JP6815189B2 - 情報端末 - Google Patents

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Description

本発明の一形態は、情報端末、表示装置、およびそれらの駆動方法に関する。
また、本発明の一形態は、半導体装置に関する。なお本発明の一形態は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の技術分野は、物、方法、または、製造方法に関するものである。または、本発明の一形態は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。
なお、本明細書等において半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般を指す。表示装置、発光装置、記憶装置、電気光学装置、半導体回路及び電子機器は、半導体装置を有する場合がある。
反射型素子と発光型素子を組み合わせた、表示装置が提案されている(特許文献1)。明るい環境では反射型素子、暗い環境では発光型素子を用いることで、外光環境に依存しない良好な表示品質と、消費電力が少ない表示装置、を提供することができる。
また、酸化物半導体トランジスタ(Oxide Semiconductorトランジスタ、以下、OSトランジスタと呼称する)を、液晶ディスプレイや有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイなどの表示装置に用いる技術が注目されている。
OSトランジスタはオフ電流が非常に小さい。そのことを利用して、静止画像を表示する際のリフレッシュ頻度を少なくし、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの消費電力を低減する技術が開示されている(特許文献2、特許文献3)。なお、本明細書において、上述の表示装置の消費電力を減らす技術を、アイドリングストップと呼称する。
また、特許文献4には、OSトランジスタを用いて液晶ディスプレイと光学式タッチセンサを構成した例が開示されている。
特開2003−157026号公報 特開2011−141522号公報 特開2011−141524号公報 特開2011−210254号公報
本発明の一形態は、消費電力の小さい情報端末を提供することを課題の一とする。また、本発明の一形態は、視認性の優れた情報端末を提供することを課題の一とする。また、本発明の一形態は、新規な情報端末を提供することを課題の一とする。また、本発明の一形態は、新規な半導体装置を提供することを課題の一とする。
また、本発明の一形態は、操作性が向上した情報端末を提供することを課題の一とする。また、本発明の一形態は、情報端末の操作性を向上させる駆動方法を提供することを課題の一とする。また、本発明の一形態は、情報端末の視認性を向上させる表示方法および駆動方法を提供することを課題の一とする。
なお、複数の課題の記載は、互いの課題の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一形態は、これらの課題の全て解決する必要はない。また、列記した以外の課題が、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、これらの課題も、本発明の一形態の課題となり得る。
情報端末に表示部、第1のタッチセンサ、および第2のタッチセンサを設け、第1のタッチセンサにてタッチ信号が検出されると、表示部に第1の画像信号を送信し、表示部において文字やマーカーの入力を行う。また、第2のタッチセンサにてタッチ信号が検出されると、表示部に第2の画像信号を送信し、表示部においてページのスクロール、拡大、縮小、あるいは切り替えを行う。
情報端末に表示部、第1のタッチセンサ、および第2のタッチセンサを設け、表示部は、それぞれ第1の表示素子および第2の表示素子を有する複数の画素を有し、第1のタッチセンサにてタッチ信号が検出されると、第2の表示素子にて画像の更新を行うことなく、第1の表示素子の画像を更新し、表示部において文字やマーカーの入力を行う。また、第2のタッチセンサにてタッチ信号が検出されると、第1の表示素子の画像および第2の表示素子の画像を更新し、表示部においてページのスクロールあるいは、拡大や縮小を行う。
本発明の一態様は、第1のタッチセンサと、表示部と、第2のタッチセンサと、を有し、表示部に設けられた、第1の画像を表示する表示領域において、第1のタッチセンサにてタッチ信号が検出されると、第1の画像に第2の画像が追加され、第2のタッチセンサにてタッチ信号が検出されると、第1の画像の移動、拡大、および縮小の少なくとも一つ、あるいは、第1の画像から第3の画像への切り替えが行われる情報端末である。
また、本発明の一態様は、第1のタッチセンサと、表示部と、第2のタッチセンサと、を有し、表示部は、複数の画素を有し、複数の画素は、それぞれ第1の表示素子および第2の表示素子を有し、第1の表示素子において、第1の周期で画像データの更新を行い、第2の表示素子において、第2の周期で画像データの更新を行うとき、第1のタッチセンサにてタッチ信号が検出されると、第1の表示素子において、第1の周期より短い第3の周期で画像データを更新し、第2の表示素子において、第2の周期で画像データを更新し、また、第2のタッチセンサにてタッチ信号が検出されると、第1の表示素子において、第3の周期で画像データを更新し、第2の表示素子において、第2の周期より短い第4の周期で画像データを更新する情報端末である。
なお、上記態様において、第1の表示素子はEL素子であり、第2の表示素子は液晶素子であることが好ましい。
なお、上記態様において、第1のタッチセンサは、電磁誘導式タッチセンサであり、第2のタッチセンサは、光学式タッチセンサおよび静電容量式タッチセンサの一方であることが好ましい。
なお、上記態様において、表示部は、第1のタッチセンサ上に重なるように設けられ、第2のタッチセンサは、表示部上に重なるように設けてもよい。
なお、上記態様において、第2のタッチセンサのタッチ検出の有無は、第1のタッチセンサにおいてタッチ検出が無いときに判定されることが好ましい。
また、本発明の一態様は、第1のタッチセンサと、第1のタッチセンサと重なるように設けられた表示部と、表示部と重なるように設けられた第2のタッチセンサと、を有し、第1のタッチセンサは、電磁誘導式タッチセンサであり、第2のタッチセンサは、光学式タッチセンサおよび静電容量式タッチセンサの一方である情報端末である。
本発明の一形態により、消費電力の小さい情報端末を提供することができる。本発明の一形態により、視認性の優れた情報端末を提供することができる。また、本発明の一形態により、新規な情報端末を提供することができる。また、本発明の一形態により、新規な半導体装置を提供することができる。
また、本発明の一形態により、操作性が向上した情報端末を提供することができる。また、本発明の一形態により、情報端末の操作性を向上させる駆動方法を提供することができる。また、本発明の一形態により、情報端末の視認性を向上させる表示方法および駆動方法を提供することができる。
なお、これらの効果の記載は、他の効果の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一形態は、これらの効果の全てを有する必要はない。なお、これら以外の効果は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面、請求項などの記載から、これら以外の効果を抽出することが可能である。
本発明の一態様に係る情報端末および使用例を示す図。 本発明の一態様に係る情報端末および使用例を示す図。 本発明の一態様に係る情報端末および使用例を示す図。 (A)本発明の一態様に係る表示パネルの構成を示す上面図、(B)本発明の一態様に係る画素の構成を示すブロック図。 本発明の一態様に係る表示装置の構成を示すブロック図。 本発明の一態様に係る表示装置の構成を示すブロック図。 本発明の一態様に係る表示装置の構成を示すブロック図。 本発明の一態様に係る表示装置の構成を示すブロック図。 本発明の一態様に係る表示方法を示すフローチャート。 本発明の一態様に係る表示方法を示すタイミングチャート。 本発明の一態様に係る画素の構成を示す回路図。 本発明の一態様に係る表示領域の構成を示すブロック図。 本発明の一態様に係る表示装置の構成を示すブロック図。 本発明の一態様に係る表示方法を示すタイミングチャート。 本発明の一態様に係る表示方法を示すタイミングチャート。 本発明の一態様に係るメモリセルを示す回路図。 本発明の一態様に係る表示装置を示す断面図。 本発明の一態様に係る表示装置を示す断面図。 本発明の一態様に係る表示装置を示す断面図。 本発明の一態様に係る表示装置を示す断面図。 本発明の一態様に係る表示装置を示す断面図。 本発明の一態様に係る表示モジュールの構成例を説明する断面図。 本発明の一態様に係る電子機器を示す図。 本発明の一態様に係る電子機器を示す図。 本発明の一態様に係る電子機器を示す図。
以下、実施の形態について図面を参照しながら説明する。但し、実施の形態は多くの異なる形態で実施することが可能であり、趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は、以下の実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
また、図面において、大きさ、層の厚さ、または領域は、明瞭化のために誇張されている場合がある。よって、必ずしもそのスケールに限定されない。なお図面は、理想的な例を模式的に示したものであり、図面に示す形状または値などに限定されない。
なお、本明細書中において、高電源電圧をHレベル(又はVDD)、低電源電圧をLレベル(又はGND)と呼ぶ場合がある。
また、本明細書は、以下の実施の形態を適宜組み合わせることが可能である。また、1つの実施の形態の中に、複数の構成例が示される場合は、互い構成例を適宜組み合わせることが可能である。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一形態である情報端末について説明を行う。
<情報端末10>
図1は情報端末10の形態および使用例を示している。情報端末10は、筐体11、表示領域12を有する表示パネル、操作ボタン13、操作ボタン14、カメラ15等を有する。また、情報端末10への入力手段として、図1(B)に示すようにスタイラスなどのタッチペン16が付属されている。表示領域12は第1のタッチセンサ、第2のタッチセンサ、および表示部からなる。また、表示部は複数の画素を有している。各画素には、第1の表示素子および第2の表示素子が設けられていてもよく、これらのいずれか一方、あるいは両方を用いて表示を行うことができる。また、カラー表示を行う表示装置では、画素は色毎にサブ画素を有する場合もある。例えば、赤を表示させるためのサブ画素(R)、緑を表示させるためのサブ画素(G)、青を表示させるためのサブ画素(B)が各画素に設けられることで、フルカラー表示が可能となる。また、サブ画素を、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)等で構成し、フルカラー表示を行ってもよい。この場合は、各サブ画素が第1の表示素子および第2の表示素子を有しても良い。また、サブ画素毎に第1の表示素子を有し、画素毎に第2の表示素子を有しても良い。
図1(A)は、表示領域12で表示された文字21に、使用者が線やマーカーを書き込み、特定の文字を強調または削除している例を示している。図1(A)は、下線22、枠線23、取り消し線24、マーカー25が示されている。マーカー25は紙に書かれた文字を蛍光ペンでなぞった場合と同じ役割を果たす。また、表示領域12の上部には、情報端末が無線通信に用いる電波の受信状況を示すアイコン、電子メールなどメッセージの受信を知らせるアイコン、バッテリー残量を知らせるアイコン、および時刻などが表示される領域を有していてもよい。
また、図1(B)は、画像として、問題等の文字が表示された表示領域12に使用者が解答等の文字26を入力(書き込み)している様子を示している。タッチペン16を用いて表示領域をタッチすることで、文字や線が新たな画像として表示領域12に表示される。図1(B)に示す情報端末10は横方向に長い表示領域12を有しているが、これに限らない。図1(A)に示すように縦長の表示領域12を有する情報端末10としてもよいし、図1(B)に示す情報端末10の向きを変え、表示領域12を縦長にして使用してもよい。
図1(B)では、画面の左側に文字の入力、画面の右側で計算を行う例を示しているが、これに限らない。画面左側に問題が出題され、画面右側に解答を入力してもよい。画面左側にメッセージを表示させ、画面右側に返事や回答を入力してもよい。メッセージとしては、例えば電子メール(e−メール)等を用いてもよい。入力したデータ(線、マーカー、文字等)は、ネットワークを用いて送信することができる。例えば教育機関により出題された問題を、ネットワークを介して受け取り、情報端末10を用いて解答した後、解答を教育機関へ送信し、教育機関は解答に対して採点を行い、採点結果を情報端末10に送信するビジネスモデルに適用できる。
<タッチセンサ>
表示領域12は画像や文字などの情報を表示する表示部を有する。また、表示領域12は複数のタッチセンサを有する。なお、タッチセンサとしては、光学式タッチセンサ、静電容量式タッチセンサ、電磁誘導式タッチセンサなどを用いることができる。本実施の形態では、例えば第1のタッチセンサ上に表示部を有する表示パネルが設けられていてもよい。なお、表示パネルは、表示部だけでなく、後述するソースドライバやゲートドライバを有していてもよい。また、第2のタッチセンサとして、タッチセンサが表示パネルに組み込まれたインセル型タッチパネルやオンセル型タッチパネルとしてもよいし、表示パネル上にタッチセンサを有するタッチパネルを設けたアウトセル型タッチパネルとしてもよい。
また、第1のタッチセンサと第2のとタッチセンサでは、タッチの検知方法が異なることが好ましく、第1のタッチセンサを電磁誘導式タッチセンサとし、第2のタッチセンサを光学式タッチセンサ、または静電容量式タッチセンサとするのが好ましい。光学式タッチセンサとしては、表示パネルにフォトダイオードを設け表示パネル表面の光を検知する方式を用いてもよいし、筐体11に設けられた発光部(図示せず)から発せられ、表示パネル表面に発せられた光を筐体11に設けられた受光部(図示せず)で検知する方式を用いてもよい。
情報端末10では、タッチの検知方法が異なる2種類のタッチセンサを用いているため、情報端末10は、使用者が表示領域12にスタイラスなどのタッチペン16などで入力した場合と、指などで入力した場合で、表示領域12での表示内容を異ならせることができる。例えば、タッチペン16などを使って、表示領域12をタッチすると、その情報は第1のタッチセンサで読み取られ、表示領域12に文字、線、または図形などを表示することができる。また、指による入力(操作)により、表示領域12をタッチすると、その情報は第2のタッチセンサで読み取られ、表示領域12に表示されている画像のスクロール、拡大、および縮小や、ページの切り替えのような画像の切り替えなどを行うことができる。
使用者は、スタイラスなどのタッチペン16で表示領域12に手書き入力を行い、タッチペン16を持つ手と逆の手や、タッチペン16を持つのに使用していない指で画像のスクロール、拡大、および縮小や、画像の切り替えなどを行うことができる。
図2は、情報端末10の表示領域12にタッチペン16を用いて手書き入力を行う一態様を示している。なお、表示領域12は、第1の表示領域12Aと第2の表示領域12Bを有している。第1の表示領域12Aには、情報端末が無線通信に用いる電波の受信状況を示すアイコン、電子メールなどメッセージの受信を知らせるアイコン、バッテリー残量を知らせるアイコン、および時刻などが表示されている。なお、表示領域12を2つの表示領域に分割する例を示したが、本実施の形態はこれに限定されない。3つ以上の表示領域に分割してもよいし、表示領域12Aを表示領域12の下部に設けてもよい。
図2(A)は、表示領域12Bにタッチペン16を用いて手書き入力を行っている様子を示している。図2(B)は、表示領域12への手書き入力が終了し、画像のスクロール、あるいは切り替えを行う様子を示している。ここで、使用者は、右手でタッチペンを持ち、左手で画像のスクロール、あるいは切り替えを行う。図2(C)は、使用者が左手で画面を左方向にスクロールしている様子を示している。ここで、使用者の左手は、表示領域12Bをタッチしており、スクロールしているのは、表示領域12Bに示された画像のみである。図2(D)では、使用者による画像のスクロールが終了し、新たな画像が表示された後に、新たに表示された画像に対して再度使用者が手書き入力を行っている様子を示している。
また、画像のスクロールやページの切り替えのみでなく、画像の拡大や縮小を行っても良い。画像の拡大や縮小においても、表示領域12全体の拡大や縮小を行っても良いし、表示領域12Bのみに表示された画像の拡大や縮小を行ってもよい。画像の拡大は、ピンチアウト(ピンチオープン)により行われ、画像の縮小は、ピンチイン(ピンチクローズ)により行われればよい。
このように、使用者は、上記のようなページの切り替えなどのためにわざわざタッチペン16を持ち替える必要はない。一方、タッチペン16で操作するために、表示領域12に、ページを切り替えるためのボタンや、スクロールするためのバー(スライダーともいう)を表示させてもよい。しかし、タッチペン16での入力と、これらのボタンやバーによる操作を繰り返し行う場合は、操作が煩雑となる。特にタッチペン16による入力部と、これらのボタンやバーの位置が離れている場合は、操作性が低下してしまう。本実施の形態のようにタッチ検出方式の異なるタッチパネルを複数設けることで、情報端末の操作性は向上する。
また、タッチペン16で入力する文字、線、および図形の色、大きさ、太さの切り替えまたは、誤入力した際の修正のための入力モードの切り替え(例えば、消しゴムモードへの切り替え)も、タッチペン16を用いることなく、指などで行うことができる。このような機能も情報端末10の操作性を向上させる。
<表示部>
表示部には、透過型液晶素子、自発光型の表示素子、あるいは外光を利用する表示素子を用いることができる。
また、各画素が、第1の表示素子と第2の表示素子を有していてもよい。この場合、第1の表示素子と第2の表示素子は異なる表示方式により表示を行う。例えば、第1の表示素子を自発光型の表示素子とし、第2の表示素子を外光を利用する表示素子とすることができる。
自発光型の表示素子としては、エレクトロルミネセンスを用いた発光素子を用いることができる。このような発光素子として、発光ダイオード(LED)、有機EL(OEL、またはOLEDともいう)、無機EL(IEL)、量子ドットLED(QドットLED)等を用いることができる。
また、外光を利用する表示素子としては、反射型の液晶素子、電気泳動方式の表示素子、マイクロカプセル方式の表示素子、エレクトロウェッティング方式の表示素子等を用いることができる。
ここで、外光を利用する表示素子とは、表示に必要な光源として外光を用いる表示素子のことをいう。また、外光とは、屋外における太陽光や、屋内における蛍光灯や電球等の照明からの光、表示パネルの全面や端部に設けられたフロントライトからの光など、情報端末10が有する表示パネルへ入射する光のことをいう。
反射型の液晶素子など、外光を利用する表示素子を第2の表示素子として情報端末10の表示部に用いると、使用者は紙媒体に書かれた文字を読んでいるときと同じ体験をし、長時間使用を続けても疲れにくい。よって、教科書や電子書籍などに用いることは好ましい。また、反射型の液晶素子は消費電力が小さいため、情報端末10は長時間使用してもバッテリの消費が少ない。
本実施の形態では、このように一つの画素に2種類の表示素子を用いる表示方法をハイブリッド表示方法、またこのような表示装置をハイブリッドディスプレイと呼ぶ。
ハイブリッド表示とは、1つのパネルにおいて、反射型素子での反射光と自発光型素子(例えば、OEL、LED等)からの発光とを併用して、色調または光強度を互いに補完して、文字または画像を表示する方法である。または、ハイブリッド表示とは、同一画素または同一副画素において複数の表示素子から、それぞれの光を用いて、文字及び/または画像を表示する方法である。ただし、ハイブリッド表示を行っているハイブリッドディスプレイを局所的にみると、複数の表示素子のいずれか一方を用いて表示される画素または副画素と、複数の表示素子の双方二以上を用いて表示される画素または副画素と、を有する場合がある。
なお、本明細書等において、上記構成のいずれか1つまたは複数の表現を満たすものを、ハイブリッド表示という。
また、ハイブリッドディスプレイは、同一画素または同一副画素に複数の表示素子を有する。なお、複数の表示素子としては、例えば、光を反射する反射型素子と、光を射出する自発光素子とが挙げられる。なお、反射型素子と、自発光素子とは、それぞれ独立に制御することができる。ハイブリッドディスプレイは、表示部において、反射型素子での反射光と自発光型素子からの発光のいずれか一方または双方を用いて、文字及び/または画像を表示する機能を有する。
また、ハイブリッドディスプレイが有する表示パネルの表面は、平面、曲面、またはその両方を有する。
また、ハイブリッドディスプレイとは、表示方式の異なる表示装置を一体化させた表示装置と呼ぶこともできる。例えば、反射型液晶表示装置と有機EL表示装置を一体化させた表示装置、あるいは反射型液晶表示装置と透過型液晶表示装置を一体化させた表示装置をハイブリッドディスプレイと呼ぶことができる。
表示領域12での表示を第2の表示素子で表示しておき、タッチペン16による文字、線、または図形の入力内容を第1の表示素子で表示する方法としたとき、第2の表示素子への画像情報の更新は行わず、アイドリングストップとし、第1の表示素子のみ画像データを更新することができる。このような方法により、表示に係る消費電力を低減でき、情報端末10の消費電力を低減することができる。なお、アイドリングストップの駆動方法については後述する。
例えば、情報端末10を教科書として利用する場合、教科書の文字、図、表、写真などは、第2の表示素子で表示しておき、使用者が教科書に書き込んだ線やマーカーなどを、第1のタッチセンサで検知させ、自発光型の表示素子である第1の表示素子で表示されることが好ましい。すなわち、下線22、枠線23、取り消し線24およびマーカー25などは、自発光型の表示素子によって表示されることが好ましい。自発光型の表示素子に有機ELを素子を用いると、自発光型の表示素子は有機EL素子が発光している領域のみ動的な電力を消費する。図1において、線やマーカーが表示される面積は表示領域12全体に対して小さい。上述の線やマーカーの領域のみを発光させ、それ以外の領域を全て非発光にすることで、情報端末10は消費電力を大幅に低減させることができる。
また、上記線やマーカーは発光素子によって表示されるため、反射型の液晶素子によって表示される文字と比較して区別しやすい。その結果、情報端末10は線やマーカーがはっきり目立つ、視認性の優れた情報端末となる。
情報端末10は、使用環境に応じて、表示領域の背景色や文字の色を変えることができる。図1は白色の背景色に黒色の文字を表示した例であるが、この場合、外光が明るすぎると、発光素子で表示させているマーカーの視認性が低下する場合がある。そのときは、背景色を黒色とし、文字を白色にすればよい(図3参照)。このように、背景色を黒色にすることで、外光が明るい環境でも、線やマーカーの視認性を向上させることができる。
外光を利用する表示素子および自発光型の表示素子を駆動するスイッチング素子として、チャネル形成領域に酸化物半導体を有するトランジスタ(OSトランジスタ)を用いることが好ましい。外光を利用する表示素子および/または自発光型の表示素子にOSトランジスタを用いることで、アイドリングストップが可能になり、情報端末10の消費電力を抑えることができる。
<表示パネル・画素>
図4に情報端末10が有する表示パネル30の構成例を示す。図4(A)は表示パネル30の上面図である。表示パネル30は、表示領域12、FPC37、ゲートドライバ34およびソースドライバ35を有する。表示領域12はマトリクス状に配置された画素31で構成されている。図4(A)では、ゲートドライバ34が左右に配置した例を示すが、構成はこれに限定されず、どちらか一方でも良い。
図4(B)は、画素31にハイブリッドディスプレイを用いた場合の構成例を示すブロック図である。画素31は、第1の表示素子110および第2の表示素子130を有する。一方、画素31にハイブリッドディスプレイを用いず、一つの表示素子が設けられる場合は、画素31に第1の表示素子110および第2の表示素子130の一方が設けられる。また、第2のタッチセンサとして、インセル型タッチセンサあるいはオンセル型タッチセンサを用いる場合、画素31に第2のタッチセンサ150を設けてもよい。第1の表示素子110および第2の表示素子130は情報端末10の表示部としての機能を有する。第2のタッチセンサ150は情報端末10へのタッチ入力を検知する機能を有する。なお、第1のタッチセンサは、表示部の表示面とは逆の面、すなわち表示部の裏面に設けられるが、詳細は図5、または図7を用いて後述する。
第2のタッチセンサ150にフォトダイオードが設けられ、光学式タッチセンサとしての機能を有してもよい。第2のタッチセンサ150は、フォトダイオードに照射される光の強度を検出し、指などの物体の近接または接触を検知することができる。検知画素に設けられるタッチセンサとしては、光学式タッチセンサ以外にも、静電容量式タッチセンサなどを用いることができる。
第1の表示素子110は自発光型の表示素子を有する。自発光型の表示素子としては、エレクトロルミネセンスを用いた発光素子を用いることができる。このような発光素子として、発光ダイオード(LED)、有機EL(OEL、またはOLEDともいう)、無機EL(IEL)、量子ドットLED(QドットLED)等を用いることができる。また、本実施の形態では、バックライトを用いて表示を行う透過型液晶素子を自発光型の表示素子に置き換え、外光を利用する表示素子と組み合わせて表示を行うことも可能である。本実施の形態では、自発光型の表示素子として、有機EL素子を用いる例を示す。
第2の表示素子130は外光を利用する表示素子を有する。外光を利用する表示素子としては、反射型の液晶表示素子、電気泳動方式の表示素子、マイクロカプセル方式の表示素子、エレクトロウェッティング方式の表示素子等を用いることができる。本実施の形態では、外光を利用する表示素子として、反射型の液晶表示素子を用いる例を示す。反射型の液晶素子を用いることで、情報端末10の消費電力を低減することができる。または、外光が明るい環境下において高いコントラストで画像を良好に表示することができる。
また、表示パネル30をフルカラー表示パネルとするとき、各色に応じて画素31を設けてもよい。ここで、各色とは、赤(R)、緑(G)、および青(B)のいずれか、あるいはシアン(C)、マゼンタ(M)、およびイエロー(Y)のいずれかを差す。この場合、画素31は副画素として機能する。
画素31の占有面積は、指やタッチを行う入力媒体などに比べて充分に小さいことが好ましい。情報端末10は、画素31ごとに第2のタッチセンサ150が設けられているので、隣り合う第2のタッチセンサ150同士の間隔が狭い、そのためタッチセンサの精度が高く、細かい線や文字でも入力可能である。
本実施の形態では、画素31ごとに第2のタッチセンサ150を設ける例を示したが、これに限らない。第2のタッチセンサ150一つで複数の画素31上へのタッチ入力を検知してもよい。また、図4(B)では、第2のタッチセンサ150が第1の表示素子110および第2の表示素子130に並ぶように設けられているが、本実施の形態はこれに限らない。第2のタッチセンサ150は、第1の表示素子110および第2の表示素子の一方または両方と重なるように設けられてもよい。
<ディスプレイシステム>
以降、図5および図6を用いて、情報端末10の動作の一形態を説明する。
図5に、本実施の形態の情報端末10に適応可能なディスプレイシステムの一態様を示す。当該システムは、表示部17、ソースドライバ35、ゲートドライバ34、タッチセンサ1001、タッチセンサ1002、アプリケーションプロセッサ1003、ディスプレイコントローラ1005から構成される。また、表示部17、ソースドライバ35、およびゲートドライバ34をまとめて表示パネル30と表記する場合がある。
表示部17は、入力される画像データに対応する表示を行う機能を有する。
ソースドライバ35は、ディスプレイコントローラ1005から受信した画像データ(data1)を所望のタイミングにて、表示部17に送信する機能を有する。
ゲートドライバ34は、ディスプレイコントローラ1005から受信した、表示部17を駆動するための信号(gate signal)に従い、表示部17のゲート線の信号を制御する機能を有する。
タッチセンサ1001はディスプレイコントローラ1005から受信したsensor controlにより動作し、タッチを検出する機能を有する。タッチセンサ1001にてタッチ検出を行った出力信号sensor output1はアプリケーションプロセッサ1003に送信される。なお、タッチセンサ1001としては電磁誘導式タッチセンサなどを用いることができる。電磁誘導式タッチセンサは、磁界を発生させるスタイラスなどのタッチペンを用いて表示領域12をタッチすることで、タッチセンサ1001が電磁エネルギーを受け取り、位置を検出する仕組みであり、タッチペンがタッチセンサ1001から、例えば、数cm離れていてもタッチ検出することが可能である。従って、図5に示すように、タッチセンサ1001の上に表示部17や、後述するタッチセンサ1002を配置しても、タッチセンサ1001は、表示部17やタッチセンサ1002越しにタッチペンによるタッチを検出することが可能である。
タッチセンサ1002はディスプレイコントローラ1005から受信したsensor controlにより動作し、タッチを検出する機能を有する。タッチセンサ1002にてタッチ検出を行った出力信号sensor output2はアプリケーションプロセッサ1003に送信される。なお、タッチセンサ1002としては光学式タッチセンサや静電容量式タッチセンサを用いることができる。また、タッチセンサ1002を光学式タッチセンサや静電容量式タッチセンサとすることで、回路を表示部17の画素回路上に配置することも可能である。すなわち、タッチセンサ1002はインセル型やオンセル型のタッチセンサを用いることも可能であり、アウトセル型として、表示部17上に配置することも可能である。
アプリケーションプロセッサ1003は、表示部17に表示する画像のホストとして機能する。また、アプリケーションプロセッサ1003は、タッチセンサ1001の出力信号sensor output1及びタッチセンサ1002の出力信号sensor output2を受信し、タッチを解析する機能を有する。また、アプリケーションプロセッサ1003はタッチの解析結果をもとに、画像データ(data0)を生成する機能を有する。具体的には、sensor output1に応じて表示部17に追加する画像データを生成し、sensor output2に応じて、表示部17の画像データのスクロール、拡大、縮小、および切り替えなどに関する画像データを生成する。また、アプリケーションプロセッサ1003は、表示部17の表示に必要なクロック(clkd)や同期信号(syncd)及び、タッチセンサの動作に必要なクロック(clks)や同期信号(syncs)を出力する機能を有する。上記に示したアプリケーションプロセッサ1003の処理は、ソフトウェアによる処理により実行することができる。
ディスプレイコントローラ1005は、ゲートドライバ34、タッチセンサ1001、およびタッチセンサ1002の制御信号を生成する機能を有する。また、ディスプレイコントローラ1005は、アプリケーションプロセッサ1003から受け取る信号modeに応じて、画像データdata1を生成する機能を有する。
図6にディスプレイコントローラ1005の構成を示す。ディスプレイコントローラ1005は、タッチセンサコントローラ1007、データ処理回路1009、モードコントローラ1015、タイミングコントローラ1017から構成される。タッチセンサコントローラ1007は、clks及びsyncsの信号に従い、タッチセンサ1001、およびタッチセンサ1002の制御信号sensor controlを生成する機能を有する。タイミングコントローラ1017は、clkd及びsyncdの信号に従い、ゲートドライバ34の制御信号gate signalを生成する機能を有する。モードコントローラ1015は、信号modeに従い、データ処理回路1009の制御信号contを生成する機能を有する。当該制御信号contに応じて、データ処理回路1009の処理内容は変化する。データ処理回路1009には、data0が入力する。また、データ処理回路1009は、data1を出力する機能を有する。
<アイドリングストップ(IDS)>
以降、図7乃至図10を用いて、上記アイドリングストップ(IDS)を行う情報端末10を説明する。
図7に、本実施の形態の情報端末10に適応可能なディスプレイシステムの一態様を示す。当該システムは、表示部17、ソースドライバ35、ゲートドライバ34、タッチセンサ1001、タッチセンサ1002、アプリケーションプロセッサ1003、ディスプレイコントローラ1005から構成される。また、表示部17、ソースドライバ35、およびゲートドライバ34をまとめて表示パネル30と表記する場合がある。
表示部17は、入力される画像データに対応する表示を行う機能を有する。表示部17は複数の画素を有し、各画素は、第1の表示素子および第2の表示素子により構成されている。第1の表示素子は、例えば有機EL素子とし、また第2の表示素子は、例えば反射型液晶素子とすればよい。それぞれの画像データを制御することにより、ハイブリッド駆動を行うことが出来る。
ソースドライバ35は、ディスプレイコントローラ1005から受信した画像データ(data1(O)、data1(L))を所望のタイミングにて、表示部17に送信する機能を有する。
ゲートドライバ34は、ディスプレイコントローラ1005から受信した、表示部17を駆動するための信号(gate signal)に従い、表示部17のゲート線の信号を制御する機能を有する。すなわち、信号(gate signal)を制御することで、表示部17のIDSを制御することが可能となる。
タッチセンサ1001はディスプレイコントローラ1005から受信したsensor controlにより動作し、タッチを検出する機能を有する。タッチセンサ1001にてタッチ検出を行った出力信号sensor output1はアプリケーションプロセッサ1003に送信される。なお、タッチセンサ1001としては電磁誘導式タッチセンサなどを用いることができる。電磁誘導式タッチセンサは、磁界を発生させるスタイラスなどのタッチペンを用いてタッチすることで、タッチセンサ1001が電磁エネルギーを受け取り、位置を検出する仕組みであり、タッチペンがタッチセンサ1001から、例えば、数cm離れていてもタッチ検出することが可能である。従って、図7に示すように、タッチセンサ1001の上に表示部17や、後述するタッチセンサ1002を配置しても、タッチセンサ1001は、表示部17やタッチセンサ1002越しにタッチペンによるタッチを検出することが可能である。
タッチセンサ1002はディスプレイコントローラ1005から受信したsensor controlにより動作し、タッチを検出する機能を有する。タッチセンサ1002にてタッチ検出を行った出力信号sensor output2はアプリケーションプロセッサ1003に送信される。なお、タッチセンサ1002としては光学式タッチセンサや静電容量式タッチセンサを用いることができる。また、タッチセンサ1002を光学式タッチセンサや静電容量式タッチセンサとすることで、回路を表示部17の画素回路上に配置することも可能である。すなわち、タッチセンサ1002はインセル型やオンセル型のタッチセンサを用いることも可能であり、アウトセル型として、表示部17上に配置することも可能である。
アプリケーションプロセッサ1003は、表示部17に表示する画像のホストとして機能する。また、アプリケーションプロセッサ1003は、タッチセンサ1001の出力信号sensor output1及びタッチセンサ1002の出力信号sensor output2を受信し、タッチを解析する機能を有する。また、アプリケーションプロセッサ1003はタッチの解析結果をもとに、第1の表示素子の画像データ(data0(O))を生成する機能を有する。また、アプリケーションプロセッサ1003は表示部17に表示する画像データを変更する場合、第2の表示素子の画像データ(data0(L))を生成する機能を有する。また、タッチセンサ1001及びタッチセンサ1002が検出したデータに従い、アプリケーションプロセッサ1003はIDSを制御することができる。具体的な処理については、図9を用いて後述する。また、アプリケーションプロセッサ1003は、表示部17の表示に必要なクロック(clkd)や同期信号(syncd)及び、タッチセンサの動作に必要なクロック(clks)や同期信号(syncs)を出力する機能を有する。上記に示したアプリケーションプロセッサ1003の処理は、ソフトウェアによる処理により実行することができる。
ディスプレイコントローラ1005は、ゲートドライバ34、タッチセンサ1001、およびタッチセンサ1002の制御信号を生成する機能を有する。また、ディスプレイコントローラ1005は、アプリケーションプロセッサ1003から受け取る信号modeに応じて、第1の表示素子の画像データdata1(O)及び、第2の表示素子の画像データdata1(L)を生成する機能を有する。
図8にディスプレイコントローラ1005の構成を示す。ディスプレイコントローラ1005は、タッチセンサコントローラ1007、データ処理回路1009、メモリ(O)1011、メモリ(L)1013、モードコントローラ1015、タイミングコントローラ1017から構成される。タッチセンサコントローラ1007は、clks及びsyncsの信号に従い、タッチセンサ1001、およびタッチセンサ1002の制御信号sensor controlを生成する機能を有する。タイミングコントローラ1017は、clkd及びsyncdの信号に従い、ゲートドライバ34の制御信号gate signalを生成する機能を有する。なお、表示部17のIDSを行う場合、タイミングコントローラ1017は信号gate signalにより、ゲートドライバ34の駆動を制御することができる。モードコントローラ1015は、信号modeに従い、データ処理回路1009の制御信号contを生成する機能を有する。当該制御信号contに応じて、データ処理回路1009の処理内容は変化する。データ処理回路1009には、data0(O)及びdata0(L)が入力する。また、データ処理回路1009は、data1(O)及びdata1(L)を出力する機能を有する。
表示部17において、教科書や本などの文章の表示中に、タッチ入力にて文字、線、記号、またはマーカーを入力し、表示部17に表示させる場合、文章およびその背景の表示を第2の表示素子を用いて行い、入力された文字、線、記号、またはマーカーを第1の表示素子を用いて表示することができる。このとき、第2の表示素子は、タッチ入力前後で表示の変更がない為、IDSすることができる。従って、データ処理回路1009は第2の表示素子の画像データを更新する必要が無い。すなわち、データ処理回路1009は、アプリケーションプロセッサ1003よりdata0(L)を受信せず、メモリ(L)1013に格納してある、直前のデータを出力し続ける。なお、表示部17がIDSを行う場合、画像データの更新は非常に低頻度でよいため、すなわち、画像データを更新する周期は長くてよいため、データ処理回路1009がメモリ(L)1013からデータを読み出す頻度も下がる。
また、表示部17において、第1の表示素子および第2の表示素子の双方がIDSを行う場合、データ処理回路1009は当該IDSに合わせて、低頻度にdata1(O)、data1(L)を出力すればよいため、すなわち、data1(O)、data1(L)を出力する周期は長くてよいため、データ処理回路1009の消費電力も削減することができる。
データ処理回路1009はメモリ(O)1011及びメモリ(L)1013と接続しており、画像信号のやり取りを行うことができる。メモリ(O)1011及びメモリ(L)1013はそれぞれ、第1の表示素子のフレームメモリ及び第2の表示素子のフレームメモリとして機能する。
フレームメモリには、例えば、1T(トランジスタ)1C(容量)型のメモリセルを備えたDRAM(ダイナミックランダムアクセスメモリ)を適用することができる。また、メモリセルにOSトランジスタが用いられるメモリ装置(以下、「OSメモリ」と呼ぶ。)を用いることができる。ここでは、OSメモリの一例として、1T1C型のメモリセルを有するRAMについて説明する。ここでは、このようなRAMを、「DOSRAM(Dynamic Oxide Semiconductor RAM、ドスラム)」と呼ぶこととする。
図16にDOSRAMが有するメモリセル1445の回路構成例を示す。メモリセル1445はトランジスタMW1、容量素子CS1、端子B1、B2を有する。トランジスタMW1は容量素子CS1の充放電を制御する機能をもつ。トランジスタMW1のゲートはワード線に電気的に接続され、第1端子はビット線に電気的に接続され、第2端子は容量素子の第1端子に電気的に接続されている。容量素子CS1の第2端子は端子B1に電気的に接続されている。端子B1には、定電圧(例えば、低電源電圧)が入力される。
トランジスタMW1はバックゲートを備えており、バックゲートは端子B2に電気的に接続されている。そのため、端子B2の電圧によって、トランジスタMW1の閾値電圧を変更することができる。例えば、端子B2の電圧は固定電圧(例えば、負の定電圧)であってもよいし、DOSRAMの動作に応じて、端子B2の電圧を変化させてもよい。
トランジスタMW1のバックゲートをトランジスタMW1のゲート、ソース、またはドレインに電気的に接続してもよい。あるいは、トランジスタMW1にバックゲートを設けなくてもよい。
第1の表示素子、あるいは第2の表示素子の画像データとして、容量素子CS1に電位が保持されることで、DOSRAMに画像データが書き込まれる。
容量素子CS1の充放電によって画像データの書き換えが行われるため、DOSRAMには原理的には書き換え回数に制約はなく、かつ、低エネルギーで、データの書き込みおよび読み出しが可能である。また、メモリセル1445の回路構成が単純であるため、大容量化が容易である。
トランジスタMW1はOSトランジスタである。OSトランジスタはオフ電流が極めて小さいため、容量素子CS1から電荷がリークすることを抑えることができる。したがって、DOSRAMの保持時間はDRAMに比べて非常に長い。したがってリフレッシュの頻度を低減できるため、リフレッシュ動作に要する電力を削減できる。そのため、DOSRAMをフレームメモリとして用いることで、ディスプレイコントローラ1005、およびソースドライバ35などの消費電力を削減することができる。
メモリ(O)1011及びメモリ(L)1013は、DOSRAMで構成することにより、リフレッシュを行う頻度を非常に低くできるため、画像データを長期間保持することができる。
<IDSのフローチャート>
図9に、本実施の形態の情報端末におけるアイドリングストップ(IDS)のフローチャートを示す。
表示部17において、第1の表示素子および第2の表示素子がともにIDSの状態とする(S101)。まず、タッチセンサ1001にて、タッチ信号が検出されるか否かが判定される(S102)。何らかのタッチ信号が検出された場合、第1の表示素子のIDSが解除される(S103)。タッチセンサ1001は、電磁誘導式タッチセンサなどが用いられ、スタイラスなどのタッチペンにてタッチされた場合に、タッチ検出することが可能である。このとき、タッチセンサ1001にてタッチ信号が検出されてから所定の期間、画像データの更新頻度を高くする、すなわち、画像データを更新する周期を短くするとよい。タッチセンサ1001のタッチ信号に応じて第1の表示素子の画像のみを更新し、第2の表示素子はIDSを続ける、すなわち、画像データを更新する周期は長いままである。よって、第2の表示素子においては、各画素にて前フレームの画像データを保持することが可能であり、ドライバ駆動に関わる消費電力などを削減することが出来る。
第1の表示素子のIDSを解除した後は、タッチセンサ1001のタッチ信号の解析が行われ(S104)、当該解析に基づき、第1の表示素子の画像が更新される(S105)。その後、再度タッチセンサ1001にて、タッチ信号が検出されるか否かが判定される(S106)。タッチが検出された場合、再度タッチ信号の解析が行われ、当該解析に基づき、第1の表示素子の画像が更新される。ここで、タッチセンサ1001にて、タッチ信号が検出されなかった場合、表示部17は初期状態、すなわち、第1の表示素子および第2の表示素子がIDSの状態となる。
一方、タッチセンサ1001にてタッチ信号が検出されなかった場合、タッチセンサ1002にて、タッチ信号が検出されるか否かが判定される(S107)。タッチセンサ1002において、何らかのタッチ信号が検出された場合、第1の表示素子および第2の表示素子のIDSが解除され(S108)、画像データの更新頻度を高くする、すなわち、画像データを更新する周期を短くする。タッチセンサ1002には、光学式タッチセンサや静電容量式タッチセンサが用いられ、指にてタッチされた場合にタッチ検出することが可能であるため、タッチセンサ1002のタッチ信号は、ページのスクロールや画像変更などを行う信号として用いられる。
ここで、IDSのときの画像データの更新頻度は、60Hz未満、好ましくは1Hz未満、とするのが好ましい。あるいは、IDSを行っている間は、画像データを更新しなくてもよい。すなわち、画像データの更新周期は、1/60秒より大きいのが好ましく、1秒より大きいのがより好ましい。一方、IDSを解除したときの画像データの更新頻度は60Hz以上240Hz以下、好ましくは60Hz以上120Hz以下とすればよい。すなわち、画像データの更新周期は、1/240秒以上1/60秒以下、好ましくは1/120秒以上1/60秒以下とすればよい。
第1の表示素子および第2の表示素子のIDSを解除した後は、タッチセンサ1002のタッチ信号の解析が行われ(S109)、当該解析に基づき、第1の表示素子および第2の表示素子の画像が更新される(S110)。
その後、再度タッチセンサ1002にて、タッチ信号が検出されるか否かが判定される(S111)。タッチセンサ1002において、タッチが検出された場合、再度タッチ信号の解析が行われ、当該解析に基づき、第1の表示素子および第2の表示素子の画像が更新される。ここで、タッチセンサ1002にて、タッチ信号が検出されなかった場合、表示部17は初期状態、すなわち、第1の表示素子および第2の表示素子がIDSの状態となる。
またS111にて、タッチセンサ1002におけるタッチ信号が検出されなかった場合、表示部17の動作は変化せず、再度S102に戻る。
ここで、タッチセンサ1001を電磁誘導式タッチセンサ、タッチセンサ1002を光学式タッチセンサあるいは静電容量式タッチセンサとした場合、スタイラスなどのタッチペンにてタッチした際に、タッチセンサ1001とタッチセンサ1002の双方にてタッチ検出が行われることが懸念されるが、図9のフローチャートでは、まずタッチセンサ1001で信号検出の有無を判定した後に、タッチセンサ1002の信号検出の有無を判定するため、当該タッチペンにてタッチした信号は、タッチセンサ1001にて検出される。また、タッチセンサ1001には電磁誘導式のタッチセンサを用いるため、タッチペンが、タッチセンサ1001から数cm離れた距離でも信号を検出することができる。すなわち、タッチセンサ1001はタッチセンサ1002よりも先にタッチ検出することができるため、タッチセンサ1001およびタッチセンサ1002の双方にてタッチ検出が行われることはない。
<IDSのタイミングチャート>
図10に、本実施の形態の情報端末10に適応可能なディスプレイシステムのIDSにあわせた、アプリケーションプロセッサ1003及びデータ処理回路1009のデータ生成に関するタイミングチャートを示す。
時刻T0以前にて、タッチセンサ1001及びタッチセンサ1002では、タッチ信号が検出されていない。すなわち、第1の表示素子および第2の表示素子は共にIDSを行っているとする。
時刻T0にて、タッチセンサ1002にてタッチ信号S0が検出される。すなわち、ユーザがスクロールやページ切り替えを行うことを意味する。
時刻T1にて、アプリケーションプロセッサ1003よりdata0(O)にはO0、data0(L)にはL0の信号が与えられる。この時、第1の表示素子および第2の表示素子IDSは解除される。また、時刻T1にてタッチセンサ1002にてタッチ信号S1が検出される。すなわち、ユーザがスクロールやページ切り替えを行うことを意味する。
時刻T2にて、アプリケーションプロセッサ1003よりdata0(O)にはO1、data0(L)にはL1の信号が与えられる。ただし、直前の状態において、第1の表示素子および第2の表示素子のIDSは解除されているため、ディスプレイシステムは継続して処理を行う。また、時刻T1からT2の間において、データ処理回路1009にて処理された画像データがdata1(O)、data1(L)として出力される。
時刻T3において、時刻T2からT3の間にデータ処理回路1009にて処理された画像データがdata1(O)、data1(L)として出力される。
時刻T2から時刻T4の間では、タッチセンサ1001及びタッチセンサ1002では、タッチ信号が検出されていないため、時刻T4にて第1の表示素子および第2の表示素子はIDSとなる。また、時刻T4以降において、第2の表示素子は常にIDSとなるためデータ処理回路1009の出力信号data1(L)は直前の画像データL1を出力し続ける。この時、data1(L)はメモリ(L)1013からデータを読み出し続けることが有効である。従って、メモリ(L)1013にDOSRAMを用いることで、非常に低頻度のリフレッシュを行うことで、画像データL1を保持することができ、低消費電力となる。
また、時刻T4にて、タッチセンサ1001にてタッチ信号が検出される。すなわち、ユーザがスタイラスなどのタッチペンでタッチを行ったことを意味する。時刻T5からT6の間にて、アプリケーションプロセッサ1003よりdata0(O)にO2の信号が与えられる。この時、第1の表示素子のみIDSは解除される。また、タッチセンサ1001によりタッチ検出が行われたため、第1の表示素子のみ画像の更新を行えばよい。従って、data0(L)には特定の画像データの出力が行われない。
時刻T6以降はタッチセンサ1001及びタッチセンサ1002では、タッチ信号が検出されない。従って、時刻T6以降にて、第1の表示素子および第2の表示素子の双方がIDSとなる。そのため、データ処理回路1009の出力信号data1(O)及びdata1(L)は直前の画像データO4、L1を出力し続ける。この時、data1(O)及びdata1(L)はそれぞれメモリ(O)1011及びメモリ(L)1013からデータを読み出し続けることが有効である。従って、メモリ(O)1011、メモリ(L)1013にDOSRAMを用いることで、非常に低頻度のリフレッシュを行うことで、画像データO4、L1を保持することができ、低消費電力となる。
<パネルの動作について>
図11乃至図15にパネルの動作を示す。なお、図11乃至図15では、画素回路内に光学式センサを有する構成を示し、当該光学式センサは図5または図7におけるタッチセンサ1002として機能することができる。なお、図11乃至図15において、画素回路内に設ける光学式センサは、必ずしも全ての画素に設ける必要はなく、複数の画素に対して一つの光学式センサを設けてもよい。
画素31の回路構成例について、図11の回路図を用いて説明を行う。
図11において、表示素子130は、トランジスタM1と、容量素子C1と、液晶素子180と、を有する。また、液晶素子180の第1端子をノードFD1と呼称する。
トランジスタM1はスイッチとしての機能を有し、配線SLとノードFD1との導通状態を制御する機能を有する。配線GL_Lに与えられる電位によってトランジスタM1のオン/オフが制御される。液晶素子180の第2端子は配線TCOMに電気的に接続される。配線TCOMはある一定の電位が与えられる。
容量素子C1はノードFD1に書き込まれた電荷を保持する機能を有する。
配線SLは信号線としての機能を有する。配線GL_Lは走査線としての機能を有する。
トランジスタM1がオンになると、配線SLからノードFD1へビデオデータ(アナログデータ)が書き込まれる。ノードFD1へ書き込まれた電荷に応じて、液晶素子180の配向が変化し、液晶素子180の光の透過率が変化する。
図11において、表示素子110は、トランジスタM2と、トランジスタM3と、トランジスタM4と容量素子C2と、発光素子170と、を有する。なお、トランジスタM3のゲートをノードFD2と呼称する。
トランジスタM2およびトランジスタM4はスイッチとしての機能を有する。トランジスタM2は配線SLとノードFD2との導通状態を制御する機能を有する。配線GL_Eに与えられる電位によってトランジスタM2のオン/オフが制御される。トランジスタM4は配線VRESとノードFD2との導通状態を制御する機能を有する。配線RESに与えられる電位によってトランジスタM4のオン/オフが制御される。トランジスタM3のソースまたはドレインの一方は配線ANOに電気的に接続され、トランジスタM3のソースまたはドレインの他方は発光素子170の第1端子に電気的に接続される。発光素子170の第2端子は配線CATHに電気的に接続される。
容量素子C2はノードFD2に書き込まれた電荷を保持する機能を有する。
配線RESはノードFD2を初期化するリセット信号が与えられる。トランジスタM4がオンになるとノードFD2が初期化される。
トランジスタM3は発光素子170の駆動トランジスタであり、ノードFD2の電位に従って、発光素子170に流れる電流を制御する機能を有する。
配線ANOは陽極としての機能を有し、配線CATHは陰極としての機能を有する。配線ANOは配線CATHよりも高電位が与えられることが好ましい。
配線SLは信号線としての機能を有し、配線GL_Eは走査線としての機能を有する。
トランジスタM2がオンになると、配線SLからノードFD2へビデオデータ(アナログデータ)が書き込まれる。トランジスタM3は、ノードFD2の電位に応じてドレイン電流を流す。発光素子170は、該ドレイン電流に応じて発光する。
なお、図11は、表示素子130の信号線と表示素子110の信号線を共通の信号線(配線SL)としているが、表示素子130と表示素子110は、それぞれ異なる信号線に接続されていてもよい。例えば、表示素子130の信号線として配線SL_Lを設け、表示素子110の信号線として配線SL_Eを設けてもよい。このようにすることで、表示素子130と表示素子110をそれぞれ独立に駆動することができる。
図11のタッチセンサ150は、トランジスタM6と、トランジスタM7と、トランジスタM8と、トランジスタM9と、容量素子C3と、フォトダイオード190とを有する。なお、トランジスタM7のゲートをノードFD3と呼称する。
トランジスタM6、トランジスタM8およびトランジスタM9はスイッチとしての機能を有する。トランジスタM6はフォトダイオード190の第1端子とノードFD3との導通状態を制御する機能を有する。トランジスタM6は配線TXに与えられる電位によってオン/オフが制御される。トランジスタM8はトランジスタM7のソースまたはドレインの一方と配線POUTとの導通状態を制御する機能を有する。トランジスタM8は配線SEに与えられる電位によってオン/オフが制御される。トランジスタM9は配線VRSとノードFD3との導通状態を制御する機能を有する。トランジスタM9は配線RSに与えられる電位によってオン/オフが制御される。フォトダイオード190の第2端子は配線VPDに電気的に接続される。トランジスタM7のソースまたはドレインの他方は配線PC1に電気的に接続される。
容量素子C3はノードFD3の電位を保持する機能を有する。
フォトダイオード190は、照射される光の量に応じて光電流を流す機能を有する。トランジスタM6がオンの場合、フォトダイオード190を流れる光電流に応じて、ノードFD3の電位が変化する。
トランジスタM7は、ノードFD3に与えられたデータを増幅する機能を有する。トランジスタM7はノードFD3の電位に応じてドレイン電流が決定される(チャネルの抵抗値が決定される)。
配線SEは走査線としての機能を有し、配線POUTは信号線としての機能を有する。トランジスタM8がオンになると、配線PC1と配線POUTとの間に電流が流れ、配線POUTの電位が変化する。すなわち、配線POUTの電位はノードFD3の電位に応じて変化する。
配線VRSは電源線としての機能を有し、高電源電位または低電源電位の一方が与えられる。同様に、配線VPDは電源線としての機能を有し、高電源電位または低電源電位の他方が与えられる。
配線RSはノードFD3を初期化するリセット信号が与えられる。トランジスタM9がオンになると、ノードFD3が初期化される。
次に、フォトダイオード190とその周辺のトランジスタの動作について、説明を行う。なお、以下において、配線VRSには高電源電位(Hレベル)が与えられ、配線VPDには低電源電位(Lレベル)が与えられているとして説明を行う。
まず、トランジスタM9をオンにし、初期化動作を行う。ノードFD3にHレベルの電位が書き込まれる。
次に、トランジスタM6をオンにする。このとき、フォトダイオード190に光が照射されていると、照射される光の量に応じて光電流が発生する。光電流は、ノードFD3から、トランジスタM6およびフォトダイオード190を介して、配線VPDへ流れる。ノードFD3の電位は、光電流の量に応じて低下する。
次に、トランジスタM6をオフにし、ノードFD3の電位低下を止める。最終的にノードFD3の電位は、Hレベル(配線VRSの電位)とLレベル(配線VPDの電位)の間の電位を示す。
例えば、タッチセンサ150に指などがタッチしている場合、フォトダイオード190は光が遮蔽された状態にある。このような状態でフォトダイオード190の光電流は流れないため、上述のノードFD3の電位低下は発生せず、ノードFD3の電位はHレベルに保持される。
図12は画素アレイ32を表すブロック図である。図12の画素アレイ32は、m行n列(mは2以上の整数、nは3以上の整数で且つ3の倍数)のマトリクス状に配置された画素31を有する。
縦に並んだ画素31[1、j]乃至画素31[m、j](jは3以上n以下の整数で且つ3の倍数)は、配線SL[j]および配線POUT[j]を共有している。同様に、縦に並んだ画素31[1、j−1]乃至画素31[m、j−1]は、配線SL[j−1]および配線POUT[j−1]を共有している。同様に、縦に並んだ画素31[1、j−2]乃至画素31[m、j−2]は、配線SL[j−2]および配線POUT[j−2]を共有している。
横に並んだ画素31[i、1]乃至画素31[i、n](iは1以上m以下の整数)は、配線SE[i]、配線GL_L[i]および配線GL_E[i]を共有している。
次に、画素アレイ32とその周辺回路について図13を用いて説明を行う。
図13は、ソースドライバ35と、画素アレイ32と、マルチプレクサ161と、A/Dコンバータ162と、を示している。
マルチプレクサ161は、配線POUT[1]乃至配線POUT[n]の中から1つの配線を選択し、配線OUTに信号を出力する機能を有する。
マルチプレクサ161は、トランジスタM11[1]乃至トランジスタM11[n]と、トランジスタM12を有する。配線SECに選択信号が入力されると、トランジスタM11[1]乃至トランジスタM11[n]のうち何れか1つが選択され、オンになる。そして配線OUTに信号が出力される。
トランジスタM12のゲートには配線BIASが接続しており、配線BIASの電位に従い、トランジスタM12のドレイン電流は変化する。トランジスタM12は電流源としての機能を有し、それぞれの画素31におけるトランジスタM7との抵抗分割にて、配線OUTに出力される電位が決定する。
配線OUTに出力された信号はA/Dコンバータ162を介してデジタル信号に変換される。
図14に、表示素子130と表示素子110へのデータ書込みのタイミングチャートを示す。
図14(A)は、まず表示素子130のゲート線を選択し、特定のアナログデータを書込み、その後、表示素子110のゲート線を選択する場合のタイミングチャートである。
時刻T0にて、GL_L[i]がハイレベルとなり、画素31[i,1]、画素31[i,2]乃至画素31[i,n]のトランジスタM1が導通し、ソース線SLより特定のアナログデータが書き込まれる。
時刻T1にて、GL_L[i+1]がハイレベルとなり、画素31[i+1,1]、画素31[i+1,2]乃至画素31[i+1,n]のトランジスタM1が導通し、ソース線SLより特定のアナログデータが書き込まれる。
時刻T2にて、GL_E[i]がハイレベルとなり、画素31[i,1]、画素31[i,2]乃至画素31[i,n]のトランジスタM2が導通し、ソース線SLより特定のアナログデータが書き込まれる。
以上のようにして、まず、表示素子130へのデータ書込みを行い、その後、表示素子110へのデータ書込みを行うことができる。
図14(B)は、表示素子130のゲート線と表示素子110のゲート線を交互に選択する場合のタイミングチャートである。
時刻T0にて、GL_L[i]がハイレベルとなり、画素31[i,1]、画素31[i,2]乃至画素31[i,n]のトランジスタM1が導通し、ソース線SLより特定のアナログデータが書き込まれる。
時刻T1にて、GL_E[i]がハイレベルとなり、画素31[i,1]、画素31[i,2]乃至画素31[i,n]のトランジスタM2が導通し、ソース線SLより特定のアナログデータが書き込まれる。
時刻T2にて、GL_L[i+1]がハイレベルとなり、画素31[i+1,1]、画素31[i+1,2]乃至画素31[i+1,n]のトランジスタM1が導通し、ソース線SLより特定のアナログデータが書き込まれる。
以上のようにして、表示素子130のゲート線と表示素子110のゲート線を交互に選択しデータ書込みを行うことができる。
次に、情報端末10の動作の詳細について、図15のタイミングチャートを用いて説明を行う。なお、図15のタイミングチャートは、画素31[i、j]のタッチセンサ150がタッチを検出し、画素31[i、j]の表示素子110にタッチの結果が表示される例を示す。図15において、動作のタイミングを示すために、時刻T0乃至時刻T4を付した。
配線PC1および配線PC2にはそれぞれ一定の電位が与えられる。また配線PC2は配線PC1よりも高電位が与えられることが好ましい。
まず、時刻T0において、配線RSの電位がHレベルとなり、ノードFD3の電位はHレベルに初期化される。
時刻T1において、配線TXの電位がHレベルとなることで、トランジスタM6がオンになり、フォトダイオード190の受光量に応じて、ノードFD3の電位が変動する。ここでは、画素31[i、j]がタッチされた場合を想定しているため、ノードFD3[i、j]の電位はHレベルのままとなり、ノードFD3[i、j−1]およびノードFD3[i、j−2]など、その他の画素のノードFD3の電位は時間とともに低下する。
時刻T2において、配線TXの電位がLレベルになることで、露光期間が終了し、ノードFD3[i、j−1]およびノードFD3[i、j−2]の電位低下は止まる。ノードFD3[i、j−1]およびノードFD3[i、j−2]はLレベルの電位となる。
時刻T2から時刻T3の間に、配線SE[i]にHレベルの電位が与えられ、対応する画素31のトランジスタM8はオンになる。配線POUT[j]、POUT[j−1]、POUT[j−2]の電位は、それぞれノードFD3の電位に対応した電位になる。
時刻T3から時刻T4の間に、配線SEC[j]、SEC[j−1]、SEC[j−2]が順次にHレベルとなり、配線POUT[j]、OUT[j−1]、OUT[j−2]の電位が配線OUTから、順次に出力される。配線OUTより出力されたアナログ信号は、A/Dコンバータ162を介して、デジタル信号に変換される。
以上のように駆動することで、タッチセンサはタッチの有無を検出することが出来る。
なお、タッチセンサを駆動するタイミングは、表示の駆動における帰線期間などに行なうことが好ましいが、これに限定されない。
以上、本実施の形態に記載の情報端末10を用いることで、操作性に優れた情報端末を提供することができる。また、消費電力の小さい情報端末を提供することができる。また、視認性の優れた情報端末を提供することができる。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態2)
<表示装置の構成例1>
図17および図18は、表示素子として、発光素子を用いた表示装置300の例を示す断面模式図である。
表示装置300は、基体301と基体303の間に素子層302が設けられ、素子層302は、トランジスタ305またはトランジスタ343、容量307または容量345、および発光素子309を有している。基体301上にトランジスタ305またはトランジスタ343、容量307または容量345、および発光素子309が設けられ、封止材311により基体301と基体303が張り合わされている。基体301の素子層302が設けられる面とは反対側の面に第1のタッチセンサ498が設けられ、基体303には基体301に対向するように第2のタッチセンサ499が設けられている。図17は、トランジスタ305がボトムゲート構造の例を示し、図18は、トランジスタ343がトップゲート構造の例を示す。
第1のタッチセンサ498には、電磁誘導式タッチセンサを用いることができる。第1のタッチセンサ498は、タッチペン16のタッチを検出する。タッチペン16は磁界を発生するように構成されており、タッチセンサ498が電磁エネルギーを受け取ることでタッチ位置を検出することができる。また、第1のタッチセンサ498は、表示装置の表示面の裏面側に設けられているが、第1のタッチセンサ498は、数cm離れたタッチペン16から発生した磁界を検知することが可能であり、タッチ位置を正確に検出することができる。
第2のタッチセンサ499には、光学式タッチセンサや静電容量式タッチセンサを用いることができる。本実施の形態では、第2のタッチセンサ499を基体303の基体301側に設ける例を示したが、これに限らない。すなわち、第2のタッチセンサ499を基体303の表示面側に設けてもよいし、基体301の、トランジスタや、発光素子が設けられている面側に設けてもよい。すなわち、第2のタッチセンサ499は、インセル型、オンセル型、またはアウトセル型のタッチセンサとして、表示装置300に設けることができる。
図17においてトランジスタ305は、ゲート電極313、半導体315、および導電体317を有しており、ゲート電極313と半導体315の間にゲート絶縁膜319、および半導体315と導電体317の間に絶縁膜321が設けられている。また、半導体315の上面に接するように導電体323、導電体325が設けられている。導電体323および導電体325の一方はソース電極として機能し、他方はドレイン電極として機能する。
ここで、導電体317は、第2のゲート電極として用いても良い。この場合、導電体317をゲート電極313と等電位となる構成とすることで、導電体317とゲート電極313が半導体315を取り囲むようなゲート電極を構成しても良いし、導電体317にゲート電極313とは異なる電位を印加し、導電体317によりトランジスタ305の閾値を制御する構成としても良い。このとき、トランジスタ305のチャネル領域が光に照射されないよう導電体317の少なくとも一部は光を通さない性質を有することが好ましい。トランジスタの詳細、および当該トランジスタに用いることができる半導体に関する詳細な説明は後述する。
容量307は、ゲート電極313と同じ材料からなる下部電極と、導電体323および導電体325と同じ材料からなる上部電極と、ゲート絶縁膜319と同じ材料からなる絶縁体により構成される。
また、導電体317と、ゲート絶縁膜319を覆うように絶縁膜327が設けられている。さらに、絶縁膜327上には、絶縁膜329および絶縁膜331が設けられている。絶縁膜327および絶縁膜331は、水分を通しにくい無機絶縁膜であることが好ましい。特に窒化シリコン膜や窒化酸化シリコン膜など、窒素を含むシリコン膜は水分を通しにくく、好ましい。絶縁膜329はポリイミドやアクリルなどの樹脂、または無機絶縁膜を用いることができる。ポリイミドやアクリルは、膜表面の平坦性に優れ、その上に形成されるEL層を平坦な面の上に形成することができる。特に絶縁膜329は、感光性を有する樹脂を用いることが好ましい。例えば感光性ポリイミドを用いることで開口部の側面が曲面を有し、その上に形成される電極の被覆性が向上する。
発光素子309は、絶縁膜331上に設けられる。絶縁膜331上の第1の電極333と、第1の電極上のEL層335と、EL層335上の第2の電極337により構成される。第1の電極333は、絶縁膜321、絶縁膜327、絶縁膜329、および絶縁膜331に設けられた開口部を介して、導電体325と電気的に接続する。開口部の形成は、まず絶縁膜327上に設けられた絶縁膜329を加工して第1の開口部を形成する。絶縁膜329と第1の開口部を覆うように絶縁膜331を形成し、絶縁膜331、絶縁膜327、および絶縁膜321を加工して、第1の開口部の内側に第2の開口部を形成する。このように加工することで、絶縁膜329は絶縁膜327と絶縁膜331に囲われる構造となる。
絶縁膜329にポリイミドやアクリルなどの樹脂を用いている場合、その膜中の水分がEL表示素子や液晶表示素子などの表示素子を劣化させ、表示不良を引き起こす、あるいはスイッチング素子を劣化させ、その特性や信頼性に悪影響を与える恐れがある。本実施の形態では、絶縁膜329を窒化シリコン膜等からなる絶縁膜327および絶縁膜331で囲んでいるため、絶縁膜329からの水分などの放出を防ぐことができる。このため。表示素子やスイッチング素子の劣化や不良を防ぐことができる。
絶縁膜331および第1の電極333上には、第1の電極333の一部を露出する開口部を有する絶縁膜339が設けられ、EL層335は絶縁膜339の開口部内で第1の電極333と接するように設けられる。発光素子309、および当該発光素子に用いることができるEL層335に関する詳細な説明は後述する。
〔トランジスタ〕
トランジスタに用いる半導体材料は特に限定されない。シリコンや、金属化合物、あるいは金属酸化物を用いることができる。
トランジスタに用いる半導体材料の結晶性についても特に限定されず、非晶質半導体、結晶性を有する半導体(微結晶半導体、多結晶半導体、単結晶半導体、または一部に結晶領域を有する半導体)のいずれを用いてもよい。結晶性を有する半導体を用いると、トランジスタ特性の劣化を抑制できるため好ましい。
また、トランジスタに用いる半導体材料としては、エネルギーギャップが2eV以上、好ましくは2.5eV以上、より好ましくは3eV以上である金属酸化物を用いることができる。代表的には、インジウムを含む酸化物などであり、例えば、後述するCAC−OSなどを用いることができる。また、金属酸化物は、その特性から酸化物半導体と呼ばれることもある。
シリコンよりもバンドギャップが広く、且つキャリア密度の小さい金属酸化物を用いたトランジスタは、その低いオフ電流により、トランジスタと直列に接続された容量素子に蓄積した電荷を長期間に亘って保持することが可能である。
半導体層は、例えばインジウム、亜鉛およびM(アルミニウム、チタン、ガリウム、ゲルマニウム、イットリウム、ジルコニウム、ランタン、セリウム、スズ、ネオジムまたはハフニウム等の金属)を含むIn−M−Zn系酸化物で表記される膜とすることができる。
半導体層を構成する金属酸化物がIn−M−Zn系酸化物の場合、In−M−Zn酸化物を成膜するために用いるスパッタリングターゲットの金属元素の原子数比は、In≧M、Zn≧Mを満たすことが好ましい。このようなスパッタリングターゲットの金属元素の原子数比として、In:M:Zn=1:1:1、In:M:Zn=1:1:1.2、In:M:Zn=3:1:2、In:M:Zn=4:2:3、In:M:Zn=4:2:4.1、In:M:Zn=5:1:6、In:M:Zn=5:1:7、In:M:Zn=5:1:8等が好ましい。なお、成膜される半導体層の原子数比はそれぞれ、上記のスパッタリングターゲットに含まれる金属元素の原子数比のプラスマイナス40%の変動を含む。
また、半導体層に金属酸化物を用いることで、多結晶シリコンよりも低温で形成できる、半導体層よりも下層の配線に用いられる電極の材料、基板の材料、絶縁膜の材料として、耐熱性の低い材料を用いることが可能なため、材料の選択の幅を広げることができる。例えば、極めて大面積のガラス基板などを好適に用いることができる。また、絶縁膜として、酸化シリコン膜や窒化シリコン膜といった無機絶縁膜の他に、アクリルやポリイミドといった樹脂膜を用いることができ、さらにその膜厚を10μm以下、好ましくは5μm以下、さらに好ましくは2μm以下と薄く形成することができ、材料にかかる費用を削減できるため好ましい。
半導体層としては、キャリア密度の低い金属酸化物を用いる。例えば、半導体層は、キャリア密度が1×1017/cm以下、好ましくは1×1015/cm以下、さらに好ましくは1×1013/cm以下、より好ましくは1×1011/cm以下、さらに好ましくは1×1010/cm未満であり、1×10−9/cm以上のキャリア密度の金属酸化物を用いることができる。そのような金属酸化物を、高純度真性または実質的に高純度真性な金属酸化物と呼ぶ。これにより不純物濃度が低く、欠陥準位密度が低いため、安定な特性を有する金属酸化物であるといえる。
なお、これらに限られず、必要とするトランジスタの半導体特性および電気特性(電界効果移動度、しきい値電圧等)に応じて適切な組成のものを用いればよい。また、必要とするトランジスタの半導体特性を得るために、半導体層のキャリア密度や不純物濃度、欠陥密度、金属元素と酸素の原子数比、原子間距離、密度等を適切なものとすることが好ましい。
半導体層を構成する金属酸化物において、第14族元素の一つであるシリコンや炭素が含まれると、半導体層において酸素欠損が増加し、n型化してしまう。このため、半導体層におけるシリコンや炭素の濃度(二次イオン質量分析法により得られる濃度)を、2×1018atoms/cm以下、好ましくは2×1017atoms/cm以下とする。
また、アルカリ金属およびアルカリ土類金属は、金属酸化物と結合するとキャリアを生成する場合があり、トランジスタのオフ電流が増大してしまうことがある。このため半導体層における二次イオン質量分析法により得られるアルカリ金属またはアルカリ土類金属の濃度を、1×1018atoms/cm以下、好ましくは2×1016atoms/cm以下にする。
また、半導体層を構成する金属酸化物に窒素が含まれていると、キャリアである電子が生じ、キャリア密度が増加し、n型化しやすい。この結果、窒素が含まれている金属酸化物を用いたトランジスタはノーマリーオン特性となりやすい。このため半導体層における二次イオン質量分析法により得られる窒素濃度は、5×1018atoms/cm以下にすることが好ましい。
また、半導体層は、例えば非単結晶構造でもよい。非単結晶構造は、例えば、c軸に配向した結晶を有するCAAC−OS(C−Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor、または、C−Axis Aligned and A−B−plane Anchored Crystalline Oxide Semiconductor)、多結晶構造、微結晶構造、または非晶質構造を含む。非単結晶構造において、非晶質構造は最も欠陥準位密度が高く、CAAC−OSは最も欠陥準位密度が低い。
非晶質構造の金属酸化物は、例えば、原子配列が無秩序であり、結晶成分を有さない。または、非晶質構造の金属酸化物は、例えば、完全な非晶質構造であり、結晶部を有さない。
なお、半導体層が、非晶質構造の領域、微結晶構造の領域、多結晶構造の領域、CAAC−OSの領域、単結晶構造の領域のうち、二種以上を有する混合膜であってもよい。混合膜は、例えば上述した領域のうち、いずれか二種以上の領域を含む単層構造、または積層構造を有する場合がある。
<CAC−OSの構成>
以下では、本発明の一態様で開示されるトランジスタに用いることができるCAC(Cloud−Aligned Composite)−OSの構成について説明する。
CAC−OSとは、例えば、金属酸化物を構成する元素が、0.5nm以上10nm以下、好ましくは、1nm以上2nm以下、またはその近傍のサイズで偏在した材料の一構成である。なお、以下では、金属酸化物において、一つあるいはそれ以上の金属元素が偏在し、該金属元素を有する領域が、0.5nm以上10nm以下、好ましくは、1nm以上2nm以下、またはその近傍のサイズで混合した状態をモザイク状、またはパッチ状ともいう。
なお、金属酸化物は、少なくともインジウムを含むことが好ましい。特にインジウムおよび亜鉛を含むことが好ましい。また、それらに加えて、アルミニウム、ガリウム、イットリウム、銅、バナジウム、ベリリウム、ホウ素、シリコン、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウムなどから選ばれた一種、または複数種が含まれていてもよい。
例えば、In−Ga−Zn酸化物におけるCAC−OS(CAC−OSの中でもIn−Ga−Zn酸化物を、特にCAC−IGZOと呼称してもよい。)とは、インジウム酸化物(以下、InOX1(X1は0よりも大きい実数)とする。)、またはインジウム亜鉛酸化物(以下、InX2ZnY2Z2(X2、Y2、およびZ2は0よりも大きい実数)とする。)と、ガリウム酸化物(以下、GaOX3(X3は0よりも大きい実数)とする。)、またはガリウム亜鉛酸化物(以下、GaX4ZnY4Z4(X4、Y4、およびZ4は0よりも大きい実数)とする。)などと、に材料が分離することでモザイク状となり、モザイク状のInOX1、またはInX2ZnY2Z2が、膜中に均一に分布した構成(以下、クラウド状ともいう。)である。
つまり、CAC−OSは、GaOX3が主成分である領域と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域とが、混合している構成を有する複合金属酸化物である。なお、本明細書において、例えば、第1の領域の元素Mに対するInの原子数比が、第2の領域の元素Mに対するInの原子数比よりも大きいことを、第1の領域は、第2の領域と比較して、Inの濃度が高いとする。
なお、IGZOは通称であり、In、Ga、Zn、およびOによる1つの化合物をいう場合がある。代表例として、InGaO(ZnO)m1(m1は自然数)、またはIn(1+x0)Ga(1−x0)(ZnO)m0(−1≦x0≦1、m0は任意数)で表される結晶性の化合物が挙げられる。
上記結晶性の化合物は、単結晶構造、多結晶構造、またはCAAC構造を有する。なお、CAAC構造とは、複数のIGZOのナノ結晶がc軸配向を有し、かつa−b面においては配向せずに連結した結晶構造である。
一方、CAC−OSは、金属酸化物の材料構成に関する。CAC−OSとは、In、Ga、Zn、およびOを含む材料構成において、一部にGaを主成分とするナノ粒子状に観察される領域と、一部にInを主成分とするナノ粒子状に観察される領域とが、それぞれモザイク状にランダムに分散している構成をいう。従って、CAC−OSにおいて、結晶構造は副次的な要素である。
なお、CAC−OSは、組成の異なる二種類以上の膜の積層構造は含まないものとする。例えば、Inを主成分とする膜と、Gaを主成分とする膜との2層からなる構造は、含まない。
なお、GaOX3が主成分である領域と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域とは、明確な境界が観察できない場合がある。
なお、ガリウムの代わりに、アルミニウム、イットリウム、銅、バナジウム、ベリリウム、ホウ素、シリコン、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウムなどから選ばれた一種、または複数種が含まれている場合、CAC−OSは、一部に該金属元素を主成分とするナノ粒子状に観察される領域と、一部にInを主成分とするナノ粒子状に観察される領域とが、それぞれモザイク状にランダムに分散している構成をいう。
CAC−OSは、例えば基板を意図的に加熱しない条件で、スパッタリング法により形成することができる。また、CAC−OSをスパッタリング法で形成する場合、成膜ガスとして、不活性ガス(代表的にはアルゴン)、酸素ガス、および窒素ガスの中から選ばれたいずれか一つまたは複数を用いればよい。また、成膜時の成膜ガスの総流量に対する酸素ガスの流量比は低いほど好ましく、例えば酸素ガスの流量比を0%以上30%未満、好ましくは0%以上10%以下とすることが好ましい。
CAC−OSは、X線回折(XRD:X−ray diffraction)測定法のひとつであるOut−of−plane法によるθ/2θスキャンを用いて測定したときに、明確なピークが観察されないという特徴を有する。すなわち、X線回折から、測定領域のa−b面方向、およびc軸方向の配向は見られないことが分かる。
また、CAC−OSは、プローブ径が1nmの電子線(ナノビーム電子線ともいう。)を照射することで得られる電子線回折パターンにおいて、リング状に輝度の高い領域と、該リング領域に複数の輝点が観測される。従って、電子線回折パターンから、CAC−OSの結晶構造が、平面方向、および断面方向において、配向性を有さないnc(nano−crystal)構造を有することがわかる。
また、例えば、In−Ga−Zn酸化物におけるCAC−OSでは、エネルギー分散型X線分光法(EDX:Energy Dispersive X−ray spectroscopy)を用いて取得したEDXマッピングにより、GaOX3が主成分である領域と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域とが、偏在し、混合している構造を有することが確認できる。
CAC−OSは、金属元素が均一に分布したIGZO化合物とは異なる構造であり、IGZO化合物と異なる性質を有する。つまり、CAC−OSは、GaOX3などが主成分である領域と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域と、に互いに相分離し、各元素を主成分とする領域がモザイク状である構造を有する。
ここで、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域は、GaOX3などが主成分である領域と比較して、導電性が高い領域である。つまり、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域を、キャリアが流れることにより、金属酸化物としての導電性が発現する。従って、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域が、金属酸化物中にクラウド状に分布することで、高い電界効果移動度(μ)が実現できる。
一方、GaOX3などが主成分である領域は、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域と比較して、絶縁性が高い領域である。つまり、GaOX3などが主成分である領域が、金属酸化物中に分布することで、リーク電流を抑制し、良好なスイッチング動作を実現できる。
したがって、CAC−OSを半導体素子に用いた場合、GaOX3などに起因する絶縁性と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1に起因する導電性とが、相補的に作用することにより、高いオン電流(Ion)、および高い電界効果移動度(μ)を実現することができる。
また、CAC−OSを用いた半導体素子は、信頼性が高い。従って、CAC−OSは、ディスプレイをはじめとするさまざまな半導体装置に最適である。
または、トランジスタのチャネルが形成される半導体にシリコンを用いてもよい。シリコンとしてアモルファスシリコンを用いてもよいが、特に結晶性を有するシリコンを用いることが好ましい。例えば、微結晶シリコン、多結晶シリコン、単結晶シリコンなどを用いることが好ましい。特に、多結晶シリコンは、単結晶シリコンに比べて低温で形成でき、且つアモルファスシリコンに比べて高い電界効果移動度と高い信頼性を備える。
半導体にシリコンを用いてボトムゲート構造のトランジスタを作製する場合、作製工程を削減できるため好ましい。またこのときアモルファスシリコンを用いることで、多結晶シリコンよりも低温で形成できる。半導体層よりも下層の配線や電極の材料、基板の材料として、耐熱性の低い材料を用いることが可能なため、材料の選択の幅を広げることができる。例えば、極めて大面積のガラス基板などを好適に用いることができる。一方、後述するトップゲート型のトランジスタを作製する場合、自己整合的に不純物領域を形成しやすいため、特性のばらつきなどを低減することができるため好ましい。このとき特に、多結晶シリコンや単結晶シリコンなどを用いる場合に適している。
〔発光素子〕
発光素子としては、自発光が可能な素子を用いることができ、電流または電圧によって輝度が制御される素子をその範疇に含んでいる。例えば、LED、有機EL素子、無機EL素子等を用いることができる。
発光素子は、トップエミッション型、ボトムエミッション型、デュアルエミッション型などがある。光を取り出す側の電極には、可視光を透過する導電膜を用いる。また、光を取り出さない側の電極には、可視光を反射する導電膜を用いることが好ましい。
図17および図18では、発光素子309としてトップエミッション型の発光素子を用いているが、ボトムエミッション型の発光素子を用いてもよい。
EL層は少なくとも発光層を有する。EL層は、発光層以外の層として、正孔注入性の高い物質、正孔輸送性の高い物質、正孔ブロック材料、電子輸送性の高い物質、電子注入性の高い物質、またはバイポーラ性の物質(電子輸送性および正孔輸送性が高い物質)等を含む層をさらに有していてもよい。
EL層には低分子系化合物および高分子系化合物のいずれを用いることもでき、無機化合物を含んでいてもよい。EL層を構成する層は、それぞれ、蒸着法(真空蒸着法を含む)、転写法、印刷法、インクジェット法、塗布法等の方法で形成することができる。
陰極と陽極の間に、発光素子の閾値電圧より高い電圧を印加すると、EL層に陽極側から正孔が注入され、陰極側から電子が注入される。注入された電子と正孔はEL層において再結合し、EL層に含まれる発光物質が発光する。
発光素子として、白色発光の発光素子を適用する場合には、EL層に2種類以上の発光物質を含む構成とすることが好ましい。例えば2以上の発光物質の各々の発光が補色の関係となるように、発光物質を選択することにより白色発光を得ることができる。例えば、それぞれR(赤)、G(緑)、B(青)、Y(黄)、O(橙)等の発光を示す発光物質、またはR、G、Bのうち2以上の色のスペクトル成分を含む発光を示す発光物質のうち、2以上を含むことが好ましい。また、発光素子からの発光のスペクトルが、可視光領域の波長(例えば350nm乃至750nm)の範囲内に2以上のピークを有する発光素子を適用することが好ましい。また、黄色の波長領域にピークを有する材料の発光スペクトルは、緑色および赤色の波長領域にもスペクトル成分を有する材料であることが好ましい。
EL層は、一の色を発光する発光材料を含む発光層と、他の色を発光する発光材料を含む発光層とが積層された構成とすることが好ましい。例えば、EL層における複数の発光層は、互いに接して積層されていてもよいし、いずれの発光材料も含まない領域を介して積層されていてもよい。例えば、蛍光発光層と燐光発光層との間に、当該蛍光発光層または燐光発光層と同一の材料(例えばホスト材料、アシスト材料)を含み、且ついずれの発光材料も含まない領域を設ける構成としてもよい。これにより、発光素子の作製が容易になり、また、駆動電圧が低減される。
また、発光素子は、EL層を1つ有するシングル素子であってもよいし、複数のEL層が電荷発生層を介して積層されたタンデム素子であってもよい。
可視光を透過する導電膜は、例えば、酸化インジウム、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、酸化亜鉛、ガリウムを添加した酸化亜鉛などを用いて形成することができる。また、金、銀、白金、マグネシウム、ニッケル、タングステン、クロム、モリブデン、鉄、コバルト、銅、パラジウム、もしくはチタン等の金属材料、これら金属材料を含む合金、またはこれら金属材料の窒化物(例えば、窒化チタン)等も、透光性を有する程度に薄く形成することで用いることができる。また、上記材料の積層膜を導電層として用いることができる。例えば、銀とマグネシウムの合金とインジウム錫酸化物の積層膜などを用いると、導電性を高めることができるため好ましい。また、グラフェン等を用いてもよい。
可視光を反射する導電膜は、例えば、アルミニウム、金、白金、銀、ニッケル、タングステン、クロム、モリブデン、鉄、コバルト、銅、もしくはパラジウム等の金属材料、またはこれら金属材料を含む合金を用いることができる。また、上記金属材料や合金に、ランタン、ネオジム、またはゲルマニウム等が添加されていてもよい。また、チタン、ニッケル、またはネオジムと、アルミニウムを含む合金(アルミニウム合金)を用いてもよい。また銅、パラジウム、マグネシウムと、銀を含む合金を用いてもよい。銀と銅を含む合金は、耐熱性が高いため好ましい。さらに、アルミニウム膜またはアルミニウム合金膜に接して金属膜または金属酸化物膜を積層することで、酸化を抑制することができる。このような金属膜、金属酸化物膜の材料としては、チタンや酸化チタンなどが挙げられる。また、上記可視光を透過する導電膜と金属材料からなる膜とを積層してもよい。例えば、銀とインジウム錫酸化物の積層膜、銀とマグネシウムの合金とインジウム錫酸化物の積層膜などを用いることができる。
電極は、それぞれ、蒸着法やスパッタリング法を用いて形成すればよい。そのほか、インクジェット法などの吐出法、スクリーン印刷法などの印刷法、またはメッキ法を用いて形成することができる。
なお、上述した、発光層、ならびに正孔注入性の高い物質、正孔輸送性の高い物質、電子輸送性の高い物質、および電子注入性の高い物質、バイポーラ性の物質等を含む層は、それぞれ量子ドットなどの無機化合物や、高分子化合物(オリゴマー、デンドリマー、ポリマー等)を有していてもよい。例えば、量子ドットを発光層に用いることで、発光材料として機能させることもできる。
なお、量子ドット材料としては、コロイド状量子ドット材料、合金型量子ドット材料、コア・シェル型量子ドット材料、コア型量子ドット材料などを用いることができる。また、12族と16族、13族と15族、または14族と16族の元素グループを含む材料を用いてもよい。または、カドミウム、セレン、亜鉛、硫黄、リン、インジウム、テルル、鉛、ガリウム、ヒ素、アルミニウム等の元素を含む量子ドット材料を用いてもよい。
上記の説明は、本実施の形態の他の例や、以降の実施の形態においても適用できる。
図17に示す表示装置300の異なる例を図18に示す。図18では、表示装置300はトランジスタ343と容量345を有しており、この点で、図17に示す表示装置300と異なる。なお、第1のタッチセンサ498および第2のタッチセンサ499など、共通の部分の説明は省略する。
トランジスタ343は、導電体347、半導体349、およびゲート電極351を有しており、導電体347と半導体349の間に絶縁膜353、および半導体349とゲート電極351の間にゲート絶縁膜355が設けられている。また、半導体349は、ゲート電極351と重なる位置にチャネル領域357、チャネル領域357を挟むように低抵抗領域359および低抵抗領域361を有する。低抵抗領域359および低抵抗領域361の一方はソース領域として機能し、他方はドレイン領域として機能する。また、ゲート電極351と、ゲート絶縁膜355を覆うように絶縁膜327が設けられている。
ここで、導電体347は、第2のゲート電極として用いても良い。この場合、導電体347をゲート電極351と等電位となる構成とすることで、導電体347とゲート電極351が半導体349を取り囲むようなゲート電極を構成しても良いし、導電体347にゲート電極351とは異なる電位を印加し、導電体347によりトランジスタ343の閾値を制御する構成としても良い。このとき、トランジスタ343のチャネル領域357が光に照射されないようゲート電極351の少なくとも一部は光を通さない性質を有していてもよい。
容量345は、半導体349の低抵抗領域359および低抵抗領域361と同じ材料からなる下部電極と、ゲート電極351と同じ材料からなる上部電極と、ゲート絶縁膜355と同じ材料からなる絶縁体により構成される。
発光素子309の第1の電極333は、ゲート絶縁膜355、絶縁膜327、絶縁膜329、および絶縁膜331に設けられた開口部を介して、低抵抗領域361と電気的に接続する。
(実施の形態3)
<表示装置の構成例2(液晶)>
図19および図20は、表示素子として、液晶素子を用いた表示装置370の例を示す断面模式図である。
表示装置370は、基体371と基体373の間に素子層372が設けられ、素子層372は、トランジスタ375またはトランジスタ377、容量379または容量381、および液晶素子383を有している。基体371上にトランジスタ375またはトランジスタ377、容量379または容量381、および液晶素子383が設けられ、シール材385により基体371と基体373が張り合わされている。基体371、基体373およびシール材385に囲まれるように液晶387が設けられている。基体371の素子層372が設けられる面とは反対側の面にバックライトとして機能する光源が設けられ、さらに外側には、第1のタッチセンサ498が設けられる。基体373には基体371に対向するように第2のタッチセンサ499が設けられている。図19は、トランジスタ375がボトムゲート構造の例を示し、図20は、トランジスタ377がトップゲート構造の例を示す。
第1のタッチセンサ498には、電磁誘導式タッチセンサを用いることができる。第1のタッチセンサ498は、タッチペン16のタッチを検出する。タッチペン16は磁界を発生するように構成されており、タッチセンサ498が電磁エネルギーを受け取ることでタッチ位置を検出することができる。また、第1のタッチセンサ498と表示装置の表示面の間には、基体371、基体373、素子層372、および光源541等が設けられているが、第1のタッチセンサ498は、数cm離れたタッチペン16から発生した磁界を検知することが可能であり、タッチ位置を正確に検出することができる。
第2のタッチセンサ499には、光学式タッチセンサや静電容量式タッチセンサを用いることができる。本実施の形態では、第2のタッチセンサ499を基体373の基体371側に設ける例を示したが、これに限らない。すなわち、第2のタッチセンサ499を基体373の表示面側に設けてもよいし、基体371の、トランジスタや、発光素子が設けられている面側に設けてもよい。すなわち、第2のタッチセンサ499は、インセル型、オンセル型、またはアウトセル型のタッチセンサとして、表示装置370に設けることができる。
図19においてトランジスタ375は、ゲート電極389、半導体391、および導電体393を有しており、ゲート電極389と半導体391の間にゲート絶縁膜395、および半導体391と導電体393の間に絶縁膜397が設けられている。また、半導体391の上面に接するように導電体399、導電体401が設けられている。導電体399および導電体401の一方はソース電極として機能し、他方はドレイン電極として機能する。また、導電体393と、絶縁膜397を覆うように絶縁膜403が設けられている。
ここで、導電体393は、第2のゲート電極として用いても良い。この場合、導電体393をゲート電極389と等電位となる構成とすることで、導電体393とゲート電極389が半導体391を取り囲むようなゲート電極を構成しても良いし、導電体393にゲート電極389とは異なる電位を印加し、導電体393によりトランジスタ375の閾値を制御する構成としても良い。このとき、トランジスタ375のチャネル領域が光に照射されないようゲート電極389の少なくとも一部および導電体393の少なくとも一部は光を通さない性質を有することが好ましい。
容量379は、ゲート電極389と同じ材料からなる下部電極と、導電体399および導電体401と同じ材料からなる上部電極と、ゲート絶縁膜395と同じ材料からなる絶縁体により構成される。
本実施の形態では、液晶素子として、FFS(Fringe Field Switching)モードの例を示すが、本実施の形態はこれに限らない。本実施の形態で用いることのできる液晶素子の詳細は後述する。絶縁膜405上に液晶素子383が設けられる。液晶素子383は、絶縁膜405上に設けられた共通電極(コモン電極ともいう)407と、共通電極407を覆うように設けられた絶縁膜409と、絶縁膜409上に設けられたスリット形状を有する画素電極411を有する。
絶縁膜397、絶縁膜403、絶縁膜405、および絶縁膜409に設けられた開口部を介して、画素電極411と導電体401は電気的に接続する。開口部の形成は、まず絶縁膜397、絶縁膜403、および絶縁膜405に対して加工を行い、共通電極407の形成後、絶縁膜409に対して加工を行えばよい。
画素電極411および絶縁膜409上に配向膜413が設けられる。
基体373には、第2のタッチセンサ499、遮光層415、着色層417、およびスペーサー419が設けられ、遮光層415、着色層417、およびスペーサー419を覆うように配向膜421が設けられる。
配向膜413や配向膜421を設ける面が平坦の場合は、シート状の配向膜を基体等に張り合わせることで配向膜を設けてもよい。また、基体上にポリイミドやアクリルなどの樹脂からなる膜を形成し、ラビング処理を行うことで配向膜を形成してもよい。この場合、基体上に設けられた構造体により生じた凹凸の上にも配向膜を形成することができる。
遮光層415として用いることのできる材料としては、カーボンブラック、チタンブラック、金属、金属酸化物、複数の金属酸化物の固溶体を含む複合酸化物等が挙げられる。遮光層415は、樹脂材料を含む膜であってもよいし、金属などの無機材料の薄膜であってもよい。また、遮光層415に、着色層の材料を含む膜の積層膜を用いることもできる。例えば、ある色の光を透過する着色層に用いる材料を含む膜と、他の色の光を透過する着色層に用いる材料を含む膜との積層構造を用いることができる。着色層と遮光層の材料を共通化することで、装置を共通化できるほか工程を簡略化できるため好ましい。
着色層417に用いることのできる材料としては、金属材料、樹脂材料、顔料または染料が含まれた樹脂材料などが挙げられる。
スペーサー419は、基板間隔を保持するために設けられる。ポリイミドやアクリルなどの樹脂からなる膜を加工することによって柱状のスペーサー419を形成することができる。スペーサー419は、遮光層415と重なるように形成するのが好ましい。また、基体371側に設けられる導電体や、半導体と重なるように形成してもよい。また、柱状のスペーサーに代えて、球状のスペーサーを基板全面に散布してもよい。
基体371および基体373を挟むように、偏光板425および偏光板427を設ける。本実施の形態では、偏光板425および偏光板427に円偏光板を用いたが、これに限らない。
また、偏光板425の外側に、バックライトとして機能する光源541を設ける。バックライトとしては、直下型のバックライトであってもよいし、エッジライト型のバックライトであってもよい。LED(Light Emitting Diode)を備える直下型のバックライトを用いると、ローカルディミングが容易となり、コントラストを高めることができるため好ましい。また、エッジライト型のバックライトを用いると、バックライトを含めたモジュールの厚さを低減できるため好ましい。
さらに、光源541の外側に、第1のタッチセンサ498を設ける。以上が、表示装置370の構成の説明である。
〔液晶素子〕
本実施の形態では、液晶素子として、FFS(Fringe Field Switching)モードの例を示したが、本実施の形態はこれに限らない。液晶素子としては、例えば垂直配向(VA:Vertical Alignment)モードが適用された液晶素子を用いることができる。垂直配向モードとしては、MVA(Multi−Domain Vertical Alignment)モード、PVA(Patterned Vertical Alignment)モード、ASV(Advanced Super View)モードなどを用いることができる。
また、液晶素子には、様々なモードが適用された液晶素子を用いることができる。例えばVAモードのほかに、TN(Twisted Nematic)モード、IPS(In−Plane−Switching)モード、ASM(Axially Symmetric aligned Micro−cell)モード、OCB(Optically Compensated Birefringence)モード、FLC(Ferroelectric Liquid Crystal)モード、AFLC(AntiFerroelectric Liquid Crystal)モード、ゲスト−ホストモード等が適用された液晶素子を用いることができる。
なお、液晶素子は、液晶の光学的変調作用によって光の透過または非透過を制御する素子である。なお、液晶の光学的変調作用は、液晶にかかる電界(横方向の電界、縦方向の電界または斜め方向の電界を含む)によって制御される。なお、液晶素子に用いる液晶としては、サーモトロピック液晶、低分子液晶、高分子液晶、高分子分散型液晶(PDLC:Polymer Dispersed Liquid Crystal)、強誘電性液晶、反強誘電性液晶等を用いることができる。これらの液晶材料は、条件により、コレステリック相、スメクチック相、キュービック相、カイラルネマチック相、等方相等を示す。
また、液晶材料としては、ポジ型の液晶、またはネガ型の液晶のいずれを用いてもよく、適用するモードや設計に応じて最適な液晶材料を用いればよい。
また、本実施の形態では、液晶の配向を制御するため、配向膜を設ける例を示したが、横電界方式を採用する場合、配向膜を用いないブルー相を示す液晶を用いてもよい。ブルー相は液晶相の一つであり、コレステリック液晶を昇温していくと、コレステリック相から等方相へ転移する直前に発現する相である。ブルー相は狭い温度範囲でしか発現しないため、温度範囲を改善するために数重量%以上のカイラル剤を混合させた液晶組成物を液晶層に用いる。ブルー相を示す液晶とカイラル剤とを含む液晶組成物は、応答速度が短く、光学的等方性である。また、ブルー相を示す液晶とカイラル剤とを含む液晶組成物は、配向処理が不要であり、視野角依存性が小さい。また配向膜を設けなくてもよいのでラビング処理も不要となるため、ラビング処理によって引き起こされる静電破壊を防止することができ、作製工程中の液晶表示装置の不良や破損を軽減することができる。
なお、液晶素子383にゲスト−ホストモードで動作する液晶材料を用いることにより、光拡散層や偏光板などの機能性部材を省略することができる。よって、表示装置の生産性を高めることができる。また、偏光板による光の吸収を低減できるため、光取り出し効率を高め、表示装置の表示を明るくすることができる。
また、本実施の形態では液晶素子として、透過型の液晶素子を示したがこれに限らない。液晶素子として、反射型の液晶素子、または半透過型の液晶素子などを用いることができる。
本実施の形態では、透過型の液晶素子の例を示したため、一対の基板を挟むように、2つの偏光板を設けるたが、これに限らない。反射型の液晶素子を用いる場合には、表示面側に偏光板を設ける。またこれとは別に、表示面側に光拡散板を配置すると、視認性を向上させられるため好ましい。
また、反射型、または半透過型の液晶素子を用いる場合、偏光板よりも外側に、フロントライトを設けてもよい。フロントライトとしては、エッジライト型のフロントライトを用いることが好ましい。LED(Light Emitting Diode)を備えるフロントライトを用いると、消費電力を低減できるため好ましい。
上記の説明は、本実施の形態の他の例や、以降の実施の形態においても適用できる。
図19に示す表示装置370の異なる例を図20に示す。図20では、表示装置370はトランジスタ377と容量381を有しており、この点で、図19に示す表示装置370と異なる。なお、第1のタッチセンサ498および第2のタッチセンサ499など、共通の部分の説明は省略する。
トランジスタ377は、導電体431、半導体433、およびゲート電極435を有しており、導電体431と半導体433の間に絶縁膜437、および半導体433とゲート電極435の間にゲート絶縁膜439が設けられている。また、半導体433は、ゲート電極435と重なる位置にチャネル領域441、チャネル領域441を挟むように低抵抗領域443および低抵抗領域445を有する。低抵抗領域443および低抵抗領域445の一方はソース領域として機能し、他方はドレイン領域として機能する。また、ゲート電極435と、ゲート絶縁膜439を覆うように絶縁膜447が設けられている。
ここで、導電体431は、第2のゲート電極として用いても良い。この場合、導電体431をゲート電極435と等電位となる構成とすることで、導電体431とゲート電極435が半導体433を取り囲むようなゲート電極を構成しても良いし、導電体431にゲート電極435とは異なる電位を印加し、導電体431によりトランジスタ377の閾値を制御する構成としても良い。このとき、トランジスタ377のチャネル領域441が光に照射されないようゲート電極435の少なくとも一部および導電体431の少なくとも一部は光を通さない性質を有することが好ましい。
容量381は、半導体433の低抵抗領域443および低抵抗領域445と同じ材料からなる下部電極と、ゲート電極435と同じ材料からなる上部電極と、ゲート絶縁膜439と同じ材料からなる絶縁体により構成される。
液晶素子383の画素電極411は、ゲート絶縁膜439、絶縁膜447、絶縁膜405、および絶縁膜409に設けられた開口部を介して、低抵抗領域445と電気的に接続する。
基体371および基体373を挟むように、偏光板425および偏光板427を設ける。本実施の形態では、偏光板425および偏光板427に円偏光板を用いたが、これに限らない。
また、偏光板425の外側に、バックライトとして機能する光源541を設ける。バックライトとしては、直下型のバックライトであってもよいし、エッジライト型のバックライトであってもよい。LED(Light Emitting Diode)を備える直下型のバックライトを用いると、ローカルディミングが容易となり、コントラストを高めることができるため好ましい。また、エッジライト型のバックライトを用いると、バックライトを含めたモジュールの厚さを低減できるため好ましい。
さらに、光源541の外側に、第1のタッチセンサ498を設ける。以上が、表示装置370の構成の説明である。
このように表示装置の表示面に反射防止膜を設けることで、表示装置の視認性を向上させることができる。また、基体371、素子層372、および基体373の側面に反射防止膜を設けることで、表示装置を封止することができ、表示装置の信頼性を向上させることができる。
上記の説明は、本実施の形態の他の例や、以降の実施の形態においても適用できる。
(実施の形態4)
<表示装置の構成例3>
図21は、本発明の一態様の表示装置の一態様として、表示素子に自発光型の表示素子と、外光を利用する表示素子を有する所謂ハイブリッドディスプレイを用いた表示装置600の例を示す。
以下では、自発光型の表示素子として発光素子と、外光を利用する表示素子として反射型の液晶素子とを備え、発光素子からの光の光路上に位置する回路に透光性の材料を用いることで、発光素子の開口率を高めることのできる表示装置について説明する。
図21(A)に、表示装置600の断面概略図を示す。表示装置600は、基板601と基板602の間に、液晶素子610、発光素子620、及び機能層630を有する。液晶素子610は、基板602側に光を反射する反射型の液晶素子である。発光素子620は、基板602側に光を射出する発光素子である。機能層630は、液晶素子610を駆動する回路603と、発光素子620を駆動する回路604と、を有する。機能層630により、液晶素子610と発光素子620とを、それぞれ独立して駆動することができる。
基板601の外側、すなわち機能層630が設けられる面とは反対側の面に、第1のタッチセンサ605が設けられ、基板602の内側、すなわち機能層630が設けられる面に第2のタッチセンサ607が設けられる。
液晶素子610は、電極611、液晶層612、及び電極613を有する。基板602側に設けられる電極613は、可視光を透過し、且つ、共通電位が与えられる。機能層630側に設けられる電極611は、可視光を反射し、且つ、画素電極として機能する。電極611と回路603とは、絶縁層641に設けられた開口を介して電気的に接続されている。なおここでは図示しないが、基板602よりも外側に偏光板を配置する。
液晶素子610からの反射光665rは、基板602側から入射した光のうち、電極611によって反射する光である。なお、反射光665rの光路上にカラーフィルタを配置してもよい。
発光素子620は、機能層630側から電極621、発光性の物質を含む層622、及び電極623を有する。電極621は可視光を透過し、且つ、画素電極として機能する。電極623は、可視光を反射し、且つ共通電位が与えられる。電極621と回路604とは、絶縁層644に設けられた開口を介して電気的に接続されている。また電極621の端部を覆って、絶縁層645が設けられていることが好ましい。また、発光素子620は、封止層631と基板601によって封止されている。
回路603及び回路604は、例えばスイッチ、トランジスタ、容量素子、抵抗素子などの電気素子を有する構成とすることができる。また、これらを接続する配線を有していてもよい。
回路603および回路604で用いられるトランジスタ、容量素子、およびその他の構成要素は、他の実施の形態で用いられている構成要素を用いることができる。
ここで、発光素子620からの光665eは、液晶素子610の電極611が設けられていない領域を通り抜け、基板602側に射出される。なお、光665eの光路上に、カラーフィルタを配置してもよい。
図21(A)に示す領域660は、可視光を反射する電極611が設けられず、且つ、発光素子620と重なる領域であり、発光素子620が発する光665eが射出しうる領域である。領域660は、電極611に設けられた開口と重なる部分であってもよいし、電極に設けられたスリットまたは切欠き部と重なる部分であってもよい。また領域660は、隣接する2つの画素にそれぞれ設けられる2つの電極611の間に位置する領域であってもよい。
図21(A)では、機能層630が有する回路604の一部が、領域660と重ねて設けられている。なお、回路603の一部が、領域660と重ねて設けられていてもよい。機能層630、回路603、または回路604は、少なくとも発光素子620と重なる部分に、可視光を透過する部材が設けられていることが好ましい。これにより、光665eは、回路603または回路604を透過して、基板602側に射出することができる。
ここで、機能層630が有するトランジスタ、配線、容量素子等には、以下に示す材料を用いることができる。
トランジスタが有する半導体層は、透光性を有する半導体材料を用いて形成することができる。透光性を有する半導体材料としては、金属酸化物、または酸化物半導体等が挙げられる。酸化物半導体は、少なくともインジウムを含むことが好ましい。特にインジウム及び亜鉛を含むことが好ましい。また、それらに加えて、アルミニウム、ガリウム、イットリウム、銅、バナジウム、ベリリウム、ホウ素、シリコン、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウムなどから選ばれた一種、または複数種が含まれていてもよい。
トランジスタや容量素子等が有する電極や、配線などに、透光性を有する導電性材料を用いて形成することができる。透光性を有する導電性材料は、インジウム、亜鉛、錫の中から選ばれた一種、または複数種を含むことが好ましい。具体的には、In酸化物、In−Sn酸化物、In−Zn酸化物、In−W酸化物、In−W−Zn酸化物、In−Ti酸化物、In−Sn−Ti酸化物、In−Sn−Si酸化物、Zn酸化物、Ga−Zn酸化物などが挙げられる。
また、トランジスタや容量素子等が有する電極や、配線などに、不純物元素を含有させる等して低抵抗化させた酸化物半導体を用いてもよい。当該低抵抗化させた酸化物半導体は、酸化物導電体ということができる。
例えば、酸化物導電体は、酸化物半導体に酸素欠損を形成し、当該酸素欠損に水素を添加することで、伝導帯近傍にドナー準位が形成される。酸化物半導体にドナー準位が形成されることで、酸化物半導体は、導電性が高くなり導電体化する。
なお、酸化物半導体は、エネルギーギャップが大きい(例えば、エネルギーギャップが2.5eV以上である)ため、可視光に対して透光性を有する。また、上述したように酸化物導電体は、伝導帯近傍にドナー準位を有する酸化物半導体である。したがって、酸化物導電体は、ドナー準位による吸収の影響は小さく、可視光に対して酸化物半導体と同程度の透光性を有する。
また、酸化物導電体は、トランジスタが有する半導体膜に含まれる金属元素を一種類以上有することが好ましい。同一の金属元素を有する酸化物半導体を、トランジスタを構成する層のうち2層以上に用いることで、製造装置(例えば、成膜装置、加工装置等)を2以上の工程で共通で用いることが可能となるため、製造コストを抑制することができる。
本実施の形態に示す表示装置が有する画素の構成とすることで、発光素子から射出される光を効率よく使用することができる。したがって、消費電力が抑制された、優れた表示装置を提供することができる。
機能層630の一例として、図21(A)における回路604に用いることのできる構成について、その一部の断面概略図を図21(B)に示す。
図21(B)には、トランジスタ650a、容量素子655、及び電極621を示している。トランジスタ650aは、ボトムゲート型のトランジスタである。
トランジスタ650aは、ゲート電極として機能する導電層651と、導電層651を覆い、一部がゲート絶縁層として機能する絶縁層642と、絶縁層642の一部を覆う半導体層652と、半導体層652と接し、ソース電極またはドレイン電極として機能する導電層653及び導電層653tと、を有する。また容量素子655は、導電層653tの一部と、絶縁層642の一部と、導電層651tと、により構成されている。電極621は、絶縁層644及び絶縁層643に設けられた開口を介して、導電層653tと電気的に接続されている。
ここで、導電層651t、導電層653t、及び電極621等は、それぞれ可視光に対して透光性を有する導電性材料を用いることが好ましい。特に、金属酸化物を用いることが好ましい。
また半導体層652には、半導体特性を示す金属酸化物(酸化物半導体(OS:Oxide Semiconductor)ともいう)を適用することが好ましい。さらに、半導体層652は、チャネル形成領域を挟む一対の低抵抗領域を有することが好ましい。当該低抵抗領域は、チャネル形成領域よりも導電性が高い部分であり、酸化物導電体(OC:Oxide Conductor)とも言うことができる。
図21(B)では、半導体層652が、導電層651側から半導体層652aと半導体層652bとが積層された、積層構造を有している例を示している。ただし、半導体層652の構成はこれに限定されず、半導体層652を、半導体層652a及び半導体層652bのいずれか一方の単層構造、または3層以上の積層構造としてもよい。例えば半導体層652を3層構造とするとき、半導体層652aを一対の半導体層652bで挟持した積層構造とすることができる。
半導体層652bと半導体層652aは、それぞれInと、M(MはGa、Al、Y、またはSn)と、Znと、を有すると好ましい。また、半導体層652a、半導体層652bは、それぞれInの原子数比がMの原子数比より多い領域を有すると、トランジスタの電界効果移動度を高めることができ、好ましい。一例としては、半導体層652bと半導体層652aに含まれる酸化物半導体膜のIn、M、及びZnの原子数の比を、In:M:Zn=4:2:3またはその近傍、あるいはIn:M:Zn=5:1:7またはその近傍とすると好ましい。
半導体層652aと半導体層652bは、それぞれ組成の異なるターゲットを用いて成膜された半導体膜を用いてもよいが、特に同じ組成のターゲットを用い、大気に曝すことなく連続して成膜された積層膜を用いることが好ましい。これにより、1つの成膜装置で処理を行えるほか、半導体層652aと半導体層652bの間に不純物が残留することを抑制できる。
ここで、例えば半導体層652bは、半導体層652aよりも、結晶性の高い領域を含むことが好ましい。これにより、半導体層652bを、半導体層652aよりもエッチングの耐性に優れた膜とすることができる。そのため、導電層653や導電層653tを加工する際に、半導体層652bがエッチングにより消失してしまうことを防ぐことができる。したがって、図21(B)に示すようなチャネルエッチ構造のトランジスタを実現することができる。さらに、トランジスタ650aのバックチャネル側に位置する半導体層652bに結晶性の高い膜を用いることで、ゲート電極側の半導体層652aへ拡散しうる不純物を低減できるため、信頼性の高いトランジスタ650aを実現できる。
また、半導体層652aに、半導体層652bよりも結晶性の低い領域を含む膜を用いることで、半導体層652a中に酸素が拡散しやすくなり、酸素欠損の割合の低い半導体層652aとすることができる。特に、半導体層652aはゲート電極に近い側に位置し、主としてチャネルが形成されやすい層であるため、このような膜を用いることで信頼性の高いトランジスタを実現できる。
半導体層652aと半導体層652bとは、例えば成膜条件を異ならせることで作り分けることができる。例えば、半導体層652aと半導体層652bとで、それぞれ成膜ガス中の酸素ガスの流量を異ならせることができる。
このとき、半導体層652aの成膜条件として、酸素ガス流量のガス流量全体に占める割合(酸素流量比ともいう)を、0%以上30%以下、好ましくは5%以上15%以下とする。上述の酸素流量比とすることで、半導体層652aの結晶性を低くすることができる。
一方、半導体層652bの成膜条件として、酸素流量比を、30%より大きく100%以下、好ましくは50%以上100%以下、さらに好ましくは70%以上100%以下とする。上述の酸素流量比とすることで、半導体層652bの結晶性を高くすることができる。
また、半導体層652a及び半導体層652bの形成時の基板温度としては、室温(25℃)以上200℃以下、好ましくは室温以上130℃以下とすればよい。基板温度を上記範囲とすることで、大面積のガラス基板を用いる場合に、基板の撓みまたは歪みを抑制することができる。ここで、半導体層652aと半導体層652bとで、基板温度を同じ温度とすると、生産性を高めることができる。また、例えば半導体層652aと半導体層652bとで基板温度を異ならせる場合には、半導体層652bの成膜温度を高くすると、半導体層652bの結晶性をより高めることができる。
ここで、トランジスタ650aのゲート電極として機能する導電層651には、可視光を遮光する導電性材料を用いることが好ましい。これにより、半導体層652のチャネル形成領域に、光が照射されることを防ぐことができ、トランジスタ650aの電気特性の変動を抑制できる。また、このとき、ゲート線(走査線ともいう)の一部を、導電層651として用いることが好ましい。
また、トランジスタ650aのソース電極及びドレイン電極の一方として機能する導電層653には、可視光を遮光する導電性材料を用いてもよい。このとき、ソース線(信号線ともいう)の一部を、導電層653として用いることが好ましい。
図21(B)では、トランジスタ650aの一部、容量素子655、及び導電層653tと電極621のコンタクト部等を含む領域を、透過領域660tとして機能させることができる。
図21(C)には、トップゲート型のトランジスタ650bを用いた場合の例を示す。
トランジスタ650bは、半導体層652を覆って、絶縁層642及び導電層651が積層して設けられ、導電層651を覆って絶縁層643が設けられ、絶縁層643の一部を覆って導電層653及び導電層653tが設けられている。容量素子655は、導電層651tと、導電層653tと、絶縁層643により構成されている。
半導体層652としては、上記半導体層652a及び半導体層652bのいずれか一方または両方と同様の構成としてもよい。または、半導体層652を単層構造または3層以上の積層構造としてもよい。
図21(C)には、半導体層652のチャネル形成領域を挟む一対の低抵抗領域652cを示している。低抵抗領域652cは、当該チャネル形成領域よりもキャリア濃度が高い領域、または不純物濃度が高い領域とすることができる。半導体層652に、酸化物半導体(OS)を用いた場合、低抵抗領域652cを、酸化物導電体(OC)と呼ぶことができる。
なお、低抵抗領域652cは、半導体層652をn型にした領域である。低抵抗領域652cは、絶縁層643と接し、絶縁層643は窒素または水素を有する。そのため、絶縁層643中の窒素または水素が低抵抗領域652cに入り込み、半導体層652のキャリア濃度を高めることができる。なお、低抵抗領域652cとしては、上記に限定されず、導電層651をマスクとして、不純物を添加することで形成してもよい。当該不純物としては、例えば、水素、ヘリウム、ネオン、アルゴン、フッ素、窒素、リン、ヒ素、アンチモン、ホウ素、アルミニウムなどが挙げられ、当該不純物の添加は、イオン注入法またはイオンドーピング法を用いて行うことができる。また、上記不純物以外にも、半導体層652の構成元素の一つである、インジウムなどを添加することで低抵抗領域652cを形成してもよい。インジウムを低抵抗領域652cに添加することで、チャネル形成領域よりも低抵抗領域652cの方が、インジウムの濃度が高くなる場合がある。
また、上記の不純物を添加したあとに、熱処理(代表的には100℃以上400℃以下、好ましくは150℃以上350℃以下)を行ってもよい。
また、上記の不純物の添加については、低抵抗領域652cに限定されず、上述した他の酸化物導電体(OC)に適用することもできる。
なお、例えばトランジスタ650bの半導体層652にシリコン、代表的にはアモルファスシリコン、または低温ポリシリコンなどを用いる場合、上述した低抵抗領域652cに相当する領域は、シリコン中にリン、ボロンなどの不純物が含まれた領域となる。また、シリコンのバンドギャップは、概ね1.1eVである。したがって、トランジスタの半導体層にシリコンを用いる場合、半導体層は可視光の一部を吸収するため、当該半導体層を透過させて光を取り出すことが難しい。また、シリコン中にリン、ボロンなどの不純物が含まれると、透光性がさらに低下する場合がある。したがって、シリコン中に形成される低抵抗領域を透過させて光を取り出すことはより難しい場合がある。しかしながら、本発明の一態様では、酸化物半導体(OS)、及び酸化物導電体(OC)ともに、可視光に対して透光性を有するため、画素または副画素における発光素子の開口率を向上させることができる。
以上のように、発光素子620の光路上に位置する導電層及び半導体層等に、可視光を透過する材料を用いることで、発光素子620の有効発光面積を大きくできる。一方、ソース線やゲート線、電位供給線などの配線(バスラインともいう)には、遮光性を有し、低抵抗な材料を用いることで、寄生抵抗を低減することができる。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、本発明の一態様を用いて作製することができる表示モジュールについて説明する。
図22は、第2のタッチセンサとして、光学式のタッチセンサを備える表示モジュール6000の断面概略図である。
表示モジュール6000は、プリント基板6010に設けられた発光部6015及び受光部6016を有する。また、上部カバー6001と下部カバー6002により囲まれた領域に一対の導光部(導光部6017a、導光部6017b)を有する。
上部カバー6001と下部カバー6002は、例えばプラスチック等を用いることができる。また、上部カバー6001と下部カバー6002とは、それぞれ薄く(例えば0.5mm以上5mm以下)することが可能である。そのため、表示モジュール6000を極めて軽量にすることが可能となる。また少ない材料で上部カバー6001と下部カバー6002を作製できるため、作製コストを低減できる。
表示パネル6006は、フレーム6009を間に介してプリント基板6010やバッテリー6011と重ねて設けられている。表示パネル6006とフレーム6009は、導光部6017a、導光部6017bに固定されている。また、表示パネル6006は、第1のタッチセンサを有している。
発光部6015から発せられた光6018は、導光部6017aにより表示パネル6006の上部を経由し、導光部6017bを通って受光部6016に達する。例えば指などの被検知体により、光6018が遮られることにより、タッチ操作を検出することができる。
発光部6015は、例えば表示パネル6006の隣接する2辺に沿って複数設けられる。受光部6016は、発光部6015と表示パネル6006を挟んで対向する位置に複数設けられる。これにより、タッチ操作がなされた位置の情報を取得することができる。
発光部6015は、例えばLED素子などの光源を用いることができる。特に、発光部6015として、ユーザに視認されず、且つユーザにとって無害である赤外線を発する光源を用いることが好ましい。
受光部6016は、発光部6015が発する光を受光し、電気信号に変換する光電素子を用いることができる。好適には、赤外線を受光可能なフォトダイオードを用いることができる。
導光部6017a、導光部6017bとしては、少なくとも光6018を透過する部材を用いることができる。導光部6017a及び導光部6017bを用いることで、発光部6015と受光部6016とを表示パネル6006の下側に配置することができ、外光が受光部6016に到達してタッチセンサが誤動作することを抑制できる。特に、可視光を吸収し、赤外線を透過する樹脂を用いることが好ましい。これにより、タッチセンサの誤動作をより効果的に抑制できる。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、本発明の一態様の情報端末に適用可能な電子機器について図23乃至図25を用いて説明する。
図23(A)、(B)に、携帯情報端末の一例を示す。図23(A)、(B)に示す携帯情報端末800は、タブレット型コンピュータや電子書籍として用いることができる。携帯情報端末800は、筐体801、筐体802、表示部803、表示部804、及びヒンジ部805等を有する。
筐体801と筐体802は、ヒンジ部805で連結されている。携帯情報端末800は、図23(A)に示すように折り畳んだ状態から、図23(B)に示すように筐体801と筐体802を開くことができる。
例えば表示部803及び表示部804に、文書情報を表示することが可能であり、電子書籍端末としても用いることができる。また、本発明の一態様の表示装置を用いることで、スタイラス等のタッチペンを用いた手書き入力を行うことができる。また、表示部803及び表示部804に静止画像や動画像を表示することもできる。
このように、携帯情報端末800は、持ち運ぶ際には折り畳んだ状態にできるため、汎用性に優れる。
なお、筐体801及び筐体802には、電源ボタン、操作ボタン、外部接続ポート、スピーカ、マイク等を有していてもよい。
例えば、上記実施の形態の表示装置を表示部803や表示部804に用いることにより、携帯情報端末800は操作性に優れ、その消費電力を低減し、視認性を向上することができる。
図23(C)に携帯情報端末の一例を示す。図23(C)に示す携帯情報端末810は、筐体811、表示部812、操作ボタン813、外部接続ポート814、スピーカ815、マイク816、カメラ817等を有する。
表示部812に、本発明の一態様の表示装置を備える。
携帯情報端末810は、表示部812にタッチセンサを備えているため、電話を掛ける、或いは文字を入力するなどのあらゆる操作は、指やスタイラスなどで表示部812に触れることで行うことができる。
また、操作ボタン813の操作により、電源のON、OFF動作や、表示部812に表示される画像の種類を切り替えることができる。例えば、メール作成画面から、メインメニュー画面に切り替えることができる。
また、携帯情報端末810の内部に、ジャイロセンサまたは加速度センサ等の検出装置を設けることで、携帯情報端末810の向き(縦か横か)を判断して、表示部812の画面表示の向きを自動的に切り替えるようにすることができる。また、画面表示の向きの切り替えは、表示部812を触れること、操作ボタン813の操作、またはマイク816を用いた音声入力等により行うこともできる。
携帯情報端末810は、例えば、電話機、手帳または情報閲覧装置等から選ばれた一つまたは複数の機能を有する。具体的には、スマートフォンとして用いることができる。携帯情報端末810は、例えば、移動電話、電子メール、文章閲覧及び作成、音楽再生、動画再生、インターネット通信、ゲームなどの種々のアプリケーションを実行することができる。
上記実施の形態の表示装置を表示部812に用いることにより、携帯情報端末810は操作性に優れ、その消費電力を低減し、視認性を向上することができる。
図24(A)はラップトップ型のコンピュータ850を示している。コンピュータ850は、表示部851、筐体852、タッチパッド853、接続ポート854等を有する。
タッチパッド853は、ポインティングデバイスや、ペンタブレット等の入力手段として機能し、指やスタイラス等で操作することができる。
また、タッチパッド853には表示素子が組み込まれている。図24(A)に示すように、タッチパッド853の表面に入力キー855を表示することで、タッチパッド853をキーボードとして使用することができる。このとき、入力キー855に触れた際に、振動により触感を実現するため、振動モジュールがタッチパッド853に組み込まれていてもよい。例えば、上記実施の形態の表示装置を表示部851やタッチパッド853に用いることにより、コンピュータ850は操作性に優れ、その消費電力を低減し、視認性を向上することができる。
図24(B)は、ナビゲーション装置860を示している。図24(B)に示すナビゲーション装置は、表示部861、操作ボタン862、及び外部入力端子863を具備する。
上記実施の形態の表示装置を表示部861に用いることにより、ナビゲーション装置860は操作性に優れ、その消費電力を低減し、視認性を向上することができる。
図24(C)は、携帯電話機870を示している。図24(C)に示す携帯電話機870は、操作スイッチ類873、マイクロフォン874などが備えられた本体(A)871と、表示部875、アンテナ876、スピーカ877などが備えられた本体(B)872とが、蝶番878で開閉可能に連結されている。
本実施例に係る携帯電話機は、その機能や用途に応じてさまざまな態様に変容し得る。例えば、蝶番878の部位に撮像素子を組み込んで、カメラ付きの携帯電話機としても良い。また、操作スイッチ類873、表示部875、を一つの筐体内に納め、一体化させた構成としても、上記した作用効果を奏することができる。また、本体(A)871と本体(B)872に表示部を複数個そなえてもよい。例えば、上記実施の形態の表示装置を表示部875に用いることにより、携帯電話機870は操作性に優れ、その消費電力を低減し、視認性を向上することができる。
図25(A)、および図25(B)は、それぞれ折り畳みが可能な電子機器を示している。
図25(A)に示す電子機器900は、筐体901a、筐体901b、ヒンジ903、表示部902等を有する。表示部902は筐体901及び筐体901bに、組み込まれている。
筐体901aと筐体901bとは、ヒンジ903で回転可能に連結されている。電子機器900は、筐体901aと筐体901bとが閉じた状態と、図19(A)に示すように開いた状態と、に変形することができる。これにより、持ち運ぶ際には可搬性に優れ、使用するときには大きな表示領域により、視認性に優れる。
また、ヒンジ903は、筐体901aと筐体901bとを開いたときに、これらの角度が所定の角度よりも大きい角度にならないように、ロック機構を有することが好ましい。例えば、ロックがかかる(それ以上に開かない)角度は、90度以上180度未満であることが好ましく、代表的には、90度、120度、135度、または150度、175度などとすることができる。これにより、利便性、安全性、及び信頼性を高めることができる。
表示部902は、タッチセンサを有しており、指やスタイラスなどにより操作することができる。
筐体901aまたは筐体901bのいずれか一には、無線通信モジュールが設けられ、インターネットやLAN(Local Area Network)、Wi−Fi(Wireless Fidelity:登録商標)などのコンピュータネットワークを介して、データを送受信することが可能である。
表示部902には、一つのフレキシブルディスプレイで構成されていることが好ましい。これにより、筐体901aと筐体901bの間で途切れることのない連続した表示を行うことができる。このとき、筐体901aと筐体901bとが開いた状態において、表示部902を構成するフレキシブルディスプレイは一部が湾曲した状態で保持されることが好ましい。なお、筐体901aと筐体901bのそれぞれに、ディスプレイが設けられる構成としてもよい。
図25(B)に示す電子機器920は、ヒンジ923により連結された筐体921aと筐体921bに亘って、フレキシブルな表示部922が設けられている。
図25(B)では、筐体921aと筐体921bとを開いたときに、表示部922が大きく湾曲した形態で保持されている。例えば、曲率半径を1mm以上50mm以下、好ましくは5mm以上30mm以下の状態で、表示部922が保持された状態とすることができる。表示部922の一部は、筐体921aから筐体921bにかけて、連続的に画素が配置され、曲面状の表示を行うことができる。
ヒンジ923は、上述したロック機構を有しているため、表示部922に無理な力がかかることなく、表示部922が破損することを防ぐことができる。そのため、信頼性の高い電子機器を実現できる。
上記実施の形態の表示装置を表示部902、あるいは表示部922に用いることにより、電子機器900および電子機器920は操作性に優れ、その消費電力を低減し、視認性を向上することができる。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
B1 端子
B2 端子
C1 容量素子
C2 容量素子
C3 容量素子
CS1 容量素子
FD1 ノード
FD2 ノード
FD3 ノード
M1 トランジスタ
M2 トランジスタ
M3 トランジスタ
M4 トランジスタ
M6 トランジスタ
M7 トランジスタ
M8 トランジスタ
M9 トランジスタ
M11 トランジスタ
M12 トランジスタ
MW1 トランジスタ
10 情報端末
11 筐体
12 表示領域
12A 表示領域
12B 表示領域
13 操作ボタン
14 操作ボタン
15 カメラ
16 タッチペン
17 表示部
21 文字
22 下線
23 枠線
24 線
25 マーカー
26 文字
30 表示パネル
31 画素
32 画素アレイ
34 ゲートドライバ
35 ソースドライバ
37 FPC
110 表示素子
130 表示素子
150 タッチセンサ
161 マルチプレクサ
162 A/Dコンバータ
170 発光素子
180 液晶素子
190 フォトダイオード
300 表示装置
301 基体
302 素子層
303 基体
305 トランジスタ
307 容量
309 発光素子
311 封止材
313 ゲート電極
315 半導体
317 導電体
319 ゲート絶縁膜
321 絶縁膜
323 導電体
325 導電体
327 絶縁膜
329 絶縁膜
331 絶縁膜
333 電極
335 EL層
337 電極
339 絶縁膜
343 トランジスタ
345 容量
347 導電体
349 半導体
351 ゲート電極
353 絶縁膜
355 ゲート絶縁膜
357 チャネル領域
359 低抵抗領域
361 低抵抗領域
370 表示装置
371 基体
372 素子層
373 基体
375 トランジスタ
377 トランジスタ
379 容量
381 容量
383 液晶素子
385 シール材
387 液晶
389 ゲート電極
391 半導体
393 導電体
395 ゲート絶縁膜
397 絶縁膜
399 導電体
401 導電体
403 絶縁膜
405 絶縁膜
407 共通電極
409 絶縁膜
411 画素電極
413 配向膜
415 遮光層
417 着色層
419 スペーサー
421 配向膜
425 偏光板
427 偏光板
431 導電体
433 半導体
435 ゲート電極
437 絶縁膜
439 ゲート絶縁膜
441 チャネル領域
443 低抵抗領域
445 低抵抗領域
447 絶縁膜
498 タッチセンサ
499 タッチセンサ
541 光源
600 表示装置
601 基板
602 基板
603 回路
604 回路
605 タッチセンサ
607 タッチセンサ
610 液晶素子
611 電極
612 液晶層
613 電極
620 発光素子
621 電極
622 層
623 電極
630 機能層
631 封止層
641 絶縁層
642 絶縁層
643 絶縁層
644 絶縁層
645 絶縁層
650a トランジスタ
650b トランジスタ
651 導電層
651t 導電層
652 半導体層
652a 半導体層
652b 半導体層
652c 低抵抗領域
653 導電層
653t 導電層
655 容量素子
660 領域
660t 透過領域
665e 光
665r 反射光
800 携帯情報端末
801 筐体
802 筐体
803 表示部
804 表示部
805 ヒンジ部
810 携帯情報端末
811 筐体
812 表示部
813 操作ボタン
814 外部接続ポート
815 スピーカ
816 マイク
817 カメラ
850 コンピュータ
851 表示部
852 筐体
853 タッチパッド
854 接続ポート
855 入力キー
860 ナビゲーション装置
861 表示部
862 操作ボタン
863 外部入力端子
870 携帯電話機
873 操作スイッチ類
874 マイクロフォン
875 表示部
876 アンテナ
877 スピーカ
878 蝶番
900 電子機器
901 筐体
901a 筐体
901b 筐体
902 表示部
903 ヒンジ
920 電子機器
921a 筐体
921b 筐体
922 表示部
923 ヒンジ
1001 タッチセンサ
1002 タッチセンサ
1003 アプリケーションプロセッサ
1005 ディスプレイコントローラ
1007 タッチセンサコントローラ
1009 データ処理回路
1015 モードコントローラ
1017 タイミングコントローラ
1445 メモリセル
6000 表示モジュール
6001 上部カバー
6002 下部カバー
6006 表示パネル
6009 フレーム
6010 プリント基板
6011 バッテリー
6015 発光部
6016 受光部
6017a 導光部
6017b 導光部
6018 光

Claims (5)

  1. 第1のタッチセンサと、表示部と、第2のタッチセンサと、を有し、
    前記表示部は、複数の画素を有し、
    前記複数の画素は、それぞれ第1の表示素子および第2の表示素子を有し、
    前記第1の表示素子において、第1の周期で画像データの更新を行い、前記第2の表示素子において、第2の周期で画像データの更新を行うとき、
    前記第1のタッチセンサにてタッチ信号が検出されると、
    前記第1の表示素子において、前記第1の周期より短い第3の周期で画像データを更新し、
    前記第2の表示素子において、前記第2の周期で画像データを更新し、
    前記第2のタッチセンサにてタッチ信号が検出されると、
    前記第1の表示素子において、前記第3の周期で画像データを更新し、
    前記第2の表示素子において、前記第2の周期より短い第4の周期で画像データを更新する情報端末。
  2. 請求項1において、
    前記第1の表示素子はEL素子であり、
    前記第2の表示素子は液晶素子である情報端末。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記第1のタッチセンサは、電磁誘導式タッチセンサであり、
    前記第2のタッチセンサは、光学式タッチセンサおよび静電容量式タッチセンサの一方である情報端末。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    前記表示部は、前記第1のタッチセンサ上に重なるように設けられ、
    前記第2のタッチセンサは、前記表示部上に重なるように設けられる情報端末。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
    前記第2のタッチセンサのタッチ検出の有無は、前記第1のタッチセンサにおいてタッチ検出が無いときに判定される情報端末。
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