JP6846293B2 - 超音波流量計 - Google Patents

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Description

本発明は、超音波流量計に関する。
従来、例えば燃料等を用いることなく太陽光などの再生可能エネルギーを利用して水等の液体を昇温させる昇温システムが知られている。また、この昇温システムにおいて再生可能エネルギーを利用して得られた熱量を計測する熱量計が提案されている(特許文献1参照)。この熱量計では、例えば昇温前の液体温度と、昇温後の液体温度と、昇温させられた液体の流量とを計測することで、再生可能エネルギーを利用して得られた熱量を算出するようになっている。このような熱量計において昇温させられた液体の流量計測には例えば羽根車式の流量計が用いられている。
ここで、羽根車式の流量計は安価であるものの、決して流量の計測精度が高いとはいえない。そこで、超音波流量計を用いることが考えられる。超音波流量計は、例えばガスメータ内に内蔵されたものが知られており、複数枚の平行配置される分流板と、分流板を収納する四角筒と、四角筒内に超音波を出射すると共に超音波を受信する超音波センサとを備えている(特許文献2参照)。
特開2012−251726号公報 特開2012−103087号公報
しかし、一般に水等の液体流路は円形配管によって構成されていることから、このような円形配管に特許文献2に記載の四角筒を有する超音波流量計を接続すると、円形配管と四角筒(四角配管)との接続部において液体の流れの中に局所的な乱れが発生してしまう。そして、この局所的な乱れが発生した場合にはこの乱れの影響を受けて流量の計測精度が低下してしまう傾向にある。
また、特許文献2に記載の超音波流量計の四角筒は樹脂により構成されている。ここで、熱量計においては、暖かい液体や冷たい液体など種々の温度の液体が通過することから、樹脂により形成される四角配管は暖かい液体が流れているときに熱膨張してしまい、配管の太さが変化して流量の計測精度の低下を招いてしまう可能性がある。
そこで、超音波流量計の配管を金属により構成することが考えられる。しかし、配管を金属で構成した場合には、いわゆる多重反射なるものが発生する。例えば超音波信号には配管内に出射された後に散乱や屈折して受信側超音波センサによって受信されないものが存在してしまう。ここで、金属は、超音波信号を吸収し難く反射し易い傾向にあることから、受信側超音波センサにより受信されなかった超音波信号は、金属配管内を何度か反射した後に受信側超音波センサにて受信されてしまうなど、ノイズとなってしまい、流量の計測精度の低下を招いてしまう。
なお、上記問題については、超音波流量計を熱量計に用いる場合に限られるものではなく、他の装置等に用いられる場合においても生じ得るものである。例えば配管径の変化の問題については、温度変化が大きい液体の流量を測定する他の装置等においても共通する問題である。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、流量計測精度の低下を抑えることが可能な超音波流量計を提供することにある。
本発明に係る超音波流量計は、液体が流れる円形配管に介在配置されると共に、2つの超音波センサ間を超音波信号が伝搬する際の伝搬時間に基づいて液体の流量を計測する超音波流量計であって、少なくとも超音波信号送受信用の2つの開口が形成され、内壁が略円形となる円流路を有した金属製のユニットと、前記ユニットの前記円流路の内側において前記円流路に接して配置され、前記円流路の前記2つの開口の形成位置に対応して2つの貫通孔が形成されると共に内壁が略円形となる樹脂配管と、を備え、超音波信号送受信用の前記2つの開口は、前記ユニットのうち前記円流路の同一側に形成されており、前記樹脂配管は、同一側に設けられる前記2つの開口の位置に応じて、前記2つの貫通孔が同一側に設けられると共に、前記2つの貫通孔の対向側に穴部が形成され、前記ユニットは、前記穴部に対応する位置において超音波信号の反射面が形成されていることを特徴とする。
本発明に係る超音波流量計によれば、円流路を有した金属製のユニットと円流路の内側に内壁が略円形となる樹脂配管とを備えるため、上流側の円形配管を流れてくる液体は円滑に超音波流量計に導入及び排出されることとなり、液体の流れの中の局所的な乱れを抑えることができる。また、樹脂配管が金属製の円流路の内側でこれに接して配置されることから、樹脂配管の熱膨張を抑え付けることとなる。さらに、ノイズとなる超音波信号は樹脂配管に吸収される。従って、流量計測精度の低下を抑えることが可能な超音波流量計を提供することができる。
この超音波流量計によれば、樹脂配管は、2つの貫通孔の対向側に穴部が形成され、ユニットは、穴部に対応する位置において平面となる反射面が形成されているため、超音波センサからの超音波信号は樹脂よりも反射し易い金属によって反射でき、超音波信号を適切に反射することができる。
また、本発明に係る超音波流量計において、前記ユニットは、本体部と、前記本体部に対して着脱可能に構成されると共に前記反射面が形成された後付け部品とを有することが好ましい。
この超音波流量計によれば、本体部に対して着脱可能に構成されると共に反射面が形成された後付け部品を備えるため、超音波信号を反射すべく凹凸が少ない滑らかな面を有する反射面を別部品で形成した後に本体部に組み付けることができ、作製の容易化を図ることができる。
本発明によれば、流量計測精度の低下を抑えることが可能な超音波流量計を提供することができる。
本発明の実施形態に係る超音波流量計を含む太陽熱給湯システムの構成図である。 図1に示した流量計を示す斜視図である。 図2に示す流量計のA矢視図である。 図2に示す流量計のB−B断面図である。 図2〜図4に示した流量計のうち一部品を取り外したときの下方斜視図である。 図2〜図4に示した流量計の一部品を示す斜視図である。
以下、本発明を好適な実施形態に沿って説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す実施形態においては、一部構成の図示や説明を省略している箇所があるが、省略された技術の詳細については、以下に説明する内容と矛盾点が発生しない範囲内において、適宜公知又は周知の技術が適用されていることはいうまでもない。
図1は、本発明の実施形態に係る超音波流量計を含む太陽熱給湯システムの構成図である。なお、以下においては、超音波流量計が再生可能エネルギーとして太陽光を利用したシステムに用いられる例を説明するが、再生可能エネルギーは、太陽光に限らず、水力、風力、潮力、地熱、及びバイオマスなどであってもよく、超音波流量計はこれらを利用したシステムに搭載されていてもよい。さらに、超音波流量計は再生可能エネルギーを利用しないシステムに用いられてもよい。また、以下では、水を加熱対象の液体として説明するが、特にこれに限らず、加熱対象は他の液体であってもよい。
図1に示すように、本実施形態に係る太陽熱給湯システム1は、水道管11と、冷水管12と、温水管13と、混合水管14と、加熱水管15とを備えている。さらに、太陽熱給湯システム1は、太陽熱温水器2と、混合弁3と、給湯器4とを備えている。
水道管11は、台所、洗面所、風呂、トイレ等の住宅用水道器具の各々に水を供給するものである。また、水道管11には冷水管12が接続されている。冷水管12は、水道管11を介して流れてくる冷水を太陽熱温水器2まで導くものである。
太陽熱温水器2は、集熱器21と熱媒配管22と貯湯槽23とを有している。集熱器21は、日当たりの良い住宅等の屋根などに設置され太陽光を利用して熱媒を暖めるものである。また、熱媒配管22は、集熱器21と貯湯槽23とを接続するものであり内部に熱媒が流れる構成となっている。熱媒は熱媒配管22を介して集熱器21と貯湯槽23とを循環する。貯湯槽23は、冷水管12からの冷水を導入すると共に、熱媒配管22を通じて流れてくる暖められた熱媒により冷水を加熱して予熱温水とし、貯湯しておくものである。
温水管13は、貯湯槽23からの予熱温水を給湯器4側に供給するための配管である。この温水管13の終端には混合弁3が設置されており、温水管13からの予熱温水は混合弁3の温水流入口31から混合弁3に供給される。また、冷水管12は接続点Aにて分岐しており、冷水管12からの冷水は混合弁3の冷水流入口32を介して混合弁3に供給可能となっている。混合弁3は、上記の如く流入する予熱温水と冷水とを混ぜて混合水とするものである。
混合水管14は、混合弁3の混合水流出口33と給湯器4とを接続する配管であり、混合水はこの配管14を介して混合弁3から給湯器4に供給される。なお、本実施形態において混合弁3は、混合水の温度が所定の温度となるように、温水と冷水との混合割合を自動的に調整する自動温度調節機能付湯水混合弁であるが、混合弁3の構成はこれに限られるものではない。
給湯器4は、例えば、ガスバーナと熱交換器とを備えており、利用者等によって定められた温度の加熱水(即ち、湯)を生成するものである。この給湯器4は、住宅に設けられた給湯器用リモコン等と接続されており、給湯器用リモコン等から受信する制御信号に基づいて、例えば、電源オン、電源オフ、及び、生成する湯の温度が設定される。
加熱水管15は、給湯器4と給湯側であるシャワー口等とを接続する配管である。給湯器4にて暖められた加熱水は、この加熱水管15を介して利用者等に供給されることとなる。
以上の構成により、太陽熱給湯システム1は、太陽光(再生可能エネルギーの一例)を利用して水道管11からの冷水を予熱温水とし、これを給湯器4に供給するので給湯器4にて使用される燃料費や排出される二酸化炭素量等を削減することができる。
このような太陽熱給湯システム1には、太陽光の利用により得られた熱量(給湯器4における加熱時において削減された熱量)を計測するための熱量計5が設置される。熱量計5は、太陽熱温水器2の利用によって削減された熱量の他、削減されたガス料金(燃料費)や二酸化炭素排出量を積算表示するものである。この熱量計5は、第1温度センサT1と、第2温度センサT2と、超音波流量計US(以下単に流量計USと称する)と、表示演算部5aとを備えている。
第1温度センサT1は、冷水管12に配置され、太陽熱温水器2により加熱される前の水温、すなわち冷水の温度を検出するものである。第2温度センサT2は、温水管13に配置され、太陽熱温水器2により加熱されてから給湯器4に供給されるまでの配管内(すなわち温水管13内)の予熱温水の温度を検出するものである。流量計USは、温水管13に配置され、太陽熱温水器2から給湯器4に供給された予熱温水の流量を検出するものである。ここで、各配管11〜15は、断面円形の内壁を有する円形配管にて構成されている。よって、流量計USは、円形配管の途中に介在配置されることとなる。
表示演算部5aは、各種演算処理及び表示処理を行うものである。この表示演算部5aは、マイクロプロセッサ等の演算部を備え、演算部により太陽熱温水器2の利用により削減された熱量等を表示する。具体的に表示演算部5aは、第2温度センサT2により検出された温度と第1温度センサT1により検出された温度との差分、及び、流量計USにより計測された流量に基づいて、削減された熱量等を算出する。
図2は、図1に示した流量計USを示す斜視図であり、図3は、図2に示す流量計USのA矢視図であり、図4は、図2に示す流量計USのB−B断面図である。
図2〜図4に示すように、流量計USは、金属製のユニット100と、樹脂配管200と、2つの超音波センサ300とを備えている。金属製のユニット100は、流路部101と、センサ取付部102とを備えている。
流路部101は、内壁が断面略円形となる円流路CFPを有した部位である。この流路部101は、外観視して略四角柱形状となっており、その四角柱内部に円流路CFPが形成された構造となっている。また、流路部101は、両端部に、温水管13と接続するためのねじ切り部TPを有している。ねじ切り部TPには、ゴム製のOリング等の止水部材が装着されたうえで、温水管13に接続される構造となっている。
センサ取付部102は、2つの超音波センサ300を取り付けるための部位であって、側面視して略台形状となる部材である。このセンサ取付部102は、上流側の超音波センサ300aが取り付けられる上流側取付部102aと、下流側の超音波センサ300bが取り付けられる下流側取付部102bとからなり、本実施形態において双方の取付部102a,102bが流路部101の上部(同一側)に設けられている。
上流側取付部102aは、超音波センサ300aが取り付けられる取付座102a1を有している(図3及び図4参照)。さらに、上流側取付部102aは、取付座102a1に取り付けられた超音波センサ300aによる超音波信号の送受信のために、円流路CFPまでつながる貫通孔(開口)102a2を有している。貫通孔102a2の軸方向は、図4に示すように円流路CFPの軸方向に対して所定角度だけ傾斜している。
下流側取付部102bも、上流側取付部102aと同様に、超音波センサ300bが取り付けられる取付座102b1を有している。また、下流側取付部102bは、超音波信号の送受信のために、円流路CFPまでつながる貫通孔(開口)102b2を有し、貫通孔102b2の軸方向は、図4に示すように円流路CFPの軸方向に対して所定角度(上流側の貫通孔102a2とは逆の回転方向に所定角度)だけ傾斜している。
なお、2つの超音波センサ300は、取付座102a1,102b1にOリング等の止水部材が取り付けられたうえで、センサ取付部102の螺子穴SC(図3参照)を介してねじ止めされることで、貫通孔102a2,102b2を介して予熱温水が漏れ出さない構造となっている。
樹脂配管200は、図3及び図4に示すように、金属製のユニット100のうち円流路CFPの内側において、これに接して配置されたものであり、内壁が断面略円形となる配管である。この樹脂配管200には、ユニット100の貫通孔102a2,102b2の形成位置に対応して2つの貫通孔201,202が形成されている。特に樹脂配管200は、円流路CFPに圧入されるような寸法で設計されており、容易な取外しが不可となっている。
さらに、樹脂配管200には、穴部203が形成されている。穴部203は、樹脂配管200の貫通孔201,202の対向側に形成されている。特に、穴部203により形成される穴の少なくとも一部分は、流路部101の長手方向にみて、貫通孔201,202の間となる位置に形成されている。この穴部203が形成されることにより、金属製のユニット100の円流路CFPの一部が予熱温水に面することとなる。
ここで、円流路CFPのうち穴部203に対応する箇所は、2つの超音波センサ300のうちの一方からの超音波信号を他方に反射する反射面RSが形成されている。反射面RSは、超音波信号を反射すべく凹凸が少ない滑らかな面に形成されている。この反射面RSは、樹脂配管200の内壁よりも内側に突出している。また、反射面RSが樹脂配管200の内壁よりも内側に突出している関係上、金属製のユニット100の穴部203に対応する箇所には、反射面RSにつながるテーパ面TSが反射面RSの上流側及び下流側に形成されている(図4参照)。なお、反射面RSは、樹脂配管200の内壁よりも内側に突出する場合に限らず、逆に引っ込むようになっていてもよい(すなわち図3に示す視認状態において反射面RSが見えない状態になっていてもよい)。
図5は、図2〜図4に示した流量計USのうち一部品を取り外したときの下方斜視図であり、図6は、図2〜図4に示した流量計USの一部品を示す斜視図である。図5及び図6に示すように、金属製のユニット100は、本体部110と、後付け部品120との2部品によって構成されている。
図5に示す本体部110は、樹脂配管200の穴部203に対応して形成された開口部111を下面(他側)に有している。また、この開口部111には、ゴム製リングなどの止水部材が載置されたうえで、図6に示す後付け部品120が取り付けられる構成となっている。
後付け部品120は、平板状の板部121と、板部121上に形成される略四角柱形状の突出部122とからなる。突出部122の上面には、上記した反射面RS及びテーパ面TSが形成されている。
また、本体部110のうち開口部111の周囲には4つの螺子穴SCが形成されると共に、後付け部品120の板部121の4隅にも4つの螺子穴SCが形成されている。互いの4つの螺子穴SCは、後付け部品120の突出部122を開口部111に挿入した場合において、位置が対応するようになっており、この状態でねじ止めが行われることにより、後付け部品120は本体部110に対して取り付けられ、ねじ止めが解除されることで本体部110から取り外しされる。すなわち後付け部品120は、本体部110に対して着脱自在となっている。
次に、本実施形態に係る流量計USによる流量計測の様子を説明する。まず、流量計USの樹脂配管200内には、貯湯槽23からの予熱温水が流入する。2つの超音波センサ300は超音波信号の送受信を行い、不図示の演算部は、2つの超音波センサ300間の超音波信号の伝搬時間に基づいて予熱温水の流速を計測すると共に、樹脂配管200の内径に基づいて予熱温水の流量を計測する。なお、演算部は制御基板に搭載されると共に、超音波センサ300と共に流量計USに取り付けられるものであるが、これに限らず、図1に示した表示演算部5aに搭載されていてもよい。
ここで、正確に流量を計測するためには、樹脂配管200内を予熱温水が安定して流れている必要がある。すなわち、樹脂配管200内で乱れが発生すると、これが原因となって流量の計測精度が低下することとなる。本実施形態において温水管13は円形配管であり、樹脂配管200についても内壁が略円形となっている。このため、円形配管に対して四角配管を接続した場合のような局所的な乱れが発生せず、この乱れによる計測精度の低下が抑えられている。
また、予熱温水の温度は、家庭側での温水の使用量や当日の日射条件等により異なるが、おおむね50℃以上である。このため、樹脂配管200は、冷水が流れている場合と比較して熱膨張する可能性がある。ところが、本実施形態に係る流量計USにおいて、樹脂配管200は金属製のユニット100の円流路CFPに圧入されている。このため、樹脂配管200が膨張しようとしても、樹脂よりも膨張係数の低い金属製のユニット100によって抑え付けられることとなり、熱膨張による管径の変化を抑制することとなる。
加えて、超音波信号の一部は、屈折や散乱により所望の経路を伝搬するとは限らず、受信側の超音波センサ300によって受信されずにノイズ成分となってしまうことがある。ところが、このノイズ成分は、金属よりも超音波信号を吸収し易い樹脂配管200によって吸収されることから、配管内を何度か反射した後に受信側の超音波センサ300にて受信されてしまう多重反射の問題が生じ難くなる。
以上により、本実施形態において流量計USは、計測精度の低下が抑えられている。
このようにして、本実施形態に係る流量計USによれば、円流路CFPを有した金属製のユニット100と円流路CFPの内側に内壁が略円形となる樹脂配管200とを備えるため、温水管13を流れてくる予熱温水は円滑に流量計USに導入及び排出されることとなり、予熱温水の流れの中の局所的な乱れを抑えることができる。また、樹脂配管200が金属製の円流路CFPの内側でこれに接して配置されることから、樹脂配管200の熱膨張を抑え付けることとなる。さらに、ノイズとなる超音波信号は樹脂配管200に吸収される。従って、流量計測精度の低下を抑えることが可能な流量計USを提供することができる。
また、樹脂配管200は、2つの貫通孔201,202の対向側に穴部203が形成され、ユニット100は、穴部203に対応する位置において超音波信号の反射面RSが形成されているため、超音波センサ300からの超音波信号は樹脂よりも反射し易い金属によって反射でき、超音波信号を適切に反射することができる。
また、本体部110に対して着脱可能に構成されると共に反射面RSが形成された後付け部品120を備えるため、超音波信号を反射すべく凹凸が少ない滑らかな面を有する反射面RSを別部品で形成した後に本体部110に組み付けることができ、作製の容易化を図ることができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、可能な範囲で適宜他の技術を組み合わせてもよい。
例えば本実施形態に係る流量計USは温水管13に介在して設けられているが、これに限らず、第2温度センサT2と共に混合水管14に介在して設けられていてもよい。
さらに、上記実施形態では、金属製のユニット100を本体部110と後付け部品120との2部品により構成しているが、これに限らず、3部品以上によって構成してもよいし、1部品によって構成してもよい。
また、上記実施形態に係る流量計USは、一方の超音波センサ300からの超音波信号を反射のうえ他方の超音波センサ300に受信させるVパス方式を採用しているが、これに限らず、一方の超音波センサ300からの超音波信号を反射させることなく直接に他方の超音波センサ300に受信させるZパス方式であってもよい。また、可能であれば、2回以上反射させる方式のものであってもよい。
加えて、本実施形態では家庭に用いられる熱量計5を例示したが、家庭用に限らず、工業用などの他の用途に用いられる熱量計5であってもよい。さらに、流量計USは、熱量計5の一要素として用いられるものでなくともよい。
US :超音波流量計
1 :太陽熱給湯システム
5 :熱量計
13 :温水管(円形配管)
100 :ユニット
101 :流路部
102 :センサ取付部
102a :上流側取付部
102b :下流側取付部
102a1,102b1 :取付座
102a2,102b2 :貫通孔(開口)
110 :本体部
111 :開口部
120 :後付け部品
121 :板部
122 :突出部
200 :樹脂配管
201,202 :貫通孔
203 :穴部
300 :超音波センサ
CFP :円流路
RS :反射面
TP :ねじ切り部
TS :テーパ面

Claims (2)

  1. 液体が流れる円形配管に介在配置されると共に、2つの超音波センサ間を超音波信号が伝搬する際の伝搬時間に基づいて液体の流量を計測する超音波流量計であって、
    少なくとも超音波信号送受信用の2つの開口が形成され、内壁が略円形となる円流路を有した金属製のユニットと、
    前記ユニットの前記円流路の内側において前記円流路に接して配置され、前記円流路の前記2つの開口の形成位置に対応して2つの貫通孔が形成されると共に内壁が略円形となる樹脂配管と、
    を備え
    超音波信号送受信用の前記2つの開口は、前記ユニットのうち前記円流路の同一側に形成されており、
    前記樹脂配管は、同一側に設けられる前記2つの開口の位置に応じて、前記2つの貫通孔が同一側に設けられると共に、前記2つの貫通孔の対向側に穴部が形成され、
    前記ユニットは、前記穴部に対応する位置において超音波信号の反射面が形成されている
    ことを特徴とする超音波流量計。
  2. 前記ユニットは、本体部と、前記本体部に対して着脱可能に構成されると共に前記反射面が形成された後付け部品とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の超音波流量計。
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