JP6872412B2 - 映像符号化装置及びプログラム - Google Patents

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本発明は、映像を圧縮符号化する映像符号化装置及びプログラムに関する。本発明は、例えば、低いフレームレート(例えば、60Hz)の映像に対してフレーム内挿を行いながら符号化処理を行うことで高いフレームレート(例えば、120Hz)の映像の符号化ストリームを生成する映像符号化装置に関する。
放送番組を構成する映像のフレームレートとして、60Hz(60/1.001Hzを指すこともある)が現在主流である。今後普及が見込まれる超高精細テレビジョンでは、映像のフレームレートは、120Hz(120/1.001Hzを指すこともある)も使用され、将来は120Hzに移行が進んでいくと考えられる。120Hzの映像に完全に移行されるまで、コンテンツの素材として120Hzの映像と60Hzの映像とが混在することになる。120Hzの映像信号を処理するための映像システム(以下、120Hzシステム)には、素材として60Hzの映像信号が入力されるケースが想定される。即ち、120Hzシステムでは、120Hzの映像信号と60Hzの映像信号とが混在する場合や、60Hzの映像信号のフレームを繰り返して疑似的に得られる120Hzの映像信号が入力される場合がある。
大久保 榮監修,「インプレス標準教科書シリーズ H.265/HEVC教科書」,株式会社インプレスジャパン,2013年10月21日,初版,p47−59
60Hzの映像信号を120Hzシステムへの入力信号として扱うためには、予め60Hzの映像信号を120Hzの映像信号に変換(アップコンバート)しておく必要がある。フレームレートを変換するためには、変換装置(アップコンバータ)を別途付加しておかなければならない。
フレームレートの変換を高い画質で行うためには、動き検出など映像の内容に応じた高度な処理を必要とする。そのため、設備の規模が大きくなりがちである。反面、簡易な機器では、変換処理としてフレームの繰り返しなどの簡易な処理にならざるを得ない。簡易な機器により得られる映像の品質は、120Hzの映像として十分ではない。
他方、映像のデータ圧縮において、動き補償フレーム間予測を行う符号化方式を用いることが一般的である。かかる映像符号化方式として、例えば、ITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication Standarization Sector;国際電気通信連合 電気通信標準化部門)H.265/HEVC(High Efficiency Video Coding、以下、HEVCと呼ぶ)方式が現在主流である。その他、映像符号化処理では、符号化効率を高めるための様々な信号処理が採用されている。
従来の映像符号化方式では、入力映像信号に対する符号化歪(例えば、差分のエネルギー)がより小さくなるように動きベクトルや予測残差を符号化する。しかし、60Hzの映像を構成するフレームを繰り返して生成されるフレームは、もともと存在していなかったフレームである。たとえ120Hzの映像の動きベクトルや予測残差をフレーム毎に符号化歪が小さくなるように忠実に符号化しても、符号化により得られる符号化ストリームに基づく復号映像の主観的な品質は必ずしも高くならない。このように、従来の符号化処理では、入力映像(原映像)との符号化歪がより小さい映像ほど、符号化効率の観点において優れた復号映像になることを前提としており、映像符号化処理を構成する信号処理を活用した主観的な品質の向上は考慮されていなかった。繰り返して生成されるフレームのように、もともと存在していなかったタイミングのフレームに対しては、必ずしも符号化歪を最小とする復号映像を生成する必要はない。このような場合には、符号化歪の大きさに関わらず、復号映像の主観的な品質を向上させることが期待される。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、疑似的に生成された入力映像信号から品質が高い映像の復号を可能とする符号化ストリームを生成することができる映像符号化装置及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、[1]本発明の一態様は、入力映像のブロック毎に動きベクトルを検出し、前記動きベクトルに基づく動き補償を行って得られる予測映像と前記入力映像との予測残差と、前記動きベクトルとを符号化する映像符号化装置であって、前記入力映像のうち、前記入力映像よりもフレームレートが低い原映像が繰り返された低フレームレート映像を検出する低フレームレート検出部と、前記入力映像の第1フレームの復号映像を参照して前記低フレームレート映像が検出されない第2フレームの動きベクトルを生成し、前記動きベクトルと、前記第1フレームから前記第2フレームまでの第1期間に対する前記第1フレームから前記低フレームレート映像を含む第3フレームまでの第2期間の比に基づいて、前記第3フレームの動きベクトルを生成する動きベクトル生成部と、前記第3フレームにおいて、前記予測残差の符号化を行わず、前記第3フレームの動きベクトルを符号化する符号化部と、を備える映像符号化装置である。
[1]の構成によれば、原映像が繰り返された第3フレームにおける映像の動きが、第2フレームにおける映像の動きを示す動きから、動きベクトルを生成する際に参照された第1フレームから第2フレームまでの第1期間に対する第1フレームから第3フレームまでの第2期間の比で推定される。そのため、予測残差の大きさに関わらず第3フレームの映像の動きとして、円滑な動きを示す動きベクトルが符号化される。従って、従来の映像復号装置と同様の構成で主観的な品質が高い映像を復号可能とする符号化ストリームを生成することができる。
[2]本発明の一態様は、上述の映像符号化装置であって、前記低フレームレート検出部は、前記ブロック毎に前記低フレームレート映像の有無を判定し、前記動きベクトル生成部は、前記低フレームレート映像を有するブロックである低フレームレートブロックにおいて、前記第3フレームの動きベクトルを生成し、前記符号化部は、前記低フレームレートブロックにおいて、前記予測残差の符号化を行わず、前記低フレームレートブロックの動きベクトルを符号化することを特徴とする。
[2]の構成によれば、入力映像を参照せずに映像の動きを推定する空間的領域が、低フレームレート映像が含まれる低フレームレートブロックからなるフレームの一部の領域に限定される。他方、低フレームレート映像が含まれないその他の領域は、通常フレームと同様に入力映像の参照先フレームを参照して映像の動きが推定される。そのため、低フレームレート映像の領域の変化に応じて、入力映像を参照せずに映像の動きを推定する空間的領域を追従させることができる。
[3]本発明の一態様は、上述の映像符号化装置であって、前記動きベクトル生成部は、
前記第2フレームのブロック毎に、生成した動きベクトルで参照される方向に前記第3フレームに投影される投影領域を定め、前記投影領域のうち、前記第3フレームの符号化対象ブロックに重複する領域が最も大きい前記投影領域に投影される前記第2フレームのブロックの動きベクトルを選択することを特徴とする。
[3]の構成によれば、フレーム毎に分割されたブロックの区分が異なる場合でも第3フレームの符号化対象ブロックに最も空間的に近接した投影領域に係る動きベクトルが特定される。そのため、符号化対象の第3フレームにおいて、ブロック毎に異なる映像の動きの確実な符号化と符号量の低減を両立することができる。
[4]本発明の一態様は、コンピュータに、入力映像のブロック毎に動きベクトルを検出し、前記動きベクトルに基づく動き補償を行って得られる予測映像と前記入力映像との予測残差と、前記動きベクトルとを符号化する映像符号化装置であって、前記入力映像のうち、前記入力映像よりもフレームレートが低い原映像が繰り返された低フレームレート映像を検出する低フレームレート検出部と、前記入力映像の第1フレームの復号映像を参照して前記低フレームレート映像が検出されない第2フレームの動きベクトルを生成し、前記動きベクトルと、前記第1フレームから前記第2フレームまでの第1期間に対する前記第1フレームから前記低フレームレート映像を含む第3フレームまでの第2期間の比に基づいて、前記第3フレームの動きベクトルを生成する動きベクトル生成部と、前記第3フレームにおいて、前記予測残差の符号化を行わず、前記第3フレームの動きベクトルを符号化する符号化部と、を備える映像符号化装置として機能させるためのプログラムである。
[4]の構成によれば、原映像が繰り返された第3フレームにおける映像の動きが、第2フレームにおける映像の動きを示す動きから、動きベクトルを生成する際に参照された第1フレームから第2フレームまでの第1期間に対する第1フレームから第3フレームまでの第2期間の比で推定される。そのため、第3フレームの映像の動きとして、円滑な動きを示す動きベクトルが符号化される。従って、従来の映像復号装置と同様の構成で主観的な品質が高い映像を復号可能とする符号化ストリームを生成することができる。
本発明によれば、疑似的に生成された入力映像信号から復号装置の機能を変更せずに品質が高い映像を復号することができる符号化ストリームを生成することができる。
本実施形態に係る映像符号化装置の全体構成を示す概略ブロック図である。 LFRフレームの検出例を示す図である。 本実施形態に係る符号化処理部の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る動きベクトルの生成方法の説明図である。 SOPの例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る映像符号化装置1の全体構成を示す概略ブロック図である。
映像符号化装置1は、符号化処理部10と、LFR(Low Frame Rate;低フレームレート)検出部20と、を備える。
符号化処理部10には、映像符号化装置1の外部から映像信号が入力され(映像入力)、LFR検出部20からLFR検出信号が入力される。以下の説明では、映像符号化装置1に入力される映像信号を、入力映像信号と呼ぶ。LFR検出信号は、入力映像信号のフレームが、そのフレームレート(例えば、120Hz)よりも低いフレームレート(例えば、60Hz)の原映像を素材として生成された映像であることを示す信号である。LFR検出信号は、低いフレームレートの原映像のフレーム、又はその原映像のフレームを繰り返して(フレームリピート)生成されたフレームを示す。以下の説明では、低いフレームレートの原映像のフレームを繰り返して生成されたフレームをLFRフレームと呼び、LFRフレーム以外のフレームを通常フレームを呼ぶ。通常フレームには、繰り返しに用いられた低いフレームレートの原映像のフレームの他、フレームレートを変換せずに入力された映像のフレームが含まれる。なお、以下の説明では、主に、入力映像信号のフレームレート、低いフレームレートが、それぞれ120Hz、60Hzである場合を例にする。また、フレームレートが120Hz、60Hzである映像もしくは映像信号を、それぞれ「120Hz映像」、「60Hz映像」と呼ぶ。60Hz映像を素材として生成された120Hz映像では、通常フレームとLFRフレームが交互に繰り返される。以下の説明では、通常フレーム、LFRフレームをそれぞれ偶数フレーム、奇数フレームと呼ぶことがある。
符号化処理部10は、入力された映像信号が示すフレーム毎の映像を複数の部分領域(ブロック)に区分する。符号化処理部10は、LFR検出信号に基づいてフレームの種類を判定し、判定したフレームの種類に応じた動作モードで処理を行う。ここで、通常フレームにおける動作モードを「通常モード」、LFRフレームにおける動作モードを「LFRモード」と呼ぶ。通常モードでは、符号化処理部10は、従来の符号化処理と同様の処理を行う。即ち、符号化処理部10は、符号化済みのフレームにおいて復号された映像信号を参照して、符号化対象の通常フレームのブロック毎に生成した動きベクトルに基づく動き補償を行って予測映像信号を生成する。符号化処理部10は、生成した予測映像信号と入力された映像信号との差分である予測残差信号と、生成した動きベクトルを符号化する。符号化処理部10は、符号化により得られた符号からなる符号化ストリームを映像符号化装置1の外部に出力する。
LFRモードでは、符号化処理部10は、符号化対象のLFRフレームを基準とする所定の期間内の通常フレームから生成した動きベクトルを内挿又は外挿して、符号化対象のLFRフレームにおける動きベクトルをブロック毎に生成する。符号化処理部10は、生成した動きベクトルを符号化し、予測残差信号の符号化を行わない。符号化処理部10は、符号化により得られた符号からなる符号化ストリームを映像符号化装置1の外部に出力する。符号化処理部10の構成については、後述する。
LFR検出部20には、映像符号化装置1の外部から入力される120Hz映像の映像信号から、フレームレートがより低い60Hz映像に基づいて生成された区間(以下、60Hz区間)のフレームを検出する。LFR検出部20は、60Hz区間を検出する際、例えば、入力映像信号から時間的に互いに隣接するフレーム間で信号値の類似度を示す指標値を算出する。指標値は、例えば、フレーム間における映像信号の差分の電力(差分電力)である。差分電力は、信号値の差分の画素間における平方和である。差分電力は、その値が小さいほどフレーム間での類似度が高いことを示す指標値である。LFR検出部20は、類似度が所定の類似度の閾値よりも高いと判定されるフレーム同士を、60Hz映像区間のフレームとして判定する。LFR検出部20は、互いに類似度が高い判定した一組のフレームのうち、表示順が早いフレーム、遅いフレームを、それぞれ通常フレーム、そのフレームを繰り返して生成されたLFRフレームとして判定する。LFR検出部20は、LFRフレームと判定したフレームについて、そのフレームがLFRフレームであることを示すLFR検出信号を映像符号化装置1に出力し、その他のフレームについては、LFR検出信号を出力しない。
なお、入力映像信号のフレームレートに対する原映像のフレームレートの比は、必ずしも2:1になるとは限らない。そこで、LFR検出部20が行う処理は、次のように一般化されてもよい。LFR検出部20は、フレーム毎に入力映像信号から時間的に互いに隣接するフレーム間で信号値の類似度を示す指標値を算出する。LFR検出部20は、隣接するフレーム間で類似度が所定の閾値よりも高いフレームが連続する区間を特定する。LFR検出部20は、特定した各区間において、表示順が最初のフレームを通常フレームとし、その区間内の他のフレームをLFRフレームとして判定する。
また、映像コンテンツの制作、編集においては、複数の系統の映像信号を素材として、1系統の映像信号を生成することがある。よりフレームレートが低い原映像を素材として生成される入力映像信号には、主に次のケースC1、C2がある。
(C1)各フレームの全領域について、よりフレームレートが低い原映像(例えば、60Hz映像)を素材として生成された区間が一部又は全部の時間帯であるケース
(C2)一部の空間的領域(例えば、小窓)において、よりフレームレートが低い原映像(例えば、60Hz映像)を素材とし、その他の領域における素材の映像についてフレームレートを変更しないケース
(C1)のケースでは、LFR検出部20は、よりフレームレートが低い原映像から生成された区間(以下、低フレームレート区間)をフレーム単位で検出し、検出したフレームの種別がLFRフレームであることを示すLFR検出信号を映像符号化装置1に出力する。
(C2)のケースでは、LFR検出部20は、低フレームレート区間をブロック単位で検出し、検出した区間において、そのブロックの種別を示すLFR検出信号を映像符号化装置1に出力する。より具体的には、LFR検出部20は、各フレームの空間的領域を区分した複数のブロックのそれぞれについて、そのブロックが、原映像のブロック(以下、通常ブロック)であるか、原映像を繰り返して生成されたブロック(以下、LFRブロック)であるかを判定する。LFR検出部20は、ブロック毎の映像の種別として、低フレームレート区間においてLFRブロックと判定したブロックについて、そのブロックの種類がLFRブロックであることを示すLFR検出信号を生成する。ブロックとして、例えば、HEVCに規定された予測単位(PU:Prediction Unit)などの処理単位が適用されてもよい。
符号化処理部10は、LFR検出部20から入力されたLFR検出信号に基づいて各ブロックの種類を判定し、判定したブロックの種類に応じた動作モードで符号化処理を行う。ここで、符号化処理部10は、通常ブロックについて、通常モードで符号化処理を実行し、LFRブロックについてLFRモードで符号化処理を実行する。
(LFRフレームの検出例)
次に、LFRフレームの検出例について説明する。図2は、LFRフレームの検出例を示す図である。ここで、映像符号化装置1は、120Hz映像の符号化処理を実行する120Hzシステムであり、フレーム単位でフレームの種別を判定するものとする。また、入力素材として3系統の映像信号から1系統の映像信号が選択され、選択された映像信号が放送番組の映像信号として映像符号化装置1に入力される場合を仮定する。
選択される映像信号は、シーン1、シーン2、シーン3の順番で切り替えられる(映像スイッチング)。シーン1、シーン3の映像信号は、それぞれ120Hz映像として構成される。そのため、シーン1、シーン3の映像信号は、120Hzシステムとしての映像符号化装置1にそのまま入力可能である。他方、シーン2の映像信号は、60Hz映像を原映像としてフレームリピートを行うことで120Hz映像として疑似的に構成された映像信号である。フレームリピートにおいて、各フレームの原映像を繰り返して複製された映像が、1/120s後の新たなフレームとして構成される。1/120sは、疑似的に構成された120Hz映像のフレーム間隔に相当し、原映像のフレーム間隔を繰り返し回数である2で除算して得られる期間に相当する。従って、シーン2の映像信号は、フレームレートが60Hzである原映像のフレームが、2フレームずつ繰り返して構成される。
図2において、T1は、シーン1からシーン2への切り替え時刻、T2は、シーン2からシーン3への切り替え時刻を示す。映像符号化装置1には、時刻T1よりも前の期間ではシーン1の映像信号が入力され、時刻T2よりも後の期間ではシーン3の映像信号が入力される。これらの期間では、60Hz映像が検出されないため、LFR検出部20は、LFR検出信号を出力しない。従って、符号化処理部10は、シーン1、シーン3の映像信号について通常モード(120Hz)で符号化処理を行う。
他方、時刻T1から時刻T2の間では、シーン2が映像符号化装置1に入力される。この期間では、通常フレームとLFRフレームが交互に繰り返される。従って、LFR検出部20は、この期間内のフレームのうち、フレームの種類がLFRフレームと判定したフレームについてLFRフレームを示すLFR検出信号を符号化処理部10に出力する。従って、この期間では、符号化処理部10は、シーン2の映像信号に実行する符号化処理の動作モードとして、通常モードとLFRモードを60Hzで交互に繰り返す。
(符号化処理部の構成)
次に、本実施形態に係る符号化処理部10の構成について説明する。図3は、本実施形態に係る符号化処理部10の構成を示すブロック図である。次の説明では、符号化処理部10がHEVCで規定された映像復号方式を用いて復号するための符号化データを生成し、LFR検出部20がフレーム単位でLFRフレームを検出する場合を例にする。
符号化処理部10は、ブロック分割部102、減算部104、変換部106、量子化部108、逆量子化部110、逆変換部112、加算部114、フレームメモリ116、動き検出部118、動き補償予測部120、動きベクトルメモリ122、動きベクトル生成部124、切替部126、128、及びエントロピー符号化部130、132を含んで構成される。
ブロック分割部102は、入力映像信号が示す映像の各フレームの領域を複数のブロックに分割する。ブロック分割部102は、ブロック分割の方式として、任意の方式を用いることができる。ブロック分割部102は、例えば、各フレームの映像をそれぞれ一定のブロックサイズを有する複数のブロックに分割してもよいし、公知の映像符号化方式で採用されている方式を用いてもよい。例えば、HEVCでは、ブロックの階層的な分割構造(CTU:Coding Tree Unit)が採用され、複数の階層にわたってブロック分割がなされる。分割されるブロックには、符号化単位(CU:Coding Unit)、予測単位(PU:Prediction Unit)、変換単位(TU:Transform Unit)がある。CUは、映像信号の符号化を行う単位である。HEVCでは、各CUのブロックサイズは、64×64画素、32×32画素、16×16画素、8×8画素のいずれかである。PUは、動き検出もしくは動き補償予測を行う単位であり、CUよりも細分化された単位である。PUの形状は、正方形に限られず矩形にもなりうる。TUは、予測残差信号に対して直交変換がなされる単位であり、PUとは独立にCUよりも細分化された単位である。ブロック分割部102は、ブロック分割を行う際、符号化処理を試行して得られるコスト値が、より少なくなるようにブロックを定めてもよい。そのため、分割されたブロック間では、位置の他、形状やブロックサイズが異なりうる。コスト値として、例えば、RD(Rate−Distortion)コストを用いる(RD最適化)。RDコストは、予測残差の大きさと符号化により得られる符号化データの情報量(符号量)を重み付け加算して得られる値である。一般に、分割されるブロックが小さいほど部位によって異なる動きに適応した動きベクトルの符号化がなされるので予測残差が小さくなる一方で、符号化対象の動きベクトルなどの符号量が大きくなる。なお、以下の説明では、特に断らない限りCU、PU及びTUをブロックと総称する。ブロック分割部102は、分割により得られたブロック毎に映像信号を減算部104、動き検出部118及び動きベクトル生成部124に出力する。以下の説明では、ブロック分割部102が出力するブロック毎の映像信号を入力映像ブロックと呼ぶ。
減算部104は、ブロック分割部102から入力される入力映像ブロック内の画素値から動き補償予測部120から入力される予測映像ブロック内の画素値を画素毎に減算する。減算部104は、減算により画素毎に得られた信号値からなる予測残差ブロックを変換部106に出力する。
変換部106は、減算部104から入力される予測残差ブロック内の信号値について直交変換を行って直交変換係数を算出する。直交変換として、例えば、離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)又は離散サイン変換(DST:Discrete Sine Transform)が用いられる。変換部106は、算出した直交変換係数を量子化部108に出力する。
量子化部108は、変換部106から入力される直交変換係数について所定の量子化パラメータを用いて量子化し、量子化直交変換係数を算出する。量子化部108は、算出した量子化直交変換係数を示す符号を逆量子化部110と切替部126に出力する。
逆量子化部110は、量子化部108から入力される量子化直交変換係数の符号について所定の量子化パラメータを用いて逆量子化を行い、量子化直交変換係数を算出する。逆量子化部110は、算出した量子化直交変換係数を逆変換部112に出力する。
逆変換部112は、逆量子化部110から入力される量子化直交変換係数について逆直交変換を行い、復号残差映像ブロックを生成する。逆直交変換は、変換部106が行った直交変換の逆演算である。復号残差映像ブロック内の画素毎の信号値は、予測残差ブロック内の画素毎の信号値を量子化して得られる量子化値に相当する。逆変換部112は、復号残差映像ブロックを加算部114に出力する。
加算部114は、逆変換部112から入力される復号残差映像ブロック内の信号値と、動き補償予測部120から入力される予測映像ブロック内の信号値を画素毎に加算する。加算部114は、加算により画素毎に得られた信号値からなる復号映像ブロックをフレームメモリ116に出力する。
フレームメモリ116には、加算部114から入力される復号映像ブロックがブロック毎に順次記憶される。従って、フレームメモリ116には、複数の復号映像ブロックがフレーム毎に統合され、復号映像信号が形成される。
動き検出部118は、その時点のフレーム(現フレーム)が通常フレームであるときに動き検出を行う。動き検出部118は、フレームメモリ116に記憶された所定のフレーム(参照先フレーム)の復号映像信号を参照して、ブロック分割部102から入力される入力映像ブロックが表す映像の動きの大きさと方向を検出する。
より具体的には、動き検出部118は、入力映像ブロックが表す画像に最も近似する画像を表す参照先フレームの領域(参照ブロック)を復号映像信号から探索する。動き検出部118は、近似の度合いを示すコスト値として、例えば、入力映像ブロックと参照ブロックの候補となる領域(候補ブロック)における画素毎の画素値の絶対差分和(SAD:Sum of Absolute Differences)、平方差分和(SSD:Sum of Squared Differences)などを用いることができる。動き検出部118は、入力映像ブロックの座標から探索された参照ブロックの座標の差分を動きベクトルとして算出する。算出された動きベクトルは、参照先フレームにおける参照ブロックから現フレームにおける入力映像ブロックの領域内に到来する映像の移動量と移動方向を示す。動き検出において複数のフレーム間における参照関係を示す参照情報をSOP(Structure of Pictures)と呼ぶこととする。参照先のフレームは、現フレームよりも前の表示順(過去)のフレーム(順方向予測)と現フレームよりも後の表示順(未来)のフレームの一方又は両方となりうる。動き検出部118は、入力映像ブロックについて算出した動きベクトルを動き補償予測部120、動きベクトルメモリ122及び切替部126に出力する。SOPの例については、後述する。
動き補償予測部120は、動き検出部118から入力された動きベクトルの算出に用いられた参照ブロックについて、その動きベクトルに基づいて動き補償予測を行い、予測画像ブロックを生成する。より具体的には、動き補償予測部120は、フレームメモリ116に記憶された復号映像信号から、動きベクトルに対応する参照ブロックを参照先のフレームの復号映像信号から抽出する。参照ブロックの位置は、入力映像ブロックから動きベクトルで参照される位置、即ち、動きベクトルが示す空間的な方向とは逆方向であって、その動きベクトルの大きさに相当する距離だけ変位した位置となる。また、参照ブロックの領域の大きさは、入力映像ブロックと等しい。動き補償予測部120は、抽出した参照ブロックを処理対象のブロックにおける予測ブロックとする。動き補償予測部120は、生成した予測画像ブロックを減算部104及び加算部114に出力する。
動きベクトルメモリ122には、動き検出部118から入力される動きベクトルがブロック毎に順次記憶される。上述したように、動きベクトルは、通常フレームにおいてブロック毎に生成される。従って、動きベクトルメモリ122には、各通常フレームについてブロック毎に動きベクトルが蓄積される。
動きベクトル生成部124は、現フレームがLRFフレームであるとき、動きベクトル生成処理を行う。ここで、動きベクトル生成部124は、ブロック分割部102から入力される現フレームの入力画像ブロックにおける動きベクトルを、フレームメモリ116に既に記憶された通常フレームである第2フレームにおけるブロック毎の動きベクトルに基づいて生成する。現フレームは、第2フレーム及び第2フレームにおける動きベクトルを生成する際に参照した参照先フレームである第1フレームとは別個の第3フレームとなる。
より具体的には、動きベクトル生成部124は、第2フレームのブロック毎に、そのブロックにおいて算出された動きベクトルで参照される方向に、第3フレームに投影される領域(投影領域)を特定する。動きベクトルで参照される方向は、空間的にはその動きベクトルの方向とは逆方向であり、時間的には第2フレームから第1フレームへの方向となる。動きベクトル生成部124は、第3フレームにおいて特定された投影領域のうち、その一部又は全部が符号化対象のブロックである入力画像ブロックの領域と重複する投影領域に投影する第2フレームのブロックの動きベクトルを特定する。動きベクトル生成部124は、特定した動きベクトルを、第1フレームから第2フレームまでの第1期間に対する第1フレームから第3フレームまでの第2期間の比を乗じて算出される動きベクトルを、入力画像ブロックに対する動きベクトルとして定める。動きベクトル生成部124は、定めた動きベクトルを切替部126に出力する。
切替部126は、LFR検出部20(図1)からのLFR検出信号の入力状態に基づいて量子化部108から入力される量子化直交変換係数を示す符号をエントロピー符号化部130に出力するか否かを制御する。切替部126は、端子a、b、cと切片を備える。切片の一端は端子a、bのいずれか一方に接続され、切片の他端が端子cに接続される。LFRフレームを示すLFR検出信号が入力される場合、切替部126は、切片の一端を端子aに接続させる。この場合、端子aには信号が入力されないので、端子cからエントロピー符号化部130には信号が出力されない。他方、LFRフレームを示すLFR検出信号が入力されない場合、切替部126は、切片の一端を端子bに接続させる。この場合、端子bを介して量子化部108から入力される量子化直交変換係数を示す符号が端子cからエントロピー符号化部130に出力される。
切替部128は、LFR検出部20(図1)からのLFR検出信号の入力状態に基づいて、動き検出部118から入力される動きベクトルと、動きベクトル生成部124から入力される動きベクトルのいずれをエントロピー符号化部132に出力するかを制御する。切替部128は、端子d、e、fと切片を備える。切片の一端は端子d、eのいずれか一方に接続され、切片の他端が端子fに接続される。LFRフレームを示すLFR検出信号が入力されない場合、切替部128は、切片の一端を端子dに接続させる。この場合、端子dを介して動き検出部118から入力される動きベクトルが端子fからエントロピー符号化部132に出力される。他方、LFRフレームを示すLFR検出信号が入力される場合、切替部128は、切片の一端を端子eに接続させる。この場合、端子eを介して動きベクトル生成部124から入力される動きベクトルが端子dからエントロピー符号化部132に出力される。
エントロピー符号化部130は、切替部126から入力される量子化変換係数の符号を含むデータ列に対してエントロピー符号化を行って、符号化ストリームを生成する。エントロピー符号化として、例えば、コンテキスト適応型2値算術符号化方式(CABAC:Context−based Adaptive Binary Arithmetic Coding)が用いられる。エントロピー符号化部130は、生成した符号化ストリームを映像符号化装置1の外部に出力する(符号出力)。
エントロピー符号化部132は、切替部128から入力される動きベクトルの符号を含むデータ列に対してエントロピー符号化を行って、符号化ストリームを生成する。エントロピー符号化部132は、生成した符号化ストリームを映像符号化装置1の外部に出力する(符号出力)。
なお、切替部126、128は、互いに一体化された単一の切替部として構成されてもよい。エントロピー符号化部130、132は、互いに一体化して単一のエントロピー符号化部として構成されてもよい。一体化されたエントロピー符号化部は、フレームの種類が通常フレームである場合、量子化変換係数の符号と動きベクトルを示す符号とを統合して形成されるデータ列に対してエントロピー符号化を行ってもよい。
この点、本実施形態に係る映像符号化装置1は、フレームの種別が通常フレームであるとき、入力映像信号に基づいて動き検出を行って動きベクトルを生成する。そして、映像符号化装置1は、予測残差に基づく量子化変換係数の符号と、参照先フレームから現フレームまでの動きを示す動きベクトルの符号を出力する。
他方、映像符号化装置1は、フレームの種別がLFRフレームであるとき、既に生成された動きベクトルにもとづいて算出処理を行い、そのフレームの動きベクトルを生成する。LFRフレームにおける動きベクトルは、通常フレームにおける動きベクトルを、参照先フレームからその通常フレームまでの第1期間に対する、参照先フレームから符号化対象のLFRフレームまでの第2期間との比を乗じて得られる。また、映像符号化装置1は、予測残差に基づく量子化変換係数の符号を出力せず、通常フレームにおいて検出された動きベクトルから算出される動きベクトルを示す符号を出力する。
そのため、フレームの種別がLFRフレームであるとき、符号化対象の動きベクトルは、通常フレームにおける動きベクトルを内分又は外分して算出される。内分比又は外分比が参照先フレームから通常フレームまでの第1期間に対する参照先フレームからLFRフレームまでの第2期間の比に相当する。そのため、映像符号化装置1から出力される符号によれば、従来の映像符号化により得られる符号よりも復号映像の動きを円滑にすることができる。従って、映像符号化装置1は、映像符号化処理に含まれる動き検出処理を活用して、復号される120Hz映像の主観的な品質を向上させることができる。即ち、LFRフレームにおける動きベクトルは、入力映像信号との符号化歪にかかわらず、そのフレームよりも時間的に前もしくは後の通常フレームにおいて生成された動きベクトルに基づいて生成される。後述するように、その通常フレームは、表示順がLFRフレームの直後のフレームもしくは直前のフレームでなくともよい。
映像符号化装置1から出力される符号化ストリームを復号する映像復号装置の構成は、従来の映像復号装置の構成と同様であってもよい。映像復号装置(図示せず)は、エントロピー復号部、逆量子化部、逆直交変換部、加算部、フレームメモリ及び動き補償予測部を備える。エントロピー復号部は、映像符号化装置1から出力される符号化ストリームを復号してデータ列を生成する。エントロピー復号部は、生成したデータ列に含まれるブロック毎の動きベクトルを動きベクトルメモリに出力する。データ列に量子化変換係数の符号が含まれるフレームにおいて、エントロピー復号部は、その符号を逆量子化部に出力する。データ列に量子化変換係数の符号が含まれないフレームにおいて、逆量子化部には、量子化変換係数の符号が入力されない。逆直交変換部により得られる予測残差信号を構成する各画素の画素値は0となる。なお、逆量子化部、逆直交変換部、加算部、フレームメモリ、動きベクトルメモリ及び動き補償部が行う処理は、映像符号化装置1の逆量子化部110、逆変換部112、加算部114、フレームメモリ116及び動き補償予測部120が行う処理と、それぞれ同様であればよい。映像復号装置の加算部から出力される復号画像ブロックをブロック間で統合することで、復号映像信号が得られる。従って、映像符号化装置1は、従来の映像復号装置の機能に変更を行うことなく、映像を復号することができる符号化ストリームを生成することができる。
(動きベクトルの生成方法)
次に、動きベクトル生成部124による動きベクトルの生成方法について説明する。図4は、本実施形態に係る動きベクトルの生成方法の説明図である。
図4に示す例では、通常フレームPvにおいて符号化処理の過程で得られた動きベクトルを用いて、LRFフレームPi内の1つのPUにおける動きベクトルを生成する場合を仮定する。このPUが符号化対象ブロックとなる。通常フレームPvにおける動きベクトルの生成において、参照先フレームPrが参照される。
図4において、上下方向の線分は、各フレームを示し、左右方向の線分は、それぞれPU間の境界を示す。各フレームの水平方向は、図面に対して奥行方向に相当するため図示が省略されている。図4(a)、(c)では、左右方向は各フレームの表示順を示す。符号化対象のLRFフレームPiの表示順は、参照先フレームPrと通常フレームPvの間の表示順となる。参照先フレームPr、LRFフレームPi、通常フレームPvのそれぞれに付された四角形で囲まれた数値0、3、2は、図5に例示するSOPにおける各フレームの符号化の順序を示す。その数値が小さいほど符号化の順序が早く、その数値が大きいほど符号化の順序が遅いことを示す。破線の四角形は、符号化対象のLRFフレームPiが含まれるSOPよりも先に符号化された別個のSOPを示す。従って、LRFフレームPiにおいて符号化処理が行われる時点では、参照先フレームPrと通常フレームPvにおいて、いずれも符号化処理が完了済である。また、図5に例示するSOPは、参照先フレームPr(フレーム0)は、通常フレームPv(フレーム3)、LRFフレームPi(フレーム2)それぞれの参照先であること示す。また、参照先フレームPrのフレームの種別も、通常フレームである。
動きベクトル生成部124は、次に説明する手順(S1)〜(S6)を実行することで、符号化対象のLRFフレームPiのPUにおける動きベクトルを定める。
(S1)動きベクトル生成部124は、通常フレームPvの各PUにおける動きベクトルMVに対し、参照先フレームPrから通常フレームPvまでの期間(フレーム間隔)に対する参照先フレームPrからLRFフレームPiまでの期間の比を乗じる。この乗算により、各PUにおける動きベクトルMVが、参照先フレームPrから通常フレームPvまでの期間がLRFフレームPiの表示順にしたがった期間の比で内分され、内分により動きベクトルMV’が算出される。図4(a)は、動きベクトルMV、MVが、それぞれPUv、PUvの動きベクトルを示す。矢印は、動きベクトルMV、MVで参照される参照方向を示す。
(S2)動きベクトル生成部124は、算出した動きベクトルMV’に基づいて、通常フレームPvのPUからLRFフレームPi上に投影される投影領域の位置と大きさを記録する。投影領域の位置は、その通常フレームPvのPUから動きベクトルMV’とは逆方向に、その大きさだけ変位した位置となる。投影領域の大きさは、投影元のPUの大きさと等しい。図4(a)に示す例では、PUv、PUvから、それぞれ動きベクトルMV、MVで参照される方向に投影される投影領域が上下方向の太線で表わされる。
(S3)動きベクトル生成部124は、(S1)、(S2)の処理を通常フレームPvのPU毎に繰り返す。
(S4)動きベクトル生成部124は、LRFフレームPiから符号化対象PUを選択する。
(S5)動きベクトル生成部124は、(S2)の処理により特定されたLRFフレームPi上の投影領域のうち、符号化対象PUの領域と重複する面積が最大となる投影領域を特定する。動きベクトル生成部124は、特定した投影領域の投影元である通常フレームPv内のPUの動きベクトルMVを選択する。図4(b)に示す例では、S、Sは、動きベクトルMV、MVに基づいて特定される投影領域と、符号化対象PUの領域と重複する領域の面積を示す。面積S、Sのうち、面積Sが最大となるので、動きベクトルMVが選択される。
なお、PUは各フレームにおいて独立に定められるため、符号化対象PUの領域と重複する投影領域の数が1個の場合もある。その場合には、動きベクトル生成部124は、その1個の投影領域を与える動きベクトルMVを選択する。
(S6)動きベクトル生成部124は、選択した動きベクトルMVについて、(S1)の処理において算出された動きベクトルMV’を符号化対象PUの動きベクトルとして定める。図4(c)に示す例では、選択された動きベクトルMVに基づく動きベクトルMV’が符号化対象PUの動きベクトルとして定められる。
なお、図4は、符号化対象のLRFフレームPiの表示順が、参照先フレームPrから通常フレームPvまでの期間内にある場合を例としているが、これには限らない。符号化対象のLRFフレームPiの表示順は、参照先フレームPrから通常フレームPvまでの期間よりも先であってもよいし、後であってもよい。その場合には、(S1)の処理において、動きベクトルMVについて、その期間をLRFフレームPiの表示時刻で外分して動きベクトルMV’が算出される。但し、符号化対象のLRFフレームPiの表示順は、その期間から所定の範囲内の期間(例えば、同一又は隣接SOP)内にあることが望ましい。
また、図4は、LRFフレームPiにおける動きベクトルMV’の予測に用いられる通常フレームPvの数が1個である場合を例にしているが、複数であってもよい。その場合、動きベクトル生成部124は、例えば、複数の通常フレームPvのそれぞれにおいて生成された動きベクトルMVから定められたLRFフレームPiの動きベクトルMV’を候補とし、符号量が最も少ない動きベクトルMV’を選択してもよい。符号量を低減することで、符号化効率が向上する。
また、動きベクトル生成部124は、複数の通常フレームPvのそれぞれにおいて生成された動きベクトルMVから定められたLRFフレームPiの動きベクトルMV’を候補とする。動きベクトル生成部124は、候補した動きベクトルのうち予測距離、即ちその絶対値が最も小さい動きベクトルMV’を選択してもよい。選択される動きベクトルMV’の予測距離が小さくなるので、動きベクトルMV’の符号量が低減することができる。従って、この手法によっても符号化効率を向上させることができる。
なお、エントロピー符号化部132は、これらの候補の動きベクトルのうちエントロピー符号化により得られる符号の符号量が最も少ない動きベクトルMV’の符号を採用し、その他の候補の符号を棄却してもよい。
上述した動きベクトルの生成処理の例は、フレーム単位の処理である場合を主としているが、上記のケース(C2)で述べたようにPU(ブロック)単位の処理に適用されてもよい。このケースでは、LFR検出部20は、入力映像信号よりもフレームレートが低い原映像から生成された区間をPU単位で検出し、検出した区間においてブロックの種別がLFRブロックであるPUについて、LFRブロックを示すLFR検出信号を映像符号化装置1に出力する。
LFR検出部20からLFR検出信号が通知されないPUは、通常ブロックであるので、動き検出部118は、そのPUについて動き検出を行って動きベクトルを生成する。他方、LFR検出部20からLFR検出信号が通知されるPUは、LFRブロックであるので、動きベクトル生成部124は、そのPUについて上述の(S1)〜(S6)の処理を行って動きベクトルを定める。なお、符号化対象の各LFRフレームについて(S1)〜(S3)の処理が少なくとも1回行われていれば、そのLFRフレーム内のPU毎に(S1)〜(S3)の処理が繰り返されなくてもよい。
エントロピー符号化部132は、ブロックの種類が通常ブロックであるPUについて、動き検出部118が定めた動きベクトルを符号化し、ブロックの種別がLFRブロックであるPUについて、動きベクトル生成部124が定めた動きベクトルを符号化する。
そして、エントロピー符号化部130は、そのPUと重複する領域を有する予測残差ブロックに基づく量子化変換係数の符号に対してエントロピー符号化を行い、エントロピー符号化により得られた符号化ストリームを出力する。エントロピー符号化部130は、ブロックの種別がLFRブロックであるPUと重複する領域を有する予測残差ブロックに基づく量子化変換係数の符号に対してエントロピー符号化を行わない。
(SOPの例)
次に、SOPの例について説明する。図5は、SOPの例を示す図である。図5に示すSOPは、16フレームの相互間の参照関係を示す4階層(L=4)構造を有する。図5において左右方向は、各フレームの表示順を示し、上下方向は階層を示す。四角形で囲まれる数値は、符号化順を示す。矢印の起点、終点は、参照元の符号化対象のフレーム、参照先の符号化済のフレームを示す。最下位の階層(第0層)に属するフレーム0を除き、より上位の階層に属する各フレームの参照先フレームは、そのフレームよりも下位の符号化済みのフレームとなる。図5に示す例では、符号化順が第1、3、…番目である奇数フレームでの動き検出において、符号化順が第2、4、…、番目である符号化済みの偶数フレームが参照される。奇数フレームでは符号化順と表示順が一致し、最上位の階層に属する。
他方、偶数フレームの符号化順と表示順は、必ずしも一致しない。例えば、16フレームのうち、表示順が最後となるフレーム0が最初に符号化される。フレーム0の予測処理において、参照先のフレームとして、そのフレーム0自体と、直前のSOPのフレーム0が用いられる。符号化処理部10は、そのフレーム0自体を参照する予測処理としてフレーム内予測(イントラ予測)を行う。従って、LRFフレームがフレーム0以外のフレームとなることが望ましい。また、LRFフレームがより高い階層のフレームとなることがより好ましい。
そこで、符号化処理部10は、LFR検出部20から入力されるLFR検出信号とSOPを同期させる同期部(図示せず)を備えてもよい。同期部は、例えば、LFR検出信号が示すフレームの種別が通常フレームとなるフレームを偶数フレームとし、フレームの種別がLFRフレームとなるフレームを奇数フレームとするようにSOPを同期させる。同期部は、同期させたSOPを動き検出部118と動きベクトル生成部124に設定する。
以上に説明したように、本実施形態に係る映像符号化装置1は、入力映像のブロック毎に動きベクトルを検出し、動きベクトルに基づく動き補償を行って得られる予測映像と入力映像との予測残差と、動きベクトルとを符号化する映像符号化装置であって、LFR検出部20と、動きベクトル生成部124と、エントロピー符号化部130、132を備える。LFR検出部20は、入力映像のうち、入力映像よりもフレームレートが低い原映像が繰り返されたLFR映像を検出する。動きベクトル生成部124は、入力映像の参照先フレームの復号映像を参照してLFR映像が検出されない通常フレームの動きベクトルを生成し、生成した通常フレームの動きベクトルと、参照先フレームから通常フレームまでの第1期間に対する参照先フレームから低フレームレート映像を含むLFRフレームまでの第2期間の比に基づいて、LFRフレームの動きベクトルを生成する。エントロピー符号化部130、132は、LFRフレームにおいて、予測残差の符号化を行わず、動きベクトルを符号化する。
この構成により、原映像が繰り返されたLFRフレームにおける映像の動きが、通常フレームにおける映像の動きを示す動きから、動きベクトルを生成する際に参照された参照先フレームから通常フレームまでの第1期間に対する参照先フレームからLFRフレームまでの第2期間の比で推定される。そのため、予測残差の大きさに関わらずLFRフレームの映像の動きとして、円滑な動きを示す動きベクトルが符号化される。従って、従来の映像復号装置と同様の構成で主観的な品質が高い映像を復号可能とする符号化ストリームを生成することができる。例えば、60Hz映像を素材として疑似的に制作された120Hz映像に対し、符号化処理の過程を利用して、主観的品質が高い120Hz映像を生成することができる符号化ストリームが得られる。
また、LFR検出部20は、ブロック毎にLFR映像の有無を判定する。動きベクトル生成部124は、LFR映像を有するブロックであるLFRブロックにおいて、通常フレームの動きベクトルと、参照先フレームから通常フレームまでの第1期間に対する参照先フレームからLFRブロックを含むLFRフレームまでの第2期間の比に基づいて生成する。
この構成によれば、入力映像を参照せずに映像の動きを推定する空間的領域が、LFR映像が含まれるLFRブロックからなるフレームの一部の領域に限定される。他方、LFR映像が含まれないその他の領域は、通常フレームと同様に入力映像の参照先フレームを参照して映像の動きが推定される。そのため、LFR映像の領域の変化に応じて、入力映像を参照せずに映像の動きを推定する空間的領域を追従させることができる。
また、動きベクトル生成部124は、通常フレームのブロック毎に、生成した動きベクトルで参照される方向にLFRフレームに投影される投影領域を定める。動きベクトル生成部124は、定めた投影領域のうち、LFRフレームの符号化対象ブロックに重複する領域が最も大きい投影領域に投影される通常フレームのブロックの動きベクトルを選択する。
この構成によれば、フレーム毎に分割されたブロックの区分が異なる場合でもLFRフレームの符号化対象ブロックに最も空間的に近接した投影領域に係る動きベクトルが特定される。そのため、符号化対象のLFRフレームのブロック毎に異なる映像の動きの確実な符号化と符号量の低減を実現することができる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、映像符号化装置1は、入力される原映像のフレームレートをより高いフレームレートに変換する変換装置(図示せず)の一部として構成されてもよい。変換装置は、さらにフレームリピート部と、映像復号部を備える。フレームリピート部は、現映像を構成する各フレームについてフレームリピートを行い、フレームレートがより高い映像信号を生成する。映像符号化装置1には、フレームリピート部が生成した映像信号が、入力映像信号として入力される。映像復号部は、映像符号化装置1から入力される符号化ストリームに対して映像復号処理を行って得られる復号映像信号を変換装置の外部に出力する。この変換装置によれば、例えば、60Hz映像を素材として符号化処理の過程を利用して、主観的品質が高い120Hz映像を生成することができる。
また、上述した実施形態では、図1に示すLFR検出部20が入力映像信号から、よりフレームレートが低い原映像を素材とする区間から通常フレームとLFRフレームを検出する場合を例にしたが、これには限られない。LFR検出部20は、映像信号を制作する制作装置から入力されたLFR検出信号を中継し、符号化処理部10に出力してもよい。ここで、制作装置は、原映像を構成する各フレームの映像を繰り返して新たなフレームの映像を制作する際、原映像のフレームと繰り返して生成したフレームのうち、繰り返して生成したフレームについて、LFRフレームを示すLFR検出信号を生成する。
また、上述の実施形態では、主に符号化処理部10に入力映像信号のフレームレートと入力映像信号の素材として用いられる原映像のフレームレートの比が2:1である場合を例にしたが、これには限らない。例えば、入力映像信号のフレームレートと原映像のフレームレートの比は、4:1、8:1など任意の整数比であってもよい。
例えば、入力映像信号のフレームレートと原映像のフレームレートとの比が4:1の場合を仮定する。この場合には、図5に示すSOPにおいて、同期部は、通常フレームを表示順が0、4、8、12の各フレームに割り当てるようにLFRフレームを同期させればよい。また、入力映像信号のフレームレートと原映像のフレームレートとの比が8:1の場合を仮定する。この場合には、同期部は、通常フレームを表示順が0、8の各フレームに割り当てるようにSOPを同期させればよい。
また、1個のSOPに含まれるフレーム数は16フレームに限られず、例えば、8フレームであってもよいし、可変であってもよい。
また、映像符号化装置1は、入力映像信号のフレームレートが原映像のフレームレートの2のべき乗ではない場合、例えば、入力映像信号のフレームレートと原映像のフレームレートとの比が3:1である場合に適用されてもよい。その場合、同期部は、LFR検出信号が示すフレームの種類が通常フレームとなるフレームをフレーム0とし、より多くのLFRフレームがより高い階層のフレームに割り当てられるようにSOPを同期させてもよい。
なお、上述した映像符号化装置1をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、映像符号化装置1の一部に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態における映像符号化装置1の一部または全部をLSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。映像符号化装置1の一部の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
1…映像符号化装置、10…符号化処理部、20…LFR検出部、102…ブロック分割部、104…減算部、106…変換部、108…量子化部、110…逆量子化部、112…逆変換部、114…加算部、116…フレームメモリ、118…動き検出部、120…動き補償予測部、122…動きベクトルメモリ、124…動きベクトル生成部、126、128…切替部、130、132…エントロピー符号化部

Claims (4)

  1. 入力映像のブロック毎に動きベクトルを検出し、前記動きベクトルに基づく動き補償を行って得られる予測映像と前記入力映像との予測残差と、前記動きベクトルとを符号化する映像符号化装置であって、
    前記入力映像のうち、前記入力映像よりもフレームレートが低い原映像が繰り返された低フレームレート映像を検出する低フレームレート検出部と、
    前記入力映像の第1フレームの復号映像を参照して前記低フレームレート映像が検出されない第2フレームの動きベクトルを生成し、
    前記動きベクトルと、前記第1フレームから前記第2フレームまでの第1期間に対する前記第1フレームから前記低フレームレート映像を含む第3フレームまでの第2期間の比に基づいて、前記第3フレームの動きベクトルを生成する動きベクトル生成部と、
    前記第3フレームにおいて、前記予測残差の符号化を行わず、前記第3フレームの動きベクトルを符号化する符号化部と、
    を備える映像符号化装置。
  2. 前記低フレームレート検出部は、前記ブロック毎に前記低フレームレート映像の有無を判定し、
    前記動きベクトル生成部は、前記低フレームレート映像を有するブロックである低フレームレートブロックにおいて、前記第3フレームの動きベクトルを生成し、
    前記符号化部は、前記低フレームレートブロックにおいて、前記予測残差の符号化を行わず、前記低フレームレートブロックの動きベクトルを符号化する
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像符号化装置。
  3. 前記動きベクトル生成部は、
    前記第2フレームのブロック毎に、生成した動きベクトルで参照される方向に前記第3フレームに投影される投影領域を定め、
    前記投影領域のうち、前記第3フレームの符号化対象ブロックに重複する領域が最も大きい前記投影領域に投影される前記第2フレームのブロックの動きベクトルを選択することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の映像符号化装置。
  4. コンピュータに、入力映像のブロック毎に動きベクトルを検出し、前記動きベクトルに基づく動き補償を行って得られる予測映像と前記入力映像との予測残差と、前記動きベクトルとを符号化する映像符号化装置であって、
    前記入力映像のうち、前記入力映像よりもフレームレートが低い原映像が繰り返された低フレームレート映像を検出する低フレームレート検出部と、
    前記入力映像の第1フレームの復号映像を参照して前記低フレームレート映像が検出されない第2フレームの動きベクトルを生成し、
    前記動きベクトルと、前記第1フレームから前記第2フレームまでの第1期間に対する前記第1フレームから前記低フレームレート映像を含む第3フレームまでの第2期間の比に基づいて、前記第3フレームの動きベクトルを生成する動きベクトル生成部と、
    前記第3フレームにおいて、前記予測残差の符号化を行わず、前記第3フレームの動きベクトルを符号化する符号化部と、
    を備える映像符号化装置として機能させるためのプログラム。
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