JP6890319B2 - 放射性複合粒子およびその作製方法、放射性ファントムおよびその作製方法 - Google Patents

放射性複合粒子およびその作製方法、放射性ファントムおよびその作製方法 Download PDF

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Description

本発明は、放射性物質を含む粒子およびその粒子を含むファントムに関し、特に、放射性複合粒子、その作製方法、放射線濃度測定器の校正用の放射性複合粒子を含む放射性ファントムに関する。
原子炉・加速器を持つ放射線取扱施設の廃炉や、発生する廃棄物を安全に処理あるいは再利用するためのクリアランス制度を有効に活用することの重要性が年々増している。クリアランスとは、ある物質に含まれる微量の放射性物質が持つ放射能に起因する線量が、自然界の放射線レベルに比較して十分小さい等の一定の条件に該当するならば、その物質を放射性物質として扱う必要がないという考え方である。
この制度活用のカギの一つとして放射性物質の測定の信頼性が求められる。この測定では、使用実態に合わせた放射性物質の事前評価から決められる方法に基づいて測定が実施される。ゲルマニウム半導体検出器やNaIシンチレーションスペクトロメータ等の放射線濃度の測定装置は、対象物中の放射性物質の状況を模擬した標準線源で校正され、測定値の不確かさを評価することが求められる。
校正用の線源が、公益社団法人日本アイソトープ協会から提供されている。この校正用の線源は放射性物質をアルミナ、エポキシ樹脂などの媒体に均一に分布させて密封したものである。
実際の廃棄物は、建屋や機器を構成する金属やコンクリート等である。このような測定のために、原子力施設の廃棄物を開放状態で測定する装置の校正に使うことを想定したディスク状の鉄板や鉄パイプ鋳造品の線源がある(例えば、非特許文献1参照。)。
一方で、農林水産業の分野においても流通規制措置が継続されており、規制の撤廃・緩和に向けて、効率よく、かつ、信頼できる測定が求められている。このような線源としては、放射能を帯びた植物や動物が国際原子力機関から提供されている。
また、プリンタインクに放射性同位元素を混入して印刷することで、面状の一様な放射線源を形成することが可能である(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−167097号公報
T. Tzika et al., "A new large-volume metal reference standard for radioactive waste management" Radiation Protections Dosimetry, 2016, Vol. 168, No. 3, p. 293-299
クリアランス制度の下では、廃棄物を効率よく測定するための装置には校正のための標準線源が必要であり、多様な放射性物質の偏在が測定値の不確かさに影響するという問題がある。農水産物中の放射性物質の測定においても同様の問題があり、校正に適した標準線源のニーズが高い。
さらに、放射能を帯びた自然物の線源は入手が困難であり、測定の対象物に形状および放射性物質の偏在が類似した、人工で安定に供給される線源が存在しない。
本発明の目的の一つは、上記の問題に鑑みてなされたもので、新規で有用な放射性複合粒子およびその作製方法、放射性ファントムおよびその作製方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、基材粒子と、上記基材粒子上の少なくとも一部に放射性物質を含む放射性被膜と、を備える複合粒子が提供される。
上記態様によれば、放射性物質を含む放射性被膜を有する複合粒子により、放射性物質の分布および放射能を制御し、実試料を模擬できる標準線源を提供できる。さらに、複合粒子を用いることで従来の点線源よりも小さい点線源を実現できる。
本発明の他の態様によれば、基材粒子を、放射性核種イオンとその元素の非放射性核種イオンを含むメッキ液に浸漬して、その基材粒子に放射性核種を含むメッキ膜を形成するステップを含む、複合粒子の作製方法が提供される。
上記態様によれば、均一な放射性核種を含むメッキ膜が形成でき、ほぼ同一の放射能を有する複合粒子を確実に多数作製可能になる。
本発明のその他の態様によれば、上記複合粒子を有する放射性ファントムが提供される。
上記態様によれば、複合粒子の密度や個数を異ならせることで、放射能が偏在した放射性ファントムを実現できる。
本発明のさらにその他の態様によれば、放射性ファントムの作製方法であって、上記の作製方法で作製した複合粒子と樹脂とを混合するステップと、当該放射性ファントムの各部位を形成するステップと、を含む、上記作製方法が提供される。
上記態様によれば、放射性ファントムの各部位の放射能を容易に異ならせて、放射能が偏在した放射性ファントムを作製可能になる。
本発明の一実施形態に係る複合粒子の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る複合粒子の変形例の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る複合粒子の他の変形例の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る複合粒子のその他の変形例の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る複合粒子の作製方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る放射性ファントムの模式図である。 本発明の一実施形態に係る放射性ファントムの作製方法を示すフローチャートである。
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。なお、図面間において共通する要素については同じ符号を付し、その要素の詳細な説明の繰り返しを省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る複合粒子の構成を示す断面図である。
図1を参照するに、本発明の一実施形態に係る複合粒子10は、基材粒子12と、その基材粒子12を覆う放射性被膜14と、その放射性被膜を覆う保護膜16とを有する。
基材粒子12は、球形、楕円球形、多面体等、特に形状には限定されない。
基材粒子12の平均粒径は、特に限定されないが、2μm〜0.5mmの範囲から選択されることが好ましい。粒径分布は、放射性被膜の厚さによって放射能を制御するために、狭い方が好ましく、(粒径の標準偏差)/平均粒径)×100の値、すなわちCV値が3以下であることが、放射能のばらつきを3シグマ(3×標準偏差)で10%以下にすることができる点で好ましく、さらに、CV値が1.6以下であることが放射能のばらつきを3シグマで5%以下にすることができる点でさらに好ましい。
基材粒子12は、アルミナ、シリカ、ガラス等の無機材料からなる粒子から選択される。
また、基材粒子12は、樹脂製でもよく、例えば、ポリエステルエラストマー、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリアミドイミド樹脂、エポキシ樹脂(硬化物)、ポリスチレン樹脂を使用できる。
また、基材粒子12は、金属性でもよく、金属は単金属でも合金でもよい。
また、基材粒子12は放射性物質を含んでもよく、例えば、8O、26Al、57Ni、59Ni、63Ni、64Cuの放射性核種を少なくとも一つ含んでもよい。ここで、元素記号の前添え字は、その元素の質量数を表す(以下、同様)。
放射性被膜14は、単金属あるいは二種以上の金属を含む合金からなり、さらに、ホウ素(B)、炭素(C)、窒素(N)、ケイ素(Si)、リン(P)の少なくとも一つを含んでもよい。
放射性被膜14は、放射性核種を含み、例えば、22Na、24Na、28Mg、26Al、32P、33P、36Cl、40K、45Ca、47Ca、44mSc、46Sc、47Sc、44Ti、48V、49V、51Cr、52Mn、53Mn、54Mn、52Fe、55Fe、59Fe、55Co、56Co、57Co、58Co、60Co、56Ni、57Ni、59Ni、63Ni、64Cu、67Cu、65Zn、67Ga、68Ge、71Ge、77Ge、73As、74As、72Se、75Se、79Se、83Rb、84Rb、86Rb、87Rb、82Sr、85Sr、89Sr、90Sr、88Y、90Y、91Y、93Zr、95Zr、97Zr、90Nb、93mNb、94Nb、95mNb、95Nb、99Mo、99mTc、99Tc、103Ru、105Ru、106Ru、99Rh、105Rh、106Rh、103Pd、109Pd、105Ag、110mAg、111Ag、109Cd、115mCd、111In、114mIn、115In、113Sn、117mSn、119mSn、121mSn、123Sn、122Sb、124Sb、125Sb、121Te、123mTe、125mTe、127mTe、129mTe、132Te、123I、124I、125I、126I、129I、131I、131Cs、134Cs、135Cs、137Cs、131Ba、133Ba、140Ba、140La、139Ce、141Ce、144Ce、143Pr、147Nd、147Pm、151Sm、152Eu、154Eu、155Eu、153Gd、157Tb、160Tb、161Tb、166mHo、169Er、170Tm、171Tm、169Yb、175Yb、177Lu、175Hf、181Hf、182Ta、181W、185W、188W、183Re、185Os、191Os、192Ir、195Au、196Au、198Au、199Au、197Hg、203Hg、202Tl、204Tl、202Pb、210Pb、206Bi、207Bi、210Bi、208Po、210Po、224Ra、226Ra、228Ra、227Ac、228Th、230Th、232Th、231Pa、232U、233U、234U、235U、237U、238U、237Np、239Np、238Pu、239Pu、240Pu、241Pu、242Pu、241Am、243Am、242Cm、244Cm、および252Cfから選択される(ここで質量数に付したmは準安定状態を示す。)。放射性核種の半減期がより長い方が、校正用の線源としては放射能の経時変化が小さい点で好ましい。
放射性被膜14は、適宜選択されるが、膜厚が0.1μm〜1μmであることが適度な放射能と成膜の容易さの観点から好ましい。
保護膜16は、二種以上の金属を含む合金からなり、さらに、単金属あるいは合金はホウ素(B)、炭素(C)、窒素(N)、ケイ素(Si)、リン(P)の少なくとも一つを含んでもよい。これにより、放射性被膜14の摩耗、損傷、剥離等を回避することができる。
保護膜16の厚さは、適宜選択されるが、100μm以下であることが放射性被膜14の摩耗、損傷、剥離等を防止する点で好ましく、0.05μm〜1.0μmであることが、エネルギーの低いベータ線を透過し易く、かつ放射性被膜14の保護が両立できる点から好ましい。
複合粒子10の放射能は、放射性被膜14に含まれる放射性核種の原子数とその崩壊定数との積によって決定される。1個の複合粒子が、例えば、60Coの原子を2.4×109個含んでいる場合は、崩壊定数が4.2×10-9-1であるので、放射能は2.4×109×4.2×10-9=10ベクレル(Bq)となる。なお、基材粒子12にも放射性核種が含まれる場合は、放射性被膜14と同様にして放射能が算出され、放射性被膜14からの放射能に加算される。
例えば、放射性被膜14にのみ放射性核種が含まれる場合で、放射性被膜14が放射性核種とその元素の非放射性核種の金属から形成されているときは、放射性被膜14の体積および密度(すなわち質量)と、質量数と、放射性核種の含有率とから、複合粒子1個当たりの放射能が決定される。基材粒子12に放射性核種が含まれる場合も同様にして放射能が決定される。
したがって、基材粒子12の粒径のばらつきが小さい場合、放射性被膜14の厚さを均一であれば、放射能がほぼ同等になる。
また、複合粒子10の平均粒径を容易に視認可能な大きさ、例えば、50μm〜0.5mmのうちから選択された平均粒径に設定することで、複合粒子10の取扱いが容易になり、ゲルマニウム半導体検出器やNaIシンチレーションスペクトロメータ等の放射能(濃度)測定装置の校正用の線源として取り扱いが容易になる。
図2は、本発明の一実施形態に係る複合粒子の変形例の構成を示す断面図である。
図2を参照するに、本発明の一実施形態に係る変形例の複合粒子20は、基材粒子12と、その基材粒子12を覆う放射性被膜14とを有する。複合粒子20は、図1に示す複合粒子10の保護膜16を省略したものであり、基材粒子12および放射性被膜14は、複合粒子10と同様である。複合粒子20は、例えば、所定数の複合粒子20が容器に封入され、または、樹脂に埋め込まれ、放射性被膜14の摩耗、損傷、剥離等が生じない場合、保護膜は省略することができる。変形例の複合粒子20は、放射能(濃度)測定装置の校正用の線源として取り扱いが容易になることは言うまでもない。
図3は、本発明の一実施形態に係る複合粒子の他の変形例の構成を示す断面図である。
図3を参照するに、本発明の一実施形態に係る他の変形例の複合粒子30は、基材粒子12と、その基材粒子を覆う下地膜33と、その下地膜33上の放射性被膜14と、その放射性被膜14を覆う保護膜16とを有する。複合粒子30は、図1に示す複合粒子10において基材粒子12と放射性被膜14との間に下地膜33を設けたものである。
下地膜33は、非放射性核種の元素からなる。下地膜33は、単金属あるいは合金からなり、さらに、ホウ素(B)、炭素(C)、窒素(N)、ケイ素(Si)、リン(P)の少なくとも一つを含んでもよい。
下地膜33は、基材粒子12の材料に応じて、基材粒子12との接着性の良好な材料が選択される。また、下地膜33は、放射性被膜14と接着性の良好な材料を選択できる。これらにより、複合粒子30の放射性被膜14および保護膜14の摩耗、損傷、剥離等をよりいっそう回避できる。
図4は、本発明の一実施形態に係る複合粒子のその他の変形例の構成を示す断面図である。
図4を参照するに、本発明の一実施形態に係るその他の変形例の複合粒子40は、基材粒子12と、その基材粒子12を覆う下地膜33と、その下地膜33上の放射性被膜14とを有する。複合粒子40は、図3に示す複合粒子30における保護膜16を省略したものであり、基材粒子12、下地膜33および放射性被膜14は、複合粒子30と同様である。複合粒子40は、例えば、所定数の複合粒子40が容器に封入され、または、樹脂に埋め込まれ、放射性被膜14の摩耗、損傷、剥離等が生じない場合、保護膜は省略することができる。複合粒子40は、その放射性被膜14の摩耗、損傷、剥離等をよりいっそう回避できる。
上述したように、本発明の実施形態に係る複合粒子10、20、30、40によれば、放射性物質を含む放射性被膜14を有するので、放射性物質の分布および放射能を制御し、実試料を模擬できる標準線源を提供できる。さらに、複合粒子10、20、30、40を用いることで従来の点線源よりも小さい点線源を実現できる。
図5は、本発明の一実施形態に係る複合粒子の作製方法を示すフローチャートである。以下、図5を参照しつつ本発明の一実施形態に係る放射性粒子の作製方法を説明する。なお、先に示した図1〜図4も参照する。
最初に、基材粒子12のメッキ前処理を行う(S102)。基材粒子12のメッキ前処理では、基材粒子12に触媒付与を行う。例えば、基材粒子12の表面にスズイオン等を吸着させて感応化し、次いで、その表面のスズイオン等の作用により触媒、例えばパラジウムを表面に析出させる。
スズイオンを吸着させる際には、具体的には、例えば、塩化スズの塩酸溶液に数分間基材粒子12を浸漬し、取出して水洗する。この浸漬の際、超音波振動をかけることが好ましい。基材粒子12の分散性を向上して、均一にスズイオンを基材粒子の表面に吸着できる。
基材粒子表面のスズイオンの触媒であるパラジウムへの置換は、例えば、塩化パラジウムの塩酸溶液にスズイオンが吸着した基材粒子を数分間浸漬し、取出して水洗する。この浸漬の際、超音波振動をかけることが好ましい。
基材粒子12がガラスあるいは樹脂製の場合は、触媒付与の前に、予めシランカップリング剤により基材粒子12の表面処理を行ってもよい。この表面処理により、基材粒子12と触媒との接着強度が向上し、放射性被膜14の接着強度が向上する。
基材粒子12は、粒径の揃ったものが好ましく、粒径分布の狭い粒子あるいは標準粒子として販売されているものを使用することが好ましい。あるいは、基材粒子12をS102の前に分級してもよい。分級機は適宜選択されるが、例えば、湿式サイクロン式の分級機を用いることができる。
次いで、放射性核種イオンを含む無電解メッキ液を準備する(S104)。このS104は、S102と並行して行ってもよく、S102の前に行ってもよい。この無電解メッキ液は、放射性核種イオンを含む酸または金属塩と、非放射性核種の可溶性金属塩と、還元剤と、錯化剤を含み、さらにpH調整剤や界面活性剤などの各種添加剤を含むことができる。
無電解メッキ液に含まれる放射性核種イオンを含む酸または金属塩は、具体的には、放射性核種イオンのキャリア溶液(以下、「放射性水溶液」と称する。)に含まれる。放射性水溶液は、放射性核種イオンと同じ元素の非放射性核種イオンを含む。放射性核種イオンは、上述した放射性核種から選択されたものであり、そのイオンである。
放射性水溶液は、例えば、放射性核種が60Coの場合、非放射性核種である59Coの塩化コバルト(II)(CoCl2)の水溶液である。放射性水溶液は、例えば、公益社団法人日本アイソトープ協会から提供されている。この放射性水溶液で60Coの場合、キャリア濃度は、水溶液(0.1N塩酸溶液)1グラム(g)あたり塩化コバルト(II)の質量が0.05ミリグラム(mg)であり、放射能濃度は、例えば1MBq(ベクレル)のものが入手可能である。
無電解メッキ液に含まれる可溶性金属塩は、水溶液中で金属イオンを発生させる塩であれば特に限定されない。なお、可溶性金属塩は難溶性であっても使用できる。無電解コバルトメッキ液の場合は、例えば、酢酸コバルト、酸化コバルト、塩化コバルト、硝酸コバルト、硫酸コバルト、炭酸コバルト、スルファミン酸コバルト(II)四水和物を使用でき、これらのうち、単独でも、二種以上加えても使用できる。無電解ニッケルメッキ液の場合は、例えば、酢酸ニッケル、酸化ニッケル、塩化ニッケル、硝酸ニッケル、硫酸ニッケル、炭酸ニッケル、スルファミン酸ニッケル(II)四水和物を使用でき、これらのうち、単独でも、二種以上加えても使用できる。
無電解メッキ液に含まれる還元剤は、次亜リン酸およびその塩、亜リン酸およびその塩等を使用できる。
無電解メッキ液に含まれる錯化剤は、酢酸、乳酸、シュウ酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、チオグリコール酸、グリシン、アラニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アンモニアを使用できる。錯化剤はメッキ液中の金属イオンを安定な可溶性錯体に形成するものである。
さらに、無電解メッキ液のpH調整剤は、塩酸、硫酸、酢酸、シュウ酸などの酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水、アミンなどの塩基を使用できる。
ここで、無電解メッキ液中の放射性核種イオンを含む酸または金属塩と、非放射性核種の可溶性金属塩との量の比率により、無電解メッキ液から形成される放射性被膜14に含まれる放射能が決定されることになる。複合粒子1個当たりの放射能の設計値に応じて、無電解メッキ液中の放射性核種イオンを含む酸または金属塩と、非放射性核種の可溶性金属塩との量を決定する。
次いで、準備した無電解メッキ液を用いて触媒付与した基材粒子の無電解めっき処理を行う(S106)。この処理により放射性被膜14が形成される。無電解メッキ液は、温度を例えば80℃に設定し撹拌子による攪拌を行う。次いで、この無電解メッキ液の中にS102で触媒付与した基材粒子を浸漬する。基材粒子12の表面に放射性核種を含む被膜が形成される。被膜の厚さは、浸漬時間によって調整できる。次いで、放射性のメッキ膜(放射性被膜14)が形成された粒子を取出し、数回水洗して乾燥する。
次いで、放射性被膜14が形成された粒子に保護膜16を形成する(S108)。なお、複合粒子に保護膜16を設けない場合は、この処理を省略できる。
保護膜16の形成は、めっき法により形成する場合は、以下のようにして行う。最初に、上述したメッキ前処理(S102)と同様の処理により放射性被膜14が形成された粒子に触媒を付与する。次いで、放射性核種イオンを含まない無電解メッキ液を準備する。これは、S104において放射性核種イオンを含む酸または金属塩を加えない点以外は同様して行う。次いで、この無電解メッキ液を用いてS106と同様にして無電解めっき処理を行う。これにより、非放射性の保護膜16が形成される。
以上により、図1に示す複合粒子10が形成される。
なお、変形例として、S102の前に下地膜を形成する処理を行い、図3に示すように、基材粒子12と放射性被膜14との間に下地膜33を形成してもよい。下地膜33の形成は、上述した保護膜16の形成と同様に行う。
本発明の実施形態に係る複合粒子の作製方法によれば、均一な放射性核種を含むメッキ膜である放射性被膜14が形成でき、ほぼ同一の放射能を有する複合粒子10を確実に多数作製可能になる。
以下、本発明の一実施形態に係る放射性粒子の作製方法による複合粒子の作製例を以下に示す。基材粒子として粒径分布の狭い平均粒径100μmのアルミナ粒子を用い、放射性核種として60Coを用いてCoメッキ膜(リン(P)を含む)の放射性被膜と、Niメッキ膜(リン(P)を含む)の保護膜を有する複合粒子を作製する。
最初に、アルミナ粒子のメッキ前処理を行う。アルミナ粒子10gを塩化スズ浴(塩化スズ(SnCl2)40g/L、塩酸[HCl]10mL/L)に浸漬し、超音波振動をかける。数分間浸漬後に塩化スズ浴からアルミナ粒子を取出し水洗する。次に、吸着したスズイオンをパラジウムイオンに置換させるために、塩化パラジウム浴(塩化パラジウム (PdCl2)2g/L、塩酸(HCl)5mL/L)にアルミナ粒子を浸漬し、超音波振動をかける。数分浸漬後、塩化パラジウム浴からアルミナ粒子を取り出し、水洗する。これを必要に応じて数回繰り返す。
次に、放射性核種(60Co)のイオンを含む無電解メッキ液を準備する。無電解コバルトめっき液組成は、非放射性核種の59Coの塩化コバルト(CoCl2)0.15mol/L、次亜リン酸ナトリウム(NaPH22)0.1mol/L、クエン酸ナトリウム(C65Na37)0.4mol/Lを含む。このメッキ液100mLに公益社団法人日本アイソトープ協会から提供される60Coの放射性水溶液((0.1規定HCl溶液)1g当たり塩化コバルト(CoCl2)0.05mg含有、放射能濃度1g当たり1MBq(ベクレル))を1.8g加える。無電解コバルトメッキ液のpHはアンモニア水にて12に調整する。この無電解コバルトメッキ液には、放射性核種60Coのイオンが4.3×1014個、非放射性核種59Coのイオンが9.0×1021個含まれ、個数比は放射性核種60Coイオン:非放射性核種59Coのイオン=1:2.1×107となる。
次いで、放射性核種を含むCoメッキ膜の放射性被膜を形成する。温度95℃の上記無電解コバルトメッキ液を撹拌子により攪拌したメッキ浴にパラジウムを付与したアルミナ粒子を浸漬し、0.5μmの膜厚のCoメッキ膜の放射性被膜を形成して取出し、数回水洗して乾燥する。Coメッキ膜の膜厚の制御は、例えば、浸漬時間により行い、事前の実験により求めればよい。その際、膜厚は例えば蛍光X線膜厚計により測定すればよい。
次いで、Coメッキ膜の放射性被膜を覆うNiメッキ膜の保護膜を形成する。まず、パラジウムを触媒として付与する。触媒の付与は、アルミナ粒子の前処理で述べた方法と同様の方法により行う。次いで、無電解ニッケルメッキ液(硫酸ニッケル(NiSO4)0.1mol/L、次亜リン酸ナトリウム(NaPH22)0.15mol/L、硫酸アンモニウム((NH42SO4)0.5mol/L、クエン酸ナトリウム(C65Na37)0.18mol/L)を準備し、温度を80℃にして、撹拌子によって撹拌を行い、パラジウムを付与したCoメッキ膜の放射性被膜粒子を浸漬し、0.2μmの膜厚のNiメッキ膜を形成し、取出して数回水洗して乾燥する。浸漬時間は事前の実験により求めればよい。
このようにして得られた複合粒子は、コバルト被膜の厚さが0.5μmであるので、その体積は1.6×10-8cm3になる。コバルト被膜(P含有)の密度を8.5g/cm3とすると、その質量は1.4×10-7gとなり、コバルト原子数は、6.2×1014個となる。このうち、60Coの存在比が1:2.1×107であるので、複合粒子1個あたりの60Coの原子数は、3.0×107個となり、これは、0.12Bqに相当する。これにより、0.12Bqの放射能の複合粒子が得られる。
図6は、本発明の一実施形態に係る放射性ファントムの模式図である。
図6を参照するに、放射性ファントム100は、魚のファントムであり、頭部102、筋肉部104、内蔵部106、骨部108および尾ひれ部110を有している。
放射性ファントム100は、本発明の実施形態に係る複合粒子10を含む樹脂により形成されている。なお、図6において、複合粒子10はその一部だけを示しており、放射性ファントム100の他の部分にも複合粒子10が含まれているが図示を省略している。
放射性ファントム100の部位の放射能は、放射能汚染された魚の放射能の分布に合わせて設定される。例えば、各部位の放射能の相対的な大きさを筋肉部104>内蔵部106>頭部102>骨部108=尾ひれ部110の関係になるように設定する。これは、例えば、各部位に含まれる複合粒子10の数により設定できる。このようにすることで、放射性物質である複合粒子10を使用することで、各部位の放射能を異ならせることが可能であり、測定対象の魚の放射性物質の分布と同様の分布を有する放射性ファントム100を実現できる。なお、複合粒子10の代わりに図2〜図4に示す複合粒子20〜40を用いることができ、また、複合粒子10〜40を二種以上用いてもよい。
図7は、本発明の一実施形態に係る放射性ファントムの作製方法を示すフローチャートである。
図7を図6とともに参照するに、最初に、放射性ファントムの各部位に使用する複合粒子と樹脂とを混合する。例えば、体積当たり所定の個数になるように混合する(S210)。熱溶解積層方式の3Dプリンタを使用して放射性ファントムを作製する場合は、熱可塑性樹脂、例えばアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂と複合粒子10を混合して撹拌する。混合比は各部位の放射能になるように、部位の体積に対して所定の数の複合粒子が含まれるように調製する。
インクジェット粉末積層方式の3Dプリンタを使用して放射性ファントムを作製する場合は、各部位の放射能に合わせて複合粒子の数を決定する。
次いで、3Dプリンタを用いて、放射性ファントム10の各部位を形成する(S220)。
次いで、全ての部位を形成するまで、S210とS220を繰り返す。なお、最初に全ての部位の複合粒子10を含む樹脂を調製しておき、次いで放射性ファントムの各部位をそれぞれ形成してもよい。なお、複合粒子10の代わりに図2〜図4に示す複合粒子20〜40を用いることができ、また、複合粒子10〜40を二種以上用いてもよい。
これにより、各部位の樹脂に含まれる複合粒子の数によって、放射能の分布を有し、測定対象の魚の放射性物質の分布と同様の分布を有する放射性ファントム100を容易に作製できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
なお、以上の説明に関してさらに以下の付記を開示する。
(付記1) 基材粒子と、
前記基材粒子上の少なくとも一部に放射性物質を含む放射性被膜と、
を備える複合粒子。
(付記2) 前記放射性被膜は、放射性核種とその元素の非放射性核種を含んでなる、付記1記載の複合粒子。
(付記3) 前記放射性被膜を覆う保護膜をさらに備える付記1または2記載の複合粒子。
(付記4) 前記基材粒子の平均粒径が2μm〜0.5mmである、付記1〜3のうちいずれか一項記載の複合粒子。
(付記5) 前記基材粒子が((粒径の標準偏差)/平均粒径)×100の値が3以下である、付記1〜4のうちいずれか一項記載の複合粒子。
(付記6) 前記基材粒子が、アルミナ、シリカ、ガラスからなる群から選択された一つの材料からなる、付記1〜5のうちいずれか一項記載の複合粒子。
(付記7) 前記基材粒子が、非放射性核種の金属からなる、付記1〜5のうちいずれか一項記載の複合粒子。
(付記8) 前記基材粒子が樹脂からなる、付記1〜5のうちいずれか一項記載の複合粒子。
(付記9) 前記放射性被膜は、膜厚が0.1μm〜1μmである、付記1〜8のうちいずれか一項記載の複合粒子。
(付記10) 基材粒子を、放射性核種イオンとその元素の非放射性核種イオンを含むメッキ液に浸漬して、該基材に放射性核種を含むメッキ膜を形成するステップを含む、複合粒子の作製方法。
(付記11) 前記メッキ膜を形成するステップの前に、
前記放射性核種イオンを含む溶液を、該放射性核種イオンと同じ元素の非放射性核種イオンの酸または金属塩の溶液に加えて前記メッキ液を準備するステップをさらに含む、付記10記載の作製方法。
(付記12) 前記メッキ膜を形成するステップにおいて、無電解めっき法により該メッキ膜を形成する、付記10または11記載の作製方法。
(付記13) 前記メッキ膜上に他のメッキ膜を形成するステップをさらに含み、
前記他のメッキ膜が放射性物質を含まない、付記10〜12のうちいずれか一項記載の作製方法。
(付記14) 付記1〜8のうちいずれか一項記載の複合粒子を有する放射性ファントム。
(付記15) 当該放射性ファントムが、放射性濃度測定の対象物の形状を有し、該対象物の構成部分に応じて前記複合粒子の数密度が互いに異なる、付記14記載の放射性ファントム。
(付記16) 放射性ファントムの作製方法であって、
付記10〜付記12のいずれか一項の作製方法で作製した複合粒子と樹脂とを混合するステップと、
当該放射性ファントムの各部位を形成するステップと、
を含む、前記作製方法。
(付記17) 混合するステップは、前記複合粒子は、当該放射性ファントムの各部位に応じて数密度が決定される、付記16記載の作製方法。
10、20、30、40 複合粒子
12 基材粒子
14 放射性被膜
16 保護膜
33 下地膜
100 放射性ファントム

Claims (18)

  1. ((粒径の標準偏差)/平均粒径)×100の値が3以下である基材粒子と、
    前記基材粒子上の少なくとも一部に放射性物質を含む放射性被膜と、
    を備える複合粒子。
  2. 前記放射性被膜は、放射性核種とその元素の非放射性核種を含んでなる、請求項1記載の複合粒子。
  3. 前記放射性被膜を覆う保護膜をさらに備える請求項1または2記載の複合粒子。
  4. 前記基材粒子の平均粒径が2μm〜0.5mmである、請求項1〜3のうちいずれか一項記載の複合粒子。
  5. 前記基材粒子が、アルミナ、シリカ、ガラスからなる群から選択された一つの材料からなる、請求項1〜4のうちいずれか一項記載の複合粒子。
  6. 前記放射性被膜は、膜厚が0.1μm〜1μmである、請求項1〜5のうちいずれか一項記載の複合粒子。
  7. ((粒径の標準偏差)/平均粒径)×100の値が3以下である基材粒子を、放射性核種イオンとその元素の非放射性核種イオンを含むメッキ液に浸漬して、該基材粒子上に放射性核種を含むメッキ膜を形成するステップを含む、複合粒子の作製方法。
  8. 前記メッキ膜を形成するステップの前に、
    前記放射性核種イオンを含む溶液を、該放射性核種イオンと同じ元素の非放射性核種イオンの酸または金属塩の溶液に加えて前記メッキ液を準備するステップをさらに含む、請求項記載の作製方法。
  9. 前記メッキ膜を形成するステップにおいて、無電解めっき法により該メッキ膜を形成する、請求項7または8記載の作製方法。
  10. 前記メッキ膜上に他のメッキ膜を形成するステップをさらに含み、
    前記他のメッキ膜が放射性物質を含まない、請求項7〜9のうちいずれか一項記載の作製方法。
  11. 基材粒子と、前記基材粒子上の少なくとも一部に放射性物質を含む放射性被膜と、を有する複合粒子を含む放射性ファントム。
  12. 前記複合粒子の放射性被膜は、放射性核種とその元素の非放射性核種を含んでなる、請求項11記載の放射性ファントム。
  13. 前記複合粒子は、前記放射性被膜を覆う保護膜をさらに備える、請求項11または12記載の放射性ファントム。
  14. 前記基材粒子の平均粒径が2μm〜0.5mmである、請求項11〜13のうちいずれか一項記載の放射性ファントム。
  15. 前記基材粒子が、アルミナ、シリカ、ガラスからなる群から選択された一つの材料からなる、請求項11〜14のうちいずれか一項記載の放射性ファントム。
  16. 前記複合粒子の放射性被膜は、膜厚が0.1μm〜1μmである、請求項11〜15のうちいずれか一項記載の放射性ファントム。
  17. 当該放射性ファントムが、放射性濃度測定の対象物の形状を有し、該対象物の構成部分に応じて前記複合粒子の数密度が互いに異なる、請求項11〜16のうちいずれか一項記載の放射性ファントム。
  18. 請求項11〜17のいずれか一項記載の放射性ファントムの作製方法であって、
    前記複合粒子と樹脂とを混合するステップと、
    当該放射性ファントムの各部位を形成するステップと、
    を含む、前記作製方法。
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