JP6744545B2 - 情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理システム - Google Patents
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Description
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態の情報処理システムの一例を示す図である。情報処理システム1は、情報処理装置2、ストレージ装置3およびストレージ装置4を含む。情報処理装置2とストレージ装置3は、ネットワークを介して接続する。情報処理装置2は、遠隔地にあるストレージ装置3にデータコピーを実行可能である。例えば、情報処理装置2は、ストレージ装置3に非同期方式でデータコピー(非同期コピー、例えばリモートコピー)を実行可能である。また、情報処理装置2は、耐災害性を有するストレージ装置4にデータコピーを実行可能である。例えば、情報処理装置2は、ストレージ装置4に同期方式でデータコピー(同期コピー)を実行可能である。
[第2の実施の形態]
図2は、第2の実施の形態の情報処理システムの一例を示す図である。情報処理システムは、ストレージシステム100,200および対災害デバイス300を含む。ストレージシステム100は、ホスト装置400が扱うデータを記憶する。ストレージシステム100は、CM(Controller Module)100aおよびDE(Device Enclosure)100bを有する。CM100aは、ホスト装置400からDE100bへのアクセスを制御する。なお、ストレージシステム100は、2以上のCMを有してもよい。DE100bは、複数の記憶デバイスを搭載可能なディスクアレイ装置である。なお、DE100bは、記憶デバイスとして、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などを搭載できる。また、ストレージシステム100は、必ずしもデータセンタに設置されることを要しない。例えば、ストレージシステム100は、ブランチオフィスや町工場などの低コストに構築された環境に設置される。
なお、ストレージシステム100またはCM100aは、第1の実施の形態の情報処理装置2の一形態である。ストレージシステム200は、第1の実施の形態のストレージ装置3の一形態である。対災害デバイス300は、第1の実施の形態のストレージ装置4の一形態である。
記憶部110は、プログラム格納部111、キャッシュ領域112、リモートコピー用領域113、退避判定用領域114、退避プラン格納部115、ソート/マージ処理用領域116、位置情報117、災害レベル情報118および伝送速度情報119を含む。記憶部110は、例えば、RAM102に確保した記憶領域として実装される。
制御部120は、災害情報受信部121、退避判定処理部122、退避プラン作成部123および退避コピー実施部124を含む。制御部120の少なくとも一部は、例えば、CPU101が所定のプログラムを実行することによって実現される。
復旧処理実施部222は、CM100aから受信した退避データと対災害デバイス300に格納されている退避データとを結合する。復旧処理実施部222は、結合した退避データがCM100aで実行されたソートされた状態である場合にソートを解除する。復旧処理実施部222は、結合した退避データを用いて復旧処理を実行する。これにより、CM200aは、CM200aに退避された退避データと対災害デバイス300に退避された退避データとを復旧できる。
(S19)退避判定処理部122は、到達予測時刻までに静止点を作成可能であるか否かを判定する。なお、静止点は、I/Oを停止した時点を示す情報である。静止点を作成可能な場合、退避判定処理部122は、静止点を作成する。退避判定処理部122は、静止点までにリモートコピー用領域113に格納されているリモートコピーのコピー対象のデータを退避対象とする。これにより、退避判定処理部122は、退避対象のデータを退避データと確定する。以下、確定した退避データのデータ量を総退避データ量と称する。退避判定処理部122は、ステップS20に進む。静止点を作成できない場合、退避判定処理部122は、データ退避処理を終了する。
退避判定処理部122は、リモートコピー可能データ量と総退避データ量を比較する。退避判定処理部122は、リモートコピー可能データ量が総退避データ量よりも大きい場合、ストレージシステム200に、リモートコピー用領域113に格納されている退避データのリモートコピーを実行する。そして、退避判定処理部122は、データ退避処理を終了する。一方、退避判定処理部122は、リモートコピー可能データ量が総退避データ量よりも小さい場合、ステップS21に進む。
(S26)災害情報受信部121は、最新の災害情報を受信する。最新の災害情報の受信は、ステップS11で示した何れかの方法で取得できる。
ストレージシステム100は、被災するまでに時間の余裕がある場合、ロストデータを対災害デバイス300またはストレージシステム200にコピーする。これにより、ストレージシステム100は、ロストデータのデータ量を削減できる。
(S37)退避判定処理部122は、現時刻から到達予測時刻までの災害到達時間を算出する。退避判定処理部122は、伝送速度情報119を参照し、リモートコピーの実効回線速度を取得する。退避判定処理部122は、式(1)を用いてストレージシステム200にリモートコピーを実行するリモートコピー可能データ量を算出する。
(S38)退避プラン作成部123は、退避データリスト801の番号(ソート後)の項目の先頭から順番に1つの番号を選択する。また、退避プラン作成部123は、選択した番号が退避データリスト801の中でマージを示している場合、選択した番号をスキップして、次の番号を選択する。
(S40)退避プラン作成部123は、ステップS38で選択した番号に対応する退避データリスト801の退避方法の項目にリモートコピーを登録する。退避プラン作成部123は、ステップS38に進む。
(S42)退避プラン作成部123は、退避データリスト801の全ての番号を選択したか否かを判定する。全て選択した場合、退避プラン作成部123は、ストレージシステム200にリモートコピーで退避データを退避するデータ量、対災害デバイス300に退避データをコピーするデータ量を退避プラン800に登録する。退避プラン作成部123は、退避プラン作成処理を終了する。全て選択していない場合、退避プラン作成部123は、ステップS43に進む。
(S45)退避プラン作成部123は、ステップS43で選択した番号に対応する退避データリスト801の退避方法の項目にロストデータを登録する。また、退避プラン作成部123は、退避データリスト801の残りの番号の退避方法の項目にロストデータを登録する。退避プラン作成部123は、ストレージシステム200にリモートコピーで退避データを退避するデータ量、対災害デバイス300に退避データをコピーするデータ量、ロストデータのデータ量を退避プラン800に登録する。退避プラン作成部123は、退避プラン作成処理を終了する。
図13は、第2の実施の形態のソート処理のフローチャートの一例を示す図である。CM100aは、ステップS34の実行を契機にソート処理を実行する。
(S56)退避プラン作成部123は、特定した優先度に対応するバッファ領域にステップS54で取り出した退避データを格納する。例えば、退避プラン作成部123は、特定した優先度が“高”の場合、優先度“高”用のバッファ領域にステップS54で取り出した退避データを格納する。退避プラン作成部123は、ステップS53に進む。
(S61)退避プラン作成部123は、退避データキューに格納されている退避データを先頭から順に1つのデータを読み出す。
(S63)退避プラン作成部123は、ステップS61で読み出した退避データの次の退避データを読み出す。また、退避プラン作成部123は、ステップS65またはステップS66の次にステップS63を実行する場合、前回、ステップS63で読み出した退避データの次の退避データを読み出す。
ストレージシステム100は、重複している退避データをマージの対象にする。これにより、ストレージシステム100は、総退避データ量を削減することができる。ストレージシステム100は、総退避データ量を削減することで、ストレージシステム200および対災害デバイス300に退避できるデータ量が増えるので、ロストデータのデータ量を削減できる。
(S72)退避コピー実施部221は、退避プラン800をDE200b内の記憶デバイスに格納する。
(S74)退避コピー実施部221は、退避データをDE200b内の記憶デバイスに格納する。
次に、復旧処理について、フローチャートを用いて説明する。図16は、第2の実施の形態の復旧処理のフローチャートの一例を示す図(その1)である。図17は、第2の実施の形態の復旧処理のフローチャートの一例を示す図(その2)である。CM200aは、管理端末700からの復旧指示の受信を契機に復旧処理を実行する。
(S84)復旧処理実施部222は、退避プラン800を参照し、RTOを取得する。復旧処理実施部222は、管理者が対災害デバイス300を持ち込んでいる場合、ストレージシステム100からストレージシステム200までの移動時間を予測する。復旧処理実施部222は、予め予測されている場合、予測しない。復旧処理実施部222は、対災害デバイス300に格納されている退避データを読み出す時間と移動時間との合計時間がRTO内に収まるか否かを判定する。なお、対災害デバイス300から退避データを読み出す時間は、予め記憶部210に格納されている対災害デバイス300からデータを読み出す速度に基づいて算出可能である。
(S85)復旧処理実施部222は、対災害デバイス300に格納されている退避データを読み出す。復旧処理実施部222は、ステップS87に進む。
(S87)復旧処理実施部222は、ステップS85またはステップS86で読み出した退避データと復旧処理用領域216に格納されている退避データとを結合する。復旧処理実施部222は、結合した退避データが優先度順にソートされているか否かを判定する。すなわち、復旧処理実施部222は、退避データリスト801の番号(ソート後)の順にソートされているか否かを判定する。優先度順にソートされている場合、復旧処理実施部222は、ステップS88に進む。優先度順にソートされていない場合、復旧処理実施部222は、ステップS89に進む。
(S93)復旧処理実施部222は、ロストデータのリストを作成する。復旧処理実施部222は、リストを管理端末700に送信する。復旧処理実施部222は、復旧処理を終了する。
ストレージシステム100は、退避プラン800を作成する。退避プラン800は、ストレージシステム200および対災害デバイス300にコピーした退避データを示す。また、退避プラン800は、ストレージシステム200および対災害デバイス300のいずれにもコピーされなかったロストデータを示す。ストレージシステム200は、復旧処理をする際に退避プラン800を参照することで、何れの退避データがストレージシステム200または対災害デバイス300に格納されているのかを特定できる。また、ストレージシステム200は、復旧処理をする際に退避プラン800を参照することで、何れの退避データがロストデータであるかを特定できる。
2 情報処理装置
3,4 ストレージ装置
5 記憶部
5a データ伝送速度情報
5b 退避対象データ
6 制御部
7 被災予測情報
8 退避計画
Claims (9)
- 遠隔地にある第1のストレージ装置にデータをコピー可能、かつ耐災害性を有する第2のストレージ装置にデータをコピー可能な情報処理装置であって、
前記第1のストレージ装置へのデータ伝送速度および前記第2のストレージ装置へのデータ伝送速度に関するデータ伝送速度情報と被災時に退避対象になる退避対象データとを記憶する記憶部と、
被災予測に関する被災予測情報を取得し、
前記被災予測情報から特定する被災予測時間と前記データ伝送速度情報とに基づいて、前記第1のストレージ装置へのコピーおよび前記第2のストレージ装置へのコピーにより前記退避対象データを退避する退避計画を作成し、
前記退避計画に基づいて前記第1のストレージ装置および前記第2のストレージ装置に前記退避対象データを退避する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記第1のストレージ装置への前記データ伝送速度で前記被災予測時間までに前記第1のストレージ装置に対して退避可能な第1のデータを前記第1のストレージ装置へ退避させ、前記第2のストレージ装置への前記データ伝送速度で前記被災予測時間までに前記第2のストレージ装置に対して退避可能であり、前記第1のストレージ装置に対しては退避できない第2のデータを前記第2のストレージ装置へ退避させる前記退避計画を作成する、
情報処理装置。 - 前記制御部は、前記被災予測時間と前記データ伝送速度情報とに基づいて、前記第1のストレージ装置への非同期方式によるデータのコピーおよび前記第2のストレージ装置への同期方式によるデータのコピーにより前記退避対象データを退避する前記退避計画を作成する、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記制御部は、前記被災予測情報に基づいて前記情報処理装置が被災すると判定した場合、上位装置にアクセスの停止を指示し、前記指示までのコピー対象となるデータを前記退避対象データとする、請求項2に記載の情報処理装置。
- 前記制御部は、前記退避対象データに前記被災予測時間までに退避できない非退避データを含む場合、前記非退避データを特定可能な非退避情報を含む前記退避計画を作成し、前記退避計画を前記第1のストレージ装置に送信する、請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 前記制御部は、前記退避計画に基づいて前記第1のストレージ装置および前記第2のストレージ装置に前記退避対象データを退避した後に前記情報処理装置が被災していない場合、前記第1のストレージ装置および前記第2のストレージ装置に前記非退避データのうち少なくとも一部を退避する再退避計画を作成し、前記再退避計画に基づいて前記第1のストレージ装置および前記第2のストレージ装置に前記非退避データのうち少なくとも一部を退避する、請求項4に記載の情報処理装置。
- 前記制御部は、前記退避対象データの退避優先度を示す優先度情報に基づいて前記退避対象データのうちから前記非退避データを決定する、請求項4または5に記載の情報処理装置。
- 遠隔地にある第1のストレージ装置にデータをコピー可能、かつ耐災害性を有する第2のストレージ装置にデータをコピー可能なコンピュータに、
被災予測に関する被災予測情報を取得し、
前記被災予測情報から特定する被災予測時間と、前記第1のストレージ装置へのデータ伝送速度および前記第2のストレージ装置へのデータ伝送速度に関するデータ伝送速度情報とに基づいて、前記第1のストレージ装置へのコピーおよび前記第2のストレージ装置へのコピーにより被災時に退避対象になる退避対象データを退避する退避計画を作成し、
前記退避計画に基づいて前記第1のストレージ装置および前記第2のストレージ装置に前記退避対象データを退避し、
前記第1のストレージ装置への前記データ伝送速度で前記被災予測時間までに前記第1のストレージ装置に対して退避可能な第1のデータを前記第1のストレージ装置へ退避させ、前記第2のストレージ装置への前記データ伝送速度で前記被災予測時間までに前記第2のストレージ装置に対して退避可能であり、前記第1のストレージ装置に対しては退避できない第2のデータを前記第2のストレージ装置へ退避させる前記退避計画を作成する、
処理を実行させる情報処理プログラム。 - 遠隔地にあり、データのコピーが可能な第1のストレージ装置と、
耐災害性を有し、データのコピーが可能な第2のストレージ装置と、
前記第1のストレージ装置へのデータ伝送速度および前記第2のストレージ装置へのデータ伝送速度に関するデータ伝送速度情報と被災時に退避対象になる退避対象データとを記憶する記憶部と、被災予測に関する被災予測情報を取得し、前記被災予測情報から特定する被災予測時間と前記データ伝送速度情報とに基づいて、前記第1のストレージ装置へのコピーおよび前記第2のストレージ装置へのコピーにより前記退避対象データを退避する退避計画を作成し、前記退避計画に基づいて前記第1のストレージ装置および前記第2のストレージ装置に前記退避対象データを退避する制御部を備える情報処理装置と、
を備え、
前記制御部は、
前記第1のストレージ装置への前記データ伝送速度で前記被災予測時間までに前記第1のストレージ装置に対して退避可能な第1のデータを前記第1のストレージ装置へ退避させ、前記第2のストレージ装置への前記データ伝送速度で前記被災予測時間までに前記第2のストレージ装置に対して退避可能であり、前記第1のストレージ装置に対しては退避できない第2のデータを前記第2のストレージ装置へ退避させる前記退避計画を作成する、
情報処理システム。 - 前記情報処理装置は、前記退避計画を前記第1のストレージ装置に送信し、
前記第1のストレージ装置は、前記退避計画を参照し、前記第1のストレージ装置および前記第2のストレージ装置に退避されたデータを用いて前記退避対象データを復旧する復旧処理を実行する、請求項8に記載の情報処理システム。
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