JP6862739B2 - 生体撮影装置及び多機能時計 - Google Patents

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Description

本出願は生体撮影装置及びそれを用いた多機能時計に関する。
現在、スマートウォッチ及びスマートバンド等の多機能時計が注目されている。この多機能時計は、連携して運用されるスマートフォン等に蓄積された情報の中で、即時性が高い、カレンダーのリマインダ又は着信したメールの表示等を行う。また、スマートバンドは、心拍数又は体の動きの情報、体温などを記録し、それをスマートフォンに送信して蓄積する。また、スマートフォンに蓄積されているこれら情報をもとに、カロリーの消費度合いなどをユーザに表示する。このように、多機能時計は、スマートフォン等の情報機器に蓄積された、ユーザの通信記録又はプライバシーにかかわる情報を、情報機器から取り出すことができる。そのため、多機能時計を使用する前に、プライバシーにかかわる情報を保護するよう、ユーザの認証が求められる。ユーザの認証を用いるシステムの例として、特許文献1には、身体情報に基づいて認証を行う通信装置及び通信システムが記載されている。特許文献2には、静脈パターンによる個人認証を用いた静脈パターン管理システムが記載されている。
国際公開第2007/018151号 特開2008−287437号公報
ユーザの認証を行うための装置として、USBトークン、指紋認証、虹彩認証、及び、手のひら静脈認証等で用いる各種バイオメトリクスセンサがある。しかしながら、多機能時計に備わっているユーザの認証は、3x3のパターン認識又は4桁のPersonal Identification Number(PIN)など、脆弱なものしか用意されていない。
多機能時計のユーザの認証にUSBトークンを用いるためには、USBソケットを取付ける必要がある。しかしながら、USBソケットの大きさは、多機能時計本体の体積の3分の1から4分の1程度であるため、USBソケットを取付けることは、多機能時計の内部回路及びバッテリの大きさ等をかなり制限するものになってしまう。ユーザの認証のために、バッテリの大きさを制限し、結果、連続使用時間を大幅に短くしてしまうことは受け入れられない。
各種バイオメトリクスセンサを用いる場合、例えば指紋又は手のひら等の認証部位を撮影するカメラモジュールが用いられる。カメラモジュール自体は小さく、多機能時計でも十分に搭載可能であるが、カメラを用いて認証部位を正しく認識させるためには、認証部位をカメラに対して正しく位置調整する必要がある。しかしながら、多機能時計は、スマートフォンと比較して小さく、認証部位を正しく位置調整して撮影することが困難である。そのため、バイオメトリクスセンサを用いるユーザの認証方法は、ユーザにとって使いにくいものとなる可能性がある。また、認証を開始するための押しボタン型のスイッチを多機能時計に設けた場合、多機能時計は身体に取付けられることから、例えばスイッチが衣類の袖口と接触し、ユーザが意図しないタイミングでカメラを作動させてしまうことが想定される。特に時計のような小型の電子機器における電池の容量は限られており、意図しないカメラの動作が発生することで、電力が消費され稼働時間を縮めることになる。
一つの側面では、本発明は、消費電力の低減を図る、生体に取付けられる生体撮影装置を提供することを課題とする。
一つの形態によれば、生体に取付けられる生体撮影装置であって、生体撮影装置が生体に取付けられたときに生体と対向しない側の第1の面を有する本体と、第1の面に設けられ、生体の一部を撮影するカメラと、第1の面にカメラから所定の距離離れて配置された第1の電極と、生体撮影装置が生体に取付けられた状態において、少なくとも第1の電極が指で押されたときに、第1の電極と接した指とは生体の別の部位と接し、生体を通じて第1の電極と通電する、第2の電極と、第1の電極と第2の電極との通電を検出したとき、カメラを作動させるプロセッサと、を備える、生体撮影装置が提供される。
消費電力の低減を図る、生体に取付けられる生体撮影装置を提供できる。
(a)は比較技術である手のひら静脈認証のシステムを示す図であり、(b)は手のひら静脈認証に使用する手のひらガイドを示す斜視図である。 (a)は生体撮影装置を示す正面図であり、(b)は生体撮影装置の側面図である。 生体撮影装置のハードウェア構成を示す図である。 生体撮影装置の使用状況を示す図である。 生体撮影装置を用いた生体認証のフローチャートである。 生体撮影装置の別例を示す図であり、生体撮影装置を裏面側から見た図である。
以下、添付図面を用いて本出願の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。以下の実施の形態において同一又は類似の要素には共通の参照符号を付けて示し、理解を容易にするために、これらの図面は縮尺を適宜変更している。
比較対象技術として、図1を用いて手のひら静脈認証について説明する。手のひら静脈認証では、カメラ等により手のひらの中の静脈を読み取り、それを生体情報としてコンピュータが認証を行う。手のひら静脈認証では手の内部の情報を読み取るため、指紋認証及び虹彩認証と比較して、偽造を行いにくいという特徴を有する。手のひら静脈センサ141による静脈の撮影の状況を図1(a)に示す。図1(a)に示す手のひら静脈センサ141は、一辺が5cm程度の立方体であり、その上面に近赤外線カメラ113を備える。また、手のひら静脈センサ141はコンピュータ142に接続されていて、近赤外線カメラ113で撮影した画像データをコンピュータ142に送信する。
コンピュータ142がユーザの認証を行う際、図1(a)に示すように、手のひら静脈センサ141の上にユーザが手のひら134をかざす。そして、手のひら静脈センサ141は、近赤外線カメラ113によりユーザの手のひら134を撮影することで手のひらの静脈パターン画像を生成する。撮影した静脈パターンの画像はコンピュータに142に送信される。そして、その画像はコンピュータ142のプロセッサ上で動作する生体認証プログラムにより、コンピュータ142に予め記録されている登録された手のひらの静脈パターンの画像と比較され、その結果により認証の可否が判断される。
近赤外線カメラ113により手のひら134を撮影する際、ユーザは、手のひらを手のひら静脈センサ141に対向するように手のひらをかざす。比較認証技術の静脈認証では、手のひら134を撮影するために、手のひら134を手のひら静脈センサ141に対して正しく位置付ける必要があり、素早く認証するためにはユーザがある程度、認証作業に慣れなくてはならない。
そのため、手のひら認証を使い始める場合、手のひら134を手のひら静脈センサ141に対して正しく位置付けできるよう、図1(b)に示すような手置き用ガイド143を利用する場合がある。手置き用ガイド143は、台座144と、台座144の両端部に立設するよう設けられた指置きアーム145と手首置きアーム146とを備え、指置きアーム145と手首置きアーム146との間に手のひら静脈センサ141を置く。
指置きアーム145は、手のひら134を手のひら静脈センサ141にかざすときに、手のひら134の指を乗せる。中指を指置きアーム145の窪んだ部分145aに置き、手首を手首置きアーム146に置くと、手のひら134が正しい位置に配置される。そのため、手のひら134を、登録データを撮影したときと同じように撮影でき、手のひら静脈認証をスムーズに行うことができる。しかしながら、多機能時計のように小型の装置に図1(b)に示すような大きな手置き用ガイド143を採用することは難しい。
そこで、多機能時計に好適な、人間の仕草に沿った小型の手のひら認証に使用可能な生体撮影装置について、図を用いて説明する。
図2(a)は、本実施形態の生体撮影装置1を備えた多機能時計100を示す正面図であり、図2(b)は図2(a)に示す生体撮影装置1を備えた多機能時計100の側面図である。生体撮影装置1は、本体2、近赤外線カメラ13、近赤外線LED14、照度センサ15、認証開始ボタン18、微小電流検知端子19、バンド22及びCPU10(図3参照)を備える。また、多機能時計100は、生体撮影装置1と、生体撮影装置1の本体2に設けられ、近赤外線カメラ13と認証開始ボタン18との間に配置された、表示面12を有するディスプレイ11を備える。
生体撮影装置1の本体2は、生体撮影装置1が腕の手首(生体)に取付けられたときに手首と対向しない側の第1の面2aと、第1の面2aの反対側であって手首に対向する第2の面2bとを有する。本体2には、表示面12を有するディスプレイ11が設けられている。ディスプレイ11の表示面12は第1の面2aに設けられる。本体2の内部には、生体撮影の動作を司る電子回路及びバッテリが格納されている。生体撮影装置1は、ディスプレイ11を備えることにより、多機能時計100としても機能し、例えば図2(a)に示すように、内部の電子回路等を用いてディスプレイ11の表示面12にアナログ時計等の少なくとも時刻の情報が表示できる。表示面12には、デジタル時計、カレンダーのリマインダ又は着信メール等を表示してもよい。
近赤外線カメラ13は本体2の第1の面2aに設けられる。近赤外線カメラ13は、可視光をカットし、近赤外線のみ撮影することが可能なカメラである。近赤外線カメラ13は、例えば生体撮影装置1が左腕32の手首に取付けられ、右手31がディスプレイ11をかざすように位置されたとき、ユーザの手のひら34(生体の一部)を撮影するように配置されている(図4参照)。すわなち、近赤外線カメラ13は、表示面12が向く第1の方向(図2の矢印B方向)にある生体の一部を撮影することができるように本体2に配置される。また、本実施形態では、近赤外線カメラ13はディスプレイ11の図に向かって下方に位置するよう配置されている。なお、本明細書では、生体と対向しない面(第1の面2a)を表面とよび、表示面12の反対側であって手首に取付けられたとき手首に対向する面(第2の面2b)を裏面と称する場合がある。
近赤外線LED14は、本体2の第1の面2aに設けられる。本実施形態では、近赤外線カメラ13の両隣に、図に向かって左右の位置に二つの近赤外線LED14が設けられる。二つの近赤外線LED14は、ディスプレイ11に手がかざされたとき、手のひら34に近赤外線を照射する。近赤外線カメラ13は近赤外線の反射光を撮影する。近赤外線を手のひら34に照射すると、その反射光には手のひらの静脈が撮影される。本実施形態の生体認証では、撮影された静脈パターンの画像をバイオメトリクス情報として生体認証に用いる。
本実施形態では二つの近赤外線LEDが表面に設けられているが、十分な光量を得ることができれば近赤外線LED14は一つでもよい。また近赤外線LED14を表面に三つ以上備えてもよい。近赤外線LED14の位置は、近赤外線カメラ13が撮影する手のひらに近赤外線を照射することが可能であれば別の位置、ディスプレイ11を介して近赤外線カメラ13の反対側の位置に設けられてもよい。
なお、本実施形態では静脈認証を行うため近赤外線カメラが使用されるが、他の認証方法を用いる場合、用途に応じて中遠赤外線・遠赤外線カメラが使用されてもよい。また可視光による手のひらの画像を撮影して認証する場合は通常のカメラが使用されてもよい。手のひら34を照らすために、可視光線を照射するLEDを用いてもよい。
認証開始ボタン18は、ユーザが生体認証の開始を指示するために使用される。認証開始ボタン18は、本体2の第1の面2aに配置される。認証開始ボタン18は、認証開始ボタン18にユーザの指が置かれたとき、手のひらが近赤外線カメラ13で撮影できるよう、近赤外線カメラ13から所定の距離Lだけ離れて配置される。言い換えれば、表示面12と平行な方向(図2(b)のA方向)に、ディスプレイ11の表示面12を挟んで近赤外線カメラ13の反対側に配置される。また、認証開始ボタン18は金属製の押しボタンであり、認証開始ボタン18そのものが電極(第1の電極)であり微小電流発信端子である。また、認証開始ボタン18は本体2の内部にある微小交流発信回路20(図3参照)と接続している。認証開始ボタン18が押されると微小交流発信回路20から数十kHzで、数百マイクロアンペア程度の微弱な交流電流が、ユーザの指から人間の体内に流される。
微小電流検知端子19は、本体2の第2の面2bに配置される。すなわち、微小電流検知端子19はディスプレイ11の表示面12の反対側の面、ユーザの手首に対向する裏面側に設けられる。微小電流検知端子19は電極(第2の電極)であり、ユーザの手首に生体撮影装置1が取付けられたとき、ユーザの手首と接するようになっている。そして、生体撮影装置1は、微小電流検知端子19により、認証開始ボタン18から流されユーザの指を介して人体を導通した電流を感知できるようになっている。
図2に示す生体撮影装置1では、微小電流検知端子19は第2の面2bに配置されているが、これは一例であり、微小電流検知端子19を第1の面2a、表面側に配置してもよい。認証開始ボタン18を指で押したとき、その指とは別の部位が微小電流検知端子19と接するよう配置してよい。例えば、中指で認証開始ボタン18を押したとき、人差し指が微小電流検知端子19に接する位置に、微小電流検知端子19を配置してよい。また、例えば、微小電流検知端子19は、ディスプレイ11を挟んで認証開始ボタン18と反対側の位置に配置されてもよい。このとき、ユーザは、中指で認証開始ボタン18を押したとき、同じ手の親指で微小電流検知端子19を同時に押す。なお、図2及び4に示すように、微小電流検知端子19を第2の面2bに配置すると、微小電流検知端子19は手首と常に接触していることから、ユーザは微小電流検知端子19の位置を意識することなく、一つの指で撮影を開始させることができ、操作がシンプルである。
照度センサ15は、生体撮影装置1周辺の照度を測定するセンサである。図2(a)に示すように、本実施形態の照度センサ15は、認証開始ボタン18の付近に設けられる。
図3を用いて、本実施形態の生体撮影装置1のハードウェア構成を説明する。生体撮影装置1は、本体2の内部にCPU10(プロセッサ)を備え、上述したディスプレイ11、近赤外線カメラ13、近赤外線LED14の各種周辺機器はCPU10に接続され制御される。
CPU10には、上述したディスプレイ11等以外に主記憶装置であるDynamic Random Access Memory16(ダイナミック・ランダム・アクセスメモリ、以下DRAMと称する)が接続されている。また、CPU10には、補助記憶装置であるフラッシュメモリ17及び通信モジュール23が接続される。また、微小電流発信端子を兼ねる認証開始ボタン18が微小交流発信回路20を介してCPU10と接続される。微小電流検知端子19は微小交流検知回路21を介してCPU10と接続される。
DRAM16は、他の周辺機器で取得した情報及び、CPU10で演算した結果を一時的に記憶する揮発性メモリである。フラッシュメモリ17は不揮発性メモリであり、ユーザの認証(個人認証)を行うためのプログラム、予め登録されているユーザの手のひら静脈データが格納されたデータベース、その他のプログラム及び保存しておくべき重要なデータを記憶する。
通信モジュール23は、例えば、Wi−Fi又はBluettoothモジュールであり、スマートフォン又はコンピュータ等と通信を行うモジュールである。なお、生体撮影装置1が、スマートフォン又はコンピュータ等と無線で通信する必要がなければ、生体撮影装置1は通信モジュール23を備えなくてもよい。
ユーザが認証開始ボタン18を押したときの生体撮影装置1と手のひら34のとの位置関係について説明する。図4は、ユーザが左腕32の手首に生体撮影装置1を装着し、右手31の中指33で認証開始ボタン18を押したときの状態である。本実施形態の生体撮影装置1がバンド22によりユーザの左腕32の手首に取付けられたときに、認証開始ボタン18は、右腕31aから、近赤外線カメラ13の位置より遠い側に位置するようになる。そして、右手31をディスプレイ11にかざしたとき、丁度中指33が、認証開始ボタン18を押すことができる。そして、認証開始ボタン18が、近赤外線カメラ13から所定の距離L離れて配置される。また、近赤外線カメラ13は、ディスプレイ11の表示面12を挟んで認証開始ボタン18の反対側に位置している。そのため、ユーザが中指33により認証開始ボタン18を押したとき、右手31の手のひら34の位置が固定されることから、近赤外線カメラ13は、正しい位置で手のひら34を撮影することができる。すなわち、ユーザが右手31の中指33で生体撮影装置1の認証開始ボタン18を押すことにより、右手31の手のひら34が表示面12の下方(ディスプレイにアナログ時計が表示された時に短針が6時を示す方向)にある近赤外線カメラ13の前に誘導される。ユーザが認証開始ボタン18を押したときに、近赤外線LED14が右手31の手のひら34に近赤外線を照射すれば、近赤外線が右手31の手のひら34に満遍なくあたり、反射光を近赤外線カメラ13で撮影することができる。
図5は生体撮影装置1により、ユーザの手のひら34を撮影する手順を示すフローチャートである。
ステップ101では、認証開始ボタン18が押されていない場合(Noの場合)、微小交流発信回路20は、このままステップ101を繰り返す。認証開始ボタン18が押された場合(Yesの場合)、微小交流発信回路20が次のステップ102に移行する。
ステップ102では、微小交流発信回路20が、認証開始ボタン18から認証開始ボタン18を押している指に対して、数十kHzで数百μA程度の微小電流を発信する。
ステップ103では、微小交流検知回路21が、微小電流検知端子19によりステップ102で指に対して流された微小電流を検知したか否か判断する。微小交流検知回路21が、微小電流検知端子19により微小電流を検知した場合(Yesの場合)、CPU10はユーザが認証開始ボタン18を押したと判断し、次のステップ104に進む。微小電流検知端子19により微小交流検知回路21が微小電流を検知していない場合(Noの場合)、CPU10は、認証開始ボタン18が誤作動で押された、例えば服の袖口等で誤って押されたと判断し、最初のステップ101に戻る。
CPU10が、認証開始ボタン18はユーザにより押されたと判断した場合、CPU10は、手のひら34を撮影するよう近赤外線カメラ13の作動を開始する。まず、ステップ104で、CPU10は照度センサ15を駆動して、周囲の照度を測定する。ユーザの手首に装着された生体撮影装置1は、身につけて使用されるため、使用環境は多岐にわたる。室内の蛍光灯下であれば、照度は500lx程度、真夏の太陽光の下ならば10万lx程度の値が測定される。
次に、ステップ104で測定した周囲の照度により、手のひらを撮影する近赤外線カメラのシャッタースピードを決定する(ステップ105)。周りの照度が高いほどシャッタースピードを速くする。この時間は、カメラの種類によって変化するが、例えば、周囲の照度が10万lxの場合1ミリ秒、周囲の照度が500lxの場合は5ミリ秒に設定する。
シャッタースピードを決定した後、CPU10は近赤外線LED14を点灯させ、手のひら34に向けて近赤外線を照射する(ステップ106)。
次に、近赤外線カメラ13がステップ105で決定したシャッタースピードで撮影を行う。ユーザが認証開始ボタン18を押した場合は、生体撮影装置1と手のひらの位置関係は図4のようになっている。そのため、このタイミングで近赤外線カメラ13が手のひら34を撮影すると、近赤外線カメラ13は手のひら全体を正しく撮影できる。なお、電流の流れる速度は非常に高速なので、認証開始ボタン18が押されたとほぼ同時に、近赤外線カメラ13により撮影がおこなわれる。近赤外線カメラ13で撮影した手のひら撮影画像は、静脈の中に流れる還元ヘモグロビンによって、静脈が黒く写りこんでいる。そのため、CPU10は、登録済みの正規のユーザの手のひらの画像の静脈パターンと、現在、使用を要求しているユーザの手のひらの画像の静脈のパターンを比較することによって、使用を要求しているユーザが正規のユーザか否かを判断することができる。以下ではその認証手順を示す。
ステップ107で近赤外線カメラ13により撮影された手のひらの画像は、ステップ108で揮発性メモリであるDRAM16に記憶される。次に、CPU10は、DRAM16に記憶された手のひらの画像から静脈パターンの特徴を抽出する処理を実行し、照合用生体データを生成する(ステップ109)。
予め登録されたユーザの照合用生体データは不揮発メモリであるフラッシュメモリ17に記憶されている。CPU10は、多機能時計の使用を許可されているユーザから生成し登録された照合用生体データ(以下、登録照合用生体データと呼ぶ)を、フラッシュメモリ17からDRAM16にコピーする。
ステップ111で、CPU10は、生体認証プログラム(生体認証部、図示しない)により、近赤外線カメラ13により撮影した画像による照合用生体データと登録照合用生体データとを比較し、同一人物から生成されたものか否かの判別を行う。
ステップ112では、ステップ111の判別において、CPU10が同一人物から生成されたものと判断した場合(Yesの場合)は、次のステップ113に移行する。CPU10が同一人物から生成されたものではないと判断した場合(Noの場合)は、最初のステップ101に戻る。
ステップ112で生体認証部が正しいユーザであることを確認した後は、ユーザに、生体撮影装置1の他の機能を使用するよう、ディスプレイの表示面に多機能時計のユーザインターフェース(UI)を表示し、ユーザの入力待ち状態に移行する。すなわち、生体撮影装置1のCPU10が静脈のパターンが一致し使用を要求しているユーザが正規のユーザであると判断した場合は、CPU10の生体認証部が、生体撮影装置以外の多機能時計として機能の使用を許可する。ユーザは多機能時計の機能を利用してスマートフォン等にアクセスすることが可能となる。
以上の手順により、生体撮影装置1上で、ユーザが認証するために認証開始ボタンを押したと判断したときのみ写真撮影して静脈認証を行うことができる。誤作動により単に認証開始ボタン18が押されたときは写真撮影を実行しないことから、消費電力を低減させることができる。
図2に示す生体撮影装置1は、第2の面2bに微小電流検知端子19を備えていたが、ユーザの手首の形によっては、ユーザの手首に微小電流検知端子19が接触しない場合がある。そのため、より確実に微小電流検知端子19を腕に接触させるために、図6に示す専用のバンド22aを用いる。図6は、生体撮影装置1aの裏面を示していて、本体50の両端部にバンド22aが取付けてある。本体50は、微小電流検知端子19をディスプレイ11の裏面に備えていない以外は、図2に示す本体2と同様であるのでその他の装置の説明は省略する。
バンド22aには、その長手方向に沿って溝51が形成されている。そして、微小電流検知端子19aを溝51の好きなところにはめ込み固定することができる。微小電流検知端子19aは、図2〜4に示す微小電流検知端子19と同様の機能を有する。微小電流検知端子19と本体2内の微小交流検知回路21とは溝に沿って設けられた信号線52により接続される。信号線52は、伝導ゴムを被覆で覆ったものであり、微小電流検知端子19aの電極(第2の電極)が電流を検知したとき、電流を検知したことを本体2に設けられた微小交流検知回路21に送ることができる。信号線52を必要とするため、一般的に販売されている時計用バンドを利用することができない。しかいながら、専用リストバンドを用いることにより、微小電流検知端子19aの位置をユーザが好きなところに設置することができ、微小電流検知端子19aがユーザの手首に接触しないことを防ぐことができる。そのため、例えば、腕が細く本体50と手首との間に隙間が出来やすい女性に好適である。
以上のように、本実施形態の生体撮影装置によれば、近赤外線カメラと近赤外線カメラから所定の距離離れて設けられた認証開始ボタンとにより、手のひらガイドを用意しなくても安定して手のひらを撮影することができる。
また、生体撮影装置は、認証開始ボタンを微小電流発信端子(第1の電極)と兼ねるとともに人体と接触する微小電流検知端子(第2の電極)を備える。そのため、認証開始ボタンを指で押したときに微小電流を人体に流し、それを微小交流検知端子が検知できた場合にのみ認証動作を行う。認証開始ボタンが誤って服の袖口などで押された場合は微小電流が検知されないため、意図しない認証動作が開始されることを防ぐことができる。そのため、無駄な認証動作の実行が抑制され消費電力を抑えることで、バッテリを長持ちさせることができる。
さらに、照度センサを設けることで、認証動作を開始するときに周囲の照度を測定し、その測定結果に基づいて、近赤外線カメラのシャッタースピードを調節することができる。手首に装着するような小型の生体撮影装置では、その装置の性質上、蛍光灯の下から真夏の太陽の下など、照度が著しく異なる環境で使用する場合がある。そのような場合でも、照度を測定して、それによってシャッタースピードを変えることにより、適切な手のひらの画像を撮影することができ、延いては正しく認証動作を行うことができる。
以上、本出願を特にその好ましい実施の形態を参照して詳細に説明した。本出願の容易な理解のために、本出願の具体的な形態を以下に付記する。
(付記1)生体に取付けられる生体撮影装置であって、
前記生体撮影装置が生体に取付けられたときに前記生体と対向しない側の第1の面を有する本体と、
前記第1の面に設けられ、前記生体の一部を撮影するカメラと、
前記第1の面に前記カメラから所定の距離離れて配置された第1の電極と、
前記生体撮影装置が生体に取付けられた状態において、少なくとも前記第1の電極が指で押されたときに、前記第1の電極と接した指とは前記生体の別の部位と接し、前記生体を通じて前記第1の電極と通電する、第2の電極と、
前記第1の電極と前記第2の電極との通電を検出したとき、前記カメラを作動させるプロセッサと、を備える、生体撮影装置。
(付記2)前記本体は、前記生体撮影装置前記生体に取付けられたときに前記生体と対向する第2の面をさらに有し、前記第2の電極は前記第2の面に配置される、付記1に記載の生体撮影装置。
(付記3)前記本体を前記生体の何れか一方の腕に取付けるバンドをさらに備え、
前記本体が前記一方の腕に取付けられたときに、前記第1の電極は前記生体の他方の腕から、前記カメラよりも遠い側に位置する、付記1又は2に記載の生体撮影装置。
(付記4)前記第2の電極は、前記バンドの裏面において、前記バンドの長手方向に移動可能に取付けられる、付記1から3の何れかに記載の生体撮影装置。
(付記5)前記生体の一部に向けて光を照射する光源をさらに有し、前記光源は前記第1の電極と第2の電極とが通電したときに点灯する、付記1から4の何れかに記載の生体撮影装置。
(付記6)周囲の照度を測定する照度センサを前記本体の前記第1の面に備え、前記プロセッサは、前記カメラを作動させるときに、前記照度センサが測定した照度に基づいて前記カメラのシャッタースピードを設定する、付記1から5の何れかに記載の生体撮影装置。
(付記7)付記1から6の何れかに記載の生体撮影装置と、
前記生体撮影装置の本体に設けられ、前記カメラと前記第1の電極との間に配置された、少なくとも時刻の情報を表示可能なディスプレイと、を備え、
前記プロセッサは、前記カメラが撮影した画像を用いて生体認証を行う、多機能時計。
100 多機能時計
1 生体撮影装置
2 本体
2a 第1の面
2b 第2の面
10 CPU(プロセッサ)
11 ディスプレイ
12 表示面
13、113 近赤外線カメラ
14 近赤外線LED
15 照度センサ
16 DRAM
17 フラッシュメモリ
18 認証開始ボタン(微小電流発信端子、第1の電極)
19 微小電流検知端子(第2の電極)
20 微小交流発信回路
21 微小交流検知回路
22 バンド
23 通信モジュール
30 人体
31 右手
31a 右腕
32 左腕
33 中指
34、134 手のひら
141 手のひら静脈センサ
142 コンピュータ
143 手置き用ガイド
144 台座
145 指置きアーム
146 手首置きアーム

Claims (7)

  1. 生体に取り付けられる生体撮影装置であり
    前記生体撮影装置が生体に取り付けられたときに前記生体と対向しない第1の面に設けられた第1の電極と、
    前記第1の面に、前記第1の電極を前記生体の指で接した場合に、前記指の属する手のひらを撮影できる範囲内に設けられたカメラと、
    記生体に対向する面に設けられた第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極とが通電した場合に、前記カメラが撮影を行うように前記カメラを制御するプロセッサを有する生体撮影装置。
  2. 前記第1の電極が認証開始ボタンを兼ねており、前記認証開始ボタンが生体に押された場合、前記生体に前記第1の電極から電流を流すことを特徴とする請求項1に記載の生体撮影装置
  3. 前記生体撮影装置を前記生体の何れか一方の腕に取付けるバンドをさらに備え、
    前記生体撮影装置が前記一方の腕に取付けられたときに、前記第1の電極は前記生体の他方の腕から、前記カメラよりも遠い側に位置する、請求項1又は2に記載の生体撮影装置。
  4. 前記生体の一部に向けて光を照射する光源をさらに有し、前記光源は前記第1の電極と前記第2の電極とが通電したときに点灯する、請求項1から3の何れか一項に記載の生体撮影装置。
  5. 周囲の照度を測定する照度センサを前記第1の面に備え、前記プロセッサは、前記カメラを作動させるときに、前記照度センサが測定した照度に基づいて前記カメラのシャッタースピードを設定する、請求項1から4の何れか一項に記載の生体撮影装置。
  6. 記プロセッサは、前記カメラが撮影した画像に手のひらの生体情報が含まれる場合に前記生体情報を用いて生体認証を行う、請求項1から5の何れか一項に記載の生体撮影装置。
  7. 請求項1から5の何れか一項に記載の生体撮影装置と、
    前記生体撮影装置に設けられ、前記カメラと前記第1の電極との間に配置された少なくとも時刻の情報を表示可能なディスプレイと、を備える、多機能時計。
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