[0001] 本願は、2016年9月12日に出願された「Dynamic Forbiddance of Wireless Transmissions by Overlapping Basic Service Sets」と題する、Zhou他による米国特許出願第15/263,109号、および2015年10月28日に出願された「Dynamic Forbiddance of Wireless Transmissions by Overlapping Basic Service Sets」と題する、Zhou他による米国仮特許出願第62/247,711号の優先権を主張し、これらの各々は、本譲受人に譲渡されている。
[0006] 本開示のさまざまな態様は、第1の基本サービスセット(BSS)における送信機の送信と同時の1つまたは複数の重複基本サービスセット(OBSS)の送信機によるワイヤレス送信の動的禁止のための、システム、方法、または装置に関する。いくつかの態様では、第1のBSSの第1の送信機が、保護された送信となる送信を識別し得、その識別に基づいて、保護された送信と同時の送信を第1のBSSと重複するOBSSの1つまたは複数の他の送信機に動的に禁止し得る。いくつかの例において、第1の送信機は、第1の送信の1つまたは複数の特性を識別し、識別された1つまたは複数の特性に基づいて送信することをOBSSの送信機に動的に禁止し得る。いくつかの例において、1つまたは複数の特性は、チャネル品質特性またはサービス品質(QoS:quality of service)特性を含み得る。第1のBSSの第1の送信機は、同時のOBSS送信が禁止されることを示す(例えば、第1の送信における)フレームのプリアンブル(preamble)における値を設定し得る。OBSSのアクセスポイント(AP:access point)または局(STA:station)は、第1の送信機からの送信の禁止のインジケーションを受信し得、その禁止に基づいて送信を延期するための延期ルールを適用し得る。特定の態様では、1つまたは複数のディスインセンティブルール(disincentive rules)が、OBSS送信を禁止するためのディスインセンティブを提供するために、第1の送信機において適用され得る。
[0007] ワイヤレス通信の方法が説明される。方法は、第1のBSSの第1の送信機から送信される第1の送信を識別することと、第1の送信の間における第1の送信機と同時の送信を、第1のBSSと重複するOBSSの1つまたは複数の他の送信機に動的に禁止することと、を含み得る。いくつかの例において、動的に禁止することは、同時のOBSS送信が禁止されることを示すフレームのプリアンブルにおける値を設定することを含み得る。
[0008] ワイヤレス通信のための装置が説明される。装置は、第1のBSSの第1の送信機から送信される第1の送信を識別するための手段と、第1の送信の間における第1の送信機と同時の送信を、第1のBSSと重複するOBSSの1つまたは複数の他の送信機に動的に禁止するための手段と、を含み得る。いくつかの例において、動的に禁止するための手段は、同時のOBSS送信が禁止されることを示すフレームのプリアンブルにおける値を設定するための手段を含み得る。
[0009] さらなる装置が説明される。装置は、プロセッサ、プロセッサと電子通信状態にあるメモリ、およびメモリに記憶された命令を含み得る。命令は、第1のBSSの第1の送信機から送信される第1の送信を識別することと、第1の送信の間における第1の送信機と同時の送信を、第1のBSSと重複するOBSSの1つまたは複数の他の送信機に動的に禁止することと、を装置にさせるためにプロセッサによって実行可能であり得る。いくつかの例において、命令はまた、同時のOBSS送信が禁止されることを示すフレームのプリアンブルにおける値を設定することを、装置にさせるためにプロセッサによって実行可能であり得る。
[0010] ワイヤレス通信のための非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。非一時的コンピュータ可読媒体は、第1のBSSの第1の送信機から送信される第1の送信を識別することと、第1の送信の間における第1の送信機と同時の送信を、第1のBSSと重複するOBSSの1つまたは複数の他の送信機に動的に禁止することと、をするために実行可能な命令を含み得る。いくつかの例において、非一時的コンピュータ可読媒体はまた、同時のOBSS送信が禁止されることを示すフレームのプリアンブルにおける値を設定するために実行可能な命令を含み得る。
[0011] 上述の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例において、第1の送信を識別することは、第1の送信の1つまたは複数の特性を識別することをさらに含み、動的に禁止することは、識別された1つまたは複数の特性に基づく。上述の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例において、1つまたは複数の特性は、1つまたは複数のチャネル品質特性またはQoS特性を含む。
[0012] 上述の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例において、1つまたは複数のチャネル品質特性は、関連するしきい値を超過するプロトコルデータユニット(PDU)の失敗率、関連するしきい値を超過するPDUエラー率、関連するしきい値を超過するPDUリトライカウント(retry count)、信号対干渉および雑音比(SINR:signal-to-interference-and-noise ratio)、受信信号強度インジケーション(RSSI:received signal strength indication)、または、関連するしきい値未満のサポートされる最大の変調および符号化スキーム(MCS)(maximum supported modulation and coding scheme)、関連するしきい値を超過するバースト性干渉を受ける送信のパーセンテージ、しきい値を超過するデータペイロード対プリアンブル(data payload versus preamble)のSINR低下、または、関連するしきい値未満のアクセスされた通信時間、のうちの1つまたは複数を含む。
[0013] 上述の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例において、1つまたは複数のQoS特性は、第1の送信機によって送信されるデータに関連付けられた送信優先度(transmission priority)または第1の送信機の送信において送信されるデータに関連付けられたレイテンシーのうちの1つまたは複数を含む。上述の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例において、動的に禁止することは、OBSSの送信機が、標準のプリアンブル検出(PD:preamble detection)レベルを使用し、データフレームのネットワーク割当てベクトル(NAV)を遵守する(honor)べきであることのインジケーションを含み得る。
[0014] 上述の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例において、フレームのプリアンブルにおける値を設定することは、同時のOBSS送信が禁止されることを示す所定の値に第1の送信のデータフレームのプリアンブルにおけるカラーフィールドを設定することを含む。上述の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例において、フレームのプリアンブルにおける値を設定することは、フレームのプリアンブルにおけるフラグを設定することを含む。
[0015] 上述の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例において、動的に禁止することは、第1の送信機の送信に先行する送信可(CTS:clear-to-send)送信または送信要求(RTS:request-to-send)送信のうちの1つまたは複数を送信することを含む。上述の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例において、RTSまたはCTS送信は、同時の送信がレガシ延期ルールに従って禁止されることをOBSSの1つまたは複数の送信機に示す。
[0016] 上述の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例において、動的に禁止することは、送信の間に送信されるデータフレームのプリアンブルにおける干渉しきい値を送信することを含み、干渉しきい値は、データフレームによって耐えられる干渉の量を示す。上述の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例において、動的に禁止することは、同時のOBSS送信が、ほとんど無いか全くない(little or no)干渉の許可(allowance)によって禁止されることを示すために干渉しきい値を低いレベルに設定することをさらに含む。
[0017] 上述の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例において、動的に禁止することは、同時の送信がレガシ延期ルールに従って禁止されることをOBSSの1つまたは複数の送信機に示す非高効率(非HE)フレームとして送信の間に第1の送信機によって送信されるデータフレームをフォーマットすることを含む。上述の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例において、動的に禁止することは、非HEフレームのプリアンブルにおけるフラグを設定することをさらに含む。
[0018] 上述の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例において、フラグは、サービスフィールド、送信機アドレスフィールド、または受信機アドレスフィールドにおいて位置を特定されるビットである。上述された方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、同時の送信を動的に禁止することに基づいて、1つまたは複数のディスインセンティブルールを適用するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
[0019] 上述の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例において、1つまたは複数のディスインセンティブルールは、APによって構成され、第1のBSSの1つまたは複数の局に送信される。上述の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例において、1つまたは複数のディスインセンティブルールは、同時の送信が禁止されることをOBSSの1つまたは複数の送信機に示すために非HEフレームが使用される場合、所定の期間において、非HEデータフレームのみを送信することを含む。
[0020] 上述の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例において、1つまたは複数のディスインセンティブルールは、同時の送信が禁止されることのインジケーションなしで第1の送信が送信された場合に示される第1の送信のためのチャネル優先度より低いチャネル優先度を示すことを含む。上述の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例において、1つまたは複数のディスインセンティブルールは、同時の送信が禁止されることを示すために使用され得る利用可能なワイヤレスリソースを利用可能なリソースのサブセットに制限することを含む。
[0021] 上述の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例において、方法は、第1のBSSにおけるAPによって行われる。上述の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、データフレーム特性を識別することを1つまたは複数の局に有効にし、1つまたは複数の局の送信の間に送信することをOBSSの他の送信機に動的に禁止するために、第1のBSSにおける1つまたは複数の局に情報を、APによって、送信するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
[0022] 上述の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例において、情報は、1つまたは複数の局に送信されるシングルビットインジケータを含む。上述の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例において、情報は、データフレーム特性の識別(ID)を有効にし、1つまたは複数の局の送信の間に送信することをOBSSの他の送信機に動的に禁止するかどうかを決定するために、1つまたは複数の局による使用のための1つまたは複数のパラメータを含む。
[0023] 上述の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例において、1つまたは複数のパラメータは、許可された干渉パラメータを含み、それは、ほとんど無いか全くない干渉の許可によって同時の送信を禁止するために低い値に設定されるか、より高いレベルの干渉の許可によって同時の送信を許可するために高い値に設定される。上述の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例において、方法は、第1のBSSにおける局によって行われる。上述の方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、データフレーム特性を識別することを局に有効にし、局の送信の間に送信することをOBSSの他の送信機に動的に禁止するために、第1のBSSにおけるAPから情報を、局において、受信するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
[0024] 前述は、以下の詳細な説明がより良く理解され得るように、本開示にしたがった例の特徴および技術的利点をやや広く概説している。さらなる特徴および利点が以下に説明される。開示される概念および具体的な例は、本開示と同じ目的を果たすために、他の構造を変更または設計するための基礎として容易に利用され得る。このような等価な構成体(construction)は、添付の特許請求の範囲から逸脱しない。本書に開示される概念の特性、それらの構成および動作の方法の両方は、関連する利点とともに、添付の図に関連して検討された場合、以下の説明からより一層理解されるであろう。図の各々は、例示および説明を目的として提供されており、特許請求の範囲の限定の定義としては提供されない。
[0025] 本開示の本質および利点のさらなる理解は、以下の図面を参照することによって実現され得る。添付の図面において、同様のコンポーネントまたは特徴は、同じ参照ラベルを有し得る。さらに、同じタイプのさまざまなコンポーネントは、参照ラベルに、ダッシュと、同様のコンポーネント間を区別する第2のラベルとを後続させることによって区別され得る。本明細書において第1の参照ラベルのみが使用される場合、第2の参照ラベルに関係なく同じ第1の参照ラベルを有する同様のコンポーネントのいずれか1つに、説明が適用可能である。
[0035] 説明される特徴は、概して、重複基本サービスセット(OBSS)
によるワイヤレス送信の動的禁止のための改良されたシステム、方法、および/または装置に関する。
いくつかの態様では、第1の基本サービスセット(BSS)の第1の送信機が、保護された送信となる送信を識別し得、その識別に基づいて、保護された送信と同時の送信を第1のBSSと重複するOBSSの1つまたは複数の他の送信機に動的に禁止し得る。例えば、第1の送信機、例えば、第1のBSSのアクセスポイント(AP)または局(STA)は、高い信頼性の送信がデータに求められることを示すサービス品質(QoS)パラメータを有するデータを有し得る。OBSS送信機が第1の送信機からのデータの送信と同時の送信のためのワイヤレスチャネルを再利用する場合、データの信頼性の高い搬送が、損なわれ得る。いくつかの例において、第1の送信機は、より信頼性の高い搬送を確実にするのを助けるために、データの送信の間に送信することを、OBSSの送信機に動的に禁止し得る。
[0036] 特定の例において、第1の送信機は、ワイヤレスチャネルのチャネルコンディションに基づいてOBSS再利用が禁止されるべきであることを決定し得る。例えば、第1の送信機が受信の肯定応答を受信すること無しに特定数の連続した送信を持った場合、OBSS再利用が送信に干渉することが起こりやすく、第1の送信機は、OBSS再利用が禁止されるべきであることを決定し得る。他の例では、他のチャネル品質測定、いくつか例を挙げると、例えば、失敗率、エラー率、リトライカウント、または信号強度などが使用され得る。
[0037] いくつかの例において、第1の送信機は、フレームのプリアンブルにおける値を設定することによって、または同時のOBSS送信が禁止されることを示すインジケーションをデータフレーム送信のフィールドに含むことによって、OBSS再利用が禁止されることを示し得る。他の例において、第1の送信機は、送信要求(RTS)送信、送信可(CTS)送信、CTSツーセルフ(CTS2Self)送信の送信によってOBSS再利用が禁止されることを示し得る。さらに他の例において、第1の送信機は、非高効率(非HE)フレームの送信によってOBSS再利用が禁止されることを示し得る。OBSSのAPまたはSTAは、第1の送信機からの送信の禁止のインジケーションを受信し得、その禁止に基づいて送信を延期するための延期ルールを適用し得る。いくつかの態様において、これらの延期ルールは、Wi-Fiネットワークが従来の基準において(例えば、IEEE802.11ac、および以前に)使用してきたものと同じ延期ルールである。特定の態様では、1つまたは複数のディスインセンティブルールが、第1の送信機、または第1のBSS、において適用され得、OBSS送信を禁止するためのディスインセンティブをもたらし得る。
[0038] 以下の説明は、例を提供するものの、特許請求の範囲に記載されている範囲、適用可能性、または例を限定しない。論述される要素の機能および配置の変更が、本開示の範囲から逸脱することなく、為され得る。さまざまな例は、適宜、さまざまなプロシージャまたはコンポーネントを省略、代用、あるいは追加し得る。例えば、説明される方法は、説明される順序とは異なる順序で行われ得、さまざまなステップが追加、省略、または組み合わされ得る。また、いくつかの例に関して説明される特徴は、他の例において組み合され得る。
[0039] 図1は、本開示の態様に従って、OBSSによるワイヤレス送信の動的禁止をサポートするワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)100(ワイヤレスフィディティ(Wi-Fi)ネットワークとしても知られる)を例示する。WLANネットワーク100は、AP105、および複数の関連するSTA110、例えばSTA_1乃至STA_6、を含み得、それらは、デバイス、例えば移動局、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、他のハンドヘルドデバイス、ネットブック、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、ラップトップ、ディスプレイデバイス(例えばTV、コンピュータモニタなど)、プリンタなど、を表し得る。AP105および関連する局110は、BSSまたはESSを表し得る。ネットワークにおけるさまざまなSTA110は、AP105を通じて互いに通信することが可能である。また、AP105のカバレッジエリア125が示され、それは、WLANネットワーク100の基本サービスエリア(BSA)を表し得る。WLANネットワーク100に関連付けられた拡張ネットワーク局(図示されていない)は、複数のAP105がESSにおいて接続されることを許可し得る有線の、または無線の分配システム(DS)に接続され得る。
[0040] 図1に図示されていないが、STA110は、2つ以上のカバレッジエリア125の交わる部分において位置を特定され得、2つ以上のAP105に関連付けし得る。単一のAP105およびSTA110の関連付けられたセットは、BSSとも呼ばれ得る。ESSは、接続されたBSSのセットである。DSは、ESSにおいてAP105を接続するために使用され得る。いくつかの場合において、AP105のカバレッジエリア125は、複数のセクタに分割され得る。WLANネットワーク100は、(例えば、大都市圏、家庭内ネットワークなどの)異なるタイプのAP105を、種々のおよび重複するカバレッジエリア125とともに、含み得る。2つのSTA110はまた、両方のSTA110が同じカバレッジエリア125にあるかどうかに関わらず、ダイレクトワイヤレスリンク120を介して直接通信し得る。ダイレクトワイヤレスリンク120の例は、Wi−Fiダイレクト接続、Wi−Fiトンネルダイレクトリンクセットアップ(TDLS:Wi-Fi Tunneled Direct Link Setup)リンク、および他のグループ接続を含み得る。STA110およびAP105は、物理(PHY)および媒体アクセス制御(MAC)レイヤに関わるWLAN無線およびベースバンドプロトコルに従って通信し得る。他の実施形態では、ピアツーピア接続またはアドホックネットワークが、WLANネットワーク100内で実施され得る。
[0041] カバレッジエリアが互いに重複する複数のBSSに関連付けられる場合、BSSは、上述のように、OBSSと呼ばれ得る。各BSSにおけるSTAのうちのいくつかのみが重複する場合でも、BSSが重複していると見なされ得ることに、留意されたい。これらの例では、STA110が、他のOBSSからの干渉する送信が存在する間に、AP105と通信し得る。いくつかの場合において、STA110は、OBSSからの(例えば、クリアチャネルアセスメント(CCA)間の)干渉する送信を検出し得る。この例はSTA110に関して説明されているが、同様の技術が、AP105によっても使用され得る。干渉する送信を検出した後に、STA110は、次に、干渉する送信がOBSSに関連付けられているかどうかを識別し得る。干渉する送信がOBSSに関連付けられていない場合(例えば、現在のBSSにおける他のワイヤレスデバイスからの送信)、STA110は、その送信に従うべきである。
[0042] 他の場合において、干渉する送信がOBSSに関連付けられていることを識別した後、STA110は、干渉する送信の受信信号強度インジケーション(RSSI)またはパワー密度を、OBSSしきい値と比較し得る。RSSIまたはパワー密度がOBSSしきい値を上回る場合、STA110は、コリジョンベースのプロトコルに従って送信することをやめ得る。逆に、RSSIまたはパワー密度がOBSSしきい値を下回る場合、STA110は、干渉する送信と同時にAP105への送信を行い得る。この方法で、OBSSは、通信リソースを再利用し、かつネットワークにおけるスループットを増大させ得る。干渉する送信は、WLANパケットを含み得、それは、プリアンブルおよびデータ領域を含み得る。いくつかの例において、STA110は、OBSSパケットの上で送信できるように、それの送信パワーを減じてOBSSしきい値を増大させ得る。
[0043] 従って、ワイヤレスデバイス、例えば、AP105またはSTA110は、ワイヤレスリソースを有効に再利用し、ネットワーク効率を向上させ得る。いくつかの場合では、受信機、例えば、STA110が、OBSS送信機の比較的近くで位置を特定され得、比較的離れたAP105に関連付けられ得る。しかしながら、OBSS送信機は、再利用を許可するOBSS送信として、AP105からの送信を識別し、AP105と同時に送信し、STA110における送信の受信に干渉し得る。本開示のさまざまな態様は、OBSS再利用を禁止し、STA110がそれの関連付けられたAP105からの送信をより確実に受信することを有効にする技術を、送信機、例えば、第1のBSSのSTA110またはAP105に、提供する。いくつかの例では、STA110の1つまたは複数が、OBSS禁止コンポーネント130−aを含み得、それは、OBSS送信の動的禁止を管理する。同様に、AP105は、OBSS禁止コンポーネント130−bを含み得、それは、OBSS送信の動的禁止を管理する。
[0044] 図2は、本開示のさまざまな態様にしたがった、OBSSによるワイヤレス送信の動的禁止をサポートする、OBSSを有するワイヤレス通信サブシステム200の例を示す。ワイヤレス通信サブシステム200は、第1のSTA110−a、第2のSTA110−b、第1のAP105−a、および第2のAP105−bを含み得、それらは、図1を参照して上述されたように、STA110またはAP105の例であり得、互いに通信し得る。1つの例において、第1のAP105−aおよび第1のSTA110−aは、カバレッジエリア125−aを有する第1のBSSに関連付けられ得るが、第2のAP105−bおよび第2のSTA110−bは、重複するカバレッジエリア125−bを有する第2のOBSSに関連付けられ得る。
[0045] この例において、第1のSTA110−aは、それの関連付けられた第1のAP105−aに対してよりも第2のAP105−bに対してより近くに位置を特定され得る。しかしながら、第2のAP105−bは、再利用を許可し、第1のAP105−aの第1の送信205と同時に第2のSTA110−bに第2の送信210を送信するOBSS送信として、第1のAP105−aからの第1の送信205を識別し得る。第2のAP105−bに対する第1のSTA110−aの比較的近い近接性により、同時の第2の送信210は、第1の送信205の受信との干渉を生じさせ得、第1のSTA110−aにおける第1の送信205の受信失敗をもたらし得る。このような状況は、ワイヤレスチャネルの過剰な再利用を招き得、ネットワーク性能を低下させ得る。上述されたように、本開示のいくつかの態様において、第1のBSSの第1のSTA110−aまたは第1のAP105−aは、OBSS再利用を禁止し得、かくして、第2のAP105−bに、第1の送信205と同時に第2の送信210を送信することを禁止する。第1のBSSの第1のSTA110−aまたは第1のAP105−aは、同時のOBSS送信が禁止されることを示す(例えば、第1の送信205における)フレームのプリアンブルにおける値を設定することによってOBSS再利用を禁止し得る。このような技術は、第1のAP105−aからの第1の送信205をより確実に受信することを第1のSTA110−aに可能にし得る。
[0046] 図3は、本開示のさまざまな態様に従って、OBSS送信機によるワイヤレス送信の動的禁止のためのプロセスフロー300の例を例示する。プロセスフロー300は、STAまたはAPによって行われ得、それらは通例送信機と呼ばれ、図1および2を参照して上述されたSTA110およびAP105の例であり得る。送信機は、ブロック305に示されるように、送信されるデータを識別し得る。データは、例えば、受信機(例えば、データを受信するAPまたはSTA)にBSSのワイヤレスチャネル上で送信され、送信機上で実行するアプリケーションによって、提供され得る。いくつかの例では、APが、生じ得るSTAとのデータ交換を識別し得、送信されるデータが、APによって送信されるデータとSTAによって送信されるデータとの両方を含み得る。他の例では、STAが、APに周期的に特定のデータを送信するように構成され得る。
[0047] ブロック310において、送信機は、いくつかの例で、データの送信に関連付けられた送信メトリックを識別し得る。例えば、送信機は、送信メトリックとして、チャネル品質特性、QoS特性、またはそれらの組み合わせを識別し得る。チャネル品質特性は、例えば、いくつかの例を挙げると、特定の受信機への事前送信に関連付けられたプロトコルデータユニット(PDU)失敗率、受信機への事前送信に関連付けられたPDUエラー率、受信機に関連付けられたPDUリトライカウント、信号対干渉および雑音比(SINR)、RSSI、サポートされる最大の変調および符号化スキーム(MCS)、バースト性干渉を受ける送信のパーセンテージ、データペイロード対プリアンブルのSINR低下、またはアクセスされた通信時間、を含み得る。QoS特性は、例えば、識別されたデータに関連付けられたQoS、例えば、識別されたデータに関連付けられたレイテンシー、または、識別されたデータに関連付けられた送信優先度を含み得る。
[0048] ブロック315において、送信機は、1つまたは複数のメトリックがそのメトリックに関連付けられたしきい値を超過するかどうかを決定し得る。例えば、送信機は、しきい値数の連続した送信の受信の肯定応答を受信しなかった場合、送信機は、PDU失敗率がしきい値を超過することを決定し得る。同様に、肯定応答無しの特定の期間(例えば、セット数のビーコン期間)におけるPDUのパーセンテージが関連するしきい値を超過する場合、送信機は、PDU失敗率がしきい値を超過することを決定し得る。同様のしきい値は、チャネル品質またはQoS特性のどちらかのために規定され得る。
[0049] 1つまたは複数のメトリックが関連するしきい値を超過しないことが決定される場合、送信機は、ブロック320に示されるように、OBSS再利用を許可する送信としてデータの送信を識別し得る。このような決定は、例えば、1つまたは複数のOBSS送信機が1つまたは複数の受信機と送信機との間の送信にあまり大きく干渉しないことの結果であり得る。
[0050] ブロック325において、送信機は、OBSS再利用を許可する第1の送信をフォーマットし得る。このようなフォーマットすること化は、フレームのプリアンブルにおける値を設定することによって、または、送信されるデータの全てのうちの一部を含むデータフレームにおける1つまたは複数のフィールドによって、例えば、OBSS再利用が許可されることを示すためにデータフィールドにおけるフラグを設定することによって、為され得る。いくつかの例では、WiFiデータフレームにおけるカラーフィールドが、ワイヤレスチャネルを再利用することをOBSS送信機に許可するように選択され得る。OBSSの送信機がこのような送信を受信する場合、OBSS送信機は、識別されたデータの送信と同時の送信を送信し得る。
[0051] ブロック315において1つまたは複数のメトリックが関連するしきい値を超過することが決定される場合、送信機は、その送信をOBSS送信再利用禁止送信として識別し得る。このような決定は、例えば、1つまたは複数のOBSS送信機が1つまたは複数の受信機と送信機との間の送信に相当の干渉を生じさせることの結果であり得る。いくつかの例では、送信機が、ブロック310および315の動作をスキップし、単に各送信をOBSS再利用禁止送信として識別し得る。このような送信機は、例えば、制限されたパワー容量を有する、比較的送信頻度の低い、および/または、高いチャネル優先度の高QoS要件を有するデータを送信する、送信機(例えば、組み込みデバイス中の送信機)であり得る。
[0052] ブロック335において、送信機は、OBSS再利用を禁止する第1の送信をフォーマットし得る。このようなフォーマットすること(formatting)は、いくつかの例において、OBSS再利用が禁止されることを示す、第1の送信のWLANフレームのプリアンブルにおける値を設定することを含み得る。いくつかの場合において、WLANフレームは、高効率(HE)WLANフレームであり得、HE WLANフレームは、OBSS再利用が禁止されることを示す値を含むようにフォーマットされ得る。例えば、このようなHE WLANフレームは、同時のOBSS送信、またはOBSS再利用送信、が禁止されることを示す所定の値を有する、フレームのプリアンブルにおけるカラーフィールドで、フォーマットされ得る。このようなカラーフィールドは、HE WLANプリアンブルに含まれ得、フレームがHEフォーマットでない場合は、BSSの識別子であり得る。カラーフィールドの値は、BSSのメンバーによって生成される全てのWLAN PDUに含まれるBSSの、固有のまたは固有でない識別子であり得る。HEダウンリンク(DL)WLAN PDUのためのカラーフィールドの値は、BSS初期化の間にAPによって選択され得、BSSの存在の持続時間の間において、維持され得る。HEアップリンク(UL)WLAN PDUのためのカラーフィールドの値は、局が関連付けられるAPから最も最近受信されたフレームに関連付けられたカラーフィールドの値に、または、局がメンバーであるOBSSのビーコンにおいて示されるカラーフィールドの値に、非AP局によって設定され得る。いくつかの例では、共通のリザーブされた「再利用禁止」カラーが、再利用が禁止されることを示すためにカラーフィールドにおいて使用され得る。
[0053] いくつかの例において、第1の送信のフォーマットすることは、OBSS再利用が禁止されることを示すWLANフレームのプリアンブルにおけるフラグを設定することを含み得る。このようなフラグは、例えば、WLANプリアンブルの別個のフィールドにおける1つまたは複数のビットとして含まれ得、または、WLANプリアンブルのまた別のフィールドにおける1つまたは複数のビットとして含まれ得る。いくつかの例では、このようなインジケーションが、WLANフレームのPHYヘッダにおける1つのビットとして提供され得る。
[0054] 他の例において、第1の送信のフォーマットすることは、識別されたデータを含むWLANフレームの送信に先行するRTSまたはCTS(CTS2Selfを含む)送信のうちの1つまたは複数を含むように送信をフォーマットすることを含み得る。RTSまたはCTS送信は、例えば、同時の送信が禁止されることをOBSS送信機に示し得る。このような例において、OBSS再利用の禁止は、関連するRTS/CTS送信によって、全ての送信に対して標準化され得る。または、より簡潔には、標準の延期ルールがレガシRTS/CTSに適用される場合、OBSS送信は、レガシRTS/CTSによって保護される送信の上では再利用せず、かくして、レガシRTS/CTSは、送信のための保護メカニズムとして作用する。
[0055] さらに他の例において、第1の送信のフォーマットすることは、WLANフレームのプリアンブルにおける干渉しきい値を含むように送信をフォーマットすることを含み得る。このような干渉しきい値は、データフレームによって耐えられる干渉の量を示し得、特定の送信において生成され得る干渉の量を動的に調整するために使用され得る。例えば、耐えられる干渉レベルは、比較的低く設定されて、OBSS送信機がいかなる送信を行うことも有効に阻止し得るか、他のOBSS送信再利用パラメータ(例えば、OBSSパワー密度しきい値)が満たされる場合は、任意のOBSS再利用を有効に許可するように比較的高く設定され得る。
[0056] いくつかのさらなる例において、送信機は、OBSS再利用が禁止されることを示すために非HEフレームとしてデータフレームをフォーマットし得る。このような例において、OBSS再利用の禁止は、非HEフレームにおける特別なインジケーションが無い限り、関連する非HEフレームによって全ての送信に対して標準化され得る。他の例では、非HEフレームが、例えば、サービスフィールド、送信機アドレスフィールド、または受信機アドレスフィールドにおいて位置を特定されるビットのような、OBSS再利用が禁止されるか禁止されないかを示す非HEフレームのプリアンブルにおけるフラグを含み得る。またさらなる例では、OBSS再利用が禁止されることを示すためにRTS/CTS送信によって非HEフレームが先行され得、OBSS送信機がRTS/CTS送信を検出する場合、再利用を提供しないように基準が確立される。
[0057] ブロック340において、送信機は、第1の送信を送信し得る。第1の送信がOBSS再利用を禁止するようにフォーマットされる場合、第1の送信を受信するOBSS送信機は、OBSS再利用に関連付けられた延期ルールを適用し得る。このような延期ルールは、OBSS送信機が標準のプリアンブル検出(PD)レベル(例えば、−82dBmのPDレベル)を使用し、規定されたレガシWLAN送信において使用されるような、データフレームのネットワーク割当てベクトル(NAV)を遵守することを提供し得る。
[0058] いくつかの例において、送信機が再利用禁止フォーマット/インジケーションを有する第1の送信を送信する場合、送信機はまた、送信機がOBSS再利用を禁止すること阻止するように設定された1つまたは複数のディスインセンティブルールを適用し得る。このようなディスインセンティブルールは、例えば、APによって適用され、またはAPによって構成され、およびSTAに送信され得る。このようなディスインセンティブルールはまた、デバイス中で前もってプログラムされ得る。このようなディスインセンティブルールは、例えば、送信機が、前述の方法のいずれかを使用して、それのパケットにおける再利用を禁止する場合に、それ自体はOBSSパケットの上で再利用しないことを命令することを含み得る。このディスインセンティブは、パケットごと、期間ごと、セッションごと、ノードごとに、適用され得る。例えば、1つの例で、OBSSパケットにおいて再利用しないように命令することは、送信機が、再利用を禁止する保護されたパケットを送っているときのみ、適用され得る。別の例で、送信機が特定の期間においてそれのパケットにおいて再利用を禁止する場合、それは、その期間においてOBSS送信において再利用しない。別の例で、送信機が特定のフローのいくつかのパケットにおける再利用を禁止する場合、それは、そのフローの任意のパケットを送るためにOBSSパケットの上において再利用し得る。別の例で、送信機が再利用を禁止する保護されたパケットを送る場合、それは、決してOBSSパケットの上で再利用しない。
[0059] 他の例において、ディスインセンティブルールは、チャネル優先度調整ルールを含み得、ここにおいて、第1の送信がOBSS再利用を禁止することなく送信される場合に適用されるチャネル優先度より、低いチャネル優先度が、OBSS送信を禁止する第1の送信のために、適用される。例えば、エンハンスド分配チャネルアクセス(EDCA:enhanced distributed channel access)は、特定のアクセスクラス(AC)のためにあまりアグレッシブでない値に設定され得、それは、よりアグレッシブな値のための競合ウインドウ(CW)より高い最大値で設定された関連するCWをもたらし得る。さらなる例において、ディスインセンティブルールは、OBSS禁止送信のために使用され得る利用可能なワイヤレスリソースを制限すること(例えば、送信の特定のパーセンテージ、特定の直交周波数分割多元接続(OFDMA)帯域、または特定の期間)を含み得、それは、利用可能なワイヤレスリソースのサブセット(例えば5%または10%または利用可能なリソース)であり得る。特定の例において、送信機がOBSS再利用を禁止する送信を送る場合、送信機は、ディスインセンティブルールに基づいて選択され得る期間において、OBSS再利用自体を用いることが許可されない(例えば、所定の期間において、または、OBSS再利用が禁止された状態でデータフレームを送信する間のみ、OBSS再利用を用いない)。
[0060] 述べられたように、プロセスフロー300は、BSSにおけるSTAまたはAPによって使用され得る。いくつかの例では、APが、OBSS再利用の禁止を有効または無効にするようにBSSのSTAを構成し得る。例えば、APは、OBSS再利用を禁止するようにSTAが送信をフォーマットすることを許可するために、再利用禁止または「FR」が許可されたインジケータ(例えば1ビットのインジケータ)をBSSにおけるSTAに送信し得る。いくつかの例において、APは、OBSS再利用の禁止を有効または無効にするように、STAごとにSTAを構成し得る。他の例で、APは、OBSS再利用を禁止するかどうかを決定するときにSTAによる使用のためのガイドラインのセットを提供し得、STAは、ガイドラインを考慮して保護を使用するかどうかを決定し得る。他の例で、APは、STAがOBSS再利用を禁止するかどうかをそれ自体で決定することを単に有効にし得、それはまた、STAごとに為され得る。特定の例で、APは、BSSのSTAにインジケータをブロードキャスト/ユニキャスト/マルチキャストし得る(例えば、APは、ビーコン送信においてインジケータをブロードキャストできる)。いくつかの例で、管理されたネットワークは、複数の管理されたBSSを含み得、このような管理されたネットワークにおいて、「再利用禁止(forbid reuse)」が、対応するインジケータを送るように全てのAPを構成することによってネットワーク全体にわたって許可/却下され得る。管理されたネットワークでは、過剰再利用の問題が、周波数チャネル計画におけるより多くの制御によって軽減され得、そのため「再利用禁止」は、再利用の増大を最大限にすることを、却下され得る。さらなる例では、APが、「許可された干渉」インジケータを、(非常に制限された再利用を許可する、またはいかなる再利用も許可しないために)非常に低くなるように、(再利用を許可するために)非常に高くなるように構成することによって、あるいは、(制限された再利用を許可するために)レベルを中間に変えることによって、再利用がネットワークにおいて許可されるかどうかを管理し得る。
[0061] 図4は、本開示のさまざまな態様に従って、APと局との間の通信のために使用可能なWLAN PDU400(例えば、物理レイヤコンバージェンスPDU(PPDU))の例を示す。APは、図1乃至3を参照して説明されたAP105の態様の例であり得、局は、図1乃至3を参照して説明された局110の態様の例であり得る。
[0062] WLAN PDU400は、物理(PHY)レイヤヘッダ460およびデータフィールド415(例えば、MAC PDU(MPDU)または物理レイヤサービスデータユニット(PSDU))を含み得る。物理レイヤヘッダ460は、レガシWLANプリアンブル405および/またはHE WLANプリアンブル410を含み得る。プリアンブルおよびデータフィールドは、次の順番で送信され得る:レガシWLANプリアンブル405、HE WLANプリアンブル410、データフィールド415。
[0063] WLAN PDU400は、無線周波数スペクトル帯域上で送信され得、それは、いくつかの例で、複数のサブバンドを含み得る。いくつかの例において、無線周波数スペクトル帯域は、80MHzの帯域幅を有し得、サブバンドの各々は、40MHzの帯域幅を有し得る。
[0064] レガシWLANプリアンブル405は、レガシショートトレーニングフィールド(STF)(L−STF)情報420、レガシロングトレーニングフィールド(LTF)(L−LTF)情報425、および/またはレガシシグナリング(L−SIG)情報430を含み得る。無線周波数スペクトル帯域が複数のサブバンドを含む場合、L−STF、L−LTFおよびL−SIG情報は、複数のサブバンドの各々において、複製および送信され得る。
[0065] HE WLANプリアンブル410は、レガシWLANシグナリングフィールド(RL−SIG)435、第1のWLANシグナリングフィールド440(例えば、(HE−SIG−Aとラベル付けされる)第1のHE WLANシグナリングフィールド)、第2のWLANシグナリングフィールド445(例えば、(HR−SIG−Bとラベル付けされる)第2のHE WLANシグナリングフィールド)、WLAN STF(例えば、HE−STF450とラベル付けされるHE WLAN STF)、少なくとも1つのWLAN LTF(例えば、HE−LTF455とラベル付けされる少なくとも1つのHE WLAN LTF)、を含み得る。
[0066] 無線周波数スペクトル帯域が複数のサブバンドを含む場合、(レガシWLANプリアンブル405からの)L−SIG情報420は、反復レガシシグナリング(RL−SIG)情報として、反復レガシWLANシグナリングフィールド435の各サブバンドにおいて複製および送信され得る。反復レガシWLANシグナリングフィールド435は、WLAN PDU400がIEEE802.11ax WLAN PDUであることを局に示し得る。
[0067] 第1のWLANシグナリングフィールド440は、WLAN PDU400における通信を受信または送信するために識別される複数のAPまたは局以外のAPおよび局によって使用可能なHE WLANシグナリング情報を含み得る。第1のWLANシグナリングフィールド440はまた、第2のWLANシグナリングフィールド445を復号するために識別される複数のAPまたは局によって使用可能である情報を含み得る。さらに、第1のWLANシグナリングフィールド440は、OBSS再利用禁止についての情報を含み得る。無線周波数スペクトル帯域が複数のサブバンドを含む場合、第1のWLANシグナリングフィールド440に含まれる情報(例えば、HE−SIG−A情報)は、第1のWLANシグナリングフィールド440の各サブバンドにおいて複製および送信され得る。
[0068] 第2のWLANシグナリングフィールド445は、WLAN PDU400における通信を送信または受信するために識別される複数のAPまたは局によって使用可能なHE WLANシグナリング情報を含み得る。より具体的には、第2のWLANシグナリングフィールド445は、データフィールド415においてデータを送信/エンコードする、または受信/復号するために複数のAPまたは局によって使用可能である情報を含み得る。さらに、第2のWLANシグナリングフィールド445は、OBSS再利用禁止についての情報を含み得る。第2のWLANシグナリングフィールド445は、第1のWLANシグナリングフィールド440とは別個にエンコードされ得る。
[0069] HE WLANプリアンブル410はまた、BSSの識別子を含み得る。BSSの識別子は、カラーフィールド(例えば、BSSカラーフィールド470)の値を含み得る。カラーフィールドの値は、BSSの固有のまたは固有でない識別子であり得、BSSのメンバーによって生成される全てのWLAN PDUに含まれ得る。いくつかの例では、カラーフィールド470の特定の値が、上述のように、OBSS再利用が禁止されることを示し得る。HE WLANプリアンブル410はまた、BSSトーンフィールド475を含み得、それは、BSSカラーフィールドの延長として使用され得る。WLAN PDU400がHE DL SU WLAN PDUである場合、BSSトーンフィールド475は、送信の1つまたは複数の対象の受信機を識別するために使用され得る。いくつかの場合では、BSSトーンフィールド475が、第1のWLANシグナリングフィールド440に含まれ得る。
[0070] HE WLANプリアンブル410はさらに、OBSS送信機がWLAN PDU400と同時の送信のためにワイヤレスチャネルを再利用し得るかどうかを示す、OBSS再利用禁止インジケータ(例えば、1つまたは複数のビットまたはバイナリ禁止フラグ465)を含み得る。いくつかの例において、禁止フラグ465は、OBSS再利用が禁止されることを示すように設定され得、そのOBSS送信機は、レガシ延期ルールに従う。禁止フラグは、OBSS再利用が許可されることを示すために、取り除かれ得る。これらのフィールドはまた、エンハンスドRTSおよび/またはCTSフィールドに含まれ得る。
[0071] さらに、または代替として、第2のWLANシグナリングフィールド445は、OBSS送信機がWLAN PDU400と同時の送信のためにワイヤレスチャネルを再利用し得るかどうかを示す、OBSS再利用禁止インジケータ(例えば、禁止フラグ)を含み得る。いくつかの例において、第2のWLANシグナリングフィールド445はまた、他のタイプの禁止インジケータ、例えば、上述された方法と同様の方法で、OBSS再利用を許可するように、またはOBSS再利用を禁止するように設定され得る干渉制限を含み得る。
[0072] 図5A、5B、5C、および5Dは、本開示のさまざまな態様に従って、第1のBSS送信機505およびOBSS送信機510による送信の例を示す。第1のBSS送信機は、第1のBSSのAPまたはSTAであり得、図1乃至4を参照して説明されたAP105またはSTA110の態様の例であり得る。
[0073] 図5Aの例では、第1のBSS送信機505−aが、図4を参照して説明されたWLAN PDU400の態様の例であり得るWLAN PDU400−aを送信し得る。WLAN PDU400−aは、レガシWLANプリアンブル405−a、HE WLANプリアンブル410−a、および/またはデータフィールド415−aを含み得る。レガシWLANプリアンブル405−a、HE WLANプリアンブル410−a、およびデータフィールド415−aは、図4のレガシWLANプリアンブル405、HE WLANプリアンブル410、およびデータフィールド415の例であり得る。HE WLANプリアンブル410−aは、上述されたようなOBSS再利用禁止インジケータ、例えば、禁止フラグ、OBSS再利用を許可または禁止するように設定され得るカラーフィールド、干渉制限、などを含み得る。図5Aの例において、HE WLANプリアンブル410−aは、OBSS再利用が禁止されることのインジケーションを含み得る。結果として、OBSS送信機510−aは、標準のパワー密度しきい値のようなレガシ延期ルールの使用、およびWLAN PDU400−aが提供されたNAVを遵守することによって、WLAN PDU400−aと同時の送信を送信しない場合がある。いくつかの例において、上述されたように、第1のBSS送信機505−aは、OBSS再利用を禁止すること、それは、例えば、OBSS再利用禁止の持続時間において(または、ディスインセンティブルールによって規定されるようにより長い期間において)OBSS送信機におけるOBSS再利用を行うことが許可されないことを含み得る、または、例えば、AC優先のためのEDCAレベルを調整すること、に併せて、1つまたは複数のディスインセンティブルールを実施し得る。
[0074] 図5Bの例では、第1のBSS送信機505−bが、レガシWLANプリアンブル405−b、HE WLANプリアンブル410−b、および/またはデータフィールド415−bを含み得るWLAN PDU400−bを送信し得る。この例において、HE WLANプリアンブル410−bは、例えば、禁止フラグが取り除かれること、再利用が許可されることを示すBSSカラーが提供されること、または高い干渉制限、などのインジケータによって、OBSS再利用が許可されることを示し得る。このような例において、OBSS送信機510−bは、OBSS再利用送信530を送信し得、それは、関連するOBSSパワー密度しきい値および関連するパラメータが満たされると仮定すれば、WLAN PDU400−bと同時に送信され得る。
[0075] 図5Cの例では、第1のBSS送信機505−cが、非HE WLAN PDU400−cを送信し得、それは、OBSS送信機510−cにOBSS再利用を禁止するために送信され得る。非HE WLAN PDU400−cは、レガシWLANプリアンブル405−cおよびデータフィールド415−cを含み得る。このような例において、OBSS送信機510−cは、標準のPDしきい値のようなレガシ延期ルールの使用、およびWLAN PDU400−cが提供されたNAVを遵守することにより、WLAN PDU400−cと同時の送信を送信しない場合がある。いくつかの例において、上述されたように、第1のBSS送信機505−cは、非HE WLAN PDU400−cを送信することと同時に、ディスインセンティブルールを実施し得、それは、例えば、第1のBSS送信機505−cが、OBSS再利用禁止の持続時間において、または、ディスインセンティブルールによって規定されるようにより長い期間において、非HE WLAN PDU400−cを送信することのみ許可されることを含み得る。
[0076] 図5Dの例では、第1のBSS送信機505−dが、OBSS送信機510−dにOBSS再利用を禁止するために送信され得るWLAN PDU400−dに先行するRTS/CTS/CTS2Self送信545で、HE(または非HE)WLAN PDU400−dを送信し得る。WLAN PDU400−dは、レガシWLANプリアンブル405−d、HE WLANプリアンブル410−d、およびデータフィールド415−dを含み得る。このような例において、OBSS送信機510−dは、標準のパワー密度しきい値のようなレガシ延期ルールの使用、およびWLAN PDU400−dが提供されたNAVを遵守することによって、WLAN PDU400−dと同時の送信を送信しない場合がある。いくつかの例において、上述されたように、第1のBSS送信機505−dは、CTS/RTS/CTS2Self545を送信すること、それは、例えば、第1のBSS送信機505−dが、OBSS再利用禁止の持続時間において(または、ディスインセンティブルールによって規定されるようにより長い期間において)OBSS送信機においてOBSS再利用を行うことが許可されないことを含み得る、または、例えば、AC優先のためのEDCAレベルを調整すること、に併せて、ディスインセンティブルールを実施し得る。
[0077] 図6は、本開示のさまざまな態様に従って、OBSSによるワイヤレス送信の動的禁止をサポートするワイヤレスデバイス600のブロック図を示す。ワイヤレスデバイス600は、図1乃至5を参照して説明されたSTA110またはAP105の態様の例であり得る。ワイヤレスデバイス600は、受信機605、動的禁止マネージャ610、および送信機615を含み得る。ワイヤレスデバイス600はまた、プロセッサを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いと通信状態にあり得る。
[0078] 受信機605は、さまざまな情報チャネル(例えば、制御チャネル、データチャネルおよびOBSSによるワイヤレス送信の動的禁止に関連した情報など)に関連付けられた、制御情報、ユーザデータ、またはパケットのような情報を受信し得る。情報は、デバイスの他のコンポーネントに伝えられ得る。受信機605は、図9を参照して説明されたトランシーバ925の態様の例であり得る。
[0079] 動的禁止マネージャ610は、第1のBSSの第1の送信機から送信される第1の送信を識別し得、第1の送信の間における第1の送信機と同時の送信を、第1のBSSと重複するOBSSの1つまたは複数の他の送信機に動的に禁止し得る。動的禁止マネージャ610は、同時のOBSS送信が禁止されることを示すフレームのプリアンブルにおける値を設定し得る。動的禁止マネージャ610は、図9を参照して説明された動的禁止マネージャ905の態様の例であり得る。
[0080] 送信機615は、ワイヤレスデバイス600の他のコンポーネントから受信される信号を送信し得る。いくつかの例において、送信機615は、トランシーバモジュールにおける受信機とコロケートされ得る。例えば、送信機615は、図9を参照して説明されたトランシーバ925の態様の例であり得る。送信機615は、単一のアンテナを含み得るか、それは複数のアンテナを含み得る。
[0081] 図7は、本開示のさまざまな態様に従って、OBSSによるワイヤレス送信の動的禁止をサポートするワイヤレスデバイス700のブロック図を示す。ワイヤレスデバイス700は、図1乃至6を参照して説明されたAP105またはSTA110またはワイヤレスデバイス600の態様の例であり得る。ワイヤレスデバイス700は、受信機705、動的禁止マネージャ710、および送信機725を含み得る。ワイヤレスデバイス700はまた、プロセッサを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いと通信状態にあり得る。
[0082] 受信機705は、デバイスの他のコンポーネントに伝えられ得る情報を受信し得る。受信機705はまた、図6の受信機605を参照して説明された機能を行い得る。受信機705は、図9を参照して説明されたトランシーバ925の態様の例であり得る。
[0083] 動的禁止マネージャ710は、図6を参照して説明された動的禁止マネージャ610の態様の例であり得る。動的禁止マネージャ710は、送信禁止コンポーネント715およびBSS送信コンポーネント720を含み得る。動的禁止マネージャ710は、図9を参照して説明された動的禁止マネージャ905の態様の例であり得る。
[0084] 送信禁止コンポーネント715は、第1の送信の間における第1の送信機と同時の送信を、第1のBSSと重複するOBSSの1つまたは複数の他の送信機に動的に禁止し得る。送信禁止コンポーネント715は、同時のOBSS送信が禁止されることを示すフレームのプリアンブルにおける値を設定し得る。いくつかの場合において、ワイヤレスデバイス700は、APの一部であり得、送信禁止コンポーネント715は、データフレーム特性を識別することを第1のBSSにおける1つまたは複数の局に有効にし、1つまたは複数の局の送信の間に送信することをOBSSの他の送信機に動的に禁止するために、1つまたは複数の局に情報を送信し得る。いくつかの場合において、ワイヤレスデバイス700は、局の一部であり得、送信禁止コンポーネント715は、データフレーム特性を識別することを局に有効にし、局の送信の間に送信することをOBSSの他の送信機に動的に禁止するために、第1のBSSにおけるAPから情報を受信し得る。
[0085] いくつかの場合では、第1の送信機が、OBSSの送信機が標準のパワー密度レベルを使用し、データフレームのネットワーク割当てベクトル(NAV)を遵守することを示す。いくつかの場合では、APが、動的なOBSS禁止を構成するために1つまたは複数の局に情報を提供し得る。情報は、例えば、1つまたは複数の局に送信されるシングルビットインジケータを含み得る。いくつかの場合において、情報は、データフレーム特性の識別を有効にし、1つまたは複数の局の送信の間に送信することをOBSSの他の送信機に動的に禁止するかどうかを決定するために、1つまたは複数の局による使用のための1つまたは複数のパラメータを含み得る。
[0086] いくつかの場合において、第1のBSSのSTAまたはAPは、OBSS再利用を禁止するかどうかを決定する1つまたは複数のパラメータを識別し得る。いくつかの例において、1つまたは複数のパラメータは、ほとんど無いか全くない干渉の許可によって同時の送信を禁止するために低い値に設定される、または、より高いレベルの干渉の許可によって同時の送信を許可するために高い値に設定される、許可された干渉パラメータを備え得る。
[0087] BSS送信コンポーネント720は、第1のBSSの第1の送信機から送信される第1の送信を識別し得る。送信機725は、ワイヤレスデバイス700の他のコンポーネントから受信された信号を送信し得る。いくつかの例において、送信機725は、トランシーバモジュールにおける受信機とコロケートされ得る。例えば、送信機725は、図9を参照して説明されたトランシーバ925の態様の例であり得る。送信機725は、単一のアンテナを使用し得るか、それは複数のアンテナを使用し得る。
[0088] 図8は、ワイヤレスデバイス700、またはワイヤレスデバイス600の対応するコンポーネントの例であり得る動的禁止マネージャ800のブロック図を示す。すなわち、動的禁止マネージャ800は、図6および7を参照して説明された動的禁止マネージャ610または動的禁止マネージャ710の態様の例であり得る。動的禁止マネージャ800はまた、図9を参照して説明された動的禁止マネージャ905の態様の例であり得る。
[0089] 動的禁止マネージャ800は、送信禁止コンポーネント805、ディスインセンティブルールコンポーネント810、BSS送信コンポーネント815、特性識別コンポーネント820、カラーフィールドコンポーネント825、プリアンブルフラグコンポーネント830、RTS−CTSコンポーネント835、干渉しきい値コンポーネント840、およびフレームフォーマットコンポーネント845を含み得る。これらのモジュールの各々は、(例えば1つまたは複数のバスを介して)互いに、直接または間接的に、通信し得る。
[0090] 送信禁止コンポーネント805は、第1の送信の間における第1の送信機と同時の送信を、第1のBSSと重複するOBSSの1つまたは複数の他の送信機に動的に禁止し得る。送信禁止コンポーネント805は、同時のOBSS送信が禁止されることを示すフレームのプリアンブルにおける値を設定し得る。ディスインセンティブルールコンポーネント810は、同時の送信を動的に禁止することに基づいて1つまたは複数のディスインセンティブルールを適用し得る。いくつかの例において、1つまたは複数のディスインセンティブルールはAPによって構成され、第1のBSSの1つまたは複数の局に送信される。いくつかの場合において、1つまたは複数のディスインセンティブルールは、同時の送信が禁止されることをOBSSの1つまたは複数の送信機に示すために非HEフレームが使用される場合、所定の期間において非高効率(非HE)データフレームのみを送信することを備える。特定の場合において、1つまたは複数のディスインセンティブルールは、同時の送信が禁止されることのインジケーションなしで第1の送信が送信された場合に示される第1の送信のためのチャネル優先度より低いチャネル優先度を示すことを備える。いくつかの場合において、1つまたは複数のディスインセンティブルールは、同時の送信が禁止されることを示すために使用され得る利用可能なワイヤレスリソースを利用可能なリソースのサブセットに制限することを備える。
[0091] BSS送信コンポーネント815は、第1のBSSの第1の送信機から送信される第1の送信を識別し得る。特性識別コンポーネント820は、第1の送信の1つまたは複数の特性を識別し得、動的に禁止することは、識別された1つまたは複数の特性に少なくとも部分的に基づき得る。いくつかの場合において、1つまたは複数の特性は、1つまたは複数のチャネル品質特性またはサービス品質特性を備える。1つまたは複数のチャネル品質特性は、関連するしきい値を超過するPDU失敗率、関連するしきい値を超過するPDUエラー率、関連するしきい値を超過するPDUリトライカウント、信号対干渉および雑音比(SINR)、受信信号強度インジケーション、または、関連するしきい値未満のサポートされる最大の変調および符号化スキーム、関連するしきい値を超過するバースト性干渉を受ける送信のパーセンテージ、しきい値を超過するデータペイロード対プリアンブルのSINR低下、または、関連するしきい値未満のアクセスされた通信時間、のうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの場合において、1つまたは複数のサービス品質特性は、第1の送信機によって送信されるデータに関連付けられた送信優先度または第1の送信機の送信において送信されるデータに関連付けられたレイテンシーのうちの1つまたは複数を備える。
[0092] カラーフィールドコンポーネント825は、同時のBSS送信が禁止されることを示す所定の値に送信のデータフレームのプリアンブルにおけるカラーフィールドを設定し得る。プリアンブルフラグコンポーネント830は、同時のOBSS送信が禁止されることを示すフレームのプリアンブルにおけるフラグを設定し得る。いくつかの場合において、プリアンブルフラグは、非HEフレームのプリアンブルにおいて、例えば、サービスフィールド、送信機アドレスフィールド、または受信機アドレスフィールドにおいて、位置を特定され得る。
[0093] RTS−CTSコンポーネント835は、第1の送信機の送信に先行する送信可(CTS2Selfを含む)送信または送信要求送信のうちの1つまたは複数を生成および送信し得る。いくつかの場合において、送信要求または送信可送信は、同時の送信がレガシ延期ルールに従って禁止されることをOBSSの1つまたは複数の送信機に示す。
[0094] 干渉しきい値コンポーネント840は、送信の間に送信されるデータフレームのプリアンブルにおける干渉しきい値を生成および送信し得、干渉しきい値は、データフレームによって耐えられる干渉の量を示し得る。いくつかの場合において、干渉しきい値は、同時のOBSS送信が、ほとんど無いか全くない干渉の許可によって禁止されることを示すために低いレベルに設定され得る。
[0095] フレームフォーマットコンポーネント845は、同時の送信がレガシ延期ルールに従って禁止されることをOBSSの1つまたは複数の送信機に示す非高効率(非HE)フレームとして送信の間に第1の送信機によって送信されるデータフレームをフォーマットし得る。
[0096] 図9は、本開示のさまざまな態様に従って、OBSSによるワイヤレス送信の動的禁止をサポートするデバイスを含むシステム900の図を示す。例えば、システム900は、STA110−cを含み得、それは、図1乃至8を参照して説明されたワイヤレスデバイス600、ワイヤレスデバイス700、またはSTA110の例であり得る。
[0097] STA110−cはまた、動的禁止マネージャ905、メモリ910、プロセッサ920、トランシーバ925、およびアンテナ930を含み得る。これらのモジュールの各々は、(例えば1つまたは複数のバスを介して)互いに、直接または間接的に、通信し得る。動的禁止マネージャ905は、図6乃至8を参照して説明された動的禁止マネージャの例であり得る。
[0098] メモリ910は、ランダムアクセスメモリ(RAM)および読取専用メモリ(ROM)を含み得る。メモリ910は、実行されるとき、プロセッサに、本書に説明されたさまざまな機能(例えば、OBSSによるワイヤレス送信の動的禁止など)を行わせる命令を含む、コンピュータ可読、コンピュータ実行可能ソフトウェアを記憶し得る。いくつかの場合において、ソフトウェア915は、プロセッサによって直接的に実行可能ではない場合もあるが、コンピュータに、(例えば、コンパイルおよび実行されるとき、)本書に説明されている機能を行わせ得る。プロセッサ920は、インテリジェントハードウェアデバイス(例えば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)など)を含み得る。
[0099] トランシーバ925は、上述されたように、1つまたは複数のアンテナ、有線あるいは無線のリンクを介して、1つまたは複数のネットワークと双方向に通信し得る。例えば、トランシーバ925は、AP105またはSTA110と双方向に通信し得る。トランシーバ925はまた、パケットを変調して変調されたパケットを送信のためにアンテナに提供するために、アンテナから受信されたパケットを復調するためにモデムを含み得る。いくつかの場合において、ワイヤレスデバイスは、単一のアンテナ930を含み得る。しかしながら、いくつかの場合において、デバイスは、2つ以上のアンテナ930を有し得、それらは、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る。
[0100] 図10は、本開示のさまざまな態様に従って、OBSSによるワイヤレス送信の動的禁止をサポートするデバイスを含むシステム1000の図を示す。例えば、システム1000は、AP105−dを含み得、それは、図1乃至8を参照して説明されたようなワイヤレスデバイス600、ワイヤレスデバイス700、またはAP105の例であり得る。
[0101] AP105−dはまた、動的禁止マネージャ1005、メモリ1010、プロセッサ1020、トランシーバ1025、およびアンテナ1030を含み得る。これらのモジュールの各々は、(例えば1つまたは複数のバスを介して)互いに、直接または間接的に、通信し得る。動的禁止マネージャ1005は、図6乃至8を参照して説明された動的禁止マネージャの例であり得る。
[0102] メモリ1010は、RAMおよびROMを含み得る。メモリ1010は、実行されるとき、プロセッサに、本書に説明されるさまざまな機能(例えば、OBSSによるワイヤレス送信の動的禁止など)を行わせる命令を含む、コンピュータ可読、コンピュータ実行可能ソフトウェアを記憶し得る。いくつかの場合において、ソフトウェア1015は、プロセッサによって直接的に実行可能ではない場合もあるが、コンピュータに、(例えば、コンパイルおよび実行されるとき、)本書に説明される機能を行わせ得る。プロセッサ1020は、インテリジェントハードウェアデバイス(例えば、CPU、マイクロコントローラ、ASICなど)を含み得る。
[0103] トランシーバ1025は、上述されたように、1つまたは複数のアンテナ、有線あるいは無線のリンクを介して、1つまたは複数のネットワークと双方向に通信し得る。例えば、トランシーバ1025は、AP105またはSTA110と双方向に通信し得る。トランシーバ1025はまた、パケットを変調して変調されたパケットを送信のためにアンテナに提供するために、アンテナから受信されたパケットを復調するためにモデムを含み得る。いくつかの場合において、ワイヤレスデバイスは、単一のアンテナ1030を含み得る。しかしながら、いくつかの場合において、デバイスは、2つ以上のアンテナ1030を有し得、それらは、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る。
[0104] 図11は、本開示のさまざまな態様に従ってOBSSによるワイヤレス送信の動的禁止のための方法1100を例示するフローチャートを示す。方法1100の動作は、図1乃至5、9、または10を参照して説明されたようにデバイス、例えば、STA110またはAP105またはそれのコンポーネントによって、実施され得る。例えば、方法1100の動作は、本書に説明されるような動的禁止マネージャによって行われ得る。いくつかの例において、STA110またはAP105は、デバイスの機能的要素を制御して以下に説明される機能を行うためにコードのセットを実行し得る。さらに、または代替として、STA110またはAP105は、専用ハードウェアを使用して以下に説明される機能の態様を行い得る。
[0105] ブロック1105において、STA110またはAP105は、図2乃至5を参照して上述されたように第1のBSSの第1の送信機から送信される第1の送信を識別し得る。特定の例において、ブロック1105の動作は、図7または図8を参照して説明されたようにBSS送信コンポーネントによって行われ得る。
[0106] ブロック1110において、STA110またはAP105は、図2乃至5を参照して説明されたように、第1の送信の間における第1の送信機と同時の送信を、第1のBSSと重複するOBSSの1つまたは複数の他の送信機に動的に禁止し得る。動的に禁止することは、同時のOBSS送信が禁止されることを示すフレームのプリアンブルにおける値を設定することを含み得る。特定の例において、ブロック1110の動作は、図7または図8を参照して説明されたように送信禁止コンポーネントによって行われ得る。
[0107] 図12は、本開示のさまざまな態様に従ってOBSSによるワイヤレス送信の動的禁止のための方法1200を例示するフローチャートを示す。方法1200の動作は、図1乃至5、9、または10を参照して説明されたように、デバイス、例えば、STA110またはAP105またはそれのコンポーネントによって、実施され得る。例えば、方法1200の動作は、本書に説明されるように動的禁止マネージャによって行われ得る。いくつかの例において、STA110またはAP105は、デバイスの機能的要素を制御して以下に説明される機能を行うためにコードのセットを実行し得る。さらに、または代替として、STA110またはAP105は、専用ハードウェアを使用して以下に説明される機能の態様を行い得る。
[0108] ブロック1205において、STA110またはAP105は、図2乃至5を参照して上述されたように第1の送信の1つまたは複数の特性および第1のBSSの第1の送信機から送信される第1の送信を識別し得る。特定の例において、ブロック1205の動作は、図7または図8を参照して説明されたようにBSS送信コンポーネントによって行われ得る。
[0109] ブロック1210において、STA110またはAP105は、図2乃至5を参照して説明されたように、識別された1つまたは複数の特性に少なくとも部分的に基づいて、第1の送信の間における第1の送信機と同時の送信を、第1のBSSと重複するOBSSの1つまたは複数の他の送信機に動的に禁止し得る。動的に禁止することは、同時のOBSS送信が禁止されることを示すフレームのプリアンブルにおける値を設定することを含み得る。特定の例において、ブロック1210の動作は、図7または図8を参照して説明されたように送信禁止コンポーネントによって行われ得る。
[0110] 図13は、本開示のさまざまな態様に従ってOBSSによるワイヤレス送信の動的禁止のための方法1300を例示するフローチャートを示す。方法1300の動作は、図1乃至5または10を参照して説明されたようにデバイス、例えば、AP105またはそれのコンポーネントによって、実施され得る。例えば、方法1300の動作は、本書に説明されるように動的禁止マネージャによって行われ得る。いくつかの例において、AP105は、デバイスの機能的要素を制御して以下に説明される機能を行うためにコードのセットを実行し得る。さらに、または代替として、AP105は、専用ハードウェアを使用して以下に説明される機能の態様を行い得る。
[0111] ブロック1305において、AP105は、図2乃至5を参照して説明されたように第1のBSSの第1の送信機から送信される第1の送信を識別し得る。特定の例において、ブロック1305の動作は、図7または図8を参照して説明されたようにBSS送信コンポーネントによって行われ得る。
[0112] ブロック1310において、AP105は、図2乃至5を参照して説明されたように、第1の送信の間における第1の送信機と同時の送信を、第1のBSSと重複するOBSSの1つまたは複数の他の送信機に動的に禁止し得る。動的に禁止することは、同時のOBSS送信が禁止されることを示すフレームのプリアンブルにおける値を設定することを含み得る。特定の例において、ブロック1310の動作は、図7または図8を参照して説明されたように送信禁止コンポーネントによって行われ得る。
[0113] ブロック1315において、AP105は、図2乃至5を参照して上述されたように、データフレーム特性を識別することを第1のBSSにおける1つまたは複数の局に有効にするために、および、1つまたは複数の局の送信の間に送信することをOBSSの他の送信機に動的に禁止するために、1つまたは複数の局に情報を送信し得る。特定の例において、ブロック1315の動作は、図7または図8を参照して説明されたように送信禁止コンポーネントによって行われ得る。いくつかの例において、AP105は、STAにフレーム特性を測定および識別させることなく、STAに、それらが再利用を許可すべきか禁止すべきかを単に指示し得る。いくつかの例において、APは、それ固有のフレームのいずれにおいても再利用を禁止することなく、ブロック1315を実行し得る。言い換えると、AP105は、ブロック1305および1310におけるステップをスキップし、1315に直行し得る。
[0114] 図14は、本開示のさまざまな態様に従ってOBSSによるワイヤレス送信の動的禁止のための方法1400を例示するフローチャートを示す。方法1400の動作は、図1乃至5または9を参照して説明されたようにデバイス、例えば、STA110またはそれのコンポーネントによって、実施され得る。例えば、方法1400の動作は、本書に説明されるような動的禁止マネージャによって行われ得る。いくつかの例において、STA110は、デバイスの機能的要素を制御して以下に説明される機能を行うためにコードのセットを実行し得る。さらに、または代替として、STA110は、専用ハードウェアを使用して以下に説明される機能の態様を行い得る。
[0115] ブロック1405において、STA110は、図2乃至5を参照して説明されたように、第1のBSSの第1の送信機から送信される第1の送信を識別し得る。特定の例において、ブロック1405の動作は、図7または図8を参照して説明されたようにBSS送信コンポーネントによって行われ得る。
[0116] ブロック1410において、STA110は、図2乃至5を参照して説明されたように、第1の送信の間における第1の送信機と同時の送信を、第1のBSSと重複するOBSSの1つまたは複数の他の送信機に動的に禁止し得る。動的に禁止することは、同時のOBSS送信が禁止されることを示すフレームのプリアンブルにおける値を設定することを含み得る。特定の例において、ブロック1410の動作は、図7または図8を参照して説明されたように送信禁止コンポーネントによって行われ得る。
[0117] ブロック1415において、STA110は、図2乃至5を参照して上述されたように、データフレーム特性を識別することを局に有効にし、局の送信の間に送信することをOBSSの他の送信機に動的に禁止するために、第1のBSSにおけるAPから情報を受信し得る。特定の例において、ブロック1415の動作は、図7または図8を参照して説明されたように送信禁止コンポーネントによって行われ得る。いくつかの例において、STAは、データフレーム特性を識別する必要なく再利用を許可または禁止するようにそれに指示する情報を、APから受信し得る。いくつかの例において、STAは、再利用を許可するのを禁止することを決定する前にAPからの命令を待ち得る。これらの例において、STAは、1410のブロック1405に示されるステップをスキップし、1415に直行する。
[0118] これらの方法が、可能な実施形態を説明しており、動作およびステップが、他の実施形態が可能になるように再配置またはそうでない場合は修正され得ることに留意されたい。いくつかの例において、複数の方法のうちの2つ以上からの態様が組み合わされ得る。例えば、方法の各々の態様は、本書に説明される他のステップまたは技術、または他の方法のステップまたは態様を含み得る。かくして、本開示の態様は、OBSSによるワイヤレス送信の動的禁止を提供し得る。
[0119] 本書での説明は、当業者が本開示を製造または使用することを有効にするために提供される。本開示に対するさまざまな修正は、当業者にとって容易に明らかとなり、本書で定義された包括的な原理は、本開示の範囲から逸脱しないで他の変形に適用され得る。かくして、本開示は、本書に説明された例および設計に限定されるべきではなく、本書に開示された原理および新規の特徴と矛盾しない最も広い範囲が付与されるべきである。
[0120] ここで説明された機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせで実施され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェア中で実施される場合、機能は、コンピュータ可読媒体で、1つまたは複数の命令またはコードとして記憶または送信され得る。他の例および実施形態は、本開示および特許請求の範囲内にある。例えば、ソフトウェアの本質により、上記で説明された機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらの任意の組み合わせを使用して実施され得る。機能を実施する特徴はまた、さまざまな位置において物理的に配置され得、それは、機能の一部が異なるPHY位置において実施されるように分配されることを含む。また、請求項を含む本明細書で使用される場合、項目のリスト(例えば、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」のようなフレーズで始まる項目のリスト)において使用されるような「または(or)」は、例えば「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」のリストが、A、またはB、またはC、またはAB、またはAC、またはBC、またはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような離接的なリスト(disjunctive list)を示す。
[0121] コンピュータ可読媒体は、1つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体と非一時的なコンピュータ記憶媒体との両方を含む。非一時的な記憶媒体は、汎用または特殊用途コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、非一時的なコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EEPROM(登録商標))、コンパクトディスク(CD)ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、あるいはデータ構造または命令の形態で所望のプログラムコード手段を記憶または搬送するために使用され得、汎用または特殊用途コンピュータ、もしくは汎用または特殊用途プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の非一時的な媒体を備えることができる。また、任意の接続が、コンピュータ可読媒体と適切に称される。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、またはその他の遠隔ソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本明細書で使用される場合、CD(disc)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(DVD)(disc)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生し、その一方でディスク(disc)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
[0122] 本書に説明される1つまたは複数のワイヤレス通信システムは、同期または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、基地局は、同様のフレームタイミングを有し得、異なる基地局からの送信は、時間的にほぼにアラインされ得る(approximately aligned in time)。非同期動作の場合、基地局は、異なるフレームタイミングを有し得、異なる基地局からの送信は、時間的にアラインされないことがあり得る。本書で説明される技術は、同期または非同期動作のいずれかに対して使用され得る。
[0123] かくして、本開示の態様は、OBSSによるワイヤレス送信の動的禁止を提供し得る。これらの方法が、可能な実施形態を説明しており、方法および動作が、他の実施形態が可能になるように再配置またはそうでない場合は修正され得ることに留意されたい。いくつかの例において、複数の方法のうちの2つ以上からの態様が組み合わされ得る。
[0124] ここでの開示に関連して説明された様々な例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタロジック、個別ハードウェア構成要素、またはここで説明された機能を行うように設計されたこれらの任意の組み合わせを用いて実施または行われ得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであり得る。プロセッサはまた、(例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに連結した1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または他の任意のそのような構成といった、)コンピューティング・デバイスの組み合わせとして実施され得る。かくして、本書に説明される機能は、少なくとも1つの集積回路(IC)上で、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって行われ得る。さまざまな例では、異なるタイプのIC(例えば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、または別のセミカスタムIC)が使用され得、それらは、当該技術において知られている任意の方式でプログラムされ得る。各ユニットの機能はまた、1つまたは複数の汎用または特定用途向けのプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリにおいて具現化される命令で、全体的または部分的に実施され得る。
[0125] 添付の図面において、同様のコンポーネントまたは特徴は、同じ参照ラベルを有し得る。さらに、同じタイプのさまざまなコンポーネントは、参照ラベルに、ダッシュと、同様のコンポーネント間を区別する第2のラベルとを後続させることによって区別され得る。本書において第1の参照ラベルのみが使用される場合、第2の参照ラベルに関係なく同じ第1の参照ラベルを有する同様のコンポーネントのいずれか1つに、説明が適用可能である。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ワイヤレス通信のための方法であって:
第1の基本サービスセット(BSS)の第1の送信機から送信される第1の送信を識別することと、
前記第1の送信の間における前記第1の送信機と同時の送信を前記第1のBSSと重複する重複BSSの1つまたは複数の他の送信機に動的に禁止することと、を備え、ここにおいて、前記動的に禁止することは、同時の重複BSS送信が禁止されることを示すフレームのプリアンブルにおける値を設定することを備える、
方法。
[C2]
前記第1の送信を前記識別することは、前記第1の送信の1つまたは複数の特性を識別することをさらに備え、前記動的に禁止することは、前記識別された1つまたは複数の特性に少なくとも部分的に基づく、C1に記載の方法。
[C3]
前記フレームの前記プリアンブルにおける前記値を前記設定することは、同時の重複BSS送信が禁止されることを示す所定の値に前記第1の送信のデータフレームのプリアンブルにおけるカラーフィールドを設定することを備える、C1に記載の方法。
[C4]
前記フレームの前記プリアンブルにおける前記値を前記設定することは、前記フレームの前記プリアンブルにおけるフラグを設定することを備える、C1に記載の方法。
[C5]
前記動的に禁止することは、前記第1の送信機の前記送信に先行する送信可(CTS)送信または送信要求(RTS)送信のうちの1つまたは複数を送信することを備える、C1に記載の方法。
[C6]
前記RTSまたはCTS送信は、同時の送信がレガシ延期ルールに従って禁止されることを前記重複BSSの前記1つまたは複数の他の送信機に示す、C5に記載の方法。
[C7]
前記動的に禁止することは、前記第1の送信の間に送信されるデータフレームのプリアンブルにおける干渉しきい値を送信することを備え、前記干渉しきい値は、前記データフレームによって耐えられる干渉の量を示す、C1に記載の方法。
[C8]
前記動的に禁止することは、同時の重複BSS送信が、ほとんど無いか全くない干渉の許可によって禁止されることを示すために前記干渉しきい値を低いレベルに設定することをさらに備える、C7に記載の方法。
[C9]
同時の送信を前記動的に禁止することに基づいて1つまたは複数のディスインセンティブルールを適用すること、をさらに備える、C1に記載の方法。
[C10]
前記1つまたは複数のディスインセンティブルールがアクセスポイントによって構成され、前記第1のBSSの1つまたは複数の局に送信される、C9に記載の方法。
[C11]
前記1つまたは複数のディスインセンティブルールは、前記第1の送信機が同時の送信を禁止するパケットを送信する場合に、前記第1の送信機が前記重複BSSの送信機と同時に送信しないことを命令することを備える、C9に記載の方法。
[C12]
前記1つまたは複数のディスインセンティブルールは、同時の送信が禁止されることのインジケーションなしで前記第1の送信が送信された場合に示される前記第1の送信のためのチャネル優先度より低いチャネル優先度を示すことを備える、C9に記載の方法。
[C13]
前記1つまたは複数のディスインセンティブルールは、同時の送信が禁止されることを示すために使用され得る利用可能なワイヤレスリソースを利用可能なリソースのサブセットに制限することを備える、C9に記載の方法。
[C14]
前記1つまたは複数の局の送信の間に送信することを前記重複BSSの他の送信機に動的に禁止することを、前記1つまたは複数の局に有効または無効にするために、前記第1のBSSにおける1つまたは複数の局に、情報を、前記第1のBSSにおけるアクセスポイント(AP)によって、送信することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C15]
前記有効にすることは、データフレーム特性を識別することに基づく、C14に記載の方法。
[C16]
前記情報は、前記1つまたは複数の局に送信されるシングルビットインジケータを備える、C14に記載の方法。
[C17]
前記情報は、前記1つまたは複数の局の送信の間に送信することを前記重複BSSの他の送信機に動的に禁止することを有効にするかどうかを決定するために、前記1つまたは複数の局による使用のための1つまたは複数のパラメータを備える、C14に記載の方法。
[C18]
前記1つまたは複数のパラメータは、ほとんど無いか全くない干渉の許可によって同時の送信を禁止するために低い値に設定される、または、より高いレベルの干渉の許可によって同時の送信を許可するために高い値に設定される、許可された干渉パラメータを備える、C17に記載の方法。
[C19]
データフレーム特性を識別すること、および、前記第1のBSSにおける局の送信の間に送信することを前記重複BSSの他の送信機に動的に禁止することを、前記局に有効にするために、前記第1のBSSにおけるアクセスポイントから情報を、前記局において、受信することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C20]
ワイヤレス通信のための装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサと電子通信状態にあるメモリと、
前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行されたときに、前記装置に、
第1の基本サービスセット(BSS)の第1の送信機から送信される第1の送信を識別することと、
前記第1の送信の間における前記第1の送信機と同時の送信を前記第1のBSSと重複する重複BSSの1つまたは複数の他の送信機に動的に禁止することと、をさせるために実行可能である命令と、
を備え、ここにおいて、前記命令は、同時の重複BSS送信が禁止されることを示すフレームのプリアンブルにおける値を設定することを前記装置に行わせることを、するために前記プロセッサによって実行可能である、
装置。
[C21]
ワイヤレス通信のための装置であって、
第1の基本サービスセット(BSS)の第1の送信機から送信される第1の送信を識別するための手段と、
前記第1の送信の間における前記第1の送信機と同時の送信を前記第1のBSSと重複する重複BSSの1つまたは複数の他の送信機に動的に禁止するための手段と、を備え、ここにおいて、動的に禁止するための前記手段は、同時の重複BSS送信が禁止されることを示すフレームのプリアンブルにおける値を設定するための手段を備える、
装置。
[C22]
前記第1の送信を識別するための前記手段は、前記第1の送信の1つまたは複数の特性を識別するための手段を備え、
前記重複することの前記1つまたは複数の他の送信機を動的に禁止するための前記手段は、前記識別された1つまたは複数の特性に少なくとも部分的に基づく動作可能なBSSである、C21に記載の装置。
[C23]
前記フレームの前記プリアンブルにおける前記値を設定するための前記手段は、
同時の重複BSS送信が禁止されることを示す所定の値に前記第1の送信のデータフレームのプリアンブルにおけるカラーフィールドを設定するための手段を備える、C21に記載の装置。
[C24]
前記フレームの前記プリアンブルにおける前記値を設定するための前記手段は、
前記フレームの前記プリアンブルにおけるフラグを設定するための手段を備える、C21に記載の装置。
[C25]
動的に禁止するための前記手段は、
前記第1の送信機の前記送信に先行する送信可(CTS)送信または送信要求(RTS)送信のうちの1つまたは複数を送信するための手段を備える、C21に記載の装置。
[C26]
前記RTSまたはCTS送信は、同時の送信がレガシ延期ルールに従って禁止されることを前記重複BSSの前記1つまたは複数の他の送信機に示す、C25に記載の装置。
[C27]
動的に禁止するための前記手段は、
前記第1の送信の間に送信されるデータフレームのプリアンブルにおいて干渉しきい値を送信するための手段を備え、前記干渉しきい値は、前記データフレームによって耐えられる干渉の量を示す、C21に記載の装置。
[C28]
前記動的に禁止するための手段は、
同時の重複BSS送信が、ほとんど無いか全くない干渉の許可によって禁止されることを示すために前記干渉しきい値を低いレベルに設定するための手段を備える、C27に記載の装置。
[C29]
同時の送信を前記動的に禁止することに基づいて1つまたは複数のディスインセンティブルールを適用するための手段、をさらに備える、C21に記載の装置。
[C30]
ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コードは、
第1の基本サービスセット(BSS)の第1の送信機から送信される第1の送信を識別することと、
前記第1の送信の間における前記第1の送信機と同時の送信を前記第1のBSSと重複する重複BSSの1つまたは複数の他の送信機に動的に禁止することと、をするために実行可能な命令を備え、ここにおいて、前記コードは、同時の重複BSS送信が禁止されることを示すフレームのプリアンブルにおける値を設定するために実行可能な命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。