以下に添付図面を参照して、この発明にかかる健康支援装置、健康支援方法および健康支援プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(健康支援システムのシステム構成)
まず、この発明にかかる実施の形態の健康支援システムのシステム構成について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態の健康支援システムのシステム構成を示す説明図である。
図1において、健康支援システム100は、健康支援装置110と、利用者端末装置120と、店舗端末装置130と、によって構成される。健康支援装置110と利用者端末装置120、および健康支援装置110と店舗端末装置130とは、インターネットなどのネットワーク101を介して相互に通信可能に接続されている。
また、健康支援装置110は、ネットワーク101に接続されたカード会社サーバ102との間で通信する。カード会社サーバ102は、たとえば、クレジットカードを用いた決済(カード決済)を実現するカード決済システムに用いるクレジットカードを発行するカード発行会社などによって管理されるコンピュータ装置によって実現することができる。
カード会社サーバ102は、たとえば、カード加盟店からの決済情報の通知を受ける加盟店管理会社(アクワイアラ)によって管理されるコンピュータ装置であってもよい。カード会社サーバ102は、所定の記憶領域に、カード決済の実行にかかる各種の情報を格納している。
健康管理装置110は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、サーバコンピュータなどの情報処理装置(コンピュータ装置)である。また、利用者端末装置120は、利用者が所持する端末装置であって、具体的には、たとえば、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ノート型パーソナルコンピュータなど、ネットワーク101に接続可能である可搬可能な情報処理装置(コンピュータ装置)である。店舗端末装置130は、店舗に設置された端末装置であって、レジ端末装置、POSシステム装置、あるいはそれらの装置に接続された情報処理装置(コンピュータ装置)である。
(健康支援装置110のハードウエア構成の一例)
つぎに、健康支援装置110のハードウエア構成の一例について説明する。図2Aは、この発明にかかる実施の形態の健康支援装置110を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図2において、健康支援装置110を実現するコンピュータ装置は、CPU(Central Processing Unit)211と、メモリ212と、通信IF(Interface)213と、を備えている。コンピュータ装置が備える各部211〜213は、バス210によってそれぞれ接続されている。CPU211は、コンピュータ装置の全体の制御をつかさどる。
メモリ212は、ブートプログラムなどの1プログラムや各種のデータベースを構成するデータなどを記憶している。また、メモリ212は、この発明にかかる実施の形態の健康支援プログラムや各種データベース(たとえば、後述する図7A〜図7B)など、健康支援サービスの提供にかかる各種のプログラムやデータを記憶している。
また、メモリ212は、CPU211のワークエリアとして使用される。メモリ212は、たとえば、ROM(Read−Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disc Drive)およびHD(Hard Disc)などによって実現することができる。
通信IF213は、ネットワーク101に接続され、コンピュータ装置の内部と、利用者端末装置120や店舗端末装置130およびカード会社サーバ102などの外部装置とのインターフェイスをつかさどる。具体的には、通信IF213は、コンピュータ装置の内部と外部装置との間におけるデータの入出力を制御する。
(利用者端末装置120のハードウエア構成の一例)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の利用者端末装置120のハードウエア構成の一例について説明する。図2Bは、利用者端末装置120を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図2Bにおいて、利用者端末装置120は、CPU221と、メモリ222と、GPS223と、ディスプレイ224と、入力デバイス225と、通信IF226と、を備えている。また、利用者端末装置120が備える各部221〜226は、バス220によってそれぞれ接続されている。
CPU221は、利用者端末装置120の全体の制御をつかさどる。CPU221は、メモリ222が記憶する各種のプログラムやデータを用いて、利用者端末装置120の全体の制御をつかさどる。メモリ222は、ハードディスクやフラッシュメモリなどによって実現することができる。
GPS(Global Positioning System)223は、GPS衛星からの電波を受信し、GPS衛星と利用者端末装置120との幾何学的位置を求めるものであり、GPSを利用することによって地球上どこでも利用者端末装置120の現在位置を計測することができる。
具体的には、たとえばGPSにおいて用いられる電波は、1.575.42MHzの搬送波で、C/A(Coarse and Access)コードおよび航法メッセージが乗っているL1電波を用いておこなわれる。C/Aコードはビット率1.023Mbpsで、コードの長さは1023bit=1msである。また、航法メッセージはビット率50bpsで、コードの長さは、サブフレームが300bit=6sであり、メインフレームが1500bit=30sであり、5サブフレームが1メインフレームであり、25メインフレームが1マスターフレームである。
ディスプレイ224は、操作内容や、利用者に対する案内情報などを表示する。ディスプレイ224は、健康支援サービスの利用にかかる各種の操作画面を表示する。ディスプレイ224は、たとえば、主に液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイなどによって実現することができる。
具体的には、たとえば、液晶パネルによって実現されるディスプレイ224は、透明電極が組み込まれた一対のガラス基板によって液晶材料(液晶分子)を挟み、このガラス基板に偏光フィルタを設けることによって構成されている。液晶パネルは、電極に電圧を加えて液晶分子の向きを変化させることによって、ガラス基板を透過する光の状態を制御する。また、液晶パネルは、光源として、バックライトを備えている。これにより自らは発光しない液晶分子が表示する画像を照明することができる。
入力デバイス225は、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備え、データ入力をおこなう。入力デバイス225は、たとえば、タッチパネルやキーボードなどによって実現することができる。タッチパネルやキーボードなどによって実現される入力デバイス225は、当該入力デバイス225に対する入力操作に応じた信号をCPU221に対して出力する。
入力デバイス225をタッチパネルによって実現する場合、当該タッチパネルは、ディスプレイ224の表示面側に積層される。タッチパネルは、指やペンなどの筆記部材が接触したことを検出した場合に、タッチパネルに対する筆記部材の接触位置に応じた電気信号を出力する。タッチパネルは、たとえば抵抗膜方式や静電容量方式、音響パルス認識方式、超音波表面弾性波方式、赤外遮光方式、画像認識方式など公知の各種の方式のものを用いることができる。
また、入力デバイス225は、図示を省略するマイクであってもよい。マイクは、アナログデータとして入力された話者の声をアナログ/デジタル変換し、デジタル形式の音声データを生成する。マイクを用いることにより、利用者は、利用者端末装置120を介して、タッチパネルやキーボードを用いる代わりに、文字などの入力をおこなうことができる。マイクは、利用者端末装置120に位置固定された形態であってもよく、コードを介して利用者端末装置120の本体に接続されて利用者の口元に近づけて使用することができる形態であってもよい。
また、入力デバイス225は、図示を省略するカメラであってもよい。カメラは、CPU221によって制御されて撮像対象を撮像し、画像データを生成したり、バーコードや、たとえばOCR機能などを用いて撮影された文字をデータ化して入力することができる。具体的に、カメラは、利用者が操作部122に対して所定の入力操作をした場合に、利用者端末装置120の前にいる利用者を撮像する。カメラによって生成された画像データは、CPU221に出力され、通信IF226を介して店舗端末装置130へ送信される。
通信IF226は、利用者端末装置120の内部と、利用者端末装置120の外部とのインターフェイスをつかさどる。また、通信IF226は、電話回線網に接続され、音声通信に際して用いられる。
そのほか、利用者端末装置120は、図示は省略するが、スピーカーなどを含む通話機能、通信機能など、たとえば、スマートフォンなどの情報処理装置としての機能を備えている。
(店舗端末装置130のハードウエア構成の一例)
つぎに、店舗端末装置130のハードウエア構成の一例について説明する。図2Cは、この発明にかかる実施の形態の店舗端末装置130を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図2Cにおいて、店舗端末装置130は、CPU231と、メモリ232と、ディスプレイ233と、入力デバイス234と、通信IF235と、を備えている。また。店舗端末装置130が備える各部231〜235は、バス230によってそれぞれ接続されている。
CPU231は、店舗端末装置130の全体の制御をつかさどる。CPU231は、メモリ232が記憶する各種のプログラムやデータを用いて、店舗端末装置130の全体の制御をつかさどる。メモリ232は、ハードディスクやフラッシュメモリなどによって実現することができる。
ディスプレイ233は、操作内容などを表示する。ディスプレイ224は、健康支援サービスの利用にかかる各種の操作画面を表示する。ディスプレイ224は、たとえば、主に液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイなどによって実現することができる。
入力デバイス234は、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備え、データ入力をおこなう。入力デバイス234は、たとえば、タッチパネルやキーボードなどによって実現することができる。タッチパネルやキーボードなどによって実現される入力デバイス234は、当該入力デバイス234に対する入力操作に応じた信号をCPU231に対して出力する。
また、入力デバイス234は、図示を省略するバーコードリーダーなどであってもよい。また、入力デバイス234は、図示を省略する音声認識機能を有するマイクであってもよい。
通信IF235は、店舗端末装置130の内部と、店舗者端末装置130の外部とのインターフェイスをつかさどる。また、通信IF235は、電話回線網に接続され、音声通信に際して用いられてもよい。
(購入情報の一例)
つぎに、購入情報の具体的な内容の一例について説明する。購入情報は、利用者端末装置120が健康支援装置110へ送信し、健康支援装置110が受信する情報であり、商品の購入またはサービスの提供を希望する際に必要となる情報であり、購入希望情報とも云える。本実施の形態では、購入希望情報という意味も含め、説明の便宜上、「購入情報」として、説明する。
図3は、この発明にかかる実施の形態の健康支援装置が受信する購入情報の内容の一例を示す説明図(一覧表)である。図3に示した一覧表に示したように、購入情報には、たとえば、「利用者識別情報」、「利用者身体情報」、「商品・サービス情報」、「店舗情報」、「現在地点情報」、「消費カロリー情報」、「帰着地点情報」、「移動手段情報」、「決済依頼情報」などがある。
「利用者識別情報」は、利用者を識別するための情報である。「利用者識別情報」は、具体的には、たとえば、利用者の氏名、住所、電話番号、メールアドレス、会員番号などのID番号などである。これらの「利用者識別情報」は、あらかじめ利用者端末装置120に登録(記憶)されている情報を用いてもよく、また、利用者によって利用者端末装置120に入力された情報を用いてもよい。
「利用者身体情報」は、利用者の身体に関する情報であり、消費カロリーを算出するために必要な条件に関する情報である。「利用者身体情報」は、具体的には、たとえば、利用者の体重、基礎代謝、歩幅などである。これらの「利用者身体情報」は、あらかじめ利用者端末装置120に登録(記憶)されている情報を用いてもよく、また、利用者によって利用者端末装置120に入力された情報を用いてもよい。
「商品・サービス情報」は、利用者が購入を所望する商品または提供を所望するサービスに関する情報である。この「商品・サービス情報」に基づいて、目的地である店舗を決定する。「商品・サービス情報」は、具体的な、たとえば、商品としての「かばん」、サービスとしての「散髪」などである。「商品・サービス情報」は、利用者によって利用者端末装置120に入力された情報を用いる。
「店舗情報」は、利用者が入店を希望する店舗に関する情報である。「店舗情報」は、利用者によって利用者端末装置120に入力された情報を用いる。利用者は、商品またはサービスを入力する代わりに、店舗を指定する際に利用者が入力するようにしてもよい。したがって、この「店舗情報」が購入情報に含まれていれば、店舗を特定するための「商品・サービス情報」が購入情報に含まれている必要はない。「店舗情報」は、具体的には、たとえば、「○○かばん屋」、「□□床屋」、「△△肉屋」、「××スーパー」などである。
「現在地点情報」は、利用者が存在する現在地点に関する情報である。具体的には、たとえば、「北緯・・、東経・・」という緯度経度情報である。緯度経度情報は、図2Bに示したGPS223によって取得することができる。また、北緯軽度情報の代わりに、○○駅前」といったランドマーク情報、あるいは、住所情報を「現在地点情報」としてもよい。また、利用者端末装置120が通信可能なエリアの無線基地局自体を「現在地点情報」としてもよい。
「消費カロリー情報」は、利用者が所望する消費カロリー値に関する情報である。具体的には、「100kcal」である。また、直接的な数値でなくても、たとえば、「ケーキ1個分」という情報であってもよい。この場合、ケーキ1個分のカロリー値に関する情報をあらかじめ記憶しておいて、その情報に基づいてカロリー値に換算するようにしてもよい。「消費カロリー情報」は、利用者によって利用者端末装置120に入力された情報を用いる。
「帰着地点情報」は、利用者が所望する帰着する地点に関する情報である。「帰着地点情報」は、具体的には、たとえば、自宅、現在地、勤務地、友人宅などである。このように、帰着地点が複数存在する場合は、その都度、その中の一つを選択させるようにしてもよく、それらの帰着地点に優先順位を付けて、その優先順位に基づいて、その中の一つを自動的に選択するようにしてもよい。
「移動手段情報」は、利用者が移動する際の、移動手段(方法)に関する情報である。一般的には、通常、徒歩であるか、カロリー消費のため、駆け足であったり、また、自転車を用いてもよい。自転車を用いる場合には、より遠くの店舗まで移動することができる。
(健康支援装置110の機能的構成)
つぎに、健康支援装置110の機能的構成について説明する。図4は、この発明にかかる実施の形態の健康支援装置110の機能的構成を示すブロック図である。図4において、健康支援装置110の機能は、受信部401と、決定部402と、送信部403と、決済実行部404と、によって実現することができる。
受信部401は、利用者端末装置120から購入情報を受信する。この実施の形態においては、図2Aに示した、健康支援装置110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU211、メモリ212や通信IF213などによって、この発明にかかる受信部401の機能を実現することができる。
購入情報には、図3に示した情報を含むが、少なくとも、たとえば、利用者の識別情報である「利用者識別情報」、当該利用者が所望する商品またはサービスに関する情報である「商品・サービス情報」、当該利用者の現在地点に関する情報である「現在地点情報」、当該利用者が所望する消費カロリーに関する情報である「消費カロリー情報」が含まれる。
あるいは、購入情報には、少なくとも、利用者を識別するための識別情報である「利用者識別情報」、当該利用者が来店することを所望する店舗に関する情報である「店舗情報」や、当該利用者が存在する現在地点に関する情報である「現在地点情報」や、当該利用者が所望する消費カロリー量である「消費カロリー情報」に関する情報が含まれていてもよい。
決定部402は、受信部401によって受信された購入情報に基づいて、利用者が現在地点から移動することによって所望する消費カロリーが消費できる店舗であって、商品またはサービスを享受可能な店舗および当該店舗への移動経路を決定する。あるいは、「店舗情報」を含む購入情報に基づいて、利用者が現在地点から移動することによって、所望する消費カロリーが消費できる当該「店舗情報」にかかる店舗への移動経路を決定する。店舗が複数ある場合には、移動する店舗の順位もあわせて決定し、店舗からつぎの店舗への移動経路も決定する。
また、店舗と経路の組合せが複数ある場合、それぞれの候補を利用者に提示し、提示された候補の中から、利用者による選択を受け付けて決定するようにしてもよい。具体的には、たとえば、1つの商品を購入するとき、「(店舗A、経路X1)」と「(店舗A、経路X2)」の2つの候補がほぼ同じ消費カロリーの移動経路である場合に、これらの2つの移動経路の候補を、利用者に提示し、いずれの経路がよいかを利用者に選択させるようにしてもよい。
その際、各移動経路の特徴に関する情報(たとえば、『「経路X1」は、風景がよいが、交通量が多い』、『「経路X2」は、歩道の幅が広く歩きやすい』など)をあわせて提示するようにしてもよい。
同様に、複数の商品を別々の店舗で購入する際には、店舗と経路の組合せが複数ある場合がある。たとえば、「(店舗Aと店舗C、経路Z1)」、「(店舗Aと店舗C、経路Z2)」、「(店舗Bと店舗C、経路W1)」、「(店舗Bと店舗C、経路W2)」の各候補が、それぞれ、ほぼ同じ消費カロリーの移動経路である場合に、これらの複数の移動経路の候補を、利用者に提示し、いずれの経路がよいかを利用者に選択させるようにしてもよい。
その際、各店舗の特徴および各経路の特徴に関する情報をあわせて提示するようにしてもよい。さらには、各店舗の特徴と各経路の特徴に基づいて、候補として提示された経路以外の利用者オリジナルの店舗および経路の組み合わせをカスタマイズして選択させるようにしてもよい。
その場合には、利用者によってカスタマイズされた店舗および経路の組み合わせによる消費カロリーを計算して、その値を利用者に提示させるようにしてもよい。具体的には、たとえば、『そのような店舗および経路の組み合わせでは、入力された消費カロリーよりも○○カロリーだけ増加(減少)します。それでよろしいですか?』という提案を提供するようにしてもよい。
この実施の形態においては、図2Aに示した、健康支援装置110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU211やメモリ212などによって、この発明にかかる決定部402の機能を実現することができる。
消費カロリーの計算式は、その一例として、たとえば、下記のような式で表すことができる。
消費カロリーの計算式 = Σ 移動手段係数 × 移動距離 × 基礎代謝
ここで、移動手段係数は、たとえば、「徒歩」の場合を「1.0」とし、それに対して駆け足の場合を「1.5」、自転車の場合を「0.7」とすることができる。また、消費カロリーの計算式は上記の式に限らず、他の式を用いてもよい。さらに、移動距離だけでなく、坂などの負荷を考慮するようにしてもよい。また、利用者が所持している荷物の重さも考慮するようにしてもよい。
送信部403は、決定部402によって決定された店舗に関する情報および移動経路に関する情報を利用者端末装置120へ送信する。この実施の形態においては、図2Aに示した、健康支援装置110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU211、メモリ212や通信IF213などによって、この発明にかかる送信部403の機能を実現することができる。
また、受信部401は、商品またはサービスの決済依頼情報を受信する。そして、決済実行部404は、受信部401によって受信された決済依頼情報に基づいて決済(たとえば、クレジットカード決済、デビットカード決済など)を実行する。この実施の形態においては、図2Aに示した、健康支援装置110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU211、メモリ212や通信IF213などによって、この発明にかかる決済実行部404の機能を実現することができる。
なお、図4に示したように、健康支援装置110の機能は、受信部401と、決定部402と、送信部403と、決済実行部404と、によって実現することができるとしたが、そのうち、決済実行部404の機能については、必ずしも健康支援装備110が備えていなくてもよい。
すなわち、健康支援装置110の決済実行部404の機能を、図1に示したカード会社サーバ102の機能として実現するようにしてもよい。あるいは、健康支援装置110の決済実行部404の機能を、図示を省略するカード会社サーバ102の外側の装置に設けてもよい。
そして、健康支援装置110は、決済実行部404の機能を実行して、自ら決済を実行するようにしてもよく、また、健康支援装置110は、自ら決済を実行するのではなく、健康支援装置110から、カード会社サーバ102へあるいはその外側の装置へ当該決済を依頼するようにしてもよい。
また、購入情報には、帰着地点に関する情報を含んでいてもよい。その場合は、決定部402は、利用者が現在地点から店舗を経由して、帰着地点へ移動することによって、所望する消費カロリーが消費できる移動経路を決定する。
また、購入情報には、利用者の身体情報を含んでいてもよく、また、移動手段に関する情報を含んでいてもよい。利用者の身体情報は、たとえば、たとえば、基礎代謝などに関する情報である。また、移動手段は、たとえば、徒歩、駆け足、自転車などに関する情報である。
(健康支援装置110の処理手順)
つぎに、健康支援装置110の処理手順について説明する。図5および図6は、それぞれ、この発明にかかる実施の形態の健康支援装置110の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図5のフローチャートにおいて、まず、利用者端末装置120からの購入情報を受信するまで待機する(ステップS501:No)。ステップS501において、購入情報を受信した場合(ステップS501:Yes)は、受信した購入情報から、当該購入情報に含まれている利用者識別情報、利用者身体情報、商品・サービス情報、現在地点情報、消費カロリー情報、移動手段情報などの情報を抽出する(ステップS502)。
その際、購入情報に、帰着地点に関する情報が含まれているか否かを判断する(ステップS503)。ここで、帰着地点に関する情報が含まれていない場合(ステップS503:No)は、抽出された情報、すなわち、帰着地点に関する情報を含まない購入情報に基づいて、店舗および当該店舗までの移動経路を決定する(ステップS504)。その後、ステップS506へ移行する。
なお、複数の店舗が決定された場合は、立ち寄る店舗の順序もあわせて決定し、第1番目の店舗への移動経路、第1番目の店舗から第2番目の店舗への移動経路、第2番目の店舗から・・・第n番目の店舗への移動経路というように、それぞれの移動経路を決定する。
一方、ステップS503において、帰着地点に関する情報が含まれている場合(ステップS503:Yes)は、抽出された情報、すなわち、帰着地点に関する情報を含む購入情報に基づいて、店舗および当該店舗を経由して帰着地点へ移動する経路を決定する(ステップS504)。その後、ステップS506へ移行する。
なお、複数の店舗が決定された場合は、ステップS504と同様に、立ち寄る店舗の順序もあわせて決定し、第1番目の店舗への移動経路、第1番目の店舗から第2番目の店舗への移動経路、第2番目の店舗から・・・第n番目の店舗への移動経路、第n番目の経路から帰着地点への移動経路というように、それぞれの移動経路を決定する。
つぎに、受信された購入情報に決済依頼情報が含まれているか否かを判断する(ステップS506)。ここで、購入情報に決済依頼情報が含まれていない場合(ステップS506:No)は、何もせずに、一連の処理を終了する。一方、購入情報に決済依頼情報が含まれている場合(ステップS506:Yes)は、受信された決済依頼情報、すなわち購入情報に含まれている決済依頼情報を抽出し、当該決済依頼情報に基づいて決済を実行する(ステップS507)。
そして、決済の対象となった店舗端末装置130へ決済が実行された旨の通知をおこない(ステップS508)、一連の処理を終了する。
図6は、健康支援装置110の別の処理手順の一例を示すフローチャートである。図6のフローチャートにおいて、まず、利用者端末装置120からの購入情報を受信するまで待機する(ステップS601:No)。ステップS601において、購入情報を受信した場合(ステップS601:Yes)は、受信した購入情報から、当該購入情報に含まれている利用者識別情報、利用者身体情報、店舗情報、現在地点情報、消費カロリー情報、移動手段情報などの情報を抽出する(ステップS602)。
ここで、図5のフローチャートのステップS502との違いは、ステップS502では、購入情報に含まれていなかった「店舗情報」を抽出する点である。すなわち、図5のフローチャートでは、利用者は入店を希望する店舗が定まっておらず、店舗情報が入力されていないのに対して、図6のフローチャートのステップS602では、利用者が入店を希望する店舗があらかじめ定まっており、当該店舗の店舗情報が入力されており、当該店舗情報が抽出される。
この場合に、店舗情報がわかっているので、商品・サービス情報については、抽出してもよく、あえて抽出しなくてもよい。
その際、図5のフローチャートのステップS503と同様に、購入情報に、帰着地点に関する情報が含まれているか否かを判断する(ステップS603)。ここで、帰着地点に関する情報が含まれていない場合(ステップS603:No)は、抽出された情報、すなわち、帰着地点に関する情報を含まない購入情報に基づいて、ステップS603において抽出された店舗までの移動経路を決定する(ステップS604)。その後、図5のフローチャートのステップS506へ移行する。
一方、ステップS603において、帰着地点に関する情報が含まれている場合(ステップS603:Yes)は、抽出された情報、すなわち、帰着地点に関する情報を含む購入情報に基づいて、ステップS603において抽出された店舗を経由して帰着地点へ移動する経路を決定する(ステップS605)。その後、図5のフローチャートのステップS506へ移行する。
(実施例のデータベースの一例)
つぎに、この発明の実施例の健康支援装置が接続可能なデータベースについて説明する。図7A〜図7Fは、この発明にかかる実施例の健康支援装置が接続可能なデータベースの一例を示す説明図である。
図7Aは、利用者マスターに関するデータベースの一例である。図7Aにおいて、利用者マスターは、利用者別に利用者識別子が付与され、付与された利用者識別子ごとに、利用者のカード番号、利用者の基礎代謝、利用者の住所などの情報がそれぞれ格納されている。さらに、図示は省略するが、利用者の電話番号、メールアドレス、利用者の身長、利用者の体重、利用者の歩幅などに関する身体情報が格納されていてもよい。利用者マスターに関するデータベースは、たとえば、健康支援装置110を実現するコンピュータ装置が備えるメモリ212の所定の記憶領域に設けることができる。
図7Bは、購入情報に関するデータベースの一例である。図7Bにおいて、購入情報は、だれが、どんな商品を、どこを出発して、どんな手段で、カロリーをどれくらい使って買い物に行くかに関する情報であり、具体的には、利用者識別子ごとに、購入する商品(サービス)の商品識別子が1つあるいは複数格納される。さらに、利用者の現在地点に関する緯度経度情報、移動手段に関する情報(たとえば「徒歩」など)、消費カロリーに関する情報(たとえば「ケーキ1個」など)が格納される。購入情報に関するデータベースは、たとえば、健康支援装置110を実現するコンピュータ装置が備えるメモリ212の所定の記憶領域に設けることができる。
図7Cは、店舗マスターに関するデータベースの一例である。図7Cにおいて、店舗マスターは、店舗別に店舗識別子が付与され、付与された店舗識別子ごとに、店舗の住所、当該店舗で取り扱っている商品に関する商品識別子が複数格納されている。さらに、図示は省略するが、店舗の位置情報(緯度経度)、店舗の電話番号、店舗のメールアドレスなどが格納されていてもよい。店舗マスターに関するデータベースは、たとえば、健康支援装置110を実現するコンピュータ装置が備えるメモリ212の所定の記憶領域に設けることができる。
図7Dは、移動経路に関するデータベースの一例である。図7Dにおいて、移動経路に関するデータベースには、利用者の出発地(現在地点)から、1番目の店舗を店舗識別子1とし、2番目の店舗を店舗識別子2とし、目的地(最終店舗または帰着地点)という経路情報を格納する。具体的には、利用者識別子ごとに、「出発地(現在地点)」に当該地点の緯度経度が格納されるとともに、「店舗識別子1」に1番目の店舗である「店舗B」に関する情報(住所、緯度経度など)、「店舗識別子2」に2番目の店舗である「店舗C」に関する情報(住所、緯度経度など)が格納される。また、「目的地」に、最終店舗または帰着地点の緯度経度が格納される。移動経路に関するデータベースは、たとえば、健康支援装置110を実現するコンピュータ装置が備えるメモリ212の所定に記憶領域に設けることができる。
図7Eは、広告宣伝情報に関するデータベースの一例である。図7Eにおいて、広告宣伝情報は、店舗識別子の商品識別子ごとに広告宣伝発信エリアに関する情報が格納される。具体的には、たとえば、店舗Dの商品(商品識別子1)について健康ヨーグルトと、その広告宣伝発信エリアである、2つの緯度経度情報(「緯度1、経度1」と「緯度2、経度2」)とが関連付けられて格納される。これによって、当該店舗Dにおいては、2つの緯度経度情報に囲まれた領域に利用者が入ってきたら、当該商品(健康ヨーグルト)にかかる宣伝広告を発信する。広告宣伝情報に関するデータベースは、たとえば、健康支援装置110を実現するコンピュータ装置が備えるメモリ212の所定に記憶領域に設けることができる。
図7Fは、予約情報に関するデータベースの一例である。予約情報は、だれが、ある商品を、いつ購入するか(いつ配達してほしいか)に関する情報であり、具体的には、利用者識別子ごとに、商品を取り扱っている「店舗識別子」、「購入予定商品」、配達してほしい日時(日付)が格納される。予約情報に関するデータベースは、たとえば、健康支援装置110を実現するコンピュータ装置が備えるメモリ212の所定の記憶領域に設けることができる。
具体的には、一例として、図7Fでは、利用者識別子の欄の「U002(総研花子)」のデータには、店舗識別子が、「S00A(たとえば肉屋)」、購入予定商品が、「ロースカツ1kg」、日付が、「2016年7月19日」に関する情報がそれぞれ格納されている。
(実施例1)
つぎに、実施例1について説明する。図8A〜図8Cは、この発明にかかる実施例1の利用者端末装置の表示画面の一例を示す説明図である。図8Aは、各情報の入力画面である。図8Aにおける表示画面において、利用者は、当該表示画面の所定の入力欄に、「商品」に関する情報と、「移動手段」に関する情報と、「消費カロリー」に関する情報をそれぞれ入力する。
図8Aは、『総研太郎さんようこそ』という表示画面の表題を表示させる。これにより、利用者端末装置120の所有者である「総研太郎さん」へのアプリケーションからの呼びかけとともに、実施例1の健康支援装置のアプリケーションが立ち上がるようにしてもよい。
ここで、利用者に対する「ようこそ」という呼びかけは、アプリケーションの立ち上がりを示すだけでなく、利用者とアプリケーションとの間の距離感を縮め、親近感を覚えさせ、「さあ、これからかんばってカロリー消費をしましょう」という気持ちを込めて、移動(運動)を促進させることができる。これによって、カロリー消費のための移動(運動)の開始を知らせるとともに、利用者に対して、予定した移動(運動)を完遂させる意味合いを持つ。
そして、この最初の表示画面で、商品に関する入力欄、移動手段に関する入力欄、消費カロリーに関する入力欄が表示される。この表示画面によって、利用者は、購入情報の入力を利用者端末装置120に入力することができる。
具体的には、図8Aは、利用者が所望の商品である「牛肉1kg」と、「ビール12本」と、「お米10kg」の3つの商品が入力された状態を示している。商品は、3つに限らず、それ以上の商品の入力をする場合は、図示を省略するが、入力欄を追加することができる。
商品(またはサービス)の入力は、所定の入力欄にキーボード(タッチパネルなど)を用いて直接文字を入力することによって、あるいは、音声認識による音声入力によっておこなうことができる。また、図示を省略するが、過去の購入履歴情報や、インターネット上における広告情報などの各種情報に基づいて、あらかじめ登録された商品候補の一覧を表示させ、表示された商品候補の中から所望の商品その中から選択させるようにしてもよい。
また、図8Aには、移動手段として「徒歩」が入力された状態を示している。移動手段の入力は、商品の入力と同様に、所定の入力欄に直接文字を入力することによって、あるいは、音声入力によりおこなうことができる。また、図示は省略するが、あらかじめ登録された移動手段候補の一覧(「徒歩」、「駆け足」、「自転車」など)を表示(たとえばプルダウン・メニュー表示など)させ、表示された移動手段候補の中から所望の移動手段を、たとえば、当該表示部分をタッチするなどにより、一つだけ選択させるようにしてもよい。
また、図8Aには、消費カロリーとして「ケーキ1つ」が入力された状態を示している。消費カロリーの入力は、所定の入力欄に直接文字を入力することによって、あるいは音声入力によりおこなうことができる。また、図示は省略するが、あらかじめ登録された移動手段候補の一覧(「徒歩」、「駆け足」、「自転車」など)を表示(たとえばプルダウン・メニュー表示など)させ、表示された移動手段候補の中から所望の移動手段を、たとえば、移動手段候補が表示された部分をタッチするなどにより、一つだけ選択させるようにしてもよい。
このように、商品に関する入力欄、移動手段に関する入力欄、消費カロリーに関する入力欄のすべての欄の入力が完了すると、たとえば、図示を省略する入力完了ボタンを押下し、利用者による入力操作が完了する。
図8Bは、入力が完了し、入力された内容の確認画面である。図8Bにおいて、図8Aと同様に、『総研太郎さんようこそ』という表示画面の表題に続き、『下記の経路で買い物をしてください。消費カロリーはケーキ1個分です。』と表示させる。さらに、その下側に、『店舗B:お米10kg』、『店舗C:ビール12本』、『店舗A:牛肉1kg』と表示させる。
このように表示させることによって、決定された店舗および移動経路を利用者に示すことができる。図8Bの表示画面(確認画面)では、まず、店舗Bへ行き、店舗Bにおいて、お米を10kg購入し、つぎに、店舗Bから店舗Cへ行き、店舗Cにおいて、ビールを12本購入し、さらに、店舗Cから店舗Aへ行き、店舗Aにおいて、牛肉1kgを購入すればよいことがわかる。
『下記の経路で買い物をしてください。』との表示は、上記移動経路にしたがって買い物を実行するように利用者に指示するものである。また、『消費カロリーはケーキ1個分です。』と表示するのは、利用者が入力した消費カロリーが間違っていないかを利用者に確認させるためである。図8Bに示したように、利用者が入力した「ケーキ1個」をそのまま表示してもよく、別の表現方法、たとえば、ケーキ1個分を数値で置き換えて、「ケーキ1個分、約250キロカロリー」としてもよい。
また、図8Bにおいて、図示は省略するが、移動する具体的な距離についても示すようにしてもよい。たとえば、『この経路は総距離約10kmです。」と示すようにしてもよい。
さらに、図8Bに示すように、『決済』ボタンを表示させてもよい。利用者は、この『決済』ボタンを押下することにより、表示されている商品について、クレジットカードなどを用いた電子決済をおこなうことができる。この『決済』ボタンを押下することによって、図示を省略する決済画面が表示され、決済処理ができる。具体的な決済処理については、既存の方法によりおこなうので、その説明は省略する。
さらに、図8Bの確認画面に代えて、あるいは図8Bの確認画面とともに、図8Cに示した経路図を表示するようにしてもよい。図8Cにおいては、『ルート3』と記載されており、決定された経路が複数あり、その中の3番目のルートであることを示している。経路ごとに、消費カロリー量を『○○カロリー消費』として示すことができる。また、あわせて、移動距離を表示するようにしてもよい。
複数の経路が用意された場合は、図示を省略する切り替えボタンなどによって、表示を切り替える。あるいは、複数の経路を同時に表示することによって、利用者が各経路の比較を容易にできるようにしてもよい。利用者は、その消費カロリー量と、経路図とを確認しながら、今回のカロリー消費プログラムを実行するに当たって、自身にとって最適な経路を選択することができる。
図8Cでは、示された矢印の表示にしたがって、現在地点から店舗Bへ移動し、つぎに店舗Aの前を通過して(店舗Aには立ち寄らずに)、店舗Cへ移動する。そして、店舗Cから、今来た経路とは別の経路にて店舗Aへ移動し、その後、現在地点へ移動することがわかるように、一連の経路が表示されている。経路図は、図8Cに示したような略図であってもよく、また、実際の地図上に経路を重ね合わせるようにして示すようにしてもよい。
図9は、この発明にかかる実施例1の店舗端末装置の表示画面の一例を示す説明図である。図9においては、店舗端末装置130の画面上に、たとえば、『総研太郎さんが下記決済を終了しています。16時30分ころ来店予定です。』と表示され、『店舗B:お米10kg』と表示される。
これは、図8Bにおいて、利用者(総研太郎さん)が、自らの利用者端末装置120において、『決済』ボタンを押下することによって、決済処理画面を表示させ、決済処理が終了した場合に、該当する店舗の店舗端末装置130の画面上に表示される。すなわち、利用者(総研太郎さん)は、当該店舗の商品についての決済を完了しており、決済にかかる商品を受け取るために来店することがわかっているので、その来店情報を示すものである。
時刻の表示である『16時30分ころ』は、利用者(総研太郎さん)に示した経路を移動した場合に、店舗Bに到着する予想到着時刻を算出する。店舗Bにとっては、利用者の到着予定時刻がわかることによって、受け渡す商品の準備等、万全の対応を取ることができる。
図9に示すように、店舗Bの店舗端末装置130画面に示した内容と同様の内容が、各店舗(店舗C、店舗A)の店舗端末装置130においても表示させる。各店舗ごとに、予想到着時刻および商品が異なる。また、実施例1のように、「店舗B」→「店舗C」→「店舗A」という移動順序の場合、店舗Bに到着あるいは店舗Bの出発時刻を、店舗Bの店舗端末装置130から入力させることにより、その後に立ち寄る店舗の予想到着時刻を補正して表示させるようにしてもよい。
図10は、この発明にかかる実施例1の健康支援システムにおける各装置の処理の流れを示す説明図である。図10においては、利用者端末装置(総研太郎)120、健康支援装置110、店舗端末装置130の各装置における、それぞれの処理の流れを関連付けて示している。
まず、利用者端末装置120が、購入情報を健康支援装置110へ送信する(ステップS1001)。購入情報の送信は、たとえば、図8Aにおいて説明したような購入情報の入力が完了したあと、利用者端末装置120が送信処理をおこなうことによって実行される。
健康支援装置110は、利用者端末装置120から購入情報を受信する(ステップS1002)。そして、健康支援装置110は、受信した購入情報に基づいて、利用者が訪れる店舗(すなわち、購入情報に含まれる商品またはサービスが享受できる店舗)を1店舗または複数店舗決定する(ステップS1003)。
さらに、健康支援装置110は、決定された店舗およびその店舗までの経路を移動した場合の消費カロリーを計算し(ステップS1004)、利用者(総研太郎)における最適な移動経路を決定する(ステップS1005)。健康支援装置110は、決定された移動経路に関する情報(決定された店舗および計算された消費カロリーを含む)を利用者端末装置(総研太郎)120へ送信する(ステップS1006)。
利用者端末装置(総研太郎)120は、健康支援装置110から送信された移動経路に関する情報を受信する(ステップS1007)。このように、移動経路に関する情報を健康支援装置110から受信することにより、図8Bおよび図8Cに示した表示画面が、利用者端末装置(総研太郎)120の画面上に表示されることになる。
また、利用者端末装置(総研太郎)120は、決済依頼情報を健康支援装置110へ送信する(ステップS1008)。決済依頼情報の送信は、図8Bの『決済』ボタンの押下操作によって実行される。健康支援装置110は、利用者端末装置(総研太郎)120から送信された決済依頼情報を受信し、受信した決済依頼情報に基づいて決済処理をおこなう(ステップS1009)。そして、健康支援装置110は、利用者端末装置(総研太郎)120から決済依頼情報を受信した場合に、決済処理した決済情報を決済処理にかかる店舗の店舗端末装置130へ送信する(ステップS1010)。
店舗端末装置130は、健康支援装置110から送信された決済情報を受信する(ステップS1011)。これにより、店舗端末装置130は、図8Cに示した表示画面を画面上に表示することができる。
図8Aにおいて、利用者は消費カロリーに関する情報を入力するが、健康支援装置はその入力に対して応答するとともに、実際には、入力された消費カロリーよりも少し多めの消費カロリーを想定した店舗を表示するようにしてもよい。
たとえば、消費カロリーの入力欄に『500lcal』の入力を受付けたときに、それよりも多い消費カロリー(たとえば520kcal)と仮定した店舗を表示するようにしてもよい。実施例1にかかる健康支援装置110がこのような提案をすることによって、利用者の移動距離が実際よりも延びて、それによって、利用者が想定していない新たな店舗を利用者に提示することが可能となる。
また、それとは反対に、利用者の入力した消費カロリーよりも少ない消費カロリー(たとえば480kcal)で到達できる店舗を提示するようにしてもよい。これにより、いままでは、近すぎて立ち寄ることがなかった店舗に足を向かせることができるようになる。また、これにより、利用者の健康に配慮することができる。すなわち、無理な数値目標を設定しがちな利用者に対して、無理をしてかえって健康を害することがないような対応をすることが可能となる。
このように、利用者にとってはやや多目(または少な目)の消費カロリーを消費しつつ、これまで利用していない新しい店舗との「出会い」につながり、店舗にとってもこれまで商圏外であった新規顧客との「出会い」となり、商圏の拡大につながるという効果が期待できる。
また、利用者が利用した移動経路や現実に消費した消費カロリーを健康支援装置110内に履歴として蓄積しておいてもよい。健康支援装置は履歴に基いてこれまで行ったことがない店舗を選択的に提示することや同じ店舗を継続的に提示することもできる。
以上説明したように、実施例1の健康支援装置110を用いることによって、利用者の健康増進につながるだけでなく、検索される店舗にとっては顧客の維持拡大につなげることができる。
(実施例2)
つぎに、実施例2について説明する。図11A、図11Bは、この発明にかかる実施例2の利用者端末装置の表示画面の一例を示す説明図である。図11Aにおける表示画面において、実施例1の図8A、図8Bと同様に、『総研太郎さんようこそ』という表示画面の表題に続き、『こちらは店舗Dです。買い物帰りに当店までおこしください。さらに100kcal消費します。』と表示させる。さらにその下側に、『健康ヨーグルトを販売しています。』と表示させる。
このように表示させることによって、決定された店舗および移動経路に対して、店舗Dに立ち寄る寄り道経路を示し、さらなるカロリー消費を促すことができる。さらに、店舗Dの広告宣伝をおこない、お買得品などを提供することができる。利用者(総研太郎)は、さらなるカロリー消費をめざす、あるいは、お買得品(建康ヨーグルト)の購入という衝動に駆られ、あらたに提示された経路を選ぶことができる。
さらに、図11Aの画面に代えて、あるいは図11Aの画面とともに、図11Bに示した経路図を表示するようにしてもよい。図11Bにおいては、あわせて、移動距離を表示するようにしてもよい。移動距離は、全行程の総距離を表示するとよい。また、店舗Dへ寄り道することによって増加する増加分、すなわち、店舗Aから店舗Dへの移動距離と店舗Dから現在地点までの距離の合算から、店舗Aから直接現在地点へ移動する距離の距離を差し引いた距離を表示するようにしてもよい。
図11Bでは、図8Cと同様に、示された矢印の表示にしたがって、現在地点から店舗Bへ移動し、つぎに店舗Aの前を通過して(店舗Aには立ち寄らずに)、店舗Cへ移動する。そして、店舗Cから、今来た経路とは別の経路にて店舗Aへ移動するように指示されている。図8Cでは、店舗Aから現在地点へ移動する経路であったが、図11Bでは、その経路に代えて、店舗Aから店舗Dへ移動(寄り道)し、その後、店舗Dから現在地点へ移動するように、一連の経路が表示されている。経路図は、図11Bに示したような略図であってもよく、また、実際の地図上に経路を重ね合わせるようにして示すようにしてもよい。
また、図11Bでは、最初に設定された本来の経路が実線で示され、寄り道経路が点線で示されている。寄り道経路を点線で示すことによって、本来の経路との違いを明確にすることができる。また、図示は省略するが、寄り道経路を選択した時点で、本来の経路(店舗Aから現在地点までの矢印)が点線で示されたり、あるいは、本来の経路が消去されたりしてもよい。
図12は、この発明にかかる実施例2の健康支援システムにおける各装置の処理の流れを示す説明図である。図12においては、利用者端末装置(総研太郎)120、健康支援装置110、店舗端末装置130の各装置における、それぞれの処理の流れを関連付けて示している。
まず、店舗端末装置130は、自店舗の広告宣伝情報(たとえば、図11Aに示した内容など)をあらかじめ登録しておく(ステップS1201)。宣伝広告情報の登録場所は、店舗端末装置130内、あるいは、健康支援装置110内のいずれの記憶領域であってもよい。
つぎに、利用者端末装置(総研太郎)120が、経路移動情報を健康支援装置110へ送信する(ステップ1202)。経路移動情報の送信は、たとえば、図8Bにおいて説明したような確認画面において、利用者(総研太郎)が、『決済』ボタンを押下した場合、『決済』ボタンを押下し、当該決済が完了した場合、図示を省略する、経路の確認ボタンを押下した場合などに、利用者端末装置120が経路移動情報の送信処理をおこなうことによって実行されるようしてもよい。
健康支援装置110は、利用者端末装置120から経路移動情報を受信する(ステップ1203)。そして、健康支援装置110は、受信した経路移動情報に基づいて、登録されている広告宣伝情報の中から、当該経路移動情報にかかる利用者の経路上にある店舗あるいは、経路上からは外れるが寄り道経路として設定可能な店舗の広告宣伝情報を抽出する(ステップS1204)。
さらに、健康支援装置110は、抽出された宣伝広告情報にかかる店舗までの経路を移動した場合の消費カロリーを計算する(ステップS1205)。そして、健康支援装置110は、利用者(総研太郎)における寄り道経路を決定し、その寄り道経路にかかる広告宣伝に関する情報を利用者端末装置(総研太郎)120へ送信する(ステップS1206)。広告宣伝に関する情報には、たとえば、決定された店舗および計算された消費カロリーを含む。
利用者端末装置(総研太郎)120は、健康支援装置110から送信された広告宣伝に関する情報を受信する(ステップS1207)。このように、移動経路に関する情報を健康支援装置110から受信することにより、図11Aおよび図11Bに示した表示画面が、利用者端末装置(総研太郎)120の画面上に表示されることになる。
また、健康支援装置110は、決定された寄り道経路にかかる広告宣伝の広告主の店舗の店舗端末装置130へ当該広告宣伝が採用された旨、およびその利用者に関する情報を店舗端末装置130へ送信する(ステップS1206)。
店舗端末装置130は、健康支援装置110から送信された広告宣伝情報を受信する(ステップS1208)。これにより、店舗端末装置130は、自店舗の宣伝広告が採用されたこと、何時頃に利用者(総研太郎)が、来店する予定であることなどが示された情報を店舗端末装置130の画面上に表示することができる。
このように、実施例2では、利用者に寄り道経路を提示することによって、寄り道経路に存在する店舗の宣伝広告をおこなうことができる。したがって、利用者にとっては、さらなるカロリー消費の達成を促すことができるとともに、店舗にとっては、販売促進を支援することができる。
(実施例3)
つぎに、実施例3について説明する。図13A、図13Bは、この発明にかかる実施例3の利用者端末装置の表示画面の一例を示す説明図である。図13Aにおける表示画面において、実施例1の図8A、図8B、実施例2の図11A、図11Bと同様に、『総研太郎さんようこそ』という表示画面の表題に続き、『こちらは店舗Aです。商品のご購入ありがとうございました。総研花子様から、ロースカツ1kgの配送依頼が来ています。さらに50kcal消費しますので、ついでに搬送していただけないでしょうか?』と表示させる。
このように表示させることによって、決定された店舗および移動経路に対して、総研花子宅に立ち寄る寄り道経路を示し、さらなるカロリー消費を促すことができる。利用者(総研太郎)は、さらなるカロリー消費をめざす、あるいは、人助けをしたいという衝動に駆られ、あらたに提示された経路を選ぶことができる。
さらに、図13Aの画面に代えて、あるいは図13Aの画面とともに、図13Bに示した経路図を表示するようにしてもよい。図13Bにおいては、あわせて、移動距離を表示するようにしてもよい。移動距離は、全行程の総距離を表示するとよい。また、総研花子宅へ寄り道することによって増加する増加分、すなわち、店舗Aから総研花子宅への移動距離と総研花子宅から現在地点までの距離の合算から、店舗Aから直接現在地点へ移動する距離を差し引いた距離を表示するようにしてもよい。
図13Bでは、図8Cと同様に、示された矢印の表示にしたがって、現在地点から店舗Bへ移動し、つぎに店舗Aの前を通過して(店舗Aには立ち寄らずに)、店舗Cへ移動する。そして、店舗Cから、今来た経路とは別の経路にて店舗Aへ移動するように指示されている。図8Cでは、店舗Aから現在地点へ移動する経路であったが、図13Bでは、その経路に代えて、店舗Aから総研花子宅へ移動(寄り道)し、その後、総研花子宅から現在地点へ移動するように、一連の経路が表示されている。経路図は、図13Bに示したような略図であってもよく、また、実際の地図上に経路を重ね合わせるようにして示すようにしてもよい。
また、図13Bでは、最初の設定された本来の経路が実線で示され、寄り道経路が点線で示されている。寄り道経路を点線で示すことによって、本来の経路との違いを明確にすることができる。また、図示は省略するが、寄り道経路を選択した時点で、本来の経路(店舗Aから現在地点までの矢印)が点線で示されたり、あるいは、本来の経路が消去されたりしてもよい。
図14は、この発明にかかる実施例3の健康支援システムにおける各装置の処理の流れを示す説明図である。図14においては、利用者端末装置(総研花子)120、健康支援装置110、店舗端末装置130の各装置における、それぞれの処理の流れを関連付けて示している。
まず、利用者端末装置(総研花子)120は、予約情報をあらかじめ登録しておく(ステップS1401)。予約情報は、たとえば、図7Fに示した内容の情報である。予約情報の登録場所は、利用者端末装置120内、あるいは、健康支援装置110内のいずれの記憶領域であってもよい。
つぎに、店舗端末装置130が、商品受取り情報を健康支援装置110へ送信する(ステップ1402)。商品受取り情報の送信は、たとえば、利用者(総研太郎)が当該店舗において決済処理等した商品の受け取りに関する情報である。具体的には、受け取る商品および受け取り日時などを含んでいてもよい。
健康支援装置110は、店舗端末装置130から商品受取り情報を受信する商品受取り情報を受信する(ステップ1403)。そして、健康支援装置110は、商品受取り情報を受信した場合に、あらかじめ登録されている予約情報を取得する(ステップS1404)。
さらに、健康支援装置110は、予約情報にかかる利用者宅(総研花子宅)までの経路を移動した場合の消費カロリーを計算する(ステップS1405)。そして、健康支援装置110は、利用者(総研太郎)における寄り道経路を決定し、その寄り道経路にかかる予約情報(総研太郎が搬送する旨などの情報)を利用者端末装置(総研花子)120へ送信する(ステップS1406)。
利用者端末装置(総研花子)120は、健康支援装置110から送信された予約情報を受信する(ステップS1407)。
このように、実施例3では、利用者(総研太郎)は、ついでに配達することで、人助けをしつつ、自らのカロリー消費を促進できので、いわば「一石二鳥」の効果を実感することができる。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態の健康支援装置110は、利用者端末装置120から、利用者の識別情報、当該利用者が所望する商品またはサービスに関する情報、当該利用者の現在地点に関する情報、当該利用者が所望する消費カロリーに関する情報を含む購入情報を受信する受信部401と、受信部401によって受信された購入情報に基づいて、前記利用者が前記現在地点から移動することによって前記所望する消費カロリーが消費できる、前記商品またはサービスを享受可能な店舗および当該店舗への移動経路を決定する決定部402と、決定部402によって決定された店舗および移動経路を利用者端末装置120へ送信する送信部403と、を備えたことを特徴とする。
このように構成することによって、この発明にかかる実施の形態の健康支援装置110によれば、たとえば買い物といった日常生活において必然的な行動において、所望のカロリー消費量を達成させることを促進することで、運動による生活習慣病を防止し、健康管理をすることができる。
また、このように構成することによって、この発明にかかる実施の形態の健康支援装置110によれば、利用者の健康管理・健康増進につながるだけでなく、利用者にとって新たな店舗が提示されことで、あらたな顧客と店舗との出会いがあり、当該店舗にとっては、新規顧客の獲得につなげることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の健康支援装置110は、受信部401が、さらに、前記商品またはサービスの決済依頼情報を受信し、受信部401によって受信された決済依頼情報に基づいて決済を実行する決済実行部404を備えたことを特徴としている。
このように構成することによって、この発明にかかる実施の形態の健康支援装置110によれば、カードによる決済を実行してしまうことによって、商品の受け取り、または、サービスの提供を利用者に義務づけることができ、これにより、所望のカロリー消費量を確実に達成することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の健康支援装置110は、利用者端末装置120から、利用者の識別情報、当該利用者が所望する店舗に関する情報、当該利用者の現在地点に関する情報、当該利用者が所望する消費カロリーに関する情報を含む購入情報を受信する受信部401と、受信部401によって受信された購入情報に基づいて、前記利用者が前記現在地点から移動することによって、前記所望する消費カロリーが消費できる前記店舗への移動経路を決定する決定部402と、決定部402によって決定された移動経路を利用者端末装置120へ送信する送信部403と、を備えたことを特徴としている。
このように構成することによって、この発明にかかる実施の形態の健康支援装置110によれば、所望の商品またはサービスが決まっていない場合であっても、所望の店舗への移動にともない、所望のカロリー消費量を達成することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の健康支援装置110は、前記購入情報が、帰着地点に関する情報を含み、決定部402は、前記利用者が前記現在地点から前記店舗を経由して、前記帰着地点へ移動することによって、前記所望する消費カロリーが消費できる移動経路を決定することを特徴としている。
このように構成することによって、この発明にかかる実施の形態の健康支援装置110によれば、所望の帰着地点までの移動によって、所望のカロリー消費量を達成することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の健康支援装置110は、受信部401が、前記移動経路上に存在する前記利用者の位置情報を受信し、決定部402が、受信部401によって受信された位置情報に基づいて、前記利用者へ提供する広告宣伝情報を決定するとともに、当該広告宣伝情報にかかる店舗に当該利用者が立ち寄った場合と立ち寄らなかった場合の消費カロリーの差分を算出し、送信部403が、決定部402によって決定された広告宣伝情報および算出された消費カロリーの差分に関する情報を利用者端末120へ送信することを特徴としている。
このように構成することによって、この発明にかかる実施の形態の健康支援装置110によれば、立ち寄り店舗を提供することによって、より多くの消費カロリーが消費できるプログラムを利用者に提供することができる。また、立ち寄り店舗の利用促進を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の健康支援装置110は、送信部403が、前記広告宣伝情報を利用者端末装置120へ送信したことを、当該広告宣伝にかかる店舗の店舗端末装置130へ送信することを特徴としている。
このように構成することによって、この発明にかかる実施の形態の健康支援装置110によれば、利用者が立ち寄る可能性があることを店舗に通知することができ、これによって、当該店舗は、来客の準備などを事前におこなうことができ、より販売促進を支援することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の健康支援装置110は、前記購入情報に、前記利用者の身体情報(たとえば、基礎代謝など)を含むことを特徴とする。
また、この発明にかかる実施の形態の健康支援装置110は、前記購入情報に、移動手段(たとえば、徒歩、駆け足、自転車など)に関する情報を含むことを特徴とする。
このように構成することによって、この発明にかかる実施の形態の健康支援装置110によれば、より正確にカロリー消費量にあった店舗および移動経路を利用者に提供することができる。
なお、この実施の形態で説明した健康支援方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。