JP6798181B2 - 障害解消支援サーバ装置及びシステム並びにプログラム - Google Patents
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Description
請求項2に記載の障害解消支援サーバ装置である。
図1は、本実施形態における障害解消支援システムのシステム構成図を示す。障害解消支援システムは、端末10及び情報解析サーバ40を備える。端末10及び情報解析サーバ40は、インターネット等の通信回線を介してデータ送受可能に接続される。
図2は、端末10における処理フローチャートであり、一定の時間間隔で定常的に行われる処理である。
図6は、情報解析サーバ40のデータベース58に記憶される利用傾向設定表の一例を示す。分析対象及び分析方法が規定される。分析対象は、インストールSWのログ(Log)ファイル、実行(Exe)ファイル、コンフィグ(Conf)ファイルであり、分析方法としては各ファイルの実行回数(Count)及びエラー発生の有無である。図6において、Logファイルに着目すると、Count=ON、エラー発生=ONとなっている。これは、Logファイルについて実行回数は何回か、及びLogファイルにエラーが発生しているかを分析方法とすることを意味する。また、Confファイルに着目すると、Count=ONとなっており、これはConfファイルについて、実行回数は何回かを分析対象とすることを意味する。
図7は、端末10のエージェント12のインストールSW情報取得部20が取得するインストールSW情報の一例を示す。インストールSWの名前、ファイルパス、バージョン、Logファイル、Confファイル、Exeファイルが取得される。インストールSWの名前、ファイルパス、及びバージョンに関する情報は、レジストリ28から取得する。Logファイル、Confファイル、Exeファイルに関する情報は、ファイルパス以下のファイルをチェックすることで取得する。例えば、インストールSWの名前がSWαの場合、レジストリ28よりファイルパスとしてC:\Programfiles\SWα、バージョンとして2.0を取得する。図7には、インストールSWとして、SWα、SWβ、SWγ、・・・がインストールされていることを示す。
図8は、端末10のエージェント12の操作履歴情報取得部22が取得する操作履歴情報の一例を示す。端末10の利用者が、いつ、どのようなソフトウェアのどのようなファイルを起動したかを時系列に取得する。例えば、2016年1月1日17時46分にソフトウェアSWαを起動した場合、図8の1行目のように実行日付、起動ファイルのファイルパス、実行ファイル名、実行ファイルパスの情報を取得する。操作履歴情報は、所定期間内に何回ファイルを実行したか、その回数をカウントする際の基本情報として用いられる。
図9は、端末10のエージェント12のユーザ情報取得部24が取得するユーザ情報の一例を示す。利用者のメールアドレス及び端末10のOS情報を取得する。利用者のメールアドレスはメールSW30から取得する。OS環境は、必ずしもPC(パーソナルコンピュータ)のOS環境ではなく、タブレット端末やスマートフォンのOS環境も含まれる。すなわち、端末10にはPCのみならず、タブレット端末やスマートフォン等の情報端末が含まれる。
図10は、情報解析サーバ40の情報記憶部52に記憶される、利用者毎のインストールSW情報テーブルの一例を示す。利用者毎に、インストールSWの名前、バージョン、Logファイル、Confファイル、Exeファイルが記憶される。
C:\Programfiles\SWα
であり、Logファイルは、
SWα\log\swlog.log
であるから、これらを組み合わせて、
C:\Programfiles\SWα\log\swlog.log
となる。同様に、図7を参照すると、SWαのConfファイルは、
SWα\conf\conf.conf
であるから、ファイルパスと組み合わせて、
C:\Programfiles\SWα\conf\conf.conf
となる。
図11は、情報解析サーバ40の情報記憶部52に記憶される、利用者毎の操作履歴情報テーブルの一例を示す。利用者毎に、いつ、どのファイルを利用者が操作したかが分かるテーブルである。具体的には、実行日付、ファイルパス、Exeファイル名、Exeファイルパスが記憶される。例えば、2016年1月1日17時46分に、SWα.exeファイルを実行し、その実行ファイルのファイルパスはC:\programfiles\SWα.exeであることを示す。
図12は、情報解析サーバ40の情報記憶部52に記憶される、利用者毎のユーザ情報テーブルの一例を示す。メールアドレス、OS情報、及び仮想イメージファイルパスが記憶される。仮想イメージファイルパスは、既述したように、エラーログが存在する場合に作成されてユーザ情報テーブルに記憶される。仮想イメージファイルパスは、利用傾向分析が実行され、利用傾向分析結果が得られた後に作成されてユーザ情報テーブルに追加記憶される。
図13は、情報解析サーバ40の情報記憶部52に記憶される、利用傾向分析マスタテーブルの一例を示す。このマスタテーブルは、利用傾向を分析する際の基礎データであり、具体的には、ファイルの実行回数に基づいてステートが正常(Stable)であるか異常(Error)であるかを判定する際の基準となる実行回数である。このマスタテーブルは、利用傾向分析表と同様に予めデータベース58に記憶し、利用傾向分析部54がこれを読み出して情報記憶部52に格納してもよい。利用傾向分析マスタテーブルは、分析時刻毎及びSW毎に、Logファイルの実行回数の最大値及び最小値、Confファイルの実行回数の最大値及び最小値、Exeファイルの実行回数の最大値及び最小値を規定する。例えば、分析時刻が2016年1月2日12時において、ソフトウェアSWαのバージョン2.0に関し、Logファイルの実行回数の最大値は3、最小値は1、Confファイルの最大値は10、最小値は1、Exeファイルの最大値は50、最小値は1等である。操作履歴情報テーブルに格納された各ファイルの実行回数と、このマスタテーブルにおける各ファイルの最大値及び最小値との関係により、当該ファイルのステートが分析される。
図14は、情報解析サーバ40の情報記憶部52に記憶される、利用者毎の利用傾向分析結果の一例を示す。分析時刻、分析対象(Target)、SWの名前、バージョン、実行回数、実行回数の最大値、実行回数の最小値、ステートが時系列に記憶される。回数は、前回分析時間から今回分析時間までの間の累計実行回数である。実行回数の最大値及び最小値は、図13に示す利用傾向分析マスタテーブルの値である。ステートは、分析対象となるファイル毎に異なるアルゴリズムで判定する。
|Count(max)−Count|≧|Count−Count(min)|
の場合にはステートは正常(ステーブル:Stable)
|Count(max)−Count|<|Count−Count(min)|
の場合にはステートは異常(エラー:Error)
と分析する。勿論、これは一例であり、他の分析アルゴリズムも可能である。例えば、実行回数が最大値と最小値の間であればStableと分析し、最大値を超えるか最小値未満であればErrorと分析してもよい。
|Count(max)−Count|=7
|Count−Count(min)|=9
であるから、ステートはエラー(Error)と判定される。Confファイルについては、例えば回数=20、最大値=10、最小値=1であり、
|Count(max)−Count|=10
|Count−Count(min)|=19
であるから、ステートはエラー(Error)と判定される。Exeファイルについては、例えば回数=30、最大値=50、最小値=1であり、
|Count(max)−Count|=20
|Count−Count(min)|=29
であるから、ステートはエラー(Error)と分析される。
図14のような利用傾向分析結果が作成された後、既述したようにログにエラーが出力されているものについて仮想イメージファイルが作成される。すなわち、図14において、分析対象としてErrorLogが存在し、かつ、そのステートがエラー(Error)のものが存在する場合にその利用者の環境の仮想イメージファイルが作成される。仮想イメージファイルは、ユーザ情報のOS情報と、収集したインストールSW情報を用いる。初回に仮想イメージファイルを作成する場合には、当該利用者のユーザ情報のOSの構築と収集したインストールSWをインストールすることで作成する。2回目以降は、初回に構築した仮想イメージファイルに既にインストールされているSWと、収集した最新のインストールSWとを比較し、差分が生じているSWのインストールを行うとともに、各SWのConfファイルのアップデートを行う。仮想イメージファイルは、例えば仮想環境SW(VMウェア)のスナップショット機能で作成されたOSイメージファイルとすることができる。作成された仮想イメージファイルのファイルパスは、既述したように利用者毎のユーザ情報に関連付けて情報記憶部52に記憶される。仮想イメージファイルのファイルパスは、質問者が自身の障害を解消するために情報解析サーバ40にアクセスする際のアクセス先として機能する。
図15は、端末10のエージェント12の調査依頼画面表示部14が端末10のディスプレイに表示する画面例の一例を示す。入力フィールドとして、調査を依頼するSWの名前とバージョン情報がある。利用者(質問者)は、これらの情報を入力して送信ボタンを操作し、情報解析サーバ40に送信する。
図17は、S402で利用者毎に取得する利用傾向分析結果の一例を示す。利用者として利用者A、B、C、Dが存在するものとし、それぞれの利用者毎に、利用傾向分析結果が集約される。利用傾向分析結果は、分析対象、SWの名前、バージョン、実行回数、実行回数の最大値、実行回数の最小値、及びステートである。なお、図では質問者である利用者AのソフトウェアSWαのLogファイル、Exeファイル、Confファイル及びErrorLogファイルの分析結果は全てErrorとなっている。
図18は、S403での成功環境の選定処理結果の一例を示す。成功環境は、障害が発生していない利用者の環境であり、ステートがステーブル(Stable)である利用者の環境である。図17において、利用者A及び利用者Cのステートはエラー(Error)であり、利用者B及び利用者Dのステートはステーブル(Stable)であるから、成功環境として利用者B及び利用者Dが抽出される。あるファイルのステートがたとえエラー(Error)であったとしても、残りのファイルのステートがステーブル(Stabel)であり、ステーブルのファイルの方が多い利用者についても成功環境として抽出してもよい。一般に、分析対象のファイル数Nに対し、StableなファイルがN/2を超えれば成功環境として抽出する。勿論、このようなアルゴリズムは一例であり、Stableなファイル数がNのみを成功環境として抽出する、Stableなファイル数がある閾値を超えた場合に成功環境として抽出する等も可能である。
図19は、S404での類似環境選定処理結果の一例を示す。類似環境は、成功環境のうち、質問者の環境に類似する環境である。具体的には、質問者のエラーメッセージと同一のエラーメッセージが存在するか否か、及び質問者の環境との差分が小さいか否かを判定する。図において、Logエラーの○印は、既述したようにLogファイルのエラーが存在したことを示している。利用者Bにはエラーメッセージは存在しておらず、利用者Dにはエラーメッセージが存在したことを示す。なお、図18において利用者DのErrorLogはStableになっているが、これは分析期間においてエラーメッセージが存在していないことを意味する。つまり、利用者Dに関しては、過去にはエラーメッセ−ジが存在したが、現時点(分析時刻)においてエラーメッセージは存在しておらず成功環境下にあることを意味する。
第1 質問者と同一のエラーメッセージが存在する利用者がいれば、その利用者の環境を類似環境として選定する
第2 質問者と同一のエラーメッセージが存在する利用者が複数存在する場合や同一のエラーメッセージが存在する利用者が存在しない場合には、Conf(Diff)及びinstallSWcountの値が最も小さい利用者の環境を類似環境して選定する
第3 上記の第1及び第2で1つの利用者を特定できない場合、いずれも類似環境として選定する
図20及び図21は、S405で類似環境情報を質問者の端末10に出力する一例を示す。図21は、情報解析サーバ40から質問者の端末10のエージェント12に送信される情報であり、図20はこの情報を情報受信部18で受信したエージェント12の抽出情報表示部26がディスプレイに表示する画面の一例である。類似環境として利用者Dの環境を選定した場合、回答者として「ユーザD」とし、そのメールアドレスと調査環境を出力する。調査環境は、S207で生成された仮想イメージファイルのファイルパスである。質問者は、自身の質問に対して的確に回答し得る回答者として回答者Dが存在すること、及びその環境を仮想イメージファイルにアクセスすることで容易に知ることができ、自身の端末10の障害解消に役立てることができる。
Claims (8)
- 複数の端末から、各端末の、端末にインストールされているソフトウェアの情報であるインストールソフトウェア情報、操作履歴情報、利用者の情報である利用者情報を受信する第1受信手段と、
質問者端末から、障害が発生したソフトウェアの情報を含む調査依頼を受信する第2受信手段と、
前記調査依頼を受信した場合に、前記インストールソフトウェア情報、前記操作履歴情報、前記利用者情報に基づいて、前記障害が発生しておらず、かつ前記質問者端末の環境に類似する環境を備えた端末の利用者情報を、前記質問者端末に提供する制御手段と、
を備える障害解消支援サーバ装置。 - 前記インストールソフトウェア情報には、ログファイルとコンフィグファイルと実行ファイルの少なくともいずれかが含まれ、
前記操作履歴情報には、ログファイルの操作タイミング、コンフィグファイルの操作タイミング、実行ファイルの実行タイミング及び実行ファイル名の少なくともいずれかが含まれる、
請求項1に記載の障害解消支援サーバ装置。 - 前記制御手段は、前記ログファイルの所定期間における操作回数、前記コンフィグファイルの所定期間における操作回数、前記実行ファイルの所定期間における実行回数の少なくともいずれかに基づいて前記障害が発生しておらず、かつ前記質問者端末の環境に類似する環境を備えた端末の利用者情報を、前記質問者端末に提供する、
請求項2に記載の障害解消支援サーバ装置。 - 前記インストールソフトウェア情報には、さらにエラーログファイルが含まれ、
前記調査依頼には、さらにエラーログファイルが含まれ、
前記制御手段は、前記調査依頼の前記エラーログファイルに含まれるエラーメッセージと、前記インストールソフトウェア情報の前記エラーログファイルに含まれるエラーメッセージとの異同に基づいて前記質問者端末の環境に類似する環境を備えた端末の利用者情報を提供する、
請求項2に記載の障害解消支援サーバ装置。 - 前記制御手段は、前記質問者端末のインストールソフトウェアの種類及びコンフィグファイルの設定値と、前記第1受信手段で受信した各端末のインストールソフトウェアの種類及びコンフィグファイルの設定値との差分に基づいて前記質問者端末の環境に類似する環境を備えた端末の利用者情報を提供する、
請求項2に記載の障害解消支援サーバ装置。 - 前記質問者端末に提供する、前記障害が発生しておらず、かつ前記質問者端末の環境に類似する環境を備えた端末の利用者情報には、当該利用者の端末の仮想イメージファイル情報が含まれる、
請求項1〜5のいずれかに記載の障害解消支援サーバ装置。 - インストールされているソフトウェアの情報であるインストールソフトウェア情報、操作履歴情報、利用者の情報である利用者情報を定期的に収集して障害解消支援サーバ装置に送信する第1送信手段と、
障害が発生したソフトウェアの情報を含む調査依頼を障害解消支援サーバ装置に送信する第2送信手段と、
を有する複数の端末と、
前記複数の端末から、各端末の前記インストールソフトウェア情報、前記操作履歴情報、前記利用者情報を受信する第1受信手段と、
質問者端末から、前記障害が発生したソフトウェアの情報を含む前記調査依頼を受信する第2受信手段と、
前記調査依頼を受信した場合に、前記インストールソフトウェア情報、前記操作履歴情報、前記利用者情報に基づいて、前記障害が発生しておらず、かつ前記質問者端末の環境に類似する環境を備えた端末の利用者情報を、前記質問者端末に提供する制御手段と、
を有する障害解消支援サーバ装置と、
を備える障害解消支援システム。 - コンピュータに、
複数の端末から、各端末の、端末にインストールされているソフトウェアの情報であるインストールソフトウェア情報、操作履歴情報、利用者の情報である利用者情報を受信するステップと、
質問者端末から、障害が発生したソフトウェアの情報を含む調査依頼を受信するステップと、
前記調査依頼を受信した場合に、前記インストールソフトウェア情報、前記操作履歴情報、前記利用者情報に基づいて、前記障害が発生しておらず、かつ前記質問者端末の環境に類似する環境を備えた端末の利用者情報を、前記質問者端末に提供するステップと、
を実行させるプログラム。
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