JP6829847B2 - アンカー - Google Patents

アンカー Download PDF

Info

Publication number
JP6829847B2
JP6829847B2 JP2019106177A JP2019106177A JP6829847B2 JP 6829847 B2 JP6829847 B2 JP 6829847B2 JP 2019106177 A JP2019106177 A JP 2019106177A JP 2019106177 A JP2019106177 A JP 2019106177A JP 6829847 B2 JP6829847 B2 JP 6829847B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anchor
opening
hole
bone
hole portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019106177A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020198942A (ja
Inventor
稔 野田
稔 野田
剛 中久保
剛 中久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TRUE SEED COMPANY
Original Assignee
TRUE SEED COMPANY
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TRUE SEED COMPANY filed Critical TRUE SEED COMPANY
Priority to JP2019106177A priority Critical patent/JP6829847B2/ja
Publication of JP2020198942A publication Critical patent/JP2020198942A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6829847B2 publication Critical patent/JP6829847B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Prostheses (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)

Description

本発明は、外科手術等において骨に腱、靭帯又は筋肉等の軟部組織を固定するために用いられるアンカーに関する。
骨から腱、靭帯又は筋肉等の軟部組織が剥離してしまった場合、再び軟部組織を骨に固定する手術に用いられるものとして例えば特許文献1記載のアンカーがある。特許文献1では、縫合糸を通したアンカーを骨に打ち込むことでアンカーを骨に埋め込む。このとき、埋め込まれたアンカーと骨界面との間には摩擦が生じることからアンカー及びアンカーに通された縫合糸が骨に留まり、この縫合糸を用いて軟部組織と骨とを縫合することで骨に軟部組織を固定する。
しかしながら、日常生活を営む上で軟部組織は常に動くものであるため、特許文献1記載のアンカーでは、アンカーを骨内に留める摩擦力以上の力がかかるとアンカーが骨から脱離する恐れがある。この場合には再手術あるいは再手術が出来ない場合には人工関節に置換することとなり、患者の身体的な負担が増大する。
これを防止するためにアンカーを骨内に留めるものとして例えば特許文献2及び特許文献3が開示されている。特許文献2では骨に形成された開口にアンカ―を挿入した後、アンカーの側面から突出する係合部材が骨に突き刺さりアンカーを開口に固定する構成が記載されている。特許文献3では、開口に挿入されたアンカーが回転して骨に突き刺さりアンカーを開口に固定する構成が記載されている。
ただ、特許文献2及び特許文献3記載のアンカーは、いずれもアクチュエータを用いて係合部材を突出させたりアンカーを回転させたりするものであるため、過酷な体内環境によってアクチュエータが故障するとアンカーを開口に固定することが出来なくなりアンカーが骨から脱離するという問題が生じる。また、アクチュエータを備えることでアンカーの部品点数が増えてコストがかかる。アンカーは1回の手術において複数用いられるものであり、アンカーの料金は患者が負担するものであるため、患者の金銭的な負担が増大するという問題もある。
特表2014−517715号公報 特許第4463501号公報 特表2003−513695号公報
本発明は上述した問題に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で骨に固定することができるとともに、骨から脱離することを防止するアンカーを提供することをその主たる目的とするものである。
本発明のアンカーは、生体の軟部組織を骨に固定するために、骨に設けられた開口に挿入されるアンカーであって、互いに対面して配置される扁平な一対のアンカー部材と、一対の前記アンカー部材に係止される縫合糸とを備え、前記アンカー部材は、前記開口に挿入した状態で、前記開口の中心開口軸に設けられた第1孔部及び前記中心開口軸から斜めに伸長して設けられた第2孔部を備え、前記縫合糸は、前記第1孔部及び前記第2孔部に挿通されて、前記縫合糸の張力により前記一対のアンカー部材を互いに離間する方向に回動させることを特徴とする。
上述の構成により、縫合糸の張力によって一対のアンカー部材が互いに離間する方向に移動して開口壁の骨に突き刺さりアンカーが固定される。そのため、一対のアンカー部材と縫合糸のみを用いた簡易な構成で骨にアンカーを固定することができる。また、アクチュエータ等の機構が必要ないので、故障等によってアンカーが骨から脱離することを確実に防止できる。
また、人体の骨は表面を形成する皮質骨と表面内部を形成する海綿骨とで構成されており皮質骨は海綿骨よりも硬い。ここで、本発明において互いに離間したアンカーは開口壁を構成する海綿骨に突き刺さるが、術後に患者が軟部組織を動かすことでアンカーが開口に向かって移動したとしても海綿骨に挿入したアンカーは皮質骨に当接して留まる。そのため、確実にアンカーを開口に留めて固定することができる。
さらに、一般的に骨と軟部組織である腱とを縫合する際には、腱を退けて骨を露出させた状態で骨に設けた開口にアンカーを挿入していたが、本発明のアンカーは扁平な形状をなすことから腱の上から骨に設けた開口にアンカーを挿入することができ、腱を退ける手間を省いて簡便に手術を行うことができる。
本発明のアンカーの具体的な一態様としては、前記縫合糸は、一対の前記アンカー部材の前記第1孔部及び前記第2孔部の一部が前記中心開口軸線において重なった状態で、前記第1孔部を貫通するとともに第2孔部において交差するものを挙げることができる。
本発明のアンカーの具体的な一態様としては、前記アンカー部材は、前記開口底部に近接して配置される基端部と、前記基端部から前記開口端部に向かって延伸する延伸部とを有し、前記第1孔部は、前記基端部に設けられて、前記第2孔部は、前記延伸部に設けられるものを挙げることができる。
上述の構成により、基端部に設けられる第1孔部と延伸部に設けられる第2孔部との位置関係を調整すれば、アンカー部材を互いに離間する方向に回動させる距離を調整することができ、様々な手術部位に適したアンカーを提供することができる。
また、本発明のアンカーの具体的な一態様としては、前記延伸部は前記開口端に向かって横断面が小さくなるように構成されているものを挙げることができる。
上述の構成により、アンカー部材の延伸部がより尖鋭となり、より容易に開口壁の骨に突き刺して固定することができる。
また、本発明のアンカーの具体的な一態様としては、前記開口は扁平な内部空間を備え、該開口と一対の前記アンカー部材とが近接して嵌合するものを挙げることができる。
一般的なアンカーは円筒形状をなすため、アンカーを固定するための開口はドリル等を用いて構成される。そのため、骨の削りカスが発生して患者への侵襲が大きいものとなっていた。しかしながら本発明のアンカーは扁平な形状をなし、骨に設けられる開口も扁平な内部空間であるため、例えばノミのようなものを用いて骨を穿つことにより開口を形成することができ骨の削りカスの発生を抑えて骨への侵襲を抑えることができる。
また、扁平な内部空間を備える開口と、一対のアンカー部材とが嵌合するため、アンカー部材と開口壁を形成する骨界面との間で摩擦力が生じ、この摩擦力によってもアンカーを開口内に固定することができる。
本発明によれば、簡易な構成で骨に固定することができるとともに、骨から脱離することを防止するアンカーを提供することができる。
本実施形態におけるアンカー部材2aの斜視図。 本実施形態におけるアンカー部材2bの斜視図。 本実施形態におけるアンカーの初期状態における平面図。 本実施形態におけるアンカーの回動機構が動作した後の平面図。 本実施形態におけるアンカーのAA線断面図。 本実施形態におけるアンカーのBB線断面図。 本実施形態におけるアンカーの使用状態を示す平面図。 本実施形態におけるアンカーの使用状態を示す平面図。
本発明のアンカーは、骨から腱、靭帯又は筋肉等の軟部組織が剥離してしまった場合、再び軟部組織を骨に固定する手術に用いられるものであって、骨に設けた開口に縫合糸とともに挿入されるものである。
本実施形態のアンカー1について、以下、図面を用いて詳細に説明する。
本実施形態のアンカー1は、図1〜図6に示すように、互いに対面して配置される扁平な一対のアンカー部材2(2a、2b)と、一対のアンカー部材2(2a、2b)に係止される縫合糸10とを備える。
アンカー部材2は、例えば金属、生体吸収性材料、医療用ポリマー等を用いて製造されるものであり、金属としては、例えばステンレス鋼、合金(Al、Co、Ni、Ta、W、Vのなど)、コバルトベース合金、チタン及びその合金又はマグネシウム合金等が用いられる。また、生体吸収性材料、医療用ポリマーとしては、ハイドロキシアパタイト、β―TCP(β-リン酸三カルシウム)、ポリエチレン(高密度ポリエチレン、超高分子重量ポリエチレン)、PEEK等を用いることができる。
このアンカー部材2は扁平な板状の勾玉型をなすものである。本実施形態においてアンカー部材2(2a、2b)は一対設けられる。
このアンカー部材2(2a、2b)は、図1、図7に示すように、開口底部20bに近接して配置される基端部5(5a、5b)と、基端部5から開口端部20aに向かって延伸する延伸部6(6a、6b)とを備える。なお、基端部5と延伸部6とは本実施形態においてそれぞれ一体として成型される。本実施形態では一対のアンカー部材2a、2bにおいて、それぞれアンカー部材2aでは基端部5aと延伸部6aとを備え、アンカー部材2bでは基端部5bと延伸部6bとを備える。
基端部5(5a、5b)は、図1〜図8に示すように、略半円盤形状をなすものであって骨の開口20に挿入された際に開口底部20bの近傍に配置される。
また、基端部5の略中心部分には、平面視円形状の第1孔部3(3a、3b)が形成されている。この第1孔部3は、アンカー部材2を開口20に挿入した場合に開口20の中心開口軸x1に配置される。本実施形態では一対のアンカー部材2a、2bにおいて、それぞれアンカー部材2aの基端部5aに第1孔部3aが設けられ、アンカー部材2bの基端部5bに第1孔部3bが設けられている。
延伸部6(6a、6b)は、図1〜図8に示すように、基端部5と一体に設けられるとともに、骨の開口20に挿入された際に開口端部20aに向かって延伸するものであって、本実施形態では斜め一方向に延伸し、その両端が弧を描くとともに、先端に向かって横断面が小さくなるものである。
また、延伸部6には略中心部分には、平面視楕円形状の第2孔部4(4a、4b)が形成されている。この第2孔部4(4a、4b)は、アンカー部材2を開口20に挿入した場合に、開口20の中心開口軸x1から離間するように斜めに伸長しており、中心開口軸x1に配置される始端孔部7(7a、7b)と該始端孔部7(7a、7b)と連通して中心開口軸x1から開口端部20aに向かって斜めに伸長した終端孔部8(8a、8b)とを備える。本実施形態では一対のアンカー部材2a、2bにおいて、それぞれアンカー部材2aの延伸部6aに第2孔部4a、始端孔部7a、及び終端孔部8aが設けられ、アンカー部材2bの延伸部6bに第2孔部4b、始端孔部7b、及び終端孔部8bが設けられている。
上述のように構成された一対のアンカー部材2a、2bは、図3に示すように、延伸部6a、6bの延伸方向及び第2孔部4a、4bの伸長方向が異なるように互いの面を近接させた状態で対面して配置される。この状態において、図7に示すように、第1孔部3a、3b及び中心開口軸x1に配置する第2孔部4a、4bの始端孔部7a、7bが重なっている。
この状態において、縫合糸10は図5に示すように、第1孔部3(3a、3b)及び第2孔部4(4a、4b)の始端孔部7(7a、7b)に挿通される。より具体的には、縫合糸10は第1孔3(3a、3b)を貫通するとともに、第2孔部4(4a、4b)の始端孔部7(7a、7b)において交差してアンカー部材2の延伸部6に沿って開口端部20aより延出して構成される。
縫合糸10は、例えば吸収性縫合糸や非吸収性縫合糸等、術式や手術部位に合わせて適宜最適なものを使用することができ、素材も天然素材のもの合成素材のものを様々に使用することができる。加えて、縫合糸10には縫合テープも含まれるものとする。
これにより、一対のアンカー部材2(2a、2b)は、第1孔部3(3a、3b)及び、第2孔部4(4a、4b)の始端孔部7(7a、7b)に縫合糸10が挿通されて、互いに近接して対面した状態で保持される。この状態を初期状態とする。
上述のように構成した本実施形態のアンカー1の使用方法について説明する。
まず、前準備として術者は、骨から腱、靭帯又は筋肉等の軟部組織が剥離した部分に開口20を形成する。本実施形態においてはこの開口20は断面視矩形状をなす扁平な内部空間を備える。この内部空間の深さは初期状態におけるアンカー1を開口20に挿入してアンカー2が埋没される程度に十分に深いものである。また、内部空間の横断面における長手方向の長さは、初期状態におけるアンカー1の幅とほぼ同等の開口幅となるように構成される。さらに内部空間の横断面における短手方向の長さはアンカー1の厚みとほぼ同じものである。
この開口20は手術用の工具を用いて作成することができ、本実施形態においては例えばノミ等を用いて開口20を作成する。この開口20は手術内容によって複数形成されるものであるため、術者はその手術内容に合わせて適宜必要な開口20を形成する。
このとき、人体の骨は表面が皮質骨で形成されるとともに、その内部は海綿骨で形成されており皮質骨は海綿骨よりも硬い性質を備える。本実施形態の開口20は皮質骨から海綿骨に到達するまで切削されている。
開口20の形成後、術者は図7に示すように、本実施形態のアンカー1を開口20に挿入する。このとき、上述の構成により開口20の内部空間を形成する開口壁と初期状態の一対のアンカー部材2a、2bとは近接して嵌合する。また、アンカー部材2(2a、2b)の基端部5(5a、5b)が開口底部20bに近接して配置するように挿入されるとともに、アンカー部材2(2a、2b)の延伸部6(6a、6b)が開口端部20aに向かって延伸し、縫合糸10の両端部は開口20から延出する。
以下では説明のため、開口20にアンカー1を挿入した状態において、アンカー1の基端部5が配置する開口底部20bを下方、アンカー1の延伸部6が配置する開口端部20aを上方と定義する。
しかして、術者は一対のアンカー部材2(2a、2b)を開口20に固定するために縫合糸10の両端部を上方に引張る。これにより縫合糸の張力により一対のアンカー部材2(2a、2b)を互いに離間する方向に回動させる。この動作について以下詳細に説明する。
まず、初期状態において図3、図5及び図7に示すように、中心開口軸x1には、第1孔部3(3a、3b)及び第2孔部4(4a、4b)の始端孔部7(7a、7b)が配置され、縫合糸10は、第1孔部3(3a、3b)に挿通されるとともに始端孔部7(7a、7b)において交差して配置されている。このとき、一対のアンカー部材2(2a、2b)縫合糸10によって第1孔部3(3a、3b)において固定されている。
その後、術者がアンカー1を固定するために縫合糸10を引張ると、縫合糸10には上方への張力がかかり、図4、図6及び図8に示すように、縫合糸10は、第2孔部4a、4bの下方に位置する始端孔部7(7a、7b)から上方に位置する終端孔部8(8a、8b)まで移動して、終端孔部8(8a、8b)において交差する。このとき、一対のアンカー部材2は第1孔部3(3a、3b)において固定されるとともに、終端孔部8(8a、8b)が中心開口軸x1から離間するように始端孔部7(7a、7b)から斜め方向に形成されているので、縫合糸10の張力によって第1孔部3a、3bを軸として終端孔部8(8a、8b)が中心開口軸x1に配置されるように移動することによってアンカー部材2a、2bが互いに離間する方向に回動する。そのため、図8に示すようにアンカー部材2a、2bの延伸部6a、6bの先端部が開口壁を構成する海綿骨に突き刺さる。
これにより、本実施形態のアンカー1は開口20に固定されてアンカー1に挿通された縫合糸10も開口20に固定されることとなる。
上述のように構成した本実施形態のアンカー1は、縫合糸10の張力により、一対のアンカー部材2a、2bが互いに離間する方向に移動して開口壁の骨に突き刺さりアンカー1が固定される。そのため、一対のアンカー部材2a、2bと縫合糸10のみを用いた簡易な構成で骨にアンカー1を固定することができる。また、縫合糸10の張力によってアンカー部材2a、2bを互いに離間するように移動させるため、アクチュエータ等の機構が必要なく故障等によってアンカー1が骨から脱離することを確実に防止できる。
また、術後の運動動作によってはアンカー部材2a、2bが開口に向かって移動することがあるが、骨の表面に配置する皮質骨によってアンカー部材2a、2bが留まるため、確実にアンカー1を開口20に留めて固定することができる。
さらに、一般的に骨と軟部組織である腱とを縫合する際には、腱を退けて骨を露出させた状態で骨に設けた開口20にアンカー1を挿入していたが、本実施形態のアンカー1は扁平な形状をなすことから腱の上から骨に設けた開口20にアンカー1を挿入することができ、腱を退ける手間を省いて術者が簡便に手術を行うことができる。
また、延伸部6は先端に配置する開口端部20aに向かって横断面が小さくなるように構成されているので、アンカー部材2a、2bの延伸部6a、6bがより尖鋭となり、より容易に開口壁の骨に突き刺さり確実に固定できる。
さらに、従来であればアンカー1の形状が円筒形状をなすものが多く、アンカー1に嵌合する開口20を形成するためには、ドリル等を用いて開口20を形成する必要があったため、骨の削りカスが発生して患者への侵襲が大きいものとなっていた。しかし、本実施形態の開口20は平面視矩形状の扁平な内部空間を備え、これはノミを用いて作成するために、患者への侵襲を低減することができる。
加えて、扁平な内部空間を備える開口20と、一対のアンカー部材2a、2bとが近接して嵌合するため、アンカー部材2a、2bと開口壁を形成する骨界面との間で摩擦力が生じ、この摩擦力によってもアンカー1を開口20内に固定することができる。
本発明のアンカーは上述した構成に限られたものではない。
例えば、アンカー部材は勾玉型に限られず、矩形状や多角形状、円形状をなすものであっても良い。また、延伸部を開口端に向かって横断面が小さくなるように構成していなくてもよく、例えば先端部分のみを鋭角に構成してもよい。
第1孔部及び第2孔部の形状も本実施形態に限られるものではなく、形状、大きさ、位置等を適宜変更することができる。また、第1孔部及び第2孔部の位置を適宜調整すれば、アンカー部材を互いに離間する方向に回動させる距離を調整することができ、様々な手術部位や術式に適したアンカーを提供することができる。
また、上述の実施形態におけるアンカーは互いに対面して配置される扁平な一対のアンカー部材のみ備えるものであったが、上述した本発明の扁平な一対のアンカー部材を備えた上で、その他にアンカー部材を少なくとも1以上設けたものであってもよい。
さらに、上述の実施形態においては初期状態において、縫合糸が第1孔部を貫通するとともに第2孔部において交差するものであったが、第1孔部及び第2孔部を貫通するものであってもよい。
加えて、本発明のアンカーは上述のようにアンカー部材と縫合糸のみを用いた簡易な構成を備えるので、1本の縫合糸に複数のアンカー部材を挿通することもできる。このように構成すれば、複数のアンカー部材にかかる縫合糸の張力を均一にして張力の強弱によってアンカーが脱離することを防止できるとともに、複数の縫合糸を使用する際と比べてコストを低減することができる。
より具体的には、縫合糸は始点となるアンカーの第1孔部を貫通するとともに第2孔部において交差して開口端部より延出する。この延出した縫合糸の一方端部が、該始点となるアンカー近傍に配置されるアンカーの第1孔部及び第2孔部を貫通して開口端部より延出する。さらに、このアンカー近傍に配置されるアンカーの第1孔部及び第2孔部を貫通して開口端部より延出することを繰り返して、1本の縫合糸に複数のアンカ―部材を挿通する。これにより、1本の縫合糸に複数のアンカーに挿通されるので、該縫合糸に挿通されるアンカーに均一な張力をかけることができ、縫合糸の張力の強弱によってアンカーが開口から脱落することを防止できる。また、複数の縫合糸を使用する際と比べてコストを低減することができる。
本発明は、その趣旨に反しない範囲で様々な変形が可能である。
1・・・アンカー
2・・・アンカー部材
3・・・第1孔部
4・・・第2孔部
10・・・縫合糸
20・・・開口

Claims (5)

  1. 生体の軟部組織を骨に固定するために、骨に設けられた断面視矩形状をなす扁平な内部空間を備える開口に挿入されるアンカーであって、
    互いに対面して配置される扁平な一対のアンカー部材と、
    一対の前記アンカー部材に係止される縫合糸とを備え、
    前記アンカー部材は、前記開口に挿入した状態で、前記開口の中心開口軸に設けられた第1孔部及び前記中心開口軸から斜めに伸長して設けられた第2孔部を備え、
    前記縫合糸は、前記第1孔部及び前記第2孔部に挿通されて、
    前記縫合糸の張力により前記一対のアンカー部材を互いに離間する方向に回動させることを特徴とするアンカー。
  2. 前記縫合糸は、一対の前記アンカー部材の前記第1孔部及び前記第2孔部の一部が重なった状態で、前記第1孔部を貫通するとともに第2孔部において交差することを特徴とする請求項1記載のアンカー。
  3. 前記アンカー部材は、前記開口の開口底部に近接して配置される基端部と、前記基端部から前記開口の開口端部に向かって延伸する延伸部とを有し、
    前記第1孔部は、前記基端部に設けられて、
    前記第2孔部は、前記延伸部に設けられることを特徴とする請求項1又は2記載のアンカー。
  4. 前記延伸部は前記開口端部に向かって横断面が小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項3記載のアンカー。
  5. 前記開口と前記一対の前記アンカー部材とが近接して嵌合することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4のいずれかに記載
    のアンカー。


JP2019106177A 2019-06-06 2019-06-06 アンカー Active JP6829847B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019106177A JP6829847B2 (ja) 2019-06-06 2019-06-06 アンカー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019106177A JP6829847B2 (ja) 2019-06-06 2019-06-06 アンカー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020198942A JP2020198942A (ja) 2020-12-17
JP6829847B2 true JP6829847B2 (ja) 2021-02-17

Family

ID=73742979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019106177A Active JP6829847B2 (ja) 2019-06-06 2019-06-06 アンカー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6829847B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5203787A (en) * 1990-11-19 1993-04-20 Biomet, Inc. Suture retaining arrangement
EP1229840A4 (en) * 1999-11-11 2009-03-25 Linvatec Corp ARTICULATED ANCHOR DEVICE AND TOOL FOR INTRODUCING IT
US6660008B1 (en) * 2001-06-07 2003-12-09 Opus Medical, Inc. Method and apparatus for attaching connective tissues to bone using a suture anchoring device
US6527772B2 (en) * 2000-12-13 2003-03-04 Albert Enayati Split rivet bone fastener
US7357810B2 (en) * 2003-12-18 2008-04-15 Ethicon, Inc. High strength suture with absorbable core and suture anchor combination
US10575841B1 (en) * 2016-11-29 2020-03-03 The Lonnie and Shannon Paulos Trust Soft locking suture anchor assembly and methods of use

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020198942A (ja) 2020-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10588614B2 (en) Methods and devices to treat diseased or injured musculoskeletal tissue
US9814565B2 (en) Method for soft tissue repair with free floating suture locking member
EP1199036B1 (en) Knotless suture anchor system
JP4434316B2 (ja) 縫合系アンカーアセンブリ
US8696703B2 (en) Anchor/suture used for medical procedures
CA2498355C (en) Methods and devices for repairing triangular fibrocartilage complex tears
US7217279B2 (en) Suture loop anchor
US9034014B2 (en) Free floating wedge suture anchor for soft tissue repair
CA2435864C (en) Suture anchor system and method of use
US8597336B2 (en) Apparatus for discrete tissue anchoring for soft tissue repair and method of use
US20080281422A1 (en) Arthroscopic knotless technique for collagen patch fixation
EP0873083A1 (en) Suture locking apparatus
AU2003204950A1 (en) Suture anchor
US11045190B1 (en) Surgical bone staple device and method of use
US20180256149A1 (en) Methods and systems for knotless suture anchoring
JP3370300B2 (ja) 移植靭帯固定用器具
US20090192529A1 (en) Soft tissue reattachment mechanism
KR20090098906A (ko) 근골격계 수술용 봉합기구 및 동 기구를 이용한 수술방법
JP6829847B2 (ja) アンカー
US20210000588A1 (en) 3-d printed titanium porous biotenodesis screw with suture anchor
US20210251622A1 (en) Anchored suture staple and method for implanting

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200608

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200608

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201016

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6829847

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250