JP6786021B2 - Valve timing adjuster - Google Patents
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Description
この発明は、バルブの開閉タイミングを調整するバルブタイミング調整装置に関するものである。 The present invention relates to a valve timing adjusting device for adjusting the opening / closing timing of a valve.
エンジンの吸気バルブ及び排気バルブの少なくとも一方の開閉タイミングを調整するバルブタイミング調整装置が知られている。
特許文献1のバルブタイミング調整装置では、外部ロータに対し出退可能に支持された出退部材が、内部ロータに形成された凹部に嵌まり込むことにより、外部ロータに対して内部ロータがロックされる。具体的には、内部ロータは、中間ロック位相、遅角側ロック位相及び最遅角側ロック位相という3つの位相のうちのいずれかでロックされる。A valve timing adjusting device for adjusting the opening / closing timing of at least one of an intake valve and an exhaust valve of an engine is known.
In the valve timing adjusting device of
上記特許文献1のような機構により内部ロータがロックされる場合、ロック可能な位相は、出退部材と凹部の個数に応じて制限される。上記したように、上記特許文献1では、ロック可能な位相は、中間ロック位相、遅角側ロック位相及び最遅角側ロック位相という3つである。
このように、従来、任意の位相でロータをロックすることはできなかった。When the internal rotor is locked by a mechanism as in
As described above, conventionally, it has not been possible to lock the rotor in any phase.
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、任意の位相でロータをロックすることができるバルブタイミング調整装置を得ることを目的とする。 The present invention has been made to solve the above problems, and an object of the present invention is to obtain a valve timing adjusting device capable of locking a rotor in an arbitrary phase.
この発明に係るバルブタイミング調整装置は、内部に複数の油圧室が形成されるケースと、ケース内に設けられ、カムシャフトが固定されてケースに対して相対回転するロータと、ロータに形成されて複数の油圧室それぞれを進角油圧室と遅角油圧室とに仕切る複数のベーンのうちの少なくとも1つであり、平坦な先端面がケースの内周面と隙間を空けて対向すると共に先端面から径方向内側にのびたドレイン油路を有する第1ベーンと、先端面と内周面との隙間に設置された、先端面の両端部と内周面との距離よりも直径が大きい円柱状の2つのピンと、先端面において2つのピンの間に固定され、進角油圧室と遅角油圧室とを連通する連通穴、及び連通穴とドレイン油路とを連通する連通溝を有するホルダと、ホルダの連通穴に設置されて2つのピンを進角油圧室の方向及び遅角油圧室の方向に付勢するコイルスプリングとを備えるものである。 The valve timing adjusting device according to the present invention is formed in a case in which a plurality of hydraulic chambers are formed inside, a rotor provided in the case, a camshaft fixed and rotating relative to the case, and a rotor. It is at least one of a plurality of vanes that divide each of the plurality of hydraulic chambers into an advance angle hydraulic chamber and a retard angle hydraulic chamber, and the flat tip surface faces the inner peripheral surface of the case with a gap and the tip surface. A columnar column with a diameter larger than the distance between both ends of the tip surface and the inner peripheral surface, which is installed in the gap between the first vane having a drain oil passage extending radially inward from the tip surface and the inner peripheral surface. A holder having two pins, a communication hole fixed between the two pins on the tip surface and communicating the advance hydraulic chamber and the retard oil chamber, and a communication groove communicating the communication hole and the drain oil passage. It is provided with a coil spring which is installed in the communication hole of the holder and urges two pins in the direction of the advance hydraulic chamber and the direction of the retard hydraulic chamber.
この発明によれば、任意の位相でロータをロックすることができる。 According to the present invention, the rotor can be locked in any phase.
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1Aは、実施の形態1に係るバルブタイミング調整装置100の平面図である。バルブタイミング調整装置100は、不図示のエンジンの吸気バルブ及び排気バルブの少なくとも一方の開閉タイミングを調整するものである。バルブタイミング調整装置100は、ケース1、ロータ2、ベーン3A〜3C、コイルスプリング4及びピン5A,5Bを備える。Hereinafter, in order to explain the present invention in more detail, a mode for carrying out the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1A is a plan view of the valve timing adjusting
ケース1は、中心部に向けて突出する複数のシュー1A〜1Cを内部に有する。複数のシュー1A〜1Cにより、ケース1の内部には、複数の油圧室1E〜1Gが形成される。図1Aでは、ケース1が3つのシュー1A〜1C及び3つの油圧室1E〜1Gを有する場合を示している。ケース1の外周面には、不図示のエンジンのクランクシャフトからの駆動力を受けるために、スプロケット10が形成されている。
The
ロータ2は、ケース1内に設けられる。
ロータ2には、外周に向けて突出する複数のベーン3A〜3Cが形成されている。図1Aでは、3つのベーン3A〜3Cが形成される場合を示している。ベーン3A〜3Cは、油圧室1E〜1Gに一対一で対応し、油圧室1E〜1Gそれぞれを進角油圧室と遅角油圧室とに仕切っている。つまり、油圧室1Eは進角油圧室11Eと遅角油圧室12Eとに仕切られる。同様に、油圧室1F,1Gは進角油圧室11F,11Gと遅角油圧室12F,12Gとに仕切られる。図示例においては、時計回りの方向が進角方向、反時計回りの方向が遅角方向となる。The
The
ロータ2には不図示のカムシャフトが固定され、当該カムシャフトとロータ2とは一体的に回転する。図1A中の軸Xは、ロータ2がカムシャフトと一体的に回転するときの回転軸であるロータ回転軸を示している。ケース1も、軸Xを回転軸として回転するように配置されている。なお、ロータ2は、カムシャフトと一体的に回転する一方、油圧を受けることでケース1に対して相対回転する。
A camshaft (not shown) is fixed to the
ロータ2に固定されるカムシャフトは、エンジンの吸気側又は排気側のカムシャフトである。また、ケース1の内部に形成される油圧室の数及びロータ2に形成されるベーンの数は、図示のものに限らない。
The camshaft fixed to the
図1Bは、図1Aの部分Aを拡大して示す図である。第1ベーンであるベーン3Aは、先端面3aがケース1の内周面1aと隙間を空けて対向する。なお、ベーン3A以外のベーン3B,3Cにおいては、図1Aに示すように、ベーン3Aの先端面3aと内周面1aとの間ほどの隙間は無く、ベーン3B,3Cは、ロータ2がケース1に対して相対回転することを妨げないような隙間を内周面1aに対して保っている。第1ベーンであるベーン3Aは、平坦な先端面3aに形成された凹形状のホルダ挿入部3bと、先端面3aのホルダ挿入部3bから径方向内側にのびた溝状のドレイン油路3cとを有する。ドレイン油路3cは、バルブタイミング調整装置100の外部とつながっており、進角油圧室11E又は遅角油圧室12E内にエンジンオイルが供給されて、ピン5A又はピン5Bが解除される際に、ピン5A又はピン5Bの背面にあるエンジンオイル又は空気が外部へ抜けるための通路となる。
FIG. 1B is an enlarged view of a portion A of FIG. 1A. The
先端面3aと内周面1aとの間には、コイルスプリング4が設けられている。コイルスプリング4は、樹脂等によって構成されたホルダ6により保持されている。ホルダ6の一端部が、先端面3aに形成された凹形状のホルダ挿入部3bに挿入されることによって、ホルダ6が先端面3aに固定されている。
A
図2Aは、実施の形態1におけるホルダ6の平面図である。図2Bは、図2Aに示す切断線A−Aに基づく断面図である。ホルダ6には、進角油圧室11Eと遅角油圧室12Eとを連通する連通穴6aが、貫通している。この連通穴6aには、コイルスプリング4が設置されている。また、ホルダ6には、この連通穴6aとベーン3Aのドレイン油路3cとを連通する連通溝6bが形成されている。
FIG. 2A is a plan view of the
円柱状のピン5Aは、先端面3aにおいて、コイルスプリング4の進角油圧室11E側に設けられている。また、円柱状のピン5Bは、先端面3aにおいて、コイルスプリング4の遅角油圧室12E側に設けられている。
内周面1aは、断面が円弧状の曲面となっている。一方、図1Bから分かるように、先端面3aは平坦な面を内周面1aに向けている。ピン5A,5Bは、内周面1aと先端面3aとの間の空間に設けられる。その際、ピン5Aが設けられる空間は、内周面1aと先端面3aとの間の径方向の距離が、図1Bにおける右方つまりホルダ6に近付くにつれてピン5Aの直径未満から当該直径よりも大きくなる空間となっている。内周面1aと先端面3aとの間の径方向の距離を具体的に図示すると、図1B中の距離d1,d2のようになる。また、ピン5Aと同様に、ピン5Bが設けられる空間は、内周面1aと先端面3aとの間の径方向の距離が、図1Bにおける左方つまりホルダ6に近付くにつれてピン5Bの直径未満から当該直径よりも大きくなる空間となっている。The
The inner
上記のように構成されたバルブタイミング調整装置100では、ピン5Aは、コイルスプリング4によって図1Bにおける左方つまり進角油圧室11Eの方向に付勢される。つまり、ピン5Aは、内周面1aと先端面3aとの間の径方向の距離がピン5Aの直径未満となる側に付勢されて、ケース1とベーン3Aとに挟まれた状態となる。また、ピン5Bは、コイルスプリング4によって図1Bにおける右方つまり遅角油圧室12Eの方向に付勢される。つまり、ピン5Bは、内周面1aと先端面3aとの間の径方向の距離がピン5Bの直径未満となる側に付勢されて、ケース1とベーン3Aとに挟まれた状態となる。
In the valve
図1A及び図1Bの状態のロータ2に対して、例えば進角方向の外力が加わると、ピン5Aがストッパとして働き、ロータ2がケース1に対して進角方向に回転してしまうのを防ぐ。また、図1A及び図1Bの状態のロータ2に対して、例えば遅角方向の外力が加わると、ピン5Bがストッパとして働き、ロータ2がケース1に対して遅角方向に回転してしまうのを防ぐ。
このように、進角方向の外力に対してはピン5Aの働きによりロータ2がケース1に対してロックされ、遅角方向の外力に対してはピン5Bの働きによりロータ2がケース1に対してロックされる。When, for example, an external force in the advance angle direction is applied to the
In this way, the
図1A及び図1Bで示したロック状態から、油圧を印加してロックを解除するときの動作について、図3A及び図3Bを用いて説明する。
図3Aは、ロックを解除してロータ2を進角方向に回転させるときの状態を示している。エンジンオイルが進角油圧室11Eに供給されると、エンジンオイルの油圧P1によってピン5Aは、コイルスプリング4を圧縮させながら進角方向に押し出される。つまり、ピン5Aは、内周面1aと先端面3aとの間の径方向の距離がピン5Aの直径よりも大きくなる側に押し出される。これにより、ピン5Aは、ケース1とベーン3Aとに挟まれた状態から脱し、ストッパとして機能しなくなる。この状態で、エンジンオイルの油圧P1によってベーン3Aが進角方向に動き始めると、ピン5Bが遅角方向に滑る。これにより、ピン5Bも、ケース1とベーン3Aとに挟まれた状態から脱し、ストッパとして機能しなくなる。したがって、ロータ2は、ケース1に対して進角方向に回転することができる。The operation when the lock is released by applying a hydraulic pressure from the locked state shown in FIGS. 1A and 1B will be described with reference to FIGS. 3A and 3B.
FIG. 3A shows a state when the lock is released and the
図3Bは、ロックを解除してロータ2を遅角方向に回転させるときの状態を示している。エンジンオイルが遅角油圧室12Eに供給されると、エンジンオイルの油圧P2によってピン5Bは、コイルスプリング4を圧縮させながら遅角方向に押し出される。つまり、ピン5Bは、内周面1aと先端面3aとの間の径方向の距離がピン5Bの直径よりも大きくなる側に押し出される。これにより、ピン5Bは、ケース1とベーン3Aとに挟まれた状態から脱し、ストッパとして機能しなくなる。この状態で、エンジンオイルの油圧P2によってベーン3Aが遅角方向に動き始めると、ピン5Bが進角方向に滑る。これにより、ピン5Bも、ケース1とベーン3Aとに挟まれた状態から脱し、ストッパとして機能しなくなる。したがって、ロータ2は、ケース1に対して遅角方向に回転することができる。
FIG. 3B shows a state when the lock is released and the
なお、連通溝6bによって連通穴6aとドレイン油路3cとが連通しているので、ピン5Aとホルダ6との間にあるエンジンオイルは、連通穴6a及び連通溝6bからドレイン油路3cへと流れ込む。そのため、ピン5Aは、油圧P1を受けてスムーズに進角方向に押し出される。同様に、ピン5Bとホルダ6との間にあるエンジンオイルも、連通穴6a及び連通溝6bからドレイン油路3cへと流れ込むため、ピン5Bは、油圧P2を受けてスムーズに遅角方向に押し出される。
Since the
図3A及び図3Bのようにしてロータ2がケース1に対して相対回転した後、供給されたエンジンオイルがバルブタイミング調整装置100の外部に排出されると、ピン5A,5Bはコイルスプリング4に付勢されて、図1Bに示したようにケース1とベーン3Aとに挟まれた状態となる。したがって、回転後の位相にてロータ2はロックされる。このように、バルブタイミング調整装置100は、任意の位相でロータ2をロックすることができる。任意の位相でロータ2をロックできることにより、エンジンにとって理想的な位相でのロックが可能となる。
一方、例えば上記特許文献1のようにロック時の位相は任意ではなく3つの位相から選択するものである場合、3つの位相がいずれもエンジンにとって理想的な位相からずれていると、理想的な位相でロータをロックすることはできない。なお、上記特許文献1のような出退部材と凹部とを利用するバルブタイミング調整装置において、選択可能な位相を増やすためには、出退部材と凹部の個数を増やす必要がある。出退部材と凹部の個数の増加は、バルブタイミング調整装置のサイズアップ及びコストアップにつながる。実施の形態1のバルブタイミング調整装置100であれば、そのようなサイズアップ及びコストアップを防ぐことができる。After the
On the other hand, for example, when the locked phase is not arbitrary and is selected from three phases as in
図4A及び図4Bは、バルブタイミング調整装置100の他の効果について説明するための図である。ロータ2には、カムシャフトから図4A中に示すカム反力F1,F2が加えられる。カム反力F1とカム反力F2は、互いに逆方向の力であり、まずカム反力F1次いでカム反力F2次いでカム反力F1というように、ロータ2に対して交互に加えられる力である。
図4Aに示すようにロータ2がエンジンオイルの油圧P1によって進角方向に回転する場合、カム反力F2はロータ2の回転を戻すような力としてロータ2に作用する。しかしながら、カム反力F2によりロータ2が遅角方向に戻ろうとしたとしても、遅角方向へのロータ2の戻り動作は、ピン5Bにより止められる。したがって、ロータ2は、自身の回転方向と同じ方向のカム反力F1及び油圧P1によって駆動されることとなり、ロータ2の回転速度が向上する。ロータ2の回転速度の向上は、エンジン性能の向上及び排ガス低減性能の向上につながる。
なお、ロータ2が油圧P2によって遅角方向に回転する場合は、進角方向へのロータ2の戻り動作は、ピン5Aにより止められる。4A and 4B are diagrams for explaining other effects of the valve
As shown in FIG. 4A, when the
When the
図4Aに対して、図4Bのようにコイルスプリング4及びピン5A,5B等を有さないロータ20の場合を考える。図4Bのロータ20が油圧P1によって進角方向に回転する場合、ロータ20は、カム反力F2により遅角方向へ回転が戻るような動作を繰り返しながら、油圧P1及びカム反力F1によって進角方向に回転することになる。したがって、図4Aで示したロータ2の場合に比べ、ロータ20の回転速度は低下する。
Consider the case of the
図5、図6及び図7Aは、実施の形態1におけるホルダ6の変形例を示す図である。図5に示すように、ホルダ6における2つのピン5A,5Bが接する2面は、V字形状の凹面部6cを有する。または、図6に示すように、ホルダ6における2つのピン5A,5Bが接する2面は、ピン5A,5Bより曲率半径が小さい曲面形状の凹面部6dを有してもよい。図5及び図6に示す構造では、ロック解除時にピン5Aの周面がホルダ6の凹面部6c,6dに当接し、連通穴6aへのエンジンオイル流入を抑える。そのため、エンジンオイルが、進角油圧室11Eから、ホルダ6の連通穴6a及び連通溝6bを通じてドレイン油路3cへ流れ込むことを防止できる。したがって、エンジンオイルの消費量低減効果が得られる。ピン5Bの周面がホルダ6の凹面部6c,6dに当接して連通穴6aへのエンジンオイル流入を抑えることによっても、エンジンオイルの消費量低減効果が得られる。
5, FIG. 6 and FIG. 7A are views showing a modified example of the
図7Bは、図7Aの部分Bを拡大して示す図である。図7A及び図7Bに示すように、ホルダ6は、ベーン3A側に2つのリブ6eを有する。一方のリブ6eは、ホルダ6のベーン3A側において、ピン5Aが接する面からピン5A側へ突出した形状である。もう一方のリブ6eは、ホルダ6のベーン3A側において、ピン5Bが接する面からピン5B側へ突出した形状である。ホルダ挿入部3bには、2つのリブ6eが挿入される空間である2つのリブ挿入部3dが形成されている。ホルダ6にリブ6eが無い場合、進角油圧室11Eに供給されたエンジンオイルが、図7Bに示す流路R1を通ってドレイン油路3cに流れ込み、バルブタイミング調整装置100の外へ排出されてしまうことになる。これに対し、ホルダ6にリブ6eが有る場合、ホルダ挿入部3bとホルダ6との隙間に流入したエンジンオイルの油圧P3をリブ6eが受けることにより、ホルダ6の底面がホルダ挿入部3bの底面3eに押し付けられて、ドレイン油路3cへつながる流路R1をたつ。そのため、進角油圧室11のエンジンオイルがドレイン油路3cへ流れ込むことを防止できる。したがって、エンジンオイルの消費量低減効果が得られる。また、リブ6eが有ることによって、遅角油圧室12Eに供給されたエンジンオイルがドレイン油路3cへ流れ込むことも防止できる。
FIG. 7B is an enlarged view of a portion B of FIG. 7A. As shown in FIGS. 7A and 7B, the
図8Aは、実施の形態1に係るコイルスプリング4の一例を示す上面図である。図8Aでは、ピン5A,5Bの端面ではなく周面が見えている。図8Bは、コイルスプリング4のC矢視図である。コイルスプリング4は、コイルが円形状に巻かれたものであってもよいし、図8A及び図8Bのように楕円形状に巻かれたものであってもよい。コイルが楕円形状に巻かれたコイルスプリング4は、ピン5A,5Bの幅広い領域に対して、均等に付勢力F11を付与することができるため、ピン5A,5Bの傾きを防ぐことができる。つまり、ロータ2が非ロック状態からロック状態へ移行する際に、ピン5A,5Bが傾かないため、ピン5A,5Bの一端側のみがケース1とベーン3Aとに挟まれた状態になることを防止できる。したがって、ピン5A,5Bの一端から他端までの全領域がケース1とベーン3Aとに挟まれた状態、つまり安定したロック状態へ移行可能となり、ロック性能の向上効果が得られる。
FIG. 8A is a top view showing an example of the
ここで、ホルダ6の厚さとベーン3Aの厚さとの好ましい関係について説明する。なお、「厚さ」とは、軸X方向の長さのことを指す。
図9Aは、図9Bに示す切断線B−Bに基づく断面図である。図9Aでは、ホルダ6の厚さとベーン3Aの厚さはいずれも厚さt1である。図9Cは、図9Dに示す切断線C−Cに基づく断面図である。図9Cでは、ホルダ6の厚さt2は、ベーン3Aの厚さt1よりも小さい。ホルダ6の厚さt2がベーン3Aの厚さt1よりも小さいと、例えば進角油圧室11Eに供給されたエンジンオイルが、図9C及び図9D中に示す流路R2を通ってドレイン油路3cに流れ込んでしまう。これに対し、図9A及び図9Bに示すように、ホルダ6の厚さとベーン3Aの厚さが同じ厚さt1になることで、流路R2の発生を防ぐことができ、エンジンオイルの消費量が低減する効果を得られる。なお、ここでの「同じ」とは、厚さが厳密に同じ場合だけではなく、公差程度ずれている場合等、略同じと言える場合も含む。Here, a preferable relationship between the thickness of the
FIG. 9A is a cross-sectional view based on the cutting line BB shown in FIG. 9B. In FIG. 9A, the thickness of the
なお、ホルダ6の厚さとベーン3Aの厚さが同じことに加え、ピン5A,5Bの長さも同じであると、エンジンオイルのドレイン油路3cへの流れ込みを防ぎエンジンオイルの消費量を低減するという観点から、なお好ましい。図9Aは、ホルダ6の厚さとベーン3Aの厚さとピン5A,5Bの長さがいずれもt1の場合を示している。ピン5A,5Bの長さt1は、ピン5A,5Bの軸方向の長さである。
If the thickness of the
以上のように、この実施の形態1に係るバルブタイミング調整装置100は、ケース1と、ロータ2と、ベーン3Aと、ピン5A,5Bと、ホルダ6と、コイルスプリング4とを備える。ベーン3Aは、ロータ2に形成された複数のベーン3A〜3Cのうちの1つであり、平坦な先端面3aがケース1の内周面1aと隙間を空けて対向すると共に先端面3aから径方向内側にのびたドレイン油路3cを有する。ピン5A,5Bは、先端面3aと内周面1aとの隙間に設置された、先端面3aの両端部と内周面1aとの距離d1よりも直径が大きい円柱である。ホルダ6は、先端面3aにおいてピン5Aとピン5Bとの間に固定され、進角油圧室11Eと遅角油圧室12Eとを連通する連通穴6a、及び連通穴6aとドレイン油路3cとを連通する連通溝6bを有する。コイルスプリング4は、ホルダ6の連通穴6aに設置されてピン5A,5Bを進角油圧室11Eの方向及び遅角油圧室12Eの方向に付勢する。この構成により、バルブタイミング調整装置100は、任意の位相でロータ2をロックすることができる。また、ホルダ6の連通穴6aがコイルスプリング4の姿勢を安定させることにより、コイルスプリング4は安定した姿勢及び荷重でピン5A,5Bを付勢することができ、ロック機能の精度向上につながる。
As described above, the valve
また、ホルダ6が、樹脂によって構成されている場合、連通穴6a及び連通溝6bを成型によって製作できる。この構成によれば、ホルダ6の製作に機械加工を必要としないことから、コスト低減が可能となる。
Further, when the
また、ホルダ6におけるピン5A,5Bが接する2面は、凹面部6c又は凹面部6dを有する形状でもよい。この形状の場合、ロック解除時にピン5A,5Bの周面が凹面部6c又は凹面部6dに当接し、連通穴6aへのエンジンオイル流入を抑える。したがって、凹面部6c又は凹面部6dは、エンジンオイルが連通穴6aを通じてドレイン油路3cへと流出することを防止でき、エンジンオイルの消費量低減効果が得られる。
Further, the two surfaces of the
また、ホルダ6は、ベーン3A側に、外側に突出したリブ6eを有する。ベーン3Aは、ホルダ6のベーン3A側及びリブ6eが挿入されるホルダ挿入部3bを有する。この構成により、ホルダ6とホルダ挿入部3bとの隙間に流入したエンジンオイルの油圧P3が、リブ6eをホルダ挿入部3bの底面3eに押し付けることになり、エンジンオイルのドレイン油路3cへの流出を防止でき、エンジンオイルの消費量低減効果が得られる。
Further, the
また、コイルスプリング4は、コイルが楕円形状に巻かれたものであってもよい。楕円形状のコイルスプリング4は、ピン5A,5Bの傾きを防止することができるので、安定したロック状態を実現できる。
Further, the
また、ホルダ6とベーン3Aとは、軸X方向の長さが同じである。これにより、エンジンオイルのドレイン油路3cへの流出を防止でき、エンジンオイルの消費量低減効果が得られる。
Further, the
また、ピン5A,5Bとの軸方向の長さは、ベーン3Aの軸X方向の長さと同じである。これにより、エンジンオイルのドレイン油路3cへの流出を防止でき、エンジンオイルの消費量低減効果が得られる。特に、ホルダ6の軸X方向の長さと、ベーン3Aの軸X方向の長さと、ピン5A,5Bの軸方向の長さが全て同じであると、エンジンオイルの消費量は顕著に低減する。
Further, the axial length of the
なお、実施の形態1では、ベーン3A〜3Cのうちのベーン3Aに対して、コイルスプリング4、ピン5A,5B、及びホルダ6から構成される1つのロック機構が設けられた例を説明したが、ベーン3A〜3Cのうちの2つ以上のベーンそれぞれに対してロック機構が設けられていてもよい。
In the first embodiment, an example in which one lock mechanism composed of a
また、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。 Further, in the present invention, within the scope of the invention, it is possible to modify any component of the embodiment or omit any component of the embodiment.
以上のように、この発明に係るバルブタイミング調整装置は、任意の位相でロータをロックすることができるので、高い性能が求められる車両に搭載して用いるのに適している。 As described above, the valve timing adjusting device according to the present invention can lock the rotor at an arbitrary phase, and is therefore suitable for mounting on a vehicle requiring high performance.
1 ケース、1A〜1C シュー、1E〜1G 油圧室、1a 内周面、2 ロータ、3A〜3C ベーン、3a 先端面、3b ホルダ挿入部、3c ドレイン油路、3d リブ挿入部(ホルダ挿入部)、3e 底面、4 コイルスプリング、5A,5B ピン、6 ホルダ、6a 連通穴、6b 連通溝、6c,6d 凹面部、6e リブ、10 スプロケット、11E〜11G 進角油圧室、12E〜12G 遅角油圧室、20 ロータ、100 バルブタイミング調整装置。 1 case, 1A to 1C shoe, 1E to 1G hydraulic chamber, 1a inner peripheral surface, 2 rotor, 3A to 3C vane, 3a tip surface, 3b holder insertion part, 3c drain oil passage, 3d rib insertion part (holder insertion part) 3e bottom surface, 4 coil springs, 5A, 5B pins, 6 holders, 6a communication holes, 6b communication grooves, 6c, 6d concave surfaces, 6e ribs, 10 sprockets, 11E-11G advance hydraulic chambers, 12E-12G retard oil Chamber, 20 rotors, 100 valve timing regulator.
Claims (9)
前記ケース内に設けられ、カムシャフトが固定されて前記ケースに対して相対回転するロータと、
前記ロータに形成されて前記複数の油圧室それぞれを進角油圧室と遅角油圧室とに仕切る複数のベーンのうちの少なくとも1つであり、平坦な先端面が前記ケースの内周面と隙間を空けて対向すると共に前記先端面から径方向内側にのびたドレイン油路を有する第1ベーンと、
前記先端面と前記内周面との隙間に設置された、前記先端面の両端部と前記内周面との距離よりも直径が大きい円柱状の2つのピンと、
前記先端面において前記2つのピンの間に固定され、前記進角油圧室と前記遅角油圧室とを連通する連通穴、及び前記連通穴と前記ドレイン油路とを連通する連通溝を有するホルダと、
前記ホルダの前記連通穴に設置されて前記2つのピンを前記進角油圧室の方向及び前記遅角油圧室の方向に付勢するコイルスプリングとを備えるバルブタイミング調整装置。A case where multiple hydraulic chambers are formed inside,
A rotor provided in the case, to which a camshaft is fixed and which rotates relative to the case,
It is at least one of a plurality of vanes formed in the rotor and partitioning each of the plurality of hydraulic chambers into an advance angle hydraulic chamber and a retard angle hydraulic chamber, and a flat tip surface is a gap with the inner peripheral surface of the case. A first vane having a drain oil passage extending inward in the radial direction from the tip surface while facing each other.
Two cylindrical pins having a diameter larger than the distance between both ends of the tip surface and the inner peripheral surface, which are installed in the gap between the tip surface and the inner peripheral surface,
A holder fixed between the two pins on the tip surface and having a communication hole for communicating the advance angle hydraulic chamber and the retard angle hydraulic chamber, and a communication groove for communicating the communication hole and the drain oil passage. When,
A valve timing adjusting device including a coil spring installed in the communication hole of the holder and urging the two pins in the direction of the advance hydraulic chamber and the direction of the retard hydraulic chamber.
前記第1ベーンは、前記ホルダの前記第1ベーン側及び前記リブが挿入されるホルダ挿入部を有することを特徴とする請求項1記載のバルブタイミング調整装置。The holder has ribs protruding outward on the first vane side.
The valve timing adjusting device according to claim 1, wherein the first vane has a holder insertion portion into which the rib is inserted and the first vane side of the holder.
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