JP6854169B2 - 物品収納・搬送装置 - Google Patents
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Description
このような場合、当該物品の供給のタイミングが予め決まっている場合には、当該タイミングに合わせて型枠に供給すればよい。
例えば、供給対象物がカットされた麺線群のような重量を一定にしにくい物である場合が挙げられる。従来までの麺線群を型枠に投入する点が以下の先行技術に開示されている。
すなわち、本願第一の発明は、
「1)所定方向に搬送され、上部より供給される物品を連続的に収納する型枠を有する型枠搬送機構と、
2)前記型枠搬送機構の上方に位置し、前記型枠の搬送に対して所定区間又は所定時間において追従する供給口を有する物品供給機構を、
有する物品収納・搬送装置。」、である。
すなわち、本願第二の発明は、
「前記供給口が前記所定区間又は所定時間における追従の後、所定位置に復帰する機構を備えた請求項1に記載の物品収納・搬送装置。」
すなわち、本願第三の発明は、
「前記物品供給機構が、前記供給口と当該供給口の上部に位置する物品ストック部を含む請求項1又は2に記載の物品収納・搬送装置。」、である。
型枠の進行方向に沿って複数の物品落下位置を有している方が、物品供給のタイムラグを延長できるため、好ましい。
すなわち、本願第四の発明は、
「前記物品ストック部が前記型枠の進行方向に沿って複数の開閉部を有する請求項1〜3のいずれかに記載の物品収納・搬送装置。」、である。
すなわち、本願第五の発明は、
「前記供給口が前記所定区間又は所定時間における追従の後、所定位置に復帰する機構を備えた請求項1〜4のいずれかに記載の物品収納・搬送装置。」、である。
次に、本発明における物品は、カット後の麺線群であると好適に利用できる。
すなわち、本願第五の発明は、
「前記物品がカット後の麺線群である請求項1〜5のいずれかに記載の物品収納・搬送装置。」、である。
3 回転カット装置
5 水車
7 誘導管
9 プレホッパー
11 計量ホッパー
13 第1シュート
15 第2シュート
17 型枠搬送装置
19 リテーナ
21 型枠
23 除去エリア
25 分岐部
27 背面板
M 麺線群
図1の下方に示すように本発明の第一実施態様における物品搬送については、所定方向に搬送され、上部より供給される物品を連続的に収納する型枠21を有する型枠搬送装置17を有している。当該搬送装置17は、複数を有する型枠21を一連としたリテーナ19を搬送するコンベアラインを有しており、所定のスピードで矢印方向に搬送されている。
但し、搬送形態のついては、このような形態に限定されず、種々の形態を選択できることは勿論である。また、各図においてはカット装置の回転のための動力部や型枠搬送装置17の動力部等は省略してある。また、図2は型枠搬送装置の詳細な斜視図である。
このように、“追従”することで所定型枠21へ物品を供給できるタイムラグを確保することができる。つまり、当該物品の供給のタイミングが遅れた場合にも、一定の許容範囲の下、所定の型枠21に供給できるようにしたものである。
一方、供給される物品の重量が異なる場合には、所定の重量範囲内の重量の物品を型枠21に順次収納しようとする場合、供給のタイミングがずれる場合がある。
すなわち、図5に示すようにコンベアで搬送される一纏りの麺線群Mごとに麺線の本数が異なる場合がある。このため、図5に示すように当該麺線群Mを同じピッチでカットすると、型枠21に収納する麺線群Mの重量のバラツキが生じる場合がある
一方、複数列の型枠21を搬送する型枠搬送装置17は、図1や図2に示すように、すべての型枠21を有する型枠21を同一スピードで順次搬送する。このため、特定レーンの型枠21への麺線群Mの供給が遅れる場合がある(例えば、図6ではレーン3、レーン4)。
このようなタイミングの遅れが生じる場合であっても、可能な限り順次、所定の型枠21に麺線群Mを供給することが好ましい。
このため、所定区間又は所定時間において、供給口が型枠21の進行に“追従”できるようにしておくことでタイミングのずれが生じた場合でも同一列の型枠21に麺線群Mを供給できるようにすることが好ましい。
すなわち、本発明における“追従”とは、所定区間又は所定時間の間において供給先の型枠21の進行方向と同方向に物品の供給口を移動させて、型枠21が基準位置より移動しても、物品の供給が可能になるようにしたものである。尚、型枠21の速度と、供給口の速度は、一致することは要件とされず、型枠21の進行速度と供給口の進行速度の差があってもよいことは勿論である。
上記の点を含めて図1に示す物品収納・搬送装置全体についてさらに説明する。本発明の第一の実施態様においては、即席麺の連続製造における、蒸煮後においてカットされた麺線を連続的にコンベアで搬送される型枠21に内に順次供給していく形態を示している。
次に、当該複数の纏りの麺線群Mはコンベア端より、垂下して搬送される。当該垂下した麺線群Mは、続いてカット装置に供され、当該カット装置において、所定の長さでカットされる、カットされた麺線群Mは、一旦、水車5において、所定カット数(例えば、1カット〜6カット分程度)の麺線群Mが収納される。
次に、プレホッパー9の底部が開閉し、麺線群Mは計量ホッパー11に落下する。当該計量ホッパー11は、コンベアの進行方向前後に2基設置されており、各計量ホッパー11にはロードセルが装着されており、前述のようにプレホッパー9より落下して計量ホッパー11に収納された麺線群Mの重量を測定することができるようになっている。
尚、所定の重量範囲外の重量であった場合には、第1シュート13横に設置された除去エリア23に麺線群Mが排出され、第1シュート13には麺線群Mは供給されず、所定重量外の麺線群Mの供給を回避することができる。
また、本発明の実施態様においては、計量ホッパー11をコンベアの進行方向前後に2基を並べた形態となっている。
第2シュート15(物品供給口)は型枠搬送に“追従”できるよう構成されており、前述のように物品供給のための所定のタイムラグ(時間猶予)を確保している。
また、このような目的とのため、第2シュート15(物品供給口)の入口部は大きな開口部を有しており、型枠搬送に追従したとしても、計量ホッパー11から排出される物品を収納できるように構成されている。
上図の図8(A)は、基準位置からの追従によって、型枠21に順次、麺線を供給できた場合であるが、図8(B)は、追従しても麺線群Mが当該追従区間内において麺線供給が間に合わず、直近の型枠21への供給をスキップして、次の型枠21への供給に移行した状態を示している。
一方、図8(B)は、所定の追従区間においても麺線の供給がされなかったため(4)、第2ホッパーは直近の型枠21への麺線を供給することなく、基準位置に復帰している。そして、さらに追従の後に次の型枠21へ麺線の供給を行い(6)、その後、次の供給に移る。
すなわち、図9の(1)の状態において、基準位置にシュート部が存在しており、当該基準位置より、型枠搬送装置17による型枠21の搬送に対して所定区間を追従し、当該区間を超えると直ちに基準位置に復帰する構成を示している。
図9はこのように、追従可能区間において“追従→復帰”のサイクルを複数回実施している態様を示している。
例えば、追従区間をより狭くすることも可能である。また、追従を図1〜図6に示すような複数レーンを順次搬送する型枠21が搬送される形態であると、最大追従可能区間を予め定めておき、当該最大追従可能区間に至る前に、各レーンのうち最も追従区間が大きなレーンへの物品の追従による供給が終了した時点で他のレーンも同調させる方法も可能である。次に、本発明の第一の実施態様においては、追従する第2シュート15内に対して、固定された第1シュート13からの麺線群Mが供給できる必要があるため、図10に示すように、第2ホッパーの開口部を大きくして、追従区間において第1ホッパからの麺線群Mを受け入れることが可能となるようにしておくことが好ましい。
(1)他の実施態様1
図4、図1に示した態様は実施態様の一例であり、例えば、以下の図12の第二の実施態様のように、第1シュート13を除いたような形態であってもよいことは勿論である。
また、当該計量ストック部を図13に示すような、計量ホッパー11におけるコンベア進行方向前後(図13紙面では左右開き)に可能な排出部とすることで、麺線排出位置を調整できるというメリットを有する。このため、追従区間を最大限とすることができる。
第三の実施態様は、図14及び図15に示すように、コンベア上の蒸煮後の一纏りの麺線群Mをコンベア搬送方向前後に隣り合う列ごとに交互に振り分けて垂下させて、それぞれの前後のカット装置群を備えたタイプを示している。
当該第三の実施態様においては、麺線群Mを交互に振り分けるとともに、振分けた麺線群Mごとに切刃装置、ホッパーを設けることができるため、隣合う列(型枠搬送装置17の列)ごとの間隔を小さくすることができる。このため限られたスペース範囲内において、列数を増やすことができる。
Claims (4)
- 複数列の垂下した麺線群をカット後に複数列の型枠に連続的に供給する麺線供給・搬送装置において、
前記複数列の各列ごとにカット後麺線の供給タイミングが異なる麺線供給機構と、
複数列を有し、所定方向に搬送され、上部より供給されるカット後の麺線群を連続的に収納する型枠を有する型枠搬送機構と、
複数列を有し、前記型枠搬送機構の上方に位置し、前記型枠の搬送に対して所定区間又は所定時間において追従する供給口を有する供給口追従機構を、
備えた麺線供給・搬送装置。 - 前記供給口追従機構が前記所定区間又は所定時間における追従の後、所定位置に復帰する機構を備えた請求項1に記載の麺線供給・搬送装置。
- 麺線供給・搬送装置が、前記供給口の上部に位置する、カット後麺線群のストック部を含む請求項1又は2に記載の麺線供給・搬送装置。
- 前記カット後麺線群のストック部が前記型枠の進行方向に沿って複数の開閉部を有する請求項3に記載の麺線供給・搬送装置。
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