JP6740153B2 - Smokeproof panel and method for assembling the same - Google Patents
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Description
本発明は、防煙たれ壁に用いられる防煙パネルに関する。 The present invention relates to a smoke proof panel used for a smoke proof wall.
従来、可撓性を有する防煙シートを有する防煙パネルによって防煙区画を形成する防煙たれ壁において、不燃性の防煙シートの四方を枠材で固定し、矩形状にしたものが多く市場投入されている。四方を枠で固定した構造においても、雰囲気温度の変化によって防煙シートが伸長し、シワや撓みが防煙シートに生じることがある。また、防煙シートの自重によりある程度張りを有するが、設置場所によっては風等の影響によって大きなはためきが生じることもある。このような現象の発生を防止するために、防煙シートを直接的又は間接的に引っ張って防煙シートに張力を与する構造を有するものが知られている。この種の防煙たれ壁を開示するものとして例えば特許文献1や特許文献2がある。
Conventionally, in a smoke-proof wall that forms a smoke-proof compartment with a smoke-proof panel having a flexible smoke-proof sheet, many of the non-combustible smoke-proof sheets are fixed in a rectangular shape to the four sides with a frame material. It is on the market. Even in the structure in which the four sides are fixed by a frame, the smoke-proof sheet may expand due to changes in the ambient temperature, and wrinkles and bending may occur in the smoke-proof sheet. Further, although the smokeproof sheet has a certain amount of tension due to its own weight, depending on the installation location, a large flutter may occur due to the influence of wind or the like. In order to prevent the occurrence of such a phenomenon, there is known one having a structure in which the smoke-proof sheet is directly or indirectly pulled to apply tension to the smoke-proof sheet. For example,
特許文献1では、下端部に位置する下枠に防煙シートに張力を付与する付勢部材を組み込む構造を有する防煙たれ壁について記載されている。特許文献2では、縦枠に端部金具を介して横方向で防煙シートを張るとともに下部に配置された付勢部材(ばね)により防煙シートに張力を付与する構成について記載されている。
特許文献1や特許文献2に記載される構成では、付勢部材(ばね)を下枠に配置し、防煙シートに張力を付与する構成になっているため、パネルの四周を囲む枠材を組み立てた後に防煙シートに適切に張力が付与されるように付勢部材を挿入する必要がある。付勢部材を後入れするためには、付勢部材としての下枠内にある程度遊びが必要になるが、当該遊びが大きければ防煙シートに十分に張力を与えることができないおそれがあるので、設定が困難であるとともに人為的バラツキも生じてしまう。例えば、作業者の作業の習熟度によっては付勢部材を入れたものの、当該付勢部材による張力が防煙シートに適切に付与されない状態となってしまうことが考えらえる。作業者が、熟練度によらず安定して防煙シートを張ることができるような組立性の向上という点で改善の余地があった。
In the configurations described in
本発明は、防煙たれ壁の防煙パネルにおいて、シワや撓みの発生を防止するための防煙シートへのテンション付与作業を習熟度等に関係なく誰でも正確かつスムーズに行うことができ、施工後も適切なテンションが維持される構成及び組立方法を提供することを目的とする。 The present invention, in the smokeproof panel of the smokeproof sagging wall, anyone can accurately and smoothly perform tensioning work on the smokeproof sheet to prevent the occurrence of wrinkles and flexure, regardless of proficiency level, It is an object of the present invention to provide a structure and an assembling method that maintain an appropriate tension even after construction.
防煙たれ壁に用いられる防煙パネル(例えば、後述の防煙パネル1,201,301)であって、可撓性を有する防煙シート(例えば、後述の防煙シート25)と、前記防煙シートの上端部を固定する上枠(例えば、後述の上枠22)と、前記防煙シートの下端部を固定する固定部材(例えば、後述の挟持部材61,361)と、前記防煙シートを固定した前記固定部材が内部に収容される下枠(例えば、後述の下枠23)と、前記下枠の内部で前記固定部材を下方に付勢する付勢部材(例えば、後述の付勢部材65,365)と、 前記付勢部材によって付勢される前記固定部材を上方で一時的に保持する保持部材(例えば、後述のネジ70)と、を備える防煙パネルに関する。
A smoke proof panel used for a smoke proof wall (for example, a
前記保持部材は、前記固定部材を上方に押圧する押圧位置から前記押圧を解除又は弱める退避位置に移動可能に構成されることが好ましい。 It is preferable that the holding member is configured to be movable from a pressing position that presses the fixing member upward to a retracted position that releases or weakens the pressing.
前記下枠の前記付勢部材に対応する位置にはネジ孔(例えば、後述のネジ孔66)が形成されており、前記保持部材は、前記ネジ孔から締結され、前記押圧位置では前記下枠の内部で前記固定部材を上方に押し上げ、前記下枠から締結が緩められて前記退避位置に移動するネジ(例えば、後述のネジ70)であることが好ましい。
A screw hole (for example, a
前記保持部材は、前記押圧位置において前記付勢部材の下方に配置されることが好ましい。 It is preferable that the holding member is arranged below the biasing member at the pressing position.
防煙たれ壁に用いられる防煙パネル(例えば、後述の防煙パネル1,201,301)の組立方法であって、下端部が固定部材(例えば、後述の挟持部材61,361)によって固定される防煙シート(例えば、後述の防煙シート25)に、前記固定部材を下方に付勢する付勢部材(例えば、後述の付勢部材65,365)が内部に設けられる下枠(例えば、後述の下枠23)を取り付ける工程と、前記付勢部材によって付勢される前記固定部材を保持部材(例えば、後述のネジ70)によって上方で一時的に保持する工程と、少なくとも前記防煙シートの上端部に上枠(例えば、後述の上枠22)が固定された状態で、前記保持部材による前記固定部材の一時的な保持を解除する工程と、を含む防煙パネルの組立方法に関する。
A method for assembling a smoke proof panel used for a smoke proof wall (for example,
本発明の防煙パネル及びその組立方法によれば、シワや撓みの発生を防止するための防煙シートへのテンション付与作業を習熟度等に関係なく誰でも正確かつスムーズに行うことができ、施工後も適切なテンションが維持される。 According to the smoke-proof panel and the assembling method thereof of the present invention, anyone can accurately and smoothly perform the tensioning work on the smoke-proof sheet for preventing the occurrence of wrinkles and flexure, regardless of their proficiency level. Appropriate tension is maintained even after construction.
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態の防煙パネル1は、建物内部の天井、壁又は柱の間に配置され、防煙区画を形成する防煙たれ壁に用いられるものであり、施工後に所定のタイミングで防煙シート25にテンションを付与できる構成を実現したものである。まず、防煙シートへのテンション付与前の防煙パネル1について説明する。
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. The smoke-
図1は、本発明の一実施形態に係る防煙パネル(防煙パネル)1における防煙シート25へのテンション付与前の状態を示す姿図である。なお、図1では、1枚の防煙パネル1が図示されているが、該防煙パネル1は複数枚横方向に天井から吊り下げ連設して防煙たれ壁として構成するものである。
FIG. 1 is a diagram showing a state before a tension is applied to a
図1に示すように、防煙パネル1は左右の縦枠21、上枠22及び下枠23により四周を囲まれた防煙シート25により構成されるパネルである。防煙シート25は、不燃性で可撓性を有する材料で構成され、透明又は半透明のものが用いられる。
As shown in FIG. 1, the
図2は、本実施形態の防煙パネル1における防煙シート25へのテンション付与前の状態を示す横断面図であり、図1のA−A線断面図である。図2に示すように、左右の縦枠21は、その内側が中空になっている。縦枠21の側面(見込面)には中空部に連通するスリット35が形成される。スリット35を通じて防煙シート25の横方向の端部が縦枠21の中空部に差し込まれる。
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a state before applying tension to the smoke-
縦枠21の中空部にはスリット35よりも大きく形成される抜け止め部材31が配置される。抜け止め部材31は、断面略U字状に形成される第1固定部材32と、断面略L字状に形成される第2固定部材33と、からなる。防煙シート25の横方向の一側の端部が縦枠21の内側で、第1固定部材32と第2固定部材33により防煙パネル1の厚さ方向(見込方向)で挟み込まれることにより、防煙シート25が風圧を受けても該防煙シート25の縦枠21からの脱落が防止される。
A retaining
本実施形態の抜け止め部材31は、その見込方向の幅(第1固定部材32と第2固定部材33をあわせた幅)が、縦枠21の中空部の見込方向の幅に略一致するように構成される。より具体的には、第1固定部材32のU字の開口に相当する側が見込方向の外側を向いており、端部が縦枠21の内壁に当接している。また、第2固定部材33のL字の端部に相当する部分の先端が縦枠21の内壁(第1固定部材32が接触する内壁とは反対側の内壁)に当接している。また、本実施形態のスリット35の第1固定部材32側の端部には内側に屈曲する屈曲部34が形成されており、該屈曲部34の先端部が第1固定部材32の見込面に接触している。
In the
縦枠21は、壁又は連設される他の防煙パネル(何れも図示省略)に固定される。例えば、横方向に防煙パネル1を連設する場合、壁に対向するように配置される防煙パネル1の一側の縦枠21が壁に固定され、他側の縦枠21が隣接する防煙パネル1に固定されることになる。また、横方向に長尺の防煙パネル1枚で防煙区画を形成する場合は、防煙パネル1の一側の縦枠21が壁(又は柱)に固定されるとともに他側の縦枠21も別の壁(又は柱)に固定される。あるいは、防煙パネル1の両側の縦枠21のそれぞれが、隣接する防煙たれ壁に固定される場合もある。
The
防煙シート25の横方向の張力(耐張力)は防煙パネル1の幅(上枠22及び下枠23の長手方向の長さ)によって調整される。本実施形態では、防煙シート25が左右の縦枠21によって適切な張力で引っ張られることにより、シワや撓み等の発生が抑制される。
The lateral tension (proof strength) of the smoke-
上枠22は、天井5に天井枠、フック部材やネジ等の締結部材(いずれも図示省略)を介して固定される。上枠22は、防煙シート25の上端部を見込方向で挟み込む上枠本体41と上枠シート保持部42からなる。なお、上枠22を直接的に天井5に固定する構成としてもよい。
The
図3は、本実施形態の防煙パネル1における防煙シート25へのテンション付与前の状態を示す縦断面図であり、図1のB−B線断面図である。図4は、本実施形態の下枠23内部におけるテンション付与前のテンション付与装置60を示す模式図である。図4では、防煙パネル1の正面側から見た下枠23の内部の様子が模式的に示されている。
FIG. 3 is a vertical cross-sectional view showing a state before applying tension to the smoke-
図3及び図4に示すように、下枠23は、その内側が中空になっている。下枠23の上面(見込面)には中空部に連通するスリット50が形成される。スリット50を通じて防煙シート25の下端部が下枠23の中空部に差し込まれる。
As shown in FIGS. 3 and 4, the
下枠23の中空部には防煙シート25に張力を付与するためのテンション付与装置60が配置される。テンション付与装置60は、防煙シート25の下端部に固定される挟持部材61と、下枠23の内側で挟持部材61を下側に付勢する付勢部材65と、挟持部材61を上方に押圧するネジ70と、を備える。
In the hollow portion of the
本実施形態の挟持部材61は、断面略U字状に形成される第1固定部材71と、板状に形成される第2固定部材72と、から構成される。第1固定部材71と第2固定部材72によって防煙シート25の下端部が見込方向で挟み込まれることにより、防煙シート25の下枠23からの脱落が防止される。本実施形態のスリット50の第1固定部材71側の端部には内側に屈曲する屈曲部74が形成されており、該屈曲部74の先端部が第1固定部材71の見込面に接触している。挟持部材61は、防煙シート25の幅に対応しており、全体として下枠23の長手方向に沿って延びる長尺の部材となっている。
The sandwiching
図4に示すように、本実施形態の付勢部材65は板ばねである、付勢部材65の一側の端部がネジ(図示省略)等の締結部材により、第1固定部材71(挟持部材61)の上面に固定される。本実施形態では、付勢部材65は、板ばねの一側が固定されることにより、下枠23の内部における付勢部材65の位置を固定しつつ、弾性変形時に他側の端部が第1固定部材71の上面で移動することで付勢部材65の変形を許容している。
As shown in FIG. 4, the biasing
付勢部材65の上部は、下枠23の中空部の天井部分に接触しており、該付勢部材65の弾性力により、挟持部材61が下方に押圧されている。
The upper portion of the biasing
ネジ70は、下枠23の底面に形成されたネジ孔66から締結されており、その先端が第1固定部材71(挟持部材61)の下面に当接している。図1に示すように、本実施形態の付勢部材65は、下枠23の長手方向で間隔をあけて2個(複数)配置されており、ネジ70も付勢部材の位置にあわせて長手方向で間隔をあけて2個配置されている。
The
ネジ70の先端が第1固定部材71(挟持部材61)に接触している状態では、付勢部材65が自然状態よりも撓んだ状態(上下方向の長さが短い状態)となっている。この状態におけるネジ70の位置を押圧位置とする。図1から図4に示すように、ネジ70が押圧位置にある状態では、付勢部材65が自然状態よりも縮んで挟持部材61が押し上げられた状態である。この状態では、防煙シート25にテンション付与装置60によるテンションが付与されていない又はシワや撓みを取り除くために設定されている強さよりも弱い状態のテンションが付与された状態である。第1固定部材71(挟持部材61)の支持が解除される退避位置にネジ70が移動することにより、テンション付与装置60による下方向へのテンションが防煙シート25に付与される。
When the tip of the
次に、テンション付与装置60によってテンションが付与された状態について説明する。図5は、本実施形態の防煙パネル1における防煙シート25へのテンション付与後の状態を示す姿図である。図6は、本実施形態の防煙パネル1における防煙シート25へのテンション付与後の状態を示す縦断面図であり、図5のB’−B’線断面図である。図7は、本実施形態の下枠23内部におけるテンション付与後のテンション付与装置60を示す模式図である。図5から図7では、保持部材としてのネジ70が退避位置にある状態が示されている。
Next, a state in which tension is applied by the
図5〜図7に示すように、ネジ70を下枠23から工具等を用いて除去することにより、挟持部材61の支持が解除され、付勢部材65の弾性力によって挟持部材61が下方に移動する(図7の矢印参照)。挟持部材61の下方への移動に伴って防煙シート25の下端部が下側に引っ張られる状態となる(図1参照)。防煙シート25が下側に引っ張られることにより、防煙シート25のシワや撓みも解消される。テンション付与装置60によって付与される防煙シート25へのテンションは、付勢部材65、挟持部材61、下枠23の形状によって機械的かつ正確に設定することができるため、製品によりテンションがばらつく事態も防止される。
As shown in FIGS. 5 to 7, by removing the
次に、上記実施形態の防煙パネル1の施行方法について説明する。図8は、本実施形態の防煙パネル1の組立方法の手順を示した模式図である。図8中の鎖線の矢印は手順を示すものとする。図9は、本実施形態の防煙シート25の縦断面図である。なお、以下の説明において、図示していなくても上記実施形態と共通又は同様の構成については同じ符号を付して説明することがある。例えば、図9に示す挟持部材61の第2固定部材72は、略L字状に形成されているが、板状に形成される上記実施形態の第2固定部材72と同様の機能であり、同じ符号を付している。
Next, a method for implementing the
図8に示すように、下端部に挟持部材61、左右両側には抜け止め部材31が配置されるとともに、防煙シート25を用意する。この防煙シート25の挟持部材61の上面に付勢部材65を長手方向で2つ間隔をあけて固定する。そして、符号101の鎖線の矢印に示すように、挟持部材61の長手方向全域を覆うように下枠23を被せる。下枠23には、上述の通り、防煙シート25を通すことができるスリット50が形成されているので、防煙シート25を挟み込んだままで挟持部材61を下枠23の内側にスライド挿入することが可能となっている。
As shown in FIG. 8, the sandwiching
次に、符号102の鎖線に示すように、下枠23のネジ孔66に配置されているネジ70を締め込む。ネジ70の鉛直上に付勢部材65が位置している。続いて符号103の鎖線に示すように、防煙シート25の左右両側の端部に縦枠21を上方よりスライドさせる。このとき、防煙シート25の端部がスリット35を通るようにしつつ、抜け止め部材31が縦枠21の内側に入るようにスライドさせる。なお、抜け止め部材31は、符号101〜103の手順の前に予め防煙シート25に固定されたものである。
Next, as shown by the
次に、符号104の鎖線に示すように、防煙シート25の上端部を上方に引っ張りながら上枠22で挟持する。より具体的には、上枠本体41と上枠シート保持部42で防煙シート25の上端部を挟み込んだ状態でネジ(図示省略)を締結し、上枠22の両側を機械的又は接着等、適宜の手段で縦枠21と結合する。これにより、防煙シート25の四周が枠材により囲われた状態となる。枠材のコーナー部分は、タッピングホール、タッピングネジにより締結してもよい。この状態が図1〜図4に示すテンション付与前の防煙パネル1の状態である。なお、防煙たれ壁の横枠としての上枠、下枠の縦枠への接続方式は、いわゆる横勝ちであってもよいし、縦勝ちであってもよい。
Next, as shown by the chain line 104, the upper end of the smoke-
そして、符号105の矢印に示すように、ネジ70を取り外してテンション付与装置60によるテンションを防煙シート25に付与する。この状態が図5〜図7に示すテンション付与後の防煙パネル1の状態である。このように、最終的にネジ70を取り外して付勢部材65による付勢力を作用させることで、防煙シート25に下方への張力を付与させることができるのである。
Then, as shown by the arrow of
以上説明した上記実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
防煙パネル1は、可撓性を有する防煙シート25と、防煙シート25の上端部を固定する上枠22と、防煙シート25の下端部を固定する固定部材としての挟持部材61と、防煙シート25を挟持した挟持部材61が内部に収容される下枠23と、下枠23の内部で挟持部材61を下方に付勢する付勢部材65と、付勢部材65によって付勢される挟持部材61を上方で一時的に保持する保持部材としてのネジ70と、を備える。
また、防煙パネル1の組立方法は、下端部が挟持部材61によって固定される防煙シート25に、挟持部材61を下方に付勢する付勢部材65が内部に設けられる下枠23を取り付ける工程と、付勢部材65によって付勢される挟持部材61を保持部材としてのネジ70によって上方に押圧する工程と、防煙シート25の上端部に上枠22が固定されるとともに左右に縦枠21が固定された状態で、挟持部材61の押圧を解除又は弱めて防煙シート25に付勢部材65によるテンションが付与されるようにネジ70を移動させる工程と、を含む。
According to the above-described embodiment, the following effects can be obtained.
The
Further, in the method for assembling the
これにより、確実かつ容易に防煙シート25に適切な張力を付与することができ、また、作業の習熟度に関わらず、誰が組み立てても張力のバラツキが生じない。防煙パネル1の組立作業が容易となるので、作業時間も短縮することができる。組立後には、ネジ70による押圧が解除されて常に適切な張力が付与される状態となるため、取付け後の張力調整を行う必要も基本的になくなる。防煙シート25に経年劣化や環境変化等によって伸縮が生じても常に一定の張力を防煙シート25に付与できる防煙パネル1の組立作業の容易化をシンプルな構成で実現できるのである。
This makes it possible to surely and easily apply an appropriate tension to the smoke-
また、本実施形態では、保持部材としてのネジ70は、付勢部材65によって付勢される挟持部材61を上方に押圧する押圧位置から挟持部材61への押圧を解除又は弱めて防煙シート25に付勢部材65の付勢力によるテンションを付与する退避位置に移動可能に構成される。
In addition, in the present embodiment, the
これにより、ネジ70を押圧位置から退避位置に移動させるだけで防煙シート25にテンションが適切に付与される状態とすることができ、組立作業を間違いなく行うことができる。
As a result, the tension can be properly applied to the smoke-
また、本実施形態では、下枠23の付勢部材65に対応する位置にはネジ孔66が形成されており、ネジ孔66に締結されるネジ70は、押圧位置では下枠23の内部で挟持部材61を上方に押し上げ、下枠23から締結が緩められて退避位置に移動する。
Further, in the present embodiment, the
これにより、ネジ70の締結及び締結の解除という容易な作業でテンションを付与するタイミングを調整することができる。また、美観の観点からはテンション付与後のネジ70は取り外してしまうことが好ましいが、ネジ70を緩める程度を調整することで防煙シート25に付与するテンションの強弱を調整することもできる。本実施形態のような構成では、ネジ70を押圧位置から少し緩めた状態を維持すれば防煙シート25が引っ張られる量が相対的に小さくなり、ネジ70を下枠23から完全に取り外した状態では相対的に防煙シート25が引っ張られる量が大きくなる。これによってシワや撓みの程度を調整することもできる。
This makes it possible to adjust the timing of applying the tension by the simple work of fastening and releasing the
また、本実施形態では、ネジ70は、押圧位置において付勢部材65の下方に配置される。
Further, in the present embodiment, the
これにより、ネジ70の押圧力を挟持部材61に効率的に伝達でき、挟持部材61を上方の適切な位置で正確に保持することができ、テンション付与前に防煙シート25にテンションが掛かるような事態も確実に防止でき、よりスムーズに組立作業を行うことができる。
As a result, the pressing force of the
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。なお、以下の上記実施形態の変形例の説明において、上記実施形態と共通又は同様の構成については同じ符号を付してその説明を省略する場合がある。 Although the preferred embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and can be modified as appropriate. In the following description of the modified examples of the above-described embodiment, the same or similar configurations as those of the above-described embodiment may be denoted by the same reference numerals and the description thereof may be omitted.
上記実施形態の構成に限定されず、縦枠21の構成も適宜変更することができる。図10は、第1変形例の防煙パネル1の横断面図である。図10に示すように、変形例の防煙パネル1では、縦枠21の内側に、第1固定部材32(挟持部材61)を左右方向外側に付勢する付勢部材(板ばね)210が配置される。この付勢部材210により、防煙シート25は左右方向でもテンションを付与できる状態となる。設置場所や部品の公差等があっても付勢部材(板ばね)210によって防煙シート25の左右方向に適切な張力を付与することができる。
The configuration of the
また、縦枠21や縦枠21の内部に配置される抜け止め部材31についても、その構成を適宜変更することができる。図11は、第2変形例の防煙パネル1の横断面図である。図11に示すように、第2変形例の防煙パネル201の左右両側の縦枠221は、その内側に中空部が形成され、側面(見込面)には中空部に連通するスリット235が形成される。そして、縦枠221の内側に配置される抜け止め部材231は、ブロック状の第1固定部材232と板状の第2固定部材233からなり、第1固定部材232と第2固定部材233によって防煙シート25の左右両側の端部がそれぞれ見込方向で挟持される。
Further, the configuration of the
また、上記実施形態では、付勢部材65として省スペース性に優れた板ばねが用いられているが、この構成に限定されず、復元力を有するような他の形状の弾性部材を適用することもできる。次に、上記実施形態及び変形例とは異なる構成の付勢部材を用いた第3変形例について説明する。
Further, in the above embodiment, a leaf spring excellent in space saving is used as the urging
図12は、第3変形例の防煙パネル301における防煙シート25へのテンション付与前の状態を示す縦断面図である。図13は、第3変形例のテンション付与装置360のテンション付与前の状態を示す拡大縦断面図である。図14は、第3変形例の下枠23内部におけるテンション付与前のテンション付与装置360を示す模式図である。図12から図14では、保持部材としてのネジ70が押圧位置にあり、後述する挟持部材361が上方に押し上げられている状態が示されている。
FIG. 12 is a vertical cross-sectional view showing a state before tension is applied to the
図12に示すように、第3変形例の防煙パネル301は、下枠23の内部に配置されるテンション付与装置360の構成が上記実施形態の構成と異なっている。
As shown in FIG. 12, in the
図13及び図14に示すように、テンション付与装置360は、防煙シート25の下端部に固定される挟持部材361と、下枠23の内側で挟持部材361を下側に付勢する付勢部材365と、挟持部材61を上方に押し上げるネジ70と、を備える。
As shown in FIGS. 13 and 14, the
挟持部材361は、断面略L字状に形成される第1固定部材371と、板状に形成される第2固定部材72と、から構成される。第1固定部材371と第2固定部材372によって防煙シート25の下端部が見込方向で挟み込まれた状態で固定される。第1固定部材371の防煙シート25の挟持面の反対側には、付勢部材365を収容する収容部367が形成される。
The sandwiching
付勢部材365は、いわゆるコイルばねであり、軸方向が防煙パネル301の厚み方向(見込方向)を向いた状態で第1固定部材371の収容部367に配置されている。挟持部材361には、第1固定部材371及び第2固定部材372を見込方向で貫通するネジ366が締結される。ネジ366の先端は、第2固定部材372側から第1固定部材371の収容部367に達しており、付勢部材365の内側を挿通した状態となっている。付勢部材365は、長手方向に間隔をあけて複数配置される(図14では2個の付勢部材365が図示される)。
The urging
付勢部材365は、一側の端部が第1固定部材371の収容部367を形成する内壁に接触しており、他側の端部(上端部)が下枠23の中空部の天井部分に接触しており、該付勢部材365の弾性力により挟持部材361が下方に押圧されている。
The urging
ネジ70は、上記実施形態と同様に、その先端が第1固定部材371(挟持部材361)の下面に当接している。第3変形例のネジ70も付勢部材365の位置にあわせて長手方向で間隔をあけて2個配置されている。当該ネジ70が保持部材として機能し、挟持部材361が上方に押し上げられた状態となっている。
Similar to the above-described embodiment, the tip of the
次に、テンション付与装置360によってテンションが付与された状態について説明する。図15は、第3変形例の防煙たれ壁における防煙シート25へのテンション付与後の状態を示す縦断面図である。図16は、第3変形例のテンション付与装置360のテンション付与後の状態を示す拡大縦断面図である。図17は、第3変形例の下枠23内部におけるテンション付与後のテンション付与装置360を示す模式図であり、図16のC’−C線断面図である。
Next, a state where tension is applied by the
図15〜図17に示すように、保持部材としてのネジ70が下枠23から取り除かれて退避位置に移動することにより、挟持部材361への押圧が解除された状態となる。ネジ70の支持を失った挟持部材361は、付勢部材365の弾性力によって下方に移動し、防煙シート25にテンションが付与された状態となる。
As shown in FIGS. 15 to 17, the
以上説明した第3変形例の防煙パネル301においても、上記実施形態と同様の方法で組立可能であり、上記実施形態と同様の効果を奏する。更に、以下のように上記実施形態及び変形例の構成を変更することもできる。
Also in the smoke-
また、上記実施形態及び変形例では、いずれもネジにより下側から挟持部材を押し上げる構成であるが、挟持部材を押し上げる構成は事情に応じて適宜変更することができる。例えば、下枠の上側から締結されるネジによって挟持部材を上方に保持させておき、施工後にネジを外して付勢部材の付勢を作用させる構成としてもよい。 Further, in each of the above-described embodiment and modification, the configuration is such that the holding member is pushed up from below with a screw, but the configuration of pushing up the holding member can be appropriately changed according to circumstances. For example, the holding member may be held upward by a screw fastened from the upper side of the lower frame, and the screw may be removed after construction to apply the biasing force to the biasing member.
また、上記実施形態では、保持部材としてネジ70を例に説明したが、保持部材の構成はこれに限定されない。例えば、楔型の保持部材により挟持部材(固定部材)を押圧位置で保持した状態で防煙パネルの組立作業を行い、最終的に楔型の保持部材を下枠から取り除く退避位置に移動させることで、付勢部材によるテンションを防煙シートに付与させる構成としてもよい。また、保持部材として、断面が偏芯した略楕円形状の軸状部材を下枠の内部に通しで配置し、押圧位置では軸状部材の楕円を縦向きにして挟持部材を押し上げ、退避位置では楕円が横向きになるように軸状部材を回転して挟持部材の押圧を解除又は緩める構成としてもよい。この構成では、施工作業後も保持部材としての軸状部材は下枠の内部に放置しておいてもよい。このように、防煙シートの下端部を挟持する固定部材を押圧位置から退避位置に移動させるための構成も事情に応じて適宜変更することができる。
Further, in the above embodiment, the
1,201,301 防煙パネル
22 上枠
23 下枠
25 防煙シート
61,361 挟持部材(固定部材)
65,365 付勢部材
70 ネジ(保持部材)
1,201,301 Smoke-
65, 365 urging
Claims (5)
可撓性を有する防煙シートと、
前記防煙シートの上端部を固定する上枠と、
前記防煙シートの下端部を固定する固定部材と、
前記防煙シートを固定した前記固定部材が内部に収容される下枠と、
前記下枠の内部で前記固定部材を下方に付勢する付勢部材と、
前記付勢部材によって付勢される前記固定部材を上方で一時的に保持する保持部材と、
を備える防煙パネル。 A smoke proof panel used for a smoke proof wall,
A smokeproof sheet having flexibility,
An upper frame for fixing the upper end of the smoke-proof sheet,
A fixing member for fixing the lower end of the smoke-proof sheet,
A lower frame in which the fixing member fixing the smoke prevention sheet is housed,
A biasing member that biases the fixing member downward inside the lower frame;
A holding member for temporarily holding the fixing member biased by the biasing member above;
Smokeproof panel with.
前記保持部材は、前記ネジ孔から締結され、前記押圧位置では前記下枠の内部で前記固定部材を上方に押し上げ、前記退避位置では前記下枠から締結が緩められて前記退避位置に移動するネジである請求項2に記載の防煙たれ壁。 A screw hole is formed at a position corresponding to the urging member of the lower frame,
The holding member is fastened from the screw hole, pushes the fixing member upward inside the lower frame at the pressing position, and loosens the fastening from the lower frame at the retracted position to move to the retracted position. The smokeproof sag wall according to claim 2.
下端部が固定部材によって固定される防煙シートに、前記固定部材を下方に付勢する付勢部材が内部に設けられる下枠を取り付ける工程と、
前記付勢部材によって付勢される前記固定部材を保持部材によって上方で一時的に保持する工程と、
少なくとも前記防煙シートの上端部に上枠が固定された状態で、前記保持部材による前記固定部材の一時的な保持を解除する工程と、を含む防煙パネルの組立方法。 A method of assembling a smoke proof panel used for a smoke proof wall,
A step of attaching a lower frame, in which a lower end portion is fixed by a fixing member, a biasing member for biasing the fixing member downward is provided inside the smoke-proof sheet,
Temporarily holding the fixing member urged by the urging member above by a holding member,
A method of assembling a smoke-proof panel, comprising the step of releasing temporary holding of the fixing member by the holding member with at least the upper frame fixed to the upper end portion of the smoke-proof sheet.
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