特定の実施形態は、メッセンジャーを通じて通信するユーザが、ユーザのスマート・デバイスを制御、管理、または起動することを可能にする。さらなる実施形態では、ユーザがユーザのスマート・デバイスを制御、管理または起動するときに、自然言語を使用できるように、人間のような知能をメッセンジャー内に実装することができる。特定の実施形態では、ユーザが特定の照明を点灯するよう頼むと、メッセンジャーは、厳密にどの照明を点灯しなければならないのかを伝えられる必要なく、周囲の因子に基づいてどの照明を点灯するべきかを推測することができる。たとえば、活動のために台所の照明が点灯されていることをメッセンジャーがユーザに通知すると、ユーザが消灯したかったのが台所の照明であると示さなくても、ユーザは「照明を消して」と答えるだけでよい。メッセンジャーは、ユーザのメッセージを受信したことに応答して、台所の照明を消灯すべきだと分かることができる。
特定の実施形態においては、ユーザは、メッセージング・アプリケーションの入力により、コネクテッド・デバイスにクエリを送り、プログラミングし、および管理する能力を有することができる。限定ではなく、例として、メッセージング・インフラストラクチャは、コネクテッド・デバイスのコンテキストの中で自然言語のコマンド・メッセージを理解する能力を有することができる。特定の実施形態では、バックエンド・システムは、自然言語のコマンド・メッセージのテキストを構文解析することができる。バックエンド・システムは、過去のデバイスの対話からコンテキストを判断することができる。
特定の実施形態においては、ユーザは、メッセージング・アプリケーションを通じてコネクテッド・デバイスへの一時的なアクセスを得ることができる。限定ではなく、例として、ユーザは、他のユーザとコネクテッド・デバイスとを識別する自然言語メッセージを送信することにより、コネクテッド・デバイスへのアクセスを付与することができる。特定の実施形態では、バックエンド・システムは、2名のユーザ間のアフィニティ・スコアが所定の閾値を満たしていると決定することができ、その場合、他方のユーザは、コネクテッド・デバイスへの一時的なアクセスを認められることができる。
以下に開示する実施形態は単なる例であり、本開示の範囲はこれに限定されるものではない。特定の実施形態は、上記開示した実施形態のコンポーネント、要素、特徴、機能、動作、または工程の全部もしくは一部を含んでもよく、または含まなくてもよい。本発明による実施形態は、方法、記憶媒体、システムおよびコンピュータ・プログラム製品に向けられた添付の請求項で特に開示され、ある請求項のカテゴリ、たとえば方法、で述べられた任意の特徴は、別の請求項のカテゴリ、たとえばシステム、でも同様に請求されることができる。添付の請求項の従属性または後方参照は、形式上の理由でのみ選択されている。しかし、任意の先行請求項への意図的な後方参照から生じる任意の主題(特に多項従属)は同様に請求されることができるので、添付の請求項で選ばれた従属性に関係なく、請求項およびその特徴の任意の組合せが開示され、請求されることができる。請求することのできる主題は、添付の請求項に記載される特徴の組合せだけでなく、請求項の特徴の任意の他の組合せも含み、請求項で述べられる各特徴は請求項の任意の他の特徴または他の特徴の組合せと組み合わせることができる。さらに、本明細書で記述または示される実施形態および特徴のいずれも、個別の請求項で、および/または、本明細書で記述もしくは示される任意の実施形態もしくは特徴または添付の請求項の特徴のいずれかとの任意の組合せで請求することができる。
図1は、ソーシャル・ネットワーキング・システムに関連付けられている例示的なネットワーク環境100を示している。ネットワーク環境100は、ネットワーク110によって互いにつながっているクライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、およびサードパーティ・システム170を含む。図1は、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、サードパーティ・システム170、およびネットワーク110の特定の構成を示しているが、本開示は、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、サードパーティ・システム170、およびネットワーク110の任意の適切な構成を想定している。限定ではなく、例として、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、およびサードパーティ・システム170のうちの複数は、ネットワーク110を迂回して、互いに直接つながることが可能である。別の例として、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、およびサードパーティ・システム170のうちの複数は、物理的にまたは論理的に、全体としてまたは部分的に互いに同一場所に配置されることが可能である。その上、図1は、特定の数のクライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、サードパーティ・システム170、およびネットワーク110を示しているが、本開示は、任意の適切な数のクライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、サードパーティ・システム170、およびネットワーク110を想定している。限定ではなく、例として、ネットワーク環境100は、複数のクライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、サードパーティ・システム170、およびネットワーク110を含むことができる。
本開示は、任意の適切なネットワーク110を想定している。限定ではなく、例として、ネットワーク110の1つまたは複数の部分は、アド・ホック・ネットワーク、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、無線LAN(WLAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、無線WAN(WWAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、インターネットの一部分、公衆交換電話網(PSTN)の一部分、セルラー電話ネットワーク、またはこれらのうちの複数の組合せを含むことができる。ネットワーク110は、1つまたは複数のネットワーク110を含むことができる。
リンク150は、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、およびサードパーティ・システム170を通信ネットワーク110に、または互いに接続することができる。本開示は、任意の適切なリンク150を想定している。特定の実施形態においては、1つまたは複数のリンク150は、1つもしくは複数の有線リンク(たとえば、デジタル・サブスクライバ・ライン(DSL)もしくはデータ・オーバ・ケーブル・サービス・インタフェース仕様(DOCSIS)など)、無線リンク(たとえば、Wi−Fiもしくはワールドワイド・インターオペラビリティー・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(WiMAX)など)、または光リンク(たとえば、同期光ネットワーク(SONET)もしくは同期デジタル階層(SDH)など)を含む。特定の実施形態においては、1つまたは複数のリンク150はそれぞれ、アド・ホック・ネットワーク、イントラネット、エクストラネット、VPN、LAN、WLAN、WAN、WWAN、MAN、インターネットの一部分、PSTNの一部分、セルラー・テクノロジーベースのネットワーク、衛星通信テクノロジーベースのネットワーク、別のリンク150、または複数のそのようなリンク150の組合せを含む。リンク150は、ネットワーク環境100の全体を通じて必ずしも同じである必要はない。1つまたは複数の第1のリンク150は、1つまたは複数の点において1つまたは複数の第2のリンク150とは異なることが可能である。
特定の実施形態においては、クライアント・システム130は、クライアント・システム130によって実装またはサポートされる適切な機能を実行することができる、ハードウェア、ソフトウェア、もしくは組み込みロジック・コンポーネント、または複数のそのようなコンポーネントの組合せを含む電子デバイスであることが可能である。限定ではなく、例として、クライアント・システム130は、デスクトップ・コンピュータ、ノートブック・コンピュータもしくはラップトップ・コンピュータ、ネットブック、タブレット・コンピュータなどのコンピュータ・システム、eブック・リーダ、GPSデバイス、カメラ、携帯情報端末(PDA)、ハンドヘルド電子デバイス、セルラー電話、スマートフォン、強化された/仮想現実デバイス、その他の適切な電子デバイス、またはそれらの任意の適切な組合せを含むことができる。本開示は、任意の適切なクライアント・システム130を想定している。クライアント・システム130は、クライアント・システム130のネットワーク・ユーザがネットワーク110にアクセスすることを可能にすることができる。クライアント・システム130は、自分のユーザがその他のクライアント・システム130のその他のユーザと通信することを可能にすることができる。
特定の実施形態においては、クライアント130は、MICROSOFT INTERNET EXPLORER、GOOGLE CHROME、またはMOZILLA FIREFOXなどのウェブ・ブラウザ132を含むことができ、1つまたは複数のアドオン、プラグイン、またはTOOLBARもしくはYAHOO TOOLBARなどのその他の拡張を有することができる。クライアント・システム130のユーザは、ウェブ・ブラウザ132を特定のサーバ(サーバ162、またはサードパーティ・システム170に関連付けられているサーバなど)へ導くユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)またはその他のアドレスを入力することができ、ウェブ・ブラウザ132は、ハイパー・テキスト転送プロトコル(HTTP)要求を生成して、そのHTTP要求をサーバに通信することができる。サーバは、そのHTTP要求を受け入れて、そのHTTP要求に応答して1つまたは複数のハイパー・テキスト・マークアップ言語(HTML)ファイルをクライアント・システム130に通信することができる。クライアント・システム130は、ユーザに提示するためにサーバからのHTMLファイルに基づいてウェブページをレンダリングすることができる。本開示は、任意の適切なウェブページ・ファイルを想定している。限定ではなく、例として、ウェブページは、特定のニーズに従って、HTMLファイル、拡張可能ハイパー・テキスト・マークアップ言語(XHTML)ファイル、または拡張可能マークアップ言語(XML)ファイルからレンダリングすることができる。そのようなページは、限定ではなく、例として、JAVASCRIPT(登録商標)、JAVA(登録商標)、MICROSOFT SILVERLIGHTで書かれたスクリプトなどのスクリプト、AJAX(Asynchronous JAVASCRIPT(登録商標)and XML)などのマークアップ言語とスクリプトの組合せなどを実行することもできる。本明細書においては、ウェブページへの参照は、適切な場合には、(そのウェブページをレンダリングするためにブラウザが使用することができる)1つまたは複数の対応するウェブページ・ファイルを含み、その逆もまた同様である。
特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、オンライン・ソーシャル・ネットワークをホストすることができるネットワークアドレス可能なコンピューティング・システムであることが可能である。ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、たとえば、ユーザプロフィール・データ、コンセプトプロフィール・データ、ソーシャル・グラフ情報、またはオンライン・ソーシャル・ネットワークに関連したその他の適切なデータなどのソーシャルネットワーキング・データを生成すること、記憶すること、受け取ること、および送信することが可能である。ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ネットワーク環境100のその他のコンポーネントによって直接、またはネットワーク110を通じてアクセスされることが可能である。限定するものではないが例として、クライアント・システム130は、直接的またはネットワーク110を通じて、ウェブ・ブラウザ132またはソーシャル・ネットワーキング・システム160に関連付けられているネイティブ・アプリケーション(たとえば、モバイル・ソーシャル・ネットワーキング・アプリケーション、メッセージング・アプリケーション、別の適切なアプリケーション、またはこれらの組み合わせ)を使用してソーシャル・ネットワーキング・システム160にアクセスしてもよい。特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、1つまたは複数のサーバ162を含むことができる。それぞれのサーバ162は、単一のサーバ、または複数のコンピュータもしくは複数のデータセンターにわたる分散サーバであることが可能である。サーバ162は、限定ではなく、例として、ウェブ・サーバ、ニュース・サーバ、メール・サーバ、メッセージ・サーバ、広告サーバ、ファイル・サーバ、アプリケーション・サーバ、Exchangeサーバ、データベース・サーバ、プロキシ・サーバ、本明細書において記述されている機能もしくはプロセスを実行するのに適している別のサーバ、またはそれらの任意の組合せなど、さまざまなタイプのものであることが可能である。特定の実施形態においては、それぞれのサーバ162は、サーバ162によって実装またはサポートされる適切な機能を実行するためのハードウェア、ソフトウェア、もしくは組み込みロジック・コンポーネント、または複数のそのようなコンポーネントの組合せを含むことができる。特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、1つまたは複数のデータ・ストア164を含むことができる。データ・ストア164は、さまざまなタイプの情報を記憶するために使用されることが可能である。特定の実施形態においては、データ・ストア164内に記憶されている情報は、特定のデータ構造に従って編成されることが可能である。特定の実施形態においては、それぞれのデータ・ストア164は、リレーショナル・データベースであることが可能である。特定の実施形態は、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、またはサードパーティ・システム170が、データ・ストア164内に記憶されている情報を管理すること、取り出すこと、修正すること、追加すること、または削除することを可能にするインタフェースを提供することができる。
特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、1つまたは複数のソーシャル・グラフを1つまたは複数のデータ・ストア164内に記憶することができる。特定の実施形態においては、ソーシャル・グラフは、複数のノード(複数のユーザ・ノード(それぞれが、特定のユーザに対応している)、または複数のコンセプト・ノード(それぞれが、特定のコンセプトに対応している)を含むことができる)と、ノード同士をつなげる複数のエッジとを含むことができる。ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、オンライン・ソーシャル・ネットワークのユーザに、その他のユーザと通信および対話する能力を提供することができる。特定の実施形態においては、ユーザたちは、ソーシャル・ネットワーキング・システム160を通じてオンライン・ソーシャル・ネットワークに参加し、次いで、自分たちがつながりたいと望むソーシャル・ネットワーキング・システム160のその他の複数のユーザにつながり(すなわち、関係)を付加することができる。本明細書においては、「友達」という用語は、ユーザがソーシャル・ネットワーキング・システム160を通じて、つながり、関連付け、または関係を形成しているソーシャル・ネットワーキング・システム160のその他の任意のユーザを示すことができる。
特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ソーシャル・ネットワーキング・システム160によってサポートされるさまざまなタイプのアイテムまたはオブジェクトに関してアクションを取る能力をユーザに提供することができる。限定ではなく、例として、それらのアイテムおよびオブジェクトは、ソーシャル・ネットワーキング・システム160のユーザが属することが可能であるグループもしくはソーシャル・ネットワーク、ユーザが関心を抱く可能性があるイベントもしくはカレンダー・エントリー、ユーザが使用することができるコンピュータベースのアプリケーション、ユーザがサービスを通じてアイテムを購入もしくは販売することを可能にするトランザクション、ユーザが実行することができる広告との対話、またはその他の適切なアイテムもしくはオブジェクトを含むことができる。ユーザは、ソーシャル・ネットワーキング・システム160において、またはサードパーティ・システム170の外部システム(ソーシャル・ネットワーキング・システム160とは別個のものであって、ネットワーク110を通じてソーシャル・ネットワーキング・システム160に結合されている)によって表されることが可能である任意のものと対話することができる。
特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、さまざまなエンティティ同士をリンクできることが可能である。限定ではなく、例として、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ユーザたちが互いに対話すること、ならびにサードパーティ・システム170もしくはその他のエンティティからのコンテンツを受け取ることを可能にすることができ、またはユーザたちがアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)もしくはその他の通信チャネルを通じてこれらのエンティティと対話することを可能にすることができる。
特定の実施形態においては、サードパーティ・システム170は、1つもしくは複数のタイプのサーバ、1つもしくは複数のデータ・ストア、1つもしくは複数のインタフェース(APIを含むが、それには限定されない)、1つもしくは複数のウェブ・サービス、1つもしくは複数のコンテンツ・ソース、1つもしくは複数のネットワーク、または(たとえば、サーバが通信することができる)その他の任意の適切なコンポーネントを含むことができる。サードパーティ・システム170は、ソーシャル・ネットワーキング・システム160を運営しているエンティティとは異なるエンティティによって運営されることが可能である。しかしながら、特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160およびサードパーティ・システム170は、ソーシャル・ネットワーキング・システム160またはサードパーティ・システム170のユーザにソーシャルネットワーキング・サービスを提供するために互いに連携して機能することができる。この意味において、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、サードパーティ・システム170などのその他のシステムがインターネットを通じてソーシャルネットワーキング・サービスおよび機能をユーザに提供するために使用することができるプラットフォーム、またはバックボーンを提供することができる。
特定の実施形態においては、サードパーティ・システム170は、サードパーティ・コンテンツ・オブジェクト・プロバイダを含むことができる。サードパーティ・コンテンツ・オブジェクト・プロバイダは、コンテンツ・オブジェクトの1つまたは複数のソースを含むことができ、それらのソースは、クライアント・システム130に通信されることが可能である。限定ではなく、例として、コンテンツ・オブジェクトは、ユーザにとって関心がある物またはアクティビティに関する情報、たとえば、映画の開始時刻、映画のレビュー、レストランのレビュー、レストランのメニュー、製品の情報およびレビュー、またはその他の適切な情報などを含むことができる。限定ではなく、別の例として、コンテンツ・オブジェクトは、インセンティブ・コンテンツ・オブジェクト、たとえば、クーポン、ディスカウント・チケット、ギフト券、またはその他の適切なインセンティブ・オブジェクトを含むことができる。
特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160はまた、ユーザによって生成されたコンテンツ・オブジェクトを含み、それらのコンテンツ・オブジェクトは、ソーシャル・ネットワーキング・システム160とのユーザの対話を高めることができる。ユーザによって生成されたコンテンツは、ユーザがソーシャル・ネットワーキング・システム160に付加、アップロード、送信、または「投稿」することができる任意のものを含むことができる。限定ではなく、例として、ユーザは、クライアント・システム130からソーシャル・ネットワーキング・システム160へ投稿を通信する。投稿は、ステータス更新もしくはその他のテキスト・データ、ロケーション情報、写真、映像、リンク、音楽、またはその他の類似したデータもしくはメディアなどのデータを含むことができる。コンテンツは、ニュース・フィードまたはストリームなどの「通信チャネル」を通じてサードパーティによってソーシャル・ネットワーキング・システム160に付加されることも可能である。
特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、さまざまなサーバ、サブシステム、プログラム、モジュール、ログ、およびデータ・ストアを含むことができる。特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ウェブ・サーバ、アクション・ロガー、API要求サーバ、関連性およびランキング・エンジン、コンテンツ・オブジェクト分類子、通知コントローラ、アクション・ログ、サードパーティ・コンテンツ・オブジェクト露出ログ、推測モジュール、認可/プライバシ・サーバ、検索モジュール、広告ターゲティング・モジュール、ユーザインタフェース・モジュール、ユーザプロフィール・ストア、つながりストア、サードパーティ・コンテンツ・ストア、またはロケーション・ストアのうちの1つまたは複数を含むことができる。ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、適切なコンポーネント、たとえば、ネットワーク・インタフェース、セキュリティー・メカニズム、ロード・バランサ、フェイルオーバ・サーバ、管理およびネットワークオペレーション・コンソール、その他の適切なコンポーネント、またはそれらの任意の適切な組合せを含むこともできる。特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ユーザ・プロフィールを記憶するための1つまたは複数のユーザプロフィール・ストアを含むことができる。ユーザ・プロフィールは、たとえば、経歴情報、人口統計学的情報、挙動情報、ソーシャルな情報、またはその他のタイプの記述的情報、たとえば、職業経験、学歴、趣味もしくは好み、関心、親近感、またはロケーションを含むことができる。関心情報は、1つまたは複数のカテゴリに関連した関心を含むことができる。カテゴリは、一般的または具体的であることが可能である。限定ではなく、例として、ユーザが、あるブランドの靴に関する記事に対して「いいね!」の表明をした場合には、カテゴリは、そのブランド、または「靴」もしくは「衣類」という一般的なカテゴリであることが可能である。ユーザに関するつながり情報を記憶するために、つながりストアが使用されることが可能である。つながり情報は、類似のもしくは共通の職業経験、グループ・メンバーシップ、趣味、学歴を有しているか、または何らかの形で関連しているか、もしくは共通の属性を共有しているユーザ同士を示すことができる。つながり情報は、さまざまなユーザおよびコンテンツ(内部および外部の両方)の間におけるユーザ定義のつながりを含むこともできる。ネットワーク110を通じてソーシャル・ネットワーキング・システム160を1つもしくは複数のクライアント・システム130または1つもしくは複数のサードパーティ・システム170にリンクさせるために、ウェブ・サーバが使用されることが可能である。ウェブ・サーバは、ソーシャル・ネットワーキング・システム160と、1つまたは複数のクライアント・システム130との間においてメッセージを受け取って回送するためにメール・サーバまたはその他のメッセージング機能を含むことができる。API要求サーバは、サードパーティ・システム170が、1つまたは複数のAPIを呼び出すことによってソーシャル・ネットワーキング・システム160からの情報にアクセスすることを可能にすることができる。ソーシャル・ネットワーキング・システム160の上のまたは外のユーザのアクションに関してウェブ・サーバから通信を受け取るために、アクション・ロガーが使用されることが可能である。アクション・ログとともに、サードパーティコンテンツ・オブジェクトへのユーザの露出についてのサードパーティコンテンツオブジェクト・ログが保持されることが可能である。通知コントローラは、コンテンツ・オブジェクトに関する情報をクライアント・システム130に提供することができる。情報は、通知としてクライアント・システム130へプッシュされることが可能であり、または情報は、クライアント・システム130から受け取られた要求に応答してクライアント・システム130からプルされることが可能である。ソーシャル・ネットワーキング・システム160のユーザの1つまたは複数のプライバシ設定を実施するために、認可サーバが使用されることが可能である。ユーザのプライバシ設定は、ユーザに関連付けられている特定の情報がどのように共有されることが可能であるかを特定する。認可サーバは、ユーザが、たとえば、適切なプライバシ設定を設定することなどによって、自分のアクションをソーシャル・ネットワーキング・システム160によって記録されること、またはその他のシステム(たとえば、サードパーティ・システム170)と共有されることのオプト・インまたはオプト・アウトを行うことを可能にすることができる。サードパーティ・システム170などのサードパーティから受け取られたコンテンツ・オブジェクトを記憶するために、サードパーティコンテンツオブジェクト・ストアが使用されることが可能である。ユーザに関連付けられているクライアント・システム130から受け取られたロケーション情報を記憶するために、ロケーション・ストアが使用されることが可能である。広告価格設定モジュールが、ソーシャルな情報、現在時刻、ロケーション情報、またはその他の適切な情報を組み合わせて、関連がある広告を、通知の形式でユーザに提供することができる。
図2は、例示的なソーシャル・グラフ200を示している。特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、1つまたは複数のソーシャル・グラフ200を1つまたは複数のデータ・ストア内に記憶することができる。特定の実施形態においては、ソーシャル・グラフ200は、複数のノード(複数のユーザ・ノード202、または複数のコンセプト・ノード204を含むことができる)と、ノード同士をつなげる複数のエッジ206とを含むことができる。図2において示されている例示的なソーシャル・グラフ200は、教示上の目的から、二次元の視覚的マップ表示で示されている。特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、クライアント・システム130、またはサードパーティ・システム170は、適切なアプリケーションに関してソーシャル・グラフ200および関連したソーシャル・グラフ情報にアクセスすることができる。ソーシャル・グラフ200のノードおよびエッジは、データ・オブジェクトとして、たとえば(ソーシャル・グラフ・データベースなどの)データ・ストア内に記憶されることが可能である。そのようなデータ・ストアは、ソーシャル・グラフ200のノードまたはエッジの1つまたは複数の検索可能なまたはクエリ可能なインデックスを含むことができる。
特定の実施形態においては、ユーザ・ノード202は、ソーシャル・ネットワーキング・システム160のユーザに対応することができる。限定ではなく、例として、ユーザは、ソーシャル・ネットワーキング・システム160と、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160を通じて対話または通信する個人(人間のユーザ)、エンティティ(たとえば、企業、ビジネス、もしくはサードパーティ・アプリケーション)、または(たとえば、個人もしくはエンティティの)グループであることが可能である。特定の実施形態においては、あるユーザがソーシャル・ネットワーキング・システム160とのアカウントに登録した場合には、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、そのユーザに対応するユーザ・ノード202を作成し、そのユーザ・ノード202を1つまたは複数のデータ・ストア内に記憶することができる。本明細書において記述されているユーザおよびユーザ・ノード202は、適切な場合には、登録されているユーザ、および登録されているユーザに関連付けられているユーザ・ノード202を示すことができる。追加として、または代替として、本明細書において記述されているユーザおよびユーザ・ノード202は、適切な場合には、ソーシャル・ネットワーキング・システム160に登録されていないユーザを示すことができる。特定の実施形態においては、ユーザ・ノード202は、ユーザによって提供された情報、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160を含むさまざまなシステムによって収集された情報に関連付けられることが可能である。限定ではなく、例として、ユーザは、自分の名前、プロフィール画像、連絡先情報、生年月日、性別、婚姻状況、家族状況、勤務先、学歴、好み、関心、またはその他の人口統計学的情報を提供することができる。特定の実施形態においては、ユーザ・ノード202は、ユーザに関連付けられている情報に対応する1つまたは複数のデータ・オブジェクトに関連付けられることが可能である。特定の実施形態においては、ユーザ・ノード202は、1つまたは複数のウェブページに対応することができる。
特定の実施形態においては、コンセプト・ノード204は、コンセプトに対応することができる。限定ではなく、例として、コンセプトは、場所(たとえば、映画館、レストラン、ランドマーク、もしくは都市など)、ウェブサイト(たとえば、ソーシャルネットワーク・システム160に関連付けられているウェブサイト、もしくはウェブアプリケーション・サーバに関連付けられているサードパーティ・ウェブサイトなど)、エンティティ(たとえば、人、企業、グループ、スポーツ・チーム、もしくは有名人など)、ソーシャル・ネットワーキング・システム160内に、もしくはウェブアプリケーション・サーバなどの外部サーバ上に配置されることが可能であるリソース(たとえば、オーディオ・ファイル、営業ファイル、デジタル写真、テキスト・ファイル、構造化文書、もしくはアプリケーションなど)、物的もしくは知的財産(たとえば、彫塑、絵画、映画、ゲーム、曲、着想、写真、もしくは執筆作品など)、ゲーム、アクティビティ、着想もしくは理論、強化された/仮想現実環境におけるオブジェクト、別の適切なコンセプト、または複数のそのようなコンセプトに対応することができる。コンセプト・ノード204は、ユーザによって提供されたコンセプトの情報、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160を含むさまざまなシステムによって収集された情報に関連付けられることが可能である。限定ではなく、例として、コンセプトの情報は、名前もしくはタイトル、1つもしくは複数のイメージ(たとえば、本の表紙のイメージ)、ロケーション(たとえば、住所もしくは地理的ロケーション)、(URLに関連付けられることが可能である)ウェブサイト、連絡先情報(たとえば、電話番号もしくはEメール・アドレス)、その他の適切なコンセプト情報、またはそのような情報の任意の適切な組合せを含むことができる。特定の実施形態においては、コンセプト・ノード204は、コンセプト・ノード204に関連付けられている情報に対応する1つまたは複数のデータ・オブジェクトに関連付けられることが可能である。特定の実施形態においては、コンセプト・ノード204は、1つまたは複数のウェブページに対応することができる。
特定の実施形態においては、ソーシャル・グラフ200内のノードは、ウェブページ(「プロフィール・ページ」と呼ばれる場合もある)を表すこと、またはウェブページによって表されることが可能である。プロフィール・ページは、ソーシャル・ネットワーキング・システム160によってホストされること、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160にとってアクセス可能であることが可能である。プロフィール・ページは、サードパーティ・サーバ170に関連付けられているサードパーティ・ウェブサイト上にホストされることも可能である。限定ではなく、例として、特定の外部ウェブページに対応するプロフィール・ページは、その特定の外部ウェブページであることが可能であり、そのプロフィール・ページは、特定のコンセプト・ノード204に対応することができる。プロフィール・ページは、その他のユーザのうちのすべてまたは選択されたサブセットによって閲覧できることが可能である。限定ではなく、例として、ユーザ・ノード202は、対応するユーザ・プロフィール・ページを有することができ、そのユーザ・プロフィール・ページにおいては、対応するユーザが、コンテンツを付加すること、言明を行うこと、またはその他の形で自分自身を表現することが可能である。限定ではなく、別の例として、コンセプト・ノード204は、対応するコンセプトプロフィール・ページを有することができ、そのコンセプトプロフィール・ページにおいては、1人または複数のユーザが、特にコンセプト・ノード204に対応するコンセプトに関連して、コンテンツを付加すること、言明を行うこと、または自分自身を表現することが可能である。
特定の実施形態においては、コンセプト・ノード204は、サードパーティ・システム170によってホストされているサードパーティ・ウェブページまたはリソースを表すことができる。サードパーティ・ウェブページまたはリソースは、数ある要素の中でも、コンテンツ、選択可能なもしくはその他のアイコン、または、アクションもしくはアクティビティを表す(たとえば、JAVASCRIPT(登録商標)、AJAX、もしくはPHPコードで実装されることが可能である)その他の対話可能なオブジェクトを含むことができる。限定ではなく、例として、サードパーティ・ウェブページは、「いいね!」、「チェックイン」、「食べる」、「推奨する」、または別の適切なアクションもしくはアクティビティなどの選択可能なアイコンを含むことができる。サードパーティ・ウェブページを閲覧しているユーザは、それらのアイコンのうちの1つ(たとえば、「チェックイン」)を選択することによってアクションを実行して、クライアント・システム130に、そのユーザのアクションを示すメッセージをソーシャル・ネットワーキング・システム160へ送信させることができる。そのメッセージに応答して、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ユーザに対応するユーザ・ノード202と、サードパーティ・ウェブページまたはリソースに対応するコンセプト・ノード204との間においてエッジ(たとえば、「チェックイン」のタイプのエッジ)を作成して、エッジ206を1つまたは複数のデータ・ストア内に記憶することができる。
特定の実施形態においては、ソーシャル・グラフ200内の1対のノードが、1つまたは複数のエッジ206によって互いにつながることが可能である。1対のノードをつなげるエッジ206は、それらの1対のノードの間における関係を表すことができる。特定の実施形態においては、エッジ206は、1対のノードの間における関係に対応する1つまたは複数のデータ・オブジェクトまたは属性を含むことまたは表すことが可能である。限定ではなく、例として、第1のユーザは、第2のユーザが第1のユーザの「友達」であるということを示すことができる。この表示に応答して、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、「友達要求」を第2のユーザに送信することができる。第2のユーザがその「友達要求」を承認した場合には、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ソーシャル・グラフ200内で第1のユーザのユーザ・ノード202を第2のユーザのユーザ・ノード202につなげるエッジ206を作成して、エッジ206をソーシャル・グラフ情報としてデータ・ストア164のうちの1つまたは複数の中に記憶することができる。図2の例においては、ソーシャル・グラフ200は、ユーザ「A」のユーザ・ノード202と、ユーザ「B」のユーザ・ノード202との間における友達関係を示すエッジ206と、ユーザ「C」のユーザ・ノード202と、ユーザ「B」のユーザ・ノード202との間における友達関係を示すエッジとを含む。本開示は、特定のユーザ・ノード202同士をつなげる特定の属性を伴う特定のエッジ206を記述している、または示しているが、本開示は、ユーザ・ノード202同士をつなげる任意の適切な属性を伴う任意の適切なエッジ206を想定している。限定ではなく、例として、エッジ206は、友達関係、家族関係、ビジネスもしくは雇用関係、ファン関係(たとえば、「いいね」と表明することなどを含む)、フォロワー関係、ビジター関係(たとえば、アクセスすること、閲覧すること、チェックインをすること、共有することなどを含む)、サブスクライバ関係、上下関係、互恵的関係、非互恵的関係、別の適切なタイプの関係、または複数のそのような関係を表すことができる。その上、本開示は一般に、ノード同士をつながっているものとして記述しているが、本開示はまた、ユーザ同士またはコンセプト同士をつながっているものとして記述している。本明細書においては、つながっているユーザ同士またはコンセプト同士への言及は、適切な場合には、1つまたは複数のエッジ206によってソーシャル・グラフ200内でつながっているそれらのユーザ同士またはコンセプト同士に対応するノード同士を示すことができる。
特定の実施形態においては、ユーザ・ノード202とコンセプト・ノード204との間におけるエッジ206は、ユーザ・ノード202に関連付けられているユーザによって、コンセプト・ノード204に関連付けられているコンセプトに対して実行された特定のアクションまたはアクティビティを表すことができる。限定ではなく、例として、図2において示されているように、ユーザは、コンセプトに対して「いいね!を表明すること」、「通うこと」、「プレイすること」、「聴くこと」、「料理すること」、「勤務すること」、または「観ること」を行った可能性があり、それらの各々は、エッジ・タイプまたはサブタイプに対応することができる。コンセプト・ノード204に対応するコンセプトプロフィール・ページは、たとえば、選択可能な「チェックイン」アイコン(たとえば、クリック可能な「チェックイン」アイコンなど)、または選択可能な「お気に入りに追加」アイコンを含むことができる。同様に、ユーザがこれらのアイコンをクリックした後に、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、それぞれのアクションに対応するユーザのアクションに応答して「お気に入り」エッジまたは「チェックイン」エッジを作成することができる。限定ではなく、別の例として、あるユーザ(ユーザ「C」)が、特定のアプリケーション(オンライン音楽アプリケーションであるSPOTIFY)を使用して特定の曲(「イマジン」)を聴く場合がある。このケースにおいては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、そのユーザに対応するユーザ・ノード202と、その曲およびアプリケーションに対応するコンセプト・ノード204との間において、(図2に示されているような)「聴いた」エッジ206および「使用した」エッジを作成して、そのユーザがその曲を聴いてそのアプリケーションを使用したということを示すことができる。その上、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、その曲に対応するコンセプト・ノード204と、そのアプリケーションに対応するコンセプト・ノード204との間において、(図2に示されているような)「再生した」エッジ206を作成して、その特定の曲がその特定のアプリケーションによって再生されたということを示すことができる。このケースにおいては、「再生した」エッジ206は、外部アプリケーション(SPOTIFY)によって外部オーディオ・ファイル(「イマジン」という曲)に関して実行されたアクションに対応する。本開示は、ユーザ・ノード202とコンセプト・ノード204とをつなげる特定の属性を伴う特定のエッジ206について記述しているが、本開示は、ユーザ・ノード202とコンセプト・ノード204とをつなげる任意の適切な属性を伴う任意の適切なエッジ206を想定している。その上、本開示は、単一の関係を表すユーザ・ノード202とコンセプト・ノード204との間におけるエッジについて記述しているが、本開示は、1つまたは複数の関係を表すユーザ・ノード202とコンセプト・ノード204との間におけるエッジを想定している。限定ではなく、例として、エッジ206は、ユーザが特定のコンセプトに対して「いいね!」の表明をしているということ、およびその特定のコンセプトを使用したということの両方を表すことができる。あるいは、別のエッジ206は、(図2において、ユーザ「E」を表すユーザ・ノード202と、「SPOTIFY」を表すコンセプト・ノード204との間において示されているような)ユーザ・ノード202とコンセプト・ノード204との間におけるそれぞれのタイプの関係(または、単一の関係が複数集まったもの)を表すことができる。
特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ソーシャル・グラフ200内でユーザ・ノード202とコンセプト・ノード204との間においてエッジ206を作成することができる。限定ではなく、例として、(たとえば、ユーザのクライアント・システム130によってホストされているウェブ・ブラウザまたは専用のアプリケーションを使用することなどによって)コンセプトプロフィール・ページを閲覧しているユーザは、「いいね!」アイコンをクリックまたは選択することにより、コンセプト・ノード204によって表されているコンセプトを自分が気に入っているということを示すことができ、その「いいね!」アイコンをクリックまたは選択することは、ユーザのクライアント・システム130に、そのコンセプトプロフィール・ページに関連付けられているそのコンセプトをそのユーザが気に入っているということを示すメッセージをソーシャル・ネットワーキング・システム160へ送信させることができる。そのメッセージに応答して、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、そのユーザとコンセプト・ノード204との間における「いいね!」エッジ206によって示されているように、そのユーザに関連付けられているユーザ・ノード202とコンセプト・ノード204との間においてエッジ206を作成することができる。特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、エッジ206を1つまたは複数のデータ・ストア内に記憶することができる。特定の実施形態においては、エッジ206は、特定のユーザ・アクションに応答してソーシャル・ネットワーキング・システム160によって自動的に形成されることが可能である。限定ではなく、例として、第1のユーザが、画像をアップロードすること、映画を観ること、または曲を聴くことを行った場合には、エッジ206は、第1のユーザに対応するユーザ・ノード202と、それらのコンセプトに対応するコンセプト・ノード204との間において形成されることが可能である。本開示は、特定の様式で特定のエッジ206を形成することについて記述しているが、本開示は、任意の適切な様式で任意の適切なエッジ206を形成することを想定している。
特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、様々なソーシャル・グラフ・エンティティの互いに対するソーシャル・グラフ・アフィニティ(本明細書では「アフィニティ」ということもある)を決定することができる。アフィニティは、オンライン・ソーシャル・ネットワークに関連付けられているユーザ、コンセプト、コンテンツ、アクション、広告、他のオブジェクト、またはその任意の適切な組合せなど、オンライン・ソーシャル・ネットワークに関連付けられている特定のオブジェクト間の関係の強度または関心レベルを表すことができる。アフィニティは、サードパーティ・システム170または他の適切なシステムに関連付けられているオブジェクトに関しても決定されることができる。各ユーザ、主題またはコンテンツのタイプについて、ソーシャル・グラフ・エンティティの総合アフィニティが確立されることができる。総合アフィニティは、ソーシャル・グラフ・エンティティに関連付けられているアクションまたは関係の継続的な監視に基づいて変わることがある。本開示は、特定の様式で特定のアフィニティを決定することを説明しているが、本開示は、任意の適切な様式で任意の適切なアフィニティを決定することを企図する。
特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、アフィニティ係数(本明細書では「係数」ということもある)を使用して、ソーシャル・グラフ・アフィニティを測定または定量化することができる。係数は、オンライン・ソーシャル・ネットワークに関連付けられている特定のオブジェクト間の関係の強度を表すか、または定量化することができる。係数は、また、ユーザの特定のアクションへの関心に基づいて、ユーザがそのアクションを実行する確率を表すか、または予測される確率を測定する関数を表すことができる。このように、ユーザの将来のアクションはユーザの過去のアクションに基づいて予測されることができ、その係数は少なくとも部分的にユーザのアクションの履歴で計算されることができる。係数を使用して、オンライン・ソーシャル・ネットワーク内または外の任意の数のアクションを予測することができる。限定ではなく、例として、これらのアクションは、メッセージの送信、コンテンツの投稿もしくはコンテンツに対するコメントなどの様々なタイプの通信、プロフィール・ページ、メディアもしくは他の適切なコンテンツへのアクセスもしくはそれらの視聴などの様々なタイプの観察アクション、同じグループであること、同じ写真にタグ付けされること、同じロケーションにチェックインすること、もしくは同じイベントに出席することなど、2つ以上のソーシャル・グラフ・エンティティに関する様々なタイプの同時発生情報、または他の適切なアクションを含むことができる。本開示は、特定の様式でアフィニティを測定することを説明しているが、本開示は、任意の適切な様式でアフィニティを測定することを企図する。
特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、係数を計算するために多様な因子を使用することができる。これらの因子には、たとえば、ユーザ・アクション、オブジェクト間の関係のタイプ、ロケーション情報、他の適切な因子、またはその任意の組合せを含むことができる。特定の実施形態においては、係数を計算するときに、異なる因子に異なる重みを付けることができる。各因子の重みは静的であってもよく、または、たとえば、ユーザ、関係のタイプ、アクションのタイプ、ユーザのロケーションなどに応じて、重みを変えてもよい。ユーザの総合的な係数を決定するために、因子のレーティングをその重みに応じて組み合わせることができる。限定ではなく、例として、特定のユーザ・アクションには、レーティングおよび重みの両方を割り当てることができるが、特定のユーザ・アクションに関連付けられている関係には、レーティングおよび相関する重み(たとえば、そのため、重みの合計は100%)が割り当てられる。特定のオブジェクトに対するユーザの係数を計算するには、ユーザのアクションに割り当てられるレーティングが、たとえば、総合的な係数の60%を占めることができ、ユーザとオブジェクトとの関係が、総合的な係数の40%を占めることができる。特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、係数を計算するために使用される様々な因子の重みを決定するとき、たとえば、情報にアクセスされてからの時間、減衰因子、アクセスの頻度、情報との関係もしくは情報がアクセスされたオブジェクトとの関係、オブジェクトとつながりのあるソーシャル・グラフ・エンティティとの関係、ユーザ・アクションの短期的もしくは長期的な平均、ユーザ・フィードバック、他の適切な変数、またはその任意の組合せなど、多様な変数を考慮することができる。限定ではなく、例として、係数は、特定のアクションが提供する信号の強度を時間の経過とともに減衰させる減衰因子を含むことができ、係数を計算するときに、より最近のアクションをより関連性があるようにする。レーティングおよび重みは、係数が根拠とするアクションの継続的な追跡に基づいて、継続的に更新することができる。各因子のレーティングと因子に割り当てられる重みとの割当て、組合せ、平均化などを行うために、任意のタイプのプロセスまたはアルゴリズムを採用することができる。特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、履歴アクションおよび過去のユーザの応答に基づいて訓練された機械学習アルゴリズム、またはユーザに様々なオプションを提示して応答を測定することによってユーザから集められたデータを使用して、係数を決定することができる。本開示は、特定の様式で係数を計算することを説明しているが、本開示は、任意の適切な様式で係数を計算することを企図する。
特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ユーザのアクションに基づいて係数を計算することができる。ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、オンライン・ソーシャル・ネットワーク、サードパーティ・システム170、他の適切なシステム、またはその任意の組合せ上で、該アクションを監視することができる。任意の適切なタイプのユーザ・アクションを追跡または監視することができる。典型的なユーザ・アクションは、プロフィール・ページを閲覧すること、コンテンツを作成もしくは投稿すること、コンテンツと対話すること、画像をタグ付けするもしくは画像にタグ付けされること、グループに参加すること、イベントへの参加をリスト化し確認すること、ロケーションでチェックインすること、特定のページに「いいね!」を表明すること、ページを作成すること、および社会的活動を促す他のタスクを行うことを含む。特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、特定のタイプのコンテンツを伴うユーザのアクションに基づいて係数を計算することができる。コンテンツは、オンライン・ソーシャル・ネットワーク、サードパーティ・システム170、または別の適切なシステムに関連付けられてもよい。コンテンツは、ユーザ、プロフィール・ページ、投稿、ニュース・ストーリ、ヘッドライン、インスタント・メッセージ、チャットルームの会話、Eメール、広告、写真、動画、音楽、他の適切なオブジェクト、またはその任意の組合せを含むことができる。ソーシャル・ネットワーキング・システム160はユーザのアクションを分析して、アクションのうちの1つまたは複数が、主題、コンテンツ、他のユーザなどに関するアフィニティを示すかどうかを決定することができる。限定ではなく、例として、ユーザが「コーヒー」またはその変異形に関係するコンテンツを頻繁に投稿する場合、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ユーザが「コーヒー」コンセプトに対して高い係数を有すると決定することができる。特定のアクションまたは特定のタイプのアクションに、他のアクションよりも高い重みおよび/またはレーティングを割り当てることができ、それで総合的な係数の算出値に影響を与えることができる。限定ではなく、例として、第1のユーザが第2のユーザにEメールを送信する場合、そのアクションに関する重みまたはレーティングは、第1のユーザが第2のユーザのユーザ・プロフィール・ページを単に閲覧するだけの場合よりも高くすることができる。
特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、特定のオブジェクト間の関係のタイプに基づいて、係数を計算することができる。ソーシャル・グラフ200を参照して、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、係数を計算するときに、特定のユーザ・ノード202とコンセプト・ノード204とをつなげるエッジ206の数および/またはタイプを分析することができる。限定ではなく、例として、配偶者タイプのエッジ(2名のユーザが結婚していることを表す)によってつながっているユーザ・ノード202には、友達タイプのエッジによってつながっているユーザ・ノード202よりも高い係数を割り当てることができる。言い換えれば、特定のユーザのアクションと関係とに割り当てられる重みに応じて、総合アフィニティは、ユーザの友達に関するコンテンツよりもユーザの配偶者に関するコンテンツに対して高いと決定されることができる。特定の実施形態においては、ユーザが他のオブジェクトに対して有する関係が、そのオブジェクトの係数を計算することに関して、ユーザのアクションの重みおよび/またはレーティングに影響することができる。限定ではなく、例として、ユーザが第1の写真でタグ付けされるが、第2の写真には「いいね!」を表明しただけの場合、コンテンツに対してタグ付けタイプの関係を有することは、コンテンツに対して「いいね!」表明タイプの関係をもつよりも、高い重みおよび/またはレーティングを割り当てられることができるので、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ユーザが第2の写真よりも第1の写真に関して高い係数を有すると決定することができる。特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、1人または複数の第2のユーザが特定のオブジェクトに対して有する関係に基づいて、第1のユーザの係数を計算することができる。言い換えれば、他のユーザがオブジェクトに対して有するつながりおよび係数が、そのオブジェクトに関する第1のユーザの係数に影響することができる。限定ではなく、例として、第1のユーザが1人または複数の第2のユーザとつながりがあるかまたはそれに関する係数が高く、その第2のユーザが特定のオブジェクトとつながりがあるかまたはそれに関する係数が高い場合、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、第1のユーザもその特定のオブジェクトに関して比較的高い係数を有するはずだと決定することができる。特定の実施形態においては、係数は、特定のオブジェクト間の分離度に基づくことができる。係数が低いほど、ソーシャル・グラフ200において第1のユーザと間接的につながりのあるユーザのコンテンツ・オブジェクトに対して、第1のユーザが関心を共有する見込みが低いことを表すことができる。限定ではなく、例として、ソーシャル・グラフ200においてより近くにある(たとえば、分離度が小さい)ソーシャル・グラフ・エンティティ同士は、ソーシャル・グラフ200でより離れたエンティティ同士よりも、高い係数を有することができる。
特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ロケーション情報に基づいて係数を計算することができる。互いに地理的により近くにあるオブジェクトは、より遠くにあるオブジェクトよりも、互いにより関係があるかまたはより関心があると考えることができる。特定の実施形態において、特定のオブジェクトに対するユーザの係数は、ユーザに関連付けられている現在のロケーション(またはユーザのクライアント・システム130のロケーション)とオブジェクトのロケーションとの近さに基づくことができる。第1のユーザは、第1のユーザのより近くにある他のユーザまたはコンセプトに、より関心を抱くかもしれない。限定ではなく、例として、ユーザが空港から1.61km(1マイル)、給油所から3.22km(2マイル)のところにいる場合、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ユーザに対する空港の近さに基づいて、ユーザは給油所よりも空港に関する係数が高いと決定することができる。
特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、係数情報に基づいてユーザに関して特定のアクションを実行することができる。係数を使用して、ユーザが特定のアクションを行うかどうかを、ユーザのそのアクションへの関心に基づいて予測することができる。広告、検索結果、ニュース・ストーリ、メディア、メッセージ、通知、または他の適切なオブジェクトなど、任意のタイプのオブジェクトを生成するかまたはユーザに提示するときに、係数を使用することができる。係数はまた、該オブジェクトを、適切な場合、ランク付けまたは順位付けするために利用することができる。このように、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ユーザの関心および現在の状況に関連する情報を提供することができるので、ユーザがそのように関心をもつ情報を見つける見込みが高まる。特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、係数情報に基づいてコンテンツを生成することができる。コンテンツ・オブジェクトは、ユーザに固有の係数に基づいて提供または選択されることができる。限定ではなく、例として、ユーザのためのメディアを生成するために係数を使用することができ、その場合、メディア・オブジェクトに関してユーザが高い総合的な係数を有するメディアをユーザに提示することができる。限定ではなく、別の例として、ユーザのための広告を生成するために係数を使用することができ、その場合、広告されるオブジェクトに関してユーザが高い総合的な係数を有する広告をユーザに提示することができる。特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、係数情報に基づいて検索結果を生成することができる。特定のユーザのための検索結果は、クエリ・ユーザに関する検索結果に関連付けられている係数に基づいて、スコアまたはランク付けすることができる。限定ではなく、例として、より高い係数を有するオブジェクトに対応する検索結果は、より低い係数を有するオブジェクトに対応する結果よりも、検索結果のページ上で高いランク付けをすることができる。
特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、特定のシステムまたはプロセスからの係数の要求に応答して、係数を計算することができる。ある所与の状況でユーザが取り得る(または対象になり得る)可能性の高いアクションを予測するために、任意のプロセスが、ユーザについての算出係数を要求することができる。要求は、係数を計算するために使用される様々な因子について使用する、1セットの重みも含むことができる。この要求は、オンライン・ソーシャル・ネットワーク上で実行しているプロセスから、サードパーティ・システム170(たとえば、APIもしくは他の通信チャネルを経由して)から、または別の適切なシステムから来ることができる。要求に応答して、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は係数を計算する(または、以前に計算されて記憶されている場合には、係数情報にアクセスする)ことができる。特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、特定のプロセスに関するアフィニティを測定することができる。異なるプロセス(オンライン・ソーシャル・ネットワーク内および外の両方)が、特定のオブジェクトまたはオブジェクトのセットに関する係数を要求することができる。ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、アフィニティの尺度を要求したその特定のプロセスに関連するアフィニティの尺度を提供することができる。このように、各プロセスは、プロセスがアフィニティの尺度を使用する異なる状況に合わせられたアフィニティの尺度を受け取る。
ソーシャル・グラフ・アフィニティおよびアフィニティ係数に関連して、特定の実施形態では、それぞれを本願明細書に援用する2006年8月11日に出願された米国特許出願第11/503093号明細書、2010年12月22日に出願された米国特許出願第12/977027号明細書、2010年12月23日に出願された米国特許出願第12/978265号明細書、および2012年10月1日に出願された米国特許出願第13/632869号明細書に開示された1つまたは複数のシステム、コンポーネント、要素、機能、方法、動作、または工程を利用することができる。
特定の実施形態では、オンライン・ソーシャル・ネットワークのコンテンツ・オブジェクトのうちの1つまたは複数が、プライバシ設定に関連付けられ得る。オブジェクトに対するプライバシ設定(または「アクセス設定」)は、任意の適切な様式で、たとえば、オブジェクトに関連付けて、認可サーバ上のインデックスで、別の適切な様式で、または任意のそれらの組合せなどで、記憶され得る。オブジェクトのプライバシ設定は、オブジェクトまたはオブジェクトに関連付けられている特定の情報がオンライン・ソーシャル・ネットワークを使用してどのようにアクセス(たとえば、閲覧、または共有)され得るかを指定することができる。オブジェクトに対するプライバシ設定により、そのオブジェクトについて特定のユーザがアクセス、閲覧、または共有することが可能になる場合、オブジェクトは、そのユーザに対して「可視」であると説明され得る。一例として、限定としてではなく、オンライン・ソーシャル・ネットワークのユーザは、ユーザ・プロフィール・ページ上の職務経験情報にアクセスすることができるユーザのセットを識別する、ユーザ・プロフィール・ページに対するプライバシ設定を指定することができ、したがって、他のユーザがその情報にアクセスすることを排除することができる。特定の実施形態では、プライバシ設定は、オブジェクトに関連付けられている特定の情報についてアクセスを許可されるべきでないユーザの「ブロック・リスト(blocked list)」を指定することができる。言い換えれば、ブロック・リストは、オブジェクトが可視にされない1つまたは複数のユーザまたはエンティティを指定することができる。一例として、限定としてではなく、ユーザは、ユーザに関連付けられているフォト・アルバムにアクセスできないユーザのセットを指定することができ、したがって、それらのユーザがフォト・アルバムにアクセスすることを排除する(それとともに、場合によっては、そのユーザのセットの範囲外の特定のユーザがフォト・アルバムにアクセスすることを可能にする)。特定の実施形態では、プライバシ設定が特定のソーシャル・グラフ要素に関連付けられてよい。ノードまたはエッジのようなソーシャル・グラフ要素のプライバシ設定は、ソーシャル・グラフ要素、ソーシャル・グラフ要素に関連付けられている情報、またはソーシャル・グラフ要素に関連付けられているコンテンツ・オブジェクトが、オンライン・ソーシャル・ネットワークを使用してどのようにアクセス可能とされ得るかを指定することができる。一例として、限定としてではなく、特定の写真に対応する特定のコンセプト・ノード204は、写真においてタグ付けされたユーザおよびその友達によってのみ写真がアクセスされてよいことを指定する、プライバシ設定を有することができる。特定の実施形態では、プライバシ設定は、ユーザのアクションをソーシャル・ネットワーキング・システム160によってログを記録させること、または他のシステム(たとえばサードパーティ・システム170)によって共有させることに関して、ユーザがオプト・インまたはオプト・アウトすることを可能にすることができる。特定の実施形態では、オブジェクトに関連付けられているプライバシ設定は、許可されるアクセスまたはアクセスの拒否の任意の適切な粒度を指定することができる。一例として、限定としてではなく、アクセス、またはアクセスの拒否は、特定のユーザ(たとえば、私のみ(only me)、私のルームメイト、および私の上司)、特定の分離度の範囲内のユーザ(たとえば、友達(friends)、友達の友達(friends_of_friends))、ユーザ・グループ(たとえば、ゲーム・クラブ、私の家族)、ユーザ・ネットワーク(たとえば、特定の雇用主の従業員、特定の大学の学生もしくは卒業生)、すべてのユーザ(「パブリック(public)」)、ユーザ無し(「プライベート(private)」)、サードパーティ・システム170のユーザ、特定のアプリケーション(たとえば、サードパーティ・アプリケーション、外部ウェブサイト)、他の適切なユーザもしくはエンティティ、またはこれらの組合せに対して指定されてよい。本開示では特定のプライバシ設定を特定の様式で使用して説明しているが、本開示は任意の適切なプライバシ設定を任意の適切な様式で使用することを企図する。
特定の実施形態では、1つまたは複数の認可/プライバシ・サーバが、オンライン・ソーシャル・ネットワークに関連付けられているオブジェクトに対する1つまたは複数のプライバシ設定を実施するために使用されてよい。認可サーバは、ソーシャル・ネットワーキング・システム160の1つまたは複数のサーバ162であってよい。データ・ストア164に記憶された特定のオブジェクトを求めるユーザから(または他のエンティティ)の要求に応答して、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、データ・ストア164にオブジェクトを求める要求を送ることができる。要求は、要求に関連付けられているユーザを識別することができ、認可サーバが、オブジェクトに関連付けられているプライバシ設定に基づいて、ユーザがオブジェクトにアクセスすることを認可されることを決定した場合、そのユーザ(またはユーザのクライアント・システム130)にのみ送られることが可能である。要求しているユーザがオブジェクトにアクセスすることを認可されない場合、認可サーバは、要求されたオブジェクトがデータ・ストア164から取り出されるのを防止することができ、または要求されたオブジェクトがユーザに送られるのを防止することができる。検索クエリのコンテキストにおいて、クエリ・ユーザがオブジェクトを閲覧またはアクセスすることを認可されない場合、オブジェクトは単に検索結果として生成されることが可能である。言い換えれば、オブジェクトは、クエリ・ユーザに可視である可視性を有しなければならない。オブジェクトがユーザに可視でない可視性を有する場合、オブジェクトは検索結果から除外されることが可能である。特定の実施形態では、ソーシャル・グラフ要素に対するプライバシ設定は、いくつかのノードおよびエッジを有するプライバシ・グラフとして表され得るデータ構造で記憶されてよい。プライバシ・グラフは、特定のソーシャル・グラフ要素の互いに対する可視性を、互いに対するそれらのつながりに基づいて表すことができる。データ・ストア164に記憶された特定の情報をユーザが要求したとき、プライバシ・グラフに関して動的に(たとえばリアルタイムで)フィルタリングを行うことにより、ソーシャル・グラフ要素のアクセス・コントロールが、要求しているユーザまたはエンティティに対して検証され認証され得る。本開示ではプライバシ設定を特定の様式で実施することを説明しているが、本開示はプライバシ設定を任意の適切な様式で実施することを企図する。
特定の実施形態では、1つまたは複数のサーバ162は、プライバシ設定を実施する認可/プライバシ・サーバであってもよい。データ・ストア164に記憶された特定のオブジェクトを求めるユーザから(または他のエンティティ)の要求に応答して、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、データ・ストア164にオブジェクトを求める要求を送ることができる。要求は、要求に関連付けられているユーザを識別することができ、認可サーバが、オブジェクトに関連付けられているプライバシ設定に基づいて、ユーザがオブジェクトにアクセスすることを認可されることを決定した場合、そのユーザ(またはユーザのクライアント・システム130)にのみ送られることが可能である。要求しているユーザがオブジェクトにアクセスすることを認可されない場合、認可サーバは、要求されたオブジェクトがデータ・ストア164から取り出されるのを防止することができ、または要求されたオブジェクトがユーザに送られるのを防止することができる。検索クエリのコンテキストにおいて、クエリ・ユーザがオブジェクトをアクセスすることを認可されない場合、オブジェクトは単に検索結果として生成されることが可能である。言い換えれば、オブジェクトは、クエリ・ユーザに可視である可視性を有してもよい。オブジェクトがユーザに可視でない可視性を有する場合、オブジェクトは検索結果から除外されることが可能である。本開示ではプライバシ設定を特定の様式で実施することを説明しているが、本開示はプライバシ設定を任意の適切な様式で実施することを企図する。
特定の実施形態においては、以下に説明するシステムは、消費者/サプライヤ/小売業者/などに便益を与えることができる。特定の実施形態においては、システムは、潜在的には、ローカル(必ずしもクラウドではない)・ストレージを使用して、ホーム・モニタリングおよび家族との通信用に写真および/または動画を提供することができ、接続されている場合は、オンライン・システムに記憶されている写真および動画にアクセスすることができる。さらなる実施形態においては、システムは、ソーシャルWi‐Fi通信ネットワークを提供することができ、そこで、システムは、ユーザの友達がログインの必要なく特定のWiFi通信ネットワークに参加するのを認可することができる。さらなる実施形態においては、システムはロバストなプライバシ・コントロールを提供することができ、そこで、システムは、人々が理解でき、データ共有の便益を感じられ、同意を与えることができる状況で、人々がデータを(ソーシャル・ネットワーキング・システム/パートナー/サードパーティ・アプリケーションに)共有することを可能にすることができる。さらなる実施形態においては、システムは、誰が自宅にいて、特定の人がいつ出かけたかに関する情報を提供することができる。これは、近所の友達にも適用することができる。さらなる実施形態においては、システムは仮想セキュリティを提供することができ、それによってシステムはウイルス、マルウェア、フィッシング等に対する防護のために、ゲートウェイに定期的な更新を提供することができる。さらなる実施形態においては、システムは、任意のタイプの自宅のイベントに基づいて更新するために通知を使用し、また遠隔でサイレンをトリガし、および/または(たとえば、911をダイヤルして)救急サービスに連絡する能力も利用することができる。
自宅にいるユーザの注意力や労力を必要とする代わりに、以下に説明するシステムは、位置認識を提供し、複数の個人を識別し、ユーザのコマンドに応答するだけでなく、ユーザが自身の家を構成させ、適応させることができるようにする機械学習サポートを組み込むことができる。たとえば、システムは、カメラ、ドア・センサ、ドア・ロックおよびモーション・センサなどのセキュリティ関連デバイスの機能を使用し、構成し、自動化するための、よりシームレスな体験を提供することができる。
特定の実施形態においては、システムは、自宅をシームレスな無線体験に接続するためのオープンなプラットフォームを作成することができる。特定の実施形態においては、システムは、自宅およびその自宅と対話する家族の体験を改善するために、ソーシャル・ネットワークの重要な資産(たとえば、アイデンティティ、ソーシャル・グラフ、セキュリティ、またはオープンで手ごろな価格のリファレンス・デザインを推進する専門技術)を利用するソリューションを提供することができる。特定の実施形態においては、システムは、オープンなプラットフォームがインターネット・オブ・シングス(IoT)デバイス・プロバイダをサポートし、それに価値を提供することを可能にすることができる。
図3は、1セットのデバイスを含むデバイス・クラウドを管理するための例示的アーキテクチャを示す。デバイス・クラウド内の1つまたは複数のコネクテッド・デバイス305は、デバイス・クラウド内の1つまたは複数の他のコネクテッド・デバイス305と通信し、制御する(能動的または自動的)ために使用することができる。以下に説明するように、デバイス・クラウド内の他のデバイス305を制御するために、制御デバイス315に制御インタフェースまたはアプリケーションを設けることができる。特定の実施形態においては、システム300はいくつかのコネクテッド・デバイスまたは「スマート」デバイス305および制御デバイス315と通信状態にあるゲートウェイ(GW)デバイス310を含むことができる。特定の実施形態では、ゲートウェイ・デバイス310は特定の物理的なロケーションに常駐することができる。コネクテッド・デバイス305は、複雑な埋込型コンピューティング・デバイスから、スイッチ、単純なセンサまでのいずれも含むことができる。たとえば、図3に図示されるコネクテッド・デバイス305は、デスクトップ・コンピュータ、ラップトップ、冷蔵庫、ホーム・セキュリティ・システム、テレビ、自動車、および一眼レフ(SLR:single‐lens reflex)カメラを含む。
制御デバイス315は、ゲートウェイ・デバイス310および(ゲートウェイ・デバイス310によって)コネクテッド・デバイス305と対話するために、ユーザ・インタフェース(UI)を提示することができる(たとえば、インストールされた制御アプリケーション、ブラウザ、ショート・メッセージング・サービス(SMS)・テキスティング・インタフェース、または制御デバイス315のオペレーティング・システムが提供するインタフェースによって。限定ではなく、例として、ユーザのスマートフォンまたはタブレット315は、たとえば、コネクテッド照明、冷暖房システム、ドア・ロック機構、またはセキュリティ・システムなど、デバイス・クラウドのコネクテッド・デバイス305にアクセスするかまたはそれを制御するためのユーザ・インタフェースを表示することができる。特定の実施形態においては、制御デバイス315はデバイス・クラウド内の特定の「制御可能な」デバイスについて、たとえば、閾値近接度内で感知されるもの、デバイスが遠隔制御のコマンドを受信し処理することのできる遠隔対話インタフェースを含むもの、ユーザがデバイスを制御する認可を与えられたもの、または利用できる(たとえば、電源が入れられた、ネットワークに接続されている、作動中、および/または遠隔制御に使用可能にされている)ものについての制御を提供することができる。特定の実施形態においては、制御デバイス315の制御アプリケーションはゲートウェイ・デバイス310のゲートウェイ・アプリケーションとインタフェースを取り、デバイス・クラウドのコネクテッド・デバイス305を制御し、それと対話する機能を提供することができる。特定の実施形態においては、制御デバイス315は、システム300との主なユーザ体験(UX:user experience)ポイントとして作用する1つまたは複数のUIクライアント(たとえば、メッセージング・サービスまたは制御アプリケーション)、ソーシャル・ネットワーキング・アプリケーションまたは他のモバイル・アプリケーション(初期プロビジョニング、BLUETOOTH(登録商標)および位置検出、ならびに一般的に、メッセージング・アプリケーションができないあらゆる許可関連の任意のことに使用されるヘルパー・アプリケーション)を含むことができる。本明細書において、プロビジョニングとは、特定のシステム(たとえば、ゲートウェイベースのシステム300)で使用するために、デバイス305を準備または構成するセットアップ・プロセスをいう。
システム300は、優れたホーム・コネクティビティをすべてのIoTデバイスにもたらすことができる(たとえば、製品としてのプラットフォーム)。本明細書において、制御アプリケーションとは、制御デバイス315にインストールされているブラウザベースのアプリケーションまたは別のアプリケーションをいう。特定の実施形態においては、制御アプリケーションは、ユーザがコネクテッド・デバイス305をプロビジョニングするために使用することができる。さらなる実施形態においては、制御アプリケーションは、特定のシナリオに基づいて固有のUXをユーザに提供することができる。特定の実施形態においては、制御デバイス315の制御アプリケーションは、システム300のコネクテッド・デバイス305のリストの閲覧、コネクテッド・デバイス305の制御に関するルールのセットアップを可能にするか、またはコネクテッド・デバイス305から制御デバイス315のアプリケーション(たとえば、制御アプリケーション)にステータス更新をプッシュすることができる。
特定の実施形態においては、コネクテッド・デバイス305は、BLUETOOTH(登録商標)、NFC、またはコネクテッド・デバイス305とゲートウェイ・デバイス310との間の任意の他の適切な形態の通信を使用してプロビジョニングすることができる。特定の実施形態においては、システム300は、コネクテッド・デバイス305のいくつかの管理機能を提供することができる。限定ではなく、例として、本明細書で説明されるソーシャル・グラフまたはデバイス・グラフを活用して、家の中のまたは世界中の任意の場所の人とつながることができ(たとえば、ボイス・オーバー・インターネット・プロトコル(VOIP)、ビデオ通話)、また、着信の発信者識別写真をソーシャル・グラフから引き出すことも可能である(たとえば、ソーシャル・ネットワーキング・アプリケーションを電話の連絡先情報に同期させることができる)。特定の実施形態においては、システム300は、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、ソーシャル・ネットワーキング・システム160に関連付けられているソーシャル・グラフ、ソーシャル・ネットワーキング・システム160に関連付けられているデバイス・グラフ、ソーシャル・グラフ内の特定のアイデンティティ、ユーザに与えられた通知、および「オープン・プラットフォーム」アプローチを活用することができる。
特定の実施形態においては、システム300は、たとえば、サーモスタット、通気口、照明の調光、ブラインド制御、選択的通電時間(自動車の充電、洗濯、食洗機)、またはホーム・モニタリング・システムなど、コネクテッド・デバイス305の制御を可能にすることができる。限定ではなく、例として、任意のコネクテッド・デバイス305からゲートウェイ・デバイス310を通じて接続されている任意の他のコネクテッド・デバイス305に、オーディオまたはビデオ・コンテンツをユニキャストまたはマルチキャストすることができる。特定の実施形態においては、以下に説明する自然言語処理(NLP:natural language processing)テクノロジーを活用し、ユーザがシステム300の制御デバイス305を口頭でまたはテキストで制御できるようにすることができる。特定の実施形態において、システム300はコネクテッド・デバイス305のセンサにより、自宅の温度、湿度、空気の質等を追跡し、問題が発見されたら警報を送信することができる。特定の実施形態においては、システム300は、過去の挙動に基づいたルールの提案に使用するために、コネクテッド・デバイス305からイベント「フィード」を取り出し、コネクテッド・デバイス305に関してスマート・ホーム体験をパーソナライズすることができる。
特定の実施形態においては、システム300は、家の中のディスプレイを備える各サーフェス(たとえば、コネクテッド・デバイス305)について、時刻に基づいて、最も関連のあるソーシャル・ネットワーキング・システム160またはサードパーティ170の情報またはストーリ(天候、誕生日、関連ニュース/公共コンテンツ、オファー/取引、広告等)を表示するかまたは「表に表す(surface)」ことができる。限定ではなく、例として、任意の共有されるコンテンツを、ソーシャル・ネットワーキング・アプリケーション、ソーシャル・メディア写真共有アプリケーション、メッセージング・アプリケーションなどを通じて、家の中のコネクテッド・デバイス305のディスプレイの表に表すことができる。特定の実施形態においては、システム300は、自動化されたショッピング体験を提供することができ、そこで、システムは購買および消費習慣を追跡して、消耗品の繰り返し購入の自動化を支援することができる。特定の実施形態においては、システム300はユーザの購入決定にインサイトを与えることができる。自宅での活動およびその居住者の認識は、誰かが購入決定を具体的にどのようにするかに関して詳細なインサイトを提供することができる。購入決定を行ってデジタル広告の情報が実際の購入につながる(広告費ROIの測定に重要である)ときにユーザがたどるステップについてのより深い理解を得る際に、たとえば、自宅内の物理的なロケーション、使用するデバイス305、品物を見る家族構成員の人数、会話、閲覧間の時間等などの因子を感知し、使用することができる。
特定の実施形態においては、システム300は、システム300内で起こっている活動に基づいて、広告およびコンテンツを最適化する方法を提供することができる。たとえば、自宅内の現在の環境を把握することが、(ソーシャル・ネットワーキング・システム160または家庭内のメディア・コンテンツを通じて)より適切な消費コンテンツを家族構成員に提供するときにも、または広告を提示する最も適切なタイミングを決定するときにも役立つことができる。自宅内で無くなっている物または壊れた物を宣伝するような単純なことから、両親が忙しく動き回っていて子供に食事をさせてから寝かしつけるまでの間にしか通知をチェックできないときではなく、どちらかの親だけが熱心に見るテレビ番組の放送中に、ゆったりとニュース・フィードをスクロールしているときかっこいい自動車の宣伝を提示することまでを行う。
特定の実施形態においては、システム300はゲートウェイ・デバイス310の機能を拡張して、中央ホーム・コンピュータおよびIoTハブとして機能させることができる。さらなる実施形態においては、システム300は、優れた品質での外部世界へのブロードバンド・アクセスと自宅内のコネクテッド・デバイス305間の通信とのために、重要なすべての有線および無線プロトコルのためのローカル・ストレージおよびサポートを提供することができる。さらなる実施形態においては、システムは、コネクテッド・サードパーティ・デバイスおよびブロードバンド・デバイス用の分析ツールを開発することができる。さらなる実施形態においては、システム300は、オープン原則を確立し、標準プロトコル、汎用ハードウェア(HW)、オープンソース・オペレーティング・システム、オープンソースAPIなどで稼働することができる。さらなる実施形態においては、システム300は、ハードウェアおよびファームウェアの無線技術の潜在的な改良をハードウェア・ビルダにもたらすことができる。
このようなシステム・アーキテクチャを、所定の物理的空間(たとえば、家、オフィスビル、もしくは公園)内に存在するコネクテッド・デバイス305のために、または特定のユーザもしくはエンティティに関係する1セットのコネクテッド・デバイス305(たとえば、ユーザの自宅、自動車および小規模小売店にコネクテッド・デバイスがあるユーザに関連付けられているもの、または一群の建物のドア・ロックおよびアラーム・セキュリティ・システムを管理する不動産管理会社に属するもの)とともに使用することができる。この後者のシナリオでは、物理的なロケーションのそれぞれ(たとえば、家、自動車、および店舗)にそれ自体のゲートウェイ・デバイス310が必要であろう。
ゲートウェイ・デバイス310はバックエンド・システム320とインタフェースを取ることができ、そのバックエンド・システム320はリモート・サーバまたはサーバ群にホストされることができる。バックエンド・システム320は、メッセージング・インフラストラクチャ325(たとえば、制御デバイス315と通信するため)と、バックエンド・システム320の要素とゲートウェイ・デバイス310(および/または制御デバイス315および/または直接コネクテッド・デバイス305)とのインタフェースを取るための統合層330(たとえば、PARSEなど、多種多様なコネクテッド・デバイス305とインタフェースを取るためのプラットフォームおよび/またはアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API))とを含むことができる。バックエンド・システム320は、ゲートウェイ・デバイス310および各コネクテッド・デバイス・デバイス305から受信したデータ、ならびにそれから派生したデータを含め、デバイス・イベントのデータ・ストア332を維持することができる。バックエンド・システム320は、以下に説明する1つまたは複数のデバイス・グラフについて、データ・ストア334も維持することができ、そこで、ゲートウェイ・デバイス310およびコネクテッド・デバイス305のそれぞれをデバイス・ノードによって表すことができ、デバイス・エッジがデバイス・ノードをつなげる。バックエンド・システム320は、デバイス・イベントを処理して分析し、デバイス・グラフを更新し、コネクテッド・デバイス305および/または制御デバイス315にフィードバックおよび/または命令を提供するための、デバイス・グラフ・インテリジェンス・インフラストラクチャ335を含むことができる。バックエンド・システム320は、ソーシャル・ネットワーキング・システム160とも通信することができる。特定の実施形態においては、一定の機能は、ゲートウェイ・デバイス310、バックエンド・システム320、またはその組合せによって提供されることができる。
特定の実施形態においては、ゲートウェイ・デバイス310は、必要な機能をサポートすることのできる任意のコンピューティング・デバイスを参照してスマート/コネクテッド・デバイス305のローカル・ネットワーク制御を容易にし、クラウドで稼働することができるサービスのローカル・ゲートウェイとして機能する。本明細書において、サービスとは、特定のソフトウェアの機能、または1セットの特定のソフトウェアの機能(たとえば、特定の動作の実行)をいう。特定の実施形態においては、サービスは、ユーザとの通信を促進することができる。特定の実施形態においては、システム300およびユーザは、自然言語を使用して通信することができる(これは、その後、以下で説明するように構文解析することができる)。特定の実施形態においては、ユーザは、メッセージング・アプリケーションを使用して、ゲートウェイ・デバイス310および/または(ゲートウェイ・デバイス310によって)コネクテッド・デバイス305のいずれかと通信することができる。
特定の実施形態において、ゲートウェイ・デバイス310は、プロセッサ、近距離ネットワーキング機能、および本明細書で説明される機能の一部または全部を実行する能力を備える任意のコンピューティング・デバイスを含むことができる。限定ではなく、例として、ゲートウェイ・デバイス310は、標準コンピューティング・デバイスまたはサーバとUSB電源ケーブル、マイクロ・セキュア・デジタル(SD)カードおよびマイクロSDカードを挿入した標準SDカード・アダプタ、WiFiドングル、BLUETOOTH(登録商標)ドングル、HDMI(登録商標)ケーブルとモニタ、またはZWAVEドングルに基づくことができる。特定の実施形態においては、HDMI(登録商標)ケーブルをゲートウェイ・デバイス310に差し込んで、特定の工程の出力を見ることができるが、出力を見ることが要求されるわけではない。特定の実施形態においては、HDMI(登録商標)ケーブル/モニタを、ゲートウェイ・デバイス310に差し込むことのできるUSBシリアル・ケーブルの代わりに使用することができる。特定の実施形態においては、様々なホーム制御デバイスに対して専用のハブは必要なくてもよい。特定の実施形態においては、ゲートウェイ・デバイス310のプロビジョニングは、ブルートゥース(登録商標)・ロー・エナジー(BTLE:BLUETOOTH(登録商標)low energy)を使用して行うことができる。
特定の実施形態において、ゲートウェイ・デバイス310は、ユーザのホーム・ネットワークに接続されているローカル・ゲートウェイ・デバイス310で稼働するゲートウェイ・アプリケーションを含むことができる。特定の実施形態において、ゲートウェイ・デバイス310(たとえば、RASPIAN LINUX(登録商標)を稼働し、WiFi、BLUETOOTH(登録商標)、ZWAVEおよびZIGBEE(登録商標)ドングルをサポートするRASPBERRY PIプラットフォームに基づく)は、上記説明したゲートウェイ・アプリケーションをホストするために使用することができる。特定の実施形態においては、ゲートウェイ・アプリケーションは限られた数のデバイスによってサポートされることができ、特に、複数のベンダ(たとえば、PHILLIPS HUE、BELKIN WEMO WiFiスイッチ、ZIGBEE(登録商標)またはZWAVEスマート・スイッチ)の2つ以上のコネクテッド照明のサポート検出およびプロビジョニング、1つまたは複数のあらかじめプロビジョニングされているスマート・ロック(たとえば、LOCKITRON、AUGUST)の制御、コンテンツ(たとえば、音楽および/または動画)の制御と複数のデバイス305(たとえば、WiFi接続されたスピーカ、スマートTV、またはゲートウェイ・デバイス310自体)へのストリーミング(たとえば、高精細度マルチメディア・インタフェース(HDMI(登録商標))ポート経由)であるが、これだけに限らない。
ゲートウェイ・アプリケーションの責任は、「物理的」レベルでの様々なスマート/コネクテッド・デバイス305の理解と取り扱いからなることができ、限定ではないが、BLUETOOTH(登録商標)、ZIGBEE(登録商標)、ZWAVE、Wi‐Fi(アクセスポイントおよび直接)上でのコネクテッド・デバイス305の検出とプロビジョニング、デバイス・タイプおよびデバイスIDへの物理的デバイスのマッピング、利用できる機能へのデバイス・タイプのマッピング、「垂直」で同じ機能またはタイプを有するデバイス305のグループ化/関連付け(たとえば、「照明」または「ドア・ロック」)、様々な業界プロトコル(たとえば、ALLJOYN、THREAD、WEAVE、またはZIGBEE(登録商標))の理解のサポート、バックエンド・システム320から渡される特定のユーザの意思(たとえば、固有のデバイスIDに関連付けられているもの)のコマンド・メッセージへの翻訳(たとえば、「デバイスID XXX オン」はゲートウェイ・デバイス310によって「PHILLIPS HueデバイスID XXXを点灯」に翻訳することができる)、特定のデバイスの通知を、バックエンド・システム320によって解釈できる論理的な通知に翻訳すること(たとえば、「August SmartLockデバイスID XXX 解錠」は、ゲートウェイ・デバイス310によって「デバイスID XXX 解錠」に翻訳されることができる)を含む。特定の実施形態においては、ゲートウェイ・デバイス310は、物理的デバイスと論理的デバイスとの間のマッピングをある程度行う一方で、ゲートウェイ・デバイス310は、メッセージをマシン可読構造化フォーマットに変換することができる。特定の実施形態では、ユーザは、特定のデバイス305を明示的にグループ化することができ、または、特定のデバイス305は、1つまたは複数の基準に基づいて暗黙的にグループ化されることができる(たとえば、機能、ロケーション、過去の対話、またはデバイス305を表すノードとユーザを表すノードとの間のデバイス・グラフのつながり、もしくはデバイス・エッジ)。
特定の実施形態においては、ユーザがログインされたら、ゲートウェイ・アプリケーションは定期的なBTスキャンを実行して、コネクテッド・デバイス305を検知することができる。さらなる実施形態においては、不明な近くのコネクテッド・デバイス305について、システム300は、エコー特性をテストしてコネクテッド・デバイス305がパスワード保護されているかどうかをチェックし、コネクテッド・デバイス305に関する通知をユーザに提示し、ユーザが通知をクリックする場合、ユーザがコネクテッド・デバイス305をシステム300に追加したいかどうかを尋ね、コネクテッド・デバイス305がパスワード保護されている場合、ユーザにパスワードを尋ね、パスワード保護されていない場合、コネクテッド・デバイス305をシステム300に追加することができる。
特定の実施形態においては、既知の近くのコネクテッド・デバイス305について、システム300は、デバイス305がシステム300に接続されている場合、コネクテッド・デバイス305のステータスをキャッシュし、エコー特性でキャッシュされたパスワードをテストし、パスワードが変更されたら、ユーザに通知を提示し、コネクテッド・デバイス305がシステム300に接続されていない場合、ユーザに通知を提示し、ユーザがいずれかの通知をクリックする場合、WiFiクレデンシャルのパスワードを尋ねることができる。特定の実施形態においては、これらの機能のすべてをゲートウェイ・アプリケーションのデバイス明細スクリーンで行う。さらなる実施形態においては、デバイス明細スクリーンは、コネクテッド・デバイス305の名称を変更するか、コネクテッド・デバイス305のパスワードを設定/変更するか、コネクテッド・デバイス305のWiFiを明示的に切断/更新するか、またはコネクテッド・デバイス305でサポートされる任意のコマンドを実行することができる。
特定の実施形態においては、バックエンド・システム320は、ゲートウェイ・デバイス310と通信状態にあるクラウドで稼働するアプリケーション/サービスを含むことができる。また、バックエンド・システム320は、メッセージング・アプリケーションおよびNLPシステムとの統合、ユーザの意思の、特定の論理デバイスの制御意思への翻訳(たとえば、NLPおよび実行コンテキスト・アウェアネスを使用して)、複数のコネクテッド・デバイス305に関わる複雑な挙動ルールを推測する機械学習(ML:machine learning)を処理することができる。特定の実施形態においては、バックエンド・システム320は、ゲートウェイ・デバイス310によってコネクテッド・デバイス305の個々のものとのみインタフェースを取ることができる。特定の実施形態においては、バックエンド・システム320は、論理デバイス(たとえば、「照明」対「PHILLIPS HUE」)、ユーザによって割り当てられたエイリアス(たとえば、「玄関ポーチの照明」)、およびデバイス・グループ(たとえば、「全照明」)を処理することができる。特定の実施形態においては、バックエンド・システム320は、デバイス305のユーザ・エイリアスを、ゲートウェイ・デバイス310によって提供される各デバイス305の論理IDにマッピングすることができる。限定ではなく、例として、ユーザ名「玄関ポーチの照明」は、前述した特定のデバイスIDに関連付けることができる)。別の例として、「水平」またはロケーション(たとえば、「居間」または「玄関ドア」)に従ったデバイス305のグループ化/関連付けのエイリアスを、各デバイスIDにマッピングすることができる。
特定の実施形態においては、バックエンド・システム320は、各デバイス305のデバイス機能を人または自然言語による入出力コマンドにマッピングすることができる。限定ではなく、例として、ユーザからの特定の意思は、デバイスIDベースのアクションに翻訳されることができる(たとえば、玄関ポーチの照明を点灯)は、バックエンド・システム320によって「デバイスID XXX オン」に翻訳されることができる)。逆に、デバイス通知は、バックエンド・システム320によって人が読めるまたは自然言語フォーマットに翻訳されることができる(たとえば、「デバイスID XXX 解錠」は、バックエンド・システム320によって「玄関ドア解錠」に翻訳されることができる)。特定の実施形態においては、デバイス305のこれらの自然言語制御および通知は、制御デバイス315で実行されるメッセージング・アプリケーションから行われる。バックエンド・システム320は、マルチデバイス命令を作成して実行することができる(たとえば、「玄関ドアが解錠されたら、玄関ポーチの照明を点灯する」)。
特定の実施形態においては、コンテキスト・アウェアでコマンドを解釈できるように、バックエンド・システム320は、以下説明するデバイス・グラフにアクセスする論理を含んで、ユーザID(アクションを行いたいユーザに対応する)および/またはユーザ・ロケーション情報(たとえば、モバイル・セルラー・ネットワークの基地局ID、WiFiジオロケーション、表示されるサービス・セット識別子(SSID:service‐set identification)、またはGPS座標による強局在、のような信号に基づく)を識別することができる。たとえば、ユーザは、複数の場所(たとえば、本宅、週末用マンション、別宅)に関連付けられているゲートウェイ・デバイス310に関連付けられるかもしれないが、その場合、ユーザ・ロケーション情報は、特定のコマンドが適用されるべき特定のデバイス305を決定することができる。
ロケーション決定手法は、オープン・スペースでクライアント・システム(たとえば、制御デバイス315)のロケーションを決定するのに最も効果的であるかもしれないが、たとえば、ショッピングモールや映画館などの建物内のロケーションを決定するのは難しい。特定の実施形態においては、クライアント・システムのロケーションは、屋内ポジショニング・システムの一部であるBTLEビーコンを使用して決定することができる。限定ではなく、例として、クライアント・システムのロケーション・サービスは、クライアント・システムが特定の建物の近くにあると決定することができるが、クライアント・システムが建物内にあるか、または建物の外にあるかを決定するためには、店舗内に位置するBTLEビーコンを使用してクライアント・システムのロケーションの確度を高めることができる。
BTLEビーコンは、所定の時間間隔で「近接信号」を送信するよう設定されて構成される。BLEビーコンは、ユニバーサリ・ユニーク・アイデンティファイア(UUID:universally unique identifier)ならびにメジャー・コードおよびマイナー・コードを送信する。UUIDは、共通のグループのビーコン(たとえば、特定の店舗に関連付けられているもの)を識別するために使用し、メジャー・コードおよびマイナー・コードは、ビーコンを物理的空間の所与のロケーションまた領域に一意に関連付けるために使用することができ、近くの任意の適切な装備をされたデバイス(モバイル・デバイスなど)がそれを検知できるようにする。クライアント・システムで実行されるアプリケーションは、建物内のBTLEビーコンからの近接信号を処理することができ、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、近接信号に符号化された情報に基づいて、クライアント・システムが建物の内部にあると決定することができる。限定ではなく、例として、BTLEビーコンを装備した自宅は、制御デバイス315が、現在、ビーコンを装備した家の居間に位置しているのか、または台所に位置しているのかを区別することができる。本開示は、室内ロケーション決定の特定の方法を説明しているが、本開示は、たとえば、室内Wi‐Fiルータ追跡など、室内ロケーション決定の任意の適切な方法を企図する。
特定の実施形態においては、ゲートウェイ・デバイス310で稼働するハブ・プロセスは、(a)統合層330からプッシュをリッスンする、(b)受信したプッシュ・データを(たとえば、標準出力に)書き込むことができる。特定の実施形態においては、ハブ・プロセスはC言語で書き込まれることができる。特定の実施形態においては、ルール・ランタイム・インタプリタは、ローカルに記憶されているルールを読み、ハブ・プロセスをスポーン(spawn)し、ハブ・プロセスの出力を監視するJAVASCRIPT(登録商標)アプリケーションを含むことができ、(a)統合層330から受信されるプッシュされたデータを構文解析し、(b)構文解析された情報に基づいて、ルールを更新すること、新規ルールをローカルに記憶すること、デバイス制御を実行すること、クエリを実行すること、デバイス305を検出すること、ルールを構文解析すること、ルールによって示されるトリガ(時刻またはセンサ)を待つこと、トリガ時にイベントを実行すること、デバイス制御を実行すること、ローカル・ネットワークを通じてルールのトリガをすることが可能なローカル・ウェブサーバを実行すること、のうちの1つまたは複数を行う。
特定の実施形態においては、コネクテッド・デバイス305をシステム300に追加することは(たとえば、ペアリング・プロセスを手動でトリガするか、または自動検出されたコネクテッド・デバイス305に関する通知を与えられることにより)、デバイス305に固有のクラウド・デバイスIDを生成すること、デバイスIDによって識別されるコネクテッド・デバイス305のクラウド・オブジェクトを作成し、ゲートウェイ・デバイス310のクラウド・オブジェクトに関連付けること、クラウド・デバイスIDをゲートウェイ・デバイス310に追加すること(クラウドはこのIDを使用してデバイス305を参照する)、デバイス305の基本データまたは特徴をクラウドに追加すること、既知のコネクテッド・デバイス305のプロトタイプを含むテーブルのエントリにデバイス305を関連付けること、タグからコネクテッド・デバイス305にメタデータを追加することを含むことができ、タグは、関連付けられているタイプと価値を有し、ゲートウェイ・デバイス310のコンテキスト内にある。
特定の実施形態においては、ゲートウェイ・アプリケーションは、コネクテッド・デバイス306と、ユーザがデバイス・クラウドのコネクテッド・デバイス305を制御するためにインタフェースを取るバックエンド・システム320との間に位置する。したがって、ゲートウェイ・アプリケーションは、バックエンド・システム320から送信されるコマンド・メッセージを受信して、コマンド・メッセージを、コネクテッド・デバイス305を制御するための命令に変換する。
特定の実施形態においては、コネクテッド・デバイス305を制御する命令は、バックエンド・システム320の統合層330からコネクテッド・デバイス305に「プッシュ」することができる。限定ではなく、例として、命令は、制御デバイス315に関連付けられているアプリケーションID(たとえば、デバイスID)を含むことができる。特定の実施形態においては、命令は、特定のコネクテッド・デバイス305、コネクテッド・デバイス305のグループ化、またはデバイス・クラウドのすべてのコネクテッド・デバイス305に命令を向けるためのフラグまたは変数を含むことができる。前述したように、各コネクテッド・デバイス305について固有識別子が生成され、統合層330のデータ・テーブルに記憶することができる。特定の実施形態においては、コネクテッド・デバイス305にプッシュされる命令は、たとえば、ルール、検出、クエリ、制御または更新などの機能に対応することができる。
限定ではなく、例として、ルール機能は、特定の条件に従ってコネクテッド・デバイス305が実行する1セットの命令である。例示的な条件は、デバイスベースの条件または時間ベースの条件を含むことができる。これらの条件は、デバイス305がそれぞれ、一定の状態に入るか、または設定された時刻もしくは曜日になると、命令を実行することができる。特定の実施形態においては、デバイス・クラウド(たとえば、自宅内)は、対応するインスタンスをクラウド内に有することができる。各デバイス・アクション(たとえば、制御命令、デバイスの警報等)は記録されて、デバイス・クラウド・インスタンスのメッセージング・キューに送られる。ルールは制御命令を有することができ、それは、タイミングに基づくかまたは別の条件によってトリガされるコネクテッド・デバイス305が実行することができる。特定のデバイス・クラウド・インスタンスは、デバイス・アクション・メッセージング・キューを消化するためのルール実行エンジンを有して、ルールを実行することができる。特定の実施形態においては、ルールは一連のコマンドとして実施することができる。
特定の実施形態においては、検出命令は、現在ゲートウェイ・デバイス310に接続されているコネクテッド・デバイス305のリストを返す。特定の実施形態においては、クエリ命令は、1つまたは複数のコネクテッド・デバイス305の現在のステータスを返す。限定ではなく、例として、クエリ命令は、コネクテッド・デバイス305のデバイス識別子およびコネクテッド・デバイス305に関連付けられているタイプを含むことができる。特定の実施形態においては、制御命令はゲートウェイ・デバイス310に、制御命令とともに含まれている1つまたは複数の構成パラメータまたは設定に基づいて、指定のコネクテッド・デバイス305の現在の状態を変更させる。構成設定は、制御されるデバイス305のタイプに固有とすることができる。限定ではなく、例として、コネクテッド電球の構成設定は、電源オン、電源オフ、明るさ、色調を含むことができる。別の例として、コネクテッド音楽プレーヤの構成設定は、音量設定、電源オン、電源オフ、または再生する特定のコンテンツもしくはプレイリストを含むことができる。
特定の実施形態において、システム300の要素は、システム300とインタフェースを取るアプリケーションにアクセス・プロフィールを提供するためのAPIを含むことができ、たとえば、ゲートウェイ・デバイス310、その自宅のすべてのデバイスをインタフェース接続してローカル・アクセスおよびオフライン体験を提供する自宅内の中央エンティティ、バックエンド・システム320、メッセージング・アプリケーションから自然言語で自宅を制御すること、デバイス・クラウドを管理するモバイル・アプリもしくはブラウザベースの管理インタフェース(いずれも制御デバイス315で稼働する)がある。
前述したように、ユーザは、ユーザのデバイス・クラウドの1つまたは複数のコネクテッド・デバイス305を制御、管理または起動するために、制御アプリケーションを通じて通信することができる。制御デバイス315は、ゲートウェイ・デバイス310のゲートウェイ・アプリケーションを通じてコネクテッド・デバイス305と対話することができる。特定の実施形態においては、制御アプリケーションの機能をメッセージング・アプリケーションに組み込んで、メッセージング・アプリケーションが、他のユーザとのメッセージング・アプリケーション、および、デバイス・クラウドのコネクテッド・デバイス305と対話するための制御アプリケーション、の両方の役割を果たすようにすることができる。限定ではなく、例として、メッセージング・アプリケーションは、通信ネットワーク(たとえば、Wi‐Fiまたはセルラー・データ・ネットワーク)により2つ以上のクライアント・システム間でリアルタイムのテキスト伝送を提供する。特定の実施形態においては、クライアント・システム間のテキスト伝送は、特定の「チャット」(たとえば、MQテレメトリー・トランスポート(MQTT))プロトコルまたはSMSプロトコル)を使用して行うことができる。さらに、メッセージング・アプリケーションは、ファイル転送、クリックできるハイパーリンク、VOIP通話、またはビデオチャット機能もサポートすることができる。
特定の実施形態においては、ユーザは、制御アプリケーション(たとえば、メッセージング・アプリケーション)を使用して、コネクテッド・デバイス305をクエリ、プログラミングまたは管理する能力を有することができる。特定の実施形態においては、人間のような知能または人工知能をメッセージング・アプリケーション内に実装し、ユーザが自然言語のコマンド・メッセージを使用してユーザのコネクテッド・デバイス305を制御、管理または起動できるようにすることができる。特定の実施形態においては、メッセージング・アプリケーションによって送信されるコマンド・メッセージは、音声転写メッセージとすることができる。限定ではなく、例として、ユーザは、制御デバイス315のマイクロフォンに向かって「自宅のデバイスを一覧表示」と話すと、メッセージング・アプリケーションは、音声転写を使用してコマンド・メッセージを生成し、対応するコマンド・メッセージをメッセージング・インフラストラクチャ325に送信することができる。統合層330は、自然言語のコマンド・メッセージに対応する命令をゲートウェイ・デバイス310に送信することができる。特定の実施形態においては、バックエンド・システム320は、以前に使用したコネクテッド・デバイス305から実行コンテキストを構築して、どのコネクテッド・デバイス305と対話するべきかを暗黙的に推測する能力を有する。限定ではなく、例として、命令の実行コンテキストは、時刻、場所、コマンド、コマンドが実行された頻度、またはコマンドが行われるべき回数に対応することができる。別の例として、実行コンテキストを決定することは、ユーザの認可レベルを決定すること、コネクテッド・デバイス305のために構成された許可またはプライバシ設定を決定すること、ユーザの対話履歴を決定すること、またはユーザの現在のロケーションを決定することを含むことができる。
特定の実施形態においては、メッセージング・アプリケーションは、NLPを通じて、コネクテッド・デバイス305のコンテキスト内で、ユーザ間の人間の自然言語のチャットまたはメッセージングを理解する能力を有する。特定の実施形態においては、コマンド・メッセージをソーシャル・ネットワーキング・システム160に送信して、コマンド・メッセージのテキストを構文解析して、1つまたは複数のn‐gramを識別することができる。一般に、n‐gramは、コマンド・メッセージ内のテキストの所与のシーケンスからのn個のアイテムの連続したシーケンスである。限定ではなく、例として、アイテムは、コマンド・メッセージを作り上げるテキストのシーケンスからの、文字(character)、音素、音節、文字(letter)、単語、塩基対、プレフィックス、または他の識別可能なアイテムにすることができる。n‐gramは、メッセージング・アプリケーションのUIから入力されたテキストの1つまたは複数の文字(character)(文字(letter)、数字、句読点など)を含むことができる。特定の実施形態では、各n‐gramはコマンド・メッセージの文字(character)列(たとえば、テキストの1つまたは複数の文字(character))を含むことができる。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、以下に説明するように、データ・ストア334に記憶されているデバイス・グラフのノードと識別されたn‐gramとのマッチングを行うことのできるバックエンド・システム320のデバイス・グラフ・インテリジェンス・インフラストラクチャ335に、識別されたn‐gramを返すことができる。
特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、識別されたn‐gramに一致する名称、タイプ、カテゴリまたは他の識別子をバックエンド・システム320に返すことができる。NLPプロセスは1つまたは複数のマッチング・アルゴリズムを使用して、識別されたn‐gramに一致する、コマンド(たとえば、制御もしくはクエリ)、デバイスID、またはロケーション名の識別を試みることができる。1つまたは複数の一致が見つかると、NLPは特定のコネクテッド・デバイス305またはコネクテッド・デバイス305のグループに対応する名称(名称文字列)、ならびに、潜在的には、関連付けられている他のメタデータを、デバイス・グラフ・インテリジェンス・インフラストラクチャ335に送信することができる。
特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は識別されたn‐gramをバックエンド・システム320に返すことができる。特定の実施形態においては、デバイス・グラフ・インテリジェンス・インフラストラクチャ335は、特定のコネクテッド・デバイス305、水平に沿ったコネクテッド・デバイス305のグループ化/関連付け(たとえば、「居間」もしくは「玄関ドア」)、または「垂直」のコネクテッド・デバイス305のグループ化/関連付け(たとえば、「照明」もしくは「ドア・ロック」)のエイリアスと、識別されたn‐gramとのマッチングを行うことができる。特定の実施形態においては、デバイス・グラフ・インテリジェンス・インフラストラクチャ335は、識別されたn‐gramと特定のロケーション(たとえば、居間または裏庭)のエイリアスとのマッチングを行うことができる。
特定の実施形態においては、デバイス・グラフ・インテリジェンス・インフラストラクチャ335は、デバイス・イベント・データ・ストア332に記憶されているコネクテッド・デバイス305との過去の対話と、識別されたn‐gramとのマッチングを行うことができる。限定ではなく、例として、コネクテッド照明を点灯するようユーザが命令すると(メッセージング・アプリケーション上でのテキストまたは音声メッセージングにより)、バックエンド・システム320は、特定のコネクテッド照明に明示的に向ける必要なく、どのコネクテッド照明を点灯するべきかを推測することができる。特定の実施形態においては、この推測は、デバイス・イベント・データ・ストア332に記憶されているコネクテッド・デバイス305との過去の対話と、ユーザの現在のロケーションとに基づくことができる。限定ではなく、例として、バックエンド・システム320は、デバイス・イベント・データ・ストア332に記憶されている過去の対話に基づいて、過去にはユーザが台所にいるときは台所の照明を点灯するよう命令したと決定することができる。別の例として、デバイス・グラフ・インテリジェンス・インフラストラクチャ335は、メッセージング・インフラストラクチャ325がユーザに台所の照明の点灯に関する通知を送信することに基づいて、照明の消灯に関するユーザからのその後のコマンド・メッセージが、最近点灯した台所の照明に言及していると推測することができる。
特定の実施形態においては、実行コンテキストに基づいて、統合層330は、メッセージング・インフラストラクチャ325から受信したコマンド・メッセージを、ゲートウェイ・デバイス310に送信する命令に変換することができる。限定ではなく、例として、コマンド・メッセージ「玄関ポーチの照明を点灯」は、ユーザの現在のロケーションが玄関ポーチの近くであり、ユーザがこの同じ玄関ポーチの照明を以前に点灯したという実行コンテキストに基づいて(デバイス・イベント・データ・ストア332から)、命令「デバイスID XXX オン」に変換することができる。別の例として、コマンド・メッセージ「午後6時に温度を華氏75度(約摂氏24度)に設定」は、ユーザが以前にサーモスタットの電源を入れたという実行コンテキストに基づいて(たとえば、デバイス・イベント・データ・ストア332から)、「デバイスID XXX 制御温度=75 時刻=18:00」という命令に変換することができる。
前述したように、統合層330は、コネクテッド・デバイス305からデバイス・メッセージも受信して、デバイス・メッセージを、メッセージング・インフラストラクチャ325を通じて制御デバイス315に送信される自然言語メッセージに変換することができる。限定ではなく、例として、デバイス・メッセージは、ユーザ・クエリに応答したステータス更新、コマンド・メッセージを明確にするための追加情報の要求、ユーザを認証する要求、コマンド・メッセージに対して肯定応答をするかもしくは命令の完了を確認するメッセージ、命令が実行できないことを述べるメッセージ、またはコネクテッド・デバイス305の1つまたは複数に関する警報を含むことができる。
図4は、例示的デバイス・グラフ400を示す。特定の実施形態においては、バックエンド・システム320は、1つまたは複数のデバイス・グラフ400をデバイス・グラフ・データ・ストア324に記憶することができる。特定の実施形態においては、デバイス・グラフ400はソーシャル・ネットワーキング・システム160のソーシャル・グラフ200に統合されてもよい。デバイス・グラフ400はソーシャル・グラフ200と同様にすることができ、複数のユーザ・ノード202(それぞれ、特定のユーザに対応する)または複数のデバイス・ノード404(それぞれ、特定のデバイスに対応する)、および複数のエッジ(たとえば、206または「デバイス」エッジ406を含む)を含むことができる。限定ではなく、例として、ユーザの自宅に配置されている各コネクテッド・デバイス305は、デバイス・グラフ400のノード404によって表すことができる。特定の実施形態においては、ユーザが特定のコネクテッド・デバイス305にコマンドを送信したこと、またはこれと対話したことに基づいて、デバイス・エッジ406は、特定のコネクテッド・デバイス305に対応するノードを、ユーザに対応するノード202につなげる。特定の実施形態においては、デバイス・グラフ400は、図2に関して説明したように、ユーザ間の関係を表すノード202のペア間にエッジ206を含むことができる。
特定の実施形態においては、デバイス・ノード404は、コネクテッド・デバイスまたはスマート・デバイス305に対応することができる。前述したように、コネクテッド・デバイスまたはスマート・デバイス305は、デスクトップ・コンピュータ、ラップトップ、ヘッド・マウント・ディスプレイ(HMD)、コネクテッド・サーモスタット、冷蔵庫、ホーム・セキュリティ・システム、コネクテッド照明スイッチ、コネクテッド電球、コネクテッド・ドア・ロック、メディア・サーバ、テレビ、自動車、ネットワーク・ルータ、ウェブ対応カメラ、一眼レフ(SLR)カメラ、別の適切なデバイス、または2つ以上のこれらのデバイスに対応することができる。デバイス・ノード404は、ユーザが提供するコンセプトの情報、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160を含む様々なシステムによって収集された情報に関連付けることができる。限定ではなく、例として、コネクテッド・デバイス305の情報は、名称もしくはデバイスID、デバイスのタイプ、デバイスの機能、ロケーション(たとえば、アドレスもしくは地理的ロケーション)、所有するユーザもしくはエンティティ、所有者により割り当てられるデバイスのエイリアス、他の適切なデバイス情報、または該情報の任意の適切な組合せを含むことができる。特定の実施形態においては、デバイス・ノード404は、デバイス・ノード404に関連付けられている情報に対応する1つまたは複数のデータ・オブジェクトに関連付けることができる。
特定の実施形態においては、「デバイス」エッジ406の1つまたは複数は、デバイス・ノード404によって表されるデバイス305に関連付けられているアクションまたは設定に対応する。特定の実施形態においては、ユーザ・ノード202とデバイス・ノード404との間のデバイス・エッジ406は、ユーザ・ノード202に関連付けられているユーザがデバイス・ノード404に関連付けられているデバイス305に対して行う特定のアクションまたは活動を表すことができる。限定ではなく、例として、図4に図示するように、ユーザはデバイス305の「施錠」、「解錠」、「構成」、「ログオン」、または「電源オン」をすることができ、そのそれぞれがデバイス・エッジのタイプまたはサブタイプに対応することができる。別の例として、ユーザ(ユーザ「F」)は特定のメッセージング・アプリケーションを使用して、特定のデバイス(「自動車」)に対して構成を行うことができる。この場合、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ユーザに対応するユーザ・ノード202と自動車に対応するデバイス・ノード404との間に「構成」エッジ406(図4に図示する通り)を作成することができる。本開示は、ユーザ・ノード202とデバイス・ノード404とをつなげる特定の属性を有する特定のデバイス・エッジ406を説明しているが、本開示は、ユーザ・ノード202とコンセプト・ノード204とをつなげる任意の適切な属性を有する任意の適切なエッジ206を企図する。さらに、本開示は、ユーザ・ノード202とデバイス・ノード404との間の1つのタイプの関係または対話を表すデバイス・エッジを説明しているが、本開示は、ユーザ・ノード202とデバイス・ノード404との間の1つまたは複数のタイプの関係または対話を表すデバイス・エッジを企図する。限定ではなく、例として、デバイス・エッジ406は、ユーザが特定のコネクテッド・ドア・ロックを「施錠した」および「解錠した」ことの両方を表すことができる。あるいは、別のデバイス・エッジ406は、ユーザ・ノード202と特定のデバイス・ノード404との間の各タイプの関係(またはいくつかの1つの関係)を表すことができる(図4で、ユーザ「B」を表すユーザ・ノード202と「玄関ドア」を表すデバイス・ノード404との間に図示されるとおり)。特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、デバイス・グラフ400を修正または更新して、新規ユーザが初めて特定のコネクテッド・デバイス305と対話するか、または特定のコネクテッド・デバイス305にコマンドを送信することに基づいて、特定のデバイスに対応するノード404を新規ユーザに対応するノードにつなげる、新たなデバイス・エッジ406を作成することができる。特定の実施形態においては、特定のユーザが前述したように初めて新たなデバイス305をゲートウェイ・デバイス310に接続するときに、新たなデバイス・ノード404およびデバイス・エッジ406が作成されて、特定のユーザ・ノード202につなげることができる。限定ではなく、例として、デバイス・グラフ400は、他のユーザ(たとえば、非所有者)を表すノードをユーザのデバイスにつなげるか、またはユーザのデバイス(たとえば、デスクトップ・コンピュータ)と他のコネクテッド・デバイス(たとえば、スマート・サーモスタット)との間をつなげるデバイス・エッジ406を含むことができる。
特定の実施形態においては、システム300に関連付けられている様々なオブジェクト・タイプは、デバイス・グラフ400のデバイス・ノード404によって、またはデバイス・ノード404の属性として表すことができる。限定ではなく、例として、デバイス・ノード404(またはデバイス・ノード404の属性)は、コネクテッド・デバイス305、コネクテッド・デバイス305のグループ、ゲートウェイ・デバイス310、ゾーン(たとえば、水平)、または1セットのデバイス機能に関連付けることができる。特定の実施形態においては、異なるデバイスの関連付けは、デバイス・グラフ400ではデバイス・エッジ406として表すことができる。限定ではなく、例として、デバイス・エッジ406はコネクテッド・デバイス305とゲートウェイ・デバイス310との関連付け、ユーザとゲートウェイ・デバイス310との関連付け、各コネクテッド・デバイス305に関する許可が各デバイス・エッジ406に関連付けられている属性である可能性がある場合には、ユーザとコネクテッド・デバイス305との関連付け、コネクテッド・デバイス305とコネクテッド・デバイスのグループ(たとえば、垂直)、またはコネクテッド・デバイス305とデバイス機能セットとの関連付けを表すことができる。
特定の実施形態においては、上記説明したNLPは、識別されたn‐gramと一致するそれぞれの名称、タイプ、カテゴリまたは他の識別子を有する既存のデバイス・グラフの要素を識別する検索を行うか、または行わせることができる。また、デバイス・グラフ・インテリジェンス・インフラストラクチャ335は、1つまたは複数のマッチング・アルゴリズムを使用して、メッセージング・アプリケーションが送信した構文解析済みのコマンド・メッセージのn‐gramに一致するユーザ・ノード202、デバイス・ノード404またはデバイス・エッジ406の識別を試みることができる。1つまたは複数の一致が見つかると、デバイス・グラフ・インテリジェンス・インフラストラクチャ335は、たとえば、一致するノード(たとえば、ユーザ202またはデバイス404)の名称(名称文字列)、および潜在的には、一致するノードに関連付けられている他のメタデータを含む情報を引き出すことができる。
特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160またはバックエンド・システム320は、前述したソーシャル・グラフ・アフィニティと同様なデバイス・アフィニティ係数(本明細書では「デバイス係数」ということもある)を使用して、「デバイス」アフィニティを測定または定量化することができる。デバイス係数は、コネクテッド・デバイス305に関連付けられている特定のオブジェクトとコネクテッド・デバイス305のユーザとの間の関係の強度を表現または定量化することができる。特定の実施形態においては、多様な因子を使用して、デバイス係数を計算することができる。これらの因子には、たとえば、ユーザ・アクション、オブジェクト間の関係のタイプ、ロケーション情報、他の適切な因子、またはその任意の組合せを含むことができる。特定の実施形態においては、デバイス係数を計算するときには、異なる係数に異なる重みを付けることができる。各因子の重みは静的であってもよく、または、たとえば、ユーザ、関係のタイプ、アクションのタイプ、ユーザのロケーションなどに従って、重みを変えてもよい。特定の実施形態においては、デバイス係数を計算するために使用される様々な因子の重みを決定するとき、たとえば、特定のユーザが特定のコネクテッド・デバイス305と対話してからの時間、減衰因子、対話の頻度、情報との関係もしくは情報がアクセスされたコネクテッド・デバイス305との関係、コネクテッド・デバイス305につながるデバイス・グラフ・エンティティとの関係、ユーザ・デバイスの対話の短期的もしくは長期的な平均、他の適切な変数、またはその任意の組合せなど、様々な変数を考慮することができる。前述したように、デバイス係数は、特定の対話が提供する信号の強度を時間の経過とともに減衰させる減衰因子を含めることができ、係数を計算するときに、より最近の対話をより関連があるようにする。レーティングおよび重みは、デバイス係数が基づく対話の継続的な追跡に基づいて、継続的に更新することができる。各因子のレーティングおよび因子に割り当てられる重みの、割当て、組合せ、平均化などのために、任意のタイプのプロセスまたはアルゴリズムを採用することができる。特定の実施形態においては、デバイス係数は、履歴アクションまたは過去のユーザの対話を基に訓練される、機械学習アルゴリズムを使用して決定することができる。本開示は、デバイス係数を特定の様式で計算することを説明しているが、本開示は、任意の適切な様式でデバイス係数を計算することを企図する。
特定の実施形態においては、デバイス係数は、1つまたは複数のコネクテッド・デバイス305とのユーザの対話に基づいて計算することができる。限定ではなく、例として、ユーザが特定の「玄関ドア」と頻繁な対話を行う場合、ユーザはその特定の「玄関ドア」に関して高いデバイス係数を有すると決定することができる。特定のデバイス対話または対話のタイプには、他のデバイス対話よりも高い重みおよび/またはレーティングを割り当てることができ、それにより、算出される総合的なデバイス係数に影響することができる。限定ではなく、例として、第1のユーザが「サーモスタット」を「構成する」(たとえば、温度を設定する)場合、その特定の対話の重みまたはレーティングは、第1のユーザが単に「サーモスタット」の「電源をオンする」場合よりも高くすることができる。特定の実施形態においては、デバイス係数は、特定のデバイス・グラフ・オブジェクト(たとえば、デバイス・ノード)間の分離度に基づくことができる。特定の実施形態においては、デバイス係数は、特定のデバイスにつながる特定のユーザ間の関係のタイプに基づいて計算することができる。
図5は、コネクテッド・デバイスを制御するための例示的方法を示す。方法500は工程510から始まり、コンピュータ・サーバ・マシンが、ユーザに関連付けられているクライアント・デバイスからコマンド・メッセージを受信することができる。特定の実施形態においては、コマンド・メッセージは、メッセージング・アプリケーションから送信される。工程520で、コンピュータ・サーバ・マシンはコマンド・メッセージを構文解析する。特定の実施形態においては、構文解析は、コマンド・メッセージの1つまたは複数のn‐gramを識別する。特定の実施形態においては、工程520で、コンピュータ・サーバ・マシンはデバイス・グラフにアクセスする。特定の実施形態においては、デバイス・グラフは、ユーザを表す少なくとも1つのノードと、コネクテッド・デバイスの各個をそれぞれが表す1つまたは複数のノードとを含む。工程530で、コンピュータ・サーバ・マシンは、構文解析したコマンド・メッセージに基づいて、複数のコネクテッド・デバイスのうちの1つまたは複数を識別する。特定の実施形態においては、複数のコネクテッド・デバイスのうちの1つまたは複数を識別するコンピュータ・サーバ・マシンは、識別されたn‐gramのうちの1つまたは複数が、コネクテッド・デバイスのそれぞれを表すノードのうちの1つまたは複数に一致することに少なくとも部分的に基づく。工程540で、コンピュータ・サーバ・マシンは、構文解析したコマンド・メッセージに基づいて、識別されたコネクテッド・デバイスのための1つまたは複数の命令を決定する。工程550で、コンピュータ・サーバ・マシンは、識別されたコネクテッド・デバイスに命令を提供する。特定の実施形態においては、工程555で、コンピュータ・サーバ・マシンは、デバイス・グラフを更新する。特定の実施形態においては、コンピュータ・サーバ・マシンは、デバイス・グラフを更新して、ユーザを表すノードを、それぞれの識別されたコネクテッド・デバイスをそれぞれ表す1つまたは複数のノードにつながるエッジを追加する。特定の実施形態は、適切な場合、図5の方法の1つまたは複数の工程を繰り返すことができる。本開示は、図5の方法の特定の工程が特定の順序で発生するように説明し、示しているが、本開示は、図5の方法の任意の適切な工程が任意の適切な順序で発生することを企図する。さらに、本開示は、図5の方法の特定の工程を含め、コネクテッド・デバイスを制御するための例示的方法を説明し、示しているが、本開示は、任意の適切な工程を含め、適切な場合、図5の方法の工程のうちの全部、一部を含んでもよく、または含まなくてもよく、コネクテッド・デバイスを制御するための任意の適切な方法を企図する。また、本開示は、特定のコンポーネント、デバイス、または図5の方法の特定の工程を行うシステムを説明し、示しているが、本開示は、任意の適切なコンポーネント、デバイス、または図5の方法の任意の適切な工程を行うシステムの任意の適切な組合せを企図する。
特定の実施形態において、システム300は、デバイス・グラフでユーザ役割設定(ユーザ、コマンドまたはロケーションベース)の構成を提供することができる(たとえば、許可モデルは、完全制御のための管理者の役割または許可が制限された限定ユーザ役割の構成を可能にすることができる)。たとえば、ユーザは、ホームオフィスで働いている間にユーザが現在楽しんでいる音楽を、(ステレオ・システムが置かれている居間で遊んでいる)子供に変更してほしくないかもしれない。
ゲートウェイ・デバイス310は、1名のユーザを有することができ、他のユーザは、1つまたは複数のコネクテッド・デバイス305を制御するための認証を受けることができる。特定の実施形態においては、ユーザ(たとえば、所有者)は、メッセージング・アプリケーションを使用して送信されるコマンド・メッセージにより、1つまたは複数の他のユーザ(たとえば、友達または家族構成員)にコネクテッド・デバイス305への一時的なアクセスを提供することができ、そのためメッセージング・アプリケーションが認可のグループ・フレームワークとして作用する。限定ではなく、例として、1つまたは複数のコネクテッド・デバイス305へのアクセスおよび認可は、他のユーザをメッセージング・チャット・セッションに追加することにより、別のユーザに提供することができる。前述したように、自然言語のコマンド・メッセージは、メッセージング・アプリケーションを通じて送信することができる。限定ではなく、例として、ユーザは自然言語のコマンド・メッセージ「ユーザ『B』に玄関ドアへのキーアクセスを与える」を入力することができる。特定の実施形態においては、バックエンド・システム320は、認可プロセスの一部として、ユーザがメッセージング・アプリでユーザ「B」をグループ・チャットに追加することを要求することができる。特定の実施形態においては、バックエンド・システム320は、前述した、所定の閾値を満たすソーシャル・グラフ係数を有するユーザが2名いる(たとえば、ユーザとユーザ「B」)と決定することができる。この場合、ユーザ(たとえば、ユーザ「B」)は、コネクテッド・デバイス305(たとえば、玄関ドア)への一時的なアクセスを認められることができる。限定ではなく、例として、統合層330は、メッセージング・アプリケーションを通じて他のユーザ(たとえば、ユーザ「B」)のクライアント・システムに一時的なドア開放トークンを送信することができ、したがって、友達がユーザの近所にいる場合、その友達はユーザの家に立ち寄って、自由に玄関ドアを入ることができる。
特定の実施形態においては、所定の閾値は、前述した、所定の閾値を満たす、他のユーザ(たとえば、ユーザ「B」)と特定のコネクテッド・デバイス305(たとえば、玄関ドア)との間のデバイス係数に基づくことができる。限定ではなく、例として、ユーザ「B」は、ユーザ「B」が玄関ドアに関して高いデバイス係数を有すること(たとえば、玄関ドアとの頻繁な対話)に基づいて、玄関ドアへのアクセスを一時的に認可されることができる。特定の実施形態においては、特定のコネクテッド・デバイス305に対するユーザの認可レベルは、アフィニティ/ソーシャル・グラフ、グループのメンバーであること、プロフィール・データ、または技能認定に基づくことができる。特定の実施形態においては、ハブ・プロセスへのバックエンド接続は、トークンのユーザのチャネル認可にすることができる(たとえば、トークンの送信者は、共有するべき許可をもつ必要がある)。特定の実施形態においては、他のユーザがコネクテッド・デバイス305と対話すると、コネクテッド・デバイス305のステータスを示すメッセージをユーザに送信することができる。
別の例として、システム300は、一時的なWi‐Fiネットワークを設定し、その後、制限時間が経過した後にその一時的なWi‐Fiネットワークを削除することによって、通信ネットワーク(たとえば、Wi‐Fi)への時間制限付きアクセスを付与することができる。別の例として、帯域外メカニズムを通じて(たとえば、メッセージング・アプリケーションを通じて送信されるイベント招待またはプッシュ通知により)一時的なWi‐Fi SSIDをブロードキャストすることができ、それにより、特定のユーザがWi‐Fiの近接内に到着すると、または特定のロケーションに到着すると(たとえば、SSIDが非表示の場合)、自動的な接続を可能にする。特定の実施形態においては、システムは、個人情報の転送を可能にすることができる。さらなる実施形態においては、システムは、ユーザ認証トークンを含むことができる。さらなる実施形態においては、ユーザ・トークンでインターネットに接続されると、識別されたアカウント情報がデバイスによってフェッチされることができる。特定の実施形態においては、ユーザは、氏名、プロフィール名、Eメール、電話番号、または身内の者によって認証されることができるが、これだけに限定されない。さらなる実施形態においては、情報は、WiFiネットワーク、BLUETOOTH(登録商標) MAC、または他の関連IoTデバイスによって転送されることができる。
特定の実施形態においては、関連付けられている1つまたは複数のコネクテッド・デバイス305のアクセスまたは制御は、メッセージング・アプリケーションによって一時的に提供されることができる。限定ではなく、例として、招待されたユーザがイベントの場所に来ると、イベントWi‐Fiネットワークに参加するための通知を受信することができる。ユーザが同意すると、ユーザはイベントWi‐Fiネットワークに自動的に移行されることができる。たとえば、音楽サーバなど、イベントに関連付けられているコネクテッド・デバイス305は、イベント参加者の全体的な嗜好や好みに基づいて編集されるプレイリストを有することができる。メッセージング・アプリケーションにグループ・チャットが自動的に作成されることができるので、ユーザは、音楽/写真の明示的な要求を行うことができる。ユーザがグループ・チャットに写真を投稿すると、その写真は、イベントで表示されるスクリーンベースのコネクテッド・デバイス305に転送される。特定の実施形態においては、上記用途の場合、イベントから選別参加者までの流れは、グループ・チャットで実施されることができる。さらに、メッセージング・アプリケーションは、通知用のUIを提供して、新たなWiFIネットワークに転送し、ユーザのソーシャル・ネットワーキング活動(たとえば、「いいね!」を表明する)に基づいてプレイリストを生成し、(音楽プレーヤと統合するべき)音楽をストリーミングし、コネクテッド・スクリーンに表示するためにグループ・チャット・フォトをリダイレクトする。
図6は、コネクテッド・デバイスにアクセスするための例示的方法を示す。方法600は工程610から始まり、コンピュータ・サーバ・マシンは、自然言語メッセージを受信することができる。特定の実施形態においては、自然言語メッセージは、第2のユーザに関連付けられているいくつかのコネクテッド・デバイスのうちの1つまたは複数への第1のユーザによるアクセスを認可する認可要求を含む。工程620で、コンピュータ・サーバ・マシンは自然言語メッセージを構文解析する。特定の実施形態においては、工程625で、コンピュータ・サーバ・マシンは、構文解析された自然言語メッセージのいくつかのn‐gramを識別することができる。工程630で、コンピュータ・サーバ・マシンは、構文解析された自然言語メッセージに基づいて、第1のユーザおよび1つまたは複数のコネクテッド・デバイスを識別する。特定の実施形態においては、コネクテッド・デバイスを識別することは、n‐gramに基づきコネクテッド・デバイスの識別子を識別することを含む。工程640で、コンピュータ・サーバ・マシンは、第1のユーザが、識別されたコネクテッド・デバイスへのアクセスを認可されると暗黙的に決定する。特定の実施形態においては、認可は、ソーシャル・グラフにおける第1のユーザを表すノードと、ソーシャル・グラフにおける第2のユーザを表すノードとの間の関係の算出された強度が所定の閾値を満たすことに基づいて暗黙的に決定される。工程650で、コンピュータ・サーバ・マシンは、暗黙的な認可に基づいて、識別されたコネクテッド・デバイスへのアクセスを提供する。特定の実施形態においては、アクセスは、所定の時間量の間提供される。特定の実施形態においては、工程655で、コンピュータ・サーバ・マシンは、第1のユーザに関連付けられているクライアント・デバイスから、識別されたコネクテッド・デバイスに関するコマンド・メッセージを受信する。特定の実施形態は、適切な場合、図6の方法の1つまたは複数の工程を繰り返すことができる。本開示は、図6の方法の特定の工程が特定の順序で発生すると説明し、示しているが、本開示は、図6の方法の任意の適切な工程が任意の適切な順序で発生することを企図する。さらに、本開示は、図6の方法の特定の工程を含め、コネクテッド・デバイスへのアクセスを提供するための例示的方法を説明し、示しているが、本開示は、任意の適切な工程を含め、適切な場合、図6の方法の工程のうちの全部、一部を含んでもよく、または含まなくてもよく、コネクテッド・デバイスへのアクセスを提供するための任意の適切な方法を企図する。また、本開示は、特定のコンポーネント、デバイス、または図6の方法の特定の工程を行うシステムを説明し、示しているが、本開示は、任意の適切なコンポーネント、デバイス、または図6の方法の任意の適切な工程を行うシステムの任意の適切な組合せを企図する。
図7は、例示的なコンピュータ・システム700を示している。特定の実施形態においては、1つまたは複数のコンピュータ・システム700が、本明細書において記述されているまたは示されている1つまたは複数の方法の1つまたは複数の工程を実行する。特定の実施形態においては、1つまたは複数のコンピュータ・システム700が、本明細書において記述されているまたは示されている機能を提供する。特定の実施形態においては、1つまたは複数のコンピュータ・システム700上で稼働するソフトウェアが、本明細書において記述されているもしくは示されている1つもしくは複数の方法の1つもしくは複数の工程を実行し、または本明細書において記述されているもしくは示されている機能を提供する。特定の実施形態は、1つまたは複数のコンピュータ・システム700の1つまたは複数の部分を含む。本明細書においては、コンピュータ・システムへの言及は、適切な場合には、コンピューティング・デバイスを包含することができる。その上、コンピュータ・システムへの言及は、適切な場合には、1つまたは複数のコンピュータ・システムを包含することができる。
本開示は、任意の適切な数のコンピュータ・システム700を想定している。本開示は、任意の適切な物理的な形態を取るコンピュータ・システム700を想定している。限定ではなく、例として、コンピュータ・システム700は、組み込みコンピュータ・システム、システムオンチップ(SOC)、シングルボード・コンピュータ・システム(SBC)(たとえば、コンピュータオンモジュール(COM)もしくはシステムオンモジュール(SOMY)など)、デスクトップ・コンピュータ・システム、ラップトップもしくはノートブック・コンピュータ・システム、対話キオスク、メインフレーム、コンピュータ・システムのメッシュ、モバイル電話、携帯情報端末(PDA)、サーバ、タブレット・コンピュータ・システム、強化された/仮想現実デバイス、またはこれらのうちの複数の組合せであることが可能である。適切な場合には、コンピュータ・システム700は、1つもしくは複数のコンピュータ・システム700を含むこと、単一型もしくは分散型であること、複数のロケーションにわたること、複数のマシンにわたること、複数のデータセンターにわたること、または、クラウド(1つもしくは複数のネットワーク内の1つもしくは複数のクラウド・コンポーネントを含むことができる)内に常駐することが可能である。適切な場合には、1つまたは複数のコンピュータ・システム700は、本明細書において記述されているまたは示されている1つまたは複数の方法の1つまたは複数の工程を、実質的な空間上のまたは時間上の制限を伴わずに実行することができる。限定ではなく、例として、1つまたは複数のコンピュータ・システム700は、本明細書において記述されているまたは示されている1つまたは複数の方法の1つまたは複数の工程をリアルタイムで、またはバッチ・モードで実行することができる。1つまたは複数のコンピュータ・システム700は、適切な場合には、本明細書において記述されているまたは示されている1つまたは複数の方法の1つまたは複数の工程を別々の時点で、または別々のロケーションで実行することができる。
特定の実施形態においては、コンピュータ・システム700は、プロセッサ702、メモリ704、ストレージ706、入力/出力(I/O)インタフェース708、通信インタフェース710、およびバス712を含む。本開示は、特定の数の特定のコンポーネントを特定の構成で有する特定のコンピュータ・システムについて記述し、示しているが、本開示は、任意の適切な数の任意の適切なコンポーネントを任意の適切な構成で有する任意の適切なコンピュータ・システムを想定している。
特定の実施形態においては、プロセッサ702は、コンピュータ・プログラムを構成している命令などの命令を実行するためのハードウェアを含む。限定ではなく、例として、命令を実行するために、プロセッサ702は、内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ704、またはストレージ706から命令を取り出し(またはフェッチし)、それらの命令をデコードして実行し、次いで、1つまたは複数の結果を内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ704、またはストレージ706に書き込むことができる。特定の実施形態においては、プロセッサ702は、データ、命令、またはアドレスのための1つまたは複数の内部キャッシュを含むことができる。本開示は、適切な場合には、任意の適切な数の任意の適切な内部キャッシュを含むプロセッサ702を想定している。限定ではなく、例として、プロセッサ702は、1つまたは複数の命令キャッシュ、1つまたは複数のデータ・キャッシュ、および1つまたは複数の変換ルックアサイド・バッファ(TLB)を含むことができる。命令キャッシュ内の命令は、メモリ704またはストレージ706内の命令のコピーであることが可能であり、命令キャッシュは、プロセッサ702によるそれらの命令の取り出しをスピードアップすることができる。データ・キャッシュ内のデータは、プロセッサ702において実行される命令が機能する際に基づくメモリ704もしくはストレージ706内のデータのコピー、プロセッサ702において実行される後続の命令によるアクセスのための、もしくはメモリ704もしくはストレージ706への書き込みのためのプロセッサ702において実行された以前の命令の結果、またはその他の適切なデータであることが可能である。データ・キャッシュは、プロセッサ702による読み取りオペレーションまたは書き込みオペレーションをスピードアップすることができる。TLBは、プロセッサ702のための仮想アドレス変換をスピードアップすることができる。特定の実施形態においては、プロセッサ702は、データ、命令、またはアドレスのための1つまたは複数の内部レジスタを含むことができる。本開示は、適切な場合には、任意の適切な数の任意の適切な内部レジスタを含むプロセッサ702を想定している。適切な場合には、プロセッサ702は、1つまたは複数の演算ロジック・ユニット(ALU)を含むこと、マルチコア・プロセッサであること、または1つもしくは複数のプロセッサ702を含むことが可能である。本開示は、特定のプロセッサについて記述し、示しているが、本開示は、任意の適切なプロセッサを想定している。
特定の実施形態においては、メモリ704は、プロセッサ702が実行するための命令、またはプロセッサ702が機能する際に基づくデータを記憶するためのメイン・メモリを含む。限定ではなく、例として、コンピュータ・システム700は、命令をストレージ706または別のソース(たとえば、別のコンピュータ・システム700など)からメモリ704にロードすることができる。次いでプロセッサ702は、命令をメモリ704から内部レジスタまたは内部キャッシュにロードすることができる。命令を実行するために、プロセッサ702は、命令を内部レジスタまたは内部キャッシュから取り出し、それらの命令をデコードすることができる。命令の実行中または実行後に、プロセッサ702は、1つまたは複数の結果(それらは、中間の結果または最終的な結果である場合がある)を内部レジスタまたは内部キャッシュに書き込むことができる。次いでプロセッサ702は、それらの結果のうちの1つまたは複数をメモリ704に書き込むことができる。特定の実施形態においては、プロセッサ702は、(ストレージ706またはその他の場所ではなく)1つもしくは複数の内部レジスタもしくは内部キャッシュ内の、またはメモリ704内の命令のみを実行し、(ストレージ706またはその他の場所ではなく)1つもしくは複数の内部レジスタもしくは内部キャッシュ内の、またはメモリ704内のデータ上でのみ機能する。1つまたは複数のメモリ・バス(それらは各々、アドレス・バスおよびデータ・バスを含むことができる)は、プロセッサ702をメモリ704に結合することができる。バス712は、以降で記述されているような1つまたは複数のメモリ・バスを含むことができる。特定の実施形態においては、1つまたは複数のメモリ管理ユニット(MMU)が、プロセッサ702とメモリ704との間に常駐し、プロセッサ702によって要求されるメモリ704へのアクセスを容易にする。特定の実施形態においては、メモリ704は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含む。このRAMは、適切な場合には、揮発性メモリであることが可能である。適切な場合には、このRAMは、ダイナミックRAM(DRAM)またはスタティックRAM(SRAM)であることが可能である。その上、適切な場合には、このRAMは、シングルポートRAMまたはマルチポートRAMであることが可能である。本開示は、任意の適切なRAMを想定している。メモリ704は、適切な場合には、1つまたは複数のメモリ704を含むことができる。本開示は、特定のメモリについて記述し、示しているが、本開示は、任意の適切なメモリを想定している。
特定の実施形態においては、ストレージ706は、データまたは命令のためのマス・ストレージを含む。限定ではなく、例として、ストレージ706は、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、フロッピー(登録商標)ディスク・ドライブ、フラッシュ・メモリ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、またはユニバーサル・シリアル・バス(USB)ドライブ、またはこれらのうちの複数の組合せを含むことができる。ストレージ706は、適切な場合には、取り外し可能なまたは取り外し不能な(すなわち、固定された)媒体を含むことができる。ストレージ706は、適切な場合には、コンピュータ・システム700の内部または外部に存在することが可能である。特定の実施形態においては、ストレージ706は、不揮発性のソリッドステート・メモリである。特定の実施形態においては、ストレージ706は、読み取り専用メモリ(ROM)を含む。適切な場合には、このROMは、マスクプログラムROM、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、電気的書替え可能ROM(EAROM)、またはフラッシュ・メモリ、またはこれらのうちの複数の組合せであることが可能である。本開示は、任意の適切な物理的な形態を取るマス・ストレージ706を想定している。ストレージ706は、適切な場合には、プロセッサ702とストレージ706との間における通信を容易にする1つまたは複数のストレージ・コントロール・ユニットを含むことができる。適切な場合には、ストレージ706は、1つまたは複数のストレージ706を含むことができる。本開示は、特定のストレージについて記述し、示しているが、本開示は、任意の適切なストレージを想定している。
特定の実施形態においては、I/Oインタフェース708は、コンピュータ・システム700と1つまたは複数のI/Oデバイスとの間における通信のための1つまたは複数のインタフェースを提供するハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。コンピュータ・システム700は、適切な場合には、これらのI/Oデバイスのうちの1つまたは複数を含むことができる。これらのI/Oデバイスのうちの1つまたは複数は、人とコンピュータ・システム700との間における通信を可能にすることができる。限定ではなく、例として、I/Oデバイスは、キーボード、キーパッド、マイクロフォン、モニタ、マウス、プリンタ、スキャナ、スピーカ、スチル・カメラ、スタイラス、タブレット、タッチ・スクリーン、トラックボール、映像カメラ、別の適切なI/Oデバイス、またはこれらのうちの複数の組合せを含むことができる。I/Oデバイスは、1つまたは複数のセンサを含むことができる。本開示は、任意の適切なI/Oデバイス、およびそれらのI/Oデバイスのための任意の適切なI/Oインタフェース708を想定している。適切な場合には、I/Oインタフェース708は、プロセッサ702がこれらのI/Oデバイスのうちの1つまたは複数を駆動することを可能にする1つまたは複数のデバイス・ドライバまたはソフトウェア・ドライバを含むことができる。I/Oインタフェース708は、適切な場合には、1つまたは複数のI/Oインタフェース708を含むことができる。本開示は、特定のI/Oインタフェースについて記述し、示しているが、本開示は、任意の適切なI/Oインタフェースを想定している。
特定の実施形態においては、通信インタフェース710は、コンピュータ・システム700と、1つもしくは複数のその他のコンピュータ・システム700または1つもしくは複数のネットワークとの間における通信(たとえば、パケットベースの通信など)のための1つまたは複数のインタフェースを提供するハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。限定ではなく、例として、通信インタフェース710は、イーサネット(登録商標)もしくはその他の有線ベースのネットワークと通信するためのネットワーク・インタフェース・コントローラ(NIC)もしくはネットワーク・アダプタ、またはWI−FIネットワークなどの無線ネットワークと通信するための無線NIC(WNIC)もしくは無線アダプタを含むことができる。本開示は、任意の適切なネットワーク、およびそのネットワークのための任意の適切な通信インタフェース710を想定している。限定ではなく、例として、コンピュータ・システム700は、アド・ホック・ネットワーク、パーソナル・エリア・ネットワーク(PAN)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、またはインターネットの1つまたは複数の部分、またはこれらのうちの複数の組合せと通信することができる。これらのネットワークのうちの1つまたは複数の1つまたは複数の部分は、有線または無線であることが可能である。例として、コンピュータ・システム700は、無線PAN(WPAN)(たとえば、ブルートゥース(登録商標)WPANなど)、WI−FIネットワーク、WI−MAXネットワーク、セルラー電話ネットワーク(たとえば、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(GSM(登録商標))ネットワークなど)、またはその他の適切な無線ネットワーク、またはこれらのうちの複数の組合せと通信することができる。コンピュータ・システム700は、適切な場合には、これらのネットワークのうちの任意のネットワークのための任意の適切な通信インタフェース710を含むことができる。通信インタフェース710は、適切な場合には、1つまたは複数の通信インタフェース710を含むことができる。本開示は、特定の通信インタフェースについて記述し、示しているが、本開示は、任意の適切な通信インタフェースを想定している。
特定の実施形態においては、バス712は、コンピュータ・システム700のコンポーネント同士を互いに結合するハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。限定ではなく、例として、バス712は、アクセラレイティッド・グラフィックス・ポート(AGP)もしくはその他のグラフィックス・バス、エンハンスト・インダストリー・スタンダード・アーキテクチャ(EISA)バス、フロントサイド・バス(FSB)、ハイパートランスポート(HT)インターコネクト、インダストリー・スタンダード・アーキテクチャ(ISA)バス、インフィニバンド・インターコネクト、ローピンカウント(LPC)バス、メモリ・バス、マイクロ・チャネル・アーキテクチャ(MCA)バス、ペリフェラル・コンポーネント・インターコネクト(PCI)バス、PCIエクスプレス(PCIe)バス、シリアル・アドバンスト・テクノロジー・アタッチメント(SATA)バス、ビデオ・エレクトロニクス・スタンダーズ・アソシエーション・ローカル(VLB)バス、または別の適切なバス、またはこれらのうちの複数の組合せを含むことができる。バス712は、適切な場合には、1つまたは複数のバス712を含むことができる。本開示は、特定のバスについて記述し、示しているが、本開示は、任意の適切なバスまたはインターコネクトを想定している。
本明細書においては、1つまたは複数の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、適切な場合には、1つもしくは複数の半導体ベースのもしくはその他の集積回路(IC)(たとえば、フィールドプログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)もしくは特定用途向け集積回路(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスク・ドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピー(登録商標)・ディスケット、フロッピー(登録商標)・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、ソリッドステート・ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、その他の任意の適切な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、またはこれらのうちの複数の組合せを含むことができる。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、適切な場合には、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せであることが可能である。
本明細書においては、「または(もしくは)」は、包含的であり、排他的ではない(ただし、そうではないことが明示されている場合、または、そうではないことが文脈によって示されている場合は除く)。したがって、本明細書においては、「AまたはB」は、「A、B、またはその両方」を意味する(ただし、そうではないことが明示されている場合、または、そうではないことが文脈によって示されている場合は除く)。その上、「および(ならびに)」は、包括的および個別的の両方である(ただし、そうではないことが明示されている場合、または、そうではないことが文脈によって示されている場合は除く)。したがって、本明細書においては、「AおよびB」は、「まとめて、または個別に、AおよびB」を意味する(ただし、そうではないことが明示されている場合、または、そうではないことが文脈によって示されている場合は除く)。
本開示の範囲は、当技術分野における標準的な技術者が理解するであろう、本明細書において記述されているまたは示されている例示的な実施形態に対するすべての変更、置換、変形、改変、および修正を包含する。本開示の範囲は、本明細書において記述されているまたは示されている例示的な実施形態に限定されない。その上、本開示は、本明細書における各々の実施形態を、特定のコンポーネント、要素、特徴、機能、オペレーション、または工程を含むものとして記述し、示しているが、これらの実施形態のいずれも、当技術分野における標準的な技術者が理解するであろう、本明細書の任意の箇所において記述されているまたは示されているコンポーネント、要素、特徴、機能、オペレーション、または工程のうちの任意のものの任意の組合せまたは順列を含むことができる。さらに、特定の機能を実行するように適合されている、実行するようにアレンジされている、実行することができる、実行するように構成されている、実行することを可能にされている、実行するように機能できる、または実行するように機能する装置もしくはシステム、または装置もしくはシステムのコンポーネントへの添付の特許請求の範囲における言及は、その装置、システム、コンポーネント、またはその特定の機能が、アクティブ化されているか否か、オンにされているか否か、またはロック解除されているか否かを問わず、その装置、システム、またはコンポーネントが、そうするように適合されている、そうするようにアレンジされている、そうすることができる、そうするように構成されている、そうすることを可能にされている、そうするように機能できる、またはそうするように機能する限り、その装置、システム、コンポーネントを包含する。さらに、本開示では、特定の実施形態について特定の有利性が提供するものとして記述または図示しているが、特定の実施形態ではこのような有利性が提供されなくてもよく、または、そのいくつかまたはすべての有利性が提供されてもよい。