JP6830255B2 - 抗腫瘍剤 - Google Patents

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Description

本発明は、抗腫瘍剤、特に副作用のおそれが少なく、抗腫瘍効果に優れる抗腫瘍剤及びその利用に関する。
大腸(盲腸、結腸、直腸)に発生する大腸がんは、2014年の日本における死亡率の高いがん種として、男性では第3位、女性では第1位に挙げられている。
大腸がんの発症原因は未だ明らかにはされていない。しかし、肉食を中心とするいわゆる西洋型の食習慣と大腸がん発症の関連性、さらには腸内環境、特に異常な腸内細菌叢と大腸がんとの関連性等が指摘されている(例えば非特許文献1、2)。一方、いわゆる善玉菌(プロバイオティクス)に分類されるラクトバチルス属(Lactobacillus)細菌又はビフィドバクテリア属(Bifidobacterium)細菌のいくつかが、抗腫瘍活性を有する物質を産生することも報告されている(例えば、非特許文献3、4)。
プロバイオティクスの摂取が有害事象をほとんどもたらすことなく健康維持又は増進に寄与することは、古くから提唱され、また証明されてきている。したがって、プロバイオティクス由来の抗腫瘍活性を有する有用成分を見いだし、これを利用することは、副作用の少ない安全な抗腫瘍剤及びこれを用いたがんの治療法の提供につながるものと期待される。
Marchesi JR et al.,PLoS One. 2011;6(5):e20447. Sobhani I et al.,PLoS One. 2011 Jan 27;6(1):e16393. Jan G et al.,Cell Death Differ. 2002 Feb;9(2):179−88. Cousin FJ et al.,PLoS One. 2012;7(3):e31892.
本発明は、安全性かつ有効性の高い抗腫瘍剤を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、ラクトバチルス属細菌の培養上清中に高い抗腫瘍活性を有する物質を見いだし、下記の各発明を完成させた。
(1)下記式(1)で示される化合物又はその錯体を有効成分とする抗腫瘍剤。
Figure 0006830255
(式中、Rは水素原子又はヒドロキシメチル基を示し;Rは水素原子、メチル基又はヒドロキシメチル基を示し;R、R、Rは、それぞれ独立して、メチル基、N−(トランス−5−ヒドロキシ−3−メチルペント−2−エノイル)基、N−(シス−5−ヒドロキシ−3−メチルペント−2−エノイル)基又はN−(トランス−4−カルボキシ−3−メチルペント−2−エノイル)基を示す。)
(2)式中、R及びRが水素原子、並びにR〜Rがいずれもメチル基である、(1)に記載の抗腫瘍剤。
(3)腫瘍が消化器がんである、(1)又は(2)に記載の抗腫瘍剤。
本発明によれば、抗腫瘍剤として臨床現場で使用されている5−フルオロウラシル又はシスプラチンと同等以上の抗腫瘍活性を示す一方、肝毒性等の有害事象をもたらすことのない、有効性かつ安全性の高い抗腫瘍剤を提供することが可能になる。
ラクトバチルス属細菌であるLactobacillus GG ATCC53103、L.casei ATCC334、L.coryniformis ATCC25600及びL.fermentis ATCC23271の各培養上清の、大腸がん細胞株に対する抗腫瘍活性を示すグラフである。パネルAは大腸がん細胞株Caco2/bbe、パネルBは大腸がん細胞株SKCO1、パネルCは大腸がん細胞株SW620に対する抗腫瘍活性をそれぞれ示す。 L.casei ATCC334の培養上清から精製された抗腫瘍活性を示す化合物のHPLCクロマトグラフィーのチャートである。 パネルAは精製された抗腫瘍活性を示す画分の、パネルBは市販フェリクロームの質量分析結果を示すチャートである。 大腸がん細胞株Caco2/bbe(パネルA)及び大腸がん細胞株SW620(パネルB)に対するフェリクロームの抗腫瘍活性の用量依存性を示すグラフである。 ラット腸上皮細胞IEC−18(パネルA)及びマウスプライマリー腸上皮細胞(パネルB)に対するフェリクロームの影響を示すグラフである。 大腸がん細胞株SW620を移植したヌードマウスにフェリクロームを投与したときの腫瘍塊の成長を示す写真である。上は移植後1日、下は移植後9日の写真である。 大腸がん細胞株SW620を移植したヌードマウスにフェリクロームを投与したときの腫瘍塊の体積変化を示すグラフである。 フェリクローム(パネルA)、5−フルオロウラシル(パネルB)及びシスプラチン(パネルC)の大腸がん細胞株SW620に対する抗腫瘍効果を比較したグラフである。 フェリクローム(パネルA)、5−フルオロウラシル(パネルB)及びシスプラチン(パネルC)のラット腸上皮細胞IEC−18に対する影響を比較したグラフである。 マウスにフェリクロームを経口又は静脈投与したときの血中AST(パネルA)、ALT(パネルB)及び血清鉄(パネルC)の測定結果を示すグラフである。 フェリクロームで処理した大腸がん細胞株SW620におけるcleaved caspase−3及びPARPの発現をウェスタンブロッティングで測定した結果を示す写真である。 0.1μg/mLのフェリクロームで処理した大腸がん細胞株SW620のTUNEL染色陽性細胞数を示すグラフである。 フェリクロームで処理した大腸がん細胞株SW620におけるDDIT3の発現量の亢進を、RT−PCR(パネルA)及びウェスタンブロッティング(パネルB)で測定した結果を示す写真である。 フェリクロームで処理した大腸がん細胞株SW620におけるphospho−Akt、JNK、ERK、p38MAPK及びGSK3βの発現をウェスタンブロッティングで測定した結果を示す写真である。 フェリクロームと共にJNK経路の阻害剤であるSP600125を大腸がん細胞株SW620に添加したときの抗腫瘍活性の変化を示すグラフである。 膵臓がん細胞株bxpc3(パネルA)及びsuit2(パネルB)に対するフェリクロームの抗腫瘍活性の用量依存性を示すグラフである。縦軸は細胞密度(510nmにおけるOD)を、横軸はフェリクローム添加後の培養時間を表す。 胃がん細胞株MKN45(パネルA)及びSH−10−TC(パネルB)に対するフェリクロームの抗腫瘍活性の用量依存性を示すグラフである。縦軸は細胞密度(510nmにおけるOD)を、横軸はフェリクローム添加後の培養時間を表す。 食道がん細胞株OE33に対するフェリクロームの抗腫瘍活性の用量依存性を示すグラフである。縦軸は細胞密度(510nmにおけるOD)を、横軸はフェリクローム添加後の培養時間を表す。 胃がん細胞株MKN45を移植したヌードマウスにフェリクロームを投与したときの腫瘍塊の成長を示す写真である。 胃がん細胞株MKN45を移植したヌードマウスにフェリクロームを投与したときの腫瘍体積比の変化を示すグラフである。 膵臓がん細胞株Suit2を移植したヌードマウスにフェリクロームを投与したときの、がん細胞移植後12日目の腫瘍塊を示す写真である。 膵臓がん細胞株Suit2を移植したヌードマウスにフェリクロームを投与したときの腫瘍体積の変化を示すグラフである。 PBSを経口投与した正常マウス(PBS)、PBSを経口投与した化学発癌マウス(AOM−DSS,PBS)、及びフェリクロームを経口投与した化学発癌マウス(AOM−DSS,FC)から摘出した大腸の写真である。 PBSを経口投与した正常マウス(PBS)、PBSを経口投与した化学発癌マウス(AOM−DSS PBS)、及びフェリクロームを経口投与した化学発癌マウス(AOM−DSS FC)の大腸における腫瘍面積を示すグラフである。 PBSを腹腔内投与した正常マウス(PBS)、PBSを腹腔内投与した化学発癌マウス(AOM−DSS,PBS)、及びフェリクロームを腹腔内投与した化学発癌マウス(AOM−DSS,FC)から摘出した大腸の写真である。 PBSを腹腔内投与した正常マウス(PBS)、PBSを腹腔内投与した化学発癌マウス(AOM−DSS PBS)、及びフェリクロームを腹腔内投与した化学発癌マウス(AOM−DSS FC)の大腸における腫瘍面積を示すグラフである。
本発明の第一の態様は、下記式(1)で示される化合物又はその錯体を有効成分とする抗腫瘍剤に関する。
Figure 0006830255
式中、Rは水素原子又はヒドロキシメチル基を示し;Rは水素原子、メチル基又はヒドロキシメチル基を示し;R、R、Rは、それぞれ独立して、メチル基、N−(トランス−5−ヒドロキシ−3−メチルペント−2−エノイル)基、N−(シス−5−ヒドロキシ−3−メチルペント−2−エノイル)基又はN−(トランス−4−カルボキシ−3−メチルペント−2−エノイル)基を示す。
式(1)に示される化合物は、シデロフォア(鉄イオンと安定な錯体を形成する微生物由来のキレート化合物)の一種として、例えば特許文献1(特開2009−28030号公報)において報告されている環状タンパク質の一種である。式(1)中のR及びRが水素原子、並びにR〜Rがいずれもメチル基である化合物は、一般にフェリクローム(Ferrichrome)と呼ばれている。特許文献1では、式(1)に示される化合物は、糸状菌の一種である麹菌(Aspergillus oryzae)によって産生されるシデロフォアとして報告されている。
本発明者らは、American Type Culture Collection(ATCC)に登録、保存されているプロバイオティクスの一種であるラクトバチルス カゼイ(L.casei)ATCC334の培養上清が、大腸がん、膵臓がん、胃がん、食道がんといった様々ながん細胞の増殖に対して強い抗腫瘍活性を示し、さらにかかる活性がフェリクロームによってもたらされることを確認した。これまでに260種以上のシデロフォアが報告されているが(SideroforeBase、http://bertrandsamuel.free.fr/siderophore_base/index.php)、フェリクロームが抗腫瘍活性を有していることは、新規な知見である。なお、式(1)に示される化合物の金属イオン、特に鉄イオンとの錯体も、本発明において利用される化合物に包含される。
式(1)に示される化合物は、前記特許文献1に記載された培養条件でアスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)3129−7株(FERM P−20961)を培養することによって、製造することができる。
また、フェリクロームは、L.casei、特にL.casei ATCC334を適当な培地で培養することによっても製造することができる。好ましくは、L.casei ATCC334を、ラクトバチルス属細菌の培養に好適な培地例えばMan−Rogosa−Sharpe(MRS)ブロス(Difco社)、Minimal Essential Media(サーモフィッシャーサイエンティフィック社)などの液体培地で培養して得られる培養上清から、ゲル濾過、逆相クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー等を適宜組み合わせて精製することで、製造することができる。さらに、フェリクロームは、Isowaの記載の方法(Bulletin of the Chemical Society of Japan 47(1),215−220, 1974)に従って化学合成することもできる。
式(1)の化合物、特にフェリクロームは、そのまま抗腫瘍剤として利用してもよく、さらに、薬学的に許容される緩衝剤、安定剤、保存剤、賦形剤その他の成分及び/又は他の有効成分を含む医薬組成物の形態で利用してもよい。かかる医薬組成物は、本発明の第二の態様である。薬学的に許容される成分は当業者において周知であり、当業者が通常の実施能力の範囲内で、例えば第十六改正日本薬局方その他の規格書に記載された成分から製剤の形態に応じて適宜選択して使用することができる。
本発明の抗腫瘍剤を含む医薬組成物の形態は任意であり、注射剤、点滴剤などの非経口製剤であっても、又は任意選択で適当なコーティングを施した経口投与剤であってもよい。非経口製剤に用いることができる担体としては、例えば、生理食塩水や、ブドウ糖、D−ソルビトールなどを含む等張液といった水性担体が挙げられる。
本発明の抗腫瘍剤又はこれを含む医薬組成物の投与方法は、特に制限されないが、非経口製剤である場合は、例えば血管内投与(好ましくは静脈内投与)、腹腔内投与、腸管内投与、皮下投与などを挙げることができる。好ましい実施形態の一つにおいて、本発明の治療剤は、静脈内投与又は経口投与により生体に投与される。本発明の抗腫瘍剤又はこれを含む医薬組成物は、腫瘍の治療に有益なその他の医薬と併用して使用してもよい。
本発明の抗腫瘍剤又はこれを含む医薬組成物の投与量は、用法、患者の年齢、疾患の形態、その他の条件などに応じて適宜選択されるが、通常成人に対して体重1kgあたり10μg〜2000μg、好ましくは50μg〜1000μg、より好ましくは100μg〜500μgであり、これを1日に1回若しくは複数回に分けて、又は間歇的に投与することができる。
この様に、本発明の抗腫瘍剤又はこれを含む医薬組成物は、腫瘍、特に消化器がんの予防及び/又は治療に用いることができ、したがって、本発明の第三の態様は、前記式(1)の化合物、特にフェリクロームを用いた腫瘍、特に消化器がんの予防及び/又は治療の方法も提供するものであるということができる。
以下、非限定的な実施例を示して、本発明をさらに詳細に説明する。
<細胞株、微生物及びその培養>
大腸がん細胞株であるCaco2/bbe(ATCC)、SKCO−1(ATCC)及びSW620(ATCC)、膵臓がん細胞株であるbxpc3(ATCC)及びSuit2(ヒューマンサイエンス資源バンク)、胃がん細胞株であるMKN45(国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 JCRB細胞バンク)及びSH−10−TC(医療細胞資源センター・細胞バンク)、食道がん細胞株であるOE33(DSファーマ)、並びにラット腸上皮細胞(intestinal epitherial cell)株IEC−18(ATCC)を評価に用いた。
Caco2/bbe、SKCO1及びSuit2はDMEMに、またSW620、bxpc3、MKN−45、SH−10−TC及びOE33はRPMI1640に、それぞれ10%FBS、2mMのL−グルタミン、50U/mLのペニシリン及び50μg/mLのストレプトマイシンを加えたものを使用して培養した。IEC−18は、5%FBS、1Uのインスリン、2mMのL−グルタミン、50U/mLのペニシリン及び50μg/mLのストレプトマイシンを加えたDMEMを用いて培養した。
マウスプライマリー腸上皮細胞は既報(Liu X et al.,Am J Pathol. 2012 Feb;180(2):599−607)の方法に従って調製、培養した。
L.casei ATCC334、LGG ATCC53103、L.coryniformis ATCC25600及びL.fermentis ATCC23271は、いずれもATCCから購入した。これらの微生物を、MRSブロス(Difco社)を用いて37℃で一晩培養し、さらにMEMに移して一日間培養した。培養後の培地を5000×gで10分間遠心分離して上清を回収し、これを0.2μmのフィルターを通してろ過したものを以下の実施例で培養上清として用いた。
<SRBアッセイによる抗腫瘍活性の測定>
96穴プレートに1.0×10個/ウェルとなるように分注した被験細胞(以下、特に指定がないかぎりn=5)を24時間培養した後、測定試料を終濃度10ng〜10μg/mLとなるようにDMEMに添加してインキュベーションを開始し、24時間、48時間、72時間又は96時間後にプレートを回収した。培地を除去した後、各ウェルに5%TCAを添加して4℃で1時間静置し、純水で4回洗浄した。室温でプレートを乾燥させ、0.057重量%のSRB水溶液100μLを各ウェルに加えて細胞を染色し、0.1%酢酸で4回洗浄してから乾燥させた。染色された細胞を10mMのTris緩衝液に溶解したときの510nmにおけるODを測定することで、各インキュベーション時間における細胞密度を測定した。
<実施例1>
1)培養上清の抗腫瘍活性
大腸がん細胞株Caco2/bbe、SKCO−1及びSW620を被験細胞とし、LGG ATCC53103、L.casei ATCC334、L.coryniformis ATCC25600及びL.fermentis ATCC23271の各培養上清を測定試料として、各上清の抗腫瘍活性をSRBアッセイにより測定した。その結果を図1に示す。いずれの大腸がん細胞株に対しても、L.casei ATCC334の培養上清は強い抗腫瘍活性を示すことが確認された。
2)抗腫瘍活性物質の精製
L.casei ATCC334の培養上清から、分子量3kDaのカットオフスピンカラム(GE Healthcare)を用いて分子量3kDa以下の画分を得、次いでこの画分に対してMicro Float−A−Lyzer Dialysis Device(Spectrum Laboratories)を用いた透析を行うことで、分子量0.5kDa〜3kDaの画分を回収した。
分子量0.5kDa〜3kDaの画分に対して、Superdex peptide columnを備えたAKTA−HPLC system(GE healthcare)を用いてゲル濾過クロマトグラフィーを行い、抗腫瘍活性が確認されたフラクションを回収した。
回収されたフラクションに対して、L−column(Chemicals Evaluation and Research Institute)を用いた逆相HPLC(0.1%ギ酸及び0.1%ギ酸/アセトニトリルのリニアグラジエント)を行い、抗腫瘍活性画分を回収した。
さらに、HiTrap−DEAE、CM及びSPの各カラム(いずれもGE Healthcare)を用いたイオン交換クロマトグラフィーをこの順序で行い、抗腫瘍活性画分を回収した。さらに、ZIC−HILICカラム(Merck Millipore)を用いた順相クロマトグラフィーを行い、HPLCで単一ピーク(図2)を示す化合物を含む抗腫瘍活性画分を回収した。
最終的に得られた抗腫瘍活性画分に対してプロテアーゼ処理を行ったが、抗腫瘍活性に変化は認められなかった。また、アミノ酸分析、糖鎖分析、ペプチドグリカン検出をそれぞれ試みたが、アミノ酸、糖鎖及びペプチドグリカンはいずれも検出されなかった。さらに原子吸光分析を試みたところ、鉄、亜鉛及びカルシウムが検出された。
この画分について、Nano Frontier elD Liquid Chromatograpy Mass Spectrometer(Hitachi High−technologies)を用いて質量分析(TOF、イオン化法:マイクロESI)を行ったところ、図3Aに示すチャートが得られた。このチャートにおけるm/z763.2のピークは、市販のフェリクローム(Sigma−Aldrich)について同様に質量分析を行って得られたチャート(図3B)のそれとほぼ一致した。また、市販のフェリクロームを測定試料とし、大腸がん細胞株SW620を被験細胞として抗腫瘍活性を測定したところ、強い抗腫瘍活性が確認された。
以上から、L.casei ATCC334の培養上清に含まれる抗腫瘍活性を有する化合物は、フェリクロームであると特定された。
<実施例2>
被験細胞としてCaco2/bbe及びSW620を用い、フェリクロームの抗腫瘍活性の用量依存性をSRBアッセイにより試験した。同時に、ラット腸上皮細胞株IEC−18及びマウスプライマリー腸上皮細胞に対するフェリクロームの影響を調べた。その結果、フェリクロームはCaco2/bbe及びSW620に対して用量依存的に抗腫瘍活性を示した(図4)が、IEC−18及びマウスプライマリー腸上皮細胞に対しては、細胞密度をあまり低下させなかった(図5)。また、フェリクロームは別の大腸がん細胞株HT29、HCT116及びSKCO1に対しても、Caco2/bbe及びSW620同様に抗腫瘍活性を示すことが確認された。
<実施例3>
2×10個の大腸がん細胞株SW620を、BALB/cヌードマウスの背部皮下に注射して移植した。移植の翌日から毎日、10μg/日のフェリクローム(n=16)又はPBS(n=16)を移植部位に投与し、各移植部位における腫瘍塊の成長を9日間観察した。移植後1日目及び移植後9日目のマウスの外観を図6に、腫瘍塊の体積変化を図7にそれぞれ示す。図6及び図7に示されるように、フェリクロームは移植細胞による腫瘍塊の成長を顕著に阻害した。
<実施例4>
被験細胞を大腸がん細胞株SW620及び腸上皮細胞IEC−18とし、フェリクローム、抗がん剤として利用されている5−フルオロウラシル(5−FU)及びシスプラチンを測定試料として、SRBアッセイにより抗腫瘍活性を比較した。その結果、フェリクロームは5−FU及びシスプラチンを上回るSW620に対する抗腫瘍活性を示した(図8)。一方、IEC−18に対しては、5−FU及びシスプラチンは特に高濃度で用いた際に細胞密度を低下させたが、フェリクロームは細胞密度に大きく影響しないことが確認された(図9)。
<試験例1>
C57/BL6マウス(n=5)に7日間に亘ってフェリクローム10μg又は100μg/日を経口投与又は静脈投与したときの血中AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)、ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)及び血清鉄を測定したが、コントロールと比較して有意な変化は観察されなかった(図10)。
<試験例2>
フェリクロームで処理した大腸がん細胞株SW620からmammalian cell extraction kit(BioVision)を用いて回収した総タンパク質に対して、cleaved caspase−3及びPARPそれぞれに対する特異抗体(Cell Signaling)を用いたウェスタンブロッティングを行った。その結果、フェリクロームの添加によってcleaved caspase−3及びPARPは用量依存的に増加しており、アポトーシスの誘導が認められた(図11)。アポトーシスの誘導は、TUNEL染色(In Situ Cell Death Detection Kit and TMR red(Roche Diagnostic))によっても確認された。図12に0.1μg/mLのフェリクロームで処理したSW620のTUNEL染色陽性細胞数の結果を示す。
また、フェリクロームで処理した及び処理しなかった大腸がん細胞株SW620の間でのmRNA発現量の変化を、MetaCoreソフトウェアプログラムを用いたハイスループットシーケンス解析を行って測定した。その結果、フェリクローム処理によって小胞体ストレスに関与する遺伝子の発現に変動が見られ、特にDNA damage−inducible transcript 3(DDIT3)の発現量に顕著な変化(発現の亢進)が観察された。DDIT3はBax−Bakミトコンドリア透過及びJNKシグナリングに関与することが知られているタンパク質である(Tabas I, Ron D. Nat Cell Biol. 2011 Mar;13(3):184−90)。上記DDIT3の発現の亢進は、RT−PCR及びウェスタンブロッティングでも確認された(図13)。
さらに、フェリクロームで処理したSW620から回収した総タンパク質に対して、phospho−Akt、JNK、ERK、p38MAPK、GSK3βそれぞれに対する特異抗体(Cell Signaling)を用いたウェスタンブロッティングを行った結果、SW620におけるリン酸化JNKの発現が亢進していることが確認された(図14)。また、フェリクローム(0.1μg/mL)及びJNK経路の阻害剤であるSP600125(1又は5μM)の両方をSW620に添加すると、フェリクロームの抗腫瘍活性の抑制が認められ(図15)、cleaved caspase−3及びPARPの発現も確認された。このcleaved caspase−3及びPARPの発現低下は、フェリクロームを添加したSW620をJNKに対するsiRNAで処理したときも観察された。
以上の結果から、フェリクローム添加によるSW620の細胞密度の低下は、JNK−DDIT3が関与するアポトーシス経路が活性化されることによるものであると推察された。
<実施例5>
被験細胞として膵臓がん細胞株bxpc3及びsuit2、胃がん細胞株MKN45及びSH−10−TC、並びに食道がん細胞株OE33を用い、フェリクロームの抗腫瘍活性の用量依存性をSRBアッセイにより試験した。フェリクロームはいずれの被験細胞に対しても用量依存的に抗腫瘍活性を示した(図16〜18)。また、フェリクロームは上記以外の膵臓がん細胞株(KP3、KP1N、KP3L、Miapaca)、胃がん細胞株(MKN7、MKN74)及び食道がん細胞株(OE19)に対しても同様に抗腫瘍活性を示すことが確認された。
<実施例6>
2群のBALB/cヌードマウス(n=6/群)の背部皮下に1×10個の胃がん細胞MKN45を注射して移植した。移植の翌日から毎日、1群にはPBSに溶解したフェリクローム100μgを、他の1群にはPBSのみをそれぞれ移植部位に投与しながら、通常の飼育環境下で21日間飼育した。移植1日後と19日後の移植部位の写真を図19に、移植1日後の腫瘍体積を1としたときの腫瘍体積比の変化を図20に示す。
フェリクロームを投与したマウスの腫瘍体積比の増加は、PBSのみを投与した対照群のそれと比較して抑制され、また移植部位における腫瘍塊の大きさも肉眼で明確に区別することができる程度に抑制されていた。
<実施例7>
2群のヌードマウス(n=5/群)に1×10個の膵臓がん細胞Suit2を皮下移植した2日後から、1群にはPBSに溶解したフェリクローム100μgを、他の1群にはPBSのみをそれぞれ2日に1回、腹腔内投与しながら、通常の飼育環境下で12日間飼育した。移植12日後の移植部位の写真を図21に、腫瘍塊の体積変化を図22に示す。
フェリクロームを腹腔内投与したマウスの腫瘍体積の増加は、PBSのみを投与した対照群のそれと比較して顕著に抑制された。
<実施例8>
BALB/cマウス(6週齢、♂)にアゾキシメタン(AOM)10mg/kgを腹腔内投与した。AOM処置後1週間飼育し、蒸留水で1.5%に希釈したデキストラン硫酸ナトリウム(DSS、MP bio社製)を1週間自由飲水によりマウスに投与した。1週間休薬したのち、蒸留水で1%に希釈したデキストラン硫酸ナトリウム(DSS、MP bio社製)を1週間自由飲水によりマウスに投与することで、化学発癌モデルを作製した。再度1週間休薬したのち、PBSに希釈したフェリクローム50μgを毎日経口投与しながら通常の飼育環境下で28日間飼育した。飼育終了後、マウスから大腸を摘出して、腫瘍面積を測定した。
AOM及びDSSを投与しない正常マウス、及びPBSのみを経口投与した化学発癌マウスをそれぞれ用意し、同様にして大腸における腫瘍面積を測定した。各マウスの大腸の様子を示す写真を図23に、大腸における腫瘍面積を図24に示す。
フェリクロームを経口投与した化学発癌マウス(n=7)の大腸における腫瘍面積は、PBSのみを投与した化学発癌マウス(n=7)のそれと比較して、有意に抑制された。
<実施例9>
BALB/cマウス(6週齢、♂)にアゾキシメタン(AOM)10mg/kgを腹腔内投与した。AOM処置後1週間飼育し、蒸留水で1%に希釈したデキストラン硫酸ナトリウム(DSS、MP bio社製)を1週間自由飲水によりマウスに投与した。1週間休薬したのち、PBSに溶解したフェリクローム100μgを2日に1回の頻度で腹腔内投与しながら通常の飼育環境下で49日間飼育した。飼育終了後、マウスから大腸を摘出して、腫瘍面積を測定した。
AOM及びDSSを投与しない正常マウス、及びPBSのみを腹腔内投与した化学発癌マウスをそれぞれ用意し、同様にして大腸における腫瘍面積を測定した。各マウスの大腸の様子を示す写真を図25に、大腸における腫瘍面積を図26に示す。
フェリクロームを腹腔内投与した化学発癌マウス(n=7)の大腸における腫瘍面積は、PBSのみを腹腔内投与した化学発癌マウス(n=6)のそれと比較して、有意に抑制された。
本発明の抗腫瘍剤は、医薬の製造における産業上の利用可能性を有する。

Claims (3)

  1. 下記式(1)で示される化合物又はその錯体を有効成分とする、消化器がんに対する抗腫瘍剤。
    Figure 0006830255
    (式中、Rは水素原子又はヒドロキシメチル基を示し;Rは水素原子、メチル基又はヒドロキシメチル基を示し;R、R、Rは、それぞれ独立して、メチル基、N−(トランス−5−ヒドロキシ−3−メチルペント−2−エノイル)基、N−(シス−5−ヒドロキシ−3−メチルペント−2−エノイル)基又はN−(トランス−4−カルボキシ−3−メチルペント−2−エノイル)基を示す。)
  2. 式中、R及びRが水素原子、並びにR〜Rがいずれもメチル基である、請求項1に記載の抗腫瘍剤。
  3. 消化器がんが、大腸がん、膵臓がん、胃がん又は食道がんである、請求項1又は2に記載の抗腫瘍剤。
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