JP6750972B2 - 多端子直流送電システム - Google Patents

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本発明は多端子直流送電システムに係り、特に、交流系統と風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギー電源をそれぞれ交直変換器と連系し、その交直変換器間を直流で連系するものに好適な多端子直流送電システムに関する。
長距離送電や海底送電の高効率化のために、直流送電システムがよく用いられる。一般の電力系統は交流系統であるので、直流送電システムでは、交流系統の電力を電力変換器で直流に変換して送電している。
従来、直流送電システムは、2つの交流系統間での1対1の送電が主流であったが、近年の技術力向上により、直流送電網を形成して複数の交流系統を連系する多端子直流送電システムの導入が増加している。
多端子直流送電システムの典型的な例として、洋上に複数の風車を建設し、この風車で発電した電力を、直流送電網と電力変換器を用いて陸上に送電する洋上ウインドファームが挙げられる。
また、電力変換器の大容量化に適した構成として、複数の変換器の出力をカスケード接続したモジュラー・マルチレベル変換器(Modular Multilevel Converter:MMC)が着目されている(特許文献1参照)。
国際公開第2015/178376号
上述した特許文献1によれば、電力変換器としてMMC変換器を用いる場合、交流系統事故の発生時に、MMC変換器の直流コンデンサ電圧変動を検出し、その変動が所定値を超えた場合に直流電圧指令値を変化させることで、直流コンデンサ電圧の電圧変動を抑制しつつ、電力変換器の運転継続が可能なようになる。
しかしながら、特許文献1では、多端子直流送電システムの場合、直流送電網に電力変換器が複数台接続され、それぞれの電力変換器を連動して制御することで、多端子直流送電システム全体を安定に運用する必要がある。
これは、交流系統事故の発生時にも同様であり、電力変換器単体の運転継続に加え、多端子直流送電システム全体の運転継続を可能とすることが望ましい。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、交流系統事故の発生時にも、電力変換器単体の運転継続に加え、多端子直流送電システム全体の運転が継続可能な多端子直流送電システムを提供することにある。
本発明の多端子直流送電システムは、上記目的を達成するために、少なくとも2つの第1の交流系統群と、該第1の交流系統群の電力を変換する少なくとも2つの第1の電力変換器群と、少なくとも1つの第2の交流系統群と、該第2の交流系統群の電力を変換する少なくとも1つの第2の電力変換器群と、前記第1の電力変換器群と前記第2の電力変換器群の間を直流で連系する直流送電網とを備え、
前記第1の電力変換器群のそれぞれは、スイッチング素子及び蓄電部を含んだ単位変換器を有し、該単位変換器は、前記スイッチング素子の動作により前記蓄電部を充放電させるものであり、かつ、前記単位変換器を複数直列に接続して単位変換器群とし、該単位変換器群を並列に接続し、この並列接続部を前記直流送電網に接続し、前記単位変換器群の各々を電力送電網に接続する構成の多端子直流送電システムであって、
前記第1の交流系統群の送電可能電力に応じて、前記第1の電力変換器群のそれぞれが前記直流送電網と授受する有効電力を変化させる有効電力変化手段を備え、
前記第1の電力変換器群のそれぞれは、前記第1の電力変換器群の直流側端子が前記直流送電網に接続され、前記第1の電力変換器群の他端子のそれぞれが前記第1の交流系統群に1対1で接続されており、
前記第1の交流系統群は少なくとも2つの交流系統から成り、前記第1の電力変換器群は少なくとも2つの交直変換器から成り、前記第2の交流系統群は少なくとも1つの再生可能エネルギー電源から成り、前記第2の電力変換器群は少なくとも1つの再生可能エネルギー連系変換器から成り、前記第1の電力変換器群の直流側端子は交直変換器直流母線から成り、前記第1の電力変換器群の他端子は交直変換器交流母線から成り、
前記交直変換器を制御する制御ブロックは、前記単位変換器の全コンデンサ電圧検出値(VC)、前記単位変換器の全コンデンサ電圧の平均値の指令値(VCR)、前記交直変換器が前記交直変換器直流母線と授受する有効電力検出値(PDC)及び前記交直変換器交流母線の交流電圧検出値(VAC)を基に、前記交直変換器直流母線への有効電力出力に寄与する電流指令値(IPR)と直流電流指令値(IDCR1)を算出するコンデンサ電圧制御ブロックと、
前記交直変換器が前記交直変換器直流母線と授受する有効電力検出値(PDC)及び前記交直変換器直流母線の直流電圧検出値(VDC)を基に直流電流指令値(IDCR2)と前記交直変換器の直流電圧指令値(VDCR2)を算出する直流電圧制御ブロックと、
前記交直変換器交流母線の交流電圧検出値(VAC)、前記交直変換器直流母線への有効電力出力に寄与する電流指令値(IPR)、前記交直変換器交流母線への無効電力出力に寄与する電流指令値(IQR)及び前記交直変換器交流母線の交流電流検出値(IAC)に基づいて前記交直変換器の交流電圧出力指令値(VACR)を算出する交流電流制御ブロックと、
前記コンデンサ電圧制御ブロックで算出された前記直流電流指令値(IDCR1)、前記直流電圧制御ブロックで算出された前記直流電流指令値(IDCR2)及び前記交直変換器直流母線の直流電流検出値(IDC)を基に前記交直変換器の直流電圧指令値(VDCR1)を算出する直流電流制御ブロックと、
前記交直変換器の交流電圧出力指令値(VACR)、前記交直変換器の直流電圧指令値(VDCR1)及び前記交直変換器の直流電圧指令値(VDCR2)を加算し、前記交直変換器の各アームの出力電圧指令値(VARMR)を出力する加算器と、
前記交直変換器の前記各アームの出力電圧指令値(VARMR)と前記単位変換器の全コンデンサ電圧検出値(VC)に基づいて前記全単位変換器のオンオフ信号を発信する変調ブロックとを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、交流系統事故の発生時にも、電力変換器単体の運転継続に加え、多端子直流送電システム全体の運転が継続可能となる。
本発明の多端子直流送電システムの実施例1を示す概念図である。 本発明の多端子直流送電システムの実施例1に採用される交直変換器の構成例を示す図である。 本発明の多端子直流送電システムの実施例1に採用される交直変換器の構成する単位変換器の構成例を示す図である。 本発明の多端子直流送電システムの実施例1に採用される交直変換器の制御ブロックの全体を示す図である。 図4に示した交直変換器の制御ブロックを構成するコンデンサ電圧制御ブロックの構成を示す図である。 図4に示した交直変換器の制御ブロックを構成する直流電圧制御ブロックの構成を示す図である。 本発明の多端子直流送電システムの実施例2を示す概念図である。 本発明の多端子直流送電システムの実施例2に採用される電力吸収装置の制御ブロックを示す図である。
以下、図示した実施例に基づいて本発明の多端子直流送電システムを説明する。なお、各実施例において、同一構成部品には同符号を使用する。
図1乃至図6に、本発明の多端子直流送電システの実施例1を示す。図1は、本発明の多端子直流送電システムの実施例1の全体構成を示すものである。
該図に示す本実施例の多端子直流送電システムは、第1の交流系統群である2つの第1の交流系統A2a及び第1の交流系統B2bと、この第1の交流系統A2a及び第1の交流系統B2bの電力を交流又は直流に変換する第1の電力変換器群である2つの第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bと、第2の交流系統群である再生可能エネルギー電源の1つの風力発電所4と、この風力発電所4の電力を交流又は直流に変換する第2の電力変換器群を構成する再生可能エネルギー連系変換器である風力連系変換器3と、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bと風力連系変換器3の間を直流で連系する直流送電網である直流送電線9とを備え、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bのそれぞれは、第1の電力変換器群の直流側端子である第1の交直変換器A1aの交直変換器A直流母線8a及び第1の交直変換器A1bの交直変換器B直流母線8bが直流送電線9に接続され、第1の電力変換器群の他端子である第1の交直変換器A1aの交直変換器A交流母線7a及び第1の交直変換器B1bの交直変換器B交流母線7bのそれぞれが、第1の交流系統A2a及び第1の交流系統B2bに1対1で接続されている。
また、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bのそれぞれは、スイッチング素子及び蓄電部を含んだ単位変換器12(図2参照)から構成され、この単位変換器12は、後述するが、スイッチング素子の動作により蓄電部を充放電させるものであり、かつ、単位変換器12を複数直列に接続して単位変換器群を並列に接続し、この並列接続部を直流送電線9に接続して単位変換器群の各々を電力送電に接続している。
そして、本実施例では、第1の交流系統A2a及び第1の交流系統B2bの送電可能電力に応じて、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bのそれぞれが直流送電線9と授受する有効電力を変化させる有効電力変化手段を備えていることを特徴とする。
更に具体的に説明すると、第1の交直変換器A1aの一端は交直変換器A交流母線7aと電気的に接続され、交流送電線A5aを介して第1の交流系統A2aと電気的に接続されている。また、第1の交直変換器A1aのもう一端は、交直変換器A直流母線8aと電気的に接続されている。
第1の交直変換器B1bの一端は交直変換器B交流母線7bと電気的に接続され、交流送電線B5bを介して、第1の交流系統B2bと電気的に接続されている。また、第1の交直変換器B1bのもう一端は、交直変換器B直流母線8bと電気的に接続されている。
風力連系変換器3の一端は風力連系変換器風力発電所側母線10wと電気的に接続され、風力発電所送電線6を介して、風力発電所4と電気的に接続されている。また、風力連系変換器3のもう一端は、再生可能エネルギー連系変換器直流母線である風力連系変換器直流母線11wと電気的に接続されている。
風力連系変換器直流母線11wは、直流送電線9を介して交直変換器A直流母線8aと交直変換器B直流母線8bに電気的に接続されている。
図1内の記号について、風力発電所4の発電電力をPWと表記し、風力連系変換器3から風力連系変換器直流母線11wへの送電電力をPDCWと表記し、風力連系変換器直流母線11wの母線電圧をVDCWと表記する。また、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの電流、電圧、電力については、交直変換器A直流母線8a及び交直変換器B直流母線8bから第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bに流入する直流電流をIDCと表記し、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bから交直変換器A交流母線7a及び交直変換器B交流母線7bに流入する交流電流をIACと表記し、風力連系変換器直流母線11wの直流電圧をVDCと表記し、交直変換器A交流母線7a及び交直変換器B交流母線7bの交流電圧をVACと表記し、交直変換器A直流母線8a及び交直変換器B直流母線8bから第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bに流入する直流電力をPDCと表記し、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bから交直変換器A交流母線7a及び交直変換器B交流母線7bに流入する交流有効電力をPACと表記している。
また、上記の電流、電圧、電力については、第1の交直変換器A1aに関する各成分については、各記号に添字「A」を付記し、第1の交直変換器B1bに関する各成分については、各記号に添字「B」を付記する。例えば、交直変換器A直流母線8aから第1の交直変換器A1aに流入する直流電流をIDCAと表記するものとする。
また、風力発電所4から風力連系変換器3への送電形態及び風力連系変換器3の構成は、送電形態が交流送電の場合には、風力連系変換器3は、その内部に交流―直流電力変換器を備え、直流送電の場合には、その内部に直流―直流電力変換器を備えている。
次に、本発明の多端子直流送電システムの実施例1における第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの構成例を、図2を用いて説明する。
該図に示す如く、本実施例の多端子直流送電システムに採用される第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bのそれぞれは、単位変換器12、アーム13、リアクトル14、A相交流接続端15a、B相交流接続端15b、C相交流接続端15c、直流正側接続端16a、直流負側接続端16bから構成されている。
第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bには、図2に示す電力変換器の他に、遮断器や変圧器など、本実施例を逸脱しない範囲で、他の電気設備や保護装置を備えていてもよい。
図2内のVARMは、アーム13の出力電圧である。アーム13は、単位変換器12の直列接続回路であり、図2では、単位変換器12をN個直列接続した場合を例にあげている。
アーム13は6組構成され、そのうち3組の一端をそれぞれ異なるリアクトル14に電気的に接続し、もう一端を直流正側接続端16aに電気的に接続している。この3つのリアクトル14をリアクトル第1組と呼称する。
また、残りの3組の一端をそれぞれ異なるリアクトル14に電気的に接続し、もう一端を直流負側接続端16bに電気的に接続している。この3つのリアクトル14をリアクトル第2組と呼称する。
上述したリアクトル第1組とリアクトル第2組を電気的に1対1に接続し、3つの接続点とA相交流接続端15a、B相交流接続端15b、C相交流接続端15cをそれぞれ電気的に接続している。
次に、本発明の多端子直流送電システムの実施例1における単位変換器12の構成例と動作を、図3を用いて説明する。
まず、単位変換器12の構成例について説明する。
図3は、本実施例の多端子直流送電システムに使用される単位変換器12の構成例であり、本実施例の単位変換器12は、H側スイッチング回路17、L側スイッチング回路18、コンデンサ(又はバッテリー)19、H側接続端20及びL側接続端21から構成されている。
図3内の記号について、iはアーム13内における単位変換器12の番号であり、1からNまでの整数である。VCiは、i番目の単位変換器12のコンデンサ印加電圧であり、VOiは、i番目の単位変換器12の出力電圧であり、SWHi及びSWLiはi番目の単位変換器12におけるH側スイッチング回路17及びL側スイッチング回路18のオンオフ信号である。
H側スイッチング回路17及びL側スイッチング回路18は、オンオフ信号SWHi、SWLiに合わせて、スイッチング回路の両端を短絡若しくは開放状態に切り替える機能を有している。
上述したスイッチング回路は、自己消弧素子やダイオードなどを用いて実現可能である。
次に、単位変換器12の動作について説明する。
まず、オンオフ信号SWHiをオンにしてH側スイッチング回路17を短絡状態にし、オンオフ信号SWLiをオフにしてL側スイッチング回路18を開放状態にすると、H側接続端20は、H側スイッチング回路17、コンデンサ(又はバッテリー)19を介してL側接続端21と電気的に接続される。このとき、i番目の単位変換器12の出力電圧VOiは、i番目の単位変換器12のコンデンサ印加電圧VCiと大略等しくなる。
次に、オンオフ信号SWHiをオフにしてH側スイッチング回路17を開放状態にし、オンオフ信号SWLiをオンにしてL側スイッチング回路18を短絡状態にすると、H側接続端20は、L側スイッチング回路18、L側接続端21と電気的に接続される。このとき、i番目の単位変換器12の出力電圧VOiは、略0となる。
このように、単位変換器12において、単位変換器12の出力電圧VOiは、オンオフ信号SWHi、SWLiの信号に応じて、単位変換器12のコンデンサ印加電圧VCiと0の2つの電圧を出力することができる。
以下、本実施例では、VOi=VCiである状態を「単位変換器がオン」の状態と呼称し、VOi=0である状態を「単位変換器がオフ」の状態と呼称する。
次に、アーム13の出力電圧VARMについて説明する。
アーム13は、単位変換器12の直列接続構成であるため、VARMは単位変換器12の出力電圧の総和であり、式(1)で表わされる。
Figure 0006750972
式(1)においてMiは、i番目の単位変換器12のオンオフ状態を示す値であり、オンであれば1を、オフであれば0である。単位変換器12のコンデンサ印加電VCiの増減に合わせて、Mi=1とする単位変換器12の数を変えることで、機器の構成の許す限り、任意のアーム13の出力電圧VARMが出力可能である。
アーム13を図2のように6組用いることで、A相交流接続端15a、B相交流接続端15b、C相交流接続端15c、直流正側接続端16a、直流負側接続端16bへの出力電圧を、機器の構成の許す限り、任意に制御可能である。
図4、図5及び図6に、本発明の多端子直流送電システムの実施例1に採用される第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの制御ブロックを示す。
図4は、本発明の多端子直流送電システムの実施例1に採用される第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの制御ブロックの全体構成を示す。
該図に示す如く、本実施例の第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの制御ブロックは、コンデンサ電圧制御ブロック22、直流電圧制御ブロック23、交流電流制御ブロック24、直流電流制御ブロック25、加算器26、変調ブロック27から構成されている。
即ち、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの制御ブロックは、単位変換器12の全コンデンサ電圧検出値(VC)、単位変換器12の全コンデンサ電圧の平均値の指令値(VCR)、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bが交直変換器A直流母線8a及び交直変換器B直流母線8bと授受する有効電力検出値(PDC)及び交直変換器A交流母線7a及び交直変換器B交流母線7bの交流電圧検出値(VAC)を基に、交直変換器A直流母線8a及び交直変換器B直流母線8bへの有効電力出力に寄与する電流指令値(IPR)と直流電流指令値(IDCR1)を算出するコンデンサ電圧制御ブロック22と、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bが交直変換器A直流母線8a及び交直変換器B直流母線8bと授受する有効電力検出値(PDC)及び交直変換器A直流母線8a及び交直変換器B直流母線8bの直流電圧検出値(VDC)を基に直流電流指令値(IDCR2)と第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの直流電圧指令値(VDCR2)を算出する直流電圧制御ブロック23と、交直変換器A交流母線7a及び交直変換器B交流母線7bの交流電圧検出値(VAC)、交直変換器A直流母線8a及び交直変換器B直流母線8bへの有効電力出力に寄与する電流指令値(IPR)、交直変換器A交流母線7a及び交直変換器B交流母線7bへの無効電力出力に寄与する電流指令値(IQR)及び交直変換器A交流母線7a及び交直変換器B交流母線7bの交流電流検出値(IAC)に基づいて第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの交流電圧出力指令値(VACR)を算出する交流電流制御ブロック24と、コンデンサ電圧制御ブロック22で算出された直流電流指令値(IDCR1)、直流電圧制御ブロック23で算出された直流電流指令値(IDCR2)及び交直変換器A直流母線8a及び交直変換器B直流母線8bの直流電流検出値(IDC)を基に第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの直流電圧指令値(VDCR1)を算出する直流電流制御ブロック25と、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの交流電圧出力指令値(VACR)、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの直流電圧指令値(VDCR1)及び第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの直流電圧指令値(VDCR2)を加算し、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの各アーム13の出力電圧指令値(VARMR)を出力するする加算器26と、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの各アーム13の出力電圧指令値(VARMR)と単位変換器12の全コンデンサ電圧検出値(VC)に基づいて全単位変換器12のオンオフ信号(SWHi、SWLi)を発信する変調ブロック27とから構成されている。
単位変換器12の全コンデンサ電圧の平均値の指令値(VCR)と交直変換器A交流母線7a及び交直変換器B交流母線7bへの無効電力出力に寄与する電流指令値(IQR)は、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの構成や運転状況に応じて、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bごとに設定可能である。
次に、上述したコンデンサ電圧制御ブロック22を、図5を用いて説明する。
該図に示す如く、本実施例のコンデンサ電圧制御ブロック22は、電流指令値計算部28、電流指令値選択信号生成部29、電流指令値選択部30から構成され、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bのそれぞれが直流送電線9と授受する有効電力を変化させる有効電力変化手段を構成している。
即ち、本実施例のコンデンサ電圧制御ブロック22は、単位変換器12の全コンデンサ電圧検出値(VC)及び単位変換器12の全コンデンサ電圧の平均値の指令値(VCR)を基に、交直変換器A交流母線7a及び交直変換器B交流母線7bへの有効電力出力に寄与する電流指令値(IPR0)を算出する電流指令値計算部28と、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bが交直変換器A直流母線8a及び交直変換器B直流母線8bと授受する有効電力検出値(PDC)、交直変換器A交流母線7a及び交直変換器B交流母線7bの交流電圧検出値(VAC)及び第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの交流電流振幅の最大値(IACMAX)を基に、電流指令値選択信号(VCRFLG)を算出する電流指令値選択信号生成部29と、交直変換器A交流母線7a及び交直変換器B交流母線7bへの有効電力出力に寄与する電流指令値(IPR0)及び電流指令値選択信号(VCRFLG)を基に、交直変換器A直流母線8a及び交直変換器B直流母線8bへの有効電力出力に寄与する電流指令値(IPR)と直流電流指令値(IDCR1)を算出する電流指令値選択部30とを備えて、有効電力変化手段を構成している。
上述した電流指令値計算部28は、単位変換器12の全コンデンサ電圧検出値(VC)の平均値が、単位変換器12の全コンデンサ電圧の平均値の指令値(VCR)と等しくなるように、比例積分制御などを用いて、交直変換器A交流母線7a及び交直変換器B交流母線7bへの有効電力出力に寄与する電流指令値(IPR0)を算出し、電流指令値選択信号生成部29では、交直変換器A交流母線7a及び交直変換器B交流母線7bの交流電圧検出値(VAC)と第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの交流電流振幅の最大値(IACMAX)から交直変換器A交流母線7a及び交直変換器B交流母線7bに出力可能な有効電力(PACMAX)を算出し、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bが交直変換器A直流母線8a及び交直変換器B直流母線8bと授受する有効電力検出値(PDC)の絶対値と比較して、PACMAXの方が大きいならばVCRFLG=1を出力し、そうでないならばVCRFLG=0を出力し、電流指令値選択部30では、交直変換器A交流母線7a及び交直変換器B交流母線7bへの有効電力出力に寄与する電流指令値(IPR0)と前記電流指令値選択信号(VCRFLG)を基に、VCRFLG=1ならば、IPR=IPR0、かつ、IDCR1=0を出力し、VCRFLG=0ならば、IPR=0、かつ、IDCR1=KVCR×IPR0を出力するものである。なお、KVCRは、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1b毎に設定可能な補正係数である。
次に、上述した直流電圧制御ブロック23を、図6を用いて説明する。
該図に示す如く、本実施例の直流電圧制御ブロック23は、直流電圧指令値計算部31及び直流電圧上下限判定計算部32から構成されている。
即ち、本実施例の直流電圧制御ブロック23は、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bが交直変換器A直流母線8a及び交直変換器B直流母線8bと授受する有効電力検出値(PDC)、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの直流電圧(VDCR)及び第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの有効電力の基準動作点に基づいて直流電圧指令値(VDCR0)を算出する直流電圧指令値計算部31と、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bが交直変換器A直流母線8a及び交直変換器B直流母線8bと授受する有効電力検出値(PDC)、直流電圧指令値(VDCR0)、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの直流電圧の最大値(VDCMAX)及び最小値(VDCMIN)に基づいて直流電流指令値(IDCR2)と第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの直流電圧指令値(VDCR2)を算出する直流電圧上下限判定計算部32とから構成されている。
なお、VDCR、PDCR、VDCMAX、VDCMINは、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの構成や運転状況に応じて、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bごとに設定可能である。
上述した直流電圧指令値計算部31は、式(2)に従って、VDCR0を計算する。
VDCR0=VDCR−KVDC×(PDC−PDCR) (2)
なお、KVDCは補正係数であり、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの構成や運転状況に応じて、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bごとに設定可能である。
また、上述した直流電圧上下限判定計算部32は、VDCR0がVDCMAXより大きいならば、IDCR2=PDC/VDCMAX及びVDCR2=VDCMAXを出力し、VDCR0がVDCMINより小さいならば、IDCR2=PDC/VDCMIN及びVDCR2=VDCMINを出力し、前記のいずれでもないならば、IDCR2=0及びVDCR2=VDCR0を出力するものである。
次に、上述した交流電流制御ブロック24について説明する。
本実施例の交流電流制御ブロック24は、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの交流電流検出値(IAC)が、交直変換器A直流母線8a及び交直変換器B直流母線8bへの有効電力出力に寄与する電流指令値(IPR)及び交直変換器A交流母線7a及び交直変換器B交流母線7bへの無効電力出力に寄与する電流指令値(IQR)から求められる交流電流指令値(IACR)と等しくなるように、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの交流電圧出力指令値(VACR)を算出するものである。
これの具体的な方法としては、3相個別にフィードバック制御する方法や座標変換を用いて、3相交流を直流量に変換して制御する方式などが挙げられる。
次に、上述した直流電流制御ブロック25について説明する。
本実施例の直流電流制御ブロック25は、上述したIDCR1=0で、かつ、IDCR2=0であるならば、VDCR1=0を出力し、そうでないならば、IDCがIDCR1+IDCR2と等しくなるように、比例積分制御などを用いてVDCR1を算出するものである。
そして、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの交流電圧出力指令値(VACR)、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの直流電圧指令値(VDCR1)、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの直流電圧指令値(VDCR2)を加算器26で足し合わせ、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの各アーム13の出力電圧指令値(VARMR)を計算する。
また、変調ブロック27では、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの各アーム13の出力電圧指令値(VARMR)と単位変換器12の全コンデンサ電圧検出値(VC)を基に、パルス幅変調制御などを用いて、各単位変換器12のオンオフを決定する。
なお、図4に示す交直変換器の制御ブロックの制御は、第1の交直変換器A1aと第1の交直変換器B1bの両方が備えるものであり、図4、図5及び図6の各記号においては、第1の交直変換器A1aと第1の交直変換器B1bを区別して説明する場合には、第1の交直変換器A1aに関する各成分については、各記号に添字「A」を付記し、第1の交直変換器B1bに関する各成分については、各記号に添字「B」を付記して説明している。
例えば、図4において、VCRは単位変換器12の全コンデンサ電圧の平均値の指令値であるが、第1の交直変換器A1aの単位変換器12の全コンデンサ電圧の平均値の指令値について言及する場合には、VCRAと表記している。
次に、本実施例の多端子直流送電システにおける第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bの動作について説明する。
以下では、例として、時刻T1で交直変換器A交流母線7a至近端での落雷事故が発生してVACA及びPACAが0に減少し、時刻T2で事故が除去され復電する場合について説明する。
なお、落雷事故と復電の前後で、風力発電所4の発電電力PWは一定であり、かつ、風力連系変換器3によって、PW=PDCW(風力連系変換器3の母線電圧)となるように制御されているとする。
時刻T1以前において、PDCW、PACA、PACB、PDCA、PDCBは、式(3)、式(4)及び式(5)の関係を満たす。
PDCW=PDCA+PDCG (3)
PDCA=PACA (4)
PDCB=PACB (5)
この時、風力連系変換器3は有効電力を一定にしようと制御しており、各直流母線の直流電圧は、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bによって一定に制御されている。
具体的には、第1の交直変換器A1a及び第1の交直変換器B1bが持つ式(2)の有効電力と直流電圧の関係式と、直流送電線9のインピーダンスから定まる平衡点によってVDCWF、VDCA、VDCB、PDCA、PDCBが定まる。
時刻T1で、VACAが0に減少すると、PDCA>PACAとなり、PDCAとPACAの差分の有効電力は第1の交直変換器A1aの単位変換器12のコンデンサ19に蓄えられるため、VCAが上昇しようとする。
VACAが0になるため、コンデンサ電圧制御ブロック22で、VCAがVCRAと等しくなるようにIDCR1Aが計算され、IDCR1Aを基に直流電流制御ブロック25でVDCR1Aが計算され、最終的に、電力変換器の直流電圧出力が変化しVDCAが変化する。
VDCAが変化することで、PDCA、PDCBが変化する。この時、風力連系変換器3は有効電力を一定にしようと制御しており、第1の交直変換器A1aは、コンデンサ電圧を一定に制御しようと直流電流を制御しており、各直流母線の直流電圧は第1の交直変換器B1bによって一定に制御される。
具体的には、第1の交直変換器B1bが持つ式(2)の有効電力と直流電圧の関係式と、直流送電線9のインピーダンスから定まる平衡点によってVDCWF、VDCA、VDCB、PDCA、PDCBが定まる。
PDCAはコンデンサ電圧を一定にするための電力であり、PDCWに比べて十分小さいとすれば、時刻T1以前よりもPDCBは増加し、PDCWと大略等しくなる。時刻T2で事故が除去され復電した後は、VACAが時刻T1以前の値に戻るので、VDCW、VDCA、VDCB、PDCA、PDCBも事故前の平衡点に戻る。
なお、再生可能エネルギー電源としては、上述した風力発電所の代わりに太陽光発電所を用いることができる。
このような本実施例によれば、交流系統事故の発生時にも、電力変換器単体の運転継続に加え、多端子直流送電システム全体の運転継続を可能とすることができる。
次に、本発明の多端子直流送電システの実施例2について、図7及び図8を用いて説明する。
上述した実施例1では、2つの交直変換器が連動することで、交流系統に事故が発生した場合でも、多端子送電システムの運転継を継続することについて説明したが、本実施例では、交直変換器に加え、直流母線に設置された後述する電力吸収装置も連動運転させて、多端子送電システムの運転を継続するようにしたものである。
即ち、本実施例の多端子直流送電システムは、図7に示すように、第1の交直変換器B直流母線8bに、この第1の交直変換器B直流母線8bとの接続端から授受する有効電力(PZ)を制御可能な蓄電装置或いは可変抵抗装置から成る電力吸収装置33を、少なくとも電気的に接続して構成したものである。他の構成は、実施例1と同様である。
上記電力吸収装置33は、図8に示すように、電力吸収装置33が接続される直流送電線9の直流電圧検出値(VDC)及び直流送電線9の直流電圧の上限値(VDCMAXZ)を基に直流電圧指令値(VDCZ)を算出する上限リミッタ34と、直流送電線9の直流電圧検出値(VDC)及び直流電圧指令値(VDCZ)を基に有効電力指令値(PZR)を算出する有効電力指令値計算ブロック35とから構成されている。
上述した上限リミッタ34は、直流送電線9の直流電圧検出値(VDC)と直流送電線9の直流電圧の上限値(VDCMAXZ)を比較して、VDCがVDCMAXZより大きいならば、VDCZ=VDCMAXZを出力し、そうでないならば、VDCZ=VDCを出力し、有効電力指令値計算ブロック35は、直流送電線9の直流電圧検出値(VDC)と直流電圧指令値(VDCZ)が等しくなるように、有効電力指令値(PZR)を計算し、かつ、電力吸収装置33は、有効電力(PZ)PZが有効電力指令値(PZR)と等しくなるように制御される。
なお、VDCMAXZは、電力吸収装置33及び多端子直流送電システムの構成や運転状況に応じて、設定可能である。
なお、VDCMAXZの値の設定については、第1の交直変換器B1bが備える直流電圧上下限判定部32で設定されるVDCMAXBより大きい値であるのが望ましい。
次に本発明の第2の実施例における交直変換器の動作例として、実施例1と同様に、時刻T1で交直変換器A交流母線7a至近端での落雷事故が発生してVACAおよびPACAが0に減少し、時刻T2で事故が除去され復電する場合について、説明する。
また、第1の交直変換器A1aと第1の交直変換器B1bの構成及び制御については、上述した実施例1と同様である。
時刻T1でVACAが0になるため、VCAがVCRAと等しくなるようにIDCR1Aが計算され、IDCR1Aを基に直流電流制御ブロック25でVDCR1Aが計算され、最終的に、電力変換器の直流電圧出力が変化し、VDCAが変化する。VDCAが変化することで、PDCA、PDCBが変化する。
この時、風力連系変換器3は有効電力を一定にしようと制御しており、第1の交直変換器A1aは、コンデンサ電圧を一定に制御しようと直流電圧出力を制御しており、各直流母線の直流電圧は、第1の交直変換器B1bによって一定に制御される。
具体的には、第1の交直変換器B1bが持つ式(2)の有効電力と直流電圧の関係式と、直流送電線9のインピーダンスから定まる平衡点によってVDCWF、VDCA、VDCB、PDCA、PDCBが定まる。
PDCAはコンデンサ電圧を一定にするための電力であり、PDCWに比べて十分小さいとすれば、時刻T1以前よりもPDCBは増加し、PDCWと大略等しくなろうとする。
以下に、PDCBの増加の結果、第1の交直変換器B1bの直流電圧指令値計算部31及び直流電圧上下限判定計算部32によって、VDCR0B=VDCMINBとなった場合について説明する。
この時、風力連系変換器3は有効電力を一定にしようと制御しており、第1の交直変換器A1aは、コンデンサ電圧を一定に制御しようと直流電流を制御しており、第1の交直変換器B1bは、交直変換器B直流母線8bから第1の交直変換器B1bに流入する有効電力が一定になるように直流電流を制御することになるため、各直流母線の直流電圧を一定に保つ交直変換器がいない状況となる。
このような本例の場合は、PDCW>(PDCA+PDCB)となる。
PDCWと(PDCA+PDCB)の差分は、直流送電線9の静電容量に充電されるため、各直流母線の直流電圧が上昇する。各直流母線の直流電圧が上昇し、交直変換器B直流母線8bの直流電圧が、VDCMAXZに達すると、交直変換器B直流母線8bの直流電圧を一定に保つように、電力吸収装置33が動作する。この電力吸収装置33の動作によって、各直流母線の直流電圧を一定に保つことができる。
時刻T2で事故が除去され復電した後は、VACAが時刻T1以前の値に戻るので、VDCW、VDCA、VDCB、PDCA、PDCBも事故前の平衡点に戻る。
なお、実施例2では、電力吸収装置33が交直変換器B直流母線8bに接続された場合を例にしたが、電力吸収装置33が他の直流母線に接続されていてもよい。また、電力吸収装置33が複数接続されていてもよい。
このような本実施例の構成であっても、実施例1と同様な効果が得られることは勿論、交直変換器に加え、交直変換器B直流母線8bに設置された電力吸収装置33も連動運転させて、多端子送電システムの運転を継続することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成を置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1a…第1の交直変換器A、1b…第1の交直変換器B、2a…第1の交流系統A、2b…第1の交流系統B、3…風力連系変換器、4…風力発電所、5a…交流送電線A、5b…交流送電線B、6…風力発電所送電線、7a…交直変換器A交流母線、7b…交直変換器B交流母線、8a…交直変換器A直流母線、8b…交直変換器B直流母線、9…直流送電線、10w…風力連系変換器風力発電所側母線、11w…風力連系変換器直流母線、12…単位変換器、13…アーム、14…リアクトル、15a…A相交流接続端、15b…B相交流接続端、15c…C相交流接続端、16a…直流正側接続端、16b…直流負側接続端、17…H側スイッチング回路、18…L側スイッチング回路、19…コンデンサ、20…H側接続端、21…L側接続端、22…コンデンサ電圧制御ブロック、23…直流電圧制御ブロック、24…交流電流制御ブロック、25…直流電流制御ブロック、26…加算器、27…変調ブロック、28…電流指令値計算部、29…電流指令値選択信号生成部、30…電流指令値選択部、31…直流電圧指令値計算部、32…直流電圧上下限判定計算部、33…電力吸収装置、34…上限リミッタ、35…有効電力指令値計算ブロック。

Claims (16)

  1. 少なくとも2つの第1の交流系統群と、該第1の交流系統群の電力を変換する少なくとも2つの第1の電力変換器群と、少なくとも1つの第2の交流系統群と、該第2の交流系統群の電力を変換する少なくとも1つの第2の電力変換器群と、前記第1の電力変換器群と前記第2の電力変換器群の間を直流で連系する直流送電網とを備え、
    前記第1の電力変換器群のそれぞれは、スイッチング素子及び蓄電部を含んだ単位変換器を有し、該単位変換器は、前記スイッチング素子の動作により前記蓄電部を充放電させるものであり、かつ、前記単位変換器を複数直列に接続して単位変換器群とし、該単位変換器群を並列に接続し、この並列接続部を前記直流送電網に接続し、前記単位変換器群の各々を電力送電網に接続する構成の多端子直流送電システムであって、
    前記第1の交流系統群の送電可能電力に応じて、前記第1の電力変換器群のそれぞれが前記直流送電網と授受する有効電力を変化させる有効電力変化手段を備え、
    前記第1の電力変換器群のそれぞれは、前記第1の電力変換器群の直流側端子が前記直流送電網に接続され、前記第1の電力変換器群の他端子のそれぞれが前記第1の交流系統群に1対1で接続されており、
    前記第1の交流系統群は少なくとも2つの交流系統から成り、前記第1の電力変換器群は少なくとも2つの交直変換器から成り、前記第2の交流系統群は少なくとも1つの再生可能エネルギー電源から成り、前記第2の電力変換器群は少なくとも1つの再生可能エネルギー連系変換器から成り、前記第1の電力変換器群の直流側端子は交直変換器直流母線から成り、前記第1の電力変換器群の他端子は交直変換器交流母線から成り、
    前記交直変換器を制御する制御ブロックは、前記単位変換器の全コンデンサ電圧検出値(VC)、前記単位変換器の全コンデンサ電圧の平均値の指令値(VCR)、前記交直変換器が前記交直変換器直流母線と授受する有効電力検出値(PDC)及び前記交直変換器交流母線の交流電圧検出値(VAC)を基に、前記交直変換器直流母線への有効電力出力に寄与する電流指令値(IPR)と直流電流指令値(IDCR1)を算出するコンデンサ電圧制御ブロックと、
    前記交直変換器が前記交直変換器直流母線と授受する有効電力検出値(PDC)及び前記交直変換器直流母線の直流電圧検出値(VDC)を基に直流電流指令値(IDCR2)と前記交直変換器の直流電圧指令値(VDCR2)を算出する直流電圧制御ブロックと、
    前記交直変換器交流母線の交流電圧検出値(VAC)、前記交直変換器直流母線への有効電力出力に寄与する電流指令値(IPR)、前記交直変換器交流母線への無効電力出力に寄与する電流指令値(IQR)及び前記交直変換器交流母線の交流電流検出値(IAC)に基づいて前記交直変換器の交流電圧出力指令値(VACR)を算出する交流電流制御ブロックと、
    前記コンデンサ電圧制御ブロックで算出された前記直流電流指令値(IDCR1)、前記直流電圧制御ブロックで算出された前記直流電流指令値(IDCR2)及び前記交直変換器直流母線の直流電流検出値(IDC)を基に前記交直変換器の直流電圧指令値(VDCR1)を算出する直流電流制御ブロックと、
    前記交直変換器の交流電圧出力指令値(VACR)、前記交直変換器の直流電圧指令値(VDCR1)及び前記交直変換器の直流電圧指令値(VDCR2)を加算し、前記交直変換器の各アームの出力電圧指令値(VARMR)を出力する加算器と、
    前記交直変換器の前記各アームの出力電圧指令値(VARMR)と前記単位変換器の全コンデンサ電圧検出値(VC)に基づいて全単位変換器のオンオフ信号を発信する変調ブロックとを備えていることを特徴とする多端子直流送電システム。
  2. 請求項1に記載の多端子直流送電システムにおいて、
    前記直流送電網は、一端が前記交直変換器直流母線に接続され、他端が再生可能エネルギー連系変換器直流母線に接続されていることを特徴とする多端子直流送電システム。
  3. 請求項1又は2に記載の多端子直流送電システムにおいて、
    前記第1の電力変換器群の1つは、単位変換器、アーム、リアクトル、A相交流接続端、B相交流接続端、C相交流接続端、直流正側接続端及び直流負側接続端から構成され、
    前記アームを6組構成し、そのうちの3組の一端をそれぞれ異なる前記リアクトルに電気的に接続し、他端を前記直流正側接続端に電気的に接続するリアクトル第1組とし、残りの3組の一端をそれぞれ異なる前記リアクトルに電気的に接続し、他端を前記直流負側接続端に電気的に接続するリアクトル第2組として、前記リアクトル第1組と前記リアクトル第2組を電気的に1対1に接続し、3つの接続点と前記A相交流接続端、前記B相交流接続端及び前記C相交流接続端がそれぞれ電気的に接続されていることを特徴とする多端子直流送電システム。
  4. 請求項3に記載の多端子直流送電システムにおいて、
    前記単位変換器は、H側スイッチング回路、L側スイッチング回路、コンデンサ又はバッテリー、H側接続端及びL側接続端から構成され、
    前記H側スイッチング回路及び前記L側スイッチング回路は、i番目の前記単位変換器における前記H側スイッチング回路のオンオフ信号(SWHi)及び前記L側スイッチング回路のオンオフ信号(SWLi)に合わせて、前記H側及びL側スイッチング回路の両端を短絡若しくは開放状態に切り替えるスイッチング素子を備えていることを特徴とする多端子直流送電システム。
    (但し、iは前記アーム内における前記単位変換器の番号であり、1からNまでの整数である)
  5. 請求項4に記載の多端子直流送電システムにおいて、
    i番目の前記単位変換器における前記H側スイッチング回路のオンオフ信号(SWHi)をオンにして、前記H側スイッチング回路を前記スイッチング素子で短絡状態にし、i番目の前記単位変換器における前記L側スイッチング回路のオンオフ信号(SWLi)をオフにして、前記L側スイッチング回路を前記スイッチング素子で開放状態にして、前記H側接続端を、前記H側スイッチング回路、前記コンデンサ又はバッテリーを介して前記L側接続端と電気的に接続し、
    一方、i番目の前記単位変換器における前記H側スイッチング回路のオンオフ信号(SWHi)をオフにして、前記H側スイッチング回路を前記スイッチング素子で開放状態にし、i番目の前記単位変換器における前記L側スイッチング回路のオンオフ信号(SWLi)をオンにして、前記L側スイッチング回路を前記スイッチング素子で短絡状態にし、この状態で前記H側接続端を、前記L側スイッチング回路、前記L側接続端と電気的に接続したことを特徴とする多端子直流送電システム。
  6. 請求項1に記載の多端子直流送電システムにおいて、
    前記コンデンサ電圧制御ブロックは、前記単位変換器の全コンデンサ電圧検出値(VC)及び前記単位変換器の全コンデンサ電圧の平均値の指令値(VCR)を基に、前記交直変換器交流母線への有効電力出力に寄与する電流指令値(IPR0)を算出する電流指令値計算部と、
    前記交直変換器が前記交直変換器直流母線と授受する有効電力検出値(PDC)、前記交直変換器交流母線の交流電圧検出値(VAC)及び前記交直変換器の交流電流振幅の最大値(IACMAX)を基に、電流指令値選択信号(VCRFLG)を算出する電流指令値選択信号生成部と、
    前記交直変換器交流母線への有効電力出力に寄与する電流指令値(IPR0)及び電流指令値選択信号(VCRFLG)を基に、前記交直変換器直流母線への有効電力出力に寄与する電流指令値(IPR)と直流電流指令値(IDCR1)を算出する電流指令値選択部とを備え、前記有効電力変化手段を構成していることを特徴とする多端子直流送電システム。
  7. 請求項6に記載の多端子直流送電システムにおいて、
    前記電流指令値計算部は、前記単位変換器の全コンデンサ電圧検出値(VC)の平均値が、前記単位変換器の全コンデンサ電圧の平均値の指令値(VCR)と等しくなるように、前記交直変換器交流母線への有効電力出力に寄与する電流指令値(IPR0)を算出し、
    前記電流指令値選択信号生成部は、前記交直変換器交流母線の交流電圧検出値(VAC)と前記交直変換器の交流電流振幅の最大値(IACMAX)から前記交直変換器交流母線に出力可能な有効電力(PACMAX)を算出し、
    前記交直変換器が前記交直変換器直流母線と授受する有効電力検出値(PDC)の絶対値と比較して、前記PACMAXの方が大きいならば前記VCRFLG=1を出力し、そうでないならば前記VCRFLG=0を出力し、前記電流指令値選択部では、前記交直変換器交流母線への有効電力出力に寄与する電流指令値(IPR0)と前記電流指令値選択信号(VCRFLG)を基に、前記VCRFLG=1ならば、前記IPR=IPR0、かつ、前記IDCR1=0を出力し、前記VCRFLG=0ならば、前記IPR=0、かつ、前記IDCR1=KVCR×IPR0を出力することを特徴とする多端子直流送電システム。
    (但し、KVCRは、前記交直変換器毎に設定可能な補正係数である)
  8. 請求項6又は7に記載の多端子直流送電システムにおいて、
    前記直流電圧制御ブロックは、前記交直変換器が前記交直変換器直流母線と授受する有効電力検出値(PDC)、前記交直変換器の直流電圧(VDCR)及び前記交直変換器の有効電力の基準動作点に基づいて直流電圧指令値(VDCR0)を算出する直流電圧指令値計算部と、
    前記交直変換器が前記交直変換器直流母線と授受する有効電力検出値(PDC)、前記直流電圧指令値(VDCR0)、前記交直変換器の直流電圧の最大値(VDCMAX)及び最小値(VDCMIN)に基づいて前記直流電流指令値(IDCR2)と前記交直変換器の直流電圧指令値(VDCR2)を算出する直流電圧上下限判定計算部とを備えていることを特徴とする多端子直流送電システム。
  9. 請求項8に記載の多端子直流送電システムにおいて、
    前記直流電圧上下限判定計算部は、前記VDCR0が前記VDCMAXより大きいならば、前記IDCR2=PDC/VDCMAX及び前記VDCR2=VDCMAXを出力し、前記VDCR0が前記VDCMINより小さいならば、前記IDCR2=PDC/VDCMIN及び前記VDCR2=VDCMINを出力し、前記のいずれでもないならば、前記IDCR2=0及び前記VDCR2=VDCR0を出力することを特徴とする多端子直流送電システム。
  10. 請求項6乃至9のいずれか1項に記載の多端子直流送電システムにおいて、
    前記交流電流制御ブロックは、前記交直変換器交流母線の交流電流検出値(IAC)が、前記交直変換器直流母線への有効電力出力に寄与する電流指令値(IPR)及び前記交直変換器交流母線への無効電力出力に寄与する電流指令値(IQR)から求められる交流電流指令値(IACR)と等しくなるように、前記交直変換器の交流電圧出力指令値(VACR)を算出することを特徴とする多端子直流送電システム。
  11. 請求項6乃至10のいずれか1項に記載の多端子直流送電システムにおいて、
    前記直流電流制御ブロックは、前記IDCR1=0、かつ、前記IDCR2=0であるならば、前記VDCR1=0を出力し、そうでないならば、前記IDCが前記IDCR1+IDCR2と等しくなるように、前記VDCR1を算出することを特徴とする多端子直流送電システム。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の多端子直流送電システムにおいて、
    前記直流送電網に、該直流送電網との接続端から授受する有効電力(PZ)を制御可能な少なくとも1つの電力吸収装置が電気的に接続されていることを特徴とする多端子直流送電システム。
  13. 請求項12に記載の多端子直流送電システムにおいて、
    前記電力吸収装置は、蓄電装置或いは可変抵抗装置から成ることを特徴とする多端子直流送電システム。
  14. 請求項12又は13に記載の多端子直流送電システムにおいて、
    前記電力吸収装置は、該電力吸収装置が接続される前記直流送電網の直流電圧検出値(VDC)及び前記直流送電網の直流電圧の上限値(VDCMAXZ)を基に直流電圧指令値(VDCZ)を算出する上限リミッタと、
    前記直流送電網の直流電圧検出値(VDC)及び直流電圧指令値(VDCZ)を基に有効電力指令値(PZR)を算出する有効電力指令値計算ブロックとを備えていることを特徴とする多端子直流送電システム。
  15. 請求項14に記載の多端子直流送電システムにおいて、
    前記上限リミッタは、前記直流送電網の直流電圧検出値(VDC)と前記直流送電網の直流電圧の上限値(VDCMAXZ)を比較して、前記VDCがVDCMAXZより大きいならば、前記VDCZ=VDCMAXZを出力し、そうでないならば、前記VDCZ=VDCを出力すると共に、前記有効電力指令値計算ブロックは、前記直流送電網の直流電圧検出値(VDC)と直流電圧指令値(VDCZ)が等しくなるように、前記有効電力指令値(PZR)を計算し、かつ、前記電力吸収装置は、前記有効電力(PZ)PZが前記有効電力指令値(PZR)と等しくなるように制御されることを特徴とする多端子直流送電システム。
  16. 請求項1乃至15のいずれか1項に記載の多端子直流送電システムにおいて、
    前記再生可能エネルギー電源の少なくとも1つは、風力発電或いは太陽光発電であることを特徴とする多端子直流送電システム。
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