JP6757063B2 - 植物による空間内の消臭方法 - Google Patents

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Description

本発明は植物、特にシソ科の植物を用いて空間内の臭気を浄化する方法に関し、更に当該空間内の臭気を浄化する植物に関する。
生活環境における快適さを追求した場合には、空間内の臭気の除去が必要不可欠になる。このような臭気としては、日常生活において発生する臭気の他、室外から混入してくる臭気など様々であり、その臭気成分も様々である。また近年では保育施設や介護施設においても衛生に対する要求が高まってきており、臭気の発生についても細心の注意が注がれている。かかる保育施設や介護施設で発生する臭気も汗臭、加齢臭、排泄臭、腐敗臭など様々である。
そして従前において、このような臭気を無くすための方法として、室内空気の換気の他、活性炭・ゼオライト・セラミックスなどの脱臭剤を用いて臭気成分を吸着除去する方法や、ジャスミン、レモンなどの芳香成分により悪臭をマスキングして、臭いの感覚をごまかす方法が行われている。しかしながら、臭気成分を吸着除去する方法では、脱臭剤が臭気を吸着して飽和状態に到達すると、消臭能力が低下するという問題があった。また、芳香成分によるマスキング方法では、芳香成分の継続的な供給が必要になる他、有害な不快臭事態を除去する事ができないという問題があった。
また従前においては、植物を利用した空間の浄化方法も幾つか提案されている。例えば、特許文献1(特開平6−147547号公報)では、植物の放散成分を利用して室内空気を浄化する方法として、空気の取入口と吐出口を有し、植物植生空間を外気と区画するケーシング内に植物を密植し、養分を供給して人工培養すると共に、水分を霧状にして供給した後、前記取入口から空気を取り入れ、吐出口から排出する操作を反復することにより植物の放散成分を含有する空気を建造物内の人間生活空間に供給する生体植物の放散成分を利用した生活環境の改善方法を提案している。
また、特許文献2(特開2004−113702号公報)では、植物を利用した居室空気質の新たな清浄化システムとして、植物が光合成を行いうる環境の植物栽培室と、居室の排気口と植物栽培室の給気口とをつなぐ排気通路と、植物栽培室の排気口と居室の給気口とをつなぐ給気通路と、前記給排気通路を通じて、居室の空気が植物栽培室に、植物栽培室の空気が居室に送られるようにするファンとが備えられ、植物栽培室の植物が居室から送られてくる二酸化炭素で光合成を行い、この光合成で発生した酸素が植物栽培室から居室に送られるようになされている、植物を利用した居室空気質の清浄化システムを提案している。
そして特許文献3(実用新案登録第3145848号公報)では、室内の汚染された空気を植物群から生産される、生きている空気に変え、湿度と酸素活性度を人体に最適の水準にすることができる植物を用いた空気浄化器として、中空型フレームの外面に多数個の棚を設けて各種植物を栽培できるように植木鉢が載置されるパレットを備え、前記パレット上に水筒から水を湿度センサにより自動供給させ、パレットに給水された水は下部に隣接して設けられるパレットに自然落水され得るようにし、フレーム上部には照度センサにより作動制御される光照射器を設けて反射鏡を介して植物に間接的に光が照射されるようにし、また室内空気をフィルタリングしてイオン発生器を介して陽イオン、陰イオン及びオゾンを供給するようにすることが提案されている。
特開平6−147547号公報 特開2004−113702号公報 実用新案登録第3145848号公報
上記の通り、従前においても植物における光合成などの生育現象を利用して空間の浄化を行う技術は幾つか提案されていた。しかしながら、これらは植物の光合成作用の活性化を図るものであって、二酸化炭素等の空気中の成分を浄化する事は可能であるものの、臭気を除去する事は困難であると考えられる。
そこで本発明は、二酸化炭素などの空気中成分の浄化のみならず、臭気を除去して空間内を正常化する事の出来る植物による空間内の消臭方法を提供する事を第1の課題とする。
また、植物の生育環境を最適なものとする為に、養分や水分、或いは光の強さなどの管理が困難であり、空気の清浄化を実現する為には、このような生育環境の整備が必要であり、その管理が困難であった。
そこで本発明は、生育環境の整備に関する困難性を無くし、観賞用植物を育成する感覚で使用でき、それでもなお室内空間の清浄化、特に消臭効果を発現する事の出来る植物による空間内の消臭方法を提供する事を第二の課題とする。
上記課題の少なくとも何れかを解決する為に、本発明者は空気の消臭効果を有する植物を探索し、これを見出し、更に消臭効果を最大限発揮できるようにする為の創作活動を重ねる事により、本発明を完成させるに至ったものである。
即ち、本発明では、植物によって空間内の臭気を除去する方法であって、当該植物が鉢植え又は水耕栽培されたシソ科又はクマツヅラ科の植生植物であり、当該空間内に存在させる植物の大きさ又は数は、空間の広さ又は臭気濃度に応じて選択される、植物による空間内の消臭方法を提供する。
上記シソ科又はクマツヅラ科の植物としては、キランソウ属、トウバナ属、ナギナタコウジュ属、カキドオシ属、テンニンソウ属、シロネ属、ラショウモンカズラ属、ヤマハッカ属、ロスマリヌス属、アキギリ属、タツナミソウ属、イブキジャコウソウ属、クサギ属、ムラサキシキブ属、カリガネソウ属、イワダレソウ属、クマツヅラ属、ハマゴウ属等があり、特にクサギ属が望ましい。そして、当該クサギ属には、ボタンクサギ及びクサギが分類されるところ、上記本発明における植物は、特にクサギであることが望ましい。
かかるクサギは、葉は大きく、長い葉柄を含めて30cmにもなり、柔らかくて薄く、柔らかな毛が密生している植物であり、葉を触ると、一種異様な臭いがする事で知られている。しかしながら、本発明者による研究の結果、この臭いを発するクサギは、その生育において、大気中における硫化水素及び/又はアンモニアを吸収する事を見出し、本発明にかかる植物による空間内の消臭方法を実現したものである。
上記本発明における植物として使用するクサギ属のクサギは、更に消臭効果を高める為に品種改良されていることが望ましい。具体的には、不快臭成分である硫化水素又はアンモニアに対する消臭効果が高くなるように品種改良されていることが望ましい。かかる品種改良は、複数のクサギ属植物、特にクサギについて、生育条件(温度、湿度、日照度)を変化させて育成し、その中で最も消臭効果の高い植物を育成する事によって行う事ができる。
また、前記植物は、園芸ハウス内で栽培されたクサギ属植物であって、野生のクサギ属のクサギよりも葉毛が短いか又は少ないクサギ属植物(例えばアマクサギ)が使用されていることが望ましい。
そして本発明にかかる消臭方法では、上記植物の特異な効果を利用して空間の消臭を実現するものである事から、空間の広さや、空間の使用用途に応じて、設置する植物の大きさや本数を異ならせる。即ち、消臭する空間が広い場合には、設置する植物の大きさは大きく、本数も増やすことが望ましく、消臭する空間が狭い場合には、設置する植物の大きさは小さく、本数も少なくする事が望ましい。また、空間の使用用途としては、臭気が発生しやすい空間、例えば、介護施設、トイレ、畜産施設、し尿処理場などでは、設置する植物の大きさは大きく、本数も増やすことが望ましく、臭気が発生しにくい空間、例えば、病院、美容室、飲食施設などでは、設置する植物の大きさは小さく、本数も少なくする事が望ましい。
上記本発明の消臭方法によれば、植物が生育している限り、消臭効果を発揮する事ができる。よって従前において、ゼオライトやシリカゲルなどの吸着材を使用した臭気成分の吸着除去とは異なり、飽和状態に達する事なく、植物が生育している限り、永続的に消臭効果を発現する事ができる。また、芳香剤などによるマスキングとは異なり、生育している植物が、その生育過程で臭気成分を取り込んで除去する事から、臭気成分そのものを減じる事ができる。
上記本発明にかかる植物による空間内の消臭方法によれば、観賞用植物と同様にして室内空間や各種の施設に設置し、栽培する事ができる。この為、当該植物を、例えばリース又はレンタルして各施設に提供する事により、これまでに無い、消臭効果を発現する植物のレンタル・リース業を実現する事ができる。この場合、レンタル・リース対象となる植物は、上記本発明にかかる消臭効果を有する植物だけでなく、これに観賞目的で使用されている各種の植物と組み合わせた鉢植えとする事により、飽きの来ない鉢植えの植物を製作する事ができる。
また、上記本発明にかかる植物による空間内の消臭方法で使用する植物、即ちシソ科又はクマツヅラ科の植物、特にクサギ属のクサギは、裁断されていることにより、更に高い消臭効果を発現する事ができる。そこで本発明では、植物によって空間内の臭気を除去する方法であって、当該植物は、シソ科又はクマツヅラ科の植物の葉を裁断して形成されており、当該空間内に存在させる裁断した葉の量又は数は、空間の広さ又は臭気濃度に応じて選択される植物による空間内の消臭方法を提供する。
裁断する部位は、茎又は葉の何れであっても良いが、望ましくは葉部分を裁断した物を使用するのが望ましい。また、裁断は、切り取って採取した植物を裁断する他、植生している状態の植物の葉部分を裁断し、植生した状態(土に植えている状態)で提供する事もできる。
このように裁断した植物を使用する事により、消臭効果が高まることから、効果的な空間消臭も行う事ができる。また、切り取って採取した植物の場合には、衛生上の理由から鉢植えを設置できない施設(例えば食品工場など)等においても、植物による空間内の消臭を行う事ができる。
更に、上記本発明にかかる植物による空間内の消臭方法で使用する植物、即ちシソ科又はクマツヅラ科の植物、特にクサギ属のクサギは、乾燥させた状態であっても、高い消臭効果を発現する事ができる。そこで本発明では、植物によって室内空間内の臭気を除去する方法であって、当該植物が、シソ科又はクマツヅラ科の植物を乾燥させた乾燥植物であり、室内空間の広さに応じて、設置する前記乾燥植物の大きさ又は数を調整する、植物による空間内の消臭方法を提供する。
かかる乾燥植物の場合には、永続的な消臭効果を期待するのは困難となる可能性はあるものの、水やりや養分補給などの植物管理の手間を減じながらも、植物による空間内の消臭を実現する事ができる。また、育成していた植物が、水分不足などの理由で意図せず枯れてしまった場合であっても、そのままの状態である程度の消臭効果を発揮する事ができる。よって、本発明にかかる植物による空間内の消臭方法は、鉢植えや水耕栽培等によって生きている植物によって空間消臭を実現するだけでなく、更に枯れて乾燥した状態であっても空間消臭を実現できる。
上記本発明にかかる植物による空間内の消臭方法では、植物、特に鉢植え又は水耕栽培されたシソ科又はクマツヅラ科の植生植物(生きた植物)を使用している事から、従前におけるマスキングや吸着による消臭とは異なり、当該植物が生きている間中、消臭効果を発現する事ができる。
よって本発明によれば、単に二酸化炭素などの空気中成分の浄化だけでなく、臭気を除去して空間内を正常化する事の出来る植物による空間内の消臭方法を提供する事ができる。
更に本発明にかかる植物による空間内の消臭方法で使用する植物は、広く提供されている観葉植物と同様に、鉢植え又は水耕栽培によって育成する事ができ、特別の管理施設を要するものではない。したがって、本発明によれば、生育環境の整備に関する困難性を無くし、観賞用植物を育成する感覚で使用でき、それでもなお室内空間の清浄化、特に消臭効果を発現する事の出来る植物による空間内の消臭方法を提供する事ができる。
そして本発明にかかる植物による空間内の消臭方法は、消臭を行う空間内に観葉植物と同様にして鉢植え又は水耕栽培されたシソ科又はクマツヅラ科の植生植物を設置するだけである事から、空間意匠を害することなく、装飾性も兼ね備えた消臭方法が実現する。
消臭効果を発現する植物を室内空間内に設置した状態を示す略図 実験方法を示す略図 実験例1の実験結果を示すグラフ 実験例2の実験結果を示すグラフ 実験例3の実験結果を示すグラフ 実験例4の実験結果を示すグラフ 実験例5の実験結果を示すグラフ 実験例6の実験結果を示すグラフ
以下、図面を参照しながら、本実施の形態にかかる植物による空間内の消臭方法を具体的に説明する。
図1は、消臭効果を発現する植物を室内空間内に設置した状態を示す略図である。この図に示す様に、当該植物10は、一般的な観葉植物と変わることなく、消臭を行いたい室内等の空間内に設置して使用する事ができる。これにより、当該植物10は、尿や便における臭気の主成分であるアンモニアや臭化水素を空間内から吸収することができ、これにより空間内の清浄化を図る事ができる。また、当該植物を室内空間内に設置している事から、前記臭気成分の除去のみならず、植物の光合成により、二酸化炭素等も除去する事ができ、これにより空間内の空気の清浄化を図る事ができる。
特に本実施の形態では、室内空間に設置する植物10として、クサギを選択しており、特にアンモニアや臭化水素の吸収効果を高めるために品種改良したクサギを使用している。かかるクサギによる空間の消臭は、即効性の点では消臭剤などのマスキング剤による消臭よりも劣るものの、持続的に安定して室内空間の消臭を実現する事ができる。
また、本実施の形態では、室内空間に設置している例を示しているが、その他の空間であっても良い。例えば介護施設や育児施設、或いはし尿処理場、飲食施設、オフィスなど様々な施設に設置する事ができる。
また、当該クサギの設置数量や大きさは、消臭を図る空間の広さや、臭気の強さに応じて適宜選択する事ができる。
以下では、本発明にかかる植物による空間内の消臭方法の効果を確認する為に、実験を行った。以下における実施例では、図2に示す様に、密閉された容器20内に、実験対象となる試料を設置し、その上で窒素ガスを充填すると共に、検討対象となる臭気成分を当該容器内に充填した。そして所定の時間経過後に、空間内の気体を採取して、その中の臭気成分をガスセンサー22により測定した。
〔実験例1〕
この実験では、クサギによる消臭効果を確認する為に、臭気成分としてのアンモニアおよび硫化水素の時間の経過による現象具合を確認した。この実験では、野生から採取したクサギと、ハウス内で品種改良したクサギとを検証し、更に比較対象として、ゴム科植物を設置したもの、および何も設置しないブランク(以下の実験例でも同じ)についても検証を行った。その結果を図3に示す。
この実験によれば、クサギを使用する事により、アンモニア及び硫化水素の何れに対してもゴム科植物以上の消臭効果を発現する事が確認できた。特に、品種改良により、葉毛が短いか又は少ないクサギにあっては、天然のクサギ以上の消臭効果を発現する事が確認できた。
〔実験例2〕
この実験では、クサギの量と消臭効果との関連性を確認するために実験を行った。即ち、浄化対象ガスとして硫化水素を選択し、クサギを1g配置した実験と、3g配置した実験とにおいて、硫化水素の浄化効果を確認した。クサギは、野生から採取したものと、品種改良したものを使用した。その結果を図4に示す。
この実験結果からも明らかなように、クサギの硫化水素ガスの吸着能力は、検体であるクサギの量に比例して増加する事が確認できた。特に、品種改良したクサギでは、検体の設置量に対する浄化効果の上昇が著しいことが確認できた。
〔実験例3〕
この実験では、乾燥させた状態のクサギにおける消臭効果を確認した。即ち、クサギの葉部を採取すると共に、これを乾燥させて、その0.5gを前記密閉された容器内に検体として設置し、アンモニアガス、及び硫化水素ガスの夫々について、消臭効果を確認した。その結果を図5に示す
この実験結果から、クサギの葉を乾燥させた場合であっても、アンモニアガスに対しては比較的高い消臭効果を示す事が確認できた。一方で、当該乾燥させたクサギの葉部は、硫化水素に対しては消臭効果が顕著に低下する事が確認できた。
〔実験例4〕
この実験では、期濃度が異なる場合の消臭効果を確認する為の実験を行った。この事件では、臭気成分として硫化水素ガスを使用し、クサギの検体は葉部を1g使用した。その結果を図6に示す。
この実験結果から、クサギの葉部を1g使用した場合、硫化水素ガスの期濃度が約40ppmの場合でも、24時間後には約10ppmまで減少する効果を有する事が確認できた。
〔実験例5〕
この実験では、葉部の裁断が硫化水素ガスの吸着挙動に及ぼす影響を確認する為に実験を行った。即ちこの実験では、検体として、葉部をそのまま使用したもの、及びハブを裁断したものを使用し、実験を行った。なお、何れの場合も検体の使用量は3gである。その結果を図7に示す。
この実験結果から検体であるクサギの葉は、裁断した方が硫化水素ガスの消臭機能が若干高いことが確認できた。また、裁断した葉部を使用する事により、約2時間ほどの早い段階で、迅速に消臭効果を発現できる事を確認した。
〔実験例6〕
この実験では、品種改良したクサギの2世代目においても消臭効果を発現するか否かを確認した。即ち、品種改良した1世代目のクサギの葉部と、2世代目のクサギの葉部とを検体として使用し、それぞれを1g、前記密閉容器内に充填して硫化水素ガスの現象具合を確認した。その結果を図8に示す。
この実験結果から、品種改良した二代目のクサギにおいても高い硫化水素ガス消臭機能を発現する事が確認できた。
上記本発明にかかる植物による空間内の消臭方法は、一般家庭および産業用途において、空間内の消臭を実現するために利用する事ができる。特に、当該消臭方法を実現する植物をレンタル又はリースする事により、単なる観賞用のみならず、消臭効果も発現できる植物のレンタル又はリースビジネスを展開する事ができる。
10 植物
20 密閉容器
22 ガスセンサー

Claims (5)

  1. 植物によって空間内の臭気を除去する方法であって、
    当該植物が鉢植え又は水耕栽培されたシソ科又はクマツヅラ科の植生植物であり、
    当該空間内に存在させる植物の大きさ又は数は、空間の広さ又は臭気濃度に応じて選択され
    前記植物はクサギ属の植物である事を特徴とする、植物による空間内の消臭方法。
  2. 植物によって空間内の臭気を除去する方法であって、
    当該植物は、シソ科又はクマツヅラ科の植物の葉を裁断して形成されており、
    当該空間内に存在させる裁断した葉の量又は数は、空間の広さ又は臭気濃度に応じて選択され
    前記植物はクサギ属の植物である事を特徴とする、植物による空間内の消臭方法。
  3. 植物によって室内空間内の臭気を除去する方法であって、
    当該植物が、シソ科又はクマツヅラ科の植物を乾燥させた乾燥植物であって、
    室内空間の広さに応じて、設置する前記乾燥植物の大きさ又は数を調整され
    前記植物はクサギ属の植物である事を特徴とする、植物による空間内の消臭方法。
  4. 前記植物は、不快臭成分である硫化水素又はアンモニアに対する消臭効果が高くなるように品種改良されたクサギ属の植物である、請求項1〜3の何れか一項に記載の植物による空間内の消臭方法。
  5. 前記植物は、園芸ハウス内で栽培されたクサギ属植物であって、野生のクサギ属植物よりも葉毛が短いか又は少ないクサギ属植物が使用されている、請求項1〜3の何れか一項に記載の植物による空間内の消臭方法。
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