JP6787324B2 - 通信制御装置、通信制御方法、プログラム、及びシステム - Google Patents
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Description
取得された前記送信要求に対する、前記データの受信状況に応じた前記応答が、前記通信装置に送信させるように制御することと、を実行させる、プログラムが提供される。
1.本開示の一実施形態に係る通信システムの概要
2.マルチキャストにおける送達確認に関する検討
3.第1の実施形態:チャネルの混雑度に基づくBARの宛先数の決定
3−1.装置の構成
3−2.装置の処理
3−3.変形例
3−4.まとめ
4.第2の実施形態:子機側からの要請に基づくBARの宛先の決定
4−1.装置の構成
4−2.装置の処理
4−3.変形例
4−4.まとめ
5.第3の実施形態:子機側でチャネルの混雑度を測定する態様
5−1.装置の構成
5−2.装置の処理
5−3.まとめ
6.第4の実施形態:親局側の通信状態に応じたBARの宛先の決定
6−1.装置の構成
6−2.装置の処理
6−3.まとめ
7.第5の実施形態:子機側の通信状態に応じたBARの宛先の決定
7−1.装置の構成
7−2.装置の処理
7−3.まとめ
8.応用例
9.むすび
まず、図1を参照して、本開示の一実施形態に係る通信制御装置および通信装置の概要について説明する。図1は、本開示の一実施形態に係る通信制御装置および通信装置で構成される通信システムを例示する図である。なお、以下では、通信制御装置および通信装置をまとめて通信装置とも称する。
ここで、親局である通信装置10#0が、複数の子機(例えば、通信装置10#1〜10#N)に対して、同一のデータを送信する場合(即ち、マルチキャストする場合)における、当該データの送達の確認に係る動作の一例について説明したうえで、本実施形態に係る通信システムの課題について整理する。
まず、本開示の第1の実施形態に係る通信装置10について説明する。なお、以降の説明では、本実施形態に係る通信装置10を他の実施形態に係る通信装置10と特に区別して説明する場合には、「通信装置10−1」と称する場合がある。
まず、図5を参照して、本開示の第1の実施形態に係る通信装置10−1の構成の一例について説明する。図5は、本開示の第1の実施形態に係る通信装置10−1の概略的な機能構成を示すブロック図である。
データ処理部11は、データに対して送受信のための処理を行う。具体的には、データ処理部11は、通信上位層からのデータに基づいてフレームを生成し、生成されるフレームを後述する信号処理部14に提供する。例えば、データ処理部11は、データからフレーム(またはパケット)を生成し、生成されるフレームにヘッダの付加および誤り検出符号の付加等の処理を行う。また、データ処理部11は、受信されるフレームからデータを抽出し、抽出されるデータを通信上位層に提供する。例えば、データ処理部11は、受信されるフレームについて、ヘッダの解析、符号誤りの検出および訂正、ならびにリオーダ処理等を行うことによりデータを取得する。
次に、通信装置10−1が親局として動作する場合の機能について詳細に説明する。
制御部18は、例えば、キャリアセンスによりチャネルの使用状況を確認することで、チャネルの混雑度を観測する。ここで、チャネルの混雑度とは、親局である通信装置10−1#0がデータの送信に用いる時間的・空間的通信リソースが他の通信装置10によって使用されている時間の割合を示している。ここで、他の通信装置10とは、例えば、親局である通信装置10−1#0により通信が制御される通信装置10(即ち、子機)であってもよいし、当該通信装置10−1#0による制御下にはない、親局または子機としての通信装置10であってもよい。
制御部18は、宛先として指定された複数の子機に対して、送信対象となる同一のデータが送信されるようにデータ処理部11及び通信部12の動作を制御する。
制御部18は、チャネルの混雑度の観測結果に応じてBAR宛先数を決定する。例えば、図6は、チャネルの混雑度とBAR宛先数との対応関係の一例であり、制御部18がチャネルの混雑度の観測結果に応じてBAR宛先数を決定するための制御テーブルの一例を示している。
制御部18は、データが送信された子機に対する当該データの送達を確認する。具体的には、制御部18は、データ処理部11に、データの送達確認の送信を要求するためのBARを含むDLフレーム(例えば、BARフレーム)を生成させ、通信部12に、当該DLフレームを子機に宛てて送信させる。
次に、通信装置10−1が子機として動作する場合の機能について詳細に説明する。
制御部18は、親局から送信されるBARに対する応答として、対応するデータの受信状況に応じた親局へのBAの通知処理を制御する。具体的には、制御部18は、親局から送信されたBARが受信されると、当該BARに対応するデータ(即ち、当該BARに先行して受信したデータ)の受信に成功したか否かを確認する。そして、制御部18は、BARの応答として、当該データの受信状況に応じたBAが、当該BARの送信元である親局に送信されるように、データ処理部11及び通信部12の動作を制御する。
次に、図8〜図11を参照して、本実施形態に係る通信システムおよび通信装置10−1の処理について、特に、親局が複数の子機に対してデータをマルチキャストし、当該データの送達を確認する場合の動作に着目して説明する。
まず、図8を参照して、本実施形態に係る通信システムの処理シーケンスの一例について説明する。図8は、本実施形態に係る通信システムの処理シーケンスの一例について説明するための説明図である。
次に、図9を参照して、通信装置10−1が親局として動作する場合の処理フローの一例について説明する。図9は、本実施形態に係る通信システムにおいて、親局として動作する通信装置10−1の一連の動作の流れの一例を示したフローチャートである。
親局は、送信対象となるマルチキャストデータが存在しない限りは(S101、NO)、マルチキャストデータの送信に係る指示を待つ。
そして、親局は、送信対象となるマルチキャストデータが存在する場合には(S101、YES)、BAR宛先数を決定する。ここで、図10を参照して、BAR宛先数の決定に係る処理の一例について説明する。図10は、本実施形態に係る親局による、BAR宛先数の決定に係る処理の一例を示したフローチャートである。
具体的には、制御部18は、キャリアセンスによりチャネルの使用状況を確認することで、チャネルの混雑度を観測する(S121)。そして、制御部18は、チャネルの混雑度の観測結果に応じてBAR宛先数を決定する(S125)。以上のようにして、BAR宛先数が決定される。ここで、図9を再度参照する。
次いで、親局は、マルチキャストデータを、当該マルチキャストデータの送信先となる複数の子機に送信する。
マルチキャストデータを複数の子機に送信した後に、親局は、当該データの送達を確認する。具体的には、制御部18は、データをマルチキャストした複数の子機の中から、事前に決定したBAR宛先数の範囲内で、当該データの送達を確認する子機(即ち、BARの宛先)を決定し、当該子機に対してBARが送信されるように、データ処理部11及び通信部12の動作を制御する(S105)。そして、制御部18は、BARに対する応答として子機から送信されるBAの受信結果に基づき、当該子機へのデータの送達を確認する(S107)。
親局は、上記に説明したBARの送信に係る処理(S105)と、当該BARに対する応答として子機から送信されるBAの受信結果に基づく当該子機へのデータの送達の確認に係る処理(S107)とを、対象となる宛先(即ち、子機)すべてに対して実行する(S109、NO)。
親局は、データをマルチキャストした複数の子機のうち、少なくとも一部の子機に対して当該データの少なくとも一部が正しく送達しなかったことを認識した場合には(S111、NO)、当該データを当該複数の子機に対して再度マルチキャストする(即ち、再送する)。具体的な一例として、親局は、子機から送信されたBAの内容が、マルチキャストデータの少なくとも一部が正常に受信されなかったことを示す場合、または、BARを送信した子機から所定期間内にBAが送信されない場合に、子機に対してマルチキャストデータの少なくとも一部が正しく送達しなかったものと認識すればよい。
そして、親局は、BARを送信したすべての子機から、マルチキャストデータが正常に送達したことを示すBAを受信した場合には(S111、YES)、当該マルチキャストデータの送信に係る一連の動作を終了する。
次に、図11を参照して、通信装置10−1が子機として動作する場合の処理フローの一例について説明する。図11は、本実施形態に係る通信システムにおいて、子機として動作する通信装置10−1の一連の動作の流れの一例を示したフローチャートである。
マルチキャスの対象に設定されている子機には、親局から当該マルチキャストデータが送信される。この場合には、対象となる子機は、まずマルチキャストデータの受信が完了するまで、当該受信に係る処理を実行する(S151、NO)。
次いで、マルチキャストの対象に設定されている子機のうち、BARの宛先として設定されている子機には、マルチキャストデータが送信された後に、親局からBARが送信される。子機は、BARを受信した場合には(S153、YES)、当該BARに対する応答として、マルチキャストデータの受信状況に応じたBAを、当該BARの送信元である親局に対して送信する。このような仕組みにより、親局は、子機から送信されたBAに基づき、当該子機に対してマルチキャストデータが正しく送達したか否かを認識することが可能となる。
なお、BARの宛先となっていない子機に対しては、もちろん、親局からBARは送信されず、当該子機はBARを受信しない(S153、NO)。そのため、この場合には、子機は、BAの送信に係る処理(S155)を実行せずに、マルチキャストデータの受信に係る一連の動作を終了することとなる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。上記に説明した例では、本実施形態に係る通信システムにおいて、親局は、キャリアセンスに基づきチャネルの混雑度を観測し、観測結果に応じてBAR宛先数を決定していた。一方で、親局は、子機との間の通信の状態や状況に応じてBAR宛先数を決定できれば、その方法は必ずしも上記に説明した例には限定されない。そこで、変形例では、親局が、子機との間の通信の状態や状況に応じてBAR宛先数を決定する方法の他の一例について、図12〜図14を参照して説明する。
具体的には、親局(制御部18)は、マルチキャストデータの送信に際し、当該データの送信までに要した時間を計測する(S123)。そして、親局は、マルチキャストデータの送信に要した時間の計測結果に応じてBAR宛先数を決定する(S125)。以上のようにして、BAR宛先数が決定される。なお、以降の動作については、前述した実施形態(図9参照)と同様である。
以上、説明したように、本開示の第1の実施形態に係る通信システムでは、親局は、例えば、キャリアセンス等を実行することでチャネルの混雑度を観測(または推定)し、観測結果に応じてBAR宛先数を決定する。このような制御により、本実施形態に係る通信システムでは、例えば、チャネルが混雑している(即ち、通信リソースの使用率が高い)状況下では、BAR宛先数がより少なくなるように制御され、データの送達の確認に係る通信の負荷が軽減される。また、チャネルが混雑していない(即ち、通信リソースの使用率が低い)状況下では、BAR宛先数がより多くなるように制御され、データの送信に係る信頼性がより向上する。即ち、本実施形態に係る通信システムに依れば、通信状態に応じてBAR宛先数を設定することで、より好適な態様で、通信の信頼性を担保しつつ通信リソースの消費を抑制することが可能となる。
次に、本開示の第2の実施形態に係る通信装置10について説明する。なお、以降の説明では、本実施形態に係る通信装置10を他の実施形態に係る通信装置10と特に区別して説明する場合には、「通信装置10−2」と称する場合がある。
まず、通信装置10−2の機能構成について、前述した第1の実施形態に係る通信装置10と異なる部分に着目して説明する。なお、前述した実施形態に係る通信装置10と実質的に同一の部分については詳細な説明は省略する。
まず、通信装置10−2が親局として動作する場合の機能について説明する。
本実施形態に係る親局は、BARの宛先の候補を子機側からの要請に基づき決定することを想定し、当該子機に対して、BARの宛先の候補とする子機の条件を通知する。例えば、図15は、親局が子機に対して、BARの宛先の候補とする子機の条件を通知するためのフレーム(以降では、「情報フレーム」とも称する)の構造の一例を示した図である。図15に示すように、情報フレームには、「閾値とする特性指標の識別子」、「閾値」、及び、「特性の計算に必要な情報」が含まれ得る。
本実施形態に係る親局は、BARの宛先の候補とする子機の条件を示した情報フレームに対する応答として、当該情報フレームを送信した子機から、BARの宛先とすることを要請するための情報(即ち、BARの宛先に立候補したことを示す情報)を取得する。例えば、図16は、子機が親局に対して、自身をBARの宛先とすることを要請するためのフレーム(以降では、「候補者フレーム」とも称する)の構造の一例を示した図である。図16に示すように、候補者フレームには、「閾値とする特性指標の識別子」、「BAR宛先とされることを要請する情報」、及び、「特性に関する情報」が含まれ得る。
次に、通信装置10−2が子機として動作する場合の機能について詳細に説明する。
本実施形態に係る子機は、親局から送信される情報フレームに含まれる情報に基づき、対象となる通信特性を測定し、当該通信特性の測定結果に基づき、BARの宛先の候補とすることを親局に要請するか否か(即ち、BARの宛先として立候補するか否か)を判断し、当該判断の結果を親局に通知する。
次に、図17〜図20を参照して、本実施形態に係る通信システムおよび通信装置10−2の処理について、特に、親局が複数の子機に対してデータをマルチキャストし、当該データの送達を確認する場合の動作に着目して説明する。
まず、図17を参照して、本実施形態に係る通信システムの処理シーケンスの一例について説明する。図17は、本実施形態に係る通信システムの処理シーケンスの一例について説明するための説明図である。
次に、図18を参照して、通信装置10−2が親局として動作する場合の処理フローの一例について説明する。図18は、本実施形態に係る通信システムにおいて、親局として動作する通信装置10−2の一連の動作の流れの一例を示したフローチャートである。なお、本説明では、主に、前述した第1の実施形態に係る通信装置10−1とは異なる部分に着目して説明し、当該通信装置10−1と実質的に同一の部分については詳細な説明は省略する。
親局は、送信対象となるマルチキャストデータが存在しない限りは(S201、NO)、マルチキャストデータの送信に係る指示を待つ。
そして、親局は、送信対象となるマルチキャストデータ存在する場合には(S201、YES)、BARの宛先の候補とする子機の条件(以降では、「BAR宛先候補条件」とも称する)を決定する。ここで、図19を参照して、BAR宛先候補条件の決定に係る処理の一例について説明する。図19は、本実施形態に係る親機による、BAR宛先候補条件の決定に係る処理の一例を示したフローチャートである。
具体的には、制御部18は、キャリアセンスによりチャネルの使用状況を確認することで、チャネルの混雑度を観測する(S221)。そして、制御部18は、チャネルの混雑度の観測結果に応じてBAR宛先候補条件を決定する(S125)。以上のようにして、BAR宛先候補条件が決定される。ここで、図18を再度参照する。
次いで、親局は、決定したBAR宛先候補条件を子機に通知するための情報フレームを生成し、生成した情報フレームをマルチキャストの対象となる複数の子機それぞれに送信する(S203)。また、親局は、情報フレームに対する応答として、当該情報フレームを送信した子機から、BARの宛先とすることを要請するための情報(即ち、BARの宛先に立候補したことを示す情報)を含む候補者フレームを受信する。そして、親局は、受信した候補者フレームに含まれる情報に基づき、BARの宛先とする子機を決定する(S205)。
次に、図20を参照して、通信装置10−2が子機として動作する場合の処理フローの一例について説明する。図20は、本実施形態に係る通信システムにおいて、子機として動作する通信装置10−2の一連の動作の流れの一例を示したフローチャートである。なお、本説明では、主に、前述した第1の実施形態に係る通信装置10−1とは異なる部分に着目して説明し、当該通信装置10−1と実質的に同一の部分については詳細な説明は省略する。
マルチキャスの対象に設定されている子機には、親局から、BAR宛先候補条件を示す情報が含まれた情報フレームが送信される。
子機は、親局から送信される情報フレームに含まれる情報に基づき、対象となる通信特性を測定し、当該通信特性の測定結果に基づき、自身が、BARの宛先の候補となる条件を満たすか否かを判断する。
BARの宛先の候補となり得る場合には(S253、YES)、子機は、BARの宛先の候補とすることを親局に要請するか否か(即ち、BARの宛先として立候補するか否か)を判断し、判断結果を示す情報(以降では、「BAR宛先立候補」とも称する)を含む候補者フレームを生成して親局に送信する。なお、このとき子機は、通信特性の測定結果を示す情報を、候補者フレームに含めてもよい。また、BARの宛先の候補となる条件を満たしていない場合には(S253、NO)、BAR宛先立候補を含む候補者フレームの生成及び送信に係る処理は実行されない。
次に、本実施形態の変形例について説明する。例えば、図21は、本実施形態の変形例に係る通信システムについて説明するための説明図であり、同通信システムの処理シーケンスの一例について示している。より具体的には、図21は、親局である通信装置10−2#0が、衝突回避アルゴリズムに基づき、複数の子機(例えば、通信装置10−2#1〜10−2#N)に対してデータをマルチキャストし、当該データの送達を確認する場合の一例を示している。図21に示す期間Ta及びTbは、前述した第1の実施形態の変形例(図12参照)における期間Ta及びTbと同様である。
具体的には、親局(制御部18)は、マルチキャストデータの送信に際し、当該データの送信までに要した時間を計測する(S123)。そして、親局は、マルチキャストデータの送信に要した時間の計測結果に応じてチャネルの混雑度を推測し、当該推測結果に基づきBAR宛先候補条件を決定する(S125)。以上のようにして、BAR宛先候補条件が決定される。なお、以降の動作については、前述した実施形態(図18参照)と同様である。
以上、説明したように、本開示の第2の実施形態に係る通信システムでは、親局は、例えば、キャリアセンス等を実行することでチャネルの混雑度を観測(または推定)し、観測結果に応じてBAR宛先候補条件を決定して、マルチキャストの対象となる各子機に通知する。子機側は、親局からの通知に基づき対応する通信特性を測定して、測定結果を親局から通知された条件と比較することで、自身がBARの宛先の候補となり得るかを判定する。そして、子機側は、自身がBARの宛先の候補となり得る場合には、親局側に自信をBARの宛先とすることを要請する。このような仕組みにより、親局は、条件に合致する子機(換言すると、通信特性のより良い子機)を選択的にBARの宛先とすることが可能となる。また、このとき親局は、子機から通知される通信特性の測定結果に応じて、BARの宛先とする子機の数を制限することも可能である。即ち、本実施形態に係る通信システムに依れば、例えば、通信状態のより良い子機をBARの宛先として設定し、かつ、必要に応じてBARの宛先数を制限することも可能となるため、より好適な態様で、通信の信頼性を担保しつつ通信リソースの消費を抑制することが可能となる。
次に、本開示の第3の実施形態に係る通信装置10について説明する。なお、以降の説明では、本実施形態に係る通信装置10を他の実施形態に係る通信装置10と特に区別して説明する場合には、「通信装置10−3」と称する場合がある。
まず、通信装置10−3の機能構成の一例について、前述した各実施形態に係る通信装置10と異なる部分に着目して説明する。なお、前述した各実施形態に係る通信装置10と実質的に同一の部分については詳細な説明は省略する。
まず、通信装置10−3が親局として動作する場合の機能について説明する。
前述した第1の実施形態に係る通信システムでは、親局は、自身でチャネルの混雑度を観測し、観測結果に基づきBAR宛先数を設定していた。これに対して、本開示の第3の実施形態に係る通信システムでは、親局は、子機側におけるチャネル混雑度の観測結果に基づきBAR宛先数(または、BAR宛先候補条件)を決定することを想定し、当該子機に対して、チャネル混雑度の観測と当該観測結果の通知とを依頼する。そして、親局は、当該依頼に対する応答として、子機からチャネル混雑度の観測結果の通知を受ける。なお、以降の説明では、当該依頼を「キャリアセンス情報リクエスト」とも称する。また、子機側から通知されるチャネルの混雑度の観測結果を含む情報を「キャリアセンス情報」とも称する。
次に、通信装置10−2が子機として動作する場合の機能について詳細に説明する。
本実施形態に係る子機は、親局から送信されるキャリアセンス情報リクエストに基づき、チャネルの混雑度を観測し、当該観測結果をキャリアセンス情報として親局に通知する。
次に、図23〜図26を参照して、本実施形態に係る通信システムおよび通信装置10−3の処理について、特に、親局が複数の子機に対してデータをマルチキャストし、当該データの送達を確認する場合の動作に着目して説明する。
まず、図23を参照して、本実施形態に係る通信システムの処理シーケンスの一例について説明する。図23は、本実施形態に係る通信システムの処理シーケンスの一例について説明するための説明図である。
次に、図24を参照して、通信装置10−3が親局として動作する場合の処理フローの一例について説明する。図24は、本実施形態に係る通信システムにおいて、親局として動作する通信装置10−3の一連の動作の流れの一例を示したフローチャートである。なお、本説明では、主に、前述した各実施形態に係る通信装置10(例えば、第1の実施形態に係る通信装置10−1や、第2の実施形態に係る通信装置10−2)とは異なる部分に着目して説明し、当該通信装置10と実質的に同一の部分については詳細な説明は省略する。
親局は、送信対象となるマルチキャストデータが存在しない限りは(S301、NO)、マルチキャストデータの送信に係る指示を待つ。
親局は、送信対象となるマルチキャストデータ存在する場合には(S301、YES)、キャリアセンス情報リクエストをマルチキャストの対象となる子機に送信する。そして、親局は、キャリアセンス情報リクエストに対する応答として、子機からキャリアセンス情報を受信する。
親局は、子機から取得したキャリアセンス情報に基づき、マルチキャストの対象となる子機の中から、BARの宛先とする子機を決定する。ここで、図25を参照して、BARBARの宛先とする子機の決定に係る処理の一例について説明する。図25は、本実施形態に係る親機による、BARの宛先とする子機の決定に係る処理の一例を示したフローチャートである。
例えば、親局側が能動的にBARの宛先を決定する場合には(S321、YES)、親局は、収集したキャリアセンス情報(即ち、子機によるチャネルの混雑度の観測結果)に基づき、BAR宛先数を決定する。なお、チャネルの混雑度の観測結果に応じたBAR宛先数の決定に係る処理については、前述した第1の実施形態と同様である。そして、親局は、マルチキャストの対象となる子機の中から、決定したBAR宛先数の範囲内で、BARの宛先とする子機を決定する。
また、他の一例として、親局側が受動的にBARの宛先を決定する場合には(S321、NO)、親局は、収取したキャリアセンス情報に基づき、BAR宛先候補条件を決定する。なお、チャネルの混雑度の観測結果に応じたBAR宛先候補条件の決定に係る処理については、前述した第2の実施形態と同様である。
次いで、親局は、決定したBAR宛先候補条件を子機に通知するための情報フレームを生成し、生成した情報フレームをマルチキャストの対象となる複数の子機それぞれに送信する(S327)。また、親局は、情報フレームに対する応答として、当該情報フレームを送信した子機から、BARの宛先とすることを要請するための情報(即ち、BARの宛先に立候補したことを示す情報)を含む候補者フレームを受信する。そして、親局は、受信した候補者フレームに含まれる情報に基づき、BARの宛先とする子機を決定する(S329)。
次に、図26を参照して、通信装置10−3が子機として動作する場合の処理フローの一例について説明する。図26は、本実施形態に係る通信システムにおいて、子機として動作する通信装置10−3の一連の動作の流れの一例を示したフローチャートである。なお、本説明では、主に、前述した各実施形態に係る通信装置10(例えば、第1の実施形態に係る通信装置10−1や、第2の実施形態に係る通信装置10−2)とは異なる部分に着目して説明し、当該通信装置10と実質的に同一の部分については詳細な説明は省略する。
マルチキャスの対象に設定されている子機には、親局から、キャリアセンス情報リクエストが送信される(S351)。子機は、親局から送信されるキャリアセンス情報リクエストを受信すると、チャネルの混雑度を観測し、当該観測結果をキャリアセンス情報として親局に通知する(S353)。なお、チャネルの混雑度を観測する方法は、例えば、前述した各実施形態において親局がチャネルの混雑度を観測する場合と同様の方法を適用し得る。
次いで、子機は、親局におけるBARの宛先の決定方法に応じて、BAR宛先立候補条件を示す情報が含まれた情報フレームを親局から受信する場合がある。親局から情報フレームを受信した場合には(S355、YES)、子機は、当該情報フレームに含まれる情報に基づき、対象となる通信特性を測定し、当該通信特性の測定結果に基づき、自身が、BARの宛先の候補となる条件を満たすか否かを判断する。
BARの宛先の候補となり得る場合には(S357、YES)、子機は、BARの宛先の候補とすることを親局に要請するか否か(即ち、BARの宛先として立候補するか否か)を判断し、判断結果を示す情報(即ち、BAR宛先立候補)を含む候補者フレームを生成して親局に送信する。なお、親局から情報フレームを受信していない場合(S355、NO)や、BARの宛先の候補となる条件を満たしていない場合には(S357、NO)、BAR宛先立候補を含む候補者フレームの生成及び送信に係る処理は実行されない。
以上、説明したように、本開示の第3の実施形態に係る通信システムでは、親局は、子機側にチャネル混雑度の観測結果を通知させ、各子機から収集したチャネル混雑度の観測結果に基づき、BARの宛先とする子機を決定する。このような仕組みにより、親局は、子機との間の通信におけるチャネルの状態に応じて、BARを送信する子機の数を制限したり、通信状態のより良い子機をBARの宛先として設定することが可能となる。特に、本実施形態に係る通信システムでは、親局と子機との間で周囲の通信の状態や状況が異なるような状況下においても、子機側における通信の状態や状況に応じて、BARの宛先とする子機を決定することが可能となる。即ち、本実施形態に係る通信システムに依れば、子機側における通信の状態や状況に応じて、より好適な態様で、通信の信頼性を担保しつつ通信リソースの消費を抑制することが可能となる。
次に、本開示の第4の実施形態に係る通信装置10について説明する。なお、以降の説明では、本実施形態に係る通信装置10を他の実施形態に係る通信装置10と特に区別して説明する場合には、「通信装置10−4」と称する場合がある。
まず、通信装置10−4の機能構成について、前述した各実施形態に係る通信装置10と異なる部分に着目して説明する。なお、前述した各実施形態に係る通信装置10と実質的に同一の部分については詳細な説明は省略する。
まず、通信装置10−4が親局として動作する場合の機能について説明する。
前述した各実施形態に係る通信システムでは、親局は、子機との間の通信におけるチャネルの状態や状況に応じてBAR宛先数やBAR宛先候補条件を決定していた。これに対して、本開示の第4の実施形態に係る通信システムでは、親局(制御部18)は、子機との間の通信における当該親局側の通信状況を示す各種情報に基づき、BAR宛先数やBAR宛先候補条件を決定する。なお、通信状況を示す各種情報としては、例えば、取り扱われるトラフィックのパケットサイズ、変調方式及び符号化方式(MCS(Modulation Coding Scheme))、AC(Access Category)、遅延時間、パケットロスレート、スループット等が挙げられる。親局は、これらの情報のうち少なくとも1つの情報に基づき、BAR宛先数やBAR宛先候補条件を決定する。また、上記情報の取得対象となるトラフィックは、必ずしもBARやBAの送受信を要求するトラフィックに限らず、他のトラフィックであってもよい。また、以降の説明では、上記に説明した通信状況を示す各種情報を、「デバイス情報」とも称し、特に、親局における通信状況を示すデバイス情報を示す場合には、「親局側のデバイス情報」と称する場合がある。
次に、図27を参照して、本実施形態に係る通信システムおよび通信装置10−4の処理について、特に、親局が複数の子機に対してデータをマルチキャストし、当該データの送達を確認する場合の動作に着目して説明する。図27は、本実施形態に係る通信システムの処理シーケンスの一例について説明するための説明図である。
以上、説明したように、本開示の第4の実施形態に係る通信システムでは、親局は、自身の通信状況を示す各種情報(即ち、デバイス情報)を取得し、取得した当該情報に基づきBARの宛先とする子機を決定する。このような構成により、親局は、例えば、取得したデバイス情報に基づき、マルチキャストデータの送信時における子機との間の通信の特性(例えば、パケットロスレートや遅延時間)を推定し、当該特性が要求値を超えない範囲で、BAR宛先数を決定することが可能となる。即ち、本実施形態に係る通信システムに依れば、親局と子機との間の通信状態を推定し、推定結果に基づき、より好適な態様で、通信の信頼性を担保しつつ通信リソースの消費を抑制することが可能となる。
次に、本開示の第5の実施形態に係る通信装置10について説明する。なお、以降の説明では、本実施形態に係る通信装置10を他の実施形態に係る通信装置10と特に区別して説明する場合には、「通信装置10−5」と称する場合がある。
まず、通信装置10−5の機能構成について、前述した各実施形態に係る通信装置10と異なる部分に着目して説明する。なお、前述した各実施形態に係る通信装置10と実質的に同一の部分については詳細な説明は省略する。
まず、通信装置10−4が親局として動作する場合の機能について説明する。
前述した第4の実施形態に係る通信システムでは、親局は、自身のデバイス情報を取得し、取得したデバイス情報に基づきBARの宛先となる子機を決定していた。これに対して、本開示の第5の実施形態に係る通信システムでは、親局は、子機側のデバイス情報(即ち、子機側における通信状況を示す各種情報)に基づきBARの宛先とする子機を決定することを想定し、当該子機に対して、デバイス情報の取得と当該デバイス情報の通知とを依頼する。そして、親局は、当該依頼に対する応答として、子機からデバイス情報の通知を受ける。なお、以降の説明では、当該依頼を「デバイス情報リクエスト」とも称する。また、以降の説明では、特に、子機における通信状況を示すデバイス情報を示す場合には、「子機側のデバイス情報」と称する場合がある。
本実施形態に係る親局は、各子機から収取したデバイス情報に基づき、BARの宛先とする子機を決定する。例えば、親局(制御部18)は、取得した子機側のデバイス情報に基づきBAR宛先数を決定する。具体的な一例として、制御部18は、取得したデバイス情報に基づき、子機側で取り扱われるトラフィックに関する情報から、当該トラフィックがチャネルを占有する時間を推定する。そして、親局(制御部18)は、当該推定結果に基づき、対応するチャネルを親局が使用する時間により当該チャネルの混雑度が所定の割合(例えば、100%)を超え、パケットが送信できずに破棄されることによるパケットロスレートが、要求値を超えない範囲でBAR宛先数を決定する。
次に、通信装置10−5が子機として動作する場合の機能について詳細に説明する。
本実施形態に係る子機は、親局から送信されるデバイス情報リクエストに基づき、デバイス情報を取得し、取得したデバイス情報を親局に通知する。
次に、図28を参照して、本実施形態に係る通信システムおよび通信装置10−5の処理について、特に、親局が複数の子機に対してデータをマルチキャストし、当該データの送達を確認する場合の動作に着目して説明する。図28は、本実施形態に係る通信システムの処理シーケンスの一例について説明するための説明図である。
以上、説明したように、本開示の第5の実施形態に係る通信システムでは、親局は、各子機から、子機側の通信状況を示す各種情報(即ち、デバイス情報)を収集し、収集した当該情報に基づきBARの宛先とする子機を決定する。このような構成により、親局は、例えば、収集した各子機のデバイス情報に基づき、マルチキャストデータの送信時における子機との間の通信の特性(例えば、パケットロスレートや遅延時間)を推定することが可能である。これにより、親局は、例えば、推定した通信の特性が、要求値を超えない範囲で、BAR宛先数を決定することが可能となる。即ち、本実施形態に係る通信システムに依れば、子機側で取得された情報を基に親局と子機との間の通信状態を推定し、推定結果に基づき、より好適な態様で、通信の信頼性を担保しつつ通信リソースの消費を抑制することが可能となる。
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、子機として動作する通信装置10は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、テレビジョン受像機、プリンタ、デジタルスキャナ若しくはネットワークストレージなどの固定端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、子機は、スマートメータ、自動販売機、遠隔監視装置又はPOS(Point Of Sale)端末などの、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、子機は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
図29は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913、アンテナスイッチ914、アンテナ915、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
図30は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、アンテナスイッチ934、アンテナ935及びバッテリー938を備える。
図31は、本開示に係る技術が適用され得る無線アクセスポイント950の概略的な構成の一例を示すブロック図である。無線アクセスポイント950は、コントローラ951、メモリ952、入力デバイス954、表示デバイス955、ネットワークインタフェース957、無線通信インタフェース963、アンテナスイッチ964及びアンテナ965を備える。
以上、本開示の第1の実施形態に依れば、チャネルの混雑度の観測結果に応じて、システム全体の特性が当該システムの要求値を超えない範囲内でBARの宛先となる子機の数を決定することが可能となる。そのため、親局が複数の子機に対してデータをマルチキャストするような状況下においても、親局と各子機との間の通信の状況に応じて、通信の信頼性を担保しつつ通信リソースの消費を抑制することが可能となる。
(1)
無線の通信経路を介して接続された通信装置との間の通信を制御する制御部と、
1以上の前記通信装置との間の前記通信に関する情報を取得する取得部と、
を備え、
前記制御部は、取得された前記通信に関する情報に基づき、前記通信装置に対するデータの送達を確認するための応答の送信要求を送信する当該通信装置を決定する、
通信制御装置。
(2)
前記制御部は、複数の前記通信装置に対して前記データが送信されるように制御する場合に、取得された当該複数の通信装置との間の前記通信に関する情報に基づき、前記送信要求を送信する当該通信装置を決定する、前記(1)に記載の通信制御装置。
(3)
前記制御部は、取得された前記通信に関する情報に基づき、前記送信要求を送信する前記通信装置の数を決定し、当該数の範囲内で、当該送信要求を送信する前記通信装置を決定する、前記(1)または(2)に記載の通信制御装置。
(4)
前記取得部は、前記通信に関する情報として、前記通信装置に対して前記データを送信するためのチャネルの状況を示す情報を取得する、前記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の通信制御装置。
(5)
前記取得部は、前記チャネルの状況を示す情報として、当該チャネルに対応する通信リソースの使用状況を示す情報を取得する、前記(4)に記載の通信制御装置。
(6)
前記取得部は、前記通信の監視結果に基づき、前記通信リソースの使用状況を示す情報を取得する、前記(5)に記載の通信制御装置。
(7)
前記取得部は、前記通信装置から、前記通信リソースの使用状況を示す情報を取得する、前記(5)に記載の通信制御装置。
(8)
前記取得部は、前記チャネルの状況を示す情報として、過去に当該チャネルを介して前記通信装置へデータを送信したときの、当該送信に要した時間を示す情報を取得する、前記(4)に記載の通信制御装置。
(9)
前記制御部は、前記送信要求の送信先の候補となる条件を示す情報が、前記通信装置に送信されるように制御し、
前記取得部は、前記通信に関する情報として、前記送信要求の送信を要請する情報を前記通信装置から取得する、
前記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の通信制御装置。
(10)
前記制御部は、前記通信装置に対して前記データを送信するためのチャネルの状況に応じて前記条件を決定する、前記(9)に記載の通信制御装置。
(11)
前記取得部は、前記データの送信元における通信の状況を示す情報を取得し、
前記制御部は、取得された前記通信の状況を示す情報と、あらかじめ決められたデータの再送回数及び過去の実績に基づき予測される前記再送回数のいずれかと、に基づき、前記送信要求を送信する前記通信装置を決定する、
前記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の通信制御装置。
(12)
前記取得部は、前記通信装置における通信の状況を示す情報を取得し、
前記制御部は、取得された前記通信の状況を示す情報と、あらかじめ決められたデータの再送回数及び過去の実績に基づき予測される前記再送回数のいずれかと、に基づき、前記送信要求を送信する前記通信装置を決定する、
前記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の通信制御装置。
(13)
無線の通信経路を介して接続された通信装置との間の通信に関する情報に応じて、データの送達を確認するための応答の送信要求の送信先に決定された場合に、前記通信装置から送信された前記送信要求を取得する取得部と、
取得された前記送信要求に対する、前記データの受信状況に応じた前記応答が、前記通信装置に送信させるように制御する制御部と、
を備える、通信制御装置。
(14)
前記取得部は、前記送信要求が取得される前に、当該送信要求の送信先の候補となる条件を示す情報を前記通信装置から取得し、
前記制御部は、前記条件に応じて、前記送信要求の送信を要請する情報が前記通信装置に送信されるように制御する、
前記(13)に記載の通信制御装置。
(15)
前記制御部は、前記通信に関する情報として、前記通信装置が前記データを送信するためのチャネルの状況を示す情報が、当該通信装置に送信されるように制御し、
前記取得部は、前記通信に関する情報が前記通信装置に送信された後に、前記送信要求を取得する、
前記(13)に記載の通信制御装置。
(16)
前記制御部は、前記通信に関する情報として、前記データの送信先における通信の状況を示す情報が、前記通信装置に送信されるように制御し、
前記取得部は、前記通信に関する情報が前記通信装置に送信された後に、前記送信要求を取得する、
前記(13)に記載の通信制御装置。
(17)
プロセッサが、無線の通信経路を介して接続された通信装置との間の通信を制御することと、
1以上の前記通信装置との間の前記通信に関する情報を取得することと、
取得された前記通信に関する情報に基づき、前記通信装置に対するデータの送達を確認するための応答の送信要求を送信する当該通信装置を決定することと、
を含む、通信制御方法。
(18)
無線の通信経路を介して接続された通信装置との間の通信に関する情報に応じて、データの送達を確認するための応答の送信要求の送信先に決定された場合に、前記通信装置から送信された前記送信要求を取得することと、
プロセッサが、取得された前記送信要求に対する、前記データの受信状況に応じた前記応答が、前記通信装置に送信させるように制御することと、
を含む、通信制御方法。
(19)
コンピュータに、
無線の通信経路を介して接続された通信装置との間の通信を制御することと、
1以上の前記通信装置との間の前記通信に関する情報を取得することと、
取得された前記通信に関する情報に基づき、前記通信装置に対するデータの送達を確認するための応答の送信要求を送信する当該通信装置を決定することと、
を実行させる、プログラム。
(20)
コンピュータに、
無線の通信経路を介して接続された通信装置との間の通信に関する情報に応じて、データの送達を確認するための応答の送信要求の送信先に決定された場合に、前記通信装置から送信された前記送信要求を取得することと、
取得された前記送信要求に対する、前記データの受信状況に応じた前記応答が、前記通信装置に送信させるように制御することと、
を実行させる、プログラム。
11 データ処理部
12 通信部
13 変復調部
14 信号処理部
15 チャネル推定部
16 無線インタフェース部
17 増幅部
18 制御部
Claims (6)
- 自装置と無線の通信経路を介して接続された1以上の通信装置との間のマルチキャスト通信を制御する制御部と、
自装置と前記通信装置それぞれとの間の通信リソースの使用状況を示す情報をキャリアセンスにより取得する取得部と、
を備え、
前記制御部は、取得された前記通信リソースの使用状況を示す情報に含まれる前記通信装置に対してデータを送信するためのチャネルの状況を示す情報に基づいて前記チャネルの混雑度を観測し、前記通信装置へ前記データをマルチキャスト送信する際に、前記混雑度が大きいほど小さくなるように前記データの送達を確認する前記通信装置の数を決定する、
通信制御装置。 - 前記制御部は、前記混雑度に基づいて決定した前記通信装置の数の範囲内で、前記データの送達を確認する送信要求を送信する前記通信装置を決定する、請求項1に記載の通信制御装置。
- 前記制御部は、前記混雑度と前記通信装置の数とを対応付けた制御テーブルをあらかじめ保存した領域から読み出し、前記制御テーブルに基づいて前記通信装置の数を決定する、請求項1または2に記載の通信制御装置。
- プロセッサが、
自装置と無線の通信経路を介して接続された1以上の通信装置との間のマルチキャスト通信を制御することと、
自装置と前記通信装置それぞれとの間の通信リソースの使用状況を示す情報をキャリアセンスにより取得することと、
取得された前記通信リソースの使用状況を示す情報に含まれる前記通信装置に対してデータを送信するためのチャネルの状況を示す情報に基づいて前記チャネルの混雑度を観測し、前記通信装置へ前記データをマルチキャスト送信する際に、前記混雑度が大きいほど小さくなるように前記データの送達を確認する前記通信装置の数を決定することと、
を含む、通信制御方法。 - コンピュータに、
自装置と無線の通信経路を介して接続された1以上の通信装置との間のマルチキャスト通信を制御することと、
自装置と前記通信装置それぞれとの間の通信リソースの使用状況を示す情報をキャリアセンスにより取得することと、
取得された前記通信リソースの使用状況を示す情報に含まれる前記通信装置に対してデータを送信するためのチャネルの状況を示す情報に基づいて前記チャネルの混雑度を観測し、前記通信装置へ前記データをマルチキャスト送信する際に、前記混雑度が大きいほど小さくなるように前記データの送達を確認する前記通信装置の数を決定することと、
を実行させる、プログラム。 - 通信制御装置と、
前記通信制御装置と無線の通信経路を介して接続された1以上の通信装置と、
を備え、
前記通信制御装置は、
前記通信装置との間のマルチキャスト通信を制御する制御部と、
前記通信装置それぞれとの間の通信リソースの使用状況を示す情報をキャリアセンスにより取得する取得部と、
を備え、
前記制御部は、取得された前記通信リソースの使用状況を示す情報に含まれる前記通信装置に対してデータを送信するためのチャネルの状況を示す情報に基づいて前記チャネルの混雑度を観測し、前記通信装置へ前記データをマルチキャスト送信する際に、前記混雑度が大きいほど小さくなるように前記データの送達を確認する前記通信装置の数を決定する、システム。
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