JP6778758B2 - 超音波デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、超音波振動による機械的な切除を行う超音波デバイスに関する。
一般に、骨に骨孔を形成する処置を含む手術として、例えば、関節手術であれば、損傷した靱帯を新たな靱帯で補うための前十字靭帯再建術がある。この前十字靭帯再建術では、新たな靱帯を移植するために固定箇所となる骨に骨孔を開ける処置が含まれている。現状の手技では、ドリル等の回転刃の器具を用いて、回転するドリル刃を進行させて、横断面が円形の骨孔を形成している。
移植する靱帯の端部は、STG法であれば、半様筋腱や薄筋が重ね折りにされるため、又はBTB法であれば、膝蓋腱が繋がる四角に切り出した骨片であるため、共に断面が円形ではない形状になっている。例えば、矩形形状になっている場合が多い
従って、骨孔内に挿入する部位が形成された骨孔の断面形状と異なる場合には、挿入する部位が入る丸い骨孔を形成することになり、その部位の回りに隙間が生じる。その対処として、円形の骨孔に直方体のダイレータ等の器具を用いて骨孔の断面を矩形に仕上げることができるが、比較的軟質な海綿骨を押し広げて孔を形成するため、仕上がった孔の形状が所望の形状となっていない。患者の骨状態によっては使用できない場合もあり、また、狭い処置用エリア内で実施するため、容易な作業ではない。
また例えば、特許文献1:特表2010−5044138(US2010/016235A1)には、骨孔を形成できるチップやヘッドを持つプローブに、主に前後(軸方向)に振動する超音波振動を与えて、プローブ先端の横断面形状に従った形状の穴を形成する超音波ハンドピースが提案されている。超音波振動により骨を削り取る場合、振動するプローブの先端面を骨に押し当てて機械的に衝突させること(ハンマーリング効果)で骨を微細な粒状に粉砕している。
この特許文献1に開示されているプローブ先端は、実質的に円柱形状を成し、その円周に沿った等間隔に鋭利に突起した複数の切削要素が設けられている。これらの切削要素は、内側斜面の傾きが中央に向かうように傾斜し、その中央には、生理食塩水等の流体を流出する流出口が設けられている。流出口から流れ出た流体は、切削カスを巻き込みながら、それぞれの切削要素間に設けられて放射状に広がる溝状の流路から流れ出て、先端側からプローブの側面をその流路に沿って基端側に流れてプローブ後方に排出される構造である。
このプローブにより形成された骨孔は、円形もしくは、プローブ先端中央付近から外周面まで切り込まれた流路により、内壁面に複数の畝状の突起部分が残った形状が想定される。これらの流路に起因する畝状の突起部分が存在した場合に、BTB法による骨片を嵌め込もうとすれば、プローブの横断面形状を骨片形状に合わせたとしても、骨片の大きさよりも一回り大きめの骨孔を形成しなければならないため、骨片の周囲に隙間を生じさせて、骨片の形状にフィットするように嵌め込むことができない。隙間があるため、治癒に時間がかかる。
また、先端面の中央に流出口を設けているため、この流出口が対峙する処置対象箇所が超音波振動で粉砕できない事態が想定される。
そこで本発明の実施形態は、処置に際して固定する部位の形状とサイズに一致させ平坦な壁面の骨孔が形成可能で、且つ、形成時の切削カスを切除面から排出して滞留させないことで加工速度が速い超音波デバイスを提供する。
本発明の実施形態の係る超音波デバイスは、超音波振動を発生する超音波発生部と、前記超音波発生部に基端側を音響的に接続し前記超音波振動を先端側に伝達する超音波プローブと、前記超音波プローブの先端側に設けられ、骨に押し付けられることで骨孔を形成する先端処置部と、を備え、前記先端処置部は、形成を所望する前記骨孔の横断面と同一の横断面を成す形状を基端側に基体部を有し、前記先端処置部の先端側には、中央に列状に配置される複数の突起する頂部と前記頂部間に配置される谷部とを配置して、前記谷部を経て前記頂部どうしを結ぶ稜線と、該稜線を延長する方向及び前記稜線と直交する方向で、前記頂部から前記基体部の外側面に向かう尾根線と、を有し、前記稜線及び前記尾根線と直交する方向で、前記稜線及び前記尾根線から、前記基端側に向かい且つ、前記超音波プローブの外側面に向かう複数の斜面によって形成され、前記骨を微細に粉砕する複数の切除面が設けられ、前記谷部は、前記中央が最も高く、前記基端側に向かい且つ、前記先端処置部の外側面に向かう谷線を有する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る超音波デバイスのシステム構成例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る超音波デバイスの先端処置部を斜め方向から見た外観形状を示す図である。 図3は、超音波デバイスの先端処置部を側方から見た外観形状を示す図である。 図4は、超音波デバイスの先端処置部の先端を長手軸の方向から見た外観形状を示す図である。 図5は、図2における先端処置部の断面形状を示す図である。 図6は、超音波デバイスにより形成された骨孔の底部の形状を示す図である。 図7は、超音波デバイスにより骨孔を形成する状況を概念的に示す図である。 図8は、第1の実施形態の第1の変形例に係る超音波デバイスの先端処置部を斜め方向から見た外観形状を示す図である。 図9は、第1の参考例に係る超音波デバイスの先端処置部を斜め方向から見た外観形状を示す図である。 図10は、第1の実施形態の第の変形例に係る超音波デバイスの先端処置部を斜め方向から見た外観形状を示す図である。 図11は、第2の実施形態に係る超音波デバイスの先端処置部を斜め方向から見た外観形状を示す図である。 図12は、第2の参考例に係る超音波デバイスの先端処置部を斜め方向から見た外観形状を示す図である。 図13は、第の実施形態に係る超音波デバイスの先端処置部の外観形状を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る超音波デバイスの超音波プローブについて説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る超音波デバイスのシステム構成例を示す図である。
本実施形態の超音波デバイスシステム1は、主として、超音波デバイス2と、電源部3と、超音波振動のオンオフを指示するフットスイッチ4と、で構成される。超音波デバイス2と電源部3とは、ケーブル19により接続され、駆動電力の供給や制御信号の通信が行われている。電源部3は、前面18にはケーブル19と接続するための複数のコネクタ20と、各種操作スイッチ21と、処置に必要な情報を表示する表示画面22が設けられている。また、手技又は手術内容に応じて、別途、内視鏡システムと組み合わせて使用される。
超音波デバイス2は、デバイス本体11と、超音波プローブ14とで構成される。デバイス本体11は、筒形状を成し、超音波プローブ14が貫通して配置されるハウジング11aと、ハウジング11aに着脱可能な超音波振動子ユニット(超音波発生部)11bとで構成される。超音波振動子ユニット11bは、内部に、圧電体等からなる超音波振動素子12及び超音波を効率よく伝達するホーン13が収容されている。このハウジング11aに超音波振動子ユニット11bが装着された状態においては、超音波プローブ14の基端側とホーン13の先端側が音響的に接続され、超音波発生部12で発生された超音波振動が超音波プローブ14の後述する先端処置部15まで伝達される。ハウジング11aの上面には、超音波振動のオンオフを指操作により指示する操作スイッチ17が設けられている。フットスイッチ4は、操作スイッチ17と同等の機能を有している。また、超音波プローブ14は、ハウジング11aから任意の長さまでシース16に覆われている。
このように構成された超音波デバイスシステム1は、超音波デバイス2の超音波振動する先端処置部15を骨に押し当て、ハンマーリング作用を与えて、骨を微細な粒状に粉砕する。尚、本実施形態の超音波デバイス2は、灌流液の送水及び排水機構は設けられていない構成であるが、用途に応じて灌流液の送水及び排水機構を設けることも可能である。また、灌流液の送水及び排水機構を有する内視鏡と共に利用してもよい。
次に、図2乃至図7を参照して、第1の実施形態に係る超音波プローブの先端に設けられた先端処置部について説明する。ここで、図2は、第1の実施形態に係る超音波デバイスの先端処置部を斜め方向から見た外観形状を示す図である。図3は、先端処置部を側方から見た外観形状を示す図、図4は、先端処置部の先端を長手軸の方向(以下、軸方向と称する)とから見た投影形状(外観形状)を示す図、図5は、図2に示す先端処置部の断面形状示す図である。図6は、超音波プローブにより形成された骨孔の底部の形状を示す図である。
本実施形態の超音波プローブ14は、例えば、チタン合金等により先端処置部15と一体的に形成されている。先端処置部15は、超音波振動を用いた切除具であり、図3に示すように、基体部15eと先端部15fにより構成される。以下の説明においては、超音波プローブ14が延びる方向の軸方向(長手軸)において、ハウジング11aに近い側を基端側とし、軸方向の延びる先を先端側としている。
基体部15eは、ハウジング11aに対して基端側にあり、形成する孔の輪郭形状(又は外形状)を規定する最大外形部である。これは、最大外形部の形状及び大きさの骨孔が形成されることであり、最大外形部を変えることで形成される骨孔の形状も大きさも異なってくる。本実施形態における最大外形部の形状は、図3のα方向から見た図4に示すように、長方形を一例としている。この長方形(矩形)は、前述した前十字靭帯再建術に対処する例として記載するものであり、矩形に限定されているものではない。このような矩形以外で、楕円形や多角形など、用途に応じて、基体部15eの横断面形状を作製することにより、種々の所望する孔を形成することができる。
先端部15fは、基体部15eよりもハウジング11aに対して、基体部15eに連続して設けられる先端部である。ここでは、軸方向に対して、プローブ本体から湾曲して傾きを持ち始める領域から先を先端側としている。本実施形態の先端部15fは、頂部P1、谷部V1及び頂部P2を繋ぐ稜線R1及び尾根線S1に接し、基端側に下降する傾きを有する斜面で山形に形成される両刃形状の2つの切除部が設けられている。この時、尾根線S1は、頂部P1,P2から基端側に向かう斜め下に下降している。
詳細には、図2及び図4において、先端面の中央に列状に配置される頂部P1,P2から正面・裏面(外側面)15h及び両側面(外側面)15gに向かう凸の線を尾根線S1とし、谷部V1から正面・裏面15hの谷部V2に向かう凹の線を谷線S2と称している。また、頂部P1から谷部V1を経て頂部P2に繋ぐ線を稜線R1と称する。尚、本実施形態においては、尾根線S1は、稜線R1を延長する方向及び稜線R1と直交する方向で、基端側に向かうように下降して外側面15h,15gに到達している。
本実施形態では、先端部15fは、図4に示すように、α方向から見た先端面の長辺を二分して等間隔で突出する2つの頂部P1,P2を有する。図2に示すように、頂部P1から基端側に向かい、外側面15g及び正面(裏面)15hに繋がる斜面からなる切除面15a,15bと、頂部P1から基端側に向かい略中央までの斜面からなる切除面15c,15dが形成される。頂部P2も頂部P1の線対称(図4:V2−V1−V2)で同等の構成である。このような形状により、2つの頂部P1と頂部P2における互いの切除面15c,15dが接合する箇所には、谷部V1,V2が形成される。
図5には、図3における頂部P1を軸方向に通る線分A−A′の楔形の断面形状と、図3における谷部V1を軸方向に通る線分B−B′の楔形の断面形状を示している。
これらの谷部V1,V2は、図5に示すように、谷部V1が先端側になり、谷部V2よりも軸方向で前方に張り出た楔形(凸形)の形状となる谷線S2を描いている。
また、図3に示す先端部15fの稜線R1及び尾根線S1における頂部P1の尖端角度θ1及び、頂部P2の尖端角度θ2、さらに図5に示す頂部P1の楔の厚さ方向の角度θ3及び谷部V1の楔の厚さ方向の角度θ4は、共に角度が小さいほど、加工速度が速くなるしかし、超音波振動で対象部位を粉砕する強度と、底のある孔を形成した際に生じる底面の凹凸状態を考慮して適宜、設定されている。従って、処置対象部位を切除した場合には、切除面15c,15dで切除されて基端側に基体部15eの表面上を通り抜けて、先端処置部15の後方に排出される。
図6は、図2に示す先端処置部15の先端部15fにより形成された孔の底面の形状を示している。先端部15fの凹凸形状と同じ底面形状となり、頂部P1,P2に対応する箇所が最も深い箇所となっている。
次に、図7を参照して、本実施形態の先端処置部15を有する超音波プローブ14による孔の形成について説明する。
超音波プローブ14の先端処置部15を処置対象部位100に押し当てて、超音波振動させると、先端部15fの頂部P1,P2が機械的に衝突し、微細な粒状に粉砕する。さらに、術者が押し当てる力量Fを強めることで、頂部P1,P2から切除面15a〜15dの各斜面が処置対象部位100を押し入るように入り込んで行く。この時、頂部P1,P2及び切除面15a〜15dにより微細な粒状に粉砕された切削カス(debris)100dは、押し当てられる力量と振動により切除面15a〜15dに押されて、先端側から基端側に押しやられ、先端処置部15を通過し、先端処置部15に後方に排出される。
本実施形態のプローブの先端処置部15は、尖端に突起する2つの切除部(第1、2の山)が設けられている。尚、この切除部は、1つの頂部とこの頂部を囲む斜面(切除面)からなる突起部を切除部または山と称している。このため、例えば、1つの突起した切除部に対して、軸方向と交差する方向で切除(ハンマーリング作用)に寄与する斜面からなる切除面15a〜15dの接触面積が大きくなっている。従って、1つの切除部における単位面積当たりの力量F1と同じ力量を、本実施形態の2つの切除部にそれぞれ掛ければ、先端部15fに倍近い力量F2(F1<F2)が加わり、加工開始する時点では、同じ処置対象部位の面積を複数の突起部のそれぞれの尖端の頂点で同時に粉砕が開始されて、2倍の力量が加われば、2倍の加工速度に上げることができる。つまり、加工を開始する時に、加える力量を2倍や3倍にすれば、1つの頂点を持つ先端処置部よりも、加工速度が2倍や3倍に上げることができる。反対に、同じ加工速度で良ければ、加える力量を軽減でき、1つの切除部を有する先端処置部よりも術者における作業負荷が軽減される。
本実施形態のプローブの先端処置部15は、起した2つの切除部であるため、切削カスを排出させるための流体や流路が不要であり、前述した特許文献1の装置仕様に比べて装置構成が簡素化され、プローブ自体の重量が増加せず、術者に掛かる負担の増加がない。
また、形成される孔は、開口部の形状が維持されて掘り下げられ、平坦な壁面も形成可能であり、孔部位の形状や大きさにフィットして、不要な隙間を生じさせることなく形成することができ、治癒の促進が期待できる。
次に、図8を参照して、第1の実施形態の第1の変形例について説明する。図8は、第1の実施形態の第1の変形例に係る超音波デバイスの先端処置部を斜め方向から見た外観形状を示す図である。前述した第1の実施形態では、先端処置部15の先端部15fの頂部P1,P2と谷部V1とを直線的に繋ぐ稜線R1の構造であった。
これに対して、本変形例は、先端処置部31の先端部31aの頂部P1,P2と谷部V1とを曲線的に繋ぐ曲線稜線31b及び、曲線稜線31bの両側に配置される切除面31c,31dにより構成される。尚、切除面31c,31dは、曲線稜線31bに従い、波打つように湾曲しているが、軸方向で図3に示す線分A−A′と同じ断面においては、直線的な楔形状であり、直線の斜線となっている。
本変形例によれば、前述した第1の実施形態と同等の効果を有し、さらに、先端部31aの頂部P1,P2が線状に処置対象部位に接触するため、先端が尖って点状に接する頂部の構造よりは、尖った頂部で他組織を傷つけないで処置することができる。
次に、図9を参照して、第1の参考例について説明する。図9は、第1の参考例の超音波デバイスの先端処置部を斜め方向から見た外観形状を示す図である。前述した第1の変形例は、曲線稜線31bであり、平坦な斜面により切除面31c,31dを形成していた。これに対し、第1の参考例は、前述した第1の変形例の曲線稜線31bに加えて、切除面32aを平坦な斜面から曲面で形成され曲面稜線で形成される切除部が設けられている。
第1の参考例によれば、前述した第1の変形例と同等の効果を有し、切除面32aの頂部P1,P2が線状に処置対象部位に接触するため、先端が尖って点状に接する頂部の構造より、挿入性が向上し、より他組織へのリスクを下げることができる。
次に、図10を参照して、第1の実施形態の第の変形例について説明する。図10は、第の変形例の超音波デバイスの先端処置部を斜め方向から見た外観形状を示す図である。前述した第1の実施形態の先端処置部の表面に細かな凹凸加工処理を施し、凹凸面に形成する構造である。加工処理方法としては、例えば、ブラスト加工等の機械的研磨加工、その他の表面処理を用いることができる。
本変形例によれば、前述した第1の実施形態と同等の効果に加えて、先端処置部は、被加工面に対して微細な隙間をもつため、処置対象部位の切除により発生した切削カスを先端部後方に移動し易くなり、より効率的に切除を行うことができる。
[第2の実施形態]
次に、図11を参照して、第2の実施形態について説明する。図11は、第2の実施形態に係る超音波デバイスの先端処置部を斜め方向から見た外観形状を示す図である。本実施形態において、先端処置部以外の構成部は、前述した第1の実施形態と同等であり、ここでの説明は省略している。
本実施形態のプローブの先端処置部34は、円錐形状に突起した2つの切除部34aが設けられている。これらの切除部34a同士の接続箇所は、中央が両端に対して高くなる山形(凸形)に突起した谷線34bとなる。尚、切除部34aは、2つに限定されるものではなく、任意数を設けてもよい。
本実施形態によれば、円錐形状の切除部34aの円錐面の切除面により微細な粒状に粉砕された切削カスは、円錐面から基体部34cを通過し、先端処置部34に後方に排出される。また、谷部においても、切削カスは、山形の谷線34bに中央から外側面に向かって、排出するため、谷部に滞ることは無い。さらに、切削カスを排出させるための流体や流路が不要であるため、装置構成が簡素化でき、プローブ自体の重量が増加せず、術者に掛かる負担の増加を伴わない。他にも、本実施形態は、前述した第1の実施形態と同等の効果を得ることができる。
に、図12を参照して、第2の参考例について説明する。図12は、第2の参考例に係る超音波デバイスの先端処置部を斜め方向から見た外観形状を示す図である。第2の参考例において、先端処置部以外の構成部は、前述した第1の実施形態と同等であり、ここでの説明は省略している。先端処置部35は、超音波振動を用いた切除具であり、図12に示すように、基体部35aと先端部35bにより構成される。
基体部35aは、先端側に向かい横断面が大きくなるように広がり、先端部35bが形成する孔の輪郭形状(又は外形状)を規定する最大外形部となっている。このような矩形以外で、楕円形や多角形など、用途に応じて、基体部35aの横断面形状を作製することにより、種々の所望する孔を形成することができる。
先端部35bは、両側と中央に設けられた3つの頂部(凸部)P11,P12,P13及び、これらの頂部P11,P12,P13の間に設けられた2つの谷部V11,V12を直線的に稜線35cにより繋いでいる。この稜線35cに接する両側には、前述した図4で投影した外径形状の区分で、斜面で形成される4つの切除面35d〜35gが先端部35bの中央を線対称として、8つの切除面で構成される。勿論、先端部35bの形状は任意であって、頂部の数や切除面の数が限定されるものではなく、適宜、変更して設定することは容易である。尚、投影形状は、ドリルで形成されるような真円形状を除き直線で囲まれた形状、又は曲線により囲まれた形状、又は直線と曲線を組み合わせて囲まれた形状の何れかの形状であり、例えば、多角形、花形、トラック形状及び角丸長方形が本参考例に適用できる。
このような形状において、谷部V11,V12は、前述した図5に示す谷部V1の断面形状と同様に、谷部V11が先端側になり、谷部V12よりも軸方向で前方に張り出た楔形(凸型)の形状となる谷線を描いている。従って、谷線35hで発生した切削カスは、谷線35h上を基端側に移動する。
また、基体部35aの表面上に、前述したブラスト加工などの機械的研磨加工、またはその他の表面処理(電解研磨などの化学的処理)を用いて表面に細かな凹凸加工処理を施し、凹凸面36に形成してもよい。
第2の参考例によれば、前述した第1の実施形態と同等の作用効果を得ることができる。さらに、谷部が多くなることで、発生した切削カスが分散して基体部35aの後方(基端側)に排出することで、切除面と処置対象部位の接触面から効率よく排出することができる。
[第の実施形態]
次に、図13を参照して、第の実施形態について説明する。図13は、第の実施形態に係る超音波デバイスの先端処置部を斜め方向から見た外観形状を示す図である。本実施形態において、先端処置部以外の構成部は、前述した第1の実施形態と同等であり、ここでの説明は省略している。前述した第1の実施形態は、側面が軸方向と平行な垂直面の形状であったが、本実施形態は、側面も傾斜させた斜面に形成して、切除面を構成している。
本実施形態の先端処置部41は、超音波振動を用いた切除具であり、正面及び側面から見ても、先端側が先細りする略四角錐形状であり、それぞれの斜面は、切除面として機能し、基体部41aと先端部41bにより構成される。
基体部41aの少なくとも正面・裏面は、切除部として機能する菱形の凸状突起42が複数配列された綾目模様の溝41cに形成されている。特に、菱形の凸状突起42により形成される基端側に通ずる溝41cを発生した切削カスが通過して、基端側に排出される。
先端部41bは、綾目模様の凹凸面41cに続く平坦な斜面41dであり、先端には、前述した第3の実施形態と同様に、少なくとも3つの頂部P21,P22,P23と、これらの間にV形に切り込まれた2つの谷部V21が設けられている。この谷部V21のV溝は、平坦な斜面41dに繋がる様に、徐々に浅くなるテーパー状に形成されている。図13では、正面側に谷部V21が形成された構成を示しているが、先端部41bの側面に同様な谷部V21を形成してもよい。
この先端処置部41は、横断面が矩形形状であり、基体部41aの基端側が形成する孔の輪郭形状(又は外形状)を規定する最大外形部となっている。基体部15eの横断面形状は、矩形以外でも楕円形や多角形など用途に応じた形状に作製することにより、種々の所望する孔を形成することができる。尚、本実施形態においても、述したブラスト加工処理などの機械的研磨加工、その他の表面処理を用いて表面に細かな凹凸加工処理を施してもよい。
本実施形態によれば、前述した第1の実施形態と同等の作用効果を得ることができる。さらに、先端部及び谷部が多くなることで、発生した切削カスが分散して基体部35aの後方(基端側)に排出することで、切除面と処置対象部位の接触面から効率よく排出することができる。
本実施形態の先端処置部41は、先端側が先細りする略四角錐形状であるため、それぞれの斜面が切除面として機能して、他の実施形態に比べて、さらに加工速度を速めることができる。
また前述した先端処置部15の基体部15eは、処置部(切削部)の先端側から見たときの投影形状が形成される孔の大きさとなる最大外形部であり、その最大外形部から基端側は、細化してくびれた形状としている。
これは、摩擦及び切削カスの後方排出の点から見ると、最大外形部の軸方向の長さは短い方がよい。しかしながら、その長さが短い場合、プローブの強度が低くなる可能性が生じ、また、まっすぐな孔を空けるためには、長さが必要である。これらの点が考慮されて基体部15eの軸方向の長さが設定されている。
そこで、図13に示したように、最大形の基体部41aの少なくとも正面・裏面は、切除部として機能する菱形の凸状突起42が複数配列された綾目模様の溝41cに形成されている。菱形の凸状突起42により形成される基端側に通ずる溝41cを発生した切削カスが通過して、基端側に排出される。このような基端側に通ずる溝は、前述した第1の実施形態乃至第3の実施形態における先端処置部の基体部に適用することができる。

Claims (5)

  1. 超音波振動を発生する超音波発生部と、
    前記超音波発生部に基端側を音響的に接続し前記超音波振動を先端側に伝達する超音波プローブと、
    前記超音波プローブの先端側に設けられ、骨に押し付けられることで骨孔を形成する先端処置部と、を備え、
    前記先端処置部は、
    前記先端処置部の先端側から見たときの投影形状が、形成される孔の大きさとなる最大外形部を有する基体部を有し、
    前記先端処置部の先端側には、中央に列状に配置される複数の突起する頂部と前記頂部間に配置される谷部とを配置して、前記谷部を経て前記頂部どうしを結ぶ稜線と、該稜線を延長する方向及び前記稜線と直交する方向で、前記頂部から前記基体部の外側面に向かう尾根線と、を有し、
    前記稜線及び前記尾根線と直交する方向で、前記稜線及び前記尾根線から、前記基端側に向かい且つ、前記超音波プローブの外側面に向かう斜面によって形成され、前記骨を微細に粉砕する複数の切除面が設けられ、
    前記谷部は、前記中央が最も高く、前記基端側に向かい且つ、前記先端処置部の外側面に向かう谷線を有する超音波デバイス。
  2. 前記先端処置部の前記基体部の断面積は、前記先端処置部の基端側で繋がるプローブ本体部の断面積よりも大きい面積であり、前記基体部から前記プローブ本体部に掛けてくびれを有する請求項1に記載の超音波デバイス。
  3. 前記先端処置部の長手軸の方向から投影した際の投影形状は、真円形を除く、直線で囲まれた形状、又は曲線により囲まれた形状、又は直線と曲線を組み合わせて囲まれた形状の何れかである請求項1に記載の超音波デバイス。
  4. 突起する前記頂部は、いずれも前記先端処置部の長手軸の方向に突出している請求項1に記載の超音波デバイス。
  5. 前記先端処置部は、少なくとも前記切除面及び前記基体部の所望箇所の表面がブラスト加工処理又は機械的研磨加工により、凹凸が形成されている請求項4に記載の超音波デバイス。
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