために、電気エネルギEspez又は当該電気エネルギEspezに起因する少なくとも1つの値を少なくとも1つの閾値と比較するように構成されてもよい。
「目標温度」という用語は、概して、任意のシステムが到達すべき所望の温度を指す。「所定の」という用語は、概して、特定の事象が起こる又は生じる前に決定され、規定され、または固定された特性を指す。したがって、試料の分析的アミノ化のための試験要素分析システムの試験要素ホルダ内に置かれた試験要素が電気加熱要素と十分な熱接触を有するかどうかを測定する前に、目標温度の値は決められ得る。「閾値」という用語は、概して、特定の所望の動作または事象が生じるのに必要な最小値を指す。
ギャップ検出装置は、電気加熱要素と試験要素との間で十分な熱接触が存在しているかどうかを測定するために、電気エネルギEspezを正規化すると共に電気エネルギEspezの正規化された値を少なくとも1つの閾値と比較するように構成される。「正規化」という用語は、概して、他の正規化された値と比較し得る正規化された値が生成されるように元の値を変換する数学的過程を指す。具体的には、電気エネルギの正規化された値は、次式(1)によって定義される。
Figure 0006892872
stdは、電気エネルギEspezの正規化された値を示す。Eは、試験要素が試験要素ホルダ内に配置されていない場合に、所定の目標温度に達するために電力供給部によって電気加熱要素へ供給されるのに必要な電気エネルギを示す。Eは、試験要素が電気加熱要素と試験要素との間に隙間なく試験要素ホルダ内に配置されている場合に、所定の目標温度に達するために電力供給によって電気加熱要素へ供給されるのに必要な電気エネルギを示す。fdevは、装置依存の較正係数および/または機器固有の係数を示す。具体的には、E、E、及びfdevは、ギャップ検出装置のデータ記憶装置に記憶された所定の較正パラメータおよび/または機器固有のパラメータであり得る。
「較正」という用語は、任意の測定装置または制御ユニットによって得られる測定変数における、測定変数の正しい値からの偏差の評価および/または文書を指す。したがって、較正測定は、入力パラメータと出力パラメータ、特に測定された変数との間の相関を測定するために、特に定義された条件の下で行われてもよい。相関は、較正係数によって表され得る。較正された装置を使用するその後の測定のために、測定値は較正係数によって較正可能であり、測定された変数の補正された値が評価のために使用されてもよい。
ギャップ検出装置は、少なくとも1つのエネルギ検出装置を備えてもよい。 「エネルギ検出装置」という用語は、概して、エネルギ、具体的には電気エネルギに関連する少なくとも1つの信号を検出するように構成された任意の装置、好ましくは電子装置を指す。具体的には、ギャップ検出装置は、温度センサによって測定された所定の目標温度に達するように電力供給部によって電気加熱要素へ供給される電気エネルギEspezを監視するように構成されてもよい。具体的には、エネルギ検出装置は、電圧計または電流計のうちの少なくとも1つを備えてもよい。しかしながら、他の実施形態も実現可能である。さらに、ギャップ検出装置は、電気エネルギEspezを評価するように構成されたソフトウェアを備えた少なくとも1つのデータ処理装置を備えていてもよい。「データ処理装置」という用語は、概して、データを計算または処理するように構成された任意の装置を指す。
また、試験要素分析システムは、試験要素、具体的には電気化学試験要素に電気的に接触するための少なくとも1つの電気接触要素を備えてもよい。本明細書で使用される「接触要素」という用語は、概して、導電性である任意の要素を指す。さらに、接触要素は、他の導電性要素への密接な接続を確立するように構成された1つ以上の表面、具体的には平坦な表面を備えてもよい。
本発明のさらなる態様では、試料の分析検査のための試験要素分析システムにおける試験要素ホルダ内に位置する試験要素が、前記試験要素を電気的に加熱するように構成された電気加熱要素と十分な熱接触を有するかどうかを判定する方法が開示される。この方法は、独立請求項に記載され、以下に列挙される方法ステップを含む。方法ステップは、所定の順序で実行されてもよい。しかしながら、方法ステップの他の順序も可能である。さらに、1つ以上の方法ステップは、並行して及び/又は時間的に重なり合うように実行されてもよい。さらに、1つ以上の方法ステップは繰り返し実行されてもよい。さらに、列挙されていない追加の方法ステップが存在してもよい。
本方法は、
a)前記試験要素を前記試験要素ホルダ内に挿入するステップと、
b)前記電気加熱要素を用いて前記試験要素を所定の目標温度に加熱するステップと、
c)前記所定の目標温度に達するように前記電気加熱要素へ供給される電気エネルギを監視するステップと、
d)前記所定の目標温度に達するように前記電力供給部によって前記電気加熱要素へ供給される電気エネルギを評価し、前記電気加熱要素と前記試験要素との間の熱接触に関する情報の少なくとも1つの項目を導出するステップと、を含む。
この方法は、具体的には、上記したような任意の実施形態、又は以下で説明する実施形態による試験要素分析システムを利用することによって実施し得る。
ステップd)は、具体的には、電気エネルギEspezまたは当該電気エネルギEspezに起因する少なくとも1つの値を少なくとも1つの閾値と比較するステップと、電気加熱要素と試験要素との間で十分な熱接触が存在しているかどうかを測定するステップとを含んでもよい。さらに、ステップd)は、電気エネルギEspezを正規化すると共に電気エネルギEspezの正規化された値を少なくとも1つの閾値と比較するステップと、電気加熱要素と試験要素との間で十分な熱接触が存在しているかどうかを測定するステップとを含んでもよい
電気エネルギの正規化された値は、上記の式(1)により求められ得る。方法は、較正パラメータE、E、及びfdevを決定するための少なくとも1つの較正ステップと、少なくとも1つのデータ記憶装置に記憶するステップとを含む。一般的に、較正パラメータは、使用者側の作業負荷または取り扱い手順が低減されるように、試験要素分析システムの生産中に決定されてもよいし、試験要素分析システムに記憶されてもよい。具体的には、ステップd)は、少なくとも1つのデータ処理装置、特に、前記電気エネルギEspezを評価するように構成されたソフトウェアを有するデータ処理装置を使用することによって実施されてもよい。
提案される試料の分析検査のための試験要素分析システム、及び提案される試料の分析検査のための試験要素分析システムにおける試験要素ホルダの内に位置する試験要素が、試験要素と電気的に加熱するように構成された電気加熱要素と十分な熱接触を有するかどうかを判定する方法は、既知の装置および方法に対して多くの利点をもたらす。
一般に、正確な測定結果を得るには、多くの試験要素を特定の温度値に加熱する必要がある。目標温度からの温度の偏差は、測定値の偏差につながり得る。したがって、試験要素の正確な温度を知ることは概して重要である。概して、共通の試験要素分析システムは、試験要素または試験要素の上位に位置する構成容積内に向けられた追加の温度センサを備える。加えてまたは代わりに、導体経路が使用されてもよい。導体経路および/または温度センサは電気的に接続される必要があるかもしれない。これは、特に、電気加熱要素に加えて、追加のセンサ要素および/または追加の電子構成要素を必要とし得る。追加のセンサ要素は、測定結果に影響を与え、構造的な容積を必要とし、より複雑な試験要素分析システムにつながり、且つコストを増加させる可能性がある。他に、より複雑でより高価な試験要素が必要になり得る。
本発明による試験要素分析システムは、電気加熱要素を備える。試験要素が電気加熱要素の支持面上にある場合、試験要素は電気加熱要素に熱的に良好に接触され得る。よって、試験要素が電気加熱要素の支持面上に置かれていない場合に比べて、加熱すべき電気加熱要素の支持面上に置かれた電気加熱要素及び試験要素を少なくとも備えるシステム全体の熱容量は大きくなり得る。電気加熱要素を所定の目標温度に加熱するために、試験要素が支持面上に置かれた場合に比べて、試験要素が支持面上に置かれていない場合にはより多くのエネルギ量が必要となり得る。試験要素が支持面上に置かれていない場合、試験要素ではなく、電気加熱要素が第1の近似値に加熱される。ギャップ検出アルゴリズムを介して、所定の目標温度にどれくらい速く到達するか、および/またはどの程度のエネルギが必要であるかを評価することができる。したがって、試験要素が電気加熱要素によって支持されて熱的に結合される程度の質が評価され得る。
本発明の知見を要約すると、以下の実施形態が好ましい:
実施形態1:試料、特に体液の分析検査のための試験要素分析システムであって、
- 前記試料を収容する試験要素を位置決めするための少なくとも1つの試験要素ホルダと、前記試験要素の測定区域における変化であって分析物によって特徴を有する変化を測定するための少なくとも1つの測定装置と、を有する少なくとも1つの評価装置と、
- 前記試験要素を電気的に加熱するように構成された少なくとも1つの電気加熱要素と、
- 前記電気加熱要素に電気エネルギを供給するための少なくとも1つの電力供給部と、
- 前記試験要素ホルダの温度を検出するために前記試験要素ホルダに接続された少なくとも1つの温度センサと、
- 前記温度センサによって測定される所定の目標温度に達するように、前記電力供給部によって前記電気加熱要素へ供給される電気エネルギEspezを監視するように構成された少なくとも1つのギャップ検出装置と、を備える試験要素分析システム。
実施形態2:前記ギャップ検出装置は、前記所定の目標温度に達するように前記電力供給部によって前記電気加熱要素へ供給される電気エネルギEspezを評価し、前記電気加熱要素と前記試験要素との間の前記熱接触に関する情報の少なくとも1つの項目を導出するように構成されている、上記の実施形態による試験要素分析システム。
実施形態3:前記ギャップ検出装置は、更に、前記試験要素解析システムと前記試験要素ホルダに配置された前記試験要素とで正確な測定を行うために十分な熱接触が与えられているか否かを測定するために、前記電気加熱要素と前記試験要素との間の前記熱接触に関する情報の少なくとも1つの項目を少なくとも1つの閾値と比較するように構成されている、上記の実施形態による試験要素分析システム。
実施形態4:前記ギャップ検出装置が、前記電気加熱要素と前記試験要素との熱接触が不十分であることが検出された場合に、前記測定を中止する、前記測定を妨げる、前記測定にフラグを立てる、及び警告を出す、のグループのうちの1つ以上を行うように構成されている、上記の実施形態による試験要素分析システム。
実施形態5:前記ギャップ検出装置は、前記試験要素ホルダの内部に試験要素が配置されている状態であって前記試験要素が前記電気加熱要素と所定の熱接触をしている状態、前記試験要素ホルダの内部に試験要素が配置されていない、又は前記試験要素ホルダの内部に試験要素が配置されているが前記試験要素が前記電気加熱要素と不十分に接触している若しくはまったく接していない状態、のうちの何れかであるかを測定するように構成されている、上記の実施形態の何れか1つによる試験要素分析システム。
実施形態6:前記ギャップ検出装置が、前記電気加熱要素と前記試験要素との間で十分な熱接触が存在しているかどうかを測定するために、電気エネルギEspez又は当該電気エネルギEspezに起因する少なくとも1つの値を少なくとも1つの閾値と比較するように構成されている、上記の実施形態の何れか1つによる試験要素分析システム。
実施形態7:前記ギャップ検出装置が、前記電気加熱要素と前記試験要素との間で十分な熱接触が存在しているかどうかを測定するために、前記電気エネルギEspezを正規化すると共に前記電気エネルギEspezの正規化された値を少なくとも1つの閾値と比較するように構成される、上記の実施形態の何れか1つによる試験要素分析システム。
実施形態8:前記電気エネルギEspezの正規化された値Estdが、
- Estdは、前記電気エネルギEspezの正規化された値を示し、
- Eは、試験要素が前記試験要素ホルダ内に配置されていない場合に、所定の目標温度に達するために前記電力供給部によって前記電気加熱要素へ供給されるのに必要な電気エネルギを示し、
- Eは、試験要素が前記電気加熱要素と前記試験要素との間に隙間なく前記試験要素ホルダ内に配置されている場合に、前記所定の目標温度に達するために前記電力供給によって前記電気加熱要素へ供給されるのに必要な電気エネルギを示し、
- fdevは、装置依存の較正係数を示すものとして、
次式によって決定される、上記の実施形態の何れか1つによる試験要素分析システム。
Figure 0006892872
実施形態9:E、E、及びfdevは、前記ギャップ検出装置のデータ記憶装置に記憶された所定の較正パラメータである、上記の実施形態による試験要素分析システム。
実施形態10:前記ギャップ検出装置は、前記電気エネルギEspezを評価するように構成されたソフトウェアを有する少なくとも1つのデータ処理装置を備える、上記の実施形態の何れか1つによる試験要素分析システム。
実施形態11:前記電気加熱要素へエネルギを供給するための前記電力供給部は、少なくとも1つのパルス幅変調電力供給部、特に少なくとも1つのパルス幅変調電圧供給部および/またはパルス幅変調電流供給部を備える、上記の実施形態の何れか1つによる試験要素分析システム。
実施形態12:前記少なくとも1つの温度センサは、少なくとも1つの温度依存性電気抵抗を含む、上記の実施形態の何れか1つによる試験要素分析システム。
実施形態13:前記ギャップ検出装置は、前記温度センサによって測定される所定の目標温度へ達するために前記電力供給部によって前記電気加熱要素へ供給された前記電気エネルギEspezを監視するように構成された少なくとも1つのエネルギ検出装置を備え、前記エネルギ検出装置は、電圧計または電流計のうちの少なくとも1つを備える、上記の実施形態の何れか1つによる試験要素分析システム。
実施形態14:前記電気加熱要素が少なくとも1つの熱抵抗器を含む、上記の実施形態の何れか1つによる試験要素分析システム。
実施形態15:前記電気加熱要素が、前記試験要素のための少なくとも1つの平坦な支持面を備える、上記の実施形態の何れか1つによる試験要素分析システム。
実施形態16:前記電気加熱要素が少なくとも1つのセラミック板を備え、前記少なくとも1つのセラミック板が少なくとも1つの電気熱源、具体的には少なくとも1つの熱抵抗器と熱接触し、前記セラミック板は、試験要素ホルダに配置された試験要素に面する少なくとも1つの加熱面を備え、前記試験要素は、前記加熱面と熱接触する、上記の実施形態の何れか1つによる試験要素分析システム。
実施形態17:前記温度センサは、前記セラミック板の前記加熱面に対向する裏面で前記セラミック板と熱接触する、上記の実施形態による試験要素分析システム。
実施形態18:前記試験要素が電気化学的試験要素である、上記の実施形態の何れか1つによる試験要素分析システム。
実施形態19:前記試験要素分析システムは、前記電気化学的試験要素に電気的に接触するための少なくとも1つの電気接点を更に備える、上記の実施形態による試験要素分析システム。
実施形態20:前記試験要素分析システムが、少なくとも1つの試験要素を更に備える、上記の実施形態の何れか1つによる試験要素分析システム。
実施形態21:前記試験要素が、前記試料を受容するように構成された少なくとも1つのキャピラリーを備える、上記の実施形態による試験要素分析システム。
実施形態22:前記試料が血液試料であり、前記試験要素が前記血液試料の凝固を活性化するように構成された少なくとも1つの試薬を備える、上記2つの実施形態の何れか1つによる試験要素分析システム。
実施形態23:前記試験要素ホルダは、前記試験要素を受容するように構成された少なくとも1つの受容器を含む、上記3つの実施形態の何れか1つによる試験要素分析システム。
実施形態24:前記電力供給部と前記ギャップ検出装置とが一体的に設けられている、上記の実施形態の何れか1つによる試験要素分析システム。
実施形態25:前記電気加熱要素が前記試験要素ホルダの全部または部分的である、上記の実施形態の何れか1つによる試験要素分析システム。
実施形態26:前記温度センサが、前記電気加熱要素、特に前記電気加熱要素の加熱面の温度を監視するように構成される、上記の実施形態の何れか1つによる試験要素分析システム。
実施形態27:試料の分析検査のための試験要素分析システムにおける試験要素ホルダ内に位置する試験要素が、前記試験要素を電気的に加熱するように構成された電気加熱要素と十分な熱接触を有するかどうかを判定する方法であって、
a)前記試験要素を前記試験要素ホルダ内に挿入するステップと、
b)前記電気加熱要素を用いて前記試験要素を所定の目標温度に加熱するステップと、
c)前記所定の目標温度に達するように前記電気加熱要素へ供給される電気エネルギEspezを監視するステップと、
d)前記所定の目標温度に達するように前記電力供給部によって前記電気加熱要素へ供給される電気エネルギEspezを評価し、前記電気加熱要素と前記試験要素との間の熱接触に関する情報の少なくとも1つの項目を導出するステップと、を含む方法。
実施形態28:ステップd)が、前記電気エネルギEspez又は当該電気エネルギEspezに起因する少なくとも1つの値を少なくとも1つの閾値と比較するステップと、前記電気加熱要素と前記試験要素との間で十分な熱接触が存在しているかどうかを測定するステップとを含む、上記の実施形態による試験要素分析システム。
実施形態29:ステップd)が、前記電気エネルギEspezを正規化すると共に前記電気エネルギEspezの正規化された値を少なくとも1つの閾値と比較するステップと、前記電気加熱要素と前記試験要素との間で十分な熱接触が存在しているかどうかを測定するステップとを含む、上記の実施形態の何れか1つによる方法。
実施形態30:前記電気エネルギEspezの正規化された値Estdが、
- Estdは、前記電気エネルギEspezの正規化された値を示し、
- Eは、試験要素が前記試験要素ホルダ内に配置されていない場合に、所定の目標温度に達するために前記電力供給部によって前記電気加熱要素へ供給されるのに必要な電気エネルギを示し、
- Eは、試験要素が前記電気加熱要素と前記試験要素との間に隙間なく前記試験要素ホルダ内に配置されている場合に、前記所定の目標温度に達するために前記電力供給によって前記電気加熱要素へ供給されるのに必要な電気エネルギを示し、
- fdevは、装置依存の較正係数を示すものとして、
次式によって決定される、上記2つの実施形態の何れか1つによる方法。
Figure 0006892872
実施形態31:較正パラメータE、E、及びfdevを決定するための少なくとも1つの較正ステップと、少なくとも1つのデータ記憶装置に記憶するステップとを含む、上記の実施形態による試験要素分析システム。
実施形態32:ステップd)は、少なくとも1つのデータ処理装置、特に、前記電気エネルギEspezを評価するように構成されたソフトウェアを有するデータ処理装置を使用することによって実施される、上記の実施形態の何れか1つによる方法。
本発明の更なる任意の特徴および実施形態が、好ましい実施形態の以下の説明において、好ましくは従属請求項と併せて、より詳細に開示される。ここで、それぞれの任意の特徴は、当業者が理解するように、個別の方法で、及び任意の実現可能な組み合わせで実現されてもよい。本発明の範囲は、好ましい実施形態によって限定されない。実施形態は、図に概略的に示されている。ここで、これらの図における同一の参照番号は、同一または機能的に比較可能な要素を指す。
試験要素の例示的な実施形態を示す背面図である。 試験要素の例示的な実施形態を示す正面図である。 試験要素分析システムおよび試験要素の構成要素を示す図である。 試験要素分析システムの例示的な実施形態を示す断面図である。 電気加熱要素および試験要素の例示的な温度プロファイルを示す図である。
図1Aおよび図1Bは、試験要素110の例示的な実施形態を示す背面図(図1A)および正面図(図1B)である。試験要素110は、具体的には帯状の試験要素112であってもよく、試験片114と呼ぶこともできる。試験要素110は具体的には電気化学試験要素116であってもよい。電気化学試験要素116は、少なくとも1つの電気化学的検出を行うように構成され得る。したがって、試験要素110は、分析物の特性または試料のパラメータである少なくとも1つの変化を行うことができる少なくとも1つの測定区域118を有し得る。電気量は、測定区域118に設けられた電極(図示せず)によって測定され得る。試験要素110は、導電性の接触表面120を含んでもよい。電気信号は、導体経路122を介して導電性の接触表面120に流れることができる。試験要素110は、サンプルを受容するように構成された少なくとも1つのキャピラリー124を含んでもよい。キャピラリー124は、試料などの流体媒体が毛細管作用によってキャピラリー124を通って移動するように構成することができる。キャピラリー124は、少なくとも1つの入口126と、少なくとも1つの通気開口128とを備えてもよい。
図2は、試験要素分析システム130および試験要素110の構成要素を示す図である。図1Aおよび図1Bに示すように、試験要素110は、少なくとも広い部分において試験要素110に対応する。したがって、上記の図1Aおよび1Bの説明を参照することができる。
試験要素分析システム130は、試験要素110を電気的に加熱するように構成された少なくとも1つの電気加熱要素132を備える。電気加熱要素132は、試験要素110のための少なくとも1つの平坦な支持面123を備えてもよい。例示的に、電気加熱要素132は、少なくとも1つのセラミック板136を含んでもよい。セラミック板136は、少なくとも1つの加熱面138を含んでもよい。加熱面138は、平坦な支持面134と同一であってもよい。セラミック板136は、少なくとも1つの電気加熱源139、特に少なくとも1つの熱抵抗器141と熱接触してもよい。さらに、試験要素分析システム130は、試験要素ホルダ142の温度を検出するために、図3に示す試験要素ホルダ142に接続された少なくとも1つの温度センサ140を備えてもよい。平坦な支持面134および/または加熱面138は、試験要素110を保持するように構成されてもよい。温度センサ140は、セラミック板136の加熱面138の反対側である裏側144でセラミック板136に熱接触してもよい。温度センサ140は、少なくとも1つの温度依存性熱抵抗器146を含んでもよい。
さらに、試験要素分析システム130は、電気加熱要素132に電気エネルギEspezを供給するための少なくとも1つの電力供給部148と、温度センサ140によって測定された所定の目標温度に達するように、電力供給部148によって電気加熱要素132へ供給される電気エネルギEspezを監視するように構成された少なくとも1つのギャップ検出装置150と、を備える。ギャップ検出装置150は、少なくとも1つのエネルギ検出装置151を備えてもよい。ギャップ検出装置150の機能についてのさらなる詳細については、上記の説明になされている。電力供給部148およびギャップ検出装置150は、1つのユニット152として提供されてもよい。電力供給部148は、少なくとも1つのパルス幅変調電圧供給部156などの少なくとも1つのパルス幅変調電力供給部154を備えてもよい。
図3は、試験要素分析システム130の例示的な実施形態の断面図である。試験要素分析システム130は、試料、特に体液の分析検査のために構成されている。試験要素分析システム130は、試験要素ホルダ142と測定装置160とを有する少なくとも1つの評価装置158を備える。さらに、試験要素分析システム130は、少なくとも1つの電気加熱要素132と、少なくとも1つの電力供給部148と、少なくとも1つの温度センサ140と、少なくとも1つのギャップ検出装置150とを備える。電気加熱要素132、電力供給部148、温度センサ140、及びギャップ検出装置150は、少なくとも広い部分において、図2に示された加熱要素132、電力供給部148、温度センサ140、およびギャップ検出装置150に対応する。したがって、上記した図2の説明を参照することができる。
試験要素ホルダ142は、試料を収容する試験要素110を位置決めするように構成されている。このため、試験要素ホルダ142は、試験要素110を受容するように構成された少なくとも1つの受容器162を備えてもよい。このため、受容器162は、試験要素110と相補的な形状であってもよい。受容器162および試験要素110は、フォームフィッティング接続を確立するように構成されてもよい。具体的には、試験要素110は、試験要素110の少なくとも1つの方向への移動を少なくとも大幅に抑制することができるように、試験要素ホルダ142内の特定の位置に固定して配置されてもよい。このため、試験要素110の測定区域118は、測定装置160に対して所定の位置に配置されてもよい。
測定装置160は、分析物の特性または試料のパラメータである、試験要素110の測定118における変化を測定するように構成される。試験要素ホルダ142は、試験要素110の導電性の接触表面120との電気接触を可能にする接触面166を有する接触要素164を備えてもよい。接触要素164は、非常にコンパクトな構造と高い信頼性を達成するために高度に統合され得る測定および評価電子装置168に接続されてもよい。測定および評価電子装置168は、具体的には、プリント回路基板170および集積回路172を備えてもよい。さらに、他の実施形態も実現可能である。
図4は、電気加熱要素132および試験要素110の例示的な電気加熱要素温度プロファイル174を示す図である。電気加熱要素132および試験要素110は、少なくとも大部分において図2に示される電気加熱要素132に対応してもよく、試験要素110は、少なくとも大部分において図1A及び1Bに示される試験要素110に対応してもよい。しかしながら、他の実施形態も実現可能である。
電気加熱要素132の電気加熱要素温度プロファイル174が図4に示されている。図4では、時間tに応じた温度Tが示されている。また、電気加熱要素132のパルス幅変調信号176が示されている。図4では、時間tに応じたパルス幅変調PWMが示されている。電気加熱要素132は、第1の線178で示される開始温度Tを有している。電気加熱要素132を加熱すると、電気加熱要素温度プロファイル174は連続的に増加し、第2の線180で示される最大温度Tに達する。その後、電気加熱要素の温度プロファイル174は、第3の線182で示される所定の目標温度T3の周りに落ち着いている。上記のような電気エネルギEspezは、時間間隔Δtの間のエネルギ入力に対応する。
電気加熱要素132のパルス幅変調信号176は、対応して発現し得る。よって、パルス幅変調信号176は、連続的に増加してもよく、第4の線184で示される最大パルス幅変調PWMに到達し得る。その後、パルス幅変調信号176は、第5の線186で示される目標パルス幅変調PWMに落ちつき得る。
さらに、試験要素110の試験要素温度プロファイル188が図4に示されている。電気加熱要素132を加熱すると、試験要素温度プロファイル188は、電気加熱要素温度プロファイル188に対応して発現し得る。試験要素温度プロファイル188は連続的に増加し、第6の線190で示される最大温度Tに達し得る。その後、試験要素温度プロファイル188は、第7の線192で示される所定の目標温度Tに落ち着き得る。試験要素110の所定の目標温度Tは、電気加熱要素132の所定の目標温度Tよりもわずかに小さくてもよい。具体的には、試験要素110の所定の目標温度Tは、37℃であってもよい。しかしながら、この値からわずかな偏差、又は試験要素110の所定の目標温度Tに対するまったく異なる値であっても、実現可能であり得る。
試験要素110の測定区域118の変化の測定は、時間tで開始され得る。時間tは、試験要素110の所定の目標温度Tに達した時間に対応し得る。
110…試験要素
112…紐状の試験要素
114…試験片
116…電気化学的な試験要素
118…測定区域
120…接触表面
122…導体経路
124…キャピラリー
126…入口
128…通期開口
130…試験要素分析システム
132…電気加熱要素
134…平坦な支持面
136…セラミック板
138…加熱面
139…加熱源
140…温度センサ
141…熱抵抗器
142…試験要素ホルダ
144…裏側
146…温度依存性電気抵抗
148…電力供給部
150…ギャップ検出装置
151…エネルギ検出装置
152…ユニット
154…パルス幅変調電力供給部
156…パルス幅変調電圧源
158…評価装置
160…測定装置
162…受容器
164…接触要素
166…接触面
168…測定および評価電子装置
170…プリント回路基板
172…集積回路
174…電気加熱温度プロファイル
176…パルス幅変調信号
178…第1の線
180…第2の線
182…第3の線
184…第4の線
186…第5の線
188…試験要素温度プロファイル
190…第6の線
192…第7の線

Claims (16)

  1. 料の分析検査のための試験要素分析システム(130)であって、
    - 前記試料を収容する試験要素(110)を位置決めするための少なくとも1つの試験要素ホルダ(142)と、前記試験要素(110)の測定区域(118)における変化であって分析物によって特徴を有する変化を測定するための少なくとも1つの測定装置と、を有する少なくとも1つの評価装置(160)と、
    - 前記試験要素(110)を電気的に加熱するように構成された少なくとも1つの電気加熱要素(132)と、
    - 前記電気加熱要素(132)に電気エネルギを供給するための少なくとも1つの電力供給部(148)と、
    - 前記試験要素ホルダ(142)の温度を検出するために前記試験要素ホルダ(142)に接続された少なくとも1つの温度センサ(140)と、
    - 前記温度センサによって測定される所定の目標温度に達するように、前記電力供給部(148)によって前記電気加熱要素(142)へ供給される電気エネルギEspezを監視するように構成された少なくとも1つのギャップ検出装置(150)と、を備え
    前記ギャップ検出装置(150)は、前記所定の目標温度に達するように前記電力供給部(148)によって前記電気加熱要素(132)へ供給される電気エネルギE spez を評価し、前記電気エネルギE spez の評価に基づいて前記電気加熱要素(132)と前記試験要素(110)との間の前記熱接触に関する情報の少なくとも1つの項目を導出するように構成されている、試験要素分析システム。
  2. 前記ギャップ検出装置(150)は、更に、前記試験要素解析システム(130)と前記試験要素ホルダ(142)に配置された前記試験要素(110)とで正確な測定を行うために十分な熱接触が与えられているか否かを測定するために、前記電気加熱要素(132)と前記試験要素(110)との間の前記熱接触に関する情報の少なくとも1つの項目を少なくとも1つの閾値と比較するように構成されている、請求項に記載の試験要素分析システム(130)。
  3. 前記ギャップ検出装置(150)が、前記電気加熱要素(132)と前記試験要素(110)との熱接触が不十分であることが検出された場合に、前記測定を中止する、前記測定を妨げる、前記測定にフラグを立てる、及び警告を出す、のグループのうちの1つ以上を行うように構成されている、請求項に記載の試験要素分析システム(130)。
  4. 前記ギャップ検出装置(150)が、前記電気加熱要素(132)と前記試験要素(110)との間で十分な熱接触が存在しているかどうかを測定するために、電気エネルギEspez又は当該電気エネルギEspezに起因する少なくとも1つの値を少なくとも1つの閾値と比較するように構成されている、請求項1からの何れか1項に記載の試験要素分析システム(130)。
  5. 前記ギャップ検出装置(150)が、前記電気加熱要素(132)と前記試験要素(110)との間で十分な熱接触が存在しているかどうかを測定するために、前記電気エネルギEspezを正規化すると共に前記電気エネルギEspezの正規化された値を少なくとも1つの閾値と比較するように構成される、請求項1からの何れか1項に記載の試験要素分析システム(130)。
  6. 前記ギャップ検出装置(150)は、前記電気エネルギEspezを評価するように構成されたソフトウェアを有する少なくとも1つのデータ処理装置を備える、請求項1からの何れか1項に記載の試験要素分析システム(130)。
  7. 前記ギャップ検出装置(150)は、前記温度センサ(140)によって測定される所定の目標温度へ達するために前記電力供給部(148)によって前記電気加熱要素(132)へ供給された前記電気エネルギEspezを監視するように構成された少なくとも1つのエネルギ検出装置(151)を備え、前記エネルギ検出装置(151)は、電圧計または電流計のうちの少なくとも1つを備える、請求項1からの何れか1項に記載の試験要素分析システム(130)。
  8. 前記電気加熱要素(132)が、前記試験要素(110)のための少なくとも1つの平坦な支持面(134)を備える、請求項1からの何れか1項に記載の試験要素分析システム(130)。
  9. 前記試験要素分析システム(130)が、少なくとも1つの試験要素を更に備える、請求項1からの何れか1項に記載の試験要素分析システム(130)。
  10. 前記試験要素(110)が、前記試料を受容するように構成された少なくとも1つのキャピラリー(124)を備える、請求項1からの何れか1項に記載の試験要素分析システム。
  11. 前記試料は、体液である、請求項1から10の何れか1項に記載の試験要素分析システム。
  12. 試料の分析検査のための試験要素分析システム(130)における試験要素ホルダ(142)内に位置する試験要素(110)が、前記試験要素(110)を電気的に加熱するように構成された電気加熱要素(132)と十分な熱接触を有するかどうかを判定する方法であって、
    a)前記試験要素(110)を前記試験要素ホルダ(142)内に挿入するステップと、
    b)前記電気加熱要素(132)を用いて前記試験要素(110)を所定の目標温度に加熱するステップと、
    c)前記電気加熱要素(132)の前記所定の目標温度に達するように前記電気加熱要素(132)へ供給される電気エネルギEspezを監視するステップと、
    d)前記電気加熱要素(132)の前記所定の目標温度に達するように前記電力供給部(148)によって前記電気加熱要素(132)へ供給される電気エネルギEspezを評価し、前記電気加熱要素(132)と前記試験要素(110)との間の熱接触に関する情報の少なくとも1つの項目を導出するステップと、を含む方法。
  13. ステップd)が、前記電気エネルギEspez又は当該電気エネルギEspezに起因する少なくとも1つの値を少なくとも1つの閾値と比較するステップと、前記電気加熱要素(132)と前記試験要素(110)との間で十分な熱接触が存在しているかどうかを測定するステップとを含む、請求項12に記載の方法。
  14. ステップd)が、前記電気エネルギEspezを正規化すると共に前記電気エネルギEspezの正規化された値を少なくとも1つの閾値と比較するステップと、前記電気加熱要素(132)と前記試験要素(110)との間で十分な熱接触が存在しているかどうかを測定するステップとを含む、請求項12又は13に記載の方法。
  15. ステップd)は、少なくとも1つのデータ処理装置を使用することによって実施される、請求項12から14の何れか1項に記載の方法。
  16. 前記少なくとも1つのデータ処理装置は、前記電気エネルギEspezを評価するように構成されたソフトウェアを有するデータ処理装置を含む、請求項15に記載の方法。
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