JP6809763B2 - 表示システム - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドアップディスプレイを用いた拡張現実(AR:Augmented Reality)を表示可能な表示システムに関する。
運転者の視線移動を減らす表示システムとして、運転者の視線方向に画像を投射するヘッドアップディスプレイ(以下、HUDという)が実用化されている。代表的なHUDは、車内に設置された画像投射装置(プロジェクタ)により画像をフロントウィンドに投射し、運転者がスクリーン越しの視線方向にAR表示(虚像)を見ることを可能にする。さらに近年では、撮像カメラなどで撮像された現実空間の画像データにAR画像データを合成する表示も行われている。
HUDは、上記したように、現実空間に虚像を見せることができる投射システムであるが、運転者から虚像が生成されるまでの距離に応じて投射する画像のフレームレートを変更する技術が存在する。例えば、特許文献1のHUDは、運転者から近い位置に虚像を表示する場合には、その画像のフレームレートを高くし、運転者から遠い位置に虚像を表示する場合には、その画像のフレームレートを低くしている。
特開2015−166229号公報
図12ないし図16は、従来のAR表示システムの構成を説明する図である。図12に示すAR表示システムでは、HUDの投射光学系の焦点距離が一定であり、運転者または自車Mから虚像までの距離L1(以下、虚像距離という)は一定である。自車Mから距離L1に一致する対象物O1が存在するとき、虚像距離と対象物までの距離が一致しているため、運転者は、対象物O1に合致する虚像ARを見ることができる(図12(A))。しかし、対象物O1が虚像距離L1よりも遠くにあるとき(図12(B))、あるいは対象物O1が虚像距離L1よりも前方にあるとき(図12(C))、運転者には、虚像ARが対象物O1からズレたり、ぼやけて見え、図12(B)と図12(C)とでは、虚像ARが逆向きに見えてしまう。
虚像距離が一定であると、虚像距離に一致しない対象物への虚像(AR表示)が不正確に見えてしまう。これを解消する方法として、虚像距離を可変する方法がある。図13は、虚像距離を可変にしたAR表示システムの例である。図13(A)に示すように、対象物O2が自車Mから距離L2にある場合、虚像距離をL2にすれば虚像AR2が対象物O2に一致して鮮明に見える。また、対象物O3が自車Mから距離L3にあるとき(図13(B))、虚像距離をL3にすれば虚像AR3が対象物O3に一致して鮮明に見え、対象物O4が自車Mから距離L4にあるとき(図13(C))、虚像距離をL4にすれば虚像AR4が対象物O4に一致して鮮明に見える。このように、対象物までの距離に応じて虚像距離を可変させれば、対象物に正確にかつ鮮明にAR表示を行うことができる。
また、実際の走行中では、3つの対象物O2、O3、O4が同時に出現することもある。この場合、HUDは、3つの対象物O2、O3、O4についての3つの画像を、それぞれの虚像距離L2、L3,L4に可変しながら時分割で表示する。例えば、HUDのフレームレートが60fps(1秒間に60フレーム)であるとき、虚像AR2に20フレーム、虚像AR3に20フレーム、虚像AR4に20フレームが割り当てられるように画像および虚像距離が変更される。
図14は、虚像距離の切替えを説明する図である。虚像距離L5にある対象物O5の虚像AR5と、虚像距離L6にある対象物O6の虚像AR6とが同時に存在するとき、虚像距離の変更を、例えば、1/60秒の速度で行えば、虚像AR5と虚像AR6とを対象物O5と対象物O6に正確に表示させることができる。この場合、HUDは、虚像AR5と虚像AR6についての2つ画像をそれぞれ交互に表示し、つまり、それぞれの画像には30フレームが割り当てられる。
図15は、虚像距離を変更する機能を備えたHUDの一例を示す図である。同図において、HUD1は、AR画像を生成するプロジェクタ等のPGU(Picture Generation Unit)2と、PGU2から出力された光を2次元的な画像に変換するスクリーン3と、虚像距離を変化させる虚像距離可変装置4と、スクリーン3に映された画像をフロントガラスへ向けて反射させる主鏡5とを含む。虚像距離可変装置4は、生成されるAR画像と同期して虚像距離を高速で切り替える。なお、虚像距離可変装置4は、通常、レンズ位置を調整することで光学的距離を変更するが、図16に示すように、ドライブ回路4Bからの駆動電圧によって焦点距離を変化させることができるレンズ4Aを用いて虚像距離を可変するようにしても良い。
このように、従来のAR表示システムでは、複数の対象物についての複数の虚像を表示させる場合には、それぞれの画像を時分割表示し、かつ画像に同期して虚像距離を変更している。しかしながら、対象物の数が多くなると、1つの虚像に割り当てられるフレーム数つまり時間が減少し、虚像(AR表示)のちらつきまたは不鮮明さが問題となる。また、運転者にとって、複数のAR表示のいずれもが同一の重要度を意味するわけではなく、運転者によって極めて重要なAR表示にちらつきや不鮮明さが生じてしまうことも考えられる。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、運転者にとって重要度の高い拡張現実の表示を見やすくする表示システムを提供することを目的とする。
本発明に係る表示システムは、車両の前方を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された撮像データに基づき拡張現実の表示対象となる対象物を抽出する抽出手段と、前記対象物の重要度を判定する判定手段と、前記対象物の拡張現実用の画像データを生成する画像生成手段と、前記重要度に基づき前記画像データのフレームレートを設定する設定手段と、前記設定されたフレームレートに従い前記画像データに基づき空間変調された画像をフロントガラスに投射する投射手段と、を有する。
好ましくは前記設定手段は、重要度が高い対象物の画像データのフレームレートを、重要度が低い対象物の画像データのフレームレートよりも高くする。好ましくは前記判定手段は、高速走行時には車両の遠方側の対象物の重要度が高いと判定し、低速走行時には車両の手前側の対象物の重要度が高いと判定する。好ましくは前記画像生成手段は、前記重要度に応じて画像データの面積または奥行の長さを変更する。好ましくは前記判定手段は、対象物の種別に基づき対象物の重要度を判定する。好ましくは前記判定手段は、対象物と車両との間の相対距離の変化に基づき対象物の重要度を判定する。好ましくは前記判定手段は、運転者の視線方向に基づき対象物の重要度を判定する。好ましくは表示システムはさらに、前記拡張現実の虚像が生成される位置を可変するための可変手段を含み、当該可変手段は、前記投射手段の焦点距離を可変する。
本発明によれば、対象物の重要度に応じて拡張現実用の画像データのフレームレートを変更するようにしたので、運転者は、重要度が高い対象物の拡張現実の表示を鮮明に見ることができる。
本発明の実施例に係るAR表示システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例に係るHUDの構成を示す図である。 焦点距離の調整機構の一例を示す図である。 本発明の実施例に係る表示制御プログラムの機能的な構成を示す図である。 図5(A)は、高速走行時の運転者の視界の例示、図5(B)は、低速走行時の運転者の視界の例示である。 図6(A)は、高速走行時に割り当てられるフレーム数の一例を示すテーブル、図6(B)は、低速走行時に割り当てられるフレーム数の一例を示すテーブルである。 本発明の第1の実施例に係る表示制御プログラムの動作を示すフロー図である。 本発明の第2の実施例に係るAR画像の生成例を示す図である。 本発明の第3の実施例に係るAR表示の例示である。 本発明の第5の実施例に係る表示制御プログラムの機能的な構成を示す図である。 本発明の第5の実施例に係るAU表示の例示である。 従来のAR表示システムの構成を例示する図である。 従来のAR表示システムの構成を例示する図である。 従来のAR表示システムにおける虚像距離の切替えを説明する図である。 従来のAR表示システムの虚像距離可変装置を説明する図である。 従来のAR表示システムの虚像距離可変装置を説明する図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本発明に係る表示システムは、ヘッドアップディスプレイ(HUD)に代表される画像投射装置を含み、HUDにより車両のフロントガラス越しに見えるAR表示を行う。AR表示は、運転者が視線方向に見る実空間上の虚像である。
図1は、本発明の実施例に係るAR表示システムの構成を示すブロック図である。本実施例のAR表示システム100は、ユーザーからの指示を受け取る入力部110、車両に関する車両情報を取得する車両情報取得部120、車両周辺の画像を撮像する撮像部130、記憶部140、AR表示を行うためのHUD150、および制御部160を含む。但し、ここに示す構成は一例であり、これら以外の構成や機能を備えるものであっても良い
車両情報取得部120は、車両の速度情報を取得する。取得の経路は任意であるが、例えば、車内バス等を介して車速パルス情報、ブレーキ情報、ギア情報などを取得する。あるいは、車両情報取得部120は、GPS信号を取得することができ場合には、GPS信号の変化量から車両の速度を算出するようにしてもよい。
撮像部130は、少なくとも車両の前方を撮像する撮像カメラを含み、撮像された撮像データは制御部160へ提供される。制御部160は、撮像データを画像処理し、車両前方に存在するAR表示対象となる対象物の認識および抽出を行う。記憶部140は、AR表示システム100にとって必要な情報などを格納する。例えば、対象物についてのAR表示用の画像データを格納する。
HUD150は、車両のフロントガラスまたはフロントウィンドウに画像を投射し、運転者は、視線方向にその虚像であるAR表示を見ることができる。図2は、HUD150の構成の一例である。HUD150は、光源151、光源151からの光を集光する光学系152、光学系152から入射された光を画像データに基づき変調する光変調手段153、光変調手段153により変調された画像を投射する投射光学系154、投射光学系154の光学系(例えば、光軸や焦点距離など)を調整するためのアクチュエータ155を含む。
光変調手段153は、例えば、液晶デバイス、あるいは複数の可変ミラーが2次元的に配置されたディジタルミラーデバイス(DMD)などから構成される。光変調手段153は、記憶部140から一定のフレームレートでAR表示用の画像データを読出し、読み出した画像データに基づき光学系152から入射された光を変調し、AR投射画像を出力する。例えば、フレームレートが60fpsであれば、光変調手段153は、1秒間に60フレームのAR表示用の画像データを読出し、これと同期してAR投射画像を出力する。
投射光学系154は、光変調手段153により生成されたAR投射画像をフロントガラスに向けて投射し、運転者は、視線方向においてAR投射画像の虚像(AR表示)を実空間に重ね合せて見ることができる。投射光学系154は、レンズやミラー等の光学部材を含み、アクチュエータ155は、例えば、レンズの位置等を可変することで投射光学系154の焦点距離を可変することができる。投射光学系154の焦点距離を変化させることで、虚像距離(例えば、図13のL2、L3、L4)が可変される。
アクチュエータ155は、投射光学系154の焦点距離を可変とするための駆動機構(例えば、モータなど)を含み、駆動機構は、制御部160からの制御信号によって制御される。アクチュエータ155の構成は任意であるが、例えば、図16に示すような電圧によってレンズの焦点距離を可変する機構であっても良い。また、図3(A)に示すように、投射光学系154が、レンズ154Aとレンズ154Aからの光をフロントガラスに向けて反射するメインミラー154Bとを備えているとき、レンズ154Aを高速シフトさせて焦点距離を可変するようにしてもよい。あるいは、図3(B)に示すように、焦点距離の異なるレンズ157A、157B、157C、157D、157E、157Fを円盤158に取り付け、円盤158を軸Cを中心に回転させることで、選択されたレンズを光路上に配置させ、投射光学系154の焦点距離を変化させてもよい。
制御部160は、AR表示システム100の各部を制御する。好ましい態様では、制御部160は、ROM、RAMなどを含むマイクロコントローラ等を含み、AR表示を制御する表示制御プログラム200を実行する。図4は、表示制御プログラム200の機能的な構成を示す図である。表示制御プログラム200は、撮像データ取得部210、対象物抽出部220、虚像距離決定部230、アクチュエータ制御部240、重要度判定部250、AR画像生成部260およびフレームレート設定部270を含む。
撮像データ取得部210は、撮像部160により撮像された車両前方の撮像データを取得する。対象物抽出部220は、取得した撮像データを画像処理し、そこに含まれる対象物を抽出する。対象物とは、AR表示の対象となるものであり、例えば、車両、二輪車、人、障害物、信号機、交差点、白線、道路、標識等である。どのようなものをAR表示の対象にするかは任意であり、対象物は予め設定される。対象物抽出部220は、例えば、パターンマッチングによりAR表示の対象となる対象物を撮像データの中から識別し、これを抽出する。
虚像距離決定部230は、対象物抽出部220により抽出された対象物についてのAR表示をするための虚像距離を決定する。複数の対象物が同時に抽出された場合には、それぞれの対象物についての虚像距離を決定する。例えば、撮像データ内に映された対象物の座標位置に基づき、自車から対象物までの距離を推定し、この推定された距離に基づき虚像距離を決定する。また、ミリ波レーダ等の障害物を検知する障害物センサの検知結果を利用することができる場合には、この検知結果から障害物までの距離を推定するようにしてもよい。
アクチュエータ制御部240は、虚像距離決定部230により決定された虚像距離に基づきアクチュエータ155を制御する。それぞれの虚像距離が異なる複数のAR表示を行う場合には、アクチュエータ制御部240は、それぞれのAR表示と同期して虚像距離を変更する。例えば、図13に示すように、虚像距離L2、L3、L4の虚像AR2、AR3、AR4を時分割表示させるとき、アクチュエータ制御部240は、虚像AR2の表示のときに虚像距離L2を設定し、虚像AR3の表示のときに虚像距離L3を設定し、虚像AR4の表示のときに虚像距離L4を設定する。
重要度判定部250は、抽出された対象物の重要度を判定する。1つの好ましい態様では、重要度判定部250は、車両情報取得部120により取得された自車の速度に基づき対象物の重要度を判定する。運転者の視野は、速度に応じて異なるものであり、高速になると、運転者の視野が狭くなり、運転者はより遠方を見ることになる。従って、高速走行時には、遠方領域が手前側よりも重要度が高くなる。他方、低速になると、運転者の視野が手前側にシフトし、運転者は手前側を見ることになる。このため、低速走行時には、手前側が遠方領域よりも重要度が高くなる。従って、重要度判定部250は、高速走行時には、撮像データの遠方領域で抽出された対象物の重要度が高いと判定し、手前側で抽出された対象物の重要度が低いと判定し、反対に、低速走行時には、撮像データの手前側で抽出された対象物の重要度が高く、遠方領域で抽出された対象物の重量度が低いと判定する。
図5(A)は、高速走行時の運転者の視界の例示であり、図5(B)は、低速走行時の運転者の視界の例示である。高速走行時の場合、手前側から遠方側に向けて重要度が高いと判定する(矢印V1)。低速走行時の場合、遠方側から手前側に向けて重要度が高いと判定する(矢印V2)。重要度の判定は、矢印V1、V2のように線形に変化するものでもよいし、あるいは、手前側から遠方側に向けて領域を複数に分割し、分割された領域のそれぞれに重要度を割り当てるようにしてもよい。この場合、速度の判定は、分割された領域の数に応じて複数段階で行われる。
AR画像生成部260は、対象物抽出部220によって抽出された対象物の種別に応じたAR表示用のAR画像データを生成する。AR画像生成部260は、例えば、記憶部140に格納されたAR画像データを読出したり、あるいはリアルタイムでAR画像データを生成してもよい。光変調手段153は、AR画像生成部260によって生成されたAR画像データに基づき空間変調されたAR投射画像を出力する。
フレームレート設定部270は、重要度判定部250により判定された対象物の重要度に基づき当該対象物のAR画像データのフレームレートを設定する。つまり、フレームレート設定部270は、重要度が高い対象物のAR画像データのフレームレートを、重要度が低い対象物のAR画像データのフレームレートよりも高くなるようにフレームレートの割り当て設定する。光変調手段153が、例えば、60fps(1秒間に60フレーム)で動作するとき、フレームレート設定部270は、60フレームを、対象物の重要度に応じてそれぞれのAR画像データに割り当てる。対象物が1つであるとき、すなわちAR表示が1つである場合には、そのAR画像データには60フレームが割り当てられることになる。
例えば、図5(A)に示すように、高速走行時、3つの虚像AR10、11、12が表示させる場合、フレームレート設定部270は、虚像AR10についてのAR画像データのフレームレートF_10が、虚像AR11についてのAR画像データのフレームレートF_11よりも高く、虚像AR11についてのAR画像データのフレームレートF_11が、虚像AR12についてのAR画像データのフレームレートF_12よりも高くなるようにフレーム数の割合が調整される。また、図5(B)に示すように、低速走行時、3つの虚像AR13、14、15を表示させる場合、フレームレート設定部270は、虚像AR15についてのAR画像データのフレームレートF_15が、虚像AR14についてのAR画像データのフレームレートF_14よりも高く、虚像AR14についてのAR画像データのフレームレートF_14が、虚像AR13についてのAR画像データのフレームレートF_13よりも高くなるようにフレーム数の割合が調整される。
フレームレート設定部270は、例えば、図6(A)、(B)に示すような重要度に応じて割り当てるフレーム数を規定したテーブルを用意しておき、それに従いフレームレートを設定するようにしてもよい。この場合、テーブルに複数のパターンを用意しておき、速度に応じていずれかのパターンを選択するようにしてもよい。
こうしてHUD150は、フレームレート設定部270によって設定されたフレームレートに従い、AR画像データに基づきAR投射画像を出力する。図5(A)の高速走行時、虚像AR10についてのフレームレートは、虚像AR11、AR12についてのフレームレートよりも高いため、虚像AR10のチラツキが抑制され、より鮮明となる。運転者は、より遠方を注視するため、虚像AR10のチラツキが少なければ、手前側の虚像AR13のチラツキが多少大きくてもそれほど気にならない。また、図5(B)の低速走行時、虚像AR15についてのフレームレートは、虚像AR14、AR13についてのフレームレートよりも高いため、虚像AR15のチラツキが抑制され、より鮮明となる。運転者は、手前を注視するため、虚像AR14、AR15のチラツキが多少大きくてもそれほど気にはならない。
次に、本実施例のAR表示システムの動作について図7のフローを参照して説明する。まず、撮像部160により車両の前方を撮像した撮像データが取得され(S100)、次いで、撮像データが解析され、対象物抽出部220によりAR表示の対象となる対象物が撮像データの中から抽出される(S102)。次に、重要度判定部220は、速度情報に基づき対象物の重要度を判定する(S104)。例えば、上記したように、高速走行時、対象物が遠方側で抽出されればその重要度は高く、低速走行時、対象物が手前側で抽出されればその重要度は高いと判定される。次に、AR画像生成部260は、抽出された対象物に対応するAR画像データを生成し、フレームレート設定部270は、重要度に基づきAR画像データのフレームレートを設定する(S106)。また、アクチュエータ制御部240は、AR画像データのフレームレートと同期して、虚像距離決定部230により決定された虚像距離に従い投射光学系154の焦点距離を可変する。これにより、各対象物についてのAR表示(虚像)が時分割表示され、その中で、運転者にとって重要度の高いAR表示がより鮮明に表示される。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。第2の実施例は、重要度に応じてAR画像データの奥行方向の長さまたは面積を変更する。つまり、運転者にとって重要度が高い対象物のAR表示(虚像)をさらに見易くする。
図8(A)には、低速走行時のAR画像データの一例が示されている。同図に示すように、手前側から順に、面積S1のAR画像データ301、面積S2のAR画像データ302、面積S3のAR画像データ303がAR画像生成部260により生成され、S1>S2>S3の関係にある。あるいは、別の態様では、奥行きZ1のAR画像データ301、奥行きZ2のAR画像データ302、奥行きZ3のAR画像データ303が生成され、Z1>Z2>Z3の関係にある。低速走行時、運転者の視線は手前側にシフトされるので、手前側のAR表示を相対的に大きくし、見易くする。他方、高速走行時は、その反対に、図8(B)に示すように、遠方側の方が注視され易いので、遠方側から順に、面積S1のAR画像データ311、面積S2のAR画像データ312、面積S3のAR画像データ313がAR画像生成部260により生成され、S1>S2>S3の関係にある。あるいは、別の態様では、奥行きZ1のAR画像データ311、奥行きZ2のAR画像データ312、奥行きZ3のAR画像データ313が生成され、Z1>Z2>Z3の関係にある。
なお、図8は、矩形状のAR画像データを例示しているが、AR画像データは、例えば、距離や速度などを表す数字などであってもよい。この場合にも、重要度が高い対象物についての数字データが相対的に大きく生成され、重要度が低い対象物についての数字データが小さく生成される。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。第1の実施例では、対象物の重要度を判定するために車両の速度情報を用いたが、第3の実施例では、抽出された対象物の種別に応じて重要度を判定する。具体的には、重要度判定部250は、対象物抽出部220により抽出された対象物が人物か否かを判定し、人物である場合には重要度が高いと判定する。
図9は、車両前方の風景であり、これが撮像部130により撮像されたものとする。ここには、車両前方に人物U1ないしU4が存在し、対象物抽出部220は、AR表示の対象として人物U1〜U4を抽出する。重要度判定部250は、抽出された対象物が人物であるとき、対象物の重要度が高いと判定する。フレームレート設定部270は、重要度が高いと判定された人物についてのAR画像データのフレームレートが他の対象物についてのAR画像データのフレームレートよりも高くする。これにより、運転者は、人物U1〜U4についてのチラツキの少ない鮮明な虚像AR16〜AR19を見ることができる。
また、第3の実施例は、第1または第2の実施例と組合せるものであってもよい。第1の実施例と組合わせる場合には、対象物が人物であるか否か、および車両の速度に基づき重要度が判定される。例えば、高速走行時に遠方に人物が存在すれば、その対象物の重要度が最も高くなり、低速走行時に手前側に人物が存在すれば、その対象物の重要度が最も高くなる。また、第2の実施例と組み合わせる場合には、対象物が人物であるときのAR画像データが相対的に他のAR画像データよりも大きく生成される。
なお、上記実施例では、対象物が人物であるときに対象物の重要度を高いと判定したが、これは一例であり、どのような対象物の重要度を高くするかは任意に設定することが可能である。例えば、対象物が車両であるときに重要度が高いと判定するようにしてもよい。
次に、本発明の第4の実施例について説明する。第4の実施例では、対象物と自車との間の相対距離の変化に基づき対象物の重要度を判定する。具体的には、対象物が自車に向かってくる場合には、相対距離が減少するのでその対象物は重要度が高いと判定し、対象物が自車から遠ざかる場合には、相対距離が増加するのでその対象物の重要度が低いと判定する。例えば、図9に示すシーンにおいて、対象物抽出部220は、時刻t1において人物U1〜U4を抽出し、時刻t2において人物U1〜U4を抽出し、つまり、対象物抽出部220は、一定の時間間隔で人物U1〜U4を抽出する。重要度判定部250は、一定の時間間隔で抽出された人物U1〜U4の位置と自車の位置との間の相対距離の変化に基づき人物U1〜U4が自車に接近しているか否かを判定し、接近していれば重要度が高いと判定し、接近していなければ、重要度が低いと判定する。フレームレート設定部270は、この判定結果に基づき、人物U1〜U4についての各AR画像データのフレームレートを設定する。図9の例では、人物U1、U2が自車に接近し、人物U3、U4が自車から遠ざかり、人物U1、U2についてのAR画像データのフレームレートが人物U3、U4についてのAR画像データのフレームレートよりも高くなり、それ故、運転者は、人物U1、U2についての虚像AR16、AR17を、人物U3、U4の虚像AR18、AR19よりも鮮明に見ることができる。
なお、対象物が接近しているか否かの判定は、ミリ波レーダなどを用いた障害物センサが車両に搭載されている場合には、障害物センセの検出結果を利用するようにしてもよい。
次に、本発明の第5の実施例について説明する。上記実施例では、車両の速度情報、対象物の種別、対象物との相対距離の変化に基づき対象物の重要度を判定したが、第5の実施例は、運転者の視線方向に基づき重要度を判定する。図10は、第5の実施例に係る表示制御プログラム200Aの機能的な構成を示す図であり、図4と同一構成については同一参照番号を付してある。
本実施例の表示制御プログラム200Aはさらに、運転者の視線情報を取得するための視線情報取得部280を含む。運転者の視線情報は、例えば、車内に搭載された運転者の顔を撮像する撮像データを画像解析することで得ることができる。重要度判定部250は、視線情報取得部280で取得された運転者の視線方向または視線方向の一定範囲内に存在する対象物の重要度が高いと判定する。フレームレート設定部270は、この判定結果に基づき重要度が高い対象物のAR画像データのフレームレートを他のものよりも高くする。
図11は、第5の実施例に係るAR表示の一例である。同図に示す例では、運転者の視線方向が前方の車両M1であり、それ故、車両M1についてのAR画像データのフレームレートが、人物U5についてのAR画像データのフレームレートよりも高く設定される。このため、運転者は、車両M1の虚像AR20をより鮮明に見ることができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲において、種々の変形、変更が可能である。
100:AR表示システム 110:入力部
120:車両情報取得部 130:撮像部
140:記憶部 150:HUD
151:光源 152:光学系
153:光変調手段 154:投射光学系
155:アクチュエータ 160:制御部

Claims (8)

  1. 車両の前方を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された撮像データに基づき拡張現実の表示対象となる対象物を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された対象物の拡張現実を表示するための虚像距離を決定する決定手段と、
    前記対象物の重要度を判定する判定手段と、
    前記対象物の拡張現実用の画像データを生成する画像生成手段と、
    前記重要度に基づき前記画像データを表示するためのフレームレートを設定する設定手段と、
    前記設定されたフレームレートに従い前記画像データに基づき空間変調された画像をフロントガラスまたはフロントウィンドウに投射する投射手段と、
    前記決定手段により決定された虚像距離に基づき前記投射手段の焦点距離を制御する制御手段とを有し、
    前記抽出手段により複数の対象物が抽出された場合、複数の拡張現実の画像データの設定されたフレームレートに従う時分割表示に同期して焦点距離が可変される、表示システム。
  2. 前記設定手段は、複数の対象物の重要度が運転者の手前側から遠方側に向けて高くなる場合、手前側の対象物の画像データのフレームレートよりも遠方側の対象物の画像データのフレームレートを高く設定し、複数の対象物の重要度が運転者の遠方側から手前側に向けて高くなる場合、遠方側の対象物の画像データのフレームレートよりも手前側の対象物の画像データのフレームレートを高く設定する、請求項1に記載の表示システム。
  3. 前記判定手段は、高速走行時には車両の遠方側の対象物の重要度が高いと判定し、低速走行時には車両の手前側の対象物の重要度が高いと判定する、請求項1または2に記載の表示システム。
  4. 前記画像生成手段は、前記重要度に応じて画像データの面積または奥行の長さを変更する、請求項1に記載の表示システム。
  5. 前記判定手段は、対象物の種別に基づき対象物の重要度を判定する、請求項1に記載の表示システム。
  6. 前記判定手段は、対象物と車両との間の相対距離の変化に基づき対象物の重要度を判定する、請求項1に記載の表示システム。
  7. 前記判定手段は、運転者の視線方向に基づき対象物の重要度を判定する、請求項1に記載の表示システム。
  8. 前記設定手段は、複数の対象物のそれぞれに割り当てるフレーム数を規定したテーブルを含み、当該テーブルは、当該複数の対象物のフレーム数が異なる複数のパターンを含み、前記設定手段は、車両の速度に応じてパターンを選択する、請求項1に記載の表示システム。
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