JP6744515B2 - 非燃焼型香味吸引器 - Google Patents

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本発明は非燃焼型香味吸引器関する。
従来、燃焼を伴わずに香味を吸引するための非燃焼型香味吸引器が知られている。非燃
焼型香味吸引器は、燃焼を伴わずに燃焼を伴わずにエアロゾル源を霧化する霧化部と、ユ
ーザのパフ動作を検知するセンサとを有する。非燃焼型香味吸引器は、パフ動作の検知に
応じて、霧化部に対する電源出力の供給を開始する(例えば、特許文献1)。
特開平11−089551号公報
本発明の第1の側面は、非燃焼型香味吸引器に係り、前記非燃焼型香味吸引器は、燃焼を伴わずにエアロゾル源を霧化する、発熱抵抗体を含む霧化ユニットと、前記霧化ユニットを制御する制御部と、押しボタンと、報知部とを備え、前記制御部は、前記押しボタンへの操作によって電源が投入され、前記発熱抵抗体に熱を発生させる動作が開始された後、前記動作の開始から予め定められた時間の経過後に前記動作を停止し、その後、前記動作を再開し、前記動作は、前記発熱抵抗体に断続的に熱を発生させるパルス制御を含み、前記報知部は、前記動作が開始された後、エアロゾルの供給が可能であるときに報知を行い、前記動作が再開された後、エアロゾルの供給が可能であるときに前記報知を再度行う。
本発明の第2の側面は、非燃焼型香味吸引器に係り、前記非燃焼型香味吸引器は、燃焼を伴わずにエアロゾル源を霧化する、発熱抵抗体を含む霧化ユニットと、前記霧化ユニットに対する電力の供給を制御する制御部と、押しボタンと、報知部とを備え、前記制御部は、前記押しボタンへの操作によって電源が投入され、前記発熱抵抗体に熱を発生させる動作が開始された後、前記動作の開始から予め定められた時間が経過した後に前記動作を停止し、その後、所定の時間が経過した後に前記動作を再開し、その後、前記動作を再び停止し、前記動作は、前記発熱抵抗体に断続的に熱を発生させるパルス制御を含み、前記報知部は、前記動作が開始された後、エアロゾルの供給が可能であるときに報知を行い、前記動作が再開された後、エアロゾルの供給が可能であるときに前記報知を再度行う。
以下において、上記発明とは別に本明細書に記載された発明のいくつかの特徴を説明するが、それらの特徴は、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明に関連するものであり、本願の特許請求の範囲に記載された発明ではない。
第1の特徴は、非燃焼型香味吸引器であって、燃焼を伴わずにエアロゾル源を霧化する霧化部と、前記霧化部に対する電源出力を制御する制御部とを備え、前記制御部は、ユーザのパフ動作の開始前に前記霧化部に対する電源出力の供給を開始するとともに、ユーザのパフ動作中に前記霧化部に対する電源出力の供給を停止することを要旨とする。
第2の特徴は、第1の特徴において、前記非燃焼型香味吸引器は、ユーザのパフ動作が
行われるときに、前記霧化部に対する電源出力の供給を停止する状態に切り替わる霧化ス
イッチを備えることを要旨とする。
第3の特徴は、第2の特徴において、前記霧化スイッチは、ユーザのパフ動作が行われ
なくなるときに、前記霧化部に対する電源出力の供給を開始する状態に切り替わることを
要旨とする。
第4の特徴は、第2の特徴又は第3の特徴において、前記霧化スイッチは、パフ動作を
検知する吸引センサと連動しており、前記制御部は、前記吸引センサによってパフ動作が
検知されたときに、前記霧化部に対する電源出力の供給を停止することを要旨とする。
第5の特徴は、第2の特徴乃至第4の特徴のいずれかにおいて、前記霧化スイッチは、
パフ動作を検知する吸引センサと連動しており、前記制御部は、前記吸引センサによって
パフ動作が検知されなくなったときに、前記霧化部に対する電源出力の供給を開始するこ
とを要旨とする。
第6の特徴は、第2の特徴又は第3の特徴において、前記霧化スイッチは、操作インタ
フェースに対するユーザ操作と連動しており、前記制御部は、前記操作インタフェースに
対するユーザ操作が行われなくなったときに、前記霧化部に対する電源出力の供給を停止
することを要旨とする。
第7の特徴は、第2の特徴、第3の特徴及び第6の特徴のいずれかにおいて、前記霧化
スイッチは、操作インタフェースに対するユーザ操作と連動しており、前記制御部は、前
記操作インタフェースに対するユーザ操作が行われたときに、前記霧化部に対する電源出
力の供給を開始することを要旨とする。
第8の特徴は、第1の特徴において、前記非燃焼型香味吸引器は、操作インタフェース
に対するユーザ操作が行われているときにオン状態に切り替わり、前記操作インタフェー
スに対するユーザ操作が行われていないときにオフ状態に切り替わる第1スイッチと、ユ
ーザのパフ動作の開始によってオン状態に切り替わり、ユーザのパフ動作の終了によって
オフ状態に切り替わる第2スイッチとを備え、前記制御部は、前記第1スイッチがオン状
態に切り替わったときに、前記霧化部に対する電源出力の供給を開始するとともに、前記
第2スイッチがオン状態に切り替わったときに、前記霧化部に対する電源出力の供給を停
止することを要旨とする。
第9の特徴は、第1の特徴乃至第8の特徴のいずれかにおいて、前記制御部は、前記霧
化部に対する電源出力の供給を開始してから第1時間が経過した場合に、前記霧化部に対
する電源出力の供給を停止することを要旨とする。
第10の特徴は、第9の特徴において、前記制御部は、前記第1時間の経過によって前
記霧化部に対する電源出力の供給を停止してから第2時間が経過した場合に、前記霧化部
に対する電源出力の供給を再開することを要旨とする。
第11の特徴は、第1の特徴乃至第10の特徴のいずれかにおいて、前記非燃焼型香味
吸引器は、所望量のエアロゾルを供給可能な期間において、所望量のエアロゾルを供給可
能な旨を報知する報知部を備えることを要旨とする。
第12の特徴は、第1の特徴乃至第11の特徴のいずれかにおいて、所望量のエアロゾ
ルを供給することができない期間において、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を報
知する報知部を備えることを要旨とする。
第13の特徴は、第1の特徴乃至第12の特徴において、前記霧化部によって発生する
エアロゾルの流路に露出する壁面には、凝縮したエアロゾルを吸収する吸収部材が設けら
れることを要旨とする。
第14の特徴は、第1の特徴乃至第13の特徴のいずれかにおいて、前記非燃焼型香味
吸引器は、パフ動作を検知する吸引センサを備え、前記制御部は、前記吸引センサによっ
てパフ動作が検知されていない非吸引状態から前記吸引センサによってパフ動作が検知さ
れている吸引状態への切替え及び前記吸引状態から前記非吸引状態への切替えが行われた
ときに、前記霧化部に対する通電処理をトリガーすることを要旨とする。
第15の特徴は、エアロゾル送達方法であって、インレットからアウトレットまで連続
する吸引経路内で流体流れが発生していない状態で、前記吸引経路内でエアロゾルを発生
させるステップAと、前記ステップAの後に前記エアロゾルの発生を停止した状態で、前
記エアロゾルを前記吸引経路内の流体流れによってユーザーの口腔内に移動させるステッ
プBとを含むことを要旨とする。
第16の特徴は、第13の特徴において、前記ステップAは、操作インタフェースに対
するユーザ操作が行われたときに、霧化部に対する電源出力の供給を開始するステップで
あり、前記ステップBは、前記操作インタフェースに対するユーザ操作が行われなくなっ
たときに、前記霧化部に対する電源出力の供給を停止するステップであることを要旨とす
る。
上述した特徴において、操作インタフェースに対するユーザ操作は、ユーザのパフ動作
を含まないことに留意すべきである。操作インタフェースは、特に限定されるものではな
いが、ユーザの手などによって直接的に操作されるインタフェースであり、操作インタフ
ェースに対するユーザ操作は、例えば、ボタン操作、レバー操作、スイッチ操作などであ
る。
図1は、実施形態に係る香味吸引器100を示す図である。 図2は、実施形態に係る霧化ユニット111を示す図である。 図3は、実施形態に係る香味吸引器100のブロック構成を示す図である。 図4は、実施形態に係る霧化部111Rに対する電源出力の制御例を説明するための図である。 図5は、実施形態に係るエアロゾル送達方法を示すフロー図である。 図6は、実施形態に係るエアロゾル送達方法を示すフロー図である。 図7は、実施形態に係るエアロゾル送達方法を示すフロー図である。 図8は、変更例1に係る香味吸引器100のブロック構成を示す図である。 図9は、変更例1に係る霧化部111Rに対する電源出力の制御例を説明するための図である。 図10は、変更例2に係る香味吸引器100のブロック構成を示す図である。 図11は、変更例2に係るエアロゾル送達方法を示すフロー図である。
以下において、実施形態について説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又
は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり
、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合があることに留意すべきである。
従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面
相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である
[実施形態の概要]
上述した背景技術で記載した非燃焼型香味吸引器は、パフ動作の検知に応じて、霧化部
に対する電源出力の供給を開始する。しかしながら、霧化部によってエアロゾルを発生し
ている途中において霧化部の温度が変化するため、エアロゾルを構成する粒子の粒径分布
が広がってしまう。言い換えると、1回のパフ動作内又は複数のパフ動作間において、エ
アロゾルを構成する粒子の粒径がばらついてしまう。
実施形態に係る非燃焼型香味吸引器は、燃焼を伴わずにエアロゾル源を霧化する霧化部
と、前記霧化部に対する電源出力を制御する制御部とを備え、前記制御部は、ユーザのパ
フ動作の開始前に前記霧化部に対する電源出力の供給を開始するとともに、ユーザのパフ
動作中に前記霧化部に対する電源出力の供給を停止する。
実施形態では、制御部は、ユーザのパフ動作中に霧化部に対する電源出力の供給を停止
する。霧化部によってエアロゾルを発生している途中において、ユーザのパフ動作によっ
て霧化部の温度が変化することがない。従って、1回のパフ動作内又は複数のパフ動作間
において、エアロゾルを構成する粒子の粒径がばらつく事態が抑制される。
[実施形態]
(非燃焼型香味吸引器)
以下において、実施形態に係る非燃焼型香味吸引器について説明する。図1は、実施形
態に係る非燃焼型香味吸引器100を示す図である。非燃焼型香味吸引器100は、燃焼
を伴わずに香喫味成分を吸引するための器具であり、非吸口端から吸口端に向かう方向で
ある所定方向Aに沿って延びる形状を有する。図2は、実施形態に係る霧化ユニット11
1を示す図である。なお、以下においては、非燃焼型香味吸引器100を単に香味吸引器
100と称することに留意すべきである。
図1に示すように、香味吸引器100は、吸引器本体110と、カートリッジ130と
を有する。
吸引器本体110は、香味吸引器100の本体を構成しており、カートリッジ130を
接続可能な形状を有する。具体的には、吸引器本体110は、吸引器ハウジング110X
を有しており、カートリッジ130は、吸引器ハウジング110Xの吸口端に接続される
。吸引器本体110は、燃焼を伴わずにエアロゾル源を霧化するように構成された霧化ユ
ニット111と、電装ユニット112とを有する。
実施形態では、霧化ユニット111は、吸引器ハウジング110Xの一部を構成する第
1筒体111Xを有する。霧化ユニット111は、図2に示すように、リザーバ111P
と、ウィック111Qと、霧化部111Rとを有する。リザーバ111P、ウィック11
1Q及び霧化部111Rは、第1筒体111Xに収容される。第1筒体111Xは、所定
方向Aに沿って延びる筒状形状(例えば、円筒形状)を有する。リザーバ111Pは、エ
アロゾル源を保持する。例えば、リザーバ111Pは、樹脂ウェブ等の材料によって構成
される孔質体である。ウィック111Qは、リザーバ111Pから供給されるエアロゾル
源を保持する液保持部材の一例である。例えば、ウィック111Qは、ガラス繊維によっ
て構成される。霧化部111Rは、ウィック111Qによって保持されるエアロゾル源を
霧化する。霧化部111Rは、例えば、ウィック111Qに所定ピッチで巻き回される発
熱抵抗体(例えば、電熱線)によって構成される。
エアロゾル源は、グリセリン又はプロピレングリコールなどの液体である。エアロゾル
源は、例えば、上述したように、樹脂ウェブ等の材料によって構成される孔質体によって
保持される。孔質体は、非たばこ材料によって構成されていてもよく、たばこ材料によっ
て構成されていてもよい。なお、エアロゾル源は、香喫味成分(例えば、ニコチン成分等
)を含んでいてもよい。或いは、エアロゾル源は、香喫味成分を含まなくてもよい。
実施形態において、霧化部111Rによって発生するエアロゾルの流路に露出する壁面
には、凝縮したエアロゾルを吸収する吸収部材111Sが設けられる。エアロゾルの流路
に露出する壁面は、例えば、エアロゾルの流路に露出する第1筒体111Xの内面、エア
ロゾルの流路に露出するリザーバ111Pの外面などである。ここで、吸収部材111S
がリザーバ111Pと接触していない場合には、吸収部材111Sによって吸収されたエ
アロゾル(凝縮したエアロゾル)は、毛細管現象を利用して吸収部材111Sから霧化部
111Rに導かれることが好ましい。一方で、吸収部材111Sがリザーバ111Pと接
触している場合には、吸収部材111Sによって吸収されたエアロゾル(凝縮したエアロ
ゾル)は、吸収部材111Sからリザーバ111Pに導かれることが好ましい。吸収部材
111Sは、凝縮したエアロゾルを吸収する機能を有する部材であればよく、例えば、リ
ザーバ111Pと同様の材料(樹脂ウェブ)によって構成されていてもよく、ウィック1
11Qと同様の材料(ガラス繊維)によって構成されてもよい。
電装ユニット112は、吸引器ハウジング110Xの一部を構成する第2筒体112X
を有する。実施形態において、電装ユニット112は、インレット112Aを有する。イ
ンレット112Aから流入する空気は、図2に示すように、霧化ユニット111(霧化部
111R)に導かれる。詳細には、電装ユニット112は、電源10と、吸引センサ20
と、押しボタン30と、発光素子40と、制御回路50とを有する。電源10、吸引セン
サ20、押しボタン30及び制御回路50は、第2筒体112Xに収容される。第2筒体
112Xは、所定方向Aに沿って延びる筒状形状(例えば、円筒形状)を有する。
電源10は、例えば、リチウムイオン電池である。電源10は、香味吸引器100の動
作に必要な電力を蓄積する。例えば、電源10は、吸引センサ20及び制御回路50に供
給する電力を蓄積する。また、電源10は、霧化ユニット111(霧化部111R)に供
給する電力を蓄積する。
吸引センサ20は、インレット112Aからアウトレット130Aまで連続する吸引経
路内の流体流れを検知する。吸引センサ20は、インレット112Aからアウトレット1
30A側への流体流れが所定閾値以上である場合に、吸引(吸引状態)を検知する。吸引
センサ20は、インレット112Aからアウトレット130A側への流体流れが所定閾値
未満である場合に、非吸引(非吸引状態)を検知する。
押しボタン30は、香味吸引器100の外側から内側に向けて押し込むように構成され
る。実施形態では、押しボタン30は、香味吸引器100の非吸口端に設けられており、
非吸口端から吸口端に向かう方向(すなわち、所定方向A)に押し込むように構成される
。例えば、香味吸引器100の電源が投入されていない状態において、押しボタン30が
所定回数に亘って連続的に押し込まれた場合に、香味吸引器100の電源が投入されても
よい。一方で、香味吸引器100の電源が投入された状態において、押しボタン30が所
定回数に亘って連続的に押し込まれた場合に、香味吸引器100の電源が切断されてもよ
い。或いは、パフ動作が行われてからパフ動作が行われないまま所定時間が経過した場合
に、香味吸引器100の電源が切断されてもよい。
発光素子40は、例えば、LEDや電灯などの光源である。発光素子40は、所定方向
に沿って延びる側壁に設けられる。発光素子40は、非吸口端の近傍の側壁に設けられる
ことが好ましい。これによって、所定方向Aの軸線上において非吸口端の端面のみに発光
素子が設けられるケースと比べて、ユーザは、パフ動作中において発光素子40の発光パ
ターンを容易に視認することができる。発光素子40の発光パターンは、香味吸引器10
0の状態をユーザに通知するパターンである。
実施形態において、発光素子40は、所望量のエアロゾルを供給可能な旨を報知する報
知部を構成してもよい。ここで、発光素子40は、所望量のエアロゾルを供給可能な期間
の開始から終了までの間に亘って、所望量のエアロゾルを供給可能な旨を継続的に報知し
てもよい。或いは、発光素子40は、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を報知する
報知部を構成してもよい。ここで、発光素子40は、所望量のエアロゾルを供給可能でな
い期間の開始から終了までの間に亘って、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を継続
的に報知してもよい。
制御回路50は、香味吸引器100の動作を制御する。具体的には、制御回路50は、
霧化ユニット111(霧化部111R)に対する電源出力を制御する。また、制御回路5
0は、発光素子40を制御する。
カートリッジ130は、香味吸引器100を構成する吸引器本体110に接続可能に構
成される。カートリッジ130は、吸口から吸い込まれる気体(以下、空気)の流路上に
おいて霧化ユニット111よりも下流に設けられる。言い換えると、カートリッジ130
は、必ずしも物理空間的に霧化ユニット111よりも吸口側に設けられている必要はなく
、霧化ユニット111から発生するエアロゾルを吸口側に導くエアロゾル流路上において
霧化ユニット111よりも下流に設けられていればよい。
具体的には、カートリッジ130は、カートリッジハウジング131と、香味源132
と、網目133Aと、フィルタ133Bとを有する。また、カートリッジ130は、吸口
に設けられるアウトレット130Aを有する。
カートリッジハウジング131は、所定方向Aに沿って延びる筒状形状(例えば、円筒
形状)を有する。カートリッジハウジング131は、香味源132を収容する。ここでは
、カートリッジハウジング131は、吸引器ハウジング110Xに所定方向Aに沿って挿
入されるように構成される。
香味源132は、インレット112Aからアウトレット130Aまで連続する吸引経路
上において霧化ユニット111よりもアウトレット130A(吸口)側に設けられる。香
味源132は、エアロゾル源から発生するエアロゾルに香喫味成分を付与する。言い換え
ると、香味源132によってエアロゾルに付与される香喫味成分は、アウトレット130
A(吸口)に運ばれる。
実施形態において、香味源132は、霧化ユニット111から発生するエアロゾルに香
喫味成分を付与する原料片によって構成される。原料片のサイズは、0.2mm以上1.
2mm以下であることが好ましい。さらには、原料片のサイズは、0.2mm以上0.7
mm以下であることが好ましい。香味源132を構成する原料片のサイズが小さいほど、
比表面積が増大するため、香味源132を構成する原料片から香喫味成分がリリースされ
やすい。従って、所望量の香喫味成分をエアロゾルに付与するにあたって、原料片の量を
抑制できる。香味源132を構成する原料片としては、刻みたばこ、たばこ原料を粒状に
成形した成形体を用いることができる。但し、香味源132は、たばこ原料をシート状に
成形した成形体であってもよい。また、香味源132を構成する原料片は、たばこ以外の
植物(例えば、ミント、ハーブ等)によって構成されてもよい。香味源132には、メン
トールなどの香料が付与されていてもよい。
ここで、香味源132を構成する原料片は、例えば、JIS Z 8801に準拠した
ステンレス篩を用いて、JIS Z 8815に準拠する篩分けによって得られる。例え
ば、0.71mmの目開きを有するステンレス篩を用いて、乾燥式かつ機械式振とう法に
よって20分間に亘って原料片を篩分けによって、0.71mmの目開きを有するステン
レス篩を通過する原料片を得る。続いて、0.212mmの目開きを有するステンレス篩
を用いて、乾燥式かつ機械式振とう法によって20分間に亘って原料片を篩分けによって
、0.212mmの目開きを有するステンレス篩を通過する原料片を取り除く。すなわち
、香味源132を構成する原料片は、上限を規定するステンレス篩(目開き=0.71m
m)を通過し、下限を規定するステンレス篩(目開き=0.212mm)を通過しない原
料片である。従って、実施形態では、香味源132を構成する原料片のサイズの下限は、
下限を規定するステンレス篩の目開きによって定義される。なお、香味源132を構成す
る原料片のサイズの上限は、上限を規定するステンレス篩の目開きによって定義される。
実施形態において、香味源132は、アルカリ性のpHを有するたばこ源である。たば
こ源のpHは、7よりも大きいことが好ましく、8以上であることがより好ましい。pH
を7よりも大きくすることによって、たばこ源から発生する香喫味成分をエアロゾルによ
って効率的に取り出すことができる。これにより、所望量の香喫味成分をエアロゾルに付
与するにあたって、たばこ源の量を抑制できる。一方、たばこ源のpHは、12以下であ
ることが好ましく、10以下であることがより好ましい。pHを12以下とすることによ
って、香味吸引器100(例えば、カートリッジ130又は吸引器本体110)に対する
ダメージ(腐食等)をより効果的に抑制することができる。
なお、香味源132から発生する香喫味成分はエアロゾルによって搬送されており、香
味源132自体を加熱する必要はないことに留意すべきである。
網目133Aは、香味源132の上流においてカートリッジハウジング131の開口を
塞ぐように設けられており、フィルタ133Bは、香味源132の下流においてカートリ
ッジハウジング131の開口を塞ぐように設けられている。網目133Aは、香味源13
2を構成する原料片が通過しない程度の粗さを有する。網目133Aの粗さは、例えば、
0.077mm以上0.198mm以下の目開きを有する。フィルタ133Bは、通気性
を有する物質によって構成される。フィルタ133Bは、例えば、アセテートフィルタで
あることが好ましい。フィルタ133Bは、香味源132を構成する原料片が通過しない
程度の粗さを有する。
(ブロック構成)
以下において、実施形態に係る非燃焼型香味吸引器のブロック構成について説明する。
図3は、実施形態に係る香味吸引器100のブロック構成を示す図である。
図3に示すように、制御回路50は、電源スイッチ51と、霧化スイッチ52と、制御
部53とを有する。
電源スイッチ51は、香味吸引器100の電源が投入される場合にオン状態に切り替わ
り、香味吸引器100の電源が切断される場合にオフ状態に切り替わる。例えば、電源ス
イッチ51は、押しボタン30に接続されており、香味吸引器100の電源が投入されて
いない状態において、押しボタン30が所定回数に亘って連続的に押し込まれた場合にオ
ン状態に切り替わってもよい。一方で、電源スイッチ51は、香味吸引器100の電源が
投入された状態において、押しボタン30が所定回数に亘って連続的に押し込まれた場合
にオフ状態に切り替わってもよい。或いは、電源スイッチ51は、パフ動作の終了に応じ
て起動するタイマを有しており、タイマの満了(所定時間の経過)に応じてオフ状態に切
り替わってもよい。
霧化スイッチ52は、ユーザのパフ動作が行われるときに、霧化部111Rに対する電
源出力の供給を停止する状態(オフ状態)に切り替わり、ユーザのパフ動作が行われなく
なるときに、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始する状態(オン状態)に切り
替わる。実施形態では、霧化スイッチ52は、パフ動作を検知する吸引センサと連動して
いる。霧化スイッチ52は、吸引センサ20によってパフ動作が検知されたときに、オフ
状態に切り替わる。一方で、霧化スイッチ52は、吸引センサ20によってパフ動作が検
知されなくなったときに、オン状態に切り替わる。
ここで、吸引センサ20によってパフ動作が検知されていない状態を非吸引状態と称し
、吸引センサ20によってパフ動作が検知されている状態を吸引状態と称することもある
。従って、霧化スイッチ52は、非吸引状態から吸引状態への切り替えによってオフ状態
に切り替わり、吸引状態から非吸引状態への切り替えによってオン状態に切り替わる。
制御部53は、香味吸引器100の電源が投入された状態において、香味吸引器100
を制御する。
第1に、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力を制御する。実施形態におい
て、制御部53は、ユーザのパフ動作の開始前に霧化部111Rに対する電源出力の供給
を開始するとともに、ユーザのパフ動作中に霧化部111Rに対する電源出力の供給を停
止する。実施形態では、制御部53は、霧化スイッチ52がオフ状態になった場合に、霧
化部111Rに対する電源出力の供給を停止する。一方で、制御部53は、霧化スイッチ
52がオン状態になったときに、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始する。言
い換えると、制御部53は、吸引センサ20によってパフ動作が検知されたときに、霧化
部111Rに対する電源出力の供給を停止する。一方で、制御部53は、吸引センサ20
によってパフ動作が検知されなくなったときに、霧化部111Rに対する電源出力の供給
を開始する。
ここで、電源出力の大きさは、霧化部111Rに対して連続的に電圧が印加されるケー
スにおいては、霧化部111Rに対して印加される電圧の値で定義される。一方で、電源
出力の大きさは、霧化部111Rに対して断続的に電圧が印加されるケース(パルス制御
)においては、霧化部111Rに対して印加される電圧の値、パルス幅及びパルス間隔の
少なくともいずれか1つのパラメータによって定義される。
実施形態において、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始して
から第1時間が経過した場合に、霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止してもよ
い。ここで、第1時間は、非吸引状態の時間長に依存せずにエアロゾルの供給量を所望量
に収めるための時間である。言い換えると、第1時間は、エアロゾルの供給量が所望量の
範囲の上限を超えないようにするために定められた時間である。
例えば、第1時間の上限は5秒であることが好ましい。より好ましくは、第1時間の上
限は4秒であり、さらにより好ましくは、第1時間の上限は3秒である。例えば、第1時
間の下限は0.5秒であることが好ましい。より好ましくは、第1時間の下限は1秒であ
り、さらにより好ましくは、第1時間の下限は1.5秒である。例えば、第1時間は0.
5秒以上5秒以下であることが好ましい。より好ましくは、第1時間は1秒以上4秒以下
であることが好ましい。さらにより好ましくは、第1時間は1.5秒以上3秒以下である
ことが好ましい。
実施形態では、制御部53は、第1時間の経過によって霧化部111Rに対する電源出
力の供給を停止してから第2時間が経過した場合に、霧化部111Rに対する電源出力の
供給を再開してもよい。ここで、第2時間は、エアロゾルの流路に露出する壁面にエアロ
ゾルが凝縮することによって、エアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を下回らないよ
うにするために定められた時間である。なお、吸収部材111Sによって吸収された凝縮
後のエアロゾルが電源出力の供給再開によって再霧化されてもよい。
上述したように、吸収部材111Sがリザーバ111Pと接触していない場合には、吸
収部材111Sによって吸収されたエアロゾル(凝縮したエアロゾル)は、毛細管現象を
利用して吸収部材111Sから霧化部111Rに導かれることが好ましい。一方で、吸収
部材111Sがリザーバ111Pと接触している場合には、吸収部材111Sによって吸
収されたエアロゾル(凝縮したエアロゾル)は、吸収部材111Sからリザーバ111P
に導かれることが好ましい。
第2に、制御部53は、発光素子40を制御する。実施形態において、制御部53は、
所望量のエアロゾルを供給可能な旨を報知するように発光素子40を制御してもよい。制
御部53は、所望量のエアロゾルを供給可能な期間の開始から終了までの間に亘って、所
望量のエアロゾルを供給可能な旨を継続的に報知するように発光素子40を制御してもよ
い。例えば、所望量のエアロゾルを供給可能な期間の開始タイミングは、霧化部111R
に対する電源出力の供給を開始してから第1時間よりも短い一定時間が経過するタイミン
グである。一定時間は、例えば、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始してから
エアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限に達するまでの時間である。
また、制御部53は、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を報知するように発光素
子40を制御してもよい。制御部53は、所望量のエアロゾルを供給可能でない期間の開
始から終了までの間に亘って、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を継続的に報知す
るように発光素子40を制御してもよい。所望量のエアロゾルを供給可能でない期間の開
始タイミングは、例えば、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始したタイミング
である。なお、所望量のエアロゾルを供給可能でない期間の終了タイミングは、所望量の
エアロゾルを供給可能な期間の開始タイミングと同様である。
第3に、制御部53は、非吸引状態から吸引状態への切替え及び吸引状態から非吸引状
態への切替えが行われたときに、霧化部111Rに対する通電処理をトリガーしてもよい
。言い換えると、初回のパフ動作は、エアロゾルの発生を伴わず、霧化部111Rに対す
る通電処理をトリガーするために行われる。霧化部111Rに対する通電処理とは、霧化
部111Rに対する電源出力の供給によってエアロゾルを発生させる処理である。
例えば、初回のパフ動作は、ユーザが正規のユーザであるか否かを認証するために用い
られてもよい。例えば、初回のパフ動作に伴う吸引センサ20の応答値が所定条件(例え
ば、流速の傾きが所定値以上である条件)を満たす場合に、ユーザが正規のユーザである
と認証される。初回のパフ動作とは、香味吸引器100の電源が導入された後の初回のパ
フ動作であってもよく、パフ動作が行われないまま所定時間が経過した後の初回のパフ動
作であってもよい。ここで、制御部53は、初回のパフ動作について、非吸引状態から吸
引状態への切替え及び吸引状態から非吸引状態への切替えがトリガー時間内に行われなけ
れば、霧化部111Rに対する通電処理をトリガーしなくてもよい。このような認証動作
については、国際出願番号PCT/JP2015/63036(2015年4月30日出
願)の全内容が参照により組み込まれる。
(制御例)
以下において、実施形態に係る霧化部111Rに対する電源出力の制御例について説明
する。図4は、実施形態に係る霧化部111Rに対する電源出力の制御例を説明するため
の図である。
上述したように、制御部53は、霧化スイッチ52がオン状態(すなわち、非吸引状態
)になったときに、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始する。制御部53は、
霧化スイッチ52がオフ状態(すなわち、吸引状態)になったときに、霧化部111Rに
対する電源出力の供給を停止する。
このようなケースにおいて、制御部53は、図4に示すように、霧化部111Rに対す
る電源出力の供給を開始してから、霧化スイッチ52がオン状態(すなわち、非吸引状態
)のまま第1時間が経過した場合に、霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止する
。第1時間は、エアロゾルの供給量が所望量の範囲の上限を超えないようにするために定
められた時間である。なお、第1時間は、エアロゾル流路に滞留するエアロゾルの量によ
って可変である。
また、制御部53は、第1時間の経過によって霧化部111Rに対する電源出力の供給
を停止してから、霧化スイッチ52がオン状態(すなわち、非吸引状態)のまま第2時間
が経過した場合に、霧化部111Rに対する電源出力の供給を再開する。第2時間は、エ
アロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を下回らないようにするために定められた時間で
ある。実施形態に係る制御例では、霧化部111Rに対する電源出力の供給の停止及び再
開を繰り返すことによって、エアロゾルの供給量が所望量の範囲内で増減する。ここで、
所望量の範囲は、上限と下限とによって定めてもよく、下限は0.1mg以上であること
が好ましく、1.0mg以上であることがさらに好ましい。一方で、所望量の上限は、1
0.0mg以下であることが好ましく、5.0mg以下であることがさらに好ましい。0
.1mg以上10.0mg以下としてもよく、1.0mg以上5.0mg以下としてもよ
い。また、所望量の範囲は、所望量の目標値を基準として定めてもよく、例えば、所望量
の目標値を基準として±50%以下の範囲(例えば、所望量の目標値を2.0mgとした
場合には、所望量の範囲は1.0mg以上3.0mg以下)であることが好ましく、±2
5%以下の範囲(例えば、所望量の目標値を2.0mgとした場合には、所望量の範囲は
1.5mg以上2.5mg以下)であることがさらに好ましい。
ここで、制御部53は、所望量のエアロゾルを供給可能な旨を報知するように発光素子
40を制御する。また、制御部53は、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を報知す
るように発光素子40を制御する。実施形態に係る制御例では、霧化部111Rに対する
電源出力の供給を開始してからエアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限に達するまで、
所望量のエアロゾルを供給可能でない旨が報知される。霧化部111Rに対する電源出力
の供給を開始してからエアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を上回った場合に、所望
量のエアロゾルを供給可能な旨が報知される。所望量のエアロゾルを供給可能な期間の開
始タイミングは、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始してから第1時間よりも
短い一定時間が経過するタイミングである。一定時間は、例えば、霧化部111Rに対す
る電源出力の供給を開始してからエアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限に達するまで
の時間である。
(エアロゾル送達方法)
以下において、実施形態に係るエアロゾル送達方法について説明する。図5〜図7は、
実施形態に係るエアロゾル送達方法を示すフロー図である。図5〜図7では、香味吸引器
100(制御部53)の動作について主として説明する。
図5に示すように、ステップS10において、香味吸引器100の電源が投入される。
例えば、押しボタン30が所定回数に亘って連続的に押し込まれた場合に、香味吸引器1
00の電源が投入される。
ステップS20において、制御部53は、パフ動作に伴う電源出力の制御を行う。なお
、ステップS20の詳細については後述する(図6及び図7を参照)。
ステップS30において、香味吸引器100の電源が切断される。例えば、押しボタン
30が所定回数に亘って連続的に押し込まれた場合に、香味吸引器100の電源が切断さ
れる。或いは、パフ動作が行われてからパフ動作が行われないまま所定時間が経過した場
合に、香味吸引器100の電源が切断されてもよい。
続いて、上述したステップS20の詳細について説明する。図6は、初回のパフ動作に
おけるエアロゾル送達方法を示すフロー図である。図6に示すように、ステップS201
において、香味吸引器100は、吸引センサ20によってパフ動作が検知されていない非
吸引状態である。
ステップS202において、制御部53は、非吸引状態から吸引状態への切り替えが行
われたかを判定する。言い換えると、制御部53は、霧化スイッチ52がオン状態からオ
フ状態に切り替わったかを判定する。制御部53は、判定結果がYESである場合には、
ステップS203の処理に移る。制御部53は、判定結果がNOである場合には、ステッ
プS201の処理に戻る。
ステップS203において、制御部53は、吸引状態から非吸引状態への切り替えが行
われたかを判定する。言い換えると、制御部53は、霧化スイッチ52がオフ状態からオ
ン状態に切り替わったかを判定する。制御部53は、判定結果がYESである場合には、
ステップS204の処理に移る。制御部53は、判定結果がNOである場合には、そのま
ま待機する。
ステップS204において、制御部53は、非吸引状態から吸引状態への切り替え及び
吸引状態から非吸引状態への切り替えがトリガー時間内に行われたかを判定する。すなわ
ち、制御部53は、吸引状態への切り替えが行われたタイミングから非吸引状態への切り
替えが行われたタイミングまでの時間がトリガー時間内であるかを判定する。制御部53
は、判定結果がYESである場合には、ステップS205の処理に移る。制御部53は、
判定結果がNOである場合には、ステップS201の処理に戻る。但し、ステップS20
4の処理は省略されてもよい。
ステップS205において、制御部53は、霧化部111Rに対する通電処理をトリガ
ーする。すなわち、制御部53は、ステップS202及びステップS203で検知された
初回のパフ動作が行われた後に、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始する。ま
た、初回のパフ動作は、ユーザが正規のユーザであるか否かを認証するために用いられて
もよい。初回のパフ動作とは、香味吸引器100の電源が投入された後の初回のパフ動作
であってもよく、パフ動作が行われないまま所定時間が経過した後の初回のパフ動作であ
ってもよい。所定時間は、少なくとも第1時間及び第2時間よりも長い。
ここで、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始してからエアロ
ゾルの供給量が所望量の範囲の下限に達するまで、所望量のエアロゾルを供給可能でない
旨を報知するように、発光素子40を制御してもよい。一方で、制御部53は、霧化部1
11Rで生成されたエアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を上回ったときに、所望量
のエアロゾルを供給可能な旨を報知するように発光素子40を制御してもよい。発光素子
40は、所望量のエアロゾルを供給可能な期間の開始から終了までの間に亘って、所望量
のエアロゾルを供給可能な旨を継続的に報知してもよい。
なお、制御部53は、ステップS205の処理の後に、図7に示すステップS211の
処理に移る。図7は、認証後のパフ動作(例えば、2回目以降のパフ動作)におけるエア
ロゾル送達方法を示すフロー図である。
図7に示すように、ステップS211において、制御部53は、非吸引状態から吸引状
態への切り替えが行われたかを判定する。言い換えると、制御部53は、霧化スイッチ5
2がオン状態からオフ状態に切り替わったかを判定する。制御部53は、判定結果がYE
Sである場合には、ステップS212の処理に移る。制御部53は、判定結果がNOであ
る場合には、ステップS216の処理に移る。
ステップS212において、香味吸引器100は、吸引センサ20によってパフ動作が
検知されている吸引状態である。
ステップS213において、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を
停止する。
ステップS214において、吸引状態から非吸引状態への切り替えが行われたかを判定
する。言い換えると、制御部53は、霧化スイッチ52がオフ状態からオン状態に切り替
わったかを判定する。制御部53は、判定結果がYESである場合には、ステップS21
5の処理に移る。制御部53は、判定結果がNOである場合には、吸引状態が終了するま
で待機する。
ステップS215において、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を
再開する。ここで、制御部53は、霧化部111Rで生成されたエアロゾルの供給量が所
望量の範囲の下限を上回るまでは、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を報知するよ
うに発光素子40を制御してもよい。制御部53は、霧化部111Rで生成されたエアロ
ゾルの供給量が所望量の範囲の下限を上回ったときに、所望量のエアロゾルを供給可能な
旨を報知するように発光素子40を制御してもよい。なお、制御部53は、ステップS2
15の後にステップS211の処理に戻る。
ステップS216において、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を
開始してから第1時間が経過したかを判定する。なお、第1時間は、上述したように、エ
アロゾルの供給量が所望量の範囲の上限を超えないようにするために定められた時間であ
る。制御部53は、判定結果がYESである場合には、ステップS217の処理に移る。
制御部53は、判定結果がNOである場合には、ステップS211の処理に戻る。
ステップS217において、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を
停止する。ここで、制御部53は、霧化部111Rで生成されたエアロゾルの供給量が所
望量の範囲の下限を下回ったときに、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を報知する
ように発光素子40を制御してもよい。発光素子40は、所望量のエアロゾルを供給可能
でない期間の開始から終了までの間に亘って、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を
継続的に報知してもよい。
但し、図4に示す制御例のように、エアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を上回っ
た後においてエアロゾルの供給量が所望範囲内で増減する場合には、エアロゾルの供給量
が所望量の範囲の下限を上回った状態が維持されることに留意すべきである。従って、ス
テップS217で所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を報知する必要はない。
ステップS218において、制御部53は、第1時間の経過によって霧化部111Rに
対する電源出力の供給を停止してから第2時間が経過したかを判定する。なお、第2時間
は、上述したように、エアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を下回らないようにする
ために定められた時間である。制御部53は、判定結果がYESである場合には、ステッ
プS219の処理に移る。制御部53は、判定結果がNOである場合には、ステップS2
20の処理に移る。
ステップS219において、制御部53は、終了条件が満たされているかを判定する。
制御部53は、判定結果がYESである場合には、一連の処理を終了する。制御部53は
、判定結果がNOである場合には、ステップS221の処理に戻る。終了条件は、パフ動
作が行われないまま所定時間が経過することであってもよく、所定回数のパフ動作が行わ
れたことであってもよい。
ステップS220において、制御部53は、非吸引状態から吸引状態への切り替えが行
われたかを判定する。言い換えると、制御部53は、霧化スイッチ52がオン状態からオ
フ状態に切り替わったかを判定する。制御部53は、判定結果がYESである場合には、
ステップS212の処理に移る。制御部53は、判定結果がNOである場合には、ステッ
プS218の処理に戻る。
ステップS221において、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を
再開する。ここで、制御部53は、ステップS205と同様に、霧化部111Rで生成さ
れたエアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を上回ったときに、所望量のエアロゾルを
供給可能な旨を報知するように発光素子40を制御してもよい。発光素子40は、所望量
のエアロゾルを供給可能な期間の開始から終了までの間に亘って、所望量のエアロゾルを
供給可能な旨を継続的に報知してもよい。
但し、図4に示す制御例のように、エアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を上回っ
た後においてエアロゾルの供給量が所望範囲内で増減する場合には、エアロゾルの供給量
が所望量の範囲の下限を上回った状態が維持されることに留意すべきである。従って、霧
化部111Rで生成されたエアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を上回ったタイミン
グで所望量のエアロゾルを供給可能な旨が1回だけ報知される場合には、ステップS21
5で所望量のエアロゾルを供給可能な旨を報知する必要はない。なお、制御部53は、ス
テップS221の後にステップS211の処理に戻る。
上述したように、エアロゾル送達方法は様々な工程を含むが、実施形態はこれに限定さ
れるものではない。エアロゾル送達方法は、吸引経路内でエアロゾルを発生させるステッ
プA(すなわち、ステップS205、ステップS215、ステップS221)と、ステッ
プAの後にエアロゾルの発生を停止した状態で、エアロゾルを吸引経路内の流体流れによ
ってユーザーの口腔内に移動させるステップB(すなわち、ステップS213)とを少な
くとも含めばよい。
(作用及び効果)
実施形態では、制御部53は、ユーザのパフ動作中に霧化部111Rに対する電源出力
の供給を停止する。霧化部111Rによってエアロゾルを発生している途中において、ユ
ーザのパフ動作によって霧化部111Rの温度が変化することがない。従って、1回のパ
フ動作内又は複数のパフ動作間において、エアロゾルを構成する粒子の粒径がばらつく事
態が抑制される。
実施形態では、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始してから
第1時間が経過した場合に、霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止する。従って
、パフ動作の間隔に依存せずにエアロゾルの供給量を所望量に収めることができる。
実施形態では、制御部53は、第1時間の経過によって霧化部111Rに対する電源出
力の供給を停止してから第2時間が経過した場合に、霧化部111Rに対する電源出力の
供給を再開する。これによって、エアロゾルの流路に露出する壁面にエアロゾルが凝縮す
ることによって、エアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を下回ることを抑制すること
ができる。
実施形態では、発光素子40は、所望量のエアロゾルを供給可能な期間において、所望
量のエアロゾルを供給可能な旨を報知する。これによって、ユーザは、適切なタイミング
におけるパフ動作の開始を促進することができる。
実施形態では、発光素子40は、所望量のエアロゾルを供給することができない期間に
おいて、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を報知する。これによって、不適切なタ
イミングにおけるパフ動作の開始を抑制することができる。
実施形態では、霧化部111Rによって発生するエアロゾルの流路に露出する壁面には
、凝縮したエアロゾルを吸収する吸収部材111Sが設けられる。これによって、吸収部
材111Sによって吸収されるエアロゾルの再霧化によって、エアロゾル源の無駄を抑制
することができる。
実施形態では、制御部53は、非吸引状態から吸引状態への切替え及び吸引状態から非
吸引状態への切替えが行われたときに、霧化部111Rに対する通電処理をトリガーする
。これによって、霧化部111Rに対する通電処理を適切にトリガーすることができる。
さらに、初回のパフ動作をユーザ認証に流用することもできる。
[変更例1]
以下において、実施形態の変更例1について説明する。以下においては、実施形態に対
する相違点について主として説明する。
具体的には、実施形態では、霧化スイッチ52は、吸引センサ20に連動している。こ
れに対して、変更例1では、霧化スイッチ52は、図8に示すように、操作インタフェー
ス80に接続されており、操作インタフェース80に対するユーザ操作と連動している。
操作インタフェース80は、上述した押しボタン30であってもよく、上述した押しボタ
ン30とは別に設けられたインタフェースであってもよい。
操作インタフェース80は、パフ動作の開始前に操作されるように構成されたインタフ
ェースである。すなわち、ユーザは、パフ動作を行わない期間において操作インタフェー
ス80を操作し、パフ動作を行う期間において操作インタフェース80を操作しない。従
って、霧化スイッチ52は、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われなくな
ったときにオフ状態に切り替わる。一方で、霧化スイッチ52は、操作インタフェース8
0に対するユーザ操作が行われたときにオン状態に切り替わる。すなわち、操作インタフ
ェース80に対するユーザ操作が行われている状態は非吸引状態であり、操作インタフェ
ース80に対するユーザ操作が行われていない状態は吸引状態である。
変更例1において、制御部53は、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行わ
れたときに霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始するとともに、操作インタフェ
ース80に対するユーザ操作が行われなくなったときに霧化部111Rに対する電源出力
の供給を停止する。
ここで、実施形態の制御を変更例1に適用するケースにおいては、「吸引センサ20に
よってパフ動作が検知されたとき」を「操作インタフェース80に対するユーザ操作が行
われなくなったとき」と読み替えるとともに、「吸引センサ20によってパフ動作が検知
されなくなったとき」を「操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われたとき」
と読み替えればよい。
このような読み替えを前提とした場合に、変更例1において、吸引経路内でエアロゾル
を発生させるステップA(上述したステップS205、ステップ213、ステップ219
)は、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われたときに霧化部111Rに対
する電源出力の供給を開始するステップであり、ステップAの後にエアロゾルの発生を停
止した状態で、エアロゾルを吸引経路内の流体流れによってユーザーの口腔内に移動させ
るステップBは、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われなくなったときに
霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止するステップである。
(制御例)
以下において、変更例1に係る霧化部111Rに対する電源出力の制御例について説明
する。図9は、変更例1に係る霧化部111Rに対する電源出力の制御例を説明するため
の図である。
上述したように、制御部53は、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われ
たときに、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始する。制御部53は、操作イン
タフェース80に対するユーザ操作が行われていないときに、霧化部111Rに対する電
源出力の供給を停止する。
このようなケースにおいて、制御部53は、図9に示すように、霧化部111Rに対す
る電源出力の供給を開始してから、霧化スイッチ52がオン状態(すなわち、非吸引状態
)のまま第1時間が経過した場合に、霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止する
。すなわち、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われている状態が継続して
いても、霧化部111Rに対する電源出力の供給が停止する。第1時間は、エアロゾルの
供給量が所望量の範囲の上限を超えないようにするために定められた時間である。但し、
変更例1に係る制御例では、上述した第2時間を用いて所望量の範囲の下限を上回るよう
にエアロゾルの供給量を維持する制御が行われない。
ここで、制御部53は、所望量のエアロゾルを供給可能な旨を報知するように発光素子
40を制御する。また、制御部53は、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を報知す
るように発光素子40を制御する。変更例1に係る制御例では、エアロゾルの供給量が所
望量の範囲の下限を下回っているときに、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨が報知
される。エアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を上回っているときに、所望量のエア
ロゾルを供給可能な旨が報知される。
(作用及び効果)
変更例1においては、吸引センサ20に代えて操作インタフェース80を用いても、実
施形態と同様の効果を得ることができる。また、上述した第2時間を用いて所望量の範囲
の下限を上回るようにエアロゾルの供給量を維持する制御が省略されるため、実施形態と
比べて、電力消費量や処理負荷が軽減される。
[変更例2]
以下において、実施形態の変更例2について説明する。以下においては、実施形態に対
する相違点について主として説明する。
実施形態では、吸引センサ20に連動している霧化スイッチ52が設けられる。これに
対して、変更例2では、図10に示すように、操作インタフェース80に連動している第
1スイッチ57及び吸引センサ20に連動している第2スイッチ58が設けられる。操作
インタフェース80は、上述した押しボタン30であってもよく、上述した押しボタン3
0とは別に設けられたインタフェースであってもよい。
変更例2において、第1スイッチ57は、操作インタフェース80に対するユーザ操作
が行われたときにオン状態に切り替わり、操作インタフェース80に対するユーザ操作が
行われなくなったときにオフ状態に切り替わる。一方で、第2スイッチ58は、吸引セン
サ20によってパフ動作が検知されたときにオン状態に切り替わり、吸引センサ20によ
ってパフ動作が検知されなくなったときにオフ状態に切り替わる。すなわち、第2スイッ
チ58は、ユーザのパフ動作の開始によってオン状態に切り替わり、ユーザのパフ動作の
終了によってオフ状態に切り替わる。
変更例2において、制御部53は、第1スイッチ57がオン状態に切り替わったときに
、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始するとともに、第2スイッチ58がオン
状態に切り替わった場合に、霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止する。言い換
えると、制御部53は、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われたときに霧
化部111Rに対する電源出力の供給を開始するとともに、操作インタフェース80に対
するユーザ操作が行われている状態であっても、吸引センサ20によってパフ動作が検知
されたときに霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止する。
このように、変更例2において、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始する契
機は、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われること(第1スイッチ57が
オン状態に切り替わること)であり、吸引センサ20によってパフ動作が検知されなくな
ること(第2スイッチ58がオフ状態に切り替わること)ではないことに留意すべきであ
る。
なお、変更例2において、操作インタフェース80は、霧化部111Rに対する電源出
力の供給を開始するためのインタフェースとして用いられている。従って、制御部53は
、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われなくなったときに、霧化部111
Rに対する電源出力の供給を停止しなくてもよい。但し、変更例2はこれに限定されるも
のではない。具体的には、制御部53は、操作インタフェース80に対するユーザ操作が
行われなくなったときに、霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止してもよい。具
体的には、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われている(すなわち、第1
スイッチ57がオン状態である)という前提下において、霧化部111Rに対する電源出
力の供給が許容されると考えてもよい。
なお、変更例2においては、変更例1と同様に、霧化部111Rに対する電源出力の制
御として図9に示す制御が行われることに留意すべきである。すなわち、上述した第2時
間を用いて所望量の範囲の下限を上回るようにエアロゾルの供給量を維持する制御が行わ
れない。
変更例2において、霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止する観点では、吸引
センサ20に連動している第2スイッチ58が霧化スイッチであると考えてもよい。霧化
部111Rに対する電源出力の供給を開始する観点では、操作インタフェース80に連動
している第1スイッチ57が霧化スイッチであると考えてもよい。
(エアロゾル送達方法)
以下において、変更例2に係るエアロゾル送達方法について説明する。図11は、変更
例2に係るエアロゾル送達方法を示すフロー図である。図11では、香味吸引器100(
制御部53)の動作について主として説明する。図11では、図5に示すステップS20
の詳細について説明する。
図11に示すように、ステップS311において、第1スイッチ57がオフ状態である
。すなわち、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われていない。
ステップS312において、制御部53は、終了条件が満たされているかを判定する。
制御部53は、判定結果がYESである場合には、一連の処理を終了する。制御部53は
、判定結果がNOである場合には、ステップS313の処理に戻る。終了条件は、パフ動
作が行われないまま所定時間が経過することであってもよく、所定回数のパフ動作が行わ
れたことであってもよい。
ステップS313において、制御部53は、第1スイッチ57がオフ状態からオン状態
に切り替わったかを判定する。言い換えると、制御部53は、操作インタフェース80に
対するユーザ操作が行われたかを判定する。制御部53は、判定結果がYESである場合
には、ステップS314の処理に移る。制御部53は、判定結果がNOである場合には、
ステップS311の処理に戻る。
ステップS314において、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を
開始する。ここで、制御部53は、霧化部111Rで生成されたエアロゾルの供給量が所
望量の範囲の下限を上回ったときに、所望量のエアロゾルを供給可能な旨を報知するよう
に発光素子40を制御してもよい。
ステップS315において、制御部53は、第2スイッチ58がオフ状態からオン状態
に切り替わったかを判定する。言い換えると、制御部53は、吸引センサ20によってパ
フ動作が検知されたかを検知する。制御部53は、判定結果がYESである場合には、ス
テップS316の処理に移る。制御部53は、判定結果がNOである場合には、ステップ
S318の処理に戻る。
ステップS316において、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を
停止する。
ステップS317において、制御部53は、第2スイッチ58がオン状態からオフ状態
に切り替わったかを判定する。言い換えると、制御部53は、吸引センサ20によってパ
フ動作が検知されなくなったかを検知する。制御部53は、判定結果がYESである場合
には、ステップS311の処理に戻る。図11に示すフローでは、ステップS311の処
理に戻る際に、操作インタフェース80に対するユーザ操作が継続していても、第1スイ
ッチ57がオン状態からオフ状態に切り替わる。一方で、制御部53は、判定結果がNO
である場合には、そのまま待機する。言い換えると、ユーザのパフ動作の検知によって第
2スイッチ58がオン状態である場合には、次のステップが処理されないため、操作イン
タフェース80に対するユーザ操作によって第1スイッチ57がオン状態になっても、霧
化部111Rに対する電源出力が開始しないことに留意すべきである。
ステップS318において、第1スイッチ57がオン状態からオフ状態に切り替わった
かを判定する。言い換えると、制御部53は、操作インタフェース80に対するユーザ操
作が行われなくなったかを判定する。制御部53は、判定結果がYESである場合には、
ステップS319の処理に移る。制御部53は、判定結果がNOである場合には、ステッ
プS320の処理に戻る。
ステップS319において、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を
停止する。ここで、制御部53は、霧化部111Rで生成されたエアロゾルの供給量が所
望量の範囲の下限を下回ったときに、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を報知する
ように発光素子40を制御してもよい。なお、制御部53は、ステップS319の後にス
テップS311の処理に戻る。
ステップS320において、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を
開始してから第1時間が経過したかを判定する。なお、第1時間は、上述したように、エ
アロゾルの供給量が所望量の範囲の上限を超えないようにするために定められた時間であ
る。制御部53は、判定結果がYESである場合には、ステップS321の処理に移る。
制御部53は、判定結果がNOである場合には、ステップS315の処理に戻る。
ステップS321において、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を
停止する。ここで、制御部53は、霧化部111Rで生成されたエアロゾルの供給量が所
望量の範囲の下限を下回ったときに、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を報知する
ように発光素子40を制御してもよい。なお、制御部53は、ステップS321の後にス
テップS311の処理に戻る。図11に示すフローでは、ステップS311の処理に戻る
際に、操作インタフェース80に対するユーザ操作が継続していても、第1スイッチ57
がオン状態からオフ状態に切り替わる。
(作用及び効果)
変更例2においては、霧化スイッチ52に代えて第1スイッチ57及び第2スイッチ5
8を用いても、実施形態と同様の効果を得ることができる。また、上述した第2時間を用
いて所望量の範囲の下限を上回るようにエアロゾルの供給量を維持する制御が省略される
ため、実施形態と比べて、電力消費量や処理負荷が軽減される。
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は
、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な
代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
実施形態では、カートリッジ130は霧化ユニット111を含まないが、実施形態はこ
れに限定されるものではない。例えば、カートリッジ130は、霧化ユニット111とと
もに1つのユニットを構成してもよい。
実施形態では、香味吸引器100はカートリッジ130を有しているが、実施形態はこ
れに限定されるものではない。香味吸引器100はカートリッジ130を有していていな
くてもよい。このようなケースにおいて、エアロゾル源は、香味成分を含むことが好まし
い。
実施形態では、香味吸引器100は電源スイッチ51を有しているが、実施形態はこれ
に限定されるものではない。言い換えると、吸引センサ20に対する通電が常に行われて
いてもよい。
押しボタン30は、香味吸引器100の非吸口端に設けられるが、実施形態はこれに限
定されるものではない。例えば、押しボタン30は、吸引器ハウジング110Xの外周に
設けられてもよい。
変更例1及び変更例2では、図9に示すように、第2時間を用いる制御、すなわち、所
望量の範囲の下限を上回るようにエアロゾルの供給量を維持する制御が行われないが、実
施形態はこれに限定されるものではない。変更例1及び変更例2においても、図4に示す
ように、第2時間を用いる制御が行われてもよい。詳細には、変更例1に係る制御部53
は、第1時間の経過によって霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止してから、霧
化スイッチ52がオン状態のまま(すなわち、操作インタフェース80に対するユーザ操
作が行われたまま)、第2時間が経過した場合に、霧化部111Rに対する電源出力の供
給を再開してもよい。変更例2に係る制御部53は、第1時間の経過によって霧化部11
1Rに対する電源出力の供給を停止してから、第1スイッチ57がオン状態であり、かつ
、第2スイッチ58がオフ状態のまま(すなわち、操作インタフェース80に対するユー
ザ操作が継続しており、かつ、吸引センサ20によってパフ動作が検知されないまま)、
第2時間が経過した場合に、霧化部111Rに対する電源出力の供給を再開してもよい。
実施形態では特に触れていないが、霧化ユニット111は、電装ユニット112とは別
体として設けられており、電装ユニット112に対して接続可能に構成されていてもよい
実施形態によれば、エアロゾルを構成する粒子の粒径のばらつきを抑制することを可能
とする非燃焼型香味吸引器及びエアロゾル送達方法を提供することができる。

Claims (17)

  1. 燃焼を伴わずにエアロゾル源を霧化する、発熱抵抗体を含む霧化ユニットと、前記霧化ユニットを制御する制御部と、押しボタンと、報知部とを備え、
    前記制御部は、前記押しボタンへの操作によって電源が投入され、前記発熱抵抗体に熱を発生させる動作が開始された後、前記動作の開始から予め定められた時間の経過後に前記動作を停止し、その後、前記動作を再開し、
    前記動作は、前記発熱抵抗体に断続的に熱を発生させるパルス制御を含
    前記報知部は、前記動作が開始された後、エアロゾルの供給が可能であるときに報知を行い、前記動作が再開された後、エアロゾルの供給が可能であるときに前記報知を再度行う、
    ことを特徴とする非燃焼型香味吸引器。
  2. 前記動作が再開された後に再度行われる前記報知は、前記電源が投入され、前記発熱抵抗体に熱を発生させる前記動作が開始されてから予め設定された時間の経過に応じて行わる報知を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の非燃焼型香味吸引器。
  3. 前記報知は、非継続的に行われる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の非燃焼型香味吸引器。
  4. 前記報知は、エアロゾルを供給可能な期間の開始から終了までの間のうち一部の期間において行われる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の非燃焼型香味吸引器。
  5. 前記動作が再開された後に再度行われる前記報知は、その前に行われた前記報知が継続していない状態で行われる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の非燃焼型香味吸引器。
  6. 前記動作が再開された後に再度行われる前記報知は、その前に行われる前記報知と同様の報知である、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の非燃焼型香味吸引器。
  7. 前記制御部は、前記動作が再開された後、前記電源の投入からの定められた時間の経過と所定回数のパフ動作とに応じて前記動作を終了させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の非燃焼型香味吸引器。
  8. 前記動作の停止後に前記動作を再開する動作は、前記動作の停止の後、所定時間が経過した後に行われる、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の非燃焼型香味吸引器。
  9. 前記動作の停止後に前記動作を再開する動作は、エアロゾルの供給量が所望の範囲を下回らないようになされる、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の非燃焼型香味吸引器。
  10. 前記動作の停止後に前記動作を再開する動作は、エアロゾルの流路に露出する壁面にエアロゾルが凝縮することを抑えるようになされる、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の非燃焼型香味吸引器。
  11. 燃焼を伴わずにエアロゾル源を霧化する、発熱抵抗体を含む霧化ユニットと、前記霧化ユニットに対する電力の供給を制御する制御部と、押しボタンと、報知部とを備え、
    前記制御部は、前記押しボタンへの操作によって電源が投入され、前記発熱抵抗体に熱を発生させる動作が開始された後、前記動作の開始から予め定められた時間が経過した後に前記動作を停止し、その後、所定の時間が経過した後に前記動作を再開し、その後、前記動作を再び停止し、
    前記動作は、前記発熱抵抗体に断続的に熱を発生させるパルス制御を含
    前記報知部は、前記動作が開始された後、エアロゾルの供給が可能であるときに報知を行い、前記動作が再開された後、エアロゾルの供給が可能であるときに前記報知を再度行う、
    ことを特徴とする非燃焼型香味吸引器。
  12. 前記動作が再開された後に再度行われる前記報知は、前記電源が投入され、前記発熱抵抗体に熱を発生させる前記動作が開始されてから予め設定された時間の経過に応じて行わる報知を含む、
    ことを特徴とする請求項11に記載の非燃焼型香味吸引器。
  13. 前記報知は、非継続的に行われる、
    ことを特徴とする請求項11又は12に記載の非燃焼型香味吸引器。
  14. 前記報知は、エアロゾルを供給可能な期間の開始から終了までの間のうち一部の期間において行われる、
    ことを特徴とする請求項11又は12に記載の非燃焼型香味吸引器。
  15. 前記動作が再開された後に再度行われる前記報知は、その前に行われた前記報知が継続していない状態で行われる、
    ことを特徴とする請求項11又は12に記載の非燃焼型香味吸引器。
  16. 前記動作が再開された後に再度行われる前記報知は、その前に行われる前記報知と同様の報知である、
    ことを特徴とする請求項11乃至15のいずれか1項に記載の非燃焼型香味吸引器。
  17. 前記制御部は、前記動作が再開された後、前記電源の投入からの定められた時間の経過と所定回数のパフ動作とに応じて前記動作を終了させる、
    ことを特徴とする請求項11乃至16のいずれか1項に記載の非燃焼型香味吸引器。
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