JP6829574B2 - 水運用制御システム、水運用制御方法、および水運用制御装置 - Google Patents

水運用制御システム、水運用制御方法、および水運用制御装置 Download PDF

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Description

本発明は水運用制御システム、水運用制御方法、および水運用制御装置に関し、例えば複数の水運用計画システムにまたがる運用計画問題を解いて各水運用計画システムを運用制御する水運用制御システム等に適用して好適なものである。
従来、需要者の水需要に対して適切に水道施設を運用し、需要者に安定して水を送り届けるため、水道設備の運用計画が立案される。運用計画では、過去の水需要量のデータ、気象情報等を利用して数日先までの水需要が予測され、予測に基づいてポンプ等の送配水設備の運転スケジュールが策定されている。
近年、広域の水道設備の運用計画を策定するため、運用計画問題の目的関数に、ポンプの電力消費量、およびポンプによる送水量の変動の項を設け、送水量の変動を抑制したうえで、例えば1日の電力消費量を最小化するような運用計画を立案する技術が開示されている(特許文献1参照)。より具体的には、電力消費のピーク時間帯に運転可能なポンプの台数の制約を設けて運用計画問題をGA(Genetic Algorithm)を用いて解き、運用計画を立案することで、電力ピークカットへ対応している。この際、運用計画すべき送水量は、離散値をとり、かつその値は時間の経過とともに変化するので、流量変化時刻Tとその時刻の流量Qの組み合わせ(T,Q)を1つの遺伝子としてGAを適用している。これによれば、各時刻の流量を1つの遺伝子として指定する通常の適用方法に比べ、解の探索空間を削減できるので、高速に解が得られるようになる。
特開2004−250961号公報
特許文献1に記載の技術では、1つの水道事業体(1つの水運用計画システム)における広域設備の運用計画問題解法を実時間で実施できるというメリットがあるが、電力のピークシフトなどで複数の水道事業体の水道設備全体を対象とする運用計画の策定を行う場合、水道事業体の数が増えると探索空間が飛躍的に拡大するので、実時間の解法は困難という問題がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、複数の水運用計画システムにまたがる運用計画問題を各水運用計画システムがもつ計算資源を用いて高速に解いて各水運用計画システムを運用制御する水運用制御システム、水運用制御方法、および水運用制御装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、ピーク電力を最小化するように目的関数を解いて最適解を求める複数の水運用計画システムと通信可能な水運用制御システムであって、前記複数の水運用計画システムの各々における電力の平準化の度合いの大小を電力調整指数に基づいて識別し、前記複数の水運用計画システムのうち電力の平準化の度合いが相対的に小さい水運用計画システムから処理対象として下記(1)および(2)の処理を行って得られた最適解を、前記複数の水運用計画システムにまたがる運用計画問題の解として決定する解決定部と、(1)処理対象の水運用計画システムで解かれた最適解に対応する電力時系列情報を次の処理対象の水運用計画システムに送信する、(2)前記電力時系列情報を目的関数に加えて解かれた最適解を前記次の処理対象の水運用計画システムから受信する、前記解決定部で決定された解を用いて水設備を運用するように前記複数の水運用計画システムの各々に対して指示する指示部とを設けるようにした。
また本発明においては、ピーク電力を最小化するように目的関数を解いて最適解を求める複数の水運用計画システムと通信可能な水運用制御システムが実行する水運用制御方法であって、前記複数の水運用計画システムの各々における電力の平準化の度合いの大小を電力調整指数に基づいて識別し、前記複数の水運用計画システムのうち電力の平準化の度合いが相対的に小さい水運用計画システムから処理対象として下記(1)および(2)の処理を行って得られた最適解を、前記複数の水運用計画システムにまたがる運用計画問題の解として決定する第1ステップと、(1)処理対象の水運用計画システムで解かれた最適解に対応する電力時系列情報を次の処理対象の水運用計画システムに送信する、(2)前記電力時系列情報を目的関数に加えて解かれた最適解を前記次の処理対象の水運用計画システムから受信する、前記第1ステップで決定された解を用いて水設備を運用するように前記複数の水運用計画システムの各々に対して指示する第2ステップとを設けるようにした。
また本発明においては、ピーク電力を最小化するように目的関数を解いて最適解を求める複数の水運用計画システムと通信可能な水運用制御装置であって、前記複数の水運用計画システムの各々における電力の平準化の度合いの大小を電力調整指数に基づいて識別し、前記複数の水運用計画システムのうち電力の平準化の度合いが相対的に小さい水運用計画システムから処理対象として下記(1)および(2)の処理を行って得られた最適解を、前記複数の水運用計画システムにまたがる運用計画問題の解として決定する解決定部と、(1)処理対象の水運用計画システムで解かれた最適解に対応する電力時系列情報を次の処理対象の水運用計画システムに送信する、(2)前記電力時系列情報を目的関数に加えて解かれた最適解を前記次の処理対象の水運用計画システムから受信する、前記解決定部で決定された解を用いて水設備を運用するように前記複数の水運用計画システムの各々に対して指示する指示部とを設けるようにした。
本発明の水運用制御システム、水運用制御方法、および水運用制御装置によれば、電力の平準化の度合いが小さい水運用計画システムにより最適解が求められた後、平準化の度合いが大きい水運用計画システムによりその最適解が参照され、平準化の度合いが小さい水運用計画システムの電力調整不足分が補われながら全体の解が求められるので、計算負荷を増大させることなく、解を速やかに得ることができる。
本発明によれば、複数の水運用計画システムにまたがる運用計画問題を各水運用計画システムがもつ計算資源を用いて高速に解いて各水運用計画システムを運用制御する水運用制御システム、水運用制御方法、および水運用制御装置を実現することができる。
第1の実施の形態における水運用制御システムの概略構成を示す図である。 第1の実施の形態における水運用制御システムのシステム構成を示す図である。 第1の実施の形態における水運用計画システムにより運用される水道設備の構成を示す図である。 第1の実施の形態における統合計画案の策定および運用に係る処理フローを示す図である。 第1の実施の形態における水運用計画システムが解くべき運用計画問題を示す図である。 第1の実施の形態における水運用計画システムが立案した計画値に対する電力時系列を示す図である。 第1の実施の形態における第1水運用計画システムの計画案をベースに第1および第2の水運用計画システムの統合計画案を策定することを示す図である。 第1の実施の形態における第1および第2の水運用計画システムの統合計画案をベースに第1〜第3の水運用計画システムの統合計画案を策定することを示す図である。 第1の実施の形態における第1〜第3の水運用計画システムの統合計画案をベースに第1〜第4の水運用計画システムの統合計画案を策定することを示す図である。 第2の実施の形態における各水運用計画システムに依存関係がある場合の各水運用計画システムが扱う運用計画問題を示す図である。 第2の実施の形態における各水運用計画システムがトータル電力時系列のピークを計算するための計算処理を示す図である。 第2の実施の形態における統合計画案の策定および運用に係る処理フローを示す図である。 第3の実施の形態における水運用計画システムの概略構成を示す図である。 第4の実施の形態における水運用計画システムにより運用される下水道設備の構成を示す図である。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
(水運用制御システム)
図1において、第1の実施の形態による水運用制御システム1の概略構成を示す。図1に示すように、水運用制御システム1は、エネルギーマネジメントシステム(EMS)200と、第1水運用計画システム201、第2水運用計画システム202、・・・、第n水運用計画システムなど、複数の水運用計画システムとを備える。EMS200と各水運用計画システムとは、通信路(101,102)を介して各種情報を通信可能に接続されている。
EMS200は、各水運用計画システムが管理する水道設備(特に送配水設備)のトータル消費電力の電力ピークカット・シフトを実現するため、各水運用計画システムと情報を送受信し、それらを協調管理する。ここで、各水運用計画システムについては、1つの大規模な事業体が複数の水運用計画システムを保有して運用を行うものと考えてもよいし、第1水運用計画システム201は第1水道事業体のシステム、第2水運用計画システム202は第2水道事業体のシステムというように、異なる事業体が保有すると考えてもよい。
図2の水運用制御システム1のシステム構成に示すように、EMS200は、各水運用計画システムとルータ(211,212,213)および広域ネットワーク220(例えばIPネットワーク)を介して接続され、電力ピークカット・シフトに必要な各種情報を送受信し、統合計画案の策定、運用依頼などを行う。各種情報には、各水運用計画システムが保有する水道設備の設備情報、電力時系列情報、計画立案結果などが含まれる。なお、統合計画案の策定および運用に係る処理については後述する。
(水道設備)
各水運用計画システムにより運用される水道設備(送配水システム)について図3を用いて説明する。図3に示すように、ダム301から浄水場311への送水は、重力による自然流下で行われ、その送水量は、バルブ352により制御されるように構成されている。浄水場311は、ダム301から送水された水のろ過処理、消毒処理等を行う。
河川302から浄水場312への導水は、固定速のポンプであり、運転台数によって送水量を変更可能なポンプである導水ポンプ331により行われる。浄水場312は、河川302から送水された水のろ過処理、消毒処理等を行う。
浄水場(311、312)で浄化(ろ過、消毒)された浄水は、それぞれ浄水池(321,322)に貯留される。浄水池321の浄水は、固定速のポンプである送水ポンプ333によって配水池323へ送られたり、自然流下によって配水池324へ送られたりする。配水池323への送水量は、送水ポンプ333の運転台数により制御され、配水池324への送水量は、バルブ353により制御されている。配水池(323,324)の浄水は、重力を利用した自然流下により、それぞれ、配水区(341,342)に供給される。配水区(341,342)の配水圧は、バルブ(354,355)により制御されている。
また、浄水池322の浄水は、可変速のポンプである配水ポンプ332により配水区343に供給される。本水道設備では、配水区342から配水区343への水の融通が可能であり、融通量は、流量調整バルブ351により制御される。なお、図3は、水道設備の一例であり、水源、浄水場、配水地、送水ポンプ、配水区の数や種類は多彩である。例えば、ダム301および河川302の一方または両方は、湖、貯留池など他の水源でもよい。
上記のポンプやバルブによる流量は、浄水場での浄水処理が安定的に行われ、かつ、ポンプによる消費エネルギーや運用コストが最小となるよう計画されなければならない。また、電力ピークカット・シフトにも対応できることが望ましい。例えば、第1水運用計画システム201は、上記のような水道設備の運用計画を策定するシステムであり、配水池の貯留量などの情報をSCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)システム210を介して収集し、その情報を活用して各管路を流れる水の流量の計画値を算出し、それを運用計画者に提示する。
(水運用計画システム)
水運用計画システムについて、第1水運用計画システム201を例に挙げて説明する。図2に示すように、第1水運用計画システム201は、LAN230を介して、第1水運用計画システム201により運用される水道設備を監視制御するSCADAシステム210と通信可能に接続される。第1の水運用計画システム201では、主に、SCADAシステム210の情報、データベース(25,26,27)の情報等に基づいて運用計画問題を解法する。
より具体的には、運用計画者は、データ入力部21を介して需要予測に必要な予測期間(例えば明日の0時から24時の間の24時間)、予測周期(例えば1時間周期)、運用計画のきざみ(例えば0時から24時までの1時間きざみで計画値を立案する)などを入力する。データ入力部21は、キーボード、マウスなどのマンマシンインターフェースであってもよいし、外部のネットワークからデータを取り込むネットワークインターフェースであってもよい。
続いて、需要予測部22は、データ入力部21による入力情報、データベース(25,26)の情報を用いて、指定期間における各配水区の水需要量を予測する。予測には、パターンマッチング法、重回帰法、ニューラルネットワーク法を用いることができる。ここで、需要量DB25は、配水区(341,342,343)の過去の水需要量を示す履歴データを記憶しているデータベースである。また、気象情報DB26は、過去の気象データを示す履歴データ(例えば、天気、最高気温、最低気温、平均気温、湿度など)を記憶しているデータベースである。
続いて、運用計画問題解法部23は、需要予測部22が計算した予測需要量時系列、設備情報条件DB27に格納されている管路流量の上下限情報、配水池貯留量の上下限情報、ポンプの消費電力特性情報(1mの水を送るのに必要な消費電力kWh)、SCADAシステム210からLAN230を経て送られてくる配水池の水位情報、後述の統合計画案の策定および運用に係る処理で立案される統合計画案などに基づいて、GA(遺伝的アルゴリズム)、混合整数計画法などのソルバー等を利用して運用計画問題を解法する。第1水運用計画システム201では、運用計画問題解法部23の解(計画立案結果、再計画立案結果等)が通信部33を介してEMS200に送信されると共に、グラフ等に表されてディスプレイ等の表示部24に表示される。
ここで、第1水運用計画システム201では、制御部31が各種プログラムを記憶部32から読み出して実行することで、需要予測部22および運用計画問題解法部23の機能が実現される。制御部31は、CPU(Central Processing Unit)などであり、記憶部32は、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などである。また、EMS200では、制御部41が各種プログラムを記憶部42から読み出して実行することで、EMS200の機能が実現(統合計画案の策定および運用に係る処理が実行)される。制御部41は、CPU(Central Processing Unit)などであり、記憶部42は、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などである。
第1水運用計画システム201の構成を例に挙げて説明したが、他の水運用計画システムも同様の構成を有しているので、その構成については図示を省略している。
(統合計画案の策定および運用に係る処理)
図4〜図9を参照して統合計画案の策定および運用に係る処理を説明する。EMS200は、自身では運用計画問題は解法せず、各水運用計画システムに運用計画問題を順次解かせ、各水運用計画システムの担当水道設備(主にポンプ)のトータル電力時系列のピークが最小となる統合計画案を速やかに得るための処理を実行する。以下では、図4に示すように水運用計画システムが4つ存在し、本来、それぞれが独立に運用計画を策定可能なケースを例に挙げて説明する。なお、水運用計画システムは、2つ、3つ、または5以上あってもよい。
図4に、統合計画案の策定および運用に係る処理フローを示す。EMS200は、まず、各水運用計画システム(201,202,203,204)に図5に示す運用計画問題を解法するよう要求する(ステップS401)。
図5には、各水運用計画システム(201,202,203,204)が解くべき各運用計画問題(501,502,503,504)が示されている。ここで、変数e(t)は、第i水運用計画システムにより運用される水道設備(主にポンプ)の時刻tにおけるトータル電力である。Xは、第i水運用計画システムが解くべき運用計画問題の決定変数ベクトル(主に管路流量)である。FおよびGは、水道設備の水系構造などから定められる関数、およびマトリクス関数であり、マトリクスXの線形関数である。Gi0は、定数マトリクスである。図3に示される水系を含め、送配水システムの運用計画問題は、一般に図5に示されるように表現される。ここでは、目的関数を最小にするような流量変数Xを決定する。これにより、消費電力が平準化する(1日を通じてピーク電力を最小化する)運用計画(計画案)が策定される。各運用計画問題(501,502,503,504)が解かれて得られた計画値は、各水運用計画システム(201,202,203,204)が担当する水道設備の運用を最適化するもので、全ての水運用計画システムの対象となる全体水道設備の運用を最適化するものではない。なお、ここでは、時刻「0」から時刻「23」の1日の電力平準化(電力ピークカット・シフト)を対象にした運用計画を策定するケースを扱っている。
次に、各水運用計画システム(201,202,203,204)は、運用計画問題を解き、計画立案結果(計画値[管路流量計画値]、および計画値に対応する電力時系列)をEMS200に送信する(ステップS402〜ステップS405)。
次に、EMS200は、各水運用計画システム(201,202,203,204)の電力調整能力を判定する(ステップS406)。ここで、各水運用計画システム(201,202,203,204)が策定した計画値に対応する電力時系列が、それぞれ、図6の電力時系列(601,602,603,604)になったとする。EMS200は、電力時系列(601,602,603,604)に基づいて各水運用計画システム(201,202,203,204)による電力調整能力(ここでは、電力ピークカット・シフト能力)を判定する。電力調整能力の判定については、下記の式(1)より算出される電力調整指数を用いて行われる。
電力調整指数が小さいほど、電力が平準化される度合い(レベル)が高い、すなわち電力ピークカット・シフト能力が高いとみなされる。図6の例では、水運用計画システム204の電力調整指数が最も小さく(すなわち電力調整能力が最も高く)、水運用計画システム203、水運用計画システム202、水運用計画システム201の順に電力調整指数が大きくなっている。
次に、EMS200は、電力調整能力が2番目に小さい第2水運用計画システム202に対し、電力調整能力が最も小さい第1水運用計画システム201の計画値に対する電力時系列601を送信し、再運用計画立案を指示する(ステップS407)。
次に、第2水運用計画システム202は、図7のブロック711に示すように、第1水運用計画システム201の電力時系列601を加算した形で目的関数を構成して運用計画問題を解き、計画立案結果(計画値、および計画値に対応する電力時系列701)をEMS200に送信する(ステップS408)。なお、第1水運用計画システム201および第2水運用計画システム202の計画案を加算した統合計画案は、ブロック712に示すようになり、第1水運用計画システム201による計画案に比べ、電力波形が平準化されている(電力ピークカットのレベルが大きくなっている)。
次に、EMS200は、電力調整能力が3番目に小さい第3水運用計画システム203に対し、第1および第2の水運用計画システム(201,202)の計画値に対する電力時系列701を送信し、再運用計画立案を指示する(ステップS409)。
次に、第3水運用計画システム203は、図8のブロック811に示すように、第1および第2の水運用計画システム(201,202)の電力時系列701を加算した形で目的関数を構成して運用計画問題を解き、計画立案結果(計画値、および計画値に対応する電力時系列801)をEMS200に送信する(ステップS410)。なお、第1〜第3の水運用計画システム(201,202,203)の計画案を加算した統合計画案は、図8のブロック812に示すようになり、第1および第2の水運用計画システム(201,202)による統合計画案に比べ、電力波形が平準化されている(電力ピークカットのレベルが大きくなっている)。
次に、EMS200は、電力調整能力が一番大きい第4水運用計画システム204に対し、第1〜第3の水運用計画システム(201,202,203)の計画値に対する電力時系列801を送信し、再運用計画立案を指示する(ステップS411)。
次に、第4水運用計画システム204は、図9のブロック911に示すように、第1〜第3の水運用計画システム(201,202,203)の電力時系列801を加算した形で目的関数を構成して運用計画問題を解き、計画立案結果(計画値、および計画値に対応する電力時系列901)をEMS200に送信する(ステップS412)。なお、第1〜第3の水運用計画システム(201,202,203)の計画案を加算した統合計画案は、図9のブロック912に示すようになり、第1〜第3の水運用計画システム(201,202,203)による統合計画案に比べ、電力波形が平準化されている(電力ピークカットのレベルが大きくなっている)。
次に、EMS200は、得られた統合計画案(図9のブロック912)を実現する各水運用計画システムが立案した最終的な案で、各水運用計画システムが担当する水道設備の運用を行うよう、各水運用計画システムに指示を出す(ステップS413)。
以上のように、本実施の形態では、各水運用計画システムに運用計画を立案させることで常に比較的小規模な問題を解法し、かつ電力調整能力が大きい水運用計画システムが、電力調整能力がない水運用計画システムが運用計画を立案した後、その運用計画を参照し、電力調整能力がない水運用計画システムの電力調整不足分を補いながら全体の運用計画を立案するので、運用計画の立案負荷を増大させることなく準最適な解(最適値に近いところの解)を速やかに得ることができる。
また、更に精度の高い解(計画値)を得るために、ステップS411の処理の後、第2〜第4の水運用計画システム(202,203,204)による最新の解(電力時系列901)を第1水運用計画システム201に渡し、第1水運用計画システム201が、第2〜第4の水運用計画システム(202,203,204)の電力時系列を加算した形で目的関数を構成して運用計画問題を解き、その解(計画値)と、解に対応する電力時系列とをEMS200に送信する。更に、第1、第3、および第4の水運用計画システム(201,203,204)による最新の解(電力時系列)を第2水運用計画システム202に渡し、第2運用システム202が、第1、第3、および第4の水運用計画システム(201,203,204)の電力時系列を加算した形で目的関数を構成して運用計画問題を解き、その解(計画値)と、解に対応する電力時系列をEMS200に送信する。次に、第3水運用計画システムが処理を行うというように、これらの処理を繰り返すことで解の精度は高くなる。計算時間の許す範囲で、このような処理を実施して解の精度を高め、よい大きな電力ピークカット・シフトを実現できる。
(2)第2の実施の形態
第1の実施の形態との対応部分に同一符号を付して示す図10〜図12を参照して第2の実施の形態の水運用制御システム1を説明する。
図10に示すように、水運用制御システム1では、水運用計画システム間で依存関係があるケース(共通の変数ベクトルである共通変数yを持つケース)を対象にしている。依存関係があるケースとしては、例えば、各水運用計画システムが担当する水道設備の間で水の融通が行われる場合であり、共通変数yは融通路の流量時系列などが相当する。このときの第1〜第4の水運用計画システム(201,202,203,204)が解くべき運用計画問題は、運用計画問題(1001,1002,1003,1004)になる。
図10に示すように、制約条件には、共通変数yが含まれている。本実施の形態では、この共通変数yの最適値、すなわち各水運用計画システムによって運用される全ての水道設備のトータル電力のピークが最小となるようなyの値をGAなどの最適化手法を用いて探索する。この結果、各水運用計画システムによる計画値X(i=1,2,3,4)が同時に得られる。このような探索を実行するためには、各共通変数yに対する運用対象の水道設備全体のトータル電力のピークの最小値を求める必要がある。
図11に、運用対象の水道設備全体のトータル電力の電力ピークの計算処理の詳細を示す。前提条件として、電力調整能力については、第1の実施の形態と同様、第4水運用計画システム204が最も高く、次いで第3水運用計画システム203、第2水運用計画システム202、第1水運用計画システム201の順となっている。
まず、EMS200から送られたあるyの値(基本的には最適化手法により探索された値)に対して、第1水運用計画システム201は、トータル電力ピークを最小とする問題(運用計画問題1001)を解き、解Xとその解に対応する電力応答e_opt(t)とをEMS200に送信する(ステップS1101)。
次に、第2水運用計画システム202は、同じyの値を用い、第1水運用計画システム201の電力応答(定数時系列)に自身の電力応答を加算したトータル電力応答のピークを目的関数として問題を解き、解Xとその解に対応する電力応答e_opt(t)とをEMS200に送信する(ステップS1102)。この処理では、目的関数としては、図7のブロック711に示されるものを活用し、図10の運用計画問題1002の制約条件式を用いて問題を解くことに等価である。
次に、第3水運用計画システム203は、同じyの値を用い、第1および第2の水運用計画システム(201,202)の電力応答(定数時系列)に自身の電力応答を加算したトータル電力応答のピークを目的関数として問題を解き、解Xとその解に対応する電力応答e_opt(t)とをEMS200に送信する(ステップS1103)。この処理では、目的関数としては、図8のブロック811に示されるものを活用し、図10の運用計画問題1003の制約条件式を用いて問題を解くことに等価である。
次に、第4水運用計画システム204は、同じyの値を用い、第1〜第3の水運用計画システム(201,202,203)の電力応答(定数時系列)に自身の電力応答を加算したトータル電力応答のピークを目的関数として問題を解き、解Xとその解に対応する電力応答e_opt(t)とをEMS200に送信する(ステップS1104)。この処理では、目的関数としては、図9のブロック911に示されるものを活用し、図10の運用計画問題1004の制約条件式を用いて問題を解くことに等価である。
次に、EMS200は、各水運用計画システム(201,202,203,204)の電力時系列を加算し、トータル電力時系列を計算する。更に、EMS200は、その電力時系列のピークを計算する。このピークを共通変数y(t)に対する評価値(トータル電力のピーク)とする(ステップS1105)。
図12に、以上の共通変数yに対する電力ピークの計算処理に基づいて、共通変数yの最適値を含む最適な計画案を導出する処理を示す。
まず、EMS200は、GAなどの最適化手法を用いて各水運用計画システム(201,202,203,204)と情報を送受信しながら、各水運用計画システム(201,202,203,204)の運用対象の水道設備全体のトータル電力時系列のピークが最小となる共通変数y(t)を求める(ステップS1201)。この計算過程で様々なyの値に対するトータル電力ピークを計算するため(図11で説明した処理に相当)、各水運用計画システム(201,202,203,204)は、EMS200の指示に従い運用計画問題を解き、計画値と、その計画値に対する電力応答e_opt(t)(i=1,2,3,4)をEMS200に送る処理を適宜行うことになる(ステップS1202)。
次に、GAによる最適化で得られたyとそのyに対応する各計画値X,X,X,X(これらの変数はトータル電力ピークを最小にする変数組み合わせである。)を各水運用計画システム(201,202,203,204)に送信する(ステップS1203)。
次に、各水運用計画システム(201,202,203,204)は、共通変数y(t)、および計画値X(i=1,2,3,4)に従って、ホンプなど水道設備を運用する(ステップS1204)。
以上、本実施の形態によれば、水運用計画システム間に依存関係がある場合も、効率的に、トータル電力ピークが最小となる計画値を算出できる。
(3)第3の実施の形態
図13に示すように、第1および第2の実施形態の技術を、1つの事業体(第1事業体)の複数のエリアに適用することもできる。つまり、本実施の形態の水運用計画システム1300では、1つの事業体が複数のエリアの運用計画を独立に策定するようにし、1つの大規模な運用計画問題を複数に分割して解くことで、解法の高速化を図ることが可能である(1301,1302,1303,1304)。なお、各エリアに対応する運用計画システムが設けられ、それを利用して運用計画が策定される。
(4)第4の実施の形態
第1〜第3の実施の形態では水道設備の運用計画の策定および運用を例に説明したが、図14に示すように、第1〜第3の実施形態の技術を、下水道設備(下水システム)に適用することができる。下水設備では、家庭等の水需要家1401から出た下水は、下水が自然に流れていくように勾配がつけられた下水管1411に流れ込み、中継ポンプ場1421のポンプ井1431に貯留される。そして、ポンプ井1431に貯留された下水は、揚水ポンプ1441により汲み上げられて下水管1451を流れ、下水処理場1461のポンプ井1471に貯留され、揚水ポンプ1481により汲み上げられて水処理が行われる。つまり、下水道設備は、下水を送る下水管、下水の揚水ポンプ、下水を貯留するポンプ井を備えることから、水道設備と同様に運用計画問題として定式化でき、解(統合計画値)を求めることができる。また、水道、下水道をともに含む系にも当然のことながら適用可能である。
(5)他の実施の形態
なお上述の第1〜第4の実施の形態においては、本発明を、式(1)より算出した電力調整指数を用いた構成に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の方法により算出した電力調整指数を用いた構成に広く適用することができる。
例えば、上記の式(1)より算出される電力調整指数以外には、下記の式(2)より算出される電力調整指数を用いることもできる。
式(2)では、水運用計画システムによって運用される水道設備に対するトータル水需要量、トータル配水池容量が対象である。需要量に対して配水池容量が大きい場合(電力調整指数が小さい場合)、ポンプの運転をシフトできる余地が大きくなる、すなわち電力ピークカット・シフトの余地(能力)が大きくなる。なお、1日のトータル水需要量、およびトータル配水池容量は、設備情報条件DB27に記憶されている。
また例えば、EMS200は、式(1)および式(2)の両方を用いて電力調整指数を算出してもよい。例えば、式(1)で算出された電力調整指数で、2つの水運用計画システムが同等レベルの場合、式(2)で算出された電力調整指数を用いて電力調整能力の大小を判定するようにしてもよい。
また例えば、式(1)および式(2)の計算値の加重平均値を用いて電力調整能力の大小を判定するようにしてもよい。
また例えば、図6に示される各電力時系列(601,602,603,604)のピーク電力の時刻をクラスタリングし、ピーク時刻が最も他より離れているものを電力調整指数が小さい(電力調整能力が大きい)と識別してもよい。つまり、本発明は、電力調整能力が小さい水運用計画システムから順に運用計画を立案させる場合に限られるものではなく、電力調整能力が相対的に小さい水運用計画システムから運用計画を立案させた解を用いて、電力調整能力が相対的に大きい水運用計画システムに運用計画を立案させるようにしてもよい。電力調整能力に差がない水運用計画システム群における処理の順序は解を求める速度にそれほど大きな影響を及ぼさないので、上記構成においても、解を速やかに得ることができる。
また上述の第2の実施の形態においては、GAの適用にあたり、あるyに対する運用対象の水道設備全体のトータル電力のピークの最小値を第1の実施形態の手法を用いて求めて評価値とした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、あるyを各水運用計画システムに与えて運用計画問題を解かせて最適な電力応答e_opt(t)を返答してもらい、それらを加算したトータル電力を求めてそのピーク値を評価値とするようにしてもよい。
1……水運用制御システム、200……EMS、201,202……水運用計画システム。

Claims (8)

  1. 制御部がプログラムを記憶部から読み出して実行することで、SCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)システムが監視制御する複数の水道設備に係る水運用計画問題を解法する複数の水運用計画システムと、前記複数の水運用計画システムと接続されている水運用制御装置とを備える水運用制御システムであって、
    前記水運用制御装置は、
    第1のステップとして、
    電力調整指数が小さいほど電力調整能力が大きいとして、前記複数の水運用計画システムの各々における電力調整能力の大小を電力調整指数に基づいて識別し、
    前記電力調整指数は、前記水運用計画システムが担当する水道設備の所定時間における消費電力時系列の最大値である目的関数Aを最小にするように前記水運用計画問題を解いて、前記担当する水道設備を運用するための管路流量の計画値を策定し、前記策定した管路流量の計画値に対応する電力時系列情報をもとに、(前記電力時系列情報の中の最大電力−前記電力時系列情報の中の最小電力)/前記最小電力、として算出されたものであり、
    第2のステップとして、
    電力調整能力が小さい第1の水運用計画システムから出力された第1の管路流量の計画値と前記第1の管路流量の計画値に対応する第1の電力時系列情報とを、電力調整能力が前記第1の水運用計画システムより大きい第2の水運用計画システムに出力し、
    第3のステップとして、
    前記第2の水運用計画システムで算出された第2の管路流量の計画値と前記第2の管路流量の計画値に対応する第2の電力時系列情報とを取得し、
    第4のステップとして、
    前記第2のステップと前記第3のステップとで取得された前記複数の水運用計画システム毎の管路流量の計画値を用いて前記SCADAシステムが前記水道設備を運用するように前記複数の水運用計画システムの各々に対して指示し、
    前記第3のステップでは、
    前記第2の水運用計画システムが、
    前記第2の水運用計画システムが担当する水道設備の所定時間における消費電力時系列の最大値である目的関数Aを、前記第1の電力時系列情報を加算した形の目的関数Bに構成し、
    前記目的関数Bを最小にするように水運用計画問題を解いて前記第2の管路流量の計画値を策定し、
    前記第2の管路流量の計画値と前記第2の管路流量の計画値に対応する第2の電力時系列情報とを前記水運用制御装置に出力し、
    前記水運用制御装置が、前記第3のステップ後、電力調整能力が前記第2の水運用計画システムより大きい更なる水運用計画システムがある場合には、電力調整能力が小さい水運用計画システムにおける電力時系列情報を、電力調整能力がより大きい水運用計画システムに引き継ぐために、前記第2のステップと前記第3のステップとを繰り返すことを特徴とする、
    水運用制御システム。
  2. 制御部がプログラムを記憶部から読み出して実行することで、SCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)システムが監視制御する複数の水道設備に係る水運用計画問題を解法する複数の水運用計画システムと、前記複数の水運用計画システムと接続されている水運用制御装置とを備える水運用制御システムであって、
    前記水運用制御装置は、
    第1のステップとして、
    電力調整指数が小さいほど電力調整能力が大きいとして、前記複数の水運用計画システムの各々における電力調整能力の大小を電力調整指数に基づいて識別し、
    記電力調整指数は、前記複数の水運用計画システムの各々について、1日のトータル水需要量/トータル配水池容量、として算出されたものであり
    第2のステップとして、
    電力調整能力が小さい第1の水運用計画システムから出力された第1の管路流量の計画値と前記第1の管路流量の計画値に対応する第1の電力時系列情報とを、電力調整能力が前記第1の水運用計画システムより大きい第2の水運用計画システムに出力し、
    第3のステップとして、
    前記第2の水運用計画システムで算出された第2の管路流量の計画値と前記第2の管路流量の計画値に対応する第2の電力時系列情報とを取得し、
    第4のステップとして、
    前記第2のステップと前記第3のステップとで取得された前記複数の水運用計画システム毎の管路流量の計画値を用いて前記SCADAシステムが前記水道設備を運用するように前記複数の水運用計画システムの各々に対して指示し、
    前記第3のステップでは、
    前記第2の水運用計画システムが、
    前記第2の水運用計画システムが担当する水道設備の所定時間における消費電力時系列の最大値である目的関数Aを、前記第1の電力時系列情報を加算した形の目的関数Bに構成し、
    前記目的関数Bを最小にするように水運用計画問題を解いて前記第2の管路流量の計画値を策定し、
    前記第2の管路流量の計画値と前記第2の管路流量の計画値に対応する第2の電力時系列情報とを前記水運用制御装置に出力し、
    前記水運用制御装置が、前記第3のステップ後、電力調整能力が前記第2の水運用計画システムより大きい更なる水運用計画システムがある場合には、電力調整能力が小さい水運用計画システムにおける電力時系列情報を、電力調整能力がより大きい水運用計画システムに引き継ぐために、前記第2のステップと前記第3のステップとを繰り返すことを特徴とする、
    水運用制御システム。
  3. 制御部がプログラムを記憶部から読み出して実行することで、SCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)システムが監視制御する複数の水道設備に係る水運用計画問題を解法する複数の水運用計画システムと、前記複数の水運用計画システムと接続されている水運用制御装置とを備える水運用制御システムであって、
    前記水運用制御装置は、
    第1のステップとして、
    電力調整指数が小さいほど電力調整能力が大きいとして、前記複数の水運用計画システムの各々における電力調整能力の大小を電力調整指数に基づいて識別し、
    記電力調整指数は、前記複数の水運用計画システムの各々が水運用計画問題を解いた管路流量の計画値に対応する電力時系列情報をもとに前記電力時系列情報のピーク電力の時刻をクラスタリングし、ピーク時刻が最も他より離れているものを電力調整指数が最も小さい、として算出されたものであり
    第2のステップとして、
    電力調整能力が小さい第1の水運用計画システムから出力された第1の管路流量の計画値と前記第1の管路流量の計画値に対応する第1の電力時系列情報とを、電力調整能力が前記第1の水運用計画システムより大きい第2の水運用計画システムに出力し、
    第3のステップとして、
    前記第2の水運用計画システムで算出された第2の管路流量の計画値と前記第2の管路流量の計画値に対応する第2の電力時系列情報とを取得し、
    第4のステップとして、
    前記第2のステップと前記第3のステップとで取得された前記複数の水運用計画システム毎の管路流量の計画値を用いて前記SCADAシステムが前記水道設備を運用するように前記複数の水運用計画システムの各々に対して指示し、
    前記第3のステップでは、
    前記第2の水運用計画システムが、
    前記第2の水運用計画システムが担当する水道設備の所定時間における消費電力時系列の最大値である目的関数Aを、前記第1の電力時系列情報を加算した形の目的関数Bに構成し、
    前記目的関数Bを最小にするように水運用計画問題を解いて前記第2の管路流量の計画値を策定し、
    前記第2の管路流量の計画値と前記第2の管路流量の計画値に対応する第2の電力時系列情報とを前記水運用制御装置に出力し、
    前記水運用制御装置が、前記第3のステップ後、電力調整能力が前記第2の水運用計画システムより大きい更なる水運用計画システムがある場合には、電力調整能力が小さい水運用計画システムにおける電力時系列情報を、電力調整能力がより大きい水運用計画システムに引き継ぐために、前記第2のステップと前記第3のステップとを繰り返すことを特徴とする、
    水運用制御システム。
  4. 制御部がプログラムを記憶部から読み出して実行することで、SCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)システムが監視制御する複数の水道設備に係る水運用計画問題を解法する複数の水運用計画システムと、前記複数の水運用計画システムと接続されている水運用制御装置とを備える水運用制御システムであって、
    前記水運用制御装置は、
    第1のステップとして、
    電力調整指数が小さいほど電力調整能力が大きいとして、前記複数の水運用計画システムの各々における電力調整能力の大小を電力調整指数に基づいて識別し、
    記電力調整指数は、前記複数の水運用計画システムの各々について、前記複数の水運用計画システムの各々が水運用計画問題を解いた管路流量の計画値に対応する電力時系列情報をもとに計算する(前記電力時系列情報の中の最大電力−前記電力時系列情報の中の最小電力)/前記最小電力の計算値と前記複数の水運用計画システムの各々について計算する1日のトータル水需要量/トータル配水池容量の計算値との加重平均、として算出されたものであり
    第2のステップとして、
    電力調整能力が小さい第1の水運用計画システムから出力された第1の管路流量の計画値と前記第1の管路流量の計画値に対応する第1の電力時系列情報とを、電力調整能力が前記第1の水運用計画システムより大きい第2の水運用計画システムに出力し、
    第3のステップとして、
    前記第2の水運用計画システムで算出された第2の管路流量の計画値と前記第2の管路流量の計画値に対応する第2の電力時系列情報とを取得し、
    第4のステップとして、
    前記第2のステップと前記第3のステップとで取得された前記複数の水運用計画システム毎の管路流量の計画値を用いて前記SCADAシステムが前記水道設備を運用するように前記複数の水運用計画システムの各々に対して指示し、
    前記第3のステップでは、
    前記第2の水運用計画システムが、
    前記第2の水運用計画システムが担当する水道設備の所定時間における消費電力時系列の最大値である目的関数Aを、前記第1の電力時系列情報を加算した形の目的関数Bに構成し、
    前記目的関数Bを最小にするように水運用計画問題を解いて前記第2の管路流量の計画値を策定し、
    前記第2の管路流量の計画値と前記第2の管路流量の計画値に対応する第2の電力時系列情報とを前記水運用制御装置に出力し、
    前記水運用制御装置が、前記第3のステップ後、電力調整能力が前記第2の水運用計画システムより大きい更なる水運用計画システムがある場合には、電力調整能力が小さい水運用計画システムにおける電力時系列情報を、電力調整能力がより大きい水運用計画システムに引き継ぐために、前記第2のステップと前記第3のステップとを繰り返すことを特徴とする、
    水運用制御システム。
  5. 制御部がプログラムを記憶部から読み出して実行することで、SCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)システムが監視制御する複数の水道設備に係る水運用計画問題を解法する複数の水運用計画システムと、前記複数の水運用計画システムと接続されている水運用制御装置とを備える水運用制御システムにおける水運用制御方法であって、
    前記水運用制御装置は、
    第1のステップとして、
    電力調整指数が小さいほど電力調整能力が大きいとして、前記複数の水運用計画システムの各々における電力調整能力の大小を電力調整指数に基づいて識別し、
    前記電力調整指数は、前記水運用計画システムが担当する水道設備の所定時間における消費電力時系列の最大値である目的関数Aを最小にするように前記水運用計画問題を解いて、前記担当する水道設備を運用するための管路流量の計画値を策定し、前記策定した管路流量の計画値に対応する電力時系列情報をもとに、(前記電力時系列情報の中の最大電力−前記電力時系列情報の中の最小電力)/前記最小電力、として算出されたものであり、
    第2のステップとして、
    電力調整能力が小さい第1の水運用計画システムから出力された第1の管路流量の計画値と前記第1の管路流量の計画値に対応する第1の電力時系列情報とを、電力調整能力が前記第1の水運用計画システムより大きい第2の水運用計画システムに出力し、
    第3のステップとして、
    前記第2の水運用計画システムで算出された第2の管路流量の計画値と前記第2の管路流量の計画値に対応する第2の電力時系列情報とを取得し、
    第4のステップとして、
    前記第2のステップと前記第3のステップとで取得された前記複数の水運用計画システム毎の管路流量の計画値を用いて前記SCADAシステムが前記水道設備を運用するように前記複数の水運用計画システムの各々に対して指示し、
    前記第3のステップでは、
    前記第2の水運用計画システムが、
    前記第2の水運用計画システムが担当する水道設備の所定時間における消費電力時系列の最大値である目的関数Aを、前記第1の電力時系列情報を加算した形の目的関数Bに構成し、
    前記目的関数Bを最小にするように水運用計画問題を解いて前記第2の管路流量の計画値を策定し、
    前記第2の管路流量の計画値と前記第2の管路流量の計画値に対応する第2の電力時系列情報とを前記水運用制御装置に出力し、
    前記水運用制御装置が、前記第3のステップ後、電力調整能力が前記第2の水運用計画システムより大きい更なる水運用計画システムがある場合には、電力調整能力が小さい水運用計画システムにおける電力時系列情報を、電力調整能力がより大きい水運用計画システムに引き継ぐために、前記第2のステップと前記第3のステップとを繰り返すことを特徴とする、
    運用制御方法。
  6. 制御部がプログラムを記憶部から読み出して実行することで、SCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)システムが監視制御する複数の水道設備に係る水運用計画問題を解法する複数の水運用計画システムと、前記複数の水運用計画システムと接続されている水運用制御装置とを備える水運用制御システムにおける水運用制御方法であって、
    前記水運用制御装置は、
    第1のステップとして、
    電力調整指数が小さいほど電力調整能力が大きいとして、前記複数の水運用計画システムの各々における電力調整能力の大小を電力調整指数に基づいて識別し、
    前記電力調整指数は、前記複数の水運用計画システムの各々について、1日のトータル水需要量/トータル配水池容量、として算出されたものであり
    第2のステップとして、
    電力調整能力が小さい第1の水運用計画システムから出力された第1の管路流量の計画値と前記第1の管路流量の計画値に対応する第1の電力時系列情報とを、電力調整能力が前記第1の水運用計画システムより大きい第2の水運用計画システムに出力し、
    第3のステップとして、
    前記第2の水運用計画システムで算出された第2の管路流量の計画値と前記第2の管路流量の計画値に対応する第2の電力時系列情報とを取得し、
    第4のステップとして、
    前記第2のステップと前記第3のステップとで取得された前記複数の水運用計画システム毎の管路流量の計画値を用いて前記SCADAシステムが前記水道設備を運用するように前記複数の水運用計画システムの各々に対して指示し、
    前記第3のステップでは、
    前記第2の水運用計画システムが、
    前記第2の水運用計画システムが担当する水道設備の所定時間における消費電力時系列の最大値である目的関数Aを、前記第1の電力時系列情報を加算した形の目的関数Bに構成し、
    前記目的関数Bを最小にするように水運用計画問題を解いて前記第2の管路流量の計画値を策定し、
    前記第2の管路流量の計画値と前記第2の管路流量の計画値に対応する第2の電力時系列情報とを前記水運用制御装置に出力し、
    前記水運用制御装置が、前記第3のステップ後、電力調整能力が前記第2の水運用計画システムより大きい更なる水運用計画システムがある場合には、電力調整能力が小さい水運用計画システムにおける電力時系列情報を、電力調整能力がより大きい水運用計画システムに引き継ぐために、前記第2のステップと前記第3のステップとを繰り返すことを特徴とする、
    運用制御方法。
  7. 制御部がプログラムを記憶部から読み出して実行することで、SCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)システムが監視制御する複数の水道設備に係る水運用計画問題を解法する複数の水運用計画システムと、前記複数の水運用計画システムと接続されている水運用制御装置とを備える水運用制御システムにおける水運用制御方法であって、
    前記水運用制御装置は、
    第1のステップとして、
    電力調整指数が小さいほど電力調整能力が大きいとして、前記複数の水運用計画システムの各々における電力調整能力の大小を電力調整指数に基づいて識別し、
    記電力調整指数は、前記複数の水運用計画システムの各々が水運用計画問題を解いた管路流量の計画値に対応する電力時系列情報をもとに前記電力時系列情報のピーク電力の時刻をクラスタリングし、ピーク時刻が最も他より離れているものを電力調整指数が最も小さい、として算出されたものであり
    第2のステップとして、
    電力調整能力が小さい第1の水運用計画システムから出力された第1の管路流量の計画値と前記第1の管路流量の計画値に対応する第1の電力時系列情報とを、電力調整能力が前記第1の水運用計画システムより大きい第2の水運用計画システムに出力し、
    第3のステップとして、
    前記第2の水運用計画システムで算出された第2の管路流量の計画値と前記第2の管路流量の計画値に対応する第2の電力時系列情報とを取得し、
    第4のステップとして、
    前記第2のステップと前記第3のステップとで取得された前記複数の水運用計画システム毎の管路流量の計画値を用いて前記SCADAシステムが前記水道設備を運用するように前記複数の水運用計画システムの各々に対して指示し、
    前記第3のステップでは、
    前記第2の水運用計画システムが、
    前記第2の水運用計画システムが担当する水道設備の所定時間における消費電力時系列の最大値である目的関数Aを、前記第1の電力時系列情報を加算した形の目的関数Bに構成し、
    前記目的関数Bを最小にするように水運用計画問題を解いて前記第2の管路流量の計画値を策定し、
    前記第2の管路流量の計画値と前記第2の管路流量の計画値に対応する第2の電力時系列情報とを前記水運用制御装置に出力し、
    前記水運用制御装置が、前記第3のステップ後、電力調整能力が前記第2の水運用計画システムより大きい更なる水運用計画システムがある場合には、電力調整能力が小さい水運用計画システムにおける電力時系列情報を、電力調整能力がより大きい水運用計画システムに引き継ぐために、前記第2のステップと前記第3のステップとを繰り返すことを特徴とする、
    運用制御方法。
  8. 制御部がプログラムを記憶部から読み出して実行することで、SCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)システムが監視制御する複数の水道設備に係る水運用計画問題を解法する複数の水運用計画システムと、前記複数の水運用計画システムと接続されている水運用制御装置とを備える水運用制御システムにおける水運用制御方法であって、
    前記水運用制御装置は、
    第1のステップとして、
    電力調整指数が小さいほど電力調整能力が大きいとして、前記複数の水運用計画システムの各々における電力調整能力の大小を電力調整指数に基づいて識別し、
    記電力調整指数は、前記複数の水運用計画システムの各々について、前記複数の水運用計画システムの各々が水運用計画問題を解いた管路流量の計画値に対応する電力時系列情報をもとに計算する(前記電力時系列情報の中の最大電力−前記電力時系列情報の中の最小電力)/前記最小電力の計算値と前記複数の水運用計画システムの各々について計算する1日のトータル水需要量/トータル配水池容量の計算値との加重平均、として算出されたものであり
    第2のステップとして、
    電力調整能力が小さい第1の水運用計画システムから出力された第1の管路流量の計画値と前記第1の管路流量の計画値に対応する第1の電力時系列情報とを、電力調整能力が前記第1の水運用計画システムより大きい第2の水運用計画システムに出力し、
    第3のステップとして、
    前記第2の水運用計画システムで算出された第2の管路流量の計画値と前記第2の管路流量の計画値に対応する第2の電力時系列情報とを取得し、
    第4のステップとして、
    前記第2のステップと前記第3のステップとで取得された前記複数の水運用計画システム毎の管路流量の計画値を用いて前記SCADAシステムが前記水道設備を運用するように前記複数の水運用計画システムの各々に対して指示し、
    前記第3のステップでは、
    前記第2の水運用計画システムが、
    前記第2の水運用計画システムが担当する水道設備の所定時間における消費電力時系列の最大値である目的関数Aを、前記第1の電力時系列情報を加算した形の目的関数Bに構成し、
    前記目的関数Bを最小にするように水運用計画問題を解いて前記第2の管路流量の計画値を策定し、
    前記第2の管路流量の計画値と前記第2の管路流量の計画値に対応する第2の電力時系列情報とを前記水運用制御装置に出力し、
    前記水運用制御装置が、前記第3のステップ後、電力調整能力が前記第2の水運用計画システムより大きい更なる水運用計画システムがある場合には、電力調整能力が小さい水運用計画システムにおける電力時系列情報を、電力調整能力がより大きい水運用計画システムに引き継ぐために、前記第2のステップと前記第3のステップとを繰り返すことを特徴とする、
    運用制御方法。
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