JP6832916B2 - フィルタリング基準と一組のストリーム文書内のデータ項目との間の類似度を特定する方法およびシステム - Google Patents

フィルタリング基準と一組のストリーム文書内のデータ項目との間の類似度を特定する方法およびシステム Download PDF

Info

Publication number
JP6832916B2
JP6832916B2 JP2018509526A JP2018509526A JP6832916B2 JP 6832916 B2 JP6832916 B2 JP 6832916B2 JP 2018509526 A JP2018509526 A JP 2018509526A JP 2018509526 A JP2018509526 A JP 2018509526A JP 6832916 B2 JP6832916 B2 JP 6832916B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
documents
document
sdr
module
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018509526A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018530047A (ja
Inventor
ソーサ ウェッバー,フランツィスコ デ
ソーサ ウェッバー,フランツィスコ デ
Original Assignee
コルティカル.アイオー アーゲー
コルティカル.アイオー アーゲー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by コルティカル.アイオー アーゲー, コルティカル.アイオー アーゲー filed Critical コルティカル.アイオー アーゲー
Publication of JP2018530047A publication Critical patent/JP2018530047A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6832916B2 publication Critical patent/JP6832916B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/30Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of unstructured textual data
    • G06F16/33Querying
    • G06F16/3331Query processing
    • G06F16/334Query execution
    • G06F16/3347Query execution using vector based model
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/20Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of structured data, e.g. relational data
    • G06F16/24Querying
    • G06F16/245Query processing
    • G06F16/2455Query execution
    • G06F16/24568Data stream processing; Continuous queries
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/30Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of unstructured textual data
    • G06F16/33Querying
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/30Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of unstructured textual data
    • G06F16/33Querying
    • G06F16/335Filtering based on additional data, e.g. user or group profiles
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/30Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of unstructured textual data
    • G06F16/35Clustering; Classification
    • G06F16/358Browsing; Visualisation therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computational Linguistics (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Description

本開示は、言語横断スパース分散表現の生成に関する。より具体的には、本明細書に記載された方法およびシステムは、スパース分散表現(SDR)へタームをマッピング生成する機能、および、上記タームの翻訳と生成された上記マッピングとを関連付ける機能に関する。
従来のシステムでは、自己組織化マップの利用は、通常、種類によるデータ文書のクラスタ化、そして、未確認のデータ文書がクラスタ化される領域の予測、あるいは、使用されたデータ文書のクラスタ構造分析に限定される。
そのような従来のシステムは、通常、データ文書の構成データ項目の明示的な意味定義のための「分散意味投影マップ」として得られた「クラスタリングマップ」を使用する機能を提供しない。
一つの態様では、データ項目をスパース分散表現にマッピングする、コンピュータによって実施される方法は、少なくとも1つの基準に従って選択された一組のデータ文書を、演算装置上で実行される参照マップ生成器によって、2次元距離空間においてクラスタ化するステップを含む。上記方法は、座標ペアと上記一組のデータ文書のそれぞれとを上記参照マップ生成器によって関連付けるステップを含む。上記方法は、上記一組のデータ文書中に存在するデータ項目の一覧を、上記演算装置上で実行されるパーサによって生成するステップを含む。上記方法は、上記一覧におけるデータ項目それぞれについて、上記演算装置上で実行される表現生成器によって存在情報を決定するステップを含み、上記存在情報は、(i)上記データ項目が存在するデータ文書の数、(ii)各データ文書において上記データ項目が存在する数、および(iii)上記データ項目が存在するデータ文書それぞれに関連付けられた上記座標ペアを含む。上記方法は、上記表現生成器によって、上記存在情報を用いてスパース分散表現を生成するステップを含む。方法は、第2演算装置上で実行されるフィルタリングモジュールによって、第3演算装置から、フィルタリング基準を受信するステップを含む。方法は、表現生成器によって、フィルタリング基準において、少なくとも1つのSDRを生成するステップを含む。方法は、フィルタリングモジュールによって、データソースから複数のストリーム文書を受信するステップを含む。方法は、表現生成器によって、複数のストリーム文書のうちの第1文書について、複数のストリーム文書の第1文書に対する複合SDRを生成するステップを含む。方法は、第2演算装置上で実行される類似エンジンによって、複数のストリーム文書の第1文書についてフィルタリング基準SDRと生成された複合SDRとの間の距離を決定するステップを含む。方法は、決定された距離に基づいて、フィルタリングモジュールによって第1のストリーム文書を処理するステップを含む。
本開示の前述および他の目的、態様、構成、および利点は、添付の図面に関連して下記説明を参照することによって、より明白になり、より理解されるであろう。
スパース分散表現へデータ項目をマッピングするシステムの実施形態を示すブロック図である。 スパース分散表現へのデータ項目のマッピングに使用される意味マップを生成するシステムの一実施形態を示すブロック図である。 一組のデータ文書におけるデータ項目に関するスパース分散表現を生成するシステムの一実施形態を示すブロック図である。 スパース分散表現へデータ項目をマッピングする方法の実施形態を示すフローチャートである。 意味マップ上で集められたデータ文書を用いて生成されたデータ項目のスパース分散表現において、演算を行うシステムの一実施形態を示すブロック図である。 データ項目間の意味類似度レベルを特定する方法の一実施形態を示すフローチャートである。 ユーザから提供されたデータ項目と、一組のデータ文書内のデータ項目との間の意味類似度レベルを特定する方法の一実施形態を示すフローチャートである。 全文検索システムと共に使用するために提供されるクエリを展開するシステムの一実施形態を示すブロック図である。 全文検索システムと共に使用するために提供されるクエリを展開する方法の一実施形態を示すフローチャートである。 全文検索システムと共に使用するために提供されるクエリを展開する方法の一実施形態を示すフローチャートである。 全文検索システムにトピックベース文書を提供するシステムの一実施形態を示すブロック図である。 全文検索システムにトピックベース文書を提供する方法の一実施形態を示すフローチャートである。 索引を向上するために、文書に関連するキーワードを全文検索システムに提供するシステムの一実施形態を示すブロック図である。 索引を向上するために、文書に関連するキーワードを全文検索システムに提供する方法の一実施形態を示すフローチャートである。 テキスト文書の検索機能を提供するシステムの一実施形態を示すブロック図である。 テキスト文書の検索機能を提供する方法の一実施形態を示すフローチャートである。 全文検索システム内でユーザ専門性照合を提供するシステムの一実施形態を示すブロック図である。 全文検索システム内でユーザ専門性照合を提供するシステムの一実施形態を示すブロック図である。 ユーザ専門性のリクエストにユーザ専門性を照合する方法の一実施形態を示すフローチャートである。 全文検索システムから受け取ったクエリ結果についてユーザプロファイルベースの意味ランキングを行う方法の一実施形態を示すフローチャートである。 医療診断支援を提供するシステムの一実施形態を示すブロック図である。 医療診断支援を提供する方法の一実施形態を示すフローチャートである。 本明細書に記載の方法およびシステムに関して有用なコンピュータの実施形態を示すブロック図である。 本明細書に記載の方法およびシステムに関して有用なコンピュータの実施形態を示すブロック図である。 本明細書に記載の方法およびシステムに関して有用なコンピュータの実施形態を示すブロック図である。 複数のネットワークがデータホストおよびデリバリーサービスを提供するシステムの一実施形態を示すブロック図である。 言語横断スパース分散表現を生成するシステムの一実施形態を示すブロック図である。 言語横断スパース分散表現間の類似度を決定する方法の実施形態を示すフローチャートである。 言語横断スパース分散表現間の類似度を決定する方法の実施形態を示すフローチャートである。 フィルタリング基準と、一組のストリーム文書内のデータ項目との間の類似度を特定するためのシステムの一実施形態を示すブロック図である。 フィルタリング基準と、一組のストリーム文書内のデータ項目との間の類似度を特定するためのシステムの一実施形態を示すブロック図である。[発明を実施するための形態] いくつかの実施形態において、ここで説明する方法およびシステムは、複数のスパース分散表現(SDRs)間の決定された距離に基づいて、フィルタリング基準と、一組のストリーム文書内のデータ項目との間の類似度を特定する機能を提供する。
図1Aのブロック図を参照すると、スパース分散表現へデータ項目をマッピングするシステムの一実施形態が開示されている。概略すると、システム100は、エンジン101と、マシン102Aと、一組のデータ文書104(データ文書の集合104)と、参照マップ生成器106と、意味マップ108と、パーサおよび前処理モジュール110と、データ項目一覧112と、表現生成器114と、スパース化モジュール116と、1つ以上のスパース分散表現(SDR)118と、スパース分散表現(SDR)データベース120と、全文検索システム122とを含む。いくつかの実施形態において、エンジン101は、図1A〜1C、および図2に関連して記載されたすべての要素および機能を示す。
図1Aを参照してより詳細に説明すると、上記システムは、一組のデータ文書104を含む。一実施形態において、一組のデータ文書104の文書は、テキストデータを含む。他の実施形態において、一組のデータ文書104の文書は、物理的システムの種々の値を含む。さらに他の実施形態において、一組のデータ文書104の文書は、患者の医療記録を含む。他の実施形態において、一組のデータ文書104の文書は、化学に基づく情報を含む(例えば、DNA配列、タンパク質配列、化学式)。さらに他の実施形態において、一組のデータ文書104の各文書は、楽譜を含む。データ文書104内のデータ項目は、単語、数値、医療分析、医療測定、および音符であってもよい。上記データ項目は、一連の任意の種類(例えば1つ以上の数字を含む列)であってもよい。第1の一組のデータ文書104のデータ項目は、第2の一組のデータ文書104のデータ項目の言語と異なる言語であってもよい。いくつかの実施形態において、一組のデータ文書104は、歴史的ログデータを含む。本明細書で使用される「文書」はデータ項目の集合を示してもよく、それぞれのデータ項目は、同じシステムから発生するシステム変数に対応する。いくつかの実施形態において、そのような文書のシステム変数は、同時に抽出される。
上述したように、本明細書における「データ項目」というタームの使用は、文字列データとしての単語、数値データとしてのスカラ値、数値データまたは分類データとしての医療診断および医療分析、音符、およびすべて同じ「システム」から発生する任意の種類の変数を含む。上記「システム」は、自然物人工物を問わず任意の物理的システムであってよく、例えば、川、技術的装置、生物学的実体(例えば、生細胞またはヒト生体等)であってよい。上記システムは、言語やウェブサーバのログデータ等の「概念体系」であってもよい。上記言語は、英語や中国語等の自然言語であってもよく、あるいはJAVA(登録商標)またはC++プログラムコード等の人工言語であってもよい。上述したように、「データ文書」というタームの使用は、一組の「データ項目」を含む。これらのデータ項目は、基礎を成す「システム」の意味によって相互依存してもよい。すべてのデータ項目の値が同じ時間に抽出される場合(例えば、車のエンジンから得られる測定データ項目は、一秒ごとに抽出され、1つのデータ文書に分類することができる)、分類は時間に基づく分類でもよい。上記の分類は、「システム」自体によって特徴付けられる論理構造に沿って行うことができる。例えば、自然言語の場合、単語データ項目を文として分類することができ、音楽の場合、音符に対応するデータ項目を拍子で分類することができる。これらのデータ文書に基づいて、下記により詳細に説明するように、「システム」の意味マップを生成するために、上記の方法によって(または当業者によって理解される他の方法に従って)、文書ベクトルを生成することができる。この「システム」を利用して、下記により詳細に説明するように、意味マップデータ項目SDRを生成することができる。下記に記載するすべての方法およびシステムは、すべての種類のデータ項目SDRに用いられてもよい。
一実施形態において、ユーザは、少なくとも1つの基準に従って、一組のデータ文書104を選択する。例えば、ユーザは、データ文書が特定の主題に関するかどうかに基づいて一組のデータ文書104に追加するデータ文書を選択してもよい。他の例としては、一組のデータ文書104は、システム100が利用される意味集合を表している。一実施形態において、ユーザは、システム100の人間のユーザである。他の実施形態において、マシン100は、一組のデータ文書104中のデータ文書を選択するために機能を実行する。
システム100は、参照マップ生成器106を含む。一実施形態において、参照マップ生成器106は自己組織化マップである。他の実施形態において、参照マップ生成器106は生成位相マップである。さらに他の実施形態において、参照マップ生成器106は弾性マップである。他の実施形態において、参照マップ生成器106はニューラルガス型マップである。さらに他の実施形態において、参照マップ生成器106は、あらゆる種類の、競争的、学習ベース、教師なし学習、次元削減の機械学習法である。他の実施形態において、参照マップ生成器106は、任意の計算法である。当該任意の計算法は、一組のデータ文書104を受け取り、当該一組のデータ文書104から、文書を表現するクラスタ化された点が存在する2次元距離空間を生成することができる。さらに他の実施形態において、参照マップ生成器106は、任意のコンピュータプログラムである。当該任意のコンピュータプログラムは、一組のデータ文書104にアクセスして、当該一組のデータ文書104から、文書を表現するクラスタ化された点が存在する2次元距離空間を生成することができる。本明細書では典型的には2次元距離空間を形成するものとして記載されているが、いくつかの実施形態において、参照マップ生成器106は、n次元距離空間を形成する。いくつかの実施形態において、参照マップ生成器106はソフトウェアにおいて実施される。他の実施形態において、参照マップ生成器106はハードウェアにおいて実施される。
2次元距離空間は、意味マップ108と称されてもよい。意味マップ108は、関連する距離尺度を有する任意のベクトル空間であってもよい。
一実施形態において、パーサおよび前処理モジュール110は、データ項目一覧112を生成する。他の実施形態において、パーサおよび前処理モジュール110は、表現生成器114の一部を形成する。いくつかの実施形態において、パーサおよび前処理モジュール110は、ソフトウェアプログラムの少なくとも一部として実行される。他の実施形態において、パーサおよび前処理モジュール110は、ハードウェアモジュールの少なくとも一部として実行される。さらに他の実施形態において、パーサおよび前処理モジュール110は、マシン102で実行される。いくつかの実施形態において、パーサおよび前処理モジュール110は、データの種類に適するように特殊化されてもよい。他の実施形態において、複数のパーサおよび前処理モジュール110が、データの種類に適するように与えられる。
一実施形態において、表現生成器114は、データ項目の分散表現を生成する。いくつかの実施形態において、表現生成器114は、ソフトウェアプログラムの少なくとも一部として実行される。他の実施形態において、表現生成器114は、ハードウェアモジュールの少なくとも一部として実行される。さらに他の実施形態において、表現生成器114は、マシン102で実行される。
一実施形態において、スパース化モジュール116は、データ項目のスパース分散表現(SDR)を生成する。当業者ならば理解するだろうように、SDRは大数(2値)ベクトルであってもよい。例えば、SDRは数千の要素を有してもよい。いくつかの実施形態において、スパース化モジュール116によって生成されたSDRの各要素は特定の意味論的意味を有している。これらの実施形態のうちの1つにおいて、関連する計量距離により測定すると、類似の意味論的意味を有するベクトル要素は、意味論的に類似しないベクトル要素よりも互いにより近接している。
一実施形態において、表現生成器114は、スパース化モジュール116の機能をもたらす。他の実施形態において、表現生成器114は、別のスパース化モジュール116と通信する。いくつかの実施形態において、スパース化モジュール116は、ソフトウェアプログラムの少なくとも一部として実行される。他の実施形態において、スパース化モジュール116は、ハードウェアモジュールの少なくとも一部として実行される。さらに他の実施形態において、スパース化モジュール116は、マシン102で実行される。
一実施形態において、スパース分散表現(SDR)データベース120は、表現生成器114によって生成されたスパース分散表現118を保存する。他の実施形態において、スパース分散表現データベース120は、SDR、およびSDRが表現するデータ項目を保存する。さらに他の実施形態において、SDRデータベース120は、SDRに関連するメタデータを保存する。他の実施形態において、SDRデータベース120は、SDR118を特定する指標(インデックス)を有する。さらに他の実施形態において、SDRデータベース120は、特定のSDR118に意味論的に近似するデータ項目を特定する指標を有する。一実施形態において、SDRデータベース120は、例として挙げるものであって、限定するものではないが、データ項目に関する参照番号、データ項目自体、一組のデータ文書104中のデータ項目に関するデータ項目頻度の特定、データ項目の簡略版、データ項目に関するSDR118の圧縮2進表現、データ項目に関する1つまたは複数のタグ、データ項目が位置(例えばウイーン)を特定するかどうかの指示、データ項目が人物(例えばアインシュタイン)を特定するかどうかの指示のうちの1つ以上を保存してもよい。他の実施形態において、SDRデータベース120は、任意の種類のデータベース、あるいは、任意の形式のデータベースであってよい。
SDRデータベース120の例としては、限定するものではないが、構造ストレージ(
例えば、NoSQL型データベース、BigTableデータベース)、HBaseデータベース(Apacheソ
フトウェア財団(The Apache Software Foundation)(メリーランド州、フォレストヒル
)より販売)、MongoDBデータベース(10Gen, Inc.(ニューヨーク州、ニューヨーク)よ
り販売)、Cassandraデータベース(The Apache Software Foundationより販売)、およ
び文書ベースデータベースが挙げられる。他の実施形態において、SDRデータベース1
20は、ODBC対応データベースである。例えば、SDRデータベース120は、Oracle C
orporation(カリフォルニア州、レッドウッドシティ)により製造されたORACLEデータベ
ースとして提供されてもよい。他の実施形態において、SDRデータベース120は、Mi
crosoft Corporation(ワシントン州、レドモンド)により製造されたMicrosoft ACCESS
データベース、またはMicrosoft SQLサーバデータベースであってもよい。さらに他の実
施形態において、SDRデータベース120は、Oracle Corporationによって配信される
無料で利用可能なデータベース製品のMYSQL family等のオープンソースデータベースに基
づくカスタム設計データベースであってもよい。
ここで図2のフローチャートを参照すると、スパース分散表現へデータ項目をマッピングする方法200の一実施形態が開示されている。概略すると、方法200は、少なくとも1つの基準に従って選択された一組のデータ文書を、演算装置上で実行される参照マップ生成器によって、2次元距離空間においてクラスタ化し、意味マップを生成するステップを含む(202)。方法200は、座標ペアと一組のデータ文書のそれぞれとを意味マップによって関連付けるステップを含む(204)。方法200は、演算装置上で実行されるパーサによって、一組のデータ文書中に存在するデータ項目の一覧を生成するステップを含む(206)。方法200は、一覧のデータ項目それぞれについて、演算装置上で実行される表現生成器によって存在情報(以下(i)〜(iii)を含む)を決定するステップを含む(208)。(i)データ項目が存在するデータ文書の数、(ii)各データ文書においてデータ項目が存在する数、(iii)データ項目が存在するデータ文書それぞれに関連付けられた座標ペア。方法200は、表現生成器によって、上記存在情報を用いて分散表現を生成するステップを含む(210)。方法200は、演算装置上で実行されるスパース化モジュールによって、スパース度の最大レベルの特定(identification)を受け取るステップを含む(212)。方法200は、上記スパース化モジュールによって、スパース度の上記最大レベルに基づいて分散表現内のセットビットの総数を減少させて、基準となるフィルグレード(fillgrade)を有するスパース分散表現を生成するステップを含む(214)。
ここで、図1A〜1Bに関連して、図2をより詳細に参照すると、方法200は、少なくとも1つの基準に従って選択された一組のデータ文書を、演算装置上で実行される参照マップ生成器によって、2次元距離空間においてクラスタ化し、意味マップを生成するステップを含む(202)。一実施形態において、上記少なくとも1つの基準は、一組のデータ文書104中のデータ項目が閾値回数存在することを示す。他の実施形態において、上記少なくとも1つの基準は、一組のデータ文書104中のデータ文書それぞれが、当該データ文書が由来するシステムの状態に関する記述情報を含むべきであることを示す。データ文書の場合、上記少なくとも1つの基準は、データ文書それぞれが、概念的トピック(例えば百科事典的記述)を表現すべきであることを示す。他の実施形態において、上記少なくとも1つの基準は、一組のデータ文書104の特徴の一覧が、所望の情報空間を均等に満たすべきであることを示す。他の実施形態において、上記の少なくとも1つの基準は、一組のデータ文書104が、上記同じシステムから生じていることを示す。データ文書の場合、上記少なくとも1つの基準は、データ文書がすべて同じ言語であることを示す。さらに他の実施形態において、上記少なくとも1つの基準は、一組のデータ文書104が、自然(例えば人間の)言語であることを示す。さらに他の実施形態において、上記少なくとも1つの基準は、一組のデータ文書104が、コンピュータ言語(例えば任意の種類のコンピュータコード)であることを示す。他の実施形態において、上記少なくとも1つの基準は、一組のデータ文書104が、任意の種類あるいは形態の専門ターム、または業界ターム(例えば、医学、法律、科学、自動車、軍事等)を含んでもよい。他の実施形態において、上記少なくとも1つの基準は、一組のデータ文書104が、その組において最大閾値となる文書を有するべきであることを示す。いくつかの実施形態において、人間のユーザが一組のデータ文書104を選択し、マシン120が(例えば、リポジトリ、ディレクトリ、文書データベース、または1つ以上のデータ文書を保存する他のデータ構造(不図示)に対するユーザインターフェースを介して)選択された一組のデータ文書104を人間のユーザから受け取る。
一実施形態において、マシン102は、一組のデータ文書104を前処理する。いくつかの実施形態において、パーサおよび前処理モジュール110は、マシン102の前処理機能を提供する。他の実施形態において、マシン102は、一組のデータ文書104のそれぞれを、語や文に分割し、句読点を基準に合わせ、望ましくない文字を削除または変換する。さらに他の実施形態において、マシン102は、タグ付モジュール(不図示)を実行して、1つ以上のメタ情報タグと、一組のデータ文書104における任意のデータ項目またはデータ項目の一部とを関連付ける。他の実施形態において、マシン102は、基本的な概念単位のテキストサイズを標準化し、一組のデータ文書104をそれぞれ同じサイズのテキスト量に分ける。この実施形態において、マシン102は、一組のデータ文書104を小さい文書に分割する時、1つ以上の制約を適用してもよい。例えば、限定するものではないが、上記の制約は、一組のデータ文書104の文書は、完全な文のみを含むべきである、一定数の文を含むべきである、限定数のデータ項目を有するべきである、文書ごとに最小数の異なる名詞を有するべきである、分割工程は文書の作成者によるそのままの文章を尊重するべきである、ということを示してもよい。一実施形態において、上記制約の適用は任意である。
いくつかの実施形態において、より有用な文書ベクトルを作るために、システム100は、意味論的観点から、一組のデータ文書104中のそれぞれの文書の最も関連するデータ項目を特定するための機能を提供する。これらの実施形態の1つにおいては、パーサおよび前処理モジュール110が上記の機能を提供する。他の実施形態において、参照マップ生成器106は、1つ以上の文書ベクトルを受け取り、受け取った文書ベクトルを用いて意味マップ108を生成する。例えば、システム100は、名詞を特定および選択(例えば、前処理の間、文書内の各データ項目に割り当てられた品詞タグに基づいた特定)するように構成されてもよい。他の例としては、選択された名詞を語幹処理して、ある主なデータ項目例にあるすべての形態変化(例えば、複数変化や格変化)をまとめてもよい。さらに他の例としては、選択された名詞に関してターム頻度‐逆文書頻度(「tf-idf」指数)の統計値を計算し、特定の一組のデータ文書104を考慮してあるデータ文書にとってあるデータ項目がいかに重要かを反映する。文書中のデータ項目数および一組のデータ文書104中のデータ項目数に基づいて係数が算出されてもよい。いくつかの実施形態において、システム100は、文書当たりの所定数のtf-idf最高指数および語幹処理名詞を特定し、意味マップ106をトレーニングするために利用される文書ベクトル(例えば、当業者ならば理解するように、特定のデータ項目がある文書に存在するどうかを示すベクトル)を規定するために、選択された名詞が集合した完全なリストを生成する。他の実施形態において、一組のデータ文書104の前処理およびベクトル化を行うための機能により、一組のデータ文書104の各文書に対してベクトルが生成される。これらの実施形態の1つにおいては、選択された名詞のリストにおけるデータ項目ごとの識別子および整数は各文書を表す。
一実施形態において、マシン102は、前処理された文書を全文検索システム122に提供する。例えば、パースおよび前処理モジュール110がこの機能を提供してもよい。他の実施形態において、全文検索システム122を利用することによって、文書の相互選択が可能となる。例えば、全文検索システム122は、例えば文字の完全一致を使用して、特定のデータ項目を含むすべての文書の検索、または特定のデータ項目を含む元の文書の断片の検索を可能とする機能を提供してもよい。さらに他の実施形態において、前処理された各文書(または前処理された文書の断片)は、文書識別子、断片識別子、文書タイトル、文書のテキスト、文書中のデータ項目数、文書のバイト長さ、および分類識別子の少なくとも1つに関連付けられる。他の実施形態において、下記により詳細に説明されるように、意味マップ座標ペアは文書に割り当てられ、そのような座標ペアは、全文検索システム122の前処理された文書に関連付けられてもよい。そのような実施形態において、全文検索システム122は、単一および複合データ項目を受け取り、受け取ったデータ項目を含むすべての一致する文書の座標ペアを返信する機能を提供してもよい。全文検索システム122は、限定するものではないが、以下を含む。Lucene-based Systems(例えば、Apacheソフトウェア財団(The Apache Software Foundation)(メリーランド州、フォレストヒル)より販売されているApache SOLR、およびElasticsearch Global BV(オランダ、アムステルダム)より販売されているELASTICSEARCH)、オープンソースシステム(Slashdot Media(カリフォルニア州、サンフランシスコ)、Dice Holdings, Inc. company(ニューヨーク州、ニューヨーク)によって所有および運営されている、The Lemur Project through SourceForge Lemur Projectにより販売されているIndri。Lavtech.Com Corp.により販売されているMNOGOSEARCH。Sphinx Technologies Inc.により販売されているSphinx、the Xapian Projectにより販売されているXapian。Swish-e.orgにより販売されているSwish-e。BaseX GmbH(ドイツ、コンスタンツ)により販売されているBaseX。www.dataparksearch.orgにより販売されているDataparkSearch Engine。Slashdot Mediaによって所有および運営されているSourceForgeにより販売されているApexKB。Searchdaimon AS(ノルウェー、オスロ)により販売されているSearchdaimon。RMIT University(オーストラリア、メルボルン)により販売されているZettair)、および商業システム(Hewlett-Packard(カリフォルニア州、サニーベール)により製造されているAutonomy IDOL。Expert System S.p.A.(イタリア、モデナ)により製造されているCOGITO product line。Microsoft, Inc.(ワシントン州、レドモンド)により製造されているFast Search &
Transfer。Attivio, Inc.(マサチューセッツ州、ニュートン)により製造されているATT
IVIO、OpenText Corporation(カナダ、オンタリオ州、ウォータールー)により製造され
ているBRS/Searc。Lexmark(カンザス州、ショーニー)によるPerceptive Softwareによ
り製造されている(Brainwareを利用する)Perceptive Intelligent Capture。Concept S
earching, Inc.(バージニア州、マクリーン)により製造されている任意の製品。Coveo
Solutions, Inc.(カリフォルニア州、サンマテオ)により製造されているCOVEO。Diesel
point, Inc.(イリノイ州、シカゴ)により製造されているDieselpoint SEARCH。dtSearc
h Company(メリーランド州、ベセスダ)により製造されているDTSEARCH。Oracle Corpor
ation(カリフォルニア州、レッドウッドショアーズ)により製造されているOracle Ende
ca Information Discovery。Exalead(Dassault Systemes(フランス、パリ)の子会社)
により製造されている製品。Yahoo!により提供されているInktomi検索エンジン。Lexmark
(カンザス州、ショーニー)によるPerceptive Softwareにより製造されているISYS Sear
ch(現在のPerceptive Enterprise Search)。ATTRAQT, LTD.(英国、イングランド、ロ
ンドン)により製造されているLocayta(現在のATTRAQT FREESTYLE MERCHANDISING)。Lu
cidWorks(カリフォルニア州、レッドウッドシティ)により製造されているLucid Imagin
ation(現在のLUCIDWORKS)。MarkLogic Corporation(カリフォルニア州、サンカルロス
)により製造されているMARKLOGIC。Mindbreeze GmbH(オーストリア、リンツ)により製
造されているMindbreeze製品ライン。Adobe Systems, Inc.(カリフォルニア州、サンホ
ゼ)により製造されているOmniture(現在のAdobe SiteCatalyst)。OpenText Corporati
on(カナダ、オンタリオ州、ウォータールー)により製造されているOpenText製品ライン
。PolySpot S.A.(フランス、パリ)により製造されているPolySpot製品ライン。Thunder
stone Software LLC(オハイオ州、クリーブランド)により製造されているThunderstone
製品ライン。IBM Corporation(ニューヨーク州、アーモンク)により製造されているViv
isimo(現在のIBM Watson Explorer))。全文検索システムは、本明細書において、企業
検索システムと称されてもよい。
一実施形態において、参照マップ生成器106は、一組のデータ文書104の文書ベクトルにアクセスし、2次元距離空間にわたって各文書を分散させる。他の実施形態において、参照マップ生成器106は、前処理された一組のデータ文書104にアクセスして、2次元距離空間にわたって各文書を表す点を分散させる。さらに他の実施形態において、分散された点がクラスタ化される。例えば、参照マップ生成器106は、文書の意味内容に基づいて、文書を表わす点の位置を計算してもよい。得られた分散は、特定の一組のデータ文書104の意味論的集合を表す。
一実施形態において、参照マップ生成器106は、前処理された一組のデータ文書104の文書ベクトルを使用してトレーニングされる。他の実施形態において、参照マップ生成器106は、(例えば前処理されていない)一組のデータ文書104の文書ベクトルを使用してトレーニングされる。システム100のユーザは、関連技術の当業者によってよく理解されるトレーニング方法を使用して、一組のデータ文書104を用いて参照マップ生成器106をトレーニングしてもよい。
一実施形態において、上記のトレーニングプロセスは2つの結果に至る。第1の結果として、一組のデータ文書104の各文書に対して、意味マップ108上の文書を位置付ける座標ペアが特定される。上記座標は、全文検索システム122内の各文書エントリに保存されてよい。第2の結果として、参照マップ生成器106が任意の新しい(未確認の)文書ベクトルを意味マップ108上に位置付けることを可能とするウェイトマップが生成される。参照マップ生成器106のトレーニング後、文書の分散が静止してもよい。しかしながら、最初のトレーニングセットが十分に大きく、記述的である場合、新たなトレーニング文書を加えることで語彙を拡大することができる。意味マップの時間を要する再計算を避けるために新たな文書をマップ上に位置付けてもよい。これは、トレーニングされた重みによって新たな文書の文書ベクトルを変換することで行われる。目的の意味マップ108は、意味マップ108にわたる文書を表現する点の分散を分析することによって改良および向上することができる。過小表現または過大表現されたトピックがある場合、一組のデータ文書104を適宜適合させることが可能であり、次に意味マップ108を再計算することが可能である。
したがって、方法200は、少なくとも1つの基準に従って選択された一組のデータ文書を、演算装置上で実行される参照マップ生成器によって、2次元距離空間においてクラスタ化し、意味マップを生成するステップを含む。上述したように、そして当業者によって理解されるように、データ文書をクラスタ化するために種々の技術が利用されてもよい。例えば、限定するものではないが、生成位相マップ、成長型自己組織化マップ、弾性マップ、ニューラルガス、ランダムマッピング、潜在的意味索引、主成分分析、または任意の他の次元削減に基づくマッピング方法を利用して実施されてよい。
ここで図1Bのブロック図を参照して、スパース分散表現にデータ項目をマッピングする際に使用される意味マップ108を生成するシステムの一実施形態が開示されている。図1Bに示すように、マシン102によって受け取られる一組のデータ文書104は、言語定義コーパスと称されてもよい。一組のデータ文書を前処理すると、上記文書は、参照マップ生成器トレーニングコーパスと称されてもよい。上記文書は、ニューラルネットワークトレーニングコーパスと称されてもよい。参照マップ生成器106は、上記一組のデータ文書が位置付けられた意味マップ108を出力として生成するために参照マップ生成器トレーニングコーパスにアクセスする。意味マップ108は、各文書の座標を抽出してもよい。意味マップ108は、上記座標を全文検索システム122に提供してもよい。非限定的な例として、コーパスは、その内容および構造の、協同的修正、拡張、または削除を可能にするアプリケーション(例えば、コンテンツの作成および管理用のウェブアプリケーション)に基づくコーパスを含んでもよい。そのようなアプリケーションは、例として、Wikimedia Foundation(カリフォルニア州、サンフランシスコ)によって提供および実施されている「wiki」および「Wikipedia」百科事典プロジェクトと称されてもよい。コーパスは、任意の種類やタイプの知識ベースを含んでもよい。
当業者によって理解されるように、高次元ベクトルを低次元空間(例えば意味マップ108)にマッピングするために任意のタイプまたは形式のアルゴリズムが使用されてもよい。例えば、類似のベクトルが低次元空間において互いに近接して位置するように入力ベクトルをクラスタ化して、その結果、位相的にクラスタ化された低次元マップがもたらされる場合である。いくつかの実施形態において、二次意味写像(マップ)のサイズは、「意味導出」を定義する。この「意味導出」によってデータ項目のスパース分散表現(SDR)のパターンが算出される。このことはより詳細に後述する。例えば、一辺が128の場合、データ項目SDRあたり16Kの特徴の記述性に相当する。参照マップ生成器のサイズが大きいほどトレーニングに時間を要し、SDRが大きいほど任意の手段によって比較または処理するのに時間を要するために演算上の制限が存在することを考慮して、原則として、マップのサイズは自由に選択することができる。他の例として、128×128の大きさのデータ項目のSDRは、「一般的な英語」の一組のデータ文書104に適用された場合、有用であることがわかっている。
再び図2を参照して、方法200は、座標ペアと一組のデータ文書のそれぞれとを意味マップによって関連付けるステップを含む(204)。上述したように、意味マップ108を生成する時、参照マップ生成器106は、意味マップ108上の点の位置を算出する。上記点は、一組のデータ文書104における一つの文書を表している。次に、意味マップ108は、上記点の座標を抽出してもよい。いくつかの実施形態において、意味マップ108は、抽出した座標を全文検索システム122に送る。
図1Cのブロック図を参照して、一組のデータ文書104における複数のデータ項目のそれぞれに対するスパース分散表現を生成するシステムの一実施形態が開示されている。図1Cに示すように、表現生成器114は、全文検索システム122にクエリを送り、上記クエリに一致する1つ以上のデータ項目を受け取る。表現生成器114は、全文検索システム122から検索したデータ項目のスパース分散表現を生成してもよい。いくつかの実施形態において、意味マップ108からのデータを利用してSDRを生成することは、生成されたスパース分散表現(例えば、まばらに集まったベクトル)への意味情報の「折り畳み」を含む、と言ってもよい。
再び図2を参照すると、方法200は、演算装置上で実行されるパーサによって、一組のデータ文書中に存在するデータ項目の一覧を生成するステップを含む(206)。一実施形態において、パーサおよび前処理モジュール110は、データ項目の一覧112を生成する。他の実施形態において、パーサおよび前処理モジュール110は、一組のデータ文書104に直接アクセスして、データ項目一覧112を生成する。さらに他の実施形態において、パーサおよび前処理モジュール110は、(上述したように)前処理された形態の一組のデータ文書104を保存する全文検索システム122にアクセスする。他の実施形態において、パーサおよび前処理モジュール110は、一組のデータ文書104に明確に含まれるデータ項目だけでなく、一般的に有用なデータ項目の組み合わせを含むように、データ項目一覧112を展開する。例えば、パーサおよび前処理モジュール110は、公的に利用可能な集合から検索されるデータ項目のよくある組み合わせ(「悪天候」あるいは「電子商取引」等)にアクセスしてもよい。
一実施形態において、パーサおよび前処理モジュール110は、例えば、スペースや句読点を用いてデータ項目一覧112の範囲を定める。他の実施形態において、一覧112において異なる品詞タグのもとで複数存在するデータ項目は異なって処理される(例えば、データ項目"fish"は、名詞として使用される場合、動詞として使用される場合とは異なるSDRを有し、したがって、2つのエントリが含まれる)。他の実施形態において、パーサおよび前処理モジュール110は、データ項目一覧112をSDRデータベース120に提供する。さらに他の実施形態において、表現生成器114は、データ項目一覧112中のデータ項目それぞれに対するSDRを生成するために、保存されたデータ項目一覧112にアクセスする。
方法200は、一覧のデータ項目それぞれについて、演算装置上で実行される表現生成器によって存在情報(以下(i)〜(iii)を含む)を決定するステップを含む(208)。(i)データ項目が存在するデータ文書の数、(ii)各データ文書においてデータ項目が存在する数、(iii)データ項目が存在するデータ文書それぞれに関連付けられた座標ペア。一実施形態において、表現生成器114は、意味マップ108およびパーサおよび前処理モジュール110によって全文検索システム122に保存されたデータを検索するために全文検索システム122にアクセスし、意味マップ108からのデータを利用して、パーサおよび前処理モジュール110によって一覧にされたデータ項目に関するスパース分散表現を生成する。
一実施形態において、表現生成器114は、特定の文字列(例えば、文字、数字、または文字および数字の組み合わせ)を含む各文書に対する座標ペアを検索するために、全文検索システム122にアクセスする。表現生成器114は、データ項目が存在する文書の数を決定するために、検索された座標ペアの数をカウントする。他の実施形態において、表現生成器114は、全文検索システム122から、上記文字列を含む各文書を表すベクトルを検索する。そのような実施形態において、表現生成器114は、ベクトル内のセットビットの数を決定する(例えば、ベクトル内のビット数を1と設定する)。上記セットビットの数は、特定の文書内でデータ項目が出現した回数を示す。表現生成器114は、出現値を決定するために、セットビットの数を追加してもよい。
方法200は、表現生成器によって、上記存在情報を用いて分散表現を生成するステップを含む(210)。表現生成器114は、分散表現を生成する公知の方法を利用してもよい。いくつかの実施形態において、分散表現は、一組のデータ文書104においてデータ項目が存在する意味文脈を表すパターンを決定するために使用されてもよい。上記パターンにおける座標ペアの空間的分散は、データ項目が存在する文脈における意味領域を反映する。表現生成器114は、データ項目とその分散表現との間の二方向マッピングを生成してもよい。SDRデータベース120は、パターン辞書と称されてもよい。システム100は、パターン辞書を用いて、分散表現に基づいてデータ項目を特定することができる。その逆もまたしかりである。互いに異なる一組のデータ文書104を使用することによって(例えば、異なる制限に基づいて、異なる言語の異なる種類の主題に関する文書を選択する)、または、変化する物理システム、異なる医療分析方法、あるいは変化する音楽様式に由来することによってシステム100が種々のパターン辞書を生成することは当業者ならば理解するであろう。
方法200は、演算装置上で実行されるスパース化モジュールによって、スパース度の最大レベルの識別情報を受け取るステップを含む(212)。一実施形態において、人間のユーザが、スパース度の最大レベルの識別情報を提供する。他の実施形態において、スパース度の最大レベルは、所定の閾値に設定される。いくつかの実施形態において、スパース度の最大レベルは、意味マップ108の解像度に依存する。他の実施形態において、スパース度の最大レベルは、参照マップ生成器106の種類に依存する。
方法200は、上記スパース化モジュールによって、スパース度の上記最大レベルに基づいて分散表現内のセットビットの総数を減少させて、基準となるフィルグレードを有するスパース分散表現を生成するステップを含む(214)。一実施形態において、スパース化モジュール116は、最終的なSDR118の特定のフィルグレードに導くカウント閾値を設定することによって(例えば、受け取ったスパース度の最大レベルの識別情報を利用することによって)分散表現をスパース化する。これにより、スパース化モジュール116はSDR118を生成する。このことは、一組のデータ文書104におけるデータ項目の意味論的意味の二値フィンガープリントを提供すると言ってもよい。あるいは、一組のデータ文書104におけるデータ項目の意味論的値の二値フィンガープリントを提供すると言ってもよい。また、SDR118は、意味論的フィンガープリントと称されてもよい。スパース化モジュール116は、SDRデータベース120にSDR118を保存する。
SDRの生成において、システム100は、ベクトルに1および0を入力する。例えば、システム100は、データ文書がデータ項目を使用する場合はベクトルに1を入力し、データ文書がデータ項目を使用しない場合はベクトルに0を入力する。ユーザは、データ項目の意味論的意味を反映したマップ上の点を示すSDRのグラフ表示を受け取ってもよい(上記グラフ表示は、SDRとも、意味論的フィンガープリントとも、パターンとも称される)。本明細書の記載は、点およびパターンへも言及しうる。しかしながら、当業者であれば、「点」または「パターン」への言及は、SDRベクトル内の設定されたセットビットにも言及している―そのようなグラフ表示の基礎をなす(任意の)データ構造にも言及していることを理解するであろう。
いくつかの実施形態において、表現生成器114およびスパース化モジュール116は、複数のデータ項目を1つのSDRに結合してよい。例えば、データ項目の、句、文、段落、または他の組み合わせが個々のSDRの「集合属性(unionproperty)」を反映する1つのSDRに変換される必要がある場合、システム100は、(動的に生成することによって、または事前に生成されたSDRを検索することによって)それぞれ個々のデータ項目をそのSDRに変換し、二値OR演算を使用して個々のSDRから1つの複合SDRを形成してもよい。上記の例を続けると、セットビットの数は、複合SDR中の位置ごとに追加される。一実施形態において、スパース化モジュール116は、基準となるフィルグレードに帰結する閾値を使用して、セットビットの総数を比例的に軽減してもよい。他の実施形態において、スパース化モジュール116は、セットビットの総数を軽減するために重み付けスキームを利用してよい。このことは、SDRにおける位置ごとのセットビットの数を単純にカウントするのではなく、特定のセットビットの周囲にあるビット数を評価するステップを含む。そのような局所的重み付けスキームは、SDR内の集合の一部であるビットを重視する。それゆえ、SDR内の集合の一部であるビットは、(例えば周囲にセットビットがない)単一の孤立したビットよりも意味論的により重要である。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法およびシステムを実施することにより、データ文書の集合を文脈によってクラスタ化したマップを単純に生成するシステムが提供されるというのではなく、クラスタ化されたデータ文書を表すマップ上の位置を分析し、上記分析に基づいて、どのデータ文書が特定のデータ項目を含むかを決定し、上記分析を利用して各データ文書の各データ項目に関する詳述を提供する、ことを継続的に行うシステムが提供される。データ項目のスパース分散表現は、意味マップ108から読み出されたデータに基づいて生成される。データ項目のスパース分散表現は、他の機械学習方法をトレーニングする使用に限定される必要はなく、データ項目間の関係を決定するために使用してもよい(データ項目間の類似度を決定する、データ項目をランク付けする、または種々の環境における検索および分析における使用に関して、ユーザが事前に類似していることを把握していないデータ項目を特定する、など)。いくつかの実施形態において、SDRにおける情報の任意の部分を本明細書に記載の方法およびシステムによって変化させることで、任意のデータ項目は、(例えばその意味論的集合において)「意味論的に根拠がある」ことになり、その結果、機械学習、ニューラルネットワーク、または皮質アルゴリズムのいずれを用いなくても明確に比較可能かつ演算可能となる。
ここで図3のブロック図を参照して、意味マップ上でクラスタ化されたデータ文書におけるデータ項目のスパース分散表現を使用して演算を行うシステムの一実施形態が開示されている。一実施形態において、システム300は、スパース分散表現間の意味論的類似度を決定する機能を含む。他の実施形態において、システム300は、SDRに変換された参照データ項目と照合することにより、SDRに変換されたデータ項目の関連性ランキングを決定する機能を含む。さらに他の実施形態において、システム300は、SDRに変換された参照テキスト要素と照合することにより、SDRに変換されたデータ項目の分類を決定する機能を含む。他の実施形態において、システム300は、SDRに変換された参照データ項目と照合することにより、SDRに変換されたデータ項目のトピックフィルタリングを行う機能を含む。さらに他の実施形態において、システム300は、SDRに変換されたデータ項目からのキーワード抽出を行う機能を含む。
概略すると、システム300は、図1A〜1C(図3におけるエンジン101およびSDRデータベース120)に関連して上述された要素を含み、上記図に関連して上述された機能を提供する。また、システム300は、マシン102A、マシン102b、フィンガープリンティングモジュール302、類似エンジン304、曖昧性解消モジュール306、データ項目モジュール308、表現エンジン310を含む。一実施形態において、エンジン101はマシン101Aにて実行される。一実施形態において、フィンガープリンティングモジュール302、類似エンジン304、曖昧性解消モジュール306、データ項目モジュール308、表現エンジン310は、マシン102bにて実行される。
図1A〜1C、図2に関連して、図3を参照すると、システム300は、フィンガープリンティングモジュール302を含む。一実施形態において、フィンガープリンティングモジュール302は、図1A〜1C、および図2に関連して上述された、表現生成器114およびスパース化モジュール116を含む。他の実施形態において、フィンガープリンティングモジュール302は、エンジン101の一部を形成する。一実施形態において、フィンガープリンティングモジュール302は、ハードウェアプログラムの少なくとも一部として実施される。他の実施形態において、フィンガープリンティングモジュール302は、ソフトウェアプログラムの少なくとも一部として実施される。さらに他の実施形態において、フィンガープリンティングモジュール302は、マシン102にて実行される。いくつかの実施形態において、フィンガープリンティングモジュール302は、SDRデータベース120の一部ではないが動的に生成されるSDRを用いて、リアルタイムで、(例えば、本明細書に記載のスパース化プロセスを介して)データ項目SDRを意味論的フィンガープリントに変化させるために、ポストプロダクションプロセスを実行する。例えば、単語意味論的フィンガープリントから文書意味論的フィンガープリントを作成する。しかしながら、そのようなポストプロダクションプロセスは任意である。他の実施形態において、SDRデータベース120においてSDRを有していないデータ項目についてスパース化SDRを生成するために、表現生成器114は直接アクセスされてもよい。そのような実施形態において、表現生成器114は、スパース化モジュール116を自動的に呼出し、自動的にスパース化SDRを生成してもよい。「SDR」、「フィンガープリント」、「意味論的フィンガープリント」というタームは、本明細書において互換使用され、フィンガープリンティングモジュール302によって生成されたSDR、および表現生成器114を直接的に呼び出すことによって生成されるSDRの両方を指すために使用される。
システム300は、類似エンジン304を含む。類似エンジン304は、SDR間の距離を算出し、類似度レベルを決定する機能を提供する。他の実施形態において、類似エンジン304は、ハードウェアモジュールの少なくとも一部として実施される。他の実施形態において、類似エンジン304は、ソフトウェアプログラムの少なくとも一部として実施される。さらに他の実施形態において、類似エンジン304は、マシン102bにて実行される。
システム300は、曖昧性解消モジュール306を含む。一実施形態において、曖昧性解消モジュール306は、データ項目の単一のSDR内に組み入れられる文脈部分空間を特定する。したがって、曖昧性解消モジュール306は、単一のデータ項目の異なる意味論的文脈をユーザがより理解しやすくする。いくつかの実施形態において、曖昧性解消モジュール306は、ハードウェアモジュールの少なくとも一部として実施される。いくつかの実施形態において、曖昧性解消モジュール306は、ソフトウェアプログラムの少なくとも一部として実施される。他の実施形態において、曖昧性解消モジュール306は、マシン102bにて実行される。
システム300は、データ項目モジュール308を含む。一実施形態において、データ項目モジュール308は、受け取ったデータ項目の集合から、最も特徴的なデータ項目を特定する機能を提供する、つまり、そのデータ項目は、下記により詳述するように、そのSDRが、受け取ったデータ項目の集合のSDRから閾値未満の距離を有するデータ項目である。データ項目モジュール308は、図8Aに関連して後述されるキーワード抽出モジュール802とともに、または、キーワード抽出モジュール802に代替して、使用される。いくつかの実施形態において、データ項目モジュール308は、ハードウェアモジュールの少なくとも一部として実行される。いくつかの実施形態において、データ項目モジュール308は、ソフトウェアプログラムの少なくとも一部として実行される。実施形態において、データ項目モジュール308は、マシン102bにて実行される。
システム300は、表現エンジン310を含む。一実施形態において、より詳細に後述されるように、表現エンジン310は、1以上のデータ項目とともにユーザから受け取ったブール演算子を評価する機能を提供する。ブール演算子を評価することにより、1以上のデータ項目または複数のデータ項目の組み合わせに関する分析をリクエストするうえでユーザに柔軟性を与える。いくつかの実施形態において、表現エンジン310は、ハードウェアモジュールの少なくとも一部として実行される。いくつかの実施形態において、表現エンジン310は、ソフトウェアプログラムの少なくとも一部として実行される。一実施形態において、表現エンジン310は、マシン102bにて実行される。
図4のフローチャートを参照して、データ項目間の類似度レベルを特定する方法に係る一実施形態が開示されている。概略すると、方法400は、少なくとも1つの基準に従って選択された一組のデータ文書を、演算装置上で実行される参照マップ生成器によって、2次元距離空間においてクラスタ化し、意味マップを生成するステップを含む(402)。方法400は、座標ペアと一組のデータ文書のそれぞれとを意味マップによって関連付けるステップを含む(404)。方法400は、演算装置上で実行されるパーサによって、一組のデータ文書中に存在するデータ項目の一覧を生成するステップを含む(406)。方法400は、一覧のデータ項目それぞれについて、演算装置上で実行される表現生成器によって存在情報(以下(i)〜(iii)を含む)を決定するステップを含む(408)。(i)データ項目が存在するデータ文書の数、(ii)各データ文書においてデータ項目が存在する数、(iii)データ項目が存在するデータ文書それぞれに関連付けられた座標ペア。方法400は、表現生成器によって、上記存在情報を用いて分散表現を生成するステップを含む(410)。方法400は、演算装置上で実行されるスパース化モジュールによって、スパース度の最大レベルの識別情報を受け取るステップを含む(412)。方法400は、上記スパース化モジュールによって、スパース度の上記最大レベルに基づいて分散表現内のセットビットの総数を減少させて、基準となるフィルグレード(fillgrAde)を有するスパース分散表現(SDR)を生成するステップを含む(414)。方法400は、演算装置上で実行される類似エンジンによって、第1データ項目の第1SDRと第2データ項目の第2SDRとの間の距離を決定するステップを含む(416)。方法400は、決定された上記距離に基づく上記第1データ項目と上記第2データ項目との間の意味類似度レベルの識別情報を、上記類似エンジンによって提供するステップを含む(418)。
図1A〜1C、図2、図3に関連して、図4をより詳細に参照すると、方法400は、少なくとも1つの基準に従って選択された一組のデータ文書を、演算装置上で実行される参照マップ生成器によって、2次元距離空間においてクラスタ化し、意味マップを生成するステップを含む(402)。一実施形態において、クラスタ化は、図2に関連して上記したように行われる(202)。
方法400は、座標ペアと一組のデータ文書のそれぞれとを意味マップによって関連付けるステップを含む(404)。一実施形態において、その関連付けするステップは、図2に関連して上記したように行われる(204)。
方法400は、演算装置上で実行されるパーサによって、一組のデータ文書中に存在するデータ項目の一覧を生成するステップを含む(406)。一実施形態において、その生成ステップは、図2に関連して上記したように行われる(206)。
方法400は、一覧のデータ項目それぞれについて、演算装置上で実行される表現生成器によって存在情報(以下(i)〜(iii)を含む)を決定するステップを含む(408)。(i)データ項目が存在するデータ文書の数、(ii)各データ文書においてデータ項目が存在する数、(iii)データ項目が存在するデータ文書それぞれに関連付けられた座標ペア。一実施形態において、その決定ステップは、図2に関連して上記したように行われる(208)。
方法400は、表現生成器によって、上記存在情報を用いて分散表現を生成するステップを含む(410)。一実施形態において、その生成ステップは、図2に関連して上記したように行われる(210)。
方法400は、演算装置上で実行されるスパース化モジュールによって、スパース度の最大レベルの識別情報を受け取るステップを含む(412)。一実施形態において、上記受け取るステップは、図2に関連して上記したように行われる(212)。
方法400は、上記スパース化モジュールによって、スパース度の上記最大レベルに基づいて分散表現内のセットビットの総数を減少させて、基準となるフィルグレード(fillgrAde)を有するスパース分散表現(SDR)を生成するステップを含む(414)。一実施形態において、その減少ステップは、図2に関連して上記したように行われる(214)。
方法400は、演算装置上で実行される類似エンジンによって、第1データ項目の第1SDRと第2データ項目の第2SDRとの間の距離を決定するステップを含む(416)。一実施形態において、類似エンジン304は、少なくとも2つのSDRの間の距離を演算する。距離の測定は、限定するものではないが、直接オーバーラップ(Direct Ove
rlap)、ユークリッド距離(例えば、人間が定規を使って測定するのと同様にSDRの2点間の普通の距離を決定する)、ジャッカール距離、コサイン類似度を含む。2つのSDR間の距離が短いほど、類似度は高くなる。また、類似度が高いほど、SDRが表現するデータ要素の意味関連性が高くなる(意味畳み込みSDRの場合)。一実施形態において、類似エンジン304は、上記第1SDRおよび上記第2SDRの両方に設定された複数のビット(例えば、両方のSDRが1にセットされた点)の数をカウントする。他の実施形態において、類似エンジン304は、上記第1SDRの第1点を特定し(例えば、任意に選択された、1にセットされた第1ビット)、上記第2SDR内で同じ点を見出し、上記第2SDRにおいて最も近いセットビットを決定する。上記第1SDRにおけるセットビット(上記第1SDRにおける各セットビット)に最も近い第2SDRにおけるセットビットを決定することにより、類似エンジン304は、それぞれの点における距離の合計値を計算し、点の数で除算することにより、総距離を決定することができる。当業者であれば、SDR間の距離を決定するために他のメカニズムを使用できることを理解するであろう。いくつかの実施形態において、類似度は、絶対尺度ではなく、データ項目が有する異なる文脈に基づいて変化しうる。したがって、これらの実施形態の一つにおいて、類似エンジン304は、2つのSDR間のオーバーラップの関係(様相)も分析する。例えば、オーバーラップの関係は、類似演算において重み付け関数を加えるために使用される。他の例として、類似尺度が使用される。
方法400は、決定された距離に基づく第1データ項目と第2データ項目との間の意味類似度レベルの識別情報を、類似エンジンによって提供するステップを含む(418)。類似エンジン304は、2つのSDRの間の距離が類似度の最大閾値を超え、したがって、表現されたデータ項目は類似しないと判定することができる。あるいは、類似エンジン304は、2つのSDRの間の距離が類似度の最大閾値を超えておらず、したがって、表現されたデータ項目は類似すると判定することができる。類似エンジン304は、範囲、閾値、あるいは他の計算に基づいて類似度レベルを特定することができる。一実施形態において、SDRが実際にデータ項目の意味を表現する(複数の語義的特徴により表現される)ため、2つのデータ項目間の語義的近さを決定することができる。
いくつかの実施形態において、システム100は、ユーザインターフェース(不図示)を提供する。ユーザは、そのユーザインターフェースを用いて、データ項目を入力し、類似度レベルの識別情報を受け取ることができる。上記ユーザインターフェースは、マシン100に直接アクセスするユーザに上記機能を提供することができる。あるいは、上記ユーザインターフェースは、コンピュータネットワークを介してマシン100にアクセスするユーザに上記機能を提供することができる。この例によって、限定するものではないが、ユーザは、上記ユーザインターフェースに対して、「音楽」、「アップル」といった一組のデータ項目を入力することができる。類似エンジン304は上記データ項目を受け取り、図1A〜図1C、および図2に関連して既述した上記データ項目についてのSDRを生成する。上記の例を続けると、類似エンジン304は、次に、上述したように2つのSDRを比較してよい。必須ではないが、類似エンジン304は、上記ユーザインターフェースを介してSDRそれぞれの図形的表現をユーザに提供し、それにより、ユーザは、それぞれのデータ項目が語義的にマッピングされる方法(状態)を視覚的に確認することができる(例えば、参照マップ生成器106のトレーニングのために使用される参照用収集物におけるデータ項目の使用を表現する意味マップにクラスタ化された点を見る、など。)
いくつかの実施形態において、類似エンジン304は、ユーザからデータ項目を1つだけ受け付ける。図5を参照すると、フローチャートにそのような方法に係る一実施形態が示されている。概略すると、方法500は、少なくとも1つの基準に従って選択された一組のデータ文書を、第1演算装置上で実行される参照マップ生成器によって、2次元距離空間においてクラスタ化し、意味マップを生成するステップを含む(502)。方法500は、座標ペアと一組のデータ文書のそれぞれとを意味マップによって関連付けるステップを含む(504)。方法500は、一組のデータ文書中に存在するデータ項目の一覧を、第1演算装置上で実行されるパーサによって生成するステップを含む(506)。方法500は、一覧のデータ項目それぞれについて、第1演算装置上で実行される表現生成器によって存在情報(以下(i)〜(iii)を含む)を決定するステップを含む(508)。(i)データ項目が存在するデータ文書の数、(ii)各データ文書においてデータ項目が存在する数、(iii)データ項目が存在するデータ文書それぞれに関連付けられた座標ペア。方法500は、表現生成器によって、データ項目の一覧におけるデータ項目それぞれについて、上記存在情報を用いて分散表現を生成するステップを含む(510)。方法500は、上記第1演算装置上で実行されるスパース化モジュールによって、スパース度の最大レベルの識別情報を受け取るステップを含む(512)。方法500は、上記スパース化モジュールによって、それぞれの分散表現について、スパース度の上記最大レベルに基づいて分散表現内のセットビットの総数を減少させて、基準となるフィルグレード(fillgrade)を有するスパース分散表現(SDR)を生成するステップを含む(514)。方法500は、生成されたSDRそれぞれをSDRデータベース内に保存するステップを含む(516)。方法500は、第2演算装置上で実行される類似エンジンによって、第3演算装置から第1データ項目を受け取るステップを含む(518)。方法500は、第1データ項目の第1SDRと、SDRデータベースから読み出した第2データ項目の第2SDRとの間の距離を、上記類似エンジンによって決定するステップを含む(520)。方法500は、決定された距離に基づいて、第2データ項目の特定、および第1データ項目と第2データ項目との間の意味類似度レベルの識別情報を、上記類似エンジンによって、上記第3演算装置に提供するステップを含む(522)。
いくつかの実施形態において、(502)〜(516)は、図2、および(202)〜(214)に関連して既述された方法により実行される。
方法500は、第2演算装置上で実行される類似エンジンによって、第3演算装置から第1データ項目を受け取るステップを含む(518)。一実施形態において、システム300は、ユーザインターフェース(不図示)を含む。ユーザは、そのユーザインターフェースを用いて、第1データ項目を入力することができる。他の実施形態において、フィンガープリンティングモジュール302は、第1データ項目のSDRを生成する。さらに他の実施形態において、表現生成器114はSDRを生成する。
方法500は、第1データ項目の第1SDRと、SDRデータベースから読み出した第2データ項目の第2SDRとの間の距離を、上記類似エンジンによって決定するステップを含む(520)。一実施形態において、方法500は、図4、(416)に関連して既述されたように、第1データ項目の第1SDRと第2データ項目の第2SDRとの間の距離を決定するステップを含む。いくつかの実施形態において、類似エンジン304は、SDRデータベース120から第2データ項目を読み出す。これらの実施形態の一つにおいて、類似エンジン304は、読み出された項目と受け取った第1データ項目との間に類似度レベルが存在するか否かを判定するためにSDRデータベース120への入力それぞれを確認する。これらの実施形態の他の実施形態において、システム300は、(i)意味論的フィンガープリント(すなわち、SDR)収集に対して効率的にインデックスを付けるために、そして、(ii)類似エンジン304が、データベース120内のすべての項目を一つ一つ反復するといった「力づく」で処理するよりも第2データ項目の第2SDRをより効率的に特定するために、現在のテキストインデックス技術およびテキスト探索ライブラリを実施する。
方法500は、決定された距離に基づいて、第2データ項目の識別、および第1データ項目と第2データ項目との間の意味類似度レベルの識別情報を、類似エンジンによって、上記第3演算装置に提供するステップを含む(522)。一実施形態において、類似エンジン304は、ユーザインターフェースを介して上記識別を提供する。他の実施形態において、類似エンジン304は、図4、(418)に関連して既述したように、決定された距離に基づいて、第1データ項目と第2データ項目との間の意味類似度レベルの識別情報を提供する。いくつかの実施形態において、類似エンジン304が、(1)SDRデータベースから第3データ項目についての第3SDRを読み出し、(2)第1データ項目の第1SDRと第3データ項目の第3SDRとの距離を決定し、決定された距離に基づいて、第1データ項目と第3データ項目との間の意味類似度レベルの識別情報を提供するプロセスを繰り返すことは理解されるであろう。
これらの実施形態の一つにおいて、類似エンジン304は、受け取ったデータ項目に最も類似する他のデータ項目のデータ項目の一覧を返してもよい。例として、類似エンジン304は、受け取ったデータ項目についてのSDR118を生成し、続いて、SDR118に類似する他のSDRを求めてSDRデータベース120を検索してよい。一実施形態において、データ項目モジュール308が上記機能を提供する。例として、限定されるものではないが、類似エンジン304(あるいは、データ項目モジュール308)は、上述したように、受け取ったデータ項目についてのSDR118をSDRデータベース120における複数のSDRそれぞれと比較し、類似度の要件(例えば、データ項目間の距離が所定の閾値以下である)を満たすデータ項目の一覧を返してもよい。いくつかの実施形態において、類似エンジン304は、(データ項目自体を返すのとは対照的に)特定のSDRに最も類似するSDRを返す。
いくつかの実施形態において、データ項目(キーワードと称される場合もある)を受け取る方法および類似データ項目を特定する方法は、図2、(202)〜(214)に関連して既述したように実施される。いくつかの実施形態において、データ項目モジュール308が上記機能を提供する。これらの実施形態の一つにおいて、上記方法は、データ項目を受け取るステップを含む。上記方法は、受け取ったデータ項目と同一ではない最も類似するデータ項目に対するリクエストを受け取るステップを含む。これらの実施形態の他の実施形態において、上記方法は、受け取ったデータ項目についての第1SDRを生成するステップを含む。これらの実施形態のさらに他の実施形態において、上記方法は、第1SDRとSDRデータベース120におけるそれぞれのSDRとの間の距離を決定するステップを含む。これらの実施形態のさらに他の実施形態において、上記方法は、一覧にされたデータ項目のSDRと第1SDRとの間の距離が閾値未満となるデータ項目の一覧を提供するステップを含む。あるいは、上記方法は、データ項目それぞれと受け取ったデータ項目との類似度レベルが閾値を超えるデータ項目の一覧を提供するステップを含む。いくつかの実施形態において、類似データ項目を特定する方法により、データ項目またはデータ項目のSDRを受け取る機能、および増加する距離(例えば、ユークリッド距離)による指示を受けてSDR一覧を生成する機能を提供する。これらの実施形態の一つにおいて、システム100は、すべての文脈データ項目(すなわち、送られたデータ項目が存在する概念上の空間内のデータ項目)を返す機能を提供する。
データ項目モジュール308は、受け取ったデータ項目を提供したユーザ、他のモジュール、またはエンジン(例えば、曖昧性解消モジュール306)のいずれかに対して類似データ項目を返してもよい。
いくつかの実施形態において、上記システムは、類似データ項目の一覧を生成し、クエリを実行するシステム(システム300内のシステムまたは第三者の検索システム)にその一覧を送ってもよい。例えば、ユーザは、クエリを実行するためのユーザインターフェース(例えば、検索エンジン)にデータ項目を入力し、上記ユーザインターフェースが上記データ項目をクエリモジュール601に転送してもよい。クエリモジュール601は、上記システム(例えば、類似エンジン304)のコンポーネントを自動的に呼び出して、類似データ項目の一覧を生成し、当該データ項目を上記ユーザインターフェースに提供して、ユーザの当初クエリに追加されたクエリとして実行するようにしてもよい。これにより、ユーザの検索結果がより広範囲なものになる。他の例として、そして図6A〜図6Cに関連してさらに詳細に説明されるように、上記システムは、類似データ項目の一覧を生成し、そのデータ項目を第三者の検索システムに直接提供し、上記ユーザインターフェースを介して上記ユーザに拡張検索結果を返してもよい。第三者の検索システム(ここでは、企業検索システムと称される場合もある)は任意の種類、形態であってよい。全文検索システム122に関連して既述されたように、多岐にわたるそのようなシステムが利用可能であり、ここに記載される方法およびシステムを用いることでその能力、性能が高められる。
図6Aのブロック図を参照すると、全文検索システムのクエリを拡張するためのシステム300の一実施形態が開示されている。概略すると、システム300は、図1A〜図1Cおよび図3に関連して既述した要素を有する。また、システム300は、図1A〜図1Cおよび図3に関連して既述した機能を提供する。システム300は、クエリモジュール601を実行するマシン102dを含む。クエリモジュール601は、クエリ拡張モジュール603、ランキングモジュール605、およびクエリ入力処理モジュール607を実行する。
一実施形態において、クエリモジュール601は、クエリタームを受け取り、受け取ったタームについてのSDRの生成を指示し、類似のクエリタームの特定を指示する。他の実施形態において、クエリモジュール601は、第三者により提供される企業検索システムと通信する。例えば、クエリモジュール601は、上記企業検索システムと通信する1以上のインターフェース(例えば、アプリケーションプログラムインターフェース)を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、クエリモジュール601は、ソフトウェアプログラムの少なくとも一部として実行される。一実施形態において、クエリモジュール601は、ハードウェアモジュールの少なくとも一部として実行される。さらに他の実施形態において、クエリモジュール601は、マシン102dで実行される。
一実施形態において、クエリ入力処理モジュール607は、クライアント102cのユーザからクエリタームを受け付ける。他の実施形態において、クエリ入力処理モジュール607は、クエリタームの種類を特定する(例えば、個々の単語、単語のグループ、文章、段落、文書、SDR、または、類似のタームを特定する際に使用される他の表現)。いくつかの実施形態において、クエリ入力処理モジュール607は、ソフトウェアプログラムの少なくとも一部として実行される。一実施形態において、クエリ入力処理モジュール607は、ハードウェアモジュールの少なくとも一部として実行される。さらに他の実施形態において、クエリ入力処理モジュール607は、マシン102dで実行される。他の実施形態において、クエリモジュール601は、クエリ入力処理モジュール607と通信する。あるいは、クエリモジュール601は、クエリ入力処理モジュール607の機能を提供する。
一実施形態において、クエリ拡張モジュール603は、クライアント102cのユーザからクエリタームを受け付ける。他の実施形態において、クエリ拡張モジュール603は、クエリ入力処理モジュール607からクエリタームを受け付ける。さらに他の実施形態において、クエリ拡張モジュール603は、クエリタームについてのSDRの生成を指示する。他の実施形態において、クエリ拡張モジュール603は、類似エンジン304による、上記クエリタームに類似する1以上のタームの(SDR間の距離に基づく)識別を指示する。いくつかの実施形態において、クエリ拡張モジュール603は、ソフトウェアプログラムの少なくとも一部として実行される。一実施形態において、クエリ拡張モジュール603は、ハードウェアモジュールの少なくとも一部として実行される。さらに他の実施形態において、クエリ拡張モジュール603はマシン102dで実行される。他の実施形態において、クエリモジュール601は、クエリ拡張モジュール603と通信する。あるいは、クエリモジュール601は、クエリ拡張モジュール603の機能を提供する。
図6Bのフローチャートを参照すると、全文検索システムのクエリを拡張する方法600に係る一実施形態が開示されている。概略すると、方法600は、少なくとも1つの基準に従って選択された一組のデータ文書を、第1演算装置上で実行される参照マップ生成器によって、2次元距離空間においてクラスタ化し、意味マップを生成するステップを含む(602)。方法600は、座標ペアと一組のデータ文書のそれぞれとを意味マップによって関連付けるステップを含む(604)。方法600は、第1演算装置上で実行されるパーサによって、一組のデータ文書中に存在するタームの一覧を生成するステップを含む(606)。方法600は、一覧の各タームについて、第1演算装置上で実行される表現生成器によって存在情報(以下(i)〜(iii)を含む)を決定するステップを含む(608)。(i)タームが存在するデータ文書の数、(ii)各データ文書においてタームが存在する数、(iii)タームが存在するデータ文書それぞれに関連付けられた座標ペア。方法600は、タームごとの上記存在情報を用いて、上記一覧におけるタームそれぞれについて、スパース分散表現(SDR)を、上記表現生成器によって生成するステップを含む(610)。方法600は、生成されたSDRそれぞれをSDRデータベースに保存するステップを含む(612)。方法600は、第2演算装置上で実行されるクエリ拡張モジュールによって、第3演算装置から第1タームを受け取るステップを含む(614)。方法600は、上記第1タームの第1SDRと、上記SDRデータベースから読み出された第2タームの第2SDRとの間の意味類似度レベルを、第4演算装置上で実行される類似エンジンによって決定するステップを含む(616)。方法600は、上記第1タームおよび上記第2タームの少なくとも一方に類似する少なくとも一つのタームを含む一組の文書それぞれの識別のためのクエリを、上記第1タームおよび上記第2タームを使って、上記クエリ拡張モジュールによって、全文検索システムに対して送るステップを含む(618)。方法600は、上記クエリ拡張モジュールによって、上記一組の文書それぞれの識別を上記第3演算装置に対して送るステップを含む(620)。
いくつかの実施形態において、ステップ(602)〜(612)は、図2およびステップ(202)〜(214)に関連して既述したように実行される。
方法600は、第2演算装置上で実行されるクエリ拡張モジュールによって、第3演算装置から第1タームを受け取るステップを含む(614)。一実施形態において、クエリ拡張モジュール603は、図5、(518)に関連して既述したように上記第1データ項目を受け取る。他の実施形態において、クエリ入力処理モジュール607は、上記第1タームを受け取る。さらに他の実施形態において、クエリ入力処理モジュール607は、フィンガープリンティングモジュール302に対して、SDR生成のリクエストとともに、上記第1タームを送る。さらに他の実施形態において、クエリ入力処理モジュール607は、表現生成器114によってSDRを生成するために、エンジン101に対して上記第1タームを送る。
方法600は、上記第1タームの第1SDRと、SDRデータベースから読み出された第2タームの第2SDRとの間の意味類似度レベルを、第4演算装置上で実行される類似エンジンによって決定するステップを含む(616)。一実施形態において、類似エンジン304は、図5、(520)に関連して既述したように、意味類似度レベルを決定する。
方法600は、上記第1タームおよび上記第2タームの少なくとも一方に類似する少なくとも一つのタームを含む一組の文書それぞれの識別のためのクエリを、上記第1タームおよび上記第2タームを使って、上記クエリ拡張モジュールによって、全文検索システムに対して送るステップを含む(618)。いくつかの実施形態において、類似エンジン304は、クエリモジュール601に対して上記第2タームを提供する。上記類似エンジンは類似度閾値を超える上記第1タームに対してある類似度を有する複数のタームを提供しうることが理解されるであろう。他の実施形態において、クエリモジュール601は、第三者の企業検索システムに対して1以上の検索タームを含むクエリを送る1以上のアプリケーションプログラムインターフェースを含んでもよい。
方法600は、上記クエリ拡張モジュールによって、上記一組の文書それぞれの識別情報を上記第3演算装置に対して送るステップを含む(620)。
図6Cのフローチャートを参照すると、全文検索システムのクエリを拡張する方法650に係る一実施形態が開示されている。概略すると、方法650は、少なくとも1つの基準に従って選択された一組のデータ文書を、第1演算装置上で実行される参照マップ生成器によって、2次元距離空間においてクラスタ化し、意味マップを生成するステップを含む(652)。方法650は、座標ペアと一組のデータ文書のそれぞれとを意味マップによって関連付けるステップを含む(654)。方法600は、第1演算装置上で実行されるパーサによって、一組のデータ文書中に存在するタームの一覧を生成するステップを含む(656)。方法650は、一覧の各タームについて、第1演算装置上で実行される表現生成器によって存在情報(以下(i)〜(iii)を含む)を決定するステップを含む(658)。(i)タームが存在するデータ文書の数、(ii)各データ文書においてタームが存在する数、(iii)タームが存在するデータ文書それぞれに関連付けられた座標ペア。方法650は、表現生成器によって、上記一覧におけるタームそれぞれについて、タームごとの上記存在情報を用いてスパース分散表現(SDR)を生成するステップを含む(660)。方法650は、生成されたSDRそれぞれをSDRデータベースに保存するステップを含む(662)。方法650は、第2演算装置上で実行されるクエリ拡張モジュールによって、第3演算装置から第1タームを受け取るステップを含む(664)。方法650は、上記第1タームの第1SDRと、上記SDRデータベースから読み出された第2タームの第2SDRとの間の意味類似度レベルを、第4演算装置上で実行される類似エンジンによって決定するステップを含む(666)。方法650は、上記クエリ拡張モジュールによって、上記第3演算装置に対して上記第2タームを送るステップを含む(668)。
一実施形態において、ステップ(652)〜(666)は、ステップ(602)〜(612)に関連して既述したように実行される。しかしながら、上記類似エンジンによって特定された1以上の上記タームを企業検索システムに対して直接提供する代わりに、方法650は、上記クエリ拡張モジュールによって、上記第3演算装置に対して上記第2タームを送るステップを含む(668)。このような方法において、上記第3演算装置のユーザは、上記クエリが企業検索システムに送信される前に、上記第2タームを確認、変更することができる。いくつかの実施形態において、ユーザは上記クエリに対して追加的な管理を望んでいる。一実施形態において、ユーザは、自身でクエリを実行することを好む。他の実施形態において、ユーザは、上記クエリの送信前に、上記システムによって特定されたタームを変更することを望んでいる。さらに他の実施形態において、ユーザに対して特定されたタームを提供することにより、上記システムは、当該特定されたタームに関するユーザからのフィードバックをリクエストすることが可能となる。これらの実施形態の一つにおいて、例えば、上記第2タームを特定するうえでの上記類似エンジンの正確性を評価できる。これらの実施形態のうちの他の一実施形態において、例として、ユーザは、上記第2タームはユーザが興味を抱くタームの種類である(例えば、上記第2タームは、ユーザが現在研究または開発中の専門領域に係る種類である)ことの標識を提供する。
いくつかの実施形態において、少なくとも一つのブール演算子を評価する方法は、表現エンジン310によって、少なくとも一つのデータ項目および少なくとも一つのブール演算子を受け取るステップを含む。上記方法は、図2およびステップ(202)〜(214)に関連して既述した上記機能を実施するステップを含む。一実施形態において、表現エンジン310は、ユーザがブール演算子および括弧を使って組み合わせた複数のデータ項目を受け取る。例えば、ユーザは、「ジャガーSUBポルシェ」といった句を提示すると、表現エンジン310は、上記句を評価し、その表現に対するSDRの変更後のバージョンを生成する。したがって、他の実施形態において、表現エンジン310は、受け取った句における第1データ項目について第1SDR118を生成する。さらに他の実施形態において、表現エンジン310は、(例えば、3つのデータ項目句における上記第2データ項目が上記ブール演算子であると決定することによって、または、受け取った句に含まれるそれぞれのデータ項目とブール演算子の一覧とを比較して上記でデータ項目がブール演算子であるか否かを決定することによって)受け取った句に含まれる上記ブール演算子を特定する。表現エンジン310は、上記第1データ項目の変更方法を決定するために、特定されたブール演算子を評価する。例えば、表現評価部310は、ブール演算子「SUB」が受け取った句に含まれると判定する。続いて、表現エンジン310は、上記ブール演算子に続くデータ項目について第2SDRの生成を決定し(例えば、上述した句の例において、「ポルシェ」)、上記第1SDRから、上記第2SDRに出現した点を取り除くことによって第3SDRを生成する。それから上記第3SDRは上記第1データ項目のSDRとなるが、上記第2データ項目のSDRは含まない。同様に、表現エンジン310が、上記ブール演算子は「AND」であったと判定した場合、表現エンジン310は、上記第1SDRおよび上記第2SDRに共通する点のみを使って第3SDRを生成する。従って、表現エンジン310は、データ項目、複合データ項目、およびブール演算子および括弧を使って組み合わせたSDRを受け取り、策定された表現のブール結果を反映したSDRを返す。得られた変更SDRは、ユーザに戻されるか、または、システム200内の他のエンジン(例えば、類似エンジン304)に提供されてもよい。当業者であれば、ブール演算子は、限定されるものではないが、AND、OR、XOR、NOT、およびSUBを含むことを理解するであろう。
いくつかの実施形態において、データ項目の複数のサブコンテキストを特定する方法は、曖昧性解消モジュール306によってデータ項目を受け取るステップを含む。上記方法は、図2、(202)〜(214)に関連して既述した上記機能を実施するステップを含む。一実施形態において、上記方法は、受け取ったデータ項目について第1SDRを生成するステップを含む。他の実施形態において、上記方法は、上記第1SDRに類似するSDRを有するデータ項目の一覧を生成するステップを含む。例えば、上記方法は、上記類似エンジンに対して上記第1SDRを提供し、上述したように類似するSDRの一覧をリクエストするステップを含む。さらに他の実施形態において、上記方法は、上記第1SDRに類似するが一致しない一覧化されたSDRのうちの一つを分析するステップと、上記第1SDRから、上記一覧化されたSDRにも存在する点(例えば、セットビット)を(例えば、バイナリ減算を介して)取り除き、変更SDRを生成するステップを含む。他の実施形態において、上記方法は、上記第1SDRおよび(同一ではないが)類似するSDRの両方に存在する点を取り除く処理を繰り返すステップを含む。このステップは、類似するSDRの一覧それぞれに存在するすべての点が上記第1SDRから取り除かれるまで行われる。例として、データ項目「アップル」に類似するデータ項目へのリクエストを受け取ると、上記システムは、「マッキントッシュ」および「iphone(登録商標)」、「オペレーティングシステム」といったデータ項目を返してもよい。ユーザが「アップルSUBマッキントッシュ」との表現を提供し、残った点から類似データ項目をリクエストした場合には、上記システムは、「果物」、「スモモ」、「オレンジ」、「バナナ」といったデータ項目を返す。上記の例を続けると、次にユーザが「アップルSUBマッキントッシュSUB果物」との表現を提供し、類似データ項目をリクエストした場合には、上記システムは、「レコード」、「ビートルズ」および「ポップミュージック」といったデータ項目を返してもよい。いくつかの実施形態において、上記方法は、SDR全体からではなく、上記第1SDRの最大クラスタから類似のSDRの点を抽出するステップを含む。これにより、より好適な解決法が提供される。
いくつかの実施形態において、上述したように、データ項目は単語以外の項目を参照してよい。例として、システム300(例えば、類似エンジン304)は、数字についてのSDRを生成し、そのSDRを他の数字から生成された参照SDRと比較し、類似データ項目の一覧をユーザに提供する。例えば、限定するものではないが、システム300(例えば、類似エンジン304)は、データ項目「100.1」についてのSDRを生成し、そのSDRは感染により生じた熱であると診断された患者に関連するデータ項目についてのSDRと類似するパターンを有する、と判定してもよい。(例えば、医者または医療機関が上述した方法およびシステムを実施する実施形態において、患者の身体特性(例えば、体温または他の特性)に基づき生成されたデータ項目について、上記システムは、上記データ項目(100.1)と、熱を有する患者についての参照データ項目としての上記データ項目の識別情報との間の関連性を保存する)。データ項目が類似パターンを有するとの判定により、動的に生成されたSDRと参照SDRとの間の共通性を特定する機能が提供され、特定のデータ項目の取り込みをユーザによりよく理解させることができる。従って、いくつかの実施形態において、上記参照SDRは適格な診断とリンクしており、新しい患者のSDRプロファイルを診断されたパターンに適合させ、そこから新しい患者の考えうる診断の組み合わせを推論することができる。これらの実施形態の一つにおいて、考えうる診断を集めることにより、ユーザは、点(例えば、あるデータ項目の語義的特徴)がオーバーラップまたはマッチする場所を「見る」ことができる。そのような実施形態において、その新しい患者のSDRパターンに最も類似する診断が、予想される診断である。
他の例として、限定するものではないが、一組のデータ文書104は、(例えば、フライトに関する百科事典の入力とは対照的に)飛行機のセンサによって生成された、捕捉されたフライトデータのログを含んでよい。補足されたデータの上記ログは、英数字のデータ項目または主として数字のデータ項目を含んでよい。そのような例において、システム100は、変数(例えば、任意の種類のフライトデータに関連する変数)のSDRを生成する機能を提供し、生成されたSDRを参照SDR(例えば、特定の特性を有することが知られている参照項目として使用されるデータ項目のSDR。特定の特性として、例えば、飛行中にデータ項目が生成されたフライトに関する事実。例えば、特定の高度での飛行、高度が高すぎる/低すぎるといった高度に関する特徴。)と比較してもよい。他の例として、システム100は、“500(degrees)”についての第1SDRを生成し、当該第1SDRは“28,000(feet)”についての第2SDRと類似すると判定してもよい。続いて、システム100は、上記第2SDRがフライトの特性(例えば、高すぎる、低すぎる、速すぎる、など)を示すデータ項目についての参照SDRであると判定する。そして、システム100は、データ項目“500(degrees)”を開始したユーザに対して上記データ項目の取り込みを把握させてもよい。
いくつかの実施形態において、提示されたテキストのトピック構造を考慮しつつ、文書を部分に分割する(ここではスライスとも称される)方法が提供される。一実施形態において、データ項目モジュール308は、トピックに分割される文書を受け取る。他の実施形態において、データ項目モジュール308は、第2位置とは異なる意味論的フィンガープリントを有する文書中の位置を特定し、その文書を、二つのスライスに分割する。その1つのスライスには第1位置が含まれ、他のスライスには第2位置が含まれる。上記方法は、図2、(202)〜(214)に関連して既述した上記機能を実施するステップを含む。一実施形態において、上記方法は、上記文章中のそれぞれの文(例えば、ピリオドにより区切られた文字列)についてのSDR118を生成するステップを含む。他の実施形態において、上記方法は、第1文の第1SDR118Aと第2文の第2SDR118bとを比較するステップを含む。例えば、上記方法は、比較のために上記2つのSDRを類似エンジン304に送るステップを含む。さらに他の実施形態において、上記方法は、2つのSDRの間の距離が所定の閾値を超えているときに、上記第1文の後に、文章中に区切れを挿入するステップを含む。他の実施形態において、上記方法は、2つのSDRの間の距離が所定の閾値を超えていないときには、上記第1文の後に、文章中に区切れを挿入しないことを決定するステップを含む。さらに他の実施形態において、上記方法は、上記第2文とその後の文との比較を繰り返すステップを含む。他の実施形態において、上記方法は、文書の最後に行きつくまで文の比較を繰り返すステップを含む。さらに他の実施形態において、上記方法は、文書のスライスを生成するために挿入した区切れを使用するステップを含む(例えば、文書の一セクションを最初の挿入区切れまで戻し、第1スライスとする)。いくつかの実施形態において、複数の小さなスライスを有することは一つの文書よりも好ましい。しかしながら、文書の任意分割(例えば、長さ、またはワードカウントによる分割)は、文書のトピックベースの分割よりも、非効率であるか、または有用ではない場合もある。これらの実施形態の一つにおいて、文の複合SDRを比較することによって、システム300は、文書のトピックがどこで変化し論理的な分割点を形成したかを判定することができる。これらの実施形態のうちの他の実施形態において、システム300は、従来のインデックスに加えて、意味論的フィンガープリントインデックスを提供してもよい。トピックスライスのさらなる例が、以下の図7A〜7Bに関連して説明される。
図7Bに関連して、そして図7Aのブロック図を参照して、トピックベースの文書を全文検索システムに提供するシステム700に係る一実施形態が開示されている。概略すると、システム700は、図1A〜1C、および図3に関連して既述された要素を含む。また、システム700は、図1A〜1C、および図3に関連して既述された機能を提供する。システム700は、さらに、トピックスライシングモジュール702を含む。一実施形態において、トピックスライシングモジュール702は、文書を受け取り、受け取った文書についてSDRの生成を指示し、サブ文書の生成を指示する。そのサブ文書では、類似度が閾値未満である文が異なる文書に置かれている。すなわち、その他のデータ構造を有する。他の実施形態において、トピックスライシングモジュール702は第三者により提供される企業検索システムと通信する。いくつかの実施形態において、トピックスライシングモジュール702は、ソフトウェアプログラムの少なくとも一部として実行される。一実施形態において、トピックスライシングモジュール702は、ハードウェアモジュールの少なくとも一部として実行される。さらに他の実施形態において、トピックスライシングモジュール702は、マシン102bで実行される。
さらに図7A、図7Bのブロック図を参照して、トピックベースの文書を全文検索システムに提供するシステム750に係る一実施形態が開示されている。方法750は、少なくとも1つの基準に従って選択された一組のデータ文書を、第1演算装置上で実行される参照マップ生成器によって、2次元距離空間においてクラスタ化し、意味マップを生成するステップを含む(752)。方法750は、座標ペアと一組のデータ文書のそれぞれとを意味マップによって関連付けるステップを含む(754)。方法750は、第1演算装置上で実行されるパーサによって、一組のデータ文書中に存在するタームの一覧を生成するステップを含む(756)。方法750は、上記一覧の各タームについて、第1演算装置上で実行される表現生成器によって存在情報(以下(i)〜(iii)を含む)を決定するステップを含む(758)。(i)タームが存在するデータ文書の数、(ii)各データ文書においてタームが存在する数、(iii)タームが存在するデータ文書それぞれに関連付けられた座標ペア。方法750は、表現生成器によって、上記一覧におけるタームそれぞれについて、上記存在情報を用いてスパース分散表現(SDR)を生成するステップを含む(760)。方法750は、生成されたSDRそれぞれをSDRデータベースに保存するステップを含む(762)。方法750は、第2演算装置上で実行されるトピックスライシングモジュールによって、企業検索システムと関連する第3演算装置から、第2の一組の文書を受け取るステップを含む(764)。方法750は、表現生成器によって、上記第2の一組の文書それぞれの文それぞれについての複合SDRを生成するステップを含む(766)。方法750は、上記第2演算装置上で実行される類似エンジンによって、第1文の第1複合SDRと第2文の第2複合SDRとの間の距離を決定するステップを含む(768)。方法750は、上記第1文を含む第2文書および上記第2文を含む第3文書を、決定された上記距離に基づいて、トピックスライシングモジュールによって生成するステップを含む(770)。方法750は、トピックスライシングモジュールによって、上記第3演算装置に対して上記第2文書および上記第3文書を送るステップを含む(772)。
一実施形態において、ステップ(752)〜(762)は、図2およびステップ(202)〜(214)に関連して既述したように実行される。
方法750は、第2演算装置上で実行されるトピックスライシングモジュールによって、企業検索システムと関連する第3演算装置から、第2の一組の文書を受け取るステップを含む(764)。一実施形態において、トピックスライシングモジュール702は、上記第2の一組の文書を受け取る。この受け取りは、企業検索システムによるインデックス化に最適な上記第2の一組の文書のバージョン(様式)を生成する処理のためである。その企業検索システムは、従来の検索システムであってよい。他の実施形態において、トピックスライシングモジュール702は、システム700により提供される検索システムによるインデックス化に最適な上記第2の一組の文書のバージョン(様式)を生成する処理のために、上記第2の一組の文書を受け取る。このことは、図9A、図9Bに関連してより詳細に後述される。いくつかの実施形態において、受け取った上記第2の一組の文書は、1以上のXML文書を含む。例えば、上記第3演算装置は、インデックス化を向上させるため、1以上の企業文書をXML文書に変換していてもよい。
方法750は、表現生成器によって、上記第2の一組の文書それぞれの文それぞれについて複合SDRを生成するステップを含む(766)。図2に関連して既述したように、例えば、データ項目の、句、文、段落、または他の組み合わせが個々のSDR(例えば、一つの文中のそれぞれの単語のSDRの組み合わせ)の「集合属性(unionproperty)」を反映する1つのSDRに変換される必要がある場合、システム100は、(動的に生成することによって、または事前に生成されたSDRを読み出すことによって)個々のデータ項目をそのSDRに変換し、二値OR演算を用いて、個々のSDRから1つの複合SDRを形成してよい。その結果は、スパース化モジュール116によってスパース化されうる。
方法750は、第2演算装置上で実行される類似エンジンにより、第1文の第1複合SDRと第2文の第2複合SDRとの間の距離を決定するステップを含む(768)。一実施形態において、上記類似エンジンは、図4およびステップ(416)に関連して既述したように上記距離を決定する。
方法750は、上記第1文を含む第2文書および上記第2文を含む第3文書を、決定された上記距離に基づいて、トピックスライシングモジュールによって生成するステップを含む(770)。上記トピックスライシングモジュールは、上記類似エンジンにより決定された上記距離が類似度の閾値を超え、それゆえ上記第2文が上記第1文とは異なるトピックに関連し、そのため異なる文書(あるいは、他のデータ構造)に進むべきである、と判定する。他の実施形態において、上記類似エンジンは、(図4に関連して既述したように)決定された上記距離に基づいて、上記第1文と上記第2文との間の類似度レベルの識別情報をトピックスライシングモジュール702に対して提供する。そして、トピックスライシングモジュール702は、上記類似度レベルが類似度の閾値レベルを満たさないと判定し、上記第2文を上記第1文とは異なる文書に入れることを決断する。一方、他の実施形態において、トピックスライシングモジュール702は、決定された上記距離(および/または、類似度)は類似度の閾値を満たすと決定する。そして、トピックスライシングモジュール702は、上記第1文および上記第2文はトピックが類似しており、一つの文書内に一緒に残されるべきであると決定する。
さらに別の実施形態において、上記方法は、第2文とそのあとの文との比較を繰り返すステップを含む。別の実施形態において、上記方法は、文書を繰り返し調べ、文書の終わりに達するまで文同士の比較を繰り返すステップを含む。
方法750は、トピックスライシングモジュールによって、第3演算装置に、第2文書および第3文書を送る(772)。
図8Bを図8Aと併せて参照すると、テキスト文書からキーワードを抽出する方法850の一実施形態をフローチャートに示す。方法850は、少なくとも1つの基準に従って選択された一組のデータ文書を、第1演算装置上で実行される参照マップ生成器によって、2次元距離空間においてクラスタ化し、意味マップを生成するステップを含む(852)。方法850は、意味マップによって、座標ペアを一組のデータ文書のそれぞれと関連付けるステップを含む(854)。方法850は、第1演算装置上で実行されるパーサによって、一組のデータ文書に存在するタームの一覧を生成するステップを含む(856)。方法850は、第1演算装置上で実行される表現生成器によって、上記一覧のタームごとに、存在情報(以下(i)〜(iii)を含む)を決定するステップを含む(858)。(i)タームが存在するデータ文書の数、(ii)各データ文書においてタームが存在する数、(iii)タームが存在するデータ文書それぞれに関連付けられた座標ペア。方法850は、表現生成器によって、一覧におけるタームそれぞれについて、上記存在情報を用いてスパース分散表現(SDR)を生成するステップを含む(860)。方法850は、生成されたSDRそれぞれをSDRデータベースに保存するステップを含む(862)。方法850は、第2演算装置上で実行されるキーワード抽出モジュールによって、全文検索システムと関連する第3演算装置から、第2の一組の文書のうちの一つの文書を受け取るステップを含む(864)。方法850は、表現生成器によって、受け取った文書中の各タームに少なくとも一つのSDRを生成するステップを含む(866)。方法850は、表現生成器によって、上記受け取った文書について、上記生成された少なくとも一つのSDRに基づき、複合SDRを生成するステップを含む(868)。方法850は、複合された場合に上記文書についての複合SDRとの語義的類似レベルが閾値を満たすような複合SDRを生成する複数のタームSDRを、上記キーワード抽出モジュールで選択するステップを含む(870)。方法850は、上記キーワード抽出モジュールによって、上記受け取った文書のキーワードフィールドを変更して、上記複数のタームを有するようにするステップを含む(872)。方法850は、上記キーワード抽出モジュールによって、第3演算装置に、上記変更された文書を送るステップを含む(874)。
一実施形態において、ステップ(852)〜(862)は、図2およびステップ(202)〜(214)に関連して上記したように実行される。
一実施形態において、システム800は、図1A〜1Cおよび図3に関連して上述された要素を含み、上記図に関連して上述された機能を提供する。システム800はさらに、キーワード抽出モジュール802を備える。一実施形態において、キーワード抽出モジュール802は文書を受け取り、受け取った文書についてSDRの生成を指示し、受け取った文書についてキーワードを特定し、受け取った文書を変更して特定したキーワードを含ませる。他の実施形態において、キーワード抽出モジュール802は、第三者によって提供される企業検索システムと通信する。いくつかの実施形態において、キーワード抽出モジュール802は、少なくとも一部がソフトウェアプログラムとして実施される。他の実施形態において、キーワード抽出モジュール802は、少なくとも一部がハードウェアモジュールとして実施される。さらに他の実施形態において、キーワード抽出モジュール802はマシン102bで実行される。
方法850は、第2演算装置上で実行されるキーワード抽出モジュールによって、全文検索システムと関連する第3演算装置から、第2の一組の文書のうち一つの文書を受け取るステップを含む(864)。一実施形態において、キーワード抽出モジュール802は、トピックスライシングモジュール702に関連して、図7およびステップ(764)に示すように文書を受け取る。
方法850は、受け取った文書中の各タームに対する少なくとも一つのSDRを、表現生成器によって生成させるステップを含む(866)。一実施形態において、キーワード抽出モジュール802が、受け取った文書における各タームを、表現生成器114へと送って、少なくとも一つのSDRを生成する。他の実施形態において、キーワード抽出モジュール802は、受け取った文書における各タームを、フィンガープリンティングモジュール302へ送って、上記少なくとも一つのSDRを生成する。
いくつかの実施形態において、キーワード抽出モジュール802は、文書に、当該文書中の文それぞれに複合SDRを生成するリクエストを付けて、フィンガープリンティングモジュール302へ送る。他の実施形態において、キーワード抽出モジュール802は、文書に、当該文書中の文それぞれに複合SDRを生成するリクエストを付けて、表現生成器114へ送る。
方法850は、表現生成器によって、生成された少なくとも1つのSDRに基づいて、受信した文書に対する複合SDRを生成させるステップを含む(868)。一実施形態において、キーワード抽出モジュール802は、表現生成器114から複合SDRを生成することをリクエストする。他の実施形態において、キーワード抽出モジュール802は、フィンガープリンティングモジュール302から複合SDRを生成することをリクエストする。
方法850は、複合された場合に上記文書についての複合SDRとの語義的類似レベルが閾値を満たすような複合SDRを生成する複数のタームSDRを、上記キーワード抽出モジュールで選択するステップを含む(870)。一実施形態において、キーワード抽出モジュール802は、類似エンジン304に指示して、文書の複合SDRを複数のタームのSDR(「タームSDR」)と比較させ、当該複数のタームと文書そのものとの類似レベルの識別情報を生成する。いくつかの実施形態において、キーワード抽出モジュール802は、類似エンジン304に、タームSDRの組み合わせを繰り返し処理させ、文書の複合SDRとの比較を生成させ、文書とタームの各組合せとの語義的類似レベルの一覧を戻させることで、閾値を満たす複数のタームを特定する。これらの実施形態のうちの他の一実施形態において、キーワード抽出モジュール302は、閾値を満たしかつ可能な限り少ない数のタームしか含まない文書と語義的に類似のレベルである複数のタームを特定する。
方法850は、上記キーワード抽出モジュールによって、上記受け取った文書のキーワードフィールドを変更して、上記複数のタームを有するようにするステップを含む(872)。上述したように、受け取った文書は構造化された文書、たとえばXML文書でもよく、キーワード抽出モジュール802によって複数のタームを挿入される部分を有してもよい。
方法850は、上記キーワード抽出モジュールによって、第3演算装置に、上記変更された文書を送るステップを含む(874)。
上記したように、企業検索システムは、従来の検索システムの実施を含んでもよい。従来の検索システムとしては、上記の全文検索システム122に関連して記載したものが挙げられる(例えば、Lucene-based Systemsや、Xapianのようなオープンソースシステムや、Autonomy IDOLまたはCOGITOのような市販のシステムや、その他上記で詳述したシステム)。本明細書では、「企業検索システム」と「全文検索システム」は交換可能に用いられる場合がある。図6から8に記載された方法およびシステムは、そのような企業システムの強化を示す。つまり、ここに記載する方法およびシステムを実施することにより、そのような企業システムを販売しているエンティティは、販売されている機能を強化させることができる――キーワードを加えたり、ユーザ向けのクエリタームを拡張したり、それらを現在のシステムに自動的に提供したりなどすることで、インデックス作成をより効率的にする。しかしながら、検索システムをそのユーザに販売しているエンティティは、現在のシステムを完全に入れ替えることで、あるいはまず第一に改良された検索システムを実施することで、現在のシステムのある面を強化する以上のことが望ましい。したがって、いくつかの実施形態において、改良された検索システムが提供される。
図9Aを参照すると、全文検索システム902を実施するシステム900の一実施形態をダイアグラムに示す。一実施形態において、システム900は、図1Aから図1C、図3、図6A、図7A、および図8Aに関連して上記した機能を有する。検索システム902はクエリモジュール601を含み、クエリモジュール601は図6Aおよび図6Bに関連して上記したように提供されてよい。検索システム902は文書フィンガープリントインデックス920を含む。文書フィンガープリントインデックス920は、SDRデータベース120の一バージョンであってもよい。文書フィンガープリントインデックス920はメタデータ(例えば、タグ)を含んでもよい。検索システム902は、文書類似エンジン304bを含んでもよい。例えば、文書類似エンジン304bは、検索システム902と作業するため時間をかけて精緻化した類似エンジン304のコピーでもよい。検索システム902は、インデクサ910を含む。インデクサ910は、ハードウェアモジュールとして提供されてもよく、ソフトウェアモジュールとして提供されてもよい。
図9Aに関連して図9Bを参照すると、方法950は、少なくとも一つの基準に沿って選択された一組のデータ文書を、第1演算装置上で実行される参照マップ生成器によって、2次元距離空間においてクラスタ化し、意味マップを生成するステップを含む(952)。方法950は、座標ペアと一組のデータ文書のそれぞれとを意味マップによって関連付けるステップを含む(954)。方法950は、第1演算装置上で実行されるパーサによって、一組のデータ文書中に存在するタームの一覧を生成するステップを含む(956)。方法950は、一覧の各タームについて、第1演算装置上で実行される表現生成器によって存在情報(以下(i)〜(iii)を含む)を決定するステップを含む(958)。(i)タームが存在するデータ文書の数、(ii)各データ文書においてタームが存在する数、(iii)タームが存在するデータ文書それぞれに関連付けられた座標ペア。方法950は、表現生成器によって、上記存在情報を用いて、一覧のタームごとのスパース分散表現(SDR)を生成するステップを含む(960)。方法950は、SDRデータベースに、生成したSDRのそれぞれを保存するステップを含む(962)。方法950は、第2演算装置上で実行される全文検索システムによって、第2の一組の文書を受け取るステップを含む(964)。方法950は、第2の一組の文書中の各文書に対して、少なくとも一つのSDRを、表現生成器によって生成するステップを含む(966)。方法950は、生成したSDRそれぞれを、全文検索システム中のインデクサによって、文書フィンガープリントインデックスに保存するステップを含む(968)。方法950は、第3演算装置から、検索システム中のクエリモジュールによって、少なくとも一つの検索タームを受け取るステップを含む(970)。方法950は、受け取った少なくとも一つの検索タームのSDRに類似したSDRを有する文書フィンガープリントインデックス中の少なくとも一つのタームについて、クエリモジュールにより文書フィンガープリントインデックスにクエリするステップを含む(972)。方法950は、クエリモジュールにより、第3演算装置に、クエリの結果を提供するステップを含む(974)。
方法950は、少なくとも一つの基準に沿って選択された一組のデータ文書を、第1演算装置上で実行される参照マップ生成器によって、2次元距離空間においてクラスタ化し、意味マップを生成するステップを含む(952)。いくつかの実施形態において、図2およびステップ(202)に関連して上記したように、一組のデータ文書が選択されクラスタ化が生じる。図1および2に関連して上記したように、ここに記載する方法およびシステムとともに用いるシステムを開始する際、トレーニングプロセスが行われる。上記したように、少なくとも一組のデータ文書を用いて(より具体的には、一組のデータ文書における各文書の文書ベクトルを用いて)参照マップ生成器106がトレーニングされる。これまた上記したように、文書の一組の語義的分解能とは、トレーニングデータに基づいてどれだけ多くの位置が入手可能かを示す。これは、いくつかの態様では、トレーニングデータの性質を反映する(砕いていえば、これはマップ上でどれだけ多くの「土地」が入手可能かということだと言える)。語義的分解能を増すために、異なるあるいは追加のトレーニング文書を用いてもよい。したがって、参照マップ生成器106をトレーニングするにはいくつかの異なるアプローチがある。一実施形態において、受け取ったターム(例えば、企業内の文書中のターム)それぞれにつきSDRを生成する際、一般的なトレーニングコーパスを用いてよい。そのようなアプローチの長所は、そのようなコーパスは、一つ以上のトレーニング基準を満たすよう選択されている可能性が高いことであるが、短所は、そのようなコーパスは、特殊化された企業のコーパス(例えば、特定領域や実務において特定の意味を有する多数のタームを含む高度に技術的なコーパス)を支えるのに十分な単語を含んでいるかもしれないが、含んでいないかもしれないかもしれないということである。他の実施形態において、したがって、一組の企業内文書をトレーニングコーパスとして用いてもよい。このアプローチの長所は、トレーニングに用いられる文書は、当該企業内で共有されている高度に技術的なまたは特殊な任意のタームを含んでいるだろうことであるが、短所は、企業内の文書は、トレーニング基準を満たさないかもしれない(例えば、十分な量の文書がないかもしれない、十分な長さや多様性がないかもしれない、など)ということである。さらに他の実施形態において、一般的なトレーニングコーパスと企業内のコーパスを、トレーニング用に組み合わせる。さらに他の実施形態において、技術文書の特別な一組を特定して処理し、トレーニングコーパスとして用いる。例えば、このような文書としては、重要な医学論文、技術明細書、または用いられるだろう企業内文書に関連する専門分野におけるその他の重要な参照資料が挙げられる。例としては、参照コーパスを処理してトレーニングに用い、その後、得られたエンジン101がトレーニング済データベースを用いてもよい。このトレーニング済データベースは、本明細書に記載された方法およびシステムを実施しようとする企業に個別にライセンスされたものである。これらの実施形態は、図9Aおよび図9Bに関連して論じた実施形態に適用できるのと同様、図6から図8に関連して論じた実施形態にも適用することができる。
なおも図9Bを参照すると、いくつかの実施形態において、図1および図2に関連して上記したようにステップ(954)から(962)を実行してもよい。
方法950は、第2演算装置上で実行される全文検索システムによって、第2の一組の文書を受け取るステップを含む(964)。一実施形態において、第2の一組の文書は企業内文書(例えば、全文検索システム902を実施しようとしている企業が生成したり、維持したり、アクセスしたりした文書、あるいは他のかたちで当該企業と関連している文書)を含む。他の実施形態において、検索システム902は、一つ以上の企業内文書を検索可能にする。そうするために、検索システム902は、一つ以上の企業内文書をインデックス化する。一実施形態において、検索システム902は、(例えば、トピックスライシングモジュール702および/またはキーワード抽出モジュール802に、図7Bおよび図8Bに関連して上記したように文書を処理させることによって)企業内文書の前処理を指示する。他の実施形態において、検索システム902は、(図1および図2に関連して上記したように)トレーニングコーパスに基づき文書それぞれにSDRを生成するよう指示する。さらに他の実施形態において、各文書にSDRを生成したあと、検索システム902は検索プロセスを有効にする。検索プロセスでは、クエリタームが(例えば、クエリ入力処理モジュール607によって)受け取られ、クエリターム用のSDRが生成され、当該クエリSDRがインデックス化されたSDRと比較される。
方法950は、第2の一組の文書における各文書に対して少なくとも一つのSDRを、表現生成器によって生成するステップを含む(966)。一実施形態において、検索システム902は、文書をフィンガープリントモジュール302に送って上記少なくとも一つのSDRを生成する機能を有する。他の実施形態において、検索システム902は、文書を表現生成器114に送って上記少なくとも一つのSDRを生成する機能を有する。上記少なくとも一つのSDRとしては、例として、文書中の各タームについてのSDR、文書のサブセクション(例えば、文または段落)についての複合SDR、文書そのものについての複合SDRが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
方法950は、生成させたSDRそれぞれを、全文検索システム中のインデクサによって、文書フィンガープリントインデックスに保存するステップを含む(968)。一実施形態において、上述したSDRをSDRデータベース120に保存したのと実質的に同じやり方で、生成したSDRを文書フィンガープリントインデックス920に保存する。
方法950は、第3演算装置から、検索システム中のクエリモジュールによって、少なくとも一つの検索タームを受け取るステップを含む(970)。一実施形態において、クエリモジュールは、図6Aおよび図6Bに関連して上記したように検索タームを受け取る。
方法950は、クエリモジュールにより、上記受け取った少なくとも一つの検索タームのSDRに類似したSDRを有する少なくとも一つのタームを文書フィンガープリントインデックスにクエリするステップを含む(972)。一実施形態において、クエリモジュール601は、文書フィンガープリントインデックス920にクエリする。他の実施形態において、システム900は文書類似エンジン304bを備え、クエリモジュール601は文書類似エンジン304bに指示して、文書フィンガープリントインデックス920中の少なくとも一つのタームのSDRを特定させる。さらに他の実施形態において、クエリモジュール601は、マシン102b上で実行される類似エンジン304に指示して、タームを特定させる。他のいくつかの実施形態において、クエリモジュール601は、図6Aおよび図6Bに関連して上記したように検索を実行するが、ただし、クエリモジュール601は、クエリを外部の企業検索システムに送る代わりに、クエリをシステム900内のコンポーネントに送る。
方法950は、クエリモジュールにより、第3演算装置に、クエリの結果を提供するステップを含む(974)。いくつかの実施形態において、一つ以上の結果(例えば、一つ以上の類似のターム)があり、クエリモジュール601は、まず、それらの結果をランク付けするか、あるいは他のモジュールに指示してそれらの結果をランク付けさせる。ランク付けは、従来のランク付け技術を実施してもよい。あるいは、ランク付けは、図11Aおよび図11Bに関連して以下に記載する方法の実行を含んでもよい。
いくつかの実施形態において、全文検索システム902は、ユーザがクエリ結果についてフィードバックをすることができるユーザインターフェース(不図示)を提供する。これらの実施形態の一つでは、ユーザインターフェースは、結果が役に立ったかどうかをユーザが指定することができるユーザインターフェース要素を含む。これらの実施形態の他のものでは、ユーザインターフェースは、ユーザがクエリモジュール601に指示してクエリ結果の一つを用いて新たな検索を実行させることができるユーザインターフェース要素を含む。これらの実施形態のさらに他のものでは、ユーザインターフェースは、ユーザがクエリ結果の一つに関連するトピックに興味があり、当該クエリ結果の識別子および/または関連するトピックを、当該ユーザまたはシステム900が将来参照するために保存したいと示すことができるユーザインターフェース要素を含んでいてもよい。
一実施形態において、システムは、ユーザが実行する検索の種類をモニタリングし、当該ユーザが提供した検索タームのSDRの分析に基づいて、当該ユーザのプロファイルを作成する機能を有する。そのような実施形態において、プロファイルが当該ユーザの専門知識のレベルを特定し、他のユーザに提供されてもよい。
図10Aおよび図10Bを参照すると、前回の検索結果に基づいて、ユーザの専門知識をユーザの専門知識に対するリクエストとマッチさせるシステムの実施形態をブロック図に示す。図10Aは、ユーザの専門知識プロファイルを作成する機能(例えば、ユーザ専門知識プロファイルモジュール1010)が従来の全文検索システムと関連して提供されている実施形態を示す。図10Bは、ユーザの専門知識プロファイルを作成する機能(例えば、ユーザ専門知識プロファイルモジュール1010)が全文検索システム902と関連して提供されている実施形態を示す。図10Aおよび図10Bに示されているモジュールはどちらも、ハードウェアモジュールまたはソフトウェアモジュールとして提供されてもよい。
図10Cを参照すると、前回の検索結果に基づいて、ユーザの専門知識をユーザの専門知識に対するリクエストとマッチさせる方法1050の実施形態をフローチャートに示す。方法1050は、少なくとも一つの基準に沿って選択された一組のデータ文書を、第1演算装置上で実行される参照マップ生成器によって、2次元距離空間においてクラスタ化し、意味マップを生成するステップを含む(1052)。方法1050は、座標ペアと一組のデータ文書のそれぞれとを意味マップによって関連付けるステップを含む(1054)。方法1050は、第1演算装置上で実行されるパーサによって、一組のデータ文書中に存在するタームの一覧を生成するステップを含む(1056)。方法1050は、一覧の各タームについて、第1演算装置上で実行される表現生成器によって存在情報(以下(i)〜(iii)を含む)を決定するステップを含む(1058)。(i)タームが存在するデータ文書の数、(ii)各データ文書においてタームが存在する数、(iii)タームが存在するデータ文書それぞれに関連付けられた座標ペア。方法1050は、表現生成器によって、上記存在情報を用いて、一覧のタームごとのスパース分散表現(SDR)を生成するステップを含む(1060)。方法1050は、SDRデータベースに、生成したSDRのそれぞれを保存するステップを含む(1062)。方法1050は、第2演算装置上で実行されるクエリモジュールによって、第3演算装置から、少なくとも一つのタームを受け取るステップを含む(1064)。方法1050は、第2演算装置上で実行されるユーザ専門知識プロファイルモジュールによって、第3演算装置のユーザの識別子および上記少なくとも一つのタームを保存するステップを含む(1066)。方法1050は、表現生成器によって、上記少なくとも一つのタームのSDRを生成するステップを含む(1068)。方法1050は、ユーザ専門知識プロファイルモジュールによって、第4演算装置から、第2のタームおよび類似のタームに関連するユーザの識別情報のリクエストを受け取るステップを含む(1070)。方法1050は、上記少なくとも一つのタームのSDRと上記第2のタームのSDRとの語義的類似レベルを、類似エンジンによって特定するステップを含む(1072)。方法1050は、ユーザ専門知識プロファイルモジュールによって、第4演算装置に、第3演算装置のユーザの識別子を提供するステップを含む(1074)。
一実施形態において、ステップ(1052)から(1062)は、図2およびステップ(202)から(214)に関して上記したように実行される。
方法1050は、第2演算装置上で実行されるクエリモジュールによって、第3演算装置から、少なくとも一つのタームを受け取るステップを含む(1064)。一実施形態において、クエリモジュール601は上記少なくとも一つのタームを受け取り、クエリを、図6Aから図6Cと図9Aおよび図9Bに関して上記したように実行する。
方法1050は、第2演算装置上で実行されるユーザ専門知識プロファイルモジュールによって、第3演算装置のユーザの識別子および上記少なくとも一つのタームを保存するステップを含む(1066)。一実施形態において、ユーザプロファイルモジュール1002が、上記ユーザの識別子および上記少なくとも一つのタームをクエリ入力処理モジュール607から受け取る。他の実施形態において、ユーザ専門知識プロファイルモジュール1010が、上記ユーザの識別子および上記少なくとも一つのタームをクエリ入力処理モジュール607から受け取る。さらに他の実施形態において、ユーザ専門知識プロファイルモジュール1010が、上記ユーザの識別子と上記少なくとも一つのタームをデータベースに保存する。例えば、ユーザ専門知識プロファイルモジュール1010は、上記ユーザの識別子と上記少なくとも一つのタームを、ユーザ専門知識SDRデータベース1012に(例えば、上記少なくとも一つのタームのSDRとともに)保存する。いくつかの実施形態において、上記方法は、ユーザたちから受け取ったクエリを、ユーザ識別子および各クエリタームのSDRとともに記録するステップを含む。いくつかの実施形態において、ユーザプロファイルモジュール1002はまた、クエリしたユーザが、当該ユーザに関連があるまたは当該ユーザにとって興味があると示した検索結果の識別情報を受け取る機能を有する。
方法1050は、表現生成器によって、上記少なくとも一つのタームのSDRを生成するステップを含む(1068)。一実施形態において、ユーザ専門知識プロファイルモジュール1010が、少なくとも一つのデータ項目をフィンガープリンティングモジュール302に送ってSDRを生成させる。他の実施形態において、ユーザ専門知識プロファイルモジュール1010は、少なくとも一つのタームを表現生成器114に送ってSDRを生成させる。
いくつかの実施形態において、ユーザが長期にわたってクエリをし続けるにつれて、ユーザ専門知識プロファイルモジュール1010は、複数のデータ項目を受け取る。これらの実施形態の一つでは、ユーザ専門知識プロファイルモジュール1010は、第1クエリタームのSDRと第2クエリタームのSDRを結びつける複合SDRの生成を指示する。その結果生成された複合SDRは、ユーザが行うクエリの種類をより正確に反映し、より多くのタームSDRが長期にわたって複合SDRに追加できるほど、複合SDRはより正確に、ユーザの専門知識の領域を反映する。
方法1050は、ユーザ専門知識プロファイルモジュールによって、第4演算装置から、第2のタームおよび類似のタームに関連するユーザの識別情報のリクエストを受け取るステップを含む(1070)。いくつかの実施形態において、類似のデータ項目と関連するユーザの識別情報のリクエストは明示的である。他の実施形態において、ユーザ専門知識プロファイルモジュール1010は、上記識別情報を、第4演算装置のユーザへのサービスとして、自動的に供給する。例として、ユーザが作成している白書中のクエリタームに類似した文書を検索している第4演算装置のユーザは、選択されたクエリタームに類似したトピックの専門知識を深めた他のユーザの識別情報をリクエストすることができる(あるいは、上記識別を受ける選択肢を与えられることができる)。例として、この機能は、ユーザが、特定のトピックの専門知識を深めたユーザを特定することを可能にする。これは、そうした専門知識が、当該ユーザの正式の呼称(official title)、職務内容説明
書(job description)、あるいは役割の一部であるかに関わらない。それにより、公式の資料、口コミ、または人脈のみに基づいてではそれまで識別が困難だった情報が利用可能になる。専門知識の複数の分野(例えば、一つまたは複数のクエリタームに基づく複数のSDR)が単独のユーザに関連していることもあるので、専門知識の第一分野だけでなく第二分野についても情報が得られる。例えば、ある個人は正式には調査の第一分野に焦点を当てているが、当該個人は、調査の第二分野への仕事の潜在的広がりを調査する一週間のうちに一連のクエリをするかもしれない。そのように限られた時間で得られた専門知識でも、他のユーザにとって役に立つかもしれない。他の例として、実際の関心領域に基づいてチームを作ろうとしている、あるいは組織を構築(再構築)しようとしている個人が、ユーザ専門知識プロファイルモジュール1010の機能を用いて、当該個人の必要としているものに関連する専門知識を有するユーザを特定しようとするかもしれない。
方法1050は、上記少なくとも一つのタームのSDRと上記第2のタームのSDRとの語義的類似レベルを、類似エンジンによって特定するステップを含む(1072)。一実施形態において、類似エンジン304は第2マシン102b上で実行される。他の実施形態において、類似エンジン304は、検索システム902によって提供され、検索システム902内で実行される。専門知識分野を有している個人を特定しようとするユーザからのクエリタームを受け取ると、ユーザ専門知識プロファイルモジュール101は類似エンジン304に指示して、ユーザ専門知識SDRデータベース1012から、当該リクエストを満たす他のユーザを特定してもよい。
方法1050は、ユーザ専門知識プロファイルモジュールによって、第4演算装置に、第3演算装置のユーザの識別子を提供するステップを含む(1074)。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法およびシステムのユーザは、クエリタームに関する好みを特定してもよい。例として、あるクエリタームの検索を行おうとしている第1のユーザは、当該クエリタームの法律的な側面に関連する文書に興味があるかもしれない(例えば、当該クエリタームまたはそれに類似したタームの、裁判事件や特許出願や公開ライセンスや他の法的文書における使用)。一方、同じクエリタームで検索しようとしている第2のユーザは、当該クエリタームの科学的側面に関する文書に興味があるかもしれない(例えば、当該クエリタームまたはそれに類似したタームの、白書や研究出版物や登録出願(grant application)や他の科学的文書における使用)。いくつかの実施形態において、本明細書に記載したシステムは、そのような好みを特定し、(SDR分析に基づいて)どの検索結果が検索者の好む文書の種類に最も近いかに従って検索結果をランク付けする機能を提供する。
ふたたび図10Aおよび図10Bに戻ると、ブロック図は、企業検索システムから受け取ったクエリ結果を、ユーザの好みに基づいて語義的にランク付けするシステムの実施形態を示す。図10Aに、語義的ランク付けの機能を、従来の企業検索システムからの結果と併せて提供する実施形態を示す。図10Bに、語義的ランク付けの機能を、検索システム902からの結果と併せて提供する実施形態を示す。
図10Dを参照すると、フローチャートは、全文検索システムから受け取ったクエリ結果をユーザプロファイルに基づいて語義的にランク付けする方法1080の一実施形態を示す。方法1080は、少なくとも一つの基準に沿って選択された一組のデータ文書を、第1演算装置上で実行される参照マップ生成器によって、2次元距離空間においてクラスタ化し、意味マップを生成するステップを含む(1081)。方法1080は、座標ペアと一組のデータ文書のそれぞれとを意味マップによって関連付けるステップを含む(1082)。方法1080は、第1演算装置上で実行されるパーサによって、一組のデータ文書中に存在するタームの一覧を生成するステップを含む(1083)。方法1080は、一覧の各タームについて、第1演算装置上で実行される表現生成器によって存在情報(以下(i)〜(iii)を含む)を決定するステップを含む(1084)。(i)タームが存在するデータ文書の数、(ii)各データ文書においてタームが存在する数、(iii)タームが存在するデータ文書それぞれに関連付けられた座標ペア。方法1080は、表現生成器によって、上記存在情報を用いて、一覧のタームごとのスパース分散表現(SDR)を生成するステップを含む(1085)。方法1080は、SDRデータベースに、生成したSDRのそれぞれを保存するステップを含む(1086)。方法1080は、第2演算装置上で実行されるクエリモジュールによって、第3演算装置から、第1タームおよび複数の優先文書を受け取るステップを含む(1087)。方法1080は、表現生成器によって、上記複数の優先文書を用いた複合SDRを生成するステップを含む(1088)。方法1080は、上記第1タームに類似した一組の結果文書のそれぞれの識別情報のクエリを、クエリモジュールによって全文検索システムに送るステップを含む(1089)。方法1080は、上記一組の結果文書中で識別された文書それぞれのSDRを、表現生成器を用いて生成するステップを含む(1090)。方法1080は、上記一組の結果文書のそれぞれに対して生成した各SDRと上記複合SDRとの語義的類似レベルを、類似エンジンによって決定するステップを含む(1091)。方法1080は、上記決定された語義的類似レベルに基づいて、上記一組の結果文書中の少なくとも一つの文書の順番を、第2演算装置上で実行されるランキングモジュールによって変更するステップを含む(1092)。方法1080は、上記一組の結果文書のそれぞれの識別情報を、クエリモジュールによって、第3演算装置へ、変更された順番で供給するステップを含む(1093)。
一実施形態において、ステップ(1081)から(1086)は、図2およびステップ(202)から(214)に関して上記したように実行される。
方法1080は、第2演算装置上で実行されるクエリモジュールによって、第3演算装置から、第1タームおよび複数の優先文書を受け取るステップを含む(1087)。一実施形態において、クエリ入力処理モジュール607は、図6A、図6B、図9A、図9Bに関連して上記したように第1タームを受け取る。他の実施形態において、クエリ入力処理モジュール607は、第3演算装置のユーザが一つ以上の優先文書を供給(例えば、アップロード)するのを可能にするユーザインターフェース要素(図示せず)を提供する。優先文書は、検索中のユーザが関心のある種類の文書を示す一つ以上のデータ項目を含む任意の種類または形態のデータ構造でよい。例として、科学研究者は、その任意の検索目的に関連するあるいは検索目的にとって好ましいと考える種類の文書のスタイルおよび/または内容を反映する多くの研究文書を提供できる。他の例として、法律家は、その任意の検索目的に関連するあるいは検索目的にとって好ましいと考える種類の文書のスタイルおよび/または内容を反映する多くの法律文書を提供できる。さらに、上記システムは、ユーザが、異なる組の優先文書に対して異なる検索をできるようにしたり、ユーザが、異なる時間の異なる検索とともに用いる異なる優先プロファイルを生成できるようにしたりする機能を提供する。例えば、異なる優先プロファイルは、研究の第1のトピックに焦点を当てた科学的検索により関連があり、第2の、異なるトピックに焦点を当てた科学的検索により関連が少ないかもしれない。
方法1080は、表現生成器によって、上記複数の優先文書を用いた複合SDRを生成するステップを含む(1088)。一実施形態において、ユーザ優先モジュール1004が、複合SDRの生成を指示する。例えば、ユーザ優先モジュール1004は、優先文書をフィンガープリンティングモジュール302に送って複合SDRを生成させる。他の例として、ユーザ優先モジュール1004は、優先文書を表現生成器114に送って、複合SDRを生成させる。個々の優先文書のSDRを結合する複合SDRは、個々の文書の複合SDRをタームSDRから生成するのと同じやり方で生成してよい。ユーザ優先モジュール1004は、生成した複合SDRを、ユーザ優先SDRデータベース1006に保存してよい。
方法1080は、上記第1タームに類似した一組の結果文書のそれぞれの識別情報のクエリを、クエリモジュールによって全文検索システムに送るステップを含む(1089)。クエリモジュール601が、図6Aおよび図6Bに関連して記載したように、クエリを外部の企業検索システムに送ってもよい。あるいは、クエリモジュール601が、図9Aおよび図9Bに関連して記載したように、クエリを検索システム902に送ってもよい。
方法1080は、上記一組の結果文書中で識別された文書それぞれのSDRを、表現生成器を用いて生成するステップを含む(1090)。一実施形態において、ユーザ優先モジュール1004は、検索システム(検索システム902または第三者の企業検索システム)から一組の結果文書を受け取る。他の実施形態において、ユーザ優先モジュール1004は、類似エンジン304に指示して、受け取った結果文書のそれぞれについてSDRを生成させる。
方法1080は、上記一組の結果文書のそれぞれに対して生成した各SDRと上記複合SDRとの語義的類似レベルを、類似エンジンによって決定するステップを含む(1091)。一実施形態において、類似エンジン304が第2マシン102b上で実行される。他の実施形態において、類似エンジン304は検索システム902によって提供され、検索システム902内で実行される。一実施形態において、ユーザ優先モジュール1004が類似エンジン304に指示して、類似レベルを特定させる。他の実施形態において、ユーザ優先モジュール1004は、類似エンジン304から類似レベルを受け取る。
方法1080は、上記決定された語義的類似レベルに基づいて、上記一組の結果文書中の少なくとも一つの文書の順番を、第2演算装置上で実行されるランキングモジュールによって変更するステップを含む(1092)。一実施形態において、一例として、一組の結果文書に第5の文書として含まれる結果は、第1から第4の文書よりも、複数の優先文書の複合SDRに対してより高いレベルの類似性を有することを類似エンジン304が示してもよいが、これに限定されるものではない。ユーザ優先モジュール1004はそれから、第5文書(あるいは第5文書の識別情報)を第1の位置へ移動させてもよい。
方法1080は、上記一組の結果文書のそれぞれの識別情報を、クエリモジュールによって、第3演算装置へ、変更された順番で供給するステップを含む(1093)。一実施形態において、優先文書と比較して検索結果を分析することにより、システムは、検索の文脈を考慮して、検索者に最も重要である可能性が高い検索結果を選択して、検索結果をユーザ独自のものにしてもよい。他の例として、従来の、ランク付けされた任意の数の結果(例えば、最初の十個、あるいは最初のページ、あるいは他の任意の数の結果)を返す代わりに、システムは何千もの文書を分析して、検索者に語義的に関係のある文書のみを提供する。
いくつかの実施形態において、患者の病気の徴候は非常に早い段階で現れ、医療専門家は明確な医療診断を下すことができる。しかし、他のいくつかの実施形態において、患者は、徴候のうち一部だけを示すかもしれず、医療診断を明確に下すことがまだできない。例えば、患者が、十の異なる種類の測定の値が測定される血液サンプルを提供し、それらの測定のうち、一種類のみが病的な値を示し、他の九つの測定は、閾値近くではあるものの正常値の範囲内にあるかもしれない。そのような場合に明確な医療診断を下すのは困難かもしれず、患者はさらなる検査、追加のモニタリング、遅い診断を受けることになるかもしれず、そのあいだ医療専門家は残りの徴候が進むかどうか様子を見る。そのような例では、早期に診断できないことで、治療が遅れ、患者の医療効果に悪影響を及ぼすかもしれない。本明細書に記載する方法およびシステムのいくつかの実施形態は、そのような実施形態に対応するものであり、医療診断を支える機能を提供する。
上記したように、本明細書に記載したシステムは、テキストベースの項目に対してと同様、数値データの項目に対してもSDRを生成し保存し、続いて受け取った文書に対して生成されたSDRと保存されたSDRの一つとの類似レベルを特定してもよい。いくつかの実施形態において、受け取った文書が他のデータまたはメタデータ(例えば、医療診断)と関連している場合、上記システムは、類似レベルを特定した結果として、当該データまたはメタデータの識別情報を提供してもよい(例えば、数値データの項目を含む文書と関連した医療診断を特定する)。
図11Aに関連して図11Bを参照すると、フローチャートは、医療診断支援を行う方法1150の一実施形態を示す。方法1150は、少なくとも一つの基準に沿って選択され医療診断と関連する一組のデータ文書を、第1演算装置上で実行される参照マップ生成器によって、2次元距離空間においてクラスタ化し、意味マップを生成するステップを含む(1152)。方法1150は、座標ペアと一組のデータ文書のそれぞれとを意味マップによって関連付けるステップを含む(1154)。方法1150は、第1演算装置上で実行されるパーサによって、一組のデータ文書中に存在する測定値の一覧を生成するステップを含む(1156)。方法1150は、一覧の測定値それぞれについて、第1演算装置上で実行される表現生成器によって存在情報(以下(i)〜(iii)を含む)を決定するステップを含む(1158)。(i)測定値が存在するデータ文書の数、(ii)各データ文書において測定値が存在する数、(iii)測定値が存在するデータ文書それぞれに関連付けられた座標ペア。方法1150は、表現生成器によって、上記存在情報を用いて、一覧の測定値ごとにスパース分散表現(SDR)を生成するステップを含む(1160)。方法1150は、SDRデータベースに、生成したSDRのそれぞれを保存するステップを含む(1162)。方法1150は、第2演算装置上で実行される診断支援モジュールによって、第3演算装置から、複数の測定値を含んでおり、医療患者(medical patient)と関連する文書を受け取るステップを含む(1164)。方法1150は、表現生成器によって、上記複数の測定値に対する少なくとも一つのSDRを生成するステップを含む(1166)。方法1150は、上記複数の測定値に対して生成した少なくとも一つのSDRに基づいて、表現生成器によって、上記文書についての複合SDRを生成するステップを含む(1168)。方法1150は、上記文書に対して生成した複合SDRとSDRデータベースから読み出したSDRとの語義的類似レベルを、第2演算装置上で実行される類似エンジンによって決定するステップを含む(1170)。方法1150は、上記SDRデータベースから読み出したSDRと関連する医療診断の識別情報を、上記決定された語義的類似レベルに基づいて、診断支援モジュールによって、第3演算装置へと供給するステップを含む(1172)。
方法1150は、少なくとも一つの基準に沿って選択され医療診断と関連する一組のデータ文書を、第1演算装置上で実行される参照マップ生成器によって、2次元距離空間においてクラスタ化し、意味マップを生成するステップを含む(1152)。一実施形態において、クラスタ化は、図2に関連して上記したように行われる。いくつかの実施形態において、一組の文書中の各文書は、上記したように複数のデータ項目を含む。これらの実施形態の一つでは、しかしながら、複数のデータ項目は、一つのサンプルから一度に採取した一組の検査値である(例えば、医療患者の血液サンプル)。一例として、文書中の複数のデータ項目は、カンマで区切られた数値のリストとして提供されてもよい。一例として、上記システムは500個の文書(500人の患者それぞれにつき一個の文書)を受け取り、各文書は5つの測定値(各患者によって提供された単一の血液サンプルに由来する一種類の測定の5つの値)を含み、医療診断と関連してもよい。上記システムは、上記測定値をデータ項目として用い、図2に関連して上記したように文書ベクターを生成してもよい。一実施形態において、図11Aのシステムは、図1Aから図1Cおよび図3と関連して記載した機能を有してもよい。しかしながら、図11Aのシステムは、検査値を含む文書を解析するよう最適化された異なるパーサ110(実験文書パーサおよび前処理モジュール110bとして図示)を有してもよく、当該システムは、一組のデータ文書に存在する測定値の一覧の生成を最適化するビニングモジュール(binning module)150を有してもよい。これについてはのちほどさらに詳しく述べる。
方法1150は、座標ペアと一組のデータ文書のそれぞれとを意味マップによって関連付けるステップを含む(1154)。一実施形態において、意味マップ108の生成、文書ベクターの意味マップ108への配布、および座標ペアの関連付けは、図2に関連して上記したように行われる。一例として、意味マップ108中の各点は、一種類の測定値について複数の検査値を含む一つ以上の文書を示してもよいが、これに限定されるものではない。上記測定値としては、メタボリックパネル(metabolic panel)で特定した任意の種類の測定値(例えば、一リットル当たりのカルシウム)が挙げられるが、これに限定されるものではない。本明細書に記載の特定の例では、血液検査に由来する検査値について述べているが、当業者ならば、医療診断と関連する任意の種類の医療データを、本明細書に記載する方法およびシステムに用いてよいとわかるであろう。
方法1150は、第1演算装置上で実行されるパーサによって、一組のデータ文書中に存在する測定値の一覧を生成するステップを含む(1156)。一実施形態において、測定値は、図2に関連して上記したように一覧化される。しかしながら、いくつかの実施形態において、上記システムは、上記一覧を生成する最適化されたプロセスを提供するビニングモジュール150を有する。受け取られた各文書は、複数の値を含み、各値が一種類の測定の値を特定してもよい。例えば、文書は、血中カルシウムレベルの値を含んでもよい。当該値は、文書中の数値であり、「カルシウム」は測定の種類である。しかしながら、各種類の値は文書ごとに違う。例えば、500個の文書の組の中で、「カルシウム」の測定値は、0.0〜5.2mg/literの範囲にある。ただし、これに限定されるものではない。テキストベースの文書を扱う場合は、複数の文書がそれぞれある単語を含んでいるならば、どの文書でもその単語は同一である――例えば、二つの文書が「早く」という単語を含んでいるならば、「早く」という単語を形成しているテキストはどの文書でも同じである。それに対して、検査値を扱う場合は、二つの文書がそれぞれ同じ種類の測定(例えば、「カルシウム」測定または「グルコース」測定)の値を含みながら、非常に異なる値(例えば、0.1と5.2)を示すことがありうる。どちらの値も、その種類の測定では妥当な値である。したがって、上記システムを最適化するために、上記システムは、一組の文書に含まれる各種類の測定の値の範囲を特定し、上記範囲を実質的に均等にサブグループへ分ける機能をユーザに提供する。そのような処理はビニング(binning)と称される場合がある。ビニングを行うことで、測定値におけるかなりの量の重複がグループ分けされる。例として、上記システムは、一組の文書中の「カルシウム」測定値には5000もの値があり、当該値の範囲は0.01〜5.2であることを示し、ユーザに、値をどのように分布させるか指定する選択肢を与えてもよい。例えば、ユーザは、0.01から0.3までの値は第1サブ区分(本明細書では「ビン」とも称する)にグループ分けされ、0.3から3.1までの値は第2サブ区分にグループ分けされ、3.1から5.2までの値は第3サブ区分にグループ分けされると指定してもよい。上記システムはそれから、5000の値のうちどれほどの数値が上記三つのビンに分類されるかを一覧化し、存在情報を用いて各値についてSDRを生成してもよい。ビニングモジュール150がこの機能を提供してもよい。
方法1150は、一覧の測定値それぞれについて、第1演算装置上で実行される表現生成器によって存在情報(以下(i)〜(iii)を含む)を決定するステップを含む(1158)。(i)測定値が存在するデータ文書の数、(ii)各データ文書において測定値が存在する数、(iii)測定値が存在するデータ文書それぞれに関連付けられた座標ペア。一実施形態において、存在情報は、図2に関連して上記した情報である。
方法1150は、表現生成器によって、上記存在情報を用いて、一覧の測定値ごとにスパース分散表現(SDR)を生成するステップを含む(1160)。一実施形態において、SDRは、図2に関連して上記したように生成される。
方法1150は、SDRデータベースに、生成したSDRのそれぞれを保存するステップを含む(1162)。一実施形態において、生成したSDRは、図2に関連して上記したように、SDRデータベース120に保存する。
方法1150は、第2演算装置上で実行される診断支援モジュールによって、第3演算装置から、複数の測定値を含んでおり、病気の患者と関連する文書を受け取るステップを含む(1164)。一実施形態において、診断支援モジュール1100は、クライアント102cから上記文書を受け取る。
方法1150は、表現生成器によって、上記複数の測定値について少なくとも一つのSDRを生成するステップを含む(1166)。一実施形態において、診断支援モジュール1100はフィンガープリンティングモジュール302に指示して、図1から図3に関連して上記したようなSDRを生成させる。一実施形態において、診断支援モジュール1100は表現生成器114に指示して、図1から図3に関連して上記したようなSDRを生成させる。
方法1150は、上記複数の測定値に対して生成した少なくとも一つのSDRに基づいて、表現生成器によって、上記文書についての複合SDRを生成するステップを含む(1168)。一実施形態において、診断支援モジュール1100はフィンガープリンティングモジュール302に指示して、図1から図3に関連して上記したような複合SDRを生成させる。一実施形態において、診断支援モジュール1100は表現生成器114に指示して、図1から図3に関連して上記したような複合SDRを生成させる。
方法1150は、上記文書に対して生成した複合SDRとSDRデータベースから読み出したSDRとの語義的類似レベルを、第2演算装置上で実行される類似エンジンによって決定するステップを含む(1170)。一実施形態において、診断支援モジュール1100は類似エンジン304に指示して、図3から図5に関連して上記したように、語義的類似レベルを決定させる。
方法1150は、上記SDRデータベースから読み出したSDRと関連する医療診断の識別情報を、上記決定された語義的類似レベルに基づいて、診断支援モジュールによって、第3演算装置へと供給するステップを含む(1172)。そのようなシステムは、たとえ個々の測定値がまだ病的レベルに達していない場合でも、近い将来の医療診断を検知できる。複数のSDRを入力し、それらのあいだでパターンを分析することで、上記システムは患者のパターンの変化を特定でき、それにより、動的なプロセスですらとらえることができる。例えば、前癌検知システムは、一部の値における小さな変化を特定するが、しかしパターンを他の患者のSDRと比較する能力を持たせ、時間ベースのシーケンス(time-based sequences)を分析させることで、医療診断を下すことができる。
一実施形態において、診断支援モジュール1100は、不完全なパラメータベクトルについても、例えば、診断支援モジュール1100がある文書における複数の測定値を受け取り、その複数の測定値において、診断に関連するタイプの測定値が欠落している場合でも、結果の質を低下させることなく、SDRの生成を指示することができる。例えば、上述したように、2つのSDRが同一でない場合でも、当該2つのSDRを比較し、類似度の閾値レベルを満たす類似レベルを特定することができる。そのため、測定値が不完全な文書について生成されたSDRにおいて、1箇所または2箇所(例えば、より完全な文書であれば測定値の値が存在するであろう、意味マップ108におけるある箇所)が欠落している場合であっても、保存されたSDRを使用して比較を行うことができる。そのような実施形態において、診断支援モジュール1100は、医療診断に関連しているが、値が受け取られていない、少なくとも1つのパラメータを特定することができ、当該値を提供するよう勧めることができる(例えば、欠落しているパラメータについて、引き続きの手続きまたは分析の提案)。
いくつかの実施形態において、受け取った文書が、医療診断に加えて、メタデータに対する関連性を含んでいてもよい。例えば、文書が患者の性別の識別にも関連付けられていてもよい。そのようなメタデータを使用して、2つのSDRと特定された医療診断との類似レベルの確認を行ってもよい。例として挙げると、診断支援モジュール1100は、2つのSDRが類似していると判定し、上記2つのSDRの一方が生成された文書に関連付けられた医療診断を特定してもよい。そして診断支援モジュール1100は、メタデータに基づく規則を適用して、上記医療診断の識別の正確性を確認してもよい。例として挙げると、限定するものではないが、メタデータによって患者が男性であることが示され、特定された医療診断によって卵巣癌のおそれがあることが示された場合、診断支援モジュール1100は、特定された医療診断をクライアント102cのユーザに提供するのではなく、代わりにエラー(男性には卵巣がないため、卵巣癌にはなり得ない)を報告するように、規則により規定してもよい。
図13、図14A、および図14Bを参照すると、言語横断スパース分散表現の生成および使用のための方法およびシステムの種々の実施形態が開示されている。いくつかの実施形態において、システム1300は、一組の文書の一部またはすべての、第1言語から第2言語への翻訳を受け取ってもよく、その翻訳を使用して、翻訳済み文書のコーパスから生成された第2SDRデータベースにおいて対応するSDRを特定してもよい。概略すると、システム1300はエンジン101を備えており、エンジン101は、第2表現生成器114b、第2パーサおよび前処理モジュール110c、翻訳済みの一組のデータ文書104b、第2全文検索システム122b、第2データ項目一覧112b、および第2SDRデータベース120bを備えている。当該エンジン101は、図1Aに関連して上述したエンジン101であってもよい。
図14Aを概略すると、方法1400は、少なくとも1つの基準に従って選択された、第1言語の一組のデータ文書を、第1演算装置上で実行される参照マップ生成器によって、2次元距離空間においてクラスタ化し、意味マップを生成するステップを含む(1402)。方法1400は、座標ペアと一組のデータ文書のそれぞれとを意味マップによって関連付けるステップを含む(1404)。方法1400は、第1演算装置上で実行される第1パーサによって、一組のデータ文書中に存在するタームの一覧を生成するステップを含む(1406)。方法1400は、一覧の各タームについて、第1演算装置上で実行される第1表現生成器によって存在情報(以下(i)〜(iii)を含む)を決定するステップを含む(1408)。(i)タームが存在するデータ文書の数、(ii)各データ文書においてタームが存在する数、(iii)タームが存在するデータ文書それぞれに関連付けられた座標ペア。方法1400は、第1表現生成器によって、上記存在情報を用いて一覧の各タームについてスパース分散表現(SDR)を生成するステップを含む(1410)。方法1400は、生成された上記SDRそれぞれを、第1表現生成器によって第1SDRデータベースに保存するステップを含む(1412)。方法1400は、参照マップ生成器によって、上記一組のデータ文書のそれぞれの第2言語への翻訳を受け取るステップを含む(1414)。方法1400は、上記一組のデータ文書のそれぞれからの座標ペアと上記翻訳済みの一組のデータ文書における対応する各文書とを意味マップによって関連付けるステップを含む(1416)。方法1400は、第2パーサによって、上記翻訳済みの一組のデータ文書に存在するタームの第2一覧を生成するステップを含む(1418)。方法1400は、上記翻訳済みの一組のデータ文書に基づく上記第2一覧の各タームについて、第2表現生成器によって存在情報(以下(i)〜(iii)を含む)を決定するステップを含む(1420)。(i)タームが存在する翻訳済みデータ文書の数、(ii)各翻訳済みデータ文書においてタームが存在する数、(iii)タームが存在する翻訳済みデータ文書それぞれに関連付けられた座標ペア。方法1400は、上記第2一覧の各タームについて、上記翻訳済みの一組のデータ文書に基づいて、第2表現生成器によってSDRを生成するステップを含む(1422)。方法1400は、上記第2一覧の各タームについて生成された上記SDRそれぞれを、第2表現生成器によって第2SDRデータベースに保存するステップを含む。方法1400は、第1表現生成器によって、第1言語の第1文書の第1SDRを生成するステップを含む(1426)。方法1400は、第2表現生成器によって、第2言語の第2文書の第2SDRを生成するステップを含む(1428)。方法1400は、上記第1SDRと上記第2SDRとの間の距離を決定するステップを含む(1430)。方法1400は、上記第1文書と上記第2文書との類似レベルの識別情報を提供するステップを含む(1432)。
一実施形態において、(1402)〜(1412)は、図2および(202)〜(214)に関連して既述したように実行される。
方法1400は、参照マップ生成器によって、上記一組のデータ文書のそれぞれの第2言語への翻訳を受け取るステップを含む(1414)。一実施形態において、上記翻訳は、マシン102Aが実行する翻訳処理によって、参照マップ生成器106に提供される。他の実施形態において、上記翻訳は、人間の翻訳者によって、エンジン101に提供される。さらに他の実施形態において、上記翻訳は、機械翻訳処理によって、エンジン101に提供される。上記機械翻訳処理は第三者が実施してもよいし、または、上記機械翻訳処理によって、翻訳がエンジン101に直接提供されてもよいし、ネットワークを介して提供されてもよい。さらに他の実施形態において、上記翻訳は、システム1300のユーザによってマシン102Aにアップロードされる。
方法1400は、上記一組のデータ文書のそれぞれからの座標ペアと上記翻訳済みの一組のデータ文書における対応する各文書とを意味マップによって関連付けるステップを含む(1416)。一実施形態において、上記関連付けは、意味マップ108によって実施される。他の実施形態において、上記関連付けは、図2および(204)に関連して既述したように実施される。
方法1400は、第2パーサによって、上記翻訳済みの一組のデータ文書に存在するタームの第2一覧を生成するステップを含む(1418)。一実施形態において、上記生成は、図2および(206)に関連して既述したように実施される。他の実施形態において、第2パーサは、第2言語の文書を解析するよう第2パーサ110cを最適化するよう構成されている(例えば、構成ファイルを含む)。
方法1400は、上記翻訳済みの一組のデータ文書に基づく第2一覧の各タームについて、第2表現生成器によって存在情報(以下(i)〜(iii)を含む)を決定するステップを含む(1420)。(i)タームが存在する翻訳済みデータ文書の数、(ii)各翻訳済みデータ文書においてタームが存在する数、(iii)タームが存在する翻訳済みデータ文書それぞれに関連付けられた座標ペア。一実施形態において、上記存在情報の決定は、図2および(208)に関連して既述したように実施される。
方法1400は、第2表現生成器によって、翻訳済みの一組のデータ文書に基づいて、第2一覧の各タームについてSDRを生成するステップを含む(1422)。一実施形態において、上記タームSDRの生成は、図2および(210)〜(214)に関連して既述したように実施される。
方法1400は、上記第2一覧の各タームについて生成された上記SDRそれぞれを、第2表現生成器によって第2SDRデータベースに保存するステップを含む(1424)。一実施形態において、上記SDRの第2データベースへの保存は、図1Aに関連して既述したように実施される。
方法1400は、第1表現生成器によって、第1言語の第1文書の第1SDRを生成するステップを含む(1426)。一実施形態において、上記第1SDRの生成は、図2に関連して既述したように実施される。
方法1400は、第2表現生成器によって、第2言語の第2文書の第2SDRを生成するステップを含む(1428)。一実施形態において、上記第2SDRの生成は、図2に関連して既述したように実施される。
方法1400は、上記第1SDRと上記第2SDRとの間の距離を決定するステップを含む(1430)。方法1400は、上記第1文書と上記第2文書との類似レベルの特定を行うステップを含む(1432)。一実施形態において、(1430)〜(1432)は、図3〜図4に関連して既述したように実行される。
一実施形態において、本明細書に記載する方法およびシステムを使用して、翻訳システムの品質の測定を行ってもよい。例えば、翻訳システムによって、テキストを第1言語から第2言語に翻訳し、第1言語のテキストと第2言語の翻訳の両方を本明細書に記載のシステムに提供してもよい。上記システムによって、第1言語のテキストのSDRが、翻訳済みテキスト(第2言語)のSDRに類似している(例えば、類似レベルの閾値を上回っている)と決定された場合は、その翻訳の品質が高いとしてもよい。上記の例を続けると、第1言語のテキストのSDRが、翻訳済みテキスト(第2言語)のSDRに十分には類似していない(例えば、所定の類似レベルの閾値を上回っていない)と決定された場合は、その翻訳の品質が低いとしてもよい。
ここで、図13および図14Aに関連して、図14Bのフローチャートを参照すると、方法1450の一実施形態が開示されている。図14Bを概略すると、方法1450は、少なくとも1つの基準に従って選択された、第1言語の一組のデータ文書を、第1演算装置上で実行される参照マップ生成器によって、2次元距離空間においてクラスタ化し、意味マップを生成するステップを含む(1452)。方法1450は、座標ペアと一組のデータ文書のそれぞれとを意味マップによって関連付けるステップを含む(1454)。方法1450は、第1演算装置上で実行される第1パーサによって、一組のデータ文書中に存在するタームの一覧を生成するステップを含む(1456)。方法1450は、一覧の各タームについて、第1演算装置上で実行される第1表現生成器によって存在情報(以下(i)〜(iii)を含む)を決定するステップを含む(1458)。(i)タームが存在するデータ文書の数、(ii)各データ文書においてタームが存在する数、(iii)タームが存在するデータ文書それぞれに関連付けられた座標ペア。方法1450は、第1表現生成器によって、上記存在情報を用いて一覧の各タームについてスパース分散表現(SDR)を生成するステップを含む(1460)。方法1450は、生成された上記SDRそれぞれを、第1表現生成器によって、第1SDRデータベースに保存するステップを含む(1462)。方法1450は、参照マップ生成器によって、上記一組のデータ文書のそれぞれの第2言語への翻訳を受け取るステップを含む(1464)。方法1450は、上記一組のデータ文書のそれぞれからの座標ペアと上記翻訳済みの一組のデータ文書のそれぞれとを意味マップによって関連付けるステップを含む(1466)。方法1450は、第2パーサによって、上記翻訳済みの一組のデータ文書に存在するタームの第2一覧を生成するステップを含む(1468)。方法1450は、上記翻訳済みの一組のデータ文書に基づく上記第2一覧の各タームについて、第2表現生成器によって存在情報(以下(i)〜(iii)を含む)を決定するステップを含む(1470)。(i)タームが存在する翻訳済みデータ文書の数、(ii)各翻訳済みデータ文書においてタームが存在する数、(iii)タームが存在する翻訳済みデータ文書それぞれに関連付けられた座標ペア。方法1450は、上記第2一覧の各タームについて、上記翻訳済みの一組のデータ文書に基づいて、第2表現生成器によってSDRを生成するステップを含む(1472)。方法1450は、上記第2一覧の各タームについて生成された上記SDRそれぞれを、第2表現生成器によって第2SDRデータベースに保存するステップを含む(1474)。方法1450は、第1言語で受け取った第1タームの第1SDRを、第1表現生成器によって生成するステップを含む(1476)。方法1450は、上記第1SDRと、第2SDRデータベースから読み出した、第2言語の第2タームの第2SDRとの間の距離を決定するステップを含む(1478)。方法1450は、決定された上記距離に基づいて、上記第2言語の第2タームの特定と、上記第1タームと上記第2タームとの類似レベルの識別情報とを提供するステップを含む(1480)。
一実施形態において、(1452)〜(1474)は、図14Aおよび(1402)〜(1424)に関連して既述したように実行される。
方法1450は、第1表現生成器によって、第1言語で受け取った第1文書の第1SDRを生成するステップを含む(1476)。一実施形態において、上記第1SDRの生成は、図2に関連して既述したように実施される。
方法1450は、上記第1SDRと、第2SDRデータベースから読み出した、第2言語の第2タームの第2SDRとの間の距離を決定するステップを含む(1478)。方法1450は、決定された上記距離に基づいて、上記第2言語の第2タームの特定と、第1タームと第2タームとの類似レベルの特定とを提供するステップを含む(1480)。一実施形態において、(1478)〜(1480)は、図3〜4に関連して既述したように実行される。
他の実施形態において、本明細書に記載する方法およびシステムを使用して、検索システムを拡張してもよい。例えば、システム1300は、第1言語の第1ターム(例えば、ユーザが検索システムのクエリで使用したいターム)を受け取ってもよい。システム1300は、上記第1タームのSDRを生成し、生成した第1SDRを使用して、類似レベルの閾値を満たす、第2SDRデータベースの第2SDRを特定してもよい。そして、システム1300は、ユーザの検索クエリを向上させるために、図6A〜6Cに関連して既述したように、上記第1SDR、上記第2SDR、またはその両方を検索システムに提供してもよい。
いくつかの実施形態では、本明細書で説明される方法およびシステムは、ストリーミングデータのフィルタリング機能を提供するために使用され得る。例えば、エンティティは、ストリーミングソーシャルメディアデータを確認して、エンティティに関連するソーシャルメディアデータのサブストリーミング(例えば、ブランド管理目的または優位性あるモニタリング)を特定することが望ましい。別の例として、エンティティは、例えばセキュリティ目的のために、ネットワークデバイスを横切るネットワークパケットのストリーミングを確認することが望ましい。
次に図15に関連する図16を参照すると、システム1500は、フィルタリング基準と一連のストリーミングデータ文書内のデータ項目との間の類似度を特定する方法1600を実行する機能を提供する。システム1500は、エンジン101、フィンガープリンティングモジュール302、類似エンジン304、曖昧性解消モジュール306、データ項目モジュール308、表現エンジン310、SDRデータベース120、フィルタリングモジュール1502、基準SDRデータベース1520、ストリーミングデータ文書1504と、クライアントエージェント1510とを含む。エンジン101、フィンガープリンティングモジュール302、類似エンジン304、曖昧性解消モジュール306、データ項目モジュール308、表現エンジン310、およびSDRデータベース120は、図1Aから図14に関連して既述したように提供することができる。
方法1600は、少なくとも1つの基準に沿って選択された一組のデータ文書を、第1演算装置上で実行される参照マップ生成器によって、2次元距離空間においてクラスタ化し、意味マップを生成するステップ(1602)を含む。上記方法1600は、座標ペアと一組のデータ文書のそれぞれとを意味マップによって関連付けるステップ(1604)を含む。上記方法1600は、第1演算装置上で実行されるパーサによって、一組のデータ文書中に存在するタームの一覧を生成するステップ(1606)を含む。上記方法1600は、一覧の各タームについて、第1演算装置上で実行される表現生成器によって存在情報(以下(i)〜(iii)を含む)決定。(i)タームが存在するデータ文書の数、(ii)各データ文書においてタームが存在する数、(iii)タームが存在するデータ文書それぞれに関連付けられた座標ペアを含む。上記方法1600は、表現生成器によって、上記存在情報を用いて一覧の各タームについてスパース分散表現(SDR)を生成するステップ(1610)を含む。方法1600は、生成された上記SDRのそれぞれを、SDRデータベースに保存するステップ(1612)を含む。方法1600は、第2演算装置上で実行されるフィルタリングモジュールによって、第3演算装置から、フィルタリング基準を受信するステップ(1614)を含む。方法1600は、表現生成器によって、上記フィルタリング基準について、少なくとも1つのSDRを生成するステップ(1616)を含む。方法1600は、フィルタリングモジュールによって、データソースから複数のストリーム文書を受信するステップ(1618)を含む。方法1600は、表現生成器によって、複数のストリーム文書のうちの第1文書について、複数のストリーム文書の第1文書に対する複合SDRを生成するステップ(1620)を含む。方法1600は、第2演算装置上で実行される類似エンジンによって、複数のストリーム文書の第1文書について、フィルタリング基準SDRと生成された上記複合SDRとの間の距離を決定するステップ(1622)を含む。方法1600は、決定された上記距離に基づいて、フィルタリングモジュールによって第1のストリーム文書を処理するステップ(1624)を含む。
一実施形態では、(1602)〜(1612)は、図2、(202)〜(214)に関連して記述したように実行される。
方法1600は、第2演算装置上で実行されるフィルタリングモジュールによって、第3演算装置から、フィルタリング基準を受信するステップ(1614)を含む。フィルタリング基準は、フィルタリングモジュール1502が複数のストリーム文書を絞り込むことができる任意のタームであってもよい。例として、上に示したように、エンティティは、エンティティに関連するソーシャルメディアデータのサブストリーミングを特定するために、ストリーミングソーシャルメディアデータを確認することが望ましい場合がある(例えば、ブランド管理目的または優位性あるモニタリングのため)。別の例として、エンティティは、ネットワークデバイスを横切るネットワークパケットのストリーミングを、例えばセキュリティの目的で見直すことが望ましい。したがって、一実施形態では、フィルタリングモジュール1502は、少なくとも1つのブランド関連タームを受信する。例えば、フィルタリングモジュール1502は、(第3のマシンに関連するエンティティ、または競合他社などの第3のマシンに関連付けられていないエンティティに関する)会社、製品、または個人名などの名前を受信することができる。別の実施形態では、フィルタリングモジュール1502は、セキュリティ関連のタームを受信する。例えば、フィルタリングモジュール1502は、コンピュータセキュリティの利用(例えば、ハッキング、マルウェア、またはセキュリティ脆弱性の他の利用に関連するターム)または物理的セキュリティ利用(例えば、暴力行為またはテロリズム行為に関連するターム)に関連するタームを受信する。さらに別の実施形態では、フィルタリングモジュール1502は、少なくとも1つのウィルスシグネチャー(例えば、当業者には理解されるように、コンピュータウィルスシグネチャー)を受信する。
いくつかの実施形態では、フィルタリングモジュール1502は、少なくとも1つのSDRを受信する。例えば、マシン102cのユーザは、個別の目的のために既にシステム1500と対話できており、ストリーミングデータのフィルタリングに関連して使用できる1つまたは複数のSDRを開発できた可能性がある。
いくつかの実施形態では、フィルタリングモジュール1502は、追加のフィルタリング基準を特定するためにクエリ拡張モジュール603と通信する(例えば、図6A〜図6Cに関して既述したように)。例えば、フィルタリングモジュール1502は、クエリ拡張モジュール603(図示しないが、マシン102b上または別のマシン102g上で実行中)にフィルタリング基準を送信することができる。クエリ拡張モジュール603は、フィルタリング基準の第1SDRと、SDRデータベース120から検索された第2のタームの第2SDRとの間の意味的類似性のレベルを特定するように類似エンジン304に指示することができる。そのような例では、クエリ拡張モジュール603は、SDRデータベース120内の各タームの識別プロセスを繰り返し、閾値を上回る意味的類似性のレベルを有するタームを戻すよう類似エンジン304に指示する。クエリ拡張モジュール603は、類似エンジン304によって識別された結果のタームをフィルタリングするフィルタリングモジュール1502に提供することができる。次いで、フィルタリングモジュール1502は、結果として生じるタームを、文書のストリーミングセットのフィルタリング時に使用することができる。
方法1600は、表現生成器によって、フィルタリング基準について、少なくとも1つのSDRを生成するステップ(1616)を含む。一実施形態では、フィルタリングモジュール1502は、表現生成器114によって少なくとも1つのSDRを生成するためにフィルタリング基準をエンジン101に設定する。別の実施形態では、フィルタリングモジュール1502は、フィルタリング基準をフィンガープリントモジュール302に設定する。フィルタリングモジュール1502は、少なくとも1つのSDRを基準SDRデータベース1520に保存することができる。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのSDRを生成するステップは任意である。一実施形態では、表現生成器114(またはフィンガープリンティングモジュール302)は、受信したフィルタリング基準がSDRであるかまたはそれを含むかを判定し、その判定に基づいてSDRを生成するかどうかを決定する。例えば、表現生成器114(またはフィンガープリンティングモジュール302)は、フィルタリングモジュール1502によって受信されたフィルタリング基準がSDRであると判定し、したがって、他のSDRを生成しないことを決定することができる。あるいは、表現生成器114(またはフィンガープリンティングモジュール302)は、フィルタリング基準のSDRがSDRデータベース120または基準SDRデータベース1520に既に存在すると判定することができる。しかしながら、別の例として、表現生成器114(またはフィンガープリントモジュール302)は、フィルタリング基準がSDRではないと判定し、その判定に基づいてSDRを生成する。
方法1600は、フィルタリングモジュールによって、データソースから複数のストリーム文書を受信するステップ(1618)を含む。一実施形態では、フィルタリングモジュール1502は、例えば、ユーザが任意のタイプのデータ(オーディオ、ビデオ、および/またはテキストベース)を作成、共有、または交換することを可能にするコンピュータ媒介ツール内で生成された任意の長さの書類またはタイプ等の複数のソーシャルメディアテキスト文書を受信する。そのようなソーシャルメディアの例には、ブログを含むがこれに限定されない。ウィキ;カリフォルニア州サンフランシスコのYelp、Inc.によって提供されるYELPのような消費者確認サイト、カリフォルニア州サンフランシスコのTwitter、Incによって提供されるTWITTER(登録商標)のようなマイクロブログサイト、カリフォルニア州メンロパークのFacebook、Incによって提供されるFACEBOOK(登録商標)またはMountaIn View、CAのGoogle、Inc.が提供するGOOGLE+によって提供されるマイクロブログサイトとソーシャルネットワーキングサイトとの組み合わせが含まれる。別の実施形態では、フィルタリングモジュール1502は、複数のネットワークトラフィック文書を受信する。例えば、フィルタリングモジュール1502は、複数のネットワークパケットを受信することができ、それぞれのネットワークパケットは、文書と呼ぶことができる。
一実施形態では、フィルタリングモジュール1502は、第3演算装置からフィルタリング基準を有するデータソースの識別情報を受信する。別の実施形態では、フィルタリングモジュール1502は、データソースによって提供されるアプリケーションプログラミングインターフェースを活用して、複数のストリーム文書の受信を開始する。さらに別の実施形態では、フィルタリングモジュールは、第3のマシン102cから複数のストリーム文書を受信する。一例として、データソースは第三者データソースであってもよく、フィルタリングモジュール1502は、第三者データソースに接触して複数のストリーム文書の受信を開始するようにプログラムされている。例えば、第三者は、ソーシャルメディアプラットフォームおよびプラットフォーム上で再生成され、ダウンロード可能なストリーム文書を提供する。別の例では、データソースは、第3のマシン102cによって提供可能であり、かつフィルタリングモジュール1502は、第3のマシン102cからストリーム文書を直接検索することができる。例えば、マシン102cは、ネットワーク104(図示せず)上の別のマシンからのネットワークパケットを検索するルータである。以下でさらに詳細に説明するように、フィルタリングモジュールは、1つ以上のデータソースから複数のストリーム文書を受信でき、それらを互いに、基準SDR、またはSDRデータベース120から検索されたSDRと比較することができる。
方法1600は、表現生成器によって、複数のストリーム文書のうちの第1文書について、複数のストリーム文書の第1文書に対する複合SDRを生成するステップ(1620)を含む。フィルタリングモジュール1502は、複数のストリーム文書のうちの第1文書を表現生成器114に直接提供することができる。あるいは、フィルタリングモジュール1502は、複数のストリーム文書のうちの第1文書をフィンガープリンティングモジュール302に提供してもよい。化合物SDRは、図2に関連して既述したように生成されてもよい。いくつかの実施形態では、表現生成器114(またはフィンガープリンティングモジュール302)は、複数のストリーム文書のうちの第2文書を受け取る前に、複数のストリーム文書のうちの第1文書について複合SDRを生成する。
方法1600は、第2演算装置上で実行される類似エンジンによって、複数のストリーム文書の第1文書についてフィルタリング基準SDRと生成された複合SDRとの間の距離を決定するステップ(1622)を含む。フィルタリングモジュール1502は、フィルタリング基準SDRおよび生成された複合SDRを類似エンジン304に提供することができる。あるいは、フィルタリングモジュール1502は、類似エンジン304がフィルタリング基準SDRを直接取り出すことができるように、類似エンジン304に基準SDRデータベース1520の識別情報を提供してもよい。
方法1600は、決定された距離に基づいて、フィルタリングモジュールによって、第1のストリーム文書を処理するステップ(1624)を含む。一実施形態では、フィルタリングモジュール1502は、ストリーム文書を第3演算装置102cに転送する。別の実施形態では、フィルタリングモジュール1502は、ストリーム文書を第3演算装置102cに転送しないことを決定する。さらに別の実施形態では、フィルタリングモジュール1502は、決定された距離に基づいて、アラートを第3演算装置に送信するかどうかを決定する。さらに別の実施形態では、フィルタリングモジュール1502は、決定された距離およびフィルタリング基準に基づいて、アラートを第3演算装置に送信するかどうかを決定する。例えば、ストリーム文書およびフィルタリング基準が、所定の閾値を超える、決定された距離に基づいて類似レベルを有する場合、フィルタリングモジュール1502は、ストリーム文書が悪意のあるコンテンツを含むと判定することができる(例えば、ウィルスシグネチャーの場合はSDRに実質的に類似したSDRを有する)。フィルタリングモジュール1502は、ポリシー、ルール、または他の命令セットにアクセスして、そのような場合に、アラートを1人または複数のユーザまたはマシン(例えば、ネットワーク管理者にページング(paging)する)に送信すべきであると判定することができる。
一実施形態では、フィルタリングモジュール1502は、複数のストリーム文書のうちの第1文書を、第3のマシン102c上で実行されるクライアントエージェント1510に転送する。クライアントエージェント1510は、ルータ上で実行することができる。クライアントエージェント1510は、任意の種類のネットワークデバイス上で実行することができる。クライアントエージェント1510は、ウェブサーバ上で実行することができる。クライアントエージェント1510は、本明細書に記載された任意の形式またはタイプの種類で実行することができる。
一実施形態では、フィルタリングモジュール1502は、複数のストリーム文書のうちの第1文書を、ストリーム文書のサブストリーミングに追加する。別の実施形態では、フィルタリングモジュール1502は、クライアントエージェント1510によってアクセス可能なデータベース(図示せず)にサブストリーミングを保存する(例えば、データベースをポーリングするか、または更新通知または当業者に知られている他のメカニズムを予約後、サブストリーミングの全部または一部をダウンロードする)。さらに別の実施形態では、フィルタリングモジュール1502は、クライアントエージェント1510にサブストリーミングを送信することによってクライアントエージェント1510から受信したポーリングの要求に応答する。
いくつかの実施形態では、フィルタリングモジュール1502は、第2のデータソースから第2の複数のストリーム文書を受信する。フィルタリングモジュール1502は、(例えば、第1の複数のストリーム文書のうちの第1文書についての複合SDRの生成に関連して上述したように)第2の複数のストリーム文書のうちの第1文書のための複合SDRの生成を指示する。類似エンジン304は、第2の複数のストリーム文書のうちの第1文書に対して生成された複合SDRと、第1の複数のストリーム文書のうちの第1文書に対して生成された複合SDRとの間の距離を決定する。フィルタリングモジュール1502は、決定された距離に基づいて、第2の複数のストリーム第1文書を第3演算装置に転送するかどうかを決定する。一実施形態では、フィルタリングモジュール1502は、比較された複数のSDRが所定の類似度の閾値未満であると判定することに基づいて、第2の複数のストリーム第1文書を転送するかどうかを決定することができる。例えば、フィルタリングモジュール1502は、第1の複数のストリーム文書の第1文書が第2のストリーム文書の第1文書と十分に異なる場合(例えば、所定の類似度の閾値の下まわる場合)、第2のストリーム文書の第1文書を転送するよう決定できる。一方で、第1の複数のストリーム文書の第1文書が十分に小さい場合、(例えば、所定の類似度の閾値を超えているために、第2の複数のストリーム文書の第1文書は、累積的、重複的、またはそうでなければ第1の複数のストリーム文書にあまりにも類似しているため)第2の複数のストリーム文書を捨てるように決定する。このようにして、フィルタリングモジュール1502は、異なるデータソース(例えば、異なるソーシャルメディアサイトに掲示されるか、または単一のソーシャルメディアサイト上の異なるアカウントから投稿されるか、または異なるネットワークパケットに含まれる)からの文書が、利用可能な1つの文書により、重複情報を有するサブストリームを上回る、改良されたサブストリームを提供するために十分に類似していると決定することができる。
いくつかの実施形態では、ステップ(1606〜1610)は、ウィルスシグネチャーを含むデータ文書のアドレスを指定するためにカスタマイズされる。これらの実施形態のうちの1つでは、パーサは、一組のデータ文書内に存在するウィルスシグネチャーの一覧を生成する。これらの実施形態のうちの別の実施形態では、表現生成器は、一覧内の各ウィルスシグネチャーについて、(i)ウィルスシグネチャーが存在するデータ文書の数、(ii)各データ文書におけるウィルスシグネチャーの発生数、(iii)ウィルスシグネチャーが存在する各データ文書に関連付けられた座標対と、を含む。これらの実施形態のさらに別の実施形態では、表現生成器は、一覧内の各ウィルスシグネチャーについて、複合SDRであり得るSDRを生成する。別の実施形態では、システムは、プロトコル(例えば、ネットワークプロトコル)に基づいて、一覧内の各ウィルスシグネチャーを複数のサブユニット(例えば、ウィルスシグネチャー文書の句、文、または他の部分)に分解する。
さらに別の実施形態では、システムは、一覧内の各サブユニットを少なくとも1つの値(例えば、単語)に分解する。さらに別の実施形態では、システムは、一覧内のウィルスシグネチャーの複数のサブユニットの各値ごとに、(i)値が存在するデータ文書の数、(ii)各データ文書における値の発生数(iii)値が存在する各データ文書に関連付けられた座標対と、を含む存在情報を決定する。システムは、値の存在情報を使用して、一覧の各値に対してSDRを生成する。しかし別の実施形態では、システムは、値SDR(s)を使用して一覧内の各サブユニットについて複合SDRを生成する。さらなる実施形態では、システムは、生成された複数のサブユニットSDRに基づいて、SDR内の各ウィルスシグネチャーについて複合SDRを生成する。複数のウィルスシグネチャーSDR、複数のサブユニットSDR、および複数の値SDRは、SDRデータベース120に保存されてもよい。
方法1600は、第1演算装置上で実行されるパーサによって、一組のデータ文書内に存在するタームの一覧を生成するステップ(1606)を含む。方法1600は、第1演算装置上で実行される表現生成器によって、一覧内の各タームについて、(i)そのタームが存在するデータ文書の数、(ii)各データ文書におけるタームの発生数(iii)そのタームが存在する各データ文書に関連付けられた座標対を含む存在情報を決定するステップ(1608)を含む。方法1600は、表現生成器によって、一覧内の各タームに対して、存在情報を使用するスパース分散表現(SDR)を生成するステップ(1610)を含む。
いくつかの実施形態では、クライアントエージェント1510は、フィルタリングモジュール1502の機能、複数のSDRの生成のためにフィンガープリンティングモジュール302を呼び出し、類似エンジン304と対話して、ストリーム文書のSDRと、基準SDRとの間の類似レベルの判別を受信する;クライアントエージェント1510は、類似レベルに基づいて、ストリーム文書を保存するか廃棄するかに関する決定を行うことができる。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の要素は、1つ以上の機能を自動的に、つまり、人間の介入なしで実施してもよい。例えば、システム100は、一組のデータ文書104を受け取り、上記データ文書の前処理を実施する方法、参照マップ生成器106をトレーニングする方法、または上記一組のデータ文書104の各データ項目のSDR118を生成する方法のうちの1つ以上を、自動的に人間の介入なしで実施してもよい。他の例としては、システム300は、少なくとも1つのデータ項目を受け取り、受け取ったデータ項目とSDRデータベース120のデータ項目との類似レベルを特定する方法、類似するデータ項目の一覧を作成する方法、または上述した他の機能を実施する方法のうちの1つ以上を自動的に実施してもよい。さらに他の例としては、システム300は、本明細書に記載されているような機能の実行、通信、および提供を自律型主体が行う、いわゆる「モノのインターネット」の一部であってもよいし、またはその一部の要素を含んでいてもよい。例えば、自動の自律型プロセスにより、クエリを生成し、システム300から回答を受け取り、他のユーザ(人間、コンピュータ、またはその他)に回答を提供してもよい。ある場合には、speech-to-text(音声からテキスト)またはtext-to-speech(テキストから音声)に基づくインターフェースが含まれ、それによって、例えば、当該インターフェースが認識してコンピュータ処理可能な命令を生成する音声コマンドを、ユーザが生成してもよいが、これに限定されるものではない。
いくつかの実施形態において、従来のシステムとは異なり、本明細書に記載のシステムおよび方法は、意味文脈を個別の表現に組み込む。例えば、特定のSDRの生成方法が不明の場合でも、上記システムは、当該SDRと他のSDRを比較し、当該2つのSDRの意味文脈を使用して、ユーザに見通しを提供することができる。他の実施形態において、伝統的に文書レベルのクラスタ化に焦点を当てている従来のシステムとは異なり、本明細書に記載のシステムおよび方法は、文書レベルの文脈を使用して、タームレベルでの文脈的な見通しを提供し、ユーザが文書のコーパス内で個別のタームの文脈的な意味を特定できるようにしている。
上述したシステムは、上記要素の任意の要素を複数、または上記要素の各要素を複数備えていてもよく、上記要素は、独立型マシンに備えられていてもよいし、または、いくつかの実施形態において、記載されているシステムにおける複数のマシンに備えられていてもよいことを理解すべきである。通常、「一実施形態において」、「他の実施形態において」等の表現は、その後に続く、特定の構成、構造、ステップ、または特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれていること、および本開示の複数の実施形態に含まれていてもよいことを意味する。また、上記表現は、同じ実施形態を指していてもよいが、必ずしもそれに限定されるものではない。
本明細書において、エンジン、生成器、モジュール、または要素と称されているものについて、それぞれ、ソフトウェア、ハードウェア、またはその2つを組み合わせたものとして備えられていてもよく、1つ以上のマシン100で実行されてもよい。説明を容易にするため、本明細書において複数の要素が別々のものとして示されている場合について、これは、その構成を特定の実装に制限するものではないことを理解すべきである。例えば、上記要素の一部またはすべての機能が、1つの回路またはソフトウェアの機能に含まれていてもよい。他の例としては、1つ以上の要素の機能が、複数の要素に分散されていてもよい。
本明細書に記載の機能を提供するマシン102は、任意の種類のワークステーション、デスクトップコンピュータ、ラップトップまたはノートブックコンピュータ、サーバ、ポータブルコンピュータ、携帯電話、携帯型スマートフォン、または、他のポータブル通信装置、メディア再生装置、ゲーミングシステム、携帯型演算装置、または、任意の他の種類、形態のネットワークで通信可能であり、本明細書に記載の演算を行うのに十分なプロセッサ電力および記憶容量を有する任意の他の種類および/または形態の演算装置、通信装置、またはメディア装置であってもよい。マシン102は、任意の種類および/または形態のソフトウェア、プログラム、または、限定するものではないが、任意の種類および/または形態のウェブブラウザ、ウェブベースのクライアント、クライアントサーバアプリケーション、ActiveXコントロール、JAVA(登録商標)アプレット、または、マシン102上で実行可能な任意の他の種類および/または形態の実行可能な命令を含む、実行可能な命令等のアプリケーションの実行、操作、または提供を行ってもよい。
マシン100は、ネットワークを介して互いに通信してもよく、当該ネットワークは、任意の種類および/または形態のネットワークであってもよく、地点間ネットワーク、放送ネットワーク、ワイドエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、通信ネットワーク、データ通信ネットワーク、コンピュータネットワーク、ATM(非同期転送モード)ネットワーク、SONET(同期型光ネットワーク)ネットワーク、SDH(同期デジタルハイアラーキ)ネットワーク、無線ネットワーク、および有線ネットワークのいずれかを含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、上記ネットワークは、赤外チャネルまたは衛星帯域等の無線リンクを含んでいてもよい。上記ネットワークのトポロジーは、バスネットワークトポロジー、スターネットワークトポロジー、またはリングネットワークトポロジーであってもよい。上記ネットワークのトポロジーは、当業者に周知されているような、本明細書に記載の演算に対応可能な任意のネットワークトポロジーであってもよい。上記ネットワークは、携帯型装置(通常、卓上型または手持型装置を含む)間での通信に使用される、任意の1つまたは複数のプロトコルを使用する携帯電話ネットワークを含んでいてもよく、AMPS、TDMA、CDMA、GSM(登録商標)、GPRS、UMTS、またはLTEが含まれる。
マシン102は、限定するものではないが、標準電話回線、LLANまたはWANリンク(例えば、802.11、T1、T3、56kb、X.25、SNA、DECNET)、ブロードバンド接続(例えば、ISDN、Frame Relay、ATM、Gigabit Ethernet(登録商標)、Ethernet(登録商標)-over-SONET)、無線接続、または、そのいずれかまたはすべてを組み合わせたものを含む、種々の
接続を介してネットワークに接続するためのネットワークインターフェースを含んでいて
もよい。接続は、種々の通信プロトコル(例えば、TCP/IP、IPX、SPX、NetBIOS、Ethernet(登録商標)、ARCNET、SONET、SDH、光ファイバー分散データインターフェース(FDDI)、RS232、IEEE802.11、IEEE802.11A、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11n、802.15.4、BLUETOOTH(登録商標)、ZIGBEE(登録商標)、CDMA、GSM(登録商標)、WiMAx、および直接非同期接続)を使用して確立可能である。一実施形態において、演算装置100は、セキュアソケットレイヤー(SSL)またはトランスポートレイヤーセキュリティ(TLS)等の任意の種類および/または形態のゲートウェイプロトコルまたはトンネリングプロトコルを介して、他の演算装置100’と通信する。上記ネットワークインターフェースは、内蔵ネットワークアダプタ、ネットワークインターフェースカード、PCMCIAネットワークカード、カードバスネットワークアダプタ、無線ネットワークアダプタ、USBネットワークアダプタ、モデム、または、通信および本明細書に記載の演算の実施が可能な任意の種類のネットワークに演算装置100を接続するのに適した任意の他の装置を備えている。
上述したシステムおよび方法は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、または、その任意の組み合わせを製造するためのプログラミング技術および/またはエンジニアリング技術を使用した、製造方法、製造装置、または製造物として実施されてもよい。上記技術は、プロセッサ、当該プロセッサで読み取り可能な記憶媒体(例えば、揮発性または不揮発性メモリおよび/または記憶要素を含む)、少なくとも1つの入力装置、および少なくとも1つの出力装置を備えた、プログラミング可能なコンピュータで実行される1つ以上のコンピュータプログラムで実施されてもよい。プログラムコードは、上述した機能を実施するため、出力を生成するために、上記入力装置を使用して実施される入力に適用されてもよい。
後述の請求項に示した範囲の各コンピュータプログラムは、アセンブリ言語、マシン言語、ハイレベル手続き型プログラミング言語、またはオブジェクト指向プログラミング言語等の任意のプログラミング言語で実施されてもよい。当該プログラミング言語は、例えば、LISP、PROLOG、PERL、C、C++、C#、JAVA(登録商標)、または、任意のコンパイルされた、または解釈されたプログラミング言語であってもよい。
このようなコンピュータプログラムはそれぞれ、コンピュータプロセッサによる実行用のマシン読み取り可能な記憶装置に具体的に組み込まれるコンピュータプログラム製品で実施してもよい。入力の処理および出力の生成を行うことにより本発明の機能を実施するため、本発明の方法のステップは、コンピュータ読み取り可能な媒体に具体的に組み込まれるプログラムを実行するコンピュータプロセッサによって実施してもよい。適したプロセッサとしては、例として、汎用マイクロプロセッサおよび専用マイクロプロセッサの両方が挙げられる。通常、上記プロセッサは、読み取り専用メモリおよび/またはランダムアクセスメモリから命令およびデータを受け取る。コンピュータプログラムの命令を具体的に組み込むのに適した記憶装置としては、例えば、すべての形態のコンピュータ読み取り可能な装置、ファームウェア、プログラマブルロジック、ハードウェア(例えば、集積回路チップ、電子装置、コンピュータ読み取り可能な非揮発性記憶ユニット、EPROM、EEPROM(登録商標)、およびフラッシュメモリ素子を含む不揮発性メモリ(半導体記憶装置等)、内蔵ハードディスクやリムーバルディスク等の磁気ディスク、光磁気ディスク、およびCD−ROM)が挙げられる。上記のいずれについても、特別に設計されたASIC(アプリケーション固有の集積回路)またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)によって補完してもよいし、あるいは、ASICまたはFPGAに組み込まれていてもよい。コンピュータは、通常、内蔵ディスク(不図示)またはリムーバルディスク等の記憶媒体からもプログラムおよびデータを受け取る。これらの要素は、従来のデスクトップまたはワークステーションコンピュータ、および本明細書に記載の方法を実施するコンピュータプログラムを実行するのに適した他のコンピュータでも見られる。上記コンピュータは、任意のデジタルプリントエンジンまたはマーキングエンジン、ディスプレイモニタ、または、紙、フィルム、ディスプレイ画面、または他の出力媒体においてカラーまたはグレースケール画素を生成可能な他のラスタ出力装置とともに使用してもよい。コンピュータは、ネットワーク伝送線路、無線伝送媒体、空中を伝播する信号、電波、赤外線信号等を介した、プログラムへのアクセスを可能にする第2コンピュータからもプログラムおよびデータを受け取ってもよい。
より具体的には、図12Aにネットワーク環境の実施形態が開示されている。概略すると、上記ネットワーク環境は、1つ以上のネットワーク1204を介して、1つ以上のリモートマシン1206A〜1206n(通常、サーバ1206または演算装置1206ともいう)と通信する1つ以上のクライアント1202A〜1202nを含んでいる。上述したマシン102は、マシン1202、マシン1206、または任意の種類のマシン1200として備えられていてもよい。
図12Aでは、クライアント1202とリモートマシン1206との間にネットワーク1204が示されているが、クライアント1202およびリモートマシン1206は、同じネットワーク1204上にあってもよい。ネットワーク1204は、企業内イントラネット等のローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、または、インターネットまたはワールドワイドウェブ等のワイドエリアネットワーク(WAN)であってもよい。他の実施形態において、クライアント1202とリモートマシン1206との間に複数のネットワーク1204が存在する。これらの実施形態の一つにおいて、ネットワーク1204’(不図示)がプライベートネットワークであり、ネットワーク1204がパブリックネットワークであってもよい。これらの実施形態の他の実施形態において、ネットワーク1204がプライベートネットワークで、ネットワーク1204’がパブリックネットワークであってもよい。さらに他の実施形態において、ネットワーク1204およびネットワーク1204’がどちらもプライベートネットワークであってもよい。
ネットワーク1204は、任意の種類および/または形態のネットワークであってもよく、地点間ネットワーク、放送ネットワーク、ワイドエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、通信ネットワーク、データ通信ネットワーク、コンピュータネットワーク、ATM(非同期転送モード)ネットワーク、SONET(同期型光ネットワーク)ネットワーク、SDH(同期デジタルハイアラーキ)ネットワーク、無線ネットワーク、および有線ネットワークのいずれかを含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、上記ネットワーク1204は、赤外チャネルまたは衛星帯域等の無線リンクを含んでいてもよい。上記ネットワーク1204のトポロジーは、バスネットワークトポロジー、スターネットワークトポロジー、またはリングネットワークトポロジーであってもよい。上記ネットワーク1204のトポロジーは、当業者に周知されているような、本明細書に記載の演算に対応可能な任意のネットワークトポロジーであってもよい。上記ネットワークは、携帯型装置間の通信に使用される、任意の1つまたは複数のプロトコルを使用する携帯電話ネットワークを含んでいてもよく、AMPS、TDMA、CDMA、GSM(登録商標)、GPRS、またはUMTSが含まれる。いくつかの実施形態において、異なる種類のデータが、異なるプロトコルを介して送信されてもよい。他の実施形態において、同じ種類のデータが、異なるプロトコルを介して送信されてもよい。
クライアント1202およびリモートマシン1206(通常、演算装置1200という)は、任意のワークステーション、デスクトップコンピュータ、ラップトップまたはノートブックコンピュータ、サーバ、ポータブルコンピュータ、携帯電話、または、他のポータブル通信装置、メディア再生装置、ゲーミングシステム、携帯型演算装置、または、通信可能であり、本明細書に記載の演算を行うのに十分なプロセッサ電力および記憶容量を有する任意の他の種類および/または形態の演算装置、通信装置、またはメディア装置であってもよい。いくつかの実施形態において、演算装置1200は、演算装置1200と整合性のある、異なるプロセッサ、オペレーティングシステム、および入力装置を備えていてもよい。他の実施形態において、演算装置1200は、携帯型装置、デジタルオーディオプレイヤー、デジタルメディアプレイヤー、またはそのような装置の組み合わせであってもよい。演算装置1200は、任意の種類および/または形態のソフトウェア、プログラム、または、限定するものではないが、任意の種類および/または形態のウェブブラウザ、ウェブベースのクライアント、クライアントサーバアプリケーション、ActiveXコントロール、JAVA(登録商標)アプレット、または、演算装置1200上で実行可能な任意の他の種類および/または形態の実行可能な命令を含む、実行可能な命令等のアプリケーションの実行、操作、または提供を行ってもよい。
一実施形態において、演算装置1200はウェブサーバの機能を提供する。いくつかの実施形態において、ウェブサーバ1200は、APACHEサーバ(Apache Software Foundation(デラウェア州)により保持)等のオープンソースのウェブサーバを含む。他の実施形態において、ウェブサーバ1200は、INTERNETINFORMATION SERVICE製品(MicrosoftCorporation(ワシントン州、レドモンド)により提供)、ORACLE IPLANET webserver製品(Oracle Corporation(カリフォルニア州、レッドウッドショアーズ)により提供)、BEA WEBLOGIC製品(BEA Systems(カリフォルニア州、サンタクララ)により提供)等の独占的ソフトウェアを実行する。
いくつかの実施形態において、上記システムは、論理的に分類された複数の演算装置1200を含んでいてもよい。これらの実施形態の一つにおいて、当該演算装置1200の論理的グループは、サーバファームと称されてもよい。これらの実施形態の他の実施形態において、当該サーバファームは、単体として管理されてもよい。
図12Bおよび図12Cは、クライアント1202またはリモートマシン1206の実施形態を実施するのに役立つ演算装置1200を示すブロック図である。図12Bおよび図12Cに示すように、各演算装置1200は、中央演算処理装置1221および主記憶部1222を備えている。図12Bに示すように、演算装置1200は、記憶装置1228、インストール装置1216、ネットワークインターフェース1218、入出力コントローラ1223、表示装置1224A〜n、キーボード1226、マウス等のポインティング装置1227、および1つ以上の他の入出力装置1230A〜nを備えていてもよい。記憶装置1228は、限定するものではないが、オペレーティングシステムおよびソフトウェアを含んでいてもよい。図12Cに示すように、各演算装置1200は、メモリポート1203、ブリッジ1270、1つ以上の入力/出力装置1230A〜1230n(通常、符号1230を使用して称される)、および中央演算処理装置1221と通信するキャッシュメモリ1240等の追加の任意の要素を備えていてもよい。
中央演算処理装置1221は、主記憶部1222から取り出された命令に応答し、処理する任意の論理回路である。多くの実施形態において、中央演算処理装置1221は、In
tel Corporation(カリフォルニア州、マウンテンビュー)、Motorola Corporation(イ
リノイ州、ショームバーグ)、Transmeta Corporation(カリフォルニア州、サンタクララ)、International Business Machines(ニューヨーク州、ホワイトプレーンズ)、Advanced Micro Devices(カリフォルニア州、サニーベール)により製造されているようなマイクロプロセッサユニット等のマイクロプロセッサユニットによって提供される。他の例としては、PARCプロセッサ、ARMプロセッサ、UNIX(登録商標)/LINUX(登録商標)の「ホワイト」ボックスの構築のために使用されるプロセッサ、および携帯型装置用プロセッサが挙げられる。演算装置1200は、これらのプロセッサのいずれか、または本明細書に記載のように作動可能な任意の他のプロセッサに基づいていてもよい。
主記憶部1222は、データの保存が可能で、マイクロプロセッサ1221の任意の保存場所への直接アクセスを可能にする1つ以上のメモリチップであってもよい。主記憶部1222は、本明細書に記載のように作動可能な任意の入手可能なメモリチップに基づいていてもよい。図12Bに示す実施形態において、プロセッサ1221は、システムバス1250を介して主記憶部1222と通信する。図12Cは、上記プロセッサがメモリポート1203を介して主記憶部1222と直接通信する演算装置1200の実施形態を示す。図12Cも、主プロセッサ1221が、セカンダリバス(バックサイドバスともいう)を介してキャッシュメモリ1240と直接通信する実施形態を示す。他の実施形態において、主プロセッサ1221は、システムバス1250を使用してキャッシュメモリ1240と通信する。
図12Bに示す実施形態において、プロセッサ1221は、ローカルシステムバス1250を介して種々の入出力装置1230と通信する。種々のバスは、中央演算処理装置1221を任意の入出力装置1230に接続するために使用してもよく、VESA VLバス、ISA
バス、EISAバス、MicroChannel Architecture(MCA)バス、PCIバス、PCI-Xバス、PCI-Ex
pressバス、またはNuBusを含む。入出力装置がビデオディスプレイ1224である実施形態については、プロセッサ1221が、アドバンストグラフィックポート(AGP)を使用してディスプレイ1224と通信してもよい。図12Cは、主プロセッサ1221が、例えば、HYPERTRANSPORT、RAPIDIO、またはINFINIBAND通信技術を介して入出力装置1230bと直線通信するコンピュータ1200の実施形態を示す。
演算装置1200は、多種多様な入出力装置1230A〜1230nを備えていてもよい。入力装置には、キーボード、マウス、トラックパッド、トラックボール、マイク、スキャナ、カメラ、および作画タブレットが含まれる。出力装置には、ビデオディスプレイ、スピーカー、インクジェットプリンタ、レーザープリンタ、および昇華型プリンタが含まれる。入出力装置は、図12Bに示すように入出力コントローラ1223によって制御してもよい。また、入出力装置は、演算装置1200用の記憶装置および/またはインストール装置1216を備えていてもよい。いくつかの実施形態において、演算装置1200は、USB Flash Driveシリーズ(Twintech Industry, Inc(カリフォルニア州、ロスアラミトス)により製造)等の手持型USB記憶装置受付用のUSB接続(不図示)を備えていてもよい。
引き続き図12Bを参照すると、演算装置1200は、3.5インチディスク、5.25インチディスク、ZIPディスク等のフロッピー(登録商標)受付用ディスクドライブ、CD−ROMドライブ、CD−R/RWドライブ、DVD−ROMドライブ、種々のフォーマットのテープドライブ、USB装置、ハードドライブ、またはソフトウェアおよびプログラムのインストールに適した任意の他の装置等の任意の適したインストール装置1216に対応していてもよい。いくつかの実施形態において、演算装置1200は、ネットワーク1204を通じてソフトウェアをインストールするための機能を提供してもよい。さらに、演算装置1200は、1つ以上ハードディスクライブまたはRAID等の、オペレーティングシステムおよび他のソフトウェアを保存するための記憶装置を備えていてもよい。
また、演算装置1200は、限定するものではないが、標準電話回線、LANまたはWANリ
ンク(例えば、802.11、T1、T3、56kb、X.25、SNA、DECNET)、ブロードバンド接続(例
えば、ISDN、Frame Relay、ATM、Gigabit Ethernet(登録商標)、Ethernet(登録商標)
-over-SONET)、無線接続、または、そのいずれかまたはすべてを組み合わせたものを含
む、種々の接続を介してネットワーク1204に接続するためのネットワークインターフ
ェース1218を含んでいてもよい。接続は、種々の通信プロトコル(例えば、TCP/IP、
IPX、SPX、NetBIOS、Ethernet(登録商標)、ARCNET、SONET、SDH、光ファイバー分散デ
ータインタフェース(FDDI)、RS232、IEEE 802.11、IEEE 802.11a、IEEE 802.11b、IEEE
802.11g、IEEE 802.11n、IEEE 802.15. 4、BLUETOOTH(登録商標)、ZIGBEE(登録商標)、CDMA、GSM(登録商標)、WiMax、および直接非同期接続)を使用して確立可能である。一実施形態において、演算装置1200は、セキュアソケットレイヤー(SSL)またはトランスポートレイヤーセキュリティ(TLS)等の任意の種類および/または形態のゲートウェイプロトコルまたはトンネリングプロトコルを介して、他の演算装置1200’と通信する。上記ネットワークインターフェース1218は、内蔵ネットワークアダプタ、ネットワークインターフェースカード、PCMCIAネットワークカード、カードバスネットワークアダプタ、無線ネットワークアダプタ、USBネットワークアダプタ、モデム、または、通信および本明細書に記載の演算の実施が可能な任意の種類のネットワークに演算装置1200を接続するのに適した任意の他の装置を備えている。
他の実施形態において、入出力装置1230は、システムバス1250と、USBバス、A
pple Desktop Bus、RS-232シリアルコネクション、SCSIバス、FireWire(登録商標)バス
、FireWire(登録商標)800バス、Ethernet(登録商標)バス、AppleTalkバス、Gigabit
Ethernet(登録商標)バス、Asynchronous Transfer Modeバス、HIPPIバス、Super HIPP
Iバス、SerialPlusバス、SCI/LAMPバス、FibreChannelバス、またはSerial Attached小型
コンピュータシステムインターフェースバス等の外部通信バスとの間のブリッジであって
もよい。
図12Bおよび図12Cに示される種類の演算装置1200は、通常、タスクのスケジ
ューリングおよびシステムリソースへのアクセスを制御するオペレーティングシステムの
制御により作動する。演算装置1200は、任意のバージョンのMICROSOFT WINDOWS(登
録商標)オペレーティングシステム、リリースが異なるUNIX(登録商標)およびLINUX(
登録商標)オペレーティングシステム、Macintoshコンピュータ用の任意のバージョンのMACOS、任意の内蔵オペレーティングシステム、任意のリアルタイムオペレーティングシステム、任意のオープンソースオペレーティングシステム、任意の独占的オペレーティングシステム、携帯型演算装置用の任意のオペレーティングシステム、または、演算装置で実行可能、かつ本明細書に記載の演算を実行可能な、任意の他のオペレーティングシステム等の任意のオペレーティングシステムを実行することができる。代表的なオペレーティングシステムには、限定するものではないが、WINDOWS(登録商標) 3.x、WINDOWS(登録商標) 95、WINDOWS(登録商標) 98、WINDOWS(登録商標) 2000、WINDOWS(登録商標)NT 3.51、WINDOWS(登録商標) NT 4.0、WINDOWS(登録商標) CE、WINDOWS(登録商標) XP、WINDOWS(登録商標) 7、WINDOWS(登録商標) 8、およびWINDOWS(登録商標)VISTA(すべてMicrosoft Corporation(ワシントン州、レドモンド)により製造)、MAC OS(Apple Inc.(カリフォルニア州、クパチーノ)により製造)、OS/2(International Business Machines(ニューヨーク州、アーモンク)により製造)、および自由に利用可能なオペレーティングシステム、LINUX(登録商標)(Caldera Corp.(ユタ州、ソルトレークシティ)により販売)、Linus改良型オペレーティングシステム、Red Hat EnterpriseLinux(登録商標)(Red Hat, Inc.(ノースカロライナ州、ローリー)により販売)、自由に利用可能なオペレーティングシステム、Ubuntu(Canonical Ltd.(イギリス、ロンドン)により販売)、または、特に、任意の種類および/または形態のUNIX(登録商標)オペレーティングシステムが含まれる。
上述したように、演算装置1200は、ポータブル通信装置、メディア装置、ゲーミングシステム、携帯型演算装置、または、通信可能であり、本明細書に記載の演算を行うのに十分なプロセッサ電力および記憶容量を有する任意の種類および/または形態の演算装置、通信装置、またはメディア装置であってもよい。演算装置1200は、例として挙げるものであって、限定するものではないが、Apple Inc.(カリフォルニア州、クパチーノ
)、Google/Motorola Div.(フォートワース、テキサス州)、京セラ(日本、京都)、Sa
msung Electronics Co., Ltd.(韓国、ソウル)、Nokia(フィンランド)、Hewlett-Pack
ard Development Company, L.P.および/または、Palm, Inc.(カリフォルニア州、サニ
ーベール)、Sony Ericsson Mobile Communications AB(スウェーデン、ルンド)、また
はResearch In Motion Limited(カナダ、オンタリオ州、ウォータールー)により製造されているような携帯型装置であってもよい。さらに他の実施形態において、演算装置1200は、スマートフォン、POCKETPC、POCKETPCPHONE、またはMicrosoft Windows(登録商標) Mobile Softwareに対応した他のポータブル携帯型装置である。
いくつかの実施形態において、演算装置1200はデジタルオーディオプレイヤーである。これらの実施形態の一つにおいて、演算装置1200は、Apple IPOD(登録商標)、
IPOD(登録商標) Touch、IPOD(登録商標) NANO、およびIPOD(登録商標) SHUFFLEシ
リーズ(Apple Inc.により製造)等のデジタルオーディオプレイヤーである。これらの実
施形態の他の実施形態において、上記デジタルオーディオプレイヤーは、ポータブルメデ
ィアプレイヤーとして、および大容量記憶装置として機能してもよい。他の実施形態にお
いて、演算装置1200は、例として挙げるものであって、限定するものではないが、Sa
msung Electronics America (ニュージャージー州、リッジフィールドパーク)、または
Creative Technologies Ltd.(シンガポール)により製造されているようなデジタルオー
ディオプレイヤーである。さらに他の実施形態において、演算装置1200は、限定する
ものではないが、MP3、WAV、M4A/AAC、WMA Protected AAC、AEFF、Audibleオーディオブ
ック、Apple Losslessオーディオファイル形式、および、.mov、.m4v、および.mp4 MPEG-
4(H.264/MPEG-4 AVC)ビデオファイル形式を含むファイル形式に対応するポータブルメディアプレイヤーまたはデジタルオーディオプレイヤーである。
いくつかの実施形態において、演算装置1200は、デジタルオーディオプレイヤーまたはポータブルメディアプレイヤーと組み合わせた携帯電話等の、装置の組み合わせを備えている。これらの実施形態の一つにおいて、演算装置1200は、Google/Motorolaシリーズのデジタルオーディオプレイヤーと携帯電話とを組み合わせた装置である。これらの実施形態の他の実施形態において、演算装置1200は、IPHONE(登録商標)スマートフォンシリーズ(Apple Inc.により製造)である。これらの実施形態のさらに他の実施形態において、演算装置1200は、ANDROID(登録商標)オープンソース携帯電話プラットフォーム(Open Handset Allianceにより販売)を実行する装置であり、例えば、演算装置1200は、Samsung Electronics(韓国、ソウル)またはHTC Headquarters(中華民国、台湾)により提供されているような装置であってもよい。他の実施形態において、演算装置1200は、例として挙げるものであって、限定するものではないが、IPAD(登録商標)シリーズ(Apple Inc.により製造)、PLAYBOOK(Research In Motionにより製造)、CRUZシリーズ(Velocity Micro, Inc.(バージニア州、リッチモンド)により製造)、FOLIOおよびTHRIVEシリーズ(Toshiba America Information Systems Inc.(カリフォルニア州、アービン)により製造)、GALAXYシリーズ(Samsungにより製造)、HPSLATEシリーズ(Hewlett-Packardにより製造)、およびSTREAKシリーズ(Dell, Inc.(テキサス州、ラウンドロック)により製造)等のタブレット装置である。
図12Dのブロック図を参照すると、複数のネットワークによりホスティングおよびデリバリーサービスが提供されるシステムの一実施形態が開示されている。概略すると、上記システムは、クラウドサービスホスティングインフラストラクチャ1280、サービスプロバイダデータセンター1282、および情報技術(IT)ネットワーク1284を含む。
一実施形態において、データセンター1282は、限定するものではないが、サーバ(例えば、アプリケーションサーバ、ファイルサーバ、データベース、およびバックアップサーバを含む)、ルータ、スイッチ、および通信機器等の演算装置を含む。他の実施形態において、クラウドサービスホスティングインフラストラクチャ1280は、限定するものではないが、ストレージシステム、データベース、アプリケーションサーバ、デスクトップサーバ、ディレクトリサービス、ウェブサーバ、および、遠隔地に配置されたハードウェアプラットフォームおよびソフトウェアプラットフォームにアクセスするためのサービスへのアクセスを提供する。さらに他の実施形態において、クラウドサービスホスティングインフラストラクチャ1280はデータセンター1282を含む。しかしながら、他の実施形態において、クラウドサービスホスティングインフラストラクチャ1280は、第三者データセンター1282によって提供されるサービスに依存する。いくつかの実施形態において、ITネットワーク1204cは、メールサービスおよびウェブサービス等のローカルサービスを提供してもよい。他の実施形態において、ITネットワーク1204cは、遠隔地に配置されたプリントサーバ,データベース、アプリケーションサーバ、デスクトップサーバ、ディレクトリサービス、およびウェブサーバのローカルにキャッシュされたバージョン等の、遠隔地に配置されたサービスのローカルバージョンを提供してもよい。他の実施形態において、追加のサーバは、限定するものではないが、インフラストラクチャサービスプロバイダ、アプリケーションサービスプロバイダ、プラットフォームサービスプロバイダ、ツールサービスプロバイダ、およびデスクトップサービスプロバイダを含む第三者サービスプロバイダによって提供されるような、クラウドサービスホスティングインフラストラクチャ1280、データセンター1282、または他のネットワーク全体に存在していてもよい。
一実施形態において、クライアント1202のユーザは、遠隔地サーバ1206Aにより提供されるサービスにアクセスする。例えば、クライアント1202Aのユーザがリモートサーバ1206A上で実行される仮想マシン上で実行されるアプリケーションへアクセスすることを、企業内ITネットワーク1284の管理者が決定してもよい。他の例としては、クライアント1202bの個人のユーザが、遠隔地サーバ1206(Eメール、ファックス、音声、または他のコミュニケーションサービス、データバックアップサービス、または他のサービス等)により消費者に提供されるリソースを使用してもよい。
図12Dに示しているように、データセンター1282およびクラウドサービスホスティングインフラストラクチャ1280は、データセンター1282およびクラウドサービスホスティングインフラストラクチャ1280が対応している個人または組織から遠隔地に配置されている。例えば、データセンター1282は第1ネットワーク1204A上にあってもよく、クラウドサービスホスティングインフラストラクチャ1280は第2ネットワーク1204b上にあってもよく、ITネットワーク1284は別の第3ネットワーク1204cである。他の実施形態において、データセンター1282およびクラウドサービスホスティングインフラストラクチャ1280は第1ネットワーク1204A上にあり、ITネットワーク1284は別の第2ネットワーク1204cである。さらに他の実施形態において、クラウドサービスホスティングインフラストラクチャ1280は第1ネットワーク1204A上にあり、データセンター1282およびITネットワーク1284が第2ネットワーク1204cを形成する。図12Dは、1つのサーバ1206A、1つのサーバ1206b、1つのサーバ1206c、2つのクライアント1202、および3つのネットワーク1204のみを示しているが、上記システムは当該要素の任意の要素を複数、または当該要素の各要素を複数備えていてもよいことを理解すべきである。図12A〜図12Cに関連して既述したように、サーバ1206、クライアント1202、およびネットワーク1204が備えられていてもよい。
したがって、いくつかの実施形態において、ITインフラストラクチャは、個人または企業が所有、管理するネットワーク等の第1ネットワークから、所有者または管理者が第1ネットワークとは別でもよい第2ネットワークに伸びていてもよい。第2ネットワークが提供するリソースは、「クラウド上」にあると言ってもよい。クラウドにある要素は、限定するものではないが、記憶装置、サーバ、データベース、コンピューティング環境(仮想マシン、サーバ、およびデスクトップを含む)、およびアプリケーションを含んでいてもよい。例えば、ITネットワーク1284は、遠隔地データセンター1282を使用して、サーバ(例えば、アプリケーションサーバ、ファイルサーバ、データベース、およびバックアップサーバを含む)、ルータ、スイッチ、および通信機器を保存してもよい。データセンター1282は、ITネットワーク1284が所有、管理していてもよく、または、第三者サービスプロバイダ(例えば、クラウドサービスホスティングインフラストラクチャプロバイダを含む)が別のデータセンター1282へのアクセスを提供してもよい。他の例としては、図3に関連して上述したマシン102Aが第1エンティティ(例えば、クラウドサービスホスティングインフラストラクチャプロバイダ1280)によって所有または管理され、図3に関連して上述したマシン102bが、クライアント1202が(例えば、1280、1282、または1284のいずれかによって提供されるリソースを使用して)直接または間接的に接続する第2エンティティ(例えば、サービスプロバイダデータセンター1282)によって所有または管理されてもよい。
いくつかの実施形態において、消費者のためにコンピューティングインフラストラクチャを提供する1つ以上のネットワークは、クラウドと称される。これらの実施形態の一つにおいて、第1ネットワークのユーザが少なくとも第2ネットワーク(リソースのホスティングが可能な、抽象化され、拡張可能な、管理されたコンピューティングリソースのプールを含む)にアクセスするシステムは、クラウドコンピューティング環境と称されてもよい。これらの実施形態の他の実施形態において、リソースは、限定するものではないが、仮想化技術、データセンターリソース、アプリケーション、および管理ツールを含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、インターネットベースのアプリケーション(「サービスとしてのソフトウェア」モデルを介して提供してもよい)は、クラウドベースリソースと称されてもよい。これらの実施形態の他の実施形態において、遠隔地サーバ、仮想マシン、またはブレードサーバのブレード等のコンピューティングリソースをユーザに提供するネットワークは、コンピュートクラウドまたは「サービスとしてのインフラストラクチャ」プロバイダと称されてもよい。さらに他の実施形態において、ストレージエリアネットワーク等のストレージリソースを提供するネットワークは、ストレージクラウドと称されてもよい。他の実施形態において、リソースはローカルネットワークでキャッシュされ、クラウドに保存されてもよい。
いくつかの実施形態において、複数のリモートマシン1206の一部またはすべては、
例として挙げるものであって、限定するものではないが、Amazon Web Services LLC(ワ
シントン州、シアトル)、Rackspace US, Inc.(テキサス州、サンアントニオ)、Micros
oft Corporation(ワシントン州、レドモンド)、およびGoogle Inc.(カリフォルニア州
、マウンテンビュー)等の第三者企業からリースまたはレンタルしてもよい。他の実施形
態において、すべてのホスト1206は、限定するものではないが、Amazon Web Service
s LLC、Rackspace US, Inc.、Microsoft、およびGoogleを含む第三者企業によって所有、
管理される。
フィルタリング基準と一組のストリーム文書内のデータ項目との間の類似度を特定する方法およびシステムのいくつかの実施形態について説明したため、本開示の概念を採用している他の実施形態を使用してもよいことは、当業者には明らかであろう。したがって、本開示は、特定の実施形態に限定されるべきではなく、以下の請求項に示した精神および範囲によってのみ限定されるべきである。

Claims (29)

  1. ユーザから提供されたデータ項目と、一組のデータ文書内のデータ項目との間の類似度を特定する、コンピュータによって実行される方法であって、前記方法は、
    少なくとも1つの基準に従って選択された一組のデータ文書を、第1演算装置上で実行される参照マップ生成器によって、2次元距離空間においてクラスタ化し、前記一組のデータ文書のそれぞれが前記2次元距離空間の座標のペアによって関連付けられる意味マップを生成するステップと、
    前記演算装置上で実行されるパーサによって、前記一組のデータ文書中に存在するタームの一覧を生成するステップと、
    前記一覧の各タームについて、前記第1演算装置上で実行される表現生成器によって存在情報を決定するステップであって、前記存在情報は、前記タームが存在するデータ文書の数、各データ文書において前記タームが存在する数、および前記タームが存在するデータ文書それぞれに関連付けられた前記座標ペアと、を含む、ステップと、
    前記表現生成器によって、前記存在情報を用いて前記一覧の各タームについてスパース分散表現を生成するステップと、
    生成された前記スパース分散表現それぞれを、スパース分散表現データベースに保存するステップと、
    少なくとも1つのセキュリティ関連および/またはブランド関連タームを含むフィルタリング基準を、第2演算装置上で実行されるフィルタリングモジュールによって、第3演算装置から受信するステップと、
    前記表現生成器によって、前記フィルタリング基準について、少なくとも1つのスパース分散表現を生成するステップと、
    前記フィルタリングモジュールによって、データソースから複数のストリーム文書を受信するステップと、
    前記表現生成器によって、複数のストリーム文書のうちの第1文書について、前記複数のストリーム文書のうちの第1文書についての複合スパース分散表現を生成するステップであって、事前に生成されたスパース分散表現を検索し、二値OR演算を使用して前記個々のスパース分散表現から1つの複合スパース分散表現を形成することにより、前記複数のストリーム文書のうちの前記第1文書の個々のデータ項目のそれぞれを前記1つのスパース分散表現に変換することで、前記複合スパース分散表現が生成されるステップと、
    前記第2演算装置上で実行される類似エンジンによって、前記複数のストリーム文書のうちの前記第1文書に対する前記フィルタリング基準スパース分散表現と、生成された前記スパース分散表現との間の距離を決定するステップと、
    決定された前記距離に基づいて、前記フィルタリングモジュールによって、第1ストリーム文書を処理するステップと、を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記フィルタリングモジュールによって前記フィルタリング基準を受信する前記ステップは、少なくとも1つのウィルスシグネチャーを受信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記フィルタリングモジュールによって、前記複数のストリーム文書を受信する前記ステップは、前記フィルタリングモジュールによって、複数のネットワークパケットを受信するステップをさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記タームの一覧を生成する前記ステップは、前記一組のデータ文書内に存在するウィルスシグネチャーの一覧を生成するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記存在情報を決定する前記ステップは、前記一覧内の各ウィルスシグネチャーについて、存在情報を決定するステップであって、前記存在情報は、
    前記ウィルスシグネチャーが存在するデータ文書の数と、各データ文書内の前記ウィルスシグネチャーの発生数と、前記ウィルスシグネチャーが存在するデータ文書それぞれに関連付けられた前記座標ペアを含む、ステップをさらに備えることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  6. 前記一覧内のタームのそれぞれに対して、前記スパース分散表現を生成するステップは、前記一覧内のウィルスシグネチャーのそれぞれに対して、前記スパース分散表現を生成するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 前記一覧内のウィルスシグネチャーのそれぞれを、プロトコルに基づいて複数のサブユニットに分解するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項4または5に記載の方法。
  8. 前記一覧内のサブユニットのそれぞれを少なくとも1つの値に分解するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 前記一覧内の前記ウィルスシグネチャーの前記複数のサブユニットのそれぞれの値ごとに、前記値が存在するデータ文書の数と、データ文書のそれぞれにおける前記値の発生数と、前記値が存在するデータ文書のそれぞれに関連付けられた前記座標ペアとを含む存在情報を決定するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 前記一覧内のタームのそれぞれについて、前記スパース分散表現を生成するステップは、前記一覧の各値に対して前記スパース分散表現を生成するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  11. 前記一覧内のタームのそれぞれについて、前記スパース分散表現を生成するステップは、前記一覧内の各サブユニットについて、前記スパース分散表現を生成することをさらに含むことを特徴とする、請求項9または10に記載の方法。
  12. 前記一覧内の各タームについて、前記スパース分散表現を生成することは、生成された前記サブユニットスパース分散表現に基づいて、前記スパース分散表現内のウィルスシグネチャーのそれぞれに対する、複合スパース分散表現を生成するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項11に記載の方法。
  13. 前記フィルタリングモジュールによって、前記複数のストリーム文書を受信するステップは、前記フィルタリングモジュールによって、複数のソーシャルメディアテキスト文書を受信するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記フィルタリングモジュールによって、前記フィルタリング基準を受信するステップは、少なくとも1つのスパース分散表現を受信するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記フィルタリング基準について、前記スパース分散表現を生成するステップは、
    前記フィルタリング基準がスパース分散表現であるかどうかを判定するステップと、
    前記フィルタリング基準がスパース分散表現ではないとの判定するステップに基づいて前記スパース分散表現を生成するステップと、を含むことを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記フィルタリング基準について、前記スパース分散表現を生成するステップは、前記フィルタリング基準がスパース分散表現であるという判定に基づいて前記スパース分散表現を生成しないことを決定するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記複合スパース分散表現を生成するステップは、前記表現生成器によって、前記複数のストリーム文書のうちの前記第1文書に対して、複数のストリーム文書のうちの第2文書を受信する前に、前記複数の第1文書の前記複合スパース分散表現を生成するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記処理するステップは、前記フィルタリングモジュールによって前記第3演算装置に前記ストリーム文書を転送するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記処理するステップは、前記フィルタリングモジュールによって、前記ストリーム文書を前記第3演算装置に転送しないことを決定することをさらに含む、ことを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記処理するステップは、前記フィルタリングモジュールによって、決定された前記距離に基づいてアラートを前記第3演算装置に送信するかどうかを決定するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項1〜19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 決定された前記距離および前記フィルタリング基準に基づいて、前記フィルタリングモジュールによって、アラートを前記第3演算装置に送信するかどうかを決定するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
  22. 第2のデータソースから第2の複数のストリーム文書をフィルタリングモジュールによって受け取るステップと、
    第2の複数のストリーム文書の第1文書に対して、複合スパース分散表現を生成するステップと、
    前記類似エンジンによって、前記第2の複数のストリーム文書の前記第1文書に対する生成された前記複合スパース分散表現と、前記第1の複数のストリーム文書の前記第1文書に対する生成された前記複合スパース分散表現との間の距離を決定するステップと、さらに、
    前記フィルタリングモジュールによって、決定された前記距離に基づいて、前記第2の複数のストリーム文書の前記第1文書を前記第3演算装置に転送するかを、決定するステップと、を含むことを特徴とする、請求項1〜21のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記動作するステップは、前記第3演算装置上で実行されるクライアントエージェントに前記複数のストリーム文書のうちの前記第1文書を転送するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1〜22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記クライアントエージェントは、ルータ上で実行されることを特徴とする、請求項23に記載の方法。
  25. 前記クライアントエージェントは、ウェブサーバ上で実行されることを特徴とする、請求項23に記載の方法。
  26. 前記クライアントエージェントは、ネットワークデバイス上で実行されることを特徴とする、請求項23に記載の方法。
  27. 前記処理するステップは、前記複数のストリーム文書のうちの前記第1文書を、ストリーム文書のサブストリームに追加するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1〜26のいずれか一項に記載の方法。
  28. 前記第3演算装置上で実行されるクライアントエージェントによってアクセス可能なデータベースに前記サブストリームを保存するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項27に記載の方法。
  29. 前記サブストリームを前記クライアントエージェントに送信することによって前記クライアントエージェントからのポーリング要求に応答するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項28に記載の方法。
JP2018509526A 2015-08-21 2016-08-01 フィルタリング基準と一組のストリーム文書内のデータ項目との間の類似度を特定する方法およびシステム Active JP6832916B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201562208247P 2015-08-21 2015-08-21
US62/208,247 2015-08-21
PCT/EP2016/068329 WO2017032559A1 (en) 2015-08-21 2016-08-01 Methods and systems for identifying a level of similarity between a filtering criterion and a data item within a set of streamed documents

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018530047A JP2018530047A (ja) 2018-10-11
JP6832916B2 true JP6832916B2 (ja) 2021-02-24

Family

ID=56557699

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018509526A Active JP6832916B2 (ja) 2015-08-21 2016-08-01 フィルタリング基準と一組のストリーム文書内のデータ項目との間の類似度を特定する方法およびシステム

Country Status (7)

Country Link
US (2) US10885089B2 (ja)
EP (1) EP3338199B1 (ja)
JP (1) JP6832916B2 (ja)
KR (1) KR20180037987A (ja)
AU (1) AU2016311039B2 (ja)
CA (1) CA2992822C (ja)
WO (1) WO2017032559A1 (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102437689B1 (ko) * 2015-09-16 2022-08-30 삼성전자주식회사 음성 인식 서버 및 그 제어 방법
US10572221B2 (en) 2016-10-20 2020-02-25 Cortical.Io Ag Methods and systems for identifying a level of similarity between a plurality of data representations
US10698957B1 (en) * 2016-12-01 2020-06-30 Amdocs Development Limited System, method, and computer program for managing collaborative distributed document stores with merge capabilities, versioning capabilities, high availability, context aware search, and geo redundancy
KR102630668B1 (ko) * 2016-12-06 2024-01-30 한국전자통신연구원 입력 텍스트를 자동으로 확장하는 시스템 및 방법
EP3662401B1 (en) * 2017-08-02 2022-05-18 British Telecommunications public limited company Detecting malicious configuration change for web applications
US11860994B2 (en) 2017-12-04 2024-01-02 British Telecommunications Public Limited Company Software container application security
KR102028487B1 (ko) * 2018-02-13 2019-10-04 국민대학교산학협력단 문서의 토픽 모델링 장치 및 방법, 이를 기록한 기록매체
CN110309114B (zh) * 2018-02-28 2021-07-27 腾讯科技(深圳)有限公司 媒体信息的处理方法、装置、存储介质和电子装置
US11314807B2 (en) 2018-05-18 2022-04-26 Xcential Corporation Methods and systems for comparison of structured documents
US10915820B2 (en) * 2018-08-09 2021-02-09 Accenture Global Solutions Limited Generating data associated with underrepresented data based on a received data input
JP7247497B2 (ja) * 2018-09-19 2023-03-29 日本電信電話株式会社 選定装置および選定方法
JP7147439B2 (ja) * 2018-09-28 2022-10-05 株式会社リコー 言語処理方法、言語処理プログラム及び言語処理装置
US11361031B2 (en) 2018-10-08 2022-06-14 International Business Machines Corporation Dynamic linguistic assessment and measurement
EP3660699A1 (en) * 2018-11-29 2020-06-03 Tata Consultancy Services Limited Method and system to extract domain concepts to create domain dictionaries and ontologies
SE544125C2 (en) 2019-07-24 2022-01-04 Atlas Copco Ind Technique Ab Power tool attachment part with a torque sensor detecting radial forces
US11086879B2 (en) * 2019-10-02 2021-08-10 Servicenow, Inc. Pipelineable and parallelizable streaming parsers for querying structured data-interchange information
US20210142334A1 (en) * 2019-11-08 2021-05-13 Ul Llc Technologies for using machine learning to determine product certification eligibility
US12061613B2 (en) * 2020-07-22 2024-08-13 Accencio LLC System and method for evaluating chemical compound data using and applying a virtual landscape
US20220121694A1 (en) * 2020-10-20 2022-04-21 Unisys Corporation Semantic search and response
US11734332B2 (en) 2020-11-19 2023-08-22 Cortical.Io Ag Methods and systems for reuse of data item fingerprints in generation of semantic maps
CN116802645A (zh) * 2020-11-20 2023-09-22 自然智能系统公司 神经处理单元(npu)与使用该神经处理单元的计算系统
US11829400B2 (en) * 2021-05-05 2023-11-28 International Business Machines Corporation Text standardization and redundancy removal
CN112989838B (zh) * 2021-05-17 2021-08-31 北京智慧易科技有限公司 文本联系实体提取方法、装置、设备及可读存储介质
WO2024137955A1 (en) * 2022-12-21 2024-06-27 Schlumberger Technology Corporation Software expertise and associated metadata tracking

Family Cites Families (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5369764A (en) 1990-04-25 1994-11-29 Blair; Gary L. Method for sharing access to database elements in a data processing system
US5787422A (en) 1996-01-11 1998-07-28 Xerox Corporation Method and apparatus for information accesss employing overlapping clusters
US5778362A (en) 1996-06-21 1998-07-07 Kdl Technologies Limted Method and system for revealing information structures in collections of data items
DE69712535T2 (de) * 1996-11-07 2002-08-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Vorrichtung zur Erzeugung eines Vektorquantisierungs-Codebuchs
US5907840A (en) * 1997-07-25 1999-05-25 Claritech Corporation Overlapping subdocuments in a vector space search process
US6260036B1 (en) 1998-05-07 2001-07-10 Ibm Scalable parallel algorithm for self-organizing maps with applications to sparse data mining problems
US7068787B1 (en) 1998-10-23 2006-06-27 Contentguard Holdings, Inc. System and method for protection of digital works
WO2000046701A1 (en) 1999-02-08 2000-08-10 Huntsman Ici Chemicals Llc Method for retrieving semantically distant analogies
JP2000305795A (ja) 1999-04-20 2000-11-02 Nec Corp 並列処理装置
EP1049030A1 (en) 1999-04-28 2000-11-02 SER Systeme AG Produkte und Anwendungen der Datenverarbeitung Classification method and apparatus
US6922700B1 (en) 2000-05-16 2005-07-26 International Business Machines Corporation System and method for similarity indexing and searching in high dimensional space
US6721721B1 (en) * 2000-06-15 2004-04-13 International Business Machines Corporation Virus checking and reporting for computer database search results
US6650890B1 (en) * 2000-09-29 2003-11-18 Postini, Inc. Value-added electronic messaging services and transparent implementation thereof using intermediate server
US7552385B2 (en) * 2001-05-04 2009-06-23 International Business Machines Coporation Efficient storage mechanism for representing term occurrence in unstructured text documents
CN1489086A (zh) 2002-10-10 2004-04-14 莎 刘 一种语义约定全文翻译系统和方法
US7158957B2 (en) 2002-11-21 2007-01-02 Honeywell International Inc. Supervised self organizing maps with fuzzy error correction
GB2395807A (en) 2002-11-27 2004-06-02 Sony Uk Ltd Information retrieval
GB2403636A (en) * 2003-07-02 2005-01-05 Sony Uk Ltd Information retrieval using an array of nodes
US7447665B2 (en) 2004-05-10 2008-11-04 Kinetx, Inc. System and method of self-learning conceptual mapping to organize and interpret data
US20060155751A1 (en) 2004-06-23 2006-07-13 Frank Geshwind System and method for document analysis, processing and information extraction
US7539681B2 (en) * 2004-07-26 2009-05-26 Sourcefire, Inc. Methods and systems for multi-pattern searching
US7739208B2 (en) 2005-06-06 2010-06-15 Numenta, Inc. Trainable hierarchical memory system and method
US7707206B2 (en) 2005-09-21 2010-04-27 Praxeon, Inc. Document processing
US20070192267A1 (en) 2006-02-10 2007-08-16 Numenta, Inc. Architecture of a hierarchical temporal memory based system
WO2008067326A2 (en) 2006-11-28 2008-06-05 Numenta, Inc. Group-based temporal pooling
WO2008106615A1 (en) 2007-02-28 2008-09-04 Numenta, Inc. Spatio-temporal learning algorithms in hierarchical temporal networks
CN101251862B (zh) 2008-03-25 2010-06-09 北京百问百答网络技术有限公司 一种基于内容的问题自动分类方法及其系统
US8676815B2 (en) 2008-05-07 2014-03-18 City University Of Hong Kong Suffix tree similarity measure for document clustering
US9189745B2 (en) * 2010-03-15 2015-11-17 Numenta, Inc. Temporal memory using sparse distributed representation
US8713021B2 (en) 2010-07-07 2014-04-29 Apple Inc. Unsupervised document clustering using latent semantic density analysis
US9100425B2 (en) * 2010-12-01 2015-08-04 Cisco Technology, Inc. Method and apparatus for detecting malicious software using generic signatures
CN102929872B (zh) * 2011-08-08 2016-04-27 阿里巴巴集团控股有限公司 由计算机实施的消息过滤方法、消息过滤装置及系统
US8825565B2 (en) * 2011-08-25 2014-09-02 Numenta, Inc. Assessing performance in a spatial and temporal memory system
US8504570B2 (en) * 2011-08-25 2013-08-06 Numenta, Inc. Automated search for detecting patterns and sequences in data using a spatial and temporal memory system
EP2639749B1 (en) 2012-03-15 2016-11-16 cortical.io GmbH Methods, apparatus and products for semantic processing of text
US8706783B2 (en) 2012-08-09 2014-04-22 Sap Ag Storing hierarchical table as a markup language file
US9704102B2 (en) 2013-03-15 2017-07-11 William Marsh Rice University Sparse factor analysis for analysis of user content preferences
US10318878B2 (en) * 2014-03-19 2019-06-11 Numenta, Inc. Temporal processing scheme and sensorimotor information processing
US10073837B2 (en) * 2014-07-31 2018-09-11 Oracle International Corporation Method and system for implementing alerts in semantic analysis technology
US20190332619A1 (en) 2014-08-07 2019-10-31 Cortical.Io Ag Methods and systems for mapping data items to sparse distributed representations
US10394851B2 (en) 2014-08-07 2019-08-27 Cortical.Io Ag Methods and systems for mapping data items to sparse distributed representations
US10572221B2 (en) 2016-10-20 2020-02-25 Cortical.Io Ag Methods and systems for identifying a level of similarity between a plurality of data representations

Also Published As

Publication number Publication date
US10885089B2 (en) 2021-01-05
US20210049198A1 (en) 2021-02-18
CA2992822C (en) 2023-08-22
KR20180037987A (ko) 2018-04-13
AU2016311039A1 (en) 2018-02-22
WO2017032559A1 (en) 2017-03-02
EP3338199B1 (en) 2019-09-18
AU2016311039B2 (en) 2021-05-13
US20170053025A1 (en) 2017-02-23
CA2992822A1 (en) 2017-03-02
JP2018530047A (ja) 2018-10-11
EP3338199A1 (en) 2018-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6832916B2 (ja) フィルタリング基準と一組のストリーム文書内のデータ項目との間の類似度を特定する方法およびシステム
JP7032397B2 (ja) 複数のデータ表現間の類似性を識別するための方法およびシステム
JP6646650B2 (ja) データ項目をスパース分散表現にマッピングする方法およびシステム
US20190332619A1 (en) Methods and systems for mapping data items to sparse distributed representations
US11734332B2 (en) Methods and systems for reuse of data item fingerprints in generation of semantic maps

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201009

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6832916

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250