JP6792518B2 - 高気圧酸素カプセル - Google Patents

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Description

本発明は、酸素を含有した空気を高圧状態で人体に供給する高気圧酸素カプセルであって、数人の使用者が座った状態でリラックスできる大型のカプセルを分割状態で運搬および搬入し、簡単な組み立て作業を経て設置することができるようにした高気圧酸素カプセルに関する。
従来、密閉可能に構成されたカプセルの内部に一人の使用者が横になった状態で入り、加圧ポンプからカプセル内に空気を送り込んでカプセル内の圧力を周辺圧力よりも高くすることによって、酸素濃度を上昇させ、カプセル内の使用者の人体に多量の酸素を供給するようにした高気圧酸素カプセルが知られている。
このような高気圧酸素カプセルに収容された使用者の体内は、高濃度の酸素環境下におかれるため、体内の酸素濃度が上昇し、血液や体液に溶け込む酸素が増大する。このようにして体内に供給された酸素は、末消の毛細血管内を通過して、体内の隅々まで十分な酸素を供給することができ、血行を促進し、速やかな疲労回復を期待することができる。
また、末梢の血液循環が改善するため、血流阻害が生じた部分の代謝活動が活発になり、冷え性を防いだり、血行障害による痛みをやわらげたり、回復を期待できる。
このような高気圧酸素カプセルは、例えば、スポーツ選手や肉体労働者等の疲労回復、美容や健康にも効果が期待されている。さらには、高山病や一酸化炭素中毒等の治療にも適するものであり、高気圧酸素治療の分野にまで使用分野が広がっている。
ところで、上記のような高気圧酸素カプセルにおいて、金属製筐体を使用するハード型は、主に業務用に使用されるため、構造的に剛性が要求される。例えば、特許文献1に記載されている高気圧酸素カプセルは長尺の直方体をなすカプセル本体を横に寝かせた状態にして、その上部に長尺のドーム型蓋体を開閉可能に設けた構造である。このカプセルを使用する際には、使用者が蓋体を開けた状態でカプセル本体の内部に入って横になり、次いで蓋体を閉じ、カプセル本体と蓋体とは着脱式の固定金具を用いて密閉状に固定する。
このような従来の高気圧酸素カプセルの構造は、内部に供給した空気を高気圧状態にするため、カプセルを構成する使用材が内部から外方へ膨張する。従って、カプセルの変形を防止するためにも、その形状は球形に近い湾曲形状が望ましい。このため、従来の高気圧酸素カプセルは、使用者が横になった状態で収容されるため、球形を長尺にしたカプセル形状に構成されることが多い。
ところで、従来の高気圧酸素カプセルは、その完成形を工場で生産し、店舗やサロンや家庭内、さらには病院施設等の室内に設置される。このため、運搬から室内への搬入を可能とする小径に形成されている。
しかしながら、使用者の身体が大柄な場合、例えば、相撲取りのように横幅が特に大きい人や、身長や体格そのものが大型のアスリート等にとっては、従来型の小径の高気圧酸素カプセルでは、内部に入って横になることが困難であり、また窮屈な状態での使用となるため、使用目的であるリラックスして疲労を回復するというニーズを満足するものではなかった。
また、労働や競技等の後で、高気圧酸素カプセルを多人数で使用する場合、一台の高気圧酸素カプセルを順番待ちで使用すると、待ち時間に長時間を要することになる。
このため、近年においては、高気圧酸素カプセルを一度に数人で使用できるように大型化したものも開発されている。しかしながら、従来の大型酸素カプセルは、分割したパネル材等を設置場所へ搬入して、カプセルの骨組みにパネルを固定して組み立てる構造であるため、天井部は湾曲した形状であっても、側面は平面形状の構造であり、内部で膨張する高圧空気に押されて変形したり、その変形を防止するために、種々の補強部材や補強構造を必要とするものであった。
特開2007−202995号公報
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、高気圧の酸素等を充満させた気密性の高いカプセルの内部に数人が座った状態でリラックスできる大きさの大型カプセルを分割状態で運搬および搬入し、簡単な組み立て作業を経て設置することができるようにした高気圧酸素カプセルを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1の高気圧酸素カプセルは、剛性材料による密閉状筒体のカプセルの内部に酸素を送り込んでカプセル内を加圧する加圧機構を備えた高気圧酸素カプセルにおいて、カプセルは水平状に横設する筒体と筒体の両端開口部を閉塞する一対のキャップ部材とから構成され、筒体はその内部に座った使用者が頭部の上方に余裕を有する外径であって、筒体の周面が外方へ膨出した曲面で形成されると共に、横設した筒体を軸方向に沿って分割してなる分割筒体から形成され、両端のキャップ部材もまた外方へ膨出した曲面と筒体に嵌合する周部を有し、これらの一対のキャップ部材と分割筒体を結合することによってカプセルが構成され、筒体の横側面に使用者が出入りする開口部を形成して、この開口部の内側面の上下に設けたレールに沿って筒体と同様の曲面を有する開閉扉を左右方向に開閉するようにしたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2の高気圧酸素カプセルは、請求項1において、各分割筒体の端部に沿って外方へ突出したフランジを有し、キャップ部材の周部を各分割筒体で嵌合した状態で各分割筒体のフランジ同士を結合することによって筒体を形成し、キャップ部材の周部と各分割筒体の端部の結合部の外周にリング形状を分割した分割バンドの端部を接合して、各分割筒体のフランジの両側に分割バンドの端部に形成したフランジを合わせたうえで、左右の分割バンドの各フランジの両側に筒体の横方向の長さを有する当板を当てて、これらの左右の当板と左右の分割バンドの各フランジと左右の分割筒体のフランジを一括的に結合するようにしたことを特徴とする。
さらに、本発明の請求項3の高気圧酸素カプセルは、請求項1または2において、筒体の横側面の開口部に沿って設けた上方のレールは開口部の上辺に沿う長手方向に三角形の2辺をなす折曲材料から形成され、開閉扉の上部の少なくとも2カ所のネジの締結構造によって設けた張り出し構造の滑車の両端がレールの2辺の上面に沿って点接触で当たりながら円滑に走行すると共に、複数設けたネジの離間位置に対応するレールの側部に貫通穴を設け、ネジの頭部に設けたネジ溝に貫通穴の外方から挿入したネジ回し具を装着してネジの締結具合を調整することによって、各滑車の両端がレールの2辺の上面に均等に当たるようにしたことを特徴とする。
また、本発明の請求項4の高気圧酸素カプセルは、請求項1、2または3において、カプセルの内部の高気圧空気をカプセルの外部に放出するための排気弁をカプセルの筒体の周面であってカプセルの内部に座った使用者の手の届く位置に設けたことを特徴とする。
上記の本発明は、剛性材料による密閉状筒体のカプセルの内部に酸素を送り込んでカプセル内を加圧する加圧機構を備えた高気圧酸素カプセルの構造に関するものである。このような構造において、本発明は、数人の使用者が一度に楽に座った状態で使用できる大きさの形状であって、大径の筒体に形成されている。
また、筒体の横側面に設けられた開口部の開閉扉を左右に開くことによって、カプセルの内部へ出入りすることができるため、大柄の使用者であっても、カプセルの内部へ容易に出入りすることができ、しかも数人の使用者が一度にカプセルの内部で楽に座った状態で、高気圧酸素カプセルの血行促進や疲労回復の効果を享受することが可能となる。
また、本発明のカプセル構造は、小型の運搬車を利用した運搬や搬入を可能とするように、横設した筒体を軸方向に沿って分割した分割構造の分割筒体とその両端で分割し得る一対のキャップ部材から構成されている。このため、それぞれの分割筒体と一対のキャップ部材を狭い入口を経て室内等へ搬入することも可能となる。
また、カプセルが大型になると、筒体の側面の開口部に設けた開閉扉の走行性能にも精度が要求される。本発明では、筒体の周面の開口部に沿って設けた上方のレールは三角形の2辺をなす折曲材料から形成され、開閉扉の上部に設けた張り出し構造の滑車がレールの2辺の上面に沿って走行する構造に形成されている。このため、滑車の幅方向の両端がそれぞれレールの2辺の上面に点接触する構造となり、開閉扉の重量が重くなっても開閉扉はスムーズに走行するうえ、レールの上面に埃等の異物が付着している場合でも、そのようなレールの状況にあまり影響されることなく、開閉扉の円滑な走行性能を確保することが可能となる。
また、上記の構成において、複数設けたネジの離間位置に対応するレールの側部に貫通穴を設け、ネジの頭部に設けたネジ溝に貫通穴の外方から挿入したネジ回し具を装着してネジの締結具合を調整することで、容易に、各滑車の両端がレールの2辺の上面に均等に当たるようになり、開閉扉のスムーズな走行を確保することが可能となる。
なお、筒体の開口部と開閉扉のシール性能は、開口部の内側周部に沿ってゴム製等の弾性パッキンを設けることによって、開口部に閉ざされた状態の開閉扉は、カプセル内の気圧が高くなるに従って開口部の内周縁に設けた弾性パッキンに押圧されることでシール性能が発揮され、カプセル内の気密性能が保持されることになる。
本発明の実施例における高気圧酸素カプセルの斜視図である。 (a)は本発明における実施例の高気圧酸素カプセルの分解状態の正面図であり、(b)はその組み立て後の正面図である。 (a)は本発明における実施例の高気圧酸素カプセルの分解状態の端面図であり、(b)はその組み立て後の端面図である。 (a)は図2(b)における矢印Aで示す部分の部分斜視図であり、(b)は同じく矢印Aで示す部分を端面方向から見た拡大図であり、(c)は図2(b)におけるB−B矢示線の断面図である。 (a)は本発明における実施例の開閉扉を上方のレールに取り付けた走行構造を示す側面図であり、(b)はレールに設けた貫通穴の内部にネジ溝が見える状況を示す図である。 本発明における実施例の高気圧酸素カプセルの胴体の周面に排気弁を設けた状態を示す高気圧酸素カプセルの背面側斜視図である。 本発明の実施例における高気圧酸素カプセルの排気弁を示す図であり、(a)(b)はそれぞれ排気弁の外側面図、正面図、内側面図であり、(c)は弁本体に取り付けた排気弁を閉じた状態を示す断面図であり、(d)は弁本体に取り付けた排気弁を開いた状態を示す断面図である。
本発明の高気圧酸素カプセルは、剛性材料による密閉状筒体のカプセルの内部に酸素を送り込んでカプセル内を加圧機構で加圧する高気圧酸素カプセルを構成するものである。このような構造において、本発明では、数人の使用者が一度に楽に座った状態で使用できるカプセル形状としてある。従って、従来の高気圧酸素カプセルが寝た状態で使用する小径の構造であったのとは異なり、それよりは数倍の大径構造を有するため、運搬や室内への搬入が困難になる。しかしながら、本発明では、新規な分割構造とすることにより、運搬や搬入の際には分割した状態で移動させ、搬入後に設置場所にて簡単に組み立てることが可能となり、併せてカプセルの内部へ出入りするための開閉扉を円滑に走行することができる構造としたものである。
本発明において、カプセルの構造は、水平状に横設する筒体と筒体の両端開口部を閉塞する一対のキャップ部材とを分割した構成としている。このような構成において、両端のキャップ部材は、組み立て前において、筒体から完全に分割した状態でアルミニウム材等の剛性材料を利用して成形加工することが可能である。
また、筒体は、キャップ部材と同様にアルミニウム材等の剛性材料を使用して分割した構造とし、設置現場で筒体に組み立てる構造としている。ただし、この筒体の分割構成は、後述の実施例のように、横設した筒体を軸方向に沿って2分割することで断面が半円形の分割筒体とするほか、3分割等に分割して筒体に組み立てることができる構造としてもよい。これらの分割筒体もまた、上記の一対のキャップ部材と同様に、組み立て前において、アルミニウム材等の剛性材料を利用して成形加工することが可能である。
また、筒体の形状は、カプセルの内部に座った使用者が頭部の上方に余裕を有する外径であって、筒体の周面が外方へ膨出した曲面で形成されている。その代表的な例としては円筒形の筒体が好ましいが、円筒形のほかに、楕円形やその他の異形の曲面を有する形状であったり、一部に平面を有する形状にしてもよいが、全体として外方へ膨出した曲面をなす形状とすることによって、カプセル内の高圧気体の圧力に抗して変形し難い形状としている。
このような形状は、筒体の両端に設けられるキャップ部材もまた同様であり、このキャップ部材を外側へ膨出した曲面で形成することによって、カプセル内の高圧気体の圧力に抗して変形し難い形状としている。
また、カプセルを大型化することによって要求される開閉扉の走行性能に関しても、本発明では、開閉扉の上部に設けた張り出し構造の滑車がレールの2辺の上面に沿って走行する構造とし、これによって滑車の幅方向の両端角部がそれぞれレールの2辺の上面に点接触する構造となり、レールの上面の状態にあまり影響されずに、開閉扉を軽くスムーズに走行させることが可能となる。
本実施例について、図面を参照しながら具体的に述べる。
本実施例の高気圧酸素カプセルのカプセル構造は、図1〜図3に示すように、水平状に横設する筒体2を軸方向に沿って分割することで断面形状を半円形にした分割筒体2a、2b(図3参照)と筒体2の両端開口部を閉塞するキャップ部材3a、3bとから成る分割構造で形成し、これらの部材を設置場所に搬入した後、組み立てて結合することで、図1に示すようなカプセル1の形状に構成し、使用に供されるものである。
図1のカプセル1の下方には、筒体2の曲面に対応した湾曲状の載置面4aを有する台座4が設けられ、この台座4の載置面4aにカプセル1が安定した状態で載置されると共に、筒体2の下部であって四方の所定個所に設けられた固定金具4bでカプセル1が安定した固定状態となる。
また、図2(a)、(b)に示すように、両端の一対のキャップ部材3a、3bは外側へ膨出した湾曲形状の曲面で形成され、各キャップ部材3a、3bの筒体2側の端部には筒体2の内周に嵌合する周部3cを形成した構成としている。このようなキャップ部材3a、3bは、アルミニウム材等の剛性材料を利用して成形加工によって形成される。各キャップ部材3a、3bは同形状であるため、同一の成形型を用いて加工することが可能である。なお、キャップ部材3aの中央には、カプセル1内の空気を抜くことができる排気弁15が設けられている。
また、本実施例の筒体2は、その内部に座った使用者が頭部の上方に十分の余裕を有する外径の一例として、約1400mmの外径に形成され、カプセル1の全長は2300mmに形成されている。このカプセル1の外径の寸法は、小径にしたり、さらに大径とすることも可能であるが、内部に座った使用者が窮屈な状態とならない寸法に設計されるべきである。
また、本実施例の筒体2は、図2または図3に示すように、全体としては円筒形をなし、カプセル1を設置した状態で軸方向に沿って2分割してなる断面半円形の分割筒体2a、2b(図3参照)から形成され、その片側の分割筒体2aには開閉扉5を設けるための開口部6(図1参照)が形成されている。このため、筒体2全体としては、左右に半割りの状態で分割された断面半円形の分割筒体2a、2bを形成し、図1に示すように、筒体2の胴部を正面から見たとき、正面に開口部6が形成され、使用者は屈んだ状態で開口部6から内部へ出入りすることが可能である。
さらに、図2(a)、(b)または図3(a)、(b)に示すように、各分割筒体2a、2bの上下の端部に沿って外方へ突出したフランジ7fが形成されると共に、各フランジ7fには所定間隔でボルト孔7h(図2(a)参照)が形成され、図3(b)に示すように、キャップ部材3a(不図示であるが、キャップ部材3bも同様)の周部を左右の分割筒体2a、2bで嵌合した状態で各分割筒体2a、2bのフランジ7f、7f同士をボルト12bとナット12nで結合することとなる。
このような構成からなる分割構成のカプセル1を組み立てるには、図3(a)、(b)に示すように、キャップ部材3a(3b)の周部を各分割筒体2a、2bで嵌合した状態で各分割筒体2a、2bのフランジ7f、7f同士をボルト12bとナット12nで結合することによって筒体2を形成する。このため、各分割筒体2a、2bのフランジ7f、7fにはボルト12bを挿入するためのボルト孔7h(図2(a)参照)が所定間隔で形成されている。
次いで、図2(b)、図3(b)に示すように、各キャップ部材3a、3bの周部と筒体2との結合部の外周にリング形状を分割した分割バンド9a、9bの端部を嵌合して、図4(a)、(b)に示すように、各分割筒体2a、2bのフランジ7f、7fの両側に分割バンド9a、9bの端部に形成したフランジ10f、10fを合わせる。さらに、各分割バンド9a、9bのフランジ10f、10fの両側に筒体2の横方向の長さを有する当板11a、11bを当てて、これらの左右の当板11a、11bと左右の分割バンド9a、9bのフランジ10f、10fと左右の分割筒体2a、2bのフランジ7f、7fを一括的にボルト12bとナット12nで締結する。また、この結合をボルト12bとナット12nで締結するために、キャップ部材3a、3bの周部3cと分割バンド9a、9bと分割筒体2a、2bの両端の周部には、図2(a)(b)に示すように、所定間隔の対応位置に皿ビス14bとナット14n(図4(c)参照)を締結するためのボルト孔3h、9h、2hが形成されている。
上記の構成において、筒体2の端部に分割バンド9a、9bを結合する際、図4(a)(b)に示すように、当板11a、11bの端部の下部には分割バンド9a、9bの収まりを良くするための下部切欠き11cが形成されると共に、左右の当板11a、11bの合わせ側には分割筒体2a、2bのフランジ7f、7fと分割バンド9a、9bのフランジ10f、10fを収めるための側部切欠き11d、11dが形成されている。また、図4(b)に示すように、左右の分割筒体2a、2bのフランジ7f、7f間には薄板からなるシム13を必要数だけ挟むことによって、ボルト締結の際の隙間調整を行うようにしている。
さらに、図4(c)に示すように、図2(b)のB−B切断部に相当する位置において、分割筒体2a、2bの端部の外周に嵌合した分割バンド9a、9bの結合は、キャップ部材3a、3bの周部3cの内周に沿って付設した内周側のバンド15を設け、分割筒体2a、2bの端部と分割バンド9a、9bとを、内側バンド15の左右に配した皿ビス14bとナット14nで締結する。また、左右の皿ビス14b、14b間において内側バンド15の周部に沿って所定間隔で丸穴16aを形成し、この丸穴16aにプラグ溶接16を用いて接合することにより、筒体2とキャップ部材3a(3b)との結合後の気密性を保つようにしている。
一方、筒体2の横側面に設けた開口部6の内側面の上下にレール16a(下方のレール16bは図示を省略)を設け、レール16a、16bに沿って筒体2と同様の曲面を有する開閉扉5が走行可能に設けられている。なお、図1に示すように、開閉扉5には、その内側の周部に沿って耐圧ガラス等で形成された透視窓5a、5aが固定されている。さらに開閉扉5の表側には開閉ハンドル5bが固定され、使用者はこの開閉ハンドル5bを握って開閉扉5を左右に開閉することができ、開閉扉5を図1の右側に移動することによって、開閉扉5を筒体2の右方に引き込んで収納し、開口部6を開くようにしている。
なお、筒体2の開口部6と開閉扉5のシール性能は、開口部6の内側周部に沿ってゴム製等の弾性パッキン6aを設けることによって、開口部6に閉ざされた状態の開閉扉5は、カプセル1内の気圧が高くなるに従って開口部6の内周縁に設けた弾性パッキン6aに押圧されることでシール性能が発揮され、カプセル1内の気密性能が保持される。
なお、上記の構成において、図1に示すように、筒体2の外周に溶接等で固定した補強バンド22は筒体2の開口部5の左右付近を補強すると共に、開口部6の上下には横方向の補強部材23が取り付けられている。さらに、補強バンド22に沿って設けた湾曲状の手すり24が筒体2から突出した状態で固定され、使用者が開口部5から屈んだ状態で内部に入る際、手すり24を握った楽な姿勢で入ることが可能となる。また、カプセル1の内部の底面近くには平面状の床部材26が設けられ、使用者がカプセル1の内部で座った自由な姿勢で疲労を回復することができるようにしている。
さらに、本実施例においては、筒体2の周面の開口部6に沿って取り付けた上方のレール16aは、図5(a)に示すように、その下部にて三角形の2辺17a、17bをなす折曲部材から形成され、開閉扉5の上部の離間位置に金具25をネジ25aで取り付け、金具25に取り付けたネジ構造18の滑車19がレール16aの2辺17a、17bの上面に沿って点接触(19a、19b)しながら円滑に走行するようにしている。また、ネジ18の離間位置に対応するレール16aの側部に貫通穴20を設け、図5(a)、(b)に示すように、ネジ18の頭部18bに設けたネジ溝18bに貫通穴20の外方から挿入したネジ回し具を装着してネジ18の締結具合を調整することによって、各滑車19が上方のレール16aの2辺17a、17bの上面に均等な点接触で当たるようにしている。
このような構成において、開口部6を開閉扉5で閉じたとき、この開閉扉5がカプセル1の内部の高気圧によって開口部6の周縁に沿って設けた弾性パッキン6a(図1参照)に押圧されることによってカプセル1内の気密性を保つことができる。
なお、本実施例において、カプセル1の内部に供給する高圧酸素の供給装置については、図面を省略してあるが、従来と同様に、カプセル1の内部に酸素を送り込んでカプセル内を加圧する加圧機構を備えたコンプレッサー等の加圧ポンプをカプセル1の外部に設置し、加圧ポンプからカプセル内に空気を送り込んで内圧を周辺圧力よりも高くすることで、酸素濃度を上昇させる構造にするとよい。
上記の構成において、図1に示すように、カプセル1内の空気を抜くことができる排気弁15は、キャップ部材3aの中央に設けられている。ところで、本実施例のカプセル1において、カプセル1の内部に入った使用者は、両側のキャップ部材3a、3bを背にして向き合った状態で床26又は床26に設置した不図示のソファーに座った状態で向き合うことになる。
しかしながら、この状態では、キャップ部材3aの中央に設けられた排気弁15は、キャップ部材3aに背を向けて座った使用者の目の届かない位置となるため、カプセル1内の気圧等に異常が生じる等の事態が生じた場合、排気弁15の存在に気がつかなかったり、排気弁15に手が届き難いという不都合が生じる。
そこで、他の実施例として、図6に示すように、カプセル1内の高気圧空気をカプセル1の外部に放出するための排気弁15をカプセル1の筒体2の周面であってカプセル1の内部に座った使用者の手の届く位置に設けた構成とする。
このような構成において、排気弁15は、図7(c)(d)に示すように、カプセル本体2に形成した穿孔部2cに弁本体28を固定し、この弁本体28に排気弁15を取り付けた構成としている。この構成を詳細に述べると、図7(a)(b)に示すように、排気弁15は外側軸部29と内側軸部30との間にフランジ状の弁体31を介して形成され、外側軸部29は円柱形の両側を軸に沿って削り落としたような幅広部29aと幅狭部29bとを備えた形状としている。
また、弁本体28は、図7(c)(d)に示すように、外側弁本体32と内側弁本体33とから構成されている。外側弁本体32はカプセル本体2の穿孔部2cの周辺に取り付けた0リング34でシールされ、この外側弁本体32には中心孔32aが形成されている。さらに、中心孔32aの内側に環状突出部35に囲まれた内腔部36を有し、中心孔32aと内腔部36との境界には弁座37が形成され、弁座37には0リング38が設けられている。
また、内側弁本体33は、環状突出部35を包囲した状態でボルト38bで固定することができる。さらに、内側弁本体33に形成された通気孔39により、カプセル本体2の内部は通気孔39と内腔部36と中心孔32aを経てカプセル本体2の外部とを連通状態にすることが可能である。
このような構成を組み立てるには、外側弁本体32の中心孔32aに排気弁15の外側軸部29を挿入すると共に、排気弁15の内側軸部30の外周にスプリング40を挿着した状態で、内側軸部30を内側弁本体33の中心孔22aに摺動自在に挿入し、外側弁本体32の環状突出部35に内側弁本体33をボルト38bで固定する。さらに、排気弁15の外側軸部29と内側軸部30との両端部にノブ41a、41bをネジ42で固定する。
上記の構成により、図7(c)に示すように、スプリング40の付勢力によって排気弁15の弁体31は弁座37の0リング38に密着して外側弁本体32の中心孔32aを気密状に閉塞する。なお、排気弁15の弁体31は環状突出部35の内径よりも小径に形成されているため、弁体31の外周は環状突出部35の内周に対して隙間C(図7(d)参照)を有することになる。
また、排気弁15をカプセル1の内部に入った使用者が横に寝た状態で手を伸ばし、排気弁15のノブ41bを引くことによって、図7(d)に示すように、弁体31は弁座37から離脱するため、カプセル1内の空気圧は通気孔39と弁体31の外周の隙間Cと中心孔32aを経て外部に放出されることで大気圧と均等になる。なお、カプセル1の外部にいるオペレータ等の第三者が緊急時等に外側のノブ41aを押すことにより、上記と同様の作用によってカプセル1内の空気圧を大気圧と同様にすることが可能となる。
1 カプセル
2 筒体
2a、2b 分割筒体
2c 穿孔部
2h ボルト孔
3a、3b キャップ部材
3c 周部
3h ボルト孔
4 台座
4a 載置面
4b 固定金具
5 開閉扉
5a 透視窓
5b 開閉ハンドル
6 開口部
6a 弾性パッキン
7f フランジ
7h ボルト孔
9a、9b 分割バンド
9h ボルト孔
10f フランジ
11a、11b 当板
11c 下部切欠き
11d 側部切欠き
12b ボルト
12n ナット
13 シム
14 補強ハンドル
14b 皿ビス
14n ナット
15 排気弁
16 プラグ溶接
16a 上方のレール
16b 下方のレール
17a、17b 三角形の2辺
18 ネジ
18a 頭部
18b ネジ溝
19 滑車
19a、19b 点接触
20 通穴
22 補強バンド
22a 中心孔
23 補強部材
24 手すり
25 金具
25a ネジ
26 床部材
28 弁本体
29 外側軸部
29a 幅広部
29b 幅狭部
30 内側軸部
31 弁体
32 外側弁本体
32a 中心孔
33 内側弁本体
34 0リング
35 環状突出部
36 内腔部
37 弁座
38 0リング
38b ボルト
39 通気孔
40 スプリング
41a、41b ノブ
42 ネジ

Claims (4)

  1. 剛性材料による密閉状筒体のカプセルの内部に酸素を送り込んでカプセル内を加圧する加圧機構を備えた高気圧酸素カプセルにおいて、カプセルは水平状に横設する筒体と筒体の両端開口部を閉塞する一対のキャップ部材とから構成され、筒体はその内部に座った使用者が頭部の上方に余裕を有する外径であって、筒体の周面が外方へ膨出した曲面で形成されると共に、横設した筒体を軸方向に沿って分割してなる分割筒体から形成され、両端のキャップ部材もまた外方へ膨出した曲面と筒体に嵌合する周部を有し、これらの一対のキャップ部材と分割筒体を結合することによってカプセルが構成され、筒体の横側面に使用者が出入りする開口部を形成して、この開口部の内側面の上下に設けたレールに沿って筒体と同様の曲面を有する開閉扉を左右方向に開閉するようにしたことを特徴とする高気圧酸素カプセル。
  2. 各分割筒体の端部に沿って外方へ突出したフランジを有し、キャップ部材の周部を各分割筒体で嵌合した状態で各分割筒体のフランジ同士を結合することによって筒体を形成し、キャップ部材の周部と各分割筒体の端部の結合部の外周にリング形状を分割した分割バンドの端部を嵌合して、各分割筒体のフランジの両側に分割バンドの端部に形成したフランジを合わせたうえで、左右の分割バンドの各フランジの両側に筒体の横方向の長さを有する当板を当てて、これらの左右の当板と左右の分割バンドの各フランジと左右の分割筒体のフランジを一括的に結合するようにしたことを特徴とする請求項1記載の高気圧酸素カプセル。
  3. 筒体の横側面の開口部に沿って設けた上方のレールは開口部の上辺に沿う長手方向に三角形の2辺をなす折曲材料から形成され、開閉扉の上部の少なくとも2カ所のネジの締結構造によって設けた張り出し構造の滑車の両端がレールの2辺の上面に沿って点接触で当たりながら円滑に走行すると共に、複数設けたネジの離間位置に対応するレールの側部に貫通穴を設け、ネジの頭部に設けたネジ溝に貫通穴の外方から挿入したネジ回し具を装着してネジの締結具合を調整することによって、各滑車の両端がレールの2辺の上面に均等に当たるようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の高気圧酸素カプセル。
  4. カプセルの内部の高気圧空気をカプセルの外部に放出するための排気弁をカプセルの筒体の周面であってカプセルの内部に座った使用者の手の届く位置に設けたことを特徴とする請求項1、2または3記載の高気圧酸素カプセル。
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