JP6779399B1 - 有害動物検知装置及び有害動物検知システム - Google Patents

有害動物検知装置及び有害動物検知システム Download PDF

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Abstract

【課題】分散した多数の箇所における有害動物の存否を一括管理するのに適する有害動物検知装置を提供する。【解決手段】有害動物検知装置10は、誘引物80が上面に載置される載置部分19を有する赤外光透過部材15と、載置部分19の下面側から載置部分19に向けて赤外光Liを出射する赤外光LED27と、載置部分19の上面側から下面側に入射する赤外光の受光量を検出するPD29と、PD29の出力に基づいて誘引物80の存否が判別可能である存否情報を含む検知情報を無線送信する無線通信部51と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、ねずみやごきぶり等の有害動物の存否を検出する有害動物検知装置及び有害動物検知システムに関する。
特許文献1は、ねずみ等の小動物の捕獲装置を開示する。該装置によれば、収容体内に誘引剤を仕掛け、収容体の開口部から収容体内に侵入した小動物の大きさを静電容量センサーで検出する。そして、該当する大きさであると判断すると、開口部の扉を閉じて、該小動物を収容体内に捕獲する。
特許文献2は、赤外線センサーを開示する。該赤外線センサーによれば、ケース内の赤外光の光源からケースの赤外光透過部材に向けて赤外光を間欠的に出射する。そして、該赤外光透過部材で反射して来る赤外光を検出し、検出した赤外光に基づいて赤外光透過部材の汚れを検出する。
特許文献3は、通信システムを開示する。該通信システムによれば、複数の端末が共通のゲートウェイに接続されるとともに、該ゲートウェイがネットを介してサーバに接続される。そして、サーバは、ネットを介して各端末からの情報を収集する。
特開2019−118336号公報 特許第5506142号公報 特開2019−101658号公報
各建築物における複数の分散箇所おけるねずみ等の小動物の存否を把握するとともに、複数の建築物から該存否の情報を収集し、1つの箇所で、小動物の存否を一括管理するニーズが高まっている。
特許文献1−3は、個々に要素を開示するものの、上記ニーズに対処する総合的な構造を教示又は示唆するものではない。
本発明の目的は、分散した多数の箇所におけるねずみ等の有害動物の存否を一括管理するのに適する有害動物検知装置及び有害動物検知システムを提供することである。
本発明の有害動物検知装置は、
上面に有害動物の誘引物が載置可能になっている載置部分を有し、赤外光が透過可能になっている赤外光透過部材と、
前記赤外光透過部材の下面側から前記載置部分に向けて赤外光を出射する光源と、
前記赤外光透過部材の前記載置部分の上面側から下面側に入射する赤外光の受光量を出力する赤外光センサーと、
前記赤外光センサーの受光量に関連付けられて誘引物の存否が判別可能である存否情報を含む検知情報を無線送信する無線部と、
を備える。
本発明の有害動物検知装置によれば、赤外光透過部材の載置部分の上面に置かれた誘引物に対し、載置部分の下面側から赤外光を照射して、誘引物で反射して来る赤外光の受光量に関連付けられる存否情報を含む検知情報が無線送信される。これにより、有害動物検知装置の設置場所における有害動物の存否を円滑に判別することができる。
好ましくは、本発明の有害動物検知装置において、
前記存否情報は、前記有害動物検知装置の監視開始時において前記載置部分に誘引物の存在するときと存在しないときとの前記赤外光センサーの出力に係る情報を基準情報とし、監視中の前記赤外光センサーの出力に係る監視情報と前記基準情報とに基づいて誘引物の存否を判別可能とする情報である。
載置部分の上面における誘引物の非存在時の出力及び存在時の出力は、有害動物検知装置が配置される場所ごとに相違することがある。この構成によれば、監視開始時の基準情報と監視中の監視情報とに基づいて誘引物の存否を判別することにより判別精度を向上することができる。
好ましくは、本発明の有害動物検知装置において、
前記赤外光透過部材の周囲の少なくとも一方向に起立して配置され、赤外光を吸収する赤外光吸収部材を備える。
この構成によれば、赤外光吸収部材が、検出時のノイズとなる背景赤外光の遮蔽物として作用するとともに、光源からの赤外光を反射して赤外光センサーの方に向かうことを防止する。この結果、有害動物の存否の判別精度を向上することができる。
好ましくは、本発明の有害動物検知装置において、
前記赤外光吸収部材は、前記光源を収容するケースの上面側を開閉する蓋として、前記ケースに揺動自在に結合している。
この構成によれば、赤外光吸収部材は、有害動物検知装置の不使用時では、ケースの蓋として使用され、運搬時や保管時の有害動物検知装置の損傷を抑制することができる。
好ましくは、本発明の有害動物検知装置において、
前記赤外光吸収部材の前記載置部分側の面は、黒色である。
この構成によれば、面を黒色にするだけで、赤外光を吸収することができるので、赤外光吸収部材のコストを低減することができる。
好ましくは、本発明の有害動物検知装置において、
前記検知情報は、前記有害動物検知装置の識別子情報を含む。
有害動物検知装置が送信する検知情報に識別子情報を含まれなくても、有害動物検知装置の通信相手側が個々に有害動物検知装置に応答要求(例:ポーリング)を出して、該有害動物検知装置と通信するようにすれば、識別子情報が不要になることがある。しかしながら、通信相手側が複数の有害動物検知装置に対して個々ではなく一斉に応答要求を出すとき等では、検知情報に識別子情報が含まれている方が場所ごとの誘引物の存否を能率的に検出することができる。こうして、この構成によれば、通信相手側の処理負荷を軽減することができる。
好ましくは、本発明の有害動物検知装置において、
前記光源は、所定時間間隔で赤外光を出射する。
この構成によれば、有害動物検知装置の消費電力量を抑制することができる。
好ましくは、本発明の有害動物検知システムは、
前記存否情報を記憶する記憶部を備え、
前記無線部は、前記記憶部から読み出した前記存否情報を含む前記検知情報を無線送信する。
この構成によれば、検知情報を無線送信する時間間隔と、存否情報の生成間隔とが相違していても、存否情報を含む検知情報を有害動物検知装置から支障なく送信することができる。
好ましくは、本発明の有害動物検知装置において、
前記記憶部は、前記存否情報の生成時の時間情報を記憶し、
前記無線部は、前記記憶部から読み出した前記時間情報を前記検知情報に含める。
存否情報の生成時刻は、有害動物検知装置の通信相手側が有害動物検知装置からの検知情報を受信した時刻にすることもできる。しかしながら、この構成によれば、検知情報に時間情報を含めることにより存否情報の生成時刻を正確に把握することができる。
好ましくは、本発明の有害動物検知装置において、
前記誘引物は、餌又は疑似餌を含む。
この構成によれば、誘引物を餌又は疑似餌にして、有害動物を誘引物に円滑に引き付けて、有害動物に誘引物を有害動物検知装置から持ち去らせることかできる。
本発明の有害動物検知システムは、
複数の有害動物検知装置と、
サーバと、
前記複数の有害動物検知装置の各々と無線通信自在であるとともに、ネットを介して前記サーバに接続可能になっている単一のゲートウェイと、
を備える有害動物検知システムであって、
各有害動物検知装置は、
上面に有害動物の誘引物が載置可能になっている載置部分を有し、赤外光が透過可能になっている赤外光透過部材と、
前記赤外光透過部材の下面側から前記載置部分に向けて赤外光を出射する光源と、
前記赤外光透過部材の前記載置部分を介して上面側から下面側に入射する赤外光の受光量を検出する赤外光センサーと、
前記赤外光センサーの出力に関連付けられて誘引物の存否が判別可能である存否情報を含む検知情報を前記ゲートウェイに無線送信する無線部と、
を備え、
前記サーバは、各有害動物検知装置から前記ゲートウェイを介して受信した各検知情報に基づいて各有害動物検知装置の設置個所における前記誘引物の存否を検出する。
本発明の有害動物検知システムによれば、複数の場所の各々における有害動物の出現を単一のサーバから円滑に監視することができる。
好ましくは、本発明の有害動物検知システムにおいて、
前記サーバは、複数のゲートウェイから、各ゲートウェイが中継して来る複数の有害動物検知装置の検知情報を受信する。
この構成によれば、サーバは、複数の施設等に分散した有害動物検知装置の検知情報を各施設等のゲートウェイで束ねて支障なく監視することができる。
好ましくは、本発明の有害動物検知システムにおいて、
各有害動物検知装置と前記ゲートウェイとの無線通信は、Sub−GHz無線による通信である。
この構成によれば、Sub−GHz無線を使って、通有害動物検知装置とゲートウェイとの距離を伸ばすことができる。
有害動物検知装置の斜視図である。 開閉蓋を外した状態での有害動物検知装置の斜視図である。 開閉蓋を開いた状態での有害動物検知装置の斜視図である。 ケースの内部を図2のD矢視の方向から示す図である。 カバー板を外した状態でケースの内部を図2のD矢視方向に示す図である。 有害動物検知システムの構成図である。 有害動物検知装置のハード構成のブロック図である。 ゲートウェイのハード構成のブロック図である。 サーバのハード構成のブロック図である。 有害動物検知装置に誘引物をセットした状態を示す図である。 誘引物に誘引された小動物が誘引物を有害動物検知装置から取り去ろうとしている時を示す図である。 有害動物検知装置を配置する時に作業員が行う処理のフローチャートである。 小動物の監視中に有害動物検知装置のコントローラが行う処理のフローチャートである。 小動物の監視中にサーバが行う処理のフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施態様について説明する。なお、本発明は、以下の実施態様に限定されないことは言うまでもない。本発明は、明細書に開示した技術的思想の範囲内で種々の態様で実施される。
(有害動物検知装置の構成)
図1は、有害動物検知装置10の斜視図、図2は、開閉蓋12を外した状態での有害動物検知装置10の斜視図、図3は、開閉蓋12を開いた状態での有害動物検知装置10の斜視図である。
有害動物検知装置10は、ケース11と、ケース11の上面を開閉する蓋としての開閉蓋12とを備えている。開閉蓋12は、揺動式であり、有害動物検知装置10の上面から見て(平面視)が矩形であるケース11の一方の長辺に沿う回動軸線の回りに回動自在にケース11に結合している。
フック17及び突起18は、開閉蓋12の回動軸線とは反対側の長辺部の中心部においてそれぞれ開閉蓋12及び本体部13に一体に形成されている。開閉蓋12を、その回動軸線の回りに回動させて、開閉させるときは、突起18の下の本体部13の部位を外側から内側に押し込んで、突起18を内側に少し変位させて、フック17と突起18との係止を解除してから、開閉蓋12を回動させる。
ケース11は、本体部13と、本体部13の上側の開口を閉鎖するカバー板14とを備える。窓16は、カバー板14の長辺方向に中央部でかつ幅方向には突起18側に寄った位置に形成され、開閉蓋12の厚さ方向に貫通している。
赤外光透過部材15は、赤外光Liが透過可能な材料から成り、窓16を閉鎖するように、カバー板14の裏面側に貼着されている。赤外光透過部材15において窓16に露出する部分は、誘引物80(図10)が載置する載置部分19を構成する。
図4は、ケース11の内部を図2のD4矢視の方向から示す図、図5は、カバー板14を外した状態でケース11の内部を図2のD5矢視方向に示す図である。
図4及び図5において、直流電源20は、直列接続された単3の2つの乾電池21を備える。乾電池21は、ケース11の本体部13の取り外し自在の裏蓋を取り外して、交換可能になっている。回路基板25は、幅広部26aと、幅広部26aの上辺の中央から上方に突出する幅狭部26bとを有する。
回路基板25は、上端が下端に対して直流電源20の方に近づく傾斜角θ(>0°)で本体部13内に支持されている。以下、傾斜状態の回路基板25の両面のうち、斜め方向の上及び下に向いている面をそれぞれ「表面」及び「裏面」という。
赤外光LED27は、赤外光の光源として赤外光Liを窓16に向けて出射する光源として、幅狭部26bの表面に取り付けられている。コントローラ28は、幅広部26aの表面に取り付けられている。赤外光センサーとしてのPD(Photo Detector)29は、幅狭部26bの裏面に取り付けられて、窓16から本体部13内に入射して来る赤外光の受光量を検出する。コントローラ28は、無線通信用のアンテナ30を備えている。
ケース11及び開閉蓋12は、黒色の樹脂成型品から成る。理由は、赤外光LED27から窓16以外の方向に出射した赤外光Liや、窓16の上面側から下面側に入射して来る赤外光がケース11の内面側に反射して、PD29に入射するのを防止するためである。このような反射光は、後述の誘引物80(図10)の存否をPD29の受光量に基づいて判別する際のノイズの赤外光となる。
回路基板25を直立させることなく、傾斜角θで傾斜させた理由は、ケース11の高さを低くするためと、窓16を介してケース11の外側に出射する赤外光LED27の赤外光の光量の増大、及び窓16を介して赤外光透過部材15の上面側から下面側に入射する赤外光の光量の増大を図るためとである。
(有害動物検知システムの構成)
図6は、有害動物検知システム40の構成図である。有害動物検知システム40は、サーバ41と、各建物42に配備され、インターネット44を介してサーバ41に接続されている複数のゲートウェイ43と、各ゲートウェイ43に接続されている複数の有害動物検知装置10とを備える。
共通の1つのゲートウェイ43に接続される複数の有害動物検知装置10は、同一の建物42の異なる箇所に配置される。複数の有害動物検知装置10は、同一の建物42内において階ごとや、各階の区画ごとに、1つずつ配置され、建物42全体では、小動物81(図11)の出現し易い箇所に分散して配置される。
各ゲートウェイ43は、各有害動物検知装置10とサーバ41との間に介在し、両者間の通信を中継する。
図7は、有害動物検知装置10のハード構成のブロック図である。有害動物検知装置10は、直流電源20、赤外光LED27、コントローラ28及びPD29を備える。コントローラ28は、さらに、タイマ50、無線通信部51及び記憶部としてのメモリ52を備える。
無線通信部51の通信方式は、LPWA(Low Power Wide Area)のような、消費電力を抑えながら遠距離通信(通信距離は100〜300m程度と近距離から中距離向け)を実現する無線通信方式が望ましい。LPWAの代わりに近距離無線を使用することもできる。
図8は、ゲートウェイ43のハード構成のブロック図である。ゲートウェイ43は、端末側無線通信部56、ネット側無線通信部57、制御部58、及びメモリ59を備えている。端末側無線通信部56は、有害動物検知装置10の無線通信部51と通信する。通信距離の最大値は、例えば約30mである。ゲートウェイ43は、建物42に備え付けのコンセントに接続されて、商用電源を利用する。ネット側無線通信部57は、有線又は無線でインターネット44に接続される。
図9は、サーバ41のハード構成のブロック図である。サーバ41は、制御部65、データベース66及び表示器67を備えている。制御部65は、さらに、ポーリング部70、誘引物有無判定部71及び判定結果出力部72を備えている。
(有害動物検知装置の使用説明)
図10は、有害動物検知装置10に誘引物80をセットした状態を示す図である。図11は、誘引物80に誘引された小動物81が誘引物80を有害動物検知装置10から取り去ろうとしている時を示す図である。
小動物81は、例えば、ねずみであり、誘引物80は、例えばひまわりの種である。図10において、誘引物80は、窓16とほぼ同じ又はそれより少し大きい大きさであり、窓16をほぼ塞ぐように、赤外光透過部材15の載置部分19の上面に載置される。
有害動物検知装置10の使用では、誘引物80を載置部分19に置いて、建物42内の適切な場所に仕掛けられ、その後の載置部分19における誘引物80の有無に基づいて小動物81の存否(出現の有無)を判別する。
誘引物80を見つけた小動物81は、誘引物80を持ち去り又は食べる。この結果、載置部分19から誘引物80が消失する。したがって、載置部分19における誘引物80の有無をPD29の受光量に基づいて判別することができる。すなわち、誘引物80が載置部分19に存在するときは、赤外光LED27から出射した赤外光Liが、誘引物80に反射して、PD29に受光される量が増大する。これに対し、誘引物80が、小動物81により持ち去られ、載置部分19から消失したときは、赤外光LED27から出射した赤外光Liが、誘引物80に反射して、PD29に受光される量が減少する。
(有害動物検知装置の作用)
図12は、有害動物検知装置10を配置する時に作業員が行う処理のフローチャートである。
S101において、作業員は、小動物81の存否を調査したい場所としての設定場所に有害動物検知装置10を配置する。
S102において、作業員は、配置した有害動物検知装置10のID(識別子)の情報及び設置場所の位置情報をメモリ52に記憶させる。設置場所は、例えば「東京都新宿区・・・〇〇ビル□階△号室」のように、住所+ビル名+階+区画のフォーマットで設定される。作業員は、インターネット44を介してサーバ41に接続可能な情報機器を作業中、携帯している。該情報機器にGPSが装備されている場合には、GPSの位置データをそのまま設置場所の位置情報にすることができる。該情報は、メモリ52に記憶させることができる。
作業者は、有害動物検知装置10のID情報、位置情報及びそれらの対応付けの情報を、携帯する情報機器を介して、サーバ41のデータベース66に直接登録することもできる。有害動物検知装置10のIDは、有害動物検知装置10のMACアドレス(Media Access Control address)を選択することもできる。
S103では、作業員は、赤外光透過部材15(詳細には、赤外光透過部材15の載置部分19)に誘引物80の無い状態(図3)にする。そして、S104では、赤外光LED27を点灯させ、PD29の検出量を基準受光量Raとして検出する。
この有害動物検知装置10は、消費電力を節約して、乾電池21の交換時期の間隔を長くするため(例:2〜3年)、赤外光LED27は常時点灯することなく、測定時のみ間欠的に点灯させるようにしている。
S105では、作業員は、赤外光透過部材15に誘引物80を配置する。そして、S106では、赤外光LED27を点灯させ、PD29の検出量を基準受光量Rbとして検出する。
STEP107では、基準受光量Ra,Rbに係る情報は、基準情報としてメモリ52に記憶される。基準情報は、後述の監視受光量Rnの情報を含む出力情報に含められて、サーバ41に送信される。又は、作業員が、有害動物検知装置10の配置の時に、携帯する情報機器を介して予めデータベース66に登録する。
有害動物検知装置10の配置時に、基準受光量Ra,Rbを測定して、基準情報を記憶する理由は、有害動物検知装置10の配置場所の相違や誘引物80の種類に因る後述の監視受光量Rnのばらつきを防止するためである。すなわち、有害動物検知装置10が光の漏れている場所や壁の近くに配置されているときは、監視受光量Rnが、ノイズの赤外光を含んで、増大してしまうことがある。なお、基準受光量Rb及び監視受光量Rnは、誘引物80の色や大きさによっても、ばらつきが生じる。
開閉蓋12を起こした状態(図3)では、開閉蓋12が、外乱の赤外光が窓16に向かうことを抑制する。開閉蓋12は、有害動物検知装置10の配置時に、壁側や窓側に起立させること、すなわち外乱の赤外光や外乱の反射赤外光を遮蔽する側で起立させることが好ましい。
図13は、小動物81の監視中にコントローラ28が行う処理のフローチャートである。
S121では、コントローラ28は、タイマ50の設定時間が経過したか否かを判定する。そして、判定が肯定的であるときは、処理をS122に進め、判定が否定的であるときは、処理を終了する。
タイマ50の設定時間は、例えば、2時間とか、1日である。しかしながら、同一の建物42内でも、有害動物検知装置10の配置場所ごとに場所に応じて設定時間を決めることができる。なお、タイマ50の設定時間(小動物81の存否情報の生成の時間間隔)と、サーバ41のポーリング部70からのポーリングにより有害動物検知装置10が存否情報を含む検知情報を無線通信部51から無線送信する時間間隔とは、相違することがある。メモリ52への存否情報の記憶は、これに対処するものである。
S122では、コントローラ28は、赤外光LED27を点灯させる。S123では、現時点(now)の受光量としての監視受光量Rnを検出する。
S124では、無線通信部51は、検知情報をゲートウェイ43に無線で送信する。検知情報には、基準受光量Ra,Rb、監視受光量Rn、ID、位置情報及び検知時刻の情報を含めることができる。作業員が、有害動物検知装置10の配置時に、基準受光量Ra,Rb、ID及び位置情報を自分の情報機器を介してサーバ41のデータベース66に登録したときには、基準受光量Ra,Rb及び位置情報は、検知情報から除外することも可能である。
(サーバの作用)
図14は、小動物81の監視中にサーバ41が行う処理のフローチャートである。
S141では、ポーリング部70は、現在時刻が情報収集時刻(ポーリング時刻)になったか否かを判定する。そして、判定結果が肯定的であるときには、処理をS142に進め、否定的であるときは、処理を終了する。情報収集時刻は、典型的には、ゲートウェイ43ごとに設定される。典型的には、情報収集時刻は、例えば2時間に1回とか、1日に1回とかで設定される。情報収集時刻の時間間隔は、32ごとに設定することができる。
S142では、ポーリング部70は、ポーリングを実行する。ポーリングは、応答を要求する有害動物検知装置10を指定して、全部のゲートウェイ43に送信される。ポーリングに対する返信は、応答要求のあった有害動物検知装置10のみからとなる。応答を要求する有害動物検知装置10は、建物42ごとに選定することもできる。
S143では、制御部65は、ポーリングに対して応答して来た有害動物検知装置10からの検知情報を収集して、データベース66に蓄積する。
S144では、誘引物有無判定部71は、収集情報に基づいて各有害動物検知装置10の設置場所における小動物81の出現の有無を判定し、小動物81が出現した設置場所(出現場所)を特定する。
S145では、判定結果出力部72は、誘引物有無判定部71が特定した出現場所を表示器67等に出力する。
(変形例)
小動物81は、誘引物80を赤外光透過部材15から取り出して、中身を食べて、殻を赤外光透過部材15に戻したり、半分だけ食べて、後の半分は残すこともあり得る。本発明では、誘引物の大きさが減少したときも、例えば監視受光量Rnを基準受光量Raと対比して、有害動物の存否を検出することが可能である。
実施形態の有害動物検知システム40では、どの建物42の有害動物検知装置10にも同種の誘引物80を仕掛けるが、建物42ごとに異種の誘引物80を仕掛けて、建物42ごとに存否判別の有害動物の種類を変えることもできる。また、同一の建物42の下層階に配置する有害動物検知装置10では、ごきぶりの存否を判別し、上層階ではねずみの存否を判別するというように、複数種の有害動物の存否判別を混在させることができる。
本発明では、季節ごとに、誘引物の種類を変更して、存否判別の有害動物の種類を季節ごとに変更することができる。この変更は、特定の建物42についてのみ、対象とすることができる。
実施形態では、ネットとしてインターネット44が用いられている。本発明では、ネットとしてローカルエリアネットワークを利用することもできる。
10・・・有害動物検知装置、12・・・開閉蓋(蓋)、15・・・赤外光透過部材、19・・・載置部分、20・・・直流電源、25・・・回路基板、27・・・LED(光源)、29・・・PD(赤外光センサー)、40・・・有害動物検知システム、41・・・サーバ、42・・・建物、43・・・ゲートウェイ、44・・・インターネット(ネット)、50・・・タイマ、51・・・無線通信部、52・・・メモリ(記憶部)、65・・・制御部、66・・・データベース、67・・・表示器、70・・・ポーリング部、71・・・誘引物有無判定部、72・・・判定結果出力部、80・・・誘引物、81・・・小動物。

Claims (13)

  1. 上面に有害動物の誘引物が載置可能になっている載置部分を有し、赤外光が透過可能になっている赤外光透過部材と、
    前記赤外光透過部材の下面側から前記載置部分に向けて赤外光を出射する光源と、
    前記赤外光透過部材の前記載置部分の上面側から下面側に入射する赤外光の受光量を出力する赤外光センサーと、
    前記赤外光センサーの受光量に関連付けられて誘引物の存否が判別可能である存否情報を含む検知情報を無線送信する無線部と、
    を備えることを特徴とする有害動物検知装置。
  2. 請求項1に記載の有害動物検知装置において、
    前記存否情報は、前記有害動物検知装置の監視開始時において前記載置部分に誘引物の存在するときと存在しないときとの前記赤外光センサーの出力に係る情報を基準情報とし、監視中の前記赤外光センサーの出力に係る監視情報と前記基準情報とに基づいて誘引物の存否を判別可能とする情報であることを特徴とする有害動物検知装置。
  3. 請求項1又は2に記載の有害動物検知装置において、
    前記赤外光透過部材の周囲の少なくとも一方向に起立して配置され、赤外光を吸収する赤外光吸収部材を備えることを特徴とする有害動物検知装置。
  4. 請求項3に記載の有害動物検知装置において、
    前記赤外光吸収部材は、前記光源を収容するケースの上面側を開閉する蓋として、前記ケースに揺動自在に結合していることを特徴とする有害動物検知装置。
  5. 請求項3又は4に記載の有害動物検知装置において、
    前記赤外光吸収部材の前記載置部分側の面は、黒色であることを特徴とする有害動物検知装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の有害動物検知装置において、
    前記検知情報は、前記有害動物検知装置の識別子情報を含むことを特徴とする有害動物検知装置。
  7. 請求項6に記載の有害動物検知装置において、
    前記光源は、所定時間間隔で赤外光を出射することを特徴とする有害動物検知装置。
  8. 請求項7に記載の有害動物検知装置において、
    前記存否情報を記憶する記憶部を備え、
    前記無線部は、前記記憶部から読み出した前記存否情報を含む前記検知情報を無線送信することを特徴とする有害動物検知装置。
  9. 請求項8に記載の有害動物検知装置において、
    前記記憶部は、前記存否情報の生成時の時間情報を記憶し、
    前記無線部は、前記記憶部から読み出した前記時間情報を前記検知情報に含めることを特徴とする有害動物検知装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の有害動物検知装置において、
    前記誘引物は、餌又は疑似餌を含むことを特徴とする有害動物検知装置。
  11. 複数の有害動物検知装置と、
    サーバと、
    前記複数の有害動物検知装置の各々と無線通信自在であるとともに、ネットを介して前記サーバに接続可能になっている単一のゲートウェイと、
    を備える有害動物検知システムであって、
    各有害動物検知装置は、
    上面に有害動物の誘引物が載置可能になっている載置部分を有し、赤外光が透過可能になっている赤外光透過部材と、
    前記赤外光透過部材の下面側から前記載置部分に向けて赤外光を出射する光源と、
    前記赤外光透過部材の前記載置部分を介して上面側から下面側に入射する赤外光の受光量を検出する赤外光センサーと、
    前記赤外光センサーの出力に関連付けられて誘引物の存否が判別可能である存否情報を含む検知情報を前記ゲートウェイに無線送信する無線部と、
    を備え、
    前記サーバは、各有害動物検知装置から前記ゲートウェイを介して受信した各検知情報に基づいて各有害動物検知装置の設置個所における前記誘引物の存否を検出することを特徴とする有害動物検知システム。
  12. 請求項11に記載の有害動物検知システムにおいて、
    前記サーバは、複数のゲートウェイから、各ゲートウェイが中継して来る複数の有害動物検知装置の検知情報を受信することを特徴とする有害動物検知システム。
  13. 請求項11又は12に記載の有害動物検知システムにおいて、
    各有害動物検知装置と前記ゲートウェイとの無線通信は、Sub−GHz無線による通信であることを特徴とする有害動物検知システム。
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