JP6772181B2 - Cad/camシステムを使用してカスタム歯科補綴物を生成するための方法、装置、コンピューター・プログラム、およびシステム - Google Patents

Cad/camシステムを使用してカスタム歯科補綴物を生成するための方法、装置、コンピューター・プログラム、およびシステム Download PDF

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Description

本発明は、一般的に歯科修復に関し、特にCAD/CAMシステムを使用しての歯科補綴物の生成に関する。
患者の一以上の歯の回復または治療は、クラウン、ブリッジ、義歯等の歯科補綴物の用意および取り付けをしばしば含む。義歯は抜けた歯の代用品として構成され、口腔の硬軟な組織によりサポートされる。非スプリントオーバーデンチャーとして知られる義歯のタイプの一つとして、歯科インプラントのボールアタッチメントによりサポートされている部分的または全体の歯科補綴物が含まれる。非スプリントオーバーデンチャーは、一般的にマトリックスを含み、取り外し可能にプロテーゼを歯科インプラントのボールアタッチメントに取り付ける。歯科補綴物をサポートするために歯科患者の顎の骨または頭とインターフェースをとる外科のコンポーネントである歯科インプラントを、まず、その後に歯科補綴物を歯科インプラントに取り付けるために、歯科患者の口の中に入れなければならない。
非スプリントオーバーデンチャー等の歯科補綴物を準備する前に、回復サイトの中に既に挿入された歯科インプラントを含む回復サイトのエリアの中の歯科患者の口腔の物理的またはデジタルな型をつくる。この型は、歯科インプラントを含む歯科患者の口腔の物理的特徴を正確に反映しなければならない。正確な型は、患者の口に固定され、長持ちし、美的に良好にフィッティングする歯科補綴物である。一方、合わない歯科補綴物は患者の感染または疾患のリスクを大きくし、用意したプロテーゼのずれを引き起こす。
正確な型を得て、その後、非スプリントオーバーデンチャーの様な良好にフィッティングする歯科補綴物を用意することは重要な課題である。例えば、非スプリントオーバーデンチャー等の歯科補綴物の生成の間、歯科インプラントの位置を患者の口腔の型から最終のプロテーゼのベースへ移した場合、エラーが生じる。しかしながら、正確に既に患者の口に挿入されたプロテーゼを歯科インプラントに取り付けるために、インプラントの位置を最終のプロテーゼのベースへ移すに際しての正確さは必要である。プロテーゼのベースの従来の鋳造は、歯科インプラントの位置をプロテーゼのベースに移すのに必要な正確さを有する製造方法の一つである。しかしながら、従来の鋳造は、最終的なプロテーゼのベースを用意するために大がかりで、複雑なワークを要するうえ、突起をトリムするために、歯科技工士による更に追加の仕上げ工程を要し、その結果、最終歯科補綴物の美的外観および安定性を軽減させるバブルが鋳造内に生じる。
一態様において、正確に移された歯科インプラントの位置において、良好にフィッティングする歯科補綴物を用意するこという課題に対して、コンピュータ支援、設計/コンピュータ支援の製造(CAD/CAM)システム、歯科インプラント上のボールアタッチメントに対応する歯科補綴物を使用したカスタム歯科補綴物を生成する。ボールアタッチメントに対する改善されたプロテーゼのポジショニングのために、プロテーゼの歯肉部分は、ボールアタッチメントに一致するマトリックスおよびリテンションポケットから歯肉部分の外側に延びる注入チャンネルに対して、拡大されたリテンションポケットを有する。マトリックスがボールアタッチメントに一致した後、リテンションポケット内のマトリックスのポジショニングは、注入チャンネルを通してのリテンションポケットへの硬化性接着剤の注入により固定される。
CAD/CAMシステムを通して生成された歯科補綴物は、例えば、最終強度のミリング、CAD/CAMシステムを使用した歯肉色の素材を使用して、最終プロテーゼのベースに製造され、それにより、潜在的に最終プロテーゼのベースの鋳造や、その様な鋳造に関連する問題がなくなる。
一態様において、CAD/CAMシステムは自動的に歯科インプラントを患者の口腔の型に位置決めし、その位置は最終プロテーゼのベースに移る。別の態様において、少なくとも一つのリテンションポケットおよび少なくとも一つの注入チャンネルが最終プロテーゼのベースの中に生成され、歯科インプラントの位置を最終プロテーゼのベースへ移すに際してのエラーを補償する。リテンションポケットは歯科インプラントのボールアタッチメントに付着するマトリックスより僅かに大きく、その一方で注入チャンネルはリテンションポケットから最終プロテーゼのベースの外側に延びる。また、更に別の態様では、マトリックスを最終プロテーゼのベースに固定するために、接着剤で注入チャンネルを通してリテンションポケットを充填することにより最終歯科補綴物は完成する、
本明細書に記載の一実施形態は歯科補綴物に関する。歯科補綴物は、最終強度から生成された歯肉部分、歯肉色の素材、少なくとも一つのリテンションポケット、およびリテンションポケットから歯肉部分の外側に延びる少なくとも一つの注入チャンネルを含む。一態様において、歯科補綴物は更に少なくとも一つの製造された歯を含む。別の態様では、リテンションポケットは歯科インプラントのボールアタッチメントに対応するマトリックスより大きくなる様に形成されており、リテンションポケットは、注入チャンネルを通して注入される硬化性接着剤を介してリテンションポケットに取り付けられるマトリックスを含む。
本明細書に記載の別の実施形態は、歯科補綴物の準備に関する。歯科補綴物の歯肉部分は少なくとも一つのリテンションポケットとリテンションポケットから歯肉部分の外側に延びる少なくとも一つの注入チャンネルを含むようデジタルに設計されている。歯科補綴物の歯肉部分は、最終強度、組み立てられた歯肉部分を生成するための歯肉色の素材、リテンションポケットを有する組み立てられた歯肉部分、および注入チャンネルから製造される。一態様において、歯肉部分はコンピュータ支援のデザイン(CAD)システムを使用してデジタルにデザインされ、歯科補綴物の歯肉部分は、コンピュータ支援の製造(CAM)ミリングシステムを使用して組み立てられる。別の態様では、リテンションポケットおよび注入チャンネルの内の少なくとも一つを歯肉部分上に位置決めすることにより、歯肉部分はデジタルにデザインされる。更に別の態様では、リテンションポケットは、歯科インプラントのボールアタッチメントに対応するマトリックスより大きく形成される。マトリックスとリテンションポケットの間のフィットが緩い状態で、マトリックスはリテンションポケット内に位置する。別の態様では、マトリックスがボールアタッチメントと一致している状態で、歯肉部分は歯科インプラントのボールアタッチメント上に配置され、注入チャンネルを通して硬化性接着剤を注入することにより、硬化性接着剤はリテンションポケット内に注入され、マトリックスをリテンションポケットに取り付け、最終歯科補綴物を完成させるために接着剤を硬化させる。
本明細書に記載の別の実施形態は、歯科補綴物を製造するためのコンピュータに関する。コンピュータは、歯科補綴物の歯肉部分をデジタルにデザインするように動作する少なくとも一つのプロセッサを備える。歯肉部分は、少なくとも一つのリテンションポケットと少なくとも一つのリテンションポケットから歯肉部分の外側に延びる注入チャンネルを含むようにデザインされている。リテンションポケットおよび注入チャンネルの位置決めは、少なくとも一つのプロセッサにより自動的になされる。一態様において、プロセッサは、デンタルコンピュータ支援、設計/コンピュータ支援の製造(CAD/CAM)デバイスに含まれる。別の態様において、デジタルデザイン、リテンションポケットおよび注入チャンネルを含む歯肉部分に基づいて、最終強度および歯肉色の素材から歯肉部分を組み立てるように構成されたミリングシステムが提供される。更に別の態様では、プロセッサはリテンションポケットおよび注入チャンネルのロケーションを自動的に提案するように構成され、その提案は格納された情報及び下記の内の少なくとも一つを含む格納された情報に基づく:(i)歯肉部の最小厚さに関連する所定の閾値を上回る大きさ(ii)歯肉部の最小厚さに関連する所定の閾値を下回る大きさ(iii)チャンネルの位置決めに関する大きさ、および(iv)チャンネルのアンギュレーションに関する大きさ。別の態様において、歯肉部の最小厚さが、リテンションポケットおよび注入チャンネルの内の少なくとも一つの提案されたロケーションにとって重要な場合、プロセッサは警告を発するように構成される。別の態様において、プロセッサは、格納された情報に基づいて、リテンションポケットと注入チャンネルの内の少なくとも一つの提案されたロケーションを調整するように構成される。
本明細書に記載の別の実施形態は、コンピュータシステムにより実行された場合、コンピュータシステムに歯科補綴物の歯肉部分をデジタルにデザインさせる一連のインストラクションに関する。歯肉部分は、少なくとも一つのリテンションポケットおよび少なくとも一つのリテンションポケットから歯肉部分の外側に延びる注入チャンネルを含むようにデザインされている。リテンションポケットおよび注入チャンネルの位置決めは、コンピュータシステムにより自動的になされる。一態様において、インストラクションは更にコンピュータシステムに、デジタルデザイン、リテンションポケットを含む歯肉部分、および注入チャンネルに基づいて歯科補綴物の歯肉部分を組み立てさせる。別の態様において、インストラクションは更にコンピュータシステムにリテンションポケットおよび注入チャンネルの位置を自動的に提案させ、その提案は格納された情報、および下記の内の少なくとも一つを含む格納された情報に基づく:(i)歯肉部の最小厚さに関連する所定の閾値を上回る大きさ(ii)歯肉部の最小厚さに関連する所定の閾値を下回る大きさ(iii)チャンネルの位置決めに関連する大きさ、および(iv)チャンネルのアンギュレーションに関連する大きさ。更に別の態様では、仮に歯肉部の最小厚さがリテンションポケットと注入チャンネルの内の少なくとも一つの提案されたロケーションにとって重要である場合、インストラクションはコンピュータシステムに警告を出させる。別の態様では、インストラクションは、格納された情報に基づいて、コンピュータシステムにリテンションポケットと注入チャンネルの内の少なくとも一つの提案されたロケーションを調整させる。
本明細書に記載の様々な実施形態は、歯科補綴物のインプラント位置の送信に際してのエラーの補償に適用可能であり、それにより美的外観、安定性、最終歯科補綴物の製造のしやすさを改善する。本明細書に記載の様々な実施形態は、従来のようにベースを鋳造することなく最終プロテーゼのベースを製造する際に使用可能であり、それによりプロテーゼのベースを用意し仕上げるための複雑なステップが減り、最終歯科補綴物の美的外観および安定性を軽減させ、キャストベースのバブルの問題を取り除く。
本明細書に記載の様々な実施形態の特徴および利点並びに構造および動作は添付の図面を参照して下記に詳細に述べられている。
特許請求の範囲、及び/又は本明細書で記載されている教示は、例示的な実施形態に関して更に記載される。これらの例示的な実施形態は、図面を参照して詳細に記載される。これらの実施形態は、非制限的な、例示的な実施形態であり、実施形態において、同様の参照符号は、図面の幾つかの記載を通して、類似の構造を表しており:
図1Aは、実施形態に従って歯科補綴物を生成するための手順の例を示すフロー図である。 図1Bは、図1Aに従って歯科補綴物を生成するための手順の例を示したフロー図である。 図1Cは、図1AおよびIBに従って歯科補綴物を生成するための手順の例を示したフロー図である。 図2Aは、本明細書の実施形態に従って構成された歯科補綴物のイメージを示すビューである。 図2Bおよび2Cは、本明細書の実施形態に従って構成された歯科補綴物のチャンネルの再配置を示したビューである。 同上。 図3は、本明細書の実施形態に従って構成された歯科補綴物のダイアグラムである。 図4Aは、本明細書の実施形態に従って製造された歯科補綴物の完成のための手順の例の第一のテップのダイアグラムである。 図4Bは、本明細書の実施形態に従って製造された歯科補綴物の完成のための手順の例の第二のステップのダイアグラムである。 図4Cは、本明細書の実施形態に従って製造された歯科補綴物の完成のための手順の例の第三のステップのダイアグラムである。 図4Dは、本明細書の実施形態に従って製造された歯科補綴物の完成のための手順の例の第四のステップのダイアグラムである。 図5は、本明細書に記載の実施形態で実際に使用可能なコンピュータシステムまたはデバイスの例のアーキテクチャ図である。
図の中の異なるものが、少なくともいつくかの同じ参照符号を、同じコンポーネントを識別するために有しているが、それぞれのコンポーネントに関しての詳細な説明はない。
本明細書に記載の態様に従って、CAD/CAMシステムを使用して歯科補綴物を生成するための方法、システム、装置、およびコンピューター・プログラムが提供されている。
回復サイトは一般的には、患者の口腔のエリアであり、その中で一つ以上の歯が回復、治療され、または歯科補綴物に取り換えられる。回復サイトは、患者が歯をなくした、または歯科用型の準備中に歯が取り除かれた場合等の、歯(単複)が無いエリアを含んでも(含まなくても)良い。回復サイトは、歯科補綴物により直接影響を受けるそれらの近傍にある歯を含んでもよいが、そのような歯を必ずしも含まなくても良い。回復サイトは、サイトに近い歯(硬組織)並びに歯肉(軟組織)、および歯槽骨等のサイトに近い口腔のその他の部分を含み得る。回復サイトは、歯科補綴物をサポートするために、顎の骨または歯科患者の頭とインターフェースをとる一つ以上の歯科インプラントを含んでも(含まなくても)良い。一つ以上の歯科インプラントは、まず、歯科患者の口の中に外科的に入れられなければならず、その後、歯科補綴物を歯科インプラントに取り付ける。
歯科補綴物は一般的に、例えば、回復サイトにおける患者の歯列の一部または全体を取り替える人工的なまたは人工の構造である。歯科補綴物の幾つかの例は、制限無しに、歯科修復-フルのまたは部分的なクラウン、ブリッジ、インレー、上張り、およびベニヤ等-義歯、及び歯科インプラントを含む。歯科補綴物は長持ちするか、または一時的であり、その使用は臨床的に必要であっても良いし、または患者により選ばれても良い。
図1A〜1Cは、本明細書の実施形態に従って構成された歯科補綴物を生成するための手順の例を示したフロー図である。簡潔に、図1A〜1Cを参照すると、歯科補綴物が準備されるに際して、歯科補綴物の歯肉部分は、少なくとも一つのリテンションポケットおよび少なくとも一つのリテンションポケットから歯肉部分の外側に延びる注入チャンネルを含むようにデザインされる。歯科補綴物の歯肉部分は、最終強度、組み立てられた歯肉部分を作るための歯肉色の素材、リテンションポケットを含む組み立てられた歯肉部分、および注入チャンネルから製造される。歯肉部分は、コンピュータ支援のデザイン(CAD)システムを使用してデジタルにデザインされ、歯科補綴物の歯肉部分は、コンピュータ支援製造(CAM)ミリングシステムを使用して組み立てられる。一態様において、少なくとも一つのリテンションポケットおよび注入チャンネルを歯肉部分上に位置決めすることにより、歯肉部分はデジタルにデザインされる。別の態様において、リテンションポケットは、歯科インプラントのボールアタッチメントに対応するマトリックスより大きく形成される。マトリックスは、マトリックスがリテンションポケットに関してフィットが緩い状態で、リテンションポケット内にセットされる。更に別の態様では、マトリックスがボールアタッチメントと一致している状態で、歯肉部分は歯科インプラントのボールアタッチメントの上に配置され、硬化性接着剤は、注入チャンネルを介し硬化性接着剤を注入することによりリテンションポケット内に注入され、接着剤が硬化され、マトリックスがリテンションポケットに取り付けられ、最終歯科補綴物が仕上がる。
より詳細には、図1Aに示されているように、手順の例はステップ100から始まっており、ステップにおいて歯科患者は歯科医院を訪れる。一実施形態において、一以上の歯科インプラントが患者の口の中に外科的にセットされた後、ステップ100が行われる。
その後、ステップ102において、歯科医院は、患者の口腔の型をとる。一実施形態において、型は物理的型である。これにより、回復サイトのインプリントが提供され、それはしばしば口内の型を使用してつくられ、それから歯科補綴物、例えば、義歯が製造される。歯科医院が患者の口腔の物理的型を準備している場合、物理的型はその後ステップ104でラボラトリーに送られ、そこで、技術者はステップ108の物理的型を使用して歯型をつくる。ステップ108でつくられた歯型は、患者の口腔内にインプラントされた歯科インプラントの類似体を含む。一実施形態において、歯型および歯科インプラントの類似体のスキャニングおよびイメージングを可能にするために、スキャンボディは歯型上の歯科インプラントの類似体に実装される。その後、ステップ110で、取り付けられたスキャンボディを含む歯型はスキャンされ、スキャンに際して、光学デジタルカメラまたは他のタイプの実体形状の3次元モデルを生成できる画像獲得装置等のイメージング・システムが使用される。ステップ110での歯型のスキャニングによって、歯型のスキャン画像がつくられ、それはCAD/CAMシステムを使用してステップ112で口腔のデジタルモデルをつくるのに使用される。
または、他の実施形態では、ステップ102でとられた患者の口腔の型は、デジタル型であり、それは光学デジタルカメラまたは、上記の画像獲得装置等のイメージング・システムを使用する。様々な例で、光学デジタルカメラは、イメージングの手順を行い、イメージデータをつくるが、データは口腔内(例えば、患者の口の中でのイメージ獲得)および/または口腔外(例えば、患者の口の外でのイメージ獲得)のものである。また、様々な例において、光学デジタルカメラはイメージの獲得を行うことができ、それは自動的、例えば、ユーザの介入無しで、またはオペレータのコマンドに応じて手動でのどちらかである。一実施形態において、デジタル型は、患者の口腔のスキャンを行うことによりつくられ、スキャンボディは、患者の口腔にインプラントされた歯科インプラントに取り付けられる。口腔内のスキャンは、光学デジタルカメラを患者の口の中に置き、患者の口腔の詳細の画像を撮ることにより行われ、それは実装されたスキャンボディを含む。様々なパターンの色および/または光を使用して、特徴の高さの変化および/または口腔内の歯科インプラントをスキャンし、スキャニングから三次元データを生成することができる。または、レーザーベースのスキャナを使用して、特徴の距離および/または高さ、および/または特定のエリアを越えての患者の口腔内の歯科インプラントを測定することができる。
例えば、口腔内のスキャンを介して患者の口腔のデジタル型がとられると、患者の口腔のデジタル型(上記の物理的型とは反対に)はステップ106でラボラトリーに送られる。このスキャンボディを含む患者の口腔のデジタル型を使用して、その後、ステップ112でCAD/CAMシステムで患者の口腔のデジタルモデルがつくられる。CAD/CAMシステムを使用してステップ112でつくられたデジタルモデルは上記の準備されたモデルに、同一でなくても、実質的に類似しており、上記のモデルにおいて、患者の口腔の物理的型が最初にとられる。
従って、口腔のデジタルモデルは、物理的型(ステップ104、108、および110)またはデジタル型(ステップ106)のどちらか一つからつくられる。CAD/CAMシステムを使用して、ステップ112で患者の口腔のデジタルモデルがつくられると、下記のように、歯科補綴物のデジタルモデルがつくられ、ステップ114から始まる。ステップ114で、まずデジタルモデルに含まれるスキャンボディを置くことにより、技術者は歯科インプラントをデジタルモデルに置く。一実施形態において、CAD/CAMシステムがソフトウェアを含み、そのソフトウェアは、ステップ114において歯科インプラントをデジタルモデル内に置くことが可能にするが、それは例えばマウス等の入力装置上のボタンを使用して、デジタルモデルに含まれるスキャンボディをクリックすることにより可能になる。一実施形態において、ステップ116において、CAD/CAMシステムと含まれるソフトウェアはスキャンボディの位置を把握しており、そのため、歯科インプラントは患者の顎と関連して位置決めされる。歯科インプラントと患者の顎に関連してこの情報を基に、歯肉部分と歯科補綴物の少なくとも一つの歯、例えば、義歯の両方は、ステップ118においてCAD/CAMシステムを使用してデジタルにデザインされる。歯茎または歯科補綴物の歯肉部分は、更にリテンションポケットおよびリテンションポケットから歯肉部分の外側に延びる注入チャンネルを含むようにデザインされる。一実施形態において、CAD/CAMシステムのソフトウェアは、リテンションポケットおよび注入チャンネルのロケーションおよび/または位置を自動的に提案し、そのことは図2A−2C、3および4A−4Dを参照して下記に記載されており、提案された位置は、ステップ120における歯科補綴物のデジタルデザインの歯科インプラント上である。ソフトウェアが提案するロケーションおよび/または位置は、歯科インプラント上だけでなく、歯科補綴物の歯と交わらないところも含む。仮にデジタルデザインの歯肉部の最小厚さがステップ120でリテンションポケットおよび/または注入チャンネルのために提案されているロケーションにとって重要な場合、ステップ122において、ソフトウェアは、ユーザ又は技術者に警告を発する。しかしながら、少なくとも注入チャンネルの提案されたロケーションをリロケートするために、ソフトウェアはステップ124で更にツールを提供するが、そのことは、図2A−2Cを参照してより詳細に説明する。下記により詳細に説明するように、これらリテンションポケットおよび注入チャンネルは、患者の口腔内の歯科インプラントとかみ合うマトリックスおよびボールアタッチメントに対応する。特に、リテンションポケットは、それぞれ歯科インプラントのボールアタッチメントに対応するマトリックスより大きくなるよう形成され、それぞれのリテンションポケットにセットされると、マトリックスのフィットは緩い。
簡潔に、図2A−2Cを参照して、コンピュータは、歯科補綴物の歯肉部分をデジタルにデザインするように作動する少なくとも一つのプロセッサを含む。歯肉部分は、少なくとも一つのリテンションポケットおよび少なくとも一つのリテンションポケットから歯肉部分の外側に延びる注入チャンネルを含むようにデザインされる。リテンションポケットおよび注入チャンネルの位置調整は、少なくとも一つのプロセッサにより自動的になされる。一態様において、プロセッサは、デンタルコンピュータ支援、設計/コンピュータ支援の製造(CAD/CAM)デバイスに含まれる。別の態様において、ミリングシステムは、リテンションポケットおよび注入チャンネルを含むデジタルデザイン、歯肉部分に基づいて、最終強度、歯肉色の素材から歯肉部分を組み立てるように構成される。更に別の態様では、プロセッサは、リテンションポケットおよび注入チャンネルのロケーションを自動的に提案するように構成されており、その提案は、格納された情報、および下記の内の少なくとも一つを含む格納された情報に基づく:(i)歯肉部の最小厚さに関連する所定の閾値を上回る大きさ(ii)歯肉部の最小厚さに関連する所定の閾値を下回る大きさ(iii)チャンネルの位置調整に関連する大きさ、および(iv)チャンネルのアンギュレーションに関連する大きさ。別の態様では、仮に歯肉部の最小厚さが、リテンションポケットと注入チャンネルの内の少なくとも一つの提案されたロケーションにとって重要な場合、プロセッサは更に警告を発するように構成される。別の態様において、プロセッサは、格納された情報に基づいて、リテンションポケットと注入チャンネルの内の少なくとも一つの提案されたロケーションを調整するように構成される。
より詳細には、一実施形態において、図2Aに示されているように、歯科補綴物のデジタルデザイン、即ち、義歯200が、例えば、上記のように、ステップ118および120でつくられる。義歯200のデジタルデザインにおいて、歯型202のデジタルイメージ、並びにデジタルにデザインされた歯茎または歯肉部分201および義歯204が示されている。図IBのステップ120に関して上記したように、義歯200のデジタルデザインは、リテンションポケットおよび/または注入チャンネル203a−203dのための提案されたロケーションを含み、それはCAD/CAMシステムと含まれるソフトウェアにより自動的に提案され得る。
他の実施形態において、図2Bに示されているように、ソフトウェアはツール205を含み、それは義歯200のデジタルデザインにおけるリテンションポケットおよび/または注入チャンネル203a−203dのための提案されたロケーションおよび/または位置をリロケートすることを可能にし、そのことは図IBのステップ124に関連して上記されている。ツール205を使用して、リテンションポケットおよび/または注入チャンネル203a−203dの提案されたロケーションおよび/または位置を移動および/または回転するが、そのことは、マウス等の入力装置のボタンを使用して、提案されたチャンネルロケーション203a−203d上のツール205をクリックすることにより行われ、ツール205およびチャンネル203a−203dを他のロケーション又は位置に移動または回転させるが、そのことは、入力装置のボタンを、代替的なロケーションまたは位置が選ばれるまで押下することにより行われる。図2Cの実施形態では、ソフトウェアは更にリテンションポケットおよび/または注入チャンネル203a−203dのための提案されたロケーションの周りの強調領域210を提供し、ユーザ又は技術者は効率的に提案されたロケーション203a−203dを移動できる。一実施形態において、強調領域210は好ましくは、例えば、橙色のような、歯肉部分201および/または注入チャンネル203a−203dとは異なる識別可能な色を有する。強調領域210はシステムにより集められた様々な情報を基につくられている。一実施形態において、この情報は下記を含む(i)図IBのステップ122に関連して上記している、リテンションポケットおよび/またはチャンネルを歯肉部分201上に正確にセットするために重要な歯茎または歯肉部分の最小厚さに関連する所定の閾値を上回るおよび/または下回る大きさ(ii)歯科補綴物の歯と交わらないチャンネルの位置調整に関連する大きさ、および/または(iii)チャンネルのアンギュレーションに関連する大きさ。チャンネルのアンギュレーションに関して、一実施形態において、アンギュレーションは、所定の閾値を下回る咬合平面に関連する。この閾値は、歯科補綴物を製造するための方法および/またはマシーンによって決まり、例えば、マシーンのタイプによるが、製造の加算法では、閾値はでないが、製造の減法では、最大30程度の閾値が可能である。例えば、製造の減法を介して、注入チャンネルで歯科補綴物を製造する際、マシーンは、プロテーゼのベースマテリアルから歯科補綴物を圧延またはグラインドさせるために使用されるが、そのようなマシーンは、例えば、マシーンリミットのような主な製造ディレクションに関連する一定のアングルまで使用できる。従って、マシーンは、ベースマテリアルを歯科補綴物にグラインドさせたりミリングしたりする前に、プロテーゼのベースマテリアルを任意のアングルに回転させることができず、および/またはベースマテリアル自身は特定の部分へのアクセスをブロックする。上記に鑑みて、注入チャンネルのアングルは歯科補綴物を製造するための方法および/またはマシーンによって制限されても良い。図2Bおよび2Cの実施形態において、強調領域210並びにツール205の両方は、位置調整に関する情報および/または注入チャンネル203a−203dのアンギュレーションを含んでもよく、それにより、デジタルにデザインされた歯科補綴物の歯肉部分201上への正確なセットが保証される。
CAD/CAMシステムおよび/またはユーザが、歯肉部分201、歯204、およびリテンションポケットおよび/または注入チャンネル203a−203dのデジタルデザインを終了すると、義歯200のデジタルデザインは図IBのステップ126で完成する。一実施形態において、ステップ126において、義歯200のデジタルデザインが完成すると、アディティブまたはサブトラクティブな製造手順のどちらか一方を使用して、ステップ128で義歯の歯肉部分が組み立てられる。義歯の歯肉部分を組み立てるためのアディティブな手順の一実施形態は、ステレオリソグラフィまたは光学製造である。アディティブな製造手順の他の実施形態は、プラスチックおよび/またはワックスの3次元印刷である。しかしながら、従来の技術分野の当業者は他のアディティブな製造手順を用いて発明に到達し得、そのことは本発明の範囲内である。
サブトラクティブな製造手順の一実施形態において、CAD/CAMシステムは、ミリングシステムまたはミリングマシーンと連動して、義歯の歯肉部分を組み立てる。歯肉部分は、好ましくは歯肉色の素材から作られる最終強度のプロテーゼのベースマテリアルから、ミリングシステムにより組み立てられる。実施形態において、ミリングシステムは、ミリングマシーンを含み、ミリングマシーンは、一以上のコンピュータ制御バリまたはグラインディングおよび/またはカッティング部品を有し、最終強度のプロテーゼのベースマテリアルブロックを、義歯の歯肉部分の所定の形状に、圧延、切断、および/またはグラインドさせ、それらは図IBおよび1Cのステップ126でつくられたCAD/CAMデジタルモデルに基づいており、最終歯科補綴物ベースが製造される。
アディティブまたはサブトラクティブな製造手順により組み立てられた最終歯科補綴物ベースは、上記のリテンションポケットおよび注入チャンネルを含む。各リテンションポケットは、サイズのスペーサを備え、それは患者の口腔内の歯科インプラントとかみ合うマトリックスおよびボールアタッチメントと対応する(例えば、図3および4A−4D参照)。リテンションポケットに接続されている注入チャンネルは、好ましくは、患者の口腔舌側(例えば、図3参照)に提供される。注入チャンネルは、リテンションポケットへのアクセスを可能にし、硬化性接着剤は、対応するリテンションポケットの周りのエリアおよび関連するマトリックス(例えば、図4C参照)に塗布される。上記のように、最終プロテーゼのベースを、CAD/CAMシステムを使用して最終強度、歯肉色の素材から製造することにより、効率的に歯科インプラントを患者の口腔の物理的またはデジタルな型に位置決めすること、および正確に最終プロテーゼのベースの位置を移すことが可能になり、最終歯科補綴物は、容易にそしてしっかりと患者の口腔の歯科インプラントへ取り付けられる。最終プロテーゼのベースと共にリテンションポケットを含んでいることにより、患者の歯科インプラントの位置を最終プロテーゼのベースに移す際に生じる如何なるマイナーなエラーまたは不正確さも、より詳細に下記に記載されるように、補償される。また、従来のようにベースを鋳造することなく最終プロテーゼのベースを製造することにより、プロテーゼのベースを準備し、仕上げるのに必要な複雑なステップが大幅に削減され、最終歯科補綴物の美的外観および安定性を下げるキャストベース内のバブルの問題もなくなる。
一実施形態において、ステップ128において義歯の歯肉部分が製造されると、義歯プロテーゼの義歯を製造する必要がある。図1Cのステップ130に記載されているように、義歯を製造することができるが、それはセラミックまたは金属のブロック、または義歯として使用可能な他のタイプの材料から、義歯をミリングまたはグラインディングすることにより可能である。または、図1Cのステップ130において、義歯は予め製造された歯でもよく、VITA Zahnfabrik、Bad Sackingen、Germany、VITA North America、Yorba Linda、California、またはHeraeus Kulzer North America、South Bend、Indianaから入手可能である。その後、ステップ132において、例えば、歯を歯肉ベースに接着する等により、歯は製造された歯肉ベースに取り付けられる。
歯科補綴物を仕上げるため、歯肉ベース上のリテンションポケットは充填され、歯科補綴物の、患者の口腔内の歯科インプラントのボールアタッチメントへの正確な位置調整が保証される。一実施形態において、このプロセスはステップ134で始まり、ステップにおいて、ボールアタッチメントは歯科インプラントの類似体に実装または留められ、類似体は上記の歯型等の準備された歯型と含まれる。その後、ステップ136で、マトリックス304は、ボールアタッチメント305に実装され(例えば、図3および4A−4D参照)、ステップ138で、組み立てられた歯科補綴物または義歯は、歯型の上に載置される。組み立てられた歯科補綴物のリテンションポケット302は、歯科インプラントのマトリックス304およびボールアタッチメント305とぴったりと合う(例えば、図3及び4A−4D参照)。しかしながら、リテンションポケット302は、マトリックスより僅かに大きいサイズのスペーサを含み、患者の歯科インプラントの位置を最終プロテーゼのベースに移す際に生じるマイナーなエラーは補償される。
この実施形態は、図3、4Aおよび4Bに更に示され、少なくとも一つの取り付けられた歯300、少なくとも一つのリテンションポケット302、および少なくとも一つの注入チャンネル303を含む最終的な歯肉ベース301は、歯科インプラント308のマトリックス304およびボールアタッチメント305の上に載置され、これは患者の口腔の歯肉306および骨310を表す歯型の中に含まれる。しかしながら、例えば図4Bに示される様に、リテンションポケット302は、ボールアタッチメント305のマトリックス304より僅かに大きいサイズである。従って、ステップ140および/または図4Cの実施形態において、硬化性接着剤314は、マトリックス304を超えて、リテンションポケット302を充填し、その充填に際し、注入チャンネル303を介して接着剤をリテンションポケット302に塗布するシリンジ312等のデバイスが使用される。接着剤314で、リテンションポケット302を充填することにより、マトリックス304は、永久に歯科補綴物の歯肉ベース301に取り付けられる。さらに、リテンションポケット302および歯科補綴物の注入チャンネル303は充填され、塗布された接着剤314で密閉される。図1Cのステップ142で、技術者は接着剤を硬化させ、または固め、マトリックス304が最終歯科補綴物の歯肉ベース301に取り付けられていることを保証する。一実施形態において、硬化後、歯科補綴物上の余分な接着剤は取り除かれる。図1Cおよび/または図4Dの実施形態において、ステップ142において接着剤が硬化すると、プロテーゼが仕上がるおよび/または取り除き可能になる。一実施形態において、注入チャンネル303も化粧張りして、完璧な美的結果を得る必要がある。他の実施形態において、如何なる可視の、接着剤が充填された注入チャンネル303と歯肉ベース301の間の移行も塗布により、組み立てられた歯肉ベース301の歯肉色の素材とマッチさせる。その後、ステップ144において、最終歯科補綴物は歯型から取り除かれ、最終歯科補綴物または義歯は歯科医院に送られ、患者に適用される。上記の実施形態において、マトリックス304は最終的な歯肉ベース301のリテンションポケット302に取り付けられているが、歯科インプラントの類似体を含む歯型の上に組み立てられた歯科補綴物を載置することにより、また、硬化性接着剤を注入チャンネル303に注入することにより、マトリックス304を最終プロテーゼのベース301に取り付けることが可能になる一方、最終プロテーゼのベースが患者の口の中の実際の歯科インプラントの上に乗る。
図5は、コンピュータシステムの例のダイアグラムである。一実施形態におけるシステムは本発明の歯科補綴物を準備するのに利用されるCAD/CAMシステムの少なくとも一つを形成してもよく、また、図1A〜1Cに示されている手順の一以上のステップを実行するように構成されてもよい。図5のシステムは、プロセッサ502、メモリ503、記憶装置504、通信装置505、ユーザー・インターフェース506、およびCAD/CAM装置508を含み、それらは全てバス501に結合されている。
プロセッサ502は、バス501を介して、コンピュータシステムの他のコンポーネントと通信する。記憶装置504は、一以上のコンピュータ可読媒体を含む。記憶装置504は、プロセッサ502およびオペレーティングシステムにより実行されるプログラム命令を含むデータを読み込みそして書き込む様に構成され、(例えば、Microsoft WindowsおよびUNIX等の汎用オペレーティングシステム、またはカスタムオペレーティング・システム)それにより、プロセッサ502は、他のコンポーネントの動作を制御できる。通信装置505は、プロセッサ502が、例えば、ネットワークおよびインターネットと通信することを可能にする。ユーザー・インターフェース506は、入力装置(例えば、キーボード、マウス、ジョイスティック、トラックパッド、スティルスタブレット、マイクロホン、およびカメラ)、出力装置(例えば、ビデオディスプレイ、プリンタ、およびスピーカ)、そして入力/出力装置(例えば、タッチスクリーン)を含む。ユーザー・インターフェース506は、本明細書に記載のデバイス、コンポーネント、および/またはシステムの少なくとも一部を形成できる。CAD/CAM装置508は、リテンションポケット、注入チャンネル、および義歯と、歯肉部分のデジタルデザインを行うように構成されているモデリングシステム508aを含む。CAD/CAM装置508は、リテンションポケットおよび注入チャンネルを含むデジタルにデザインされた歯肉部分を組み立てるように構成されたミリングシステム508bを含む。一実施形態において、歯肉部分は、好ましくは歯肉色の素材から作られる最終強度のプロテーゼのベースマテリアルの中から、ミリングシステム508bによって組み立てられる。CAD/CAM装置508は、本明細書に記載のデバイス、コンポーネント、および/またはシステムの少なくとも一部を形成できる。
プロセッサ502は、本明細書に記載の手順の一部(または全て)を実行するように構成されている。例えば、図1A〜1Cに示されている手順の一以上のステップは、コンピュータ−可読プログラム命令の形態で、記憶装置504に格納されてよい。手順を実行するために、プロセッサは、記憶装置504に格納された適切なインストラクションをメモリ503にロードし、その後ロードされたインストラクションを実行する。
上記の記載において、本発明の態様は、幾つかの実施形態を参照して記載されている。従って、明細書は、制限的でなく、説明とみなされるべきである。同様に、図面の中に示される、本発明の機能性および利点をハイライトするフィギュアは例示のためのものである。本発明のアーキテクチャは十分柔軟で設定可能であり、添付のフィギュアに示されている以外の方法でそれは使用される(およびナビゲートされる)。
本発明の態様のソフトウェア実施形態は、一連のインストラクションまたはソフトウェアとして提供され、インストラクションまたはソフトウェアは製品、例えば、インストラクションを含むコンピュータ可読媒体に含まれていても良い。コンピュータ可読媒体のインストラクションは、コンピュータシステムまたは電子デバイスのプログラムを作成するために使用される。コンピュータ可読媒体は、フロッピーディスク、光ディスク、CD−ROMおよび光磁気ディスクまたは電子命令を格納するのに好適な他のタイプの媒体を含むが、それに限定されない。
本明細書に記載のコンピュータシステムを使用して実行された場合の技術は、特定のソフトウェア構成に制限されない。それらは、任意のコンピューティングまたはプロセッシング環境に適用可能である。「コンピュータ可読媒体」および「メモリ」という用語は、コンピュータシステムにより実行されるために、一連のインストラクションを格納、コード化、または送信でき、またコンピュータシステムに本明細書に記載の技術を行わせる任意の媒体を指す。さらに、アクションをとる、または結果を得るとして、ソフトウェアを一つの形態または他で表すことは共通である(例えば、プログラム、手順、プロセス、アプリケーション、ロジック等)。そのような表現は、単にコンピュータシステムによるソフトウェアの実行は、結果を得るためにプロセッサにアクションをとらせることを簡潔に述べただけである。他の実施形態において、ソフトウェアによって実行されたファンクションは、代わりにハードコードされたモジュールによって実行されてもよく、したがって、本発明は格納されたソフトウェアプログラムとの使用に制限されない。さらに、本明細書に記載の手順が必ずしもコンピュータシステムで行われる必要はなく、代わりに手順の全部または一部は人間、即ちオペレータによって行われても良い。
本発明の態様が特定の実施形態で述べられてきたが、更なる多くの変更および変化が当業者に明らかであろう。従って、本発明は上記に具体的に述べられた方法以外で実施され得ることが理解されるであろう。実施形態は、あらゆる点で、説明的であり、制限的ではないと考えられるべきである。

Claims (16)

  1. 歯科補綴物を準備するコンピュータの作動方法であって、
    歯肉部分に設けられた少なくとも一つのポケット前記ポケットから前記歯肉部分の外側に延びる少なくとも一つの注入チャンネルと、を含む前記歯科補綴物の前記歯肉部分をコンピュータによってデザインすることと、
    前記歯肉部分を作るための歯肉色の素材から作られる最終強度のプロテーゼから、前記ポケットおよび前記注入チャンネルを含む前記歯科補綴物の前記歯肉部分を前記コンピュータによって組み立てること、を含み、
    前記歯肉部分をコンピュータによってデザインするステップにおいて、前記ポケットと前記注入チャンネルの位置は、(i)前記歯肉部分の最小厚さに関連する所定の閾値を上回る大きさ(ii)前記歯肉部分の前記最小厚さに関連する所定の閾値を下回る大きさ(iii)前記チャンネルの位置調整に関連する大きさ、および(iv)前記チャンネルのアングルに関連する大きさ、の内の少なくとも一つに基づいて決定される方法。
  2. 前記歯肉部分をコンピュータによってデザインるステップは、前記ポケットと前記注入チャンネルの内の少なくとも一つの位置を前記歯肉部分上に位置決めすることを含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記ポケット歯科インプラントのボールアタッチメントに対応する部品より大きくなるように形成される請求項1に記載の方法。
  4. 前記部品と前記ポケットとのフィットが緩い状態で、前記部品を前記ポケットに載置することを備える請求項3に記載の方法。
  5. 前記部品が前記ボールアタッチメントと一致している状態で、前記歯肉部分を前記歯科インプラントの前記ボールアタッチメント上に配置することと、
    硬化性接着剤を前記注入チャンネルを介して注入することにより、前記硬化性接着剤を前記ポケットに注入することと
    前記部品を前記ポケットに取り付けるために、前記接着剤を硬化すること、とを備える請求項4に記載の方法。
  6. 前記組み立てられた歯肉部分の前記歯肉色の素材と色を合わせるために、前記硬化した接着剤に色付けすることを備える請求項5に記載の方法。
  7. 前記歯肉部分をコンピュータによってデザインする前記ステップはコンピュータ支援のデザインシステムによって行われ、前記歯科補綴物の前記歯肉部分の前記組み立てはコンピュータ支援の製造ミリングシステムを使用して行われる請求項1に記載の方法。
  8. 歯科補綴物を製造するためのシステムであって、前記システムは、前記歯科補綴物の歯肉部分をコンピュータによってデザインするように作動する少なくとも一つのプロセッサを備え、前記歯肉部分は、前記歯肉部分に設けられた少なくとも一つのポケットおよび前ポケットから前記歯肉部分の外側に延びる少なくとも一つの注入チャンネルを含むようにデザインされ、前記ポケットおよび前記注入チャンネルの位置調整は、前記少なくとも一つのプロセッサによって自動的になされ
    前記プロセッサは自動的に前記ポケットと前記注入チャンネルの位置を提案するように構成され、前記提案は(i)前記歯肉部分の最小厚さに関連する所定の閾値を上回る大きさ(ii)前記歯肉部分の前記最小厚さに関連する所定の閾値を下回る大きさ(iii)前記チャンネルの前記位置調整に関連する大きさ、および(iv)前記チャンネルのアングルに関連する大きさ、の内の少なくとも一つを含む格納された情報に基づくシステム。
  9. 前記少なくとも一つのプロセッサは、デンタルコンピュータ支援の設計/コンピュータ支援製造装置に含まれる請求項8に記載のシステム。
  10. 前記コンピュータによってされたデザインに基づいて前記歯肉部分を作るための歯肉色の素材から作られる最終強度のプロテーゼから、前記ポケットおよび前記注入チャンネルを含む前記歯肉部分を組み立てるように構成されたミリングシステムを備える請求項8に記載のシステム。
  11. 仮に前記歯肉部の前記最小厚さが前記ポケットと前記注入チャンネルの内の少なくとも一つの前記提案された位置にとって重要な場合、前記プロセッサは更に警告を発するように構成される、請求項に記載のシステム。
  12. 前記プロセッサは、前記格納された情報に基づいて、前記ポケットと前記注入チャンネルの内の少なくとも一つの前記提案された位置を調整するように構成される請求項に記載のシステム。
  13. コンピュータシステムにより実行される一連の命令を格納するコンピュータ可読媒体であって、前記一連の命令、前記コンピュータシステムに歯科補綴物の歯肉部分をデザインさせる命令を含み、前記歯肉部分は、前記歯肉部分に設けられた少なくとも一つのポケットと前ポケットから前記歯肉部分の外側に延びる少なくとも一つの注入チャンネルを含むようにデザインされ、前記ポケットおよび前記注入チャンネルの位置調整は前記コンピュータシステムにより自動的になされ
    前記命令は、前記コンピュータシステムに前記ポケットと前記注入チャンネルの位置を自動的に提案させ、前記提案は、(i)前記歯肉部分の最小厚さに関連する所定の閾値を上回る大きさ(ii)前記歯肉部分の前記最小厚さに関連する所定の閾値を下回る大きさ(iii)前記チャンネルの前記位置調整に関連する大きさ、および(iv)前記チャンネルのアングルに関する大きさ、の内の少なくとも一つを含む格納された情報に基づくコンピュータ可読媒体。
  14. 前記コンピュータシステムにより実行され前記命令は、前記コンピュータシステムによってされたデザインに基づいて、前記ポケットと前記注入チャンネルを含む前記歯科補綴物の前記歯肉部分を組み立てさせる請求項13に記載のコンピュータ可読媒体。
  15. 仮に前記歯肉部の前記最小厚さが前記ポケットと前記注入チャンネルの内の少なくとも一つの前記提案された位置にとって重要な場合、前記命令は、前記コンピュータシステムにより実行された場合、前記コンピュータシステムに警告を出させる、請求項13に記載のコンピュータ可読媒体。
  16. 前記命令は、前記コンピュータシステムにより実行された場合、前記格納された情報に基づいて、前記コンピュータシステムに前記ポケットと前記注入チャンネルの内の少なくとも一つの前記提案された位置を調整させる、請求項13に記載のコンピュータ可読媒体。
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