JP6763540B2 - 半導体積層物の観察方法、観察装置、観察プログラム、および、半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体積層物の観察方法、観察装置、観察プログラム、および、半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体積層物の観察方法、観察装置、観察プログラム、および、半導体装置の製造方法に関する。
窒化ガリウム(GaN)系半導体は、高耐圧、高出力の高周波電子素子材料や、赤から紫外の発光が可能な発光素子材料として注目を集めている。
例えば、GaN系半導体を用いた半導体装置は、n型GaN系半導体基板上に、n型GaN系半導体層およびp型GaN系半導体層を成長(エピタキシャル成長)させることで、作製されている(例えば特許文献1参照)。
特開2015−149391号公報
基板上に半導体層を成長させるとき、基板の表面が平坦であったとしても、成長させた半導体層の表面には、モホロジ(凹凸)が発生することがある。基板上に半導体層を成長させた半導体積層物の表面におけるモホロジと他の特性との関連を調べることは、半導体積層物を用いた半導体装置の性能向上等に資すると考えられる。
本発明の一目的は、半導体積層物の表面におけるモホロジを調べるための新規な技術を提供することである。
本発明の第1の観点によれば、
第1導電型を有する第1半導体層、および、前記第1半導体層の上方に成長され、第2導電型を有し、前記第1半導体層とpn接合を構成する第2半導体層を有する半導体積層物と、
前記第1半導体層上に配置された第1電極と、
前記第2半導体層上に配置された第2電極と、
を有する構造体について、
前記第2半導体層の第2電極との界面を構成する表面のモホロジを取得する工程と、
前記第1電極と前記第2電極との間への順方向電圧印加により前記pn接合から放出されたエレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布を取得する工程と、
前記モホロジと前記エレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布とを比較する工程と、
を有する半導体積層物の観察方法
が提供される。
本発明の第2の観点によれば、
第1導電型を有する第1半導体層、および、前記第1半導体層の上方に成長され、第2導電型を有し、前記第1半導体層とpn接合を構成する第2半導体層を有する半導体積層物と、
前記第1半導体層上に配置された第1電極と、
前記第2半導体層上に配置された第2電極と、
を有する構造体について、
前記第1電極と前記第2電極との間への順方向電圧印加により前記pn接合から放出されたエレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布を取得することで、前記第2半導体層の第2電極との界面を構成する表面のモホロジを取得する工程、
を有する半導体積層物の観察方法
が提供される。
本発明の第3の観点によれば、
第1の観点による半導体積層物の観察方法、または、第2の観点による半導体積層物の観察方法を一工程として含む半導体装置の製造方法
が提供される。
本発明の第4の観点によれば、
第1導電型を有する第1半導体層、および、前記第1半導体層の上方に成長され、第2導電型を有し、前記第1半導体層とpn接合を構成する第2半導体層を有する半導体積層物と、
前記第1半導体層上に配置された第1電極と、
前記第2半導体層上に配置された第2電極と、
を有する構造体について、
前記第2半導体層の第2電極との界面を構成する表面のモホロジを取得する機能と、
前記第1電極と前記第2電極との間への順方向電圧印加により前記pn接合から放出されたエレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布を取得する機能と、
前記モホロジと前記エレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布とを比較する機能と、
を有する半導体積層物の観察装置
が提供される。
本発明の第5の観点によれば、
第1導電型を有する第1半導体層、および、前記第1半導体層の上方に成長され、第2導電型を有し、前記第1半導体層とpn接合を構成する第2半導体層を有する半導体積層物と、
前記第1半導体層上に配置された第1電極と、
前記第2半導体層上に配置された第2電極と、
を有する構造体について、
前記第2半導体層の第2電極との界面を構成する表面のモホロジを取得する手順と、
前記第1電極と前記第2電極との間への順方向電圧印加により前記pn接合から放出されたエレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布を取得する手順と、
前記モホロジと前記エレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布とを比較する手順と、
をコンピュータに実行させるための半導体積層物の観察プログラム
が提供される。
半導体積層物の表面のモホロジを、エレクトロルミネッセンス(EL)光の強度の面内分布と関連付けて取得することができる。
図1は、半導体積層物を有する構造体を示す概略断面図である。 図2は、本発明の一実施形態による半導体積層物の観察方法の流れを示すフローチャートである。 図3は、モホロジ取得工程を実施する状況を示す概略図である。 図4は、EL光強度面内分布取得工程を実施する状況を示す概略図である。 図5(a)および図5(b)は、比較工程での表示の一例を示すモホロジ像およびEL光強度面内分布像である。 図6(a)、図6(b)、および、図6(c)は、比較工程での表示の他の例を示すモホロジ像、EL光強度面内分布像、および、モホロジ像とEL光強度面内分布像とを重ねて表示した像である。 図7(a)および図7(b)は、原子間力顕微鏡で観察されるモホロジの模式図である。 図8は、他の実施形態による半導体積層物の観察方法の流れを示すフローチャートである。
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態による半導体積層物の観察方法の観察対象物となる半導体積層物100について、例示的に説明する。図1は、半導体積層物100を有する構造体110の概略断面図である。
構造体110は、半導体積層物100と、電極30と、電極40とを有する。半導体積層物100は、n型およびp型の一方の導電型を有する半導体層10、および、半導体層10の上方に成長され、n型およびp型の他方の導電型を有し、半導体層10とpn接合60を構成する半導体層20を有する。電極30は、半導体層10上に配置されており、電極40は、半導体層20上に配置されている。
実施形態による半導体積層物の観察方法では、半導体積層物100に電極30および電極40を設けた状態の構造体110を用いることで、半導体積層物100が観察される。
例示の半導体積層物100は、窒化ガリウム(GaN)系半導体、つまりガリウム(Ga)および窒素(N)を含有する半導体を用いて形成されたものであり、半導体層10は、n型GaN系半導体で形成されたn型半導体層であり、半導体層20は、p型GaN系半導体で形成されたp型半導体層である。半導体層10をn型半導体層10と呼び、半導体層20をp型半導体層20と呼び、電極30をn側電極30と呼び、電極40をp側電極40と呼ぶことがある。なお、実施形態による半導体積層物の観察方法は、必要に応じて、他の半導体材料で形成された半導体積層物100の観察に用いてもよい。
以下の説明では、GaN系半導体として、GaNを例示するが、GaN系半導体としては、GaNに限定されず、GaおよびNに加え必要に応じてGa以外のIII族元素を含むものを用いることもできる。
Ga以外のIII族元素としては、例えばアルミニウム(Al)やインジウム(In)が挙げられる。ただし、Ga以外のIII族元素は、格子歪低減の観点から、Ga以外のIII族元素を含有するGaN系半導体の、GaNに対する格子不整合が、1%以下となるように含有されることが好ましい。GaN系半導体中に許容される含有量は、例えばAlGaN中のAlについてはIII族元素の内40原子%以下であり、また例えばInGaN中のInについてはIII族元素の内10原子%以下である。なお、InAlGaNは、InAlN中のInがIII族元素の内10原子%以上30原子%以下となるInAlNと、GaNとを任意の組成で組合せたInAlGaNであっても良い。なお、AlおよびIn組成が上記の範囲内にあると、GaNとの格子歪が大きくなりにくいためクラックが入りにくくなる。なお、GaN系半導体層の成長基板としては、例えばn型GaN基
板を用いることができる。また、n型GaN基板と比べて入手が難しく高価ではあるが、n型AlGaN基板やn型InGaN基板、さらに、n型AlN基板を用いることもできる。
n型半導体層10は、n型GaN基板11と、n型GaN基板11上に成長されたn型GaN層12と、n型GaN層12上に成長されたn型GaN層13とが積層された積層構造を有する。n型GaN基板11は、例えば、n型不純物として例えばシリコン(Si)が2×1018cm−3の濃度で添加されたGaN基板であり、厚さは例えば400μmである。n型GaN層12は、例えばSiが2×1018cm−3の濃度で添加され、厚さは例えば2μmである。n型GaN層13は、例えばSiが9×1015cm−3の濃度で添加され、厚さは例えば15μmである。
n型GaN層12とn型GaN層13とをまとめた層を、n型GaN基板11上に成長されたn型GaN層14と捉えることができる。
p型半導体層20は、例えば、n型GaN層13上に成長されたp型GaN層21と、p型GaN層21上に成長されたp型GaN層22とが積層された積層構造を有する。p型GaN層21は、例えば、p型不純物として例えばマグネシウム(Mg)が1×1018cm−3の濃度で添加され、厚さは例えば500nmである。p型GaN層22は、例えばMgが2×1020cm−3の濃度で添加され、厚さは例えば30nmである。
p型GaN層21とp型GaN層22とをまとめた層(p型半導体層20)を、n型GaN層14上に(n型半導体層10上に)成長されたp型GaN層23と捉えることができる。
n型半導体層10上に(n型半導体層10と接触して)、つまりn型GaN基板11の下面上に、n側電極30が設けられている。p型半導体層20上に(p型半導体層20と接触して)、つまりp型GaN層22の上面上に、p側電極40が設けられている。
構造体110は、p型半導体層20とn型半導体層10との積層物である半導体積層物100が構成するpn接合60が、p側電極40とn側電極30との間への電圧印加によりダイオードとして動作する半導体装置を構成している。
n側電極30およびp側電極40は、少なくとも一方が、光透過電極として構成されている。ここで光透過とは、後述のモホロジ取得工程において、半導体積層物100に入射される観察光301、および、半導体積層物100から出射する観察光301を透過させることを表し、また、後述のエレクトロルミネッセンス(EL)光強度面内分布取得工程において、pn接合60から放出されたEL光401を透過させることを表す。
後述のモホロジ取得工程におけるモホロジの観察、および、後述のEL光強度面内分布取得工程におけるEL光強度面内分布の観察を容易にする観点からは、n側電極30を光透過電極とし、p側電極40を光反射電極とすることが好ましい。ここで光反射とは、後述のモホロジ取得工程において、半導体積層物100に入射された観察光301を反射させることを表す。以下、n側電極30を光透過電極とし、p側電極40を光反射電極とする場合について、説明を進める。
光透過電極としては、公知の構成の電極を適宜用いることができ、例えば、インジウムスズ酸化物(ITO)で形成された電極等を用いることができる。なお、必要に応じて、メッシュ状の電極を、実質的に光透過電極として用いることも可能である。
光反射電極としては、公知の構成の電極を適宜用いることができ、例えば、チタン(Ti)層とアルミニウム(Al)層との積層膜で形成された電極や、パラジウム(Pd)層とニッケル(Ni)層との積層膜で形成された電極等を用いることができる。
例示の半導体積層物100は、メサ構造を有し、例示の構造体110は、メサ構造の外側に配置されたn型半導体層10の上面、メサ構造の側面、および、メサ構造の上面を構成するp型半導体層20の上面の縁部を覆うように設けられた絶縁性の保護膜50を有する。保護膜50は、p側電極40の上面を露出させる開口を有する。保護膜50は、例えば酸化シリコン等で形成される。
半導体積層物100および構造体(半導体装置)100の製造方法としては、公知の技術を適宜用いることができる。半導体層12、13、21、22の成長方法としては、例えば、有機金属気相エピタキシ(MOVPE)や、分子線エピタキシ(MBE)等を用いることができる。
基板11上に半導体層12、13、21、22を成長させるとき、基板11の表面が平坦であったとしても、成長させた半導体層12、13、21、22の表面には、モホロジ(凹凸)が発生することがある。上面側(基板11から遠い側)の半導体層ほど、表面のモホロジが大きくなる傾向があり、また、同一基板11上に成長させた半導体層であっても、面内位置によってモホロジの程度に差が生じることがある。モホロジの発生する理由は明確ではないが、基板11の表面におけるオフ角の分布が一つの要因ではないかと推測される。モホロジのより詳細な説明は、図7(a)、図7(b)等を参照して後述する。
なお、上述のn型半導体層10およびp型半導体層20の構成は例示であり、n型半導体層10およびp型半導体層20の構成を必要に応じ適宜変更して、観察対象物となる半導体積層物100を準備することができる。
次に、図2〜図6を参照して、実施形態による半導体積層物の観察方法について、例示的に説明する。実施形態による半導体積層物の観察方法を、実施形態の観察方法と呼ぶことがある。
実施形態の観察方法の実施に先立って、観察対象物である半導体積層物100が、n側電極30およびp側電極40を設けた状態の構造体110として準備される。
図2は、実施形態の観察方法の流れを示すフローチャートである。実施形態の観察方法では、モホロジ取得工程(ステップS11)、EL光強度面内分布取得工程(ステップS12)、および、モホロジとEL光強度面内分布との比較工程(ステップS13)とが実施される。モホロジとEL光強度面内分布との比較工程を、単に、比較工程と呼ぶことがある。
図3は、モホロジ取得工程(ステップS11)を実施する状況を示す概略図である。図4は、EL光強度面内分布取得工程(ステップS12)を実施する状況を示す概略図である。図5(a)および図5(b)は、比較工程(ステップS13)での表示の一例を示し、図6(a)、図6(b)、および、図6(c)は、比較工程(ステップS13)での表示の他の例を示す。
まず、モホロジ取得工程、EL光強度面内分布取得工程、および、比較工程で用いられる制御部200について説明し、併せて、表示部201および入力部202について説明する。
制御部200としては、例えば、CPU(central processing unit)、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、HDD(hard disk drive)、通信I/F(interface)部等のハードウエア資源を組合せて構成されたコンピュータを用いることができる。
制御部200は、所定プログラムがインストールされ、その所定プログラムをCPUが必要に応じて実行することで、モホロジ取得、EL光強度面内分布取得、および、モホロジとEL光強度面内分布との比較等の各種機能を実現する。これらの機能が制御部200により実現されることから、制御部200を、半導体積層物の観察装置と捉えることもできる。なお、このような所定プログラムは、インストールに先立って、制御部200で読み取り可能な記録媒体に格納されて提供されるものであってもよいし、あるいは制御部200と接続する通信回線を通じて制御部200へ提供されるものであってもよい。
表示部201は、ディスプレイ装置やプリンタ装置等の情報出力部として構成されており、制御部200に制御されて、後述の比較工程におけるモホロジ像やEL光強度面内分布像の表示等を行う。
入力部202は、キーボードやマウス等の情報入力部として構成されている。ユーザは、入力部202を介して、制御部200に必要な情報を入力したり、制御部200が表示部201に提示した選択肢を選択したりすること等により、種々の情報入力を行うことができる。
次に、図3を参照して、モホロジ取得工程(ステップS11)について説明する。モホロジ取得工程では、モホロジ観察装置300が用いられる。モホロジ観察装置300は、半導体積層物100の表面(上面)、つまりp型半導体層20の表面(上面)20Sのモホロジを観察する。モホロジ観察装置300は、制御部200により制御される。
モホロジ観察装置300は、例えば、表面20Sのモホロジを観察する顕微鏡と、観察光301を照射する光源と、観察されたモホロジの像を撮像する撮像装置とを含んで構成される。モホロジを観察する顕微鏡としては、例えば、微分干渉顕微鏡を用いることができる。
モホロジ観察装置300から照射された観察光301は、光透過電極であるn側電極30を介して半導体積層物100に入射し、表面20Sに、つまり光反射電極であるp側電極40とp型半導体層20との界面に照射され、p側電極40で反射され、n側電極30を介して半導体積層物100から出射して、モホロジ観察装置300で観察される。このようにして、p型半導体層20とp側電極40との界面を構成する表面20Sのモホロジが観察される。
モホロジ観察装置300の有する撮像装置から出力された、表面20Sのモホロジに対応するデータが、制御部200に入力される。このようにして、表面20Sのモホロジが取得される。
p側電極40の下面(p型半導体層20側の面)には、p型半導体層20の表面20Sのモホロジが転写されている。p側電極40を光反射電極とすることで、p側電極40の下面からの反射光を観察することにより、表面20Sのモホロジを観察することができる。
p側電極40を光反射電極とした場合、n側電極30を光透過電極とすることで、n側
電極30側から観察光301を入射させ、また取り出して、モホロジの観察を行うことができる。
なお、p側電極40を光透過電極とした場合でも、p型半導体層20の表面20S上に顕微鏡のピントを合わせることで、表面20Sのモホロジを観察することができる。なお、このような場合、p側電極40の上方から観察光301を照射することで、モホロジの観察を行うことができる。
次に、図4を参照して、EL光強度面内分布取得工程(ステップS12)について説明する。EL光強度面内分布取得工程では、EL光強度面内分布観察装置400が用いられる。EL光強度面内分布観察装置400は、半導体積層物100のpn接合60から放出されたEL光401の強度の面内分布を観察する。EL光強度面内分布観察装置400は、制御部200により制御される。
EL光強度面内分布観察装置400は、例えば、n側電極30とp側電極40との間に順方向電圧を印加する電源装置と、顕微ELマッピング装置とを含んで構成される。
順方向電圧印加によりpn接合60から放出されたEL光401は、光透過電極であるn側電極30を介して半導体積層物100から出射して、EL光強度面内分布観察装置400の顕微ELマッピング装置で観察される。このようにして、EL光401の強度の面内分布が観察される。
EL光強度面内分布観察装置400の有する顕微ELマッピング装置から出力された、EL光401の強度の面内分布に対応するデータが、制御部200に入力される。このようにして、EL光401の強度の面内分布が取得される。
半導体積層物100が、n型GaN系半導体で形成されたn型半導体層10上に、p型GaN系半導体で形成されたp型半導体層20を成長させた構造を有する場合、n型半導体層10に対してp型半導体層20は、薄く形成され、また高抵抗である。よって、電流を面内方向に拡げるためには、p側電極40の抵抗は低いことが好ましい。一般に、光透過性の電極材料は、光反射性の電極材料よりも高抵抗であるため、p側電極40は、光透過電極よりも、光反射電極とすることが好ましい。
p側電極40を光反射電極とした場合、n側電極30を光透過電極とすることで、n側電極30側からEL光401を取り出して、EL光強度面内分布の観察を行うことができる。
なお、p側電極40を光透過電極とした場合、p側電極40の上方からEL光401を取り出すことで、EL光強度面内分布の観察を行うことができる。
次に、モホロジとEL光強度面内分布との比較工程(ステップS13)について説明する。比較工程では、モホロジ取得工程で取得されたモホロジと、EL光強度面内分布取得工程で取得されたEL光強度面内分布とが比較される。比較工程では、例えば、制御部200が、モホロジを表す像(モホロジ像)と、EL光強度面内分布を表す像(EL光強度面内分布像)とを、表示部201に表示させる比較表示を行う。
ここで、本明細書においてモホロジと呼ぶ凹凸の構造的な特徴の目安について、例示的に説明する。モホロジとは、成長させた半導体層の表面について、例えば80μm角の視野で原子間力顕微鏡(AFM)像を取得した際に、尾根と谷とが交互に配置されたパターンとして観察される凹凸であり、80μm角の視野内に、複数個(2個以上)、代表的に
は数個(2〜9個)の尾根を有する(または谷を有する)凹凸である。つまり、80μm角の視野内に、複数個(2個以上)、代表的には数個(2〜9個)の尾根が配置されるような(または谷が配置されるような)ピッチを有する凹凸である。
図7(a)および図7(b)は、AFMで観察されるモホロジの模式図である。図7(a)は、80μm角の視野のAFM像を示す概略平面図であり、尾根を破線で、谷を一点鎖線で示す。図7(b)は、尾根の(または谷の)延在方向と交差する方向(図7(a)の矢印の方向)に沿った概略断面図である。尾根の(または谷の)延在方向と交差する方向を、尾根との(谷との)交差方向と呼ぶこともある。
モホロジが有する、尾根と谷とが交互に配置されたパターンは、波状のパターン、または、(平面視における)縞状のパターンということもできる。モホロジの、尾根との(谷との)交差方向に沿った断面形状は、左向き斜面と右向き斜面とが(一方向きの斜面と他方向きの斜面とが)交互に配置された形状となっている。なお、左向き斜面の傾きの程度と、右向き斜面の傾きの程度とは対称でなくともよい。また、複数個配置された尾根間のピッチ、または、谷間のピッチは、均等でなくともよい。
モホロジの深さは、尾根の頂上と谷の底との高さの差、つまり、Peak to Valleyの深さで表される。モホロジの深さは、特に限定されないが、例えば10〜80nmである。モホロジの深さが小さいほど、モホロジは小さく、モホロジの深さが大きいほど、モホロジは大きい。
モホロジを、可視光を用いて微分干渉顕微鏡により観察する場合、深さが例えば10nm程度の微小なモホロジは、可視光の波長に起因して、干渉縞として観察されない。つまり、深さが10nm程度の微小なモホロジを、微分干渉顕微鏡で観察する場合、平坦な微分干渉顕微鏡像として、モホロジが観察される。一方、深さが例えば30〜50nm程度の比較的大きなモホロジは、微分干渉顕微鏡でも観察することができ、凹凸を有する微分干渉顕微鏡像として観察される。
以下、図5(a)および図5(b)と、図6(a)〜図6(c)とを参照し、比較表示の具体例を挙げて説明を行う。図5(a)および図5(b)に対応する半導体積層物100を、サンプルAと呼び、図6(a)〜図6(c)に対応する半導体積層物100を、サンプルBと呼ぶことがある。
サンプルAとサンプルBとは、同一の基板11上に半導体層12、13、21、22を成長させたサンプルであり、ウエハとしては同一のものである。ただし、ウエハの面内位置が異なることで、モホロジの程度に差が生じており、モホロジの程度に差がある一領域と他の領域とを、サンプルAとサンプルBとして示している。サンプルAは、(サンプルBに対し)モホロジが微小な(平坦性の高い)領域の例であり、サンプルBは、(サンプルAに対し)モホロジが大きい(平坦性の低い)領域の例である。
観察に用いたウエハは、以下のようなものである。Si濃度が2×1018cm−3で厚さが400μmのn型GaN基板11上に、Si濃度が2×1018cm−3で厚さが2μmのn型GaN層12が成長され、n型GaN層12上に、Si濃度が9×1015cm−3cm−3で厚さが15μmのn型GaN層13が成長されることで、n型半導体層10が形成されている。さらに、n型GaN層13上に、Mg濃度が1×1018cm−3で厚さが500nmのp型GaN21が成長され、p型GaN21上に、Mg濃度が2×1020cm−3で厚さが30nmのp型GaN層22が成長されることで、p型半導体層20が形成されている。半導体層12、13、21、22の成長方法としては、MOVPEを用いた。
n側電極30としては、ITOによる光透過電極が設けられている。p側電極40としては、Pd層とNi層との積層膜による光反射電極が設けられている。p側電極40は、直径400μmの円形である。
図5(a)および図5(b)を参照する。図5(a)は、サンプルAの微分干渉顕微鏡によるモホロジ像であり、図5(b)は、図5(a)のモホロジ像と並べて表示された、サンプルAのEL光強度面内分布像である。
モホロジ像より、サンプルAの表面は、平坦性が高いことがわかる。また、EL光強度面内分布像より、サンプルAのEL光強度は、電極縁部近傍の一部で高くなっているものの、概ね、面内での一様性が高いことがわかる。つまり、モホロジと、EL光強度の面内分布とは、同様なパターンを有している。
図6(a)〜図6(c)を参照する。図6(a)は、サンプルBの微分干渉顕微鏡によるモホロジ像であり、図6(b)は、図6(a)のモホロジ像と並べて表示された、サンプルBのEL光強度面内分布像である。なお、図6(a)のモホロジ像の中央に黒く見える部分は、EL光強度測定後に誤って測定針により、電極の一部を剥がしてしまった部分である。
図6(c)は、モホロジ像とEL光強度面内分布像とを、例えば透過率50%で重ねて表示した像である。なお、図6(c)に示すEL光強度面内分布像は、光強度の強弱が疑似的にカラー表示されたものをグレースケール表示で示したものである。このため、図6(c)に示すEL光強度面内分布像では、紙上の明暗が、光強度の強弱にそのままは対応しないが、光強度の面内分布のパターン形状は示されている(光強度の強弱に対応する明暗は、図6(b)のEL光強度面内分布像に示されている)。なお、モホロジ像とEL光強度面内分布像とを重ねる際、両者の像同士がよく重なるように、モホロジ像とEL光強度面内分布像との相対的な縮尺を調整することが好ましく、また、モホロジ像とEL光強度面内分布像との相対的な回転角度を調整することが好ましい。このような調整には、種々の画像処理技術を適宜用いることができる。
モホロジ像より、サンプルBの表面は、尾根と谷とが交互に配置された(波状の、縞状の)凹凸パターンを有し、平坦性が低いことがわかる。また、EL光強度面内分布像より、サンプルBのEL光強度の面内分布は、波状の(縞状の)強弱パターンを示し、一様性が低いことがわかる。
モホロジ像とEL光強度面内分布像とを比較すると、EL光強度の面内分布は、モホロジと対応するパターンを有することがわかる。モホロジ像とEL光強度面内分布像とを重ねて表示した像からわかるように、モホロジと、EL光強度の面内分布とは、非常によく一致したパターンを有している。
図7(b)を参照して説明したように、サンプルBの表面のモホロジの模式的な形状は、尾根との(谷との)交差方向について、一方向きの斜面と他方向きの斜面とが交互に配置された形状となっている。理由は明確ではないが、一方向きの斜面に対応する領域でのEL光強度が、他方向きの斜面に対応する領域でのEL光強度に比べ高いことで、EL光強度の面内分布が、モホロジと対応した波状の(縞状の)パターンを示しているのではないかと推測される。
図5(a)〜図6(c)を参照して説明したように、半導体積層物100の表面(上面)のモホロジと、EL光強度の面内分布とが、非常によく一致したパターンを示すことは
、本願発明者が新たに見出した知見である。
実施形態による半導体積層物の観察方法は、半導体積層物100の表面のモホロジが、半導体積層物100のEL発光等の電気特性にどのように影響するかという知見を得るために用いることができる。また、この観察方法は、EL光強度の面内分布から、モホロジ等の結晶性に係わる特性に関する知見を得るために用いることができる。
なお、実施形態による半導体積層物の観察方法は、半導体積層物100の観察方法として用いることができるとともに、半導体積層物100の検査方法、評価方法として用いることもできる。
なお、モホロジとEL光強度の面内分布とのパターンが大きくずれていた場合、電極30、40が良好に形成されていない等の要因が考えられ、半導体積層物100を観察することで、構造体(半導体装置)110の検査を行うこともできる。
次に、図8を参照して、他の実施形態による半導体積層物の観察方法について説明する。
図8は、他の実施形態の観察方法の流れを示すフローチャートである。他の実施形態の観察方法では、上述の実施形態でのEL光強度面内分布取得工程(ステップS12)と同様にして、EL光強度面内分布取得工程(ステップS21)が実施され、EL光強度面内分布を取得することで、間接的に、モホロジが取得される。
上述のように、半導体積層物100のEL光強度面内分布は、半導体積層物100の表面のモホロジと、非常によく一致したパターンを示す。このため、半導体積層物100のEL光強度面内分布を観察することで、間接的に、半導体積層物100の表面のモホロジを観察することが可能となる。この観察方法によれば、n側電極30およびp側電極40の形成後に、構造体(半導体装置)110を動作させながら、モホロジを観察することができる。
以上説明したように、上述の実施形態によれば、半導体積層物の表面のモホロジを、EL光の強度の面内分布と関連付けて取得することができる。
なお、上述の実施形態では、半導体積層物の表面のモホロジを調べる測定に用いる顕微鏡として、微分干渉顕微鏡を例示した。モホロジを調べる測定には、必要に応じてその他、レーザ顕微鏡や、AFM等を用いてもよい。
なお、上述の実施形態では、半導体積層物について、表面のモホロジを調べる測定と、EL光強度の面内分布を調べる測定とについて説明した。半導体積層物について、その他、例えば、不純物濃度の面内分布を調べるフォトルミネッセンス(PL)測定や、また例えば、基板の結晶性を調べるX線ロッキングカーブ測定等を行うことで、不純物濃度の面内分布や、基板の結晶性等と、モホロジまたはEL光強度の面内分布との比較を行ってもよい。
なお、上述の実施形態の観察方法や、検査方法や、評価方法は、半導体積層物の特性を調べる方法として利用でき、半導体積層物の製造方法における一工程として実施することができ、半導体積層物の製造方法と捉えることもできる。
なお、上述の実施形態の観察方法や、検査方法や、評価方法は、半導体積層物を用いた半導体装置の特性を調べる方法としても利用でき(半導体装置の観察方法、検査方法、評
価方法として用いることもでき)、半導体装置の製造方法における一工程として実施することができ、半導体装置の製造方法と捉えることもできる。
なお、上述の実施形態の観察方法や、検査方法や、評価方法は、半導体積層物が有する基板の特性を調べる方法としても利用でき(基板の観察方法、検査方法、評価方法として用いることもでき)、基板の製造方法における一工程として実施することができ、基板の製造方法と捉えることもできる。
以上、実施形態に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組合せ等が可能なことは当業者に自明であろう。
以下、本発明の好ましい形態について付記する。
(付記1)
第1導電型を有する第1半導体層、および、前記第1半導体層の上方に成長され、第2導電型を有し、前記第1半導体層とpn接合を構成する第2半導体層を有する半導体積層物と、
前記第1半導体層上に配置された第1電極と、
前記第2半導体層上に配置された第2電極と、
を有する構造体について、
前記第2半導体層の第2電極との界面を構成する表面のモホロジを取得する工程と、
前記第1電極と前記第2電極との間への順方向電圧印加により前記pn接合から放出されたエレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布を取得する工程と、
前記モホロジと前記エレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布とを比較する工程と、
を有する半導体積層物の観察方法(検査方法、評価方法)。
(付記2)
前記モホロジと前記エレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布とを比較する工程は、
前記モホロジを表す第1の像と前記エレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布を表す第2の像とを並べて表示する工程、および、前記第1の像と前記第2の像とを重ねて表示する工程の少なくとも一方を含む、付記1に記載の半導体積層物の観察方法。
(付記3)
前記モホロジと前記エレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布とを比較する工程は、
前記第1の像と前記第2の像との相対的な縮尺を調整する工程、および、前記第1の像と前記第2の像との相対的な回転角度を調整する工程の少なくとも一方を含む、付記2に記載の半導体積層物の観察方法。
(付記4)
前記第1電極および前記第2電極の少なくとも一方は、光透過電極であり、
前記モホロジを取得する工程は、前記表面に照射された観察光を、前記光透過電極を介して観察する工程を含み、
前記エレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布を取得する工程は、前記エレクトロルミネッセンス光を、前記光透過電極を介して観察する工程を含む、付記1〜3のいずれか1つに記載の半導体積層物の観察方法。
(付記5)
前記第1電極は、光透過電極であり、前記第2電極は、光反射電極であり、
前記モホロジを取得する工程は、前記第1電極を介して前記表面に照射された観察光を、前記第2電極で反射させ、前記第1電極を介して観察する工程を含み、
前記エレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布を取得する工程は、前記エレクトロルミネッセンス光を、前記第1電極を介して観察する工程を含む、付記1〜3のいずれか1つに記載の半導体積層物の観察方法。
(付記6)
第1導電型を有する第1半導体層、および、前記第1半導体層の上方に成長され、第2導電型を有し、前記第1半導体層とpn接合を構成する第2半導体層を有する半導体積層物と、
前記第1半導体層上に配置された第1電極と、
前記第2半導体層上に配置された第2電極と、
を有する構造体について、
前記第1電極と前記第2電極との間への順方向電圧印加により前記pn接合から放出されたエレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布を取得することで、前記第2半導体層の第2電極との界面を構成する表面のモホロジを取得する工程、
を有する半導体積層物の観察方法(検査方法、評価方法)。
(付記7)
前記第1半導体層は、n型窒化ガリウム系半導体で形成された基板と、前記基板上に成長され、n型窒化ガリウム系半導体で形成されたn型窒化ガリウム系半導体層とを有し、
前記第2半導体層は、前記n型窒化ガリウム系半導体層上に成長され、p型窒化ガリウム系半導体で形成されたp型窒化ガリウム系半導体層を有し、
前記モホロジは、前記p型窒化ガリウム系半導体層の上面のモホロジである、付記1〜6のいずれか1つに記載の半導体積層物の観察方法。
(付記8)
前記モホロジは、前記表面について80μm角の視野で原子間力顕微鏡像を取得した際に、尾根と谷とが交互に配置されたパターン(波状のパターン、縞状のパターン)として観察される凹凸である付記1〜7のいずれか1つに記載の半導体積層物の観察方法。
(付記9)
付記1〜8のいずれかに記載の半導体積層物の観察方法を一工程として含む半導体装置の(半導体積層物の、基板の)製造方法。
(付記10)
第1導電型を有する第1半導体層、および、前記第1半導体層の上方に成長され、第2導電型を有し、前記第1半導体層とpn接合を構成する第2半導体層を有する半導体積層物と、
前記第1半導体層上に配置された第1電極と、
前記第2半導体層上に配置された第2電極と、
を有する構造体について、
前記第2半導体層の第2電極との界面を構成する表面のモホロジを取得する機能と、
前記第1電極と前記第2電極との間への順方向電圧印加により前記pn接合から放出されたエレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布を取得する機能と、
前記モホロジと前記エレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布とを比較する機能と、
を有する半導体積層物の観察装置。
(付記11)
第1導電型を有する第1半導体層、および、前記第1半導体層の上方に成長され、第2導電型を有し、前記第1半導体層とpn接合を構成する第2半導体層を有する半導体積層物と、
前記第1半導体層上に配置された第1電極と、
前記第2半導体層上に配置された第2電極と、
を有する構造体について、
前記第1電極と前記第2電極との間への順方向電圧印加により前記pn接合から放出されたエレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布を取得することで、前記第2半導体層の第2電極との界面を構成する表面のモホロジを取得する機能、
を有する半導体積層物の観察装置。
(付記12)
第1導電型を有する第1半導体層、および、前記第1半導体層の上方に成長され、第2導電型を有し、前記第1半導体層とpn接合を構成する第2半導体層を有する半導体積層物と、
前記第1半導体層上に配置された第1電極と、
前記第2半導体層上に配置された第2電極と、
を有する構造体について、
前記第2半導体層の第2電極との界面を構成する表面のモホロジを取得する手順と、
前記第1電極と前記第2電極との間への順方向電圧印加により前記pn接合から放出されたエレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布を取得する手順と、
前記モホロジと前記エレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布とを比較する手順と、
をコンピュータに実行させるための半導体積層物の観察プログラム。
(付記13)
第1導電型を有する第1半導体層、および、前記第1半導体層の上方に成長され、第2導電型を有し、前記第1半導体層とpn接合を構成する第2半導体層を有する半導体積層物と、
前記第1半導体層上に配置された第1電極と、
前記第2半導体層上に配置された第2電極と、
を有する構造体について、
前記第1電極と前記第2電極との間への順方向電圧印加により前記pn接合から放出されたエレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布を取得することで、前記第2半導体層の第2電極との界面を構成する表面のモホロジを取得する手順、
をコンピュータに実行させるための半導体積層物の観察プログラム。
10 n型半導体層
11、12、13、14 n型GaN層
20 p型半導体層
20S p型半導体層の(半導体積層物の)上面
21、22、23 p型GaN層
30 n側電極
40 p側電極
50 保護膜
60 pn接合
100 半導体積層物
110 構造体(半導体装置)
200 制御部
201 表示部
202 入力部
300 モホロジ観察装置
301 観察光
400 EL光強度面内分布観察装置
401 EL光

Claims (6)

  1. 第1導電型を有する第1半導体層、および、前記第1半導体層の上方に成長され、第2導電型を有し、前記第1半導体層とpn接合を構成する第2半導体層を有する半導体積層物と、
    前記第1半導体層上に配置された第1電極と、
    前記第2半導体層上に配置された第2電極と、
    を有し、前記第1電極および前記第2電極の少なくとも一方は、光透過電極である、構造体について、
    前記第2半導体層の第2電極との界面を構成する表面のモホロジを取得する工程と、
    前記第1電極と前記第2電極との間への順方向電圧印加により前記pn接合から放出されたエレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布を取得する工程と、
    前記モホロジと前記エレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布とを比較する工程と、
    を有し、
    前記モホロジを取得する工程は、前記表面に照射された観察光を、前記光透過電極を介して顕微鏡に入射させ、前記顕微鏡により前記モホロジを観察することで、前記モホロジに対応するデータを取得する工程を含み、
    前記エレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布を取得する工程は、前記エレクトロルミネッセンス光を、前記光透過電極を介して顕微エレクトロルミネッセンスマッピング装置に入射させ、前記顕微エレクトロルミネッセンスマッピング装置により前記エレクトロルミネッセンス光を観察することで、前記エレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布に対応するデータを取得する工程を含む、
    半導体積層物の観察方法。
  2. 前記モホロジと前記エレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布とを比較する工程は、
    前記モホロジを表す第1の像と前記エレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布を表す第2の像とを並べて表示する工程、および、前記第1の像と前記第2の像とを重ねて表示する工程の少なくとも一方を含む、請求項1に記載の半導体積層物の観察方法。
  3. 第1導電型を有する第1半導体層、および、前記第1半導体層の上方に成長され、第2導電型を有し、前記第1半導体層とpn接合を構成する第2半導体層を有する半導体積層物と、
    前記第1半導体層上に配置された第1電極と、
    前記第2半導体層上に配置された第2電極と、
    を有する構造体について、
    前記第1電極と前記第2電極との間への順方向電圧印加により前記pn接合から放出されたエレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布を取得することで、前記第2半導体層の第2電極との界面を構成する表面のモホロジを取得する工程、
    を有する半導体積層物の観察方法。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の半導体積層物の観察方法を一工程として含む半導体装置の製造方法。
  5. 第1導電型を有する第1半導体層、および、前記第1半導体層の上方に成長され、第2導電型を有し、前記第1半導体層とpn接合を構成する第2半導体層を有する半導体積層物と、
    前記第1半導体層上に配置された第1電極と、
    前記第2半導体層上に配置された第2電極と、
    を有し、前記第1電極および前記第2電極の少なくとも一方は、光透過電極である、構造体について、
    前記第2半導体層の第2電極との界面を構成する表面のモホロジを取得する機能と、
    前記第1電極と前記第2電極との間への順方向電圧印加により前記pn接合から放出されたエレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布を取得する機能と、
    前記モホロジと前記エレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布とを比較する機能と、
    を有し、
    前記モホロジを取得する機能は、前記表面に照射された観察光を、前記光透過電極を介して顕微鏡に入射させ、前記顕微鏡により前記モホロジを観察することで、前記モホロジに対応するデータを取得する機能を含み、
    前記エレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布を取得する機能は、前記エレクトロルミネッセンス光を、前記光透過電極を介して顕微エレクトロルミネッセンスマッピング装置に入射させ、前記顕微エレクトロルミネッセンスマッピング装置により前記エレクトロルミネッセンス光を観察することで、前記エレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布に対応するデータを取得する機能を含む、
    半導体積層物の観察装置。
  6. 第1導電型を有する第1半導体層、および、前記第1半導体層の上方に成長され、第2導電型を有し、前記第1半導体層とpn接合を構成する第2半導体層を有する半導体積層物と、
    前記第1半導体層上に配置された第1電極と、
    前記第2半導体層上に配置された第2電極と、
    を有し、前記第1電極および前記第2電極の少なくとも一方は、光透過電極である、構造体について、
    前記第2半導体層の第2電極との界面を構成する表面のモホロジを取得する手順と、
    前記第1電極と前記第2電極との間への順方向電圧印加により前記pn接合から放出されたエレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布を取得する手順と、
    前記モホロジと前記エレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布とを比較する手順と、
    を有し、
    前記モホロジを取得する手順は、前記表面に照射された観察光を、前記光透過電極を介して顕微鏡に入射させ、前記顕微鏡により前記モホロジを観察することで、前記モホロジに対応するデータを取得する手順を含み、
    前記エレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布を取得する手順は、前記エレクトロルミネッセンス光を、前記光透過電極を介して顕微エレクトロルミネッセンスマッピング装置に入射させ、前記顕微エレクトロルミネッセンスマッピング装置により前記エレクトロルミネッセンス光を観察することで、前記エレクトロルミネッセンス光の強度の面内分布に対応するデータを取得する手順を含む、
    手順、
    をコンピュータに実行させるための半導体積層物の観察プログラム。
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