JP6749143B2 - Power supply structure for movable body - Google Patents
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Description
本発明は、固定部と可動体の一方から他方に給電を行う可動体用給電構造に関する。 The present invention relates to a movable body power supply structure that supplies power from one of a fixed portion and a movable body to the other.
例えば、車両には、車体に対して移動する部品(サンルーフ、サンシェード、サイドガラス、シート等の可動体)が搭載される。かかる可動体への電源供給については、種々の構造が従来より提案されている。特許文献1では、図22〜図25に示すように、フラット電線Wと、固定部側である車体側に固定された第1余長吸収ガイドケース100と、可動体側であるサンルーフ側に固定された第2余長吸収ガイドケース101とを備えている、フラット電線Wは、一端が車体側に接続され、他端がサンルーフ側に接続され、サンルーフの移動に追従できる長さを有する。フラット電線Wには、図25に示すように、曲げられると直線状に戻るように弾性部材102が配置されている。
For example, a vehicle is equipped with a component (a movable body such as a sunroof, a sunshade, a side glass, and a seat) that moves with respect to a vehicle body. Various structures have been conventionally proposed for supplying power to such a movable body. In
サンルーフの閉位置では、図22に示すように、第1余長吸収ガイドケース100と第2余長吸収ガイドケース101が折り重なる位置となる。この状態では、第1余長吸収ガイドケース100と第2余長吸収ガイドケース101内に、フラット電線Wが折り畳まれるようにして配策される。これによって、フラット電線Wの余長が吸収される。
In the closed position of the sunroof, as shown in FIG. 22, the first extra length
サンルーフの開位置では、図23に示すように、第1余長吸収ガイドケース100と第2余長吸収ガイドケース101が離間する位置となる。この状態では、フラット電線Wがその弾性部材102の直線状に戻る特性より直線状に配策される。
In the open position of the sunroof, as shown in FIG. 23, the first extra length
サンルーフのチルトアップ位置では、図24に示すように、第2余長吸収ガイドケース101が一端側を持ち上げた状態で、第1余長吸収ガイドケース100と第2余長吸収ガイドケース101が折り重なり合う位置となる。この状態では、図24に示すように、第1余長吸収ガイドケース100と第2余長吸収ガイドケース101内に、フラット電線Wが緩い状態で折り畳まれるようにして配策される。これによって、フラット電線Wの余長が吸収される。
At the tilt-up position of the sunroof, as shown in FIG. 24, the first extra length
しかしながら、前記従来例の可動体用給電構造では、車体側に第1余長吸収ガイドケース100を取り付け、サンルーフ側に第2余長吸収ガイドケース101を取り付ける必要があるため、取り付け作業が面倒であり、構造も大型化するという問題があった。
However, in the power feeding structure for a movable body of the conventional example, it is necessary to mount the first extra length
また、前記従来例とは異なり、弾性部材のない汎用性のある電線を使用する構造も考えられるが、更に構造が複雑化する。 Also, unlike the above-mentioned conventional example, a structure using a general-purpose electric wire without an elastic member is conceivable, but the structure becomes more complicated.
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、取り付けが簡単で、しかも、コンパクトに構成できる可動体用給電構造を提供することを目的とする。 Then, this invention was made|formed in order to solve the above-mentioned subject, and it aims at providing the electric power feeding structure for movable bodies which can be attached easily and can be comprised compactly.
本発明は、固定部に固定されたレール部材と、前記レール部材に沿って移動するスライダと、前記スライダに支持された可動体とを備え、前記固定部と前記可動体の一方から他方への給電を行う可動体用給電構造において、一端が前記固定部側に接続され、他端が前記可動体側に接続された電線と、前記電線の余長箇所を巻き取る余長吸収機構とを備え、前記余長吸収機構は、前記電線の途中の巻き付け方向の切換箇所より前記可動体側と前記固定部側のいずれか一方の前記電線を巻き取る巻き取り部を有する回転体と、前記回転体を前記可動体側と前記固定部側のいずれか一方の前記電線の巻き付け方向に付勢する付勢手段と、前記切換箇所より前記可動体側と前記固定部側のいずれか他方の前記電線を、前記巻き取り部の前記電線の巻き付け方向とは逆方向の巻き付け方向で巻き付けされた箇所を収容するねじれ阻止用電線収容部とを有し、前記回転体は、回転軸と前記巻き取り部を有し、前記回転軸及び前記巻き取り部は、前記電線の巻き付け方向の前記切換箇所が挿入されるスリットを有し、前記スリットより引き出される一方側である前記可動体側の前記電線と前記スリットより引き出される他方側である前記固定部側の電線が互いに異なる巻き付け方向であることを特徴とする可動体用給電構造である。 The present invention includes a rail member fixed to a fixed portion, a slider that moves along the rail member, and a movable body supported by the slider, and the fixed portion and the movable body from one to the other. In a power supply structure for a movable body that performs power supply, one end is connected to the fixed portion side, the other end is provided with an electric wire connected to the movable body side, and an extra length absorption mechanism for winding an extra length portion of the electric wire, The extra length absorbing mechanism has a rotating body having a winding portion that winds up one of the movable body side and the fixed portion side of the electric wire from a switching position in the winding direction in the middle of the electric wire, and the rotating body. The urging means for urging one of the movable body side and the fixed portion side in the winding direction of the electric wire, and the other electric wire on the movable body side or the fixed portion side from the switching location is wound up. the winding direction of the wire parts possess a twist blocking wire accommodating portion for accommodating a portion that is wound in the opposite direction of the winding direction, the rotating body includes the winding portion and the rotary shaft, wherein The rotating shaft and the winding portion have a slit into which the switching position in the winding direction of the electric wire is inserted, and the electric wire on the movable body side which is one side pulled out from the slit and the other side pulled out from the slit. a movable member for feeding structure in which the fixing portion of the wire is characterized by different winding directions der Rukoto each other is.
本発明によれば、前記可動体が前記余長吸収機構より離れる方向に移動すると、前記付勢手段の付勢力に抗して前記回転体が回転し、前記巻き取り部に巻き付けされた前記可動体側の前記電線が引き出され、前記可動体が前記余長吸収機構に近づく方向に移動すると、前記付勢手段の付勢力によって前記回転体が回転し、前記可動体側の前記電線が前記巻き取り部に巻き取られ、余長が吸収される。 According to the present invention, when the movable body moves in a direction away from the surplus length absorbing mechanism, the rotating body rotates against the urging force of the urging means, and the movable body wound around the winding section is moved. When the electric wire on the body side is pulled out and the movable body moves in a direction approaching the surplus length absorbing mechanism, the rotating body is rotated by the urging force of the urging means, and the electric wire on the movable body side is the winding portion. The extra length is absorbed.
そして、例えば、固定部側に余長吸収機構を取り付ければ、可動体側には部品取り付けの必要がないため、取り付けが簡単である。余長吸収機構には、電線を巻き取る回転体と、回転体を付勢する付勢手段と、回転体の巻き付け方向とは逆向きで電線を巻き付けるねじれ阻止用電線収容部を設け、これらはいずれも回転中心を中心に配置する構成であるため、構造が簡単である。以上より、取り付けが簡単で、しかも、コンパクトに構成できる可動体用給電構造を提供できる。 Then, for example, if the extra length absorbing mechanism is attached to the fixed portion side, it is not necessary to attach any component to the movable body side, and therefore the attachment is easy. The extra length absorbing mechanism is provided with a rotating body for winding the electric wire, an urging means for urging the rotating body, and a twist preventing wire accommodating portion for winding the electric wire in a direction opposite to the winding direction of the rotating body. Since both of them are arranged around the center of rotation, the structure is simple. As described above, it is possible to provide a power feeding structure for a movable body which is easy to install and can be configured compactly.
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
(第1実施形態)
図1〜図10には、本発明にかかる可動体用給電構造をサンルーフ装置に適用した第1実施形態が示されている。以下、説明する。
(First embodiment)
1 to 10 show a first embodiment in which a movable body power supply structure according to the present invention is applied to a sunroof device. This will be described below.
図3に示すように、固定体である車体1の天井パネル2には、開口部3が設けられている。この開口部3がサンルーフ装置10によって開閉される。
As shown in FIG. 3, an
サンルーフ装置10は、図1、図3等に示すように、開口部3の車幅方向の両側部に配置された一対のレール部材11と、開口部3の車両前部側に配置され、一対のレール部材11の前端にそれぞれ連結された前方フレーム15と、一対のレール部材11に沿って移動する一対のフロントスライダ21、一対のリアスライダ23及び一対のミドルスライダ25と、一対のミドルスライダ25に支持された可動体であるサンルーフ30と、サンルーフ30に移動力を作用させる一対の駆動ベルト40と、駆動ベルト40の移動源であるアクチュエータ49と、ディフレクタ50と、水受け部材60とを備えている。
As shown in FIGS. 1 and 3, the
図1、図2、図4等に示すように、各レール部材11は、例えばアルミニューム合金より形成されている。各レール部材11には、その幅方向にスライドガイド路12とベルトガイド路13と排水路14が配置されている。スライドガイド路12とベルトガイド路13と排水路14は、レール部材11の長手方向に沿って延設されている。
As shown in FIGS. 1, 2 and 4, each
車幅方向の左右に位置するベルトガイド路13は、スライドガイド路12の車幅方向の外側に位置する。車幅方向の左右に位置する排水路14は、ベルトガイド路13の車幅方向の外側に位置する。車幅方向の左右に位置する排水路14は、サンルーフ30の左右両側と天井パネル2との各隙間の真下に位置し、上記隙間から落下する水等を受ける。排水路14は、上面側が開放された凹溝形状である。各レール部材11の排水路14の車両後端位置には、排水キャップ18が取り付けられている(図1に示す)。排水キャップ18には、排水ホース(図示せず)が接続される。
The
前方フレーム15は、例えば合成樹脂材より形成されている。前方フレーム15には、2本のベルト配策路16と左右一対の排水路17とが設けられている。各ベルト配策路16は、各レール部材11のベルトガイド路13に連続している。各排水路17は、各レール部材11の排水路14に連続している。前方フレーム15の各排水路17の車両前端位置には、排水キャップ(図示せず)が接続される。排水キャップには、排水ホース(図示せず)が接続される。
The
図1、図2、図3等に示すように、一対のフロントスライダ21及び一対のリアスライダ23は、車両前後方向FRの同じ位置で左右のレール部材11のスライドガイド路12にスライド自在に配置されている。一対のミドルスライダ25は、その車両前端側に回転支持孔(特に、符号を付さず)を有すると共に長手方向に細長いカム孔25bを有している。各ミドルスライダ25の車両前端側の回転支持孔には、フロントスライダ21の回転ピン21aが挿入されている。各ミドルスライダ25の各細長いカム孔25bには、リアスライダ23のカムピン23aが挿入されている。一対のミドルスライダ25は、一対のフロントスライダ21に対して車両前後方向FRの移動では一体に移動し、一対のリアスライダ23に対してはカムピン23aのカム孔25b内での位置に応じて車両前後方向FR及び車両上下方向TBに移動する。このようなスライダ機構によって、サンルーフ30は、図3(a)に示すように開口部3を塞ぐ閉位置と、図3(b)に示すように開口部3の前方を閉じ、開口部3の後方を開くチルトアップ位置と、図3(c)に示すように開口部3を開放する開位置に変移できる。
As shown in FIG. 1, FIG. 2, FIG. 3, etc., the pair of
図1に示すように、サンルーフ30は、一対のミドルスライダ25に取り付けられている。サンルーフ30は、透明なガラス体と調光パネルが少なくとも積層された積層パネル体(特に、符号を付さず)を有する。調光パネルは、電圧が印加されない状態では不透明状態であり、電圧の印加時にはその印加電圧レベルに応じて透明度を可変させる。調光パネルには、車体1側から給電される。この給電構造については、下記で説明する。
As shown in FIG. 1, the
各駆動ベルト40は、合成樹脂製である。各駆動ベルト40は、長尺状で、断面形状が縦長の長方形である。各駆動ベルト40の一面には、長手方向に連続して歯部40aが設けられている。各駆動ベルト40は、前方フレーム15のベルト配策路16及び一対のレール部材11のベルトガイド路13に配置されている。各駆動ベルト40は、前方フレーム15のベルト配策路16の領域では、ベルトカバー46で、且つ、レール部材11のベルトガイド路13の領域では、ベルト包囲壁(特に、符号を付さず)で容易に座屈(撓み変形)しないように覆われている。これにより、一対の駆動ベルト40は、サンルーフ30を車両前方から後方に押し出すときでも、所定の軌跡でのみ移動するようになっている。
Each
一対の駆動ベルト40は、その一端側が一対のリアスライダ23に固定され(一方の駆動ベルト40は、一方のリアスライダ23に、他方の駆動ベルト40は、他方のリアスライダ23に固定され)、その他端側が何の部材にも固定されていない。つまり、自由端とされている。
One end side of the pair of
アクチュエータ49(図1に示す)は、前方フレーム15の車両幅方向のほぼ中央位置に固定されている。アクチュエータ49の一対の出力ギア部(図示せず)が一対の駆動ベルト40の歯部40aにそれぞれ噛み合っている。一対の出力ギア部は、互いに逆方向で回転する。これにより、一対の駆動ベルト40は、互いに逆方向に移動し、一対のリアスライダ23は、車両前後方向FRの同位置を同期して移動する。
The actuator 49 (shown in FIG. 1) is fixed to the
ディフレクタ50は、ディフレクタ本体51とこのディフレクタ本体51の左右両端に回転自在に支持された一対の揺動アーム52とを備えている。ディフレクタ本体51は、天井パネル2の開口部3の前方端で、開口部3の車体幅方向の全域に亘って配置されている。ディフレクタ本体51は、前端側が円弧状に形成されている。これにより、開口部3の開口時にあって、外部からの強い風が開口部3より車室内に直接入り込まないようになっている。
The
一対の揺動アーム52は、一対のレール部材11に回転自在に支持されている。ディフレクタ本体51は、一対の揺動アーム52の移動によって、天井パネル2の開口部3より下方に位置する待機位置(図3(a)、(b)の位置)と開口部3より天井パネル2上に突出する風避け位置(図3(c)の位置)の間で変移自在であり、ねじりバネ53のバネ力によって風避け位置側に付勢されている。ディフレクタ本体51は、フロントスライダ21のスライド軌跡上に位置し、フロントスライダ21が図3(a)の閉位置及び図3(b)のチルトアップ位置では、一対の揺動アーム52がフロントスライダ21からの押圧力を受けてねじりバネ53のバネ力に抗して待機位置に位置する。ディフレクタ本体51は、フロントスライダ21が図3(c)の開位置では、一対の揺動アーム52がフロントスライダ21からの押圧力を受けずにねじりバネ53のバネ力によって風避け位置に位置する。
The pair of
水受け部材60は、開口部3の後端側で、開口部3の車体幅方向の全域に亘って配置されている。水受け部材60は、一対のレール部材11にスライド自在に支持されたスライド部(図示せず)と、このスライド部に支持され、水受け溝(図示せず)を有する水受け本体62と、水受け本体62の車幅方向の両端に固定された一対のアーム部63とを有する。水受け本体62の水受け溝(図示せず)には、一対のレール部材11の排水路14の真上位置に排水口62a(図1に示す)がそれぞれ形成されている。一対のアーム部63の先端は、ミドルスライダ25に回転自在に支持されている。水受け部材60は、ミドルスライダ25の車両前後方向FRの移動及びミドルスライダ25の後端の上下動に追従して移動する。
The
水受け部材60の水受け本体62は、サンルーフ30が図3(a)の閉位置では、開口部3の後端位置に位置し、サンルーフ30と天井パネル2との隙間から落下する水等を受ける。水受け本体62は、サンルーフ30が図3(b)のチルトアップ位置では、開口部3の後端位置に位置し、開口部3より落下する水等を受ける。水受け本体62は、サンルーフ30が図3(c)の開位置の位置では、天井パネル2の内側の退避位置に位置する。水受け本体62で受けた水等は、排水口(図示せず)よりレール部材11の排水路14に落下し、レール部材11の排水路14をその前端又は後端へと流れ、排水キャップ18、(図示せず)を介して排水ホース(図示せず)によって外部に排水される。
The
次に、駆動ベルト40とリアスライダ23の固定構造について説明する。図4、図5に詳しく示すように、リアスライダ23は、樹脂ブロック26とこれに嵌合された絶縁製の金属ブラケット27とにより構成されている。樹脂ブロック26の箇所がスライドガイド路12に配置されている。樹脂ブロック26には嵌合突部26aが1箇所、金属ブラケット27には嵌合突部27aが2箇所設けられている。金属ブラケット27の2つの嵌合突部27aは、樹脂ブロック26の嵌合突部26aの車両前後方向FRの両側位置に配置されている。駆動ベルト40の一端側には、各嵌合突部26a,27aに対応する位置に嵌合孔44が開口されている。樹脂ブロック26と金属ブラケット27の嵌合突部26a,27aが駆動ベルト40の各嵌合孔44に嵌合されることによって、駆動ベルト40とリアスライダ23が連結されている。
Next, a fixing structure of the
次に、車体1側からサンルーフ30への給電構造について説明する。図1、図8等に示すように、可動体用給電構造は、レール部材11に沿って配策されたフラット電線Wと、フラット電線Wの配策経路の途中に配置され、フラット電線Wの余長部分を吸収する余長吸収機構70とを備えている。
Next, a power feeding structure from the
フラット電線Wは、その一端側のコネクタC1が車体1側のコネクタ(図示せず)に、他端側のコネクタC2がサンルーフ側のコネクタ(図示せず)にそれぞれ接続されている。フラット電線Wは、フレキシブルなフラットケーブルである。フラット電線Wは、絶縁層の外周が更に保護層(図示せず)で被覆されている。
The flat wire W has a connector C1 on one end side connected to a connector (not shown) on the
余長吸収機構70は、図3、図10に示すように、各スライダ21,23,25が移動する方向(車両前後方向FR)にあって、一方のレール部材11の端に配置されている。余長吸収機構70は、図8、図9に詳しく示すように、ケース71と、ケース71内に収容された回転体80と、同じくケース71内に収容されたバネガイド部材84と、バネガイド部材84に配置された付勢手段である渦巻きバネ90とを有する。
As shown in FIGS. 3 and 10, the excess
ケース71は、両側面が閉塞された大略円筒形であり、互いに組み付けされた2つの分割ケース体72,73より構成されている。各分割ケース体72,73には、回転体80を回転自在に支持する一対の回転支持部72a,73aが設けられている。ケース71は、下記する回転軸81の軸方向に、図9(a)に示すように、余長電線収容部74とねじれ阻止用電線収容部75とバネ収容部76に区分けされている。ケース71は、余長電線収容部74とねじれ阻止用電線収容部75とバネ収容部76の箇所でほとんど同じ外径寸法である。
The
余長電線収容部74には、サンルーフ30に接続されたフラット電線W側が引き出される第1電線口74aが設けられている。ねじれ阻止用電線収容部75には、固定部側(車体1側)に接続されるフラット電線W側が引き出される第2電線口75aが設けられている。第1電線口74aと第2電線口75aは、下記する回転軸81の軸方向に対しシフトした位置に配置されている。
The extra length electric
回転体80は、一体部材により形成されている。回転体80は、一対の回転支持部72a,73aに支持された回転軸81と、この回転軸81に一体に設けられた巻き取り部82を有する。巻き取り部82は、余長電線収容部74内に配置されている。巻き取り部82は、一対の側壁82aに囲まれた円周状の巻き取り面82bを有する。回転軸81は、その両端が巻き取り部82の両側に突出し、回転軸81の両側の突出箇所はねじれ阻止用電線収容部75とバネ収容部76を貫通するように配置されている。回転体80には、巻き取り部82と回転軸81に亘ってスリット83が形成されている。
The rotating
スリット83は、巻き取り部82の巻き取り面82bと、ねじれ阻止用電線収容部75に配置される回転軸81の外周面とバネ収容部76を貫通する箇所の外周面に開口している。スリット83には、フラット電線Wの巻き付け方向の切換箇所が挿入されている。一方側である可動体(サンルーフ30)側に接続されるフラット電線Wは、巻き取り面82bの開口よりスリット83に挿入されている。一方側である可動体(サンルーフ30)側の電線は、巻き取り部82に巻き付け可能とされた状態で第1電線口74aよりケース外部に引き出されている。
The
スリット83に挿入されたフラット電線Wは、回転軸81のスリット83の開口より引き出されている。引き出されたフラット電線Wは、ねじれ阻止用電線収容部75内で巻き取り部82の巻き取り方向(可動体(サンルーフ30)側のフラット電線Wの巻き付け方向)とは逆向きに巻き付けされ、その先端側が第2電線口75aよりケース外部に引き出されている。ねじれ阻止用電線収容部75内の渦巻き状の電線長さは、フラット電線Wの少なくとも余長吸収寸法を渦巻き形態の変更(巻きが緩めの渦巻きと巻きがきつめの渦巻き)で吸収できる長さに設定されている。
The flat electric wire W inserted in the
バネガイド部材84は、バネ収容部76内に配置されている。バネガイド部材84は、互いに組み付けされた2つの分割体84a,84bより形成されている。バネガイド部材84は、ケース71に固定されている。
The
渦巻きバネ90は、バネガイド部材84でバネ形態を規制されつつバネ収容部76内に配置されている。渦巻きバネ90は、その外周端90a(図8に示す)がバネガイド部材84のスリット84cに挿入されて係止され、その内周端90b(図8に示す)が回転軸81のスリット83に挿入されて掛止されている。渦巻きバネ90は、可動体(サンルーフ30)側のフラット電線Wを巻き取る方向に回転体80、ひいては巻き取り部82を付勢している。
The
上記構成において、アクチュエータ49が駆動すると、一対の駆動ベルト40がその一端側では車両前後方向FRの同じ位置となるよう移動し、図3に示すような3パターンの位置にサンルーフ30を変移させることができる。
In the above-mentioned configuration, when the
サンルーフ30のスライド方向の移動過程にあって、フラット電線Wの余長部分を増やすサンルーフ30の移動時(例えば、図3(a)のサンルーフ30の閉位置から図3(c)の開位置への移動時)には、渦巻きバネ90のバネ力によって回転体80が回転し、フラット電線Wの余長部分が巻き取り部82に巻き取られる(図10(b)参照)。サンルーフ30のスライド方向の移動過程にあって、フラット電線Wの余長部分を減らすサンルーフ30の移動時(例えば、図3(c)のサンルーフ30の開位置から図3(a)の閉位置への移動時)には、渦巻きバネ90のバネ力に抗して回転体80が回転し、フラット電線Wの余長部分が巻き取り部82より引き出される(図10(a)参照)。これにより、フラット電線Wの余長以外の部分を直線状の配策状態を維持しつつ、フラット電線Wの余長を確実に吸収できる。
In the process of moving the
このようなサンルーフ30のスライド移動過程における余長吸収機構70内では、可動体(サンルーフ30)側のフラット電線Wが巻き取られる方向の回転体80の回転では、ねじれ阻止用電線収容部75のフラット電線Wがその巻き付け数を少なくする方向に巻き形態を変移する(図10(b)参照)。可動体(サンルーフ30)側のフラット電線Wが引き出される方向の回転体80の回転では、ねじれ阻止用電線収容部75のフラット電線Wがその巻き付け数を多くする方向に巻き形態を変移する(図10(a)参照)。このようにねじれ阻止用電線収容部75のフラット電線Wがその巻き形態を変更するだけであり、ねじれ阻止用電線収容部75から引き出されるフラット電線Wの箇所にはねじれ(回転)が発生しない。
In the surplus
このようにして、3パターンのサンルーフ30の変移にあって、車体1側の電源からは、フラット電線Wを介してサンルーフ30に常に給電される。
In this way, when the
以上説明したように、固定部である車体1側から可動体であるサンルーフ30に電源を供給する可動体用給電構造において、フラット電線Wの余長を吸収する余長吸収機構70を備え、余長吸収機構70は、フラット電線Wの途中の巻き付け方向の切換箇所より可動体(サンルーフ30)側のフラット電線Wを巻き取る巻き取り部82を有する回転体80と、回転体80を可動体(サンルーフ30)側のフラット電線Wの巻き付け方向に付勢する渦巻きバネ90と、前記切換箇所より固定部(車体1)側のフラット電線Wを、巻き取り部82のフラット電線Wの巻き付け方向とは逆方向の巻き付け方向で巻き付けされた箇所を収容するねじれ阻止用電線収容部75とを有する。このような構成であるため、そして、例えば、固定部(車体1)側に余長吸収機構70を取り付ければ、可動体(サンルーフ30)側には部品取り付けの必要がないため、取り付けが簡単である。余長吸収機構70には、フラット電線Wを巻き取る回転体80と、回転体80を付勢する付勢手段である渦巻きバネ90と、回転体80の巻き付け方向とは逆向きでフラット電線Wを巻き付けるねじれ阻止用電線収容部75を設け、これらはいずれも回転中心を中心に配置する構成であるため、コンパクトに構成できる。
As described above, in the movable body power supply structure that supplies power from the side of the
余長吸収機構70には、回転体80と、回転体80を付勢する渦巻きバネ90を配置するだけであるため、構造が簡単である。以上より、取り付けが簡単で、しかも、構造も極力単純化できる可動体用給電構造を提供できる。
The extra
回転体80は、回転軸81と巻き取り部82を有し、回転軸81及び巻き取り部82に形成されたスリット83にフラット電線Wの巻き付け方向の前記切換箇所が挿入され、スリット83より引き出される一方側である可動体(サンルーフ30)側のフラット電線Wとスリット83より引き出される他方側である固定部(車体1)側のフラット電線Wが互いに異なる巻き付け方向である。従って、サンルーフ30のスライド移動にあって、ねじれ阻止用電線収容部75のフラット電線Wがその巻き形態を変更するだけであり、ねじれ阻止用電線収容部75から引き出されるフラット電線Wの箇所にはねじれ(回転)が発生しない。ねじれによるフラット電線Wの破損、導通不良等を防止でき、フラット電線Wの耐久性、接続信頼性を維持できる。フラット電線Wの巻き付け方向の切換箇所をスリット83に挿入して、フラット電線Wの巻き付け方向を切り換えるため、簡単な構成でフラット電線Wの巻き付け方向を切り換えできる。
The rotating
可動体(サンルーフ30)側のフラット電線Wが巻き取り部82に巻き付けされて収容される余長電線収容部74と、固定部(車体1)側のフラット電線Wが巻き付け状態で収容されるねじれ阻止用電線収容部75とは、回転軸81の軸方向のシフトした位置で、互いに隣り位置に設定されている。従って、余長吸収機構70のコンパクト化を図ることができる。
The extra length electric
余長吸収機構70は、回転体80と、回転体80を収容し、回転体80を回転自在に支持する回転支持部72a,73aを有するケース71と、バネガイド部材84と、ケース71内に配置された付勢手段である渦巻きバネ(バネ)90とを備えている。従って、余長吸収機構70をケース71で覆われた少ない部品点数で構成可能である。又、バネガイド部材84は、省略可能であり、省略することによって更に少ない部品点数で構成可能である。
The extra
フラット電線Wは、レール部材11に沿って配策され、余長吸収機構70は、スライダ21,23,25が移動する方向でレール部材11の端に配置されている。従って、スライダ21,23,25が移動するレール部材11のスペースをフラット電線Wの配策スペースとして利用でき、フラット電線Wを配策するためのスペースを別途確保する必要がない。又、余長吸収機構70をレール部材11の端に配置するため、余長吸収機構70をレール部材11の付属部品として設置でき、例えば車体1にレール部材と共に取り付けできる。
The flat electric wires W are routed along the
(余長吸収機構の変形例)
図11〜図14には、変形例の余長吸収機構70Aが示されている。変形例の余長吸収機構70Aは、図11に示すように、前記実施形態と同様に、一方のレール部材11の端に配置されている。余長吸収機構70Aは、図12、図13に詳しく示すように、ケース71と、ケース71内に収容された回転体80Aと、ケース71内に配置された付勢手段である渦巻きバネ90とを有する。
(Modification of extra length absorption mechanism)
11 to 14 show a surplus
ケース71は、両側面が閉塞された大略円筒形であり、互いに組み付けされた2つの分割ケース体72,73より構成されている。分割ケース体72には、回転体80Aを回転自在に支持する回転支持軸72bが設けられている。分割ケース体73には、回転支持軸72bの先端を支持する回転支持孔73bが設けられている。ケース71は、回転支持軸72bの軸方向に、図13(a)、(b)に示すように、電線収容部(余長電線収容部74及びねじれ阻止用電線収容部75)とバネ収容部76に区分けされている。余長電線収容部74とねじれ阻止用電線収容部75は、回転支持軸72bの軸方向の同じ位置で、余長電線収容部74が内周側に、ねじれ阻止用電線収容部75が外周側にそれぞれ配置されている。
The
余長電線収容部74には、サンルーフ30に接続されたフラット電線W側が引き出される第1電線口74aが設けられている。ねじれ阻止用電線収容部75には、固定部側(車体1側)に接続されるフラット電線W側が引き出される第2電線口75aが設けられている。
The extra length electric
第1電線口74aは、分割ケース体72の外周壁に設けられている。第2電線口75aは、分割ケース体73の回転支持軸72bのスリット72cと回転支持孔73bより形成されている。
The first
回転体80Aは、一体部材により形成されている。回転体80Aは、分割ケース体72の内周径より若干だけ小さい円周状の回転ガイド円周壁85と、この回転ガイド円周壁85に対して回転支持軸72bの軸方向にシフトした位置に設けられた電線巻き取り円周壁86と、回転ガイド円周壁85と電線巻き取り円周壁86を連結する側壁87と、側壁87の中心に開口され、回転支持軸72bが貫通する回転ガイド孔88とを有する。回転ガイド円周壁85が分割ケース体72の内周壁に、回転ガイド孔88が分割ケース体72の回転支持軸72bにそれぞれガイドされることによって、回転体80Aがケース71(分割ケース体72,73)に回転自在に支持されている。
The
回転体80Aの電線巻き取り円周壁86には、内周側のねじれ阻止用電線収容部75と外周側の余長電線収容部74の間を連通するスリット86aが形成されている。
The wire winding
一方側である可動体(サンルーフ)側に接続されるフラット電線Wは、余長電線収容部74側よりスリット86aに挿入されている。一方側である可動体(サンルーフ)側の電線は、電線巻き取り円周壁86に巻き付け可能とされた状態で第1電線口74aよりケース外部に引き出されている。
The flat electric wire W connected to the movable body (sunroof) side, which is one side, is inserted into the
スリット86aに挿入され、固定されたフラット電線Wは、スリット86aよりねじれ阻止用電線収容部75側に引き出されている。引き出されたフラット電線Wは、ねじれ阻止用電線収容部75内で余長電線収容部74の巻き取り方向(可動体(サンルーフ)側のフラット電線Wの巻き付け方向)とは逆向きに巻き付けされ、その先端側が第2電線口75aよりケース外部に引き出されている。第2電線口75aは、回転支持軸72bのスリット72cと回転支持孔73bより形成されている。
The flat electric wire W inserted and fixed in the
ねじれ阻止用電線収容部75内の渦巻き状の電線長さは、フラット電線Wの少なくとも余長吸収寸法を渦巻き形態の変更(巻きが緩めの渦巻きと巻きがきつめの渦巻き)で吸収できる長さに設定されている。
The length of the spiral-shaped electric wire in the twisting-prevention electric
渦巻きバネ90は、バネ収容部76内に配置されている。渦巻きバネ90は、その外周端90a(図12に示す)が回転体80Aに掛止され、その内周端90b(図12に示す)が回転支持軸72bに掛止されている。渦巻きバネ90は、可動体(サンルーフ30)側のフラット電線Wを巻き取る方向に回転体80A、ひいては電線巻き取り円周壁86を付勢している。
The
また、分割ケース体72には、図11、図14に示すように、排水キャップ部18Aが一体に設けられている。第1電線口74aは、この排水キャップ部18Aの箇所を通ってレール部材11側に開口している。排水キャップ部18Aの第1電線口74aの先端部位は、テーパ部18aに形成されている。排水キャップ部18Aの第1電線口74aの箇所には、拭き取り部材(スポンジ材)89が配置されている。フラット電線Wは、テーパ部18a及び拭き取り部材89を摺動しつつ、余長吸収機構70Aのケース71内に巻き込まれる。フラット電線Wに付着した水、塵埃等は、テーパ部18aで払い落とされ、拭き取り部材89で拭き取られる。このようにして、フラット電線Wに付着した水、塵埃a(図14(a)に示す)がケース71内に入り込むことが防止(防水・防塵)されている。
Further, as shown in FIGS. 11 and 14, the
この変形例の余長吸収機構70Aでも、前記実施形態のものと同様に、例えば、固定部(車体1)側に余長吸収機構70Aを取り付ければ、可動体(サンルーフ)側には部品取り付けの必要がないため、取り付けが簡単である。余長吸収機構70Aには、フラット電線Wを巻き取る回転体80Aと、回転体80Aを付勢する付勢手段である渦巻きバネ90と、回転体80Aの巻き付け方向とは逆向きでフラット電線Wを巻き付けるねじれ阻止用電線収容部75を設け、これらはいずれも回転中心を中心に配置する構成であるため、コンパクトに構成できる。
In the surplus
その上、この変形例では、余長のフラット電線Wを収容する余長電線収容部74とフラット電線Wのねじれを阻止するためのフラット電線Wを収容するねじれ阻止用電線収容部75が、回転体80Aの軸方向の同じ位置で、且つ、内周側と外周側の互いに隣り位置に配置されているため、第1実施形態に較べて、余長吸収機構70Aの幅方向の寸法(回転体80Aの軸方向の寸法)を短くできる。
Moreover, in this modification, the extra length electric
(余長吸収機構の参考例)
図15〜図17には、参考例の余長吸収機構91が示されている。参考例の余長吸収機構91は、図15に示すように、前記実施形態と同様に、一方のレール部材11の端に配置されている。余長吸収機構91は、図16、図17に詳しく示すように、ケース92と、ケース92内に収容された回転体93と、ケース92内に配置された付勢手段である渦巻きバネ94とを有する。
(Reference example of extra length absorption mechanism)
15 to 17 show a surplus
ケース92は、両側面が閉塞された大略円筒形であり、互いに組み付けされた2つの分割ケース体95,96より構成されている。分割ケース体95には、回転体93を回転自在に支持する回転支持軸95bが設けられている。分割ケース体96には、回転支持軸95bの先端を支持する回転支持孔96bが設けられている。
The
分割ケース体95の外周側には、サンルーフ30に接続されたフラット電線W側が引き出される第1電線口74aが設けられている。分割ケース体95と分割ケース体96には、固定部側(車体1側)に接続されるフラット電線W側が引き出される第2電線口75aが設けられている。第2電線口75aは、分割ケース体95の回転支持軸95bに設けられたスリット95cと分割ケース体96の回転支持孔96bより形成されている。
On the outer peripheral side of the
回転体93は、一体部材により形成されている。回転体93は、円盤プレート93aと、円盤プレート93aの円周方向に間隔を置いて支持された複数の円柱部93bと、円盤プレート93aの中心に開口され、回転支持軸95bが貫通する回転ガイド孔93cとを有する。回転体93は、回転ガイド孔93cが分割ケース体95の回転支持軸95bにガイド等されることによって、ケース92(分割ケース体95,96)にスムーズに回転自在に支持されている。
The rotating
一方側である可動体(サンルーフ)側の電線は、第1電線口74aよりケース92内に導かれ、円柱部93bの外周側より内周側に巻き付けされた後に第2電線口75a(回転支持軸95bのスリット95c、回転支持孔96b)を通ってケース外部に引き出されている。
The electric wire on the movable body (sunroof) side, which is the one side, is guided into the
渦巻きバネ94は、その外周端94a(図16に示す)が回転体93の一つの円柱部93bに掛止され、その内周端94b(図16に示す)が回転支持軸95bに掛止されている。渦巻きバネ94は、可動体(サンルーフ)側のフラット電線Wを巻き取る方向に回転体93を付勢している。
The
図17(a)の位置にあって、フラット電線Wを引き出す方向に可動体(サンルーフ)側が移動すると、渦巻きバネ94のバネ力に抗して回転体93が回転し、図17(b)の状態を経て図17(c)の状態となってフラット電線Wが引き出される。図17(c)の位置にあって、フラット電線Wを巻き取る方向に可動体(サンルーフ)側が移動すると、渦巻きバネ94のバネ力によって回転体93が回転し、図17(b)の状態を経て図17(a)の状態となってフラット電線Wが引き出される。
When the movable body (sunroof) side moves in the direction of pulling out the flat electric wire W at the position of FIG. 17A, the rotating
この参考例の余長吸収機構91でも、前記実施形態のものと同様に、例えば、固定部(車体)側に余長吸収機構91を取り付ければ、可動体(サンルーフ)側には部品取り付けの必要がないため、取り付けが簡単である。余長吸収機構91は、フラット電線Wを巻き取り、円周方向に複数の円柱部93bを有する回転体93と、回転体93を付勢する付勢手段である渦巻きバネ94とを設け、これらはいずれも回転中心を中心に配置する構成であるため、コンパクトに構成できる。
Also in the surplus
(第2実施形態)
図18及び図19は、本発明の他の実施形態を示す。この第2実施形態は、前記第1実施形態と異なり、余長吸収機構70が可動体であるサンルーフ30側に固定されている。具体的には、余長吸収機構70は、ミドルスライダ25に回転自在に支持された水受け部材60の水受け本体62に支持されている。余長吸収機構70は、ミドルスライダ25の車両前後方向FRの移動に追従して移動し、ミドルスライダ25の後端の上下動に追従して変移(搖動)する。
(Second embodiment)
18 and 19 show another embodiment of the present invention. In the second embodiment, unlike the first embodiment, the extra
余長吸収機構70は、前記第1実施形態と同様の構成であるが、ねじれ阻止用電線収容部内に巻き付けされるフラット電線Wがサンルーフ30側に導かれている。巻き取り部側に巻き付けされるフラット電線Wがレール部材11に沿って配策され、レール部材11の後端より車体側に導かれている。つまり、可動体であるサンルーフ30側に引き出されるフラット電線Wは、ねじれ阻止用電線収容部側であり、固定部である車体側に引き出されるフラット電線Wは、巻き取り部側であり、前記第1実施形態と引き出し口が逆である。
The surplus
第2実施形態では、上記した構成以外は前記第1実施形態と同一構成であり、重複説明を回避するため説明を省略する。図18及び図19において、前記第1実施形態と同一構成箇所には同一符号を付して明確化を図る。 The second embodiment has the same configuration as that of the first embodiment except the above-described configuration, and the description thereof will be omitted to avoid redundant description. 18 and 19, the same components as those in the first embodiment are designated by the same reference numerals for clarity.
この第2実施形態によれば、図19(a)〜(c)の3パターンのサンルーフ30の変移にあって、車体側の電源がフラット電線Wを介してサンルーフ30に常に給電される。
According to the second embodiment, in the transition of the
この第2実施形態によれば、余長吸収機構70が前記第1実施形態と同様のものを適用しているため、取り付けが簡単で、しかも、構造も極力単純化できる可動体用給電構造を提供できる。
According to the second embodiment, since the surplus
この第2実施形態によれば、余長吸収機構70を可動体であるサンルーフ30側に設けたため、レール部材11の端に余長吸収機構70の設置スペースを確保する必要がなく、車体側のコンパクト化に寄与する。
According to the second embodiment, since the extra
余長吸収機構は、前記第1実施形態の変形例に係る余長吸収機構70A(図12に示す)を適用しても良い。余長吸収機構は、参考例に係る余長吸収機構91(図16に示す)を適用しても良い。
The surplus
(第3実施形態)
図20及び図21は、本発明の第3実施形態を示す。この第3実施形態は、前記第2実施形態と同様に、余長吸収機構70が可動体であるサンルーフ30側に固定されている。具体的には、余長吸収機構70は、横向きに配置され、下部にスライド部97を有する。このスライド部97がレール部材11にスライド自在に配置されている。余長吸収機構70は、ミドルスライダ25にリング部材98を介して支持されている。リンク部材98は、その両端が余興吸収機構70とミドルスライダ25にそれぞれ回転自在に支持されている。
(Third Embodiment)
20 and 21 show a third embodiment of the present invention. In the third embodiment, as in the second embodiment, the surplus
余長吸収機構70は、ミドルスライダ25の車両前後方向FRの移動に追従してレール部材11上を移動する。又、ミドルスライダ25の後端の上下動に追従してリンク部材98が変移(搖動)するが、余長吸収機構70は、変移(搖動)しない。
The surplus
第3実施形態では、上記した構成以外は前記第2実施形態と同一構成であり、重複説明を回避するため説明を省略する。図20及び図21において、前記第1実施形態と同一構成箇所には同一符号を付して明確化を図る。 The third embodiment has the same configuration as the second embodiment except for the above-described configuration, and the description thereof will be omitted to avoid redundant description. 20 and 21, the same components as those of the first embodiment are designated by the same reference numerals for clarity.
この第3実施形態によれば、図19(a)〜(c)の3パターンのサンルーフ30の変移にあって、車体側の電源がフラット電線Wを介してサンルーフ30に常に給電される。
According to the third embodiment, in the transition of the three patterns of the
この第3実施形態によれば、余長吸収機構70が前記第1実施形態と同様のものを適用しているため、取り付けが簡単で、しかも、構造も極力単純化できる可動体用給電構造を提供できる。
According to the third embodiment, since the surplus
この第3実施形態によれば、余長吸収機構70を可動体であるサンルーフ30側に設けたため、レール部材11の端に余長吸収機構70の設置スペースを確保する必要がなく、車体側のコンパクト化に寄与する。
According to the third embodiment, since the extra
余長吸収機構は、前記第1実施形態の変形例に係る余長吸収機構70A(図12に示す)を適用しても良い。余長吸収機構は、参考例に係る余長吸収機構91(図16に示す)を適用しても良い。
The surplus
(本発明の適用例など)
前記実施形態では、サンルーフ30が調光パネルを有し、調光パネルに給電する場合を説明したが、サンルーフ30への挟み込みを防止するため、サンルーフ30にタッチセンサを設け、このタッチセンサに給電する場合にも本発明は適用できる。タッチセンサが物等を検出した場合には、サンルーフ30の駆動モータを反転させる制御を行う。可動体側の給電対象としては、サンルーフ30に搭載された照明(LED照明)も考えられる。
(Examples of application of the present invention, etc.)
In the above-described embodiment, the case where the
前記各実施形態では、可動体がサンルーフ30であり、サンルーフ30への給電構造について説明したが、車体1に対して移動する可動体、例えばサンシェード、サイドガラス、シート等への給電構造に適用できる。また、車両以外の可動体への給電構造にも適用できる。
In each of the above-described embodiments, the movable body is the
前記各実施形態では、電線は、フラット電線Wであるため、巻き取りや渦巻き形態の形成が容易である。しかし、電線は、その形態を問わず、断面が丸側のケーブルであっても良い。 In each of the above-described embodiments, since the electric wire is the flat electric wire W, it is easy to wind and form a spiral shape. However, the electric wire may be a cable having a round cross section regardless of its form.
前記第1実施形態の余長吸収機構70、変形例の余長吸収機構70A及び参考例の余長吸収機構91は、縦置きとされて回転軸方向が水平方向で、フラット電線Wのフラット面が水平向き(横向き)に引き出されているが、前記第3実施形態のように、横置きとされて回転軸方向が垂直方向で、フラット電線Wのフラット面が垂直向き(縦向き)に引き出されるようにしても良く、それ以外の向きであっても良い。
The surplus
本発明は、可動ガラスに替わりソーラーパネルを採用した場合、ソーラーパネル(可動体)から車体1側への給電にも利用できる。
The present invention can be used for power supply from the solar panel (movable body) to the
W フラット電線(電線)
1 車体(固定部)
11 レール部材
30 サンルーフ(可動体)
70,70A 余長吸収機構
71 ケース
72a、73a 回転支持部
74 余長電線吸収部
75 ねじれ阻止用電線収容部
80,85 回転体
81 回転軸
82 巻き取り部
83 スリット
90 渦巻きバネ(付勢手段)
W flat electric wire (electric wire)
1 Body (fixed part)
11
70,70A Extra
Claims (6)
一端が前記固定部側に接続され、他端が前記可動体側に接続された電線と、
前記電線の余長箇所を巻き取る余長吸収機構とを備え、
前記余長吸収機構は、前記電線の途中の巻き付け方向の切換箇所より前記可動体側と前記固定部側のいずれか一方の前記電線を巻き取る巻き取り部を有する回転体と、前記回転体を前記可動体側と前記固定部側のいずれか一方の前記電線の巻き付け方向に付勢する付勢手段と、前記切換箇所より前記可動体側と前記固定部側のいずれか他方の前記電線を、前記巻き取り部の前記電線の巻き付け方向とは逆方向の巻き付け方向で巻き付けされた箇所を収容するねじれ阻止用電線収容部とを有し、
前記回転体は、回転軸と前記巻き取り部を有し、前記回転軸及び前記巻き取り部は、前記電線の巻き付け方向の前記切換箇所が挿入されるスリットを有し、前記スリットより引き出される一方側である前記可動体側の前記電線と前記スリットより引き出される他方側である前記固定部側の電線が互いに異なる巻き付け方向であることを特徴とする可動体用給電構造。 A rail member fixed to a fixed portion, a slider that moves along the rail member, and a movable body supported by the slider, and are movable to supply power from one of the fixed portion and the movable body to the other. In the body power supply structure,
An electric wire having one end connected to the fixed portion side and the other end connected to the movable body side,
An extra length absorbing mechanism for winding an extra length portion of the electric wire,
The extra length absorbing mechanism has a rotating body having a winding portion that winds up one of the movable body side and the fixed portion side of the electric wire from a switching position in the winding direction in the middle of the electric wire, and the rotating body. The urging means for urging one of the movable body side and the fixed portion side in the winding direction of the electric wire, and the other electric wire on the movable body side or the fixed portion side from the switching location is wound up. the winding direction of the wire parts possess a twist blocking wire accommodating portion for accommodating a portion that is wound in the opposite direction of the winding direction,
The rotating body has a rotating shaft and the winding portion, the rotating shaft and the winding portion has a slit into which the switching position of the winding direction of the electric wire is inserted, and one of which is pulled out from the slit. the wire and the movable member for feeding structure in which the fixing portion of the wire which is the other side to be drawn out of the slit and wherein the different winding directions der Rukoto each other of said movable body is a side.
前記可動体側と前記固定部側のいずれか一方の前記電線が前記巻き取り部に巻き付けされて収容される余長電線収容部と、前記可動体側と前記固定部側のいずれか他方の前記電線が巻き付け状態で収容される前記ねじれ阻止用電線収容部とは、前記回転軸の軸方向のシフトした位置で互いに隣り位置に設定されていることを特徴とする可動体用給電構造。 The power feeding structure for a movable body according to claim 1 ,
Any one of the movable body side and the fixed portion side of the electric wire is wound around the winding portion and accommodated in the extra length electric wire accommodating portion, and the movable body side and the fixed portion side of the other electric wire. The electric power feeding structure for a movable body, wherein the twist-preventing electric wire accommodating portion accommodated in a wound state is set to be adjacent to each other at a position shifted in the axial direction of the rotating shaft.
前記可動体側と前記固定部側のいずれか一方の前記電線が前記巻き取り部に巻き付けされて収容される余長電線収容部と、前記可動体側と前記固定部側のいずれか他方の前記電線が巻き付け状態で収容される前記ねじれ阻止用電線収容部とは、前記回転軸の軸方向の同じ位置で、内周側と外周側の互いに隣り位置に配置されていることを特徴とする可動体用給電構造。 The power feeding structure for a movable body according to claim 1 ,
Any one of the movable body side and the fixed portion side of the electric wire is wound around the winding portion and accommodated in the extra length electric wire accommodating portion, and the movable body side and the fixed portion side of the other electric wire. For the movable body, the twist-preventing electric wire accommodating portion accommodated in a wound state is arranged at the same position in the axial direction of the rotating shaft and adjacent to each other on the inner peripheral side and the outer peripheral side. Power supply structure.
前記余長吸収機構は、前記回転体と、前記回転体を収容し、前記回転体を回転自在に支持する回転支持部を有するケースと、前記ケース内に配置された付勢手段であるバネとを備えていることを特徴とする可動体用給電構造。 The feed structure for a movable body according to any one of claims 1 to 3 ,
The extra length absorbing mechanism includes the rotating body, a case having the rotating body, and a rotation support portion that rotatably supports the rotating body, and a spring that is a biasing unit disposed in the case. A power feeding structure for a movable body, comprising:
前記電線は、前記レール部材に沿って配策され、
前記余長吸収機構は、前記スライダが移動する方向で前記レール部材の端に配置されていることを特徴とする可動体用給電構造。 The feed structure for a movable body according to any one of claims 1 to 4 ,
The electric wire is routed along the rail member,
The feed mechanism for a movable body, wherein the extra length absorbing mechanism is arranged at an end of the rail member in a direction in which the slider moves.
前記可動体は、サンルーフであることを特徴とする可動体用給電構造。 The feed structure for a movable body according to any one of claims 1 to 5 ,
The movable body feeding structure, wherein the movable body is a sunroof.
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