JP6759625B2 - 計測装置 - Google Patents

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本発明は、閉鎖空間の内側の対象物の表面の形状を計測する計測装置に関する。
特許文献1には、トンネルの軸方向に走行する台車の位置を計測するとともに、台車から出射するレーザー光線によりトンネルの内面を周方向に走査することによって周方向の変位を計測する技術が開示されている。この技術によれば、トンネルの内周面の形状を計測することができる。
特開2002−168617号公報
ところで、特許文献1に記載の技術では、計測対象物たるトンネルにカーブが存在する場合でも、計測された形状は軸線が直線状の筒状となってしまうので、計測対象物の形状に関して汎用性が低かった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、様々な形状の対象物の表面形状を計測できるようにすることである。
上記課題を解決するために、本発明に係る計測装置は、閉鎖空間内の床面上において床面に沿って移動可能であるとともに向きを変更可能な移動体と、前記移動体に設けられ、前記閉鎖空間内の所定の原点を基準とした三次元的な絶対座標系における前記移動体の位置及び向きを周期的に計測する自己位置推定型の第一位置計測部と、前記移動体に設けられ、前記移動体の位置を原点とするとともに前記移動体の向きを基準とした三次元的な相対座標系における、前記閉鎖空間内の対象物の表面上の複数の計測点の三次元的な位置を順次計測する第二位置計測部と、前記第一位置計測部によって計測された前記移動体の位置及び向きに基づいて、前記第二位置計測部によって計測された複数の前記計測点の三次元的な位置を前記絶対座標系に座標変換する座標変換部と、を備え、前記第一位置計測部は、前記移動体に設けられ、レーザー光線を前記床面に平行な平面内で偏向させるように照射し、周囲の物体の表面を前記レーザー光線により走査することによって、前記レーザー光線の偏角を順次計測するとともに、前記レーザー光線の偏角毎に前記物体の表面までの距離を計測する第一レーザー計測器と、前記閉鎖空間に設置される物体の位置を表した地図データと、前記第一レーザー計測器によって計測された距離及び偏角とを照合することによって、前記絶対座標系における前記移動体の位置及び向きを推定する位置推定部と、を有し、前記第二位置計測部は、前記移動体に設けられ、第二レーザー光線を照射する方位角を所定角度変える毎に前記第二レーザー光線を鉛直面内で偏向させることによって前記第二レーザー光線を立体的に偏向させるように照射し、前記対象物の表面を前記第二レーザー光線により走査することによって、前記第二レーザー光線の方位角及び極角を順次計測するとともに、前記第二レーザー光線の方位角及び極角毎に前記計測点までの距離を計測する第二レーザー計測器と、前記第二レーザー計測器により計測された距離、方位角及び極角のセット毎に、前記第二レーザー計測器により計測された距離、方位角及び極角を、前記相対座標系としての直交座標系に変換して、前記計測点の位置を前記直交座標系で表す座標演算部と、有し、前記移動体が連続的又は断続的に移動し、前記第二レーザー計測器の鉛直面内での走査周期が前記第一位置計測部の計測周期に等しく、前記第二レーザー計測器が鉛直面内での1周期分の走査をする毎に前記第一位置計測部が1回の計測を行う
以上の発明によれば、第一位置計測部が移動体の位置及び向きを計測し、第二位置計測部が移動体の位置及び向きを基準として対象物の表面上の計測点の位置を計測するので、移動体がどの位置にあっても、また対象物や閉鎖空間がどのような形状であっても、所定の原点を基準とした座標系により計測点の絶対的な位置を計測することができる。
また、第一位置計測部が自己位置推定型であるので、衛星通信できないような閉鎖空間であっても、また移動体の周囲に障害物があっても、移動体の位置及び向きを第一位置計測部により計測することができる。よって、計測した移動体の位置および向きに基づいて、第二位置計測部によって計測された計測点の位置を、所定の原点を基準とした座標系に座標変換することができる。
また、GPSによる位置計測技術を利用できない閉鎖空間であっても、また移動体の周囲に障害物があっても、移動体の位置及び向きを第一レーザー計測器及び位置推定部により推定することができる。
また、移動体の位置を原点とした直交座標系によって計測点の位置を表すことができるので、計測点の位置を所定の原点の座標系に座標変換する演算が容易になる。
本発明によれば、移動体の周囲に障害物があった場合でも、GPSによる位置計測技術を利用できない閉鎖空間内の様々な形状の対象物の表面形状を計測できる。
図1は、閉鎖空間内を移動する点群モデル作成装置を示した概略斜視図である。 図2は、点群モデル作成装置によって設定される座標系を示した図面である。 図3は、点群モデル作成装置の側面図である。 図4は、点群モデル作成装置の平面図である。 図5は、点群モデル作成装置のブロック図である。 図6は、点群モデル作成工程の第一例を示したフローチャートである。 図7は、点群モデル作成装置によって記録される走行台車の位置及び向きと計測点の位置とのデータ列を示した図面である。 図8は、点群モデル作成工程の第二例を示したフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
1. 点群モデル作成方法の概要
図1は、点群モデル作成装置(三次元形状計測装置)10を使用して、点群モデルを作成する様子を示す。図1に示すように、現実の閉鎖空間1(例えば、トンネル、立坑、地盤の凹所、屋内空間、建物内空間、建造物内空間、構造物内空間、地下空間、部屋、貯水槽等)の内側で点群モデル作成装置10の位置及び向きを変化させながら、閉鎖空間1の内側の対象物(例えば、閉鎖空間1の内壁面、天井面、床面、壁、仕切り、建材、建設機器、事務機器、配管、梁又は柱等)の表面上の各点(以下、計測点という。)の位置を点群モデル作成装置10により計測して、対象物の表面を点群(point cloud)で表した点群モデルを作成する。なお、点群モデル作成装置10の移動経路は直線状であってもよいし、曲線状であってもよい。
閉鎖空間1は完全に閉じられた密閉空間である必要はなく、閉鎖空間1の外縁の一部が開放されていてもよく、例えば入り口、出口、ドア枠、窓枠又は坑口等がその開放部に相当する。図1では、閉鎖空間1の一例として、壁面2、床面3及び天井面(図示)によって包囲された部屋が示されている。その部屋には仕切り壁4が設けられているとともに、障害物(例えば建機)5が設置されている。
また、図1では、代表的な計測点として、壁面2の表面上の1つの計測点Pを示すが、点群モデル作成装置10によって位置が計測される計測点は壁面2の表面上の点に限るわけではなく、閉鎖空間1内の対象物の表面上の各点である。
2. 座標系
点群モデル作成装置10によって計測される計測点の位置は、閉鎖空間1に設定されるワールド座標系(絶対座標系)Wにより表される。ワールド座標系Wは直交座標系であり、ワールド座標系Wの原点は所定位置に設定されており、ワールド座標系WのX軸とY軸とZ軸が互いに直交し、X軸方向とY軸方向が水平方向であり、Z軸方向が鉛直方向である。従って、点群モデル作成装置10によって計測される計測点の位置はX座標とY座標とZ座標からなり、計測点の位置のデータ列は対象物の表面の形状を表した点群モデルである。
詳細には後述するが、点群モデルの作成に際しては、点群モデル作成装置10(特に後述の走行台車20)の位置がワールド座標系Wで表されるように点群モデル作成装置10自身により計測され、更に点群モデル作成装置10の向きが点群モデル作成装置10自身により計測された上で、計測点の位置が点群モデル作成装置10の位置を原点としたローカル座標系(相対座標系)Lで表されるように計測される。そして、ワールド座標系Wにより表された点群モデル作成装置10の位置及び向きに従って、計測点の位置をローカル座標系Lからワールド座標系Wに座標変換することで、計測点の位置をワールド座標系Wにより表す。
図2は、計測の際に点群モデル作成装置10により設定されるワールド座標系W及びローカル座標系Lの説明図である。ローカル座標系Lとしては直交座標系と球座標系がある。ローカル座標系Lのx軸とy軸とz軸は互いに直交し、計測点の位置が直交座標系で表される場合には、計測点の位置はx座標とy座標とz座標からなる。また、計測点の位置が球座標系で表される場合には、計測点の位置は原点から計測点までの動径(距離)rとx軸からの方位角(偏角)θとz軸からの極角(偏角)φとからなる。直交座標系と球座標系の関係は次の通りである。
Figure 0006759625
点群モデル作成装置10はほぼ水平な床面に沿って移動するので、ローカル座標系Lの原点はワールド座標系WのXY平面上にある。そのため、ローカル座標系Lの原点の位置をワールド座標系Wにより表すと、ローカル座標系Lの原点のZ座標は定数である。例えば、床面のZ座標が0である場合、ローカル座標系Lの原点のZ座標は常に0である。また、点群モデル作成装置10の移動に際して、点群モデル作成装置10のロール(x軸回りの回転)及びピッチ(y軸回りの回転)が生じず、ヨー(z軸回りの回転)が生じる。そのため、ローカル座標系Lのz軸がワールド座標系WのZ軸に対して常に平行であり、点群モデル作成装置10の向きはヨー角αで表される。
図1に示すように、点群モデル作成装置10の前面11が向いた方向がローカル座標系Lのx軸の正の方向であり、点群モデル作成装置10の向きとは点群モデル作成装置10の前面11が向いた方向のことをいう。また、点群モデル作成装置10の前面11がワールド座標系WのX軸の正の方向を向いた状態、つまり、ローカル座標系Lのx軸がワールド座標系WのX軸と同一向きになった状態のヨー角αを0°と定める。このようにヨー角αを定義した場合、ワールド座標系Wとローカル座標系Lとの関係は次の通りであり、この座標変換式によって計測点の位置をローカル座標系Lからワールド座標系Wに変換する。
Figure 0006759625
3. 点群モデル作成装置について
図3〜図5を参照して、点群モデル作成装置10について説明する。図3は点群モデル作成装置10の側面図であり、図4は点群モデル作成装置10の平面図であり、図5は点群モデル作成装置10のブロック図である。
図3及び図4に示すように、点群モデル作成装置10は、閉鎖空間1の床面3上を走行可能な走行台車(移動体)20と、走行台車20上に設置された例えばノートブック型のコンピュータシステム30と、を備える。図5に示すように、コンピュータシステム30は、演算処理装置31、入力部32、表示部33及び記憶部34等を備える。演算処理装置31は、CPU、GPU、ROM、RAM及びハードウェアインタフェース等を有するコンピュータである。入力部32は、スイッチ、キーボード、ポインティングデバイス等の入力装置である。表示部33は、画面表示を行うディスプレイである。記憶部34は、半導体メモリ又はハードディスクドライブ等からなる記憶装置である。
記憶部34には、演算処理装置31によって実行可能なプログラム34aが格納されている。演算処理装置31がプログラム34aを実行することによって、演算処理装置31の各種機能が実現される。また、記憶部34には、演算処理装置31によって読み取り可能な地図データ34bが格納されている。地図データ34bは閉鎖空間1の平面図又は間取り図を表すデータであり、閉鎖空間1の床面上に設置される物体(閉鎖空間1の内壁面、壁、仕切り、建材、建設機器、事務機器、配管、柱等)の位置から構成されている。地図データ34b中の物体の位置は、ワールド座標系WのX座標及びY座標により表されている。閉鎖空間1が施工中の建物、建造物又は構造物の内部空間である場合、地図データ34bには建物、建造物又は構造物の設計図(例えばCADデータ、BIMデータ)を用いることができる。なお、地図データ34bは、点群モデルの作成前に走行台車20を移動しながら後述のレーザースキャナー41により距離及び偏角を計測して、それらの計測結果に基づいて演算処理装置31によって生成されたものでもよい。レーザースキャナー41を用いて地図データ34bを生成する技術は、『映像情報メディア学会誌 Vol.68, No.8, pp.J329-J334 (2014)』に開示されている。
また、点群モデル作成装置10は第一位置計測部40、第二位置計測部50、記録部60及び座標変換部70を備える。第一位置計測部40は、走行台車20の位置を計測することにより走行台車20の位置をワールド座標系Wで表すとともに、走行台車20の向きを計測することにより走行台車の向きをヨー角αで表す。第二位置計測部50は、走行台車20の位置及び向きを基準として計測点の位置を計測することにより、計測点の位置をローカル座標系Lで表す。記録部60は、第一位置計測部40によって計測された走行台車20の位置及び向きと第二位置計測部50によって計測された計測点の位置とを対応付けて記憶部34に記録する。座標変換部70は、上述の式(2)に従って、記録部60に記録された計測点の位置をローカル座標系Lからワールド座標系Wに変換する。
記録部60及び座標変換部70は、演算処理装置31がプログラム34aを実行することによって実現される演算処理装置31の機能である。
続いて、第一位置計測部40及び第二位置計測部50について説明する。
第一位置計測部40は、追尾型の位置計測部(例えば、自動追尾トータルステーション)ではなく、自己位置推定型の光学式位置計測部であり、レーザースキャナー(第一レーザー計測器)41及び位置推定部42を有する。
第二位置計測部50は三次元レーザースキャナー(第二レーザー計測器)51及び座標演算部56を有する。位置推定部42及び座標演算部56は、演算処理装置31がプログラム34aを実行することによって実現される演算処理装置31の機能である。
図3及び図4に示すように、レーザースキャナー41は走行台車20上に設置されている。レーザースキャナー41は、レーザー光線を平面内で偏向させるように周囲の物体の表面を走査することによって、レーザー光線の偏角を順次計測するとともに、レーザー光線の偏角毎に物体までの距離を順次計測するものである。具体的には、レーザースキャナー41は、変調するレーザー光線を水平な方向に照射するとともに、レーザースキャナー41の周囲の物体の表面により反射されたレーザー光線を受光しつつ、レーザースキャナー41を通る鉛直軸の回りにレーザー光線の照射向きを回転する。これにより、レーザースキャナー41は、レーザー光線の照射の向きを表す偏角(例えば、ローカル座標系Lのx軸からの角度)を順次計測するとともに、レーザースキャナー41の周囲の物体の表面におけるレーザー光線の反射箇所までの距離を偏角毎に計測する。そして、レーザースキャナー41は、距離及び偏角を計測する毎に計測距離及び計測偏角を演算処理装置31に出力する。
図5に示すように、位置推定部42は、レーザースキャナー41によって計測された距離及び偏角に基づく物体の表面の輪郭を地図データ34bと照合し、走行台車20の位置及び向きの推定(演算)をする。位置推定部42によって推定された走行台車20の位置はワールド座標系WのX座標及びY座標により表されたものであり、位置推定部42によって推定された走行台車20の向きはヨー角αにより表されたものである。ここで、位置推定部42はレーザースキャナー41の出力を監視しており、走行台車20の位置及び向きを連続的(周期的)に推定する。なお、位置推定部42の具体的な処理内容は、『映像情報メディア学会誌 Vol.68, No.8 , pp.J329-J334 (2014)』に開示されている。
図3及び図4に示すように、三次元レーザースキャナー51は走行台車20上に設置されている。三次元レーザースキャナー51は、レーザー光線を立体的に偏向させるように照射し、対象物の表面をレーザー光線により走査することによって、レーザー光線の方位角θ及び極角φを順次計測するとともに、レーザー光線の方位角θ及び極角φ毎に計測点までの距離を計測する。
具体的には、三次元レーザースキャナー51は二次元レーザースキャナー52、回転駆動部53及び方位角計測部54を有する。二次元レーザースキャナー52が回転駆動部53の回転軸に連結され、方位角計測部54が回転駆動部53に設けられている。回転駆動部53はモーター及びその制御回路等から構成されおり、二次元レーザースキャナー52を通る鉛直軸回りに二次元レーザースキャナー52を所定角度ずつ間欠的に回転駆動するものである。回転駆動部53の回転軸がローカル座標系Lのz軸に相当する。方位角計測部54はロータリーエンコーダー等から構成されており、回転駆動部53による二次元レーザースキャナー52の回転角を検出して、その検出結果を演算処理装置31に出力する。
この二次元レーザースキャナー52は、変調するレーザー光線を鉛直面に沿って照射するとともに、二次元レーザースキャナー52の周囲の対象物の表面により反射されたレーザー光線を受光しつつ、回転駆動部53の回転軸に直交する水平軸の回りにレーザー光線の照射向きを回転する。これにより、二次元レーザースキャナー52は、レーザー光線の照射の向きを表す偏角を順次計測するとともに、二次元レーザースキャナー52の周囲の対象物の表面におけるレーザー光線の反射箇所までの距離を偏角毎に計測する。そして、二次元レーザースキャナー52は、距離及び偏角を計測する毎に計測距離及び計測偏角を演算処理装置31に出力する。
以上のように方位角計測部54により計測される回転角は方位角θに相当し、二次元レーザースキャナー52により計測される距離が動径rに相当し、二次元レーザースキャナー52により計測される偏角が極角φに相当する。計測された動径rと方位角θと極角φは、対象物の表面上の計測点の位置をローカル座標系L、特に球座標系により表したものである。
二次元レーザースキャナー52の計測周期(サンプリングレート)は方位角計測部54の計測周期に等しく、二次元レーザースキャナー52による一点分の動径r及び極角φの計測が方位角計測部54による一点分の方位角θの計測に同期する。
また、二次元レーザースキャナー52の走査期間は回転駆動部53の間欠的な停止期間に同期している。すなわち、回転駆動部53が間欠的に停止している間に、二次元レーザースキャナー52が一周期分の走査をする。
図5に示すように、座標演算部56は、対象物の表面上の計測点の位置を球座標系から直交座標系に変換するものである。つまり、座標演算部56は、上述の式(1)に従って、二次元レーザースキャナー52により計測された動径r及び極角φと方位角θからローカル座標系Lのx座標、y座標及びz座標を演算するものである。ここで、座標演算部56は二次元レーザースキャナー52及び方位角計測部54の出力を監視しており、対象物の表面上の計測点のx座標、y座標及びz座標を連続的(周期的)に演算する。
以上のように位置推定部42によって推定された走行台車20のX座標、Y座標及びヨー角αは記録部60によって記憶部34に記録される。座標演算部56によって計算された計測点のx座標、y座標及びz座標も記録部60によって記憶部34に記録される。
4. 点群モデル作成装置の動作及び点群モデル作成方法について(その1)
図6は、点群モデル作成工程の第一例を示したフローチャートである。
まず、走行台車20を閉鎖空間1内の計測箇所に移動して、走行台車20をその計測箇所に静止する(ステップS1)。
次に、第一位置計測部40(レーザースキャナー41及び位置推定部42)によって走行台車20のX座標、Y座標及びヨー角αを計測する(ステップS2)。
次に、第二位置計測部50(三次元レーザースキャナー51及び座標演算部56)によって複数の計測点のx座標、y座標及びz座標を計測点毎に順次計測し、1つの計測点のx座標、y座標及びz座標を計測する毎に記録部60によってx座標、y座標及びz座標を互いに対応づけて記憶部34に記録する(ステップS3)。この際、ステップS2において計測した走行台車20のX座標、Y座標及びヨー角αを計測点のx座標、y座標及びz座標に対応づけて記憶部34に記録する。こうすることで、図7に示すように、走行台車20のX座標、Y座標及びヨー角αと計測点のx座標、y座標及びz座標とのデータ列が記録部60に生成される。
ステップS3の計測を継続して、回転駆動部53によって二次元レーザースキャナー52がz軸周りに一周回転したら、再度(ステップS4:NO)、走行台車20を閉鎖空間1内の別の計測箇所に移動し(ステップS1)、走行台車20のX座標、Y座標及びヨー角αを計測し(ステップS2)、各計測点のx座標、y座標及びz座標を計測する(ステップS3)。
以上のステップS1、ステップS2及びステップS3の工程を複数回繰り返し実行することによって、閉鎖空間1の内側の対象物の表面全体について計測点のx座標、y座標及びz座標を計測したら、その繰り返しを終了し(ステップS4:YES)、ステップS5に移行する。
ステップS5では、記録部60に記録された計測点のx座標、y座標及びz座標をワールド座標系WのX座標、Y座標及びZ座標に座標変換部70によって変換し、変換後の計測点のX座標、Y座標及びZ座標を統合した上で、記憶部34に記録する。計測点のX座標、Y座標及びZ座標のデータ列が点群モデルである。
5. 点群モデル作成装置の動作及び点群モデル作成方法について(その2)
図8は、点群モデル作成工程の第二例を示したフローチャートである。ここで、二次元レーザースキャナー52の走査周期が第一位置計測部40(特に位置推定部42)の計測周期に等しく、二次元レーザースキャナー52が一周期分の走査をする毎に、第一位置計測部40が一点分のX座標、Y座標及びヨー角αを計測するものとする。
図8に示すように、走行台車20を閉鎖空間1内で断続的又は連続的に移動する(ステップS11)。
また、走行台車20の移動中に、第一位置計測部40(レーザースキャナー41及び位置推定部42)によって走行台車20のX座標、Y座標及びヨー角αを周期的に計測する(ステップS12)。また、走行台車20のX座標、Y座標及びヨー角αの計測に同期して、二次元レーザースキャナー52が走査するとともに方位角計測部54が方位角を計測することにより、複数の計測点のx座標、y座標及びz座標が座標演算部56により順次演算される(ステップS12)。そして、計測点のx座標、y座標及びz座標を計測する毎に、記録部60によってx座標とy座標とz座標とX座標とY座標とヨー角αを互いに対応づけて記憶部34に記録する(ステップS12)。
以上のステップS11及びステップS12の工程を継続して実行することによって、走行台車20のX座標、Y座標及びヨー角αと計測点のx座標、y座標及びz座標とのデータ列が記録部60に生成される。そして、閉鎖空間1の内側の対象物の表面全体について計測点のx座標、y座標及びz座標を計測したら、計測を終了する。その後、記録部60に記録された計測点のx座標、y座標及びz座標をワールド座標系WのX座標、Y座標及びZ座標に座標変換部70によって変換して、変換後のX座標、Y座標及びZ座標を記憶部34に記録する(ステップS13)。計測点のX座標、Y座標及びZ座標のデータ列が点群モデルである。
なお、二次元レーザースキャナー52の計測周期が第一位置計測部40(特に位置推定部42)の計測周期に等しく、二次元レーザースキャナー52が一点分の動径r及び極角φを計測する毎に、第一位置計測部40が一点分のX座標、Y座標及びヨー角αの計測をするものとしてもよい。
6. 効果
以上説明した本発明の実施の形態によれば、点群モデル作成装置10を用いることにより、以下の効果が得られる。
(1) ワールド座標系Wで表した走行台車20の絶対的な位置及び向きを第一位置計測部40によって計測し、ローカル座標系Lで表した計測点の相対的な位置を第二位置計測部50によって計測したので、走行台車20がどの位置にあっても、また対象物や閉鎖空間1がどのような形状であっても、計測点の絶対的な位置をワールド座標系Wで表すことができる。
(2) 第一位置計測部40がレーザースキャナー41を用いた自己位置推定型の光学式位置計測部であるので、衛星通信・GPS位置計測できないような環境、つまり閉鎖空間1でも走行台車20の位置及び向きを計測することができる。また、走行台車20の周囲に障害物があっても、走行台車20の位置及び向きを計測することができる。
(3) 第一位置計測部40のサンプリングレートは自動追尾トータルステーションよりも高速であるので、走行台車20の移動が速くても、走行台車20の位置及び向きの計測精度が低下しにくい。
(4) 第一位置計測部40はそれだけで走行台車20の位置及び向きを計測できるものである。そのため、向きの計測ができない自動追尾トータルステーションを用いた場合には、別途向き計測装置が必要であるのに対して、この点群モデル作成装置10にはそのような向き計測装置が不要であるので、点群モデル作成装置10のコストが低い。
(5) 二次元レーザースキャナー52のレーザー光線の照射範囲が限られている場合でも、走行台車20の位置及び向きを変化させるので、広い範囲の表面形状を計測することができる。
7. 変形例
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記実施の形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。例えば、以下のような実施の形態が考えられる。
(1) 上記実施形態では、三次元レーザースキャナー51によって計測された計測点の位置(動径rと方位角θと極角φ)が座標演算部56により球座標系から直交座標系に変換された上で、計測点のx座標、y座標及びz座標が記録部60により記憶部34に記録されていた。それに対して、三次元レーザースキャナー51によって計測された計測点の位置(動径rと方位角θと極角φ)が記録部60により記憶部34に記録されてもよい。この場合、球座標系で表された計測点の位置(動径rと方位角θと極角φ)が式(1)を式(2)に代入した式に従って座標変換部70によってワールド座標系Wに変換され、計測点のX座標、Y座標及びZ座標が記憶部34に記録される。
(2) 上記実施形態では、走行台車20の位置(X座標及びY座標)及び向き(ヨー角α)と計測点の位置(x座標、y座標及びz座標)とが記憶部34に蓄積された上で、計測終了後に計測点の位置がローカル座標系Lからワールド座標系Wに変換されていた。それに対して、計測点の動径r、方位角θ及び極角φが三次元レーザースキャナー51によって計測される毎に、計測点の動径r、方位角θ及び極角φが走行台車20の位置及び向きに基づいてワールド座標系WのX座標、Y座標及びZ座標に変換され、それが記憶部34に記録されてもよい。
(3) 上記実施形態では作業者が走行台車20を移動したが、走行台車20が自律走行するものでもよい。
1…閉鎖空間, 10…点群モデル作成装置(計測装置), 20…走行台車(移動体), 40…第一位置計測部, 41…レーザースキャナー(第一レーザー計測器), 42…位置推定部, 50…第二位置計測部, 51…三次元レーザースキャナー(第二レーサー計測器), 56…座標演算部, 70…座標変換部

Claims (1)

  1. 閉鎖空間内の床面上において床面に沿って移動可能であるとともに向きを変更可能な移動体と、
    前記移動体に設けられ、前記閉鎖空間内の所定の原点を基準とした三次元的な絶対座標系における前記移動体の位置及び向きを周期的に計測する自己位置推定型の第一位置計測部と、
    前記移動体に設けられ、前記移動体の位置を原点とするとともに前記移動体の向きを基準とした三次元的な相対座標系における、前記閉鎖空間内の対象物の表面上の複数の計測点の三次元的な位置を順次計測する第二位置計測部と、
    前記第一位置計測部によって計測された前記移動体の位置及び向きに基づいて、前記第二位置計測部によって計測された複数の前記計測点の三次元的な位置を前記絶対座標系に座標変換する座標変換部と、を備え、
    前記第一位置計測部は、
    前記移動体に設けられ、レーザー光線を前記床面に平行な平面内で偏向させるように照射し、周囲の物体の表面を前記レーザー光線により走査することによって、前記レーザー光線の偏角を順次計測するとともに、前記レーザー光線の偏角毎に前記物体の表面までの距離を計測する第一レーザー計測器と、
    前記閉鎖空間に設置される物体の位置を表した地図データと、前記第一レーザー計測器によって計測された距離及び偏角とを照合することによって、前記絶対座標系における前記移動体の位置及び向きを推定する位置推定部と、を有し、
    前記第二位置計測部は、
    前記移動体に設けられ、第二レーザー光線を照射する方位角を所定角度変える毎に前記第二レーザー光線を鉛直面内で偏向させることによって前記第二レーザー光線を立体的に偏向させるように照射し、前記対象物の表面を前記第二レーザー光線により走査することによって、前記第二レーザー光線の方位角及び極角を順次計測するとともに、前記第二レーザー光線の方位角及び極角毎に前記計測点までの距離を計測する第二レーザー計測器と、
    前記第二レーザー計測器により計測された距離、方位角及び極角のセット毎に、前記第二レーザー計測器により計測された距離、方位角及び極角を、前記相対座標系としての直交座標系に変換して、前記計測点の位置を前記直交座標系で表す座標演算部と、有し、
    前記移動体が連続的又は断続的に移動し、
    前記第二レーザー計測器の鉛直面内での走査周期が前記第一位置計測部の計測周期に等しく、前記第二レーザー計測器が鉛直面内での1周期分の走査をする毎に前記第一位置計測部が1回の計測を行う計測装置。
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