JP6766817B2 - データ通信装置、データ通信制御方法及びプログラム - Google Patents

データ通信装置、データ通信制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、データ通信装置、データ通信制御方法及びプログラムに関する。
TCP/IPなど、ウィンドウサイズ(確認応答(ACK:Acknowledgement)の受信なしに送信可能なデータ量)が設定される通信方式にて、スループットの向上を目的としてプロキシサーバ装置を設ける技術が知られている。
具体例としては、コンテンツサーバ装置とクライアント装置との間にプロキシサーバ装置を設ける。ダウンリンクの通信(サーバ装置からクライアント装置への通信)にて、プロキシサーバ装置のウィンドウサイズをクライアント装置のウィンドウサイズよりも大きく設定する。これにより、コンテンツサーバ装置からのデータをプロキシサーバ装置にバッファしておくことができる。また、プロキシサーバ装置が、クライアント装置から見てコンテンツサーバ装置よりもクライアント装置側に設けられている。これにより、クライアント装置とプロキシサーバ装置との通信のスループットは、クライアント装置とコンテンツサーバ装置との通信のスループットよりも短くなる。これにより、クライアント装置とコンテンツサーバ装置との通信を高速化する(スループットを改善する)ことができる。
プロキシサーバ装置がコンテンツサーバ装置からのデータをバッファした状態で、プロキシサーバ装置とクライアント装置との通信が切断されると、プロキシサーバ装置がバッファしているデータが無駄になる。従って、コンテンツサーバ装置とプロキシサーバ装置との通信帯域を無駄使いしたことになる。
このような通信帯域の無駄遣いを低減させるために、プロキシサーバがバッファするデータ量を制御する必要があり、そのための技術がいくつか提案されている。例えば、特許文献1に記載のデータ通信装置では、TCPモジュールは、送信バッファの最大量を輻輳ウィンドウ(cwnd)に基づいて決定する。そして、TCPモジュールは、送信バッファが保持すべきデータ量に応じて、送信端末に通知するウィンドウサイズを決定する。
特許文献1では、これにより、受信端末で大きな遅延が発生しているにも関わらず、データ通信装置がデータを大量に蓄積することがなくなり、エンドエンドの端末間における予期しない転送遅延の発生を避けることができ、また、バッファ容量の逼迫を緩和することもできる、とされている。
日本国特開2005−348107号公報
データ通信装置(例えばプロキシサーバ装置)を設けることにより、送信装置(例えばコンテンツサーバ装置)と受信装置(例えばクライアント装置)との通信を高速される。この場合に、送信装置とデータ通信装置との通信帯域を有効に活用することに加えて、データ通信装置から受信装置へのデータ送信の遅延を低減させることが好ましい。特に、動画像のストリーミング配信などリアルタイム性を要求される通信では、データ通信装置から受信装置へのデータ送信が遅延すると、受信装置による動画像の再生に遅れが生じる等の不具合が生じる可能性がある。従って、リアルタイム性を要求される通信では、特に、データ通信装置から受信装置へのデータ送信の遅延を低減させることが望まれる。
本発明の目的の一例は、上述の課題を解決することのできるデータ通信装置、データ通信制御方法及びプログラムを提供することである。
本発明の第1の態様によれば、データ通信装置は、送信装置からデータを受信する受信部と、前記データを受信装置へ送信する送信部と、前記受信部が受信したデータを格納する受信バッファと、前記送信部による送信待ちのデータを格納する送信バッファと、前記受信部が前記データの受信を開始する時に、前記受信部によって受信される前記データの量を、前記送信部から前記受信装置への前記データの送信速度から独立した量、かつ、前記送信バッファに蓄えられる余裕分を含む量に設定する設定部と、前記設定された量の前記データを前記受信部が受信した後、前記受信部によって受信される前記データの量を、前記送信速度に応じた量に更新し、前記更新された量の前記データを前記受信部が受信しかつ前記送信部が送信する毎に、前記受信部によって受信されるデータの量を、前記送信速度に応じた量に更新する更新部と、前記設定または更新された量のデータを前記受信部が受信する毎に、前記設定または更新された量のデータを前記受信バッファから取り出して送信バッファへ格納する制御部と、前記設定された量の前記データを前記受信部が受信してから、前記設定された量から前記余裕分を除いた量の前記データを前記送信部が送信するまで、前記送信装置が前記データを送信することを中断させ、かつ、前記更新された量の前記データを前記受信部が受信する毎に、前記更新された量の前記データを前記受信部が受信してから、前記更新された量の前記データを前記送信部が送信するまで、前記送信装置が前記データを送信することを中断させる抑制部と、を備える。
本発明の第2の態様によれば、データ通信制御方法は、受信部によって、送信装置からデータを受信し、送信部によって、前記データを受信装置へ送信し、前記受信部が受信したデータを受信バッファに格納と、前記送信部による送信待ちのデータを送信バッファに格納し、前記受信部が前記データの受信を開始する時に、前記受信部によって受信される前記データの量を、前記送信部から前記受信装置への前記データの送信速度から独立した量、かつ、前記送信バッファに蓄えられる余裕分を含む量に設定し、前記設定された量の前記データを前記受信部が受信した後、前記受信部によって受信される前記データの量を、前記送信速度に応じた量に更新し、前記更新された量の前記データを前記受信部が受信しかつ前記送信部が送信する毎に、前記受信部によって受信されるデータの量を、前記送信速度に応じた量に更新し、前記設定または更新された量のデータを前記受信部が受信する毎に、前記設定または更新された量のデータを前記受信バッファから取り出して送信バッファへ格納し、前記設定された量の前記データを前記受信部が受信してから、前記設定された量から前記余裕分を除いた量の前記データを前記送信部が送信するまで、前記送信装置が前記データを送信することを中断させ、前記更新された量の前記データを前記受信部が受信する毎に、前記更新された量の前記データを前記受信部が受信してから、前記更新された量の前記データを前記送信部が送信するまで、前記送信装置が前記データを送信することを中断させる、ことを含む。
本発明の第3の態様によれば、プログラムは、送信装置からのデータを受信する受信部と、前記データを受信装置へ送信する送信部と、前記受信部が受信したデータを格納する受信バッファと、前記送信部による送信待ちのデータを格納する送信バッファと、を備えるデータ通信装置を制御するコンピュータに、前記受信部が前記データの受信を開始する時に、前記受信部によって受信される前記データの量を、前記送信部から前記受信装置への前記データの送信速度から独立した量、かつ、前記送信バッファに蓄えられる余裕分を含む量に設定し、前記設定された量の前記データを前記受信部が受信した後、前記受信部によって受信される前記データの量を、前記送信速度に応じた量に更新し、前記更新された量の前記データを前記受信部が受信しかつ前記送信部が送信する毎に、前記受信部によって受信されるデータの量を、前記送信速度に応じた量に更新し、前記設定または更新された量のデータを前記受信部が受信する毎に、前記設定または更新された量のデータを前記受信バッファから取り出して送信バッファへ格納し、前記設定された量の前記データを前記受信部が受信してから、前記設定された量から前記余裕分を除いた量の前記データを前記送信部が送信するまで、前記送信装置が前記データを送信することを中断させ、前記更新された量の前記データを前記受信部が受信する毎に、前記更新された量の前記データを前記受信部が受信してから、前記更新された量の前記データを前記送信部が送信するまで、前記送信装置が前記データを送信することを中断させる、ことを実行させる。
この発明によれば、送信装置とデータ通信装置との通信帯域を有効に活用することができ、かつ、データ通信装置から受信装置へのデータ送信の遅延を低減させることができる。
本発明の一実施形態に係る通信システムの機能構成を示す概略ブロック図である。 図1に示す通信システムのプロキシサーバ装置の階層構造を示す説明図である。 図2に示すプロキシサーバ装置の機能構成を示す概略ブロック図である。 図3に示すプロキシサーバ装置の送信バッファの容量の説明図である。 図3に示すプロキシサーバ装置が行う処理の手順を示すフローチャートである。 図5のステップS102でのデータの読み出し前の状態での、受信バッファ及び送信バッファのデータ量の例を示す説明図である。 図5のステップS102でのデータの読み出し及び格納後の状態での、受信バッファ及び送信バッファのデータ量の例を示す説明図である。 図4に示す送信バッファの蓄積量が再受信閾値よりも小さい例を示す説明図である。 図5のステップS112でのデータの読み出し前の状態での、受信バッファのデータ量の例を示す説明図である。 図5のステップS112でのデータの読み出し及び格納後の状態での、受信バッファ及び送信バッファのデータ量の例を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るデータ通信装置の構成を示す概略ブロック図である。
以下、本発明の実施形態を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定しない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システムの機能構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように、通信システム1は、コンテンツサーバ装置100と、プロキシサーバ装置200と、クライアント装置300とを備える。
コンテンツサーバ装置100とプロキシサーバ装置200とは、グローバルネットワーク901を介して互いに通信を行う。プロキシサーバ装置200とクライアント装置300とは、モバイルネットワーク902を介して互いに無線通信を行う。
通信システム1に含まれるクライアント装置300の数は、図1に示す1つに限らず複数であってもよい。通信システム1に含まれるプロキシサーバ装置200の数も、図1に示す1つに限らず複数であってもよい。通信システム1に含まれるコンテンツサーバ装置100の数も、図1に示す1つに限らず複数であってもよい。
図1に示す例では、1つのクライアント装置300と1つのコンテンツサーバ装置100との間に通信経路が確立された状態を示している。矢印B11及び矢印B12は、いずれもダウンストリーム(Downstream)の向きを示している。矢印B11及び矢印B12で示すように、通信システム1は、コンテンツサーバ装置100からのコンテンツデータを、グローバルネットワーク901、プロキシサーバ装置200及びモバイルネットワーク902を介してクライアント装置300へ送信する。
ここでいうコンテンツとは、動画像、静止画像、音声またはテキスト(文章)、あるいはこれらの組み合わせである。ここでいうコンテンツデータとは、コンテンツを示すデータである。
通信システム1が送信するデータはコンテンツデータに限らずいろいろなデータとすることができる。
通信システム1は、コンテンツサーバ装置100からクライアント装置300へコンテンツデータを送信する通信システムである。
コンテンツサーバ装置100は、コンテンツデータを記憶しており、クライアント装置300からの要求に応じてコンテンツデータを送信する。コンテンツサーバ装置100は、コンピュータを用いたサーバ装置として構成される。コンテンツサーバ装置100は、送信装置の例に該当する。
プロキシサーバ装置200は、コンテンツサーバ装置100とクライアント装置300との間の通信を高速化するために設けられた装置である。具体的には、通信システム1は、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)にて通信を行っており、プロキシサーバ装置200は、TCPプロキシサーバ装置(PEP:Performance Enhanced Proxy)として設置されている。特に、プロキシサーバ装置200のウィンドウサイズ(確認応答(ACK:Acknowledgement)の受信なしに送信可能なデータ量)は、クライアント装置300のウィンドウサイズよりも大きくなっている。これにより、コンテンツサーバ装置100がクライアント装置300と直接通信を行う場合よりも、コンテンツサーバ装置100がACKの受信を待たずに送信可能なデータ量が多くなる。この点で、コンテンツサーバ装置100とクライアント装置300との間の通信を高速化することができる。
但し、通信システム1の通信方式はTCP/IPに限らず、確認応答の受信なしに送信可能なデータ量が設定される任意の通信方式であってもよい。
プロキシサーバ装置200は、コンピュータを用いたサーバ装置として構成される。プロキシサーバ装置200は、データ通信装置の例に該当する。
クライアント装置300は、コンテンツサーバ装置100に対してコンテンツデータの送信を要求し、コンテンツサーバ装置100が送信するコンテンツデータを受信する。以下では、クライアント装置300が行う通信のレイテンシが変化し得る例としてクライアント装置300が無線通信を行う場合を例に説明する。しかしながら、クライアント装置300が有線にて通信を行うようにしてもよい。
クライアント装置300は、例えばスマートフォンまたはパーソナルコンピュータなどの情報処理装置(コンピュータ)を用いた端末装置として構成される。クライアント装置300は、受信装置の例に該当する。
グローバルネットワーク901は、コンテンツサーバ装置100とプロキシサーバ装置200との通信を仲介する。グローバルネットワーク901は、例えばインターネット(Internet)など汎用的なネットワークであってもよいし、通信システム1専用のネットワークであってもよい。
モバイルネットワーク902は、プロキシサーバ装置200とクライアント装置300との通信を仲介する。特に、クライアント装置300は無線通信にてモバイルネットワーク902に接続する。但し、上述したように、クライアント装置300が有線の通信にてモバイルネットワーク902に接続するようにしてもよい。
図2は、プロキシサーバ装置200の階層構造を示す説明図である。同図に示すように、プロキシサーバ装置200は、受信側NIC部210と、TCPモジュール部220と、プロキシプロセス部230と、送信側NIC部240とを備える。TCPモジュール部220は、受信バッファ221と、送信バッファ222とを備える。
図2は、プロキシサーバ装置200がダウンリンク側(コンテンツサーバ装置100からクライアント装置300へ)の通信を行う機能構成を示している。しかしながら、本実施形態は図2に示す例に限定されない。プロキシサーバ装置200がアップリンク側(クライアント装置300からコンテンツサーバ装置100へ)の通信も行うようにしてもよい。
受信側NIC部210は、プロキシサーバ装置200がグローバルネットワーク901と通信を行う物理的なインタフェースである。特に、受信側NIC部210は、グローバルネットワーク901から受信した信号をTCPモジュール部220へ出力する。
TCPモジュール部220は、TCPを実行する。
受信バッファ221は、コンテンツサーバ装置100からの受信データをFIFO(First In First Out)にて一時的に格納(バッファ)する。
送信バッファ222は、クライアント装置300への送信データをFIFOにて一時的に格納する。
プロキシプロセス部230は、プロキシサーバ装置200が実行するアプリケーションプログラムを制御する。特に、プロキシプロセス部230は、受信バッファ221からデータを読み出して送信バッファ222に格納する。
送信側NIC部240は、プロキシサーバ装置200がモバイルネットワーク902と通信を行う物理的なインタフェースである。特に、送信側NIC部240は、TCPモジュール部220から出力された信号をモバイルネットワーク902へ送信する。
プロキシサーバ装置200の機能構成を3つの層(Layer)に分類すると、受信側NIC部210及び送信側NIC部240がNIC層に含まれ、TCPモジュール部220がカーネル層に含まれ、プロキシプロセス部230がユーザ層に含まれる。NIC層は、物理層(ハードウェアレベルで通信を行う層)である。カーネル層は、OS(Operating System)のカーネル(kernel)が処理を行う層である。ユーザ層は、アプリケーションプログラムを実行する層である。
図2は、プロキシサーバ装置200が受信バッファ221と送信バッファ222とを個別に備える場合の例を示している。しかしながら、本実施形態は図2に示す例に限定されない。プロキシサーバ装置200が、単一のバッファを受信バッファ221及び送信バッファ222の両方に用いるようにしてもよい。
図3は、プロキシサーバ装置200の機能構成を示す概略ブロック図である。図3に示すように、プロキシサーバ装置200は、受信バッファ221と、送信バッファ222と、通信部410と、記憶部480と、制御部490とを備える。通信部410は、受信部411と、送信部412とを備える。制御部490は、データ量初期設定部491と、データ量更新部492と、データ送信抑制部493とを備える。データ量初期設定部491は単に設定部491と称する場合がある。データ量更新部492は単に更新部492と称する場合がある。データ送信抑制部493は単に抑制部493と称する場合がある。
図3の各部のうち図2の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(200、221、222)を付して説明を省略する。
通信部410は、コンテンツサーバ装置100及びクライアント装置300と通信を行う。
受信部411は、図2の受信側NIC部210に対応し、コンテンツサーバ装置100が送信するコンテンツデータを受信する。
送信部412は、図2の送信側NIC部240に対応し、クライアント装置300へコンテンツデータを送信する。
記憶部480は、プロキシサーバ装置200が備える記憶デバイスを用いて構成され、各種データを記憶する。受信バッファ221及び送信バッファ222が、記憶部480の一部として構成されていてもよい。
制御部490は、プロキシサーバ装置200の各部を制御して各種機能を実行する。制御部490は、例えば、プロキシサーバ装置200が備えるCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)が、記憶部480からプログラムを読み出して実行することで構成される。制御部490は、図2のTCPモジュール部220及びプロキシプロセス部230に対応する。
設定部491は、受信部411によるデータ受信の開始時に、受信部411の受信データ量を、送信部412からクライアント装置300へのデータの送信速度から独立のデータ量に設定する。ここでいう、データの送信速度から独立のデータ量とは信部412からクライアント装置300へのデータの送信速度の違いにかかわらず一定のデータ量である。
設定部491が、上記のデータ量の設定を行うことで、送信部412からクライアント装置300へのデータの送信速度にかかわらず送信バッファ222にある程度の量のデータを確保する。これにより、プロキシサーバ装置200とクライアント装置300との通信状況が改善されて通信速度が向上した際に、プロキシサーバ装置200からクライアント装置300への送信データが欠乏する可能性を低減させることができる。この点で、プロキシサーバ装置200からクライアント装置300へのデータ送信の遅延を低減させることができる。
更新部492は、設定部491が設定したデータ量のデータを受信部411が受信した後、受信部411の受信データ量の設定値を、送信部412からクライアント装置300へのデータの送信速度に応じたデータ量に更新する。特に、更新部492は、更新部492が更新したデータ量のデータを受信部411が受信し、そのデータ量のデータを送信部412が送信する毎に、受信部411の受信データ量を、送信部412からクライアント装置300へのデータの送信速度に応じたデータ量に更新する。
更新部492が上記のデータ量の設定値の更新を行うことで、受信部411による受信データ量を、送信部412による送信データ量に応じたデータ量にする。これにより、受信バッファ221または送信バッファ222がオーバーフローしてプロキシサーバ装置200がデータを破棄する可能性を低減させることができる。この点で、コンテンツサーバ装置100とプロキシサーバ装置200との通信帯域を有効利用することができる。
抑制部493は、更新部492が更新したデータ量のデータを受信部411が受信した後、そのデータ量のデータを送信部412が送信するまで、コンテンツサーバ装置100によるデータの送信を抑制する(すなわち、コンテンツサーバ装置100によるデータの送信を停止させる)。特に、抑制部493は、更新部492が受信部411の受信データ量の設定値を更新する毎に、更新後のデータ量のデータを受信部411が受信した後、そのデータ量のデータを送信部412が送信するまで、コンテンツサーバ装置100によるデータの送信を抑制する。
抑制部493が上記のようにデータ送信を抑制することで、プロキシサーバ装置200が処理可能なデータ量よりも多いデータ量のデータをコンテンツサーバ装置100が送信することを抑制(停止)することができる。例えば、上記のように、受信バッファ221または送信バッファ222がオーバーフローしてプロキシサーバ装置200がデータを破棄することを回避することができる。この点で、コンテンツサーバ装置100とプロキシサーバ装置200との通信帯域を有効利用することができる。
また、抑制部493が上記のようにデータ送信を抑制される。このため、プロキシサーバ装置200とクライアント装置300との通信が途中で切断された場合に、コンテンツサーバ装置100がプロキシサーバ装置200に送信したが、プロキシサーバ装置200はクライアント装置300へ送信せずに破棄するコンテンツデータの量を低減させることができる。この点で、コンテンツサーバ装置100とプロキシサーバ装置200との通信帯域を有効に活用することができる。
図4は、送信バッファ222の容量の説明図である。図4に示すように、プロキシサーバ装置200がコンテンツサーバ装置100から受信したデータは受信バッファ221に格納される。そして、制御部490(プロキシプロセス部230)が、受信バッファ221からデータを読み出してそのデータを送信バッファ222へ格納する。図4に示す例において、送信バッファ222の容量(格納可能なデータ量)を「2c」で示し、送信バッファ222が格納しているデータ量を「Dsum」で示している。送信バッファ222が格納しているデータは、クライアント装置300へ送信される。
次に、図5を参照してプロキシサーバ装置200の動作について説明する。
図5は、プロキシサーバ装置200が行う処理の手順を示すフローチャートである。プロキシサーバ装置200は、例えばコンテンツサーバ装置100との通信を確立してコンテンツデータの受信を開始する場合に図5の処理を開始する。
図5の処理にて、設定部491は、コンテンツサーバ装置100からの読出しサイズ(コンテンツサーバ装置100から受信するデータ量)を送信バッファサイズ(送信バッファ222のサイズ(容量))に基づいて決定する(ステップS101)。
具体的には、設定部491(プロキシプロセス部230)は、コンテンツサーバ装置100からの読出しサイズBuf1を式(1)に基づいて算出する。
Figure 0006766817

「2c」は、送信バッファ222のサイズ(送信バッファ222が格納可能なデータ量)を示す。「B」は、正の定数を示す。例えば「B」の値(デフォルト値)として2を用いる。
Buf1は、コンテンツサーバ装置100からの初回の読出しサイズを示す。具体的には、プロキシサーバ装置200は、コンテンツサーバ装置100との通信を確立してコンテンツデータの受信を開始すると、読出しサイズBuf1分のコンテンツデータを受信して受信バッファ221に格納するまで、ステップS101で待ち受ける。
読出しサイズBuf1は、送信部412からクライアント装置300へのデータの送信速度から独立のデータ量の例に該当する。
受信部411がコンテンツサーバ装置100から読出しサイズBuf1分のコンテンツデータを受信すると、抑制部493は、コンテンツサーバ装置100にコンテンツデータの送信を中断させる。抑制部493は、コンテンツサーバ装置100にコンテンツデータの送信を中断するよう通知する方法として、例えばゼロウィンドウの通知など既存の方法を用いることができる。別法として、読出しサイズのデータの読み出しを完了したことを示すための専用の信号を予め定めておき、抑制部493がその信号を、通信部410を介してコンテンツサーバ装置100に送信するようにしてもよい。
次に、制御部490(プロキシプロセス部230)は、ステップS101で決定した読出しサイズBuf1のデータを受信バッファ221から読み出して送信バッファ222に格納する(ステップS102)。
図6は、ステップS102でのデータの読み出し前の状態での、受信バッファ221及び送信バッファ222のデータ量の例を示す説明図である。図2に示すように、制御部490(プロキシプロセス部230)は、受信バッファ221に格納されているBuf1分のデータをFIFOにて(すなわち、受信バッファに格納されたタイミングが早い順に)読み出す。図6の例では、送信バッファ222に格納されているデータ量は0になっている。
図7は、ステップS102でのデータの読み出し及び格納後の状態での、受信バッファ221及び送信バッファ222のデータ量の例を示す説明図である。
図7に示す例では、制御部490(プロキシプロセス部230)が受信バッファ221から読み出したデータ量(読出しサイズBuf1)のデータが送信バッファ222に格納されている。また、送信バッファ222のデータ量に対して再受信閾値Thが設定されている。
図7に示す例では、受信バッファ221が格納していたデータ量(読出しサイズBuf1)のデータが全て読み出されたことで、受信バッファ221に格納されているデータ量は0になっている。
送信バッファ222にデータが格納されている場合、制御部490(TCPモジュール部220)は、送信部412を介して、そのデータをクライアント装置300へ送信する。その際、制御部490は、コンテンツサーバ装置100からのデータ受信、及び、受信バッファ221から送信バッファ222へのデータ移転と同期を取る必要は無い。すなわち、送信バッファ222にデータが格納されている場合、制御部490は、コンテンツサーバ装置100からデータを受信しているか否かにかかわらず、送信バッファ222に格納されているデータを、送信部412を介してクライアント装置300へ送信する。また、送信バッファ222にデータが格納されている場合、制御部490は、受信バッファ221から送信バッファ222へデータを転送しているか否かにかかわらず、送信バッファ222に格納されているデータをクライアント装置300へ送信する。
制御部490(プロキシプロセス部230)は、再受信閾値を設定する(ステップS103)。例えば、定数Bの値が2である場合に制御部490が再受信閾値Thを式(2)に基づいて算出することにより、制御部490は、再受信閾値Thを読出しサイズBuf1以下のサイズに設定する。
Figure 0006766817

制御部490が、再受信閾値Thを読出しサイズBuf1以下のサイズに設定することで、再受信閾値Thが送信バッファ222に格納されているデータ量以下の値となる。
ステップS103の後、制御部490(TCPモジュール部220)は、送信バッファ222の蓄積量(送信バッファ222に格納されているデータの量)が再受信閾値Thよりも小さいか否かを判定する(ステップS104)。
制御部490が送信バッファ222の蓄積量が再受信閾値Th以上であると判定した場合(ステップS104:NO)、処理がステップS104へ戻る。
制御部490が送信バッファ222の蓄積量が再受信閾値Thよりも小さいと判定した場合(ステップS104:YES)、更新部492(プロキシプロセス部230)は、コンテンツサーバ装置100からの読出しサイズBuf2を式(3)に基づいて算出する(ステップS111)。
Figure 0006766817

「C」は、正の定数を示す。例えば「C」の値(デフォルト値)として2を用いる。「MTU」は、IPパケットの最大サイズを示す定数である。「cwnd」は輻輳ウィンドウを示す。「cwnd」は輻輳ウィンドウの大きさをパケット数で示す。式(3)の「MTU×cwnd」は、輻輳ウィンドウの大きさをデータサイズ(例えばバイト単位)で示している。
制御部490(TCPモジュール部220)は、プロキシサーバ装置200とクライアント装置300との間の遅延変動に応じて、輻輳ウィンドウを増減させる。例えば、制御部490は、プロキシサーバ装置200とクライアント装置300との間の遅延の測定に基づいて、遅延が増加した場合は輻輳ウィンドウを減少させ、遅延が減少した場合は輻輳ウィンドウを増加させる。また、制御部490は、クライアント装置300へ送信したパケットが消失した場合、輻輳ウィンドウを減少させる。
このように、輻輳ウィンドウの大きさcwndは、送信部412からクライアント装置300へのデータの送信速度に応じて設定され、送信速度が大きいほど大きな値に設定される。読み出しBuf2は、送信部412からクライアント装置300へのデータの送信速度に応じたデータ量の例に該当する。
図8は、送信バッファ222の蓄積量が再受信閾値Thよりも小さい例を示す説明図である。図8の例では、送信バッファ222の蓄積量(送信バッファ222が格納しているデータ量)Dsumが、再受信閾値Thよりも小さくなっている。
ステップS111の後、制御部490(プロキシプロセス部)230は、ステップS111で決定した読出しサイズBuf2のデータを受信バッファ221から読み出して送信バッファ222に格納する(ステップS112)。
具体的には、プロキシサーバ装置200(抑制部493)は、コンテンツサーバ装置100にコンテンツデータの送信を要求する。そして、受信部411は、読出しサイズBuf2分のコンテンツデータを受信し、制御部490は、受信部411が受信したコンテンツデータを受信バッファ221に格納する。読出しサイズBuf2分のコンテンツデータを受信すると、プロキシサーバ装置200(抑制部493)は、コンテンツサーバ装置100にコンテンツデータの送信を中断させる。そして、制御部490(プロキシプロセス部230)は、受信バッファ221から読出しサイズBuf2分のコンテンツデータを読み出して送信バッファ222に格納する。
次に、制御部490(プロキシプロセス部230)は、再受信閾値Thを再設定する(ステップS113)。例えば、制御部490は、再受信閾値Thを式(4)に基づいて算出する。
Figure 0006766817

但し、Dsumは、送信バッファ222が現在保持しているデータ量(すなわち、送信バッファ222に格納されているデータ量)を示す。
図9は、ステップS112でのデータの読み出し前の状態での、受信バッファ221のデータ量の例を示す説明図である。図9に示すように、制御部490(プロキシプロセス部230)は、受信バッファ221に格納されているデータのうちBuf2分のデータをFIFOにて読み出す。
図10は、ステップS112でのデータの読み出し及び格納後の状態での、受信バッファ221及び送信バッファ222のデータ量の例を示す説明図である。
図10の例では、制御部490(プロキシプロセス部230)が受信バッファ221から読み出したデータ量(読出しサイズBuf2)のデータが送信バッファ222に格納されている。
また、送信バッファ222のデータ量に対して再受信閾値Thが設定されている。ここでの再受信閾値Thは、送信バッファ222が格納しているデータ量Dsumから読出しサイズBuf2を減算することにより得られたデータ量に設定されている。
ステップS113の後、処理がステップS104へ戻る。
このように、制御部490(プロキシプロセス部230)は、ステップS112で設定する再受信閾値Thに基づき、読出しサイズBuf2分のコンテンツデータが送信バッファ222から減少する毎に、ステップS111〜S113の処理を繰り返す。すなわち、制御部490(プロキシプロセス部230)は、読出しサイズBuf2の設定、及び、その読出しサイズBuf2分のデータの送信バッファへの格納を、格納したデータと同じデータ量のデータが送信バッファ222から減少する毎に繰り返す。これにより、ステップS112での送信バッファ222へのデータ(コンテンツデータ)の格納前の状態における送信バッファ222のデータ量が、おおよそ一定のデータ量に保たれる。
制御部490(プロキシプロセス部230)が、ステップS104でYESと判定してからステップS113を実行するまでの間の送信バッファ222のデータ量の減少を無視できない場合、式(4)のデータ量Dsumに代えて定数を用いるようにしてもよい。例えば、制御部490は、ステップS103で式(2)に基づいて算出した再受信閾値Thの値を定数Th1として記憶しておく。そして、制御部490は、ステップS113で、データ量Dsumに代えて定数Th1を用いて再受信閾値Thを算出する。すなわち、制御部490は、「Th=Th1−Buf2」の式を用いて再受信閾値Thを算出する。
これにより、上記のデータ量の減少を無視できない場合も、ステップS112での送信バッファ222へのデータの格納前の状態における送信バッファ222のデータ量が、おおよそ一定のデータ量に保たれる。
一方、式(4)のように制御部490が、データ量Dsumを検出して再受信閾値Thを算出する場合、定数Th1を記憶しておく必要がない。この点で、記憶部480のメモリ容量を低減させることができる。
制御部490(プロキシプロセス部230)が、受信部411による読出しサイズのデータの受信が完了することを待たずに受信バッファ221から送信バッファ222へデータを転送するようにしてもよい。
具体的には、ステップS102で、受信部411がコンテンツデータを受信して受信バッファ221へ格納すると、制御部490が、読出しサイズBuf1のデータの受信が完了することを待たずに受信バッファ221から送信バッファ222へデータを転送するようにしてもよい。この場合、制御部490は、受信部411による受信データ量を検出し、その受信データ量が読出しサイズBuf1に達すると、コンテンツサーバ装置100によるコンテンツデータの送信を中断させる。
受信部411による受信データ量は、受信バッファ221に格納されているデータ量と、制御部490が受信バッファ221から送信バッファ222へ転送したデータの量との合計として算出することができる。
同様に、ステップS112で、受信部411がコンテンツデータを受信して受信バッファ221へ格納すると、制御部490が、読出しサイズBuf2のデータの受信が完了することを待たずに受信バッファ221から送信バッファ222へデータを転送するようにしてもよい。この場合、制御部490は、受信部411による受信データ量を検出し、その受信データ量が読出しサイズBuf2に達すると、コンテンツサーバ装置100によるコンテンツデータの送信を中断させる。
以上のように、設定部491は、受信部411によるデータ受信の開始時に、受信部411の受信データ量を、送信部412からクライアント装置300へのデータの送信速度から独立のデータ量に設定する(すなわち、設定部491は、受信部411によるデータ受信の開始時に、受信部411の受信データ量を、送信部412からクライアント装置300へのデータの送信速度に依存せずに設定する)。また、更新部492は、設定部491が設定したデータ量のデータを受信部411が受信した後、受信部411の受信データ量の設定値を、送信部412からクライアント装置300へのデータの送信速度に応じたデータ量に更新する。また、抑制部493は、更新部492が更新したデータ量のデータを受信部411が受信した後、そのデータ量のデータを送信部412が送信するまで、送信装置によるデータの送信を抑制する。
設定部491が、上記のデータ量の設定を行うことで、送信部412からクライアント装置300へのデータの送信速度にかかわらず送信バッファ222にある程度の量のデータを確保することができる。これにより、プロキシサーバ装置200とクライアント装置300との通信状況が改善されて通信速度が向上した際に、プロキシサーバ装置200からクライアント装置300への送信データが欠乏する可能性を低減させることができる。この点で、プロキシサーバ装置200によれば、プロキシサーバ装置200からクライアント装置300へのデータ送信の遅延を低減させることができる。
また、抑制部493が上記のようにデータ送信を抑制する。このため、プロキシサーバ装置200とクライアント装置300との通信が途中で切断された場合に、コンテンツサーバ装置100がプロキシサーバ装置200に送信したが、プロキシサーバ装置200はクライアント装置300へ送信せずに破棄するコンテンツデータの量を低減させることができる。この点で、コンテンツサーバ装置100とプロキシサーバ装置200との通信帯域を有効に活用することができる。
このように、プロキシサーバ装置200によれば、コンテンツサーバ装置100とプロキシサーバ装置200との通信帯域を有効に活用することができ、かつ、プロキシサーバ装置200からクライアント装置300へのデータ送信の遅延を低減させることができる。
次に、図11を参照して本発明の実施形態の構成について説明する。
図11は、本発明の実施形態に係るデータ通信装置の構成を示す概略ブロック図である。図11に示すデータ通信装置10は、受信部11と、受信バッファ12と、送信バッファ13と、送信部14と、データ量初期設定部15と、データ量更新部16と、データ送信抑制部17とを備える。
かかる構成にて、受信部11は、送信装置からのデータを受信する。そして、送信部14は、受信部11が受信したデータを受信装置へ送信する。受信バッファ12は、受信部11が受信したデータを格納する。送信バッファ13は、送信部14による送信待ちのデータを格納する。
データ量初期設定部15は、受信部11によるデータ受信の開始時に、受信部11の受信データ量を、送信部14から受信装置へのデータの送信速度から独立のデータ量に設定する。データ量更新部16は、データ量初期設定部15が設定したデータ量のデータを受信部11が受信した後、受信部11の受信データ量の設定値を、送信部14から受信装置へのデータの送信速度に応じたデータ量に更新する。データ送信抑制部は、データ量更新部16が更新したデータ量のデータを受信部11が受信した後、そのデータ量のデータを送信部14が送信するまで、送信装置によるデータの送信を抑制する。
データ量初期設定部15が、上記のデータ量の設定を行うことで、送信部14から受信装置へのデータの送信速度にかかわらず送信バッファ13にある程度の量のデータを確保することができる。これにより、データ通信装置10と受信装置との通信状況が改善されて通信速度が向上した際に、データ通信装置10から受信装置への送信データが欠乏する可能性を低減させることができる。この点で、データ通信装置10によれば、データ通信装置10から受信装置へのデータ送信の遅延を低減させることができる。
また、データ送信抑制部17が上記のようにデータ送信を抑制する。このため、データ通信装置10と受信装置との通信が途中で切断された場合に、送信装置がデータ通信装置10に送信したが、データ通信装置10は受信装置へ送信せずに破棄するデータの量を低減させることができる。この点で、送信装置とデータ通信装置10との通信帯域を有効に活用することができる。
このように、データ通信装置10によれば、送信装置とデータ通信装置10との通信帯域を有効に活用することができ、かつ、データ通信装置10から受信装置へのデータ送信の遅延を低減させることができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1 通信システム
10、100 コンテンツサーバ装置
11、411 受信部
12、221 受信バッファ
13、222 送信バッファ
14、412 送信部
15、491 データ量初期設定部
16、492 データ量更新部
17、493 データ送信抑制部
200 プロキシサーバ装置
210 受信側NIC部
220 TCPモジュール部
230 プロキシプロセス部
240 送信側NIC部
300 クライアント装置
901 グローバルネットワーク
902 モバイルネットワーク
この出願は、2015年9月25日に出願された日本国特願2015−188491を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明は、データ通信装置、データ通信制御方法及びプログラムに適用してもよい。

Claims (3)

  1. 送信装置からデータを受信する受信部と、
    前記データを受信装置へ送信する送信部と、
    前記受信部が受信したデータを格納する受信バッファと、
    前記送信部による送信待ちのデータを格納する送信バッファと、
    前記受信部が前記データの受信を開始する時に、前記受信部によって受信される前記データの量を、前記送信部から前記受信装置への前記データの送信速度から独立した量、かつ、前記送信バッファに蓄えられる余裕分を含む量に設定する設定部と、
    前記設定された量の前記データを前記受信部が受信した後、前記受信部によって受信される前記データの量を、前記送信速度に応じた量に更新し、前記更新された量の前記データを前記受信部が受信しかつ前記送信部が送信する毎に、前記受信部によって受信されるデータの量を、前記送信速度に応じた量に更新する更新部と、
    前記設定または更新された量のデータを前記受信部が受信する毎に、前記設定または更新された量のデータを前記受信バッファから取り出して送信バッファへ格納する制御部と、
    前記設定された量の前記データを前記受信部が受信してから、前記設定された量から前記余裕分を除いた量の前記データを前記送信部が送信するまで、前記送信装置が前記データを送信することを中断させ、かつ、前記更新された量の前記データを前記受信部が受信する毎に、前記更新された量の前記データを前記受信部が受信してから、前記更新された量の前記データを前記送信部が送信するまで、前記送信装置が前記データを送信することを中断させる抑制部と、
    を備えるデータ通信装置。
  2. 受信部によって、送信装置からデータを受信し、
    送信部によって、前記データを受信装置へ送信し、
    前記受信部が受信したデータを受信バッファに格納と、
    前記送信部による送信待ちのデータを送信バッファに格納し、
    前記受信部が前記データの受信を開始する時に、前記受信部によって受信される前記データの量を、前記送信部から前記受信装置への前記データの送信速度から独立した量、かつ、前記送信バッファに蓄えられる余裕分を含む量に設定し、
    前記設定された量の前記データを前記受信部が受信した後、前記受信部によって受信される前記データの量を、前記送信速度に応じた量に更新し、
    前記更新された量の前記データを前記受信部が受信しかつ前記送信部が送信する毎に、前記受信部によって受信されるデータの量を、前記送信速度に応じた量に更新し、
    前記設定または更新された量のデータを前記受信部が受信する毎に、前記設定または更新された量のデータを前記受信バッファから取り出して送信バッファへ格納し、
    前記設定された量の前記データを前記受信部が受信してから、前記設定された量から前記余裕分を除いた量の前記データを前記送信部が送信するまで、前記送信装置が前記データを送信することを中断させ、
    前記更新された量の前記データを前記受信部が受信する毎に、前記更新された量の前記データを前記受信部が受信してから、前記更新された量の前記データを前記送信部が送信するまで、前記送信装置が前記データを送信することを中断させる、
    ことを含むデータ通信制御方法。
  3. 送信装置からのデータを受信する受信部と、前記データを受信装置へ送信する送信部と、前記受信部が受信したデータを格納する受信バッファと、前記送信部による送信待ちのデータを格納する送信バッファと、を備えるデータ通信装置を制御するコンピュータに、
    前記受信部が前記データの受信を開始する時に、前記受信部によって受信される前記データの量を、前記送信部から前記受信装置への前記データの送信速度から独立した量、かつ、前記送信バッファに蓄えられる余裕分を含む量に設定し、
    前記設定された量の前記データを前記受信部が受信した後、前記受信部によって受信される前記データの量を、前記送信速度に応じた量に更新し、
    前記更新された量の前記データを前記受信部が受信しかつ前記送信部が送信する毎に、前記受信部によって受信されるデータの量を、前記送信速度に応じた量に更新し、
    前記設定または更新された量のデータを前記受信部が受信する毎に、前記設定または更新された量のデータを前記受信バッファから取り出して送信バッファへ格納し、
    前記設定された量の前記データを前記受信部が受信してから、前記設定された量から前記余裕分を除いた量の前記データを前記送信部が送信するまで、前記送信装置が前記データを送信することを中断させ、
    前記更新された量の前記データを前記受信部が受信する毎に、前記更新された量の前記データを前記受信部が受信してから、前記更新された量の前記データを前記送信部が送信するまで、前記送信装置が前記データを送信することを中断させる、
    ことを実行させるためのプログラム。
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