JP6826237B2 - ワーク搬送部材、ワーク搬送装置、および、熱処理装置 - Google Patents

ワーク搬送部材、ワーク搬送装置、および、熱処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、ワーク搬送部材、ワーク搬送装置、および、熱処理装置に関し、特に、熱間プレス用鋼板の搬送および熱処理に適したワーク搬送部材、ワーク搬送装置、および、熱処理装置に関する。
本願は、2018年6月15日に、日本に出願された特願2018−114113号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
自動車車体の一層の強度、剛性および衝突安全性の向上と、自動車車体の軽量化による燃費の向上と、を両立するため、高強度鋼板が、自動車車体の構成部材として広く用いられている。しかし、鋼板のプレス成形性は、鋼板の高強度化に伴って低下する。このため、所望の形状を有する高強度のプレス成形品を製造できないことがある。
一方で、熱間プレス法(ホットスタンプ法ともいう)が、自動車車体の構成部材のプレス成形法として近年用いられている。熱間プレス法では、プレス成形に供される熱間プレス用鋼板(ブランク)は、Ac点以上の温度に加熱装置で加熱された直後にプレス成形および急冷して焼入れられる。この処理は、ダイクエンチ;die quenchともいう。これにより、所望の形状を有する高強度のプレス成形品が製造される。
熱間プレス用鋼板等をワークとして加熱炉へ搬出入するために、搬出入装置が用いられることがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の搬出入装置は、ロボットアームと、ロボットアームの先端に取り付けられたフォーク状のハンドと、を有している。
ハンドは、細長い棒状のフォークが複数、並行に配列された構成を有している。各フォークは、当該フォークの長さ方向と直交する断面形状が一般的に四角形である。そして、各フォークに、平板状のワークが載せられる。
日本国特開2013−103331号公報
フォークの上面に高温のワークが載せられているとき、このフォークは、ワークからの輻射熱を受ける。この輻射熱は、主にフォークの上部に伝わる。このため、フォークの上部の温度は大きく上昇する。一方、フォークの下部の温度は、あまり上昇しない。その結果、フォークについて、上部の熱膨張量が下部の熱膨張量よりも大きくなる。すると、フォーク、特にフォークの先端に、下側に向かう反りが生じてしまう。
フォークの反り量が大きくなると、フォークおよびこのフォークに載せられたワークの合計の高さが増してしまう。この合計の高さが増してしまうと、ワークの搬送時、フォークおよびワークが、加熱炉の入口および出口に接触してしまう。その結果、熱処理炉やフォークが破損する不具合、および、ワークに傷がつく不具合が生じるおそれがある。
特許文献1では、このようなフォークの反りを防ぐために、フォークの上面に、輻射熱の反射率の高いカバー部材を被せる構成が開示されている。この構成により、フォークの上部と下部とで熱膨張量をより均等にすることが意図されている。また、フォークの反りを防ぐために、上下に分割した材料でフォークを形成するとともに上側の部材の熱膨張係数を下側の部材の熱膨張係数よりも小さくする構成も考えられる。
しかしながら、上述した、カバー部材を用いる構成では、フォークを構成する材料以外にカバー部材を構成する材料が必要となり、ハンドの製造コストが高くなる。また、フォークの上部と下部とで熱膨張係数を変更する構成では、二つの異種材料を用いるとともにこれらの材料を組み合わせるという特別加工が必要であり、フォークの製造コストが高くなる。
また、ワークの加熱パターン、および、ワークの加熱温度(以下、ワークの加熱パターン等ともいう。)が異なると、ワークから熱を受けるフォークの反り量も異なる。このため、カバー部材が用いられる場合、ワークの加熱パターン等に応じてフォークにおける上記のカバー部材の厚みを変更する必要がある。その結果、ワークの加熱パターン等に応じて、多数種類のハンドを準備しておく必要が生じる。また、フォークの上部と下部とで熱膨張係数を変更する場合、ワークの加熱パターン等に応じた熱膨張係数の材料を選定する必要がある。その結果、多数種類のハンドを準備しておく必要が生じる。
本発明は、上記事情に鑑みることにより、ワークから受ける熱に起因する反りの発生を抑制することができ、且つ、ワーク搬送に関するコストが少なくて済む、ワーク搬送部材、ワーク搬送装置、および、熱処理装置を提供することを目的とする。
本発明の別の目的は、ワークを熱処理する熱処理装置の稼働率をより向上することが可能なワーク搬送部材、ワーク搬送装置、および、熱処理装置を提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるワーク搬送部材は、加熱されたワークが載せ置かれるように構成された載せ部が上端部に設けられた構成をそれぞれ有し、所定の長さ方向に延び、前記長さ方向と直交する幅方向に離隔して配置された少なくとも一対の支持梁と、前記上端部の位置よりも下方の位置で少なくとも一対の前記支持梁を互いに連結する連結部と、を備え、前記連結部と前記支持梁とは、前記支持梁における前記長さ方向の全域に亘って接触している。
例えば、複数の支持梁の上部同士を連結する第1連結部と複数の支持梁の下部同士を連結する第2連結部とが設けられる構成では、ワークからの輻射熱に起因する第1連結部の伸び量と、第2連結部の伸び量とが異なる。その結果、輻射熱に起因する支持梁の上端部の伸び量が、支持梁の下端部の伸び量よりも大きくなるような反りが支持梁に生じる。一方で、上記(1)の構成によれば、一つの連結部で支持梁同士を連結できる。このような構成であれば、ワーク搬送部材の反り、特に、ワークからの輻射熱に起因する、支持梁の上端部の伸び量が支持梁の下端部の伸び量よりも大きくなるような反りが支持梁に生じることを、より確実に抑制できる。しかも、単一材料でワーク搬送部材を形成することが可能であるので、ワーク搬送部材の製造コストをより少なくできる。また、ワークの加熱パターンおよびワークの加熱温度にかかわらずワーク搬送部材の反りを抑制できる。これにより、ワークの加熱パターン等が異なるワークに応じてワーク搬送部材を交換する必要がなく、同じワーク搬送部材を用いることができる。このため、ワークを熱処理する工程におけるワーク搬送部材の交換頻度を少なくできるので、ワーク搬送に関するコストが少なくて済むとともに、ワーク搬送部材が用いられる熱処理装置の稼働率をより向上することが可能である。
(2)前記連結部は、前記長さ方向および前記幅方向の双方と直交する高さ方向における一カ所において、少なくとも一対の前記支持梁を互いに連結している場合がある。
この構成によれば、ワーク搬送部材の反り、特に、支持梁の上端部の伸び量が支持梁の下端部の伸び量よりも大きくなるような反りが支持梁に生じることを、より確実に抑制できる。
(3)前記支持梁は、前記幅方向に離隔して二つ設けられ、各前記支持梁は、前記幅方向を厚み方向とする平板状に形成されている場合がある。
この構成によれば、ワークと各支持梁との接触面積をより少なくしてワークからワーク搬送部材に伝わる熱量をより少なくしつつ、二つの支持梁によってワークを安定して支持できる。
(4)前記連結部が前記高さ方向における前記支持梁の中間部に配置されていることにより、前記長さ方向に見て前記ワーク搬送部材がH字形状に形成されている場合がある。
この構成によれば、ワークの荷重に対する曲げ剛性が極めて高いワーク搬送部材を実現できる。また、支持梁の上端側から見たときの連結部の投影面積を小さくできるので、ワークからの輻射熱の影響を小さくできる。その結果、輻射熱に起因する支持梁の反りをより確実に抑制できる。さらに、ワークからの熱伝導に起因する、支持梁の厚み方向における当該支持梁の温度分布を、より均等にできる。これにより、支持梁において、大きな反りが生じるような温度差が生じることを、より確実に抑制できる。
(5)前記連結部が前記高さ方向における前記支持梁の下端部に配置されていることにより、前記長さ方向に見て前記ワーク搬送部材がU字形状に形成されている場合がある。
この構成によれば、ワークの荷重に対する曲げ剛性が十分に高くされたワーク搬送部材を実現できる。
(6)前記連結部は、前記長さ方向に延びる板状に形成されている場合がある。
この構成によれば、連結部が長さ方向に連続して延びていることで、連結部と支持梁との結合剛性をより高くできる。その結果、ワーク搬送部材は、ワークが載せられたときにおける当該ワーク搬送部材の先端側のたわみ量(沈み込み量)をより少なくできる。
(7)前記連結部は、前記長さ方向に離隔して複数設けられている場合がある。
この構成によれば、複数の連結部が協働して支持梁を支持することで、連結部と支持梁との結合剛性をより高くできる。その結果、ワーク搬送部材は、ワークを載せられたときにおける当該ワーク搬送部材の先端側のたわみ量をより少なくできる。さらに、連結部がワークから受ける輻射熱量をより少なくできる。その結果、輻射熱に起因する支持梁の反りをより確実に抑制できる。
(8)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるワーク搬送装置は、前記ワーク搬送部材が前記幅方向に複数配列された構成を有することで全体としてフォーク形状に形成されたワーク搬送フォーク、を備えている。
この構成によれば、ワークからの熱による反りを抑制されたワーク搬送部材によってワーク搬送フォークが形成されている。これにより、ワーク搬送装置にワークが載せられたときにおいて、ワーク搬送部材に反りが生じることをより確実に抑制できる。また、ワークの加熱パターン等にかかわらずワーク搬送部材の反りを抑制できることから、ワークの加熱パターン等が異なるワークに応じてワーク搬送フォークを交換する必要がなく、同じワーク搬送フォークを用いることができる。このため、ワークを熱処理する工程におけるワーク搬送フォークの交換頻度を少なくできるので、ワーク搬送部材が用いられる熱処理装置の稼働率をより向上することが可能である。
(9)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる熱処理装置は、前記ワーク搬送装置と、前記ワーク搬送装置によって搬送されるワークを加熱する加熱炉と、を備えている。
この構成によれば、ワーク搬送部材に反りが生じることをより確実に抑制できる。また、ワークの加熱パターン等にかかわらずワーク搬送部材の反りを抑制できることから、ワークの加熱パターン等が異なるワークに応じてワーク搬送フォークを交換する必要がなく、同じワーク搬送フォークを用いることができる。このため、熱処理装置におけるワーク搬送フォークの交換頻度を少なくできるので、熱処理炉に対するワーク搬出入動作の効率をより高くでき、熱処理装置の稼働率をより向上することが可能である。
本発明によると、ワークから受ける熱に起因する反りの発生を抑制することができ、且つ、ワーク搬送に関するコストが少なくて済むワーク搬送部材を実現できる。
本発明の一実施形態に係る熱処理装置の模式的な一部断面側面図であり、一部を省略して示している。 熱処理装置の熱処理炉の主要部の構成を示す模式図であり、ワーク搬送方向と直交する断面を示している。 ワーク搬入装置の模式的な平面図である。 図4の(A)は、ワーク搬入装置のワーク搬送部材の断面図であり、長さ方向と直交する断面で見た状態を示している。図4の(B)は、ワーク搬送部材を単体で示す斜視図である。 図5の(A)は、第1変形例に係るワーク搬送部材の断面図であり、図5の(B)は、図5の(A)に示すワーク搬送部材の斜視図である。 図6の(A)は、第2変形例に係るワーク搬送部材の斜視図であり、図6の(B)は、第3変形例に係るワーク搬送部材の斜視図である。 第4変形例に係るワーク搬送部材の模式的な断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る熱処理装置1の模式的な一部断面側面図であり、一部を省略して示している。図2は、熱処理装置1の熱処理炉2の主要部の構成を示す模式図であり、ワーク100の搬送方向A1と直交する断面を示している。
図1および図2を参照して、熱処理装置1は、ワーク100としての熱間プレス用鋼板を熱間プレス加工のために加熱する装置である。ワーク100は、例えば、矩形の平板状に形成された状態で、熱処理装置1において加熱される。熱処理装置1は、ワーク100を、例えばAc点以上950℃以下に加熱する。ワーク100は、熱処理装置1で加熱された後、熱間プレス加工によって、所定の部材に成形される。この所定の部材として、自動車のモノコック構造におけるピラー、メンバー等を例示できる。
熱処理装置1は、熱処理炉2と、ワーク搬送装置3と、を有している。
熱処理炉2は、ワーク搬送装置3によって搬送されるワーク100を例えばAc点以上950℃以下に加熱する炉である。熱処理炉2は、遠赤外線式多段型加熱炉であり、N(Nは1以上の自然数、例えばN=7)枚のワーク100を一括して収容可能である。
熱処理炉2は、筐体4と、筐体4内に設置されたN個のヒーターユニット5と、筐体4を開閉するN個の入口シャッター6およびN個の出口シャッター7と、を有している。
筐体4は、中空の例えば略四角柱状に形成されている。そして、筐体4のうち、熱処理装置1におけるワーク100の搬送方向A1(図1の左右方向)の上流側側壁が、入口側側壁4aである。また、搬送方向A1の下流側側壁が、出口側側壁4bである。入口側側壁4aおよび出口側側壁4bに、ワーク100を通過させるための開口部4c,4dが形成されている。
入口側の開口部4cは、上下に略等ピッチでN個形成されている。同様に、出口側の開口部4dは、上下に略等ピッチでN個形成されている。開口部4cは、ワーク搬送装置3の後述するワーク搬送フォーク22と、このワーク搬送フォーク22に載せられたワーク100とを挿入可能な程度の必要最小限の高さを有していることが好ましい。開口部4dは、ワーク搬送装置3の後述するワーク搬送フォーク32と、このワーク搬送フォーク32に載せられたワーク100とを挿入可能な程度の必要最小限の高さを有していることが好ましい。各開口部4cの高さおよび各開口部4dの高さ寸法が小さいほど、ヒーターユニット5同士の間隔をより短くできるので、熱処理炉2の熱効率をより高くできる。
複数の開口部4cのそれぞれに入口シャッター6が配置されているとともに、複数の開口部4dのそれぞれに出口シャッター7が配置されている。入口シャッター6および出口シャッター7は、図示しない開閉機構によって開閉動作されることで、対応する開口部4c,4dを開閉する。
搬送方向A1に並ぶ開口部4cと開口部4dとの間に、ヒーターユニット5が配置されている。すなわち、搬送方向A1に並んで対をなすN組の開口部4cと開口部4dとの間に、N個のヒーターユニット5が配置されている。上下に隣接するヒーターユニット5間は、隔壁等で区切られていない。このため、上下に隣接するヒーターユニット5同士は、直接向かい合っている。
各ヒーターユニット5は、遠赤外線ヒーター11と、ヒーター支持材12と、ワーク支持材13と、を有している。
遠赤外線ヒーター11は、水平に配置された面状ヒーターである。遠赤外線ヒーター11は、例えばAl,SiO,ZrO,TiO,SiC,CoO,Si等の遠赤外線放射セラミックスの焼結体と、この焼結体の内部に設けられた電熱線と、を有している。そして、この電熱線に電流が流されることで、遠赤外線ヒーター11から遠赤外線エネルギーが放射される。遠赤外線ヒーター11は、複数のヒーター支持材12によって支持されている。
各ヒーター支持材12は、筐体4に支持されている。各ヒーター支持材12上に、遠赤外線ヒーター11が載せられている。遠赤外線ヒーター11およびヒーター支持材12の下方に、ワーク支持材13が配置されている。
ワーク支持材13は、搬送方向A1に沿って見たときに左右方向LRに略等ピッチに配置されている。各ワーク支持材13は、例えば搬送方向A1に沿って延びるブロック状部材であり、筐体4に支持されている。これら複数のワーク支持材13上に、ワーク100が載せられる。複数のワーク支持材13は、ワーク100が水平姿勢となるように協働して当該ワーク100を支持する。
上記の構成により、ワーク100の加熱時には、まず、ワーク搬入対象の開口部4cを閉じている入口シャッター6が開かれる。次に、ワーク搬送装置3の後述するワーク搬入装置15が、開状態の開口部4cを通してワーク100を対応するワーク支持材13へ搬送し、このワーク支持材13へ載せる。次いで、入口シャッター6が閉じられる。その後、ワーク100は、ヒーターユニット5によって加熱される。この加熱動作が完了すると、ワーク100と向かい合っている出口シャッター7が開かれることで、対応する開口部4dが開かれる。
次に、ワーク搬送装置3の後述するワーク搬出装置16が、ワーク100をワーク支持材13から持ち上げ、開状態の開口部4dを通して熱処理炉2の外部へ搬出する。熱処理炉2の外部に搬送されたワーク100は、図示しない熱間プレス装置による熱間プレス加工によって、所定の形状に成形される。
次に、ワーク搬送装置3の構成を説明する。
ワーク搬送装置3は、ワーク搬入装置15と、ワーク搬出装置16と、を有している。
図3は、ワーク搬入装置15の模式的な平面図である。図4の(A)は、ワーク搬入装置15のワーク搬送部材24の断面図であり、長さ方向X1と直交する断面で見た状態を示している。図4の(B)は、ワーク搬送部材24を単体で示す斜視図である。
図1〜図4を参照して、本実施形態では、ワーク搬入装置15は、一度に一つのヒーターユニット5へワーク100を搬入するように構成されている。ワーク搬入装置15は、搬送方向A1における熱処理炉2の上流側に設置されている。ワーク搬送装置3は、複数の開口部4cのうちの一つを通して、ワーク100を対応するヒーターユニット5へ搬入する。
ワーク搬入装置15は、移動機構21と、ワーク搬送フォーク22と、を有している。
移動機構21は、ワーク搬送フォーク22を移動するために設けられている。移動機構21は、例えば、多関節ロボットアームである。移動機構21は、ワーク搬送フォーク22を、水平移動、垂直移動、および、回転移動可能に構成されている。なお、移動機構21は、ワーク搬送フォーク22およびこのワーク搬送フォーク22に載せられたワーク100を熱処理炉2内に搬入することが可能な構成であればよく、具体的な構成はロボットに限定されない。移動機構21の先端部には、アタッチメント23が設けられており、このアタッチメント23に、ワーク搬送フォーク22が固定されている。
ワーク搬送フォーク22は、ワーク100が載せられる部分として設けられている。ワーク搬送フォーク22が移動機構21によって移動されることで、ワーク搬送フォーク22は、当該ワーク搬送フォーク22に載せられたワーク100を移動することができる。
ワーク搬送フォーク22は、複数(本実施形態では、8つ)のワーク搬送部材24と、これらのワーク搬送部材24に連結された連結体25と、を有している。そして、ワーク搬送部材24が幅方向Y1に所定のピッチで複数配列された構成を有することで、ワーク搬送フォーク22は、全体としてフォーク形状に形成されている。
なお、本実施形態では、ワーク搬送部材24の長手方向を長さ方向X1という。また、長さ方向X1と直交する方向であって、複数のワーク搬送部材24が並んでいる方向を幅方向Y1という。また、長さ方向X1および幅方向Y1の双方と直交する方向を高さ方向Z1という。また、特に説明なき場合、ワーク搬送フォーク22が水平支持姿勢にある状態を基準に説明する。「水平支持姿勢」とは、ワーク搬送フォーク22にワーク100が水平に載せられているときのワーク搬送フォーク22の姿勢をいう。
連結体25は、ワーク搬送フォーク22のベース部分として設けられている。連結体25は、幅方向Y1に沿って延びる例えば二本の連結棒25aを有している。これら二本の連結棒25aは、移動機構21のアタッチメント23に固定されている。二本の連結棒25aは、長さ方向X1に離隔して互いに平行に配置されている。本実施形態では、幅方向Y1における連結棒25aの略中央が、アタッチメント23に連結されている。連結体25は、各ワーク搬送部材24の基端部を固定している。
ワーク搬送部材24は、ワーク搬送フォーク22の串状部分として設けられている。ワーク搬送部材24は、ワーク100が直接載せられる部分であり、ワーク搬送部材24の上端部に、ワーク100が載せ置かれる。ワーク搬送部材24の数および幅方向Y1の配置ピッチは、ワーク100の形状および寸法に応じて適宜設定される。本実施形態では、各ワーク搬送部材24は、同一の構成を有しており、これにより、ワーク搬送部材24の汎用性を高くできるので、ワーク搬送フォーク22の製造コストをより少なくできる。
ワーク搬送部材24は、少なくとも一対の支持梁26と、複数の支持梁26を互いに連結する連結部27と、を有している。
本実施形態では、支持梁26は、一対設けられている。すなわち、支持梁26は、幅方向Y1に離隔して二つ設けられている。各支持梁26の形状と、寸法と、高さ方向Z1の位置は、同じに設定されている。本実施形態では、一対の支持梁26は、互いに平行に配置されている。支持梁26は、長さ方向X1を長手方向として延びる部材である。
本実施形態では、支持梁26は、矩形の平板状に形成されており、幅方向Y1を厚み方向とするように配置されている。この構成により、支持梁26は、縦向きに配置されている。
このように、支持梁26は、幅方向Y1に薄く高さ方向Z1に長い形状に形成されており、幅方向Y1における支持梁26の右側面26aおよび左側面26bのいずれも、開かれた空間に配置されており、閉じられた空間には配置されていない。「閉じられた空間」とは、例えば、長さ方向X1と直交する断面において、ワーク搬送部材が矩形である場合のこの矩形の空間の内側の空間をいう。このような構成により、支持梁26の上端部26uと下端部26dとの間で温度差が生じ難くされている。
本実施形態では、支持梁26の上端部26uは、略水面な平坦面である。なお、上端部26uの角部に面取り部が形成されていてもよい。本実施形態では、支持梁26の下端部26dは、略水面な平坦面である。なお、下端部26dの角部に面取り部が形成されていてもよい。
支持梁26の上端部26uに、加熱されたワーク100が載せ置かれるように構成された載せ部28が形成されている。載せ部28は、上端部26uによって形成された平坦な面であってもよい。載せ部28が平坦な面である場合、一対の支持梁26,26の一対の載せ部28,28は、高さ方向Z1の位置が揃えられた面一な面である。本実施形態では、載せ部28は、上端部26uに突起状部材を設けることで形成されている。この突起状部材は、長さ方向X1に離散的に配置されていてもよいし、長さ方向X1に連続して延びていてもよい。
上記の構成により、一方の支持梁26の載せ部28と他方の支持梁26の載せ部28は、幅方向Y1に離隔して配置されている。そして、これら一対の載せ部28,28における幅方向Y1の間隔が、一つのワーク搬送部材24におけるワーク100の支持スパンである。このように一対の載せ部28,28が互いに離隔していることで、ワーク100のうち一対の載せ部28,28の間に位置する部分100aからの輻射熱は、連結部27に届き難くされている。
一対の支持梁26,26は、上端部26uの位置よりも下方の位置で、連結部27によって互いに連結されている。
連結部27は、本実施形態では、高さ方向Z1における各支持梁26の中間部、より具体的には高さ方向Z1の略中央に配置されている。また、連結部27は、高さ方向Z1における一カ所において、一対の支持梁26,26を互いに連結している。
このように、連結部27が高さ方向Z1における支持梁26の中間部に配置されていることにより、長さ方向X1に見て、ワーク搬送部材24がH字形状に形成されている。高さ方向Z1における連結部27の位置は、上端部26uの位置よりも下方であればよく、例えば、上端部26uからの距離が、支持梁26の高さH1の1/4程度であってもよいし、高さH1の1/2程度であってもよいし、高さH1の3/4程度であってもよい。
連結部27は、矩形の平板状に形成されており、長さ方向X1に沿って水平に延びている。連結部27は、高さ方向Z1を厚み方向とするように配置されている。この構成により、連結部27は、横向きに配置されている。本実施形態では、連結部27の厚み(板厚)と支持梁26の厚み(板厚)は、同じであるが、異なっていてもよい。
連結部27と支持梁26とは、支持梁26における長さ方向X1の全域に亘って接触している。連結部27と支持梁26とは、溶接によって一体化されていてもよいし、圧延または鍛造等によって一体成形されていてもよい。大型のワーク100をワーク搬送フォーク22で搬送する場合、ワーク搬送部材24は、H形鋼によって形成されていてもよい。
上記の構成を有するワーク搬入装置15および熱処理炉2に対して搬送方向A1の下流側に、ワーク搬出装置16が配置されている。
ワーク搬出装置16は、本実施形態では、一度に一つのヒーターユニット5からワーク100を搬出するように構成されている。ワーク搬出装置16は、出口側の複数の開口部4dのうちの一つを通して、ワーク100を対応するヒーターユニット5から搬出する。
ワーク搬出装置16は、移動機構31と、ワーク搬送フォーク32と、を有している。
移動機構31と移動機構21との違いを説明すると、移動機構21は、ワーク搬送フォーク22を開口部4cに対して出し入れする。一方で、移動機構31は、ワーク搬送フォーク32を開口部4dに対して出し入れする。この点以外について、移動機構21の構成と移動機構31の構成との間に大きな差異はないため、移動機構31の詳細な説明は省略する。
ワーク搬送フォーク32の構成は、複数のワーク搬送部材24を有している点を含めて、ワーク搬送フォーク22と同じである。よって、ワーク搬送フォーク32の詳細な説明は省略する。
例えば、複数の支持梁の上部同士を連結する第1連結部と複数の支持梁の下部同士を連結する第2連結部とが設けられる構成では、ワークからの輻射熱に起因する第1連結部の伸び量と、第2連結部の伸び量とが異なる。その結果、輻射熱に起因する支持梁の上端部の伸び量が、支持梁の下端部の伸び量よりも大きくなるような反りが支持梁に生じる。
一方で、以上説明したように、本実施形態によれば、一つの連結部27で支持梁26,26同士を連結できる。このような構成であれば、ワーク搬送部材24の反り、特に、ワーク100からの輻射熱に起因する、支持梁26の上端部26uの伸び量が支持梁26の下端部26dの伸び量よりも大きくなるような反りが支持梁26に生じることを、より確実に抑制できる。しかも、単一材料でワーク搬送部材24を形成しているので、ワーク搬送部材24の製造コストをより少なくできる。また、ワーク100の加熱パターンおよびワーク100の加熱温度にかかわらずワーク搬送部材24の反りを抑制できる。これにより、ワーク100の加熱パターン等が異なるワーク100に応じてワーク搬送部材24を交換する必要がなく、同じワーク搬送部材24を用いることができる。このため、ワーク100を熱処理する工程におけるワーク搬送部材24の交換頻度を少なくできるので、ワーク搬送に関するコストが少なくて済むとともに、熱処理装置1の稼働率をより向上することが可能である。
また、本実施形態によれば、ワーク搬送部材24にワーク100からの熱が作用したとき、ワーク搬送部材24が下側に向けて反るように変形することが抑制されている。これにより、ワーク搬送部材24およびこのワーク搬送部材24に載せられたワーク100の合計の高さは、ワーク100の温度にかかわらず大きく変化しない。よって、ワーク100の搬送時、ワーク搬送部材24およびワーク100について、熱処理炉2における入口側の開口部4cおよび出口側の開口部4dに接触する可能性は、格段に低くて済む。その結果、熱処理炉2やワーク搬送部材24が破損する不具合、および、ワーク100に傷がつく不具合が生じるおそれは、格段に少なくて済む。
また、本実施形態によれば、連結部27は、高さ方向Z1における一カ所において、一対の支持梁26,26を互いに連結している。この構成によれば、ワーク搬送部材24の反り、特に、支持梁26の上端部26uの伸び量が支持梁26の下端部26dの伸び量よりも大きくなるような反りが支持梁26に生じることを、より確実に抑制できる。
また、本実施形態によれば、支持梁26は、幅方向Y1に離隔して二つ設けられ、各支持梁26は、幅方向Y1を厚み方向とする平板状に形成されている。この構成によれば、ワーク100と各支持梁26との接触面積をより少なくしてワーク100からワーク搬送部材24に伝わる熱量をより少なくしつつ、二つの支持梁26,26によってワーク100を安定して支持できる。
また、本実施形態によれば、連結部27が高さ方向Z1における支持梁26の中間部に配置されていることにより、長さ方向X1に見てワーク搬送部材24がH字形状に形成されている。この構成によれば、ワーク100の荷重に対する曲げ剛性が極めて高いワーク搬送部材24を実現できる。また、支持梁26の上端側から見たときの連結部27の投影面積を小さくできるので、ワーク100からの輻射熱の影響を小さくできる。その結果、輻射熱に起因する支持梁26の反りをより確実に抑制できる。さらに、ワーク100からの熱伝導に起因する、支持梁26の厚み方向(幅方向Y1)における当該支持梁26の温度分布を、より均等にできる。これにより、支持梁26において、大きな反りが生じるような温度差が生じることを、より確実に抑制できる。
また、本実施形態によれば、連結部27は、長さ方向X1に延びる板状に形成されている。この構成によれば、連結部27が長さ方向X1に連続して延びていることで、連結部27と支持梁26との結合剛性をより高くできる。その結果、ワーク搬送部材24は、ワーク100が載せられたときにおける当該ワーク搬送部材24の先端側のたわみ量(沈み込み量)をより少なくできる。
また、本実施形態によれば、ワーク100からの熱による反りを抑制されたワーク搬送部材24によってワーク搬送フォーク22が形成されている。これにより、ワーク搬送フォーク22にワーク100が載せられたときにおいて、ワーク搬送フォーク22に反りが生じることをより確実に抑制できる。また、ワーク100の加熱パターン等にかかわらずワーク搬送フォーク22の反りを抑制できることから、ワーク100の加熱パターン等が異なるワーク100に応じてワーク搬送フォーク22を交換する必要がなく、同じワーク搬送フォーク22を用いることができる。このため、熱処理装置1におけるワーク搬送フォーク22の交換頻度を少なくできるので、熱処理装置1の稼働率をより向上することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したけれども、本発明は上述の実施の形態に限られない。本発明は、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。なお、以下では、上述の実施形態と異なる点について主に説明し、同様の構成には図に同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
(1)上述の実施形態では、ワーク搬送部材24がH字形状である構成を例に説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。ワーク搬送部材24に代えて、図5の(A)および図5の(B)に示すように、U字形状のワーク搬送部材24Aが用いられてもよい。図5の(A)は、第1変形例に係るワーク搬送部材24Aの断面図であり、図5の(B)は、図5の(A)に示すワーク搬送部材24Aの斜視図である。この構成では、ワーク搬送部材24Aにおいて、連結部27は、一対の支持梁26,26の下端部26d,26dに隣接しており、これらの下端部26d,26dに固定されている。すなわち、ワーク搬送部材24とワーク搬送部材24Aとの差異点は、高さ方向Z1における連結部27の位置である。そして、連結部27が高さ方向Z1における支持梁26の下端部26dに配置されていることにより、長さ方向X1に見てワーク搬送部材24がU字形状に形成されている。
前述したように、熱処理炉2は、上下に並ぶヒーターユニット5,5間が、隔壁によって区切られておらず、互いに直接に向かい合っている。このため、所定のヒーターユニット5に搬入されたときのワーク搬送フォーク22は、当該所定のヒーターユニット5の直下のヒーターユニット5における遠赤外線ヒーター11からの輻射熱も受ける。しかしながら、上記直下のヒーターユニット5からワーク搬送フォーク22に伝わる輻射熱量は、上記搬入されたヒーターユニット5からワーク搬送フォーク22に伝わる輻射熱量よりも小さい。このため、ワーク搬送部材24Aにおいて、連結部27が支持梁26の下端部26dに配置されていても、上記直下のヒーターユニット5からの輻射熱による連結部27の熱伸び量は、小さくて済む。
以上説明したように、第1変形例によれば、連結部27が高さ方向Z1における支持梁26の下端部26dに配置されていることにより、長さ方向X1に見てワーク搬送部材24Aが略U字形状に形成されている。この構成によれば、ワーク100の荷重に対する曲げ剛性が十分に高くされたワーク搬送部材24Aを実現できる。
(2)上述の実施形態および変形例では、連結部27が長さ方向X1に沿って延びる平板状である形態を例に説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。例えば、ワーク搬送部材24,24Aに代えて、図6の(A)に示すワーク搬送部材24Bまたは図6の(B)に示すワーク搬送部材24Cが用いられてもよい。図6の(A)は、第2変形例に係るワーク搬送部材24Bの斜視図であり、図6の(B)は、第3変形例に係るワーク搬送部材24Cの斜視図である。
図6の(A)および図6の(B)を参照して、第2変形例では、長さ方向X1から見てH字形状に形成されたワーク搬送部材24Bにおいて、連結部27Bが、長さ方向X1に離隔して複数設けられている。同様に、第3変形例では、長さ方向X1から見てU字形状に形成されたワーク搬送部材24Cにおいて、連結部27Cが、長さ方向X1に離隔して複数設けられている。
連結部27B,27Cは、それぞれ、長さ方向X1に等ピッチに配置されているけれども、不等ピッチに配置されていてもよい。各連結部27B,27Cは、幅方向Y1に真っ直ぐに延びており、各連結部27B,27Cの両端部が、対応する支持梁26に固定されている。各連結部27B,27Cの形状は、丸棒状であってもよいし、角柱状であってもよいし、平板状であってもよい。
複数の連結部27Bは、高さ方向Z1の位置を揃えられており、高さ方向Z1における支持梁26の例えば中央に配置されている。高さ方向Z1における各連結部27Bの位置は、連結部27の位置と同様に設定される。また、複数の連結部27Cは、高さ方向Z1の位置を揃えられており、高さ方向Z1における支持梁26の例えば下端部26dに配置されている。
上記の構成により、連結部27B,27Cは、高さ方向Z1における一カ所において、一対の支持梁26,26を互いに連結している。なお、高さ方向Z1における、複数の連結部27Bの位置は、一致していなくてもよい。例えば、ある連結部27Bは高さ方向Z1における支持梁26の中央に配置され、別の連結部27Bは高さ方向Z1における支持梁26の上端部26u寄りまたは下端部26d寄りに配置されてもよい。同様に、高さ方向Z1における、複数の連結部27Cの位置は、一致していなくてもよい。例えば、ある連結部27Cは高さ方向Z1における支持梁26の下端部26dに配置され、別の連結部27Cは高さ方向Z1における支持梁26の中央寄りに配置されてもよい。
このように、第2変形例および第3変形例によれば、連結部27B,27Cは、それぞれ、長さ方向X1に離隔して複数設けられている。この構成によれば、複数の連結部27Bまたは複数の連結部27Cが協働して支持梁26を支持することで、連結部27B,27Cと対応する支持梁26との結合剛性をより高くできる。その結果、ワーク搬送部材24B,24Cは、ワーク100を載せられたときにおける当該ワーク搬送部材24B,24Cの先端側のたわみ量をより少なくできる。さらに、連結部27B,27Cがワーク100から受ける輻射熱量をより少なくできる。その結果、輻射熱に起因する支持梁26の反りをより確実に抑制できる。
(3)上述の実施形態および各変形例では、支持梁26が一対設けられる形態を例に説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。例えば、ワーク搬送部材24,24A,24B,24Cに代えて、図7に示すように、ワーク搬送部材24Dが設けられてもよい。図7は、第4変形例に係るワーク搬送部材24Dの模式的な断面図である。
ワーク搬送部材24Dは、三つの支持梁26を有している。これらの支持梁26は、幅方向Y1に等ピッチまたは不等ピッチに配置されている。そして、三つの支持梁26において、幅方向Y1に向かい合う支持梁26が、連結部27Dによって互いに連結されている。連結部27Dは、平板状に一つ形成されて長さ方向X1に延びているか、または、長さ方向X1に離隔して複数設けられている。連結部27Dは、高さ方向Z1において支持梁26の上端部26uの位置よりも下方の位置に配置されていればよく、高さ方向Z1における支持梁26の中央に配置されてもよいし、支持梁26の下端部26dに配置されてもよい。
本発明は、ワーク搬送部材、ワーク搬送装置、および、熱処理装置として、広く適用することができる。
1 熱処理装置
2 熱処理炉
3 ワーク搬送装置
22 ワーク搬送フォーク
24,24A,24B,24C,24D ワーク搬送部材
26 支持梁
26d 支持梁の下端部
26u 上端部
27,27B,27C,27D 連結部
28 載せ部
100 ワーク
X1 長さ方向
Y1 幅方向
Z1 高さ方向

Claims (9)

  1. 加熱されたワークが載せ置かれるように構成された載せ部が上端部に設けられた構成をそれぞれ有し、所定の長さ方向に延び、前記長さ方向と直交する幅方向に離隔して配置された少なくとも一対の支持梁と、
    前記上端部の位置よりも下方の位置で少なくとも一対の前記支持梁を互いに連結する連結部と、
    を備え
    前記連結部と前記支持梁とは、前記支持梁における前記長さ方向の全域に亘って接触している、ワーク搬送部材。
  2. 請求項1に記載のワーク搬送部材であって、
    前記連結部は、前記長さ方向および前記幅方向の双方と直交する高さ方向における一カ所において、少なくとも一対の前記支持梁を互いに連結している、ワーク搬送部材。
  3. 請求項2に記載のワーク搬送部材であって、
    前記支持梁は、前記幅方向に離隔して二つ設けられ、
    各前記支持梁は、前記幅方向を厚み方向とする平板状に形成されている、ワーク搬送部材。
  4. 請求項3に記載のワーク搬送部材であって、
    前記連結部が前記高さ方向における前記支持梁の中間部に配置されていることにより、前記長さ方向に見て前記ワーク搬送部材がH字形状に形成されている、ワーク搬送部材。
  5. 請求項3に記載のワーク搬送部材であって、
    前記連結部が前記高さ方向における前記支持梁の下端部に配置されていることにより、前記長さ方向に見て前記ワーク搬送部材がU字形状に形成されている、ワーク搬送部材。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のワーク搬送部材であって、
    前記連結部は、前記長さ方向に延びる板状に形成されている、ワーク搬送部材。
  7. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のワーク搬送部材であって、
    前記連結部は、前記長さ方向に離隔して複数設けられている、ワーク搬送部材。
  8. 請求項1〜請求項7の何れか1項に記載のワーク搬送部材が前記幅方向に複数配列された構成を有することで全体としてフォーク形状に形成されたワーク搬送フォーク、を備えている、ワーク搬送装置。
  9. 請求項8に記載のワーク搬送装置と、
    前記ワーク搬送装置によって搬送されるワークを加熱する加熱炉と、
    を備えている、熱処理装置。
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