JP6837211B2 - 画像処理装置、及び、画像処理方法 - Google Patents

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本発明は、一部が重複する複数の撮影画像を合成する画像処理装置及び画像処理方法に関する。
複数のカメラのそれぞれが撮影した撮影画像を連結してパノラマ画像を生成する技術が普及している。しかし、各カメラの撮影条件が異なるため、撮影画像をそのまま連結すると、パノラマ画像の連結部分に繋ぎ目が生じてしまう。そこで、特許文献1では、連結対象の2つの撮影画像の画素の階調を補正して、当該2つの撮影画像の重複部分を合成することにより、パノラマ画像における連結部分の繋ぎ目を目立たなくしている。
特開平9−93430号公報
しかしながら、視点を任意の方向に向けられる天球パノラマ画像を生成する場合、特許文献1の技術では、視点を特定の方向(特許文献1においては上下)に向けた場合に天球パノラマ画像の連結部分の繋ぎ目が目立ってしまうという問題がある。これは、複数の撮影画像を合成して天球パノラマ画像を生成する場合、天球パノラマ画像において一点に集約されてしまう座標が存在することに起因する。すなわち、このような座標の近傍では、補正の結果も狭い範囲に集約されてしまうため、補正の効果が十分に得られない。
本発明は、連結部分の繋ぎ目が目立たない天球パノラマ画像を生成する技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る画像処理装置は、一部の撮影範囲が重複している複数の撮影画像を連結して天球パノラマ画像を生成する画像処理装置であって、少なくとも2つの撮影画像の重複している撮影範囲における合成領域を、前記天球パノラマ画像の赤道に投影される部分から前記天球パノラマ画像の極点に投影される部分までのうち、前記極点に投影される部分において最も広くなるように設定する合成領域設定部と、前記合成領域内の重複している画像に合成処理を行い、前記複数の撮影画像を連結し、前記天球パノラマ画像を生成する画像合成部と、を備える。
本発明によれば、連結部分の繋ぎ目が目立たない天球パノラマ画像を生成することができる。
画像処理装置を用いた画像処理システムの一例を示す模式図。 画像処理装置が有する機能の一例を示すブロック図。 投影領域を説明するための模式図。 天球面の領域と投影領域との関係を説明するための模式図。 合成領域を説明するための模式図。 拡張投影領域に対する撮影画像の投影を説明するための模式図。 合成処理を説明するための模式図。 アルファブレンディングの一例を説明するための模式図。 視点を極点に向けたときの天球パノラマ画像の一例を示す模式図。 画像処理装置における全体の処理を示すフローチャート。 投影領域の変形例を説明するための模式図。 投影領域の変形例を説明するための模式図。 合成領域の変形例を説明するための模式図。 合成領域の変形例を説明するための模式図。 画像処理装置のハードゥエア構成の一例を示すブロック図。
以下、図面を参照しながら、実施の形態を説明する。
なお、同種の要素を区別して説明する場合には、「カメラ11F」、「カメラ11R」のように参照符号を使用し、同種の要素を区別しないで説明する場合には、「カメラ11」のように参照符号のうちの共通番号のみを使用することがある。
<画像処理システム>
まず、図1を用いて、本実施の形態に係る画像処理システムの構成を説明する。画像処理システムは、撮影装置10と、画像処理装置20と、表示装置30と、を備える。
撮影装置10は、複数のカメラ11F、11R、11B、11Lを備える。隣接する2つのカメラ11は、撮影範囲が一部重複するように配置されている。例えば、図1において、前方を撮影するカメラ11Fと、右方を撮影するカメラ11Rとは、撮影範囲が一部重複するように配置されている。撮影装置10は、各カメラ11が撮影した撮影画像12を、所定のケーブル(又はネットワーク)を介して、画像処理装置20へ送信する。
画像処理装置20は、撮影装置10から受信した複数の撮影画像12をスティッチング(パノラマ合成)し、天球パノラマ画像400Aを生成する。天球パノラマ画像400Aは、前後左右の方向に加えて、上下の方向にも視点を移動させることができる画像である。画像処理装置20は、生成した天球パノラマ画像400Aを、所定のケーブル(又はネットワーク)を介して、表示装置30へ送信する。
表示装置30は、画像処理装置20から受信した天球パノラマ画像400Aを表示する。ユーザが視点方向を画像処理装置20に入力すると、画像処理装置20は、その入力された視点方向に見える天球パノラマ画像400Aを生成し、表示装置30に表示する。例えば、ユーザが、上方向の視点を画像処理装置20に入力すると、画像処理装置20は、図1に示すように、撮影装置10の位置から上方に見える天球パノラマ画像400Aを表示する。
なお、本実施の形態では、撮影装置10が4台のカメラを備えているとして説明するが、撮影装置10が備えるカメラの台数はこれに限られない。例えば、撮影装置10は、2台、3台又は5台以上のカメラを備えてもよい。
また、撮影画像12は、静止画であっても良いし、動画であっても良い。動画の場合、本実施の形態における撮影画像12は、動画を構成する1つのフレームであってよい。
<画像処理装置>
次に、図2を用いて、画像処理装置20が有する機能について説明する。画像処理装置20は、画像受信部101と、投影領域設定部102と、合成領域設定部103と、画像投影部104と、画像合成部105と、画像送信部106と、を有する。また、画像処理装置20は、撮影装置10から送信された撮影画像のデータを一時的に格納する入力バッファ201と、表示装置30へ送信する天球パノラマ画像400のデータを一時的に格納する出力バッファ202とを備える。
画像受信部101は、撮影装置10から各カメラ11で撮影された撮影画像を受信し、その受信した撮影画像を入力バッファ201に格納する。
投影領域設定部102は、カメラ11と、当該カメラ11による撮影画像が投影される投影領域との対応関係を設定する。なお、投影領域設定部102が行う処理の具体例については後述する。
合成領域設定部103は、隣接する投影領域の境界線付近に合成領域を設定し、投影領域と合成領域とを合わせた拡張投影領域を設定する。なお、合成領域設定部103が行う処理の具体例については後述する。
画像投影部104は、撮影画像を拡張投影領域にマッピングする。なお、画像投影部104が行う処理の具体例については後述する。
画像合成部105は、合成領域内の画像に合成処理を行い、隣接する2つの拡張投影領域の画像を連結し、天球パノラマ画像400を生成する。画像合成部105は、その生成した天球パノラマ画像400を、出力バッファ202に格納する。なお、画像合成部105が行う処理の具体例については後述する。
画像送信部106は、出力バッファ202に格納された天球パノラマ画像400を、表示装置30へ送信する。これにより、天球パノラマ画像400が、表示装置30に表示される。
<投影領域設定部の詳細>
次に、図3を用いて、投影領域設定部102が行う処理の具体例を説明する。
図3に示すように、投影領域設定部102は、右方を撮影するカメラ11Rと、天球パノラマ画像400における右方の投影領域301Rと、を対応付ける。同様に、投影領域設定部102は、前方、後方、及び左方を撮影するカメラ11F、11B、11Lと、天球パノラマ画像400における前方、後方、及び左方の投影領域301F、301B、301Lとを、それぞれ対応付ける。
また、投影領域設定部102は、天球パノラマ画像400において、全ての投影領域301がお互いに隣接するように設定し、前方と右方、右方と後方、後方と左方、及び左方と前方の間にはそれぞれ境界線307FR、307RB、307BL、307LFが形成される。ただし、図3は左方と前方において繋がっている天球パノラマ画像400を展開した図であるため、境界線307LFが、天球パノラマ画像400の右端と左端の両方に示されている。境界線307は、例えば、投影領域301の境界に相当する部分に設定される。また、投影領域301のそれぞれの幅は、例えば、天球パノラマ画像400をカメラ11の数に応じて等分した長さである。ただし、カメラ11の画角及び/又は設置の角度などに応じて、各カメラ11が担当する投影領域の幅を不均等なものとしたり、可変なものとしたりしてもよい。
なお、図4に示すように、例えば、右方の投影領域301Rは、天球面における右方の領域を平面上に投影した領域に相当する。したがって、投影領域301における水平方向の座標は、天球面における経度で表現し、投影領域301における垂直方向の座標は、天球面における緯度で表現することができる。そこで、本実施の形態では、投影領域301における緯度0度(赤道)に相当する水平線を赤道線360、投影領域301における緯度±90度(上極点、下極点)に相当する水平線を極線361N、361Sと呼ぶ。
<合成領域設定部の詳細>
次に、図5を用いて、合成領域設定部103が行う処理の具体例を説明する。なお、ここでは、投影領域301Rと301Bとの境界付近における処理を代表例として説明するが、他の境界付近についても同様の処理が行われる。
図5に示すように、合成領域設定部103は、隣接する2つの投影領域301R、301Bの境界線307RB付近に、合成領域302Rr(斜線部分)を設定する。また同様に、隣接する2つの投影領域301F、301Rの境界線307FR付近に合成領域302Rl(斜線部分)を設定する。本実施の形態では、投影領域301と合成領域302とを合わせて拡張投影領域303と呼ぶ。合成領域302における境界線307に垂直な方向(すなわち緯線に平行な方向)の幅を、合成幅と呼ぶ。
後述するように、画像合成部105において、合成領域302内の画像に、画像の繋ぎ目を目立たなくするための画像処理が行われる。一般的に、繋ぎ目を目立たなくするためには、或る程度広い合成幅が必要であり、合成幅が狭すぎると、繋ぎ目が目立ってしまう。従来は、投影領域の境界線付近に一定の合成幅を設定しているため、天球面の座標で見ると、極点近傍における合成幅(緯線に平行な弧長)が、赤道近傍における合成幅と比較して、かなり狭くなる。このため、従来は、極点方向の視点の天球パノラマ画像において、繋ぎ目が目立ってしまうという問題が発生する。
そこで、合成領域設定部103は、緯度θを変数とするコサイン関数の逆数に応じて合成幅Wが広くなるような合成領域302を設定する。具体的には、合成領域設定部103は、緯度θにおいて合成幅W=L/cosθとなるような合成領域302を設定する。ここで、Lは定数であり、緯度θ=0度(つまり赤道)における合成幅に相当する。また、緯度θが±90度のときに合成幅Wが∞とならないように、合成幅Wには所定の最大値を設ける。
上記の合成幅Wは、緯度0度(赤道線360)に近いほど狭く、緯度±90度(極線361N、361S)に近いほど広くなる値である。これにより、極点近傍においても、天球面の座標で見た場合の合成幅が十分に確保されるので、極点方向の視点の天球パノラマ画像400においても、繋ぎ目が目立たなくなる。
また、コサイン関数を用いることにより、天球面の座標で見た場合の合成幅が概ね一定となる。これにより、繋ぎ目がさらに目立たなくなる。
<画像投影部の詳細>
次に、図6を用いて、画像投影部104が行う処理の具体例を説明する。
図6に示すように、画像投影部104は、投影領域設定部102によってカメラ11Rに対応付けられた投影領域301Rを含む拡張投影領域303Rに対して、当該カメラ11Rによる撮影画像12Rを投影する。具体的には、画像投影部104は、撮影画像12Rの各画素を、拡張投影領域303Rの対応する座標にマッピングする。
なお、撮影画像12Rの画素と拡張投影領域303Rにおける座標との対応関係は、カメラ11Rの焦点距離及び歪曲係数等の内部パラメータと、カメラ11Rの向き及び姿勢等の外部パラメータとに基づいて算出することができる。
また、拡張投影領域303Rにマッピングされる画素は、撮影画像12Rにおける画素値とその周辺の画素値とを用いて生成される補完画素であってもよい。
<画像合成部の詳細>
次に、図7を用いて、画像合成部105が行う処理の具体例を説明する。
図7に示すように、画像合成部105は、隣接する拡張投影領域303R、303Bにマッピングされた画像を連結し、天球パノラマ画像400Bを生成する。このとき、画像合成部105は、合成領域302Rr、302Bl内の画像に合成処理を行い、連結部分の繋ぎ目を目立たなくする。例えば、画像合成部105は、合成領域302Rr、302Bl内の画像にアルファブレンディングを行う。以下、アルファブレンディングの処理を説明する。
画像合成部105は、拡張投影領域303Rの合成領域302Rr内の第1の画素値Pと、拡張投影領域303Bの合成領域302Bl内の第2の画素値Pと、を下記の式1に代入し、合成後の画素値Pを算出する。
=P×α+P×(1−α) …(式1)
ここで、αは第1の画素値の合成比率である。合成比率αは、合成領域302Rr、302Blにおける全ての画素値に対して一定値とする。ただし、合成比率αは、図8に示すように、第1の画素値Pを含む拡張投影領域303Rの中心から離れるに従って小さくなる値であってもよい。
画像合成部105は、3つ以上の拡張投影領域303の画像を連結する場合、まず、2つの拡張投影領域の合成領域内の画像にアルファブレンディングを行って連結し、次に、その連結した拡張投影領域の別の合成領域内の画像と、別の1つの拡張投影領域の合成領域内の画像とにアルファブレンディングを行って連結する、という処理を繰り返して、天球パノラマ画像400Cを生成する。
このように、極線361近傍において十分な合成幅でアルファブレンディングを行うことにより、例えば図9に示すように、極点361N方向の視点の天球パノラマ画像400Dにおいても、境界線307の繋ぎ目が目立たなくなる。
<画像処理装置における処理フロー>
次に、図10のフローチャートを用いて、画像処理装置20における全体処理フローを説明する。
まず、画像受信部101は、各カメラ11にて撮影された撮影画像12を撮影装置10から受信し、その受信した各撮影画像12を入力バッファ201に格納する(ST101)。
次に、投影領域設定部102は、カメラ11と投影領域301との対応関係を設定する(ST102)。
次に、合成領域設定部103は、投影領域301の境界線307付近に合成領域302を設定し、拡張投影領域303を生成する(ST103)。
次に、画像投影部104は、カメラ11と対応関係にある拡張投影領域303に、当該カメラ11による撮影画像12をマッピングする(ST104)。
次に、画像合成部105は、拡張投影領域303の合成領域内の画像に合成処理を行って画像を連結することにより天球パノラマ画像400を生成し、その生成した天球パノラマ画像400を出力バッファ202に格納する(ST105)。
次に、画像送信部106は、出力バッファ202に格納された天球パノラマ画像400を、表示装置30へ送信する(ST106)。これにより、表示装置30には、天球パノラマ画像400が表示される。
<投影領域の変形例>
次に、投影領域の変形例を説明する。
(A1)投影領域設定部102は、隣接するカメラ11の間隔及び/又はカメラ11の画角が異なる場合、図11に示すように、各投影領域301を異なるサイズに設定する。このとき、投影領域設定部102は、隣接するカメラ11の間隔及び/又はカメラ11の画角に応じて、投影領域301のサイズを決定する。具体的には、隣接するカメラ11の間隔が大きい場合及び/又はカメラ11の画角が大きい場合、投影領域301のサイズを大きく設定する。
(A2)撮影装置10がさらに上下を撮影するカメラ11を備える場合、投影領域設定部102は、図12に示すように、前後左右の投影領域301の上部に、上方を撮影するカメラ11に係る投影領域301Uを設け、当該前後左右の投影領域301の下部に、下方を撮影するカメラ11に係る投影領域301Dを設ける。この場合、合成領域設定部103は、図12に示すように、前後左右の投影領域301と上方の投影領域301Uとの境界線付近に合成領域302Uを設け、前後左右の投影領域301と下方の投影領域301Dとの境界線付近に合成領域302Dを設ける。また、図12に示すように、下方の投影領域301Dが、上方の投影領域301Uよりも小さい場合、下方の投影領域301Dの境界線の方が、上方の投影領域301Uの境界線よりも、極線までの距離が近い(つまり赤道線からの距離が遠い)。よって、この場合、下方の投影領域301Dとの境界線付近の合成領域302Dの合成幅Wを、上方の投影領域301Uとの境界線付近の合成領域302Uの合成幅Wよりも、広くする。
天球面の座標系において経線に平行な方向における間隔は、極点までの距離と関係なく一定であるため、(A2)で説明したように、上下の撮影画像と前後左右の撮影画像との間の合成幅(例えばW、W)を、極線361までの距離が近いほど広げたとしても、天球パノラマ画像400の経線に平行な方向を滑らかにする効果は薄い。しかし、緯線に平行な方向おける間隔の狭まり方は、極点に近づくほど急になるため、極線までの距離が近いほど、前後左右の撮影画像の合成幅の調整を行っても繋ぎ目が滑らかになりにくくなる。そのため、(A2)で説明したように、上下の撮影画像と前後左右の撮影画像との間の合成幅(例えばW、W)についても、極線361までの距離が近いほど広くすることにより、極線361近傍における緯線に平行な方向の繋ぎ目をより目立たなくすることができる。
<合成領域の変形例>
次に、合成領域の変形例を説明する。
(B1)合成領域設定部103は、図13に示すように、合成幅Wが、赤道線上360において最小で、極線361N、361Sへ向かうに連れて段階的に広くなる合成領域302を設定する。
(B2)合成領域設定部103は、図14に示すように、合成幅Wが、赤道線360において最小で、極線361N、361Sへ向かうに連れて一定の割合で広くなる合成領域302を設定する。
(B3)例えば、三脚に撮影装置10を設置して撮影する場合等、下極点方向の視点の天球パノラマ画像を表示することがない場合、合成領域設定部103は、上極線361N近傍の合成幅のみを広く設定する。また、例えば、吊り棒に撮影装置10を設置して撮影する場合等、上極点方向の視点の天球パノラマ画像を表示することがない場合、合成領域設定部103は、下極線361S近傍の合成幅のみを広く設定する。
(B4)合成領域設定部103は、隣接するカメラ11で撮影された2つの撮影画像12における、重複する撮影範囲内の画像の差分に応じて、合成幅を設定する。具体的には、合成領域設定部103は、重複する撮影範囲内の画像の差分が大きいほど、繋ぎ目を滑らかにするために、合成幅を広く設定する。
(B5)一般的に、合成幅を広く設定するほど繋ぎ目が滑らかになるが、その分、演算量が増え、画像処理装置20の処理負荷が増大する。したがって、合成領域設定部103は、画像処理装置20の演算能力の高低に応じて、合成幅を決定する。具体的には、合成領域設定部103は、画像処理装置20の演算能力が低いほど、合成幅を狭く設定する。なお、画像処理装置20の演算能力は、例えば、プロセッサの最大動作周波数、及び/又は、プロセッサの現時点における使用率によって算出される。
<本実施の形態の効果>
以上のように、画像処理装置20は、複数のカメラ11にて撮影された複数の撮影画像12を連結して天球パノラマ画像400を生成するにあたり、極線361近傍の合成幅を、赤道線360近傍の合成幅よりも広く設定する。これにより、極点方向の視点の天球パノラマ画像400においても、繋ぎ目が目立たなくなる。また、このように合成幅を設定することにより、合成幅全体を広く設定した場合と比較して、合成処理の演算量を減らすことができる。
<ハードウェア構成>
次に、図15を用いて、画像処理装置20のハードウェア構成を説明する。
画像処理装置20は、入力バッファ201と、出力バッファ202と、ROM203と、RAM204と、プロセッサ205と、を備える。
入力バッファ201は、上述のとおり、撮影装置10から送信される撮影画像12のデータを記憶する記憶デバイスである。入力バッファ201は、例えば、揮発性半導体メモリによって構成される。
ROM203は、プロセッサ205に実行されるプログラム及び各種データを記憶する記憶デバイスである。ROM203は、例えば、不揮発性半導体メモリによって構成される。RAM204は、プロセッサ205が利用する各種データを記憶する記憶デバイスである。RAM204は、例えば、揮発性半導体メモリによって構成される。
プロセッサ205は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、又はDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサである。プロセッサ205は、ROM203に記憶されているプログラムに従って、画像処理装置20が有する機能を実現する。図2に示した画像受信部101、投影領域設定部102、合成領域設定部103、画像投影部104、画像合成部105、及び画像送信部106の機能は、例えば、プロセッサ205によって実現される。
出力バッファ202は、プロセッサ205が生成した天球パノラマ画像400のデータを記憶する記憶デバイスである。出力バッファ202は、例えば、揮発性半導体メモリによって構成される。出力バッファ202に記憶された天球パノラマ画像400は、表示装置30に出力される。
<注記>
なお、上記の実施の形態では、魚眼レンズによる撮影画像12を図面に例示して説明しているが、本実施の形態の適用範囲は、これに限られない。すなわち、本実施の形態は、極点近傍が撮影範囲に含まれる画像であれば、魚眼レンズ以外の撮影画像にも適用可能である。この場合も、図4に示すように、撮影画像を合成した天球パノラマ画像の極点方向の視点では、極点近傍が1点の座標に集約され、天球パノラマ画像に投影された合成幅もこれに伴って狭くなる。この現象は、撮影画像12の撮影に用いられたレンズの種類とは無関係であり、撮影画像を天球面に投影すると発生するものである。すなわち、本実施の形態の内容は、この現象によって繋ぎ目が目立ってしまうことを抑制するものである。したがって、撮影画像を合成して天球パノラマ画像を生成する構成であれば、撮影に用いたレンズの種類を問わず、本実施の形態を適用することで繋ぎ目を滑らかにすることができる。なお、通常のレンズを用いて極点近傍を撮影する構成は、例えば、カメラ11を極点に相当する方向に傾けることによって実現できる。
また、上記の実施の形態では、境界線307を中心に対称な合成幅を設定しているが、合成幅の設定方法は、これに限られない。例えば、境界線307に対して非対称な合成幅を設定してもよい。すなわち、本実施の形態に係る合成幅は、赤道近傍よりも極点近傍の方が広くなるように設定されていれば、どのような形状であってもよい。
また、上記の実施の形態では、境界線307の位置を基準に合成幅を設定しているが、合成幅の設定方法は、これに限られない。すなわち、カメラ11間で撮影範囲が重複している部分について合成幅を設定すればよく、必ずしも境界線307を基準に合成幅を設定する必要はない。例えば、カメラ11の撮影範囲及び設置位置から各撮影画像12の重複範囲を特定し、その特定した重複範囲の中心位置又は所定割合の位置を基準に、合成幅を設定する。このように、本実施の形態の内容は、境界線307自体を設定せずとも実現可能である。
上記の実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又は、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
上述した実施の形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲を実施の形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
本発明に係る画像処理装置及び画像処理方法は、複数のカメラによって撮影された複数の画像データの合成に適用することができる。
10 撮影装置
11 カメラ
20 画像処理装置
30 表示装置
101 画像受信部
102 投影領域設定部
103 合成領域設定部
104 画像投影部
105 画像合成部
106 画像送信部
201 入力バッファ
202 出力バッファ

Claims (6)

  1. 一部の撮影範囲が重複している複数の撮影画像を連結して天球パノラマ画像を生成する画像処理装置であって、
    少なくとも2つの撮影画像の重複している撮影範囲における合成領域を、前記天球パノラマ画像の赤道に投影される部分から前記天球パノラマ画像の極点に投影される部分までのうち、前記極点に投影される部分において最も広くなるように設定する合成領域設定部と、
    前記合成領域内の重複している画像に合成処理を行い、前記複数の撮影画像を連結し、前記天球パノラマ画像を生成する画像合成部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記複数の撮影画像は、前記赤道に略平行な方向に撮影範囲が重複しており、
    前記合成領域設定部は、
    前記赤道に略平行な方向における、前記重複している撮影範囲の合成幅が、前記赤道に投影される部分から前記極点に投影される部分までのうち、前記極点に投影される部分において最も広くなるように前記合成領域を設定する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記合成領域設定部は、
    前記赤道に投影される部分から前記極点に投影される部分までの間の一部において、前記合成幅が広がらない部分が存在するように前記合成領域を設定する、
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記合成領域設定部は、
    前記赤道に投影される部分から前記極点に投影される部分に向かうにつれて前記合成幅が段階的に広くなるように前記合成領域を設定する、
    請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記合成領域設定部は、
    演算能力の高低に応じて、前記合成幅を決定する、
    請求項2から4の何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 一部の撮影範囲が重複している複数の撮影画像を連結して天球パノラマ画像を生成する画像処理方法であって、
    少なくとも2つの撮影画像の重複している撮影範囲における合成領域を、前記天球パノラマ画像の赤道に投影される部分から前記天球パノラマ画像の極点に投影される部分までのうち、前記極点に投影される部分において最も広くなるように設定し、
    前記合成領域内の重複している画像に合成処理を行い、前記複数の撮影画像を連結し、前記天球パノラマ画像を生成する、
    画像処理方法。
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