JP6793487B2 - Joinery - Google Patents
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Description
本発明は、建具に関する。 The present invention relates to fittings.
非特許文献1には、扉(戸体)を閉じる際に(閉じ動作状態)、ダンパで扉の急激な動きを抑制するドア(建具)が開示されている。
Non-Patent
これに対して、戸体を閉じる際には戸体を確実に閉じ切り、戸体を開く際には確実に開き切る建具が求められていた。 On the other hand, there has been a demand for fittings that can be reliably closed when the door is closed and can be reliably opened when the door is opened.
そこで、本発明は、戸体を閉じる際には戸体を確実に閉じ切り、戸体を開く際には確実に開き切ることができる建具の提供を目的とする。 Therefore, an object of the present invention is to provide a fitting that can surely close the door body when closing the door body and can surely open the door body when opening the door body.
請求項1に記載の発明は、枠と、枠に開閉自在に設けた戸体と、枠と戸体の間に設けた開閉補助具とを備え、開閉補助具は、ベースと、ベースに対してスライド自在に設けた摺動部材を有し、ベースは、一方側端を枠に取り付けてあり、摺動部材は、ベースの中空部内を摺動自在な摺動部と、一方側端を摺動部に固定して他方側端を戸体に取り付けたアームとを有し、摺動部は、互いに間隔をあけて配置した一方側スライダと、他方側スライダと、引張ばねとを有し、引張ばねは、一方側端を一方側スライダに、他方側端を他方側スライダに固定してあり、アームのスライドに伴って伸縮するものであり、戸体が閉側所定位置と開側所定位置との中間位置にあるときには、一方側スライダが摺動部材の一方側に係合し、他方側スライダが摺動部材の他方側に係合することで最大に伸びた状態で保持されており、戸体が閉じて閉側所定位置にきたときに、一方側スライダと摺動部材の一方側との係合が外れてばねの一方側端が摺動することで、ばねが他方側に縮んで戸体を閉側に付勢するものであり、戸体が開いて開側所定位置にきたときに、他方側スライダと摺動部材の他方側との係合が外れてばねの他方側端が摺動することで、ばねが一方側に縮んで戸体を開側に付勢するものであることを特徴とする建具である。
Invention of
請求項1に記載の発明によれば、戸体が閉じ動作状態にあるときには、引張ばねが閉側を基端として縮むことで蓄積した付勢力を解放して戸体を閉じ切り、戸体が開き動作状態にあるときには、引張ばねが開側を基端として縮むことで蓄積した付勢力を解放して戸体を開き切るので、ばねの付勢力を利用して戸体の閉じ切り及び開き切りができる。また、戸体が中間位置では、引張ばねの付勢力が戸体の開閉時に抵抗として作用しないため、戸体を軽い力で開閉することができる。 According to the first aspect of the present invention, when the door body is in the closed operating state, the tension spring contracts with the closed side as the base end to release the accumulated urging force and close the door body completely. When in the open operation state, the tension spring contracts with the open side as the base end to release the accumulated urging force and open the door body completely. Therefore, the urging force of the spring is used to close and open the door body. Can be done. Further, when the door body is in the intermediate position, the urging force of the tension spring does not act as a resistance when opening and closing the door body, so that the door body can be opened and closed with a light force.
以下に、添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明するが、まず、図1〜図7を参照して本発明の第1実施の形態について説明する。
図2及び図7に示すように、本実施の形態にかかる建具1は、ドアであり、枠3と、戸体5と、開閉補助具7とを備えている。戸体5は扉である。
図7に示すように、枠3は、戸先枠9と、戸尻枠11と、上枠13と、下枠15とを枠組みしてあり、戸尻枠11には戸体5に連結したヒンジ17(図2参照)が設けてある。
戸体5は、戸先框19と、戸尻框21と、上框23及び下框25をガラス28の四周に組んであり、上框23は及び下框25は見付寸法を戸先框19や戸尻框21よりも小さくしたいわゆるスリム框である。
開閉補助具7は、上枠13と上框23との間に取り付けてあり、ベース27と、ベース27に対してスライド自在に設けた摺動部材29とを備えている。ベース27は中空部材であり、戸尻側端(一方側端)を取付金具31で上枠13に取り付けてある。
摺動部材29はベース27の中空内を摺動自在な摺動部35(図2参照)と、戸先側端(他方側端)を取付金具33で上框23に取り付けたアーム37とを備えている。
ベース27及び摺動部材29は、上框23の見付け寸法内に収まって配置してある。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. First, first embodiments of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 7.
As shown in FIGS. 2 and 7, the
As shown in FIG. 7, the frame 3 has a
In the
The opening /
The sliding
The
図3に示すように、ベース27の中空内部には、その戸尻側(一方側)に閉トリガ36が設けてあり、戸先側(他方側)に開トリガ38が設けてある。
摺動部材29において、摺動部35には、ばね39と、ダンパ41と、閉スライダ43と、開スライダ45と、閉ラッチ47、開ラッチ49が設けてある。閉スライダ43と開スライダ45とは、ベース27の長手方向に間隔をあけて配置してあり且つ互いに独立してベース27内を摺動自在としてある。
ばね39は、引張ばねであり、一端を閉スライダ43に、他端を開スライダ45に固定してある。
ダンパ41は、油圧ダンパであり、ダンパ本体41aとピストン41bとで構成してあり、ピストン41bがダンパ本体41aに対して往復動するようにしてあり、ピストン41bの往復動をダンパ本体41aで緩衝している。ダンパ本体41aはダンパ取付部品40でベース27にその長手方向にスライド自在に取り付けてある。ピストン41bの戸尻側端はカム51を介して閉スライダ43に当接自在に設けてある。ピストン41bの戸尻側端はカム51との当接面42が円弧状を成している。
As shown in FIG. 3, inside the hollow of the
In the
The
The
閉ラッチ47は支持軸47aで閉スライダ43に回動自在に軸支されていると共に係合軸47bが閉ラッチ案内部材53の閉ラッチ案内溝55に係合している。閉ラッチ案内溝55は、閉ラッチ47を傾斜した状態(図4(b)参照)で保持する垂直溝部55aと、閉ラッチ47を水平方向にスライド自在な水平溝部55bとを連続して備えている。尚、閉ラッチ案内部材53は摺動部35の戸尻側端に設けてあり、閉スライダ43に対してスライド自在としてある。
一方、開ラッチ49は、支持軸49aで開スライダ45に回動自在に軸支されていると共に係合軸49bが摺動部35の戸先側端部57に設けた開ラッチ案内溝59に係合している。開ラッチ案内溝59は開ラッチ49を傾斜した状態で保持する垂直溝部59aと、開ラッチ49を水平方向にスライド自在な水平溝部59bとを連続して備えている。
カム51は支持軸51aで閉スライダ43に回動自在に軸支されていると共に係合軸51bが閉ラッチ案内部材53に設けたカム案内溝61に係合している。カム案内溝61はカム51を傾斜位置に案内する傾斜溝部61aと、カム51を水平方向にスライド自在な水平溝部61bとを連続して備えている。また、カム51のピストン側面はピストン41bのカム当接面42と略一致する円弧面に形成してあり、カム51の係合軸51bがカム案内溝61の水平溝部61bから傾斜溝部61aを移動するときにピストン41bは閉スライダ43に対して相対的に停止して、ダンパ41の抵抗を受けないようにしてカム51が傾動し、ピストン41bと閉スライダ43とが当接するようにしてある。
The closed
On the other hand, the
The
次に、本実施の形態にかかる建具の開閉動作について説明するが、まず、戸体5の全開状態について説明する。
図2及び図4(c)に示すように、戸体5が全開状態にあるときには、アーム37はベース27から最も引き出されて戸先側に位置した状態にあり、開ラッチ49は開トリガ(開側の基端)38に係合している。一方、閉ラッチ47ではその係合軸47bが、閉ラッチ案内溝55の垂直溝部55aに位置しており、閉ラッチ47は閉スライダ43に固定した状態にある。一端を閉スライダ43に他端を開スライダ45に固定してあるばね39は、最も縮んだ状態にある。この全開状態では、ばね39の一方側端を固定している閉スライダ43とダンパ41のピストン41bとの間にはカム51が介在されている。
Next, the opening / closing operation of the fittings according to the present embodiment will be described. First, the fully opened state of the
As shown in FIGS. 2 and 4C, when the
図2に示す全開状態から開側所定位置M2へ向けて戸体5を閉じていくと、開閉補助具7では、図4(c)に示す状態から、アーム37がベース27へ押し込まれていく(図4(c)中右側から左側へ移動していく)。これに伴い、開ラッチ49の係合軸49bは、開ラッチ案内溝59の水平溝部59bを相対的に左側から右側へ移動していく。
戸体5が開側所定位置M2の手前に到達すると、開ラッチ49の係合軸49bが案内溝59の垂直溝部59aとの交差位置に位置し、その位置で更に戸体5を閉じることで、ばね39が引き伸ばされていく。
そして、戸体5が開側所定位置M2に到達すると、ばね39が最大に引き伸ばされ、この状態で、開ラッチ49の係合軸49bが垂直溝部59aに移動して、開ラッチ49が図4(b)に示すように、傾斜した状態になり、開トリガ38から外れて、開ラッチ49は傾斜した状態のまま開スライダ45に保持される。これにより、開閉補助具7は、図4(b)に示す半開状態になる。
When the
When the
Then, when the
更に、図2に示す半開状態の開側所定位置M2から閉側所定位置M1の手前まで、戸体5を閉じていくと、この間では、開閉補助具7は、図4(b)に示すように、ばね39は、その一端を固定した閉スライダ43と、他端を固定した開スライダ45との間で引っ張った状態(最大に伸びた状態)が保持されており、その状態のままアーム37がベース27に押し込まれていく(図4(b)中右側から左側へ移動してく)。
Further, when the
次に、図5を参照して、半開状態の閉側所定位置M1から閉じ切り(全閉)操作について説明する。図2に示すように、閉側所定位置M1から全閉状態まで、戸体5は領域R1を移動する。
図5(a)は、図2に示す閉側所定位置M1の状態である。この状態では、閉ラッチ47が閉トリガ36に近接して、係合する直前の位置にある。ばね39は、最大に伸びた状態が保持されており、付勢力を蓄積した状態にある。また、閉ラッチ47の係合軸47bは閉ラッチ案内溝55の垂直溝部55aに位置している。
尚、図5(a)に示すS1は、ダンパ41が作用して戸体5を閉じるときの衝撃を吸収している間の距離であり、本実施の形態では、S1は25mmである。
図5(b)に示すように、更に、戸体5が閉じられると、閉ラッチ47が閉トリガ(閉側の基端)36に係合して、ばね39の付勢力により、ベース27に対して摺動部35を戸尻側に引き寄せるため、戸体を閉じる際の補助的な作用が働く。また、閉ラッチ47の係合軸47bは閉ラッチ案内溝55の垂直溝部55aから水平溝部55bに移動し、水平溝部55bを移動することで、閉ラッチ47は閉ラッチ案内部材53に対して相対的に移動する。
また、ばね39は最大に伸びた状態から付勢力を解放して縮み始めるが、ばね39の付勢力に対してダンパ41が作用し、ばね39が付勢力を急激に解放するのを緩衝する。したがって、ばね39はゆっくりと縮む。また、ダンパ41の作用により、戸体5の動きが緩衝され、煽り等の急激な衝撃を吸収する。
更に、カム51は、ピストン41bのカム当接面42に当接した状態で閉スライダ43と共にカム案内溝61の水平溝部61bを移動する。
図5(a)の半開状態から図5(c)の閉じ切る直前状態(図2のM3)までは、アーム37が図中左側へ移動し、閉ラッチ47が閉トリガ36に係合した後は、相対的に閉スライダ43がピストン41bを図中左側から右側へ押し付ける力が働き、ダンパ本体41aに対してピストン41が縮む。
Next, with reference to FIG. 5, the closing / closing (fully closed) operation from the closed side predetermined position M1 in the half-open state will be described. As shown in FIG. 2, the
FIG. 5A is a state of the closed side predetermined position M1 shown in FIG. In this state, the
Note that S1 shown in FIG. 5A is a distance during which the
As shown in FIG. 5B, when the
Further, the
Further, the
From the half-open state of FIG. 5 (a) to the state immediately before closing (M3 of FIG. 2) of FIG. 5 (c), after the
図5(c)に示すように、閉じ切る直前状態(図2のM3)では、カム51の係合軸51bはカム案内溝61の水平溝部61bから傾斜溝部61aとの交差位置にある。この位置ではまだピストン41bと閉スライダ43との間にはカム51が介在しており、ピストン41bと閉スライダ43との間は所定間隔をあけた状態で保持される。一方、ばね39は縮んだ状態にあるが、縮み切るまで(閉じ切り状態まで)にはまだS2の縮み代が残っている。S2は約5mmである。
一方、ダンパ41では、ピストン41bはダンパ本体41aに対してS1(図5(a)参照)縮むが、僅かな縮代を残して縮んだ状態にあり、カム51によりその状態が保持され、その状態から図5(d)に示す閉じ切り状態までのS2分では下記するようにダンパ41は作用しない。
次に、図5(c)から図5(d)に示すように、カム51では、カム51の係合軸51bが、カム案内溝61の傾斜溝部61aを移動することで、カム51が傾斜して下がり、ピストン41bが閉スライダ43に当接するまで移動が可能になる。
閉じ動作している戸体5が閉じ切り直前状態(図2のM3)を過ぎると、カム51は傾斜溝部61aを移動しつつ、ばね39が付勢力を解放しながら縮んでアーム37を一方側へ引き寄せることで、戸体5を枠3に引き寄せ、ばね39がS2だけ縮んだところで、閉スライダ43がピストン41bに当接して戸体5を枠3に閉じ切る。
このように、図5(c)から図5(d)の閉じ切り動作時の距離S2では、ばね39のみが作用し、ダンパ41の抵抗は作用しない。
As shown in FIG. 5C, in the state immediately before closing (M3 in FIG. 2), the engaging
On the other hand, in the
Next, as shown in FIGS. 5 (c) to 5 (d), in the
When the closing
As described above, at the distance S2 during the closing operation of FIGS. 5 (c) to 5 (d), only the
次に、戸体5の全閉状態について説明する。
図2及び図4(a)に示すように、戸体5が全閉状態(閉じ切り状態)にあるときには開閉補助具7では、摺動部材29はベース27の内部に最も押し込まれた位置にある。図4(a)に示すように、この状態において、閉ラッチ47は閉トリガ36に係合していると共に閉ラッチ47の係合軸47bは閉ラッチ案内溝55の水平溝部55bに位置している。ダンパ41ではピストン41bがダンパ本体41aに対して縮んだ位置にある。尚、開ラッチ49では係合軸49bがラッチ案内溝59の垂直溝部59aに位置し、開ラッチ49は傾斜した状態になっている。
Next, the fully closed state of the
As shown in FIGS. 2 and 4A, when the
次は、全閉状態から戸体5を開く動作を説明する。
戸体5の全閉状態(図4(a)参照)から戸体5を開いて、図2に示す半開状態の閉側所定位置M1の角度(図2に示す領域R1)まで開いていくときには、開閉補助具7は、図4(a)に示す全閉状態において、アーム37が戸先側(他方側)に引き出される。これにより、閉ラッチ47は閉トリガ36に係合した状態のまま、摺動部35がベース27内を戸先側へ移動し、閉ラッチ47の係合軸47bは閉ラッチ案内溝55の水平溝部55bを移動した後に、図4(b)に示すように、垂直溝部55aに入り込み、閉スライダ43に対して閉ラッチ47が保持される。
一方、図4(a)に示すように、戸体5の全閉状態から戸体5を開いていくときには、閉スライダ43は、閉ラッチ47を介して閉トリガ36に係合した状態にあり、開スライダ45がダンパ本体41aと共に戸先側へ移動し、一端を閉スライダ43に、他端を開スライダ45に固定されているばね39が引き伸ばされると共に、閉ラッチ47の係合軸47bが水平溝部55bを移動した後垂直溝部55aに移動し、図4(b)に示すように、閉ラッチ47が傾斜した状態になって閉トリガ36から外れて、その位置で閉スライダ43が保持されて、半開状態となる。即ち、図4(b)に示す半開状態では、ばね39は最も引き伸ばされた状態で保持され、ばね39は付勢力が蓄積された状態になる。ダンパ41では、ピストン41bがダンパ本体41aに対して最も引き伸ばされた状態で保持されるので、ダンパ41は作用しない。尚、この半開状態では、摺動部35はベース27内を摺動自在である。
図4(a)に示す全閉状態から図4(b)に示す半開状態の閉側所定位置M1(図2参照)に至る角度(領域R1)は、0°〜20°である。
図4(b)に示す半開状態は、図2に示す閉側所定位置M1〜開側所定位置M2の間の領域R3(図1における中間位置)における状態であり、領域R3(図1における中間位置)の角度は20°〜70°である。
戸体5を開く操作において、図2に示す閉側所定位置M1から開側所定位置M2までの半開状態(図1における中間位置)では、図4(b)において、アーム37がベース27から引き出される方向(図中右側)へ移動していく。
Next, the operation of opening the
When the
On the other hand, as shown in FIG. 4A, when the
The angle (region R1) from the fully closed state shown in FIG. 4A to the predetermined closed side position M1 (see FIG. 2) in the half-opened state shown in FIG. 4B is 0 ° to 20 °.
The half-open state shown in FIG. 4B is a state in the region R3 (intermediate position in FIG. 1) between the closed-side predetermined position M1 and the open-side predetermined position M2 shown in FIG. 2, and is in the region R3 (intermediate in FIG. 1). The angle of position) is 20 ° to 70 °.
In the operation of opening the
次に、図6を参照して、図2に示す閉側所定位置M1から開側所定位置M2の間にある半開状態から開き切り(全開)操作について説明する。尚、図2に示すように、半開状態から全開状態まで、戸体5は領域R3及びR2を移動する。
図6(a)は、図2に示す開側所定位置M2より手前の半開状態である。この状態では、開ラッチ49が開トリガ38に近接して、係合する直前の位置にある。ばね39は、最大に伸びた状態が保持されており、付勢力を蓄積した状態にある。また、開ラッチ49の係合軸49bは開ラッチ案内溝59の垂直溝部59aに位置しており、傾斜した状態にある。
図6(b)に示すように、更に、戸体5が開かれると、開ラッチ49が開トリガ38に係合して、ばね39は開側を基端として縮み始め、戸体5を開く方向に付勢し始める。即ち、ばね39の付勢力により、ベース27に対して摺動部35を戸先側に引き寄せるため、戸体5を開く際の補助的な作用が働く。また、開ラッチ49の係合軸49bは、開ラッチ案内溝59の垂直溝部59aから水平溝部59bに移動し、水平溝部59bを移動することで、開ラッチ49は開ラッチ案内部材57に対して相対的に移動する。
また、ばね39は最大に伸びた状態から付勢力を解放して縮み始めるが、ばね39の付勢力に対してダンパ41が作用し、ばね39が付勢力を急激に解放するのを緩衝する。したがって、ばね39はゆっくりと縮む。また、ダンパ41の作用により、戸体5の動きが緩衝され、急激に閉じられる衝撃を吸収する。
そして、図6(c)に示すように、ばね39が縮み切ったところで、戸体5は全開状態となる。
この図6(a)の半開状態から図6(c)の全開状態までは、アーム37が図中右側(他方側)へ移動し、開ラッチ49が開トリガ38に係合した後は、相対的に開スライダ45がダンパ本体41aを図中右側から左側へ押し付ける力が働き、ダンパ本体41aに対してピストン41が縮む。そして、図6(c)に示す全開状態ではばね39及びダンパ41は最も縮んだ状態になる。
図2に示す半開状態の開側所定位置M2から全開状態までの間(領域R2)の角度は、70°〜90°である。この間の開き操作では、戸体5の開き操作に対してダンパ41が作用しているので、急激な開き操作に対して緩衝することができると共にばね39が蓄積した付勢力を解放するので開き力を軽減できる。
Next, with reference to FIG. 6, the operation of opening and closing (fully open) from the half-open state between the closed-side predetermined position M1 and the open-side predetermined position M2 shown in FIG. 2 will be described. As shown in FIG. 2, the
FIG. 6A is a half-open state before the predetermined position M2 on the open side shown in FIG. In this state, the
As shown in FIG. 6B, when the
Further, the
Then, as shown in FIG. 6C, when the
From the half-open state of FIG. 6 (a) to the fully open state of FIG. 6 (c), the
The angle between the predetermined position M2 on the open side in the half-open state shown in FIG. 2 and the fully open state (region R2) is 70 ° to 90 °. In the opening operation during this period, since the
本実施の形態の作用効果について説明する。
図1に示すように、ばね(引張ばね)39は、戸体5の閉側所定位置M1と開側所定位置M2との間の中間位置で、最大に伸びた状態を保持しており、戸体5が閉側所定位置M1から全閉位置(全閉状態)までの間で、閉側を基端として縮むことで戸体5を閉じる方向に付勢し、戸体5が開側所定位置M2から全開位置(全開状態)までの間で、開側を基端として縮むことで戸体5を開く方向に付勢する。
したがって、戸体5が閉じ動作状態にあるときには、ばね39が閉側を基端として縮むことで蓄積した付勢力を解放して戸体5を閉じ切り、戸体5が開き動作状態にあるときには、ばね39が開側を基端として縮むことで蓄積した付勢力を解放して戸体5を開き切るので、ばね39の付勢力を利用して戸体5の閉じ切り及び開き切りができる。
また、戸体5が中間位置では、引張ばね39の付勢力が戸体5の開閉時に抵抗として作用しないため、戸体5を軽い力で開閉することができる。
The action and effect of this embodiment will be described.
As shown in FIG. 1, the spring (tensile spring) 39 holds the maximum extended state at an intermediate position between the closed side predetermined position M1 and the open side predetermined position M2 of the
Therefore, when the
Further, when the
更に、戸体5が開側所定位置M2から全開状態(図6(a)〜(c))まで及び閉側所定位置M1から全閉状態直前(図5(a)〜(c))までの状態では、いずれもダンパ41が摺動部材29の動きを緩衝するので戸体5の閉じ動作時及び開き動作時の衝撃を緩衝することができる。
また、ダンパ41は、ばね39の付勢力に抗して戸体5の動きを抑制するので、ばね39による急激な戸体5の動きを抑制し、ゆっくりと開き切り及び閉じ切りができる。
Further, the
Further, since the
図2に示すように、ばね39は、枠3と戸体5の間に設けた伸縮自在な摺動部(保持体)35に保持されており、摺動部35の伸縮に伴って伸縮するものであり、戸体5が中間位置から閉側所定位置M1に移動したときに摺動部35の一端がベース27の閉トリガ(閉側の基端)36に係合し、戸体5が中間位置から開側所定位置M2に移動したときに摺動部35の他端が開トリガ(開側の基端)38に係合し、中間位置では摺動部35は、非係合状態にある。これにより、1つのばね39で、ばね39の付勢方向を容易に切り替えることができ、部品点数が少なくて済む。
建具1の開閉補助具7の戸体5への取付位置が取付金具33で戸先側に取り付けているため、開閉補助具7を戸体の吊元側に設ける場合に比べて、ヒンジ17や戸尻枠(枠)11に掛かる力が小さくて済み、その部分における損傷等の不具合要因を軽減することができる。
As shown in FIG. 2, the
Since the opening / closing
図5(a)〜(d)及び図1の閉側所定位置M1から全閉状態で示すように、戸体5を半開状態の閉側所定位置M1から閉じ切る(全閉)までは、開閉補助具7では、ばね39が蓄積した付勢力を解放して、戸体5を枠3に引き寄せると共に、図5(c)(d)及び図1の閉じ切る直前状態M3から全閉状態で示すように、戸体5を閉じ切る直前からは、ダンパ41が作用しないでばね39の付勢力のみが作用して戸体5を枠3に引き寄せるから、戸体5を確実に閉じ切ることができる。
換言すれば、本実施の形態では、摺動部35がばね39と、ばね39に抗するダンパ41とを有しており、戸体5を閉じるときには、ばね39と、ダンパ41が同時に縮み、閉じ切る直前からばね39のみが縮むことで戸体5を枠3に引き寄せているのである。
As shown in FIGS. 5A to 5D and the closed side predetermined position M1 in FIG. 1 in the fully closed state, the
In other words, in the present embodiment, the sliding
また、図2の半開状態の閉側所定位置M1から開側所定位置M2の間では、図4(b)に示すように、ばね39やダンパ41が作用しないから、軽い力で戸体5の開閉ができる。
図2及び図3に示すように、開閉補助具7は、中空部を有するベース27と、摺動部35がベース27の中空部内を摺動する摺動部材29とからなる構成とし、ベース27からはアーム37のみが突出して、ベース27内にある摺動部35にばね39とダンパ41を設ける構成としているから、摺動部35の内部構造が外から見えないので外観が良い。更に、図7に示すように、開閉補助具7はベース27の一方側端を上枠13に取り付け、摺動部材29の他方側端を上框23に取り付けて、上框23や上枠13の見付け寸法内に納める構成としているので、意匠性が良い。
図4(c)及び図2に示すように、全開状態では戸体5が閉じ側へ移動しようとするとダンパ41が作用して、開いた状態を保持すると共に衝撃を吸収できるので開き状態にある戸体5の煽りを防止できる。
Further, as shown in FIG. 4B, the
As shown in FIGS. 2 and 3, the opening /
As shown in FIGS. 4 (c) and 2 in the fully open state, when the
以下に本発明の他の実施の形態を説明するが、以下に説明する実施の形態において、上述した第1実施の形態と同一の作用効果を奏する部分には同一の符号を付することによりその部分の詳細な説明を省略し、以下の説明では第1実施の形態と主に異なる点を説明する。
図8に、本発明の第2実施の形態にかかる建具1を示す。この第2実施の形態にかかる建具1は引戸であり、戸体5は引戸障子である。開閉補助具7は、ベース27をその戸先側端(一方側端)と共に全体を上枠13の長手方向に取り付け、摺動部材29は召合せ側端(他方側端)を戸体5の召合せ側に位置する上框23に取り付けている。
図8(a)に示すように、戸体5の全閉状態では、戸体5の戸先框19が戸先枠(枠)9に引き寄せられた状態で閉じてあり、摺動部材29のアーム37はベース27に深く入り込んで、開閉補助具7は図4(a)示す状態となる。一方、図8(b)に示すように、戸体5の全開状態では、アーム37はベース27から引き出された状態であり、開閉補助具7は図4(c)に示す状態となる。尚、図8(b)には、第1実施の形態における戸体5の所定位置M1、M2及び閉じ切る直前状態M3に対応する位置の符号をそれぞれ示している。
そして、図8(a)に示す戸体5が半開状態の閉側所定位置M1と開側所定位置M2との間では、図4(b)に示すように、ばね39は付勢力を蓄積すると共にダンパ41が作用しない状態になる。
この第2実施の形態にかかる建具(引戸)1においても、第1実施の形態にかかる建具(ドア)1と同様の作用効果を奏することができる。
Other embodiments of the present invention will be described below, but in the embodiments described below, parts that exhibit the same effects as those of the above-described first embodiment are designated by the same reference numerals. The detailed description of the part will be omitted, and the following description will mainly explain the differences from the first embodiment.
FIG. 8 shows the fitting 1 according to the second embodiment of the present invention. The fitting 1 according to the second embodiment is a sliding door, and the
As shown in FIG. 8A, in the fully closed state of the
Then, as shown in FIG. 4B, the
The fitting (sliding door) 1 according to the second embodiment can also have the same effect as the fitting (door) 1 according to the first embodiment.
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、ダンパ41はオイルダンパに限らず、ガスダンパーであっても良く、ダンパ41の種類は限定されない。
第1実施の形態において、開閉補助具7のベース27は上枠13に限らず戸尻枠11の上部に取り付け、摺動部材29の他方側端は、上框23に限らず、戸先框19の上部に取り付けるものであっても良い。
第2実施の形態において、開閉補助具7は、上枠13の室内側見付け面に配置しても良い。
The present invention is not limited to the above-described embodiment, and can be variously modified without departing from the gist thereof.
For example, the
In the first embodiment, the
In the second embodiment, the opening /
1 建具
3 枠
5 戸体
39 ばね(引張ばね)
36 閉トリガ(閉じ側の基端)
38 開トリガ(開き側の基端)
M1 閉側所定位置
M2 開側所定位置
1 Joinery 3
36 Closed trigger (base end on closed side)
38 Open trigger (base end on the open side)
M1 Closed side predetermined position M2 Open side predetermined position
Claims (1)
開閉補助具は、ベースと、ベースに対してスライド自在に設けた摺動部材を有し、
ベースは、一方側端を枠に取り付けてあり、
摺動部材は、ベースの中空部内を摺動自在な摺動部と、一方側端を摺動部に固定して他方側端を戸体に取り付けたアームとを有し、
摺動部は、互いに間隔をあけて配置した一方側スライダと、他方側スライダと、引張ばねとを有し、
引張ばねは、一方側端を一方側スライダに、他方側端を他方側スライダに固定してあり、アームのスライドに伴って伸縮するものであり、戸体が閉側所定位置と開側所定位置との中間位置にあるときには、一方側スライダが摺動部材の一方側に係合し、他方側スライダが摺動部材の他方側に係合することで最大に伸びた状態で保持されており、戸体が閉じて閉側所定位置にきたときに、一方側スライダと摺動部材の一方側との係合が外れてばねの一方側端が摺動することで、ばねが他方側に縮んで戸体を閉側に付勢するものであり、戸体が開いて開側所定位置にきたときに、他方側スライダと摺動部材の他方側との係合が外れてばねの他方側端が摺動することで、ばねが一方側に縮んで戸体を開側に付勢するものであることを特徴とする建具。 It is equipped with a frame, a door body that can be opened and closed freely on the frame, and an opening and closing aid provided between the frame and the door body.
The opening / closing assisting tool has a base and a sliding member provided so as to be slidable with respect to the base .
The base has one end attached to the frame,
The sliding member has a sliding portion that can slide in the hollow portion of the base, and an arm that has one end fixed to the sliding portion and the other end attached to the door body.
The sliding portion has a one-sided slider, a other-sided slider, and a tension spring arranged at intervals from each other.
The tension spring has one end fixed to one side slider and the other side end fixed to the other side slider, and expands and contracts as the arm slides, and the door body is at a predetermined position on the closed side and a predetermined position on the open side. When it is in the intermediate position with, one side slider engages with one side of the sliding member, and the other side slider engages with the other side of the sliding member to hold it in the maximum extended state. when the door body came to closing side position closed, whereas it is disengaged from the one side of the side slider and the sliding member by one side end of the spring slides, the spring on the other side in squashed is intended to bias the door body to close side, when the door body came to open side position open, the other side of the spring out of engagement with the other side of the other side slider and the sliding member by the side edge slides, fittings, characterized in that is to bias the door body shrinks to Banegaichi side in the opening direction.
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