JP6769357B2 - 画像処理装置、画像処理方法および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法および撮像装置に関する。
魚眼レンズや超広角レンズなどの広角なレンズを複数使用して全方位(全天球)を一度に撮像する撮像装置である全天球撮像システムが知られている。全天球撮像システムでは、各々のレンズからの像をセンサ面に投影し、得られる各画像を画像処理によって結合することで、平面に展開された全天球画像を生成する。例えば、180度を超える画角を有する2つの広角なレンズを用いて、全天球画像を生成することができる。
全天球画像を生成する画像処理では、各レンズ光学系により撮影された部分画像に対して、所定の射影モデルに基づいて、また理想的なモデルからの歪みを考慮して、歪曲補正および射影変換を施す。そして、複数の部分画像に含まれる重複部分に対してテンプレートマッチング処理を利用し、つなぎ合わせ処理を行う技術が既に知られている。例えば、特許文献1には、つなぎ合わせ処理の精度向上を目的として、画像の特徴量を抽出して、マッチング処理に適用する画像処理装置が開示されている。
全天球撮像システムを、高解像度(例えば4K)、ハイフレームレートの動画処理などに適用する場合、画像処理装置の外部メモリへ画像を格納するために必要なデータ帯域量が指数関数的に増えてしまう。これに対し、部分画像を圧縮器により圧縮して外部メモリへ格納し、つなぎ合わせ処理および平面展開処理を開始する前に、伸張器で復号する手段を適用することが考えられる。
しかしながら、つなぎ合わせ処理と平面展開処理は、パイプライン処理されるため、伸張器は、部分画像につきそれぞれ必要となる。すなわち、外部メモリのデータ帯域を削減するために、つなぎ合わせ処理、平面展開処理それぞれに回路の追加が必要となっていた。また、解像度が大きなるに従って、一時的に画像データを格納するラインバッファなどの内部メモリのサイズが大きくなっていた。
そこで本発明は、2以上の部分画像を圧縮するとともに、重複部分のつなぎ合わせ処理をする画像処理を簡易に実行することができる画像処理装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る画像処理装置は、2以上の撮像光学系により撮像され、その一部に重複部分を有する2以上の画像を合成して1の画像を生成する画像処理装置において、それぞれの前記撮像光学系から入力された画像について、所定の画素数からなるブロック単位で、少なくとも該ブロックがエッジ部であるか否かを示すエッジ情報を含む符号に変換する圧縮手段と、前記重複部分について、前記エッジ情報を画素情報として有する画像として、該画像に基づいてテンプレートマッチングをするテンプレートマッチング手段と、を備えるものである。
本発明によれば、2以上の部分画像を圧縮するとともに、重複部分のつなぎ合わせ処理をする画像処理を簡易に実行することができる。
全天球撮像システムの一例を示す断面図である。 全天球撮像システムにおける射影関係の説明図である。 全天球画像フォーマットの画像データのデータ構造の一例を示す説明図である。 2つの魚眼カメラで撮像された2つの魚眼画像を全天球画像フォーマットに展開する処理の説明図である。 画像処理装置における画像処理全体の流れを示す図である。 テンプレートマッチング部によるテンプレート画像の生成の説明図である。 圧縮器の機能構成を示すブロック図である。 圧縮器で生成される符号とエッジ情報の説明図の一例である。 (A)はカラー画像、(B)は(A)を2値化した画像の例である。 第1の実施形態に係る画像処理装置のブロック図の一例である。 圧縮器で生成される符号とエッジ情報の説明図の他の例である。 第3の実施形態に係る画像処理装置のブロック図の一例である。
以下、本発明に係る構成を図1から図12に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(撮像装置構成)
図1は、本発明に係る撮像装置の一実施形態である全天球撮像システム10を示す断面図である。
全天球撮像システム10は、撮像体11と、撮像体11およびコントローラやバッテリなどの部品を保持する筐体12と、筐体12に設けられたシャッターボタン13と、を備える。撮像体11は、2つの結像光学系14A,14Bと、CCD(Charge Coupled Device)センサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどの2つの固体撮像素子15A,15Bとを含む。以下、結像光学系14と固体撮像素子15とを1個ずつ組み合わせたものを撮像光学系と称する。また、2つの撮像光学系を、第1の魚眼カメラ16A、第2の魚眼カメラ16Bとも称する。
結像光学系14は、それぞれ、例えば、6群7枚の魚眼レンズとして構成することができる。魚眼レンズは、180度(=360度/n;n=2)より大きい全画角を有する。好適には、185度以上、さらに好適には、190度以上の画角を有するものである。
2つの結像光学系14A,14Bの光学素子(レンズ、プリズム、フィルタおよび開口絞り)は、固体撮像素子15A,15Bに対して位置関係が定められる。位置決めは、結像光学系14A,14Bの光学素子の光軸が、対応する固体撮像素子15の受光領域の中心部に直交して位置するように、かつ、受光領域が、対応する魚眼レンズの結像面となるように行われる。固体撮像素子15各々は、受光領域が面積エリアを成す2次元の固体撮像素子であり、組み合わせられる結像光学系14により集光された光を画像信号に変換する。
結像光学系14A,14Bは、同一仕様のものであり、それぞれの光軸が合致するようにして、互いに逆向きに組み合わせられる。固体撮像素子15A,15Bは、受光した光分布を画像信号に変換して、全天球撮像システム10が備えるコントローラにある画像処理手段としての画像処理装置に出力する。画像処理装置では、固体撮像素子15A,15Bからそれぞれ入力される魚眼画像(部分画像の一例である)をつなぎ合わせて合成し、立体角4πラジアンの画像(全天球画像)を生成する。全天球画像は、撮影地点から見渡すことのできる全ての方向を撮影したものとなる。なお、全天球撮像システム10が生成する画像は、全天球画像に限られるものではなく、例えば、水平面のみ360度を撮影したパノラマ画像であってもよい。
また、固体撮像素子15A,15Bの走査方向を、互いに一致させることで、各々の撮像画像をつなぎ合わせやすくすることができる。つまり、それぞれの固体撮像素子15の走査方向と順序を、互いにつなぎ合わせる部分で一致させることで、互いのカメラの境界にある物体、特に、移動物体のつなぎ合わせに効果が得られる。例えば、固体撮像素子15Aで撮影された撮像画像の左上の部分と、固体撮像素子15Bで撮影された撮像画像の左下の部分が、画像のつなぎ合わせる部分として一致する場合は、固体撮像素子15Aの走査は、固体撮像素子の上から下に向かって、右から左に走査する。一方、固体撮像素子15Bの走査は、固体撮像素子の下から上に向かって、右から左に走査する。このように、画像のつなぎ合わせる部分に基づいて、各固体撮像素子15の走査方向を一致させるように制御することで、つなぎ合わせ易いという効果が得られる。
上述したように、結像光学系14が180度を超える全画角を有するため、全天球画像を構成する際には、各撮像光学系による撮影画像において、重複する画像部分が、同一像を表す基準データとして画像つなぎ合わせの参考とされる。生成された全天球画像は、撮像体11に備えられる、または撮像体11に接続されているディスプレイ装置、印刷装置、SD(登録商標)カードやコンパクトフラッシュ(登録商標)などの外部記憶媒体などに出力される。
また、全天球撮像システム10は、3軸加速度センサを有し、傾き情報を画像処理装置に出力することも好ましい。
(全天球画像)
図2は、全天球撮像システム10における射影関係の説明図である。全天球撮像システム10において、一方の魚眼カメラ16で撮影された画像は、撮影地点から概ね半球分の方位を撮影したものとなる。このとき、魚眼レンズは、図2(A)に示すように、光軸に対する入射角度φに対応した像高hで画像生成される。像高hと、入射角度φとの関係は、所定の投影モデルに応じた射影関数で決定される。射影関数は、魚眼レンズの性質によって異なるが、例えば、等距離射影方式と呼ばれる投影モデルの魚眼レンズでは、fを焦点距離として、h=f×φで表される。
投影モデルとしては、他に、中心投影方式(h=f・tanφ)、立体射影方式(h=2f・tan(φ/2))、等立体角射影方式(h=2f・sin(φ/2))、正射影方式(h=f・sinφ)等を挙げることができる。いずれの方式においても、光軸からの入射角度φと焦点距離fとに対応して結像の像高hが決定される。
また、全天球撮像システム10は、画像対角線よりもイメージサークル径が小さな、いわゆる円周魚眼レンズの構成を採用しており、得られる魚眼画像は、図2(B)に示すように、撮影範囲の概ね半球分が投影されたイメージサークル全体を含む平面画像となる。
図3は、全天球撮像システム10により生成される全天球画像フォーマット(平面画像)の画像データのデータ構造の説明図である。図3に示すように、全天球画像フォーマットの画像データは、所定の軸に対するなす角度に対応する垂直角度φと、上記軸周りの回転角に対応する水平角度θとを座標とした画素値の配列として表現される。水平角度θは、0〜360度の範囲となり、垂直角度φは、0〜180度の範囲となる。各座標値(θ,φ)は、撮影地点を中心とした全方位を表す球面上の各点と対応付けられており、全方位が全天球画像上にマッピングされる。魚眼レンズで撮影された画像の平面座標と、全天球画像フォーマットの球面上の座標との関係は、図2で説明したような射影関数を用いることによって対応付けることができる。
図4は、第1の魚眼カメラ16Aおよび第2の魚眼カメラ16Bで、それぞれ撮像された2つの魚眼画像A,Bを全天球画像フォーマットに展開する処理の説明図である。
魚眼カメラ16A,Bで撮像された魚眼画像A,Bは、歪曲補正処理がなされて、図4に示すように、全天球画像フォーマット上に展開される。例えば、魚眼カメラ16Aにより撮影された魚眼画像Aは、全天球のうちの概ね上半球にマッピングされ、魚眼カメラ16Bにより撮影された魚眼画像Bは、全天球のうちの概ね下半球にマッピングされる。
このとき、全天球フォーマットで表現された魚眼画像Aおよび魚眼画像Bは、魚眼レンズの全画角が180度を超えるため、それぞれ半球からはみ出し、その結果、魚眼画像Aおよび魚眼画像Bを重ね合わせると、画像間で撮影範囲が重複する重複部分(重複領域C)が発生する。
(画像処理装置構成)
本実施形態に係る画像処理装置は、2以上の撮像光学系(第1の魚眼カメラ16A、第2の魚眼カメラ16B)により撮像され、その一部に重複部分(重複領域C)を有する2以上の画像(魚眼画像A,B)を合成して1の画像を生成する画像処理装置(画像処理装置20)において、それぞれの撮像光学系から入力された画像について、所定の画素数からなるブロック単位で、少なくとも該ブロックがエッジ部であるか否かを示すエッジ情報を含む符号に変換する圧縮手段(圧縮器22A,22B)と、重複部分について、エッジ情報を画素情報として有する画像として、該画像に基づいてテンプレートマッチングをするテンプレートマッチング手段(テンプレートマッチング部25)と、を備えるものである。なお、括弧内は実施形態での符号、適用例を示す。
図5は、本発明に係る画像処理装置の前提となる画像処理装置20のブロック図の一例を示す図である。図5を参照して、画像処理装置20における画像処理全体の流れを説明する。
第1の魚眼カメラ16Aと第2の魚眼カメラ16Bで撮像された画像は、それぞれの固体撮像素子15A,15Bにおける信号処理を経て入力された画像データ(RAW(Raw Image Format)データ)として出力され、それぞれISP(Image Signal Processor)21A,21Bに入力される。
ISP21A,21Bでは、入力された画像データに対し、AE(Auto Exposure)処理、AWB(Auto White Balance)処理、デモザイク処理などの各種の画像処理が施された後、それぞれ、圧縮器22A,22Bにより符号化されて外部メモリ30へ格納される。
外部メモリ30に格納された符号のうち、各魚眼カメラ16A,Bで撮像された2つの画像のつなぎ合わせ処理に必要な重複領域Cを、第1の伸張器23Aで、画像に復号する。
第1の伸張器23Aにおいて復号された重複領域Cの画像データは、歪曲補正手段である第1の歪曲補正部24Aにおいて歪曲補正処理が実行される。次いで、テンプレートマッチング部25において、テンプレートマッチング処理が実行される。テンプレートマッチング部25では、2つの画像のズレ量を算出するとともに、歪曲補正処理におけるパラメータ(歪曲補正パラメータ)を補正し、その結果を外部メモリ30に格納する。
一方、第2の伸張器23Bは、外部メモリ30に格納された魚眼画像A,Bについての符号を画像へ復号する。第2の伸張器23Bにおいて復号された画像データは、歪曲補正手段である第2の歪曲補正部24Bにおいて歪曲補正処理が実行される。この歪曲補正処理では、補正された歪曲補正パラメータに基づいて実行され、歪曲補正とともに2つの画像を合成する合成処理により、平面展開された全天球画像が作成され、後段(内蔵メモリや外部ストレージ)へ出力され保存される。
なお、全天球撮像システム10が3軸加速度センサを備える場合は、第2の歪曲補正部24において、傾き情報に基づいて、傾き天地補正処理が実行される。
ここで、第2の歪曲補正部24Bにおける、魚眼画像A,Bの歪曲補正処理および2つの画像の合成処理は、テンプレートマッチング部25で補正された歪曲補正パラメータに基づいて、公知または新規の方法によればよく、特に限られるものではないが、例えば、特許文献1に記載の歪曲補正および合成処理を適用することができる。
(テンプレートマッチング部)
テンプレートマッチング部25での処理の詳細を説明する。図6は、テンプレートマッチング部25でのテンプレート画像の生成の説明図である。
テンプレート用画像300は、歪曲補正がされた魚眼画像Bの重複領域Cの画像であり、探索用画像310は、魚眼画像Aの重複領域Cの画像である。ブロックサイズは、テンプレート画像を構成する画素サイズであり、生成間隔は、隣接するテンプレート画像が生成される間隔である。生成開始座標は、最初のテンプレート画像を切り出す座標である。なお、ブロックサイズおよび生成間隔は、つなぎ合わせ処理の所望の精度および処理量に基づいて決定される値である。
ブロックサイズをW画素×H画素とし、生成開始座標を(sx,sy)とし、生成間隔をstep画素とすると、図6に示すように、複数のテンプレート画像302−1〜302−nが生成される。生成されるテンプレートのブロック数nは、テンプレート用画像300の水平方向サイズ(例えば、全天球フォーマットの幅サイズ:3600画素)を生成間隔(step)で割った値の整数値となる。また、例えば、入力画像の種類によりブロックサイズを変更することでテンプレートマッチング処理の精度を向上させることができる。
生成された複数のテンプレート画像302−1〜302−nに対し、探索用画像310上での対応部分314が所定の探索範囲312−1〜312−n内で探索されることになる。なお、全天球画像フォーマットのθ座標の両端(0度および360度)はつながっているため、テンプレート画像の生成やテンプレートマッチングの際は、右端の隣は左端として、左端の隣は右端として取り扱うことができる。
(圧縮器)
次に、圧縮器22(22A,22B)の詳細を説明する。図7は、圧縮器22の機能構成を示すブロック図である。
圧縮器22は、ウェーブレット変換部221、エッジ解析部222、量子化部223、量子化テーブル224、および符号生成部225を備え、特定ブロックサイズ(例えば、2×2画素)の画像から1つの符号を出力する。このブロックサイズは、入力画像の種類等に応じて適宜変更可能であることが好適である。
ISP21で所定の画像処理が施され、圧縮器22に入力された画像は、先ず、ウェーブレット変換部221において、ウェーブレット変換処理を施し、輝度信号YをYHH,YHL,YLH,YLLの4つの周波数成分に変換する。なお、HH(画像の行と列方向の高周波成分)、LL(画像の行と列方向の低周波成分)、HL(画像の行方向の高周波成分と列方向の低周波成分)、LH(画像の行方向の低周波成分と列方向の高周波成分)を意味している。
次いで、ウェーブレット変換部221で変換された周波数成分に対してエッジ解析部222にてエッジ解析処理を実行し、入力された画像の各ブロック(2×2画素)がエッジ部であるか非エッジ部であるかを判定する。
エッジ解析部222の判定方法としては、例えば、YHH,YHL,YLHのいずれか1つが、所定の閾値を超えたらエッジ部と判断し、いずれも該閾値を超えない場合は、非エッジ部と判定することができる。
エッジ解析部222での判定後、YHH,YHL,YLHの3成分は、エッジ部用、非エッジ部用にそれぞれに用意された量子化テーブル224を適用し、ウェーブレット変換処理後のYLL、および色差信号U,Vは、量子化部223にてビットシフトにより量子化された後に、符号生成部225に入力される。符号生成部225にて符号が生成された後、後段(外部メモリ30)へ出力される。なお、エッジ部用の量子化テーブル224を量子化テーブル224A、非エッジ部用の量子化テーブル224を量子化テーブル224Bとする。量子化テーブル224は、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)で構成される。
以上説明した圧縮器22の構成により、例えば、入力画像の1/3サイズの符号が生成される。なお、伸張器23(23A,23B)の機能構成は、圧縮器22の逆順に処理をするものであり、詳細な説明は省略する。伸張器23により、符号から特定ブロックサイズの画像を生成することができる。上記の例では、ブロックサイズ2×2の画像に逆変換される。
図8は、図7に示した圧縮器22で生成される符号とエッジ情報の説明図である。図8は、一例として、1画素16ビットの画像の1ブロック(2×2画素)から、1つの32ビット符号を生成する例を示している。1画素が16ビットとなる方式としては、例えば、YUV422がある。YUV422は、輝度情報Yは各ピクセル独立に8ビットが与えられ、色差情報U,Vについては、それぞれ8ビットのデータを隣り合う画素で共有することで、各要素8ビットの階調を維持しながら、1画素あたり16ビットで色を表現するものである。
ウェーブレット変換後、エッジ解析部222において、YHH,YHL,YLHのいずれか1つが、所定の閾値を超えたらエッジ部と判断し、量子化テーブル224Aを適用して符号化し、いずれも該閾値を超えない場合は、非エッジ部と判断し、量子化テーブル224Bを適用して符号化する。このとき、圧縮符号の最上位ビットをエッジ部であるか否かを示すビット(エッジ情報)を割り当てる。図8の例では、エッジ情報「0」が非エッジ部、「1」がエッジ部を示している。
(画像処理装置構成(第1の実施形態))
図9(A)はカラー画像、図9(B)は(A)を2値化した画像の例である。図9(B)に示す画像は、(A)に示す画像を圧縮器22において、符号化処理を施し、エッジ解析部222において、エッジ部と判定された画素を白、非エッジ部と判定された画素を黒で表した2値画像である。圧縮器22において、ウェーブレット変換を利用して、エッジ成分を抽出することで、多値のカラー画像を2値化することが可能となる。
図10は、本実施形態に係る画像処理装置20のブロック図の一例である。図10は、本実施形態に係る画像処理装置20による画像処理全体の流れを説明する。
第1の魚眼カメラ16Aと第2の魚眼カメラ16Bで撮像された画像A,Bは、それぞれの固体撮像素子15A,15Bにおける信号処理を経て入力された画像データ(RAWデータ)として出力され、それぞれISP21A,21Bに入力される。また、ISP21A,21Bでは、入力された画像データに対し、各種の画像処理が施された後、それぞれ、圧縮器22A,22Bにより符号化され、外部メモリ30へ格納される。
ここで、圧縮器22A,22Bに入力される画像A,Bは多値画像(例えば、8ビット/色)であり、圧縮器22A,22Bからの出力である符号A,Bは、符号のエッジ情報(符号の最上位ビット)に注目するとエッジ成分で2値化された2値化画像とみなすことができる。すなわち、エッジ情報は「0」(非エッジ部),「1」(エッジ部)であるので、各ブロックについてのエッジ情報を画素情報として扱い、これを画像とみなすことで、2値の画像とみなすことができる。
ここで、第1の歪曲補正部24Aでの歪曲補正処理、およびテンプレートマッチング部25でのテンプレートマッチング処理は、エッジ情報を有する2値化画像であれば、実行することが可能である。このため、重複領域Cに相当する部分の符号を元の多値画像に復元することなく、実行することができる。
このため、本実施形態に係る画像処理装置20では、外部メモリ30に格納された符号のうち、重複領域Cに相当する部分の符号(すなわち、2値化画像)に対して、第1の歪曲補正部24Aにおいて歪曲補正処理が実行されるとともに、テンプレートマッチング部25において、テンプレートマッチング処理を実行する。テンプレートマッチング部25では、2つの画像のズレ量を算出するとともに、歪曲補正処理におけるパラメータ(歪曲補正パラメータ)を補正し、その結果を外部メモリ30に格納する。
一方、外部メモリ30に格納された魚眼画像A,Bについての符号は、伸張器23Bにより画像へ復号され、第2の歪曲補正部24Bにおいて歪曲補正処理が実行される。この歪曲補正処理では、補正された歪曲補正パラメータに基づいて実行され、歪曲補正とともに2つの画像を合成する合成処理により、平面展開された全天球画像が作成され、後段(内蔵メモリや外部ストレージ)へ出力され保存される。
すなわち、図5に示した画像処理装置20の構成と比較すると、伸張器は、第2の伸張器23Bに相当する伸張器23Bのみとして、第1の歪曲補正部24Aの前段にあった第1の伸張器23Aを削除することが可能となる。また、2値化画像に対して、歪曲補正処理およびテンプレートマッチング処理を実施することで、多値画像の処理に比べて、第1の歪曲補正部24およびテンプレートマッチング部25の内部メモリのメモリサイズを削減することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態に係る画像処理装置によれば、2以上の部分画像を圧縮するとともに、重複部分のつなぎ合わせ処理を実行する画像処理を簡易に実行することができる。例えば、180°以上の画角を持つ2つの魚眼画像を合成し、平面に展開された全天球画像を生成する画像処理装置において、2つの魚眼画像に対するつなぎ合わせ処理に関し、画像からウェーブレット変換と量子化によりエッジ情報を持つ圧縮符号を生成し、圧縮符号のまま2つの魚眼画像の重複部の平面展開を行い、圧縮符号に含まれるエッジ情報を利用してテンプレートマッチング処理を行うことで、伸張器を削除することができるとともに、内部メモリのサイズを削減することができ、画像処理装置の回路規模を削減することができる。
このとき、エッジ情報を1ビットで表すことにより、歪曲補正処理およびテンプレートマッチング処理において、2値画像として扱うことが可能となり、回路規模を効果的に削減することができる。
[第2の実施形態]
以下、本発明に係る画像処理装置の他の実施形態について説明する。なお、上記実施形態と同様の点についての説明は適宜省略する。
図11は、第2の実施形態に係る画像処理装置20の圧縮器22で生成される符号とエッジ情報の説明図である。図11は、図8と同様に、1画素16ビットの画像4画素から、1つの32ビット符号を生成する例を示している。
第1の実施形態では、圧縮器22のエッジ解析部222において、所定の閾値との比較によりエッジ部または非エッジ部を判定したが、第2の実施形態では、図11に示すように、3つの閾値1〜3との比較により、4種類のエッジ情報(符号の上位2ビット)を有する符号に分類している。
第1の実施形態では、エッジ情報は、エッジ部または非エッジ部の2値の情報であったが、第2の実施形態では、エッジ情報を、エッジ強度に応じた4値の情報(例えば、非エッジ部、エッジ(弱)、エッジ(中)、エッジ(強))のように扱うことができる。
第2の実施形態にのように、エッジ情報を2ビットとすることで、4値画像となり、第1の実施形態に比べて回路規模の縮小度は減少することとなるが、テンプレートマッチング処理の精度を向上させることができる。
なお、エッジ情報のビット数は、これに限られるものではなく、3ビット以上とすることもできる。また、エッジ情報のビット数(例えば、1ビット、または2ビットとするか)を、レジスタ設定などにより選択可能とするビット数選択部を備えることも好ましい。これにより、入力画像の種類に応じて、最適なエッジ情報量とすることができ最適化を図ることができる。
[第3の実施形態]
図12は、第3の実施形態に係る画像処理装置20のブロック図の一例である。この画像処理装置20は、テンプレートマッチング部25は、複数のテンプレートマッチング方式(すなわち、アルゴリズム)によるテンプレートマッチング処理を可能としており、アルゴリズム選択部31(方式選択部)からの選択指示に基づいて、テンプレートマッチング処理に用いるアルゴリズムを変更する。
ここでは、例として、SAD(Sum of Absolute Difference)、ZSAD(Zero Sum of Absolute Difference)の2つのアルゴリズムを選択可能とした例を示しているが、公知または新規のテンプレートマッチング処理のアルゴリズムを2以上選択的に実行可能であればよい。
このように、入力画像の種類に応じて、テンプレートマッチングのアルゴリズムを選択可能とすることで、テンプレートマッチング精度を向上させることができる。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
例えば、上記実施形態では、画像処理装置および全天球撮像システムの一例として、2つの撮像光学系を備え、2つの撮像光学系で撮像した2つの魚眼画像について、画像つなぎ合わせ処理を行って、全天球画像を生成する場合を例に説明したが、本発明は、3以上の撮像光学系を備え、3以上の撮像光学系で撮像した3以上の魚眼画像について、画像つなぎ合わせ処理を行って、全天球画像を生成する画像処理装置および全天球撮像システムにも適用することができる。
また、上記実施形態では、2つの撮像光学系で撮像した2つの魚眼画像について、画像つなぎ合わせ処理を行って、全天球画像を生成する場合を例に説明したが、2以上の撮像光学系で撮影された重複部分を有する部分画像(魚眼画像に限られない)を、つなぎ合わせ処理を行って、1の画像(全天球画像に限られない)を生成する場合にも本発明を適用することができる。
10 全天球撮像システム
11 撮像体
12 筐体
13 シャッターボタン
14A,14B 結像光学系
15A,15B 固体撮像素子
16A 第1の魚眼カメラ
16B 第2の魚眼カメラ
20 画像処理装置
21A,21B ISP
22A,22B 圧縮器
23A 第1の伸張器
23B 第2の伸張器
24A 第1の歪曲補正部
24B 第2の歪曲補正部
25 テンプレートマッチング部
30 外部メモリ
31 アルゴリズム選択部
221 ウェーブレット変換部
222 エッジ解析部
223 量子化部
224A,224B 量子化テーブル
225 符号生成部
300 テンプレート用画像
310 探索用画像
302−1〜302−n テンプレート画像
312−1〜312−n 探索範囲
314 対応部分
特開2016− 6674号公報

Claims (10)

  1. 2以上の撮像光学系により撮像され、その一部に重複部分を有する2以上の画像を合成して1の画像を生成する画像処理装置において、
    それぞれの前記撮像光学系から入力された画像について、所定の画素数からなるブロック単位で、少なくとも該ブロックがエッジ部であるか否かを示すエッジ情報を含む符号に変換する圧縮手段と、
    前記重複部分について、前記エッジ情報を画素情報として有する画像として、該画像に基づいてテンプレートマッチングをするテンプレートマッチング手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記2以上の画像は、それぞれ180°以上の画角を持つ魚眼画像であるとともに、前記1の画像は、前記魚眼画像が合成されて、平面に展開された立体角4πラジアンの画像であって、
    前記重複部分について、前記エッジ情報を画素情報として有する画像として、平面画像に展開する歪曲補正手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記ブロックを構成する前記所定の画素数を変更可能としたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記エッジ情報は、前記ブロックがエッジ部であるか否かを示す1ビットの情報であることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記エッジ情報は、前記ブロックがエッジ部であるか否か、およびエッジ強度を示す2ビット以上の情報であることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 前記エッジ情報を構成するビット数を選択するビット数選択部を備えることを特徴とする請求項4または5に記載の画像処理装置。
  7. 前記テンプレートマッチング手段は、テンプレートマッチングを実行するテンプレート画像のサイズを選択可能とすることを特徴とする請求項1から6までのいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 前記テンプレートマッチング手段でのテンプレートマッチング方式を複数の方式から選択する方式選択部を備えることを特徴とする請求項1から7までのいずれかに記載の画像処理装置。
  9. 2以上の撮像光学系により撮像され、その一部に重複部分を有する2以上の画像を合成して1の画像を生成する画像処理方法において、
    それぞれの前記撮像光学系から入力された画像について、所定の画素数からなるブロック単位で、少なくとも該ブロックがエッジ部であるか否かを示すエッジ情報を含む符号に変換する圧縮処理と、
    前記重複部分について、前記エッジ情報を画素情報として有する画像として、該画像に基づいてテンプレートマッチングをするテンプレートマッチング処理と、を行うことを特徴とする画像処理方法。
  10. 請求項1から8までのいずれかに記載の画像処理装置と、
    前記2以上の撮像光学系と、を備えることを特徴とする撮像装置。
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