JP6838410B2 - 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
情報処理装置における障害発生時の調査資料として、ダンプファイルが利用されている。ダンプファイルは、例えば、障害の発生した情報処理装置が備えたメモリの内容を出力するメモリダンプによって作成される。
国際公開第2013/136457号 特開平05−020137号公報
近年では、情報処理装置に搭載されるメモリ容量が増大し、メモリ容量の増大にともなってダンプファイルを作成する時間が増大している。そのため、情報処理装置で発生した障害の原因究明に時間がかかっていた。そこで、ダンプファイルを分割し、分割したダンプファイルの各々を情報処理装置に接続された複数の記憶装置に対して並列に出力することで、ダンプファイル作成時間の短縮が図られている。
ダンプファイルは、複数の記憶装置各々に対して均等に分割される。複数の記憶装置が書き込み速度の異なる記憶装置を含む場合、書き込み速度の速い記憶装置へのダンプファイル出力が完了しても、書き込み速度の遅い記憶装置へのダンプファイル出力が完了するまで、ダンプファイル全体の作成は完了しない。書き込み速度の速い記憶装置は、自装置へのダンプファイルの出力が完了しても、書き込み速度の遅い記憶装置へのダンプファイルの出力が完了するまでの間、待機状態となる。そのため、ダンプファイルの作成時間を十分に短縮できているとは言い難かった。
そこで、開示の技術の1つの側面は、書き込み速度の異なる記憶装置を含む複数の記憶装置を用いて、ダンプファイルの作成時間をより短縮できる情報処理装置を提供することを課題とする。
1つの側面では、本発明は、次のような情報処理装置によって例示される。本情報処理装置は、複数の記憶装置と、割当部と出力部とを備える。割当部は、メモリに記憶された情報を出力するダンプ処理によって出力されるダンプデータの出力先を複数の記憶装置各々の領域に分割して割り当てる際に、複数の記憶装置のうち書き込み速度の速い記憶装置に対して他の記憶装置より大きい容量を割り当てるように領域各々の容量を割り当てる。出力部は、割当部によって容量が割り当てられた領域各々に対して分割したダンプデータの出力を並列して行う。
本情報処理装置は、書き込み速度の異なる記憶装置を含む複数の記憶装置を用いて、ダンプファイルの作成時間をより短縮することができる。
図1は、第1実施形態に係るメモリダンプ評価システムの一例を示す図である。 図2は、情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、被試験装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、試験装置の処理ブロックの一例を示す図である。 図5は、ダンプテーブルの一例を示す図である。 図6は、ダンプテーブルの「level」で用いられる数値の一例を示す図である。 図7は、圧縮ダンプテーブルの一例を示す図である。 図8は、テストパターンテーブルの一例を示す図である。 図9は、被試験装置の処理ブロックの一例を示す図である。 図10は、IOテーブルの一例を示す図である。 図11は、HDD割当テーブルの一例を示す図である。 図12は、図11に例示されるHDD割当テーブルに対してテストパターン1の割当容量を追記した図の一例である。 図13は、テストパターン2について割当容量を算出したHDD割当テーブルの一例を示す図である。 図14は、テストパターン2までの割当容量の決定がなされたHDD割当テーブルの一例を示す図である。 図15は、テストパターン3および4についても割当容量を決定したHDD割当テーブルの一例を示す図である。 図16は、RAID管理部がHDD割当テーブルにしたがって複数のHDDを組み合わせて1つのダンプデバイスを作成するフローの一例を示す図である。 図17は、CPU監視部によるCPU監視フローの一例を示す図である。 図18は、第1実施形態に係るダンプ評価システムの処理の概略の一例を示す図である。 図19は、第1実施形態に係るダンプ評価システムの処理シーケンスの概略を示す図である。 図20は、試験装置の処理フローの詳細の一例を示す第1の図である。 図21は、試験装置の処理フローの詳細の一例を示す第2の図である。 図22は、試験装置の処理フローの詳細の一例を示す第3の図である。 図23は、試験装置の処理フローの詳細の一例を示す第4の図である。 図24は、被試験装置の処理フローの詳細の一例を示す第1の図である。 図25は、被試験装置の処理フローの詳細の一例を示す第2の図である。 図26は、被試験装置の処理フローの詳細の一例を示す第3の図である。 図27は、被試験装置の処理フローの詳細の一例を示す第4の図である。 図28は、被試験装置の処理フローの詳細の一例を示す第5の図である。 図29は、被試験装置の処理フローの詳細の一例を示す第6の図である。 図30は、比較例に係る各ダンプHDDへの割当容量とダンプ取得時間の一例を示す図である。 図31は、第1実施形態に係る各ダンプHDDへの割当容量とダンプ取得時間の一例を示す図である。 図32は、パターン番号1〜4までの各テストにおいて出力されるダンプファイルのファイルサイズをまとめた表の一例である。 図33は、比較例における各テストパターン毎に各ダンプHDDへ割り当てられた割当容量およびダンプファイルの取得時間の一例を示す図である。 図34は、第1実施形態における各テストパターン毎に各HDDへ割り当てられた割当容量およびダンプファイルの取得時間の一例を示す図である。 図35は、比較例におけるダンプファイル取得時間を各パターン番号のテストごとにまとめた表の一例である。 図36は、第1実施形態におけるダンプファイル取得時間を各パターン番号のテストごとにまとめた表の一例である。 図37は、Software RAIDによって作成されたダンプデバイスへのアクセスをHypervisorを利用して実現した第1変形例の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、一実施形態に係るメモリダンプ評価システムについて説明する。以下に示す実施形態の構成は例示であり、開示の技術は実施形態の構成に限定されない。
<第1実施形態>
メモリダンプでは、情報を取得するメモリ領域、ダンプファイルの圧縮の有無等の様々なパラメータが指定される。第1実施形態では、様々なパラメータの組合わせに対して、正当なダンプファイルが取得できたか否かを評価するメモリダンプ評価システムが例示される。正当なダンプファイルとは、例えば、指定されたパラメータによって想定される情報を含むダンプファイルによって例示される。第1実施形態に係るメモリダンプ評価システムでは、複数のハードディスクドライブ(HDD)をダンプファイルの出力先であるダンプデバイスとする。さらに、第1実施形態では、複数のHDDのうち書き込み速度の速いHDDに対してダンプデバイスとして使用する容量を他のHDDよりも多く確保する。第1実施形態に係るメモリダンプ評価システムでは、ダンプファイルの出力を複数のHDDに分散するとともに、ダンプデバイスとして使用する容量を書き込み速度の速いHDDに対して多めに確保することで、ダンプファイルの出力にかかる時間を短縮する。図1は、第1実施形態に係るメモリダンプ評価システム1の一例を示す図である。メモリダンプ評価システム1は、試験装置20、被試験装置30および操作端末10を含む。試験装置20、被試験装置30および操作端末10は、試験ネットワークN1によって相互に接続されている。
試験装置20は、情報処理装置である。試験装置20は、操作端末10からの指示に応じて、メモリダンプを行う際の各種パラメータを指定して被試験装置30にメモリダンプを実行させる。さらに、試験装置20は、正当なダンプファイルが出力されたか否かの確認を被試験装置30に指示する。
被試験装置30は、情報処理装置である。被試験装置30は、試験装置20からの指示にしたがってメモリダンプを実行するとともに、出力されたダンプファイルが正当であるか否かの確認を行う。
操作端末10は、情報処理装置である。操作端末10は、メモリダンプ評価システム1の利用者にユーザインターフェースを提供する。操作端末10は、利用者からの入力に応じてメモリダンプ評価の開始を試験装置20に指示する。
試験ネットワークN1は、情報処理装置を互いに通信可能に接続するコンピュータネットワークである。試験ネットワークN1は、無線または有線のいずれの通信方式が採用されてもよい。試験ネットワークN1は、例えば、Local Area Network(LAN)、Wide Area Network(WAN)、Virtual Private Network(VPN)、無線LANまたは携帯電話による通信回線である。
図2は、情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。情報処理装置100は、Central Processing Unit(CPU)101、主記憶部102、補助記憶部1
03、通信部104および接続バスB1を含む。CPU101、主記憶部102、補助記憶部103および通信部104は、接続バスB1によって相互に接続されている。情報処
理装置100は、試験装置20、被試験装置30および操作端末10として利用できる。
CPU101は、Microprocessor(MPU)、プロセッサとも呼ばれる。CPU101は、単一のプロセッサに限定される訳ではなく、マルチプロセッサ構成であってもよい。また、単一のソケットで接続される単一のCPU101がマルチコア構成を有していても良い。CPU101が実行する処理の少なくとも一部は、CPU101以外のプロセッサ、例えば、Digital Signal Processor(DSP)、Graphics Processing Unit(GPU)、数値演算プロセッサ、ベクトルプロセッサ、画像処理プロセッサ等の専用プロセッサで行われても良い。また、CPU101が実行する処理の少なくとも一部は、集積回路(IC)、その他のディジタル回路であっても良い。また、CPU101が実行する処理の少なくとも一部にアナログ回路が含まれても良い。集積回路は、LSI,Application Specific Integrated Circuit(ASIC),プログラマブルロジックデバイス(PLD)を含む
。PLDは、例えば、Field-Programmable Gate Array(FPGA)を含む。CPU10
1が実行する処理は、プロセッサと集積回路との組み合わせによって実行されても良い。組み合わせは、例えば、マイクロコントローラ(MCU),System-on-a-chip(SoC),システムLSI,チップセットなどと呼ばれる。情報処理装置100では、CPU101が補助記憶部103に記憶されたプログラムを主記憶部102の作業領域に展開し、プログラムの実行を通じて周辺装置の制御を行う。これにより、情報処理装置100は、所定の目的に合致した処理を実行することができる。主記憶部102および補助記憶部103は、情報処理装置100が読み取り可能な記録媒体である。
主記憶部102は、CPU101から直接アクセスされる記憶部として例示される。主記憶部102は、Random Access Memory(RAM)およびRead Only Memory(ROM)を含む。以下、本明細書において、RAMはメモリとも称する。
補助記憶部103は、各種のプログラムおよび各種のデータを読み書き自在に記録媒体に格納する。補助記憶部103は外部記憶装置とも呼ばれる。補助記憶部103には、オペレーティングシステム(Operating System、OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納される。OSは、通信部104を介して接続される外部装置等とのデータの受け渡しを行う通信インターフェースプログラムを含む。外部装置等には、例えば、コンピュータネットワーク等で接続された、他の情報処理装置および外部記憶装置が含まれる。なお、補助記憶部103は、例えば、ネットワーク上のコンピュータ群であるクラウドシステムの一部であってもよい。
補助記憶部103は、例えば、Erasable Programmable ROM(EPROM)、ソリッド
ステートドライブ(Solid State Drive、SSD)、ハードディスクドライブ(Hard Disk
Drive、HDD)等である。また、補助記憶部103は、例えば、Compact Disc(CD)ドライブ装置、Digital Versatile Disc(DVD)ドライブ装置、Blu-ray(登録商標)Disc(BD)ドライブ装置等である。また、補助記憶部103は、Network Attached Storage(NAS)あるいはStorage Area Network(SAN)によって提供されてもよい。
情報処理装置100が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、情報処理装置100から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうち情報処理装置100から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、情報処理装置100に固定された記録媒体としてハードディスク、SSDあるいはROM等がある。
通信部104は、例えば、試験ネットワークN1とのインターフェースである。通信部
104は、試験ネットワークN1を介して外部の装置と通信を行う。通信部104は、例えば、Network Interface Card(NIC)、無線LANカードまたは携帯電話である。
情報処理装置100は、例えば、ユーザ等からの操作指示等を受け付ける入力部をさらに備えてもよい。このような入力部として、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、加速度センサーあるいは音声入力装置といった入力デバイスを例示できる。
情報処理装置100は、例えば、CPU101で処理されるデータや主記憶部102に記憶されるデータを出力する出力部を備えるものとしてもよい。このような、出力部として、Cathode Ray Tube(CRT)ディスプレイ、Liquid Crystal Display(LCD)、Plasma Display Panel(PDP)、Electroluminescence(EL)パネル、有機ELパネル
あるいはプリンタといった出力デバイスを例示できる。
図3は、被試験装置30のハードウェア構成の一例を示す図である。図3は、図2をより具体的に示した図である。被試験装置30のCPU101は、CPU101a、101b、101cおよび予備CPU101dを含む。予備CPU101dは、CPU101a、101b、101cの処理負荷が低い状態のときは停止しており、CPU101a、101b、101cの処理負荷が高くなった場合に起動する。被試験装置30の補助記憶部103は、外付けHDD31a、31b、31c、内蔵HDD31dおよび起動HDD32を含む。外付けHDD31aは、ファイバーカードを介して接続バスB1に接続される。外付けHDD31bは、外付けSerial Attached Small Computer System Interface(
SAS)カードを介して接続バスB1に接続される。外付けHDD31cは、外付けRedundant Arrays of Independent Disks(RAID)カードを介して接続バスB1に接続さ
れる。内蔵HDD31dは、内蔵RAIDカードを介して接続バスB1に接続される。第1実施形態において、外付けHDD31a、31b、31cおよび内蔵HDD31dは、ダンプファイルの出力先として用いられる。以下、本明細書において、外付けHDD31a、31b、31cおよび内蔵HDD31dを総称して、ダンプHDD31と称する。また、以下本明細書において、外付けHDD31a、31b、31cおよび内蔵HDD31dをそれぞれダンプHDD31a、31b、31c、31dとも称する。ダンプHDD31およびダンプHDD31a、31b、31c、31dは、「記憶装置」の一例である。
起動HDD32は、例えば、被試験装置30が有する内部インターフェースを介して接続バスB1に接続される。起動HDD32には、業務OS340、ダンプOS341およびスループット取得用OS342(図3では、取得用OSと記載)が格納される。業務OS340は被試験装置30が通常動作時に稼働するOSである。業務OS340は、カーネルパニックに例示されるシステムパニックが発生した場合に処理をダンプOS341に切替えるダンプサービスを含む。ダンプOS341は、例えば業務OS340においてカーネルパニックが発生した場合に、メモリダンプを実行するOSである。スループット取得用OS342は、各ダンプHDD31の読み書き処理の速度であるスループットを取得するOSである。スループット取得用OS342は、例えば、ダンプHDD31のスループットを取得するコマンドを備える。スループット取得用OS342では、スループットを取得するプロセス以外のプロセスによるダンプHDD31へのアクセスを業務OS340およびダンプOS341よりも抑えることで、より高い精度でダンプHDD31のスループットを取得できる。
<試験装置20の処理ブロック>
図4は、試験装置20の処理ブロックの一例を示す図である。試験装置20は、試験アプリケーション210、ダンプ出力時間推測テーブル220およびテストパターンテーブル230を含む。試験アプリケーション210は、被試験装置制御部211、スループット取得指示部212、ダンプデバイス作成部213およびダンプファイル確認部214を
含む。ダンプ出力時間推測テーブル220は、ダンプテーブル221および圧縮ダンプテーブル222を含む。試験装置20は、主記憶部102に実行可能に展開されたコンピュータプログラムをCPU101が実行することで、試験装置20の、被試験装置制御部211、スループット取得指示部212、ダンプデバイス作成部213およびダンプファイル確認部214等の各部としての処理を実行する。ダンプ出力時間推測テーブル220およびテストパターンテーブル230は、例えば、試験装置20の主記憶部102に記憶される。
被試験装置制御部211は、被試験装置30への各種指示を行う。被試験装置制御部211による指示は、例えば、電源投入またはシャットダウン、疑似エラーの発生、被試験装置30に割り当てられたHDDの開放等を含む。疑似エラーは、例えば、カーネルパニックによって例示されるエラーをダンプファイル出力のために疑似的に発生させたエラーである。さらに、被試験装置制御部211は、テストパターンテーブル230およびダンプ出力時間推測テーブル220を被試験装置30に転送する処理も実行する。
スループット取得指示部212は、被試験装置30に接続されたダンプHDD31のスループットを取得するよう被試験装置30に指示する。
ダンプデバイス作成部213は、スループットの取得時に使用するファイルシステムの構築を被試験装置30に指示する。また、ダンプデバイス作成部213は、メモリダンプ実行時にダンプファイルの出力先となるダンプデバイスの初期化を被試験装置30に指示する。ダンプデバイスは、例えば、複数のダンプHDD31を組み合わせて作成される。ダンプデバイスの初期化は、例えば、デバイス名の割り当ておよびファイルシステムの構築を含む。
ダンプファイル確認部214は、メモリダンプによって出力されたダンプファイルが正当であるか否かの確認を実行するよう被試験装置30に指示する。
ダンプ出力時間推測テーブル220は、メモリダンプの対象とするメモリ領域の指定およびダンプファイルの圧縮率等の各種パラメータの組合わせ毎に、ダンプファイルの出力にかかる時間算出に用いる係数を登録したテーブルである。ダンプ出力時間推測テーブル220は、ダンプテーブル221および圧縮ダンプテーブル222を含む。
ダンプテーブル221は、ダンプファイルの取得対象となるメモリ領域を識別する情報と、被試験装置30が備えるメモリ容量に対するダンプファイルの取得対象となるメモリ領域の容量の比とを対応付けたテーブルである。図5は、ダンプテーブル221の一例を示す図である。ダンプテーブル221は、「level」と「相対係数」の2項目を含む。「level」には、メモリダンプの対象とするメモリ領域を示す数値が設定される。「level」
は、ダンプファイルの取得対象となるメモリ領域を識別する情報の例示である。図6は、ダンプテーブル221の「level」で用いられる数値の一例を示す図である。図5の「level」に設定される数値には、図6のメモリダンプの対象としない領域を示す「設定値」を合計した値が記憶される。例えば、メモリ領域の内「ゼロページ」および「フリーページ」以外をメモリダンプの対象とする場合は、「ゼロページ」を示す設定値「1」と「フリーページ」を示す設定値「16」の合計値である「17」がダンプテーブル221の「level」に設定される。また、メモリダンプの対象としない領域が無い場合、換言すればメ
モリの全領域をメモリダンプの対象とする場合、ダンプテーブル221の「level」とし
て、「0」が設定される。ダンプテーブル221の「相対係数」は被試験装置30が備えるメモリの全領域に対する比によって各levelのダンプファイルの出力対象となる容量を
示す係数が設定される。なお、ダンプファイルの出力時間はダンプファイルのファイルサイズに依存する。そのため、ダンプテーブル221の「相対係数」は、被試験装置30が
備えるメモリの全領域をメモリダンプの対象としたダンプファイルの出力時間に対する比によって各levelのダンプファイルの出力時間を示す係数と把握することもできる。ダン
プテーブル221は、「第1のダンプ情報」の一例である。
圧縮ダンプテーブル222は、ダンプファイルを圧縮する圧縮方式とダンプファイルの出力にかかる時間の係数とを対応付けるテーブルである。図7は、圧縮ダンプテーブル222の一例を示す図である。図7では、圧縮ダンプテーブル222では、圧縮方式として、「zlib」、「lzo」、「snappy」および圧縮を行わない「なし」が例示されている。相
対係数には、圧縮を行わない「なし」の場合のダンプファイル出力時間を「1」とする比によって各圧縮方式のダンプファイルの出力に係る時間を示す係数が設定される。圧縮ダンプテーブル222の相対係数は、例えば、「圧縮前のダンプファイルの出力時間」を「圧縮後のダンプファイルの出力時間」で割ることによって決定される。なお、ダンプファイルの出力時間は上述の通りダンプファイルのファイルサイズに依存する。そのため、圧縮ダンプテーブル222の「相対係数」は、圧縮を行わない「なし」の場合に出力されるダンプファイルのファイルサイズを「1」とする比によって各圧縮方式の圧縮率を示す係数と把握することもできる。圧縮ダンプテーブル222は、「第2のダンプ情報」の一例である。
テストパターンテーブル230は、メモリダンプを実行する際の各種パラメータの組み合わせを含むテストパターンが登録される。図8は、テストパターンテーブル230の一例を示す図である。テストパターンテーブル230は、パターン番号、デバイス、物理メモリ、部分ダンプおよび圧縮ダンプの各項目を有する。パターン番号には、テストパターンを識別する番号が設定される。図8に例示されるテストパターンテーブル230では、パターン番号1〜4までの4種類のテストパターンが登録されている。デバイスには、ダンプファイルが出力されるダンプデバイスが指定される。物理メモリには、メモリダンプの対象となるメモリの容量が設定される。部分ダンプには、ダンプテーブル221の「level」の値が設定される。圧縮ダンプには、ダンプファイルの圧縮方式が設定される。例
えば、パターン番号1では部分ダンプとして「17」が設定されている。図6を参照すると、パターン番号1では、設定値「1」のゼロページと設定値「16」のフリーページを除いたメモリ領域をダンプ対象としていることがわかる。すなわち、パターン番号1では、ゼロページとフリーページを除いた128GBのメモリ領域をメモリダンプの対象として、「LABEL=/dump」で示されるデバイスに対して、「snappy」形式で圧縮されたダンプ
ファイルが出力される。以下、本明細書において、パターン番号XのテストパターンをテストパターンXとも称する。例えば、パターン番号1のテストパターンは、テストパターン1とも称する。
<被試験装置30の処理ブロック>
図9は、被試験装置30の処理ブロックの一例を示す図である。被試験装置30は、BIOS310、ダンプ実行部331、IOテーブル332、HDD割当テーブル333、テストパターンテーブル230およびダンプ出力時間推測テーブル220を含む。BIOS310は、ダンプデバイス調整部320およびCPU hot−add部330を含む。ダンプデバイス調整部320は、デバイス管理部321、RAID管理部322およびCPU監視部323を含む。被試験装置30は、主記憶部102に実行可能に展開されたコンピュータプログラムをCPU101が実行することで、被試験装置30の、デバイス管理部321、RAID管理部322、CPU監視部323、CPU hot−add部330およびダンプ実行部331等の各部としての処理を実行する。IOテーブル332、HDD割当テーブル333、テストパターンテーブル230およびダンプ出力時間推測テーブル220は、例えば、被試験装置30の主記憶部102に記憶される。
デバイス管理部321は、IOテーブル332の更新、ダンプファイルの出力先となる
ダンプデバイスの割り当ておよびダンプデバイスの割り当て解除を行う。さらに、デバイス管理部321は、例えば、試験装置20のスループット取得指示部212からの指示に応じてダンプHDD31のスループットを測定する。デバイス管理部321は、測定したスループットをIOテーブル332に登録する。デバイス管理部321は、「割当部」の一例である。デバイス管理部321は、「測定部」の一例でもある。
RAID管理部322は、例えば、複数のダンプHDD31をSoftware RAIDによって
組み合わせて1つのダンプデバイスを作成する。RAID管理部322は、例えば、複数のダンプHDD31へ並列に書き込みを実行できるRAID0によってダンプデバイスを作成する。作成されたダンプデバイスは、OSからは1台のHDDとして認識される。RAID管理部322は、例えば、Unified Extensible Firmware Interface(UEFI)
のランタイムサービスとしてBIOS310内に実装される。業務OS340およびダンプOS341は、例えば、UEFIが提供するインターフェースを利用してRAID管理部322によって作成されたダンプデバイスにアクセスする。
CPU監視部323は、被試験装置30のReliability Availability Serviceability
(RAS)監視の一環として、CPU101の温度を監視する。CPU監視部323は、メモリダンプ時等の負荷によって許容温度を超えたCPU101が存在した場合、CPU
hot−add部330に対して、予備CPU101dを稼働させるように指示する。また、CPU監視部323は、稼働しているCPU101の温度が許容温度内に収まった場合、CPU hot−add部330に対して、予備CPU101dを停止するように指示する。
CPU hot−add部330は、CPU監視部323からの指示に応じて、予備CPU101dを稼働させる。稼働した予備CPU101dは、例えば、他のCPU101と協働してメモリダンプを実行する。また、CPU hot−add部330は、CPU監視部323からの指示に応じて、予備CPU101dを停止させる。
ダンプ実行部331は、メモリダンプを実行する。ダンプ実行部331は、例えば、ダンプOS341に含まれる。ダンプ実行部331によるメモリダンプは、例えば、業務OS340で障害が発生した場合および試験装置20の被試験装置制御部211から指示を受けた場合に実行される。さらに、ダンプ実行部331は、試験装置20から疑似エラー発生の指示を受信すると、疑似エラーを発生させる。ダンプ実行部331は、「出力部」の一例である。
IOテーブル332は、被試験装置30に接続されたダンプHDD31の記憶容量と接続経路を保持する。IOテーブル332は、さらに、デバイス管理部321によって測定された各ダンプHDD31のスループットを保持する。図10は、IOテーブル332の一例を示す図である。IOテーブル332は、PCカード名、PCカード番号、HDD容量およびスループットの各情報が保持される。PCカード名には、ダンプHDD31が接続されるPCカードの名称が保持される。PCIカード番号には、PCIカードを特定する番号が保持される。PCIカード番号は、例えば、PCIカードが接続されたPCIスロットに割り振られた番号である。HDD容量は、接続されたダンプHDD31の記憶容量が保持される。スループットは、ダンプHDD31のスループットが保持される。例えば、PCIカード名「ファイバー」に接続されたダンプHDD31は、図3を参照すると、外付けHDD31aである。IOテーブル332を参照すると、PCIカード「ファイバー」に接続された外付けHDD31aのPCIカード番号は「PCIカード1」、HDD容量は「800GB」、スループットは「100MB/s」であることがわかる。
HDD割当テーブル333は、被試験装置30に接続されたダンプHDD31各々につ
いて、ダンプファイルの出力先として割り当てられた割当容量をテストパターン毎に保持する。図11は、HDD割当テーブル333の一例を示す図である。HDD割当テーブル333は、「パターン番号」、「パターン物理メモリ」、「PCIカード1」、「PCIカード2」、「PCIカード3」および「PCIカード4」の各項目を有する。「パターン番号」には、テストパターンを特定する番号が保持される。「パターン物理メモリ」には、「パターン番号」で特定されるテストパターンでメモリダンプの対象となるメモリの容量が保持される。「PCIカード1」、「PCIカード2」、「PCIカード3」および「PCIカード4」には、それぞれのPCIカードに接続されたダンプHDD31の情報が保持される。「状態」欄には、「FREE」または「END」の情報が保持される。「FREE」はダンプファイルの出力先として指定可能な状態を示し、「END」はダンプファイルの出力先として指定不可の状態を示す。指定不可の状態とは、例えば、ダンプHDD31の容量を使い切った場合である。例えば、「パターン番号」が「1」の場合、メモリダンプの対象となるメモリの容量は128GBであることがわかる。さらに、HDD割当テーブル333には、各テストパターン毎にダンプファイルの出力先として各ダンプHDD31に割り当てられる割当容量が保持される。
テストパターンテーブル230は、試験装置20から送信されたテストパターンテーブル230が被試験装置30の主記憶部102上に記憶されたテーブルである。テストパターンテーブル230の内容は、試験装置20のテストパターンテーブル230と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ダンプ出力時間推測テーブル220は、試験装置20から送信されたダンプ出力時間推測テーブル220が被試験装置30の主記憶部102上に記憶されたテーブルである。ダンプ出力時間推測テーブル220の内容は、試験装置20のダンプ出力時間推測テーブル220と同様であるため、詳細な説明は省略する。
<ダンプHDD31への割当容量の決定処理>
図12〜図15は、各テストパターン毎に割当容量が登録されたHDD割当テーブル333の一例を示す図である。図12〜図15を参照して、デバイス管理部321によるダンプHDD31への割当容量を決定する処理について説明する。各テストパターンにおいて各ダンプHDD31に割り当てられる割当容量は、デバイス管理部321によって決定される。デバイス管理部321は、各ダンプHDD31のスループットに基づいて割当容量を決定する。すなわち、デバイス管理部321は、スループットの高いダンプHDD31に対しては多く割当容量を割り当て、スループットの低いダンプHDD31に対しては少なく割当容量を割り当てる。デバイス管理部321は、例えば、以下の式(1)および式(2)によって割当容量を決定する。
(割当比率)=(割当容量を決定するダンプHDD31のスループット)/(被試験装置30に接続されたダンプHDD31のスループットの合計値)・・・式(1)
(割当容量)=(メモリダンプの対象となるメモリ容量)×(割当容量を決定するダンプHDD31の割当比率)・・・式(2)
例えば、図10に例示されるIOテーブル332を参照すると、PCIカード1に接続されたHDDのスループットは100MB/sである。また、被試験装置30に接続されたダンプHDD31のスループットの合計値は、(100+50+20+10)=180MB/sである。そのため、PCIカード1に接続されたダンプHDD31aへの割当比率は、式(1)によって、0.56となる。式(1)によって決定された割当比率にしたがって、テストパターン1の場合のダンプHDD31aの割当容量を式(2)を用いて算出する。図8に例示されるテストパターンテーブル230を参照すると、テストパターン1におけるメモリダンプの対象となるメモリ容量は128GBである。ここで、式(1)
によって算出した割当比率とメモリダンプの対象となるメモリ容量128GBを式(2)に適用すると、ダンプHDD31aへの割当容量は72GBと決定される。同様に、PCIカード2に接続されたダンプHDD31bへの割当容量は36GB、PCIカード3に接続されたダンプHDD31cへの割当容量は15GB、PCIカード4に接続されたダンプHDD31dへの割当容量は8GBと算出される。図12は、図11に例示されるHDD割当テーブル333に対してテストパターン1の割当容量を追記した図の一例である。
図13は、テストパターン2について割当容量を算出したHDD割当テーブル333の一例を示す図である。テストパターン1と同様に各ダンプHDD31について割当容量を算出すると、PCIカード2に接続されたダンプHDD31bの割当容量が残容量を超えてしまう。そこで、デバイス管理部321は、まず、ダンプHDD31bに割り当てられた142GBのうち確保可能な64GBをダンプHDD31bに割り当てる。ダンプHDD31bで確保できた64GBは、ダンプHDD31bに割り当てられた142GBの45%に相当する容量である。ここで、ダンプHDD31bに対して64GB出力した段階における、他のダンプHDD31に出力されたダンプファイルの容量を算出する。ダンプHDD31aでは割り当てられた285GBの45%で128GB、ダンプHDD31cでは割り当てられた59GBの45%で26GB、ダンプHDD31dでは割り当てられた26GBの45%で11GBが出力されている。そのため、この段階で出力されたダンプファイルの容量は、(128GB+64GB+26GB+11GB)=229GBである。パターン2のメモリダンプの対象となるメモリ容量512GBであるため、この段階ではメモリダンプの対象として283GBが残っている。この283GBを残容量が無くなったダンプHDD31b以外のダンプHDD31a、31c、31dに再割り当てする。再割り当てでは、メモリダンプの対象として残っている283GBを上記式(1)および(2)にしたがって各ダンプHDD31a、31c、31dに割り当てる。また、残容量が無くなったダンプHDD31bには、ENDフラグをオンにする。図14は、テストパターン2までの割当容量の決定がなされたHDD割当テーブル333の一例を示す図である。
図15は、テストパターン3および4についても割当容量を決定したHDD割当テーブル333の一例を示す図である。図15に例示されるHDD割当テーブル333には、以上で説明した手順により、各ダンプHDD31に割り当てられた割当容量が保持されている。
<RAID管理部322の処理>
図16は、RAID管理部322がHDD割当テーブル333にしたがって複数のダンプHDD31を組み合わせて1つのダンプデバイス33を作成するフローの一例を示す図である。図16において、各ダンプHDD31の黒く塗られた領域は、HDD割当テーブル333によって示される各ダンプHDD31の割当容量の領域であるとする。RAID管理部322は、HDD割当テーブル333を参照して各ダンプHDD31の割当容量を取得する。RAID管理部322は、取得した容量の領域をRAID0のストライピングによって組み合わせて一つのダンプデバイス33を作成する。業務OS340は、RAID管理部322によって作成されたダンプデバイス33をUEFIが提供するインターフェースを介して認識する。業務OS340でカーネルパニックに例示されるエラーが発生した場合、被試験装置30ではダンプOS341が起動し、ダンプOS341はメモリダンプを行う。メモリダンプによって出力されるダンプファイルは、ダンプデバイス33に出力される。上述の通り、ダンプデバイス33は、各ダンプHDD31から集められた領域をストライピングによって組み合わせたデバイスである。そのため、ダンプデバイス33へのダンプファイルの出力は、各ダンプHDD31に対して並列に出力されることになる。
<CPU監視部323の処理>
図17は、CPU監視部323によるCPU監視フローの一例を示す図である。以下、図17を参照して、CPU監視部323によるCPU監視フローの一例について説明する。
K1では、CPU監視部323は、予備CPU101dが存在するか否かを判定する。予備CPU101dが存在する場合(K1でYES)、処理はK2に進められる。予備CPU101dが存在しない場合(K1でNO)、K1の処理が繰り返される。
K2では、CPU監視部323は、CPU101の温度を計測する。CPU監視部323は、例えば、被試験装置30に設けられた温度センサーからCPU101の温度を受信してもよい。
K3では、CPU監視部323は、閾値以上の温度となっているCPU101が存在するか否かを判定する。閾値は、例えば、CPU101が正常に稼働できる温度範囲を基に決定される。閾値以上の温度となっているCPU101が存在する場合(K3でYES)、処理はK4に進められる。閾値以上の温度となっているCPU101が存在しない場合(K3でNO)、処理はK1に進められる。
K4では、CPU監視部323は、閾値以上の温度となっているCPU101の数が2以上であるか否かを判定する。2以上である場合(K4でYES)、処理はK5に進められる。2未満の場合(K4でNO)、処理はK6に進められる。
K5では、CPU監視部323は、閾値以上の温度となっているCPU101のうち、最も閾値との温度差の大きいCPU101をダンプOS341に通知する。換言すれば、CPU監視部323は、閾値以上の温度となっているCPU101のうち、最も温度の高いCPU101をダンプOS341に通知する。
K6では、CPU監視部323は、メモリダンプの実行に割り当てられるCPU101に予備CPU101dを追加する。
<メモリダンプ評価システム1の処理の概要>
図18は、第1実施形態に係るメモリダンプ評価システム1の処理の概略の一例を示す図である。以下、図18を参照して、第1実施形態に係るメモリダンプ評価システム1の処理の概略の一例について説明する。
OP1では、試験装置20は、操作端末10からダンプファイル評価試験開始の指示を受ける。試験装置20のスループット取得指示部212は、被試験装置30に対して、被試験装置30に接続されたダンプHDD31のスループットを取得するように指示する。被試験装置30のデバイス管理部321は、接続されたダンプHDD31のスループットを取得する。スループットの取得には、例えば、hdparmコマンドが利用される。
OP2では、試験装置20のダンプデバイス作成部213は、テストパターンテーブル230を被試験装置30に送信する。被試験装置30は、試験装置20から受信したテストパターンテーブル230を主記憶部102に記憶する。被試験装置30のデバイス管理部321は、OP1で取得した各ダンプHDD31のスループットをHDD割当テーブル333に登録する。さらに、デバイス管理部321は、各ダンプHDD31のスループット、各ダンプHDD31の記憶容量および試験装置20から送信されたテストパターンテーブル230の情報に基づいて、各ダンプHDD31への割当容量を決定する。決定した
割当容量は、HDD割当テーブル333に登録される。
OP3では、被試験装置30のRAID管理部322は、OP2でHDD割当テーブル333に登録された情報を基に、ダンプデバイス33を作成する。ダンプデバイス33の作成は、例えば、図16に基づいて説明した方法にしたがって実行される。作成されたダンプデバイス33は、ダンプファイルの出力先として、業務OS340に認識される。業務OS340への認識は、例えば、ダンプデバイス33を業務OS340にマウントすることで実現される。
OP4では、ダンプファイルを出力させるため、業務OS340に疑似的なエラーを発生させる。疑似的なエラーは、例えば、カーネルパニックである。OP5では、被試験装置30のダンプ実行部331は、メモリダンプを実行する。メモリダンプによって出力されるダンプファイルは、OP3で作成されたダンプデバイス33に出力される。
OP6では、RAID管理部322は、OP3で業務OS340にマウントされたダンプデバイス33を開放する。ダンプデバイス33の開放は、例えば、ダンプデバイス33のアンマウントによって行われる。
OP7では、試験装置20の被試験装置制御部211は、未実施のテストパターンがあるか否かを判定する。未実施のテストパターンがある場合(OP7で有)、処理はOP1に進められて未実施のテストパターンが実施される。未実施のテストパターンが無い場合(OP7で無)、処理は終了される。
<処理シーケンス概略>
図19は、第1実施形態に係るメモリダンプ評価システム1の処理シーケンスの概略を示す図である。以下、図19を参照して、メモリダンプ評価システム1の処理シーケンスの概略について説明する。
OP11では、試験装置20の被試験装置制御部211は、被試験装置30の電源投入を指示する。OP12では、被試験装置30のデバイス管理部321は、被試験装置30に接続された各ダンプHDD31の容量を取得する。デバイス管理部321は、取得した各ダンプHDD31の容量をIOテーブル332に登録する。
OP13では、被試験装置30のデバイス管理部321は、IOテーブル332に登録された各ダンプHDD31について、スループットを取得する。デバイス管理部321は、取得した各ダンプHDD31のスループットをIOテーブル332に登録する。IOテーブル332へのスループットの登録後、被試験装置30は再起動される。
OP14では、デバイス管理部321は、IOテーブル332、テストパターンテーブル230およびHDD割当テーブル333を参照して、ダンプファイルの出力先として使用する領域の容量をダンプHDD31毎に決定する。ダンプファイルの出力先として使用する領域の容量の決定は、図12〜図15に基づいて説明された方法によればよい。デバイス管理部321は、算出した割当容量をHDD割当テーブル333に登録する。OP14の処理は、被試験装置30の起動後であって業務OS340の起動前のタイミングで実行される。
OP15では、被試験装置30において、業務OS340が起動される。OP16では、起動された業務OS340は、UEFIのインターフェースを介してRAID管理部322に対し、ダンプデバイス33の初期化を指示する。RAID管理部322は、HDD割当テーブル333を参照して、各ダンプHDD31から割当容量分の領域を抽出する。
RAID管理部322は、抽出した領域を組み合わせてひとつのダンプデバイス33を作成する。業務OS340は、作成されたダンプデバイス33をマウントすることで、ダンプファイルの出力先として認識する。業務OS340は、例えば、認識したダンプデバイス33上にファイルシステムを構築することで、ダンプデバイス33の初期化を行う。
OP17では、ダンプファイルを出力させるため、被試験装置30上で疑似エラーが発生される。疑似エラーが発生すると、ダンプサービスによって処理は業務OS340からダンプOS341に引き継がれる。
OP18では、ダンプOS341によって例示されるダンプ実行部331は、テストパターンテーブル230によって指定された条件にしたがって、メモリダンプを実行する。メモリダンプの実行によって、ダンプファイルがダンプデバイス33に出力される。OP19では、メモリダンプ終了後、被試験装置30は再起動される。被試験装置30が再起動されると、業務OS340が起動される。
OP20では、メモリダンプによって出力されたダンプファイルが正当であるか否かの確認が行われる。ダンプファイルの確認は、例えば、業務OS340に実装されたcrash
コマンドによって行われる。
OP21では、業務OS340が停止される。OP22では、業務OS340の停止後、BIOS310のデバイス管理部321は、終了したテストパターンの情報をHDD割当テーブル333から削除する。すなわち、終了したテストパターンで使用されていた各ダンプHDD31の領域は、未使用の状態となる。OP23では、デバイス管理部321は、HDD割当テーブル333を参照して、未実施のテストパターンがあるか否かを判定する。未実施のテストパターンがある場合(OP23で有)、処理はOP14に進められる。未実施のテストパターンが無い場合(OP23で無)、処理は終了される。
以上で第1実施形態に係るメモリダンプ評価システム1の処理の概略について説明した。以下では、メモリダンプ評価システム1に含まれる試験装置20および被試験装置30各々の処理フローの詳細について図面を参照して説明する。
<試験装置20の処理フロー詳細>
図20〜図23は、試験装置20の処理フローの詳細の一例を示す図である。図20の「A1」は図21の「A1」に、図20の「A2」は図23の「A2」に接続する。図21の「A3」は図22の「A3」に、図21の「A4」は図22の「A4」に接続する。図22の「A5」は図23の「A5」に、図22の「A6」は図23の「A6」に接続する。以下、図20〜図23を参照して、試験装置20の処理フローの詳細の一例について説明する。
OP101では、試験装置20は、操作端末10からの試験開始の指示を受け付ける。試験装置20の被試験装置制御部211は、被試験装置30に対して電源投入を指示する。OP102では、被試験装置制御部211は、ハードウェアの診断結果として被試験装置30からPower On Self Test(POST)の結果を受信する。POSTの結果が良好な場合(OP103でYES)、処理はOP104に進められる。POSTの結果が良好ではない場合(OP103でNO)、試験は終了される(OP131)。
OP104では、被試験装置制御部211は、被試験装置30における業務OS340の起動を待機する。業務OS340が正常に起動した場合(OP105でYES)、処理はOP106に進められる。業務OS340が正常には起動しなかった場合(OP105でNO)、試験は終了される(OP131)。
OP106では、ダンプデバイス作成部213は、スループット取得用デバイスの準備を被試験装置30に対して指示する。スループット取得用デバイスは、ファイルシステムが構築された各ダンプHDD31によって例示される。OP107では、ダンプデバイス作成部213は、被試験装置30からスループット取得用デバイスが正常に作成できたか否かの通知を受信する。正常に作成できた場合(OP107でYES)、処理はOP108に進められる。正常に作成できなかった場合(OP107でNO)、試験は終了される(OP131)。
OP108では、スループット取得指示部212は、被試験装置30に対して、被試験装置30に接続された各ダンプHDD31についてのスループットの取得を指示する。スループットを取得できたダンプHDD31が2台以上の場合(OP109でYES)、処理は、OP110に進められる。正常にスループットを取得できたダンプHDD31が2台未満の場合(OP109でNO)、試験は終了される(OP131)。
OP110では、被試験装置制御部211は、被試験装置30に対して電源オフを指示する。OP111では、試験装置20は、操作端末10からの指示に基づいて、テストパターンテーブル230を作成する。テストパターンテーブル230では、図8に例示されるように、メモリダンプによって出力されるダンプファイルの保存場所の指定、メモリダンプの対象となるメモリ容量、メモリダンプの対象となるメモリの範囲、およびダンプファイルに対する圧縮の有無がテストパターン毎に指定される。
OP112では、被試験装置制御部211は、被試験装置30に対し、電源投入を指示する。この際、被試験装置制御部211は、被試験装置30で起動されるOSとして、業務OS340が起動されるように指定する。被試験装置制御部211は、ダンプ出力時間推測テーブル220とOP111で作成したテストパターンテーブル230とを被試験装置30に送信する。ダンプ出力時間推測テーブル220とテストパターンテーブル230とを受信した被試験装置30では、テストパターンの実行順が決定される。被試験装置30は、決定したテストパターンの実行順を試験装置20に通知する。
OP113では、被試験装置制御部211は、被試験装置30が決定したテストパターンの実行順を受信する。さらに、被試験装置制御部211は、被試験装置30に対し、業務OS340の起動を指示する。OP114では、被試験装置制御部211は、被試験装置30において業務OS340が正常に起動したか否かを判定する。正常に起動した場合(OP114でYES)、処理はOP115に進められる。正常に起動しなかった場合(OP114でNO)、処理はOP132に進められる。
OP115では、ダンプデバイス作成部213は、被試験装置30に対し、ダンプデバイス33の初期化を指示する。ダンプデバイス33の初期化は、例えば、被試験装置30のRAID管理部322によって実行される。
OP116では、ダンプデバイス作成部213は、被試験装置30からダンプデバイス33が正常に初期化されたか否かの通知を受信する。正常に初期化された場合(OP116でYES)、処理はOP117に進められる。正常に初期化されなかった場合(OP116でNO)、処理はOP132に進められる。
OP117では、被試験装置制御部211は、被試験装置30に対し、OP115で初期化されたダンプデバイス33を認識させる。OP117では、被試験装置制御部211は、例えば、被試験装置30に対し、業務OS340上で稼働するダンプサービスのリスタートを指示する。リスタートされることで、ダンプサービスはダンプデバイス33を認
識可能となる。
OP118では、被試験装置制御部211は、被試験装置30からダンプサービスのリスタートが正常に完了したか否かの通知を受信する。正常に完了した場合(OP118でYES)、処理はOP119に進められる。正常に完了しなかった場合(OP118でNO)、処理はOP132に進められる。
OP119では、被試験装置制御部211は、被試験装置30に対し、メモリダンプの取得を指示する。実行しているテストパターンが1回目に実行されるテストパターンである場合(OP120でYES)、処理はOP121に進められる。実行しているテストパターンが2回目以降に実行されるテストパターンである場合(OP120でNO)、処理はOP122に進められる。
OP121では、被試験装置制御部211は、被試験装置30に対して、CPU101の監視開始を指示する。被試験装置30で実行されるCPU101の監視は、例えば、図17によって例示される処理である。全てのテストパターンの実行が完了した場合(OP122でYES)、処理はOP123に進められる。未実行のテストパターンがある場合(OP122でNO)、処理はOP124に進められる。OP123では、被試験装置制御部211は、被試験装置30に対し、CPU101の監視を終了するよう指示する。
メモリダンプ取得時のパラメータにおいて再起動が指定されている場合(OP124でYES)、処理はOP126に進められる。メモリダンプ取得時のパラメータにおいて再起動が指定されていない場合(OP124でNO)、処理はOP125に進められる。
OP125では、被試験装置制御部211は、メモリダンプの取得が終了して電源オフになっている被試験装置30に対して、電源オンを指示する。被試験装置30において業務OS340が正常に起動した場合(OP126でYES)、処理はOP127に進められる。被試験装置30において業務OS340が正常に起動しなかった場合(OP126でNO)、処理はOP129に進められる。
OP127では、ダンプファイル確認部214は、被試験装置30に対して、メモリダンプによって出力されたダンプファイルの正当性確認を指示する。ダンプファイル確認部214は、被試験装置30から確認結果を受信する。ダンプファイルが正当である場合(OP128でYES)、処理はOP129に進められる。ダンプファイルが正当ではない場合(OP128でNO)、処理はOP132に進められる。
OP129では、被試験装置制御部211は、被試験装置30に対し、業務OS340の停止を指示する。OP130では、被試験装置制御部211は、被試験装置30に対し、テストパターンの終了を通知する。OP131では、被試験装置制御部211は、テストパターンの終了を操作端末10に通知する。OP132では、被試験装置制御部211は、業務OS340のログ収集を指示する。
<被試験装置30の処理フロー詳細>
図24〜図29は、被試験装置30の処理フローの詳細の一例を示す図である。図24の「B1」は、図25の「B1」に接続する。図24の「B2」は、図25の「B2」に接続する。図25の「B3」は、図26の「B3」に接続する。図25の「B4」は、図29の「B4」に接続する。図26の「B5」は、図27の「B5」に接続する。図26の「B6」は、図27の「B6」に接続する。図27の「B7」は、図28の「B7」に接続する。図27の「B8」は、図29の「B8」に接続する。図28の「B9」は、図29の「B9」に接続する。図28の「B10」は、図29の「B10」に接続する。図
29の「B11」は、図26の「B11」に接続する。以下、図24〜図29を参照して、被試験装置30の処理フローの詳細の一例について説明する。
OP201では、被試験装置30では、試験装置20の被試験装置制御部211からの指示に応じて電源が投入される。電源が投入された被試験装置30では、業務OS340が起動される。OP201では、デバイス管理部321は、被試験装置30に接続された各ダンプHDD31の容量を確認する。確認した容量はIOテーブル332に記憶される。OP202の処理は、例えば、図19のOP12の処理に対応する。
OP203では、業務OS340からスループット取得用OS342へ制御が移行される。すなわち、被試験装置30では、業務OS340が終了し、スループット取得用OS342が起動される。スループット取得用OS342が正常に起動した場合(OP204でYES)、処理はOP205に進められる。スループット取得用OS342が正常に起動しなかった場合(OP204でNO)、処理はOP243に進められる。すなわち、スループット取得用OS342が正常に起動しなかった場合、試験終了(OP243)となる。
OP205では、デバイス管理部321は、各ダンプHDD31上にパーティションを作成し、ファイルシステムを構築する。ファイルシステムの構築は、例えば、ファイルシステムを指定して作成したパーティションを初期化することで行われる。ファイルシステムの構築に成功した場合(OP206でYES)、処理はOP208に進められる。一部のダンプHDD31で失敗したものの成功したダンプHDD31の数が2台以上の場合(OP206でNO1)、処理はOP207に進められる。成功したダンプHDD31の数が2台未満の場合(OP206でNO2)、処理はOP243に進められる。すなわち、成功したダンプHDD31の数が2台未満の場合、試験は終了される(OP243)。
OP207では、デバイス管理部321は、ファイルシステム構築に失敗したダンプHDD31をIOテーブル332から削除する。OP208では、デバイス管理部321は、IOテーブル332に登録されているダンプHDD31に対して、スループットの取得を行う。
スループット取得に成功した場合(OP209でYES)、処理はOP211に進められる。一部のダンプHDD31で失敗したものの成功したダンプHDD31の数が2台以上の場合(OP209でNO1)、処理はOP210に進められる。成功したダンプHDD31の数が2台未満の場合(OP209でNO2)、処理はOP243に進められる。すなわち、成功したダンプHDD31の数が2台未満の場合、試験は終了される(OP243)。
OP210では、デバイス管理部321は、スループットを取得できなかったダンプHDD31をIOテーブル332から削除する。OP211では、デバイス管理部321は、取得したスループットをIOテーブル332に登録する。OP203〜OP211までの処理は、例えば、図19のOP13の処理に対応する。OP209〜OP211の処理は、「前記測定部が書き込み速度を測定できた記憶装置の数が2台以上の場合に、書き込み速度を測定できた記憶装置を対象として前記領域各々の容量を割り当てる処理を実行」する処理の一例である。
OP212では、スループット取得を終えた被試験装置30では、スループット取得用OS342が終了し、業務OS340が起動する。OP213では、被試験装置30は、試験装置20から送信されたテストパターンテーブル230およびダンプ出力時間推測テーブル220を主記憶部102に記憶する。OP214では、デバイス管理部321は、
HDD割当テーブル333を作成する。OP214の段階では、デバイス管理部321は、各テストパターンでダンプ対象となるメモリ容量をHDD割当テーブル333に登録する。ここで、容量を使い切ったダンプHDD31が存在する場合、HDD割当テーブル333において当該ダンプHDD31についてのENDフラグをオンにする。
OP215では、デバイス管理部321は、IOテーブル332に登録された各ダンプHDD31の容量およびHDD割当テーブル333に登録された各ダンプHDD31のダンプデバイス33として使用する容量とを参照して、各ダンプHDD31の空き容量を取得する。
OP216では、デバイス管理部321は、上述の式(1)、式(2)、ダンプテーブル221および圧縮ダンプテーブル222に基づいて、テストパターンテーブル230に保持されたひとつのテストパターンについてダンプHDD31の割当容量を決定する。例えば、テストパターン1の場合、図8を参照すると、物理メモリは128GBである。テストパターン1では、部分ダンプとして「17」、圧縮ダンプとして「snappy」が指定されている。図5を参照すると、部分ダンプ「17」の相対係数は「1/2」である。そのため、ダンプファイルのファイルサイズは部分ダンプによって「64GB×1/2」で32GBとなる。さらに、図7を参照すると、圧縮ダンプ「snappy」の相対係数は「1.1」である。そのため、ダンプファイルのファイルサイズは「snappy」による圧縮によって「32GB/1.1」で29.0GBと算出できる。デバイス管理部321は、算出した29.0GBを上述の式(1)および式(2)に適用することで、ダンプHDD31の割当容量を決定できる。OP216の処理は、「前記ダンプ処理の対象となるメモリ領域が前記特定する情報によって指定されると、前記ダンプテーブルを参照して出力されるダンプデータの容量を決定し、決定した容量が確保できるように前記領域各々の容量を割り当てる」処理の一例である。また、OP216の処理は、「前記ダンプデータに対する圧縮方式が指定されると、前記圧縮ダンプテーブルを参照して指定された圧縮方式に対応付けられた圧縮率を基にダンプデータの容量を決定し、決定した容量が確保できるように前記領域各々の容量を割り当てる」処理の一例でもある。
OP217では、デバイス管理部321は、OP216で決定した各ダンプHDD31の割当容量に基づいて、HDD割当テーブル333を更新する。全てのテストパターンについてダンプHDD31の割当容量が決定された場合(OP218でYES)、処理はOP219に進められる。まだダンプHDD31の割当容量が決定されていないテストパターンがある場合(OP218でNO)、処理はOP215に進められる。OP214〜OP218の処理は、例えば、図19のOP14の処理に対応する。
OP219では、デバイス管理部321は、ダンプ出力時間推測テーブル220を参照して、各テストパターンについてダンプファイルが出力される時間を推測する。OP220では、デバイス管理部321は、テストパターンの実行順序を決定する。実行順序は、例えば、OP219で推測されたダンプ出力時間が長いテストパターンから実行されるように決定される。デバイス管理部321は、決定したテストパターンの実行順序を試験装置20に通知する。
OP221では、被試験装置30は、試験装置20からの指示にしたがい、業務OS340を再起動する。試験装置20からの指示には、実施するテストパターンで使用するダンプHDD31の指定が含まれる。そのため、OP221では、指定されたダンプHDD31が業務OS340から認識できる状態で業務OS340が再起動される。業務OS340が正常に起動された場合(OP222で成功)、処理はOP223に進められる。業務OS340が正常に起動されなかった場合(OP222で失敗)、処理はOP244に進められる。
OP223では、RAID管理部322はダンプデバイス33の初期化を行う。RAID管理部322は、実施対象となるテストパターンにおける各ダンプHDD31の割当容量の領域を組み合わせてひとつのダンプデバイス33を作成する。ダンプデバイス33の作成は、例えば、図16に基づいて説明した方法にしたがって実行される。デバイス管理部321は、RAID管理部322が作成したダンプデバイス33に対してファイルシステムの構築によって例示される初期化を行う。OP223の処理は、「前記領域各々をRedundant Arrays of Independent Disks(RAID)によって組み合わせてダンプデバイ
スを作成」する処理の一例である。
ダンプデバイス33の初期化に成功した場合(OP224でYES)、処理はOP225に進められる。ダンプデバイス33の初期化に失敗した場合(OP224でNO)、処理はOP244に進められる。
OP225では、業務OS340上で稼働するダンプサービスがリスタートされる。リスタートされたダンプサービスは、ダンプデバイス33を認識できる。OP223〜OP225の処理は、例えば、図19のOP16の処理に対応する。
実施対象となるテストパターンが1回目の場合(OP226でYES)、処理はOP227に進められる。実施対象となるテストパターンが1回目ではない場合(OP226でNO)、処理はOP228に進められる。OP227では、CPU監視部323は、図17に例示されるCPU監視フローを開始する。
OP228では、被試験装置30は、被試験装置30の被試験装置制御部211から疑似エラーを発生させる指示を受信する。被試験装置30のダンプ実行部331は、疑似エラーを発生させる。OP228の処理は、例えば、図19のOP17の処理に対応する。OP229では、疑似エラー発生を契機として、ダンプサービスによって業務OS340が終了し、ダンプOS341が起動される。OP230では、ダンプOS341によってメモリダンプが実行される。OP229および230の処理は、例えば、図19のOP18〜OP19の処理に対応する。
最後のテストパターンの場合(OP231でYES)、処理はOP232に進められる。最後のテストパターンではない場合(OP231でNO)、処理はOP233に進められる。
OP232では、CPU監視部323によるCPU監視が終了する。メモリダンプ終了後に再起動を実行するパラメータが指定されていた場合(OP233でYES)、処理はOP234に進められる。メモリダンプ終了後に再起起動を実行するパラメータが指定されていない場合(OP233でNO)、被試験装置30の電源はオフにされ、処理はOP236に進められる。
OP234では、業務OS340が起動される。業務OS340が正常に起動された場合(OP235でYES)、処理はOP237に進められる。業務OS340が正常に起動されなかった場合(OP235でNO)、処理はOP239に進められる。OP236では、メモリダンプ後に電源オフにされた被試験装置30に電源が投入される。
OP237では、業務OS340は、例えば、crashコマンドを使用してダンプファイ
ルの解析を行う。crashコマンドの出力内容は、例えば、テキストファイルに保存される
。ダンプファイルが正当な場合(OP238でYES)、処理はOP239に進められる。ダンプファイルが正当ではない場合(OP238でNO)、処理はOP244に進めら
れる。OP237〜OP238の処理は、例えば、図19のOP20の処理に対応する。
OP239では、業務OS340が停止される。OP240では、デバイス管理部321は、終了したテストパターンにおいてダンプファイルの出力先として使用されたダンプデバイス33を被試験装置30から開放する。ダンプデバイス33の被試験装置30からの解放は、例えば、RAID管理部322によるダンプHDD31の組合わせを解除することによって行われる。
OP241では、デバイス管理部321は、終了したテストパターンの情報をHDD割当テーブル333から削除する。OP241の処理は、例えば、図19のOP22の処理に対応する。全テストパターンの試験が終了した場合(OP242でYES)、処理はOP243に進められる。未実施のテストパターンの試験がある場合(OP242でNO)、処理はOP215に進められる。OP242の処理は、例えば、図19のOP23の処理に対応する。OP243では、ダンプ評価試験が終了される。HDD割当テーブル333においてENDフラグが設定されたダンプHDD31が存在する場合、当該ENDフラグはFREEフラグに変更される。OP244では、業務OS340のログ収集が行われる。ログの収集は、例えば、sosreportコマンドによって実行される。
<比較例>
第1実施形態の効果を検証するため、比較例について説明する。第1実施形態では、被試験装置30に接続されたダンプHDD31のスループットを基にして、ダンプファイルの出力先として使用する割当容量が決定された。比較例では、複数のHDDにダンプファイルを出力する際に、ダンプファイルの出力先として各HDDに割り当てられる容量は、スループットとは無関係に均等に割り当てられる。なお、比較例においても第1実施形態と同様に、複数のHDDに対して並列でダンプファイルが出力される。
図30は、比較例に係る各ダンプHDD31への割当容量とダンプ取得時間の一例を示す図である。図30では、ダンプデバイス33として、スループット200MB/sの/dev/sda1、スループット150MB/sの/dev/sdb1およびスループット100MB/sの/dev/sdc1の3つのダンプHDD31が例示されている。比較例では各ダンプHDD31
に均等に割当容量が割り当てられる。そのため、ダンプファイルのファイルサイズを3TBと仮定すると、各ダンプHDD31にはダンプファイルの出力先として1TBずつ割り当てられる。比較例では、例えば、ダンプファイルは以下のコマンド1によって出力される。
# makedumpfile -split <パラメータ> /dev/sda1/dumpflie1 /dev/sdb1/dumpfile2 /dev/sdc1/dumpflie3 ・・・(コマンド1)
上記コマンド1では、#はプロンプトを示している。makedumpfileはダンプファイルを
出力するコマンドの例示である。makedumpflieコマンドでは、--splitパラメータによっ
てダンプファイルを分割する事ができる。コマンド1では、/dev/sda1/dumpflie1、/dev/sdb1/dumpfile2および/dev/sdc1/dumpflie3の3つのファイルに分割している。
図30を参照すると、/dev/sda1のデバイスでは、スループットが200MB/sであ
るため、1TBのダンプファイルの出力が1.5時間で完了する。一方、/dev/sdc1のデ
バイスでは、スループットが100MB/sであるため、1TBのダンプファイル出力に3時間かかっている。すなわち、/dev/sda1のデバイスでは、自デバイスにおけるダンプ
出力を終えてから/dev/sdc1のダンプ出力を終えるまで1.5時間の待機時間が発生する
図31は、第1実施形態に係る各ダンプHDD31への割当容量とダンプ取得時間の一
例を示す図である。図31に例示される各項目の意味は図30と同様であるため、詳細な説明は省略する。図31では、図30に例示された比較例と同じスペックのHDDが被試験装置30に接続されているものと仮定する。
第1実施形態では、接続されたダンプHDD31のスループットを基にして、割当容量が決定される。そのため、第1実施形態では、図31を参照すると、/dev/sda1には1,
350GBが割り当てられ、/dev/sdb1には1,000GBが割り当てられ、/dev/sdc1には650GBが割り当てられる。第1実施形態では、各ダンプHDD31のスループットを考慮して割当容量が決定されるため、各ダンプHDD31におけるダンプ取得時間は平均化される。その結果、ダンプファイルの出力が、/dev/sda1および/dev/sdb1では1.9時間、/dev/sdc1では1.8時間で完了する。
第1実施形態では、スループットを基に割当容量を決定することで、スループットの高いデバイスにより多くの割当容量を割り当てた。そのため、第1実施形態では、比較例よりもスループットの高いデバイスを有効に使用できた。そのため、第1実施形態によれば、比較例によりも短い時間でダンプ出力を完了できる。
続いて、図8に例示されるパターン番号1〜4の4種類のテストパターンについてメモリダンプを行った場合の、比較例と第1実施形態との比較を行う。図8を参照すると、パターン番号1のテストでは、128GBの物理メモリをダンプ対象として、部分ダンプとして「17」、圧縮ダンプとして「snappy」が指定される。図6に例示されるダンプテーブル221および図7に例示される圧縮ダンプテーブル222を参照すると、パターン番号1のテストにおいて出力されるダンプファイルのサイズは64GBと算出される。ここで、圧縮されたファイルのファイルサイズには誤差があるため、安全係数として、1.2を適用する。安全係数を適用すると、パターン番号1のテストで出力されるダンプファイルのファイルサイズは76.8GBと算出される。図32は、パターン番号1〜4までの各テストにおいて出力されるダンプファイルのファイルサイズをまとめた表の一例である。図32によると、安全係数を考慮したダンプファイルの容量は、パターン番号2のテストでは204.8GB、パターン番号3のテストでは51.2GB、パターン番号4のテストでは307.2GBとなる。
図33は、比較例における各テストパターン毎に各ダンプHDD31へ割り当てられた割当容量およびダンプファイルの取得時間の一例を示す図である。図33を参照すると、例えば、パターン番号4では、PCIカード1、3、4に接続された各々のHDDに対して102.4GBが割り当てられ、PCIカード2に接続されたHDDは容量不足のため割り当てが無い。上述の通り、ダンプファイルは4台のHDDに対して並列で出力されている。そのため、一番遅いHDDに対するダンプファイルの出力が完了するまで、各パターン番号のテストにおけるダンプファイルの出力は完了しない。そのため、各パターン番号のテストにおけるダンプファイルの出力時間は、一番遅いHDDに対するダンプファイルの出力時間に依存する。例えば、パターン番号1のテストのダンプファイル取得時間は、4台のHDDのうち最も遅いスループットであるPCIカード4に接続されたHDDにおける取得時間である0.6時間となる。
図34は、第1実施形態における各テストパターン毎に各ダンプHDD31へ割り当てられた割当容量およびダンプファイルの取得時間の一例を示す図である。図34を参照すると、例えば、パターン番号1では、PCIカード1に接続されたHDDに対して42.7GB、PCIカード2に接続されたHDDに対して21.3GB、PCIカード3に接続されたHDDに対して0.1GB、PCIカード4に接続されたHDDに対して0.1GBが割り当てられている。
図35は、比較例におけるダンプファイル取得時間を各パターン番号のテストごとにまとめた表の一例である。また、図36は、第1実施形態におけるダンプファイル取得時間を各パターン番号のテストごとにまとめた表の一例である。図35を参照すると、比較例では、4種類のテストパターンの合計実行時間は5.84時間である。また、図36を参照すると、第1実施形態では、4種類のテストパターンの合計実行時間は、1.31時間である。第1実施形態では、スループットを基に割当容量を決定したことで、比較例よりも約4.5倍の性能向上が実現された。
<第1実施形態の作用効果>
第1実施形態では、被試験装置30に接続された各ダンプHDD31のスループットを取得した。取得したスループットを基に、よりスループットの高いダンプHDD31に多くの割当容量を割り当てた。そのため、第1実施形態によれば、スループットの高いダンプHDD31を有効に活用することでダンプファイルを取得する時間を短縮できる。
第1実施形態では、スループットを取得できなかったダンプHDD31をIOテーブル332から削除した。そのため、第1実施形態では、スループットを取得できたダンプHDD31を対象として、スループットを基にした割当容量を決定できる。
第1実施形態では、スループットを取得できたダンプHDD31が2台以上の場合に、スループットを取得できたダンプHDD31を対象として割当容量を決定した。そのため、第1実施形態によれば、複数のダンプHDD31にダンプファイルを並列して出力できない場合には、ダンプファイルの作成が行われないようにできる。
第1実施形態では、メモリダンプの対象とするメモリ領域が指定されると、ダンプテーブル221を参照して、出力されるダンプファイルのサイズを決定した。第1実施形態では、決定されたダンプファイルのサイズを基に各ダンプHDD31に割り当てる割当容量を決定した。そのため、第1実施形態によれば、指定されたメモリダンプの対象とするメモリ領域に適した割当容量が各ダンプHDD31に割り当てられる。
第1実施形態では、ダンプファイルの圧縮方式が指定されると、圧縮ダンプテーブル222を参照して、出力されるダンプファイルのサイズを決定した。第1実施形態では、決定されたダンプファイルのサイズを基に各ダンプHDD31に割り当てる割当容量を決定した。そのため、第1実施形態によれば、指定された圧縮方式に適した割当容量が各ダンプHDD31に割り当てられる。
第1実施形態では、各ダンプHDD31について決定された割当容量の領域をRAID0のストライピングによって組み合わせて一つのダンプデバイス33を作成した。作成されたダンプデバイス33は、OSからは1台のHDDとして認識される。そのため、ダンプOS341は、ダンプデバイス33にダンプファイルを出力することで、各ダンプHDD31に並列してダンプファイルを出力できる。
第1実施形態では、パーティションの作成およびファイルシステムの構築が正常に行えなかったダンプHDD31をIOテーブル332から削除した。そのため、第1実施形態によれば、正常に使用できるダンプHDD31に対してダンプファイルの出力を行う事ができる。
第1実施形態では、複数のダンプHDD31を組み合わせて作成したダンプデバイス33の初期化ができなかったとき、業務OS340においてログ取得が行われた。そのため、第1実施形態によれば、ダンプデバイス33の初期化に失敗した原因の把握が容易になる。
第1実施形態では、終了したテストパターンの情報がHDD割当テーブル333から削除された(図29のOP241)。その結果、終了したテストパターンで使用されていた各ダンプHDD31の領域が、未使用の領域として開放される。未実施のテストパターンの試験がある場合(図29のOP242でNO)、処理は図26のOP215に処理が進められる。図26のOP215からOP217の処理によって、未実施のテストパターンで使用されるダンプHDD31の割当容量が決定される。そのため、第1実施形態によれば、テストパターン終了により開放されたダンプHDD31の領域が、後に実施されるテストパターンによって有効に利用される。
第1実施形態では、CPU監視部323がメモリダンプ実行中のCPU101の温度を監視した。CPU101の温度が閾値以上となった場合、CPU監視部323はCPU hot−add部330に対して、メモリダンプの実行に割り当てられるCPU101に予備CPU101dを追加するよう指示する。そのため、第1実施形態によれば、メモリダンプの負荷が高い場合であっても、高温によるCPU101への影響を抑制できる。
<第1変形例>
第1実施形態では、業務OS340およびダンプOS341は、BIOS310のUEFIを利用してSoftware RAIDによって作成されたダンプデバイス33にアクセスした。
しかしながら、ダンプデバイス33へのアクセスは、UEFIを利用したものに限定されない。変形例では、ダンプデバイス33へのアクセスをBIOS310に搭載された仮想化支援機能であるHypervisorを利用して実現する。
図37は、Software RAIDによって作成されたダンプデバイス33へのアクセスをHypervisor334を利用して実現した第1変形例の一例を示す図である。BIOS310上で
稼働するHypervisor334は、Software RAIDによって各ダンプHDD31を組み合わせ
てダンプデバイス33を作成する。業務OS340は、Hypervisor334を介して、作成されたダンプデバイス33にアクセスできる。
<第2変形例>
第1実施形態では、複数のダンプHDD31をSoftware RAIDによって組み合わせるこ
とで、複数のダンプHDD31へ並列してダンプファイルを出力した。しかしながら、複数のダンプHDD31へ並列してダンプファイルを出力する方法は、Software RAIDに限
定されない。例えば、ダンプファイルを出力するプロセスを各ダンプHDD31毎に分割し、分割されたそれぞれのプロセスが各ダンプHDD31に対してダンプファイルの出力を行ってもよい。
以上で開示した実施形態や変形例はそれぞれ組み合わせる事ができる。
1・・・メモリダンプ評価システム
N1・・・試験ネットワーク
10・・・操作端末
20・・・試験装置
210・・・試験アプリケーション
211・・・被試験装置制御部
212・・・スループット取得指示部
213・・・ダンプデバイス作成部
214・・・ダンプファイル確認部
220・・・ダンプ出力時間推測テーブル
221・・・ダンプテーブル
222・・・圧縮ダンプテーブル
230・・・テストパターンテーブル
30・・・被試験装置
31a、31b、31c・・・外付けHDD
31d・・・内蔵HDD
31・・・ダンプHDD
32・・・起動HDD
33・・・ダンプデバイス
340・・・業務OS
341・・・ダンプOS
342・・・スループット取得用OS
310・・・BIOS
320・・・ダンプデバイス調整部
321・・・デバイス管理部
322・・・RAID管理部
323・・・CPU監視部
330・・・CPU hot−add部
331・・・ダンプ実行部
332・・・IOテーブル
333・・・HDD割当テーブル
334・・・Hypervisor
100・・・情報処理装置
101、101a、101b、101c・・・CPU
101d・・・予備CPU
102・・・主記憶部
103・・・補助記憶部
104・・・通信部
B1・・・接続バス

Claims (7)

  1. 情報処理装置であって、
    複数の記憶装置と、
    メモリに記憶された情報を出力するダンプ処理によって出力されるダンプデータの出力先を前記複数の記憶装置各々の領域に分割して割り当てる際に、前記複数の記憶装置のうち書き込み速度の速い記憶装置に対して他の記憶装置より大きい容量を割り当てるように前記領域各々の容量を割り当てる割当部と、
    前記割当部によって容量が割り当てられた前記領域各々に対して分割した前記ダンプデータの出力を並列して行う出力部と、を備え、
    前記ダンプ処理の対象となるメモリ領域を特定する情報と、前記特定する情報によって特定されるメモリ領域の容量と前記情報処理装置が備えた全メモリ領域の容量との比とを対応付ける第1のダンプ情報を保持し、
    前記割当部は、前記ダンプ処理の対象となるメモリ領域が前記特定する情報によって指定されると、前記第1のダンプ情報を参照して出力されるダンプデータの容量を決定し、決定した容量が確保できるように前記領域各々の容量を割り当てる、
    情報処理装置。
  2. 前記複数の記憶装置各々の書き込み速度を測定する測定部を更に備え、
    前記割当部は、前記測定された書き込み速度に基づいて前記領域各々の容量を割り当てる、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記割当部は、前記測定部が書き込み速度を測定できた記憶装置の数が2台以上の場合に、書き込み速度を測定できた記憶装置を対象として前記領域各々の容量を割り当てる処理を実行する、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 圧縮方式と、前記圧縮方式による前記ダンプデータの圧縮率とを対応付けた第2のダンプ情報を保持し、
    前記割当部は、前記ダンプデータに対する圧縮方式が指定されると、前記第2のダンプ
    情報を参照して指定された圧縮方式に対応付けられた圧縮率を基に前記ダンプデータの容量を決定し、決定した容量が確保できるように前記領域各々の容量を割り当てる、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記出力部は、Redundant Arrays of Independent Disks(RAID)によって前記領
    域各々を組み合わせて前記ダンプデータの出力先を作成する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 複数の記憶装置を有する情報処理装置が、
    メモリに記憶された情報を出力するダンプ処理によって出力されるダンプデータの出力先を前記複数の記憶装置各々の領域に分割して割り当てる際に、前記複数の記憶装置のうち書き込み速度の速い記憶装置に対して他の記憶装置より大きい容量を割り当てるように前記領域各々の容量を割り当て、
    容量が割り当てられた前記領域各々に対して分割した前記ダンプデータを並列して出力し、
    前記ダンプ処理の対象となるメモリ領域を特定する情報と、前記特定する情報によって特定されるメモリ領域の容量と前記情報処理装置が備えた全メモリ領域の容量との比とを対応付ける第1のダンプ情報を保持し、
    前記容量を割り当てる処理は、前記ダンプ処理の対象となるメモリ領域が前記特定する情報によって指定されると、前記第1のダンプ情報を参照して出力されるダンプデータの容量を決定し、決定した容量が確保できるように前記領域各々の容量を割り当てる処理を含む、
    情報処理方法。
  7. 複数の記憶装置を有する情報処理装置に、
    メモリに記憶された情報を出力するダンプ処理によって出力されるダンプデータの出力先を前記複数の記憶装置各々の領域に分割して割り当てる際に、前記複数の記憶装置のうち書き込み速度の速い記憶装置に対して他の記憶装置より大きい容量を割り当てるように前記領域各々の容量を割り当てさせ、
    容量が割り当てられた前記領域各々に対して分割した前記ダンプデータを並列して出力させ、
    前記ダンプ処理の対象となるメモリ領域を特定する情報と、前記特定する情報によって特定されるメモリ領域の容量と前記情報処理装置が備えた全メモリ領域の容量との比とを対応付ける第1のダンプ情報を保持させ、
    前記容量を割り当てる処理は、前記ダンプ処理の対象となるメモリ領域が前記特定する情報によって指定されると、前記第1のダンプ情報を参照して出力されるダンプデータの容量を決定し、決定した容量が確保できるように前記領域各々の容量を割り当てさせる処理を含む、
    情報処理プログラム。
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