JP6742565B2 - 学習装置、検証装置、データ処理システムおよびデータ処理方法 - Google Patents

学習装置、検証装置、データ処理システムおよびデータ処理方法 Download PDF

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Description

この発明は、ディープニューラルネットワーク(以下、DNNと記載する)を学習する学習装置に関する。
近年、クライアントで取得されたデータをインターネット経由でサーバが受信して集積し、集積データから何らかの知見または意味を見出すために、サーバが集積データの信号処理および統計処理を行うモノのインターネット(IoT)システムが注目されている。
また、クライアントがデータをメタデータ化してからサーバへ送信することによって、サーバの処理負荷および伝送負荷の低減と処理のリアルタイム性とを実現する技術が提案されている。さらに、DNNを用いて、クライアントがデータをメタデータ化する技術も提案されている。
DNNを使用するためには、処理目的に応じたニューラルネットワークの学習が必要であり、学習には大量の教師データと計算リソースが必要である。一般に、処理性能およびメモリ容量が少ないクライアントでは、ニューラルネットワークの学習を行うことは困難である。これに対して、特許文献1には、クライアントよりも処理性能およびメモリ容量が多いサーバがDNNを学習して、学習済みのDNNをクライアントに送信して使用するシステムが記載されている。
特開2017−199149号公報
特許文献1に記載された従来のシステムでは、サーバとクライアントとでソフトウェアおよびハードウェアの不整合がある場合、サーバが学習したDNNとクライアントが要求したDNNとで同様の性能を達成することができない。この場合、クライアントは、要求した要件をDNNが満たすか否かを検証し、この検証結果に基づいてDNNの設計を再度行い、この設計に応じた要件を満たすようにサーバにDNNを再学習させる必要があり、処理が複雑化する傾向にあった。
この発明は上記課題を解決するものであり、DNNの検証処理を簡略化させることができる学習装置を得ることを目的とする。
この発明に係る学習装置は、DNN生成部、検証用データ生成部、およびデータ送信部を備える。DNN生成部は、検証用データを用いてディープニューラルネットワークが要件を満たすか否かの検証を行う検証装置から受信したリクエストに応じて、要件を満たすように学習されたディープニューラルネットワークを生成する。検証用データ生成部は、DNN生成部によって生成されたディープニューラルネットワークが要件を満たすか否かの検証に用いられる検証用データを生成する。データ送信部は、DNN生成部によって生成されたディープニューラルネットワークおよび検証用データ生成部によって生成された検証用データを検証装置へ送信する。
この発明によれば、学習装置が、DNNが要件を満たすか否かの検証に用いられる検証用データを生成して検証装置に送信するので、DNNの検証処理を簡略化させることができる。
この発明の実施の形態1に係るデータ処理システムの構成を示すブロック図である。 DNNデータベースの登録内容の例を示す図である。 実施の形態1に係るデータ処理方法を示すフローチャートである。 DNN生成処理を示すフローチャートである。 誤差逆伝播法による検証用データ生成処理を示すフローチャートである。 DNNの中間記述子を用いた検証用データ生成処理を示すフローチャートである。 データ送信処理を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るクライアントの動作を示すフローチャートである。 誤差逆伝播法によるDNN性能検証処理を示すフローチャートである。 DNNの中間記述子を用いたDNN性能検証処理を示すフローチャートである。 リクエスト再送信処理を示すフローチャートである。 図12Aは、実施の形態1に係るサーバの機能を実現するハードウェア構成を示すブロック図である。図12Bは、実施の形態1に係るサーバの機能を実現するソフトウェアを実行するハードウェア構成を示すブロック図である。図12Cは、実施の形態1に係るクライアントの機能を実現するハードウェア構成を示すブロック図である。図12Dは、実施の形態1に係るクライアントの機能を実現するソフトウェアを実行するハードウェア構成を示すブロック図である。
以下、この発明をより詳細に説明するため、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るデータ処理システム1の構成を示すブロック図である。データ処理システム1は、サーバ2およびクライアント3を備えており、サーバ2によって生成されたDNNがクライアント3によって利用される。サーバ2は、ユーザから受け付けた命令に従ってDNNモデルおよび検証用データを生成して、DNNモデルおよび検証用データをクライアント3に送信する。クライアント3は、サーバ2から受信した検証用データを用いてDNNモデルの性能検証を実施し、この検証の結果に基づいて各種アプリケーションでDNNモデルが運用可能か否かを判定する。
図1において、データ処理システム1は、サーバ2がマスターであり、クライアント3がスレーブであるクライアントサーバモデルのシステムである。ただし、クライアント3が、ユーザから受け付けた命令をリクエスト情報に含めてサーバ2に送信し、サーバ2がリクエスト情報に含まれるユーザからの命令に従ってDNNモデルおよび検証用データを生成してもよい。この場合、クライアント3がマスターで、サーバ2がスレーブとなる。なお、クライアント3は、エッジデバイスと呼ばれることもある。
サーバ2は、クライアント3へ送信されるDNNを学習する学習装置であって、DNN生成部20、検証用データ生成部21、データ送信部22およびDNNデータベース23を備えて構成される。クライアント3は、サーバ2から受信したDNNが要件を満たすか否かを検証する検証装置であり、データ検証部30およびリクエスト送信部31を備えて構成される。
DNN生成部20は、クライアント3のDNN生成のリクエストに応じて、ユーザからの命令に含まれる要件を満たすようにDNNを学習する。検証用データ生成部21は、DNN生成部20によって生成されたDNNが要件を満たすか否かの検証に用いられる検証用データを生成する。データ送信部22は、DNN生成部20によって生成されたDNNと、検証用データ生成部21によって生成された検証用データとをクライアント3へ送信する。
DNNデータベース23には、DNNモデルの生成と検証用データの生成に用いられるデータが登録される。例えば、DNNデータベース23には、各種の機能を実現する機能モジュールと学習済みのDNNがフレームワークごとに登録され、機能モジュールに対応するデータセットが登録されている。DNN生成部20は、DNNデータベース23から要件に対応するデータを読み出し、読み出したデータを用いて要件を満たすDNNを生成する。検証用データ生成部21は、DNNデータベース23から読み出した上記データを用いて検証用データを生成する。
図1では、サーバ2がDNNデータベース23を備える構成を示したが、DNNデータベース23は、サーバ2とは別の装置が備えてもよい。例えば、DNNデータベース23は、サーバ2からデータアクセスが可能なクラウド上の記憶装置に設けられてもよい。
クライアント3におけるデータ検証部30は、サーバ2から受信した上記検証用データを用いて、DNNが要件を満たすか否かを検証する。データ検証部30によってDNNが要件を満たすと検証されると、DNNは、各種アプリケーションで運用可能である。
リクエスト送信部31は、DNN生成のリクエストをサーバ2へ送信する。リクエスト送信部31は、データ検証部30によってDNNが要件を満たさないと検証された場合、再リクエストの要因と検証結果を含むリクエストをサーバ2へ再度送信する。
再リクエストの要因とは、例えば、事前に設定された機能および性能のうち、DNNで達成されていない機能および性能を示す情報である。サーバ2は、再リクエストの要因と検証結果を考慮してDNNの学習を繰り返すことで、要件を満たすDNNを最終的に生成することができる。
図2は、DNNデータベース23の登録内容の例を示す図である。DNNデータベース23には、各種機能を実現する機能モジュール、これに対応するデータセットおよび学習済みのDNNが登録されている。データセットには、DNNの学習に用いられる教師データおよびDNNの性能評価に用いられるテストデータが含まれる。一般的に、学習済みのDNNを使用するためには、学習モジュールと推論モジュールとでフレームワークが一致している必要がある。これは、フレームワークが異なる場合、フレームワーク間で小数点以下の有効桁数および内部の数値計算の仕方に違いがあったり、関数サポートの有無が異なることがある。
例えば、機能Aでは、学習モジュール1Aと推論モジュール1Aとが、共通のフレームワーク(1)で実装され、学習モジュール1Aと推論モジュール1Aが、学習済みDNN1Aを使用することができる。また、学習モジュール2Aと推論モジュール2Aは、共通のフレームワーク(2)で実装され、学習済みDNN2A−1および学習済みDNN2A−2を使用することができる。
ただし、フレームワーク間のネットワーク記述フォーマットを変換する変換モジュールを用いることで、学習モジュールとは別のフレームワークで実装された推論モジュールがDNNを使用することができる。ネットワーク記述変換モジュールには、独自に用意したものが考えられるが、オープンニューラルネットワーク変換フォーマット(ONNX)またはニューラルネットワーク変換フォーマット(NNEF)をサポートしてもよい。
例えば、DNN生成部20は、ネットワーク記述変換モジュールで学習済みDNN1Aのネットワーク記述フォーマットを変換することにより、推論モジュール2Aで利用可能な学習済みDNN2A−1および学習済みDNN2A−2を生成することができる。
次に動作について説明する。
図3は、実施の形態1に係るデータ処理方法を示すフローチャートであり、サーバ2とクライアント3による一連の処理を示している。
サーバ2において、DNN生成部20は、クライアント3から受信したリクエストに応じて、ユーザからの命令に含まれた要件を満たすように学習されたDNNを生成する(ステップST1)。ユーザからの命令に含まれた要件には、DNNで実現したい機能、要求する性能およびフレームワークの種類がある。
なお、クライアント3のハードウェア性能を命令に含めてもよい。ハードウェア性能には、例えば、クライアント3のメモリ容量およびプロセッサの演算精度がある。この情報を要件とすることによって、DNN生成部20は、クライアント3のハードウェア性能で運用可能なDNNモデルを生成することが可能となる。
推論の機能によって適したDNNの処理特性は異なる。例えば、画像が撮影されてから画像の被写体を直ちに認識するという推論の機能では、クライアント3における演算処理の遅延が短いことが要求される。このように、DNN生成部20は、クライアント3の推論演算特性の要求に合わせたDNNを生成してもよい。
DNN生成部20は、学習済みのフィルタを用いて畳み込みニューラルネットワーク(CNN)の構造を決定してもよい。また、DNN生成部20は、DNNのデータサイズを制限する要件がある場合、DNNのデータサイズの要求を満たすように、DNNに圧縮処理を施してもよい。
DNN生成部20は、ユーザからの命令に含まれる要件を満たすと推定される学習済みDNNがDNNデータベース23に存在する場合に、このDNNの性能検証を行って要求性能を満たすという検証結果が得られると、このDNNを検証用データ生成部21へ出力する。一方、ユーザからの要件を満たす学習済みDNNがDNNデータベース23に存在しない場合、DNN生成部20は、DNNデータベース23を用いてDNNを学習する。例えば、DNN生成部20は、命令と一致するフレームワークで実装されたモジュールとデータセットを用いてDNNを学習する。
DNN生成部20は、命令と一致するフレームワークがDNNデータベース23に存在しなくても、DNNの学習を行ってから、命令と一致するネットワーク記述フォーマットへ変換してもよい。DNN生成部20は、学習で得られたDNNの性能検証を行って要求性能を満たすという検証結果が得られると、このDNNを検証用データ生成部21へ出力する。なお、DNNの学習において、DNN生成部20が、要求性能に応じて教師データの取捨選択を行ってもよい。
次に、検証用データ生成部21は、DNN生成部20によって生成されたDNNが要件を満たすか否かの検証に用いられる検証用データを生成する(ステップST2)。検証用データは、クライアント3で行われるDNNの検証方法に対応したデータであり、DNNの検証方法には、例えば、誤差逆伝播法(以下、BPと記載する)を用いる方法とDNNの中間記述子を用いる方法がある。
クライアント3でBPを用いてDNNが検証される場合、検証用データ生成部21は、DNNに与える入力値および出力値と、これらを与えたDNNの中間層のノードの重みをBPによって更新したときの勾配値と、勾配値に関する閾値とを含む検証用データを生成する。クライアント3で中間記述子を用いてDNNが検証される場合、検証用データ生成部21は、DNNに与える入力値と、この入力値をDNNに与えたときの中間記述子と、中間記述子に関する閾値とを含む検証用データを生成する。
次に、データ送信部22は、DNN生成部20によって生成された学習済みのDNNと検証用データ生成部21によって生成された検証用データとをクライアント3へ送信する(ステップST3)。例えば、データ送信部22は、学習済みDNNおよび検証用データに対してフレームワークの名称といったヘッダ情報を統合した送信データを生成し、生成した送信データをクライアント3へ送信する。
クライアント3において、データ検証部30は、サーバ2から受信した検証用データを用いて、DNN生成部20によって生成されたDNNが要件を満たすか否かを検証する(ステップST4)。例えば、データ検証部30は、任意の入力値と出力値を与えた学習済みDNNにBPによる重み更新を施して得られた勾配値と検証用データに含まれる勾配値との差分を、検証用データに含まれる閾値と比較した結果に基づいて、DNNが要件を満たすか否かを検証する。また、データ検証部30は、学習済みDNNに任意の入力値を与えて得られた中間記述子と検証用データに含まれる中間記述子との差分を検証用データに含まれる閾値と比較した結果に基づいて、DNNが要件を満たすか否かを検証する。
学習済みDNNが要件を満たすという検証結果が得られると(ステップST4;YES)、データ検証部30は図3の処理を終了する。このとき、学習済みDNNは、クライアント3上で正常に動作し、各種アプリケーションで運用可能である。
一方、学習済みDNNが要件を満たさないという検証結果が得られると(ステップST4;NO)、データ検証部30は、DNNの再学習が必要であると判断して、検証を実施した学習済みDNN、再リクエストの要因およびその詳細を示す情報とをリクエスト送信部31に出力する。リクエスト送信部31は、データ検証部30から入力した、学習済みDNN、再リクエストの要因およびその詳細を示す情報を含むリクエストを生成し、生成したリクエストをサーバ2に送信する(ステップST5)。
サーバ2は、クライアント3から受信したリクエストに応じて、ステップST1からの処理を再度実行する。ユーザからの命令に含まれる要件を満たすDNNが得られるまで、ステップST1からステップST5までの一連の処理が繰り返し実行される。
次に、DNN生成処理について詳細に説明する。
図4は、DNN生成処理を示すフローチャートであって、図3におけるステップST1の処理の詳細を示している。DNN生成部20は、DNNに要求する要件が含まれた命令を受け付ける(ステップST1a)。DNN生成部20は、この命令に含まれたフレームワークの種類、目的の機能および要求する性能に基づいてDNNデータベース23を検索して、命令に含まれる要件を満たすと推定される学習済みDNNが存在するか否かを確認する(ステップST2a)。
命令に含まれる要件を満たすと推定される学習済みDNNがDNNデータベース23に存在する場合(ステップST2a;YES)、DNN生成部20は、この学習済みDNNが命令に含まれる要求性能を満たすか否かを検証する(ステップST3a)。このとき、学習済みDNNが命令に含まれる要求性能を満たすという検証結果が得られると(ステップST3a;YES)、DNN生成部20は、学習済みDNN、DNNの生成方法、達成性能および要求性能を検証用データ生成部21へ出力する(ステップST4a)。
DNNの生成方法には、DNNデータベース23に既存のDNNを用いる方法、またはDNNを学習する方法がある。DNNの学習方法には、例えば、BPを用いる学習方法がある。DNNの生成方法がBPを用いる学習方法である場合、DNNの学習に用いられたデータセットも設定される。また、達成性能は、DNN生成部20によるDNNの学習で達成されたDNNの性能である。要求性能は、ユーザから受け付けられた命令に含まれる要件に対応したDNNの性能である。
一方、命令に含まれる要件を満たすと推定される学習済みDNNがDNNデータベース23に存在しない場合(ステップST2a;NO)、または学習済みDNNが命令に含まれる要求性能を満たさないという検証結果が得られた場合(ステップST3a;NO)、DNN生成部20は、命令に含まれるフレームワークと一致するフレームワークがDNNデータベース23に存在するか否かを確認する(ステップST5a)。
命令に含まれるフレームワークと一致するフレームワークがDNNデータベース23に存在する場合(ステップST5a;YES)、DNN生成部20は、このフレームワークに対応するデータをDNNデータベース23から読み出し、命令に含まれる要件を満たすようにDNNを学習する(ステップST6a)。続いて、DNN生成部20は、学習済みDNNが要求性能を満たすか否かを検証する(ステップST7a)。
このとき、学習済みDNNが命令に含まれる要求性能を満たすという検証結果が得られると(ステップST7a;YES)、DNN生成部20は、ステップST4aに移行して学習済みDNN、DNNの生成方法および要求性能などの要件を検証用データ生成部21へ出力する。また、学習済みDNNが命令に含まれる要求性能を満たさないという検証結果が得られた場合(ステップST7a;NO)、DNN生成部20は、ステップST6aの処理に戻って、要求性能を満たすDNNが得られるまでDNNの学習を繰り返す。
命令に含まれるフレームワークと一致するフレームワークがDNNデータベース23に存在しない場合(ステップST5a;NO)、DNN生成部20は、命令に含まれる要件に一致するネットワーク記述フォーマットへの変換が可能であるか否かを確認する(ステップST8a)。例えば、DNN生成部20は、命令の要件に一致するネットワーク記述フォーマットへの変換を行う変換モジュールがDNNデータベース23に存在するか否かを確認する。
命令に含まれる要件に一致するネットワーク記述フォーマットへの変換が可能である(ステップST8a;YES)、DNN生成部20は、命令に含まれる要件を満たすようにDNNを学習する(ステップST9a)。続いて、DNN生成部20は、DNNの学習を実施した後、命令の要件に一致するネットワーク記述フォーマットへの変換を実施する(ステップST10a)。この後、DNN生成部20は、学習済みDNNが要求性能を満たすか否かを検証する(ステップST11a)。
学習済みDNNが命令に含まれる要求性能を満たすという検証結果が得られると(ステップST11a;YES)、DNN生成部20は、ステップST4aに移行して学習済みDNN、DNNの生成方法および要求性能などの要件を検証用データ生成部21へ出力する。また、学習済みDNNが命令に含まれる要求性能を満たさないという検証結果が得られた場合(ステップST11a;NO)、DNN生成部20は、ステップST9aの処理に戻り、要求性能を満たすDNNが得られるまでDNNの学習を繰り返す。
命令に含まれるフレームワークと一致するフレームワークがDNNデータベース23に存在せず、命令に含まれる要件に一致するネットワーク記述フォーマットへの変換が不可能である場合(ステップST8a;NO)、DNN生成部20は、クライアント3で運用可能なDNNの生成が不可と判定する(ステップST12a)。このとき、DNN生成部20は、DNNを生成せずに、図4の処理を終了する。
次に、検証用データ生成処理について詳細に説明する。
図5は、BPによる検証用データ生成処理を示すフローチャートであり、図3におけるステップST2の処理の詳細を示している。検証用データ生成部21は、DNN生成部20から、学習済みのDNN、DNNの生成方法、DNN生成部20によるDNNの学習で達成されたDNNの達成性能、および命令に含まれる要件に対応するDNNの要求性能を入力する(ステップST1b)。続いて、検証用データ生成部21は、学習済みのDNNに対する任意の入力値と出力値を選択する(ステップST2b)。
検証用データ生成部21は、ステップST2bで選択した入力値および出力値を与えた学習済みのDNNに対して、BPによる中間層のノードの重み更新を実施する(ステップST3b)。続いて、検証用データ生成部21は、中間層のノードの重みを更新したときの損失関数の勾配値を算出して記憶する(ステップST4b)。検証用データ生成部21は、ステップST4bで算出した勾配値に関する閾値を決定する(ステップST5b)。
例えば、検証用データ生成部21は、DNNの要求性能と達成性能に基づいて、勾配値に関する閾値を一意に決定する。DNNの要求性能と達成性能との差が大きい場合には、サーバ2とクライアント3との間の性能の違いを許容できるため、勾配値に関する閾値には大きな値が設定される。また、検証用データ生成部21は、DNNデータベース23に登録されたテストデータを用いてDNNの性能評価をサーバ2とクライアント3とで繰り返すことにより、勾配値に関する閾値を決定してもよい。
検証用データ生成部21は、DNN生成部20から入力された学習済みDNNと検証用データをデータ送信部22に出力する(ステップST6b)。なお、検証用データには、ステップST2bで選択された入力値と出力値、ステップST4bで算出された勾配値、およびステップST5bで決定された閾値が含まれる。
また、検証用データ生成部21は、DNNの中間記述子を用いた検証用データを生成してもよい。図6は、DNNの中間記述子を用いた検証用データ生成処理を示すフローチャートであり、図3におけるステップST2の処理の詳細を示している。
検証用データ生成部21は、DNN生成部20から、学習済みのDNN、DNNの生成方法、DNN生成部20によるDNNの学習で達成されたDNNの達成性能、および命令に含まれる要件に対応するDNNの要求性能を入力する(ステップST1c)。
次に、検証用データ生成部21は、学習済みDNNに対する任意の入力値を選択する(ステップST2c)。例えば、検証用データ生成部21は、DNNデータベース23に登録された教師データまたはテストデータ、あるいは乱数で決定した値を、入力値として選択する。
続いて、検証用データ生成部21は、学習済みのDNNに対して、ステップST2cで選択した入力値を与えてDNNの出力値を算出する(ステップST3c)。検証用データ生成部21は、中間層のノードの中間記述子を算出して記憶する(ステップST4c)。検証用データ生成部21は、ステップST4cで算出した中間記述子に関する閾値を決定する(ステップST5c)。
例えば、検証用データ生成部21は、DNNの要求性能と達成性能とに基づいて、中間記述子に関する閾値を一意に決定する。DNNの要求性能と達成性能との差が大きい場合には、サーバ2とクライアント3との間の性能の違いを許容できるため、中間記述子に関する閾値には大きな値が設定される。また、検証用データ生成部21は、DNNデータベース23に登録されたテストデータを用いてDNNの性能評価をサーバ2とクライアント3とで繰り返すことにより、中間記述子に関する閾値を決定してもよい。
検証用データ生成部21は、DNN生成部20から入力された学習済みDNNと検証用データをデータ送信部22に出力する(ステップST6c)。なお、検証用データには、ステップST2cで選択された入力値、ステップST4cで算出された中間記述子およびステップST5cで決定された閾値が含まれる。
次に、データ送信処理について詳細に説明する。
図7は、データ送信処理を示すフローチャートであり、図3におけるステップST3の処理の詳細を示している。
データ送信部22は、検証用データ生成部21から、送信データを入力する(ステップST1d)。送信データには、DNN生成部20から入力された学習済みDNN、および検証用データが含まれる。
データ送信部22は、ステップST1dで入力した送信データにヘッダ情報を統合する(ステップST2d)。ヘッダ情報には、例えば、DNNに対応するフレームワークの名称といった付加情報が含まれる。続いて、データ送信部22は、ステップST1dで入力した送信データを統合する(ステップST3d)。これにより、学習済みのDNNおよび検証用データが一つの送信データに統合される。
データ送信部22は、ステップST3dで統合した送信データに暗号化処理を実施する(ステップST4d)。例えば、データ送信部22は、送信データに対してクライアント3で復号可能な暗号化を実施する。データ送信部22は、暗号化データをクライアント3に送信する(ステップST5d)。データ送信部22は、ハッシュコードを用いてサーバ2からの送信データとクライアント3の受信データとの整合性を保証してもよい。また、データ送信部22は、受信されたときにデジタル署名を求める送信データを生成することで、データ改竄を検出する機能を送信データに加えてもよい。
次に、クライアント3の動作について詳細に説明する。
図8は、実施の形態1に係るクライアント3の動作を示すフローチャートであり、図3におけるステップST4およびステップST5の具体的な処理を示している。
クライアント3において、データ検証部30が、サーバ2からの送信データを受信する(ステップST1e)。サーバ2からの送信データには、DNN生成部20によって生成された学習済みのDNNと、検証用データ生成部21によって生成された検証用データが含まれる。
データ検証部30は、受信データの復号処理を実施し(ステップST2e)、クライアント3において、復号データから抽出した学習済みDNNによる推論処理が可能か否かを確認する(ステップST3e)。例えば、復号データから抽出した学習済みDNNに対応するフレームワークとクライアント3で用いられるフレームワークとの間で小数点以下の有効桁数および内部の数値計算の仕方に違いがある場合、データ検証部30は、クライアント3において学習済みDNNを用いた推論処理が不可能と判断する。また、データ検証部30は、クライアント3のメモリ容量が、サーバ2で生成されたDNNの演算に必要なメモリ容量に満たなければ、クライアント3において学習済みDNNを用いた推論処理が不可能と判断する。
ここで、クライアント3で学習済みDNNによる推論処理が可能である場合(ステップST3e;YES)、データ検証部30は、サーバ2から受信した検証用データを用いて学習済みDNNが性能要件を満たすか否かを検証する(ステップST4e)。
学習済みDNNが性能要件を満たす場合(ステップST4e;YES)、データ検証部30は、学習済みDNNを各種アプリケーションへ出力する(ステップST5e)。これにより、各種アプリケーションによって学習済みDNNの使用が可能となる。
一方、クライアント3で学習済みDNNによる推論処理が不可能である場合(ステップST3e;NO)、あるいは学習済みDNNが性能要件を満たさない場合(ステップST4e;NO)、データ検証部30は、学習済みDNNと再リクエストの要因をリクエスト送信部31へ出力する(ステップST6e)。リクエスト送信部31は、学習済みDNNと同じ要件を満たすDNNの生成を要求するリクエストに対して、再リクエストの要因を含めてサーバ2へ送信する。
次に、DNN性能検証処理について詳細に説明する。
図9は、BPによるDNN性能検証処理を示すフローチャートであって、図8におけるステップST4eの処理の詳細を示している。
データ検証部30は、サーバ2から受信して復号したデータから、学習済みDNNと、検証用データとを取得する(ステップST1f)。検証用データには、学習済みDNNに対する入力値および出力値、これらの値を与えた学習済みDNNにBPを実施して得られた勾配値、および勾配値に関する閾値が含まれているものとする。
データ検証部30は、任意の入力値および出力値を与えた学習済みDNNに対してBPによる中間層のノードの重み更新を実施し(ステップST2f)、中間層のノードの重みを更新したときの損失関数の勾配値を算出する。続いて、データ検証部30は、ステップST2fで算出した勾配値と検証用データに含まれる勾配値との差分を算出する(ステップST3f)。
データ検証部30は、ステップST3fで算出した差分が検証用データに含まれる閾値よりも小さいか否かを確認する(ステップST4f)。ステップST3fで算出した差分が閾値よりも小さい場合(ステップST4f;YES)、データ検証部30は、学習済みDNNが性能要件を満たすと判定する(ステップST5f)。一方、ステップST3fで算出した差分が閾値以上である場合(ステップST4f;NO)、データ検証部30は、学習済みDNNが性能要件を満たさないという検証結果をリクエスト送信部31に出力する(ステップST6f)。
なお、図9では、任意の入力値および出力値を与えた学習済みDNNにBPによる重み更新を施して得られた勾配値と検証用データに含まれる勾配値との差分が閾値よりも小さい場合に、学習済みDNNが性能要件を満たすと判定したが、これに限定されるものではない。例えば、検証用データ生成部21によって決定された閾値によっては、差分が閾値よりも小さい場合に、学習済みDNNが性能要件を満たさないと判定し、差分が閾値以上であると、学習済みDNNが性能要件を満たすと判定してもよい。
また、データ検証部30は、中間記述子を用いたDNN性能検証を行ってもよい。
図10は、DNNの中間記述子を用いたDNN性能検証処理を示すフローチャートであり、図8におけるステップST4eの処理の詳細を示している。
データ検証部30は、サーバ2から受信して復号したデータから、学習済みDNNと、検証用データとを取得する(ステップST1g)。検証用データには、学習済みDNNに対する入力値、この値を与えた学習済みDNNから得られた中間記述子および中間記述子に関する閾値が含まれているものとする。
データ検証部30は、学習済みDNNに任意の入力値を与えて(ステップST2g)、中間層から得られた中間記述子と検証用データに含まれる中間記述子との差分を算出する(ステップST3g)。
データ検証部30は、ステップST3gで算出した差分が検証用データに含まれる閾値よりも小さいか否かを確認する(ステップST4g)。
ステップST3gで算出した差分が閾値よりも小さい場合(ステップST4g;YES)、データ検証部30は、学習済みDNNが性能要件を満たすと判定する(ステップST5g)。一方、ステップST3gで算出した差分が閾値以上である場合(ステップST4g;NO)、データ検証部30は、学習済みDNNが性能要件を満たさないという検証結果をリクエスト送信部31に出力する(ステップST6g)。なお、学習済みDNNが性能要件を満たさないという検証結果には、学習済みDNN、再リクエストの要因およびその詳細内容が含まれる。
なお、図10では、学習済みDNNに任意の入力値を与えて得られた中間記述子と検証用データに含まれる中間記述子との差分が閾値よりも小さい場合に、学習済みDNNが性能要件を満たすと判定したが、これに限定されるものではない。例えば、検証用データ生成部21によって決定された閾値によっては、差分が閾値よりも小さい場合に、学習済みDNNが性能要件を満たさないと判定し、差分が閾値以上であると、学習済みDNNが性能要件を満たすと判定してもよい。
次に、リクエストの再送信処理について詳細に説明する。
図11は、リクエスト再送信処理を示すフローチャートであり、図8におけるステップST6eの処理の詳細を示している。
リクエスト送信部31は、データ検証部30からリクエスト用データを入力する(ステップST1h)。リクエスト用データには、性能要件を満たさないと判定された学習済みDNN、再リクエストの要因およびその詳細内容が含まれる。
リクエスト送信部31は、データ検証部30から入力したリクエスト用データを用いてリクエスト情報を生成する(ステップST2h)。例えば、リクエスト送信部31は、学習済みDNN、再リクエストの要因およびその詳細内容を統合したリクエスト情報を生成する。
リクエスト送信部31は、ステップST2hで生成したリクエスト情報に暗号化処理を施す(ステップST3h)。例えば、リクエスト送信部31は、リクエスト情報に対してサーバ2で復号可能な暗号化を実施する。次に、リクエスト送信部31は、再リクエストの要因とその詳細を含むリクエスト情報をサーバ2に送信する(ステップST4h)。
次に、サーバ2およびクライアント3を実現するハードウェア構成について説明する。
サーバ2におけるDNN生成部20、検証用データ生成部21およびデータ送信部22の機能は、処理回路によって実現される。すなわち、サーバ2は、図3におけるステップST1からステップST3までの処理を実行するための処理回路を備えている。この処理回路は、専用のハードウェアであってもよいが、メモリに記憶されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)であってもよい。
さらに、クライアント3におけるデータ検証部30およびリクエスト送信部31の機能は、処理回路によって実現される。すなわち、クライアント3は、図3におけるステップST4からステップST5までの処理を実行するための処理回路を備えている。この処理回路は、専用のハードウェアであってもよいが、メモリに記憶されたプログラムを実行するCPUであってもよい。
図12Aは、サーバ2の機能を実現するハードウェア構成を示すブロック図である。図12Bは、サーバ2の機能を実現するソフトウェアを実行するハードウェア構成を示すブロック図である。図12Aおよび図12Bにおいて、通信装置100は、クライアント3と通信を行う装置である。DNN生成部20は、通信装置100を用いてクライアント3のリクエスト送信部31からリクエストを受信し、データ送信部22は、通信装置100を用いてクライアント3のデータ検証部30へデータを送信する。DBインタフェース101は、DNNデータベース102と、DNN生成部20および検証用データ生成部21との間のデータのやり取りを中継するインタフェースである。
DNNデータベース102には、図1に示したDNNデータベース23であり、DNNモデルの生成と検証用データの生成に用いられるデータが登録されている。DNNデータベース102は、サーバ2とは独立して設けられてもよい。例えば、サーバ2からデータアクセスが可能なクラウド上に存在する記憶装置に設けられてもよい。
図12Cは、クライアント3の機能を実現するハードウェア構成を示すブロック図である。図12Dは、クライアント3の機能を実現するソフトウェアを実行するハードウェア構成を示すブロック図である。図12Cおよび図12Dにおいて、通信装置106は、サーバ2と通信を行う装置である。データ検証部30は、通信装置106を用いてサーバ2のデータ送信部22からデータを受信し、リクエスト送信部31は、通信装置106を用いてサーバ2のDNN生成部20へリクエストを送信する。
処理回路が図12Aに示す専用のハードウェアの処理回路103である場合、処理回路103は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、または、これらを組み合わせたものが該当する。
サーバ2におけるDNN生成部20、検証用データ生成部21およびデータ送信部22の機能を別々の処理回路で実現してもよく、これらの機能をまとめて1つの処理回路で実現してもよい。
処理回路が図12Bに示すプロセッサ104である場合、サーバ2におけるDNN生成部20、検証用データ生成部21およびデータ送信部22の機能は、ソフトウェア、ファームウェアまたはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現される。なお、ソフトウェアまたはファームウェアは、プログラムとして記述されてメモリ105に記憶される。
プロセッサ104は、メモリ105に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、サーバ2におけるDNN生成部20、検証用データ生成部21およびデータ送信部22の機能を実現する。すなわち、サーバ2は、プロセッサ104によって実行されるときに、図3に示すステップST1からステップST3までの処理が結果的に実行されるプログラムを記憶するためのメモリ105を備える。これらのプログラムは、DNN生成部20、検証用データ生成部21およびデータ送信部22の手順または方法をコンピュータに実行させる。メモリ105は、コンピュータを、DNN生成部20、検証用データ生成部21およびデータ送信部22として機能させるためのプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。
処理回路が図12Cに示す専用のハードウェアの処理回路107である場合、処理回路107は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
クライアント3におけるデータ検証部30およびリクエスト送信部31の機能を別々の処理回路で実現してもよく、これらの機能をまとめて1つの処理回路で実現してもよい。
処理回路が図12Dに示すプロセッサ108である場合、クライアント3におけるデータ検証部30およびリクエスト送信部31の機能は、ソフトウェア、ファームウェアまたはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現される。なお、ソフトウェアまたはファームウェアは、プログラムとして記述されてメモリ109に記憶される。
プロセッサ108は、メモリ109に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、クライアント3におけるデータ検証部30およびリクエスト送信部31の機能を実現する。すなわち、クライアント3は、プロセッサ108によって実行されるときに、図3に示したステップST4からステップST5までの処理が結果的に実行されるプログラムを記憶するためのメモリ109を備える。これらのプログラムは、データ検証部30およびリクエスト送信部31の手順または方法をコンピュータに実行させる。メモリ109は、コンピュータを、データ検証部30およびリクエスト送信部31として機能させるためのプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。
メモリ105またはメモリ109には、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically−EPROM)などの不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVDなどが該当する。
DNN生成部20、検証用データ生成部21、およびデータ送信部22の機能について一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。例えば、DNN生成部20は専用のハードウェアである処理回路103で機能を実現し、検証用データ生成部21およびデータ送信部22は、プロセッサ104がメモリ105に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって機能を実現する。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはこれらの組み合わせにより上記機能を実現することができる。
同様に、データ検証部30およびリクエスト送信部31の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。
例えば、データ検証部30は、専用のハードウェアである処理回路107で機能を実現し、リクエスト送信部31は、プロセッサ108がメモリ109に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって機能を実現する。このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはこれらの組み合わせにより上記機能を実現することができる。
以上のように、実施の形態1に係るサーバ2は、DNNが要件を満たすか否かの検証に用いられる検証用データを生成してクライアント3に送信するので、DNNの検証処理を簡略化させることができる。例えば、サーバ2とクライアント3の間で使用されるソフトウェアに不整合があると、サーバ2が学習したDNNとクライアント3が要求したDNNとで同様の性能を達成することができない。サーバ2で使用されるフレームワークとクライアント3で使用されるフレームワークとの間で小数点以下の有効桁数に違いがあるか、内部の数値計算の仕方に違いがあり、関数サポートの有無も異なる場合、サーバ2が学習したDNNとクライアント3が要求したDNNとで同様の推論性能は得られない。また、サーバ2とクライアント3の間でオペレーティングシステム(OS)が異なるか、ソフトウェアのバージョンが異なる場合も、サーバ2が学習したDNNとクライアント3が要求したDNNとで同様の推論性能は得られない要因となり得る。また、サーバ2とクライアント3の間で使用されるハードウェアに不整合があっても、サーバ2が学習したDNNとクライアント3が要求したDNNとで同様の性能を達成することができない。例えば、推論処理を行うクライアント3のメモリ容量がサーバ2で生成されたDNNの演算に必要なメモリ容量に満たない場合、クライアント3上で推論処理を行うことはできない。
このような場合、クライアント3は、要求した要件をDNNが満たすか否かを検証し、この検証結果に基づいてDNNの設計を再度行い、この設計に応じた要件を満たすようにサーバ2にDNNを再学習させる必要がある。
これに対して、実施の形態1では、サーバ2が検証用データを生成してクライアント3に送信するので、クライアント3が、DNNの性能検証において検証用データを全て用意する必要がなく、DNNの検証処理を簡略化させることができる。
実施の形態1に係るクライアント3は、サーバ2から受信した検証用データを用いて、サーバ2で生成された学習済みDNNが要件を満たすか否かの検証を行うので、DNNの検証処理を簡略化させることができる。
実施の形態1に係るデータ処理システム1は、サーバ2およびクライアント3を備えるので、上記と同様の効果が得られる。さらに、実施の形態1に係るデータ処理方法では、図3に示したようにサーバ2およびクライアント3が動作するので、上記と同様の効果が得られる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る学習装置は、DNNの検証処理を簡略化できるので、例えば、車両周辺の撮影画像を認識するコンピュータシステムに利用可能である。
1 データ処理システム、2 サーバ、3 クライアント、20 DNN生成部、21 検証用データ生成部、22 データ送信部、23,102 DNNデータベース、30 データ検証部、31 リクエスト送信部、100,106 通信装置、101 DBインタフェース、103,107 処理回路、104,108 プロセッサ、105,109 メモリ。

Claims (9)

  1. 検証用データを用いてディープニューラルネットワークが要件を満たすか否かの検証を行う検証装置から受信したリクエストに応じて、要件を満たすように学習されたディープニューラルネットワークを生成するDNN生成部と、
    前記DNN生成部によって生成されたディープニューラルネットワークが要件を満たすか否かの検証に用いられる検証用データを生成する検証用データ生成部と、
    前記DNN生成部によって生成されたディープニューラルネットワークおよび前記検証用データ生成部によって生成された検証用データを前記検証装置へ送信するデータ送信部とを備えたこと
    を特徴とする学習装置。
  2. 前記DNN生成部は、ディープニューラルネットワークの機能、性能、フレームワークの種類および前記検証装置のハードウェア性能を要件として、ディープニューラルネットワークを学習すること
    を特徴とする請求項1記載の学習装置。
  3. 前記検証用データ生成部は、前記DNN生成部によって生成されたディープニューラルネットワークに対して誤差逆伝播法を行って中間層のノードの重みを更新したときに得られた勾配値および勾配値に関する閾値を含む検証用データを生成すること
    を特徴とする請求項1記載の学習装置。
  4. 前記検証用データ生成部は、前記DNN生成部によって生成されたディープニューラルネットワークで得られた中間記述子および中間記述子に関する閾値を含む検証用データを生成すること
    を特徴とする請求項1記載の学習装置。
  5. 学習装置から受信した検証用データを用いて、前記学習装置によって生成されたディープニューラルネットワークが要件を満たすか否かの検証を行うデータ検証部と、
    ディープニューラルネットワーク生成のリクエストを前記学習装置へ送信するリクエスト送信部とを備え、
    前記リクエスト送信部は、前記データ検証部によってディープニューラルネットワークが要件を満たさないと検証されると、再リクエストの要因と検証結果を含むリクエストを前記学習装置へ再度送信すること
    を特徴とする検証装置。
  6. 前記データ検証部は、前記学習装置から受信したディープニューラルネットワークに対して誤差逆伝播法を行って中間層のノードの重みを更新したときに得られた勾配値と検証用データに含まれる勾配値との差分を、検証用データに含まれる閾値と比較し、この比較の結果に基づいてディープニューラルネットワークが要件を満たすか否かを検証すること
    を特徴とする請求項5記載の検証装置。
  7. 前記データ検証部は、前記学習装置から受信したディープニューラルネットワークから得られた中間記述子と検証用データに含まれる中間記述子との差分を、検証用データに含まれる閾値と比較し、この比較の結果に基づいてディープニューラルネットワークが要件を満たすか否かを検証すること
    を特徴とする請求項5記載の検証装置。
  8. 請求項1から請求項4のいずれか1項記載の学習装置と、
    請求項5から請求項7のいずれか1項記載の前記検証装置とを備えたこと
    を特徴とするデータ処理システム。
  9. DNN生成部が、検証装置から受信したリクエストに応じて、要件を満たすように学習されたディープニューラルネットワークを生成するステップと、
    検証用データ生成部が、前記DNN生成部によって生成されたディープニューラルネットワークが要件を満たすか否かの検証に用いられる検証用データを生成するステップと、
    データ送信部が、前記DNN生成部によって生成されたディープニューラルネットワークおよび前記検証用データ生成部によって生成された検証用データを前記検証装置へ送信するステップと、
    データ検証部が、学習装置から受信した検証用データを用いて、前記DNN生成部によって生成されたディープニューラルネットワークが要件を満たすか否かを検証するステップと、
    リクエスト送信部が、前記データ検証部によってディープニューラルネットワークが要件を満たさないと検証されると、再リクエストの要因と検証結果を含むリクエストを前記学習装置へ再度送信するステップとを備えたこと
    を特徴とするデータ処理方法。
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