JP6856916B1 - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、会計証憑には種々のものがあり、従来では文字認識を行う際のテンプレートが種々の会計証憑に対応できないでいた。
一態様の情報処理方法及び情報処理プログラムは、上述した一態様の情報処理装置と同様の効果を奏することができる。
図1は、一実施形態に係る情報処理装置1について説明するためのブロック図である。
図2は、会計証憑の一例について説明するための図である。
情報処理装置1は、入力部22、通信部23、記憶部24、出力部(表示部25)、受付部11、第1取得部12、第1特定部15、割当部19、関連付け部20、及び、出力制御部21を備える。第1取得部12は、第2特定部13及び置換部14を備える。第1特定部15は、第2取得部16、作成部17及び第3特定部18を備える。受付部11、第1取得部12(第2特定部13及び置換部14)、第1特定部15(第2取得部16、作成部17及び第3特定部18)、割当部19、関連付け部20、及び、出力制御部21は、情報処理装置1の制御部10(演算処理装置)の一機能として実現されてもよい。
まず、ユーザに指定された場合、第1取得部12は、画像データについて文字認識を行う前に、会計証憑に手書きの書き込みが有れば、その書き込みを削除する。すなわち、会計証憑は印刷されている場合が相対的に多いため、印刷された文字(数字及び記号等を含む)のみを認識できるように、第1取得部12は、印刷された文字を除く他の文字(手書きの文字)を削除する。具体的には、第1取得部12は、以下のような処理を行う。
図3に例示する場合、チェックマークが手書きで書きこまれているとする。
第2特定部13は、「請求書」、「A株式会社」、「B株式会社」及び表を印刷領域Aとして推定し、チェックマークを書込領域Bとして推定する。置換部14は、書込領域Bの文字(チェックマーク)を背景色で置き換える。
例えば、まず、第1取得部12は、画像データ(第2画像データ)全体を認識対象として、文字を認識し、認識された文字の領域を特定する座標情報を取得する。座標情報は、例えば、会計証憑内での位置を示す座標の情報であってよい。次に、第1取得部12は、画像データ(第2画像データ)において、明度の低い画素が連続する場合、それらの複数の画素を構成要素とする直線を罫線として検出し、複数の画素についてクラスタ化を行う。次に、第1取得部12は、クラスタ化が行われた複数の画素に基づいて、表の行及び列に分類する。一例として、第1取得部12は、クラスタ化が行われた複数の画素が横方向及び縦方向に複数ある場合、それらを表の行及び列として分類する。次に、第1取得部12は、行及び列に関するデータに文字の領域を特定する座標情報を適用し、この座標情報を用いて行及び列をさらに細かく分類し、表のヘッダ名を認識する。すなわち、第1取得部12は、表の行又は列の先頭行(または先頭数行)に存在する文字をヘッダ名として認識する。
第1特定部15の一機能としての第2取得部16は、画像データ(第2画像データ)に基づく画像の特徴を取得する。具体的には、第1特定部15は、例えば、画像の特徴としてAKAZE特徴量を算出する。
すなわち、第3特定部18は、作成部17によって作成されたショートリストに含まれるモデル画像の目的区分が1種類なら、それを目的区分として特定する。一例として、ショートリストに含まれる画像の目的区分が「請求書」のみなら、第2画像データに基づく画像を請求書へ分類する。
一方、第3特定部18は、作成部17によって作成されたショートリストに含まれるモデル画像が複数ある場合、ショートリスト内の全モデル画像とクエリ(第2画像の特徴)の類似度を比較して、類似度が最も高いモデル画像を目的区分として特定する。第3特定部18は、類似度の比較として、特徴量が一致するキーポイント数及び特徴量間のユークリッド距離計算等の相対的に低速だが厳密な方法を利用することができる。
この場合、第3特定部18の処理では、画像を処理する前に、予め相対的に多数のモデル画像に基づいてデータベースを構築しておく必要がある。モデル画像に対して第2取得部16の処理と同様に特徴の算出を行い、
(1)直積量子化によってコードワードをまとめ、(2)まとめた後のコードワードひとつに対して複数の値(画像ID、画像IDに対応する直積量子化後のコード、目的区分)に対応するKey−valueデータベースを構築しておく必要がある。Key−valueデータベースは、記憶させたいデータ(値:value)と、そのデータに対応する標識(key)とを設定し、それらをペアで記憶するデータベースである。
例えば、割当部19は、第1取得部12によって認識された文字および表のヘッダ名に、標準項目に対応する文字、及び、予め登録された単語(代替語)が含まれるかを判定する。割当部19は、標準項目に対応する文字が含まれれば、対応する文字又は表のヘッダ名を標準項目として設定する。また、割当部19は、文字又は表のヘッダ名に代替語が含まれていれば、それを標準項目に置換して設定する。割当部19は、第1取得部12によって認識された文字及び表のヘッダ名にも含まれていない標準項目があれば、文字及び表のヘッダ名と標準項目との意味的距離を計算し、最も距離が近い文字又は表のヘッダ名を標準項目に割り当てる。
図4は、文字と、その文字に隣接する他の文字との関連付けについて説明するための図である。
関連付け部20は、割当部19によって特定された標準項目に対応する文字と、その文字に隣接する他の文字とを関連付ける。図4に示すように、関連付け部20は、文字(破線Cを参照)、及び、その文字に隣接する他の文字(破線Cを参照)を破線Dで囲む範囲について関連付ける。
出力制御部21は、関連付け部20で関連付けた標準項目及び文字について書式を認識した後、テンプレートとしてまとめて表示部25に表示する。すなわち、出力制御部21は、関連付け部20で設定された各認識対象領域へ、標準項目ごとに予め登録された言語/文字種データから、文字認識の結果が最も辞書と適合するものを割り当てる。出力制御部21は、関連付け部20で設定された各認識対象領域へ、標準項目ごとに予め正規表現で登録された書式があれば、文字認識の結果に適合するものを割り当てる。出力制御部21は、各ラベルに対応する、認識対象領域/ヘッダ名、言語/文字種、及び、書式をテンプレートとして設定する。出力制御部21は、設定したテンプレートを表示部25に表示する。出力制御部21は、テンプレートに関するデータを記憶部24に記憶することとしてもよい。
図5に例示するテンプレートは、図3に例示する会計証憑の記載に対応するようになっている。また、図5に例示するテンプレートに記載される数字等は、情報処理装置1の入力キー及びマウス等がユーザによって操作されることにより、変更可能になっている。
図6は、一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
例えば、第1取得部12(第2特定部13)は、第1画像データに対応する会計証憑において文字が印刷された印刷領域と、文字が書き込まれた書込領域とを推定して、書込領域を特定する。
第1取得部12(置換部14)は、第2特定部13によって特定された書込領域に記載される文字を背景色の色に置き換える。
具体的には、第1特定部15は、ステップST2で認識した文字に特定のキーワード(一例として、「請求書」)が有り、その文字が会計証憑の先頭付近に有れば、その文字を目的区分として特定する。
又は、第1特定部15(第2取得部16)は、画像データ(第2画像データ)に基づく画像の特徴を取得する。第1特定部15(作成部17)は、第2取得部16によって取得された特徴に基づいて、目的区分の候補となるモデル画像のショートリストを作成する。第1特定部15(第3特定部18)は、作成部17によって作成されたショートリストに挙げられた各モデル画像の特徴と、第2画像データの特徴との類似度に基づいて、目的区分を特定する。
情報処理装置1は、会計証憑に関する画像データを受け付ける受付部11と、画像データに記録される文字を認識して文字データとして取得する第1取得部12と、第1取得部12によって取得された文字データ、及び、受付部11によって受け付けた画像データに基づいて、会計証憑の目的となる目的区分を特定する第1特定部15と、文字データに基づいて会計証憑に関する標準項目を特定して、特定された標準項目に対応する文字をその標準項目に割り当てる割当部19と、割当部19によって特定された標準項目に対応する文字と、その文字に隣接する他の文字とを関連付ける関連付け部20と、第1特定部15によって特定された目的区分、並びに、関連付け部20によって標準項目と他の文字とを関連付けた書式でその標準項目及び他の文字を出力する出力部と、を備える。
情報処理装置1は、種々の会計証憑の様式毎の文字認識(一例として、OCR)の設定をデータ化することができる。すなわち、情報処理装置1は、会計証憑に対応するテンプレートを生成して出力することができる。
また、情報処理装置1は、モデル画像データベースの構築及び目的区分毎の標準項目の指定等のユーザによる作業が必要になるが、構造化された会計証憑に加えて、構造化されていない会計証憑に対しても自動的に文字認識のテンプレートの設定することができる。
これにより、情報処理装置1は、会計証憑に書き込みがある場合でも、その書き込みについてはデータ化を行うことはなく、会計証憑の印刷部分のみテンプレートとして出力することができる。
これにより、情報処理装置1は、会計証憑の目的を示す目的区分(例えば、請求書等)を特定して、目的区分に対応する標準項目も特定することができる。
割当ステップによって特定された標準項目に対応する文字と、その文字に隣接する他の文字とを関連付ける関連付けステップと、第1特定ステップによって特定された目的区分、並びに、関連付けステップによって標準項目と他の文字とを関連付けた書式でその標準項目及び他の文字を出力する出力ステップと、を実行する。
情報処理方法は、種々の会計証憑の様式毎の文字認識(一例として、OCR)の設定をデータ化することができる。すなわち、情報処理方法は、会計証憑に対応するテンプレートを生成して出力することができる。
また、情報処理方法は、モデル画像データベースの構築及び目的区分毎の標準項目の指定等のユーザによる作業が必要になるが、構造化された会計証憑に加えて、構造化されていない会計証憑に対しても自動的に文字認識のテンプレートの設定することができる。
情報処理プログラムは、種々の会計証憑の様式毎の文字認識(一例として、OCR)の設定をデータ化することができる。すなわち、情報処理プログラムは、会計証憑に対応するテンプレートを生成して出力することができる。
また、情報処理プログラムは、モデル画像データベースの構築及び目的区分毎の標準項目の指定等のユーザによる作業が必要になるが、構造化された会計証憑に加えて、構造化されていない会計証憑に対しても自動的に文字認識のテンプレートの設定することができる。
情報処理プログラムは、上述した各機能をコンピュータに実現させることができる。情報処理プログラムは、外部メモリ又は光ディスク等の、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体に記録されていてもよい。
また、上述したように、情報処理装置1の各部は、コンピュータの演算処理装置等で実現されもよい。その演算処理装置等は、例えば、集積回路等によって構成される。このため、情報処理装置1の各部は、演算処理装置等を構成する回路として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置1の受付部11、第1取得部12、第1特定部15、割当部19、関連付け部20及び出力制御部21は、コンピュータの演算処理装置等を構成する、受付回路、第1取得回路、第1特定回路、割当回路、関連付け回路及び出力制御回路として実現されてもよい。
また、情報処理装置1の入力部22、通信部23、記憶部24及び出力部(表示部25)は、例えば、集積回路等によって構成されることにより、入力回路、通信回路、記憶回路及び出力回路(表示回路)として実現されてもよい。また、情報処理装置1の入力部22、通信部23、記憶部24及び出力部(表示部25)は、演算処理装置等を含むことにより、入力機能、通信機能、記憶機能及び出力機能(表示機能)として実現されてもよい。また、情報処理装置1の入力部22、通信部23、記憶部24及び出力部(表示部25)は、例えば、複数のデバイスによって構成されることにより、入力装置、通信装置、記憶装置及び出力装置(表示装置)として構成されてもよい。
10 制御部
11 受付部
12 第1取得部
13 第2特定部
14 置換部
15 第1特定部
16 第2取得部
17 作成部
18 第3特定部
19 割当部
20 関連付け部
21 出力制御部
22 入力部
23 通信部
24 記憶部
25 表示部(出力部)
Claims (5)
- 会計証憑に関する画像データを受け付ける受付部と、
画像データに記録される文字を認識して文字データとして取得する第1取得部と、
前記第1取得部によって取得された文字データ、及び、前記受付部によって受け付けた画像データに基づいて、会計証憑の目的となる目的区分を特定する第1特定部と、
前記目的区分に応じた、予め記憶している会計証憑に関する標準項目のセットを取得し、文字データに基づいて前記標準項目のセットにおける標準項目を特定して、特定された標準項目に対応する文字をその標準項目に割り当てる割当部と、
前記割当部によって特定された標準項目に対応する文字と、その文字に隣接する他の文字とを関連付ける関連付け部と、
前記第1特定部によって特定された目的区分、並びに、前記関連付け部によって標準項目と他の文字とを関連付けた書式でその標準項目及び他の文字を出力する出力部と、を備え、
前記関連付け部は、
画像データに基づいて文字認識をした結果、画像データに基づく画像に標準項目名又は予め登録された代替語が含まれるか検索を行い、検索結果に該当しない項目については意味的距離が近い標準項目名を割り当てると共に、
標準項目名に対応する文字と、その文字に隣接する他の文字とを関連付ける場合に、標準項目名に対応する文字に隣接し且つ標準項目名が割り当てられた文字とは異なる他の文字を選択し、標準項目名に対応する文字と、選択した文字とを関連付ける、
情報処理装置。 - 前記第1取得部は、
前記受付部によって受け付けた画像データに対応する会計証憑において、予め生成された学習モデルに基づき、文字が印刷された印刷領域と、文字が書き込まれた書込領域とを推定して、書込領域を特定する第2特定部と、
前記第2特定部によって特定された書込領域に記載される文字を、文字が記載されていない背景の色に置き換える置換部と、
を備える請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記第1特定部は、
画像データに基づく画像の特徴を取得する第2取得部と、
前記第2取得部によって取得された特徴と、予め作成される複数のモデル画像の特徴とに基づく類似度が閾値以上の目的区分の候補となるモデル画像のショートリストを作成する作成部と、
前記作成部によって作成されたモデル画像のショートリストと、前記第2取得部によって取得された画像データの特徴とに基づいて、目的区分を特定する第3特定部と、
を備える請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - コンピュータが、
会計証憑に関する画像データを受け付ける受付ステップと、
画像データに記録される文字を認識して文字データとして取得する第1取得ステップと、
前記第1取得ステップによって取得された文字データ、及び、前記受付ステップによって受け付けた画像データに基づいて、会計証憑の目的となる目的区分を特定する第1特定ステップと、
前記目的区分に応じた、予め記憶している会計証憑に関する標準項目のセットを取得し、文字データに基づいて前記標準項目のセットにおける標準項目を特定して、特定された標準項目に対応する文字をその標準項目に割り当てる割当ステップと、
前記割当ステップによって特定された標準項目に対応する文字と、その文字に隣接する他の文字とを関連付ける関連付けステップと、
前記第1特定ステップによって特定された目的区分、並びに、前記関連付けステップによって標準項目と他の文字とを関連付けた書式でその標準項目及び他の文字を出力する出力ステップと、を実行し、
前記関連付けステップは、
画像データに基づいて文字認識をした結果、画像データに基づく画像に標準項目名又は予め登録された代替語が含まれるか検索を行い、検索結果に該当しない項目については意味的距離が近い標準項目名を割り当てる第1ステップと、
標準項目名に対応する文字と、その文字に隣接する他の文字とを関連付ける場合に、標準項目名に対応する文字に隣接し且つ標準項目名が割り当てられた文字とは異なる他の文字を選択し、標準項目名に対応する文字と、選択した文字とを関連付ける第2ステップと、を実行する
情報処理方法。 - コンピュータに、
会計証憑に関する画像データを受け付ける受付機能と、
画像データに記録される文字を認識して文字データとして取得する第1取得機能と、
前記第1取得機能によって取得された文字データ、及び、前記受付機能によって受け付けた画像データに基づいて、会計証憑の目的となる目的区分を特定する第1特定機能と、
前記目的区分に応じた、予め記憶している会計証憑に関する標準項目のセットを取得し、文字データに基づいて前記標準項目のセットにおける標準項目を特定して、特定された標準項目に対応する文字をその標準項目に割り当てる割当機能と、
前記割当機能によって特定された標準項目に対応する文字と、その文字に隣接する他の文字とを関連付ける関連付け機能と、
前記第1特定機能によって特定された目的区分、並びに、前記関連付け機能によって標準項目と他の文字とを関連付けた書式でその標準項目及び他の文字を出力する出力機能と、を実現させ、
前記関連付け機能は、
画像データに基づいて文字認識をした結果、画像データに基づく画像に標準項目名又は予め登録された代替語が含まれるか検索を行い、検索結果に該当しない項目については意味的距離が近い標準項目名を割り当てると共に、
標準項目名に対応する文字と、その文字に隣接する他の文字とを関連付ける場合に、標準項目名に対応する文字に隣接し且つ標準項目名が割り当てられた文字とは異なる他の文字を選択し、標準項目名に対応する文字と、選択した文字とを関連付ける、
情報処理プログラム。
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