JP6762961B2 - 無線で接続された実験室 - Google Patents

無線で接続された実験室 Download PDF

Info

Publication number
JP6762961B2
JP6762961B2 JP2017561686A JP2017561686A JP6762961B2 JP 6762961 B2 JP6762961 B2 JP 6762961B2 JP 2017561686 A JP2017561686 A JP 2017561686A JP 2017561686 A JP2017561686 A JP 2017561686A JP 6762961 B2 JP6762961 B2 JP 6762961B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
scientific
hub
processor
computer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017561686A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018523359A5 (ja
JP2018523359A (ja
Inventor
ディ. スタドニスキー マイケル
ディ. スタドニスキー マイケル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FlowJo LLC
Original Assignee
FlowJo LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FlowJo LLC filed Critical FlowJo LLC
Publication of JP2018523359A publication Critical patent/JP2018523359A/ja
Publication of JP2018523359A5 publication Critical patent/JP2018523359A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6762961B2 publication Critical patent/JP6762961B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L67/00Network arrangements or protocols for supporting network services or applications
    • H04L67/01Protocols
    • H04L67/10Protocols in which an application is distributed across nodes in the network
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L67/00Network arrangements or protocols for supporting network services or applications
    • H04L67/01Protocols
    • H04L67/12Protocols specially adapted for proprietary or special-purpose networking environments, e.g. medical networks, sensor networks, networks in vehicles or remote metering networks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W4/00Services specially adapted for wireless communication networks; Facilities therefor
    • H04W4/30Services specially adapted for particular environments, situations or purposes
    • H04W4/38Services specially adapted for particular environments, situations or purposes for collecting sensor information
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W4/00Services specially adapted for wireless communication networks; Facilities therefor
    • H04W4/80Services using short range communication, e.g. near-field communication [NFC], radio-frequency identification [RFID] or low energy communication

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)

Description

関連出願の相互参照
この特許出願は、2015年5月27日出願の米国特許出願番号第14/722,820号「Wirelessly Connected Laboratory」の優先権を主張し、その開示内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
一般に、科学実験室は、1つまたは複数の科学機器と、機器に関連付けられたコンピュータとを備える。本明細書において「科学機器」という用語は、レーザ、プローブ、プラズマ、磁石、ソータ等の構成要素を用いて、原子、分子、細胞、組織、器官、及び、生物全体(複数可)を含む1つまたは複数の検体を検査して、検体の原子、分子、細胞、組織、もしくは、器官全体の特性、及び/または、他の生物学的特性を表す科学的データを生成するように構成された機器を指す。科学機器の例は、フローサイトメータ、質量分析計、マイクロアレイ、遺伝子型決定及びシークエンシング機器、セルソータ、マスサイトメータ、リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応機器等を含む。機器に関連付けられたコンピュータは、科学機器を制御するインタフェースを提供する。機器制御に加えて、機器に関連付けられたコンピュータは、科学機器によって取得されたデータを受信、保存する。また、機器に関連付けられたあるコンピュータは、受信したデータを特定のファイルフォーマットにパッケージ化してよく、ファイルフォーマットは、プロプライエタリまたはベンダ固有であってよい。
一般的に、製造業者は、科学機器と機器に関連付けられたコンピュータをパッケージ化する。よって、実験室、大学、病院、研究施設、または、科学機器の任意の他の購入者が、科学機器を購入する時、購入者は、科学機器製造業者が提供する機器に関連付けられたコンピュータを受け取る。一般的に、購入者は、機器に関連付けられたコンピュータの仕様、製造業者、ブランドについて発言権は無く、機器に関連付けられたコンピュータにインストールされたソフトウェアの大部分の制御も全く行わない。
科学機器と共にパッケージ化されたコンピュータは、一般的に、ネットワークに接続されていない。実際、ネットワーク接続は、科学機器の性能に悪影響を及ぼし得るので、多くの製造業者は、機器に関連付けられたコンピュータをネットワークに接続しないように勧める、及び/または、購入者が機器に関連付けられたコンピュータをネットワークに接続することを明確に禁じている。製造業者が、明確にネットワーク接続を禁じていない場合でさえ、情報技術(「IT」)の多くの専門家は、自分たちが設定していないコンピュータを安全な固有のネットワークに接続するのを躊躇する。機器に関連付けられたコンピュータは、IT専門家が好む一定のソフトウェアまたはハードウェア安全対策を行っていないので、IT専門家は、機器に関連付けられたコンピュータをネットワークに接続することに抵抗する場合がある。これら全てを考慮して、機器に関連付けられたコンピュータは、一般的に、広域ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、パーソナルエリアネットワーク、または、任意の他の種類のネットワークに接続されない。
機器に関連付けられたコンピュータをネットワークに接続しないことによって、IT環境が分割されて、データ管理、データ監査、及び、品質制御の問題が生じる。科学機器によって取得されたデータは、価値あるものであり、バックアップ及びアーカイブにする必要がある。従来、アナリストは、科学機器によって取得されたデータをUSBサムドライブ及び他の種類の「sneakerware」を介してデータアーカイブに転送する。アナリスト及び機器操作者は、取得機器から他のコンピュータシステムにデータを転送する手段として、sneakerwareのみでないとしても、sneakerwareに主に依存する。これらの方法は、機器に関連付けられたコンピュータから他のデジタル記憶媒体にデータを転送するプロセスを達成できるが、このデータ転送には、信頼できるオーディットトレールが無く、sneakerwareが有害な種類のソフトウェア(例えば、ウイルス、マルウェア、トロイの木馬等)を含み得るので、安全上の懸念をもたらす。
さらに、科学機器によって取得されたデータは、個人の医療情報を含む場合があり、患者のプライバシー保護のためのあらゆる取り組みが行われるべきである。しかしながら、個人用のsneakerwareを使用することによって、アナリストが、故意に、または、偶然、患者の個人的な医療データのコピーをアナリスト自身の個人的なsneakerwareに維持し得るので、患者のプライバシーの権利を侵害する危険がある。
最後に、sneakerwareの使用によって、データの取得、分析、及び、洞察の間に遅れを引き起こす。データが科学機器によって取得される時、データは、機器に関連付けられたコンピュータに保存される。データを転送するために、アナリストは、ファイルディレクトリでデータファイルを見つけ、そのファイルをsneakerwareにコピーし、sneakerware上のデータを第2のコンピュータ(例えば、分析コンピュータ)に物理的に取り入れ、且つ、sneakerwareからのデータを第2のコンピュータにコピーしなければならない。データ転送のこれらのステップは全て、データ分析やその結果から導き出す洞察等の下流のプロセスを遅らせ、妨害する。
上記問題を考慮して、本発明を行った。発明者らは、データハブに接続する生命科学機器のためのデータ転送システムを開示する。データ転送システムは、データハブを活用して、科学機器によって取得されたデータをアーカイブサーバまたは他の垂直特定分析ソリューション上にアップロードする。システムは、機器に関連付けられたコンピュータに接続されたデータ送受信機を含んでよい。
発明の概要
一実施形態においては、データを送信するシステムは、科学機器及び関連付けられたコンピュータと、データハブとを含み、コンピュータ及びデータハブは、無線パーソナルエリアネットワーク(PAN)接続を介してPANプロトコルに従って互いに通信するように構成され、科学機器は、科学的データを取得するように構成され、コンピュータは、プロセッサとメモリを含み、コンピュータのプロセッサは、コンピュータのメモリに記憶された複数の命令を実行するように構成され、複数の命令は、コンピュータのプロセッサによって実行されると、コンピュータに、(1)科学機器に命令させ、(2)科学機器が取得した科学的データを受信させ、(3)受信した科学的データに関するメタデータであって、受信した科学的データの種類を示すデータを含むメタデータを生成させ、且つ、(4)科学的データと生成されたメタデータとを無線PAN接続を介してデータハブに通信させるように構成され、データハブは、プロセッサ、メモリ、及び、ネットワークインタフェースを含み、データハブのプロセッサは、データハブのメモリに記憶された複数の命令を実行するように構成され、複数の命令は、データハブのプロセッサによって実行されると、データハブに、(1)通信された科学的データ及び通信されたメタデータを無線PAN接続を介して受信させ、(2)通信されたメタデータを分析して、通信された科学的データの科学的データの種類を決定させ、(3)決定された科学的データの種類に基づいて、通信された科学的データの目的位置を決定させ、且つ、(4)科学的データをネットワークインタフェースを介して、決定された目的位置に送信させるように構成される。
別の実施形態においては、システムは、科学機器及び関連付けられたコンピュータと、データハブとを含み、コンピュータ及びデータハブは、無線パーソナルエリアネットワーク(PAN)接続を介してPANプロトコルに従って互いに通信するように構成され、科学機器は、コンピュータによる制御の下、科学的データを取得するように構成され、データハブは、プロセッサ及びメモリを含み、データハブのプロセッサは、データハブのメモリに記憶された複数の命令を実行するように構成され、複数の命令は、データハブのプロセッサによって実行されると、データハブに、無線PAN接続を介してコンピュータにコマンドを無線で送信させるように構成され、コマンドは、科学機器の操作の態様を制御するように構成され、コンピュータは、プロセッサ及びメモリを含み、コンピュータのプロセッサは、コンピュータのメモリに記憶された複数の命令を実行するように構成され、複数の命令は、(1)データハブによって無線で送信されたコマンドを無線PAN接続を介して受信、且つ、(2)科学機器にコマンドをリレーして、リレーされたコマンドに従って科学機器を制御するように構成される。
別の実施形態においては、データを送信するシステムは、コンピュータ及びデータハブを含み、コンピュータ及びデータハブは、互いに通信するように構成され、コンピュータは、プロセッサ及びメモリを含み、コンピュータのプロセッサは、コンピュータのメモリに記憶された複数の命令を実行するように構成され、複数の命令は、コンピュータのプロセッサによって実行されると、コンピュータに、(1)科学的データを受信させ、(2)受信した科学的データに関するメタデータであって、受信した科学的データの種類を示すデータを含むメタデータを生成させ、且つ、(3)科学的データ及び生成されたメタデータをデータハブに通信させるように構成され、データハブは、プロセッサ、メモリ、及び、ネットワークインタフェースを含み、データハブのプロセッサは、データハブのメモリに記憶された複数の命令を実行するように構成され、複数の命令は、データハブのプロセッサによって実行されると、データハブに、(1)通信された科学的データ及び通信されたメタデータを受信させ、(2)通信されたメタデータを分析して、通信された科学的データの科学的データの種類を決定させ、(3)決定された科学的データの種類に基づいて、通信された科学的データの目的位置を決定させ、且つ、(4)ネットワークインタフェースを介して科学的データを決定された目的位置に送信させるように構成される。
別の実施形態においては、科学的データを転送する装置は、プロセッサと、プロセッサと通信し、且つ、プロセッサの指示で科学的データを取得するように構成された科学機器と、プロセッサの指示で無線でデータを送信するように構成された無線送信機とを含み、プロセッサは、(1)科学機器から科学的データを受信し、(2)受信した科学的データに関するメタデータであって、受信した科学的データの種類を示すデータを含むメタデータを生成し、(3)受信した科学的データと生成されたメタデータの宛先データハブを識別し、且つ、(4)科学的データと生成されたメタデータを宛先データハブに無線で送信するように無線送信機に指示するように構成される。
別の実施形態においては、科学的データを転送する方法は、科学機器によって取得された科学的データを受信するステップと、科学的データの種類を示すメタデータを生成するステップと、科学的データと生成されたメタデータを無線接続を介してデータハブに送信するステップとを含み、方法のステップは、プロセッサによって行われる。
別の実施形態においては、科学的データを転送する装置は、科学機器に関連付けられたコンピュータから、科学機器によって取得された科学的データと科学的データに関するメタデータとを含むデータを無線で受信するように構成された無線受信機と、無線受信機と通信するプロセッサとを含み、プロセッサは、(1)無線受信機によって受信されたデータを処理し、(2)メタデータを分析して、科学的データの種類を決定し、(3)決定された科学的データの種類に基づいて、科学的データの目的位置を決定し、且つ、(4)決定された目的位置にネットワークを介してデータの送信を開始するように構成される。
別の実施形態においては、科学的データを転送する方法は、科学機器に関連付けられたコンピュータから、科学機器によって取得された科学的データと科学的データに関するメタデータとを含む科学的データを無線で受信するステップと、無線受信機によって受信されたデータを処理するステップと、メタデータを分析して、科学的データの種類を決定するステップと、決定された科学的データの種類に基づいて科学的データの目的位置を決定するステップと、決定された目的位置にネットワークを介してデータの送信を開始するステップを含み、方法のステップは、プロセッサによって行われる。
本発明のさらなる特徴及び利点と、本発明の様々な実施形態の構造及び操作とを、添付図面を参照して以下に詳細に記載する。
添付図面は、明細書に組み込まれ、且つ、明細書の一部をなし、本発明の実施形態を説明と共に示し、発明の原理を説明する役割をする。
例示の実施形態による、無線で接続された実験室のシステム構成を示す。 例示の実施形態による、無線で接続された実験室のシステム構成を示す。 例示の実施形態による、コンピュータシステムを示す。 データハブと機器に関連付けられたコンピュータとにインストールされたソフトウェアアプリケーションを示す。 機器に関連付けられたコンピュータによって行われるプッシュモードによる、データを転送する方法を示す。 機器に関連付けられたコンピュータによって行われるプルモードによる、データを転送する方法を示す。 受信したデータをデータハブによって目的位置に送信する方法を示す。 機器に関連付けられたコンピュータ以外のコンピュータから機器を制御する方法を示す。 例示の実施形態による、複数の科学機器を有する無線で接続された実験室のシステム構成を示す。 科学機器によって取得されたデータを送信する場所を決定するためにデータハブによって使用される表の例を示す。 機器に関連付けられたコンピュータを使わずに機器を制御する方法1000を示す。 科学機器の性能問題を受信、診断するハブソフトウェアの例を示す。 機器の故障を検出、予測する方法の例を示す。 データハブに記憶されたAPIを用いて機器を制御する方法の例を示す。
添付図面を参照する。図面において、類似の参照番号は類似の要素を示す。図1Aは、例示の実施形態による、無線で接続された実験室100のシステム構成を示す。無線で接続された実験室は、機器に関連付けられたコンピュータ110、科学機器112、データ送受信機114、データハブ130、及び、ハブ送受信機134を含む。
図1Aは、無線で接続された実験室100内に1つの科学機器112を示すが、実験室100は、複数の科学機器を含んでよい。図8は、データハブ130が、第1の機器に関連付けられたコンピュータ110及び第2の機器に関連付けられたコンピュータ810と通信する実施形態例を示す。第2の機器に関連付けられたコンピュータ810は、第2の科学機器812に関連付けられ、第2の機器に関連付けられたコンピュータ810は、第2のデータ送受信機814を通してデータハブ130と通信する。図8は、図1Aと類似しており、同様の構成要素を含むが、図8の無線で接続された実験室800は、複数の科学機器112、812と機器に関連付けられた複数のコンピュータ110、810とを含む。データハブ130は、第1の機器に関連付けられたコンピュータ110及び第2の機器に関連付けられたコンピュータ810の両方と同時に、データキューの使用等によって通信してよい。
図1Aを再び参照すると、機器112は、レーザ、プローブ、プラズマ、磁石、ソータ等の構成要素を用いて、原子、分子、細胞、組織、器官、生物全体を測定することによって、原子、分子、細胞、組織、器官、もしくは、生物全体の特性、及び/または、他の生物学的特性を表す科学的データを生成するように構成された科学機器等の任意の生命科学機器であってよい。上記のように、科学機器の例は、フローサイトメータ、質量分析計、マイクロアレイ、遺伝子型決定機器、セルソータ、マスサイトメータ等を含む。機器112は、血液試料、組織試料、単一細胞データ、または、任意の他の生命科学の対象物等の生物学的対象物を分析するのに必要なハードウェアを含んでよい。機器112は、機器に関連付けられたコンピュータ110による制御の下、操作されてよく、機器に関連付けられたコンピュータ110は、機器112のパラメータ及び設定を制御してよい。さらに、機器に関連付けられたコンピュータ110は、血液試料、組織試料等を機器112に自動で投入するロボットアームを制御すること等によって、機器112を制御してよい。
機器に関連付けられたコンピュータ110は、機器112と通信するように、機器112を制御するように、及び、機器112から科学的データを受信するように特に構成されたコンピュータであってよい。機器112の製造業者は、機器に関連付けられたコンピュータ110を機器112の購入の一部として提供してよい。機器に関連付けられたコンピュータ110は、プロセッサ、メモリ、データストレージ、及び、キーボード、モニタ、マウス、タッチスクリーン等の周辺機器を含んで、アナリストが機器に関連付けられたコンピュータ110とインタラクトして、機器112を制御するのを可能にしてよい。また、図に示すように、機器に関連付けられたコンピュータは、無線送受信機または送信機114を含んでよい。
データハブ130は、コンピューティング装置を含み、好ましくは、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、携帯電話(スマートフォン等)、または、任意の他のモバイルコンピューティング装置を含む。無線送受信機114を有するラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、または、携帯電話は、以下にさらに記載するように、データハブソフトウェアをインストールすること、及び、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、または、携帯電話を、機器に関連付けられたコンピュータ110に無線ネットワークを介して接続することによって、データハブ130になり得る。データハブ130は、ネットワーク接続され、インターネット等の広域ネットワーク145またはローカルエリアネットワークを介してサーバ150と通信する。サーバ150は、科学機器112によって取得されたデータを記憶するデータベース156に関連付けられてよい。サーバ150は、科学機器によって取得された科学的データの分析に有用なデータ分析ソフトウェアをさらに含んでよい。例えば、サーバ150は、FlowJo Enterpriseを実行して、フローサイトメトリデータを分析してよい。
図2に、機器に関連付けられたコンピュータ110及びデータハブ130の構成を示す。図2は、例示のプロセッサ200と、関連付けられたメモリ202とを示し、それらは、発明の例示の実施形態に従って本明細書に記載されるデータ通信プロセスを実施するように構成できる。プロセッサ200及び関連付けられたメモリ202は、コンピュータシステム204に配置されてよい。このようなコンピュータシステム204は、1つまたは複数のパーソナルコンピュータ、サーバ、ラップトップ/ノートブック/タブレットコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、または、これらの組み合わせを含むが、これらに限らない多くの任意の形態を取ることができる。例えば、コンピュータシステム204は、機器に関連付けられたコンピュータ110、データハブ130、または、サーバ150の形態を取り得る。プロセッサ200は、互いに物理的に離れた複数のプロセッサを含む単一または複数のプロセッサを含んでよい。同様に、メモリ202は、1つまたは複数の物理的メモリの形態を取ることができる。さらに、メモリ202は、インターネット等のネットワークを介してプロセッサ200がアクセス可能なリモートデータベース等、実行者が望めば、プロセッサ200から物理的に離れていてよい。メモリ202として使用する適切なメモリの例は、RAMメモリ、ROMメモリ、ソリッドステートドライブメモリ、ハードディスクドライブメモリ等であってよい。メモリ202は、主記憶装置及び二次メモリの両方を含んでよいが、メモリ204は、図示するために1つのユニットとして表している。
プロセッサ200は、1つまたは複数のソフトウェアプログラムを実行するように構成できる。これらのソフトウェアプログラムは、メモリ202等の非一時的コンピュータ可読記憶媒体に常駐する複数のプロセッサ実行可能命令の形態を取り得る。例えば、1つまたは複数のソフトウェアプログラムは、機器112を制御するソフトウェアプログラム、及び/または機器に関連付けられたコンピュータからデータベース156等、データの目的位置にデータを転送するように構成されたソフトウェアを含んでよい。
図1Aを再び参照すると、機器に関連付けられたコンピュータ110は、データハブ130との無線接続を形成して、ローカルエリアネットワークまたは広域ネットワークにデータハブを介して接続する。代わりに、機器に関連付けられたコンピュータ110は、コンピュータ110に関連付けられた送受信機114を利用して、データハブ130と無線で通信する。機器に関連付けられたコンピュータ110に接続された送受信機114は、データハブ130と通信するように構成される。例えば、機器に関連付けられたコンピュータにインストールされたソフトウェアは、無線送受信機114の範囲内で、データハブ130を自称するコンピュータを検索するように構成されてよい。データハブ130は、データハブ130を自称する信号を送信してよく、機器に関連付けられたコンピュータ110は、データハブとして識別されない無線送受信機を有する他のコンピュータを無視してよい。例えば、機器に関連付けられた複数のコンピュータ110が、図8に示す実施形態のように、無線で接続された実験室100内に配置される場合、第2の機器に関連付けられたコンピュータ810は、自身をデータハブ130と自称しない場合があるので、第1の機器に関連付けられたコンピュータ110が、第2の機器に関連付けられたコンピュータ810に接続しないことがある。科学機器112によって収集されたデータを保護するために、機器に関連付けられたコンピュータ110は、データハブ130を自称するコンピュータにのみデータを送信してよい。
一実施形態においては、データハブ130は、ホストコンピュータであり、機器に関連付けられたコンピュータ110は、クライアントコンピュータである。ある実施形態においては、データハブ130と機器に関連付けられたコンピュータ110との間の無線通信は、Bluetooth、Zigbee、赤外線、近距離通信、無線USB、Wifi(IEEE802.11)、または、任意の他の無線パーソナルエリアネットワーク等のパーソナルエリアネットワーク(「PAN」)である。ある実施形態においては、データハブ130は、データを送信する前に機器に関連付けられたコンピュータ110とペアリングすることによって、1対1ベースのデータ通信を可能にしてよい。他の実施形態においては、データハブ130は、複数のクライアントに同時に接続し、機器に関連付けられたコンピュータ110は、1つの装置、データハブ130とのみ通信する。
送受信機114、134は、各コンピュータ110またはハブ130に組み込まれた送受信機であってよく、または、送受信機114、134は、アフターマーケットUSBドングル等、アフターマーケット装置であってよい。例えば、機器に関連付けられたコンピュータ110に関連付けられた送受信機114は、機器に関連付けられたコンピュータ110にインストールされたUSB Bluetoothドングルであってよく、データハブ130に関連付けられた送受信機134は、データハブ130の他の標準的ハードウェアと共に含まれた内部Bluetooth送受信機であってよい。
データハブ130と機器に関連付けられたコンピュータ110との間のデータ通信は、データハブ130と機器に関連付けられたコンピュータ110とによって実行されたアプリケーションまたはソフトウェアに応じて一方向または双方向であってよい。データハブ130に送信された科学的データは、FCSファイル、CSVファイル、CLRファイル、WSPファイル、機器112の製造業者によって設定されたプロプライエタリフォーマット、または、任意の他のデータフォーマット等の任意のフォーマットのデータを含んでよい。機器に関連付けられたコンピュータ110は、機器に関連付けられたコンピュータ110にインストールされた機器制御プロトコルに従って、これらのフォーマットの1つで、科学機器112によって収集されたデータを記憶するよう構成されてよい。
以下により詳細に記載するように、データハブ130は、機器112を制御してよい。機器制御は、機器に関連付けられたコンピュータを必要とせずに、直接であってよい。図1Bは、データハブ130Bが機器112Bを遠隔で直接制御する、無線で接続された実験室100Bを示す。この実施形態においては、科学機器112Bは、機器112Bの製造中にインストールされた無線送信機114Bを含む。機器112Bを制御するために、データハブ130Bは、無線送受信機134を通して無線コマンドを送信し、機器112Bは、無線送信機114Bを通してコマンドを受信する。無線信号は、科学機器112Bにインストールされたファームウェアと直接通信して、科学機器112Bに命令する。ファームウェアへの無線信号の直接コマンドは、図1Aの機器に関連付けられたコンピュータ110等、仲介コンピュータ無しに、データハブ130による科学機器112Bの制御を容易にする。
図3を参照すると、データハブ130と、機器に関連付けられたコンピュータ110とが、ソフトウェアアプリケーションを実行して、無線データ転送のプロセスを支援する。機器に関連付けられたコンピュータ110は、機器制御ソフトウェア/ファームウェア317及びデータ転送ソフトウェア319を少なくとも実行してよい。データハブ130は、ハブソフトウェア331及びサーバ通信ソフトウェア333を少なくとも実行してよい。図3は、機器に関連付けられたコンピュータ110にインストールされた機器制御ソフトウェア/ファームウェア317及びデータ転送ソフトウェア319のみを示すが、オペレーティングシステム等の他のソフトウェアが、機器に関連付けられたコンピュータ上に存在してよい。同様に、データハブ130は、ハブソフトウェア331及びサーバ通信ソフトウェア333以外の他のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。
機器制御ソフトウェア/ファームウェア317は、機器に関連付けられたコンピュータ110が機器112を制御及び機器112と通信するために必要なコンピュータ可読命令及びプロトコルのリストを含む。多くの機器制御ソフトウェア/ファームウェアパッケージが存在し、それらは、一般に、製造業者または機器112によって決まる。
サーバ通信ソフトウェア333は、生命科学データの安全及び正確な転送のために、データハブとサーバとの間にインタフェースを作成する。サーバ通信ソフトウェア333として使用するのに適切なソフトウェアの例は、2014年12月11日出願の特許出願番号第62/090,589号に記載され、その内容は、参照により本明細書に組み込まれる。サーバ通信ソフトウェア333は、サーバ156に自動でファイルをアップロードしてよい。サーバインタフェース333が、データを送信しようとする時、サーバインタフェース333は、ファイルコンテナを作成し、ファイルコンテナを介してデータをアップロードする。インタフェースは、1つまたは複数のFCSファイルのファイルディレクトリ位置を目的にしてよく、全ての関連するFCSファイルを含む新しいファイルを作成する。例えば、インタフェースによって作成されたファイルは、ACSファイルまたはZipファイルであってよい。ACSファイルは、取得機器の研究結果に基づいて、機器制御ソフトウェア317によって生成されたFCSファイルを全て含んでよい。
インタフェース333がACSファイルを作成する時、インタフェースは、取得機器によって試料から取得されたFCSファイルを全てパッケージ化する。さらに、インタフェースは、各FCSファイルとFCSファイルに関連付けられたアーチファクトのチェックサムの値を計算することによって、ファイルの忠実性のチェックを行う。例として、これらのチェックサムは、SHAまたはMD5チェックサムであってよい。各データファイルのチェックサムを計算した後、インタフェース333は、ACSファイルに含まれた各ファイルと各データファイルに関連付けられたチェックサムの値をリストするマニフェストを生成する。このマニフェストは、コンテンツのXMLマニフェストまたはXML表であってよいが、他のマニフェストファイルタイプも採用してよい。ACSファイル内のFCSファイルは、データハブ130がより小さいファイルをサーバに送信するように、圧縮されてよい。
インタフェース333は、ACSファイルをアップロードする宛先として1つまたは複数の位置をユーザが選択するのを可能にし得る。インタフェースは、サーバ、中央リポジトリ、クラウド、ネットワークコンピュータ、または、データハブ130に電気的に接続された任意の他の位置にACSファイルをアップロードしてよい。例えば、ACSコンテナは、データ管理プロトコル、データ前処理プロトコル、及び、分析プロトコルを行う分析コンピュータにアップロードされてよい。
分析サーバ150が、ACSコンテナを受信する時、サーバは、圧縮ファイル(例えば、ACSコンテナ)を解凍して、その中に含まれるコンテンツ(例えば、FCSファイル)を見つける。サーバ150は、解凍で見つけられたFCSファイルに対してマニフェストをチェックして、マニフェストにリストされたFCSファイルが解凍されたFCSファイルに一致することを検証する。サーバ150は、ACSコンテナに含まれた各データファイルのチェックサムを計算することによってデータ品質チェックをさらに行い、次に、計算されたチェックサムをマニフェストにリストされたチェックサムと比較して、チェックサムが一致することを検証する。相違がある場合、サーバは、データが伝達中に破損されたと判断し、別の圧縮ファイルコンテナを再送するようインタフェースに要求する。
データハブ130からデータをアップロードする時、ユーザは、ユーザの実験に注釈を付けてもよい。注釈は、取得されたデータファイルに関するメタデータを提供するXMLまたは他のファイルを作成し、注釈付きメタデータは、圧縮ファイルコンテナに追加される。インタフェースは、実験を注釈する情報をユーザが入力できる形のボックスを含むグラフィカルユーザインタフェースを提供してよい。注釈の一部として、インタフェースは、科学機器112の製造業者及びモデルを選択することをユーザに要求してよく、そうすると、次のユーザは、試料データの取得にどの機器が使用されたかを容易に知ることができる。注釈は、試料のソース、取得中に使用された試薬、日付、研究者の名前、実験の目的、実験を行っている機関、及び、他の種類の実験を識別するものを記述することをさらに含んでよい。注釈は、ファイル及び結果のクエリ、データ共有、並びに、他のデータの種類へのリンクを可能にする目録作成を容易にする。
データ転送ソフトウェア319は、科学的データの無線転送のために、機器に関連付けられたコンピュータ110を構成するためにユーザによってインストールされたソフトウェアを含んでよい。例えば、データ転送ソフトウェア319は、インターネットからダウンロードされてもよく、または、機器に関連付けられたコンピュータ110にインストールされるアフターマーケット送受信機114とパッケージ化されてもよい。別の実施形態においては、データ転送ソフトウェア319は、機器に関連付けられたコンピュータ110上にプレインストールされる。データ転送ソフトウェア319は、機器に関連付けられたコンピュータ110上にドラッグアンドドロップインタフェースを表示するように構成されてよく、または、データ転送ソフトウェア319は、ウォッチフォルダを監視することによって、または、機器制御ソフトウェア317からの新しい科学的データのアラートを聞くことによって自動的に、機器112が新しい科学的データを取得した時を決定してよい。さらに、データ転送ソフトウェア319は、データプッシュモードまたはデータプルモードで動作してよい。データプッシュモードにおいては、データ転送ソフトウェア319は、送受信機114がデータハブ130とペアリングされる、または、データハブ130に接続される、且つ、データ転送ソフトウェア319が、新しい科学的データが機器112によって取得されたと判断する時はいつでもデータを転送してよい。
プッシュモードにおいては、データ転送ソフトウェア319は、リアルタイムで取得されたデータをデータハブ130にプッシュしてよい。リアルタイムで取得されたデータは、サーバ150がリアルタイムで分析することによって、クラウドベースの技術を通してサービスとしてサーバ150にインストールされた分析ソフトウェアを提供できる。リアルタイムで取得されたデータをストリーミングするために、データ転送ソフトウェア319は、機器制御ソフトウェア317がデータを受信するとデータを受信するための機器制御ソフトウェア317へのリンクを含んでよい。データが、リアルタイムで分析サーバ150にストリーミングされる場合、データもリアルタイムで分析でき、または、データ分析がサービスとして提供されてよい。
プルモードにおいては、データ転送ソフトウェア319は、データハブ130の指示で、科学的データを転送してよい。言い換えると、データ転送ソフトウェア319は、取得した科学的データをデータハブ130に送信するようにデータ転送ソフトウェア319に命令するデータハブ130からの信号を待ってよい。プルモードにおいて動作する場合、データ転送ソフトウェア319は、科学的データをデータハブ130にアップロードできるまで、転送すべきデータをキューに保持してよい。いずれのモードにおいても、データ転送ソフトウェア319は、アップロードが中断されるか否かを検出してよく、ユーザインタフェースを介してアップロードの進捗をユーザに表示してよい。
さらに、データ転送ソフトウェア319は、データハブ130にpingすること、及び、データハブ130を識別する無線信号を探すこと等により、データハブ319への接続及び再接続を管理する。データ転送ソフトウェア319は、無線データ通信を容易にするBluetoothプロトコル等の無線通信プロトコルを含んでよい。ハブソフトウェア331は、接続及び再接続も管理してよい。
さらに、データ転送ソフトウェア319は、転送された科学的データのオーディットトレールを生成してよい。取得中、機器に関連付けられたコンピュータ110は、科学的データを取得したパラメータ、データを取得した機器のメーカ/モデル、データ取得の日時、臨床試験番号等をラベル付けすること等によって、取得したデータに関連付けられたメタデータを生成してよい。データ転送ソフトウェア319は、科学的データがいつ、どのように、データハブ130に転送されたかを記述する取得した科学的データに関連付けられた追加のメタデータを追加してよい。例えば、データ転送ソフトウェア319は、機器によって取得されたデータがデータハブ130に転送された時と、取得したデータを転送したユーザと、機器に関連付けられたコンピュータ110の識別子と、科学的データが転送されたデータハブ130の識別子とを示すタイムスタンプメタデータを追加してよい。追加のメタデータは、機器112が取得した未加工の科学的データと共に転送される。この追加のメタデータは、オーディットトレールを作成し、サーバ150は、オーディットトレールを使用して、サーバ150が受信、記憶するデータが機器112によって取得された科学的データを正確に表していることを確認できる。追加されたメタデータは、XML形式、または、任意の他の種類のマークアップ言語形式であってよい。
一実施形態においては、データ転送ソフトウェア319は、データハブ130等、機器に関連付けられたコンピュータ110以外のコンピュータ装置からの機器制御を容易にし得る。この実施形態においては、データ転送ソフトウェア319は、機器制御ソフトウェア317へのインタフェースを含んでよい。機器制御ソフトウェア317へのインタフェースは、データハブ130等、機器に関連付けられたコンピュータ110以外のコンピュータ装置から送信されたコマンドをリレーしてよい。別の実施形態においては、機器制御は、サーバ150に伝えられてよく、サーバ150は、データハブ130とデータ転送ソフトウェア319の両方を通して機器112を制御してよい。例えば、サーバ150は、フローサイトメータによって収集された科学的データを分析し、その科学的データが不十分なこと、または、主要なメタデータを有していないことを発見し得る。応答して、サーバ150は、十分な科学的データまたは正確なメタデータを示す科学的データを取得するように機器112を制御するコマンドを送信してよい。データ転送ソフトウェア319の追加の特徴及び機能を図4〜図7を参照して示す。
機器制御を容易にすることに加えて、機器制御ソフトウェア/ファームウェア317は、科学機器112によって取得された科学的データと並行して、または、それに加えて、科学機器112から機器の性能データ、使用データ、及び、追跡データも受信してよい。機器制御ソフトウェア/ファームウェア317は、科学的データ、性能データ、使用データ、及び、追跡データをデータ転送ソフトウェア319に通信してよい。データ転送ソフトウェア319は、この性能データ、使用データ、及び、追跡データを送受信機114を用いてデータハブ130に送信してよく、このようなデータは、次に、PANネットワークを介して送信される。性能データ、使用データ、及び、追跡データは、科学機器112によって生成される全ての種類のメタデータである。性能データは、データ取得中、科学機器112の性能がどのようであるかに関するデータを追跡してよい。この性能データは、機器112によって行われている実験の種類、使用される試薬の種類、または、機器112によって行われている実験に関する他のデータを識別してよい。使用データは、実験中どのくらい長く機器を使用したか、機器をどれくらいの頻度で使用したか等、科学機器112を科学的実験でどのくらい使用したかを反映してよい。使用データは、科学機器112を使用して行った実験の回数だけでなく、実験の種類と、科学機器112によって取得されたデータの種類等のデータも示してよい。最後に、追跡データは、エラーリポート、スループットデータ、内部構成要素の状態、他のセンサの読取値を含む。
性能データ、使用データ、及び、追跡データは、(例えば、フィールドサービスエンジニアによって)診断、予測、通信、及び、介入に使用されてよい。データハブ130を用いて、フィールドサービスエンジニアは、機器112の問題を診断し、機器112の問題を予測し、及び、性能の低下によって機器112が故障する前に、介入してよい。例えば、フローサイトメータにおいては、レーザの信号は、機器112を使用する時間と共に劣化し得る。機器112は、劣化するレーザ信号を追跡し、性能データを機器に関連付けられたコンピュータ110に送信することによって、レーザ信号電力の相違を報告し得る。コンピュータ110は、次に、性能データをデータハブ130に通信する。
本明細書に記載の無線接続機能を用いるフィールドエンジニアは、従って、機器の構成要素が完全に故障する前に、機器112の問題または劣化を遠隔で発見し得る。例えば、データハブ130は、レーザまたは他の機器構成要素の故障等、機器の故障を予測してよい。
図12は、機器の故障を検出及び予測する方法の例を示す。ステップ1202において、データハブ130は、Bluetooth等のPAN接続を介して、機器112(図1B参照)または機器に関連付けられたコンピュータ110(図1A参照)との接続を確立する。接続の確立後、データハブ130は、機器112のファームウェアによって生成された性能データ、追跡データ、及び、使用データを要求及び受信する(ステップ1204)。機器112は、機器112内部のセンサを用いて自動的に、この性能データ、追跡データ、及び、使用データを生成するように構成される。例えば、センサは、レーザの出力をワット数で測定及び報告してよい。機器112が、機器に関連付けられたコンピュータ110に接続される場合、機器112は、周期的に、要求に応じて、または、機器112が生成する科学的データと共に、機器に関連付けられたコンピュータ110にデータを送信してよい。
性能データ、追跡データ、及び、使用データを受信すると、データハブ130は、機器構成要素の既知の値を含むデータベースの制約値と受信したデータを比較する。例えば、データベースは、第1の製造業者のレーザの許容できる及び許容できない出力を記憶してよい。機器構成要素の制約値を含むデータベースは、データハブ130に直接、接続されてよく、データハブ130の内部データストレージシステム内に記憶されてよく、または、データハブ130がアクセス可能な遠隔データベースに記憶されてよい。受信した性能データ、追跡データ、及び、使用データをデータベースからの制約値と比較した後、データハブ130は、機器112のどれかの構成要素を修理、交換、または、調節すべきか否かをステップ1208において判断し、ステップ1210においてレポートを生成する。レポートは、修理、交換、または、調節すべき構成要素を示してよい。レポートは、また、センサ読取値をリストしてよく、性能データ、追跡データ、及び、使用データの値をリストしてよく、または、全ての構成要素が適切に動作していることを示してよい。このように、フィールドサービスエンジニアは、機器112の劣化している構成要素に、その構成要素が故障する前に積極的に対処することによって、機器112が機能しない時間量を最小限にしてよい。
ハブソフトウェア331は、追加のメタデータをオーディットトレールの目的で追加すること、及び、他のコンピュータシステムとの接続を確立すること等、データ転送ソフトウェア319と同じ機能の多くを行うが、ハブソフトウェア331は、ホストとして働く。従って、ハブソフトウェア331は、プッシュモード及びプルモードで動作してよいが、ハブソフトウェア331は、プルモードにおいてデータ転送を開始し、プッシュモードにおいてクライアントからの着信を検出する。
ハブ130は、ハブ130が機器に関連付けられたコンピュータ110から受信する科学的データのカテゴリまたは種類に基づいて、データの目的位置を決定するようにさらに構成される。例えば、データハブ130は、質量分析計によって取得された科学的データ(すなわち、質量分析データ)とは異なるフローサイトメータによって取得された科学的データ(すなわち、フローサイトメトリデータ)を転送してよい。ハブ130は、データ転送ソフトウェア319によって追加されたメタデータ、または、機器制御ソフトウェア317によって生成されたメタデータを読み取ってよく、且つ、メタデータに基づいて科学的データの種類を決定してよい。科学的データの種類は、科学的データを取得した機器、取得したデータを伴う実験または研究、機器によってテストまたは分析された検体試料の種類、または、科学的データの種類を区別する任意の他の指標によって決まり得る。データの種類の例は、フローサイトメトリデータ、マスサイトメトリデータ、セルソータデータ、診断データ、免疫学データ、遺伝子型決定データ、患者固有のデータ、臨床試験固有のデータ、実験固有のデータ、または、任意の他のカテゴリのデータを含んでよい。ハブ130は、科学的データに関連付けられたメタデータを読み取ることによって、または、科学的データもしくはメタデータを分析することによって、科学的データを認識するように、且つ、決定したデータの種類に基づいて、その科学的データを目的位置に送信するように構成される。ハブ130は、また、操作者のアイデンティティに関するメタデータを読み取って、科学的データを送信するべき場所を決定してよい。例えば、アナリストは、アナリストの好みに従って、パーソナルデータベース及び共有データベースにデータを送信してよく、データハブ130は、各ユーザの好みを理解し、その好みに従ってデータを送信するように構成される。任意の種類のメタデータは、臨床試験に関するメタデータまたは科学的データを取得した特定の実験室もしくは会社からのメタデータ等、データの決定された目的位置に影響し得る。
ハブソフトウェア331は、データハブ130に関連付けられた表示装置に表示するためのユーザインタフェースを生成してよい。ユーザは、科学的データの種類と目的位置との間の関連付けをユーザインタフェースを用いて構成してよい。ユーザインタフェースは、データ転送と、適切に構成された場合、機器112の遠隔制御のためのオプション及び選択を生成してよい。ハブソフトウェア331によって生成されたユーザインタフェースは、ハブソフトウェア331が制御している機器の種類に応じて異なり得る。
前述したこれらの機能に加えて、ハブソフトウェア331は、サーバ通信ソフトウェア333を含んでよい、または、サーバ通信ソフトウェア333と通信するインタフェースを含む。サーバ通信ソフトウェア333と協働するハブソフトウェア331は、機器に関連付けられたコンピュータ110から受信したデータを送信し、科学的データをサーバ150にアップロードする。サーバにアップロードする機能は、データ転送ラッパーパッケージを作成することと、サーバ150に送信する全てのデータを記述するXMLマニフェストを追加することと、データ検証のためのチェックサム計算を行うこととを含んでよい。
ハブソフトウェア331は、機器に関連付けられた複数のコンピュータと通信でき、ハブソフトウェア331は、機器に関連付けられた複数のコンピュータ110から同時に科学的データを受信できる。機器に関連付けられた複数のコンピュータ110と同時に通信するために、ハブソフトウェア331は、データ衝突を防ぐための転送キューを含んでよい。ハブソフトウェア331は、無線接続が中断された場合、パケット転送もログしてよい。
上記のように、データ転送は、プッシュモードまたはプルモードで行われてよい。図4は、データ転送のプッシュモードを示す。プッシュモードにおいては、機器に関連付けられたコンピュータ110は、データハブ130からの転送コマンドの受信を待たず、代わりに、データハブ130が範囲に入るまで待つ。方法400は、ステップ402において機器に関連付けられたコンピュータ110が機器112から科学的データを受信することによって開始される。機器に関連付けられたコンピュータ110は、機器制御ソフトウェア317の指示に従って、機器112から科学的データをファイルにパッケージ化してよい。
機器112が、全ての科学的データを取得した後、または、データの取得を開始した後、データ転送ソフトウェア319は、ステップ404において、データハブ130が送受信機114の無線範囲内にあるか否かを検出する。機器に関連付けられたコンピュータ110は、データハブ130の検索を続け、データハブ130が範囲内にあることをデータ転送ソフトウェア319が検出するまで、科学的データはアップロードされない。データハブ130が送受信機114の無線範囲内にある場合、方法は、ステップ406に進み、ステップ406において、データハブ130と機器に関連付けられたコンピュータ110とは無線接続を確立する。ステップ406は、範囲内にあるコンピュータがデータハブ130であることを検証する認証プロセスを含んでよい。接続は、任意の既知の方法に従って確立されてよく、無線通信に使用される無線規格によって決まり得る。例えば、Bluetoothが無線通信に使用される場合、ペアリングを行ってよい。
プロセス400の一部として、データ転送ソフトウェア319は、ステップ408において、機器制御ソフトウェア317によって作成されたデータファイルにメタデータを追加してよい。このメタデータの追加は、新しいメタデータの項目をファイルに追加すること、及び/または、既にファイルにあるメタデータを修正することという形態を取ってよい。追加のメタデータは、例えば、データを取得した機器の種類、データを取得した操作者、及び、科学的データが機器112によって取得された時を記述してよい。メタデータは、機器112の製造業者と機器112のモデル番号も含んでよい。ステップ408は、ファイル作成直後、機器112がデータ取得を終えた後、または、データを転送時等、方法400の任意の時に行われてよい。あるいは、データ転送ソフトウェア319は、科学的データを転送した後、第2のファイルをデータハブ130に送信してよい。データ転送ソフトウェア319は、データ転送ソフトウェア319のインストール中、機器に関連付けられたコンピュータ110が関連付けられた機器の種類の表示を受信してよい。この表示は、ユーザがリストから選択してもよく、または、データ転送ソフトウェア319が、機器制御ソフトウェア317から機器の種類の表示を受信してもよい。
方法400は続き、ステップ410において、データ転送ソフトウェア319は、科学的データをデータハブ130に送信する。データ送信は、機器112によって設定されたパケットプロトコルまたはTCP/IP等の他のパケットプロトコルに従って、科学的データをパケットとしてデータハブ130に送信してよい。科学的データが送信される時、データ転送ソフトウェア319は、転送されたデータに電子署名を行って、オーディットトレールを作成してよい。オーディットトレールは、取得からデータの最終宛先まで科学的データを受信、送信した各コンピュータを示す。最終宛先は、分析サーバ、データベース等であってよい。さらに、データ転送ソフトウェア319は、科学的データをデータハブ130に送信する前に科学的データを暗号化してよく、データハブ130は、そのデータを受信後、解読してよい。
ある実施形態においては、機器に関連付けられたコンピュータ110が機器112から全ての科学的データを収集した後、ハブ130にデータが転送されてよい。他の実施形態においては、データ転送ソフトウェア319は、機器112が科学的データを収集すると、機器112によって収集された科学的データをデータハブ130にストリーミングしてよい。ストリーミングする場合、機器に関連付けられたコンピュータ110は、データハブ130に無線接続を確立済みであることが前提である。
図5は、データ転送のプルモードの方法500を示す。プルモードにおいては、機器に関連付けられたコンピュータ110は、データハブ130から転送コマンドを受信するのを待つ。図5に記載の実施形態においては、データハブ130と機器に関連付けられたコンピュータ110とが無線接続を既に確立していることが前提である。
方法500は、ステップ402において、機器に関連付けられたコンピュータ110が機器112から科学的データを受信して開始される。機器に関連付けられたコンピュータ110は、機器制御ソフトウェア317の指示に従って、機器112からの科学的データをファイルにパッケージ化してよく、機器に関連付けられたコンピュータ110は、機械可読ストレージに保存された科学的データのコピーをデータハブ130が要求することを予測して、機器によって取得された科学的データを機械可読ストレージに保存してよい。
機器112が全ての科学的データを取得した後、または、データの取得を開始した後、ステップ504において、機器に関連付けられたコンピュータ110は、取得した科学的データをデータハブ130に送信する要求を受信する。
プロセス500の一部として、ステップ506において、データ転送ソフトウェア319は、機器制御ソフトウェア317によって作成されたデータファイルにメタデータを追加してよい。上記のように、このメタデータの追加は、新しいメタデータ項目をファイルに追加すること、及び/または、既にファイルにあるメタデータを修正することの形態を取ってよい。追加のメタデータは、例えば、データを取得した機器の種類、データを取得した操作者、取得された科学的データの種類(例えば、フローサイトメトリデータ、遺伝子型決定データ、マスサイトメトリデータ等)、及び、科学的データが機器112によって取得された時間を記述してよい。メタデータは、機器112の製造業者と機器112のモデル番号も含んでよい。メタデータは、ある形態の生命科学に関連付けられたファイルタイプを示すことによって等、取得された科学的データの種類を単純に記述してもよい。ステップ506は、ファイル作成直後、機器112がデータ取得を終えた後、科学的データの転送時、または、データハブ130からの科学的データの要求に応答して等、方法500中の任意の時に行われてよい。あるいは、データ転送ソフトウェア319は、科学的データを転送後、第2のファイルをデータハブ130に送信してよい。
データハブ130のデータ転送要求に応答して、ステップ508において、データ転送ソフトウェア319は、科学的データをデータハブ130に送信する。データ送信は、機器112によって設定されたパケットプロトコルまたはTCP/IP等の他のパケットプロトコルに従って等、科学的データをパケットとしてデータハブ130に送信してよい。さらに、データ転送ソフトウェア319は、科学的データをデータハブ130に送信する前に科学的データを暗号化してよく、データハブ130は、そのデータを受信後、解読してよい。
データハブ130は、ユーザの指示で、データハブ130と機器に関連付けられたコンピュータ110との間に新しい無線接続が確立される毎に、周期的に、または、スケジュールベースで等、任意の方法に従って科学的データを要求してよい。機器に関連付けられたコンピュータ110が、新しいデータを一つも有さない場合、機器に関連付けられたコンピュータ110は、最後のデータ転送要求以降、新しいデータを取得していないことを示す信号を用いてデータ転送要求に応答してよい。データ転送ソフトウェア319は、どのデータがデータハブ130に転送されたかと、どのデータをアップロードする必要があるかをログしてよい。
図6は、受信した科学的データをデータハブ130によって目的位置に送信する方法600を示す。方法600は、ステップ602において、データハブ130が機器に関連付けられたコンピュータ110との接続を確立して開始される。接続確立後、データハブ130は、ステップ604において、データハブ130にアップロードする任意の新しい科学的データを要求するデータ転送要求を機器に関連付けられたコンピュータ110に送信してよい。ステップ604は、データハブ130と機器に関連付けられたコンピュータ110がプッシュモードで動作している場合、省略されてよい。方法600は続き、ステップ606において、データハブ130は、機器に関連付けられたコンピュータ110から科学的データを受信する。
データ受信後、ステップ608において、ハブソフトウェア331は、受信した科学的データに関連付けられたメタデータを読み出して、ハブ130が受信した科学的データの種類を決定する。ハブソフトウェア331は、データを取得した機器の種類、機器112のメーカ/モデル、または、データ転送ソフトウェア319または機器制御ソフトウェア317によって追加された別のメタデータを決定することによって、これを決定してよい。受信した科学的データの決定された種類に基づいて、ハブソフトウェア331は、ステップ610において、科学的データの目的位置を決定する。ハブソフトウェア331は、目的位置を科学的データの各種類に関連付ける表を記憶してよい。図9は、科学機器によって取得されたデータを送信する場所を決定するためにデータハブが使用する表の例を示す。図9に示すように、表は、複数の列を含んでよい。図9は、データの種類の列990、第1の目的位置の列992、第2の目的位置の列994、及び、第Nの目的位置の列996の4つの列を示す。第1の列は、データの種類を識別する。第1、第2、及び、第Nの目的位置の列は、データハブ130が受信した科学的データを送信すべき目的位置を識別する。目的位置の数は、データの種類によって決まり得る。図9に示す例においては、フローサイトメトリデータは、FlowJo Enterpriseサーバと州立大学データベースとに送信されてよく、マスサイトメトリは、州立大学データベースにのみ送信されてよい。図9は4つの列を示すが、ユーザが構成する目的位置の数に応じて、列はより多くても少なくてもよいが、表は、少なくとも2つの列を常に有してよい。ユーザが、この表を構成してもよく、または、表は、デフォルトであってもよい。科学的データの目的位置は、リモートサーバ、科学的データベース、または、単に、データハブ130のハードドライブであってよい。図9に示すように、目的位置は、ネットワークアドレスもしくはファイルディレクトリ、または、この2つの組み合わせによって、表に表されてよい。
ハブソフトウェア331が、科学的データの目的位置を決定すると、ハブ130は、ステップ612において、決定された目的位置に科学的データを送信する。送信は、UDP、TCP/IP、Bluetooth等、任意のネットワークプロトコルに従ってよい。科学的データを目的位置にアップロードすることは、分析サーバが行う分析プロセスのトリガ等、他のイベントもトリガしてよく、または、データハブ130は、科学的データが目的位置にアップロードされたというユーザへの通知を生成してよい。ハブソフトウェア130は、サーバインタフェース333を活用して、サーバ150に安全且つ正確にデータを送信してよい。例えば、サーバインタフェースは、チェックサムの値を追加し、転送されたデータをデータ転送のラップされたファイルフォーマットにパッケージ化してよい。
図には示していないが、ハブ130は、送信されたデータに電子署名することによって、オーディットトレールに追加してよい。ハブ130が科学的データに電子署名する実施形態においては、オーディットトレールは、機器に関連付けられたコンピュータ110とデータハブ130からの電子署名を含むことになる。従って、目的位置は、取得から目的位置で科学的データが保存されるまでの経路に沿った各停止位置を決定できる。このように、オーディットトレールは、輸送マニフェストに似ている。
図4〜図6は、機器に関連付けられたコンピュータ110に関連付けられた機器を識別するとしてデータ転送ソフトウェア319を示すが、ハブ130が、機器に関連付けられたコンピュータ110から科学的データを受信すると、このメタデータを追加するように構成されてよい。この実施形態においては、ハブ130は、MACアドレス等、機器に関連付けられたコンピュータ110の識別子に機器の種類を関連付けてよい。ハブ130は、この実施形態においては、メタデータ修正プロセスを行ってよい。
さらに、ハブ130は、複数の機器から取得した科学的データをリンクさせてよい。科学的データをリンクさせることによって、分析サーバが、複数の異なる機器によって取得された科学的データを統合的に分析するのを可能にする。リンクプロセスは、機器112、機器に関連付けられたコンピュータ110、または、データ転送ソフトウェア319によって生成されたメタデータをハブ130が読み取って、同じ患者、同じ研究、同じ実験、または、任意の他のリンク情報に関連付けられた科学的データを発見することを伴ってよい。操作者は、異なる機器からのデータをリンクさせるのにハブソフトウェア331が使用し得る識別子を追加してよい。
ハブソフトウェア331は、科学機器112の機器制御のための追加の機能を含んでよい。例えば、ハブソフトウェア331は、データ転送ソフトウェア319から受信した性能データ、使用データ、及び、追跡データを受信し、理解するように構成できる。ハブソフトウェア331は、受信した性能データ、使用データ、及び、追跡データを使用して、実験条件の変更、科学機器112の構成、機器112に関連するエラーがあれば、エラーのトラブルシューティングの実行、機器112のファームウェアの更新、他の保守機能の実行、または、実験が行われる時の実験条件もしくはパラメータの変更を行ってよい。
さらに、ハブソフトウェア331は、PANネットワークを介して機器に関連付けられたコンピュータ110と通信することによって、科学機器112と通信するように構成される。ハブソフトウェア331は科学機器112のハードウェア性能の性能に関するクエリを通信してよい。例えば、ハブソフトウェア331は、データ転送ソフトウェア319から受信した性能データを解釈してよく、性能を向上させ、より正確な科学的データを生成するために、機器の較正、更新、変更が必要であることを決定してよい。データ転送ソフトウェア319に送信されたクエリは、機器112の電子素子、流体素子、または、ファームウェアの性能に関するデータを要求してよい。機器112の電子素子または流体素子に関する変数パラメータは、不十分な性能データに応答して、ハブソフトウェア331によって変更されてよい。ハブソフトウェア331は、データ転送ソフトウェア319とのPAN接続を通して機器112のファームウェアも更新できる。ハブソフトウェア331は、性能データ、使用データ、及び、追跡データを使用して、機器112の問題を遠隔で診断してもよい。例えば、データハブソフトウェア331は、性能データ、使用データ、または、追跡データを分析することによって、問題を検出してよい。
さらに、ハブソフトウェア331は、受信した性能データ、使用データ、及び、追跡データを定期的に分析することにより、機器の性能及び状態を監視してよい。ハブソフトウェア331は、機器112が科学的データを取得している間、進行中のデータ取得を監視してよい。ハブソフトウェア331は、データ取得の状態、または、エラーがあれば、エラーを、生成されたユーザインタフェースを介してユーザに表示してよい。
図7は、機器に関連付けられたコンピュータ110以外のコンピュータから機器を制御する方法を示す。データハブ130等の他のコンピュータで制御を可能にするために、データ転送ソフトウェア319は、インタフェースを通して機器制御ソフトウェア317と通信してよい。
方法700は、ステップ702において、ハブソフトウェア331が機器に関連付けられたコンピュータ110との接続を確立して、開始される。ハブソフトウェア331は、ユーザインタフェースをユーザに提示してよい。ユーザインタフェースは、ハブソフトウェア331が機器に関連付けられたコンピュータ110に無線によって接続に成功した時を示してよい。ユーザは、ユーザインタフェースを使用して、接続すべき機器に関連付けられたコンピュータ110を選択してよい。ユーザインタフェースは、機器に関連付けられたコンピュータ110から新しい科学的データをダウンロードする要求、または、機器112を制御するためにユーザが機器112に送信できるコマンドのリストをダウンロードする要求を開始する等、複数のオプションを提示してよい。このコマンドのリストは、機器制御ソフトウェア317によって生成されたユーザインタフェースを通してユーザが利用可能なコマンドのリストと類似または同じであってよい。ハブソフトウェア331は、ステップ704において、機器112を制御するコマンドをユーザインタフェースを通して受信する。応答して、ハブソフトウェア331は、ステップ706において、機器に関連付けられたコンピュータ110にインストールされたデータ転送ソフトウェア319にコマンドを送信し、ステップ708において、データ転送ソフトウェア319は、送信されたコマンドを受信する。
機器制御に関連するコマンドの受信に応答して、ステップ710において、データ転送ソフトウェア319は、インタフェースを通して機器制御ソフトウェア317にコマンドをリレーする。機器制御ソフトウェア317は、ステップ712においてコマンドを受信する。機器制御ソフトウェア317は、機器制御ソフトウェア317によって生成されたユーザインタフェースを通してユーザから受信し得るコマンドに対してと同様に、データ転送ソフトウェア319から送信されたコマンドに応答するが、コマンドのソースは、ユーザからではなく、リレーされたデータ転送ソフトウェア319からである。よって、機器制御ソフトウェア317は、データ転送ソフトウェア319からコマンド信号を受信し、機器制御ソフトウェア317は、機器制御ソフトウェア/ファームウェア317で規定されるプロトコルに従って機器112に命令する。
ハブソフトウェア331及びデータ転送ソフトウェア319によって作成されたリレー機能及び双方向通信は、機器に関連付けられたコンピュータ110以外のコンピュータにおける機器制御を容易にする。実際に、データハブ130は、例えば、オレゴンにある機器がシカゴにあるデータハブ130によって制御され得るように、チェーンされてよい。長距離の機器制御を容易にするために、第1のデータハブは、WAN接続を介してデータ信号を第2のデータハブに送信してよい。第2のデータハブは、機器に関連付けられたコンピュータ110の無線範囲内にあってよい。第2のデータハブは、第1のデータハブからWANを介してコマンドを受信してよく、これらのコマンドをデータ転送ソフトウェア319にリレーしてよい。ある実施形態においては、機器は、自動的に試料を投入することができるロボットアームを含んでよい。これらのロボットの実施形態においては、機器112を制御し、機器112が取得した科学的データを受信するために機器112の所に人間が存在する必要はない。
機器112が取得した科学的データの種類に応じて、ハブソフトウェア331は、取得した科学的データを分析サーバに送信してよい。分析サーバは、科学的データが不十分であること、または、異なる条件もしくはパラメータの下で分析する必要があることを発見する場合がある。データハブ130は、機器112を制御できるので、分析サーバは、新しいパラメータをデータハブ130に送信してよく、データハブ130は、送信された第1のデータの分析結果として、分析サーバによって計算された新しいパラメータの下でその試料または別の試料を分析するように機器に指示してよい。
方法700は、機器に関連付けられたコンピュータが無い場合、少し変更されてよい(図1B参照)。図10は、機器に関連付けられたコンピュータ無しに機器を制御する方法1000を示す。ステップ1002、1004及び1006は、図7のステップ702、704及び706とほぼ類似している。ステップ1008において、第1のファームウェアモジュールは、ハブソフトウェア331から送信されたコマンドを受信する。第1のファームウェアモジュールは、無線送信機114Bの操作を制御してよい。次に、ステップ1010において、第1のファームウェアモジュールは、受信したコマンドを第2のファームウェアモジュールにリレーする。第2のファームウェアモジュールは、科学機器112Bの操作を制御してよく、科学的データの収集を制御してよい。第2のファームウェアモジュールは、ステップ1012において、第1のファームウェアモジュールからコマンドを受信し、第2のファームウェアモジュールは、ステップ1014において、受信したコマンドに従って科学機器112Bを制御する。
図11は、ハブソフトウェア331が機器112の性能問題を受信、診断することを示す。データハブ130等、別のコンピュータにおいて制御を可能にするために、データ転送ソフトウェア319は、インタフェースを通して機器制御ソフトウェア317と通信してよい。
方法1100は、ステップ1102において、機器制御ファームウェアが性能データ、使用データ、または、追跡データを生成して、開始される。上記のように、このデータは、機器が科学的データを操作、取得すると、機器112に関する状態情報を提供してよい。このデータは、エラーメッセージ、状態更新、実験データ、または、機器112の性能に関する任意の他の情報を含んでよい。
ステップ1104において、ハブ130の無線送受信機のファームウェアは、機器に関連付けられたコンピュータ110との接続を確立する。機器に関連付けられたコンピュータ110との接続は、機器制御ファームウェアが性能データ、使用データ、または、追跡データを生成する前、生成中、生成後に確立されてよい。データハブ130と機器に関連付けられたコンピュータ110とが接続を確立した後、機器に関連付けられたコンピュータ110は、性能データ、使用データ、または、追跡データをデータハブに送信し(ステップ1106)、データハブ130は、この性能データ、使用データ、または、追跡データを受信する(ステップ1108)。
性能データ、使用データ、または、追跡データの受信後、データハブ130は、ステップ1110において、受信した性能データ、使用データ、または、追跡データを分析する。データの分析は、異常を探すこと、エラーコードを発見すること、取得したデータが前の科学的データと著しく異なるか否かを判断すること等を含んでよい。この分析に基づいて、データハブ130は、ステップ1112において機器112の問題を診断してよい。多くの状況において、性能データ、使用データ、または、追跡データは、問題を明らかにせず、データハブ130が機器112の性能に目立った問題がないと判断し得ることに注意されたい。データハブ130が機器性能問題を診断する場合、データハブ130は、問題解決のソリューションを決定するようにプログラムできる。例えば、データハブは、様々な種類の機器性能問題を機器112のパラメータまたは設定を調整するコマンドにマップする表を維持してよい。従って、1112において問題を診断すると、ハブソフトウェアは、このような表を介して、適切な修正コマンドを検索するように動作でき、データハブ130は、次に、機器112にコマンドを送信でき、機器112は、性能問題に対処するために、機器112のパラメータまたは設定を調節するように動作可能である(ステップ1114)。このコマンドは、無線接続を通して逆の経路を介して機器112に送信されてよい。データハブ130は、また、更新されたファームウェアファイルを機器に関連付けられたコンピュータ110に送信してもよい。
上記のように、機器に関連付けられたコンピュータ110は、機器112とパッケージ化されたパーソナルコンピュータの形態を取ってよいが、機器に関連付けられたコンピュータ110は、非常に軽いバージョンの機器制御ソフトウェア317を実行して機器112のファームウェアと通信するラズベリーパイプロセッサ等の超小型のワークステーションであってもよい。さらに、図1Bに示す実施形態のように、機器112は、パッケージ化されたプロセッサと送受信機114を含むことによって、機器に関連付けられたコンピュータ110と完全に置き換えてよい。
図1Bに示す実施形態においては、ハブソフトウェア331は、複数の機器を通して、機器のファームウェアとインタラクトするソフトウェアライブラリを含むアプリケーションプログラムインタフェース(API)を含んでよい。APIは、任意の種類の機器、任意の製造業者が製造した任意の機器を制御する標準コールを含む。APIは、データハブに記憶されたライブラリを機器のファームウェアにさらにブリッジしてよい。
図13は、データハブ130に記憶されたAPIを用いて機器112を制御する方法を示す。最初に、データハブは、PANネットワークを介して機器112と接続を確立する(ステップ1302)。接続確立後、データハブ130は、機器を識別するように機器112にコールする(ステップ1304)。ステップ1306において、データハブ130は、識別された機器112を考慮して、データハブ130が利用可能な制御をさらに決定してよい。ある実施形態においては、機器112は、実行可能な実験の種類、実験中に設定できるパラメータ、及び、利用可能な他の制御等、利用可能な機能をステップ1306で識別してよい。識別された機器112または利用可能な制御を考慮して、データハブ130は、ステップ1308において、接続された機器112が利用可能な決定された制御及び機能に関連付けられたデータハブ130に記憶されたライブラリを参照する。これらのライブラリは、ファームウェア構成要素にコールし、機器112の内部のファームウェアとインタラクトして機器112を実際に制御する。データハブ130は、次に、ステップ1310においてPANネットワークを介してライブラリ及びファームウェア構成要素を用いて機器112を制御してよい。
ライブラリ及びAPIは、識別される機器112の種類に応じて自身を構築してよい。ライブラリに対して行われるコールは、標準化されてよいが、APIの構造は、識別された機器112に応じて変化する。従って、機器製造業者は、データハブ130のAPIとインタフェースを取ることができるファームウェアの開発だけが必要で、製造業者は、取得ソフトウェアをもはや開発する必要はない。ハブソフトウェア331は、接続された機器112を考慮してGUIインタフェースをさらに構築してよい。
前述の内容を考慮すると、幾つかの利点が発明の実施形態例によって達成及び実現されることが分かる。例えば、機器によって取得された科学的データは、従来のデータ転送方法よりも桁違いに速く、安全に確実に転送される。さらに、機器に関連付けられたコンピュータシステムは、LANまたはWANに接続することなく、無線で科学的データを転送することができ、それによって、機器の分離を保持し、また、製造業者の推奨または決まりに従う。
発明の原理とその実践的適用を最もよく説明して、様々な実施形態において、また、意図した特定の使用に適するように様々に修正して、当業者が発明を最もよく利用できるように、実施形態を選択、記載した。
本明細書に記載、図示した構造及び方法に、発明の範囲を逸脱することなく、様々な修正を行うことができるので、上記記載に含まれた、または、添付図面に示した全ての事項は、制限ではなく例示と解釈されることを意図している。従って、本発明の幅及び範囲は、上記例示の実施形態のいずれにも制限されるべきではなく、以下の添付の請求項とその同等物に従ってのみ規定すべきである。

Claims (20)

  1. 科学機器と、
    データハブと、
    を含むシステムであって、
    前記科学機器及び前記データハブは、無線パーソナルエリアネットワーク(PAN)接続を介してPANプロトコルに従って互いに通信するように構成され、
    前記データハブは、プロセッサ及びメモリを含み、前記データハブのプロセッサは、前記データハブのメモリに記憶された複数の命令を実行するように構成され、前記複数の命令は、前記データハブのプロセッサによって実行されると、前記データハブに、前記無線PAN接続を介してコマンドを前記科学機器に無線で送信させるように構成され、前記コマンドは、前記科学機器の操作の態様を制御するように構成され、
    前記科学機器は、前記データハブの指示の下、科学的データを取得するように構成され、前記科学機器は、プロセッサ及びメモリを含み、前記科学機器のプロセッサは、前記科学機器のメモリに記憶された複数の命令を実行するように構成され、前記複数の命令は、
    前記データハブによって前記無線PAN接続を介して無線で送信された前記コマンドを受信し、
    前記受信したコマンドに従って、前記科学機器を制御し、
    前記受信したコマンドに応答して、科学的データを生成させ、
    受信した科学的データについてのメタデータを生成させ、前記メタデータは前記科学機器に関連付けられた種類に基づいて変化する前記科学的データのための科学的データの種類を示し、
    前記無線PAN接続を介して前記受信した科学的データを前記データハブに無線で送信させ、
    るように構成され、
    前記データハブの命令は、前記データハブのプロセッサによって実行されると、前記データハブに
    前記科学機器によって前記無線PAN接続を介して無線で送信された前記科学的データとメタデータとを受信させ、
    前記送信されたメタデータを分析して、前記送信された科学的データの前記科学的データの種類を決定させ、
    科学的データの種類を対応する目的位置に関連付ける表と前記決定された科学的データの種類との比較に基づいて、前記送信された科学的データの目的位置を決定させ、前記決定された目的位置は前記科学機器から離れており、
    前記送信された科学的データと前記送信されたメタデータとを、ネットワークを介して前記決定された離れた目的位置に通信させるようにさらに構成されている、
    システム。
  2. 前記決定された目的位置に関連付けられた分析サーバであって、プロセッサ及びメモリを含む分析サーバをさらに含み、前記分析サーバのプロセッサは、前記分析サーバのメモリに記憶された複数の命令を実行するように構成され、前記複数の命令は、前記分析サーバのプロセッサによって実行されると、前記分析サーバに、(1)前記通信された科学的データを前記データハブから受信させ、(2)前記通信された科学的データを分析させるように構成されている、
    請求項1に記載のシステム。
  3. 前記分析サーバの命令は、前記分析サーバのプロセッサによって実行されると、前記分析サーバに、(1)前記通信された科学的データが前記科学的データに関連付けられた前記メタデータの所定のパラメータを示すか否かを決定させ、(2)前記ネットワークを介して前記データハブに要求を送信させるようにさらに構成され、前記要求は、前記所定のパラメータが前記メタデータによって示されていないと前記プロセッサが決定すると、異なる制御パラメータの下で新しい科学的データを取得するようにという前記科学機器へのコマンドの要求を含む、
    請求項2に記載のシステム。
  4. 前記データハブの命令は、前記データハブのプロセッサによって実行されると、前記データハブに、前記無線PAN接続を介して前記科学機器に無線で送信されるコマンドを生成させるようにさらに構成され、前記生成されたコマンドは、前記要求に応答している、
    請求項3に記載のシステム。
  5. 前記科学機器は、ロボットアームを含み、前記科学機器は、前記要求に基づいた前記コマンドに応答して、前記ロボットアームを用いて試料を投入するようにさらに構成されている、
    請求項4に記載のシステム。
  6. 前記科学機器のプロセッサは、前記科学機器のメモリに記憶された複数の命令を実行するようにさらに構成され、前記複数の命令は、前記科学機器のプロセッサによって実行されると、前記科学機器に、前記科学機器に関する性能データ、使用データ、及び、追跡データからなるグループの要素を、前記無線PAN接続を介して前記データハブに送信させるように構成され、
    前記データハブは、前記無線PAN接続を介して前記送信された要素を受信するようにさらに構成されている、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のシステム。
  7. 前記データハブのプロセッサは、前記データハブのメモリに記憶された複数の命令を実行するようにさらに構成され、前記複数の命令は、前記データハブのプロセッサによって実行されると、前記データハブに、受信した要素に基づいて、前記科学機器に関する性能問題を診断させるように構成され、
    前記データハブのプロセッサは、前記データハブのメモリに記憶された複数の命令を実行するようにさらに構成され、前記複数の命令は、前記データハブのプロセッサによって実行されると、前記データハブに、(1)前記診断された性能問題に基づいて、前記科学機器へのコマンドを生成させ、(2)前記無線PAN接続を介して前記科学機器に前記コマンドを送信させるように構成されている、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のシステム。
  8. 科学的機器をデータハブと統合する方法であって、前記方法は、
    科学機器によって取得された科学的データを受信するステップと、
    前記科学機器に関連付けられた種類に基づいて変化する科学的データのための科学的データの種類を示すデータを含むメタデータを生成するステップと、
    受信された科学的データ及び生成されたメタデータのための宛先データハブを識別するステップと、
    前記科学的データ及び前記生成されたメタデータをパーソナルエリアネットワークを用いて無線接続を介して前記宛先データハブに送信するステップと、
    を含み、
    前記方法のステップはプロセッサによって行われる方法。
  9. 前記科学機器は、フローサイトメータ、質量分析計、リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応機器、シーケンサ、分光光度計、マイクロアレイ、遺伝子型決定機器、セルソータ、及び、マスサイトメータからなるグループの要素を含み、
    前記パーソナルエリアネットワークは、Bluetooth、Zigbee、赤外線、
    近距離通信、無線USB、及び、IEEE802.11からなるグループから選択された要素を含む、
    請求項8に記載の方法。
  10. 前記科学的データは、FCSファイル、CSVファイル、CLRファイル、WSPファイル、及び、前記科学機器の製造業者によって設定されたプロプライエタリフォーマットからなるグループの要素を含む、
    請求項8及び9のいずれか1項に記載の方法。
  11. ディスプレイを通してユーザに提示するためのユーザインタフェースを生成することをさらに含み、
    前記ユーザインタフェースは、前記宛先データハブに送信する前記科学的データを示す前記ユーザからのドラッグアンドドロップコマンドを受信する、
    請求項8から10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記プロセッサが(1)要求を受信すること、及び、(2)前記受信した要求に応答して、前記科学的データと前記生成されたメタデータを前記宛先データハブに無線で送信するように無線送信機に指図することをさらに含む、
    請求項8から11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記プロセッサが、前記科学的データを前記科学機器から受信すると、前記プロセッサは、前記科学的データと前記生成されたメタデータとを前記宛先データハブにリアルタイムに無線で送信するように無線送信機に指図することをさらに含む、
    請求項8から12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記無線送信機が前記受信された科学的データを前記宛先データハブに無線で送信するように指図された時を示す電子署名を前記プロセッサが生成することをさらに含み、前記生成されたメタデータは、前記生成された電子署名を含む、
    請求項12から13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記生成されたメタデータは、前記科学機器の種類を示すデータと、前記受信された科学的データが前記科学機器によって取得された時を示すデータと、をさらに含む、
    請求項8から14のいずれか1項に記載の方法。
  16. データを送信するシステムであって、前記システムは、
    非一時的コンピュータ可読記憶媒体に常駐の第1の複数のプロセッサ実行可能命令と、
    非一時的コンピュータ可読記憶媒体に常駐の第2の複数のプロセッサ実行可能命令と、
    を含み、
    前記第1の複数の命令は、コンピュータのプロセッサによって実行されると、前記コンピュータに、(1)科学機器によって取得された科学的データにアクセスさせ、(2)前記アクセスされた科学的データに関するメタデータであって、前記科学機器に関連付けられた種類に基づいて変化する前記アクセスされた科学的データのための科学的データの種類を示すデータを含むメタデータを生成させ、(3)前記アクセスされた科学的データと前記生成されたメタデータとを、前記第2の複数の命令を実行するように構成されたデータハブに無線で通信させるように構成され、
    前記第2の複数の命令は、前記データハブのプロセッサによって実行されると、前記データハブに(1)前記通信された科学的データと前記通信されたメタデータとを無線で受信させ、(2)前記通信されたメタデータを分析して、前記通信された科学的データの前記科学的データの種類を決定させ、(3)科学的データの種類を対応する目的位置に関連付ける表と前記決定された科学的データの種類との比較に基づいて、前記通信された科学的データの目的位置を決定させ、(4)前記データハブのネットワークインタフェースを通して、前記決定された目的位置に前記科学的データを送信させるように構成されている、
    システム。
  17. 無線送信機をさらに含み、前記無線送信機を通して、前記コンピュータは、前記アクセスされた科学的データと前記生成されたメタデータとを前記データハブに無線で通信するように構成され、
    無線受信機をさらに含み、前記無線受信機を通して、前記データハブは、前記通信された科学的データと前記通信されたメタデータとを無線で受信するように構成され、
    前記第1及び前記第2の複数の命令は、前記コンピュータ及び前記データハブの前記各プロセッサによって実行されると、前記コンピュータ及び前記データハブにパーソナルエリアネットワークを形成させるようにさらに構成されている、
    請求項16に記載のシステム。
  18. 科学的データを転送する装置であって、前記装置は、
    プロセッサと、
    前記プロセッサと通信して、前記プロセッサの指図で科学的データを取得するように構成された科学機器と、
    前記プロセッサの指図で、無線でデータを送信するように構成された無線送信機と、
    を含み、
    前記プロセッサは、(1)前記科学機器から前記科学的データを受信し、(2)前記受信した科学的データに関するメタデータであって、前記科学機器に関連付けられた種類に基づいて変化する前記受信した科学的データのための科学的データの種類を示すデータを含むメタデータを生成し、(3)前記受信した科学的データと前記生成されたメタデータの宛先データハブを識別し、(4)前記科学的データと前記生成されたメタデータとを前記宛先データハブに無線で送信するように前記無線送信機に指図するように構成されている、
    装置。
  19. 科学機器を離れた目的位置と無線で統合するシステムであって、前記システムは、
    非一時的コンピュータ可読記憶媒体に常駐の第1の複数のプロセッサ実行可能命令と、
    非一時的コンピュータ可読記憶媒体に常駐の第2の複数のプロセッサ実行可能命令と、
    を含み、
    前記第1の複数の命令は、コンピュータのプロセッサによって実行されると、前記コンピュータに、(1)科学機器によって取得された科学的データにアクセスさせ、(2)前記アクセスされた科学的データに関するメタデータであって、前記科学機器に関連付けられた種類に基づいて変化する前記アクセスされた科学的データのための科学的データの種類を示すデータを含むメタデータを生成させ、(3)前記アクセスされた科学的データと前記生成されたメタデータとを、前記第2の複数の命令を実行するように構成されたデータハブに無線で通信させるように構成され、
    前記第2の複数の命令は、前記データハブのプロセッサによって実行されると、前記データハブに(1)前記通信された科学的データと前記通信されたメタデータとを無線で受信させ、(2)前記通信されたメタデータを分析して、前記通信された科学的データの前記科学的データの種類を決定させ、(3)科学的データの種類を対応する目的位置に関連付ける表と前記決定された科学的データの種類との比較に基づいて、前記通信された科学的データの目的位置を決定させ、前記決定された目的位置は前記科学機器から離れており、(4)前記データハブのネットワークインタフェースを通して、前記決定された離れた目的位置に前記科学的データを送信させるように構成されている、
    システム。
  20. 無線送信機をさらに含み、前記無線送信機を通して、前記コンピュータは、前記アクセスされた科学的データと前記生成されたメタデータとを前記データハブに無線で通信するように構成され、
    無線受信機をさらに含み、前記無線受信機を通して、前記データハブは、前記通信された科学的データと前記通信されたメタデータとを無線で受信するように構成され、
    前記第1及び前記第2の複数の命令は、前記コンピュータ及び前記データハブの前記各プロセッサによって実行されると、前記コンピュータ及び前記データハブにパーソナルエリアネットワークを形成させるようにさらに構成されている、
    請求項19に記載のシステム。
JP2017561686A 2015-05-27 2016-05-26 無線で接続された実験室 Active JP6762961B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/722,820 US10091279B2 (en) 2015-05-27 2015-05-27 Wireless connected laboratory
US14/722,820 2015-05-27
PCT/US2016/034299 WO2016191543A1 (en) 2015-05-27 2016-05-26 Wirelessly connected laboratory

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2018523359A JP2018523359A (ja) 2018-08-16
JP2018523359A5 JP2018523359A5 (ja) 2019-07-04
JP6762961B2 true JP6762961B2 (ja) 2020-09-30

Family

ID=57393700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017561686A Active JP6762961B2 (ja) 2015-05-27 2016-05-26 無線で接続された実験室

Country Status (8)

Country Link
US (2) US10091279B2 (ja)
EP (1) EP3304334B1 (ja)
JP (1) JP6762961B2 (ja)
KR (1) KR102545058B1 (ja)
CN (1) CN107851085B (ja)
CA (1) CA2985376C (ja)
ES (1) ES2834015T3 (ja)
WO (1) WO2016191543A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10091279B2 (en) 2015-05-27 2018-10-02 FlowJo, LLC Wireless connected laboratory
WO2017024224A1 (en) * 2015-08-05 2017-02-09 Tetrascience, Inc. Methods, systems, and devices for monitoring and controlling tools
US11230690B2 (en) 2015-11-04 2022-01-25 Thrive Bioscience, Inc. Method and system for cell operations using the internet of things
CN109690321B (zh) * 2016-09-16 2022-11-15 株式会社日立高新技术 自动分析装置、自动分析系统以及试剂清单的显示方法
USD907062S1 (en) 2017-08-29 2021-01-05 FlowJo, LLC Display screen or portion thereof with graphical user interface
USD832296S1 (en) 2017-08-29 2018-10-30 FlowJo, LLC Display screen or portion thereof with graphical user interface
USD833479S1 (en) 2017-08-29 2018-11-13 FlowJo, LLC Display screen or portion thereof with graphical user interface
GB201914451D0 (en) * 2019-10-07 2019-11-20 Micromass Ltd Automatically standardising spectrometers
WO2021087229A1 (en) * 2019-11-01 2021-05-06 Howard Cannon Method and system for cell operations using the internet of things
WO2024030927A1 (en) * 2022-08-03 2024-02-08 Revert Inc. System and method for protection of an audit trail during performance optimization of standards-compliant data sanitization of information storage media

Family Cites Families (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5446575A (en) * 1991-06-28 1995-08-29 Digital Equipment Corp. System for constructing and loading a table data structure based on an associated configuration data
US5434971A (en) * 1991-06-28 1995-07-18 Digital Equipment Corp. System for constructing a table data structure based on an associated configuration data structure and loading it with chemical sample physical data
US7256708B2 (en) * 1999-06-23 2007-08-14 Visicu, Inc. Telecommunications network for remote patient monitoring
US6804232B1 (en) 2000-03-27 2004-10-12 Bbnt Solutions Llc Personal area network with automatic attachment and detachment
US6895310B1 (en) * 2000-04-24 2005-05-17 Usa Technologies, Inc. Vehicle related wireless scientific instrumentation telematics
US6853894B1 (en) * 2000-04-24 2005-02-08 Usa Technologies, Inc. Global network based vehicle safety and security telematics
GB0211644D0 (en) 2002-05-21 2002-07-03 Wesby Philip B System and method for remote asset management
US7648678B2 (en) 2002-12-20 2010-01-19 Dako Denmark A/S Method and system for pretreatment of tissue slides
US8719053B2 (en) 2003-07-17 2014-05-06 Ventana Medical Systems, Inc. Laboratory instrumentation information management and control network
US8200775B2 (en) * 2005-02-01 2012-06-12 Newsilike Media Group, Inc Enhanced syndication
US20050086285A1 (en) * 2003-10-17 2005-04-21 Bala Balasubramanian System and method for dynamic distributed data processing utilizing hub and spoke architecture
JP4808409B2 (ja) * 2005-01-14 2011-11-02 株式会社日立製作所 センサネットワークシステム、センサデータの検索方法及びプログラム
GB2436616A (en) 2006-03-29 2007-10-03 Inverness Medical Switzerland Assay device and method
US20080320030A1 (en) 2007-02-16 2008-12-25 Stivoric John M Lifeotype markup language
US20090012806A1 (en) 2007-06-10 2009-01-08 Camillo Ricordi System, method and apparatus for data capture and management
US8214323B2 (en) * 2008-09-16 2012-07-03 Beckman Coulter, Inc. Extensible data warehouse for flow cytometry data
EP2299277B1 (en) 2009-09-17 2015-10-21 F. Hoffmann-La Roche AG Analysis system for analysing biological samples, methods and computer program product
KR20120060651A (ko) 2010-12-02 2012-06-12 한국전자통신연구원 개인 영역 통신망에서의 장치의 동작 방법
US20150099458A1 (en) * 2011-01-14 2015-04-09 Covidien Lp Network-Capable Medical Device for Remote Monitoring Systems
US20140147860A1 (en) * 2011-06-27 2014-05-29 Life Technologies Corporation Acoustic Cytometry Methods and Protocols
US9423335B2 (en) 2011-07-21 2016-08-23 Invitrox, Inc. Instrument and method for optical particle sensing
US9619627B2 (en) 2011-09-25 2017-04-11 Theranos, Inc. Systems and methods for collecting and transmitting assay results
US20130073576A1 (en) * 2011-09-19 2013-03-21 International Business Machines Corporation System and Protocol To Dynamically Query Sensor Data Collections
US8932543B2 (en) 2011-09-21 2015-01-13 Sakura Finetek U.S.A., Inc. Automated staining system and reaction chamber
US20140335505A1 (en) * 2011-09-25 2014-11-13 Theranos, Inc. Systems and methods for collecting and transmitting assay results
US8983784B2 (en) * 2011-12-16 2015-03-17 Base N Corporation Smartgrid energy-usage-data storage and presentation systems, devices, protocol, and processes including a storage distribution process and protocol
ES2776157T3 (es) 2012-02-09 2020-07-29 Beckman Coulter Inc Citómetro de clasificación de flujo, método y medios legibles por computadora
BR112014021135B1 (pt) * 2012-02-24 2021-03-02 Instrunor As instrumento de processo de pré-tratamento de célula totalmente automatizado para a preparação de pelo menos uma amostra de célula e arranjo de carrossel e centrífuga
CN103686696B (zh) * 2012-09-19 2017-11-24 华为技术有限公司 一种发送数据的方法,网关和传感器节点
US9366616B2 (en) 2013-04-12 2016-06-14 Becton, Dickinson And Company Automated set-up for cell sorting
US20140316841A1 (en) * 2013-04-23 2014-10-23 Kofax, Inc. Location-based workflows and services
CA2917917A1 (en) 2013-07-25 2015-01-29 Theranos, Inc. Systems and methods for a distributed clinical laboratory
US9973534B2 (en) * 2013-11-04 2018-05-15 Lookout, Inc. Methods and systems for secure network connections
US9756549B2 (en) * 2014-03-14 2017-09-05 goTenna Inc. System and method for digital communication between computing devices
US9652268B2 (en) * 2014-03-28 2017-05-16 Intel Corporation Instruction and logic for support of code modification
US10091279B2 (en) 2015-05-27 2018-10-02 FlowJo, LLC Wireless connected laboratory

Also Published As

Publication number Publication date
ES2834015T3 (es) 2021-06-16
EP3304334A4 (en) 2019-01-02
EP3304334A1 (en) 2018-04-11
CN107851085B (zh) 2023-04-11
CA2985376A1 (en) 2016-12-01
KR20180014739A (ko) 2018-02-09
JP2018523359A (ja) 2018-08-16
CN107851085A (zh) 2018-03-27
CA2985376C (en) 2023-10-31
US20160352590A1 (en) 2016-12-01
US10601902B2 (en) 2020-03-24
WO2016191543A1 (en) 2016-12-01
US20190037008A1 (en) 2019-01-31
KR102545058B1 (ko) 2023-06-19
US10091279B2 (en) 2018-10-02
EP3304334B1 (en) 2020-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6762961B2 (ja) 無線で接続された実験室
EP3547181B1 (en) Systems and methods for a distributed clinical laboratory
EP1224513B1 (en) Improved interface for managing process calibrators
JP6877051B2 (ja) ネットワーク化されたインキュベータ動作
US20130304489A1 (en) Remote Monitoring And Diagnostics Of Medical Devices
US9665956B2 (en) Graphically based method for displaying information generated by an instrument
JP2018523359A5 (ja)
US20140297226A1 (en) Sample analysis method, sample analysis system, and recovery method
TW201541908A (zh) 用於無線計量裝置之系統架構
US8880653B2 (en) File transfer system and method for monitoring and management of remote devices
US10791179B2 (en) Remote management system for specifying a protocol to be used between an intermediary device and a device in a remote system
US20220006746A1 (en) Filtering data from an analytical device
CN112420139B (zh) 用于分布式临床实验室的系统和方法
KR101811046B1 (ko) 항공우주 통합 관리 시스템
KR101721215B1 (ko) 무선 통신망을 통해 관리될 수 있는 스토리지 시스템 및 그 동작방법
WO2023240012A1 (en) Cloud-based quality control data management
JP2024521120A (ja) 検査室システムにおける少なくとも1つのデバイスの自動登録
US20170134500A1 (en) System and method for creating operating systems to network physical objects or things

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20180522

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20180525

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190527

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190527

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200811

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200909

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6762961

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250