JP6734894B2 - wallet - Google Patents
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Description
本発明は、片手で容易に開くことができる2つ折りの財布に関する。 The present invention relates to a bi-fold wallet that can be easily opened with one hand.
従来から、硬貨、紙幣およびカード等を収納するための財布として折り畳み形式のものが用いられている。このような財布は、折り畳まれた部分を開くことにより硬貨や紙幣の収納部を露出させて各収納部から硬貨や紙幣等を取り出したり各収納部に硬貨や紙幣を収納したりするようになっている(例えば、特許文献1を参照)。また、このような折り畳み形式の財布として、2つ折りの財布や3つ折りの財布が広く用いられている。 BACKGROUND ART Conventionally, a foldable type wallet has been used as a wallet for storing coins, banknotes, cards and the like. Such a wallet is designed to expose a storage unit for coins and banknotes by opening a folded portion, take out coins and banknotes from each storage unit, and store coins and banknotes in each storage unit. (See, for example, Patent Document 1). Further, as such a folding type wallet, a two-fold wallet and a three-fold wallet are widely used.
しかしながら、従来の折り畳み形式の財布はファスナーやホックにより閉じられるようになっている。このため、財布を開くときには一方の手で財布を保持した状態においてもう一方の手でファスナーやホックによる固定を外し、その後に折り畳まれた部分を開く必要がある。このように、従来の折り畳み形式の財布は開くときに両手を用いる必要があり、またファスナーやホックを外す動作を行う必要があるため折り畳み形式の財布を開くのに手間がかかってしまうという問題がある。 However, the conventional folding type wallet is designed to be closed by a fastener or a hook. For this reason, when opening the wallet, it is necessary to hold the wallet with one hand and remove the fastener with a fastener or a hook with the other hand, and then open the folded part. In this way, the conventional foldable wallet requires the use of both hands when it is opened, and it is necessary to perform the operation of removing the fasteners and hooks, which causes a problem that it takes time to open the foldable wallet. is there.
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、片手で容易に開くことのできる2つ折りの財布を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above points, and an object thereof is to provide a bi-fold wallet that can be easily opened with one hand.
本発明の財布は、少なくとも硬貨を収納するための財布であって、第1部分および第2部分を有しており、前記第2部分に硬貨を収納するための収納部が設けられており、前記第1部分が前記第2部分に折り畳まれることにより2つ折り状態となる本体と、2つ折り状態となっているときの前記本体の内側に設けられ、第3部分および第4部分を有しており、前記第3部分を前記第4部分に折り畳むことができるようになっており、前記第4部分が前記第2部分または前記収納部に取り付けられた補強部材と、を備え、前記本体が2つ折り状態となっているときに、前記補強部材の前記第4部分の両側部が互いに接近する方向に押圧されると前記第3部分が前記第4部分から開くことにより前記第1部分が前記第3部分により押されて前記本体が2つ折りの状態から開くようになっており、前記補強部材の前記第4部分には、一対の略双曲線形状の折り目が形成されており、前記折り目の前記第3部分への延長線は、前記第3部分と前記第4部分との間の境界線と交差し、前記補強部材は、前記第4部分の両側部が互いに接近する方向に押圧されたときに当該第4部分が前記折り目に沿って変形することにより前記第3部分が前記第4部分から開くようになっていることを特徴とする。 The wallet of the present invention is a wallet for storing at least coins, and has a first portion and a second portion, and the second portion is provided with a storage portion for storing coins, The first part is folded into the second part to be in a two-fold state, and the body is provided inside the main body in the two-fold state, and has a third part and a fourth part. The third part can be folded into the fourth part, and the fourth part includes a reinforcing member attached to the second part or the storage part, and the main body is In the folded state, when both side portions of the fourth portion of the reinforcing member are pressed toward each other, the third portion opens from the fourth portion, whereby the first portion is moved to the first portion. The main body is opened from the state of being folded in half by being pushed by three parts, and a pair of substantially hyperbolic folds are formed in the fourth part of the reinforcing member, and the first part of the fold An extension line to the third portion intersects a boundary line between the third portion and the fourth portion, and the reinforcing member is pressed when the both sides of the fourth portion are pressed toward each other. It is characterized in that the fourth portion is deformed along the fold line so that the third portion opens from the fourth portion.
このような財布によれば、本体が2つ折り状態となっているときに、補強部材の第4部分を押圧するだけで、第3部分が第4部分から開くことにより第1部分が第3部分により押されて本体が2つ折りの状態から開くため、財布を片手で容易に開くことができる。 According to such a purse, when the main body is in the folded state, the third portion is opened from the fourth portion only by pressing the fourth portion of the reinforcing member, so that the first portion becomes the third portion. Since it is pushed by and the main body is opened from the folded state, the wallet can be easily opened with one hand.
本発明の財布においては、前記補強部材の前記第3部分には、前記本体が開かれたときに硬貨が落ちないよう受け止めるための受け部分が設けられていてもよい。 In the wallet of the present invention, the third portion of the reinforcing member may be provided with a receiving portion for receiving coins so as not to fall when the main body is opened.
この場合、前記補強部材の前記第3部分には折り目が形成されており、前記補強部材において、前記第4部分が押圧されたときに前記受け部分が前記第3部分から離間する方向に移動することにより硬貨を受け止めるための空間が形成されるようになっていてもよい。 In this case, a fold line is formed in the third portion of the reinforcing member, and in the reinforcing member, the receiving portion moves in a direction away from the third portion when the fourth portion is pressed. As a result, a space for receiving coins may be formed.
本発明の財布によれば、片手で容易に開くことができる。 According to the wallet of the present invention, it can be easily opened with one hand.
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図15は、本実施の形態による財布を説明するための図である。なお、図4、図13および図14においてカードを参照符号Cにより示しており、図9乃至図14において紙幣を参照符号Pで示しており、図12において硬貨を参照符号Dで示している。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. 1 to 15 are diagrams for explaining the purse according to the present embodiment. It should be noted that in FIGS. 4, 13 and 14, a card is indicated by a reference symbol C, a banknote is indicated by a reference symbol P in FIGS. 9 to 14, and a coin is indicated by a reference symbol D in FIG.
本実施の形態の財布1は2つ折りの財布であるが、本明細書においては、図1や図2等に示すような2つ折りの状態を「財布が閉じている」状態と表現し、図3や図4に示すような状態を「財布が開いている状態」と表現する。また、図1や図2に示す状態から図3や図4に示す状態となるよう財布1を変形させることを「財布を開く」と表現し、図3や図4に示す状態から図1や図2に示す状態となるよう財布1を変形させることを「財布を閉じる」と表現する。また、財布1を閉じているときに外部に露出している側を「外側」と表現し、財布1を開いたときにはじめて外部に露出する側を「内側」と表現する。また、図15に示すように、財布1は2つに折られた状態でシャツの胸ポケットやズボンのポケット等に入れられて携帯されるようになっている。
The
図1乃至図4等に示すように、財布1は、本体10と、本体10の内側に設けられた補強部材30と、本体10および補強部材30を2つ折りの状態で保持するためのゴム紐20(すなわち、保持部材)とを有している。また、本体10は皮革等の材料から構成されており、補強部材30は例えばポリプロピレンシート等の可撓性を有する材料から構成されている。また、本体10は第1部分11および第2部分12から構成されており、第1部分11を第2部分12に対して回転させることにより本体10を開いたり閉じたりすることができるようになっている。また、補強部材30は第3部分31および第4部分32を有しており、第3部分31を第4部分32に対して回転させることにより補強部材30を開いたり閉じたりすることができるようになっている。また、補強部材30は2つ折り状態となっているときの本体10の内側に設けられている。また、本体10の第2部分12と補強部材30の第4部分32との間には、ポリプロピレンシート等の仕切部材40が設けられており、補強部材30の第4部分32と仕切部材40との間に紙幣収納空間が形成されている。
As shown in FIG. 1 to FIG. 4, etc., a
また、本体10の第2部分12に取り付けられたゴム紐20を第1部分11に掛けることにより、財布1が閉じられた状態で保持されるようになっている(図1および図2参照)。後述するように、本実施の形態の財布1においては、このゴム紐20は補強部材30の第4部分32が押圧されたときに本体10の第1部分11から自動的に外れるようになっている。なお、本実施の形態においては、ゴム紐20が切れたり伸びたりしてしまった場合にこのゴム紐20を交換することができるようになっている。また、ゴム紐20により財布1を閉じた状態で保持することができるため、財布1が使用者の意図していないタイミングで開いてしまうことを防止することができる。
Further, by hanging the
また、本体10の第1部分11の内側にはカード等の略長方形の媒体を収納するためのカード収納部14が設けられており、このカード収納部14には複数(例えば、2枚)のカードが収納できるようになっている。また、本体10の第2部分12の内側にはポケット(収納部)16が形成されており、このポケット16の内部に、補強部材30の第4部分32および仕切部材40がそれぞれ取り付けられている。より詳細には、図3に示すように、財布1を開いたときに手前から順に補強部材30および仕切部材40が位置するよう、補強部材30および仕切部材40が配置されるようになっている。
Further, inside the
また、紙幣収納空間には財布1を開いた状態において紙幣等を収納するようになっている(図13および図14参照)。上述したように、補強部材30および仕切部材40がそれぞれポリプロピレンシート等の材料から形成されているため、補強部材30や仕切部材40と紙幣との間に働く摩擦力が比較的小さくなる。このため、皮革と皮革との間に紙幣を収納するような場合と比較して、紙幣収納空間に紙幣を容易に収納したり取り出したりすることができるようになっている。
Further, bills and the like are stored in the bill storage space with the
また、仕切部材40は、幅の大きさ(すなわち、図3および図4における左右方向の大きさ)が補強部材30よりも僅かに大きくなるよう形成されている。また、仕切部材40は、ポケット16の内面に取り付けられたときに上端縁がカード収納部14に接触しないような長さ(すなわち、図3および図4における上下方向の大きさ)に形成されている。このことにより、仕切部材40がカードを収納したり取り出す動作の妨げとなってしまうことが防止できるようになっている。
Further, the
また、図14に示すように、財布1の使用者は、ゴム紐20を本体10から外すことなくカード収納部14に収納されたカードおよび紙幣収納空間に収納された紙幣にアクセスすることができるようになっている。より具体的には、本体10の第1部分11はゴム紐20により押さえられている箇所の近傍(言い換えると、カード収納部14の端部の近傍)を中心として折り返すことができるようになっており、このように第1部分11を折り返すことによって財布1に収納されているカードや紙幣等にアクセスすることができるようになっている。このことにより、紙幣やカードのみを取り出す際に毎回財布1を完全に開くことなく支払い等を済ませることができ、よって使用者にとっての財布1の利便性を向上させることができるようになっている。
Further, as shown in FIG. 14, the user of the
次に、図5乃至図7を参照して補強部材30の構成について詳細に説明する。ここで、図5および図6は、それぞれ、図1等に示す財布1の補強部材30を展開したときおよび組み立てたときの構成を示す正面図であり、図7は、補強部材30の第4部分32の両側部を挟み込むように押圧したときの状態を示す構成図である。
Next, the configuration of the reinforcing
図5等に示すように、補強部材30は第3部分31と第4部分32とを有しており、第4部分32には略三角形形状の取付部33が形成されている。また、第4部分32を谷折りにしたときの取付部33(図6参照)は、例えば粘着テープ等により本体10のポケット16の内面に取り付けられるようになっている。なお、補強部材30の取付部33を取り付ける方法は粘着テープによるものに限定されることはなく、ポケット16に取付部33を縫い付けること等により取付部33をポケット16に取り付けるようにしてもよい。また、補強部材30の第4部分32が本体10の第2部分12に取り付けられるようになっていてもよい。また、補強部材30の第4部分32が本体10のポケット16の内面または本体10の第2部分12から取り外すことができるようになっていてもよい。
As shown in FIG. 5 and the like, the reinforcing
また、補強部材30の第4部分32と本体10のポケット16の内面との間には、財布1が閉じられた状態において硬貨等を収納するための硬貨収納空間が形成されている。また、財布1の使用者は、2つ折りの状態から本体10および補強部材30を開くことにより硬貨収納空間を外部に露出させ、この露出した硬貨収納空間に硬貨を投入した後に財布1を閉じることによって硬貨を財布1に収納するようになっている。
Further, between the
図5に示すように、補強部材30は1枚のシートから形成されており、補強部材30に形成された折り目にそって受け部分36等を折ることによって図6に示すような形状に組み立てることができるようになっている。このように、補強部材30が1枚のシートから形成されていることにより、補強部材30を製造する際の手間やコストを低減させることができる。また、財布1から硬貨を取り出す際には、財布1を開いた状態で受け部分36側を下げるよう傾けるようになっている。このように財布1を傾けることにより、財布1に収納されている硬貨は硬貨収納空間から受け部分36に向かって移動するようになる。そして、この移動した硬貨が受け部分36に受け止められるようになっており、使用者はこの状態において財布1から硬貨を取り出すようになっている(図12参照)。このように、補強部材30に受け部分36が形成されているため、財布1から容易に硬貨を取り出すことができるとともに、硬貨を取り出す際に硬貨が財布1からこぼれて地面等に落下してしまうことを防止することができる。
As shown in FIG. 5, the reinforcing
また、補強部材30の第3部分31には折り目31aが形成されており、第4部分32には折り目32aが形成されている。このような折り目31a、32aにより、補強部材30の第4部分32の両側部が互いに接近する方向に押圧されたときに、第3部分31が第4部分32から開くことにより本体10の第1部分11が第3部分31により押されて本体10が2つ折りの状態から開くようになっている。また、この際に、受け部分36が第3部分31から離間する方向に移動することによって受け部分36と第3部分31との間に硬貨を受け止めるための空間が形成されるようになっている。言い換えると、補強部材30の第4部分32の両側部を挟み込むように押圧したときに、受け部分36が第3部分31から立ち上がるようになっており、この受け部分36によって硬貨が受け止められるようになっている。このように、補強部材30の第4部分32の両側部が挟み込むよう押圧されたときに硬貨を受け止めるための空間が形成されるため、閉じられた状態の財布1の厚みを薄くすることができる。すなわち、補強部材30において常に硬貨を受け止めるための空間が形成されていると(すなわち、受け部分36が常に立ち上がった状態にあると)、財布1を閉じた状態においても受け部分36が立ち上がった高さの分だけ財布1の厚みが増大してしまうが、財布1が開かれた状態においてのみ受け部分36が第3部分31から立ち上がるよう財布1を構成することにより、閉じられた状態の財布1の厚みを薄くしている。このような構成を実現するための補強部材30の第3部分31の折り目31aおよび第4部分32の折り目32aについて以下に詳しく説明する。
A
図5等に示すように、補強部材30の第4部分32の折り目32aは一対の略双曲線形状となっている。また、折り目32aはいわゆる谷折り形状の折り目となっており、第4部分32の両側部が両側から挟み込まれるように押圧されたときに、折り目32aを境界として当該折り目32aと第4部分32の両側部との間の領域が盛り上がるようになっている(図7参照)。また、折り目32aを第3部分31まで伸ばしたときの延長線は第3部分31に入るようになっている。言い換えると、折り目32aを第3部分31まで伸ばしたときの延長線は、補強部材30の第3部分31と第4部分32とを区画する直線と交差するよう延びている。
As shown in FIG. 5 and the like, the
また、補強部材30の第3部分31の折り目31aは3本の直線から構成された略Y字形状となっている。また、折り目31aはいわゆる谷折り形状の折り目となっている。より具体的には、折り目31aは、第3部分31の2つの隅部からそれぞれ第3部分31の中央近傍に向かって略直線状に延びる部分と、上記の各部分が合流する箇所から第4部分32に向かって略直線状に延びる部分とから形成されている。また、折り目31aのうち、第4部分32に向かって略直線状に延びる部分は第4部分32に入るようになっている。また、組み立てられた状態の受け部分36の下端部は第4部分32に入るよう形成されている。このように各折り目31a、32aが形成されているため、補強部材30の第4部分32の両側部が挟み込むよう押圧されたときに、受け部分36と第3部分31との間に硬貨を受け止めるための空間が形成されるようになっている。すなわち、補強部材30において、折り目32aを第3部分31まで伸ばしたときの延長線が第3部分31と第4部分32とを区画する直線と交差するよう伸びており、かつ第3部分31に形成された受け部分36の下端部が第4部分32に進出するようになっている。このため、使用者が補強部材30の第4部分32を挟み込むよう押圧したときに第4部分32に加えられた力の一部が折り目32aに沿って第3部分31に伝わり、このことにより受け部分36が立ち上がって第3部分31から離間する方向に移動し、よって受け部分36と第3部分31との間に硬貨を受け止めるための空間が形成される。また、折り目31aのうち、第4部分32に向かって略直線状に延びる部分が第4部分32に入るようになっているため、受け部分36と第3部分31との間に硬貨を受け止めるための空間を形成する動作が補助されるようになっている。
Further, the
また、補強部材30の第4部分32の両側部が挟み込まれるように押圧されたときに、折り目32aと第4部分32の両側部との間の箇所が盛り上がるようになっている。このため、補強部材30を閉じた状態(すなわち、2つに折りたたんだ状態)において補強部材30の両側部を挟み込むよう押圧することにより補強部材30を閉じた状態から開くことができるようになっている。より詳細には、補強部材30が2つ折りにされた状態において第3部分31(より具体的には、受け部分36)は第4部分32と接触しているが、この状態において第4部分32が挟み込むよう押圧されると第4部分32の一部が盛り上がるため、この盛り上がった第4部分32の箇所によって第3部分31も変形し、このことにより補強部材30が閉じられた状態から開かれるようになっている。
Further, when both side portions of the
このように、本実施の形態の財布1においては、本体10の第2部分12および補強部材30の第4部分32の両側部を挟み込むよう押圧する動作が、財布1を開く動作および受け部分36を立ち上げさせる動作を兼ねるようになっている。このような財布を開く動作の詳細について図8乃至図12を参照して説明する。
As described above, in the
まず、使用者は閉じられた状態の財布1を片手の手のひらの上に載置する。そして、親指、中指および薬指等により財布1の本体10の第2部分12を挟み込むように把持する(図8参照)。その後、本体10の第2部分12の両側部を挟み込むよう押圧する。このように本体10の第2部分12を押圧すると、補強部材30の第4部分32も同じように押圧される。上述したように、補強部材30の第4部分32が両側部から挟み込まれるように押圧されると、第3部分31が第4部分32から開くことにより本体10の第1部分11が第3部分31により押されて財布1の本体10が閉じた状態から開かれる(図9および図10参照)。なお、本体10および補強部材30が開かれるときに、ゴム紐20が本体10の第1部分11から自動的に外れるようになっている。
First, the user places the
図10に示す状態において本体10の第2部分12を押圧する力を緩めると、財布1は図11に示す形状となるよう変形する。そして、補強部材30の受け部分36側を下げるよう財布1を傾けることにより、ポケット16と補強部材30の第4部分32との間に形成された硬貨収納空間から補強部材30の受け部分36に向かって硬貨を移動させる。上述したように、補強部材30の第4部分32を挟み込むよう押圧することにより受け部分36と第3部分31との間に硬貨を受け止めるための空間が形成されるため、硬貨収納空間から受け部分36に向かって案内された硬貨が財布1からこぼれて地面等に落下することはない。このように、使用者は財布1を片手で開いた後に傾けるだけで財布1に収納された硬貨を視認することができ、またもう一方の手で硬貨を容易に取り出すことができるようになるため、スムーズに支払い等を行うことができる。
When the force pressing the
また、支払いに紙幣やカードが必要である場合には、硬貨収納空間から硬貨を取り出す前または取り出した後に補強部材30のみを手動で折り畳むことにより紙幣にアクセスできるようにして紙幣を用いた支払いを行うようにする。なお、上述したように、カードや紙幣のみにより支払いを行う場合にはゴム紐20が本体10の第1部分11から外れるよう財布1を完全に開く必要はなく、本体10の第1部分11を折り返すことによってカードまたは紙幣のみにアクセスして支払いをする。
Further, when a bill or a card is required for payment, the bill can be accessed by manually folding only the reinforcing
ここで、従来の2つ折りや3つ折りの財布は折り畳まれた部分を開くことにより硬貨や紙幣等を取り出したり収納したりするようになっているが、このような従来の折り畳み形式の財布はファスナーやホックにより閉じられるようになっている。このため、財布を開くときには一方の手で財布を保持した状態においてもう一方の手でファスナーやホックによる固定を外し、その後に2つ折りの部分を開く必要があるという問題があった。また、ファスナーやホックを外す動作を行う必要があるため2つ折りの財布を開くのに手間がかかってしまうという問題があった。これに対し、本実施の形態の財布1によれば、本体10が2つ折り状態となっているときに、補強部材30の第4部分32を押圧するだけで、第3部分31が第4部分32から開くことにより第1部分11が第3部分31により押されて本体10が2つ折りの状態から開くため、財布1を片手で容易に開くことができる。
Here, the conventional two-fold or three-fold wallet is designed to take out and store coins, bills, etc. by opening the folded part, but such a conventional folding wallet is a fastener. It can be closed by a hook. Therefore, when opening the wallet, there is a problem that it is necessary to hold the wallet with one hand and release the fastener with a fastener or a hook with the other hand, and then open the folded part. In addition, there is a problem that it takes time to open the wallet that is folded in half because it is necessary to remove the fasteners and hooks. On the other hand, according to the
また、本実施の形態では、様々な姿勢の財布1を片手で開くことができるため、ポケット等から取り出したときの財布1の姿勢を問題とすることなく財布1を開くことができる。言い換えると、もし仮に適切に財布を開くことができる姿勢が決まっている場合には、ポケット等から財布を取り出した後、財布を適切な姿勢とした後に開く必要があるが、本実施の形態の財布1は様々な姿勢において適切に開くことができるためこのような問題が発生しない。例えば、図8に示す状態の財布1を180度反転させることにより本体10の2つ折りの箇所を手前側に向けた姿勢においても、補強部材30の第4部分32の両側部を互いに接近する方向に押圧することにより財布1を開くことができるようになっている。
Further, in the present embodiment, since the
以上のような構成からなる、本実施の形態による少なくとも硬貨を収納するための財布1は、本体10が2つ折り状態となっているときに、補強部材30の第4部分32が押圧されると第3部分31が第4部分32から開くことにより第1部分11が第3部分31により押されて本体10が2つ折りの状態から開くようになっているため、片手で容易に開くことができる。
In the
また、上述したように、補強部材30は、第4部分32の両側部が互いに接近する方向に押圧されると第3部分31が第4部分32から開くような構成となっている。より具体的には、補強部材30の第4部分32には折り目32aが形成されており、補強部材30は、第4部分32の両側部が互いに接近する方向に押圧されたときに当該第4部分32が折り目32aに沿って変形することにより第3部分31が第4部分32から開くようになっている。また、第4部分32に形成されている折り目32aの第3部分31への延長線が第3部分31と第4部分42との間の境界線と交差するようになっているため、第4部分32に加えられた力が効率的に第3部分31に伝えられるようになっている。
Further, as described above, the reinforcing
また、上述したように、補強部材30の第3部分31には、本体10が開かれたときに硬貨が落ちないよう受け止めるための受け部分36が設けられているため、財布1から硬貨を取り出す際に硬貨が財布1からこぼれて地面等に落下してしまうことを防止することができるようになっている。より具体的には、補強部材30の第3部分31には折り目32aが形成されており、補強部材30において、第4部分32が押圧されたときに受け部分36が第3部分31から離間する方向に移動することにより硬貨を受け止めるための空間が形成されるようになっている。このように、財布1が閉じられた状態においては上記の空間が形成されないため、閉じた状態の財布1の厚みを薄くすることができる。
Further, as described above, the
なお、本実施の形態による財布1は上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
The
例えば、補強部材30に形成された折り目の形状は上述した折り目31a、32aの形状に限定されることはなく、他の形状の折り目を有する補強部材を用いるようにしてもよい。
For example, the shape of the folds formed on the reinforcing
また、財布1にカード当を収納しない場合にはカード収納部14が省略されるようになっていてもよく、財布1に紙幣等を収納しない場合には仕切部材40が省略されるようになっていてもよい。
In addition, when the card holder is not stored in the
また、一枚のシートから補強部材30を形成する代わりに、複数の部分からなる部材を組み合わせて上述した補強部材30と同等のものを構成するようにしてもよい。
Further, instead of forming the reinforcing
また、保持部材は上述したゴム紐20に限定されることはない。所定の大きさよりも大きい力が加えられたときに保持状態を解除することができるものであれば、磁石、面ファスナー、ホック等の、他の構成の保持部材を用いるようにしてもよい。また、保持部材の設置が省略されてもよい。
Further, the holding member is not limited to the above-mentioned
また、上述した本体10は皮革等の材料から構成されているが、他の材料から本体を構成するようにしてもよい。また。上述した補強部材30はポリプロピレンシートから構成されているが、例えば紙等の他の種類の材料を用いて補強部材を構成するようにしてもよい。
Further, although the
1 財布
10 本体
11 第1部分
12 第2部分
14 カード収納部
16 ポケット
20 ゴム紐
30 補強部材
31 第3部分
31a 折り目
32 第4部分
32a 折り目
33 取付部
36 受け部分
40 仕切部材
DESCRIPTION OF
Claims (3)
第1部分および第2部分を有しており、前記第2部分に硬貨を収納するための収納部が設けられており、前記第1部分が前記第2部分に折り畳まれることにより2つ折り状態となる本体と、
2つ折り状態となっているときの前記本体の内側に設けられ、第3部分および第4部分を有しており、前記第3部分を前記第4部分に折り畳むことができるようになっており、前記第4部分が前記第2部分または前記収納部に取り付けられた補強部材と、
を備え、
前記本体が2つ折り状態となっているときに、前記補強部材の前記第4部分の両側部が互いに接近する方向に押圧されると前記第3部分が前記第4部分から開くことにより前記第1部分が前記第3部分により押されて前記本体が2つ折りの状態から開くようになっており、
前記補強部材の前記第4部分には、一対の略双曲線形状の折り目が形成されており、前記折り目の前記第3部分への延長線は、前記第3部分と前記第4部分との間の境界線と交差し、
前記補強部材は、前記第4部分の両側部が互いに接近する方向に押圧されたときに当該第4部分が前記折り目に沿って変形することにより前記第3部分が前記第4部分から開くようになっている、財布。 At least a purse for storing coins,
The first portion and the second portion are provided, and the storage portion for storing coins is provided in the second portion, and the first portion is folded into the second portion so that a folded state is obtained. With the main body,
It is provided inside the main body when it is in a two-fold state, has a third portion and a fourth portion, and the third portion can be folded into the fourth portion. A reinforcing member in which the fourth portion is attached to the second portion or the storage portion,
Equipped with
When the main body is folded in two and the both sides of the fourth portion of the reinforcing member are pressed in a direction in which they approach each other, the third portion opens from the fourth portion, whereby the first portion is opened. The part is pushed by the third part so that the main body opens from the folded state,
A pair of substantially hyperbolic folds are formed in the fourth portion of the reinforcing member, and an extension line of the folds to the third portion is between the third portion and the fourth portion. Intersect the border,
The reinforcing member is configured such that when both side portions of the fourth portion are pressed toward each other, the fourth portion deforms along the fold line so that the third portion opens from the fourth portion. Has become a wallet.
前記補強部材において、前記第4部分が押圧されたときに前記受け部分が前記第3部分から離間する方向に移動することにより硬貨を受け止めるための空間が形成される、請求項2記載の財布。 A fold is formed in the third portion of the reinforcing member,
The wallet according to claim 2, wherein a space for receiving coins is formed in the reinforcing member by moving the receiving portion in a direction away from the third portion when the fourth portion is pressed.
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