JP6812881B2 - 金属管の製造方法、ダイス及び金属管 - Google Patents

金属管の製造方法、ダイス及び金属管 Download PDF

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Description

本発明は、金属管の製造方法、それに用いられるダイス及びそれらによって製造される金属管に関する。
地すべりは、地中に生じたすべり面に沿って、すべり面の上方の地盤(地すべり土塊)が下方に移動する現象である。雨や雪等により地下水位が上昇し、地下水の浮力により、地すべり土塊が斜面にとどまることができないときに、地すべりが発生する。
このような地すべりを抑制する対策として、抑止工と抑制工とがある。抑止工は構造物の持つ抵抗力を利用して地すべりを停止させる対策であり、代表例としては坑打ち工がある。一方、抑制工は地形、地下水の状態などの自然条件を変化させる対策であり、代表例としては地下水排除工がある。
現在、地下水排除工として、横孔ボーリング排水工等が採用されている。このような排水工は、地中の地下水を排除し、地すべり土塊の含水率を低減することを目的としている。排水工では、仰角5〜10度の勾配となる掘進を実施して、掘進後に、保孔管を挿入する。保孔管としては通常、表面に複数の貫通孔が形成された金属管が利用される。
しかしながら、保孔管の製造は煩雑であり、生産性が低い。金属管から保孔管を製造する場合、曲面にドリルやガスカット等で孔を空けなければならない。金属管を形成する前の金属板にドリルやガスカット等で孔を空けた後、その金属板を湾曲して金属管にする方法もある。しかしながら、いずれの方法も孔空け作業が煩雑であり、製造性が低い。
そこで、保孔管に代わって、凹凸状の外周面を有する金属管を用いることが検討されている。地下水排除工に凹凸状の外周面を有する金属管を用いる場合、複数の当該金属管を連結する必要がある。一般に、金属管の連結は、ねじ継手又は溶接によって行われる。
しかしながら、凹凸状の外周面を有する金属管の管端部にねじを切ることは困難である。また、凹凸状の外周面を有する金属管の管端部同士を溶接するには多大な時間を要し作業効率が低い。
金属管の連結はたとえば、特開2014−181733号公報(特許文献1)及び特開2011−111769号公報(特許文献2)に開示されている。
特許文献1では、内側管の管端部を縮径し、縮径された内側管の管端部を外側管の管端部に挿入する。挿入後、外側管の表面から転造加工を行い、内側管と外側管とを圧着させる。これにより、金属管の連結の際の施工時間、施工費用が低減できる、と特許文献1には記載されている。
特許文献2では、金属管の管端部を縮径し、管端部と本体部との間にテーパ部が設けられる。この管端部を他の金属管に挿入する。他の金属管の端は、テーパ部と接触する。これにより、金属管に圧縮荷重が作用したとき、テーパ部全域で圧縮荷重を受けるため、固定用ボルト等に過剰な負荷が作用しにくい、と特許文献2には記載されている。
特開2014−181733号公報 特開2011−111769号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2では、金属管の横断面形状は円である。そのため、特許文献1及び特許文献2の金属管の連結方法を凹凸状の外周面を有する金属管の連結に採用するのは困難である。
本発明の目的は、容易に連結でき、かつ、地下水を排水できる地下水排除工用の金属管の製造方法、それに用いられるダイス及びそれらにより製造された地下水排除工用の金属管を提供することである。
本実施形態による地下水排除工用の金属管の製造方法は、準備工程と、縮径加工工程と、を備える。準備工程では、外周面及び内周面を有する金属管を準備する。外周面は、中心軸周りに配置される複数の凸部及び複数の凸部の間に配置される複数の凹部を含む。複数の凸部及び複数の凹部は中心軸方向に延びる。縮径加工工程では、金属管の一方の管端部において複数の凹部を圧下する。縮径加工工程では、中心軸方向視で、圧下後の複数の凸部の外周面が、圧下前の複数の凸部の内周面よりも内側に位置し、かつ、圧下後の複数の凹部の外周面が、圧下前の複数の凹部の内周面よりも内側に位置するように、金属管の管端部を縮径加工する。
本実施形態によるダイスは、金属管の管端部を縮径加工する。ここで、「管端部」とは、金属管の端面の領域を意味するものでなく、端面からある程度の距離の領域であることを意味する。ダイスは、ダイス中心軸周りに配置された複数の突出部を備える。突出部は、ベアリング部と、アプローチ部と、を含む。ベアリング部は、ダイス中心軸方向に延びる。アプローチ部は、ベアリング部に繋がり、ベアリング部と反対方向に向かうにつれダイス中心軸との距離が大きくなるテーパ形状を有する。
本実施形態の地下水排除工用の金属管は、上記の製造方法及びダイスによって製造される。金属管は、中心軸周りに配置される複数の凸部及び複数の凸部の間に配置される複数の凹部を含む。複数の凸部及び複数の凹部は中心軸方向に延びる外周面及び内周面を有する。金属管は、本体部と、1つの管端部と、テーパ部と、を備える。本体部は、横断面形状が中心軸に沿って一定である。1つの管端部は、横断面形状が中心軸に沿って一定である。なお、前記「一定」の意味は、製造過程における加工精度の影響で発生する寸法誤差による形状の違いは含まない。テーパ部は、横断面形状が中心軸に沿って変化し、本体部と1つの管端部とを繋ぐ。中心軸方向視で、管端部の凸部の外周面は、本体部の凸部の内周面よりも内側に位置する。中心軸方向視で、管端部の凹部の外周面は、本体部の凹部の内周面よりも内側に位置する。
本発明によれば、容易に連結でき、かつ、地下水を排水できる地下水排除工用の金属管の製造方法、それに用いられるダイス及びそれらにより製造された地下水排除工用の金属管を提供できる。
図1は、本実施形態の地下水排除工用の金属管の斜視図である。 図2は、連結された金属管を示す模式図である。 図3は、図2中のIII−III線での断面図である。 図4は、一般的な地下水排除工の説明するための地すべり対策の模式図である。 図5は、準備工程で準備する金属管の斜視図である。 図6は、ダイス側面から見た縮径加工工程を示す断面図である。 図7は、ダイス正面から見た縮径加工工程を示す断面図である。 図8は、ダイス側面から見たダイスの突出部の断面図である。
本実施形態による地下水排除工用の金属管の製造方法は、準備工程と、縮径加工工程と、を備える。準備工程では、外周面及び内周面を有する金属管を準備する。外周面は、中心軸周りに配置される複数の凸部及び複数の凸部の間に配置される複数の凹部を含む。複数の凸部及び複数の凹部は中心軸方向に延びる。縮径加工工程では、金属管の一方の管端部において複数の凹部を圧下する。縮径加工工程では、中心軸方向視で、圧下後の複数の凸部の外周面が、圧下前の複数の凸部の内周面よりも内側に位置し、かつ、圧下後の複数の凹部の外周面が、圧下前の複数の凹部の内周面よりも内側に位置するように、金属管の管端部を縮径加工する。
本実施形態の地下水排除工用の金属管の管端部は縮径加工される。そのため、縮径加工された管端部を他の地下水排除工用の金属管の縮径加工されていない管端部に挿入できる。これにより、金属管同士を容易に連結できる。また、連結部の金属管の中心軸方向から見た断面では、縮径加工された管端部の凹部の外周面と縮径加工されていない管端部(本体部)の凹部の内周面との間に隙間が設けられる。この金属管を地中に埋めると、地下水が本体部の凹部の外周面に沿って流れる。金属管は傾いて設置されるため、地下水は本体部から管端部に向かって流れる。管端部に到達した地下水は、連結された金属管の凹部の外周面に沿って流れるものと、上述した隙間を通って他の金属管の内部に進入するものとに分かれる。つまり、地下水は金属管の外周面だけでなく、連結された複数の金属管の内部も使って搬送される。したがって、保孔管を用いなくても、地下水を貯留及び搬送することができる。
上記の製造方法はさらに、連結工程を備えてもよい。連結工程では、縮径加工された管端部を、他の金属管の縮径加工されていない管端部に挿入し、複数の金属管同士を連結する。
本実施形態によるダイスは、金属管の管端部を縮径加工する。ダイスは、ダイス中心軸周りに配置された複数の突出部を備える。突出部は、ベアリング部と、アプローチ部と、を含む。ベアリング部は、ダイス中心軸方向に延びる。アプローチ部は、ベアリング部に繋がり、ベアリング部と反対方向に向かうにつれダイス中心軸との距離が大きくなるテーパ形状を有する。
本実施形態のダイスは、複数の突出部を有する。金属管は、ダイスに押し込まれる。複数の突出部は、凹凸状の外周面を有する金属管の凹部を圧下する。これにより、凹凸状の外周面を有する金属管の管端部を縮径加工できる。
上記のダイスを上記の製造方法に用いられる場合、複数の突出部は、金属管の複数の凹部の位置に対応して配置されるのが好ましい。
本実施形態の地下水排除工用の金属管は、上記の製造方法及びダイスによって製造される。金属管は、中心軸周りに配置される複数の凸部及び複数の凸部の間に配置される複数の凹部を含む。複数の凸部及び複数の凹部は中心軸方向に延びる外周面及び内周面を有する。金属管は、本体部と、1つの管端部と、テーパ部と、を備える。本体部は、横断面形状が中心軸に沿って一定である。1つの管端部は、横断面形状が中心軸に沿って一定である。テーパ部は、横断面形状が中心軸に沿って変化し、本体部と1つの管端部とを繋ぐ。中心軸方向視で、管端部の凸部の外周面は、本体部の凸部の内周面よりも内側に位置する。中心軸方向視で、管端部の凹部の外周面は、本体部の凹部の内周面よりも内側に位置する。
上記の金属管において、管端部の中心軸方向の長さは、金属管(本体部)の外径の0.5倍以上、10倍以下とすることが好ましい。この場合、金属管同士の連結部の長さが過度に長くならない。したがって、少ない金属管の数で、地下水を搬送できる。
以下、本実施形態について詳述する。図中同一又は相当部分には、同一符号を付してその説明を援用する。
まず、本実施形態の地下水排除工用の金属管について説明する。金属管の材質はたとえば、鋼、アルミニウム、銅又はこれらの合金等である。
[地下水排除工用の金属管]
図1は、本実施形態の地下水排除工用の金属管の斜視図である。図1を参照して、地下水排除工用の金属管1(以下、金属管という)は、本体部6と、1つの管端部7と、テーパ部8とを備える。本体部6の横断面形状は、中心軸Cに沿って一定である。横断面とは、垂線が金属管の中心軸C方向と平行である断面を意味する。1つの管端部7の横断面形状は、中心軸Cに沿って一定である。すなわち、本体部6及び1つの管端部7の横断面形状は、中心軸Cに沿って変化しない。テーパ部8は、本体部6と管端部7との間に配置される。テーパ部8は、本体部6と管端部7とを繋ぐ。テーパ部8の横断面形状は、中心軸Cに沿って変化する。より具体的には、テーパ部8の横断面において、テーパ部8の外周面4は1つの管端部7に近づくにつれて中心軸Cに近づく。すなわち、金属管1の一方の管端部は、縮径されている。
金属管1は、複数の凸部2及び複数の凹部3を含む。以下、本体部6の外周面4に配置された凸部2を、「本体部の凸部」と称し、その符号は「10」とする。本体部6の外周面4に配置された凹部3を、「本体部の凹部」と称し、その符号は「13」とする。管端部7の外周面4に配置された凸部2を、「管端部の凸部」と称し、その符号は「11」とする。管端部7の外周面4に配置された凹部3を、「管端部の凹部」と称し、その符号は「14」とする。テーパ部8の外周面4に配置された凸部2を、「テーパ部の凸部」と称し、その符号は「12」とする。テーパ部8の外周面4に配置された凹部3を、「テーパ部の凹部」と称し、その符号は「15」とする。単に「凸部2」と示す場合、凸部2は、本体部6の凸部10、管端部7の凸部11及びテーパ部8の凸部12の総称を意味する。「凹部3」と示す場合、凹部3は、本体部6の凹部13、管端部7の凹部14及びテーパ部8の凹部15の総称を意味する。
複数の凸部2は、中心軸C周りに配置される。複数の凹部3は、複数の凸部2の間に配置される。金属管1は、外周面4及び内周面5を有する。外周面4では、複数の凸部2及び複数の凹部3が中心軸C方向に延びる。すなわち、金属管1は、凹凸状の外周面を有する。
中心軸C方向視で、複数の凸部2は、複数の凹部3よりも金属管1の外側に突出している。複数の凸部2と中心軸Cとの径方向の最大距離は、複数の凹部3と中心軸Cとの径方向の最大距離よりも長い。複数の凸部2及び複数の凹部3は、円弧状に湾曲している。
管端部7が縮径されているため、本体部6の横断面形状、管端部7の横断面形状及びテーパ部8の横断面形状は、それぞれ異なる。しかしながら、金属管1の外周面4において、凸部2は、本体部6から管端部7にわたって連続的に延びる。凹部3も同様である。
凸部2及び凹部3は、中心軸C周りに等間隔に配置されるのが好ましい。また、複数の凸部2の形状はそれぞれ、同一であるのが好ましい。この場合、金属管の縮径加工が容易になる。しかしながら、複数の凸部2の形状は、異なってもよい。複数の凹部3についても同様である。
続いて、上述した金属管1同士を連結したときの状況を説明する。上述した金属管1によれば、金属管1同士を容易に連結でき、かつ、金属管に孔空け作業をしなくても地下水を排水できる。
[連結性]
図2は、連結された金属管を示す模式図である。図2を参照して、上述したように、金属管1の一方の管端部7は縮径されている。金属管1の他方の管端部は縮径されていない。金属管1の縮径された管端部7が、他の金属管1の縮径されていない管端部(本体部6)に挿入される。
図3は、図2中のIII−III線での断面図である。図3を参照して、金属管1同士の連結の際、管端部7の凸部11の位置は、他の金属管の本体部6の凸部10に対応する。すなわち、管端部7の凸部11は、他の金属管の本体部6の凸部10に沿って挿入される。そのため、管端部7の凸部11の外周面4は、本体部6の凸部10の内周面5よりも内側に位置する。ここで、内側とは、金属管1の中心軸Cに近づく方向を意味する。したがって、管端部7の凸部11は、他の金属管の本体部6の凸部10と干渉することなく挿入される。
同様に、管端部7の凹部14の外周面4は、他の金属管の本体部6の凹部13の内周面5よりも内側に位置する。したがって、管端部7の凹部14は、他の金属管の本体部6の凹部13と干渉することなく挿入される。これにより、金属管1同士が連結される。したがって、溶接等によって金属管1同士を連結する必要がない。
[排水性]
図4は、一般的な地下水排除工の説明するための地すべり対策の模式図である。図4を参照して、地すべりは、地中200に生じたすべり面201に沿って、すべり面201の上方の地盤である地すべり土塊202が下方に移動する現象である。この地すべりを防止する対策としては、抑止工(301、302、306)と、抑制工(300、303、304、305)とがある。
抑止工は構造物の抵抗力により地すべりを物理的に停止させる対策である。図4中のアンカー工301、土留工302及び杭打工306がこれに相当する。一方、抑制工は土塊中の地下水状態等の自然条件を変化させることにより、地すべりの発生を抑制する対策である。図4中の横孔ボーリング排水工300、集水井工303、集水ボーリング工304及び排水ボーリング工305がこれに相当する。地下水排除工は抑制工の一種であり、横孔ボーリング排水工300、集水ボーリング工304及び排水ボーリング工305が含まれる。これらの地下水排除工には、上述のとおり、地下水を貯留及び外部に搬送する金属管が使用される。
しかしながら、従来、地下水排除工には保孔管が用いられていた。保孔管の製造には金属管表面に孔空け作業が必要であり、生産性が低い。本実施形態の金属管は、保孔管に代わるものである。すなわち、孔空け作業をしなくても、地下水を排水できる。
図3を参照して、管端部7の凹部14の外周面4は、他の金属管の本体部6の凹部13の内周面5の内側に位置する。したがって、管端部7の凹部14の外周面4と、他の金属管の本体部6の凹部13の内周面5との間には隙間9が設けられる。この隙間9によって、地下水は連結された他の金属管の内部に搬送される。
図2を参照して、地中に設置された金属管1の外周面4は、地下水40と接触する。外周面4は凹部3を含む(図1参照)。仰角5〜10度の勾配で管端部7を下方にして金属管1は設置される。そのため、外周面4に接触した地下水40は、凹部3に沿って、管端部7に向かって流れる。管端部7に到達した地下水40は、そのまま外周面4に沿って流れるもの(図2中の符号40A参照)と、隙間9(図3参照)を通り、他の金属管1の内部41に進入するもの(図2中の符号40B参照)とに分かれる。つまり、地下水は、金属管1の外周面4だけでなく、連結された複数の金属管1内部41も使って搬送される。
図示しないが、他の金属管1の管端部7も同様に縮径加工されて、別の金属管1の管端部(本体部6)に連結される。したがって、一度金属管1の内部41に進入した地下水40は、金属管1の外部に漏れない。
このように、本実施形態の金属管1によれば、保孔管を用いなくても、地下水を排水できる。したがって、金属管に孔空け作業をする必要がない。
なお、上述の説明では、同一形状の金属管1同士を連結することを前提としている。したがって、金属管1単体において、管端部7及び本体部6の形状を中心軸C方向に投影すると、図3に示す連結部の断面形状と一致する。
図1を参照して、管端部7の中心軸C方向の長さは、金属管1(本体部6)の外径の0.5倍以上、10倍以下とすることが好ましい。この場合、金属管同士の連結部の長さが過度に長くならない。したがって、少ない金属管の数で、地下水を搬送できる。
次に、上述した金属管1の製造方法について説明する。
[製造方法]
本実施形態の製造方法は、準備工程と、縮径加工工程とを備える。準備工程では、凹凸状の外周面を有し、横断面形状が一定な金属管を準備する。縮径加工工程では、準備した金属管の管端部を縮径加工する。これにより、上述した金属管1が得られる。以下、各工程について詳述する。
[準備工程]
図5は、準備工程で準備する金属管の斜視図である。図5を参照して、準備工程では、凹凸状の外周面を有し、横断面形状が中心軸Cに沿って一定である金属管30(以下、加工前金属管という)を準備する。加工前金属管30の横断面形状は、上述した管端部7が縮径加工された金属管1の本体部6の横断面形状と同一である(図3参照)。したがって、加工前金属管30の横断面形状の詳細な説明は省略する。
加工前金属管30は、円形の素管を加工して製造される。加工方法はたとえば、引抜加工、押出加工、ロールによる絞り圧延等である。
[縮径加工工程]
図6は、ダイス側面から見た縮径加工工程を示す断面図である。図7は、ダイス正面から見た縮径加工工程を示す断面図である。図7中の破線は、加工前金属管30の内周面の横断面形状を示す。図6及び図7を参照して、縮径加工工程では、加工前金属管30の一方の管端部において、後述するダイス20により加工前金属管30の複数の凹部31を圧下する。
具体的には、加工前金属管30の中心軸Cをダイス20のダイス中心軸C1と合わせる。加工前金属管30の凹部31が、ダイス20の突出部21と対応するように加工前金属管30を配置する。加工前金属管30の一方の管端部32をダイス20に押し込む。加工前金属管30はたとえば、縮径加工しない管端部をチャックにより把持して押し込まれる。加工前金属管30がダイス20に押し込まれると、突出部21が管端部32の凹部31を圧下する。これにより、圧下後の複数の凹部31の外周面が、圧下前の複数の凹部31の内周面よりも内側に位置するようになる。すなわち、金属管1の管端部7の複数の凹部3の外周面4が、金属管1の本体部6の複数の凹部3の内周面5よりも内側に位置するようになる(図3参照)。その結果、管端部7の複数の凹部14の外周面4と、本体部6の複数の凹部13の内周面5との間に隙間9が生じ(図3参照)、上述した金属管1が製造される。
図7を参照して、ダイス20により、加工前金属管30の凹部31が圧下されると、凹部31は中心軸Cに近づく方向に変形する。これに伴い、凹部31に隣接する凸部33も中心軸Cに近づく方向に変形する。これにより、中心軸C方向に本体部及び管端部を投影すると、圧下後の複数の凸部の外周面が、圧下前の複数の凸部の内周面よりも内側に位置するようになる。すなわち、金属管1の管端部7の複数の凸部2の外周面4が、金属管1の本体部6の複数の凸部2の内周面5よりも内側に位置するようになる。その結果、管端部7の複数の凸部11の外周面4と、本体部6の複数の凸部10の内周面5との間に隙間9が生じ(図3参照)、上述した金属管1が製造される。
[連結工程]
本実施形態の製造方法は、連結工程を備えていてもよい。連結工程では、縮径加工された管端部7を、他の金属管の縮径加工されていない管端部に挿入する。これにより、複数の金属管1同士が連結される。
最後に、上述した製造方法で用いられるダイスについて説明する。
[ダイス]
図7を参照して、ダイス20は、加工前金属管30の管端部を縮径加工する。ダイス20は、ダイス中心軸C1周りに配置された複数の突出部21を備える。
図8は、ダイス側面から見たダイスの突出部の断面図である。図8では、複数の突出部21のうちの1つを描いている。図8を参照して、突出部21は、ベアリング部22と、アプローチ部23とを含む。
ベアリング部22は、ダイス中心軸C1方向に延びる。ベアリング部22は圧下面24を含む。ベアリング部22の圧下面24は、金属管1の管端部7の凹部14を成形する。
アプローチ部23は、ベアリング部22に繋がる。アプローチ部23は、金属管1の押し込み方向(図8中の矢印方向)において、ベアリング部22の手前に配置される。アプローチ部23は、テーパ形状を有する。アプローチ部23は、圧下面25を含む。アプローチ部23の圧下面25とダイス中心軸C1との距離は、ベアリング部22と反対方向(押し込み方向と反対方向)に向かうにつれ大きくなる。アプローチ部23の圧下面25は、金属管1のテーパ部8の凹部15を成形する。
要するに、ダイス20の突出部21によって加工前金属管30の管端部32の凹部31が圧下される(図5参照)。これにより、加工前金属管30の管端部32が縮径され、金属管1が製造される。したがって、ダイス20の突出部21の数は、加工前金属管30の凹部31の数と等しい。また、ダイス20の複数の突出部21は、加工前金属管30の複数の凹部31の位置に対応して配置されるのが好ましい。
上述の実施形態では、金属管1が6つの凸部2及び6つの凹部3を有する場合について説明した。しかしながら、金属管の凸部及び凹部の数は、6つに限定されない。金属管の凸部及び凹部の数はそれぞれ、3つ以上であればよい。
上述の実施形態では、1回の縮径加工工程で加工前金属管を縮径加工する場合について説明した。しかしながら、縮径加工工程はこの場合に限定されない。縮径加工工程は、複数回実施してもよい。この場合、各縮径加工工程において加工前金属管の圧下量が低減されるため、降伏強度が高い材料からなる加工前金属管であっても縮径加工することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明した。しかしながら、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。したがって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変更して実施することができる。
1:金属管
2:凸部
3:凹部
4:外周面
5:内周面
6:本体部
7:管端部
8:テーパ部
9:隙間
10:本体部の凸部
11:管端部の凸部
12:テーパ部の凸部
13:本体部の凹部
14:管端部の凹部
15:テーパ部の凹部
20:ダイス
21:突出部
22:ベアリング部
23:アプローチ部
24:圧下面(ベアリング部)
25:圧下面(アプローチ部)
40:地下水
C:金属管の中心軸
C1:ダイス中心軸

Claims (4)

  1. 中心軸周りに配置される複数の凸部及び前記複数の凸部の間に配置される複数の凹部を含み、前記複数の凸部及び前記複数の凹部が前記中心軸方向に延びる外周面及び内周面を有する金属管を準備する工程と、
    前記金属管の一方の管端部において前記複数の凹部を圧下することで、前記中心軸方向視で、圧下後の前記複数の凸部の前記外周面が、圧下前の前記複数の凸部の前記内周面よりも内側に位置し、かつ、圧下後の前記複数の凹部の前記外周面が、圧下前の前記複数の凹部の前記内周面よりも内側に位置するように、前記金属管の管端部を縮径加工する工程と、を備える、地下水排除工用の金属管の製造方法。
  2. 請求項1に記載の地下水排除工用の金属管の製造方法であってさらに、
    前記縮径加工された管端部を、他の前記金属管の前記縮径加工されていない管端部に挿入し、複数の前記金属管同士を連結する工程と、を備える、地下水排除工用の金属管の製造方法。
  3. 中心軸周りに配置される複数の凸部及び前記複数の凸部の間に配置される複数の凹部を含み、前記複数の凸部及び前記複数の凹部が前記中心軸方向に延びる外周面及び内周面を有する地下水排除工用の金属管であって、
    横断面形状が前記中心軸に沿って一定である本体部と、
    横断面形状が前記中心軸に沿って一定である1つの管端部と、
    横断面形状が前記中心軸に沿って変化し、前記本体部と1つの管端部とを繋ぐテーパ部と、を備え、
    前記中心軸方向視で、前記管端部の前記凸部の前記外周面は、前記本体部の前記凸部の前記内周面よりも内側に位置し、
    前記中心軸方向視で、前記管端部の前記凹部の前記外周面は、前記本体部の前記凹部の前記内周面よりも内側に位置する、地下水排除工用の金属管。
  4. 請求項に記載の地下水排除工用の金属管であって、
    前記管端部の前記中心軸方向の長さは、前記金属管の外径の0.5倍以上、10倍以下である、地下水排除工用の金属管。
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