JP6727725B2 - 無線通信システム、制御装置、アクセスポイント及び無線端末 - Google Patents

無線通信システム、制御装置、アクセスポイント及び無線端末 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信システム、制御装置、アクセスポイント及び無線端末に関する。
IoT(Internet of Things)サービスの普及が予測され、様々なIoTのアプリケーションが議論されており、その中にはミッションクリティカルと呼ばれるユースケースも多数存在している。ミッションクリティカルなIoTのユースケースとして、自動車の自動走行/安全運転支援システムや工場自動化等があげられる。ミッションクリティカルなユースケースに対しては高信頼かつ低遅延な通信が必要であり、無線通信においても有線通信と同等の信頼性が要求されるようになると考えられる。無線通信における信頼性を阻害する要因としては、(1)伝搬環境の変化に伴う通信品質の低下、(2)同一周波数を用いる他システムや自システム内の他端末からの干渉・衝突が考えられる。(1)の通信品質の劣化に対しては、例えば従来技術で同一の無線方式を搭載した複数の基地局が協調して送受信を行う事により所望信号電力の増大を実現するセル間協調送受信(CoMP:Coordinated multipoint transmission/reception)がある(例えば、非特許文献1参照)。これにより他システム・自システムの他端末からの干渉の影響も低減可能であるが、衝突確率に関しては対策を取っていない。
また、一方で、ミッションクリティカルなIoTサービスに関しても定常的に起こる制御信号やステータス通知など、危険・異常検知ほどの緊急性を要求されない通信も発生するため、最適な通信品質の無線経路を選択する事が求められる。LTE(Long Term Evolution)とWi-Fi(登録商標)を搭載したスマートフォンなど複数の無線方式を搭載した端末の普及が進んでいるが、Wi-Fi(登録商標)のビーコンを受信したときには受信強度によらずWi-Fi(登録商標)に接続するといった無線方式の切替にとどまっており、通信の最適化(チャネル選択)は無線方式毎に完結している。
同一周波数を利用する無線端末が増加し混雑した環境下では、他システム・自システムの他端末からの干渉・衝突が増加するため、無線方式ごとに行う通信の最適化では、低遅延・高信頼な通信を提供できないことがあった。また、IoTサービスに適用する場合、通信に対して要求される条件(トラヒック量、伝送遅延時間、パケット到達率など)がアプリケーションごとに異なるため、従来のように無線方式ごとに最適化し通信を行うシステムでは、要求される通信の条件を満足するよう適応的に最適化できない場合があった。
上記事情に鑑み、本発明は、無線端末で複数の無線方式が利用可能である場合に低遅延かつ高信頼な通信を提供することができる無線通信システム、制御装置、アクセスポイント及び無線端末を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、制御装置と、複数の無線方式を搭載した無線端末と、複数の前記無線方式を搭載したアクセスポイントとを有する無線通信システムであって、前記制御装置は、前記無線端末と1以上の前記アクセスポイントそれぞれとの1以上の前記無線方式を使用した無線通信を制御する制御部を備え、前記無線端末は、複数の前記無線方式それぞれにより通信する複数の端末無線通信部と、前記制御部による制御に従って前記アクセスポイントと無線通信するよう前記端末無線通信部を制御する端末制御部とを備え、前記アクセスポイントは、複数の前記無線方式それぞれにより通信する複数のアクセスポイント無線通信部と、前記制御部による制御に従って前記無線端末と通信するよう前記アクセスポイント無線通信部を制御するアクセスポイント制御部とを備える。
本発明の一態様は、上述の無線通信システムであって、前記無線端末は、当該無線端末における通信品質を測定する端末通信品質測定部をさらに備え、前記アクセスポイントは、当該アクセスポイントにおける通信品質を測定するアクセスポイント通信品質測定部をさらに備え、前記制御部は、前記無線端末と前記アクセスポイントとの前記無線方式を使用した無線通信を、当該無線端末の前記端末通信品質測定部が測定した通信品質の情報と、当該アクセスポイントの前記アクセスポイント通信品質測定部が測定した通信品質とに基づいて制御する。
本発明の一態様は、上述の無線通信システムであって、前記制御部は、前記無線端末と前記アクセスポイントとの前記無線方式を使用した無線通信を、当該無線端末の位置に関する情報と、当該アクセスポイントの位置の情報とに基づいて制御する。
本発明の一態様は、上述の無線通信システムであって、前記制御部は、前記無線端末と前記アクセスポイントとの前記無線方式を使用した無線通信を、当該無線通信システムが有する前記無線端末と前記アクセスポイントとの間で過去に行った無線通信において使用された前記無線方式の無線パラメータの情報と、当該無線パラメータを用いたときの通信品質の情報とに基づいて制御する。
本発明の一態様は、上述の無線通信システムであって、複数の前記無線方式はそれぞれ、異なる周波数の無線を用いる。
本発明の一態様は、制御装置と、複数の無線方式を搭載した無線端末と、複数の前記無線方式を搭載したアクセスポイントとを有する無線通信システムにおける前記制御装置であって、前記無線端末と1以上の前記アクセスポイントそれぞれとの1以上の前記無線方式を使用した無線通信を、当該無線端末が測定した通信品質の情報と、当該アクセスポイントが測定した通信品質と、当該無線端末の位置に関する情報と、当該アクセスポイントの位置の情報とのうち1以上から得られる情報に基づいて制御する制御部、を備える。
本発明の一態様は、制御装置と、複数の無線方式を搭載した無線端末と、複数の前記無線方式を搭載したアクセスポイントとを有する無線通信システムにおける前記アクセスポイントであって、複数の前記無線方式それぞれにより通信する複数の無線通信部と、前記制御装置による制御に従って前記無線端末と1以上の前記無線方式を用いて無線通信するよう前記無線通信部を制御する制御部と、を備える。
本発明の一態様は、制御装置と、複数の無線方式を搭載した無線端末と、複数の前記無線方式を搭載したアクセスポイントとを有する無線通信システムにおける前記無線端末であって、複数の前記無線方式それぞれにより通信する複数の無線通信部と、前記制御装置による制御に従って1以上の前記アクセスポイントそれぞれと1以上の前記無線方式を用いて無線通信するよう前記無線通信部を制御する制御部と、を備える。
本発明により、無線端末で複数の無線方式が利用可能である場合に低遅延かつ高信頼な通信を提供することが可能となる。
本発明の実施形態による通信システムの全体構成を示す図である。 第1の実施形態による通信システムの構成を示す機能ブロック図である。 同実施形態による通信システムの動作を示すタイムチャートである。 同実施形態による通信システムの動作を示すタイムチャートである。 各送信モードのUTの台数と伝送遅延時間の関係を示す図である。 図5に示す関係を得たシミュレーションの諸元を示す図である。 第2の実施形態による制御装置が有する送信モード決定テーブルの例を示す図である。 第2の実施形態による制御装置の送信モード選択処理を示すフロー図である。 第3の実施形態による制御装置の通信先AP選択処理を示すフロー図である。 同実施形態による各APの時間占有率の計算結果の例を示す図である。 同実施形態によるUT−APの組合せごとの時間占有率の合計値の例を示す図である。 同実施形態による各APにおけるUT及び他システムの時間占有率の例を示す図である。
本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態による通信システム1の全体構成を示す図である。通信システム1は、複数の無線方式を搭載した複数の無線端末(UT、User Terminal)2と、複数の無線方式を搭載したアクセスポイント(AP、Access Point)3と、複数のAP3とネットワーク・インタフェース(NW I/F)で接続された制御装置4とを備える。以下では、n台(nは2以上の整数)のAP3を、AP3−1〜3−nと記載する。図1では、n=3の場合を例に示している。また、同図では、UT2を1台のみ示しているが、UT2の台数は任意である。
UT2とAP3とは、自装置が搭載している無線方式や自装置の位置の情報を含む個別情報と、自装置周辺の無線通信の環境を示す環境情報と、自装置において通信を行うアプリケーションの信頼性要求の高低の程度(レベル)を示す信頼性要求情報とを制御装置4に送信する。制御装置4は、UT2とAP3から受信したこれらの情報を記録し、管理している。UT2の個別情報、環境情報をそれぞれ、UT個別情報、UT環境情報とし、AP3の個別情報、環境情報をそれぞれ、AP個別情報、AP環境情報とする。UT個別情報及びAP個別情報はさらに、自装置の固有のIDを含む。また、UT個別情報の場合は、UT2の移動速度や移動方向の情報を含む。UT2の移動速度・方向は、たとえばGPS(Global Positioning System)などにより取得可能である。UT環境情報及びAP環境情報は、通信品質情報を含む。通信品質情報は、たとえば、無線方式/チャネルごとの受信信号強度、パケット到達率、伝送遅延時間、干渉源の有無などを示す。AP環境情報の場合、さらに、AP3が収容しているUT2の数や、AP3におけるトラヒックの情報などを含み得る。制御装置4は、管理している各UT2のUT個別情報及びUT環境情報と、各AP3のAT個別情報及びAT環境情報とに基づいて、要求される信頼性を満たすようにUT2−AT3間の無線通信に使用する無線方式と、その無線方式の無線パラメータを決定する。無線パラメータは、例えば、チャネル、MCS(Modulation and Coding Scheme)、送信出力などを含む。MCSは、変調方式や符号化率などの組合せを表す。
例えば、制御装置4は、遮蔽物などによって受信信号強度が低下するAP3や他無線端末などの干渉源による干渉が起こる無線方式は使用せず、通信品質(受信信号強度、パケット到達率)のよいAP3/無線方式/チャネルを計算し、AP3及びUT2にその無線方式及びチャネルを指示する。図1に示す例では、AP3−1とUT2の間に遮蔽物があり、かつ、AP3−2とUT2の間では無線方式R2に干渉源がある。干渉源は、例えば、無線方式R2を使用する他端末である。そこで、制御装置4は、AP3−2とUT2との間で無線方式R1を用いた場合に、アプリケーションが所望の通信品質で通信が可能と判断し、AP3−2とUT2に無線方式R1により通信を行うよう指示を送る。
このように、複数のAP3と接続されている制御装置4が、UT2及びAP3のそれぞれから取得・管理している個別情報及び環境情報に基づき、無線方式と、チャネル、MCS、送信出力などの無線パラメータとの選択を行う。これにより、他システムからの干渉を低減し、干渉・衝突によるパケット到達率の低下や遅延時間の増加を抑制することが可能となる。以下、詳細な実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
図2は、第1の実施形態による通信システム1の構成を示す機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。同図に示すUT2及びAP3は、それぞれ異なる周波数を使用するm種類(mは2以上の整数)の無線方式R1〜Rmを搭載している。同図では、m=3の場合の例を示している。なお、UT2が無線方式R1〜R3を搭載し、あるAP3が無線方式R1及びR2を搭載し、他のAP3が無線方式R1及びR3を搭載するなど、UT2と各AP3のそれぞれが搭載する無線方式の種類は必ずしも全て同一でなくてもよい。n台のAP3−1〜3−nと制御装置4とを接続するNW I/Fは、有線でもよく、無線でもよい。UT2と1台又は複数台のAP3とは、制御装置4からの指示により、1種類又は複数種類の無線方式を用いて通信を行う。
UT2は、アンテナ21−1〜21−mと、無線通信部22−1〜22−mと、通信品質測定部23と、位置情報測定部24と、制御部25とを備える。以下では、アンテナ21−1〜21−mを区別しないときには、アンテナ21と記載し、無線通信部22−1〜22−mを区別しないときには、無線通信部22と記載する。
アンテナ21−i(iは、1以上m以下の整数)は、無線方式Riに用いられる周波数の無線信号を送受信する。アンテナ21−iは、受信した無線信号を無線通信部22−iに出力し、無線通信部22−iから出力された信号を無線により送出する。無線通信部22−iは、無線方式Riに応じた無線信号の送受信処理を行う。通信品質測定部23は、無線通信部22−1〜22−mそれぞれにおける通信品質を測定する。通信品質測定部23が測定する通信品質は、例えば、無線方式R1〜Rm毎又はそれら無線方式R1〜Rmのチャネル毎の受信信号強度、パケット到達率、伝送遅延時間、及び、各無線方式R1〜Rm又はそれら無線方式R1〜Rmの各チャネルに用いられる周波数の干渉源の有無などである。受信信号強度として、例えば、RSSI(受信強度、Received Signal Strength Indicator)を用いることができる。また、パケット到達率として、例えば、PER(パケット誤り率:Packet Error Ratio)を用いることができる。
位置情報測定部24は、例えばGPSを用いて、自装置の位置に関する情報を測定する。自装置の位置に関する情報とは、自装置の位置、移動速度及び移動方向の情報である。制御部25は、各部の制御を行う。制御部25は、UT個別情報、UT環境情報及び信頼性要求情報を、無線によりAP3に送信するよう制御する。UT個別情報は、自装置が搭載している無線方式である搭載無線方式の情報と、位置情報測定部24が測定した自装置の位置に関する情報と、自装置のUT識別情報とを含む。UT識別情報は、各UT2を識別する情報である。UT環境情報は、UT通信品質情報を含む。UT通信品質情報は、通信品質測定部23が測定した通信品質を示す。信頼性要求情報は、自装置で通信を行うアプリケーションが要求する信頼性の高低の程度を示す。また、制御部25は、AP3を介して制御装置4から指示された無線方式及び無線パラメータにより無線通信部22を制御してAP3と通信する。
AP3は、アンテナ31−1〜31−mと、無線通信部32−1〜32−mと、通信品質測定部33と、制御部34と、NW I/F部35とを備える。以下では、アンテナ31−1〜31−mを区別しないときには、アンテナ31と記載し、無線通信部32−1〜32−mを区別しないときには、無線通信部32と記載する。
アンテナ31−i(iは、1以上m以下の整数)は、無線方式Riに用いられる周波数の無線信号を送受信する。アンテナ31−iは、受信した無線信号を無線通信部32−iに出力し、無線通信部32−iから出力された信号を無線により送出する。無線通信部32−iは、無線方式Riに応じた無線信号の送受信処理を行う。通信品質測定部33は、無線通信部32−1〜32−mそれぞれにおける通信品質を測定する。通信品質測定部33が測定する通信品質は、例えば、無線方式R1〜Rm毎又はそれら無線方式R1〜Rmのチャネル毎の受信信号強度、パケット到達率、伝送遅延時間、及び、各無線方式R1〜Rm又はそれら無線方式R1〜Rmの各チャネルに用いられる周波数の干渉源の有無などである。受信信号強度として、例えば、RSSIを用いることができ、パケット到達率として、例えば、PERを用いることができる。
制御部34は、各部の制御を行う。制御部34は、自装置のAP個別情報、AP環境情報及び信頼性要求情報や、UT2から受信したUT個別情報、UT環境情報及び信頼性要求情報を制御装置4に送信するよう制御する。AP個別情報は、自装置が搭載している無線方式である搭載無線方式の情報、自装置の位置情報、及び、自装置のAP識別情報を含む。AP識別情報は、各AP3を識別するAP識別情報である。AP環境情報は、AP3の無線通信の環境に関する情報を示し、AP通信品質情報、自装置におけるトラヒックの情報、自装置が収容しているUT2の台数の情報などを含む。AP通信品質情報は、通信品質測定部33が測定した通信品質を示す。信頼性要求情報は、自装置で通信を行うアプリケーションが要求する信頼性の高低の程度を示す。また、制御部34は、制御装置4から指示された無線方式及び無線パラメータにより無線通信部32を制御してUT2と通信する。NW I/F部35は、NW I/Fを用いて制御装置4との間の通信を行う。
なお、各AP3の無線通信部32は、各無線方式のビーコンなどの制御用信号を定期的に送信しており、UT3の通信品質測定部23は、その信号に基づいて各AP3との間の無線方式別の通信品質を測定する。
制御装置4は、NW I/F部41と、有線インタフェース(I/F)部42と、制御部43と、情報管理部44と、記憶部45とを備える。NW I/F部41は、NW I/Fにより各AP3と通信する。有線I/F部42は、有線により、インターネット網などのネットワークを介した通信を行う。制御部43は、NW IFを用いて各AP3から受信したAP個別情報、AP環境情報、UT個別情報、UT環境報及び信頼性要求情報を情報管理部44に書き込む。情報管理部44は、各UT2のUT個別情報、UT環境情報及び信頼性要求情報と、各AP3のAP個別情報、AP環境情報及び信頼性要求情報とを記憶し、管理する。制御部43は、情報管理部44に記憶される情報に基づいて、UT2とAP3との間の通信に使用する無線方式及び無線パラメータを決定する。
続いて、通信システム1の動作手順を説明する。
図3は、AP3からUT2へ送信を行う下り通信における通信システム1の動作を示すタイムチャートである。同図では、AP3−i(iは1以上N以下の整数)、AP3−j(j≠i,jは1以上N以下の整数)の2台を示している。
各AP3の制御部34は、NW I/F部35に、自装置のAP個別情報及び信頼性要求情報を送信する(ステップS105)。AP個別情報は、AP3の搭載無線方式、AP3の位置情報及びAP識別番号を含む。制御装置4の制御部43は、受信した各AP3のAP個別情報及び信頼性要求情報を情報管理部44に格納する。
各AP3の制御部34は、AP個別情報送信後、自装置のAP環境情報を定期的又は不定期に、NW I/F部35から制御装置4に送信する(ステップS110)。制御装置4は、受信した各AP3のAP環境情報を情報管理部44に記録する。
UT2の制御部25は、任意のAP3に対して、任意の無線方式を用いて無線通信部22から接続要求と自装置のUT個別情報を送信する(ステップS115)。UT個別情報は、UT2が搭載している無線方式の情報、UT2の位置、移動速度及び移動方向の情報、UT識別番号を含む。なお、UT個別情報の送信には、UT2−AP3間における制御信号の送受信用の無線方式やチャネルを用いてもよい。送信先となったAP3−jの制御部34は、無線通信部32により受信したUT2からの接続要求及びUT個別情報を、NW I/F部35からNW I/Fを介して制御装置4に送信する(ステップS120)。制御装置4の制御部43は、受信したUT個別情報を情報管理部44に記録する。
UT2の通信品質測定部23は、AP3別に各無線方式別の受信信号強度、パケット到達率及び伝送遅延時間に測定し、さらに、各無線方式に用いられる周波数の干渉源の有無を測定する。制御部25は、通信品質測定部23が測定した通信品質の情報を設定したUT環境情報を、定期的又は不定期にAP3−jに送信する(ステップS125)。AP3−jの制御部34は、無線通信部32が受信したUT環境情報をNW I/F部35から制御装置4に送信する(ステップS130)。制御装置4の制御部43は、受信したUT環境情報を情報管理部44に記録する。なお、UT2は、接続要求にUT環境情報を設定して送信してもよい。
制御装置4の制御部43は、情報管理部44に格納しているAP個別情報、UT個別情報、AP環境情報及びUT環境情報に含まれる少なくとも一部の情報に基づいて、信頼性要求情報が示す信頼性要求の高低の程度を満たすように、AP3−UT2間の通信で用いる無線方式及びその無線方式の無線パラメータ(チャネル、MCS、送信出力)を計算により決定する(ステップS135)。
例えば、制御部43は、UT2から距離が信頼性要求の高低の程度に応じた閾値以内又は所定の閾値以内のAP3を選択する。そして、選択したAP3のそれぞれについて、例えば以下により、UT2とAP3との両方が搭載している無線方式の中から使用する無線方式とその無線パラメータを選択する。制御部43は、信頼性要求の高低の程度に応じた閾値又は所定の閾値よりも受信信号強度が高い無線方式又はチャネルを選択する。また、制御部43は、信頼性要求の高低の程度に応じた閾値又は所定の閾値よりもパケット到達率が良い無線方式又はチャネルを選択してもよい。また、制御部43は、信頼性要求の程度によらず干渉源がない周波数の無線方式又はチャネルを、あるいは、信頼性要求の程度が所定よりも高い場合に干渉源がない周波数の無線方式又はチャネルを選択してもよい。また、UT2の移動速度、UT2−AP3間の距離に応じて無線方式を選択してもよい。また、制御部43は、AP3が他のUT2との通信に使用している台数が少ない、又は、AP3におけるトラヒック量の少ない無線方式を選択してもよい。さらに、制御部43は、選択した無線方式又はチャネルにおいて、対象のAP3や周辺AP3で使用していないチャネルを選択し、信頼性要求が高いほど、受信信号強度が低いほど、UT2−AP3間の距離が遠いほど、UT2がAP3から離れる方向に移動しているほど、あるいは、UT2の移動速度が速いほど、誤り率が低いMCSや、高い送信出力となるように無線パラメータを決定してもよい。また、制御部43は、選択した無線方式又はチャネルにおいて、AP3におけるトラヒックが多いほど、あるいは、AP3の収容台数が多いほど、伝送効率の良いMCSとなるように無線パラメータを決定してもよい。なお、制御部43は、これらを任意に組合せて無線方式及び無線パラメータを決定してもよい。
制御部43は、AP3へ、計算の結果得られたそのAP3における無線方式及び無線パラメータを、NW I/F部41から送信する(ステップS140)。AP3の制御部34は、NW I/F部35を介して無線方式及び無線パラメータを取得し、取得した無線方式及び無線パラメータを用いて無線通信部32を制御し、下り通信が必要となった場合には、無線通信部32からUT2へのデータ通信を行う(ステップS145)。
上記では、AP3が信頼性要求情報を送信しているが、UT2が信頼性要求情報を送信してもよく、インターネット網に接続されるサーバ等から信頼性要求情報を取得してもよい。
通信システム1は、UT2からAP3へ送信を行う上り通信にも対応している。
図4は、上り通信における通信システム1の動作を示すタイムチャートである。ここでは、UT2が信頼性要求情報を送信する場合について述べるが、AP3が信頼性要求情報を送信してもよく、インターネット網に接続されるサーバ等から信頼性要求情報を取得してもよい。
ステップS205〜ステップS240までの処理は、図3に示す上り通信の場合と同様である。すなわち、各AP3は、自装置のAP個別情報及び信頼性要求情報を制御装置4に送信する(ステップS205)。制御装置4は、受信した各AP3のAP個別情報を情報管理部44に格納する。さらに、各AP3は、自装置のAP環境情報を定期的又は不定期に、制御装置4に送信する(ステップS210)。制御装置4は、受信した各AP3のAP環境情報を情報管理部44に記録する。
UT2は、任意の無線方式、又は、制御信号の送受信用の無線方式やチャネルを用いて接続要求と、自装置のUT個別情報及び信頼性要求情報とを任意のAP3に送信する(ステップS215)。送信先となったAP3−jは、UT2からの接続要求と、UT個別情報及び信頼性要求情報とを制御装置4に送信する(ステップS220)。制御装置4は、UT環境情報及び信頼性要求情報を情報管理部44に記録する。さらに、UT2は、自装置のUT環境情報を定期的又は不定期にAP3に送信する(ステップS225)。AP3は、受信したUT環境情報を制御装置4に送信する(ステップS230)。制御装置4は、受信したUT環境情報を情報管理部44に記録する。
制御装置4の制御部43は、情報管理部44に格納しているAP個別情報、UT個別情報、AP環境情報及びUT環境情報に含まれる少なくとも一部の情報を用いて、信頼性要求情報が示す信頼性要求の高低の程度を満たすように、UT2−AP3間の通信で用いる無線方式及びその無線方式の無線パラメータを計算により決定する(ステップS235)。制御部43は、各AP3へ、計算の結果得られたそのUT2とAP3の間の無線方式及び無線パラメータを、NW I/F部41から送信する(ステップS240)。各AP3の制御部34は、制御装置4から受信した無線方式及び無線パラメータを用いて無線通信部32を制御する。さらに、接続要求を受信したAP3−jの制御部34は、制御装置4から受信した無線方式及び無線パラメータを、無線通信部32からUT2に無線により送信する(ステップS245)。UT2の制御部25は、AP3から受信した無線方式及び無線パラメータにより無線通信部22を制御し、AP3へのデータ通信を行う(ステップS250)。
なお、制御装置4が記憶部45に、UT2−AP3間の距離や、各無線方式の受信信号強度、各無線方式が用いる干渉源の有無などの通信条件に対して、制御部43が過去に決定した無線方式及び無線パラメータ(チャネル、MCS、送信出力)を示す設定情報と、その設定情報を用いて通信を行った際の通信品質(伝送遅延時間、パケット到達率)を記録しておき、制御部43は、その記録された情報を用いて通信品質が良いときの無線方式及び無線パラメータを決定してもよい。例えば、通信を行うAP3、UT2のAP個別情報、UT個別情報、AP環境情報及びUT環境情報のうち、無線方式及び無線パラメータの決定に用いる情報が、記憶部45に記憶されている通信条件と相関が高いと判断した際には、その相関が高い通信条件について記録されている過去の通信品質が良い設定情報(無線方式及び無線パラメータ)を選択し、UT2及びAP3に指示して、通信を行わせてもよい。
[第2の実施形態]
本実施形態の通信システムは、第1の実施形態の通信システム1と同様の構成であり、複数の無線方式を搭載したUT2及びAP3と制御装置4とから構成される。本実施形態のUT2、AP3及び制御装置4の内部構成も、第1の実施形態と同様である。UT2の通信モードには、複数の無線方式を用いて通信を行う複数無線方式モード(「Mモード」ともいう。)と、複数の無線方式に均等にUT2を振り分け、UT2が使う無線方式を1つにするパラレルモード(「Sモード」ともいう。)とがある。本実施形態の制御装置4は、UT2が複数無線方式モードとパラレルモードのいずれの送信モードを用いて無線通信するかを選択する。
図5は、シミュレーションにより得られた各送信モードのUTの台数と伝送遅延の関係を示す図であり、図6は、図5に示す関係が得られたシミュレーションのRAT(Radio Access Technology)の諸元を示す図である。
図5では、全UTが3つの無線方式を使って送信する複数無線方式モードと、3つの無線方式に均等にUTを振り分けるパラレルモードとの比較を、99%タイル値(100回の試行を繰り返し、値の良い順に並べた際に99番目に良い値。99%の試行がその値の範囲内にいるという事を指す。)をもって行った結果を示す。同図から、UTの台数が少ない時には干渉が少なくなるため、パラレルモードが優位となること、UTの台数が多い時には、無線方式ごとの衝突確率を上げることになるが、複数無線方式モードを用いた時の最先着パケットの伝送時間は、パラレルシステムより短くなることが分かる。
従って、UT2の数や他通信システム・自通信システムの他端末からの干渉量に応じて、伝送遅延時間が短くなるモードが異なる。例えば、信頼度の要求が高い通信システムにおいては、信頼性要求を満たしながら周波数利用効率を最大限に高められる方式は端末台数によって異なるため、制御装置4は、条件(端末台数や他通信システムの干渉)により、複数無線方式モードとパラレルモードを切替える。このように、通信の信頼性要求(ここでは低遅延要求)に応じて送信モードを変える事が有効である。
図7は、制御装置4の記憶部45に記憶されるモード決定テーブルの例を示す図である。モード決定テーブルは、UT個別情報、AP個別情報、UT環境情報及びAP環境情報に含まれる情報から直接又は計算により得られる情報を条件として、複数無線方式(M)モードとパラレル(S)モードのいずれを適用すべきかを示す情報である。例えば、UT2/干渉源の位置などによって、信頼性の高い送信が可能なモードが異なると考えられる。そこで、図7に示すモード決定テーブルは、UT2−AT3間の距離と、UT2の移動速度との関係から、適用すべき送信モードを示している。UT2−AP3間の距離は、UT個別情報に設定されるUT2の位置の情報と、APT個別情報に含まれるAP3の位置の情報から算出される。記憶部45には、このモード決定テーブルが、通信の信頼性要求のレベル毎に記憶される。
なお、要求される信頼性のレベルによって、送信モードの決定に利用される情報の数や種類が異なることもある。例えば、送信モードの決定には、UT2の速度、UT2−AP3間の距離、RSSI、AP3が収容しているUT2の台数、AP3におけるトラヒック量などのうち1以上の情報を用いることができる。UT2の台数を利用して送信モードを決定する場合、モード決定テーブルに代えて、図5に示すグラフを用いてもよい。
なお、要求される信頼性や、使用可能な無線方式数等によってモード切替の閾値は変動する事が考えられる。そのため、送信モードの決定に利用される情報の閾値や範囲は、学習等によって決める準静的な値である事が望ましい。
図8を用いて、本実施形態による通信システム1の送信モード選択アルゴリズムを説明する。図8は、本実施形態による通信システム1の処理フローを示す図である。
まず、制御装置4は、各UT2のUT個別情報及びUT環境情報と、各AP3のAP個別情報及びAP環境情報を取得し、情報管理部44に登録する(ステップS305)。UT個別情報は、UT2の位置及び移動速度の情報が含まれる。AP環境情報には、AP3の位置及びAP3が収容しているUT2の台数の情報がさらに含まれる。また、UT環境情報及びAP環境情報には、各周波数のRSSIなどの受信信号強度、他端末(他通信システム・自通信システム)からの干渉波の周波数、干渉量が含まれる。
制御装置4は、UT2、AP3又はインターネット網から、アプリケーションの信頼性要求の高低の程度を示す信頼性要求情報を取得する(ステップS310)。信頼性要求情報は、接続要求を発したUT2、AP3、又は、インターネット網上のサーバのいずれかが取得して制御装置4に送信する事とし、本通信システム内では既知とする。
次に、制御装置4の制御部43は、UT2それぞれについて、情報管理部44が保持している当該UT2のUT個別情報及びUT環境情報と、各AP3のAP個別情報及びAP環境情報とを参照して、送信モード決定に用いる情報を取得し、取得した情報に基づいて、UT2と各AP3との送信モードを決定する(ステップS315)。例えば、図7に示すモード決定テーブルを用いる場合、制御部43は、UT個別情報が示すUT2の位置と、AP個別情報が示すAP3の位置とに基づいて、UT2−AP3間の距離を求める。制御部43は、信頼性要求情報が示す信頼性要求のレベルに応じた送信モード決定テーブルを選択する。制御部43は、選択した送信モード決定テーブルを参照し、UT2−AP3間の距離と、UT個別情報が示すUT2の移動速度とに対応した送信モードを決定する。また、例えば、制御部43は、図5に示すグラフを参照し、AP3のAP環境情報が示す収容台数に基づいて送信モードを決定してもよい。
続いて、制御部43は、送信に使用する無線方式の数だけ、UT2−AP3間で使用可能な無線方式の中から使用する無線方式を選択し、選択した無線方式に用いる無線パラメータ(チャネル、MCS、送信出力)を計算により決定する(ステップS320)。制御装置4の制御部43は、決定した送信モードと無線方式及び無線パラメータとを、UT2及びAP3に送信する。UT2及びAP3は、指示に基づいて無線通信を行う。
[第3の実施形態]
本実施形態の通信システムは、第1の実施形態の通信システム1と同様の構成であり、複数の無線方式を搭載したUT2及びAP3と制御装置4とから構成される。本実施形態のUT2、AP3及び制御装置4の内部構成も、第1の実施形態と同様である。本実施形態では、アプリケーションの信頼性要求に対してSモード送信を選択した場合に、混雑していない・干渉が少ないAP3/無線方式を選択するために、送信するデータ量とMCSからAP3・無線方式毎に通信に利用する時間を計算し、AP3・無線方式の時間占有率が最小となるAP3・無線方式を選択する。そこで、本実施形態の制御装置4は、全てのUT2−AP3の組合せについて各AP3の時間占有率を算出し、通信システム1全体でAP3の時間占有率の合計が最小となるUT2−AP3の組合せで通信を行うことを決定する。時間占有率は、単位時間と、使用無線方式及びその周波数を用いたUT2からのデータ送信にかかる時間との比率である。AP3・無線方式の利用率の平滑化を行う事で、パケットの衝突確率や干渉を低減する効果が期待できる。
本実施形態の制御装置4におけるUT2の通信先AP選択アルゴリズムについて説明する。
図9は、制御装置4における通信先AP選択処理を示すフロー図である。同図に示すフローは、例えば、制御装置4は、UT2から新たに接続要求を受信したときや、いずれかのUT2における通信品質が所定よりも劣化した場合などに実行される。この通信先AP選択処理により、本実施形態の通信システム1に属する全UT2について通信先となるAP3を決定する。
まず、UT2は、AP3を介して制御装置4に、通信するデータのサイズを設定した通信要求を送信する。その際に、AP3の通信品質測定部33は、UT2からの受信信号強度や、干渉量などの通信品質を測定し、制御部34は、測定結果を設定したAP環境情報をNW I/F部35を介して制御装置4に送信する。
制御装置4の制御部43は、各AP3の無線方式毎に、その無線方式の干渉量に基づいてAP3における他システムの時間占有率を計算する(ステップS405)。続いて、制御部43は、各AP3が測定した信号受信強度をもとにデータ送信時に設定する伝送レートを決定する。伝送レートは、信号受信強度を基に選択した使用無線方式の無線パラメータであるMCSから算出される。制御部43は、UT2が通信を行うデータサイズと、各AP3に設定した伝送レートとから、UT2が各AP3を通信先とした場合に、通信先AP3の使用無線方式を用いてデータを送信した際の時間占有率を計算する(ステップS410)。
制御部43は、無線方式毎に、ステップS405及びステップS410において算出した各AP3の時間占有率をもとに、UT2がAP3と接続する組合せを全パターン計算して、各パターンにおける各AP3の時間占有率の合計値を算出する。制御部43は、AP3の時間占有率の合計値が最小になるAP3とUT2の組合せを選択し、UT2及び/AP3に、選択した組合せによる接続の指示を送信する(ステップS415)。UT2及びAP3は、制御装置4からの指示に基づいて通信を行う。
図10は、各AP3の時間占有率の計算結果の例を示す図である。以下では、通信システム1が3台のAP3を有しており、通信先AP選択対象のUT2が2台である場合について説明する。3台のAP3をAP#1、AP#2、AP#3とし、通信先AP選択対象の2台のUT2をUT#1、UT#2と記載する。
図10(a)は、ステップS405において算出される、AP#1〜AP#3の他システムの時間占有率の算出結果を示している。図10(b)は、ある無線方式においてあるMCSを使用した場合に、UT#1、UT#2のそれぞれが、AP#1、AP#2、AP#3と通信したときの伝送速度を示している。図10(c)は、UT#1、UT#2がそれぞれ、AP#1、AP#2、AP#3と図10(b)における伝送速度で通信したときの各AP#1、AP#2、AP#3の時間占有率であり、ステップS410において算出される。
図11は、UT2とAP3の組合せ毎の時間占有率の合計値の例を示す図であり、図12は、図11から時間占有率の合計値が最小の組合せを選択したときの各AP3におけるUT2及び他システムの時間占有率の例を示す図である。同11及び図12は、AP#1、AP#2、AP#3における他システムの時間占有率が図10(a)に示す通りであり、UT#1、UT#2がそれぞれ、AP#1、AP#2、AP#3と通信したときの時間占有率が、図10(c)に示す通りである場合を示している。制御装置4の制御部43は、ステップS415において、UT#1、UT#2とAP#1、AP#2、AP#3との全ての組合せを生成し、生成した組合せ毎にAP#1、AP#2、AP#3それぞれの時間占有率の合計値を算出して図11に示す計算結果を得た場合、最も時間占有率の合計値が小さい組合せであるUT#1−AP#2、UT#2−AP#3を選択する。
上述した実施形態によれば、無線通信システムは、制御装置と、それぞれ異なる周波数を用いる複数の無線方式を搭載した無線端末及びアクセスポイントとを有する。制御装置は、無線端末と1以上のアクセスポイントそれぞれとの1以上の無線方式を使用した無線通信を制御する制御部を備える(例えば、制御部43)。無線端末は、複数の無線方式それぞれにより通信する複数の端末無線通信部(例えば、無線通信部22−1〜22−3)と、制御装置の制御部による制御に従って1以上のアクセスポイントそれぞれと1以上の無線方式を用いて無線通信するよう端末無線通信部を制御する端末制御部(例えば、制御部25)とを備える。アクセスポイントは、複数の無線方式それぞれにより通信する複数のアクセスポイント無線通信部(例えば、無線通信部32−1〜32−3)と、制御装置の制御部による制御に従って無線端末と1以上の無線方式を用いて通信するようアクセスポイント無線通信部を制御するアクセスポイント制御部(例えば、制御部34)とを備える。
無線端末は、当該無線端末における通信品質を測定する端末通信品質測定部をさらに備え、アクセスポイントは、当該アクセスポイントにおける通信品質を測定するアクセスポイント通信品質測定部をさらに備えてもよい。制御装置の制御部は、無線端末とアクセスポイントとが行う、それらが搭載する無線方式を使用した無線通信を、当該無線端末の端末通信品質測定部が測定した通信品質の情報と、当該アクセスポイントのアクセスポイント通信品質測定部が測定した通信品質とに基づいて制御する。
また、制御装置の制御部は、無線端末とアクセスポイントとが行う、それらが搭載する無線方式を使用した無線通信を、当該無線端末の位置に関する情報と、当該アクセスポイントの位置の情報とに基づいて制御してもよい。無線端末の位置に関する情報とは、例えば、無線端末の位置、移動速度及び移動方向のうち1以上である。
また、制御装置の制御部は、無線端末とアクセスポイントとが行う、それらが搭載する無線方式を使用した無線通信を、無線通信システムが有する無線端末とアクセスポイントの間の無線通信において過去に用いられた無線パラメータの情報と、当該無線パラメータを用いたときの通信品質の情報とに基づいて制御してもよい。無線パラメータは、例えば、チャネル、MCS及び送信出力のうち1以上を含む。
以上説明した実施形態によれば、他システムからの干渉を低減し、干渉・衝突によるパケット到達率の低下や遅延時間の増加を抑制しながら、複数の無線方式を搭載したUTとAPとの間で通信することが可能となる。
上述した実施形態におけるUT2、AP3及び制御装置4の一部の機能をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
複数の無線通信方式を搭載した無線端末及びアクセスポイントを有する通信システムに適用可能である。
1…通信システム, 2…無線端末(UT), 3…アクセスポイント(AP), 4…制御装置, 21−1〜21−3…アンテナ, 22−1〜22−3…無線通信部, 23…通信品質測定部, 24…位置情報測定部, 25…制御部, 31−1〜31−3…アンテナ, 32−1〜32−3…無線通信部, 33…通信品質測定部, 34…制御部, 35…ネットワークインタフェース(NW I/F)部, 41…ネットワークインタフェース(NW I/F)部, 42…有線インタフェース(I/F)部, 43…制御部, 44…情報管理部, 45…記憶部

Claims (5)

  1. 制御装置と、複数の無線方式を搭載した無線端末と、複数の前記無線方式を搭載したアクセスポイントとを有する無線通信システムであって、
    前記制御装置は、
    前記無線端末がそれぞれ複数の前記無線方式を用いて前記アクセスポイントと通信する複数無線方式モードと、複数の前記無線方式に複数の前記無線端末を振り分けて前記無線端末がそれぞれ1つの前記無線方式を用いて前記アクセスポイントと通信するパラレルモードとのいずれの送信モードにより前記無線端末と前記アクセスポイントとが通信するかを、前記無線端末の移動の速度、前記無線端末と前記アクセスポイントとの間の距離、前記無線端末における通信品質、前記アクセスポイントにおける通知品質、前記アクセスポイントが収容している前記無線端末の台数、及び前記アクセスポイントにおけるトラヒック量のうち1以上の情報に基づいて選択し、該選択した前記送信モードに用いる無線パラメータを決定することで前記無線端末と前記アクセスポイントとの1以上の前記無線方式を使用した無線通信を制御する制御部を備え、
    前記無線端末は、
    複数の前記無線方式それぞれにより通信する複数の端末無線通信部と、
    前記制御部による制御に従って前記アクセスポイントと通信するよう前記端末無線通信部を制御する端末制御部とを備え、
    前記アクセスポイントは、
    複数の前記無線方式それぞれにより通信する複数のアクセスポイント無線通信部と、
    前記制御部による制御に従って前記無線端末と通信するよう前記アクセスポイント無線通信部を制御するアクセスポイント制御部とを備える、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記無線端末は、当該無線端末における通信品質を測定する端末通信品質測定部をさらに備え、
    前記アクセスポイントは、当該アクセスポイントにおける通信品質を測定するアクセスポイント通信品質測定部をさらに備え、
    前記制御部は、前記送信モードを、当該無線端末の前記端末通信品質測定部が測定した通信品質の情報と、当該アクセスポイントの前記アクセスポイント通信品質測定部が測定した通信品質とに基づいて選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記制御部は、前記送信モードを、当該無線端末の位置に関する情報と当該アクセスポイントの位置の情報とから算出される当該無線端末と当該アクセスポイントとの間の距離及び当該無線端末の移動の速度に基づいて選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 複数の前記無線方式はそれぞれ、異なる周波数の無線を用いる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  5. 制御装置と、複数の無線方式を搭載した無線端末と、複数の前記無線方式を搭載したアクセスポイントとを有する無線通信システムにおける前記制御装置であって、
    前記無線端末がそれぞれ複数の前記無線方式を用いて前記アクセスポイントと通信する複数無線方式モードと、複数の前記無線方式に複数の前記無線端末を振り分けて前記無線端末がそれぞれ1つの前記無線方式を用いて前記アクセスポイントと通信するパラレルモードとのいずれの送信モードにより前記無線端末と前記アクセスポイントとが通信するかを、前記無線端末の移動の速度、前記無線端末と前記アクセスポイントとの間の距離、前記無線端末における通信品質、前記アクセスポイントにおける通信品質、前記アクセスポイントが収容している前記無線端末の台数、及び前記アクセスポイントにおけるトラヒック量のうち1以上の情報に基づいて選択し、該選択した前記送信モードに用いる無線パラメータを決定することで前記無線端末と前記アクセスポイントとの1以上の前記無線方式を使用した無線通信を制御する制御部、
    を備えることを特徴とする制御装置。
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